JP2014182999A - 電極製造方法および電極製造装置 - Google Patents

電極製造方法および電極製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】両面塗工の際に、集電体を屈折または屈曲させることなく絶縁体スラリーを塗布することができる電極製造方法を提供する。
【解決手段】電極製造方法は、絶縁体塗布工程および電極塗布工程を有する。絶縁体塗布工程は、集電体101の一面101aの端部に塗布された絶縁体スラリー102と、一面の絶縁体スラリーが塗布されていない部分に塗布された電極スラリー103とが乾燥している状態で、弾性体25bによって一面の側から集電体を押圧しつつ、集電体の一面に対向した他面101bの端部に絶縁体スラリーを塗布する。電極塗布工程は、他面の絶縁体スラリーが塗布されていない部分に電極スラリーを塗布する。
【選択図】図7

Description

本発明は、電極製造方法および電極製造装置に関する。
従来から、発電要素を外装材によって収納して電気デバイスを構成したものがある。発電要素は、正極と負極とをセパレータを介して複数積層して形成している。正極および負極は、それぞれ集電体に電極スラリーを塗布して乾燥させることによって形成している。
発電要素は、外部応力や振動等に起因して、内部の構成部材の位置が相対的にずれることがある。たとえば、発電要素において、セパレータを介して絶縁している正極および負極の位置がずれた場合、正極の端部と負極の端部とが互いに接触して短絡する可能性がある。
そこで、発電要素において、セパレータを介して絶縁している正極および負極の位置が位置ずれして互いに接触しても、短絡しないようにする構成がある。たとえば、正極の端部に絶縁性を備えた絶縁テープを貼り付けておくと、その正極の端部と負極の端部とが互いに接触しても、短絡することを防止できる。
しかしながら、絶縁テープを正極または負極の端部に貼り付ける構成では、絶縁テープに加えて、その絶縁テープを貼り付けるための特別な装置が必要となり、電極の製造コストおよびタクトがそれぞれ増大してしまう。
このため、電極に絶縁体を形成する構成がある。具体的には、電極に絶縁体スラリーと電極スラリーをそれぞれ塗布して乾燥させる構成がある。絶縁体スラリーを塗布する装置は、電極スラリーを塗布する装置と基本的な仕様が同様であり、特別な装置は不要である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−258050号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、集電体の両面に電極スラリーを塗布して乾燥させるような両面塗工の場合に問題が生じる。すなわち、片面塗工の場合には、集電体の裏面の側からバックアップロールを密着させた状態で、集電体の表面に絶縁体スラリーおよび電極スラリーを適正に塗布することができることから、特段問題は発生しない。
一方、両面塗工の場合には、集電体の表面の側からバックアップロールを密着させた状態で、集電体の裏面に絶縁体スラリーおよび電極スラリーを塗布させる。ここで、両面塗工において、バックアップロールを密着させる集電体の表面には、スラリーの状態から乾燥した絶縁体層および電極層が形成されているが、その厚みが異なることがある。
たとえば、電極層と絶縁体層の厚みが異なると、バックアップロールに付勢された集電体は、電極層が形成された部分と絶縁体層が形成された部分の境界において、屈折または屈曲してしまう。集電体が屈折または屈曲すると、寸法に誤差が生じたり、屈折部分に生じた隙間に空気が巻き込まれてピンホールが発生したりする。
したがって、両面塗工の際に、集電体に対する絶縁体スラリーや電極スラリーの塗工条件の調整に時間を要し、かつ、塗工の状態を一定に保つことが困難になる虞がある。このように、上記特許文献1の構成では、両面塗工の際に、集電体を屈折または屈曲させることなく、絶縁体スラリーや電極スラリーを塗布できない虞がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、両面塗工の際に、集電体を屈折または屈曲させることなく絶縁体スラリーを塗布することができる電極製造方法およびその製造方法を具現化した電極製造装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明の電極製造方法は、絶縁体塗布工程および電極塗布工程を有する。絶縁体塗布工程は、集電体の一面の端部に塗布された絶縁体スラリーと、一面の絶縁体スラリーが塗布されていない部分に塗布された電極スラリーとが乾燥している状態で、弾性体によって一面の側から集電体を押圧しつつ、集電体の一面に対向した他面の端部に絶縁体スラリーを塗布する。電極塗布工程は、他面の絶縁体スラリーが塗布されていない部分に電極スラリーを塗布する。
また、上記目的を達成するための本発明の電極製造装置は、絶縁体塗布部および電極塗布部を有する。絶縁体塗布部は、集電体の一面の端部に塗布された絶縁体スラリーと、一面の絶縁体スラリーが塗布されていない部分に塗布された電極スラリーとが乾燥している状態で、弾性体によって一面の側から集電体を押圧しつつ、集電体の一面に対向した他面の端部に絶縁体スラリーを塗布する。電極塗布部は、他面の絶縁体スラリーが塗布されていない部分に電極スラリーを塗布する。
