JP2014184687A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平端部54Fに向けて照射された赤外線レーザ70は、記録ヘッド62Kからインク滴が吐出されることでシート部材Pに形成された文字等の画像に照射される。赤外線が照射されることでインクに含まれる黒色の色材(顔料)が発熱し、画像から紫外線硬化型の水溶性インクの水分が蒸発する。これにより、黒色で形成された文字(テキスト)等が、滲むのが抑制される。
【選択図】図1
Description
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例を図1〜図4に従って説明する。なお、図中に示す矢印UPは、鉛直方向の上方を示す。
図3に示されるように、画像形成装置10は、インクジェット記録装置であり、記録媒体の一例としての枚葉紙であるシート部材Pが収容される用紙収容部12と、用紙収容部12の上側に備えられ用紙収容部12から供給されるシート部材Pに画像を形成する画像形成部14と、各部へシート部材Pを搬送する搬送部16と、を備えている。さらに、画像形成装置10は、複数のフレーム部材で構成された筐体としての装置本体10Aを備えている。
用紙収容部12は、複数のシート部材Pが積載される用紙収容部材20と、用紙収容部材20に積載された最上位のシート部材Pをシート部材Pの搬送経路28に送り出す送出ロール22と、を備えている。
搬送部16は、用紙収容部12から供給されたシート部材Pを搬送経路28に沿って画像形成部14に搬送する搬送ロール30と、画像形成部14で画像が形成されたシート部材Pを搬送経路28に沿って装置本体10Aの上部に形成された排紙部40に搬送する排出ロール32と、を備えている。
画像形成部14は、回転駆動する駆動ロール50と、駆動ロール50に対して図中右側に配置されて回転可能に支持された従動ロール52とを備えており、駆動ロール50と従動ロール52とには、シート部材Pを搬送するための無端状の搬送ベルト54が巻き掛けられている。
各色の記録ヘッド62は、搬送経路28の一部を構成する搬送ベルト54の平端部54Fと対向しおり、記録ヘッド62K、62C、62M、62Yが、この順にシート部材Pの搬送方向(以下単に「搬送方向」と記載することがある)に並んでいる。記録ヘッド62による画像の記録領域は、シート部材Pの搬送方向に対して直交するシート部材Pの幅方向において、シート部材Pの幅以上とされ、記録ヘッド62は、シート部材Pの搬送方向に対して直交する方向に延びる長尺状とされている。また、記録ヘッド62から吐出されるインク(インク滴)については、紫外線硬化型の水溶性インクが用いられている。
4色のインクを夫々貯留するインクタンク68は、装置本体10A内で、記録ヘッド62の上方に配置され、インクタンク68に貯留されたインクは、図示しないインク供給配管によって、夫々の記録ヘッド62に供給されるようになっている。
次に、画像形成装置10を用いてシート部材Pに画像を形成させる場合について説明する。
次に、赤外線レーザ70、及び紫外線LED72について説明する。
紫外線LED72は、シート部材Pの搬送方向に対して直交するシート部材Pの方向において、シート部材Pの幅以上とされる長尺状とされ、平端部54F(搬送経路28の一部)にガラス等の透明部材72Aを通して紫外線を照射する。
2.光重合開始剤 2〔wt.%〕
3.保湿剤 10〔wt.%〕
4.色材 4〔wt.%〕
5.界面活性剤 1〔wt.%〕
6.水 42〔wt.%〕
〔赤外線レーザ〕
赤外線レーザ70は、シート部材Pの搬送方向に対して直交するシート部材Pの幅方向において、シート部材Pの幅以上とされる長尺状とされると共に、平端部54F(搬送経路28の一部)に赤外線を集光するための集光レンズ70A(光学部材)を備えている。
次に、本第1実施形態に係る画像形成装置10と、比較形態に係る画像形成装置200とを用いて、シート部材Pに形成された画像を評価した。
1.水分が浸透し難い一般のオフセット印刷用の塗工紙をシート部材Pとして用い、黒色パッチとシアン色パッチとが隣接するようにシート部材Pに形成させて、境界線の直線性を評価(直線性評価)した。なお、塗工紙としては、OKトップコート+(王子製紙(株)製)を用いた。
1.直線性評価については、目視で評価を行った。境界線において、夫々の色がきれいにラインになっている場合を「○」、色の混ざりが発生している場合を「×」とした。
