JP2014179270A - 照明ランプ及び照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の外管(バルブ)を用いつつ、効率的に放熱することができる照明ランプ及びこれを用いた照明器具を提供する。
【解決手段】発光部10と、発光部10が内部に配設され発光部10から出射される光を透過する筒状の筒管2と、筒管2の両端部に嵌合する一対の口金と、を有し、筒管2は、基管3と、基管3の少なくとも一部を覆うように形成された金属層と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体発光素子を光源とする照明ランプ及びそれを用いた照明器具に関する。
LED等の固体発光素子を光源とする照明ランプにおいて、光源から発生した熱を逃がすため、従来から、様々な放熱技術が提案されている。特許文献1には、「複数のLEDチップと、上記複数のLEDチップが直接搭載された導通支持部材と、を備える」LED照明装置が開示されている。
また、特許文献2には、「基板3と、この基板3上に設けられた複数のLED素子ユニット1A〜2C(図5参照)と、これらLED素子ユニット1A〜2CのLED制御回路20と、上部にスリット5aを有する直管状の筒体5と、その両端部に位置する口金6と、筒体5と口金6間に位置し、両部材を接続する接続具7と、基板3の上部に位置するヒートシンク8とで構成されている」蛍光灯型LED照明管が開示されている。
更に、特許文献3には、「複数のLED素子を表面に備える基板と、筒状をし且つその内面の離間した2箇所を架橋する前記基板を内部に格納するガラス管と、前記基板と前記ガラス管とを接合する接着材とを備える」LEDランプが開示されている。
更にまた、特許文献4には、「複数の放熱孔を設けている管体と、前記管体内部に設けられている回路板と、前記回路板上に満遍なく配置され、前記回路板に電気的に接続されている複数のLEDランプと、前記管体の両方の端部にそれぞれ嵌挿され、前記回路板に電気的に接続されている2つの電源アダプタと、前記管体上に配置され、前記放熱孔に対応するように設けられている複数の穿孔が設けられている板体を有する保護カバーと備え、前記穿孔の直径が前記放熱孔の直径より小さい」LED灯管が開示されている。
そして、特許文献5には、「LED素子が一定間隔で固定配列され、複数のAC電源供給端子および複数のDC電源供給端子が備えられた回路基板と、上記回路基板がその下部に取付固定され、複数のAC電源供給端子および複数のDC電源供給端子が外部に露出するように結合孔が形成された上部カバーと、上記複数のAC電源供給端子および複数のDC電源供給端子を通じて供給されるAC電源をDC電源に変換し、上記LED素子に出力して、装置内の温度を感知し、温度調節信号を出力するLED駆動装置と、上記LED駆動装置の側端部に結合部材によって結合し、LED駆動装置の温度調節信号に応じて発熱または吸熱し、上記LED駆動装置の周辺温度を上昇または下降させて調節する温度調節部と、上記回路基板の上側に備えられ、上記上部カバーに結合して上記LED素子から放出された光を拡散する拡散カバーと、結合した上記拡散カバーと上記上部カバーの両端にはめ込まれて結合し、商用電源を上記AC電源供給端子に供給させるAC電源供給ラインが備えられた電気接続部と、上記電気接続部の上部に結合して、上記電気接続部と電気的に接続される一対の端子ピンが備えられており、上記電気接続部を外部環境から分離させる端子部を含み、上記LED駆動装置は上記上部カバーに装着脱可能に結合する」蛍光灯型LEDランプが開示されている。
特開2010−153761号公報(請求項1、図2) 特開2010−212043号公報(段落0053、図4、図5) 特開2011−138681号公報(請求項1、図3) 特許第4737462号公報(請求項1、図1、図3) 特開2010−040496号公報(請求項1、図1)
特許文献1及び特許文献2のように、ヒートシンクを用いる放熱技術は、既に多くの照明ランプ製品に採用されている。また、特許文献3のように、ヒートシンクを用いることなく、光源から発生した熱を逃がす照明ランプも提案されている。
このような照明ランプにおいて、光源が設けられた発光部は、この光源を保護すると共に、光源から出射される光を透過、拡散又は反射等させるために、ガラス素材又は樹脂素材等からなる外管(バルブ)に内包されている。しかし、これらのガラス素材又は樹脂素材は、一般的に熱伝導率K(W/m・K)が低いため、照明ランプの光源から発生する熱の放出には、あまり寄与しない。一方、照明ランプの配光特性を向上させるためには、外管部分における透光性のガラス素材又は樹脂素材の構成比率(面積)を高める必要がある。このため、照明ランプの配光特性を向上させようとして、外管部分におけるガラス素材又は樹脂素材を増やすと、放熱性を悪化させることになってしまう。
この課題を解決するため、特許文献4においては、照明ランプの外管(バルブ)に孔を設けて、この孔から熱を逃がしているが、この従来技術は、気密性及び耐水性等に問題がある。
なお、特許文献5は、照明ランプにおけるLED駆動装置の周辺温度の温度調節を行うものであるが、構造が複雑であるため、量産性及びコスト面で問題がある。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたもので、既存の外管(バルブ)を用いつつ、効率的に放熱することができる照明ランプ及びこれを用いた照明器具を提供するものである。
本発明に係る照明ランプは、発光部と、前記発光部が内部に配設され前記発光部から出射される光を透過する筒状の筒管と、前記筒管の両端部に嵌合する一対の口金と、を有し、前記筒管は、基管と、前記基管の少なくとも一部を覆うように形成された金属層と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、筒管を構成する基管の少なくとも一部に、この基管を覆うように金属層が形成されているため、筒管の熱伝導率Kが増大する。このため、照明ランプにおいて、光源から発生する熱を効率的に放出することができる。