本発明に係る電極製造方法およびその製造方法を具現化した電極製造装置によれば、集電体の一面に塗布された絶縁体スラリーおよび電極スラリーが乾燥している状態で、弾性体によって一面の側から集電体を押圧しつつ、その集電体の一面に対向した他面の端部に絶縁体スラリーを塗布する。したがって、両面塗工の際に、集電体を屈折または屈曲させることなく絶縁体スラリーを塗布することができる。
第1実施形態に係る電極製造装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係る電極製造装置の要部を示す斜視図である。 第1実施形態に係る電極製造装置を示す側面図である。 第1実施形態に係る電極製造装置の要部を示す側面図である。 第1実施形態に係る電極製造装置を用いて製造した電極をセパレータを介して積層する状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る電極製造装置を用い、集電体の一面に絶縁体スラリーおよび電極スラリーを塗布して乾燥させる片面塗工の状態を示す模式図である。 第1実施形態に係る電極製造装置を用い、一面に絶縁体スラリーおよび電極スラリーを塗布して乾燥させた後の集電体に対して、その集電体の他面に絶縁体スラリーおよび電極スラリーを塗布して乾燥させる両面塗工の状態を示す模式図である。 第2実施形態に係る電極製造装置の絶縁体塗布部を示す斜視図である。 第2実施形態に係る電極製造装置を用いた集電体に対する絶縁体スラリーの片面塗工の要部を示す図である。 第2実施形態に係る電極製造装置を用いた集電体に対する絶縁体スラリーの両面塗工の要部を示す図である。 対比例に係る電極製造装置を用いて、一面に絶縁体スラリーおよび電極スラリーを塗布して乾燥させた後の集電体に対して、その集電体の他面に絶縁体スラリーを塗布する両面塗工の途中までの状態を示す模式図である。
以下、添付した図面を参照しながら、第1および第2実施形態について説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面における各部材の大きさや比率は、説明の都合上誇張され実際の大きさや比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る電極製造方法および電極製造方法を具現化した電極製造装置1について、図1〜図7に加えて対比例に係る図11を参照しながら説明する。
電極製造方法における搬送工程、絶縁体塗布工程、電極塗布工程、および乾燥工程は、電極製造装置1における搬送部10、絶縁体塗布部20、電極塗布部30、および乾燥部40に対応している。そこで、第1実施形態は、電極製造方法を具現化した電極製造装置1に基づいて説明する。
まず、電極製造装置1の構成について、図1〜図5を参照しながら説明する。
図1は、電極製造装置1を示す斜視図である。図2は、電極製造装置1の要部を示す斜視図である。図2(a)は電極製造装置1の要部を上方から示し、図2(b)は電極製造装置1の要部を下方から示している。図3は、電極製造装置1を示す側面図である。図4は、電極製造装置1の要部を示す側面図である。図5は、電極製造装置1を用いて製造した電極をセパレータ200を介して積層する状態を示す斜視図である。図5(a)は積層前の状態を示し、図5(b)は積層後の状態を示している。
搬送部10は、絶縁体スラリー102および電極スラリー103がそれぞれ塗布および乾燥される集電体101を搬送する。
搬送部10は、集電体101の搬送経路に沿って、たとえば、集電体供給ロール11、駆動ロール12、従動ロール13、搬入ロール14、搬出ロール15、および電極巻取ロール16を含んでいる。
集電体供給ロール11は、回転可能に保持された円柱形状から成り、絶縁体スラリー102および電極スラリー103が塗布される前の集電体101をロール状に積層して保持している。集電体101には、たとえば、アルミニウム、銅、ニッケル、鉄、ステンレス鋼からなる金属箔を用いる。具体的には、正極用の集電体101には、たとえば、アルミニウムからなり厚みが20μmの金属箔を用いる。一方、負極用の集電体101には、たとえば、銅からなり厚みが10μmの金属箔を用いる。
集電体供給ロール11は、後述する駆動ロール12に連動して回転しながら集電体101を供給する。駆動ロール12および従動ロール13は、それぞれ回転可能に保持された円柱形状から成り、集電体供給ロール11から供給された集電体101を絶縁体塗布部20に向けてガイドする。駆動ロール12の外周は金属からなり、従動ロール13の外周はゴムからなる。駆動ロール12および従動ロール13は、集電体101を挟持しつつ、その集電体101を搬送する。駆動ロール12が回転すると、その回転に従動して従動ロール13が回転する。
搬入ロール14は、回転可能に保持された円柱形状から成り、絶縁体スラリー102および電極スラリー103が塗布された集電体101を乾燥部40に向けてガイドする。搬入ロール14は、絶縁体スラリー102および電極スラリー103が塗布されていない集電体101の裏面側に当接している。搬出ロール15は、回転可能に保持された円柱形状から成り、乾燥部40から搬出された乾燥後の電極100を電極巻取ロール16に向けてガイドする。電極巻取ロール16は、回転可能に保持された円柱形状から成り、搬出ロール15によってガイドされた電極100を巻き取り保管する。電極巻取ロール16は、図示せぬモータにより一定の速度で回転駆動する。
絶縁体塗布部20は、集電体101の端部に絶縁体スラリー102を塗布する。
