JP2014179719A - 無線通信装置、使用アクセスポイントの優先順位を決定する方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

無線通信装置、使用アクセスポイントの優先順位を決定する方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の無線アクセスポイントから、適切な無線アクセスポイントを選択する。
【解決手段】無線接続可能な複数の無線アクセスポイントを検出する検出部と、通信の品質または通信の可否の判断に用いられ得る複数の指標のうち、通信において用いる使用アクセスポイントを決定するための指標である決定用指標を、通信を利用するアプリケーションまたはアプリケーションにより用いられるプロトコルに応じて決定する指標決定部と、検出された複数の無線アクセスポイントについて、それぞれ決定された決定用指標の指標値を取得する指標値取得部と、検出された複数の無線アクセスポイントについて、取得された指標値に基づき、使用アクセスポイントとしての優先順位を決定する優先順位決定部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線LANアクセスポイントを介した通信に関する。
無線LANクライアントとして動作するパーソナルコンピューターや携帯電話端末等の無線通信装置は、無線LANアクセスポイントを介してインターネットに接続されたサーバ装置等と通信できる。かかる通信を行うために用いる無線LANアクセスポイントを、複数の無線LANアクセスポイントから決定する方法が提案されている。例えば、特許文献1では、各無線LANアクセスポイント(ホットスポット)に対して、収容端末数が少なく、スループットが高く、現在位置から近いほど高い優先度を付与し、各無線LANアクセスポイントの位置と優先度とが明示された地図を無線通信装置において表示する方法が開示されている。特許文献1では、かかる地図を見た利用者により、無線LANアクセスポイントが決定される。特許文献2では、各無線LANアクセスポイントに対して、応答時間、受信レベル、信号品質に基づき接続指標を算出し、最も高い接続指標の無線LANアクセスポイントが、通信において用いる無線LANアクセスポイントとして決定される。
特開2004−286460号公報 特開2008−153821号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、収容端末数、スループット及び現在位置からの距離に基づき付与された優先度が表示されるので、例えば、オンラインゲームのようなレイテンシー(遅延時間)に対する条件が厳しいアプリケーションを実行する場合に、適切な無線LANアクセスポイントが選択されないおそれがあった。同様に、特許文献2に記載された方法では、応答時間、受信レベルおよび信号品質に基づき算出された接続指標の最も高い無線LANアクセスポイントが、通信において用いる無線LANアクセスポイントとして決定されるので、例えば、動画再生のようなスループットに対する条件が厳しいアプリケーションを実行する場合に、適切な無線LANアクセスポイントが選択されないおそれがあった。このような問題は、無線LANアクセスポイントに限らず、移動体通信網の基地局など、複数の任意の無線アクセスポイントから、通信を行うために用いる無線アクセスポイントを選択する場合に起こり得る。そのため、無線通信装置が複数の無線アクセスポイントを使用可能な状況において、適切な無線アクセスポイントを選択し得る技術が望まれていた。その他、従来の無線通信装置においては、その小型化や、低コスト化や、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、無線アクセスポイントを介した通信を行う無線通信装置が提供される。無線通信装置は、無線接続可能な複数の無線アクセスポイントを検出する検出部と;前記通信の品質または前記通信の可否の判断に用いられ得る複数の指標のうち、前記通信において用いる使用アクセスポイントを決定するための指標である決定用指標を、前記通信を利用するアプリケーションまたは前記アプリケーションにより用いられるプロトコルに応じて決定する指標決定部と;前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、それぞれ前記決定された決定用指標の指標値を取得する指標値取得部と;前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、前記取得された指標値に基づき、前記使用アクセスポイントとしての優先順位を決定する優先順位決定部と;を備える。この形態の無線通信装置によれば、決定用指標は、通信を利用するアプリケーションまたはアプリケーションにより用いられるプロトコルに応じて決定されるので、かかる決定用指標の指標値に基づき決定される優先順位は、アプリケーションを実行するために適切な無線アクセスポイントの順位を示す。したがって、無線通信装置が複数の無線アクセスポイントを使用可能な状況において、適切な無線アクセスポイントを選択することができる。
(2)上記形態の無線通信装置において、さらに、表示部と、前記検出された複数の無線アクセスポイントの識別情報を、前記決定された優先順位と対応付けて前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えてもよい。この形態の無線通信装置によれば、表示部において、検出された複数の無線アクセスポイントの識別情報が、優先順位と対応付けて表示部に表示されるので、各無線アクセスポイントの優先順位を、ユーザに容易に理解させることができる。
(3)上記形態の無線通信装置において、さらに、前記検出された複数の無線アクセスポイントのうち、前記優先順位の最も高い無線アクセスポイントに無線接続する接続実行部を備えてもよい。この形態の無線通信装置によれば、無線通信装置は、優先順位の最も高い無線アクセスポイントに無線接続されるので、アプリケーションを実行するのに最適な無線アクセスポイントに、無線通信装置を容易に無線接続させることができる。
(4)上記形態の無線通信装置において、前記無線通信装置は、前記通信を利用して外部装置と通信可能であり、前記複数の指標は、前記無線通信装置と前記外部装置との間の通信におけるスループットと、前記無線通信装置と前記外部装置との間の通信におけるレイテンシーと、前記無線通信装置と前記外部装置との間の通信において用いられるポートの開放状況と、前記無線通信装置と前記外部装置との間の通信における誤り率と、の4種のパラメーターのうち、少なくとも2種のパラメーターにより構成されてもよい。この形態の無線通信装置によれば、スループットとレイテンシーと誤り率とポートの開放状況のうち、少なくとも2種のパラメーターに対して厳しい条件が課されるアプリケーションを実行する際に、適切な無線アクセスポイントを使用アクセスポイントとして決定することができる。
(5)上記形態の無線通信装置において、前記アプリケーションは、動画再生アプリケーションと、マルチキャスト放送アプリケーションと、オンラインゲームアプリケーションと、のうちいずれかであり、前記指標決定部は、前記アプリケーションが前記動画再生アプリケーションであると、前記決定用指標として前記スループットを決定し;前記アプリケーションが前記マルチキャスト放送アプリケーションであると、前記決定用指標として前記誤り率を決定し;前記アプリケーションが前記オンラインゲームアプリケーションであると、前記決定用指標として前記レイテンシーを決定してもよい。この形態の無線通信装置によれば、動画再生アプリケーションと、マルチキャスト放送アプリケーションと、オンラインゲームアプリケーションとのうち、いずれかのアプリケーションを実行する際に、適切な無線アクセスポイントを使用アクセスポイントとして決定することができる。
(6)上記形態の無線通信装置において、さらに、前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、それぞれ前記無線通信装置との間の無線接続における暗号化方式を特定する暗号化方式特定部を備え、前記優先順位決定部は、前記取得された指標値と、前記特定された暗号化方式とに基づき、前記優先順位を決定してもよい。この形態の無線通信装置によれば、決定用指標の指標値に加えて暗号化方式に基づき優先順位が決定されるので、セキュリティレベルに対して厳しい条件が課されるアプリケーションを実行する際に、適切な無線アクセスポイントを使用アクセスポイントとして決定することができる。
(7)上記形態の無線通信装置において、前記表示制御部は、前記検出された複数の無線アクセスポイントをそれぞれ表すシンボルに対して、各無線アクセスポイントの前記識別情報と各無線アクセスポイントについて取得された前記指標値とのうち、少なくとも一方を対応付けて前記表示部に表示させてもよい。この形態の無線通信装置によれば、検出された各無線アクセスポイントの識別情報と、決定用指標の指標値とのうち、少なくとも一方を、ユーザに容易に理解させることができる。
(8)上記形態の無線通信装置において、前記表示制御部は、前記決定された決定用指標の種類ごとに、前記シンボルの色または形状が異なるように、前記シンボルを前記表示部に表示させる処理と、前記取得された指標値に基づき前記シンボルの色または大きさを特定し、前記特定された色または大きさとなるように、前記シンボルを前記表示部に表示させる処理と、のうち、少なくとも一方を実行してもよい。この形態の無線通信装置によれば、ユーザは、表示に表示されたシンボルを見ることにより、決定用指標の種類と、指標値(指標値の程度)とのうち、少なくとも一方を、ユーザに容易に理解させることができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、検出部と、指標決定部と、指標値取得部と、優先順位決定部との4つの要素の内の一つ以上の要素を備えた装置として実現可能である。すなわち、この装置は、検出部を有していても、有していなくても良い。また、装置は、指標決定部を有していても、有していなくても良い。また、装置は、指標値取得部有していても、有していなくても良い。また、装置は、優先順位決定部を有していても、有していなくても良い。検出部は、例えば、無線接続可能な複数の無線アクセスポイントを検出する検出部として構成されてもよい。指標決定部は、通信の品質または通信の可否の判断に用いられ得る複数の指標のうち、通信において用いる使用アクセスポイントを決定するための指標である決定用指標を、通信を利用するアプリケーションまたはアプリケーションにより用いられるプロトコルに応じて決定する指標決定部として構成されてもよい。指標値取得部は、検出された複数の無線アクセスポイントについて、それぞれ決定された決定用指標の指標値を取得する指標値取得部として構成されてもよい。優先順位決定部は、検出された複数の無線アクセスポイントについて、取得された指標値に基づき、使用アクセスポイントとしての優先順位を決定する優先順位決定部として構成されてもよい。