実施の形態1に係る照明ランプ1を示す斜視図である。 (a)は、実施の形態1に係る照明ランプ1の周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1の軸方向断面図である。 (a)は、金属層を有しない照明ランプの放熱経路を示す図、(b)は、実施の形態1に係る照明ランプ1の放熱経路を示す図である。 (a)は、実施の形態2に係る照明ランプ1aの周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1aの軸方向断面図である。 (a)は、実施の形態3に係る照明ランプ1bの周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1bの軸方向断面図である。 (a)は、実施の形態4に係る照明ランプ1cの周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1cの軸方向断面図である。 (a)は、実施の形態5に係る照明ランプ1dの周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1dの軸方向断面図である。 実施の形態6に係る照明ランプ1eを示す斜視図である。 (a)は、実施の形態6に係る照明ランプ1eの周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1eの軸方向断面図である。 (a)は、金属層を有しない照明ランプの放熱経路を示す図、(b)は、実施の形態1に係る照明ランプ1の放熱経路を示す図、(c)は、実施の形態6に係る照明ランプ1eの放熱経路を示す図である。 (a)は、実施の形態7に係る照明ランプ1fの周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1fの軸方向断面図である。 (a)は、実施の形態8に係る照明ランプ1gの周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1gの軸方向断面図である。 (a)は、実施の形態9に係る照明ランプ1hの周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1hの軸方向断面図である。 (a)は、実施の形態10に係る照明ランプ1iの周方向断面図、(b)は、同じくこの照明ランプ1iの軸方向断面図である。 実施の形態10に係る照明ランプ1iの口金を示す軸方向断面図である。
以下、本発明に係る照明ランプの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明ランプ1を示す斜視図であり、図2(a)は、この照明ランプ1の周方向断面図、図2(b)は、同じくこの照明ランプ1の軸方向断面図である。これらの図1及び図2に基づいて、照明ランプ1について説明する。図1及び図2(a)に示すように、照明ランプ1は、例えば円筒状の筒管2の内部に、発光部10が配設されている。この発光部10は、例えば、LED11と、このLED11が実装され、筒管2の軸方向に延びる基板12と、接着部材13とからなり、この基板12には、発光部10から発生する熱を伝達するための熱伝達部として、筒管2の軸方向に延びるヒートシンク7が接着されている。基板12に実装されているLED11は、図2(b)に示すように、筒管2の軸方向に平行に複数設置されている。また、ヒートシンク7は、基板12と筒管2との間に配置されているものである。ヒートシンク7における基板12に接着している部分は平坦になっており、また、ヒートシンク7における筒管2に接している部分は筒管2の内壁に沿うように円弧状になっているが、ヒートシンク7の形状は、これに限定されない。なお、このヒートシンク7は、接着剤又は接着テープ等の接着部材13を用いて、基板12に接着されている。また、本実施の形態では、筒管2を円筒状の管としたが、本発明はこれに限らず、角筒のような他の筒状の管としてもよい。
そして、この発光部10及びヒートシンク7が内部に配設された筒管2は、例えばガラス又は樹脂からなる基管3と、この基管3の内壁を覆うように形成された金属層である内壁金属層4とから構成されている。基管3の材質は、ガラス又は樹脂であるため、発光部10から出射される光を透過する。また、内壁金属層4は、例えば酸化インジウムスズ、酸化亜鉛、酸化スズ又は酸化チタンからなる透明な金属層であり、これも、発光部10から出射される光を透過する。即ち、これらの基管3と内壁金属層4とからなる筒管2は、内部に配設されている発光部10から出射される光を透過する。なお、基管3を樹脂とする場合、その樹脂素材は、例えば、アクリル又はポリカーボネートとすることができる。
また、内壁金属層4は、例えば、印刷法、マグネトロンスパッタリング法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、ゾル・ゲル法、PLD(Pulsed Laser Deposition)、CVD(Chemical Vapor Deposition)等によって、基管3の内壁に薄膜状に形成されている。なお、内壁金属層4を形成する内壁の範囲及び内壁金属層4の厚さは、照明ランプ1に要求される配光特性又は放熱特性等の仕様に応じて決定される。
基管3の内壁に形成された内壁金属層4は、ヒートシンク7と接しており、基板12から放出した熱が、ヒートシンク7を介して内壁金属層4に伝達され、更に、内壁金属層4を介して基管3に伝達される。このヒートシンク7と内壁金属層4とは、例えば接着剤又は接着テープ等の接着部材(図示せず)を用いて接着固定されている。
