JP6492985B2 - 無線アクセスポイント、無線通信システム、無線アクセスポイントにおける通信制御方法及びプログラム - Google Patents

無線アクセスポイント、無線通信システム、無線アクセスポイントにおける通信制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の無線アクセスポイントと無線クライアントとを有する無線通信システムに用いられる無線アクセスポイント、無線通信システム、無線アクセスポイントにおける通信制御方法及びプログラムに関する。
複数の無線アクセスポイントと無線クライアントとが無線LANにより接続された無線通信システムにおいて、個々の無線アクセスポイントは、配下に存在する無線クライアントの間で良好な通信環境で通信を行いうる通信領域を有する。一方、無線LANの利便性を考慮すると、特定の無線クライアントから見れば、無線通信システム内においていずれの無線アクセスポイントの通信領域内に自身の無線クライアントが存在するかを意識することなく、良好な通信環境下で無線通信を行えることが好ましい。
このような観点から、無線通信システムを構成する複数の無線アクセスポイントの通信領域内を無線クライアントが移動しても、無線クライアントとの間で無線通信を行う無線アクセスポイントを適宜切り替え、可能な限り良好な通信環境下において無線クライアントが無線通信を行えるようにする、ローミングと呼ばれる技術が知られている。
従来、無線LANを用いた無線通信システムにおけるローミング技術では、無線アクセスポイントが受信する無線クライアントからの受信電波の電波強度(受信電波強度:RSSI(Received Signal Strength Indicator))に基づいて、現在無線通信を行っている無線アクセスポイントよりも良好な通信環境が得られる無線アクセスポイントがローミング先として選択されていた(例えば特許文献1参照)。
特開2010−93360号公報
しかしながら、上述した従来の無線LANを用いた無線通信システムにおけるローミング技術では、受信電波強度のみに基づいてローミング先である無線アクセスポイントが選択されていたので、無線クライアントからするとローミング先としてより好ましい、言い換えればより良好な通信環境が得られる無線アクセスポイントが無線通信システム内に存在した場合でも、この無線アクセスポイントがローミング先として選択されない可能性があった。より詳細には、受信電波強度のみに基づいて選定されたローミング先である無線アクセスポイントに無線クライアントが接続できない場合や、無線クライアントとの無線通信の電波品質が良好でない無線アクセスポイントであってもローミング先として選定されてしまう場合などがあった。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたもので、より良好な通信環境が得られる無線アクセスポイントを無線クライアントとの通信先として選択することが可能な無線アクセスポイント、無線通信システム、無線アクセスポイントにおける通信制御方法及びプログラムの提供を、その目的の一つとしている。
本発明は、複数の無線アクセスポイントと無線クライアントとを有する無線通信システムに用いられる無線アクセスポイントに適用される。そして、無線クライアントと、自身を含む無線通信システムを構成する少なくとも2つの無線アクセスポイントとの間の無線通信に関する通信情報を取得する無線情報取得部と、無線情報取得部が取得した通信情報に基づいて、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させるか否かを判別する判別部と、判別部による判別結果に基づいて、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させる通信制御部とを設けることにより、上述の課題の少なくとも一つを解決している。
判別部は、無線情報取得部が取得した、無線クライアントと、自身を含む無線通信システムを構成する少なくとも2つの無線アクセスポイントとの間の無線通信に関する通信情報に基づいて、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させるか否かを判別する。
ここで、通信情報は、無線アクセスポイントが受信した無線クライアントからの受信電波の電波強度を含み、さらに、無線アクセスポイントと無線クライアントとの無線通信の接続記録の履歴、無線クライアントから無線アクセスポイントへの接続要求が到着した時刻に関する時刻記録の履歴、及び無線アクセスポイントと無線クライアントとの無線通信の接続設定に関する情報の少なくとも一つを含むことが好ましい。
また、判別部は、無線情報取得部が取得した自身の無線アクセスポイントに係る電波強度が、他の無線アクセスポイントに係る電波強度より弱いと判断したら、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させるとの判別を行うことが好ましい。
また、通信情報が時刻記録の履歴を含む場合、判別部は、無線情報取得部が取得した時刻記録の履歴のうち、所定時間範囲内における、無線クライアントから他の無線アクセスポイントへの時刻記録の履歴が含まれている場合に、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させるとの判別を行うことが好ましい。
また、通信情報が接続設定に関する情報を含む場合、判別部は、無線情報取得部が入手した接続設定に関する情報に、無線クライアントと他の無線アクセスポイントとの接続設定に関する情報が含まれている場合に、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させるとの判別を行うことが好ましい。
また、通信情報が接続記録の履歴を含む場合、判別部は、無線情報取得部が取得した接続記録の履歴に、無線クライアントと他の無線アクセスポイントとの接続記録の履歴が含まれている場合に、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させるとの判別を行うことが好ましい。
さらに、通信制御部は、無線クライアントとの無線通信を切断することで、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させることが好ましい。さらに、無線クライアントが送信した電波を受信する無線通信部を設けた場合、通信制御部は、無線クライアントからの再接続要求を無線通信部が受信しても、無線クライアントへの再接続を許可しないことが好ましい。さらに、無線通信部が、無線クライアントからの再接続要求を所定回数以上受信したら、この再接続要求に基づいて無線クライアントとの無線通信を再接続する接続許可部を設けることが好ましい。
また、本発明は、複数の無線アクセスポイントと無線クライアントとを有する無線通信システムに適用される。そして、少なくとも一つの無線アクセスポイントに、無線クライアントと、自身を含む無線通信システムを構成する少なくとも2つの無線アクセスポイントとの間の無線通信に関する通信情報を取得する無線情報取得部と、無線情報取得部が取得した通信情報に基づいて、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させるか否かを判別する判別部と、判別部による判別結果に基づいて、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させる通信制御部とを設けることにより、上述の課題の少なくとも一つを解決している。