絶縁体塗布部20は、集電体101の一面101aの端部に塗布された絶縁体スラリー102と、一面101aの絶縁体スラリー102が塗布されていない部分に塗布された電極スラリー103とが乾燥している状態で、弾性体25bによって一面101aの側から集電体101を押圧しつつ、集電体101の一面101aに対向した他面101bの端部に絶縁体スラリー102を塗布する。
絶縁体塗布部20は、たとえば、絶縁体塗布用塗工ダイ21、貯液タンク22、送液ポンプ23、送液管24、および絶縁体塗布用バックアップロール25を含んでいる。
絶縁体塗布用塗工ダイ21は、集電体101に対して絶縁体スラリー102を所定の厚みで塗布する。絶縁体塗布用塗工ダイ21は、一対からなり、集電体101の搬送方向に沿って、その集電体101の両端にそれぞれ配設している。具体的には、一対の絶縁体塗布用塗工ダイ21は、搬送部10の駆動ロール12と、後述する電極塗布部30の電極塗布用塗工ダイ31との間に、それぞれ位置している。絶縁体塗布用塗工ダイ21は、後述する絶縁体塗布用バックアップロール25によって付勢された集電体101に対して、その集電体101の反対側の面の側から当接している。
絶縁体塗布用塗工ダイ21によって集電体101に塗布する絶縁体スラリー102は、たとえば、絶縁性を有する樹脂およびそのコンパウンドからなり、たとえば、集電体101の厚みを含めて乾燥後に45μmになるように設定する。絶縁体スラリー102に用いる樹脂には、たとえば、ポリフッ化ビニリデンやその誘導体、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂およびアルキッド樹脂などの2液硬化型樹脂、または電子線硬化型樹脂を用いる。絶縁体スラリー102は、絶縁性を向上させるために、アルミナ、酸化チタン、またはタルク等からなるセラミクスを含有させている。セラミクスの粒径は、乾燥後の絶縁体スラリー102の厚みを考慮して、0.1μm〜15μmとする。
絶縁体スラリー102に用いるコンパウンドは、その分散性が重要である。アルミナ等のセラミクスは化学的な性質として親水生を帯びているため、そのままでは樹脂に分散しにくい。一般的に、コンパウンドに界面活性剤を用いることがあるが、電池の特性に悪影響を与える懸念があるため、電池用途には適さない。そこで、樹脂に分散機能を持たせたカルボキシル基変性のポリフッ化ビニリデン樹脂やウレタン樹脂を用いる。このような樹脂を用いると、分散性に優れた絶縁体スラリー102を得ることができる。コンパウンドとして、分散性に優れるビーズミルを用いることができる。ビーズミルは、たとえば、アルミナやジルコニアからなり、粒径が30μm〜2mmのものが好適である。上記のような手法を用いることによって、アルミナを容易に分散させることができ、均一な絶縁体スラリー102を得ることが可能である。
貯液タンク22は、下部を閉塞させた円筒形状の金属容器からなり、所定の量の絶縁体スラリー102を貯蔵している。送液ポンプ23は、貯液タンク22に接続し、貯液タンク22に貯蔵された絶縁体スラリー102を、送液管24を介して絶縁体塗布用塗工ダイ21に送液する。送液管24は、配管からなり、一端を送液ポンプ23に接続し、2つに分岐された他端を一対の絶縁体塗布用塗工ダイ21にそれぞれ接続している。
絶縁体塗布用バックアップロール25は、絶縁体塗布用塗工ダイ21が当接した集電体101に対して、反対側から付勢している。絶縁体塗布用バックアップロール25は、軸芯25aおよび弾性体25bから構成している。
軸芯25aは、たとえば、金属からなり、円柱形状に形成している。軸芯25aの外周面は、サンドブラスト処理している。弾性体25bは、軸芯25aを被覆している。具体的には、弾性体25bは、接着剤を塗布した軸芯25aに対して、たとえば所定の強度を備えたゴムを被覆した後、その外側を均一に研磨することによって円筒形状に形成している。
絶縁体塗布用バックアップロール25の弾性体25bの材質には、ジエン系ゴム、天然ゴム(NR)、アクリルニトリルブタジエンゴム(NBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、シリコン系ゴム、またはウレタン系ゴムを用いることができる。また、弾性体25bの材質には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂、これらから作られる軟質プラスチック材を用いることもできる。
弾性体25bに好適な材質は、たとえば、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムは、硬度を調整するための可塑剤に、流動パラフィンを用いている。流動パラフィンは、塗工中に電極材料に転写して裏移りした場合でも、電池の特性に影響しない。さらに、流動パラフィンは、摩擦係数が低いことから、電極材料を潤滑に移動させることができる。すなわち、流動パラフィンは、電極材料にシワ等を発生させることなく、安定して搬送させることができる。
弾性体25bは、上記のように、汎用品であり、加工性に優れ、コストも廉価な材質を用いて形成することができる。可塑剤として用いる流動パラフィンも、汎用されており、廉価で入手することができる。
弾性体25bの層厚は、乾燥した電極スラリー103の厚みに律速する。たとえば乾燥した電極スラリー103の厚みが集電体101の厚みを含めて120μmである場合、弾性体25bの層厚は、その120μmの厚みを全て吸収することを考慮して、たとえば、200μmとする。弾性体25bは、表面が摩耗しても、その表面を再研磨すれば再利用することが可能であり、長寿命化を図ることができる。弾性体25bの層厚は、再研磨を考慮すると、10mm以上あれば好適である。
