JP2009070569A - ランプユニット - Google Patents

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信吾 鈴木
Fumiya Murase
文也 村瀬
Junji Kimura
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Abstract


【課題】 ランプユニットに収容される平面型放電管の薄さや照射面の大きさと比較して遜色のない薄さと表面の大きさを保つとともに、放熱性に優れたコンパクトなランプユニットを提供する。
【解決手段】 このランプユニット10は、シャーシ11と、このシャーシ11の表面11a側に配置されている平面型放電管50と、このシャーシ11の裏面11b側に配置されている平面型放電管50の点灯用回路基板12とからなる。シャーシ11の表面11aと、平面型放電管50の発光面Sと反対側の面とが、熱伝導性の接合剤14を介して接着している。シャーシ11の裏面11b側には、所定の距離H0をおいて、点灯用回路基板12が取付部としての支柱13を介して取付られており、点灯用回路基板12の表面12a上に設けられた電気回路を構成する回路部品12a、12b、12c、12dが、所定の距離H0を保った空間に挟み込まれるようになっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ランプユニットに関し、例えば家庭用・業務用・工業用等の各種製品に搭載され、照明装置用の発光素子として利用されるランプユニットに関する。
従来、特許文献1に示される誘電体バリア放電管(図12参照)や、特許文献2または特許文献3に開示されている照明具用基盤(図13および図14参照)が知られている。これらの誘電体バリア放電管や照明具用基盤では、平面型放電管と、この平面型放電管に電気的に接続された点灯用回路基板とを、シャーシに貼り付けることによって、薄くて取り扱いが容易なランプユニットを構成している。
また、特許文献1に示される平面型照明装置(図15参照)では、シャーシの表面側に平面型放電管を配置し、シャーシの裏面側に点灯用回路基板を配置した構成のランプユニットが開示されている。
特開2007−188772号(図3、図14,図15および図16) 意匠登録公報1287399号(正面・平面・右側面側からの斜視図) 意匠登録公報1287854号(正面・平面・右側面側からの斜視図)
図13や図14に示すようなランプユニットにおいては、シャーシに点灯用回路基板を設置しているため、平面型放電管の照射面の有する面積に対し、ランプユニット全体の面積が非常に大きくなっている。さらに、このランプユニットの全体の厚みは、点灯用回路基板上に設けられているトランスやコンデンサ等の回路部品の大きさによって制約を受けるために、平面型放電管自体の有する光源の薄さを生かすことができないという問題があった。
また、図15に示すようなランプユニットにおいては、ランプユニット自体の有する面積を平面型放電管の照射面に近づけることが可能となったものの、ランプユニット全体の厚みが厚くなるという問題があった。
また、この平面型放電管は、高電圧を印可するために、白熱電球と比較すると、表面が高温になるため、放熱を促進しなければならないという問題がある。この対策として、図17においては、シャーシにアルミニウムや銅、真鍮といった熱伝導性の良好な金属製材料を用いて放熱を促進しているが、まだまだ十分ではなく、さらに良好な放熱対策が望まれていた。そこで、特許文献1(図16および図17参照)に示すような冷却フィン等を設けたランプユニットを提案しているが、ランプユニット全体の厚みが大きくなってしまうという問題を生じる。すなわち、ランプユニットの放熱対策とコンパクト化という課題は、互いにトレードオフの関係となっており、この両課題を同時に解決するランプユニットの提供が期待されている。
このように、平面型放電管と点灯用回路から構成されるランプユニットは、様々な機器の一部品として機能する製品であるため、適度なコンパクト性を有しつつ、放熱に対しても良好でなければならないという課題がある。そこで、本発明は、ランプユニットに収容される薄型発光体としての平面型放電管の薄さや照射面の大きさと比較して遜色のない薄さと表面の大きさを保つとともに、放熱性に優れたコンパクトなランプユニットを提供することを目的とする。
本発明のうち、請求項1に記載のランプユニットは、
表面から発光する薄型発光体の裏面を熱伝導性の接合剤層を介して、または、裏面を直接、密着して放熱用部材の第1面に配置するとともに、
前記薄型発光体と電気的に接続した同薄型発光体の点灯用回路基板を、前記放熱用部材の第2面側に配置するように構成したランプユニットであって、