そして、基管3と内壁金属層4とから構成される筒管2の両端部には、一対の口金が設けられている。筒管2の一端部に設けられた口金は、給電用の給電口金20aであり、例えば、筒管2の一端部を覆うように嵌合する口金筐体である給電口金筐体21aと、この給電口金筐体21aの筒管2の反対側の面に設けられた断面L字の2個の給電端子22aとから構成されている。2個の給電端子22aは、L字の曲がり部分が、相互に外側を向くように給電口金筐体21aに設けられている。また、筒管2の他端部に設けられた口金は、アース用のアース口金20bであり、例えば、筒管2の他端部を覆うように嵌合する口金筐体であるアース口金筐体21bと、このアース口金筐体21bの筒管2の反対側の面に設けられたアース端子22bとから構成されている。なお、これらの給電口金20a及びアース口金20bは、螺子を用いてヒートシンク7に固定されてもよい。
次に、本実施の形態1に係る照明ランプ1の動作について説明する。図3(a)は、金属層を有しない照明ランプの放熱経路を示す図、図3(b)は、実施の形態1に係る照明ランプ1の放熱経路を示す図である。本実施の形態の照明ランプ1の動作についてわかりやすく説明するために、本実施の形態の照明ランプ1(図3(b))と、金属層を有しない照明ランプ(図3(a))とを比較して説明する。LED照明ランプを備えた照明器具を天井に設置して、この照明ランプを天井灯として使用する場合、室内を照らすために、図3(a),(b)に示すように、LED11を含む発光部10を天井側(器具側)に配置して、光の照射方向31を室内に向ける。
金属層を有していない照明ランプの場合、図3(a)に示すように、発光部10から発生した熱は、先ず、基板12に接着されたヒートシンク7に伝わる。そして、このヒートシンク7に伝わった熱は、ヒートシンク7に接している基管3に伝わり、その後、基管3外に放出される。基管3の材質は、一般的にガラス又は樹脂であるため、その熱伝導率K(W/m・K)は、金属に比べて極めて低い。このため、ヒートシンク7から基管3に伝わった熱は、基管3自体に伝わり難いので、基管3の周方向に伝わることなくそのまま管外に放出されることが多い。従って、図3(a)に示す照明ランプにおいては、基管3における天井側の部分に熱が集中することになる。基管3に金属層が形成されていない従来の照明ランプは、LED11のケース温度をTca、天井側の部分の筒管外壁温度をTv1a及び光照射側(出射側)の筒管外壁温度をTv2aとすると、夫々Tca≒65℃、Tv1a≒55℃及びTv2a≒35℃となっていた。
これに対し、本実施の形態の照明ランプ1は、図3(b)に示すように、発光部10から発生した熱が、ヒートシンク7に伝わった後、このヒートシンク7に伝わった熱は、基管3に伝わる前に、内壁金属層4に伝わる。この内壁金属層4は、ガラス又は樹脂である基管3よりも熱伝導率K(W/m・K)が高いため、ヒートシンク7から内壁金属層4に伝わった熱は、そのまま基管3に伝わるだけではなく、内壁金属層4自体に周方向に伝わっていき、その後、基管3に伝わって管外に放出される。このように、本実施の形態では、基管3における天井から遠い部分にまで熱が伝わりやすくなっており、その結果、基管3において、天井側の部分に熱が集中することが抑制される。本実施の形態において、LED11のケース温度をTcb、天井側の部分の筒管外壁温度をTv1b及び光照射側(出射側)の筒管外壁温度をTv2bとすると、Tcb<Tca、Tv1b≦Tv1a及びTv2b≧Tv2aとなる。
このように、ガラス又は樹脂からなる基管3の内壁に、内壁金属層4として金属を薄膜状に形成することにより、筒管2の熱伝導率K(W/m・K)が増大するため、光源であるLED11の冷却効果を高めると共に、ヒートシンク7の冷却効率を高めることができる。このため、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を低下させることができるので、動作品質が向上する。また、熱が内壁金属層4自体に周方向に伝わるため、照明ランプ1の熱分布を均一化させることができる。このため、照明ランプ1の筒管2の熱変形を抑制することができる。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下をある程度許容すると共に、ヒートシンク7の小容量化が可能である。このため、照明ランプ1の製造コストを低減し、且つ照明ランプ1の軽量化を行うことができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る照明ランプ1aについて説明する。図4(a)は、実施の形態2に係る照明ランプ1aの周方向断面図、図4(b)は、同じくこの照明ランプ1aの軸方向断面図である。本実施の形態は、照明ランプ1aの基管3aの材質を樹脂とし、また、この基管3aに、ヒートシンク7aを保持するための突起であるレール8が形成されている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
レール8は、図2に示す実施の形態1に係る照明ランプ1のヒートシンク7の平坦部分と円弧部分との交点Ha,Hbの近傍において、基管3aの内壁が管内方向に突出するように設けられており(図4(a),(b))、筒管2aの軸方向に延在している。そして、管内方向に突出したレール8に沿うように、レール8に接する部分の内壁金属層4aも管内方向に突出している。これらの2個のレール8が、ヒートシンク7aを挟持することにより、筒管2a内にヒートシンク7aを保持することができる。なお、図4(a),(b)に示すヒートシンク7a及びレール8の形状は本発明の一例を示すものであり、これらの形状に限られるものではない。