ここで、弾性体25bに係る好適な仕様の検証結果について、表1を参照しながら説明する。
弾性体25bに係る検証は、塗工の寸法精度および表面状態について行った。塗工の寸法精度は、電極を複数積層する際の各電極の位置ずれに起因して発生する電極同士の短絡防止を考慮して、基準値に対して±1mm以内が要求される。表面状態は、ピンホール状の穴に異物が入り込んで発生する電極同士の短絡防止を考慮して、そのピンホール状の穴が生じていないことが要求される。
弾性体25bに係る実験例1〜4において、その弾性体25bの材質には、ニトリルブタジエンゴム(NBR)を用いた。ゴムの硬度は、可塑剤流動パラフィンの添加量を変えて調整した。ゴムの硬度の測定は、ISO(国際標準化機構)や新JIS規格に規定される「デュロメータA」に係る測定方法に基づいて行った。弾性体25bに係る実験例1、2、3、および4は、ゴム硬度がA−10、A−30、A−50、およびA−70に相当する。
弾性体25bに係る比較例1および2は、実験例1〜4と同一のニトリルブタジエンゴム(NBR)を用いた上で、ゴム硬度をA−5およびA−75に相当するものとした。すなわち、比較例1は実験例1〜4よりも相対的に軟らかく、比較例2は実験例1〜4よりも相対的に硬い。実験例1、2、3、および4と比較例1および2に係るゴムを用いて、塗工の状態を比較検証した。その比較検証の結果を表1に示す。
弾性体25bに係る検証の結果、弾性体25bの寸法精度が±1mm以内、および表面に穴が生じていない良好なものは、ゴム硬度がA−10〜A−70に相当する実験例1〜4であることが判った。特に、ゴム硬度がA−30〜A−50に相当する実験例2および3は、弾性体25bの寸法精度が±0.5mmとさらに良好であることが判った。
一方、比較例1のようにゴム硬度がA−5であり軟らか過ぎるものは、ゴムの反発力が弱く、集電体101に向かって付勢する力が不十分であることから、端面の部分をフラットに押圧する力が不足する。同様に、比較例2のようにゴム硬度がA−75であり相対的に硬過ぎるものは、ゴムの反発力が強く、端面の部分をフラットに押圧する力が過度になる。
電極塗布部30は、集電体101の絶縁体スラリー102が塗布されていない部分に電極スラリー103を塗布する。
電極塗布部30は、たとえば、電極塗布用塗工ダイ31、貯液タンク32、送液ポンプ33、送液管34、および電極塗布用バックアップロール35を含んでいる。
電極塗布用塗工ダイ31は、集電体101に対して電極スラリー103を所定の厚みで塗布する。電極塗布用塗工ダイ31は、たとえば、集電体101の搬送方向に沿って、その集電体101の両端を除いた部分に当接するように配設している。具体的には、電極塗布用塗工ダイ31は、絶縁体塗布用塗工ダイ21と搬入ロール14との間に、位置している。電極塗布用塗工ダイ31は、電極塗布用バックアップロール35によって裏面側から付勢された集電体101に対して、その集電体101の表面側から当接している。
電極塗布用塗工ダイ31によって集電体101に塗布する電極スラリー103は、正極用と負極用がある。電極スラリー103が正極用の場合、その活物質には、たとえば、リチウム−遷移金属複合酸化物を用いる。一方、電極スラリー103が負極用の場合、その活物質には、たとえば、グラファイト、ハードカーボンや、リチウム−遷移金属複合酸化物を用いる。導電助剤には、たとえば、アセチレンブラック、カーボンブラックまたはグラファイトを用いる。バインダーには、たとえば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用いる。溶媒には、たとえば、ノルマルメチルピロリドン(NMP)または水を用いる。溶媒は、乾燥時に蒸発して除去される。
貯液タンク32は、下部を閉塞させた円筒形状の金属容器からなり、所定の量の電極スラリー103を貯蔵している。送液ポンプ33は、貯液タンク32に接続し、貯液タンク32に貯蔵された電極スラリー103を、送液管34を介して電極塗布用塗工ダイ31に送液する。送液管34は、配管からなり、一端を送液ポンプ23に接続し、他端を電極塗布用塗工ダイ31に接続している。
電極塗布用バックアップロール35は、電極塗布用塗工ダイ31が当接した集電体101に対して、その集電体101の反対側の面から付勢している。電極塗布用バックアップロール35は、たとえば、金属またはゴムからなり、円柱形状に形成している。
乾燥部40は、集電体101に塗布された絶縁体スラリー102および電極スラリー103を乾燥させる。
乾燥部40は、たとえば、筐体41、ヒーター42、およびサポートロール43を含んでいる。
乾燥部40は、長方体形状に形成した筐体41の内部に、ヒーター42および複数のサポートロール43を備えている。筐体41は、断熱性の材質からなり、搬送中の集電体101を、一時的に内部に収納する。筐体41は、搬送部10に備えられた搬入ロール14よりも集電体101の搬送方向下流側であって、搬送部10に備えられた搬出ロール15よりも集電体101の搬送方向上流側に配設している。
ヒーター42は、筺体41の内部において、集電体101に塗布された絶縁体スラリー102および電極スラリー103に対向するように備えている。ヒーター42は、絶縁体スラリー102および電極スラリー103の内部に含有した溶媒等を蒸発させて乾燥させる。サポートロール43は、乾燥部40の内部に、一定の間隔で複数備えている。サポートロール43によって集電体101を搬送している間に、ヒーター42によって絶縁体スラリー102および電極スラリー103を乾燥させる。
