JP2012216314A - Led照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 直下照度の向上及び照度分布の良好なLED照明装置を提供すること
【解決手段】 透明或いは半透明の筒状のランプケース13と、そのランプケースの周面の一部に設けられた開口部13bに装着される金属製の支持筐体16と、そのランプケースの内部で支持筐体に実装される複数のLED14と、を備える。ランプケースの内部であって、LEDの外側に反射板としての傾斜片16cを配置する。LEDから出射された光の一部は傾斜片16cで反射されて中央側に進むため、直下照度が向上する。よって、照度分布を良好にするためにLEDの位置を奥側(中心より上方)に移動しても充分な直下照度が得られる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、LEDを発光源としたLED照明装置に関するもので、より具体的には、蛍光灯に変わる照明装置に関する。
近年、地球温暖化や環境破壊を抑制するために二酸化炭素量の低減が切に望まれている。照明装置においては、光源のエネルギー効率の高さや寿命の長さからLED(発光ダイオード)を利用した照明の利用が推奨され、普及が進んでいる。特に、電球タイプのものは従来設置されている照明器具との置き換えが容易なことから、LEDを透明体の内部に設置して電球の形状にしたLED照明装置が商品化されて普及しつつある。また、蛍光灯は、白熱電球に比べると寿命が長いものの長時間の使用に伴い、発光状態の劣化を生じる。発光状態の劣化は、発光量の低下であったり、点滅・ちらつきなどがあったりする。そこで、直管タイプの蛍光灯においてもLEDを用いた照明装置が提案されている。
図1(a)は、この種のLEDを用いた照明装置の一例を示している。図示するように、照明装置1は、ポリカーボネイト性の円筒状のランプケース2内に複数のLED3を直線状に配列した実装基板4を挿入配置して構成される。この種の照明装置は、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されたた照明装置は、図1(a)に示す基本構成を前提とし、さらに実装基板4の裏面側に帯板状のアルミ板を貼り付ける。ランプケース2内の空間にシリコンを充填する。これにより、LED3から発生する熱は、アルミ板さらにはシリコン内を伝わり、外周囲に向けて拡散していく。
特開2009−54405号公報
図1(a)に示すように、LED3をランプケース2の中心(直径上)に配置した場合に従来の蛍光灯と同等の直下照度及び照度分布が得られるように設定し、その状態のままLED3の位置を上下にずらすと以下のようになる。
まず、図1(b)に示すように、LED3をランプケース2の中央部より下に設置すると光の利用効率自体が上昇し直下照度を上げることができる。しかし、光の出射範囲が狭くなり(光の広がりが少なくなり)、光源を直接見たときの眩しさ(ギラツキ)が増加して蛍光管の代替光源としては使いにくくなる。
一方、図1(c)に示すように、LED3をランプケース2の中央部より上に設置すると光を全体的に広げることができるものの光の利用効率自体が低下し直下照度が低下する。よって、直下照度と照度分布は、一方を良くすると他方が悪くなると言うように二律背反の状況となり、両方とも向上させることはできなかった。
さらに、LED照明装置において、LED配置の上下により照度特性が変化するのはランプケース2とLED3の位置関係が変化してLED3からの主な出射方向と範囲が変動するためである。しかし、この方法で制御できる幅は限られており、設置環境下へ十分に活用できるものではなかった。
また、LED素子は高い発光効率を持ち、発光面の面積あたりの明るさ(輝度)は高い。しかし、発光面の面積を大きくできないため、物を照らした時の明るさ(照度)は従来の白熱電球や蛍光灯に比べると一般的に低い。そのため、蛍光灯のような広範囲を恒常的に照らすことを目的とする器具では、複数のLED素子を同時に点灯させるか、投入する電流を増加させて利用されることが殆どである。しかし、このような構成では、いずれもLEDからの発熱量の増大を引き起こしてLEDの温度を増加させてしまう。LEDは温度が上昇すると発光効率が低下するため、更なる出力の増大やLEDの増加が必要になり好ましくない。
