JP2014181651A - ガスタービンコンバインドプラント、及びガスタービンにおける高温部品の冷却方法 - Google Patents

ガスタービンコンバインドプラント、及びガスタービンにおける高温部品の冷却方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスタービンの高温部品を蒸気で冷却しつつも、蒸気タービンを短命化させずに、蒸気のエネルギー損失を抑える。
【解決手段】ガスタービンコンバイドプラントは、ガスタービン10と、排熱回収ボイラー110及び蒸気タービン121cを有する排熱回収装置100と、を備えている。さらに、ガスタービンコンバインドプラントは、ガスタービン10の高温部品に、蒸気タービン121cの中間段から抽気した蒸気を冷却蒸気CSとして供給する冷却蒸気ライン51と、排熱回収装置100の蒸気流路中で、蒸気タービン121cの翼が存在しない領域であって、蒸気タービン121cの中間段における蒸気の圧力よりも圧力が低い領域に高温部品を通過した冷却蒸気を戻す冷却蒸気回収ライン52と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスタービンと、ガスタービンから排気された排気ガスの熱を回収する排熱回収装置と、を備えているガスタービンコンバインドプラント、及びガスタービンにおける高温部品の冷却方法に関する。
ガスタービンは、空気を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮された空気中で燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼ガスにより駆動するタービンと、を有している。このガスタービンでは、高効率化を図るために、燃焼ガスの温度が次第に高まっている。このため、燃焼器やタービンを構成する部品で燃焼ガスに接する高温部品を燃焼ガスの熱から保護する必要性が生じる。
そこで、例えば、以下の特許文献1に記載のガスタービンコンバインドプラントでは、ガスタービンからの排気ガスの熱を利用して、排熱回収ボイラーで蒸気を発生し、この蒸気をガスタービンの動翼や静翼等の高温部品に供給して、高温部品を冷却している。このガスタービンコンバインドプラントの排熱回収装置は、前述の排熱回収ボイラーの他に、排熱回収ボイラーからの高圧蒸気で駆動する高圧蒸気タービンと、この高圧蒸気タービンから排気された蒸気が排熱回収ボイラーで再過熱された再熱蒸気で駆動する中圧蒸気タービンと、を備えている。このガスタービンプラントでは、高圧蒸気タービンに供給する高圧蒸気の一部をガスタービンの高温部品に供給し、高温部品を冷却した蒸気を再熱蒸気と共に中圧蒸気タービンに供給している。
また、例えば、以下の特許文献2に記載のガスタービンコンバインドプラントは、排熱回収ボイラー及び蒸気タービンを備えている。このガスタービンコンバインドプラントでは、蒸気タービンの中間段から蒸気を抽気し、この蒸気で燃焼器の高温部品を冷却してから、この蒸気を蒸気タービンの中間段であって抽気位置よりも下流の位置に戻している。
特開平5−163960号公報 特開平5−141267号公報
上記特許文献1に記載の技術では、蒸気タービンを駆動させる蒸気の一部を利用して、高温部品を冷却し、この高温部品を冷却した蒸気をこの蒸気タービンの排気側に戻している。蒸気タービンに供給された蒸気は、この蒸気タービンの駆動により圧力降下する。このため、蒸気タービンの上流側(蒸気供給側)と下流側(蒸気排気側)との間の圧力差は大きい。一方、高温部品に供給する蒸気の圧力は、この高温部品の下流側の圧力よりも、この高温部品を通過する際の蒸気に対する流路抵抗分の圧力だけ高ければよい。つまり、高温部品の上流側と下流側との間に、この流路抵抗分の圧力差があれば、蒸気は高温部品を通過する。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、高温部品の上流側が蒸気タービンの上流側の圧力になり、高温部品の下流側が蒸気タービンの下流側の圧力になるため、高温部品の上流側と下流側の圧力差が大きくなる。よって、特許文献1に記載の技術では、本来、蒸気タービンを駆動させる圧力を持っている蒸気を高温部材の冷却に用いることで、無駄な圧力損失が発生し、熱効率及び得られる出力が低下する、という問題点がある。
一方、特許文献2に記載の技術では、前述したように、蒸気タービンの中間段から蒸気を抽気し、この蒸気で燃焼器の高温部品を冷却してから、この蒸気を蒸気タービンの中間段の位置に戻しているため、蒸気の圧力損失を最小限に抑えることができる。
ところで、高温部品に供給された蒸気は、高温部品との熱交換で加熱されて、その温度が高まる。一方、蒸気タービン内の蒸気は、下流側に向かう過程で仕事をするため、下流側に向かうに連れてその温度が低下する。このため、特許文献2に記載の技術では、蒸気タービン内の下流側部分には、上流側の抽気位置よりも温度が低い蒸気と上流側の抽気位置よりも温度が高い蒸気とが混在し、蒸気タービン内の下流側部分を構成する部品に大きな熱応力が生じる。その上、蒸気タービン内の下流側部分は、蒸気タービンの中間段の範囲であるため、熱変形により、例えば、ここに存在する動翼と静止部であるケーシング等との間のクリアランスが部分的に狭まり、動翼と静止部とが接触して、これらが損傷する恐れもある。よって、特許文献2に記載の技術では、蒸気タービンの寿命が短くなる、という問題点がある。
そこで、本発明は、ガスタービンの高温部品を蒸気で冷却しつつも、蒸気タービンを短命化させずに、蒸気の圧力損失を抑え、高出力及び高効率を得ることができるガスタービンコンバインドプラント、及びガスタービンにおける高温部品の冷却方法を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するための発明に係る一態様としてのガスタービンコンバインドプラントは、
燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器、及び該燃焼ガスで駆動するタービンを有するガスタービンと、前記ガスタービンからの排気ガスの熱を利用して蒸気を発生させる排熱回収ボイラー、及び前記排熱回収ボイラーで発生した前記蒸気で駆動する蒸気タービンを有する排熱回収装置と、前記燃焼器と前記タービンとのうちのいずれかの部品であって前記燃焼ガスに接する高温部品に、前記蒸気タービンの中間段から抽気した蒸気を冷却蒸気として供給する冷却蒸気ラインと、前記排熱回収装置の蒸気流路中で、蒸気タービンの翼が存在しない領域であって、前記中間段における前記蒸気の圧力よりも圧力が低い領域に前記高温部品を通過した前記冷却蒸気を戻す冷却蒸気回収ラインと、を備えていることを特徴とする。
当該ガスタービンコンバインドプラントでは、蒸気タービンの中間段から高温部品の冷却蒸気を抽気しているので、この蒸気タービンの上流側からの蒸気を高温部品の冷却蒸気とする場合よりも、圧力落差が小さく、蒸気の圧力損失を抑え、高出力及び高効率を得ることができる。
また、当該ガスタービンコンバインドプラントでは、高温部品を冷却して過熱された冷却蒸気である過熱蒸気を、排熱回収装置の蒸気流路中で、蒸気タービンの翼が存在しない領域に戻しているので、蒸気タービンの損傷等を抑えることができ、蒸気タービンの短命化を防ぐことができる。具体的に、燃焼器を冷却して過熱された蒸気を蒸気タービン内であって、この蒸気タービンの中間段の範囲に戻すと、この中間段内に温度が高い蒸気と温度が低い蒸気とが混在することになる。このため、蒸気タービン内の中間段を構成する部品に大きな熱応力が生じる。
さらに、大きな熱変形により、中間段を構成する部品のうち、動翼と静止部であるケーシング等との間のクリアランスが部分的に狭まり、動翼と静止部とが接触して、これらが損傷する恐れもある。これに対して、当該ガスタービンコンバインドプラントでは、繰り返すことになるが、高温部品を冷却して過熱された冷却蒸気を蒸気タービンの翼が存在しない蒸気流路中に戻しているので、蒸気タービンの短命化を防ぐことができると共に信頼性を高めることができる。
ここで、前記ガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記蒸気タービンの前記中間段から抽気した前記冷却蒸気を前記高温部品の冷却に適切な温度の調節する温度調節器を備えていてもよい。
当該ガスタービンコンバインドプラントでは、蒸気タービンの中間段から抽気した冷却蒸気の温度を温度調節器で調節するので、高温部品が適切な温度に冷却され、熱応力や熱変形がより低減し、高温部品の短命化を防ぐことができると共に信頼性を高めることができる。さらに、コンバインドプラントの効率面から効率よく高温部品を冷却することができる。