さらに、本発明は、複数の無線アクセスポイントと無線クライアントとを有する無線通信システムに用いられる無線アクセスポイントの通信制御方法に適用され、そして、無線クライアントと、自身を含む無線通信システムを構成する少なくとも2つの無線アクセスポイントとの間の無線通信に関する通信情報を取得し、取得した通信情報に基づいて、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させるか否かを判別し、判別結果に基づいて、無線クライアントの無線通信の通信先を自身の無線アクセスポイントから他の無線アクセスポイントに移動させることにより、上述の課題の少なくとも一つを解決している。
そして、複数のコンピュータと無線クライアントとを有する無線通信システムに用いられるコンピュータにより実行されるプログラムに適用され、そして、このプログラムがコンピュータにより実行されると、このコンピュータを、無線クライアントと、自身を含む無線通信システムを構成する少なくとも2つのコンピュータとの間の無線通信に関する通信情報を取得する無線情報取得部と、無線情報取得部が取得した通信情報に基づいて、無線クライアントの無線通信の通信先を自身のコンピュータから他のコンピュータに移動させるか否かを判別する判別部と、判別部による判別結果に基づいて、無線クライアントの無線通信の通信先を自身のコンピュータから他のコンピュータに移動させる通信制御部として機能させることにより、上述の課題の少なくとも一つを解決している。
本発明によれば、より良好な通信環境が得られる無線アクセスポイントを無線クライアントとの通信先として選択することが可能な無線アクセスポイント、無線通信システム、無線アクセスポイントにおける通信制御方法及びプログラムを実現できる。
本発明の一実施形態である無線通信システムの概略構成を示す図である。 一実施形態の無線通信システムを構成する無線アクセスポイント装置の概略構成を示すブロック図である。 一実施形態の無線通信システムを構成するクライアント装置の概略構成を示すブロック図である。 一実施形態の無線通信システムを示す機能ブロック図である。 一実施形態の無線通信システムの無線アクセスポイントが備えるテーブルの構成の一例を示す図である。 一実施形態の無線通信システムを構成する無線アクセスポイントが備えるテーブルの構成の一例を示す図である。 一実施形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 一実施形態の無線通信システムを構成する無線アクセスポイント装置の動作の一例を示すフローチャートである。 一実施形態の無線通信システムを構成する無線アクセスポイント装置の動作の他の例を示すフローチャートである。 一実施形態の無線通信システムを構成する無線アクセスポイント装置の動作のまた他の例を示すフローチャートである。 一実施形態の無線通信システムにおけるローミング判定の条件を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(一実施形態)
図1は、本発明の一実施形態である無線通信システムの概略を示す図である。この図において、一実施形態の無線通信システムSは、複数の無線アクセスポイント装置1a〜1c、及びクライアント装置2を備える。
無線アクセスポイント(以下、単にAPと称する)装置1a〜1cは、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11規格に規定する無線アクセスポイントとして動作し、クライアント(以下、単にCLと称する)装置2や他の無線AP装置1との間で無線通信を行う。本実施形態の無線AP装置1はローミング機能を備えており、CL装置2が移動するに伴って、所定の判断条件に基づいてこのCL装置2と無線通信を行う無線AP装置1を適宜切り替える。ローミング機能の詳細については後述する。
なお、図1に示す無線通信システムSは3台の無線AP装置1a〜1cを備えており、個々の無線AP装置1a〜1cを区別せずに示す場合は単に無線AP装置1として示す。
本実施形態の無線AP装置1のうち少なくとも1台(無線AP装置1a)はルータとしての機能も備えている。ルータ機能を備えた無線AP装置1aはWAN(Wide Area Network)としてのインターネット3に接続され、他の無線AP装置1b、1cやCL装置2とインターネット3との間の通信を中継する。
また、本実施形態の無線AP装置1はIEEE802.11規格に規定するクライアントとしても動作する。無線AP装置1相互の無線通信は、一方が無線APとして、他方がCLとして動作することにより実行され、あるいは、双方が無線APとして動作した状態でWDS(Wireless Distribution System)機能により実行される。また、無線AP装置1が有線LAN I/F(Interface)を備えることも可能であり、この場合、無線AP装置1をLANケーブルで接続し、IEEE802.3規格に準拠した通信を行ってもよい。
それぞれの無線AP装置1a〜1cは、CL装置2との間で良好な無線通信環境下で無線通信を行える通信領域4a〜4cを有している。図1では、図示の簡略化のためにこの通信領域4a〜4cを円形に示しているが、実際には無線AP装置1の設置環境や周辺の構造物等の影響により、通信領域4a〜4cは単純な形状を示さないことがある。
CL装置2は、いわゆるスマートフォン、PC(Personal Computer)等であり、IEEE802.11規格に規定するクライアントとして動作することで、無線AP装置1との間で無線通信を行う。
なお、図1には3台の無線AP装置1及び1台のCL装置2のみ図示してあるが、無線AP装置1の台数は複数であればよく、また、CL装置2の台数にも限定はない。
(一実施形態の無線アクセスポイント装置の構成)
図2は、本発明の一実施形態である無線通信システムSを構成する無線AP装置1の概略構成を示すブロック図である。図2において、本実施形態の無線AP装置1は、CPU10、ROM11、RAM12、有線LANインタフェース(I/F)13、無線LANインタフェース(I/F)14及び内部ストレージ部15を備えており、これらはバスにより互いに接続されている。
CPU10は、ROM11内に格納されたファームウェア等のプログラムがRAM12において展開された後で実行されることにより、無線AP装置1全体の制御を行う。また、CPU10は、ROM11内に格納されたプログラムが実行されることにより、図4に示す各機能部としても動作する。図4に示す各機能部の動作については後述する。ROM11には、上述したファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM12は無線AP装置1のワークメモリとして機能し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。
有線LANインタフェース13はWAN側インタフェース130及びLAN側インタフェース131を備える。WAN側インタフェース130はネットワークポート(図略)を備え、このネットワークポートにネットワークケーブル(図略)が挿入され、ネットワークケーブルを介してインターネット3に接続されることで、外部ネットワークとの間でデータの送受信がされる。また、LAN側インタフェース131も同様にネットワークポート(図略)を備え、このネットワークポートにネットワークケーブル(図略)が挿入され、ネットワークケーブルを介して他の無線AP装置1等に接続されることで、この無線AP装置1等との間でデータの送受信がされる。この有線LANインタフェース13は、例えばIEEE802.3規格に基づく有線通信を行うものである。