上述した電極製造装置1を用いて製造した電極100は、図5に示すようにセパレータ200を介して積層する。
電極製造装置1を用いて製造する電極100は、正極100aまたは負極100bのどちらでもよいが、ここでは正極100aとする。図5(a)に示すように、正極100aは、その両端の部分に、絶縁体スラリー102を塗布して乾燥させて形成した絶縁体層102’を備えている。また、正極100aは、両端以外の部分に、電極スラリー103を塗布して乾燥させて形成した電極層103’を備えている。一方、負極100bは、両端の部分を含めて電極スラリー103を塗布して乾燥させて形成した電極層103’を備えている。図5(b)に示すように、正極100aと負極100bを、セパレータ200を介して積層する。したがって、正極100aと負極100bが位置ずれして互いの端部が接触しても、正極100aの端部には絶縁体層102’が形成されていることから、短絡を防止することができる。
つぎに、電極製造装置1を用いた電極100の製造方法について、図6および図7に加えて、対比例に係る図11を参照しながら説明する。
図6は、電極製造装置1を用い、集電体101の一面101aに絶縁体スラリー102および電極スラリー103を塗布して乾燥させる片面塗工の状態を示す模式図である。図7は、電極製造装置1を用い、一面101aに絶縁体スラリー102および電極スラリー103を塗布して乾燥させた後の集電体101に対して、その集電体101の他面101bに絶縁体スラリー102および電極スラリー103を塗布して乾燥させる両面塗工の状態を示す模式図である。図11は、対比例に係る電極製造装置を用いて、一面101aに絶縁体スラリー102および電極スラリー103を塗布して乾燥させた後の集電体101に対して、その集電体101の他面101bに絶縁体スラリー102を塗布する両面塗工の途中までの状態を示す模式図である。
電極製造装置1を用い、集電体101に各スラリーを片面塗工する方法について、図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、電極製造装置1を用いて、集電体101の一面101aに絶縁体スラリー102および電極スラリー103を塗布して乾燥させる。
具体的には、最初に、図6(a)に示すように、搬送部10において、集電体101を駆動ロール12および従動ロール13によって挟持しつつ、その集電体101を搬送する。つぎに、図6(b)に示すように、絶縁体塗布部20において、集電体101を絶縁体塗布用バックアップロール25によって他面101bの側から付勢しつつ、その集電体101の一面101aの両端に対して絶縁体塗布用塗工ダイ21を用いて絶縁体スラリー102を塗布する。
つぎに、図6(c)に示すように、電極塗布部30において、集電体101を電極塗布用バックアップロール35によって他面101bの側から付勢しつつ、その集電体101の一面101aに対して電極塗布用塗工ダイ31を用いて電極スラリー103を塗布する。最後に、図6(d)に示すように、乾燥部40において、集電体101の一面101aに塗布されている絶縁体スラリー102および電極スラリー103をヒーター42によって乾燥させ、絶縁体層102’および電極層103’を形成する。
電極製造装置1を用い、集電体101に各スラリーを両面塗工する方法について、図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、一面101aに絶縁体層102’および電極層103’を形成した後の集電体101において、電極製造装置1を用いて、集電体101の他面101bに絶縁体スラリー102および電極スラリー103を塗布して乾燥させる。
具体的には、最初に、図7(a)に示すように、搬送部10において、集電体101を駆動ロール12および従動ロール13によって挟持しつつ、その集電体101を搬送する。つぎに、図7(b)に示すように、絶縁体塗布部20において、集電体101を絶縁体塗布用バックアップロール25によって一面101aの側から付勢しつつ、その集電体101の他面101bの両端に対して絶縁体塗布用塗工ダイ21を用いて絶縁体スラリー102を塗布する。
ところで、絶縁体塗布用バックアップロール25を密着させる集電体101の一面101aには、既に乾燥した絶縁体層102’および電極層103’が形成されているが、その層厚が異なる。絶縁体層102’の層厚は電極層103’の層厚よりも薄いが、絶縁体塗布用バックアップロール25に付勢された集電体101は、電極層103’が形成された部分と絶縁体層102’が形成された部分の境界において、屈折または屈曲することはない。絶縁体塗布用バックアップロール25の外周に、弾性変形可能な弾性体25bを被覆していることから、集電体101が屈折または屈曲しない。
すなわち、弾性体25bが伸縮することによって、電極層103’が形成された部分と絶縁体層102’が形成された部分の境界に段差が生じていても、その段差を弾性体25bによって吸収することができる。集電体101が屈折または屈曲していないので、その集電体101の寸法精度は維持される。さらに、屈折または屈曲部分の隙間に空気が巻き込まれて生じるピンホールの発生を防止することができる。
つぎに、図7(c)に示すように、電極塗布部30において、集電体101を電極塗布用バックアップロール35によって一面101aの側から付勢しつつ、その集電体101の他面101bに対して電極塗布用塗工ダイ31を用いて電極スラリー103を塗布する。最後に、図7(d)に示すように、乾燥部40において、集電体101の他面101bに塗布されている絶縁体スラリー102および電極スラリー103をヒーター42によって乾燥させ、絶縁体層102’および電極層103’を形成する。