また、前記温度調節器を備えている前記ガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記温度調節器は、前記排熱回収装置中を流れる蒸気又は水を利用して、前記冷却蒸気を前記高温部品の冷却に適切な温度の調節するものであってもよい。
また、前記温度調節器を備えている以上のいずれかの前記ガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記温度調節器で利用する前記蒸気又は前記水の温度は、前記冷却蒸気の温度よりも低くてもよい。
また、前記温度調節器を備えている以上のいずれかのガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記排熱回収装置は、前記排熱回収ボイラーで加熱する水を昇圧するポンプを有し、前記温度調節器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気に前記ポンプで昇圧された水の一部を、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気中に噴霧するスプレー装置を有してもよい。
当該ガスタービンコンバインドプラントでは、温度調節器を備えているので、コンバインドプラントの効率面から効率よく高温部品を冷却することができる。さらに、当該コンバインドプラントでは、蒸気タービンの中間段から抽気した冷却蒸気中に水を噴霧し、これを冷却蒸気として高温部品に供給しているので、蒸気タービンの中間段から抽気する冷却蒸気の流量を抑えることができる。
また、前記温度調節器を備えている以上のいずれかのガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記温度調節器は、前記排熱回収装置中を流れる蒸気であって、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気の温度と異なる温度の蒸気と、該高温部品に供給される該冷却蒸気とを混合する混合器を有してもよい。
当該ガスタービンコンバインドプラントにおいても、スプレー装置を有するガスタービンコンバインドプラントと同様、コンバインドプラントの効率面から効率よく高温部品を冷却することができると共に、蒸気タービンの中間段から抽気する冷却蒸気の流量を抑えることができる。
前記混合器を有するガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記排熱回収ボイラーは、前記蒸気タービンに供給する第一蒸気を生成する第一蒸気発生部と、前記第一蒸気よりも圧力が低い第二蒸気を生成する第二蒸気発生部と、を有し、前記混合器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気と前記第二蒸気とを混合してもよい。
また、温度調節器を備えている以上のいずれかのガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記温度調節器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気と温度調節媒体とを熱交換させる熱交換器を有してもよい。
前記熱交換器を有する前記ガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記ガスタービンは、前記燃焼器に前記燃料を導く燃料ラインを有し、前記熱交換器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気と前記燃料ラインを流れる前記燃料とを熱交換させてもよい。
当該ガスタービンコンバインドプラントでも、コンバインドプラントの効率面から効率よく高温部品を冷却することができる。さらに、当該ガスタービンコンバインドプラントでは、高温部品との熱を冷却蒸気で回収し、この熱で燃料を予熱するので、ガスタービンコンバインドプラントの効率を高めることができる。
燃料と冷却蒸気とを熱交換させる熱交換器を有する前記ガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記熱交換器である第一熱交換器の他に、前記燃料ラインを流れる前記燃料と前記排熱回収装置中を流れる蒸気又は水とを熱交換させる第二熱交換器を備えてもよい。
当該ガスタービンコンバインドプラントでは、燃料の温度をより高くすることができるので、ガスタービンコンバインドプラントの効率をさらに高めることができる。
また、燃料と冷却蒸気とを熱交換させる前記熱交換器を除く熱交換器を有するガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記熱交換器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気と前記排熱回収装置中を流れる蒸気又は水とを熱交換させてもよい。
冷却蒸気と蒸気又は水と熱交換させる前記熱交換器を有するガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記排熱回収ボイラーは、水を加熱する節炭器を有し、前記熱交換器は、前記冷却蒸気と前記節炭器で加熱された水とを熱交換させてもよい。
また、前記熱交換器を有する、いずれかの前記ガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記排熱回収装置中を流れる蒸気であって、前記中間段における前記蒸気よりも圧力が低い蒸気と、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気とを混合する混合器を備えてもよい。
当該ガスタービンコンバインドプラントでは、蒸気タービンの中間段から抽気する冷却蒸気の流量を抑えることができる。
また、以上のいずれかの前記ガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記排熱回収装置は、前記排熱回収ボイラーの一部として蒸気を再熱する再熱器と、前記蒸気タービンから排気された蒸気である排気蒸気を前記再熱器に戻す排気蒸気回収ラインと、を有し、
前記冷却蒸気回収ラインは、前記再熱器で再熱された蒸気中に前記高温部品を通過した前記冷却蒸気を戻してもよい。
また、以上のいずれかの前記ガスタービンコンバインドプラントにおいて、前記排熱回収装置は、前記蒸気タービンである第一蒸気タービンの他に、前記排熱回収ボイラーで発生した蒸気であって該第一蒸気タービンを駆動させる前記蒸気である第一蒸気より低い圧力の第二蒸気で駆動する第二蒸気タービンと、該第二蒸気を該第二蒸気タービンに供給する第二蒸気供給ラインと、を有し、前記冷却蒸気回収ラインは、前記第二蒸気供給ライン中に、前記高温部品を通過した前記冷却蒸気を戻してもよい。
上記問題点を解決するための発明に係る一態様としての高温部品の冷却方法は、
燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼ガスで駆動するタービンとのうちのいずれかの部品であって、前記燃焼ガスに接する高温部品を冷却する高温部品の冷却方法において、前記タービンからの排気ガスの熱を利用して蒸気を発生させる排熱回収ボイラー、及び該排熱回収ボイラーで発生した前記蒸気で駆動する蒸気タービンを有する排熱回収装置の蒸気流路の一部である、前記蒸気タービンの中間段から抽気した蒸気を冷却蒸気として前記高温部品に供給し、前記排熱回収装置の前記蒸気流路中で、蒸気タービンの翼が存在しない領域であって、前記前記中間段における前記蒸気の圧力よりも圧力が低い領域に前記高温部品を通過した前記冷却蒸気を戻すことを特徴とする。
当該高温部品の冷却方法では、以上で説明したガスタービンコンバインドプラントと同様、蒸気タービンの中間段から高温部品の冷却蒸気を抽気しているので、この蒸気タービンの上流側からの蒸気を高温部品の冷却蒸気とする場合よりも、圧力落差が小さく、蒸気の圧力損失を抑え、高出力及び高効率を得ることができる。さらに、当該高温部品の冷却方法でも、蒸気タービンの損傷等を抑えることができ、蒸気タービンの短命化を防ぐことができると共に、信頼性を高めることができる。
本発明では、ガスタービンの高温部品を蒸気で冷却しつつも、蒸気タービンの短命化を防ぎ、信頼性を高めることができると共に、蒸気の圧力損失を抑え、高出力及び高効率を得ることができる。
