JP2014179312A - 操作レバーのシール構造およびこれを用いた電動工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トリガスイッチのハウジング11に回動可能に取り付けられる操作レバー80のシール構造であり、前記ハウジング11の嵌合凹部21の底面に設けた操作孔22に、前記操作レバー80の鍔部80aの直下に突設した軸部85を回動可能に支持するとともに、前記嵌合凹部21の底面と前記操作レバー80の鍔部80aの天井面とで、シールリング86を挟持した構成としている。
【選択図】図2
Description
という問題点がある。
本願発明は、前記問題点に鑑み、シールリングとハウジングとによる沿面距離が長く、信頼性の高い操作レバーのシール構造を提供することを課題とする。
本実施形態によれば、操作レバーの鍔部でハウジングの嵌合凹部を被覆するので、水が飛散しても、侵入しにくい。このため、前記嵌合凹部に水が溜りにくく、より一層信頼性の高いシール構造が得られる。
本実施形態によれば、前記シールリングを上下から確実に挟持できることになり、シール性に対する信頼性がより一層向上する。
本実施形態によれば、シールリングを正確に位置決めできるとともに、シールリングの接触面積が増大することにより、シール性の信頼性がより一層向上する。
本実施形態によれば、必要に応じて所望の断面形状を有するシールリングを選択でき、設計の自由度が高まる。
本実施形態によれば、ハウジングと操作レバーに対するシールリングの圧接ポイントが増大し、信頼性がより一層向上する。
本実施形態によれば、操作レバーの浮き上がりが規制され、シールリングを常に一定の圧接状態で挟持できるので、信頼性がより一層向上する。
前者の実施形態があれば、前記シールリングがハウジングと操作レバーの鍔部とで挟持されると、前記環状突条が内側に押し出されて前記操作レバーの軸部に圧接し、その反力で前記シールリング全体が外側に押される。このため、前記シールリング86cと操作孔22,32との密着性が高まり、より高いシール性が得られる。
後者の実施形態であれば、前記シールリングには、前記シールリングとハウジングとの接触面積が増大し、シール性がより一層向上する。さらに、前記シールリングは、その内側面に環状溝部を形成してあるので、弾性変形しやすく、操作レバーの操作感触が改善される。そして、万一、前記シールリングの環状溝部内に水が浸入しても、前記水の水圧で前記シールリングが外側に押し広げられ、シール性が高まる。このため、所望の操作性を確保しつつ、シール性のより一層高い操作レバーのシール構造が得られるという利点がある。
本発明によれば、スイッチの操作レバーにおいて信頼性の高いシール構造を有する電動工具が得られるという効果がある。
第1実施形態に係る操作レバーのシール構造は、図1ないし図4に示すように、電動ドリルのトリガスイッチ10に適用した場合である。
すなわち、前記トリガスイッチ10は、図2および図3に示すように、第1カバー20と第2カバー30とを組み合わせて形成されたハウジング11内に、ベース40、プランジャ50、プリント基板60等の内部構成部品を組み込むとともに、トリガ70および操作レバー80を組み付けたものである。
なお、前記第2カバー30の接合面のうち、後述するトリガ70、操作レバー80およびコネクタ61が取り付けられる部分以外の接合面は前記第1カバー20に超音波溶着される。
なお、前記蛇腹状筒体72は、図4に示すように、その一端部を前記操作軸71の基部に弾性嵌合する一方、その他端部を突き合わせた第1,第2カバー20,30のリブ24,34に弾性嵌合することにより、操作軸71周辺からの水の浸入を防止する。
そして、前記操作レバー80の鍔部80aの直下に突設した軸部85が、前記第1,第2カバー20,30の半円形の操作孔22,32で回動可能に支持される。また、前記第1,第2カバー20,30の半円形の嵌合凹部21,31内にシールリング86を配置することにより、前記嵌合凹部21,31の底面と、前記操作レバー80の鍔部80aの天井面とで前記シールリング86を挟持する。
本実施形態では、図4に示すように、ハウジング11の外部から内部までの沿面距離が長いので、信頼性の高いシール構造が得られる。また、前記操作レバー80の鍔部80aが前記ハウジング11の嵌合凹部21を被覆するので、水が飛散してきても前記嵌合凹部21に溜りにくく、より一層信頼性の高いシール構造が得られるという利点がある。
操作レバー80が中立位置にあるとき、操作レバー80の一端部がトリガ70の中央突部70aに当接することにより、トリガ70を引き込めず、誤操作を防止する。
そして、前記操作レバー80を反時計回りに回転させた後、トリガ70を引き込む直前には、摺動子51がプリント基板60の摺動抵抗体(図示せず)に接触して最大抵抗値で接触している。一方、第1,第2可動接点片45,46はコイルバネ47,48に付勢され、第1,第2可動接点45a,46aが第1,第2固定接点41a,42aから開離している。
本実施形態によれば、前記位置規制用環状溝部80bにシールリング86を嵌合して位置決めできるので、前記シールリング86の位置ズレを防止でき、安定したシール性を確保できるという利点がある。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部品、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
本実施形態によれば、前記位置規制用環状溝部20aにシールリング86を嵌合して位置決めできるので、前記シールリング86の位置ズレを防止でき、安定したシール性を確保できるという利点がある。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部品、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
なお、前記嵌合凹部21,31の底面と前記操作レバー80の天井面とが対向する位置に、位置規制用環状溝部をそれぞれ設けておいてもよい。
本実施形態によれば、入手しやすい断面円形のシールリング86を使用でき、メンテナンスのための交換作業が容易になる。また、前記シールリング86とハウジング11,操作レバー80との接触面積が小さいので、操作時の抵抗が小さいという利点がある。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部品、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