前記点灯用回路基板の電気回路を構成する部品が配置された面側と、前記放熱用部材の第2面側とが対向するように、前記点灯用回路基板を前記放熱用部材に取付部を介して取り付けた、ことを特徴とする。
ここで、前記「放熱用部材の第1面」とは、放熱用部材の表面(上面)を示し、前記「放熱用部材の第2面」とは、放熱用部材の裏面(下面)を示す。
この構成によれば、薄型発光体の裏面を熱伝導性の接合剤層を介して、または、裏面を直接、密着して放熱用部材の第1面に配置しているので、薄型発光体から放射される熱を熱伝導によって放熱用部材に伝えることができるため、好適に放熱させることができ、その結果、薄型発光体の表面温度を低下させることが可能となる。ひいては、薄型発光体の表面に触れても火傷等の心配はなく安全を保つことが可能となる。
また、点灯用回路基板を放熱用部材の第2面側に配置し、放熱用部材に別部品としての取付部を介して取り付けたので、薄型発光体から放熱用部材に放熱された熱が、熱伝導により、直接、点灯用回路基板に伝わることを防止することができる。ひいては、点灯用回路基板に配置されている回路部品の温度上昇の防止を図ることができ、誤動作の防止や回路部品の寿命を長く保つことが可能となる。
また、前記点灯用回路基板の電気回路を構成する部品が配置された面側と、前記放熱用部材の第2面側とが対向するように設けたので、点灯用回路基板上に配置された回路部品が従来のように外側へ突出することがない。したがって、ランプユニット全体の厚みを抑えることが可能となる。
また、請求項2に記載のランプユニットは、請求項1に記載のランプユニットの構成に加えて、
前記点灯用回路基板の電気回路を構成する部品のうち、第2面側へ突出する構成部品の一部分が、前記薄型発光体の側面側の空間に配置される、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記構成部品の中で、コンデンサやトランス等の大きな部品や背の高い部品が配置されている領域を、前記薄型発光体の側面側の空間へずらして配置させることによって、ランプユニット全体の厚みを抑えることが可能となる。
また、請求項3に記載のランプユニットは、請求項1または請求項2に記載のランプユニットの構成に加えて、
前記放熱用部材の第2面側には、該放熱用部材の第2面と接触して形成される放熱手段を備えた、ことを特徴とする。
この構成によれば、該放熱用部材の第2面と放熱手段とが接触して形成されているので、前記放熱用部材から熱伝導によって前記放熱手段に熱が伝えられる。この放熱手段は、大気と接触する面積が前記放熱用部材よりも広いために、好適に大気中に熱を放散させることができる。ひいては、ランプユニット全体の温度上昇を抑えることが可能となる。
また、請求項4に記載のランプユニットは、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のランプユニットの構成に加えて、
前記薄型発光体は、平面型放電管である、ことを特徴とする。
この構成によれば、平面型放電管は、有機ELや導光板を利用した厚さの薄い発光体と比較して高輝度であり、しかも発光面から照射される光が均一であるなどの利点を有するため、各種の照明装置の一部品としてのランプユニットに利用できるという利点がある。また、光源としての低温特性に優れていること、放電ガスに水銀を用いていないことなど、従来の蛍光灯と比較しても様々な長所を有しているため、ランプユニットに応用した場合において、適用範囲が非常に大きい。
また、請求項5に記載のランプユニットは、請求項4に記載のランプユニットの構成に加えて、
前記平面型放電管の裏面には、薄膜状電極が形成されるとともに、当該薄膜状電極は前記平面型放電管に加圧される電圧の低圧側とされる、
ことを特徴とする。
薄型発光体の裏面を前記放熱用部材の第1面に接触しているため、放熱用部材に金属板を用い、薄型発光体として薄膜状電極を外面に形成する平面型放電管を用いた場合には、この薄膜状電極と前記放熱用部材が電気的に導通することになる。このとき、この薄膜状電極が高圧側である場合には、誤って放熱用部材に触れると感電の恐れがある。この構成によれば、人が誤って前記放熱用部材に触れても感電しないよいうにすることができる。
また、漏れ電流が生じると平面型放電管の点灯状態においてちらつきが発生するため、この漏れ電流を極力抑えることが必要となる。この構成によれば、前記放熱用部材の第1面に接触する平面型放電管の薄膜状電極側を低圧側とすることにより、漏れ電流を極力抑えることができる。