本発明に係る第一実施形態におけるガスタービンコンバインドプラントの系統図である。 本発明に係る第一実施形態におけるガスタービンの模式的な断面図である。 本発明に係る第一実施形態における蒸気タービンの模式的な断面図である。 本発明に係る第二実施形態におけるガスタービンプラントの系統図である。 冷却蒸気の温度とコンバインドプラントの効率との関係を示すグラフである。 本発明に係る第三実施形態におけるガスタービンコンバインドプラントの系統図である。 本発明に係る第四実施形態におけるガスタービンコンバインドプラントの系統図である。 本発明に係る第五実施形態におけるガスタービンコンバインドプラントの系統図である。 本発明に係る第六実施形態におけるガスタービンコンバインドプラントの系統図である。 本発明に係る第七実施形態におけるガスタービンコンバインドプラントの系統図である。 本発明に係る第八実施形態におけるガスタービンコンバインドプラントの系統図である。 本発明に係る第九実施形態におけるガスタービンコンバインドプラントの系統図である。
以下、本発明に係るガスタービンコンバインドプラントの各種実施形態について、図面を用いて説明する。
「第一実施形態」
まず、図1〜図3を参照して、本発明に係るガスタービンコンバインドプラントの第一実施形態について説明する。なお、以下では、ガスタービンコンバインドプラントを単にコンバインドプラントと言う。
本実施形態のコンバインドプラントは、図1に示すように、ガスタービン10と、ガスタービン10の駆動で発電する発電機15と、ガスタービン10から排気された排気ガスEGの熱で蒸気を発生させる排熱回収装置100と、排熱回収装置100を通過した排気ガスEGを大気に放出する煙突40と、を備えている。
ガスタービン10は、空気を圧縮する圧縮機11と、圧縮機11で圧縮された空気中で燃料Fを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器21と、高温高圧の燃焼ガスにより駆動するタービン31と、を備えている。タービン31のタービンロータと圧縮機11の圧縮機ロータとは、同一の軸線を中心として回転するもので、相互に連結されて、ガスタービンロータを成している。このガスタービンロータには、発電機15のロータが接続されている。
燃焼器21は、図2に示すように、圧縮機11からの空気A中で燃料Fが燃焼し、燃焼ガスが生成される燃焼筒(又は尾筒)23と、この燃焼筒23内に圧縮機11からの空気A及び燃料Fを噴射する噴射器22と、を有している。噴射器22には、外部の燃料供給源からの燃料Fをこの噴射器22に供給する燃料ライン29が接続されている。また、燃焼筒23を形成する部材には、この部材を冷却するために、蒸気が通る蒸気流路24が形成されている。
タービン31は、燃焼器21からの燃焼ガスにより、軸線Arを中心として回転するタービンロータ32と、このタービンロータ32を回転可能に覆うタービンケーシング35と、を有している。タービンロータ32は、軸線Arと平行な軸方向に延びるロータ本体33と、このロータ本体33の外周に固定されている複数の動翼34と、を有している。また、タービンケーシング35の内周面には、複数の静翼36が固定されている。タービンロータ32は、前述の軸方向に並ぶ複数の動翼段を有している。各動翼段は、いずれも、軸線Arを基準とした周方向に並ぶ前述の複数の動翼34で構成されている。また、タービンケーシング35の内周面には、軸方向に並び各動翼段の上流側の位置に静翼段が固定されている。各静翼段は、軸線Arを基準とした周方向に並ぶ前述の複数の静翼36で構成されている。タービンケーシング35の内周面とロータ本体33の外周面との間は、燃焼器21からの燃焼ガスが通る燃焼ガス流路37を成す。燃焼器21は、タービンケーシング35に固定されている。
排熱回収装置100は、図1に示すように、タービン31を駆動させた燃焼ガス、つまりガスタービン10から排気された排気ガスEGの熱で蒸気を発生させる排熱回収ボイラー110と、排熱回収ボイラー110で発生した蒸気で駆動する蒸気タービン121a,121b,121cと、蒸気タービン121a,121b,121cの駆動で発電する発電機122と、蒸気タービン121aを駆動させた蒸気を水に戻す復水器123と、復水器123中の水を排熱回収ボイラー110に戻す給水ポンプ124と、を備えている。
排熱回収装置100は、蒸気タービン121a,121b,121cとして、低圧蒸気タービン121a、中圧蒸気タービン121b、高圧蒸気タービン121cを有している。また、排熱回収ボイラー110は、低圧蒸気LSを発生する低圧蒸気発生部111aと、中圧蒸気ISを発生する中圧蒸気発生部111bと、高圧蒸気HSを発生する高圧蒸気発生部111cと、高圧蒸気タービン121cを駆動させた蒸気を再過熱する再熱部115と、を有している。なお、ここでは、低圧蒸気タービン121a、中圧蒸気タービン121b、高圧蒸気タービン121cの合計3基の蒸気タービンに対して、1基の発電機122を設けているが、各蒸気タービン121a,121b,121cに発電機を設けてもよい。
低圧蒸気発生部111aは、水を加熱する低圧節炭器112aと、低圧節炭器112aで加熱された水を蒸気にする低圧蒸発器113aと、低圧蒸発器113aで発生した蒸気を過熱して低圧蒸気LSを生成する低圧過熱器114aと、を有している。
中圧蒸気発生部111bは、低圧節炭器112aで加熱された水を昇圧する中圧ポンプ116bと、この中圧ポンプ116bで昇圧された水を加熱する中圧節炭器112bと、中圧節炭器112bで加熱された水を蒸気にする中圧蒸発器113bと、中圧蒸発器113bで発生した蒸気を過熱して中圧蒸気ISを生成する中圧過熱器114bと、を有している。
高圧蒸気発生部111cは、低圧節炭器112aで加熱された水を昇圧する高圧ポンプ116cと、この高圧ポンプ116cで昇圧された水を加熱する第一高圧節炭器112cと、第一高圧節炭器112cで加熱された水をさらに加熱する第二高圧節炭器112dと、第二高圧節炭器112dで加熱された水を蒸気にする高圧蒸発器113cと、高圧蒸発器113cで発生した蒸気を過熱する第一高圧過熱器114cと、第一高圧過熱器114cで過熱された蒸気をさらに過熱して高圧蒸気HSを生成する第二高圧過熱器114dと、を有している。
再熱部115は、高圧蒸気タービン121cを駆動させた蒸気を加熱する第一再熱器115aと、第一再熱器115aで過熱された蒸気をさらに過熱して再熱蒸気RHSを生成する第二再熱器115bと、有している。
再熱部115、高圧蒸気発生部111c、中圧蒸気発生部111b、低圧蒸気発生部111aのそれぞれを構成する要素は、タービン31から煙突40に向かう排気ガスEGの下流側に向かって、第二再熱器115b及び第二高圧過熱器114d、第一再熱器115a、第一高圧過熱器114c、高圧蒸発器113c、第二高圧節炭器112d、中圧過熱器114b及び低圧過熱器114a、中圧蒸発器113b、第一高圧節炭器112c及び中圧節炭器112b、低圧蒸発器113a、低圧節炭器112aの順序で並んでいる。
復水器123と低圧節炭器112aとは、給水ライン131で接続されている。この給水ライン131には、前述の給水ポンプ124が設けられている。低圧過熱器114aと低圧蒸気タービン121aの蒸気入口とは、低圧過熱器114aからの低圧蒸気LSを低圧蒸気タービン121aに送る低圧蒸気ライン132で接続されている。低圧蒸気タービン121aの蒸気出口と復水器123とは、低圧蒸気タービン121aを駆動させた低圧蒸気LSが復水器123に供給されるよう互いに接続されている。第二高圧過熱器114dと高圧蒸気タービン121cの蒸気入口とは、第二高圧過熱器114dからの高圧蒸気HSを高圧蒸気タービン121cに送る高圧蒸気ライン138で接続されている。高圧蒸気タービン121cの蒸気出口と第一再熱器115aの蒸気入口とは、高圧蒸気タービン121cからの高圧蒸気HSを第一再熱器115aに送る高圧蒸気回収ライン(排気蒸気回収ライン)139で接続されている。第一再熱器115aと第二再熱器115bとは、再熱器間蒸気ライン135で接続されている。第二再熱器115bの蒸気出口と中圧蒸気タービン121bの蒸気入口とは、第二再熱器115bで過熱された蒸気を再熱蒸気RHSとして中圧蒸気タービン121bに送る再熱蒸気ライン136で接続されている。中圧蒸気タービン121bの蒸気出口には、中圧蒸気回収ライン137が接続されている。この中圧蒸気回収ライン137は、低圧蒸気ライン132に合流している。中圧過熱器114bの蒸気出口には、中圧蒸気ライン133が接続されている。この中圧蒸気ライン133は、高圧蒸気回収ライン139に合流している。
本実施形態のコンバインドプラントは、さらに、高圧蒸気タービン121cの中間段から蒸気を抽出し、この蒸気を冷却蒸気CSとしてガスタービン10の燃焼器21に供給する冷却蒸気ライン51と、燃焼器21を冷却した冷却蒸気CSを排熱回収装置100に戻す冷却蒸気回収ライン52と、を備えている。