ここで、対比例に係る電極製造装置を用い、集電体101に各スラリーを両面塗工する方法の一部について、図11を参照しながら説明する。
図11(a)に示すように、対比例の電極製造装置の搬送部1010において、一面101aに絶縁体スラリー102および電極スラリー103を塗布して乾燥させた後の集電体101を、駆動ロール1012および従動ロール1013によって挟持しつつ搬送する。つぎに、図11(b)に示すように、絶縁体塗布部1020において、集電体101を絶縁体塗布用バックアップロール1025によって一面101aの側から付勢しつつ、その集電体101の他面101bに対して絶縁体塗布用塗工ダイ1021を用いて絶縁体スラリー102を塗布する。
ここで、絶縁体塗布用バックアップロール1025を密着させる集電体101の他面101bに形成済みの絶縁体層102’および電極層103’の層厚が異なる。したがって、絶縁体塗布用バックアップロール1025に付勢された集電体101は、電極層103’が形成された部分と絶縁体層102’が形成された部分の境界において、たとえば屈折してしまう。この結果、集電体101の寸法精度が低下し、電極を複数積層すると、電極同士の短絡する可能性がある。さらに、集電体101が屈折すると、その屈折部分に生じた隙間に空気が巻き込まれてピンホールが発生する。ピンホール状の穴に異物が入り込むと、電極が短絡する可能性がある。
上述した第1実施形態に係る電極製造方法およびその電極製造方法を具現化した電極製造装置1によれば、以下の作用効果を奏する。
電極製造方法は、絶縁体塗布工程および電極塗布工程を有する。絶縁体塗布工程は、集電体101の一面101aの端部に塗布された絶縁体スラリー102と、一面101aの絶縁体スラリー102が塗布されていない部分に塗布された電極スラリー103とが乾燥している状態で、弾性体25bによって一面101aの側から集電体101を押圧しつつ、集電体101の一面101aに対向した他面101bの端部に絶縁体スラリー102を塗布する。電極塗布工程は、他面101bの絶縁体スラリー102が塗布されていない部分に電極スラリー103を塗布する。
電極製造装置1は、絶縁体塗布部20および電極塗布部30を有する。絶縁体塗布部20は、集電体101の一面101aの端部に塗布された絶縁体スラリー102と、一面101aの絶縁体スラリー102が塗布されていない部分に塗布された電極スラリー103とが乾燥している状態で、弾性体25bによって一面101aの側から集電体101を押圧しつつ、集電体101の一面101aに対向した他面101bの端部に絶縁体スラリー102を塗布する。電極塗布部30は、他面101bの絶縁体スラリー102が塗布されていない部分に電極スラリー103を塗布する。
このような電極製造方法および電極製造方法を具現化した電極製造装置1によれば、集電体101の一面101aに塗布された絶縁体スラリー102および電極スラリー103が乾燥している状態で、弾性体25bによって一面101aの側から集電体101を押圧しつつ、集電体101の一面101aに対向した他面101bの端部に絶縁体スラリー102を塗布する。したがって、両面塗工の際に、集電体101を屈折または屈曲させることなく絶縁体スラリー102を塗布することができる。集電体101が屈折または屈曲しないことから、集電体101の寸法精度は維持され、電極100を複数積層させても電極100同士の短絡を防止することができる。さらに、屈折または屈曲部分の隙間に空気が巻き込まれて生じるピンホールの発生を防止することができる。
電極製造方法は、絶縁体塗布工程によって集電体101に絶縁体スラリー102を塗布した後、電極塗布工程によって集電体101に電極スラリー103を塗布する構成としてもよい。
このような構成によれば、集電体101の絶縁体スラリー102の部分を盛り上がらせることなく、集電体101を連続的に巻き取ることができる。
電極製造方法は、乾燥工程をさらに有する構成としてもよい。乾燥工程は、集電体101に塗布された絶縁体スラリー102および電極スラリー103を乾燥させる。
このような構成によれば、集電体101に塗布された絶縁体スラリー102および電極スラリー103の形状を保ったまま、各塗布工程の後に連続して乾燥工程で乾燥させることができる。さらに、絶縁体スラリー102および電極スラリー103を塗布した集電体101を、別の装置に搬送する必要が無く、生産性を向上させることができる。
電極製造方法は、絶縁体塗布工程において、集電体101において対向する両方の端部に対して、絶縁体スラリー102をそれぞれ塗布する構成としてもよい。
このような構成によれば、集電体101において対向する両方の端部の一方および他方のいずれかの方向に位置ずれしても、電極間における短絡を防ぐことができる。
電極製造方法は、搬送工程をさらに有する構成としてもよい。搬送工程は、集電体101を搬送する。ここで、絶縁体塗布工程は、集電体101の搬送方向に沿って対向する両方または一方の端部に対して絶縁体スラリー102を塗布する。
このような構成によれば、集電体101に対して絶縁体スラリー102を塗布しつつ、電極スラリー103も塗布するので、作業を連続して行うことができ、生産性を向上させることができる。さらに、絶縁体塗布用塗工ダイ21と電極塗布用塗工ダイ31との相対位置を確定すれば、集電体101に対して、絶縁体スラリー102および電極スラリー103をそれぞれ精度良く塗布することが可能である。すなわち、絶縁体スラリー102と電極スラリー103の相対位置を一定に維持することができ、絶縁体スラリー102と電極スラリー103が重なって塗布されたり、絶縁体スラリー102と電極スラリー103の間に隙間が生じたりすることを防止できる。