こうした装置は、例えば、無線通信装置として実現できるが、無線通信装置以外の他の装置としても実現可能である。このような形態によれば、装置の小型化や、低コスト化、省資源化、省電力化、製造の容易化、使い勝手の向上等の種々の課題の少なくとも一つを解決することができる。前述した無線通信装置の各形態の技術的特徴の一部又は全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、無線LANシステムや、使用アクセスポイントの優先順位を決定する方法や、かかる方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての無線通信装置を適用したシステムの概略構成を示す説明図である。 第1実施形態における無線通信装置100の詳細構成を示すブロック図である。 図2に示す指標決定テーブル格納部20aに格納される指標決定テーブルの設定内容を模式的に示す説明図である。 第1実施形態における優先順位決定処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態における自動接続処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態における無線LAN−AP表示処理の手順を示すフローチャートである。 表示部30に表示された無線LAN−APのリストを示す説明図である。 第3実施形態における無線通信装置100aの詳細構成を示すブロック図である。 第3実施形態における優先順位決定処理の手順を示すフローチャートである。 図8に示すセキュリティレベルテーブル格納部20bに格納されるセキュリティレベルテーブルの設定内容を模式的に示す説明図である。 第3実施形態において決定される優先順位の一例を示す説明図である。 第4実施形態の無線通信装置100bの詳細構成を示すブロック図である。 第4実施形態における無線LAN−AP表示処理の手順を示すフローチャートである。 第4実施形態における優先順位マップの一例を示す説明図である。 第5実施形態の無線通信装置において表示される優先順位マップm2を示す説明図である。 第5実施形態の無線通信装置において実行される再表示処理の手順を示すフローチャートである。 第6実施形態の無線通信装置において表示される優先順位マップm3を示す説明図である。 第6実施形態における無線LAN−AP表示処理の手順を示すフローチャートである。 第7実施形態における無線LAN−APマップ表示処理の手順を示す第1のフローチャートである。 第7実施形態における無線LAN−APマップ表示処理の手順を示す第2のフローチャートである。 第7実施形態の無線LAN−APマップ表示処理が実行された結果表示部30に表示される無線LAN−APマップm4の一例を示す説明図である。 第8実施形態における優先順位決定処理の手順を示すフローチャートである。 第8実施形態における指標決定テーブルの設定内容を模式的に示す説明図である。 第9実施形態における無線通信装置100cの詳細構成を示すブロック図である。
A.第1実施形態:
A1.装置構成:
図1は、本発明の一実施形態としての無線通信装置を適用したシステムの概略構成を示す説明図である。システム500において、無線通信装置100は、複数のホットスポット(公衆無線LAN)のうち、いずれかのホットスポットを介してインターネットINTに接続された装置(例えば、図示しないWWW(World Wide Web)サーバ)と通信を行う。システム500は、6つのホットスポットh1、h2、h3、h4、h5、h6と、サーバ装置Svと、無線通信装置100とを備えている。6つのホットスポットh1〜h6およびサーバ装置Svは、それぞれインターネットINTに接続されている。なお、ホットスポットの数は、6つに限らず任意の数とすることができる。
各ホットスポットh1〜h6は、いずれも無線LANアクセスポイント(以下、「無線LAN−AP」と呼ぶ)とルータ装置とを備えている。具体的には、ホットスポットh1は、無線LAN−AP11とルータ装置21とを備えている。同様に、ホットスポットh2は無線LAN−AP12とルータ装置22とを、ホットスポットh3は無線LAN−AP13とルータ装置23とを、ホットスポットh4は無線LAN−AP14とルータ装置24とを、ホットスポットh5は無線LAN−AP15とルータ装置25とを、ホットスポットh6は無線LAN−AP16とルータ装置26とを、それぞれ備えている。各無線LAN−AP11〜16は、いずれもホットスポットに用いられる一般的な無線LAN−APであるので、詳細な説明を省略する。同様に、各ルータ装置21〜26は、いずれもホットスポットに用いられる一般的なルータ装置であるので、詳細な説明を省略する。なお、無線通信装置100の配置位置が図1に示す位置である場合には、6つの無線LAN−AP11〜16のうち、無線LAN−AP16を除く他の無線LAN−AP11〜15は、無線通信装置100と無線接続可能である。
サーバ装置Svは、試験対応部S1と、指標値提供部S2と、指標値格納部S3とを備えている。試験対応部S1および指標値提供部S2は、いずれもサーバ装置Svが備える図示しないメモリに記憶されている制御プログラムを、サーバ装置Svが備える図示しないCPU(Central Processing Unit)が実行することにより実現される。試験対応部S1および指標値提供部S2の詳細な動作については後述する。指標値格納部S3は、例えば、サーバ装置Svが備える図示しないメモリによって構成される。指標値格納部S3は、各無線LAN−AP11〜16の識別子と、指標値とを対応付けて格納する。第1実施形態では、各無線LAN−APの指標値として、ESSID(Extended Service Set Identifier)を用いる。なお、ESSIDに代えて、MAC(Media Access Control address)アドレスを識別子と用いても良い。「指標値」とは、各無線LAN−AP11〜16を介した通信の品質を示す値又はかかる通信の可否の判断に用いられ得る値を意味する。具体的には、第1実施形態における「指標値」とは、スループットと、レイテンシー(遅延時間)と、誤り率と、ポートの開放状態との合計4つの指標の値を示す。ポートの開放状態とは、例えば、所定の通信アプリケーションを実行する際に用いられる所定番号のポートが利用可能であるか否かを示す情報である。例えば、ルータ装置21において所定番号のポートが閉塞されている場合には、無線LAN−AP11の指標値の1つとして、「ポートは開放されていない」との情報が指標値格納部S3に格納される。なお、各指標値の測定方法については、後述する。
図2は、第1実施形態における無線通信装置100の詳細構成を示すブロック図である。第1実施形態において、無線通信装置100は、携帯電話端末として構成されている。図2に示すように、無線通信装置100は、表示部30と、無線LAN通信制御部42と、移動体通信制御部44と、撮像部52と、音声入出力部54と、操作部56と、CPU(Central Processing Unit)10と、メモリ20とを備えている。これらの各機能部(表示部30、無線LAN通信制御部42、移動体通信制御部44、撮像部52、音声入出力部54、操作部56、CPU(Central Processing Unit)10およびメモリ20)は、いずれも内部バス60に接続されており、互いに通信可能に構成されている。なお、無線通信装置100は、図示しないバッテリーを搭載しており、各機能部は、バッテリーから供給される電力により動作する。
表示部30は、タッチパネル式のディスプレイにより構成されており、メモリ20に格納されている画像や各種メニュー画面等を表示し、また、タッチペンや指等の接触状態に関する情報を出力する。
無線LAN通信制御部42は、変調器やアンプ、アンテナを含み、例えばIEEE802.11a/b/g/nに準拠した無線LANのクライアントとして、無線LAN−APと無線通信を行う。
移動体通信制御部44は、変調器やアンプ、アンテナを含み、例えば3G/HSPA(High Speed Packet Access)や、LTE(Long Term Evolution)や、Wimax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの規格に準拠した無線データ通信を実行する移動体通信端末として、移動体通信網の基地局と無線通信を行う。
撮像部52は、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子や光学レンズを備え、被写体を撮影して画像データを取得する。音声入出力部54は、マイク及びスピーカを備え、音声の入力及び出力を行う。操作部56は、各種メニューを選択するための操作ボタン、音量を調整するための操作ボタン、番号や文字列を入力するためのボタン、シャッターボタンなどを備えている。
CPU10は、メモリ20に記憶されている制御プログラムを実行することにより、検出部10a、アプリケーション特定部10b、指標決定部10c、指標値取得部10d、優先順位決定部10e、接続実行部10f、表示制御部10gとして、機能する。
検出部10aは、無線接続可能な無線LAN−APを検出する。アプリケーション特定部10bは、ユーザが実行しようとするアプリケーションを特定する。指標決定部10cは、後述する優先順位決定処理において、優先順位を決定する際に用いられる指標を決定する。指標値取得部10dは、各無線LAN−APに関する指標値を取得する。優先順位決定部10eは、後述する優先順位決定処理において、各無線LAN−AP(より詳細には、無線通信装置100が検出した各無線LAN−AP)の優先順位を決定する。接続実行部10fは、後述する自動接続処理を実行する。表示制御部10gは、表示部30に画像や各種メニュー画面を表示させると共に、表示部30から出力される接触状態に関する情報を受信して、画像と接触位置とに基づき選択されたメニューを特定する。
メモリ20は、フラッシュメモリやROM(Read Only Memory)等の記憶装置により構成される。メモリ20には、上述した制御プログラムに加えて、サーバ装置Svのアドレスと、指標決定テーブル格納部20aとが記憶されている。指標決定テーブル格納部20aには、指標決定テーブルが格納されている。指標決定テーブルは、後述する優先順位決定処理において、複数の無線LAN−APについて優先順位を決定する際に参照されるテーブルである。
図3は、図2に示す指標決定テーブル格納部20aに格納される指標決定テーブルの設定内容を模式的に示す説明図である。指標決定テーブルには、各アプリケーション種別に対して指標種別が設定されている。アプリケーション種別とは、無線通信装置100において実行され得るアプリケーション(通信を伴うアプリケーション)の種別を示している。図3では、アプリケーション種別として、「動画再生」、「マルチキャスト放送」、「オンラインゲーム」が表されている。