図3に示すように、高圧蒸気タービン121cは、高圧蒸気HSにより軸線Arを中心として回転するタービンロータ125と、このタービンロータ125を回転可能に覆うタービンケーシング128と、を有している。タービンロータ125は、軸線Arと平行な軸方向に延びるロータ本体126と、このロータ本体126の外周に固定されている複数の動翼127と、を有している。また、タービンケーシング128の内周面には、複数の静翼129が固定されている。タービンロータ125は、軸方向に並ぶ複数の動翼段を有している。各動翼段は、いずれも、軸線Arを基準とした周方向に並ぶ前述の複数の動翼127で構成されている。また、タービンケーシング128の内周面には、軸方向に並び各動翼段の上流側の位置に静翼段が固定されている。各静翼段は、軸線Arを基準とした周方向に並ぶ前述の複数の静翼129で構成されている。タービンケーシング128で、この高圧蒸気タービン121cの中間段の位置、つまり、タービンケーシング128内で動翼127及び静翼129が存在する領域内の位置には、外部に蒸気を抽気するための抽気ポート128pが形成されている。この抽気ポート128pには、前述の冷却蒸気ライン51の一端が接続されている。
この冷却蒸気ライン51の他端は、図2に示すように、燃焼器21の燃焼筒23に形成されている蒸気流路24の一端に接続されている。また、前述の冷却蒸気回収ライン52の一端は、蒸気流路24の他端に接続されている。この冷却蒸気回収ライン52の他端は、図1に示すように、排熱回収装置100における再熱部115の再熱器間蒸気ライン135に接続されている。この再熱器間蒸気ライン135内の圧力は、高圧蒸気タービン121cの抽気ポート128p内の圧力よりも、蒸気が燃焼筒23の蒸気流路24を通過する際の圧力損失分以上低く、高圧蒸気タービン121cの蒸気出口における蒸気圧力とほぼ等しい。
次に、以上で説明した本実施形態のコンバインドプラントの動作について説明する。
ガスタービン10の圧縮機11は、図2に示すように、大気中の空気Aを圧縮し、圧縮した空気Aを燃焼器21に供給する。また、燃焼器21には、燃料ライン29からの燃料Fも供給される。燃焼器21の燃焼筒23内では、圧縮された空気A中で燃料Fが燃焼して、高温高圧の燃焼ガスが生成される。この燃焼ガスは、燃焼筒23からタービン31の燃焼ガス流路37内に送られ、このタービン31のタービンロータ32を回転させる。このタービンロータ32の回転で、ガスタービン10に接続されている発電機15は発電する。
タービン31のタービンロータ32を回転させた燃焼ガスは、排気ガスEGとしてガスタービン10から排気され、排熱回収ボイラー110を介して、煙突40から大気に放出される。排熱回収装置100は、ガスタービン10からの排気ガスEGが排熱回収ボイラー110を通る過程で、この排気ガスEGに含まれている熱を回収する。
排熱回収ボイラー110中で、最も下流側(煙突40側)の低圧節炭器112aには、復水器123からの水が給水ライン131を介して供給される。低圧節炭器112aは、この水を排気ガスEGと熱交換させて加熱する。低圧節炭器112aで加熱された水の一部は、低圧蒸発器113aでさらに加熱されて蒸気になる。この蒸気は、低圧過熱器114aでさらに過熱されて低圧蒸気LSとして、低圧蒸気ライン132を介して低圧蒸気タービン121aに供給される。低圧蒸気タービン121aを駆動させた蒸気は、復水器123で水に戻る。この水は、復水器123から給水ライン131を介して再び低圧節炭器112aに供給される。
低圧節炭器112aで加熱された水の他の一部は、中圧ポンプ116bで昇圧されて中圧節炭器112bに送られ、低圧節炭器112aで加熱された残りの水は、高圧ポンプ116cで昇圧されて第一高圧節炭器112cに送られる。
第一高圧節炭器112cは、高圧ポンプ116cから送られてきた水を排気ガスEGと熱交換させて加熱する。第一高圧節炭器112cで加熱された水は、第二高圧節炭器112dでさらに過熱される。この水は、高圧蒸発器113cでさらに加熱されて蒸気になる。この蒸気は、第一高圧過熱器114c及び第二高圧過熱器114dでさらに過熱されて高圧蒸気HSとなる。この高圧蒸気HSは、高圧蒸気ライン138を介して高圧蒸気タービン121cに供給される。
中圧節炭器112bは、中圧ポンプ116bから送られてきた水を排気ガスEGと熱交換させて加熱する。中圧節炭器112bで加熱された水は、中圧蒸発器113bでさらに加熱されて蒸気になる。この蒸気は、中圧過熱器114bでさらに過熱されて、中圧蒸気ISとなる。この中圧蒸気ISは、中圧蒸気ライン133を介して、高圧蒸気回収ライン139を流れる蒸気と合流し、第一再熱器115a及び第二再熱器115bで再過熱され、再熱蒸気RHSとなる。この再熱蒸気RHSは、再熱蒸気ライン136を介して、中圧蒸気タービン121bに供給される。
中圧蒸気タービン121bを駆動させた再熱蒸気RHSは、中圧蒸気回収ライン137及び低圧蒸気ライン132を介して、低圧蒸気タービン121aに供給される。
高圧蒸気タービン121cに供給された高圧蒸気HSの一部は、この高圧蒸気タービン121cの抽気ポート128pから、冷却蒸気CSとして、冷却蒸気ライン51を介して、燃焼器21に送られる。冷却蒸気ライン51からの冷却蒸気CSは、燃焼器21の燃焼筒23に形成されている蒸気流路24に流入する。冷却蒸気CSは、この蒸気流路24を通る過程で、火炎及び燃焼ガスで加熱される燃焼筒23と熱交換し、燃焼筒23を冷却する。一方、冷却蒸気CSは、過熱されて過熱蒸気SSとなる。
この過熱蒸気SSは、冷却蒸気回収ライン52を介して、高圧蒸気タービン121cから排気された蒸気が流れる再熱部115の再熱器間蒸気ライン135中に流れ込む。
以上、本実施形態では、高圧蒸気タービン121cの中間段から燃焼器21の冷却蒸気CSを抽気し、この冷却蒸気を高圧蒸気タービン121cの下流側に戻しているので、高圧蒸気タービンの蒸気入口より上流側からの蒸気で燃焼器を冷却し、この蒸気を高圧蒸気タービンの蒸気出口より下流側に戻すよりも、圧力落差が小さく、蒸気の圧力損失を抑えることができる。
また、本実施形態では、燃焼器21を冷却して過熱された冷却蒸気CSである過熱蒸気SSを蒸気タービン121a,121b,121c外に戻しているので、蒸気タービン121a,121b,121cの損傷等を抑えることができ、蒸気タービン121a,121b,121cの短命化を防ぐことができる。具体的に、燃焼器21を冷却して過熱された過熱蒸気SSを蒸気タービン内であって、この蒸気タービンの中間段の範囲に戻すと、この中間段内に温度が高い蒸気と温度が低い蒸気とが混在することになる。このため、蒸気タービン内の中間段を構成する部品に大きな熱応力が生じる。さらに、大きな熱変形が発生し、中間段を構成する部品のうち、動翼と静止部であるケーシング等との間のクリアランスが部分的に狭まり、動翼と静止部とが接触して、これらが損傷する恐れもある。これに対して、本実施形態では、繰り返すことになるが、燃焼器21を冷却して過熱された過熱蒸気SSを蒸気タービン121a,121b,121c外に戻しているので、蒸気タービン121a,121b,121cの短命化を防ぎ、信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態では、燃焼器21を冷却して過熱された過熱蒸気SSを再熱器間蒸気ライン135を形成する配管内に戻している。このため、仮に、再熱器間蒸気ライン135を流れてきた蒸気と、燃焼器21を冷却して過熱された過熱蒸気SSとの間に温度差があっても、配管の取り回しを考慮することで、この配管に発生する熱応力を逃がすことができ、配管の熱損傷を容易に抑えることができる。また、本実施形態では、再熱器間蒸気ライン135では、高圧蒸気タービン121cから排気され第一再熱器115aで再過熱された蒸気と、高圧蒸気タービン121cから抽気され燃焼器21で過熱された過熱蒸気SSとは、いずれも、高圧蒸気タービン121cからの蒸気を過熱したものであるため、両蒸気の温度差は小さい。このため、両蒸気が再熱器間蒸気ライン135中に混在しても、この再熱器間蒸気ライン135に大きな熱応力は生じない。よって、本実施形態では、再熱器間蒸気ライン135を形成する配管に生じる熱応力を最小限に抑えることができる。
「第二実施形態」
次に、図4及び図5を参照して、本発明に係るコンバインドプラントの第二実施形態について説明する。
本実施形態のコンバインドプラントも、第一実施形態のコンバインドプラントと同様、ガスタービン10と排熱回収装置100と冷却蒸気ライン51と冷却蒸気回収ライン52とを備えている。本実施形態のコンバインドプラントは、さらに、冷却蒸気ライン51を流れる冷却蒸気に水を噴霧するスプレー装置53と、このスプレー装置53に水を供給するスプレー水ライン56と、を備えている。