本実施の形態では、樹脂からなる基管3aの内壁に、内壁金属層4aとして金属を薄膜状に形成することにより、筒管2aの熱伝導率K(W/m・K)が増大するため、光源であるLED11の冷却効果を高めると共に、ヒートシンク7aの冷却効率を高めることができる。このため、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を低下させることができるので、動作品質が向上する。また、熱が内壁金属層4a自体に周方向に伝わるため、照明ランプ1aの熱分布を均一化させることができる。このため、照明ランプ1aの筒管2aの熱変形を抑制することができる。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下をある程度許容すると共に、ヒートシンク7aの小容量化が可能である。このため、照明ランプ1aの製造コストを低減し、且つ照明ランプ1aの軽量化を行うことができる。
本実施の形態では、上記効果に加え、基管3aの材質を樹脂としているため、基管3aをガラスにするよりも、基管3aを成形する上で、基管3aの内壁形状の設計自由度が増す。このため、基管3aにレール8を形成することが可能になるので、ヒートシンク7aが接着された発光部10を筒管2a内に配設する上で、このヒートシンク7aをレール8が保持することによって、発光部10を筒管2a内に配設することができる。なお、ヒートシンク7aと基管3aとは、接着剤又は接着テープ等の接着部材を用いて接着固定されてもよい。これにより、レール8及び接着部材の両方でヒートシンク7aを筒管2a内に保持するため、ヒートシンク7aを保持する力を向上させることができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3に係る照明ランプ1bについて説明する。図5(a)は、実施の形態3に係る照明ランプ1bの周方向断面図、図5(b)は、同じくこの照明ランプ1bの軸方向断面図である。本実施の形態は、照明ランプ1bの基管3bの材質を樹脂とし、ヒートシンク7を設けずに発光部10を内壁金属層4bに固定している点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1と共通する部分は説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図5(a),(b)に示すように、本実施の形態では、基管3bの内壁における周方向の一部に、発光部10を設置するための基管平坦部9aが形成されており、この基管平坦部9aが筒管2bの軸方向に延在している。そして、この基管平坦部9aに沿うように、基管平坦部9aに接する部分の内壁金属層4bも、平坦な内壁金属層平坦部9bになっている。この内壁金属層平坦部9b上に、接着部材13を用いて発光部10の基板12が固定されている。
本実施の形態では、樹脂からなる基管3bの内壁に、内壁金属層4bとして金属を薄膜状に形成することにより、筒管2bの熱伝導率K(W/m・K)が増大するため、光源であるLED11の冷却効果を高めることができる。このため、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を低下させることができるので、動作品質が向上する。また、熱が内壁金属層4b自体に周方向に伝わるため、照明ランプ1bの熱分布を均一化させることができる。このため、照明ランプ1bの筒管2bの熱変形を抑制することができる。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下をある程度許容する。このため、照明ランプ1bの製造コストを低減し、且つ照明ランプ1bの軽量化を行うことができる。
本実施の形態では、上記効果に加え、実施の形態2と同様に、基管3bの材質を樹脂としているため、基管3bをガラスにするよりも、基管3bの成形における内壁形状の設計自由度が増す。このため、基管3bに基管平坦部9aを形成することが可能となるので、内壁金属層4bも平坦となり、内壁金属層平坦部9b上に設置される発光部10と、内壁金属層4bとの密着性が向上して、熱伝達性能が向上する。更に、ヒートシンク7が不要であるため、組立作業の簡素化及び効率化が図れる。その結果、高品質な照明ランプ1bを安定的に製造することができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4に係る照明ランプ1cについて説明する。図6(a)は、実施の形態4に係る照明ランプ1cの周方向断面図、図6(b)は、同じくこの照明ランプ1cの軸方向断面図である。本実施の形態は、ヒートシンク7を設けずに、発光部10を直接内壁金属層4に固定している点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態4では、実施の形態1と共通する部分は説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図6(a),(b)に示すように、本実施の形態では、実施の形態3のように基管平坦部9a及び内壁金属層平坦部9bを設けることなく、直接内壁金属層4上に発光部10を固定している。発光部10における基板12と内壁金属層4とは接着部材13によって固定されており、この接着部材13が若干流動することにより、平坦な基板12と、円弧状の内壁金属層4との間の隙間を埋めつつ、基板12と内壁金属層4とを接着固定する。