以上の発明のランプユニットによれば、このランプユニットに収容される薄型発光体の薄さや照射面の大きさと比較して遜色のない薄さと表面の大きさを保つとともに、放熱性に優れたコンパクトなランプユニットを提供することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明における第1の実施形態のランプユニット10を示した図であって、(a)はランプユニットの平面図、(b)は正面図である。図2は、本実施形態を構成する薄型発光体としての平面型放電管50であって、(a)は平面型放電管の断面図、(b)は(a)のC−C断面図である。
<全体構成>
図1に示すように、このランプユニット10は、全体として表面を略長方形状をしており、シャーシ11と、このシャーシ11の表面11a側に配置されている平面型放電管50と、このシャーシ11の裏面11b側に配置されている平面型放電管50の点灯用回路基板12とからなる。シャーシ11の表面11aと、平面型放電管50の発光面Sと反対側の面(裏面)とが、熱伝導性の接合剤14を介して接着している。この接合剤としては、例えば、3M社の商品名スコッチ・ウェルドEW2070等の熱伝導性エポキシ接着剤や、熱伝導性両面テープ等がある。ここで、シャーシ11は、放熱用部材として構成され、アルミニウムや銅、真鍮などの熱伝導率の大きい金属製材料などがある。本発明において、放熱用部材としてのシャーシ11の表面11aは、放熱用部材の第1面、シャーシ11の裏面11bは、放熱用部材の第2面と定義される。
なお、この平面型放電管50の裏面には、後に述べるように、薄膜状電極としての透明電極51bが形成されている。したがって、本実施形態においては、平面型放電管50の裏面と熱伝導性の接合剤14とが接着した状態とは、平面型放電管50の裏面に形成された透明電極51bと熱伝導性の接合剤14とが密着して固定された状態であることを意味している。ここで、一対の透明電極51a、51bのうち、当該透明電極51bが低圧側として点灯用回路基板12と電気的に接続されている。
シャーシ11の裏面11b側には、所定の距離H0をおいて、点灯用回路基板12が取付部としての支柱13を介して取付られており、点灯用回路基板12の表面12eは、シャーシ11の裏面11bと対向している。つまり、点灯用回路基板12の表面12a上に設けられた電気回路を構成する回路部品12a、12b、12c、12dが、所定の距離H0を保った空間に挟み込まれるようになっている。所定の距離H0は、回路部品のうち背の高い部品12a,12d等の高さよりも若干大きく設定される。
<平面型放電管>
図2に示すように、平面型放電管50は、一対の誘電体平板としてのガラス板54a、54bを対向配置し、周囲を封止部材53を使用して内部に密閉空間57(放電空間)を形成した密閉容器を構成し、この空間に給排気管56を介して希ガス等の放電ガスを封入している。密閉空間57内には、複数の誘電体リブ55が設けられている。この密閉容器の両外表面の各々には、一対の薄膜状の透明電極51a、51bが設けられている。一対のリード線52a、52bは、この一対の透明電極51a、51bと、導電体接続部53a、53bを介して接続固定されている。また、一方の透明電極51bの上面には、図示しない薄膜の反射部材が設けられている。なお、平面型放電管50から光が発光する発光面S(表面)とする。本実施形態においては、この発光面側Sの側が上面側となる。また、透明電極51a、51bおよび反射部材54は、極めて厚さが薄いために、図1では省略している。また、給排気管56、リード線52a、52bおよび導電体接続部53a、53bも、図1では省略している。
<平面型放電管の特徴>
平面型放電管50は、有機ELや導光板を利用した厚さの薄い発光体と比較して高輝度であり、しかも発光面Sから照射される光が均一であるなどの利点を有する。また、光源としての低温特性に優れていること、放電ガスに水銀を用いていないことなど、従来の蛍光灯と比較しても様々な長所を有している。このため、ランプユニットに応用した場合において、適用範囲が非常に大きい。
(第1の実施形態の作用・効果)
次に、第1の実施形態から把握される前述の作用効果以外の作用・効果を以下に列記する。
(1)シャーシ11の表面11a側に平面型放電管50を設け、シャーシ11の裏面11b側に点灯用回路基板12を設けることによって、コンパクトで纏まりのあるランプユニットとすることができる。すなわち、シャーシ11の表面の広さや形状を、平面型放電管50の表面の広さや形状に近づけることができるとともに、ランプユニットとしての厚みを極力抑えることが可能となる。
(2)薄型発光体としての平面型放電管50の裏面を熱伝導性の接合剤14を介して、放熱用部材としてのシャーシ11の第1面(表面11a)に配置しているので、平面型放電管50から放射される熱を熱伝導によってシャーシ11に伝えることができるため、好適に放熱させることができ、その結果、平面型放電管50の表面温度を低下させることが可能となる。ひいては、薄型発光体の表面に触れても火傷等の心配はなく安全を保つことが可能となる。