スプレー装置53は、燃焼器21に供給される冷却蒸気CSの温度を調節する温度調節器として機能し、内部を冷却蒸気が流れる温度調節容器54と、この温度調節容器54内に水を噴霧するスプレー55と、を有している。温度調節容器54は、冷却蒸気ライン51中に設けられている。スプレー水ライン56の一端は、スプレー装置53のスプレー55に接続されている。また、このスプレー水ライン56の他端は、排熱回収装置100における高圧ポンプ116cの吐出口に接続されている。
高圧ポンプ116cの吐出口からの水の圧力は、例えば、10000KPa程度である。一方、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した冷却蒸気の圧力は、例えば、3000〜5000KPaである。このため、高圧ポンプ116cからの水がスプレー55から温度調節容器54内に噴霧されると、減圧により気化する。そして、この気化により蒸気となった水は、温度調節容器54内で、高圧ポンプ116cからの水よりも温度の高い冷却蒸気と混じ合う。この結果、温度調節容器54内から流出する冷却蒸気CSの温度が低下する。
燃焼器21の燃焼筒23には、この温度が低下した冷却蒸気CSが供給され、この燃焼筒23と熱交換し、燃焼筒23を冷却する。一方、冷却蒸気CSは、過熱されて過熱蒸気SSとなる。この過熱蒸気SSは、第一実施形態と同様に、冷却蒸気回収ライン52を介して、再熱部115の再熱器間蒸気ライン135中に流れ込む。
燃焼器21の燃焼筒23に供給される冷却蒸気CSは、燃焼筒23の入口部分での圧力に対する飽和温度よりも高い必要がある。仮に、冷却蒸気CSが飽和温度以下である場合、液滴が燃焼筒23の蒸気流路24に流入し、この蒸気流路24の壁面に液滴が付着する。この結果、蒸気流路24の壁面が局部的に急冷却され、熱応力により燃焼筒23が損傷する可能性がある。また、液滴により蒸気流路24内に錆が発生し、この錆により蒸気流路24が閉塞して、燃焼筒23を十分冷却できなくなって、燃焼筒23が損傷する可能性もある。このため、図5に示すように、燃焼筒23等の高温部品に供給する冷却蒸気CSの温度は、飽和温度よりも高い必要がある。
但し、この冷却蒸気CSの温度は、燃焼筒23等の高温部品の温度より低ければ、いくら高くてもよい分けでない。冷却蒸気CSの温度が燃焼筒23等の高温部品の温度に近ければ、高温部品を十分に冷却するための冷却蒸気CSの流量を多くする必要が生じ、高圧蒸気タービン121cの抽気ポート128p(図3)よりも下流側を通過する高圧蒸気HSの流量が少なくなる。この結果、高圧蒸気タービン121cの出力が低下し、コンバインドプラントの効率が低下する。
一方、冷却蒸気CSの温度は、飽和温度より高ければ、低い方が好ましい分けでもない。冷却蒸気CSの温度を冷却で低下させると、冷却に伴うエネルギー損失が発生し、コンバインドプラントの効率が低下する。
すなわち、コンバインドプラントの効率は、図5に示すように、冷却蒸気CSの温度が飽和温度よりも高く且つ高温部品の温度よりも低い温度範囲中のある温度Tのときに最も高く、この温度Tよりも冷却蒸気CSの温度が低くなっても高くなっても低下する。従って、燃焼筒23等の高温部品に供給する冷却蒸気CSの温度は、飽和温度よりも高く且つ高温部品の温度よりも低い温度範囲内であって、温度Tを中心として所定の範囲内の温度になるよう調節することが好ましい。なお、コンバインドプラントの効率とは、ガスタービン10の出力と蒸気タービン121a,121b,121cの出力とを合せた値を、ガスタービン10に供給した燃料Fの単位時間当たり発熱量で割った値である。
以上、本実施形態でも、高圧蒸気タービン121cの中間段から燃焼器21の冷却蒸気を抽気し、この蒸気を高圧蒸気タービン121cの下流側に戻しているので、第一実施形態と同様、蒸気タービンの短命化を防ぎ、信頼性を高めつつ、蒸気の圧力損失を抑え、高出力及び高効率を得ることができる。
また、本実施形態では、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した冷却蒸気に水を噴霧して、燃焼器21に供給する冷却蒸気CSの温度を調節しているので、高温部品を適切な温度に冷却することができる。このため、本実施形態では、熱応力や熱変形がより低減し、高温部品の短命化を防ぐことができると共に信頼性を高めることができる。さらに、本実施形態では、コンバインドプラントの効率面から効率よく燃焼器21を適切な温度に冷却することができる。また、本実施形態では、高圧蒸気タービン121cから抽気した冷却蒸気のみならず、この冷却蒸気に水を混ぜて、混合後の蒸気を冷却蒸気CSとして燃焼器21に供給しているので、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気する冷却蒸気の流量を減らすことができる。このため、本実施形態では、高圧蒸気タービン121cの抽気ポート128p(図3)よりも下流側を通過する高圧蒸気HPの流量を増やすことができ、高圧蒸気タービン121cの出力を増大させることができる。よって、本実施形態では、コンバインドプラントの効率をより高めることができる。
「第三実施形態」
次に、図6を参照して、本発明に係るコンバインドプラントの第三実施形態について説明する。
本実施形態のコンバインドプラントも、以上の各実施形態のコンバインドプラントと同様、ガスタービン10と排熱回収装置100と冷却蒸気ライン51と冷却蒸気回収ライン52とを備えている。本実施形態のコンバインドプラントは、さらに、冷却蒸気ライン51を流れる冷却蒸気と他の蒸気を混合する混合器58と、この混合器58に他の蒸気を供給する混合蒸気ライン59と、を備えている。
混合器58は、燃焼器21に供給される冷却蒸気CSの温度を調節する温度調節器として機能し、冷却蒸気ライン51中に設けられている。混合蒸気ライン59の一端は、この混合器58に接続されている。また、この混合蒸気ライン59の他端は、排熱回収装置100における中圧蒸気ライン133に接続されている。
この中圧蒸気ライン133中を流れる中圧蒸気ISは、中圧蒸気発生部(第二蒸気発生部)111bで生成された蒸気(第二蒸気)である。この中圧蒸気ISの圧力は、高圧蒸気発生部(第一蒸気発生部)111cから高圧蒸気タービン121cに供給される高圧蒸気(第一蒸気)HSの圧力よりも低い。また、この中圧蒸気ISの温度は、例えば、250〜350℃程度である。一方、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した冷却蒸気の温度は、例えば、350〜500℃程度である。このため、中圧蒸気ISと高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した冷却蒸気とが混合器58内で混ざると、この混合器58から流出する冷却蒸気CSの温度は、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した冷却蒸気よりも低くなる。
燃焼器21の燃焼筒23には、この温度が低下した冷却蒸気CSが供給され、この燃焼筒23と熱交換し、燃焼筒23を冷却する。一方、冷却蒸気CSは、過熱されて過熱蒸気SSとなる。この過熱蒸気SSは、以上の各実施形態と同様に、冷却蒸気回収ライン52を介して、再熱部115の再熱器間蒸気ライン135中に流れ込む。
なお、本実施形態においても、第二実施形態において、図5を用いて説明したように、燃焼器21の燃焼筒23に供給される冷却蒸気CSは、混合する中圧蒸気ISの流量調節により、適切な温度にする必要がある。
以上、本実施形態でも、以上の各実施形態と同様、蒸気タービンの短命化を防ぎ、信頼性を高めつつ、蒸気の圧力損失を抑え、高出力及び高効率を得ることができる。
また、本実施形態では、第二実施形態と同様、燃焼器21に供給する冷却蒸気CSの温度を調節しているので、高温部品を適切な温度に冷却することができる。このため、本実施形態では、熱応力や熱変形がより低減し、高温部品の短命化を防ぐことができると共に信頼性を高めることができる。さらに、本実施形態でも、コンバインドプラントの効率面から効率よく燃焼器21を冷却することができると共に、コンバインドプラントの効率を高めることができる。
「第四実施形態」
次に、図7を参照して、本発明に係るコンバインドプラントの第四実施形態について説明する。