本実施の形態では、ガラス又は樹脂からなる基管3の内壁に、内壁金属層4として金属を薄膜状に形成することにより、筒管2の熱伝導率K(W/m・K)が増大するため、光源であるLED11の冷却効果を高めることができる。このため、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を低下させることができるので、動作品質が向上する。また、熱が内壁金属層4自体に周方向に伝わるため、照明ランプ1cの熱分布を均一化させることができる。このため、照明ランプ1cの筒管2の熱変形を抑制することができる。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下をある程度許容する。このため、照明ランプ1cの製造コストを低減し、且つ照明ランプ1cの軽量化を行うことができる。
本実施の形態では、上記効果に加え、発光部10が直接内壁金属層4に固定されているため、ヒートシンク7の設置又は基管平坦部9aの形成等のように複雑な構成をとることなく、LED11の冷却性能及び照明ランプ1cの熱分布均一性を高めることができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5に係る照明ランプ1dについて説明する。図7(a)は、実施の形態5に係る照明ランプ1dの周方向断面図、図7(b)は、同じくこの照明ランプ1dの軸方向断面図である。本実施の形態は、発光部10aにおける基板12と内壁金属層4とを固定するための接着部材を熱伝導性接着部材14とした点で、実施の形態4と相違する。本実施の形態5では、実施の形態1,4と共通する部分は説明を省略し、実施の形態1,4との相違点を中心に説明する。
図7(a),(b)に示すように、本実施の形態では、発光部10aにおける基板12と内壁金属層4とが、熱伝導性接着部材14を用いて固定されている。この熱伝導性接着部材14は、例えば、半田、銀ペースト、ACF(Anisotoropic Conductive Film:異方性導電膜)又は導電めっき等によって構成されており、これにより、基板12におけるLED実装面の反対側の面と、内壁金属層4とが固定されている。
本実施の形態では、ガラス又は樹脂からなる基管3の内壁に、内壁金属層4として金属を薄膜状に形成することにより、筒管2の熱伝導率K(W/m・K)が増大するため、光源であるLED11の冷却効果を高めることができる。このため、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を低下させることができるので、動作品質が向上する。また、熱が内壁金属層4自体に周方向に伝わるため、照明ランプ1dの熱分布を均一化させることができる。このため、照明ランプ1dの筒管2の熱変形を抑制することができる。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下をある程度許容する。このため、照明ランプ1dの製造コストを低減し、且つ照明ランプ1dの軽量化を行うことができる。
本実施の形態では、上記効果に加え、熱伝導性接着部材14を使用して、発光部10aにおける基板12と内壁金属層4とが固定されているため、実施の形態4に係る照明ランプ1cよりも、光源であるLED11の冷却効果を更に向上させると共に、照明ランプ1dの熱分布の均一性を更に向上させることができる。
実施の形態6.
次に、実施の形態6に係る照明ランプ1eについて説明する。図8は、実施の形態6に係る照明ランプ1eを示す斜視図、図9(a)は、この照明ランプ1eの周方向断面図、図9(b)は、同じくこの照明ランプ1eの軸方向断面図である。本実施の形態は、基管3の外壁における周方向の一部を覆うように形成された金属層である外壁金属層5と、基管3の両端部における周方向の一部を覆うように形成された金属層である一対の端部金属層6とが、内壁金属層4と一体的に形成されている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態6では、実施の形態1と共通する部分は説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図8、図9(a)及び図9(b)に示すように、基管3の周方向断面において、基管3の中心点Oと、ヒートシンク7における平坦部分と円弧部分との両交点H1a,H1bとを結ぶ2本の線分の延長線が、基管3の外壁と交差する点を、夫々A1a,A1bとする。このA1aからA1bまでの基管3の外壁の部分に、外壁金属層5が形成されている。また、基管3の両端部においても、外壁金属層5と同様に、A1aからA1bまでの基管3の端面の部分に、端部金属層6が形成されている。そして、これらの外壁金属層5及び端部金属層6は、内壁金属層4と一体的に形成されている。なお、本実施の形態のヒートシンク7の形状は、本発明の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。また、基管3の内壁、外壁及び両端部に、内壁金属層4、外壁金属層5及び端部金属層6を形成する部分の範囲及びこれらの内壁金属層4、外壁金属層5及び端部金属層6の厚さは、照明ランプ1eに要求される配光特性又は放熱特性等の仕様に応じて決定される。
次に、本実施の形態6に係る照明ランプ1eの動作について説明する。図10(a)は、金属層を有しない照明ランプの放熱経路を示す図、図10(b)は、実施の形態1に係る照明ランプ1の放熱経路を示す図、図10(c)は、実施の形態6に係る照明ランプ1eの放熱経路を示す図である。本実施の形態の照明ランプ1eの動作についてわかりやすく説明するために、本実施の形態の照明ランプ1e(図10(c))と、金属層を有しない照明ランプ(図10(a))及び実施の形態1に係る照明ランプ1(図10(b))とを比較して説明する。前述の如く、LED照明ランプを備えた照明器具を天井に設置して、この照明ランプを天井灯として使用する場合、室内を照らすために、図10(a),(b),(c)に示すように、LED11を含む発光部10を天井側(器具側)に配置して、光の照射方向31を室内に向ける。なお、図10(a),(b)は、夫々図3(a),(b)と同じ図であるため、図10(a),(b)については、説明を省略する。