図3に示すように、指標決定テーブルでは、アプリケーション種別「動画再生」に対して、指標種別として「スループット」が設定されている。また、アプリケーション種別「マルチキャスト放送」に対して、指標種別として「誤り率」が設定されている。また、アプリケーション種別「オンラインゲーム」に対して、指標種別として「レイテンシー」が設定されている。指標決定テーブルは、予めユーザにより設定されて指標決定テーブル格納部20aに格納されている。各アプリケーション種別に対して設定されている指標種別は、そのアプリケーションを実行する際に最も厳しい条件が設定されるべき通信の品質又は通信の可否の判断に用いられ得る指標である。例えば、動画再生アプリケーションを実行する際には、エラーが発生した場合にはデータの再送が行われるため、誤り率に対する条件は比較的緩い。また、動画再生アプリケーションを実行する際には、リアルタイム再生の要請も低いため、レイテンシーに対する条件は比較的緩い。しかしながら、動画再生アプリケーションを実行する際にスループットが低い場合には、動画の一時停止が頻繁に発生して快適な視聴が妨げられる。したがって、動作再生アプリケーションを実行する際に、スループットに対する条件は比較的厳しい。このため、指標決定テーブルには、「動画再生」に対して「スループット」が設定されている。また、例えば、マルチキャスト放送アプリケーションを実行する際には、一般的にエラーが発生してもデータの再送が行われないため、エラーが発生した場合、画像にブロックノイズが発生する。このため、快適な視聴が妨げられるので、マルチキャスト放送アプリケーションを実行する際には、誤り率に対する条件は比較的厳しい。したがって、指標決定テーブルには、「マルチキャスト放送」に対して「誤り率」が設定されている。また、例えば、オンラインゲームアプリケーションを実行する際には、レイテンシーが大きいと、ユーザは、操作に対する応答遅延を強く感じてしまう。このため、オンラインゲームアプリケーションを実行する際には、レイテンシーに対する条件は比較的厳しい。したがって、指標決定テーブルには、「オンラインゲーム」に対して「レイテンシー」が設定されている。
以上の構成を有する無線通信装置100では、図1に示すように複数の無線LAN−APが存在する環境下において、後述する優先順位決定処理が実行されることにより、ユーザは、無線通信装置100において実行されるアプリケーションに応じた適切な無線LAN−APを決定することが可能となる。
A2.優先順位決定処理:
図4は、第1実施形態における優先順位決定処理の手順を示すフローチャートである。無線通信装置100において、ユーザが表示部30または操作部56を操作してアプリケーションの実行を指示すると、無線通信装置100において優先順位決定処理が実行される。検出部10aは、無線通信が可能な無線LAN−APの検出を行い(ステップS105)、無線LAN−APを検出したか否かの判定を行う(ステップS110)。無線LAN−APの検出は、例えば、無線LAN−APから出力されるビーコンを受信することにより実現できる。ビーコンには、各無線LAN−APを識別可能なESSIDが含まれているため、検出した無線LAN−APを特定することができる。図1に示すように無線通信装置100が配置されている場合には、無線通信装置100は、5つの無線LAN−AP11〜15を検出する。
前述のステップS110において、無線LAN−APを検出しないと判定された場合(ステップS110:NO)、優先順位決定処理は終了する。これに対して、無線LAN−APを検出したと判定された場合(ステップS110:YES)、指標値取得部10dは、ステップS105において検出された各無線LAN−APについての指標値を、サーバ装置Svから取得する(ステップS115)。このステップS115を実行する際の無線通信装置100とサーバ装置Svとの通信は、移動体通信網およびインターネットINTを介して実行される。具体的には、指標値取得部10dは、移動体通信制御部44を制御して、ステップS105において検出した各無線LAN−APのESSIDをサーバ装置Svに送信する。サーバ装置Svの指標値提供部S2は、無線通信装置100からESSIDを受信すると、かかるESSIDに対応付けられた指標値を指標値格納部S3において特定し、かかる指標値を、ESSIDと対応付けて無線通信装置100に送信する。
第1実施形態では、サーバ装置Svへの各無線LAN−APの指標値の格納は、無線通信装置100が各無線LAN−APを利用して通信を行っている際に、バックグラウンドで指標値取得部10dとサーバ装置Svの試験対応部S1とが連携して試験(以下、「連携試験」と呼ぶ)を行い、その結果を指標値格納部S3に格納することにより実現される。例えば、無線通信装置100が、無線LAN−AP11(ホットスポットh1)を利用して、図示しないサーバと通信を行っている際に、指標値取得部10dは、バックグラウンドでサーバ装置Svの試験対応部S1に対して試験用データを送信する。サーバ装置Svの試験対応部S1は、試験用データを受信すると、応答データを無線通信装置100に向けて送信する。このような連携試験により、無線LAN−AP11を介した通信におけるスループットと、レイテンシーと、誤り率とを測定することができる。また、各アプリケーションで使用されるポートごとに、試験用データの送信および応答データの受信を行うことにより、該当のポートの開放状況を特定できる。そして、指標値取得部10dは、得られた指標値を、サーバ装置Svに送信する。サーバ装置Svでは、受信した指標値が、ESSIDと対応付けて指標値格納部S3に格納される。このように、各無線LAN−APの指標値は、無線通信装置100が各無線LAN−APを利用して通信を行っている際に測定および格納されるため、無線LAN−APが全く利用されない場合には、かかる無線LAN−APについての指標値は、指標値格納部S3に格納されていない。したがって、上述したステップS115では、無線通信装置100により利用されたことのない無線LAN−APについては、指標値を得られない。
指標値取得部10dは、サーバ装置Svから指標値を取得できなかった無線LAN−APの有無を判定する(ステップS120)。指標値を取得できなかった無線LAN−APがあったと判定された場合(ステップS120:YES)、指標値取得部10dは、該当する無線LAN−APを介してサーバ装置Svに接続し(ステップS125)、サーバ装置Svと連携して試験を行うことにより、該当する無線LAN−APについての指標値を決定する(ステップS130)。このステップS125およびS130は、上述した連携試験と同様であるので、詳細な説明を省略する。
前述のステップS120において、指標値が取得できない無線LAN−APが無いと判定された場合(ステップS120:NO)、または前述のステップS130が完了すると、アプリケーション特定部10bは、実行を指示されたアプリケーションの種別を特定し、指標決定部10cは、特定されたアプリケーション種別に基づき指標決定テーブルを参照して、無線LAN−APの優先順位を決定するために用いるべき指標(以下、「決定用指標」と呼ぶ)を決定する(ステップS135)。例えば、動画再生アプリケーションの実行が指示された場合、指標値取得部10dは、図3に示す指標決定テーブルを参照して、決定用指標として、「スループット」を決定する。また、例えば、マルチキャスト放送アプリケーションの実行が指示された場合、指標値取得部10dは、図3に示す指標決定テーブルを参照して、決定用指標として、「誤り率」を決定する。また、例えば、オンラインゲームアプリケーションの実行が指示された場合、指標値取得部10dは、図3に示す指標決定テーブルを参照して、決定用指標として、「レイテンシー」を決定する。
優先順位決定部10eは、各無線LAN−APの指標値のうち、ステップS135において決定された決定用指標の値に基づき、各無線LAN−APの優先順位を決定する(ステップS140)。例えば、決定用指標が「スループット」であり、かつ、各無線LAN−AP11〜15のスループットの値のうち、無線LAN−AP11が最も大きく、以下、無線LAN−AP12、無線LAN−AP13、無線LAN−AP14、無線LAN−AP15の順序で次第に小さくなる場合、無線LAN−AP11が第1位であり、以下、無線LAN−AP12、無線LAN−AP13、無線LAN−AP14、無線LAN−AP15の順番に従った順位が決定される。また、例えば、決定用指標が「誤り率」であり、かつ、各無線LAN−AP11〜15の誤り率の値のうち、無線LAN−AP11が最も大きく、以下、無線LAN−AP12、無線LAN−AP13、無線LAN−AP14、無線LAN−AP15の順序で次第に小さくなる場合、無線LAN−AP15が第1位であり、以下、無線LAN−AP14、無線LAN−AP13、無線LAN−AP12、無線LAN−AP11の順序に従った順位が決定される。また、例えば、決定用指標が「レイテンシー」であり、かつ、各無線LAN−AP11〜15のレイテンシーの値のうち、無線LAN−AP11が最も大きく、以下、無線LAN−AP12、無線LAN−AP13、無線LAN−AP14、無線LAN−AP15の順序で次第に小さくなる場合、無線LAN−AP15が第1位であり、以下、無線LAN−AP14、無線LAN−AP13、無線LAN−AP12、無線LAN−AP11の順序に従った順位が決定される。
A3.自動接続処理:
図5は、第1実施形態における自動接続処理の手順を示すフローチャートである。無線通信装置100では、上述した優先順位決定処理が完了すると、自動接続処理が実行される。接続実行部10fは、最も高い優先順位の無線LAN−APを特定する(ステップS205)。接続実行部10fは、無線LAN通信制御部42を制御して、ステップS205において特定された無線LAN−APに自動的に無線接続する(ステップS210)。例えば、実行しようとするアプリケーションの種別が「動画再生」であり、かつ、指標「スループット」の値が最も大きな無線LAN−APが無線LAN−AP11であった場合には、無線LAN−AP11の優先順位が最も高くなるため、接続実行部10fは、無線LAN−AP11に対して無線接続を行う。
以上説明した第1実施形態の無線通信装置100では、複数の無線LAN−APを利用可能な状況において、各無線LAN−APの優先順位を決める際の根拠とする指標(決定用指標)は、無線通信装置100において実行されるアプリケーション種別に応じて決定される。また、アプリケーション種別に応じて決定される指標は、かかるアプリケーションを実行する際に最も厳しい条件が課せられる指標である。したがって、無線通信装置100によれば、複数の無線LAN−APを使用可能な状況において、かかるアプリケーションを実行するのに適切な無線LAN−APを選択することができる。加えて、無線通信装置100では、自動接続処理が実行され、優先順位が最も高い無線LAN−APに対して無線接続を行うので、適切な無線LAN−APを介したアプリケーションの実行を、容易に実現できる。