無線LANインタフェース14は変調器やアンプ、アンテナを含み、IEEE802.11規格に準拠してCL装置2や無線AP装置1などの無線LANクライアントと無線通信を行う。この無線LANインタフェース14は2.4GHz無線インタフェース(I/F)140と5GHz無線インタフェース(I/F)141とを備える。2.4GHz無線インタフェース140は、IEEE802.11規格に規定された2.4GHz周波数帯における無線通信を実施し、5GHz無線インタフェース141は、IEEE802.11規格に規定された5GHz周波数帯における無線通信を実施する。これら2.4GHz無線インタフェース140と5GHz無線インタフェース141とは独立に動作可能である。この無線LANインタフェース14は、この無線AP装置1を無線LANアクセスポイント及び無線LANクライアントとして動作させることが可能である。
内部ストレージ部15は、内部ストレージ151と内部ストレージインタフェース(I/F)150とを備える。内部ストレージ151は、例えばフラッシュメモリのような不揮発性半導体メモリであり、接続記録テーブル50、時刻記録テーブル51及び接続設定テーブル52が格納される。接続記録テーブル50、時刻記録テーブル51及び接続設定テーブル52の詳細については後述する。内部ストレージインタフェース150は、この内部ストレージ151に対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、内部ストレージ151全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。なお、内部ストレージ151は、例えばmicroSDのような挿脱可能な不揮発性メモリーカードであってもよく、この場合、内部ストレージインタフェース150は、このメモリーカードが装着されるメモリカードスロットをさらに備える。
(一実施形態のクライアント装置の構成)
図3は、本発明の一実施形態である無線通信システムSを構成するCL装置2の概略構成を示すブロック図である。図2において、本実施形態のCL装置2は、CPU20、ROM21、RAM22及び無線LANインタフェース(I/F)23を備えており、これらはバスにより互いに接続されている。なお、図3に示すCL装置2の構成要素は、本実施形態の説明に必要なもののみ図示しており、図3に示す構成要素以外の構成要素をCL装置2が備えることは可能である。
CPU20は、ROM21内に格納されたファームウェア等のプログラムがRAM22において展開された後で実行されることにより、CL装置2全体の制御を行う。また、CPU20は、ROM21内に格納されたプログラムが実行されることにより、図4に示す各機能部としても動作する。図4に示す各機能部の動作については後述する。ROM21には、上述したファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM22はCL装置2のワークメモリとして機能し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。
無線LANインタフェース23は変調器やアンプ、アンテナを含み、IEEE802.11規格に準拠して無線AP装置1などの無線LANクライアントと無線通信を行う。この無線LANインタフェース23は2.4GHz無線インタフェース(I/F)230と5GHz無線インタフェース(I/F)231とを備える。2.4GHz無線インタフェース230は、IEEE802.11規格に規定された2.4GHz周波数帯における無線通信を実施し、5GHz無線インタフェース231は、IEEE802.11規格に規定された5GHz周波数帯における無線通信を実施する。これら2.4GHz無線インタフェース230と5GHz無線インタフェース231とは独立に動作可能である。この無線LANインタフェース23は、このCL装置2を無線LANクライアントとして動作させることが可能である。
(一実施形態の無線通信システムの機能構成)
図4は、一実施形態の無線通信システムSの機能構成を示す機能ブロック図である。以下の説明では、本実施形態の無線通信システムSの機能構成のうち無線AP装置1の機能構成について詳細に説明する。
図4において、本実施形態の無線通信システムSを構成する無線AP装置1は、制御部30、記憶部31及び通信部32を備える。制御部30は、通信制御部33、無線情報記録部34、無線情報取得部35、判別部36及び接続許可部37を備える。
記憶部31には、接続記録テーブル50、時刻記録テーブル51及び接続設定テーブル52が格納されている。これら接続記録テーブル50、時刻記録テーブル51及び接続設定テーブル52の詳細については後述する。
通信部32は、有線通信部38及び無線通信部39を備える。有線通信部38は、IEEE802.3規格に準拠して、インターネット3との間でデータの送受信を含む通信を行う。無線通信部39は、IEEE802.11規格に準拠して、他の無線AP装置1やCL装置2との間でデータの送受信を含む無線通信を行う。
通信制御部33は、有線通信部38及び無線通信部39を含む通信部32による、無線AP装置1、CL装置2及びインターネット3を含む他の装置との間での有線LAN/無線LANを用いた通信の制御を行う。好ましくは、通信制御部33は、無線AP装置1及びCL装置2との間の無線通信においては、暗号化処理を行った通信を行う。暗号化処理の手法は任意であり、周知の暗号化手法が好適に採用されうる。また、無線AP装置1がルータ機能を備える場合は、通信制御部33は、レイヤ3(OSI(Open System Interconnection)参照モデルの第3層)において、通信部32を介して入力されるパケットを宛先アドレスに従って中継し、通信部32を介して出力する。
無線情報記録部34は、自身の無線AP装置1とCL装置2との間の無線通信に関する通信情報を入手し、この通信情報を記憶部31に記録する。好ましくは、無線情報記録部34は、入手した通信情報を記憶部31の接続記録テーブル50、時刻記録テーブル51及び接続設定テーブル52に格納する。無線情報記録部34による通信情報の入手タイミング及び入手した通信情報の格納タイミングの詳細については後述する。
ここに、通信情報は、無線AP装置1が受信したCL装置2からの受信電波の電波強度を含み、さらに、無線AP装置1とCL装置2との無線通信の接続記録の履歴、CL装置2から無線AP装置1への接続要求が到着した時刻に関する時刻記録の履歴、及び無線AP装置1とCL装置2との無線通信の接続設定に関する情報の少なくとも一つを含むことが好ましい。
無線情報取得部35は、CL装置2と、自身の無線AP装置1を含む無線通信システムSを構成する少なくとも2つの無線AP装置1との間の無線通信に関する通信情報を取得する。好ましくは、無線情報取得部35は、自身の無線AP装置1については、記憶部31に格納されている通信情報を、他の無線AP装置1については、他の無線AP装置1が備える無線情報記録部34から直接通信情報を取得し、あるいは他の無線AP装置1が備える記憶部31に格納されている通信情報を取得する。
判別部36は、無線情報取得部35が取得した通信情報に基づいて、CL装置2の無線通信の通信先を自身の無線AP装置1から他の無線AP装置1に移動させるか否かを判別する。
そして、通信制御部33は、判別部36による判別結果に基づいて、CL装置2の無線通信の通信先を自身の無線AP装置1から他の無線AP装置1に移動させる。
好ましくは、判別部36は、無線情報取得部35が取得した自身の無線AP装置1に係る電波強度が、他の無線AP装置1に係る電波強度より弱いと判断したら、CL装置2の無線通信の通信先を自身の無線AP装置1から他の無線AP装置1に移動させるとの判別を行う。
また、通信情報が時刻記録の履歴を含む場合、判別部36は、無線情報取得部35が取得した時刻記録の履歴のうち、所定時間範囲内における、CL装置2から他の無線AP装置1への時刻記録の履歴が含まれている場合に、CL装置2の無線通信の通信先を自身の無線AP装置1から他の無線AP装置1に移動させるとの判別を行うことが好ましい。所定時間範囲の詳細については後述する。