実施の形態1に係る照明ランプ1は、基管3に内壁金属層4が形成されているため、前述の如く、金属層を有しない照明ランプよりも、熱伝導性が良好である。即ち、Tcb<Tca、Tv1b≦Tv1a及びTv2b≧Tv2aとなる。本実施の形態では、内壁金属層4に加えて、端部金属層6及び外壁金属層5が設けられ、これらの内壁金属層4、端部金属層6及び外壁金属層5が一体的に形成されている。図10(c)に示すように、発光部10から発生してヒートシンク7に伝わった熱は、先ず、内壁金属層4に伝わる。その後、熱は、内壁金属層4の周方向に伝わるものと、内壁金属層4から基管3に伝わるものと、内壁金属層4を筒管2cの軸方向に伝わって端部金属層6を通過して外壁金属層5に伝わるものとに分かれる。このように、本実施の形態は、内壁金属層4、端部金属層6及び外壁金属層5が形成されていることにより、放熱経路が増加するため、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも更に、発光部10周辺及び基管3における天井側の部分に熱が集中することが緩和される。本実施の形態において、LED11のケース温度をTcc、天井側の部分の筒管外壁温度をTv1c及び光照射側(出射側)の筒管外壁温度をTv2cとすると、Tcc<Tcb<Tca、Tv1c≦Tv1b≦Tv1a及びTv2c≧Tv2b≧Tv2aとなる。
このように、本実施の形態では、内壁金属層4に加えて、端部金属層6及び外壁金属層5が形成されているため、筒管2cの熱伝導率K(W/m・K)が、実施の形態1に係る照明ランプ1の筒管2よりも更に増大する。このため、LED11の冷却効果を更に高めると共に、ヒートシンク7の冷却効率を更に高めることができる。これにより、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を更に低下させることができるので、動作品質が更に向上する。また、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも、照明ランプ1eの熱分布を更に均一化させるため、照明ランプ1eの筒管2cの熱変形の抑制効果が向上する。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも更に低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下を更に許容すると共に、ヒートシンク7の更なる小容量化が可能である。このため、照明ランプ1eの製造コストを更に低減し、且つ照明ランプ1eの更なる軽量化を行うことができる。
実施の形態7.
次に、実施の形態7に係る照明ランプ1fについて説明する。図11(a)は、実施の形態7に係る照明ランプ1fの周方向断面図、図11(b)は、同じくこの照明ランプ1fの軸方向断面図である。本実施の形態は、照明ランプ1fの基管3aの材質を樹脂とし、また、この基管3aに、ヒートシンク7aを保持するための突起であるレール8が形成されている点で、実施の形態6と相違する。また、基管3aの周方向断面において、基管3aの中心点Oと、ヒートシンク7aの円弧部分における周方向の両端点H2a,H2bとを結ぶ2本の線分の延長線が、基管3aの外壁と交差する点を、夫々A2a,A2bとすると、このA2aからA2bまでの基管3aの外壁の部分に、外壁金属層5aが形成されている。また、基管3aの両端部においても、外壁金属層5aと同様に、A2aからA2bまでの基管3aの端面の部分に、端部金属層6aが形成されている。そして、これらの外壁金属層5a及び端部金属層6aは、内壁金属層4aと一体的に形成されている。即ち、本実施の形態は、実施の形態2に係る照明ランプ1aに、更に端部金属層6a及び外壁金属層5aが形成されているものである。
本実施の形態では、内壁金属層4aに加えて、端部金属層6a及び外壁金属層5aが形成されているため、筒管2dの熱伝導率K(W/m・K)が、実施の形態1に係る照明ランプ1の筒管2よりも更に増大する。このため、LED11の冷却効果を更に高めると共に、ヒートシンク7aの冷却効率を更に高めることができる。これにより、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を更に低下させることができるので、動作品質が更に向上する。また、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも、照明ランプ1fの熱分布を更に均一化させるため、照明ランプ1fの筒管2dの熱変形の抑制効果が向上する。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも更に低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下を更に許容すると共に、ヒートシンク7aの更なる小容量化が可能である。このため、照明ランプ1fの製造コストを更に低減し、且つ照明ランプ1fの更なる軽量化を行うことができる。
本実施の形態では、上記効果に加え、基管3aの材質を樹脂としているため、基管3aをガラスにするよりも、基管3aを成形する上で、基管3aの内壁形状の設計自由度が増す。このため、基管3aにレール8を形成することが可能になるので、ヒートシンク7aが接着された発光部10を筒管2a内に配設する上で、このヒートシンク7aをレール8が保持することによって、発光部10を筒管2a内に配設することができる。なお、ヒートシンク7aと基管3aとは、接着剤又は接着テープ等の接着部材を用いて接着固定されてもよい。これにより、レール8及び接着部材の両方でヒートシンク7aを筒管2a内に保持するため、ヒートシンク7aを保持する力を向上させることができる。
実施の形態8.