また、サーバ装置Svから指標値を取得できない無線LAN−APが存在する場合に、かかる無線LAN−APを介してサーバ装置Svと接続し、無線通信装置100(指標値取得部10d)と、サーバ装置Sv(試験対応部S1)とが互いに連携して試験を行って指標値を決定するようにしている。このため、いずれの無線LAN−APについても、指標値に基づく優先順位を精度良く決定することができる。
また、サーバ装置Svへの各無線LAN−APの指標値の格納は、無線通信装置100が各無線LAN−APを利用して通信を行っている際に、指標値取得部10dがバックグラウンドでサーバ装置Svの試験対応部S1と連携して試験を行い、その結果を指標決定テーブル格納部20aに格納することにより実現される。したがって、優先順位決定処理を実行するたびに、すべての無線LAN−APを介して試験を行って指標値を決定する方法に比べて、優先順位決定処理の実行期間を短くできる。このため、アプリケーションを実行しようとする際のオーバーヘッドタイムを短縮できる。
B.第2実施形態:
図6は、第2実施形態における無線LAN−AP表示処理の手順を示すフローチャートである。第2実施形態の無線通信装置は、表示制御部10gが無線LAN−AP表示処理を実行する点と、自動接続処理が実行されない点とにおいて、第1実施形態の無線通信装置100と異なり、他の構成及び優先順位決定処理の手順は、第1実施形態の無線通信装置100と同じである。
第2実施形態の無線通信装置では、優先順位決定処理が完了すると、無線LAN−AP表示処理が実行される。無線LAN−AP表示処理とは、検出された無線LAN−APと、決定された優先順位とを互いに対応付けて、表示部30に表示させる処理を意味する。
図6に示すように、表示制御部10gは、優先順位決定処理において取得された指標値のうち、決定用指標の値に基づき、検出された各無線LAN−APの推奨度を決定する(ステップS305)。例えば、決定用指標がスループットである場合には、スループットの値を所定の演算式を用いて推奨度に変換する方法を採用し得る。また、例えば、予め指標「スループット」について数値範囲と推奨度とを対応付けて設定しておき、指標値(スループットの値)がいずれの数値範囲に属するかを特定することにより、推奨度を決定してもよい。
表示制御部10gは、検出された各無線LAN−APのESSIDと、優先順位と、推奨度とに基づき、検出された無線LAN−APのリストを作成し(ステップS310)、かかるリストを表示部30に表示させる(ステップS315)。
図7は、表示部30に表示された無線LAN−APのリストを示す説明図である。前述のステップS315により、表示部30には、無線LAN−APのリストL1と、接続ボタンb1と、キャンセルボタンb2とを含むウィンドウW1が表示される。
リストL1は、第1フィールドf11と、第2フィールドf12と、第3フィールドf13とを備えている。第1フィールドf11には、各無線LAN−APのESSIDが記載されている。なお、図7では、図示の便宜上、ESSIDとして模式的な値が記載されている。第2フィールドf12には、各無線LAN−APについて決定された優先順位が記載されている。第3フィールドf13には、ステップS305で決定された推奨度が記載されている。ユーザは、表示部30または操作部56を操作することにより、リストL1に表示された各無線LAN−APのうち、いずれかの無線LAN−APを、通信において用いる無線LAN−AP(以下、「使用無線LAN−AP」と呼ぶ)として選択することができる。図7では、優先順位が第1位の無線LAN−APが使用無線LAN−APとして選択されている。このように使用無線LAN−APが選択されて接続ボタンb1が押されると、接続実行部10fは、無線LAN通信制御部42を制御して、選択された無線LAN−APに自動的に無線接続する。なお、キャンセルボタンb2が選択されると、ウィンドウW1は閉じられる。
以上説明した第2実施形態の無線通信装置は、第1実施形態の無線通信装置100と同様な効果を有する。加えて、優先順位決定処理が完了した後、表示部30にリストL1が表示されるので、ユーザに対して、いずれの無線LAN−APの優先順位が高いのかを容易に理解させることができる。また、ユーザは、リストL1を利用して、使用無線LAN−APをユーザが選択できるので、ユーザは、任意の優先順位の無線LAN−APを、使用無線LAN−APとして選択できる。
C.第3実施形態:
図8は、第3実施形態における無線通信装置100aの詳細構成を示すブロック図である。図9は、第3実施形態における優先順位決定処理の手順を示すフローチャートである。第3実施形態の無線通信装置100aは、CPU10が暗号化方式特定部10hとして機能する点、メモリ20がセキュリティレベルテーブル格納部20bを備えている点、及び優先順位決定処理においてステップS145およびS150を追加して実行する点において、第1実施形態の無線通信装置100と異なり、他の構成および自動接続処理の手順は、第1実施形態の無線通信装置100と同じである。
図8に示す暗号化方式特定部10hは、各無線LAN−APにおいて実行される暗号化方式を特定する。セキュリティレベルテーブル格納部20bは、セキュリティレベルテーブルを格納する。
図10は、図8に示すセキュリティレベルテーブル格納部20bに格納されるセキュリティレベルテーブルの設定内容を模式的に示す説明図である。セキュリティレベルテーブルは、各暗号化方式種別に対してセキュリティレベルが設定されている。暗号化方式種別とは、無線通信装置100が利用し得る無線LAN−APにおいて用いられる可能性のある暗号化方式、または、暗号化を行わないことを示す。具体的には、第3実施形態では、暗号化方式として、「WPA2−PSK」および「WEP」が、暗号化を行わないことを示す情報として、「無し」が、それぞれ設定されている。セキュリティレベルとは、送受信されるデータが第三者に盗聴される可能性の高低を意味する。図10に示すように、暗号化方式が「WPA2−PSK」に対しては、セキュリティレベルとして「高い」が設定されている。また、暗号化方式「WEP」に対しては、セキュリティレベルとして「中程度」が設定されている。また、暗号化方式「無し」(暗号化を行わない)に対しては、セキュリティレベルとして「低い」が設定されている。
図9に示すように、決定用指標の値に応じて各無線LAN−APの優先順位が決定された後(ステップS140の後)、暗号化方式特定部10hは、各無線LAN−APにおける暗号化の有無および暗号化方式を特定すると共に、セキュリティレベルテーブルを参照して、各無線LAN−APにおける暗号化方式のセキュリティレベルを特定する(ステップS145)。暗号化方式の特定は、各無線LAN−APが出力するビーコンに含まれる情報に基づき実現できる。そして、例えば、暗号化方式として「WPA2−PSK」が特定された場合には、図10のセキュリティレベルテーブルを参照することにより、セキュリティレベル「高い」が特定される。
優先順位決定部10eは、決定用指標が所定のしきい値以上である無線LAN−APについて、ステップS145において特定されたセキュリティレベルに基づき優先順位を決定する(ステップS150)。具体的には、先ず、決定用指標の値が所定のしきい値以上の無線LAN−APを特定し、次に、特定された無線LAN−APについてセキュリティレベルに応じた優先順位を改めて設定する。
図11は、第3実施形態において、決定される優先順位の一例を示す説明図である。図11において、上段はステップS140実行後の各無線LAN−AP11〜15の優先順位を示し、下段はステップS150実行後の各無線LAN−AP11〜15の優先順位を示す。
図11の上段に示すように、ステップS140実行後には、決定用指標の値に従い、各無線LAN−AP11〜15に優先順位が付与される。なお、各無線LAN−APの右横には、セキュリティレベルを付加して表している。ここで、所定のしきい値以上である無線LAN−APが、第1〜3位の3つの無線LAN−AP11〜13である場合には、これら3つの無線LAN−AP11〜13について、セキュリティレベルに応じて優先順位が改めて決定される。
具体的には、無線LAN−AP11のセキュリティレベルが「中程度」であり、無線LAN−AP12のセキュリティレベルが「低い」であり、無線LAN−AP13のセキュリティレベルが「高い」である場合、図11の下段に示すように、優先順位の第1位は無線LAN−AP13であり、第2位は無線LAN−AP11であり、第3位は無線LAN−AP12である。
以上説明した第3実施形態の無線通信装置は、第1実施形態の無線通信装置100と同様な効果を有する。加えて、決定用指標の値が所定のしきい値以上である無線LAN−APについて、セキュリティレベルに応じて優先順位を決定するので、実行しようとするアプリケーションに対応する指標値が比較的高く、かつ、セキュリティレベルが高い無線LAN−APを、使用無線LAN−APとして決定することができる。したがって、例えば、実行するアプリケーションが、銀行口座間の送金や銀行口座の残高参照等を行うためのアプリケーションである場合には、スループットがある程度高く、かつ、セキュリティレベルが高い無線LAN−APを、使用無線LAN−APとして決定することができる。
D.第4実施形態:
D1.システム構成:
図12は、第4実施形態の無線通信装置100bの詳細構成を示すブロック図である。第4実施形態の無線通信装置100bは、CPU10が位置情報取得部10jとしても機能する点と、メモリ20が、事業者名テーブル格納部20cと、店舗名テーブル格納部20dとを備えている点と、無線LAN−AP表示処理の詳細手順とにおいて、第2実施形態の無線通信装置と異なり、他の構成は、第2実施形態の無線通信装置と同じである。
位置情報取得部10jは、無線通信装置100の現在位置を示す位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部10jは、図示しないGPS(Global Positioning System)装置から、無線通信装置100の位置情報として緯度および経度を取得する。GPS装置は、GPS衛星(測位衛星)から送信されるGPS信号(測位信号)を受信することにより、無線通信装置100の位置を特定する。
事業者名テーブル格納部20cは、事業者名テーブルを格納する。事業者名テーブルは、無線LAN−APを所有する事業者(換言すると、ホットスポットを運営する事業者)の名称と、無線LAN−APのESSIDとを対応付けて記録するテーブルである。事業者名テーブルの事業者名テーブル格納部20cへの格納は、例えば、予めサーバ装置Svに事業者名テーブルを格納しておき、無線通信装置100がサーバ装置Svと通信を行って事業者名テーブルを取得し、事業者名テーブル格納部20cに格納することにより実現できる。また、例えば、予めユーザによって作成され、事業者名テーブル格納部20cに格納されることにより実現できる。