本実施形態のコンバインドプラントも、以上の各実施形態のコンバインドプラントと同様、ガスタービン10と排熱回収装置100と冷却蒸気ライン51と冷却蒸気回収ライン52とを備えている。本実施形態のコンバインドプラントは、さらに、冷却蒸気ライン51を流れる冷却蒸気とガスタービン10に供給する燃料Fと熱交換する熱交換器60を備えている。
この熱交換器60の管内側又は管外側は、ガスタービン10の燃焼器21に燃料Fを供給する燃料ライン29に接続されている。また、熱交換器60の管外側又は管内側は、冷却蒸気ライン51に接続されている。
ガスタービン10の燃焼器21に供給される燃料Fは、この熱交換器60を通ることで、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気された冷却蒸気と熱交換して、加熱される。この加熱された燃料Fは、燃料ライン29を介して燃焼器21に供給される。一方、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した冷却蒸気は、燃料Fとの熱交換で冷却される。冷却された冷却蒸気CSは、燃焼器21の燃焼筒23に供給され、この燃焼筒23と熱交換し、燃焼筒23を冷却する。この冷却蒸気CSは、過熱されて過熱蒸気SSとなり、以上の各実施形態と同様に、冷却蒸気回収ライン52を介して、再熱部115の再熱器間蒸気ライン135中に流れ込む。すなわち、この熱交換器60は、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した冷却蒸気の温度調節器としての機能と、燃料Fの予熱器としての機能とを有している。
なお、本実施形態においても、第二及び第三実施形態と同様、燃焼器21の燃焼筒23に供給される冷却蒸気CSは、熱交換器60の伝熱面積や熱交換器60内を流れる各流体の流速等の調節により、適切な温度にする必要がある。
以上、本実施形態でも、以上の各実施形態と同様、蒸気タービンの短命化を防ぎ、信頼性を高めつつ、蒸気の圧力損失を抑え、高出力及び高効率を得ることができる。
また、本実施形態では、第二及び第三実施形態と同様、燃焼器21に供給する冷却蒸気CSの温度を調節しているので、高温部品を適切な温度に冷却することができる。このため、本実施形態では、熱応力や熱変形がより低減し、高温部品の短命化を防ぐことができると共に信頼性を高めることができる。さらに、本実施形態でも、コンバインドプラントの効率面から効率よく燃焼器21を冷却することができると共に、コンバインドプラントの効率を高めることができる。
コンバインドプラントの効率面から効率よく燃焼器21を冷却することができると共に、コンバインドプラントの効率を高めることができる。
さらに、本実施形態では、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した冷却蒸気の熱を、このコンバインドプラントのより上流側の燃料Fの予熱に利用しているので、この観点からもコンバインドプラントの効率を高めることができる。
また、本実施形態では、燃料Fと蒸気とを熱交換して燃料を予熱しているため、燃料Fの予熱にあたり、熱交換器60の伝熱管が破損しても発火するおそれがない。
「第五実施形態」
次に、図8を参照して、本発明に係るコンバインドプラントの第五実施形態について説明する。
本実施形態のコンバインドプラントは、第四実施形態のコンバインドプラントにさらに燃料Fを予熱する熱交換器を追加したものである。そこで、第四実施形態における熱交換器60を第一熱交換器60とし、本実施形態において追加する熱交換器を第二熱交換器61とする。
第一熱交換器60及び第二熱交換器61は、いずれも、燃料ライン29中に設けられている。第二熱交換器61は、第一熱交換器60に対して、燃料Fの流れの上流側に配置されている。具体的に、この第二熱交換器61の管内側又は管外側には、燃料ライン29に接続されている。また、この第二熱交換器61の管外側又は管内側には、中圧節炭器112bで加熱された水を第二熱交換器61に送る中圧加熱水ライン62が接続されている。さらに、この第二熱交換器61の管外側又は管内側には、ここに流れ込んだ水を給水ライン131に戻す中圧加熱水回収ライン63が接続されている。具体的に、中圧加熱水ライン62は、第二熱交換器61に接続されていると共に、中圧節炭器112bと中圧蒸発器113bとを接続するラインに接続されている。また、中圧加熱水回収ライン63は、第二熱交換器61に接続されていると共に、給水ライン131中であって給水ポンプ124よりも下流側の位置に接続されている。
本実施形態では、第四実施形態のコンバインドプラントの構成を備えているので、第四実施形態と同様の効果を奏する。さらに、本実施形態では、第四実施形態のコンバインドプラントに第二熱交換器61を追加したので、燃焼器21に供給される燃料Fの温度を第四実施形態よりも高めることができる。しかも、本実施形態では、第二熱交換器61による燃料Fの予熱で、このコンバインドプラントの比較的下流側の中圧節炭器112bで加熱された水を利用しているので、コンバインドプラントの効率を高めることができる。
「第六実施形態」
次に、図9を参照して、本発明に係るコンバインドプラントの第六実施形態について説明する。
本実施形態のコンバインドプラントも、第四実施形態と同様、冷却蒸気ライン51を流れる冷却蒸気の温度を調節する温度調節器としての熱交換器65を備えている。但し、本実施形態の熱交換器65は、冷却蒸気ライン51を流れる冷却蒸気と第一高圧節炭器112cで加熱された水とを熱交換させる。
このため、本実施形態の熱交換器65の管内側又は管外側には、燃料ライン29に接続されている。また、この熱交換器65の管外側又は管内側には、第一高圧節炭器112cで加熱された水を熱交換器65に送る高圧加熱水ライン66が接続されている。さらに、この熱交換器65の管外側又は管内側には、ここに流れ込んだ水を第二高圧節炭器112dで加熱された水中に戻す高圧加熱水回収ライン67が接続されている。具体的に、高圧加熱水ライン66は、熱交換器65に接続されていると共に、第一高圧節炭器112cと第二高圧節炭器112dとを接続するラインに接続されている。また、高圧加熱水回収ライン67は、熱交換器65に接続されていると共に、第二高圧節炭器112dと高圧蒸発器113cとを接続するラインに接続されている。
本実施形態では、高圧蒸気タービン121cから抽気した冷却蒸気と第一高圧節炭器112cで加熱された水とを熱交換器65で熱交換させる。この結果、高圧蒸気タービン121cから抽気した冷却蒸気は、冷却される。この冷却された冷却蒸気CSは、燃焼器21の燃焼筒23に供給され、この燃焼筒23と熱交換し、燃焼筒23を冷却する。この冷却蒸気CSは、過熱されて過熱蒸気SSとなり、以上の各実施形態と同様に、冷却蒸気回収ライン52を介して、再熱部115の再熱器間蒸気ライン135中に流れ込む。また、第一高圧節炭器112cで加熱された水は、高圧蒸気タービン121cから抽気した冷却蒸気との熱交換で加熱されて、高圧加熱水回収ライン67を介して、第二高圧節炭器112dで加熱された水中に戻る。
以上、本実施形態でも、第二〜第五実施形態と同様、燃焼器21に供給する冷却蒸気CSの温度を調節しているので、コンバインドプラントの効率面から効率よく燃焼器21を冷却することができる。また、本実施形態では、高圧蒸気タービン121cから抽気した冷却蒸気との熱交換で加熱された第一高圧節炭器112cから水は、第二高圧節炭器112dで加熱された水中に戻さるので、冷却蒸気の熱を有効利用することができる。
「第七実施形態」
次に、図10を参照して、本発明に係るコンバインドプラントの第七実施形態について説明する。
本実施形態のコンバインドプラントは、第五実施形態のコンバインドプラントにさらに第一熱交換器で冷却された冷却蒸気に中圧蒸気ISを混合させる混合器68を追加したものである。
混合器68は、第一熱交換器60と燃焼器21との間の冷却蒸気ライン51中に設けられている。また、この混合器68には、中圧蒸気ライン133から分岐した中圧蒸気分岐ライン69が接続されている。
このため、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気された冷却蒸気は、第一熱交換器60で燃料Fとの熱交換で冷却された後、混合器68で中圧蒸気分岐ライン69からの中圧蒸気ISと混合する。第一熱交換器60で冷却された冷却蒸気と中圧蒸気ISとが混合器68内で混ざった気体は、この混合器68から冷却蒸気CSとして、燃焼器21に供給される。
よって、本実施形態では、第一熱交換器60と混合器68とが冷却蒸気の温度調節器として機能する。なお、第一熱交換器60で冷却された冷却蒸気の温度と中圧蒸気ISの温度とのうち、いずれが高くてもよい。言い換えると、第一熱交換器60で冷却された冷却蒸気が中圧蒸気ISにより過熱されても、第一熱交換器60で冷却された冷却蒸気が中圧蒸気ISにより冷却されてもよい。要は、燃焼器21に供給される冷却蒸気CSの温度が、図5を用いて前述したように、コンバインドプラントの効率面から効率よく燃焼器21を冷却することができる温度になればよい。