弾性体25bの厚みは、乾燥した後の電極スラリー103の厚みよりも厚くする構成としてもよい。
このような構成によれば、両面塗工する際に、絶縁体層102’の厚みが極めて薄く、絶縁体層102’の厚みと電極層103’の厚みの差が、電極層103’の厚みに近似しているような場合でも、その厚みの差を、弾性体25bで十分に吸収することができる。
弾性体25bは、再研磨可能とする構成としてもよい。
このような構成によれば、弾性体25bは、表面が摩耗しても、その表面を再研磨すれば再利用することが可能であり、長寿命化を図ることができる。したがって、弾性体25bの交換に要するコストを抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る電極製造方法および電極製造方法を具現化した電極製造装置について、図8〜図10を参照しながら説明する。
図8は、電極製造装置の絶縁体塗布部50を示す斜視図である。図9は、電極製造装置を用いた集電体101に対する絶縁体スラリー102の片面塗工の要部を示す図である。図9(a)は斜視図に相当し、図9(b)は側面図に相当する。図10は、電極製造装置を用いた集電体101に対する絶縁体スラリー102の両面塗工の要部を示す図である。図10(a)は斜視図に相当し、図10(b)は側面図に相当する。
第2実施形態に係る電極製造装置は、絶縁体塗布部50において、突出した弾性体55bによって集電体101の端部のみを押圧する構成としたことが、前述した第1実施形態に係る電極製造装置1の構成と異なる。
第2実施形態においては、前述した第1実施形態と同様の構成からなるものについて、同一の符号を使用し、前述した説明を省略する。
まず、絶縁体塗布部50の構成について、図8を参照しながら説明する。
絶縁体塗布部50は、絶縁体塗布用バックアップロール55の弾性体55bが、集電体101に向かう方向に突出し、集電体101の端部のみを押圧する。絶縁体塗布部50は、前述した絶縁体塗布用塗工ダイ21、貯液タンク22、送液ポンプ23、および送液管24に加えて、絶縁体塗布用バックアップロール55を含んでいる。
絶縁体塗布用バックアップロール55は、絶縁体塗布用塗工ダイ21が当接した集電体101に対して、反対側から付勢している。絶縁体塗布用バックアップロール55は、軸芯55aおよび弾性体55bから構成している。軸芯55aは、たとえば、金属からなり、円柱形状に形成している。弾性体55bは、軸芯55aを部分的に被覆している。具体的には、弾性体55bは、部分的に接着剤を塗布した軸芯55aに対して、絶縁体塗布用塗工ダイ21と対向する部分のみに所定の強度を備えたゴムを被覆した後、その外側を均一に研磨することによって円筒形状に形成している。絶縁体塗布用バックアップロール55は、円柱形状の軸芯55aの両端に円筒形状の弾性体55bを接合するように形成している。
弾性体55bの材質には、ジエン系ゴム、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリルニトリルブタジエンゴム(NBR)、シリコン系ゴム、またはウレタン系ゴムを用いる。弾性体55bに好適な材質は、たとえば、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムは、硬度を調整するための可塑剤に、流動パラフィンを用いている。流動パラフィンは、塗工中に電極材料に転写して裏移りした場合でも、電池の特性に影響しない。さらに、流動パラフィンは、摩擦係数が低いことから、電極材料を潤滑に移動させることができる。すなわち、流動パラフィンは、電極材料にシワ等を発生させることなく、安定して搬送させることができる。
弾性体55bを形成するゴムの硬度は、新JIS規格に規定される「デュロメータA」において、A−10〜A−70の範囲から選択する。ゴムの硬度は、特に、A−20〜A−60の範囲が好ましい。ゴム硬度が低過ぎると、十分な反発力を得ることができない。一方、ゴム硬度が高過ぎると、反発力が強く絶縁層102’と電極層103’の段差を十分に吸収できない。
弾性体55bの層厚の上限値は、片面塗工の場合において、弾性体55bが集電体101の張力によって縮んだときに、その集電体101との当接部分において弾性体55bと軸芯55aとが同様の高さとなる条件で規定する。さらに、弾性体55bの層厚の下限値は、両面塗工の場合において、絶縁層102’と電極層103’の段差よりも厚くなる条件で規定する。具体的には、弾性体55bの層厚は、たとえば1〜2mmとする。
つぎに、絶縁体塗布部50を用いた片面塗工および両面塗工の構成について、図9および図10を参照しながら説明する。
絶縁体塗布部50を用いた片面塗工において、図9は、前述した片面塗工における図6(b)の構成に対応している。図9は、絶縁体塗布用バックアップロール55によって集電体101を付勢しつつ、絶縁体塗布用塗工ダイ21によって集電体101の端部に対して絶縁体スラリー102を塗布している状態を示している。図9に示す絶縁体塗布用バックアップロール55の弾性体55bは、集電体101との当接部分において自ら大きく縮むことによって、弾性体55bと軸芯55aとが同様の高さとなるようにしている。したがって、集電体101をフラットな状態に維持しつつ、片面塗工することができる。