店舗名テーブル格納部20dは、店舗名テーブルを格納する。店舗名テーブルは、無線LAN−APが設置されている店舗の名称(換言すると、ホットスポットサービスを提供する店舗の名称)と、その店舗の位置情報(緯度および経度)と、その店舗に設置されている無線LAN−APのESSIDとを対応付けて記録するテーブルである。店舗名テーブルの店舗名テーブル格納部20dへの格納は、上述した事業者名テーブルの事業者名テーブル格納部20cへの格納と同様にして実現できる。なお、上述した連携試験において、無線通信装置100が試験データを送信する際に、無線通信装置100の現在位置と無線LAN−APのESSIDとをサーバ装置Svに送信し、サーバ装置Svにおいて、受信した無線通信装置100の現在位置を、無線LAN−APの位置情報として店舗名テーブルに記録する構成を採用してもよい。
D2.無線LAN−AP表示処理:
図13は、第4実施形態における無線LAN−AP表示処理の手順を示すフローチャートである。表示制御部10gは、優先順位決定処理のステップS105において取得した無線LAN−APのESSIDに基づき、事業者名テーブルを参照して、検出した各無線LAN−APの事業者名を特定する(ステップS405)。
表示制御部10gは、優先順位決定処理のステップS105において取得した無線LAN−APのESSIDに基づき、店舗名テーブルを参照して、検出した各無線LAN−APの店舗名および位置情報を特定する(ステップS410)。
表示制御部10gは、優先順位決定処理において取得された指標値のうち、決定用指標の値に基づき、検出された各無線LAN−APの推奨度を決定する(ステップS415)。このステップS415の処理は、第2実施形態のステップS305の処理と同じであるので、詳細な説明を省略する。
表示制御部10gは、優先順位決定処理において検出された各無線LAN−APに関する事業者名、店舗名、優先順位、決定用指標の指標値、位置情報、および無線通信装置100bの位置情報に基づき、各無線LAN−APを表すシンボルおよび無線通信装置100bを表すシンボルを含む優先順位マップを作成し(ステップS420)、かかる優先順位マップを表示部30に表示させる(ステップS425)。
図14は、第4実施形態における優先順位マップの一例を示す説明図である。第4実施形態では、優先順位マップm1は、表示部30に表示されたウィンドウW2上に表示される。図14に示すように、優先順位マップm1の中央には、無線通信装置100bのシンボルSb0が表示されている。また、各無線LAN−APを示す5つのシンボルSb1、Sb2、Sb3、Sb4、Sb5が、優先順位マップm1内に配置されている。優先順位マップm1における無線通信装置100bのシンボルSb0を中心とした各無線LAN−APのシンボルSb1〜Sb5の配置位置は、無線通信装置100bを中心とした各無線LAN−APの実際の配置位置に対応している。すなわち、無線通信装置100bのシンボルSb0から見た各無線LAN−APのシンボルSb1〜Sb5の方角は、無線通信装置100bから見た各無線LAN−AP11〜15の実際の方角に一致している。また、無線通信装置100bのシンボルSb0と各無線LAN−APのシンボルSb1〜Sb5との間の相対的な距離は、無線通信装置100bと各無線LAN−AP11〜15の実際の相対的な距離と一致している。
また、優先順位マップm1には、各無線LAN−APのシンボルSb1〜Sb5に対応付けて優先順位が表されている。したがって、ユーザは、優先順位マップm1を見ることにより、検出された無線LAN−APの数、無線通信装置100bからの各無線LAN−AP11〜15の相対的な距離、無線通信装置100bからの各無線LAN−AP11〜15の方角、各無線LAN−APの優先順位を確認することができる。また、優先順位が第1の無線LAN−APのシンボルSb1には、無線LAN−APの事業者名、店舗名、および決定用指標の推奨度が表示されている。したがって、ユーザは、検出された各無線LAN−AP11〜15のうち、いずれの無線LAN−APがアプリケーションを実行するために最適な無線LAN−APであるか、また、その無線LAN−APを設置した事業者、店舗名、およびどの程度の推奨度であるかを容易に把握できる。また、優先順位マップm1では、優先順位に応じて、各無線LAN−APのシンボルSb1〜Sb5の大きさを互いに異ならせている。具体的には、優先順位が第1の無線LAN−APのシンボルSb1が最も大きく、優先順位が低くなるに従ってシンボルの大きさを小さく表示している。したがって、各無線LAN−APの優先順位をユーザに容易に理解させることができる。
ユーザが、優先順位マップm1に表示されたシンボルSb1〜Sb5のうち、いずれかのシンボルを選択して、表示部30又は操作部56を操作することにより、接続実行部10fは、無線LAN通信制御部42を制御して、選択された無線LAN−APに自動的に無線接続する。
以上説明した第4実施形態の無線通信装置は、第1実施形態の無線通信装置100と同様な効果を有する。加えて、優先順位決定処理が完了した後、表示部30に優先順位マップm1が表示されるので、ユーザに対して、検出された無線LAN−APの数、無線通信装置100bからの各無線LAN−AP11〜15の相対的な距離、無線通信装置100bからの各無線LAN−AP11〜15の方角、各無線LAN−APの優先順位を容易に理解させることができる。また、優先順位が第1位の無線LAN−AP、すなわち、アプリケーションを実行するために最適な無線LAN−APについて、事業者、店舗名、および推奨度を、ユーザに容易に理解させることができる。
E.第5実施形態:
E1.優先順位マップの構成:
図15は、第5実施形態の無線通信装置において表示される優先順位マップm2を示す説明図である。第5実施形態の無線通信装置は、優先順位マップに表示される内容において、第4実施形態の無線通信装置100bと異なり、他の構成は無線通信装置100bと同じである。
図15に示す優先順位マップm2は、第4実施形態と同様に、無線LAN−AP表示処理を実行した結果、表示部30においてウィンドウW3内に表示される。優先順位マップm2は、アプリケーション選択ボタンb3を有している点において、図14に示す優先順位マップm1と異なり、他の構成は優先順位マップm1と同じである。アプリケーション選択ボタンb3が押されると、後述する再表示処理が実行される。この再表示処理によると、ユーザは、アプリケーションを改めて選択でき、改めて選択されたアプリケーションを実行するために最適な無線LAN−APを明示する優先度マップが表示部30に表示される。
E2.再表示処理:
図16は、第5実施形態の無線通信装置において実行される再表示処理の手順を示すフローチャートである。表示制御部10gは、無線通信装置において実行可能なアプリケーションの一覧を表示部30に表示させる(ステップS505)。アプリケーションの一覧が表示されると、ユーザは、表示部30または操作部56を操作することにより、いずれかのアプリケーションを選択することができる。
ユーザにより新たなアプリケーションが選択されると、アプリケーション特定部10bは、選択されたアプリケーションの種別に基づき、指標決定テーブル格納部20aに格納されている指標決定テーブルを参照して、決定用指標を新たに決定する(ステップS510)。ステップS510の処理は、上述した優先順位決定処理のステップS130と同じであるので、詳細な説明を省略する。
優先順位決定部10eは、検出された各無線LAN−APについて、ステップS510において新たに決定された決定用指標の指標値を特定する(ステップS515)。上述した優先順位決定処理において、検出された各無線LAN−APの指標値は既に取得されているので、優先順位決定部10eは、これら指標値の中から、新たに決定された決定用指標の値を特定できる。
優先順位決定部10eは、ステップS515で特定された各無線LAN−APの決定用指標の値に基づき、各無線LAN−APの優先順位を新たに決定する(ステップS520)。ステップS520の処理は、上述した優先順位決定処理のステップS140と同じであるので、詳細な説明を省略する。
ステップS520が完了すると、表示制御部10gは、ステップS525〜S545を実行する。これらのステップS525〜S545は、図13に示す第4実施形態の無線LAN−AP表示処理におけるステップS405〜S425と同じであるので、詳細な説明を省略する。
以上の処理の結果、既に検出されている無線LAN−APについて、ユーザによって新たに選択されたアプリケーションを実行する際の優先順位が決定され、かかる優先順位が明示された優先順位マップがウィンドウW3に表示されることになる。
以上説明した第5実施形態の無線通信装置は、第4実施形態の無線通信装置100bと同様な効果を有する。加えて、第5実施形態の無線通信装置では、再表示処理において、ユーザによって改めて選択されたアプリケーションに応じた決定用指標が決定され、さらに、かかる決定用指標の値に応じた優先順位が改めて決定される。そして、改めて決定された優先順位を明示する優先順位マップが表示されるので、実行するアプリケーションを変更した場合に、いずれの無線LAN−APが変更後のアプリケーションを実行するために適しているかを、ユーザに容易に理解させることができる。
F.第6実施形態:
図17は、第6実施形態の無線通信装置において表示される優先順位マップm3を示す説明図である。図18は、第6実施形態における無線LAN−AP表示処理の手順を示すフローチャートである。第6実施形態の無線通信装置は、優先順位マップに表示される内容および無線LAN−AP表示処理の詳細手順において、第4実施形態の無線通信装置100bと異なり、他の構成は無線通信装置100bと同じである。
図17に示す優先順位マップm3は、優先順位が第5位の無線LAN−APについて、シンボルSb5に代えてシンボルSb5aが表示される点において、図14に示す優先順位マップm1と異なり、他の構成は優先順位マップm1と同じである。図17に示すように、シンボルSb5aには、第1位の無線LAN−APのシンボルSb1と同様に、店舗名および事業者名が表示されている。また、シンボルSb5aの大きさは、シンボルSb1の大きさと同じである。シンボルSb5aには、スループットの推奨度に加えて誤り率の推奨度が表示されている。なお、図17に示すように、シンボルSb5aに対応付けられている誤り率の推奨度は最大値である。このように、第6実施形態の無線通信装置では、表示部30に表示される優先順位マップm3において、決定用指標とは異なる指標についての推奨度が所定値以上である無線LAN−APについて、決定用指標を基準とした優先順位が第1位の無線LAN−APと同様なシンボルを表示するように構成されている。
図18に示す第6実施形態の無線LAN−AP表示処理は、ステップS415に代えてステップS415aを実行する点、およびステップS417を追加して実行する点において、図13に示す第4実施形態の無線LAN−AP表示処理と異なり、他の手順は、第4実施形態と同じである。