さらに、通信情報が接続設定に関する情報を含む場合、判別部36は、無線情報取得部35が入手した接続設定に関する情報に、CL装置2と他の無線AP装置1との接続設定に関する情報が含まれている場合に、CL装置2の無線通信の通信先を自身の無線AP装置1から他の無線AP装置1に移動させるとの判別を行うことが好ましい。
そして、通信情報が接続記録の履歴を含む場合、判別部36は、無線情報取得部35が取得した接続記録の履歴に、CL装置2と他の無線AP装置1との接続記録の履歴が含まれている場合に、CL装置2の無線通信の通信先を自身の無線AP装置1から他の無線AP装置1に移動させるとの判別を行うことが好ましい。
上述したことを含む、判別部36による判別動作の詳細については後述する。
また、通信制御部33は、CL装置2との無線通信を切断することで、CL装置2の無線通信の通信先を自身の無線AP装置1から他の無線AP装置1に移動させることが好ましい。この場合、通信制御部33は、CL装置2からの再接続要求を無線通信部39が受信しても、CL装置2への再接続を許可しないことが好ましい。
そして、接続許可部37は、CL装置2からの再接続要求を無線通信部39が所定回数以上受信したら、この再接続要求に基づいてCL装置2との無線通信を再接続する。
以上の構成において、無線AP装置1の制御部30及び制御部30を構成する通信制御部33、無線情報記録部34、無線情報取得部35、判別部36及び接続許可部37は主にCPU10により構成され、記憶部31は主にROM11、RAM12及び内部ストレージ部15により構成され、通信部32は主に有線LANインタフェース13及び無線LANインタフェース14により構成される。図4に示す各機能部の動作については後に詳述する。
(一実施形態のテーブルの構成)
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態の無線通信システムSの無線AP装置1の記憶部31に格納されたテーブル、より詳細には、接続記録テーブル50、時刻記録テーブル51及び接続設定テーブル52の構成について説明する。ここで、接続記録テーブル50、時刻記録テーブル51及び接続設定テーブル52の各行に記載された通信情報は、無線AP装置1とCL装置2との間で無線通信が成立した所定のタイミング毎に記録される。タイミングの詳細については後述する。
図5(a)は、記憶部31に格納された接続記録テーブル50の構成の一例を示す図である。図5(a)に示すように、本実施形態の接続記録テーブル50は、番号欄50a、受信AP欄50b、無線インタフェース(I/F)欄50c、設定情報欄50d、タイプ欄50e、チャンネル欄50f、CL欄50g、相対接続時刻欄50h及び絶対接続時刻欄50iを備える。
番号欄50aには、接続記録テーブル50の各行を特定するためのIDとしての番号が格納されている。受信AP欄50bには、接続記録テーブル50の各行に格納された通信情報を記録した無線情報記録部34に係る無線AP装置1のMAC(Media Access Control)アドレスが格納されている。なお、図5及び図6において、無線AP装置1a〜1cのMACアドレスをAP1〜AP3として表示している。
無線インタフェース欄50cには、無線AP装置1とCL装置2との間で無線通信が行われている際に無線AP装置1が用いたBSSID(Basic Service Set Identifier)が格納されている。設定情報欄50dには、無線AP装置1とCL装置2との間で無線通信が行われている際に無線AP装置1が用いたESSID(Extended Service Set Identifier)、認証・暗号化方式及び暗号鍵のハッシュ値、すなわち、設定情報のハッシュ値が格納されている。なお、図5及び図6において、ハッシュ値はHash(n)(nは自然数)として表示しており、nが等しい場合はハッシュ値が同じであることを示している。このように、設定情報をハッシュ値として無線インタフェース欄50cに格納することで、設定情報の異同を容易に比較、確認することができる。
タイプ欄50eには、無線AP装置1とCL装置2との間での無線通信に用いられた規格の略称が格納されている。チャンネル欄50fには、無線AP装置1とCL装置2との間での無線通信に用いられた無線周波数のチャンネルを示すチャンネル番号が格納されている。本実施形態の無線AP装置1は2.4GHz周波数帯及び5GHz周波数帯での無線通信が可能であるので、このチャンネル欄50fには、1〜14、及び、W52、W53、W56に属するチャンネル番号のいずれかが格納されることになる。
CL欄50gには、無線AP装置1と無線通信を行ったCL装置2のMACアドレスが格納されている。CL装置2のMACアドレスは、802.11フレームの送信元アドレスから取得することができる。
相対接続時刻欄50hには、無線AP装置1とCL装置2との間の無線通信が開始された時刻が、現在の時刻を基準とした相対値として格納されている。絶対接続時刻欄50iには、無線AP装置1とCL装置2との間の無線通信が開始された時刻が、無線AP装置1が備える計時手段により計時されて絶対値として格納されている。なお、図5では日時の表示を省略しているが、実際には日時も含めた時刻が格納されている。
次に、図5(b)は、記憶部31に格納された時刻記録テーブル51の構成の一例を示す図である。図5(b)に示すように、本実施形態の時刻記録テーブル51は、番号欄51a、受信AP欄51b、無線インタフェース(I/F)欄51c、CL欄51d、相対接続時刻欄51e、絶対接続時刻欄51f及びRSSI欄51gを備える。
番号欄51aには、時刻記録テーブル51の各行を特定するためのIDとしての番号が格納されている。受信AP欄51bには、時刻記録テーブル51の各行に格納された通信情報を記録した無線情報記録部34に係る無線AP装置1のMAC(Media Access Control)アドレスが格納されている。
無線インタフェース欄51cには、無線AP装置1とCL装置2との間で無線通信が行われている際に無線AP装置1が用いたBSSIDが格納されている。CL欄51dには、無線AP装置1と無線通信を行ったCL装置2のMACアドレスが格納されている。
相対接続時刻欄51eには、無線AP装置1とCL装置2との間の無線通信が開始された時刻が、現在の時刻を基準とした相対値として格納されている。絶対接続時刻欄51fには、無線AP装置1とCL装置2との間の無線通信が開始された時刻が、無線AP装置1が備える計時手段により計時されて絶対値として格納されている。
RSSI欄51gには、無線AP装置1とCL装置2との間の無線通信の受信電波強度であるRSSI値が格納されている。このRSSI欄51gに格納されたRSSI値は定期的に更新される。更新タイミングの詳細についても後述する。
次に、図6は、記憶部31に格納された接続設定テーブル52の構成の一例を示す図である。図6に示すように、本実施形態の接続設定テーブル52は、番号欄52a、受信AP欄52b、無線インタフェース(I/F)欄52c、設定情報欄52d、タイプ欄52e及びチャンネル欄52fを備える。
番号欄52aには、接続設定テーブル52の各行を特定するためのIDとしての番号が格納されている。受信AP欄52bには、接続設定テーブル52の各行に格納された通信情報を記録した無線情報記録部34に係る無線AP装置1のMAC(Media Access Control)アドレスが格納されている。
無線インタフェース欄52cには、無線AP装置1とCL装置2との間で無線通信が行われている際に無線AP装置1が用いたBSSID(Basic Service Set Identifier)が格納されている。設定情報欄52dには、無線AP装置1とCL装置2との間で無線通信が行われている際に無線AP装置1が用いたESSID(Extended Service Set Identifier)、認証・暗号化方式及び暗号鍵のハッシュ値、すなわち、設定情報のハッシュ値が格納されている。