逆に、LEDの温度を減少させることは照明特性を向上し、エネルギー消費や製造コストの削減に貢献することとなる。また、動作時の温度はLEDの使用寿命も左右する。従って、蛍光管からLEDへの置換を実現するには、上述した設置環境下への適切な直下照度及び照度分布が得られるようにすることに加え、放熱対策を万全にする必要もある。特許文献1に開示された発明では、LEDから発せられた熱は、ランプケース2内に充填したシリコン内を外周囲に向けて拡散していくようにしている。しかし、外周囲は熱伝導率があまり高くないポリカーボネイトからなるランプケース2が位置しており、そのランプケース2の表面が放熱面となることから、効率的に放熱することができない。
また、実装基板4の裏面側(LED3の非装着面)側に熱伝導率の高いアルミ製のヒートシンクを設置することで、効率よく放熱する方式をとることが考えられる。係る構成を採ると、図2(b)に示すようにLED3の配置面を低下させると、実装基板4の上方空間も広がりヒートシンクの寸法形状も大きくできるため、放熱面積も増加して高い放熱効果が期待できる。しかし、図2(c)に示すようにLED3の配置面を上昇させると、実装基板4の上方空間も狭くなりヒートシンクの寸法形状ひいては放熱面積が小さくなって全体の電力効率が減少してしまう問題がある。
従って、放熱性と光の利用効率向上(直下照度の向上)としてはLED3の配置面を低下させたい要望があり、一方、照明装置としての特性を向上する(照度分布を広くしたり、光のバラツキを抑制したりする)にはLED3の配置面を上昇させる(奥側に移動させる)ことが必要であるという二律背反の状況に陥っているという課題がある。
上述した課題を解決するため、本発明のLED照明装置は、(1)透明或いは半透明の筒状のランプケースと、そのランプケースの周面の一部に設けられた開口部に装着される金属製の支持筐体と、そのランプケースの内部で前記支持筐体に実装される複数のLEDとを備え、前記ランプケースの内部であって、前記LEDの外側に反射板を傾斜配置するようにした。
LED照明装置内に反射板を取り付けることにより、要求される指向範囲より外側に進む光を反射板で中央側に集光させることができる。これにより、全体的な広がり(照度分布)は従来のLED照明装置と比較して同等であり、直下照度のみ明るくさせることができる。LED照明装置内に反射板を取り付けるため、反射板を設けないLED照明装置と比較して直下照度にて、約15〜32%向上させることができる。
すなわち、本発明ではLEDの外側(側面)に反射体を設置しこの構成ではLEDの出射光がランプケース内で拡散される前に出射光を制御できるため、光の制御性がより高く、大きな照度向上の効果が得られる。
また、反射板の光学特性や設置角度によって照明装置の配光性能を種々に変えることができ、要求される仕様に応じて最良の照度特性を持つ照明装置を提供できる。そしてその設計パラメータも反射板の角度とLEDを設置する位置の二つであり、これらのパラメータは一定の手順に従って簡便に求められるため、設計・製造コストの増加を小さく抑えながら照明装置の直下照度を向上させることができる。
このように、本発明は、LED発光面の外側にある角度をもった反射板を追加することにより、それぞれのLEDの設置する位置により異なる構造で最高の効果が得られる。このような構成を採用することで以下の優位性が現れる。第一に、光源装置内に反射板が搭載され、すでに配光特性が最適なものに制御されているので、光源を設置する筐体の反射器の構成に依らず安定した特性を有し、従来の蛍光灯で使用していた反射器具(埋め込み型・逆富士型・反射笠等)の設置する必要もなくなるため、器具を含めたトータル設置コストが低減できる。第二に、反射板の設置角度とLEDの構成が単純で設計も容易なため、設計・製造コストを小さく抑えながら直下照度の向上させる効果がある。第三に、照射範囲内の全体的な照度は従来品(反射板なしのLED照明装置)と同等で、特に直下照度を向上させたい場合は、もっとも有効な効果が得られる。
(2)前記反射板は、前記LEDの発光面の両側に配置されるようにするとよい。このようにすると、より効率よく対称的に光を中央に集めることができ、直下照度を向上させることができる。
(3)前記反射板は拡散型とすることができる。(4)また、前記反射板は鏡面型とすることもできる。
(5)前記反射板は、熱を拡散することのできる熱伝導経路を構成するとよい。このようにすると、放熱性能も向上し、LEDを効率よく発光させることができる。
(6)前記反射板は、前記支持筐体と一体に形成されるようにするとよい。支持筐体は金属製であるため、当該部位でもヒートシンク機能を発揮して放熱する。そこで、反射板を支持筐体と一体化することで放熱性能を向上させることができる。しかも、支持筐体は、例えばアルミニウムを押出し成型で製造できるため、反射板を設けても反射板なしの場合と製造コストはあまり変わらないですむ。