図18に示すように、ステップS410が完了すると、表示制御部10gは、取得されたすべての指標値に基づき、各無線LAN−APの各指標の推奨度を決定する(ステップS415a)。ステップS415aは、決定用指標に加えて他の指標についても推奨度を決定する点において、上述したステップS415と異なる。
表示制御部10gは、いずれかの指標のうち、推奨度が所定値以上の指標を有する無線LAN−APを特定する(ステップS417)。例えば、決定用指標がスループットである場合に、誤り率についての推奨度が所定値以上の無線LAN−APがあれば、かかる無線LAN−APが特定される。
ステップS417が完了すると、上述したステップS420およびS425が実行される。なお、ステップS420およびS425では、各無線LAN−APのシンボルを決定する際に、ステップS417で特定された無線LAN−APについては、優先順位が第1位の無線LAN−APのシンボルと同じ大きさのシンボルとし、さらに、事業者名、店舗名、推奨度が所定値以上の指標およびその指標値をシンボルに対応付けて表示させる。このような処理により、図17に示す優先順位マップm3が表示される。
以上説明した第6実施形態の無線通信装置は、第4実施形態の無線通信装置100bと同様な効果を有する。加えて、第6実施形態の無線通信装置では、決定用指標とは異なる指標の値(および推奨度)が所定値以上である無線LAN−APのシンボルを、優先順位が第1のシンボルと同じ大きさとし、かかる無線LAN−APの事業者名、店舗名、推奨度が所定値以上の指標およびその指標値をシンボルに対応付けて表示させる。したがって、ユーザが実行しようとするアプリケーションを変更しようとする場合に、いずれの無線LAN−APに接続したらよいかをユーザに容易に理解させることができる。また、推奨度が所定値以上の無線LAN−APをユーザに知らせることで、ユーザは、高い推奨度の指標に対応するアプリケーションを選択して実行することが可能となる。
G.第7実施形態:
図19は、第7実施形態における無線LAN−APマップ表示処理の手順を示す第1のフローチャートである。図20は、第7実施形態における無線LAN−APマップ表示処理の手順を示す第2のフローチャートである。第7実施形態の無線通信装置は、無線LAN−APマップ表示処理を実行する点において、第4実施形態の無線通信装置100bと異なり、他の構成、優先順位決定処理の手順、および無線LAN−AP表示処理の手順は、無線通信装置100と同じである。
第7実施形態の無線通信装置では、表示部30に表示されたメニュー画面において、ユーザが図示しない「無線LAN−APマップ表示」メニューを選択して実行を指示すると、無線LAN−APマップ表示処理が実行される。
図19に示すように、まず、ステップS605〜S630までの処理が実行される。これらの処理は、図4に示す第1実施形態の優先順位決定処理のステップS105〜S130までの処理と同じであるので、詳細な説明を省略する。
続いて、ステップS635およびS640が実行される。これらの処理は、図13に示す第4実施形態のステップS405およびS410と同じであるので、詳細な説明を省略する。続いて、ステップS645が実行される。この処理は、図18に示すステップS415aの処理と同じであるので、詳細な説明を省略する。上述したステップS605〜645の処理により、検出された各無線LAN−APについて、事業者名、店舗名、各指標の値および推奨度、および位置情報が特定される。
図20に示すように、表示制御部10gは、検出された各無線LAN−APについて、最高推奨度の指標を特定する(ステップS650)。ステップS645において、各無線LAN−APの各指標の推奨度が決定されているので、表示制御部10gは、これらの推奨度に基づき、各無線LAN−APの各指標のうち、最高推奨度の指標を特定できる。
表示制御部10gは、ステップS650で特定された最高推奨度の指標に応じて、各無線LAN−APのシンボルの色を決定する(ステップS655)。第7実施形態の無線通信装置では、予め各指標と色とが対応付けられている図示しないテーブルが、メモリ20に格納されており、表示制御部10gは、かかるテーブルを参照することにより、最高推奨度の指標に対応するシンボルの色を決定できる。なお、かかるテーブルでは、例えば、最高推奨度が同じ指標が複数存在する場合には、その指標の組み合わせに応じて、それぞれ色を設定しておくことが好ましい。
表示制御部10gは、検出された各無線LAN−APのうち、最高推奨度が所定値以上の無線LAN−APを特定する(ステップS660)。表示制御部10gは、最高推奨度が所定値以上の無線LAN−APについて、それぞれ推奨アプリケーション名を決定する(ステップS665)。第7実施形態の無線通信装置では、予め各指標と推奨アプリケーション名とが対応付けられている図示しないテーブルがメモリ20に格納されており、表示制御部10gは、かかるテーブルを参照することにより、最高推奨度が所定値以上の指標に対応する推奨アプリケーション名を決定する。上述の図示しないテーブルでは、予め指標が高い場合に実行が推奨されるアプリケーション名が設定されている。かかるテーブルの設定内容は、「アプリケーション種別」欄に、具体的なアプリケーションが設定されている点において図3に示す指標決定テーブルの設定内容と異なり、他の内容は、指標決定テーブルと同じである。例えば、指標「スループット」に対して、動画再生アプリケーションに該当する具体的なアプリケーション名が設定されている。
表示制御部10gは、最高推奨度が所定値以上の無線LAN−APに関する事業者名、店舗名、最高推奨度およびその指標、推奨アプリケーション名、位置情報、および色情報(ステップS655において特定された色を示す情報)と、最高推奨度が所定値よりも小さい無線LAN−APに関する位置情報および色情報と、無線通信装置の位置情報と、に基づき、各無線LAN−APおよび無線通信装置を表わすシンボルを含む無線LAN−APマップを作成し(ステップS670)、かかるマップを表示部30に表示させる(ステップS675)。
図21は、第7実施形態の無線LAN−APマップ表示処理が実行された結果、表示部30に表示される無線LAN−APマップm4の一例を示す説明図である。なお、この無線LAN−APマップm4は、第7実施形態の無線通信装置が、図1に示す位置とは異なる位置に配置されている状況において、無線LAN−APマップ表示処理が実行された際に表示部30に表示されたマップである。
図21に示すように、無線通信装置のシンボルSb0が無線LAN−APマップm4の中央に配置されている。加えて、無線LAN−APマップm4には、合計10個の無線LAN−APを示すシンボルが表示される。具体的には、第1色のシンボル群である4つのシンボルSb11、Sb12、Sb13、Sb14と、第2色のシンボル群である5つのシンボルSb21、Sb22、Sb23、Sb24、Sb25と、第3色のシンボルである1つのシンボルSb31とが、無線LAN−APマップm4に表示されている。なお、第1色、第2色および第3色は、互いに異なる色である。
第1色のシンボル群Sb11〜Sb14は、いずれも最高推奨度の指標がスループットのシンボルである。第2色のシンボル群Sb21〜Sb25は、いずれも最高推奨度の指標が誤り率のシンボルである。第3色のシンボルであるシンボルSb31は、最高推奨度の指標がスループットと誤り率のシンボルである。換言すると、シンボルSb31が示す無線LAN−APにおいて、スループットの推奨度と誤り率の推奨度とは同じである。
また、無線LAN−APマップm4において、シンボルSb11と、シンボルSb21と、シンボルSb31とは、いずれも他のシンボルに比べて大きい。これは、3つのシンボルSb11、Sb21およびSb31の示す無線LAN−APの最高推奨度が所定値以上であることを示している。そして、これら3つのシンボルSb11、Sb21およびSb31には、店舗名、事業者名、推奨アプリケーション、最高推奨度の指標およびその推奨度が表示されている。したがって、最高推奨度が所定値以上である無線LAN−APについての事業者名や店舗名等の詳細情報を、ユーザに容易に理解させることができる。このような無線LAN−APマップm4により、ユーザは、第7実施形態の無線通信装置が配置されている現在位置において、推奨されるアプリケーションおよびかかるアプリケーションを実行するために適切な無線LAN−APを、容易に特定することができる。
以上説明した第7実施形態の無線通信装置は、第4実施形態の無線通信装置100bと同様な効果を有する。加えて、第7実施形態の無線通信装置では、ユーザが「無線LAN−APマップ表示」メニューを選択して実行を指示すると、無線LAN−APマップ表示処理が実行されるので、ユーザは、無線通信装置配置されている現在位置において、推奨されるアプリケーションおよびかかるアプリケーションを実行するために適切な無線LAN−APを、容易に特定することができる。また、無線LAN−APマップm4では、各無線LAN−APのシンボルが、最高推奨度の指標ごとに異なる色で表わされているので、或る指標が最高推奨度である無線LAN−APが、無線通信装置を中心としてどの方角に位置するのか、また、それらの無線LAN−AP間の相対的な距離を、ユーザに容易に理解させることができる。また、無線LAN−APマップm4では、最高推奨度が所定値以上の無線LAN−APについての詳細情報を表示するので、かかる詳細情報をユーザに容易に理解させることができる。
H.第8実施形態:
図22は、第8実施形態における優先順位決定処理の手順を示すフローチャートである。図23は、第8実施形態における指標決定テーブルの設定内容を模式的に示す説明図である。第8実施形態の無線通信装置は、優先順位決定処理においてステップS135に代えてステップS135aを実行する点、および指標決定テーブルにおいてアプリケーション種別に代えてプロトコルが設定されている点において、第1実施形態の無線通信装置100と異なり、他の構成、優先順位決定処理の他の手順および自動接続処理の手順は、無線通信装置100と同じである。
図22に示すように、ステップS130が完了した後、およびステップS120において指標値が取得できない無線LAN−APが無いと判定された場合(ステップS120:NO)、アプリケーション特定部10bは、実行を指示されたアプリケーションで用いられるプロトコルを特定し、指標決定部10cは、特定されたプロトコルに基づき、指標決定テーブルを参照して、決定用指標を決定する(ステップS135a)。なお、ステップS135aで特定されるプロトコルとは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにおけるレイヤ4で用いられるプロトコルを意味する。