タイプ欄52eには、無線AP装置1とCL装置2との間での無線通信に用いられた規格の略称が格納されている。チャンネル欄52fには、無線AP装置1とCL装置2との間での無線通信に用いられた無線周波数のチャンネルを示すチャンネル番号が格納されている。
(一実施形態の無線通信システムの動作)
次に、図7のシーケンス図及び図8〜図10のフローチャートを参照して、本実施形態の無線通信システムSの動作について説明する。
図7は、一実施形態の無線通信システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。図7において、無線AP装置1a〜1cはそれぞれAP1a〜AP1cとして、CL装置2はCLとして表示している。
まず、ステップS1において、無線AP装置1a〜1cの中から1台のサーバAPとなる無線AP装置を選定する。図7に示す例では、サーバAPとして無線AP装置1aが選定されたものとする。サーバAPとなる無線AP装置1a〜1cを選定する手法に特段の限定はなく、一例として、無線AP装置1a〜1cのMACアドレスや、無線通信で行うパケットの情報等から適宜決定される。
次に、ステップS2では無線AP装置1cとCL装置2との間で無線通信が行われ、ステップS3では無線AP装置1aとCL装置2との間で無線通信が行われる。
次に、ステップS4〜ステップS6では、CL装置2が無線AP装置1a〜1cに対して順次ProbeRequestパケットを送信する。この際、無線AP装置1a〜1cの無線情報記録部34は、CL装置2から送信されたProbeRequestパケットを受信する際に、CL装置2から受信した電波のRSSI値を取得してこれを記憶部31に記録する。この際、図7に示す例では、無線AP装置1cのRSSI値>無線AP装置1bのRSSI値>無線AP装置1aのRSSI値であるものとする。このような条件下で、現在、無線AP装置1aとCL装置2との間で無線通信が成立しているので、無線AP装置1aの判別部36は、ローミング動作が必要であると判別する。
ステップS7では、無線AP装置1a〜1cの間で通信情報を共有することで、無線AP装置1a〜1cの無線情報取得部35が、CL装置2と自身の無線AP装置1を含む、無線通信システムSを構成する少なくとも2つの無線AP装置1との間の無線通信に関する通信情報を取得する。通信情報の共有手法の詳細については後述する。
次いで、ステップS8では、サーバAPとして選定された無線AP装置1aの判別部36が、その時点で無線情報取得部35が取得した通信情報に基づいて、ローミング動作を実施するか否かを判定する。以下、ステップS8におけるローミング実施判定動作からステップS15の接続拒否動作については、図9〜図10のフローチャートを用いて後に詳述する。
ステップS9では、無線AP装置1aの判別部36がローミング先となる無線AP装置1b、1cを選定する。図7に示す例では、RSSI値のみを考慮するとローミング先は無線AP装置1cである。
ステップS10では、無線AP装置1aの判別部36が、無線情報取得部35が取得した通信情報に基づいて、ステップS9で選定したローミング先が適切であるかどうかを判定し、最終的なローミング先を選定する。一例として、無線AP装置1bはCL装置2と無線通信をした接続記録の履歴がないので、この無線AP装置1bはCL装置2との無線通信の接続設定を有しない可能性があると判断し、無線AP装置1aの判別部36は、最終的なローミング先として無線AP装置1cを選定する。
ステップS11では、無線AP装置1aの通信制御部33が、CL装置2が接続要求を送信しても接続拒否を行う設定をし、ステップS12では、無線AP装置1aの通信制御部33が、ローミング先として選定されなかった無線AP装置1bに対して、CL装置2が接続要求を送信しても接続拒否を行うように指示をする。具体的には、無線AP装置1aの通信制御部33は、CL装置2のMACアドレスを無線AP装置1bに送信し、このMACアドレスに対して一時的な接続制限を行う指示を無線AP装置1bに行うとともに、自身についても、CL装置2のMACアドレスに対して一時的な接続制限を行う設定をする。
ステップS13では、無線AP装置1aの通信制御部33が、CL装置2に対して無線通信の切断を行う。具体的には、無線AP装置1aの通信制御部33は、無線通信部39を介してCL装置2に対してDeauthenticationパケットを送信することで、CL装置2との間の無線通信を切断する。
この後、ステップS14において、CL装置2が無線AP装置1aに対してAssociation Requestパケットを送信することで接続要求をしても、無線AP装置1aの通信制御部33は、このAssociation Requestパケットに対する応答として、ステップS15において、無線通信部39を介してCL装置2に対してステータスコードとしてFault(失敗)を設定したAssociation Responseパケットを送信することで、CL装置2との間の接続を拒否する。また、図7には図示しないが、無線AP装置1bもステップS14及びステップS15と同様の動作を行う。これにより、CL装置2は無線AP装置1cに対して接続要求を行い、無線AP装置1cとの間で無線通信が成立することでローミング処理が完了する。
なお、無線AP装置1a、1bがCL装置2のMACアドレスに対して一時的な接続制限を行う継続時間は任意であり、一例として数分程度とされる。また、図7に示す例では、無線AP装置1a、1bがDeauthenticationパケットを送信することで、CL装置2との間の無線通信を切断して無線AP装置1cへのローミング処理を行っているが、CL装置2が802.11k規格や802.11r規格に準拠した装置である場合、無線AP装置1aはローミング先である無線AP装置1cのMACアドレスをCL装置2に通知すれば、CL装置2は通信先を無線AP装置1cに能動的に切り替えることでローミング処理を実行することができる。
このようにしてCL装置2の通信先を無線AP装置1aから無線AP装置1cに切り替えることでローミング処理を行うことができるが、CL装置2の設定によっては、無線AP装置1aの通信制御部33がステータスコードとしてFault(失敗)を設定したAssociation Responseパケットを繰り返し送信しているにもかかわらず、既に接続設定が登録されている無線AP装置1aに対して接続要求をすることがある。そして、無線AP装置1aの通信制御部33がステータスコードとしてFault(失敗)を設定したAssociation Responseパケットを所定回数(一例として10回程度)送信すると、CL装置2が無線AP装置1aを接続不良APであるとして登録し、接続対象から外すことがある。
このため、無線AP装置1aの無線通信部39が、CL装置2からの接続要求を一定回数(CL装置2が無線AP装置1aを接続不良APであるとして登録する回数未満の回数)受信したら、ステップS16においてCL装置2のMACアドレスに対して一時的な接続制限を行う設定を解除する。これにより、CL装置2が無線AP装置1aを接続不良APであるとして登録することを未然に防止することができ、結果、ステップS17において、無線AP装置1aとCL装置2との間で無線通信が行われる。
次に、図8は、サーバAPとして選定された無線AP装置1a以外(クライアントAPとして選定されたともいえる)の無線AP装置1b、1cの動作を説明するためのフローチャートである。
まず、図8のステップS20において、無線AP装置1b、1cの無線情報記録部34が、記憶部31に格納されたテーブル、より詳細には接続記録テーブル50、時刻記録テーブル51及び接続設定テーブル52を更新するタイミングが到来したか否かを判定しタイミングが到来したと判定した(ステップS20においてYES)ら、プログラムはステップS21に移行し、タイミングが到来していないと判定した(ステップS20においてNO)ら、プログラムはステップS22に移行する。ステップS21では、無線AP装置1b、1cの無線情報記録部34が記憶部31に格納されたテーブルを更新する。