試験結果は、図2に示されるように、本第1実施形態については、直線性評価及び輪郭評価共に「○」となり、比較形態については、直線性評価及び輪郭評価共に「×」となった。
以上の輪郭評価の評価結果からも分かるように、本第1実施形態に係る画像形成装置10では、比較形態に係る画像形成装置200に比して、紫外線硬化型の水溶性インクを用いる場合に、シート部材Pに形成される文字が滲むのが抑制される。
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の一例について図5〜図7に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。また、第1実施形態と異なる部分のみ主に説明し、他の部分の説明は省略する。
画像形成装置80は、図6に示されるように、連帳紙Pに画像を形成する画像形成ユニット82と、画像形成ユニット82に供給する連帳紙Pを収容する前処理ユニット84と、画像形成ユニット82と前処理ユニット84との間に配置され、前処理ユニット84から画像形成ユニット82へ供給される連帳紙Pの搬送量等を調整するバッファユニット86と、を備えている。
赤外線レーザ96は、図5(A)に示されるように、搬送経路94を挟んで、記録ヘッド62Kの反対側に配置されている。そして、赤外線レーザ96は、平端部94Fにおいて、記録ヘッド62Kによってインク滴が吐出される部分に対して、搬送方向の下流側直後の部分に赤外線を、連帳紙Pの裏面(画像が形成されない面)から照射するようになっている。
次に、連帳紙Pの搬送経路94を挟んで赤外線レーザ96と記録ヘッド62Kとを反対側に配置した場合(本実施形態:図5(A)参照)と、連帳紙Pの搬送経路94に対して赤外線レーザ97と記録ヘッド62Kとを同じ側に配置した場合(比較形態:図5(B)参照)とについて評価を行った。
記録ヘッド62Kを用いて連帳紙Pに一分間連続して画像を形成させ、その後、赤外線レーザの集光レンズに付着した水滴(水滴付着評価)、画像の濃度ムラ(濃度ムラ評価)、及び画像の色差(色差評価)を行った。なお、記録ヘッド62C、62M、62Yについては用いなかった。
(1)インク:黒色の水性UVインク、インク滴:3〔pl〕
(2)記録ヘッドの解像度:1200〔dpi〕
(3)連帳紙:NPiフォーム<70>
(4)連帳紙の搬送速度:100〔m/min〕
(5)赤外線レーザによる赤外線の照射量:1.5〔J/cm2〕
(6)紫外線LEDによる紫外線の照射量:2.0〔J/cm2〕
(7)連帳紙Pに形成される画像:エリアカバレッジ5〔%〕で規定の文字を連続紙Pに印字し、この印字と同時に、規定の間隔で予め決められた大きさのベタ画像(ベタパッチ)を連続紙Pに形成させた。
1.水滴付着評価については、集光レンズに付着した水滴を目視で評価した。水滴が集光レンズに付着していない場合を「○」、水滴が集光レンズに付着している場合を「×」とした。
試験結果は、図7に示されるように、本第2実施形態については、水滴付着評価及び濃度ムラ評価共に「○」となり、比較形態については、水滴付着評価及び濃度ムラ評価共に「×」となった。比較形態については、赤外線レーザの集光レンズに水滴が付着したため、画像に濃度ムラが発生したものと考えられる。
以上の評価結果からも分かるように、搬送経路94を挟んで記録ヘッド62Kの反対側に赤外線レーザ96を配置することで、比較形態と比して、赤外線レーザ96の集光レンズ96Aに水滴が付着するのが抑制される。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の一例について図8、図9に従って説明する。なお、第2実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。また、第2実施形態と異なる部分のみ主に説明し、他の部分の説明は省略する。
蒸気排出機構106は、図9に示されるように、連帳紙Pの搬送方向に対して直交するシート部材Pの幅方向に延びる長尺状とされた回収部材108と、ファン110と、ファン110と回収部材108とを連結するダクト112とを備えている。
ダンパ102は、表面が黒色とされ、図8、図9に示されるように、連帳紙Pの搬送方向に対して直交するシート部材Pの幅方向に延びる長尺状とされている。また、ダンパ102には、空洞部102Aが形成され、また、この空洞部102Aを開放する開口部102Bが搬送経路94側に形成されている。さらに、ダンパ102には、ダンパ102の天井面から空洞部102Aに突出する突起102Cが形成されている。