図23に示すように、第8実施形態の指標決定テーブルには、レイヤ4のプロトコルに対して指標種別が設定されている。具体的には、図23では、プロトコル「TCP」に対して「スループット」が、プロトコル「UDP」に対して「誤り率」が、それぞれ設定されている。各プロトコルに対して設定されている指標種別は、そのプロトコルを用いたアプリケーションを実行する際に最も厳しい条件が設定されるべき通信の品質又は通信の可否を示す指標である。例えば、TCPをレイヤ4のプロトコルとして用いるアプリケーションを実行する際には、エラーが発生した場合でもデータの再送が行われるため、誤り率に対する条件は比較的緩い。しかしながら、スループットが低い場合には、データの送受信に要する時間が長くなり、アプリケーションが好ましい状態で実行されないおそれがある。したがって、レイヤ4のプロトコルとしてTCPを用いるアプリケーションを実行する際に、スループットに対する条件は比較的厳しい。このため、指標決定テーブルには、「TCP」に対して「スループット」が設定されている。また、例えば、UDPをレイヤ4のプロトコルとして用いるアプリケーションを実行する際には、エラーが発生した場合にはデータの再送が行われないため、誤り率に対する条件は比較的厳しい。そこで、レイヤ4のプロトコルとしてUDPを用いるアプリケーションを実行する際に、誤り率に対する条件は比較的厳しい。このため、指標決定テーブルには、「UDP」に対して「誤り率」が設定されている。
以上説明した第8実施形態の無線通信装置では、複数の無線LAN−APを利用可能な状況において、複数の無線LAN−APの優先順位を決める際の根拠とする指標(決定用指標)を、無線通信装置100において実行しようとするアプリケーションで用いられるレイヤ4のプロトコルに応じて決定している。また、決定用指標は、該当するレイヤ4のプロトコルを用いるアプリケーションを実行する際に最も厳しい条件が課せられる指標である。したがって、第8実施形態の無線通信装置によれば、複数の無線LAN−APを使用可能な状況において、アプリケーションを実行するのに適切な無線LAN−APを選択することができる。そのほか、第8実施形態の無線通信装置は、第1実施形態の無線通信装置100と同様の効果を有する。
I.第9実施形態:
図24は、第9実施形態における無線通信装置100cの詳細構成を示すブロック図である。第9実施形態の無線通信装置100cは、CPU10が、アプリケーション特定部10bと、接続実行部10fと、表示制御部10gとして機能しない点において、図2に示す第1実施形態の無線通信装置100と異なり、他の構成は、無線通信装置100と同じである。
検出部10aは、無線接続可能な複数の無線LAN−APを検出する。指標決定部10cは、前述の通信の品質または前述の通信の可否の判断に用いられる複数の指標のうち、通信において用いる使用アクセスポイントを決定するための指標である決定用指標を、通信を利用するアプリケーション又はかかるアプリケーションにより用いられるプロトコルに応じて決定する。指標値取得部10dは、検出された複数の無線LAN−APについて、それぞれ決定された決定用指標の指標値を取得する。優先順位決定部10eは、検出された複数の無線LAN−APについて、取得された指標値に基づき、使用アクセスポイントとしての優先順位を決定する。
上述した第9実施形態の無線通信装置100cによれば、決定用指標は、通信を利用するアプリケーションまたはアプリケーションにより用いられるプロトコルに応じて決定されるので、かかる決定用指標の指標値に基づき決定される優先順位は、アプリケーションを実行するために適切な無線LAN−APの順位を示す。したがって、無線通信装置が複数の無線LAN−APを使用可能な状況において、適切な無線LAN−APを、使用アクセスポイントとして選択することができる。
J.変形例:
J1.変形例1:
各実施形態では、検出された各無線LAN−APの指標値の取得は、サーバ装置Svからの取得を試み、取得できない指標値については、連携試験を実行することにより実現されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。サーバ装置Svから取得する処理(ステップS115)および指標値を取得できなかった無線LAN−APの有無を判定する処理(ステップS120)を省略し、検出されたすべての無線LAN−APについて、それぞれステップS125およびS130(連携試験)を実行してもよい。また、サーバ装置Svから取得することに代えて、予め無線通信装置100,100a〜100cのメモリ20にすべての無線LAN−APの各指標値を記憶させておき、検出された各無線LAN−APの指標値をメモリ20から取得してもよい。なお、メモリ20への各指標値の記憶は、第1実施形態において説明したサーバ装置Svへの指標値の格納と同様にして実現できる。すなわち、無線通信装置100,100a〜100cが図示しないサーバと通信を行っている際に、バックグラウンドで連携試験を行い、その結果をメモリ20に記憶させる方法を採用してもよい。
J2.変形例2:
第3実施形態では、決定用指標の指標値が所定のしきい値以上の無線LAN−APについて、セキュリティレベルに応じて優先順位を改めて設定していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、先ず、検出された各無線LAN−APをセキュリティレベルごとにグループ化し、次に、各グループ内で決定用指標の指標値ごとに優先順位を決定する。次に、各グループをセキュリティレベルの高い順序で並べ、各無線LAN−APについて、検出されたすべての無線LAN−APの中での優先順位を決定する方法を採用してもよい。
J3.変形例3:
検出された各無線LAN−APの優先順位を決定するための根拠とする情報は、第1実施形態ではアプリケーションに応じた決定用指標の値であり、第3実施形態ではアプリケーションに応じた決定用指標の値とセキュリティレベルとであり、第8実施形態ではプロトコルに応じた決定用指標の値であったが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、無線通信装置100においてアプリケーションを実行しようとする時間帯(以下、「実行時間帯」と呼ぶ)や、通信履歴や、URL(Uniform Resource Locator)を根拠として、無線LAN−APの優先順位を決定してもよい。例えば、予め無線通信装置において実行時間帯ごとの無線LAN−APの優先順位(推奨度)を設定しておき、アプリケーションを実行しようとする際に、現在時刻から実行時間帯を特定し、かかる実行時間帯に応じて優先順位を決定してもよい。このような実施形態は、例えば、無線通信装置の配置位置が時間帯に応じて予め定められた位置(領域内)となるようなケース(すなわち、ユーザの行動パターンが固定されているようなケース)において、無線LAN−APの優先順位を適切に決定することができる。また、検出された各無線LAN−APから各指標値を取得する処理を省略できるので、優先順位決定処理に要する期間を短縮できる。また、例えば、無線通信装置の使用開始から所定期間(例えば1ヶ月間)は、第1実施形態と同様にして優先順位を決定すると共に、通信履歴と共に決定した優先順位を記憶しておく。そして、所定期間経過後は、かかる通信履歴(優先順位の決定履歴)に従って、優先順位を決定してもよい。このような実施形態によれば、所定期間経過後において、検出された各無線LAN−APから各指標値を取得する処理を省略できるので、優先順位決定処理に要する期間を短縮できる。また、例えば、無線通信装置において実行されるアプリケーションが、WWWサーバと通信を行うアプリケーションであれば、予め無線通信装置においてWWWサーバのURLごとの無線LAN−APの優先順位(推奨度)を設定しておき、アプリケーションを実行しようとする際に、URLに応じて優先順位を決定してもよい。このような実施形態においても、WWWサーバと通信を行うアプリケーションを実行する際に、無線LAN−APの優先順位を適切に決定することができる。また、検出された各無線LAN−APから各指標値を取得する処理を省略できるので、優先順位決定処理に要する期間を短縮できる。
J4.変形例4:
各実施形態のリストL1またはマップm1〜m5において、推奨度に代えて指標値を表示させる、または、推奨度の表示を省略することもできる。このような形態であっても、リストL1またはマップm1〜m5において、検出された各無線LAN−APの優先順位が表示されるので、ユーザはかかる優先順位に基づき、適切な無線LAN−APを特定することができる。
J5.変形例5:
各実施形態では、優先順位決定処理が完了すると、自動的に無線LAN−AP表示処理が実行されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第7実施形態の無線LAN−APマップ表示処理と同様に、ユーザがメニュー画面から無線LAN−AP表示処理の実行を指示するメニューを選択した場合に、無線LAN−AP表示処理が実行される構成を採用してもよい。
J6.変形例6:
第4実施形態の優先順位マップm1では、優先順位が第1位の無線LAN−APのシンボルSb1にのみ、店舗名、事業者名等の詳細情報が対応付けて表示されていたが、他の任意の無線LAN−APについても詳細情報を表示させてもよい。また、優先順位マップm1およびm2では、優先順位が第1位の無線LAN−APのシンボルSb1に対応付けて、決定用指標の値に基づく推奨度を表示していたが、決定用指標に代えて、または、決定用指標に加えて、他の指標の値に基づく推奨度を表示してもよい。また、優先順位マップm1〜m4において、各無線LAN−APのシンボルに対応付けて、各無線LAN−APのESSIDを付随して表示してもよい。また、優先順位マップm1およびm2において、シンボルの表示色を、決定用指標の種類に応じた色とすることもできる。このような形態により、ユーザに決定用指標を容易に理解させることができる。また、優先順位マップm1およびm2において、シンボルの表示色を、推奨度または決定用指標の値に応じた色とすることもできる。このような形態により、ユーザに各無線LAN−APについての推奨度または決定用指標のおおよその値を容易に理解させることができる。なお、上述したシンボルの表示色を決定用指標の種類や、推奨度や、決定用指標の値に応じた色とすることに代えて、または、加えて、シンボルの形状を、決定用指標の種類や、推奨度や、決定用指標の値に応じた形状としてもよい。このような形態であっても、決定用指標の種類や、推奨度や、決定用指標の値を、ユーザに容易に理解させることができる。
J7.変形例7:
各実施形態の優先順位マップm1〜m5では、各シンボルの背景には、何も表示されていなかったが、本発明はこれに限定されるものではない。各シンボルの背景に、地図を表示させてもよい。この構成においては、地図を示す情報を、サーバ装置Svから取得する、または、予め無線通信装置のメモリ20に格納しておき、無線通信装置の現在位置に応じて、地図を示す情報に基づき、表示部30に地図を表示させることができる。この構成によれば、各無線LAN−APの具体的な配置位置を、ユーザに容易に理解させることができる。