(3)点灯用回路基板12を放熱用部材としてのシャーシ11の第2面(裏面11b)側に配置し、シャーシ11に別部品としての取付部である支柱13を介して取り付けたので、平面型放電管50からシャーシ11に放熱された熱が、熱伝導により、直接、点灯用回路基板12に伝わることを防止することができる。ひいては、点灯用回路基板12に配置されている回路部品12a、12b、12c、12dの温度上昇の防止を図ることができ、誤動作の防止や回路部品の寿命を長く保つことが可能となる。
(4)点灯用回路基板12の電気回路を構成する回路部品12a、12b、12c、12dが配置された面側12eと、シャーシ11の第2面(裏面11b)側とが対向するように設けたので、点灯用回路基板12上に配置された回路部品12a、12b、12c、12dが、従来のようにランプユニットの外表面側へ突出することがない。したがって、ランプユニット全体の厚みH1を抑えることが可能となる。
(5)平面型放電管50の裏面をシャーシ11の表面11aに接触しているため、平面型放電管50の薄膜状電極である透明電極51bと金属材料からなるシャーシ11とが電気的に導通することになる。このとき、この透明電極51bが高圧側である場合には、誤ってシャーシ11に触れると感電の恐れがある。本実施形態では、シャーシ11と導通している透明電極51bは、加圧される電圧の低圧側とされているので、人が誤ってシャーシ11に触れても感電しないよいうにすることができる。
(6)漏れ電流が生じると平面型放電管50の点灯状態においてちらつきが発生するため、この漏れ電流を極力抑えることが必要となる。シャーシ11の表面11aに接触する平面型放電管50の透明電極51bを低圧側とすることにより、漏れ電流を極力抑えることができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明における第2の実施形態のランプユニット10を示した図であって、(a)はランプユニットの平面図、(b)は正面図である。ここで示される平面型放電管50は、図2で示した平面型放電管50と同じであるため説明を省略する。なお、図3において、第1の実施形態と同じ作用・機能を有する部品には、図1おいて付与した符号と同じ符号を付与している。ここでは、第1の実施形態と異なる構成について以下に説明する。
シャーシ11において、横方向に延びた延設部11dには、貫通穴11cが設けられている。その結果、第1の実施形態と比較して、縦幅は同等(B2=B1)であるが、横幅D2が大きくなっている(D2>D1))。そして、点灯用回路基板12の表面12e側に設けられた背の高い回路部品12a、12b、12dが、この貫通穴11c内に配置されるようにして、点灯用回路基板12が取り付けられている。
(第2の実施形態の作用・効果)
以上の構成から、前記第1の実施形態で示された作用・効果に加えて、次の作用・効果が把握される。
(7)点灯用回路基板12の電気回路を構成する部品のうち、第2面側へ突出する構成部品の一部分12a、12b、12dが、薄型発光体としての平面型放電管50の側面側の空間(貫通穴11c内)に配置されている。つまり、点灯用回路基板12の構成部品の中で、コンデンサやトランス等の大きな部品や背の高い部品が配置されている領域を、貫通穴11c内に配置させることによって、この貫通穴H11c内に配置された分だけ所定の距離H0(図1参照)をH0’(図3参照)へと小さくすることができるため、ランプユニット全体の厚みもH1(図1参照)からH2(図3参照)と小さくするが可能となる。この場合、前述したように横幅がD2と大きくなるが、ランプユニットの厚さを極力抑える手段としては大きな効果をもたらす。
(第3の実施形態)
図4は、本発明における第3の実施形態のランプユニット10を示した図であって、(a)はランプユニットの平面図、(b)および(c)は正面図である。ここで示される平面型放電管50は、図2で示した平面型放電管50と同じであるため説明を省略する。なお、図4において、第1および第2の実施形態と同じ作用・機能を有する部品には、図1おいて付与した符号と同じ符号を付与している。ここでは、第1および第2の実施形態と異なる構成について以下に説明する。
本実施形態は、第2の実施形態の構成に加えて、放熱手段15,15aを設けた点が異なる。すなわち、シャーシ11の裏面11bにおいて、点灯用回路基板12をを配置した以外の周辺領域上に、シャーシ11の裏面11bに密着するように、放熱手段としてのフィン部材15(図4(b)参照)あるいはパンチングメタル15a(図4(c)参照)を支持材15bを介して設けている。