以上説明したように、ダンパ102が、赤外線レーザ96から搬送経路94に向けて照射された赤外線を吸収することで、赤外線が画像形成装置10内の他の部材に照射され、照射された部材の温度が高くなるのが抑制される。
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の一例について図10に従って説明する。なお、第3実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。また、第3実施形態と異なる部分のみ主に説明し、他の部分の説明は省略する。
次に、本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の一例について図11に従って説明する。なお、第2実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。また、第2実施形態と異なる部分のみ主に説明し、他の部分の説明は省略する。
次に、本発明の第6実施形態に係る画像形成装置の一例について図12に従って説明する。なお、第2実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。また、第2実施形態と異なる部分のみ主に説明し、他の部分の説明は省略する。
また、赤外線・紫外線は記録媒体全面を均一に照射しても良いし、インクが付着している箇所のみを照射するように制御しても良い。(適切と思われる場所に入れて下さい。語句も必要に応じて修正をお願いします。)
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、赤外線レーザを水冷又は空冷等で冷却してもよい。
62K 記録ヘッド(黒色吐出部材の一例)
62C 記録ヘッド(異色吐出部材の一例)
62M 記録ヘッド(異色吐出部材の一例)
62Y 記録ヘッド(異色吐出部材の一例)
70 赤外線レーザ(赤外線照射部材の一例)
72 紫外線LED(紫外線照射部材の一例)
80 画像形成装置
96 赤外線レーザ(赤外線照射部材の一例)
100 画像形成装置
102 ダンパ(吸収部材の一例)
120 画像形成装置
130 画像形成装置
140 画像形成装置
142K 記録ヘッド(黒色吐出部材の一例)
142C 記録ヘッド(異色吐出部材の一例)
142M 記録ヘッド(異色吐出部材の一例)
142Y 記録ヘッド(異色吐出部材の一例)
150 紫外線LED(紫外線照射部材の一例)
152 赤外線レーザ(赤外線線照射部材の一例)
200 画像形成装置
Claims (4)
- 搬送経路に沿って搬送される記録媒体に黒色の紫外線硬化型の水溶性インクの液滴を吐出して画像を形成する黒色吐出部材と、
前記搬送経路において、前記黒色吐出部材によって液滴が吐出された記録媒体対して、記録媒体の搬送方向の下流側直後の部分に赤外線を照射する赤外線照射部材と、
前記搬送経路において、前記赤外線照射部材によって赤外線が照射された部分に対して、前記搬送方向の下流側の部分に紫外線を照射する紫外線照射部材と、
を備える画像形成装置。 - 前記黒色吐出部材に対して前記搬送方向の下流側には、黒色とは異なる色の紫外線硬化型の水溶性インクの液滴を記録媒体に吐出して記録媒体に画像を形成する複数又は単数の異色吐出部材が備えられ、
前記赤外線照射部材は、前記搬送経路において、前記黒色吐出部材と前記搬送方向の最も上流側に配置された前記異色吐出部材との間の部分に赤外線を照射し、
前記紫外線照射部材は、前記搬送経路において、前記搬送方向の最も下流側に配置された前記異色吐出部材によって液滴が吐出される部分に対して、前記搬送方向の下流側の部分に紫外線を照射する請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記赤外線照射部材は、前記搬送経路を挟んで前記黒色吐出部材に対して反対側に配置されている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記赤外線照射部材によって照射された赤外線を吸収する吸収部材が、前記搬送経路を挟んで前記赤外線照射部材に対して反対側に配置されている請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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