絶縁体塗布部50を用いた両面塗工において、図10は、前述した両面塗工における図7(b)の構成に対応している。図10は、絶縁体塗布用バックアップロール55によって片面塗工済みの側から集電体101を付勢しつつ、絶縁体塗布用塗工ダイ21によって集電体101の端部に対して絶縁体スラリー102を塗布している状態を示している。図10に示す弾性体55bは、絶縁体層102’との当接部分において自ら若干縮むことによって、電極層103’が形成され相対的に層厚が厚い部分と、絶縁体層102’が形成され相対的に層厚が薄い部分との境界に生じている段差を、吸収している。したがって、集電体101は、電極層103’が形成された部分と、絶縁体層102’が形成された部分との境界において、層厚が異なっていたとしても、屈折または屈曲することを防止できる。
上述した第2実施形態に係る電極製造方法およびその電極製造方法を具現化した電極製造装置によれば、以下の作用効果を奏する。
弾性体55bは、集電体101に向かう方向に突出し、集電体101の端部のみを押圧する。
このような構成によれば、実施形態1と同様に、両面塗工の際に、集電体101を屈折または屈曲させることなく絶縁体スラリー102を塗布することができる。集電体101が屈折または屈曲しないことから、集電体101の寸法精度は維持され、電極100を複数積層させても電極100同士の短絡を防止することができる。さらに、屈折または屈曲部分の隙間に空気が巻き込まれて生じるピンホールの発生を防止することができる。
さらに、このような構成によれば、集電体101を絶縁体塗布用バックアップロール55によって付勢するときに、その集電体101の端部以外を、たとえば、外周面の形状精度が高く且つ十分な硬度を備えた金属製の軸芯55aを介して付勢することができる。
さらに、このような構成によれば、絶縁体塗布用バックアップロール55は、軸芯55aに被覆する弾性体55bの総量を削減することができる。
そのほか、本発明は、特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
1 電極製造装置、
10,1010 搬送部、
11 集電体供給ロール、
12,1012 駆動ロール、
13,1013 従動ロール、
14 搬入ロール、
15 搬出ロール、
16 電極巻取ロール、
20,50,1020 絶縁体塗布部、
21,1021 絶縁体塗布用塗工ダイ、
22 貯液タンク、
23 送液ポンプ、
24 送液管、
25,55,1025 絶縁体塗布用バックアップロール、
25a,55a 軸芯、
25b,55b 弾性体、
30 電極塗布部、
31 電極塗布用塗工ダイ、
32 貯液タンク、
33 送液ポンプ、
34 送液管、
35 電極塗布用バックアップロール、
40 乾燥部、
41 筐体、
42 ヒーター、
43 サポートロール、
100 電極、
100a 正極、
100b 負極、
101 集電体、
101a 一面、
101b 他面、
102 絶縁体スラリー、
102’ 絶縁層、
103 電極スラリー、
103’ 電極層、
200 セパレータ。

Claims (9)

  1. 集電体の一面の端部に塗布された絶縁体スラリーと、前記一面の前記絶縁体スラリーが塗布されていない部分に塗布された電極スラリーとが乾燥している状態で、弾性体によって前記一面の側から前記集電体を押圧しつつ、前記集電体の前記一面に対向した他面の端部に前記絶縁体スラリーを塗布する絶縁体塗布工程と、
    前記他面の絶縁体スラリーが塗布されていない部分に前記電極スラリーを塗布する電極塗布工程と、を有する電極製造方法。
  2. 前記絶縁体塗布工程によって前記集電体に前記絶縁体スラリーを塗布した後、
    前記電極塗布工程によって前記集電体に前記電極スラリーを塗布する請求項1に記載の電極製造方法。
  3. 前記集電体に塗布された絶縁体スラリーおよび前記電極スラリーを乾燥させる乾燥工程をさらに有する請求項1または2に記載の電極製造方法。
  4. 前記絶縁体塗布工程は、前記集電体において対向する両方の前記端部に対して、前記絶縁体スラリーをそれぞれ塗布する請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極製造方法。
  5. 前記集電体を搬送する搬送工程をさらに有し、
    前記絶縁体塗布工程は、前記集電体の搬送方向に沿って対向する両方または一方の前記端部に対して前記絶縁体スラリーを塗布する請求項1〜4のいずれか1項に記載の電極製造方法。
  6. 集電体の一面の端部に塗布された絶縁体スラリーと、前記一面の前記絶縁体スラリーが塗布されていない部分に塗布された電極スラリーとが乾燥している状態で、弾性体によって前記一面の側から前記集電体を押圧しつつ、前記集電体の前記一面に対向した他面の端部に前記絶縁体スラリーを塗布する絶縁体塗布部と、
    前記他面の前記絶縁体スラリーが塗布されていない部分に前記電極スラリーを塗布する電極塗布部と、を有する電極製造装置。
  7. 前記弾性体の厚みは、乾燥した後の電極スラリーの厚みよりも厚い請求項6に記載の電極製造装置。
  8. 前記弾性体は、前記集電体に向かう方向に突出し、前記集電体の前記端部のみを押圧する請求項6または7に記載の電極製造装置。
  9. 前記弾性体は、再研磨可能である請求項6〜8のいずれか1項に記載の電極製造装置。
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