J8.変形例8:
第8実施形態では、決定用指標を決定する際に根拠とするプロトコルは、レイヤ4のプロトコルであったが、レイヤ4に限らず、OSI参照モデルにおける任意のレイヤのプロトコルを根拠とする構成を採用してもよい。
J9.変形例9:
各実施形態において、指標とは、スループットと、レイテンシー(遅延時間)と、誤り率と、ポートの開放状態との合計4つであったが、これら4つのうちの任意の2つ以上としてもよい。このような形態においても、実行しようとするアプリケーションまたはプロトコルに応じた適切な決定用指標を選択でき、かつ、決定用指標の値に応じて適切な無線LAN−APを選択できる。また、指標として、上述した4つに限らず、無線LAN−APを介した通信の品質又はかかる通信の可否の判断に用いられ得る任意の指標を採用してもよい。
J10.変形例10:
各実施例において、6つの無線LAN−AP11〜16は、いずれもホットスポットに配置されていたが、これに代えて、いずれか1つ以上の無線LAN−APは、個人宅において、非営利目的で配置されていてもよい。また、各実施形態において、無線LAN−APに代えて、移動体通信網のアクセスポイント(基地局)を用いても良い。かかる構成にれば、無線通信装置100,100a〜100cが複数の通信事業者の複数のアクセスポイントに無線接続可能な状況において、適切なアクセスポイントを選択することができる。すなわち、一般には、無線通信装置100,100a〜100cと無線接続可能な任意の無線アクセスポイントを、本発明の無線通信装置において適用できる。
J11.変形例11:
各実施形態において、無線通信装置100は、携帯電話端末として構成されていたが、携帯電話端末に代えて、ノート型パーソナルコンピューターや、PDA(Personal Digital Assistants)など、携帯可能な任意の装置として構成してもよい。
J12.変形例12:
各実施形態における無線通信装置100,100a〜100cは、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、各実施形態において、無線LAN通信制御部42は、IEEE802.11a/b/g/nに準拠した無線LANに限らず、将来的に利用可能となる無線LAN一般により無線通信を行う無線通信インターフェイスであるとしてもよい。また、移動体通信制御部44は、3G/HSPAに準拠した移動体通信に限らず、例えばLTE(Long Term Evolution)や次世代モバイルWiMAX(IEEE802.16m)、次世代PHS(XGP:eXtended Global Platform)といった将来的に利用可能となる移動体通信一般により無線通信を行う無線通信インターフェイスであるとしてもよい。
また、各実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、データを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
500…システム
INT…インターネット
Sv…サーバ装置
S1…試験対応部
S2…指標値提供部
S3…指標値格納部
h1〜h6…ホットスポット
11〜16…無線LANアクセスポイント
21〜26…ルータ装置
100,100a,100b,100c…無線通信装置
10…CPU
10a…検出部
10b…アプリケーション特定部
10c…指標決定部
10d…指標値取得部
10e…優先順位決定部
10f…接続実行部
10g…表示制御部
10h…暗号化方式特定部
10j…位置情報取得部
20…メモリ
20a…指標決定テーブル格納部
20b…セキュリティレベルテーブル格納部
20c…事業者名テーブル格納部
20d…店舗名テーブル格納部
30…表示部
42…無線LAN通信制御部
44…移動体通信制御部
52…撮像部
54…音声入出力部
56…操作部
60…内部バス
W1〜W5…ウィンドウ
L1…リスト
m1〜m4…優先順位マップ
Sb0〜Sb5,Sb11〜Sb14,Sb21〜Sb25,Sb31,Sb5a…シンボル
b1…接続ボタン
b2…キャンセルボタン
b3…アプリケーション選択ボタン
f11…第1フィールド
f12…第2フィールド
f13…第3フィールド

Claims (11)

  1. 無線アクセスポイントを介した通信を行う無線通信装置であって、
    無線接続可能な複数の無線アクセスポイントを検出する検出部と、
    前記通信の品質または前記通信の可否の判断に用いられ得る複数の指標のうち、前記通信において用いる使用アクセスポイントを決定するための指標である決定用指標を、前記通信を利用するアプリケーションまたは前記アプリケーションにより用いられるプロトコルに応じて決定する指標決定部と、
    前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、それぞれ前記決定された決定用指標の指標値を取得する指標値取得部と、
    前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、前記取得された指標値に基づき、前記使用アクセスポイントとしての優先順位を決定する優先順位決定部と、
    を備える、無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、さらに、
    表示部と、
    前記検出された複数の無線アクセスポイントの識別情報を、前記決定された優先順位と対応付けて前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える、無線通信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線通信装置において、さらに、
    前記検出された複数の無線アクセスポイントのうち、前記優先順位の最も高い無線アクセスポイントに無線接続する接続実行部を備える、無線通信装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の無線通信装置において、
    前記無線通信装置は、前記通信を利用して外部装置と通信可能であり、
    前記複数の指標は、前記無線通信装置と前記外部装置との間の通信におけるスループットと、前記無線通信装置と前記外部装置との間の通信におけるレイテンシーと、前記無線通信装置と前記外部装置との間の通信において用いられるポートの開放状況と、前記無線通信装置と前記外部装置との間の通信における誤り率と、の4種のパラメーターのうち、少なくとも2種のパラメーターにより構成される、無線通信装置。
  5. 請求項4に記載の無線通信装置において、
    前記アプリケーションは、動画再生アプリケーションと、マルチキャスト放送アプリケーションと、オンラインゲームアプリケーションと、のうちいずれかであり、
    前記指標決定部は、
    前記アプリケーションが前記動画再生アプリケーションであると、前記決定用指標として前記スループットを決定し、
    前記アプリケーションが前記マルチキャスト放送アプリケーションであると、前記決定用指標として前記誤り率を決定し、
    前記アプリケーションが前記オンラインゲームアプリケーションであると、前記決定用指標として前記レイテンシーを決定する、無線通信装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の無線通信装置において、さらに、
    前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、それぞれ前記無線通信装置との間の無線接続における暗号化方式を特定する暗号化方式特定部を備え、
    前記優先順位決定部は、前記取得された指標値と、前記特定された暗号化方式とに基づき、前記優先順位を決定する、無線通信装置。
  7. 請求項2に記載の無線通信装置において、
    前記表示制御部は、前記検出された複数の無線アクセスポイントをそれぞれ表すシンボルに対して、各無線アクセスポイントの前記識別情報と各無線アクセスポイントについて取得された前記指標値とのうち、少なくとも一方を対応付けて前記表示部に表示させる、無線通信装置。
  8. 請求項7に記載の無線通信装置において、
    前記表示制御部は、
    前記決定された決定用指標の種類ごとに、前記シンボルの色または形状が異なるように、前記シンボルを前記表示部に表示させる処理と、
    前記取得された指標値に基づき前記シンボルの色または大きさを特定し、前記特定された色または大きさとなるように、前記シンボルを前記表示部に表示させる処理と、
    のうち、少なくとも一方を実行する、無線通信装置。
  9. 無線アクセスポイントを介した通信を行う無線通信装置において、無線接続可能な複数の無線アクセスポイントのうち、前記通信において用いる使用アクセスポイントの優先順位を決定する方法であって、
    (a)前記複数の無線アクセスポイントを検出する工程と、
    (b)前記通信の品質または前記通信の可否の判断に用いられ得る複数の指標のうち、前記使用アクセスポイントを決定するための指標である決定用指標を、前記通信を利用するアプリケーションまたは前記アプリケーションにより用いられるプロトコルに応じて決定する工程と、
    (c)前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、それぞれ前記決定された決定用指標の指標値を取得する工程と、
    (d)前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、前記取得された指標値に基づき、前記優先順位を決定する工程と、
    を備える、方法。
  10. 無線アクセスポイントを介した通信を行う無線通信装置において、無線接続可能な複数の無線アクセスポイントのうち、前記通信において用いる使用アクセスポイントの優先順位を決定するプログラムであって、
    前記複数の無線アクセスポイントを検出する機能と、
    前記通信の品質または前記通信の可否の判断に用いられ得る複数の指標のうち、前記使用アクセスポイントを決定するための指標である決定用指標を、前記通信を利用するアプリケーションまたは前記アプリケーションにより用いられるプロトコルに応じて決定する機能と、
    前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、それぞれ前記決定された決定用指標の指標値を取得する機能と、
    前記検出された複数の無線アクセスポイントについて、前記取得された指標値に基づき、前記優先順位を決定する機能と、
    を、前記無線通信装置が有するコンピュータに実現させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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