(第3の実施形態の作用・効果)
以上の構成から、前記第1および第2の実施形態で示された作用・効果に加えて、次の作用・効果が把握される。
(8)放熱用部材としてのシャーシ11の第2面(裏面11b)と放熱手段としてのフィン部材15あるいはパンチングメタル15a(支持材15bを含む)が、シャーシ11の裏面11bに接触して形成されているので、シャーシ11から熱伝導によってフィン部材15あるいはパンチングメタル15aに熱が伝えられる。これらの放熱手段15,15aは、大気と接触する面積がシャーシ11よりも大きいために、好適に大気中に熱を放散させることができる。ひいては、ランプユニット全体の温度上昇を抑えることが可能となる。また、点灯用回路基板12を配置した周辺に、これらの放熱手段15,15aを配置し、周囲に突出しなように形成している。これによって、コンパクトな構成のランプユニットとすることができる。
(9)放熱手段としてパンチングメタル15aを用いると、市販の部品を用いることができる、また非常に小さな空間でも大気と接触する面積を好適に保つことができるため、簡単な構成で放熱手段を作成することができるとともに、コスト上昇を抑えることができる。
(第4の実施形態)
図5〜図11は、本発明における第4の実施形態のランプユニット10を示した図である。図5(a)(b)は斜視図、図6は、正面図、右側面図、左側面図、背面図、図7は、平面図とA−A断面図、図8は、底面図、図9は点灯用回路基板の分解斜視図、図10は、平面型放電管50が構成される部分の分解斜視図、図11は、拡大A−A断面図である。
次に、本実施形態について主に図11を参照して説明する。なお、図5〜図11において、第1〜第3の実施形態と同じ作用・機能を有する部品には、図1、図3および図4において付与した符号と同じ符号を付与している。ここでは、第1、第2および第3の実施形態と異なる構成について以下に説明する。
本実施形態では、シャーシ11が第1〜第3の実施形態と相違する構成部分であり、具体的には以下の点が異なっている。
(a)シャーシ11の表面11aには、平面型放電管50を収容する開口部11*を設け、その内部に平面型放電管50を収容して、平面型放電管50の表面(発光面S)側から、透光性を有する樹脂製の蓋体16をこの発光面Sに密着するようにしてこの開口部11aを塞いで固定している。
(b)シャーシ11の延設部11dをコの字型にした部分形成し、そのコの字の内部空間11e内側には、点灯用回路部品の背の高い部品が収容配置されるように、点灯用回路基板を固定配置している。
(c)シャーシ11の裏面11b側には、放熱手段としてのフィン部材15をシャーシ11と一体形成するように構成している。
(d)シャーシ11の周縁の両端には、このシャーシ11と一体形成された側壁部11f、11fを設けている。
(第4の実施形態の作用・効果)
以上の構成から、前記第1〜第3の実施形態で示された作用・効果に加えて、次の作用・効果が把握される。
(10)前記構成(a)によれば、蓋体16は透光性を有するため、平面型放電管50の発光面Sから発光される光を蓋体16を介して外部へ照射することができる。また、この蓋体**の内面は、平面型放電管50の表面(発光面S)上に形成されている透明電極51aに密着している。この透明電極51aは、電力の高圧側とされているが、蓋体16が樹脂製であるため、この蓋体16の外面から人が誤って触れても感電する恐れはない。また、外部からの衝撃に対しても平面型放電管50が割れにくく、仮に割れた場合でもガラス破片等が周囲に飛散することを防止することができる。
(11)前記構成(b)によれば、点灯用回路部品の背の高い部品がコの字型のシャーシ延設部によって覆われるため、外部からの衝撃に対して、その回路部品が破損することを防止できる。また、本実施形態のランプユニット10をシャーシ11の表面側(発光面側)から見た場合に、回路部品が見えないので、灯具として見栄えがよい。
(12)前記構成(c)によれば、別部品としての放熱手段を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
(13)前記構成(d)によれば、シャーシ11に側壁部11fを設けたので、構成部品が側壁部によって保護されるとともに、一体感のあるコンパクトなランプユニットであるとの印象を受ける。
(応用例等)
ところで、本発明は前記の実施形態に限定するものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施が可能である。
・ 前記実施形態では、平面型放電管50の裏面とシャーシ11の表面11aとは、接着剤14を介して固定されているが、このような接着剤層を省略して直接、密着させて固定するようにしてもよい。