以上、本実施形態では、高圧蒸気タービン121cから抽気した冷却蒸気のみならず、この冷却蒸気に中圧蒸気ISを混ぜて、混合後の蒸気を冷却蒸気CSとして燃焼器21に供給しているので、第二及び第三実施形態と同様、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気する冷却蒸気の流量を減らすことができる。よって、本実施形態でも、第二及び第三実施形態と同様、この高エネルギーの冷却蒸気の流量を減らすことができる。このため、本実施形態でも、高圧蒸気タービン121cの抽気ポート128p(図3)よりも下流側を通過する高圧蒸気HPの流量を増やすことができ、高圧蒸気タービン121cの出力を増大させることができる。よって、本実施形態では、コンバインドプラントの効率をより高めることができる。
なお、本実施形態では、第一熱交換器60で冷却された冷却蒸気に中圧蒸気ISを混合しているが、第二実施形態にように、冷却蒸気に高圧ポンプ116cからの水を噴霧してもよい。つまり、本実施形態の混合器68の替りに、第二実施形態のスプレー装置53を設けてもよい。
また、本実施形態は、第五実施形態の変形例であるが、熱交換器を備えている第四実施形態や第六実施形態についても、同様に混合器又はスプレー装置を設けてもよい。
「第八実施形態」
次に、図11を参照して、本発明に係るコンバインドプラントの第八実施形態について説明する。
本実施形態のコンバインドプラントは、第五実施形態のコンバインドプラントの冷却蒸気回収ライン52の接続先を変更したものである。具体的に、本実施形態のコンバインドプラントでは、一端が燃焼器21に接続されている冷却蒸気回収ライン52aの他端は、再熱蒸気ライン136に接続されている。
すなわち、本実施形態では、中圧蒸気タービン(第二蒸気タービン)121bに供給される再熱蒸気RHS中に、燃焼器21との熱交換で過熱された冷却蒸気、つまり過熱蒸気SSを混入させている。よって、以上の各実施形態において、過熱蒸気SSを再熱器間蒸気ライン135を流れてきた蒸気中に混入させる場合と同様、混合前の両蒸気間に温度差があっても、再熱蒸気ライン136を形成する配管の取り回しを考慮することで、この配管に発生する熱応力を逃がすことができ、配管の熱損傷を容易に抑えることができる。また、本実施形態では、高圧蒸気タービン(第一蒸気タービン)121cから排気され第一再熱器115a及び第二再熱器115bで再過熱された蒸気と、高圧蒸気タービン121cから抽気され燃焼器21で過熱された過熱蒸気SSとは、いずれの、高圧蒸気タービン121cからの蒸気を過熱したものであるため、両蒸気の温度差は小さい。このため、両蒸気が再熱蒸気ライン136中に混在しても、この再熱蒸気ライン136に大きな熱応力は生じない。よって、本実施形態では、再熱蒸気ライン136を形成する配管に生じる熱応力を最小限に抑えることができる。
以上のように、燃焼器21との熱交換で過熱された冷却蒸気、つまり過熱蒸気SSを戻す領域は、排熱回収装置100の蒸気流路中で、蒸気タービン121a,121b,121cの翼が存在しない領域であって、高圧蒸気タービン121cの抽気ポート128p(図3に示す)内の圧力よりも、蒸気が燃焼筒23の蒸気流路24を通過する際の圧力損失分以上低い領域であれば、如何なる領域であってもよい。よって、蒸気タービン121a,121b,121cのケーシング内であっても、以上の圧力条件を満たせば、動翼や静翼が存在しない入口ポートや出口ポートに過熱蒸気SSを戻してもよい。但し、高圧蒸気タービン121cの抽気ポート128p内の圧力よりも遥かに低い圧力の領域に、過熱蒸気SSを戻すと、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した冷却蒸気の圧力損失が大きくなる。このため、過熱蒸気SSを戻す領域は、排熱回収装置100の蒸気流路中で、以上の圧力条件を満たしつつも、できる限り圧力の高い領域であることが好ましい。
また、過熱蒸気SSを戻す領域は、熱応力の発生を抑えるという観点から、排熱回収装置100の蒸気流路中で、この過熱蒸気SSの温度に近い温度の蒸気が流れている領域であることが好ましい。
なお、本実施形態は、第五実施形態の変形例であるが、第一〜第四、第六、第七実施形態においても、同様に過熱蒸気SSを再熱蒸気RHS中に戻してもよい。
「第九実施形態」
次に、図12を参照して、本発明に係るコンバインドプラントの第九実施形態について説明する。
本実施形態のコンバインドプラントは、第五実施形態のコンバインドプラントの冷却蒸気ライン51の接続先を変更したものである。具体的に、本実施形態のコンバインドプラントでは、第一熱交換器で冷却された冷却蒸気CSが流れる冷却蒸気ライン51bをガスタービン10のタービン31に接続したものである。
ガスタービン10は、図2を用いて前述したように、高温の燃焼ガスに接する高温部品として、燃焼器21の燃焼筒23の他に、タービン31の動翼34、静翼36、さらにタービン31のタービンケーシング35の内周面のうちで動翼34に対向する部分を構成する分割環等がある。本実施形態では、タービン31の動翼34又は静翼36等の高温部品に蒸気流路39を形成し、この蒸気流路39の一端に冷却蒸気ライン51bを接続している。この蒸気流路39の他端には、冷却蒸気回収ライン52bの一端が接続され、この冷却蒸気回収ライン52bの他端は、再熱器間蒸気ライン135、又は再熱蒸気ライン136等に接続されている。
以上のように、冷却蒸気による冷却対象は、燃焼器21の燃焼筒23に限定されず、タービン31の動翼34や静翼36等、燃焼ガスが接する高温部品であれば如何なる部品であってもよい。
「その他の変形例」
第二実施形態のスプレー装置53、第三実施形態の混合器58、第四、第五、第七〜第九実施形態の第一熱交換器60、第六実施形態の熱交換器65は、冷却蒸気の温度調節器として、いずれも、冷却蒸気を冷却している。しかしながら、図5を用いて前述したように、高温部品に供給する冷却蒸気は、飽和温度より高い必要があるため、蒸気タービンの中間段から抽気した冷却蒸気が飽和蒸気に近い温度である場合には、以上の温度調節器で冷却蒸気を過熱することになる。
また、以上の実施形態では、高圧蒸気タービン121cの中間段から抽気した蒸気を高温部品の冷却に用いているが、他の蒸気タービン121a,121bの中間段から抽気した蒸気を高温部品の冷却に用いてもよい。また、以上の実施形態の排熱回収装置100は、低圧蒸気タービン121a、中圧蒸気タービン121b、高圧蒸気タービン121cの3基の蒸気タービンを備えているが、蒸気タービンが1基又は2基の場合でも、以上の実施形態で示した高温部品の冷却構造を適宜採用することができる。また、以上の各実施形態では、排熱回収ボイラーが三圧であるが、単圧、複圧、四圧等とすることもできる。また、以上の各実施形態の排熱回収装置は再熱サイクルであるが、非再熱サイクルとすることもできる。また、排熱回収ボイラー110内の各節炭器、蒸気発生部、過熱器、再熱器等の配置は適宜変更することができる。以上のように本発明の趣旨に反しない限り、多様な構成とすることが可能である。
10:ガスタービン、11:圧縮機、21:燃焼器、22:噴射器、23:燃焼筒、24,39:蒸気流路、29:燃料ライン、31:タービン、32:タービンロータ、33:動翼、35:ケーシング、36:静翼、40:煙突、51,51b:冷却蒸気ライン、52,52a,52b:冷却蒸気回収ライン、53:スプレー装置、56:スプレー水ライン、58,68:混合器、60:熱交換器(第一熱交換器)、61:第二熱交換器、62:中圧加熱水ライン、63:中圧加熱水回収ライン、65:熱交換器、66:高圧加熱水ライン、67:高圧加熱水回収ライン、69:中圧蒸気分岐ライン、100:排熱回収装置、110:排熱回収ボイラー、111a:低圧蒸気発生部、111b:中圧蒸気発生部、111c:高圧蒸気発生部、121a:低圧蒸気タービン、121b:中圧蒸気タービン、121c:高圧蒸気タービン(又は、単に蒸気タービン)、123:復水器、128p:抽気ポート、131:給水ライン、133:中圧蒸気ライン、135:再熱器間蒸気ライン、136:再熱蒸気ライン、139:高圧蒸気回収ライン(排気蒸気回収ライン)

Claims (16)

  1. 燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器、及び該燃焼ガスで駆動するタービンを有するガスタービンと、