本実施形態によれば、前記シールリング86と前記ハウジング11,操作レバー80とが面接触することにより、より一層信頼性の高いシール構造が得られるという利点がある。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部品、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
本実施形態よれば、シール性がより一層確実なものとなり、信頼性が向上するという利点がある。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部品、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
また、並設した複数本の位置規制用環状溝部あるいは巾広の1本の位置規制用環状溝部に、複数本の前記シールリングを同心円状に嵌合して位置決めしてもよい。
本実施形態よれば、操作レバー80の鍔部80aの浮き上がりをより一層確実に規制できる。このため、前記シールリング86a,86bが、ハウジング11の嵌合凹部21,31の底面と操作レバー80の鍔部80aの天井面とに常に一定の圧力で圧接し、シール性がより一層確実なものになるという利点がある。
他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部品、同一部分には同一番号を附して説明を省略する。
なお、前記シールリング86cは前述の実施形態の全てに使用してもよいことは勿論である。
そして、図12および図13に示すように、蛇腹状筒体72の一端部は抜け止め用コイルバネ72aを介してトリガ70に取り付けられ、より確実に抜け止めされている。
他は前述の実施形態とほぼ同様であるので、同一部分には同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態によれば、前記シールリング86eとハウジング11等との接触面積が増大し、シール性が高い。特に、前記シールリング86eには、その内側面に環状溝部86fを形成してあるので、弾性変形しやすく、操作感触の良い操作レバー80が得られる。そして、万一、前記シールリング86eの環状溝部86f内に水が浸入しても、前記水の水圧で前記シールリング86eが外側に押し広げられ、シール性が高まる。このため、所望の操作性を確保しつつ、シール性のより一層高い操作レバーのシール構造が得られるという利点がある。
11:ハウジング
20:第1カバー
20a:位置規制用環状溝部
21:嵌合凹部
22:操作孔
23:浮き上り規制用リブ
30:第2カバー
31:嵌合凹部
32:操作孔
33:浮き上り規制用リブ
40:ベース
50:プランジャ
60:プリント基板
70:トリガ
71:操作軸
72:蛇腹状筒体
75:復帰用コイルバネ
80:操作レバー
80a:鍔部
80b:位置規制用環状溝部
85:軸部
85a:抜け止め用段部
85b:鍔部
85c:軸端部
85d:回動防止用凹部
86:シールリング
86a,86b,86c,86e:シールリング
86d:環状突条
86f:環状溝部
Claims (13)
- スイッチのハウジングに回動可能に取り付けられる操作レバーのシール構造であって、
前記ハウジングの嵌合凹部の底面に設けた操作孔に、前記操作レバーの鍔部の直下に突設した軸部を回動可能に支持するとともに、前記嵌合凹部の底面と前記操作レバーの鍔部の天井面とで、シールリングを挟持したことを特徴とする操作レバーのシール構造。 - 前記操作レバーの鍔部が、前記嵌合凹部を被覆する平面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の操作レバーのシール構造。
- 前記軸部の外周面と前記シールリングとの間に、環状空隙が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の操作レバーのシール構造。
- 対向する前記嵌合凹部の底面と前記操作レバーの鍔部の天井面とのうち、少なくともいずれか一方に、前記シールリングが嵌合する少なくとも1本の位置規制用環状溝部を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の操作レバーのシール構造。
- 前記シールリングが、断面楕円形であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の操作レバーのシール構造。
- 前記シールリングが、断面円形であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の操作レバーのシール構造。
- 前記シールリングが、断面方形であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の操作レバーのシール構造。
- 前記嵌合凹部の底面と操作レバーの鍔部の天井面とで、同心円状に配置した複数本のシールリングを挟持したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の操作レバーのシール構造。
- 前記ハウジングに、前記操作レバーの鍔部の上面に当接して浮き上がりを規制する浮き上り規制用リブを設けたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の操作レバーのシール構造。
- スイッチのハウジングに設けた操作孔に、操作レバーの軸部を回動可能に支持する操作レバーのシール構造であって、
前記ハウジングの操作孔の内側開口縁部と、前記操作レバーの軸部の外周面に設けた鍔部とで、シールリングを挟持したことを特徴とする操作レバーのシール構造。 - 前記シールリングが、その内周面に環状突条を有する断面T字形状であることを特徴とする請求項1または10に記載の操作レバーのシール構造。
- 前記シールリングが、その内周面に環状溝部を有する断面C字形状であることを特徴とする請求項1または10に記載の操作レバーのシール構造。
- 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の操作レバーのシール構造を備えたスイッチを有することを特徴とする電動工具。
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