次に、実施の形態8に係る照明ランプ1gについて説明する。図12(a)は、実施の形態8に係る照明ランプ1gの周方向断面図、図12(b)は、同じくこの照明ランプ1gの軸方向断面図である。本実施の形態は、照明ランプ1gの基管3bの材質を樹脂とし、ヒートシンク7を設けずに発光部10を内壁金属層4bに固定している点で、実施の形態6と相違する。また、基管3bの周方向断面において、基管3bの中心点Oと、内壁金属層平坦部9bの両端点H3a,H3bとを結ぶ2本の線分の延長線が、基管3bの外壁と交差する点を、夫々A3a,A3bとすると、このA3aからA3bまでの基管3bの外壁の部分に、外壁金属層5bが形成されている。また、基管3bの両端部においても、外壁金属層5bと同様に、A3aからA3bまでの基管3bの端面の部分に、端部金属層6bが形成されている。そして、これらの外壁金属層5b及び端部金属層6bは、内壁金属層4bと一体的に形成されている。即ち、本実施の形態は、実施の形態3に係る照明ランプ1bに、更に端部金属層6b及び外壁金属層5bが形成されているものである。
本実施の形態では、内壁金属層4bに加えて、端部金属層6b及び外壁金属層5bが形成されているため、筒管2eの熱伝導率K(W/m・K)が、実施の形態1に係る照明ランプ1の筒管2よりも更に増大する。このため、LED11の冷却効果を更に高めることができる。これにより、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を更に低下させることができるので、動作品質が更に向上する。また、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも、照明ランプ1gの熱分布を更に均一化させるため、照明ランプ1gの筒管2eの熱変形の抑制効果が向上する。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも更に低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下を更に許容する。このため、照明ランプ1gの製造コストを更に低減し、且つ照明ランプ1gの更なる軽量化を行うことができる。
本実施の形態では、上記効果に加え、実施の形態7と同様に、基管3bの材質を樹脂としているため、基管3bをガラスにするよりも、基管3bの成形における内壁形状の設計自由度が増す。このため、基管3bに基管平坦部9aを形成することが可能となるので、内壁金属層4bも平坦となり、内壁金属層平坦部9b上に設置される発光部10と、内壁金属層4bとの密着性が向上して、熱伝達性能が向上する。更に、ヒートシンク7が不要であるため、組立作業の簡素化及び効率化が図れる。その結果、高品質な照明ランプ1gを安定的に製造することができる。
実施の形態9.
次に、実施の形態9に係る照明ランプ1hについて説明する。図13(a)は、実施の形態9に係る照明ランプ1hの周方向断面図、図13(b)は、同じくこの照明ランプ1hの軸方向断面図である。本実施の形態は、ヒートシンク7を設けずに、発光部10を直接内壁金属層4に固定している点で、実施の形態6と相違する。また、基管3の周方向断面において、基管3の中心点Oと、接着部材13の両端点H4a,H4bとを結ぶ2本の線分の延長線が、基管3の外壁と交差する点を、夫々A4a,A4bとすると、このA4aからA4bまでの基管3の外壁の部分に、外壁金属層5cが形成されている。また、基管3の両端部においても、外壁金属層5cと同様に、A4aからA4bまでの基管3の端面の部分に、端部金属層6cが形成されている。そして、これらの外壁金属層5c及び端部金属層6cは、内壁金属層4と一体的に形成されている。即ち、本実施の形態は、実施の形態4に係る照明ランプ1cに、更に端部金属層6c及び外壁金属層5cが形成されているものである。
本実施の形態では、内壁金属層4に加えて、端部金属層6c及び外壁金属層5cが形成されているため、筒管2fの熱伝導率K(W/m・K)が、実施の形態1に係る照明ランプ1の筒管2よりも更に増大する。このため、LED11の冷却効果を更に高めることができる。これにより、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を更に低下させることができるので、動作品質が更に向上する。また、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも、照明ランプ1hの熱分布を更に均一化させるため、照明ランプ1hの筒管2fの熱変形の抑制効果が向上する。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも更に低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下を更に許容する。このため、照明ランプ1hの製造コストを更に低減し、且つ照明ランプ1hの更なる軽量化を行うことができる。
本実施の形態では、上記効果に加え、発光部10が直接内壁金属層4に固定されているため、ヒートシンク7の設置又は基管平坦部9aの形成等のように複雑な構成をとることなく、LED11の冷却性能及び照明ランプ1hの熱分布均一性を高めることができる。
実施の形態10.