テーブルを更新するタイミングは任意に設定可能であり、観点として、不定期に発生する無線通信接続/切断時に更新し、さらに、タイマー等により定期的に更新することが好ましい。一例として、CL装置2からのAssociation Requestパケットを無線AP装置1b、1cが受信したタイミングでテーブルを更新し、さらに、無線AP装置1b、1cが備えるタイマーにより計時して30秒単位でテーブルを更新する例が挙げられる。テーブルを定期的に更新する時間間隔は、テーブルのリアルタイム性をどの程度重視するかにより決定されればよい。
次に、ステップS22では、無線AP装置1b、1cの無線情報取得部35が、自身の無線AP装置1b、1cに接続されたCL装置2に係る通信情報を他の無線AP装置1a〜1cに通知するタイミングが到来したか否かが判定され、タイミングが到来した(ステップS22においてYES)と判定したら、プログラムはステップS23に移行し、タイミングがまだ到来していない(ステップS22においてNO)と判定したら、プログラムはステップS24に移行する。
ステップS23では、無線AP装置1b、1cの無線情報取得部35が、自身の無線AP装置1b、1cに接続されたCL装置2に係る通信情報を他の無線AP装置1a〜1cに通知する。この後、プログラムはステップS20に戻る。
次に、ステップS24では、無線AP装置1b、1cの無線情報取得部35が、自身以外の無線AP装置1a〜1cに接続されたCL装置2に係る通信情報を他の無線AP装置1a〜1cに通知するタイミングが到来したか否かが判定され、タイミングが到来した(ステップS24においてYES)と判定したら、プログラムはステップS25に移行し、タイミングがまだ到来していない(ステップS24においてNO)と判定したら、プログラムはステップS26に移行する。自身以外の無線AP装置1a〜1cに接続されたCL装置2については、自身の無線AP装置1b、1cに接続されてはいないものの、ProbeRequestパケットを受信しているCL装置2については自身の無線AP装置1b、1cの周囲に存在することを無線AP装置1b、1cは知ることができるので、このCL装置2についても無線情報記録部34は通信情報を記録することができる。
ステップS25では、無線AP装置1b、1cの無線情報取得部35が、自身以外の無線AP装置1a〜1cに接続されたCL装置2に係る通信情報を他の無線AP装置1a〜1cに通知する。この後、プログラムはステップS20に戻る。
ステップS26では、無線AP装置1b、1cの通信制御部33が、サーバAPである無線AP装置1aから、CL装置2が接続要求を送信しても接続拒否を行うような指示を無線通信部39を介して受信したか否かが判定され、受信した(ステップS26においてYES)と判定した場合は、プログラムはステップS27に移行し、受信していない(ステップS26においてNO)と判定した場合は、プログラムはステップS28に移行する。
ステップS27では、無線AP装置1b、1cの通信制御部33が、無線AP装置1aから受信した接続拒否指示に基づいて、CL装置2のMACアドレスに対して一時的な接続制限を行う設定をする。この後、プログラムはステップS20に戻る。
ステップS28では、無線AP装置1b、1cの通信制御部33が、サーバAPである無線AP装置1aから、CL装置2に対して無線通信の切断を行う指示を無線通信部39を介して受信したか否かが判定され、受信した(ステップS28においてYES)と判定した場合は、プログラムはステップS29に移行し、受信していない(ステップS28においてNO)と判定した場合は、プログラムはステップS20に戻る。
ステップS29では、無線AP装置1b、1cの通信制御部33が、CL装置2に対してDeauthenticationパケットを送信することで、CL装置2に対して無線通信の切断を行う。この後、プログラムはステップS20に戻る。
次に、図9は、サーバAPとして選定された無線AP装置1aの動作を説明するためのフローチャートである。
まず、図9のステップS30において、無線AP装置1aの無線情報取得部35が、クライアントAPである無線AP装置1b、1cから送信された、自身の無線AP装置1b、1cに接続されたCL装置2に係る通信情報を無線通信部39を介して受信したか否かが判定され、受信した(ステップS30においてYES)と判定した場合は、プログラムはステップS31に移行し、受信していない(ステップS30においてNO)と判定した場合は、プログラムはステップS32に移行する。
ステップS32では、無線AP装置1aの無線情報取得部35が、クライアントAPである無線AP装置1b、1cから送信された、自身以外の無線AP装置1a〜1cに接続されたCL装置2に係る通信情報を無線通信部39を介して受信したか否かが判定され、受信した(ステップS32においてYES)と判定した場合は、プログラムはステップS31に移行し、受信していない(ステップS32においてNO)と判定した場合は、プログラムはステップS33に移行する。
ステップS31では、無線AP装置1aの無線情報取得部35が、クライアントAPである無線AP装置1b、1cから送信された、自身の無線AP装置1b、1cに接続された、または、自身以外の無線AP装置1a〜1cに接続されたCL装置2に係る通信情報に基づいて、記憶部31に格納されたテーブル、より詳細には接続記録テーブル50、時刻記録テーブル51及び接続設定テーブル52を更新する。この後。プログラムはステップS30に戻る。
ステップS33では、無線AP装置1aの判別部36が、ローミング判定を行うタイミングが到来したか否かを判定し、タイミングが到来した(ステップS33においてYES)と判定した場合は、プログラムはステップS34に移行し、タイミングが到来していない(ステップS33においてNO)と判定した場合は、プログラムはステップS30に戻る。ローミング判定を行うタイミングは任意に設定可能であり、好ましくは定期的な時間間隔を置いて行われる。
ステップS34では、無線AP装置1aの判別部36がローミング条件を検討する。好ましくは、ローミング条件の検討は、無線AP装置1a〜1cが受信したCL装置2のRSSI値を比較し、現在CL装置2が無線接続している無線AP装置1a〜1cのRSSI値より大きいRSSI値を持つ無線AP装置1a〜1cが存在しているか否かにより行われる。
ステップS35では、ステップS34におけるローミング条件の検討結果に基づいて、無線AP装置1aの判別部36が、ローミング処理を実施するか否かを判定し、実施する(ステップS35においてYES)と判定した場合は、プログラムはステップS36に移行し、実施しない(ステップS35においてNO)と判定した場合は、プログラムはステップS30に戻る。
ステップS36では、無線AP装置1aの判別部36がローミング先となる無線AP装置1a〜1cを検討する。次いで、ステップS37では、ステップS36におけるローミング先の検討結果に基づいて、無線AP装置1aの判別部36が、ローミング先があるか否かを判定し、ローミング先がある(ステップS37においてYES)と判定した場合は、プログラムはステップS38に移行し、ローミング先がない(ステップS37においてNO)と判定した場合は、プログラムはステップS30に戻る。
図10のステップS38では、無線AP装置1aの判別部36が、ステップS36において選定したローミング先が適切であるかどうか、言い換えれば、ローミング処理によってCL装置2とローミング先である無線AP装置1a〜1cとの間の無線通信の電波品質が改善されるか否かが検討される。
ステップS38において無線AP装置1aの判別部36が行う検討動作の条件の概要について、図11を参照して説明する。