    前記ガスタービンからの排気ガスの熱を利用して蒸気を発生させる排熱回収ボイラー、及び前記排熱回収ボイラーで発生した前記蒸気で駆動する蒸気タービンを有する排熱回収装置と、
    前記燃焼器と前記タービンとのうちのいずれかの部品であって前記燃焼ガスに接する高温部品に、前記蒸気タービンの中間段から抽気した蒸気を冷却蒸気として供給する冷却蒸気ラインと、
    前記排熱回収装置の蒸気流路中で、蒸気タービンの翼が存在しない領域であって、前記中間段における前記蒸気の圧力よりも圧力が低い領域に前記高温部品を通過した前記冷却蒸気を戻す冷却蒸気回収ラインと、
    を備えていることを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  2. 請求項1に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記蒸気タービンの前記中間段から抽気した前記冷却蒸気を前記高温部品の冷却に適切な温度の調節する温度調節器を備えている、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  3. 請求項2に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記温度調節器は、前記排熱回収装置中を流れる蒸気又は水を利用して、前記冷却蒸気を前記高温部品の冷却に適切な温度の調節する、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  4. 請求項3に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記温度調節器で利用する前記蒸気又は前記水の温度は、前記冷却蒸気の温度よりも低い、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  5. 請求項3又は4に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記排熱回収装置は、前記排熱回収ボイラーで加熱する水を昇圧するポンプを有し、
    前記温度調節器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気に前記ポンプで昇圧された水の一部を、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気中に噴霧するスプレー装置を有する、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  6. 請求項3又は4に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記温度調節器は、前記排熱回収装置中を流れる蒸気であって、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気の温度と異なる温度の蒸気と、該高温部品に供給される該冷却蒸気とを混合する混合器を有する、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  7. 請求項6に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記排熱回収ボイラーは、前記蒸気タービンに供給する第一蒸気を生成する第一蒸気発生部と、前記第一蒸気よりも圧力が低い第二蒸気を生成する第二蒸気発生部と、を有し、
    前記混合器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気と前記第二蒸気とを混合する、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  8. 請求項2から4のいずれか一項に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記温度調節器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気と温度調節媒体とを熱交換させる熱交換器を有する、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  9. 請求項8に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記ガスタービンは、前記燃焼器に前記燃料を導く燃料ラインを有し、
    前記熱交換器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気と前記燃料ラインを流れる前記燃料とを熱交換させる、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  10. 請求項9に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記熱交換器である第一熱交換器の他に、前記燃料ラインを流れる前記燃料と前記排熱回収装置中を流れる蒸気又は水とを熱交換させる第二熱交換器を備えている、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  11. 請求項8に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記熱交換器は、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気と前記排熱回収装置中を流れる蒸気又は水とを熱交換させる
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  12. 請求項11に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記排熱回収ボイラーは、水を加熱する節炭器を有し、
    前記熱交換器は、前記冷却蒸気と前記節炭器で加熱された水とを熱交換させる、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  13. 請求項8から12のいずれか一項に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記排熱回収装置中を流れる蒸気であって、前記中間段における前記蒸気よりも圧力が低い蒸気と、前記高温部品に供給される前記冷却蒸気とを混合する混合器を備えている、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記排熱回収装置は、前記排熱回収ボイラーの一部として蒸気を再熱する再熱器と、前記蒸気タービンから排気された蒸気である排気蒸気を前記再熱器に戻す排気蒸気回収ラインと、を有し、
    前記冷却蒸気回収ラインは、前記再熱器で再熱された蒸気中に前記高温部品を通過した前記冷却蒸気を戻す、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  15. 請求項1から13のいずれか一項に記載のガスタービンコンバインドプラントにおいて、
    前記排熱回収装置は、前記蒸気タービンである第一蒸気タービンの他に、前記排熱回収ボイラーで発生した蒸気であって該第一蒸気タービンを駆動させる前記蒸気である第一蒸気より低い圧力の第二蒸気で駆動する第二蒸気タービンと、該第二蒸気を該第二蒸気タービンに供給する第二蒸気供給ラインと、を有し、
    前記冷却蒸気回収ラインは、前記第二蒸気供給ライン中に、前記高温部品を通過した前記冷却蒸気を戻す、
    ことを特徴とするガスタービンコンバインドプラント。
  16. 燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼ガスで駆動するタービンとのうちのいずれかの部品であって、前記燃焼ガスに接する高温部品を冷却する高温部品の冷却方法において、
    前記タービンからの排気ガスの熱を利用して蒸気を発生させる排熱回収ボイラー、及び該排熱回収ボイラーで発生した前記蒸気で駆動する蒸気タービンを有する排熱回収装置の蒸気流路の一部である、前記蒸気タービンの中間段から抽気した蒸気を冷却蒸気として前記高温部品に供給し、
    前記排熱回収装置の前記蒸気流路中で、蒸気タービンの翼が存在しない領域であって、前記前記中間段における前記蒸気の圧力よりも圧力が低い領域に前記高温部品を通過した前記冷却蒸気を戻す、
    ことを特徴とする高温部品の冷却方法。
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