・ 前記実施形態では、平面型放電管50の裏面に設けられた薄膜状電極を透明電極51bとしているが、必ずしも透明である必要はない。
・ 前記実施形態においては、ランプユニットの表面形状が、略長方形状の箱型形状をしているが、これらに限定するものではなく、薄型発光体の表面形状と相似形にするなどして、表面形状を略正方形、略長方形、略円形等、その他の多角形や楕円型としても良い。
・ 前記実施形態において説明した平面型放電管50は、両外面に透明電極が形成されているとしているが、これに限定するものではなく、透明電極の一方が平面型放電管11の内部(放電空間内)に形成されているものを採用しても良いし、発光面でない側の透明電極を金属薄膜状電極としても良い。また、他の電極配置を利用した平面型放電管であってもよく、電極の配置には限定されない。
・ 前期実施形態においては、薄型発光体として平面型放電管を用いたが、これに限定しなくてもよい。例えば、有機ELや円環型の誘電体バリア放電管を複数並列に並べた平面ユニットを平面型放電管の代わりに用いてもよい。
第1の実施形態におけるランプユニットであって、(a)はその平面図、(b)はその正面図である。 第1の実施形態に用いた平面型放電管であって、(a)はその断面図、(b)は(a)のC−C断面図である。 第2の実施形態におけるランプユニットであって、(a)はその平面図、(b)はその正面図である。 第3の実施形態におけるランプユニットであって、(a)はその平面図、(b)および(c)はその正面図である。 第4の実施形態におけるランプユニットであって、(a)はランプユニットの表面側から見た斜視図、(b)は裏面側から見た斜視図である。 第4の実施形態におけるランプユニットであって、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は背面図である。 第4の実施形態におけるランプユニットであって、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 第4の実施形態におけるランプユニットの底面図である。 第4の実施形態におけるランプユニットにおいて、点灯用回路基板を分解した場合の斜視図である。 第4の実施形態におけるランプユニットにおいて、平面型放電管の収容部分を分解した場合の斜視図である。 第4の実施形態におけるランプユニットの拡大A−A断面図である。 特許文献1に記載の従来の誘電体バリア放電管を示す図である。 特許文献2に記載の従来の照明具用基盤を示す図である。 特許文献3に記載の従来の照明具用基盤を示す図である。 特許文献1に記載の従来の平面型照明装置を示す図である。 特許文献1に記載の従来の誘電体バリア放電管を示す図である。 特許文献1に記載の従来の誘電体バリア放電管を示す図である。
符号の説明
10・・・ランプユニット、11・・・放熱用部材としてのシャーシ、12・・・点灯用回路基板、13・・・支柱、14・・・熱伝導性の接合剤層としての接合剤、50・・・薄型発光体としての平面型放電管、S・・・発光面。

Claims (5)

  1. 表面から発光する薄型発光体の裏面を熱伝導性の接合剤層を介して、または、裏面を直接、密着して放熱用部材の第1面に配置するとともに、
    前記薄型発光体と電気的に接続した同薄型発光体の点灯用回路基板を、前記放熱用部材の第2面側に配置するように構成したランプユニットであって、
    前記点灯用回路基板の電気回路を構成する部品が配置された面側と、前記放熱用部材の第2面側とが対向するように、前記点灯用回路基板を前記放熱用部材に取付部を介して取り付けた、
    ことを特徴とするランプユニット。
  2. 前記点灯用回路基板の電気回路を構成する部品のうち、第2面側へ突出する構成部品の一部分が、前記薄型発光体の側面側の空間に配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のランプユニット。
  3. 前記放熱用部材の第2面側には、該放熱用部材の第2面と接触して形成される放熱手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のランプユニット。
  4. 前記薄型発光体は、平面型放電管である、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のランプユニット。
  5. 前記平面型放電管の裏面には、薄膜状電極が形成されるとともに、当該薄膜状電極は前記平面型放電管に加圧される電圧の低圧側とされる、
    ことを特徴とする請求項4に記載のランプユニット。
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