JP2014179529A - ハンディ型表示器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係るハンディ型表示器は、第1ケース3の側壁と第2ケース4の側壁とが接合して形成される内部に電子基板41を収容するものにおいて、一端10bと他端10cが同じ方向に突出した凹形状であるフック10と、第1ケース3に形成され、フック10の一端10bが係着する係着部32aと、第2ケース4の側面に形成され、フック10の他端10dが嵌合する凹部51と、を備え、フック10の内周側で第1ケース3の側壁と第2ケース4の側壁とを圧接させるように、フック10の他端10dが第2ケース4に螺着するものである。
【選択図】 図8
Description
ハンディ型プログラマブル表示器は、リアケースの側壁とフロントカバーの側壁との接合により形成した内部に液晶モジュール等の電子基板が搭載されており、フロントカバー正面には液晶画面が表示され、画面上に操作盤等の各デバイスの稼働状況、制御指示画面などを表示することができる。また、液晶画面の周囲には、複数の操作スイッチが配置されている。
特許文献1において、上ケース部材と下ケース部材とは、互いの側壁に、互いと接合する接合面をそれぞれ有している。さらに、上ケース部材と下ケース部材の周縁には、互いを連結固定するためのネジ孔が複数箇所設けられ、互いの側壁内を貫通している。下ケース部材の背面からネジ部材を互いのネジ孔に挿通し、ネジ部材の締め付けによって上ケース部材と下ケース部材とを固定している。これにより簡便で充分な固定を可能にしている。つまり、両接合面が接合する方向とネジ部材が締付ける方向が同一方向であるため、ネジ部材による締付け箇所とその周辺において、互いの接合面が圧接し、密閉性が充分確保されている。また、1方向からのネジ部材の締め付けという簡便な固定方法が採られている。(特許文献1の図5参照)
一方、ハンディ型表示器の小型化を優先した場合、ネジ孔のある箇所では側壁が内に膨らむ形状となる。この時、電子基板は、この膨らむ形状に沿って窪んだいびつな形状に形成する、または基板全体を小型化させる必要がある。つまり、電子基板の形状や配置の自由度が低下する。
図1は本発明の実施の形態1に係るハンディ型表示器の正面斜視図であり、図2はハンディ型表示器の背面斜視図である。本実施の形態1においては、ハンディ型表示器としてハンディ型プログラマブル表示器1を適用して説明したものである。ハンディ型プログラマブル表示器1は、製品全体の筐体となるケース本体2が、フロントカバー3とリアケース4により形成されている。フロントカバー3とリアケース4は共に、周状に側壁を備えた形状であり、フロントカバー3の側壁3aに設けられた接合面3b(図4に図示)と、リアケース4の側壁4aに設けられた接合面4b(図5に図示)とがシール材5(図4に図示)を介して接合している。フロントカバー3とリアケース4とは、フック10とフック固定ネジ11等により締め付け固定されている。本実施の形態1ではフロントカバー3が第1ケースに相当し、リアケース4が第2ケースに相当する。
図3において、フロントカバー3の側壁3aにはフック10の梁部10a(図4に図示)が嵌合するフック嵌合窪み31が形成されている。このフック嵌合窪み31の中には、さらに窪んだところに係着部32a(図8に図示)が形成されている。この係着部32aは、フック固定ネジ11で締付ける際に、フック10の一端10b(図6に図示)が係着する面となっている。
また周状に形成されたフロントカバー3の側壁3aには、全周に亘って接合面3bが設けられ、接合面3bにはシール材5としてOリング5が取り付けられている。このOリング5は、接合面3bと同様、同一平面上にあり、図4の奥、手前方向に圧接されて弾性変形するものであり、フロントカバー3の接合面3bとリアケース4の接合面4bとが接合する際に弾性変形し、密閉性をより向上させるものである。
さらに、フロントカバー3の側壁3aは、フック嵌合窪み31のあるところで、わずかに内に窪んだ形状となっており、フック10の梁部10aがフック嵌合窪み31に嵌合することで、フック10の外面10cとフロントカバー3の側面3dとが略平坦になるように形成されている。
図5において、周状に形成されたリアケース4の側壁4aには、フック嵌合窪み31と、全周に亘って接合面4bが設けられている。フック嵌合窪み31の中には、さらに窪んだ凹部51(図8に図示)が形成されている。この凹部51は、フック10の他端10d(図6に図示)が嵌合するところである。フック10の他端10dには、フック固定ネジ11が挿通するためのネジ孔が設けられるため、フック10の他端10dは肉厚となり、そのフック10の他端10dが嵌合する凹部51は、フロントカバー3側のフック嵌合窪み31に比べて大きく窪むこととなる。
図6において、フック10は、同じ方向に突出した一端10bと他端10dとが梁部10aによって連結した構成であり、凹形状である。他端10dには、リアケース4の下面と他端10dとを挿通するフック固定ネジ11のためにフックネジ孔10eが図の下方から設けられており、その分、梁部10aと一端10bに比べて肉厚になっている。
図7及び図8の断面図において、フロントカバー3とリアケース4とが、互いの接合面3b、4bにおいて、Oリング5を介して接合している。接合面3bにはOリング5を位置決めして取り付けられるように窪みが形成されている。これら接合面3b、4bの外側では、フック10の梁部10aがフック嵌合窪み31に嵌合している。また、梁部10aの上方では、フック10の一端10bがフロントカバー3の側面3dの窪みに形成された係着部32aに係着している。一方、梁部10aの下方では、フック10の他端10dが、リアケース4の側面4dに形成された凹部51に嵌合している。さらに、リアケース4の下方から、リアケース4の背面4cの第2ネジ孔9bと、他端10dのフックネジ孔10eとをフック固定ネジ11が連通しており、締付けることで他端10dはリアケース4に螺着される。なお、フック10の外面10cは、外面10cの端部と隣り合うフロントカバー3の側面3d及びリアケース4の側面4dと平坦になるよう形成されている。また、係着部32aとフック10の一端10bは、互いに対向する傾斜面を備えている。