従来の一般的なローミング動作では、無線の品質がよいAPがローミング先として選定され、無線の品質がよいAPであるかどうかは、電波強度であるRSSI値、及び、ローミング先である無線AP装置1a〜1cに既に接続しているCL装置2の数に基づいて判定される。つまり、無線AP装置1a〜1cに既に接続しているCL装置2の数が多い場合は、ローミング先におけるCL装置2の無線品質が良好とは言えない場合がある。加えて、ローミング先における無線AP装置1a〜1cのリンクレートが、無線通信のチャンネルが干渉する等の原因により低下している場合、ローミング先におけるCL装置2の無線品質が良好とは言えない場合がある。
本実施形態の無線AP装置1aの判別部36は、上述の条件に加えて、幾つかの条件(図10では合計で4つの条件)の少なくとも一つ、好ましくは複数の条件を考慮して、ステップS36において選定したローミング先が適切であるかどうかの検討を行う。
まず、無線AP装置1aの判別部36は、CL装置2との接続記録の履歴があるAPであるかどうか、という条件について考慮する。つまり、CL装置2との接続記録の履歴がないAPの場合、この無線AP装置1a〜1cにCL装置2との無線通信の接続設定が記録されていないために、無線AP装置1a〜1cへのローミング処理がスムースに行われない可能性があると考えることができる。CL装置2との接続記録の履歴があるAPであるかどうかの判定は、接続記録テーブル50の相対接続時刻欄50hまたは絶対接続時刻欄50iに格納された相対接続時刻または絶対接続時刻が現在の時刻から所定時間以内の時刻であるか否かにより行えばよい。なお、無線AP装置1a〜1cの時刻同期が取れていれば絶対接続時刻を用いればよく、無線AP装置1a〜1cの時刻同期が取れていなければ相対接続時刻を用いればよい。
次に、無線AP装置1aの判別部36は、同じ接続設定に関する情報を有するAPであるかどうか、という条件について考慮する。つまり、同じ接続設定に関する情報を有しているAPであれば、ローミングが可能であると考えることができる。同じ接続設定に関する情報を有するAPであるかどうかの判定は、接続設定テーブル52の設定情報欄52dに格納された設定情報のハッシュ値が同一であるか否かにより行えばよい。
より好ましくは、無線AP装置1aの判別部36は、接続設定テーブル52のチャンネル欄52fに格納されたチャンネル番号についても考慮する。つまり、CL装置2が外国製のものである等の理由により、設定情報が同一であってもローミングを行った結果、CL装置2がローミング先の無線AP装置1a〜1cに接続できない事態が生じる可能性がある。このため、設定情報が同一であり、かつ、好ましくはチャンネル番号が同一である、少なくとも日本において通信が許可されているチャンネル番号であるか否かに基づいて判定を行うことが好ましい。
そして、無線AP装置1aの判別部36は、CL装置2の周辺に存在するAPであるかどうか、という条件について考慮する。CL装置2の周辺に存在するAPであるかどうかの判定は、時刻記録テーブル51のCL欄51dに格納されたCL装置2のMACアドレスが、ローミングを検討しているCL装置2のMACアドレスである、時刻記録テーブル51の行を抽出し、抽出した行に含まれる。受信AP欄51bに格納された無線AP装置1a〜1cのMACアドレスにより行えばよい。加えて、時刻記録テーブル51の相対接続時刻欄51e、絶対接続時刻欄51fに格納された相対接続時刻または絶対接続時刻が現在の時刻から所定時間以内の時刻であるか否かも加味して判定すればよい。
これら4つの条件において、いずれの条件を優先し、あるいは採用して、ステップS36において選定したローミング先が適切であるかどうかの検討を行うかについては種々の手法が適用可能であり、RSSI値に関する条件を必須とする以外は適宜選定可能である。
ステップS39に戻って、無線AP装置1aの判別部36は、ステップS38における無線通信の電波品質が改善されるか否かの検討結果に基づいて、ローミング先の無線AP装置1a〜1cによってCL装置2との間の無線通信の電波品質が改善されるか否かを判定し、改善される(ステップS39においてYES)と判定した場合は、プログラムはステップS40に移行し、改善されない(ステップS39においてNO)と判定した場合は、プログラムはステップS30に戻る。
ステップS40では、ローミング先として選定した無線AP装置1a〜1cへのローミング処理動作が行われる。
従って、本実施形態の無線AP装置1a〜1cによれば、ローミング先としてより好ましい、言い換えればより良好な通信環境が得られる無線AP装置1a〜1cが無線通信システムS内に存在した場合、この無線AP装置1a〜1cをローミング先として選定する可能性を高めることができる。よって、本実施形態によれば、より良好な通信環境が得られる無線AP装置1a〜1cをCL装置2との通信先として選択することが可能な無線AP装置1a〜1c及び無線通信システムSを実現することができる。
(変形例)
なお、本発明の無線通信システムS等は、その細部が上述の一実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。一例として、無線AP装置1a〜1cの記憶部31に格納されているテーブルの数及び構成は上述の一実施形態のそれに限定されない。また、ローミング先を選定する条件も図11に示す条件に限定されない。
そして、上述の各実施形態において、無線AP装置1及びCL装置2を動作させるプログラムはROM11、21等に格納されて提供されていたが、不図示の光学ディスクドライブ等を用いて、プログラムが格納されたDVD(Digital Versatile Disc)、USB外部記憶装置、メモリーカード等を接続し、このDVD等からプログラムを無線AP装置1及びCL装置2に読み込んで動作させてもよい。また、インターネット3上のサーバ装置内にプログラムを格納しておき、このプログラムを無線AP装置1及びCL装置2に読み込んで動作させてもよい。さらに、上述の各実施形態において、無線AP装置1及びCL装置2は複数のハードウェア要素により構成されていたが、これらハードウェア要素の一部の動作をCPU10、20がプログラムの動作により実現することも可能である。
S 無線通信システム
1、1a、1b、1c 無線AP装置
2 クライアント装置
3 インターネット
10、20 CPU
11、21 ROM
12、22 RAM
13 有線LANインタフェース
14、23 無線LANインタフェース
15 内部ストレージ部
30 制御部
31 記憶部
32 通信部
33 通信制御部
34 無線情報記録部
35 無線情報取得部
36 判別部
37 接続許可部
38 有線通信部
39 無線通信部
50 接続記録テーブル
51 時刻記録テーブル
52 接続設定テーブル

Claims (9)

  1. 複数の無線アクセスポイントと無線クライアントとを有する無線通信システムに用いられる無線アクセスポイントにおいて、
    前記無線クライアントと、自身を含む前記無線通信システムを構成する少なくとも2つの前記無線アクセスポイントとの間の無線通信に関する通信情報を取得する無線情報取得部と、
    前記無線情報取得部が取得した前記通信情報に基づいて、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させるか否かを判別する判別部と、
    前記判別部による判別結果に基づいて、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させる通信制御部と、
    前記無線クライアントが送信した電波を受信する無線通信部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、前記無線クライアントとの無線通信を切断することで、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させ、前記無線クライアントからの再接続要求を前記無線通信部が受信しても、無線クライアントへの再接続を許可しないよう制御し、