次に、実施の形態10に係る照明ランプ1iについて説明する。図14(a)は、実施の形態10に係る照明ランプ1iの周方向断面図、図14(b)は、同じくこの照明ランプ1iの軸方向断面図である。本実施の形態は、発光部10aにおける基板12と内壁金属層4とを固定するための接着部材を熱伝導性接着部材14とした点で、実施の形態9と相違する。また、基管3の周方向断面において、基管3の中心点Oと、熱伝導性接着部材14の両端点H5a,H5bとを結ぶ2本の線分の延長線が、基管3の外壁と交差する点を、夫々A5a,A5bとすると、このA5aからA5bまでの基管3の外壁の部分に、外壁金属層5cが形成されている。また、基管3の両端部においても、外壁金属層5cと同様に、A5aからA5bまでの基管3の端面の部分に、端部金属層6cが形成されている。そして、これらの外壁金属層5c及び端部金属層6cは、内壁金属層4と一体的に形成されている。
本実施の形態では、内壁金属層4に加えて、端部金属層6c及び外壁金属層5cが形成されているため、筒管2gの熱伝導率K(W/m・K)が、実施の形態1に係る照明ランプ1の筒管2よりも更に増大する。このため、LED11の冷却効果を更に高めることができる。これにより、LED11及びLED11の駆動回路(図示せず)の動作温度を更に低下させることができるので、動作品質が更に向上する。また、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも、照明ランプ1iの熱分布を更に均一化させるため、照明ランプ1iの筒管2gの熱変形の抑制効果が向上する。更に、光源であるLED11を含む発光部10近傍の温度を、実施の形態1に係る照明ランプ1よりも更に低下させることができるため、LED11及び駆動回路に使用される電子部品の耐熱性能の低下を更に許容する。このため、照明ランプ1iの製造コストを更に低減し、且つ照明ランプ1iの更なる軽量化を行うことができる。
本実施の形態では、上記効果に加え、熱伝導性接着部材14を使用して、発光部10aにおける基板12と内壁金属層4とが固定されているため、実施の形態9に係る照明ランプ1hよりも、更に、光源であるLED11の冷却効果を向上させると共に、照明ランプ1iの熱分布の均一性を向上させることができる。
図15は、実施の形態10に係る照明ランプ1iの口金を示す軸方向断面図である。図15に示すように、給電口金筐体21a及びアース口金筐体21bは、一対の端部金属層6cに当接した状態で、筒管2gの両端部に嵌合している。そして、これらの給電口金筐体21a及びアース口金筐体21bは、接着部材23によって、基管3又は外壁金属層5cに接着固定されている。このとき、筒管2gの放熱性能を更に向上させるために、給電口金筐体21a及びアース口金筐体21bは、表面又は全体が、金属であることが好ましい。なお、給電口金筐体21a及びアース口金筐体21bに絶縁性が要求される場合は、これらの給電口金筐体21a及びアース口金筐体21bは、熱伝導性を有する樹脂であることが好ましい。これにより、給電口金20a及びアース口金20bは、光源であるLED11及びLED駆動回路の冷却並びに照明ランプ1iの熱分布均一化を促進する。
実施の形態11.
次に、本発明の照明ランプを備えた実施の形態11に係る照明器具について説明する。本発明の照明ランプは、天井に設置して天井用の照明器具として使用したり、例えばアクリルカバーに覆われた状態でデスクに設置してデスクを照らす照明器具として使用したりすることができる。なお、本発明の照明ランプを備えた照明器具は、これらの用途に限定されず、他の照明器具とすることもできる。
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i 照明ランプ、2,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g 筒管、3,3a,3b 基管、4,4a,4b 内壁金属層、5,5a,5b,5c 外壁金属層、6,6a,6b,6c 端部金属層、7,7a ヒートシンク、8 レール、9a 基管平坦部、9b 内壁金属層平坦部、10,10a 発光部、11 LED、12 基板、13 接着部材、14 熱伝導性接着部材、20a 給電口金、20b アース口金、21a 給電口金筐体、21b アース口金筐体、22a 給電端子、22b アース端子、23 接着部材、31 照射方向。

Claims (12)

  1. 発光部と、
    前記発光部が内部に配設され前記発光部から出射される光を透過する筒状の筒管と、
    前記筒管の両端部に嵌合する一対の口金と、を有し、
    前記筒管は、
    基管と、
    前記基管の少なくとも一部を覆うように形成された金属層と、を有する
    ことを特徴とする照明ランプ。
  2. 前記金属層は、前記基管の内壁を覆うように形成されている内壁金属層を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の照明ランプ。
  3. 前記金属層は、
    前記基管の周方向における少なくとも一部の外壁を覆うように形成されている外壁金属層と、
    前記基管の両端面の周方向の少なくとも一部を覆うように形成されている一対の端部金属層と、を有し、
    前記内壁金属層、前記外壁金属層及び前記端部金属層が一体的に形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の照明ランプ。
  4. 前記基管の材質は、ガラス又は樹脂を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の照明ランプ。
  5. 前記金属層は、酸化インジウムスズ、酸化亜鉛、酸化スズ又は酸化チタンからなる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の照明ランプ。
  6. 前記金属層は、印刷法、スパッタリング法、蒸着法、ゾル・ゲル法、パルスレーザ堆積法又は化学気相成長法を用いて形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の照明ランプ。
  7. 前記発光部は、
    LEDと、
    前記LEDが実装されている基板と、を有し、
    前記基板と前記金属層との間に、前記発光部から発生する熱を前記金属層に伝達する熱伝達部を介在させている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の照明ランプ。
  8. 前記発光部は、
    LEDと、
    前記LEDが実装されている基板と、を有し、
    前記基板と前記金属層との間に、前記発光部から発生する熱を前記金属層に伝達する熱伝達部を介在させており、
    前記熱伝達部には、前記基板が載置される平坦部分と、前記筒管に接する円弧部分とが形成されており、
    前記外壁金属層及び前記端部金属層は、前記筒管の中心点と、前記熱伝達部における平坦部分と円弧部分との交点と、を結ぶ2本の線分の延長線に挟まれた領域に形成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の照明ランプ。
  9. 前記基管には、前記熱伝達部を保持する突起が形成されている
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の照明ランプ。
  10. 前記基管の内部には、前記発光部が載置される平坦部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の照明ランプ。
  11. 前記一対の口金は、前記筒管の両端部を覆う一対の口金筐体を有し、
    前記口金筐体の表面の材質は、熱伝導性を有する金属又は樹脂を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の照明ランプ。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の照明ランプを備えた照明器具。
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