図8において、第2ネジ孔9bとフックネジ孔10eとを挿通するフック固定ネジ11を締めると、リアケース4にフック10の他端10dが螺着する。この時、フック10の他端10dはネジ締めにより、リアケース4の背面4c側、つまり図8の下方に引き寄せられる。これに連動して、フック10の一端10bがフロントカバー3の係着部32aを下方に押圧する。この押圧によって、フロントカバー3の側壁3aは下方に引き寄せられる。つまり、フロントカバー3の接合面3bとリアケース4の接合面4bとが引き寄せあうようにフロントカバー3がリアケース4の方に相対移動する。これにより、フロントカバー3の接合面3bとリアケース4の接合面4bとに挟まれたOリング5は、上下方向に圧接されて圧縮変形し、両接合面間の密閉性を十分に確保することになる。ここでは、Oリング5を両接合面間に介在させたが、Oリング5がなくとも両接合面間の密閉性は十分に確保される。Oリング5がない場合は、フロントカバー3の側壁3aが下方に引き寄せられることで、リアケース4の接合面4bにフロントカバー3の接合面3bが押付けられて密閉性を確保する。このように、フック10の内周側となる梁部10aの右側でフロントカバー3の接合面3bとリアケース4の接合面4bとが締め付け固定されている。
次に、本発明の実施の形態2に関して、以下に図を用いて説明する。本実施の形態2は、フック10の一端10bをフロントカバー3の正面3cに係着させた構成であり、それに関連する構成を除いては実施の形態1と同様であり、実施の形態1と異なる点について詳述する。
図9は本発明の実施の形態2に係る図7の要部拡大図であり、図8の変形例である。
次に、本発明の実施の形態3に関して、以下に図を用いて説明する。本実施の形態3は、フックの一端を鉤形状に形成し、係着部に係着させた構成であり、それに関連する構成を除いては実施の形態1と同様である。
図10は本発明の実施の形態3に係るフックの一端の係着を示した断面概要図であり、図8の変形例である。
3 フロントカバー
3a (フロントカバーの)側壁
3c (フロントカバーの)正面
3d (フロントカバーの)側面
4 リアケース
4a (リアケースの)側壁
4d (リアケースの)側面
5 Oリング
6 表示部
10 フック
10b (フックの)一端
10c (フックの)外面
10d (フックの)他端
11 フック固定ネジ
32a、32b 係着部
41 液晶モジュール
Claims (10)
- 第1ケースの側壁と第2ケースの側壁とが接合して形成される内部に電子基板を収容するハンディ型表示器において、
一端と他端が同じ方向に突出した凹形状であるフックと、
前記第1ケースに形成され、前記フックの一端が係着する係着部と、
前記第2ケースの側面に形成され、前記フックの他端が嵌合する凹部と、
を備え、
前記フックの内周側で前記第1ケースの側壁と前記第2ケースの側壁とを圧接させるように、前記フックの他端が前記第2ケースに螺着する
ことを特徴とするハンディ型表示器。 - 前記第1ケースの側壁と前記第2ケースの側壁は、圧接されて弾性変形するシール材を介して接合している
ことを特徴とする請求項1に記載のハンディ型表示器。 - 前記係着部は、前記第1ケースの側面に設けられた窪みに形成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のハンディ型表示器。 - 前記係着部は、前記第1ケースの正面に形成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のハンディ型表示器。 - 前記係着部と前記フックの一端は、互いに対向する傾斜面を備える
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のハンディ型表示器。 - 前記係着部は、鉤形状に形成された前記フックの一端に対向して形成される
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のハンディ型表示器。 - 前記電子基板は、前記フックの他端と前記第2ケースとを螺着するネジ部材の進行方向上に配されている
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のハンディ型表示器。 - 前記フックの外面は、前記外面の端部に隣接する前記第1ケースの側面又は前記第2ケースの側面に対して、略平坦となるように形成される
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のハンディ型表示器。 - 前記第1ケースの側壁と前記第2ケースの側壁とは、略同一平面上でのみ接合している
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のハンディ型表示器。 - 前記第1ケースは、前記正面に前記表示部を備えたフロントカバーである
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のハンディ型表示器。
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