    前記無線通信部が、前記無線クライアントからの前記再接続要求を所定回数以上受信したら、この再接続要求に基づいて、前記再接続を許可しない制御を解除し、前記無線クライアントとの無線通信を再接続する接続許可部を備える無線アクセスポイント。
  2. 前記通信情報は、前記無線アクセスポイントが受信した前記無線クライアントからの受信電波の電波強度を含み、さらに、前記無線アクセスポイントと前記無線クライアントとの無線通信の接続記録の履歴、前記無線クライアントから前記無線アクセスポイントへの接続要求が到着した時刻に関する時刻記録の履歴、及び前記無線アクセスポイントと前記無線クライアントとの無線通信の接続設定に関する情報の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1記載の無線アクセスポイント。
  3. 前記判別部は、前記無線情報取得部が取得した自身の前記無線アクセスポイントに係る前記電波強度が、他の前記無線アクセスポイントに係る前記電波強度より弱いと判断したら、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させるとの判別を行うことを特徴とする請求項2記載の無線アクセスポイント。
  4. 前記通信情報は前記時刻記録の履歴を含み、
    前記判別部は、前記無線情報取得部が取得した前記時刻記録の履歴のうち、所定時間範囲内における、前記無線クライアントから他の前記無線アクセスポイントへの前記時刻記録の履歴が含まれている場合に、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させるとの判別を行うことを特徴とする請求項3に記載の無線アクセスポイント。
  5. 前記通信情報は前記接続設定に関する情報を含み、
    前記判別部は、前記無線情報取得部が入手した前記接続設定に関する情報に、前記無線クライアントと他の前記無線アクセスポイントとの接続設定に関する情報が含まれている場合に、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させるとの判別を行うことを特徴とする請求項3または4に記載の無線アクセスポイント。
  6. 前記通信情報は前記接続記録の履歴を含み、
    前記判別部は、前記無線情報取得部が取得した前記接続記録の履歴に、前記無線クライアントと他の前記無線アクセスポイントとの前記接続記録の履歴が含まれている場合に、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させるとの判別を行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の無線アクセスポイント。
  7. 複数の無線アクセスポイントと無線クライアントとを有する無線通信システムにおいて、
    少なくとも一つの前記無線アクセスポイントは、
    前記無線クライアントと、自身を含む前記無線通信システムを構成する少なくとも2つの前記無線アクセスポイントとの間の無線通信に関する通信情報を取得する無線情報取得部と、
    前記無線情報取得部が取得した前記通信情報に基づいて、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させるか否かを判別する判別部と、
    前記判別部による判別結果に基づいて、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させる通信制御部と、
    前記無線クライアントが送信した電波を受信する無線通信部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、前記無線クライアントとの無線通信を切断することで、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させ、前記無線クライアントからの再接続要求を前記無線通信部が受信しても、無線クライアントへの再接続を許可しないよう制御し、
    前記無線通信部が、前記無線クライアントからの前記再接続要求を所定回数以上受信したら、この再接続要求に基づいて、前記再接続を許可しない制御を解除し、前記無線クライアントとの無線通信を再接続する接続許可部を備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  8. 複数の無線アクセスポイントと無線クライアントとを有する無線通信システムに用いられる無線アクセスポイントの通信制御方法であって、
    前記無線クライアントと、自身を含む前記無線通信システムを構成する少なくとも2つの前記無線アクセスポイントとの間の無線通信に関する通信情報を取得し、
    取得した前記通信情報に基づいて、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させるか否かを判別し、
    前記判別結果に基づいて、前記無線クライアントとの無線通信を切断することで、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させ、前記無線クライアントからの再接続要求を前記無線通信部が受信しても、無線クライアントへの再接続を許可しないよう制御し、
    前記無線クライアントが送信した電波を受信する無線通信部が、前記無線クライアントからの前記再接続要求を所定回数以上受信したら、この再接続要求に基づいて、前記再接続を許可しない制御を解除し、前記無線クライアントとの無線通信を再接続する
    ことを特徴とする無線アクセスポイントの通信制御方法。
  9. 複数のコンピュータと無線クライアントとを有する無線通信システムに用いられ、前記無線クライアントが送信した電波を受信する無線通信部を備えるコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    このプログラムが前記コンピュータにより実行されると、このコンピュータを、
    前記無線クライアントと、自身を含む前記無線通信システムを構成する少なくとも2つの前記コンピュータとの間の無線通信に関する通信情報を取得する無線情報取得部と、
    前記無線情報取得部が取得した前記通信情報に基づいて、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記コンピュータから他の前記コンピュータに移動させるか否かを判別する判別部と、
    前記判別部による判別結果に基づいて、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記コンピュータから他の前記コンピュータに移動させる通信制御部と
    して機能させ、
    前記通信制御部として機能させる際には、前記無線クライアントとの無線通信を切断することで、前記無線クライアントの無線通信の通信先を自身の前記無線アクセスポイントから他の前記無線アクセスポイントに移動させ、前記無線クライアントからの再接続要求を前記無線通信部が受信しても、無線クライアントへの再接続を許可しないよう制御し、
    前記無線通信部が、前記無線クライアントからの前記再接続要求を所定回数以上受信したら、この再接続要求に基づいて、前記再接続を許可しない制御を解除し、前記無線クライアントとの無線通信を再接続するよう前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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