(7)前記LEDは、前記ランプケースの中心位置或いは中心よりも奥側(実施形態の上側)に位置させるとよい。このようにすると、奥側に移動して照度分布を広くするとともに光のバラツキを抑制しつつ、直下照度を高くすることができる。
本発明は、反射板(拡散型または鏡面型)を設置することにより、光高拡散機能を付加させることが可能となり、LED照明の低消費電力化及びLED数量を削減可能なLED照明装置を提供することができる。
(a)は従来例を示し、(b),(c)は従来例に基づいて変形した例を示す断面図である。 (a)は本発明に係るLED照明装置の第一実施形態示す一部破断正面図であり、(b)はその一部破断平面図であり、(c)はその側面図である。 (a)は本発明に係るLED照明装置の第1実施形態を示す断面図であり、(b)はその変形例を示す断面図である。 パラメータとなる角度を説明するための模式図である。 照度分布の一例を示す図である。 照度分布の一例を示す図である。 (a)は本発明に係るLED照明装置の第2実施形態を示す断面図であり、(b)はその変形例を示す断面図である。 照度分布の一例を示す図である。 照度分布の一例を示す図である。 (a)は本発明に係るLED照明装置の第3実施形態を示す断面図であり、(b)はその変形例を示す断面図である。
[第1実施形態]
図2及び図3(a)は、本発明に係るLED照明装置の第1実施形態を示している。この照明装置10は、両端が開口した円筒状の管体11と、その管体11の両端に装着して閉塞する口金12と、管体11内に実装されるLED14を取り付けた帯板状の実装基板15と、を備えている。
管体11は、断面略C字状に形成された本体13aを備えたランプケース13と、そのランプケース13の本体13aの円周の一部が切断されて形成される開口部13bに装着される金属製の支持筐体16とからなる。ランプケース13は、透明或いは半透明のポリカーボネイト製であって、開口部13bに臨む本体13aの先端部13cは、やや内側に曲げられた形状となる。図3(a)に示す断面形状のものが、軸方向に伸びるように形成される。
支持筐体16の外周面16aは円弧状に形成されており、その外周面16aの曲率半径と、ランプケース13の本体13aの半径は略一致させている。これにより、ランプケース13の開口部13bに支持筐体16を取り付けた状態では、本体13aの外周面と支持筐体16の外周面16aは同一の円周面上に位置し、管体11は、1本の円筒管となる。よって、本実施形態の照明装置10は、従来の蛍光灯と同様の外観となり、ユーザに違和感を与えない態様となる。
支持筐体16は、円弧状の外周面16aの内側に、平面状のベース部16bを設けている。このベース部16bの両端は、外周面16aの両端よりも内側に位置する。そして、外周面16aのうち、ベース部16bより外側の先端部分は円弧状の凸片16dとなる。このベース部16bの外周面16aとの非対向側の中央に、実装基板15が貼り付けられる。取り付け構造については、詳細は後述する。
ベース部16bの実装基板15(LED14)の取付面側には、実装基板15の両側縁近傍から外側に向けて傾斜状に伸びる傾斜片16cを備える。この傾斜片16cの先端と、凸片16dの間に所定の空隙が形成される。この空隙内に、ランプケース13の本体13aの先端部13cが挿入される。これにより、ランプケース13は、支持筐体16に固定される。
そして上記の形状からなる支持筐体16は、アルミニウムを押し出し形成して図3(a)に示す断面形状のものが軸方向に伸びるように形成される。すなわち、本実施形態の支持筐体16は、上述したように、ランプケース13や実装基板15(LED14)を支持・固定するためのベース部材となるが、さらに熱伝導率の良好な金属(ここではアルミニウム)で形成するため、ヒートシンクとしての放熱機能も備えている。この放熱機能については後述する。
一方、実装基板15は、ガラスエポキシ基板により構成され、その表面には、所定のプリント配線が形成される。実装基板15の所定位置には、多数のLED14が装着され、LED14のハンダ付けリードとプリント配線とがハンダ付け等で接続される。LED14は、一定のピッチで一列に配置しているが、そのレイアウトは任意である。また、本実施形態の照明装置10は、実装基板15にガラスエポキシ基板を用いることで、軽量化を図っている。実装基板15上のLED14の実装ピッチ及びランプケース13の光透過率を適正化することにより、LED14のギラツキを防止する。
実装基板15の裏面、すなわち、LED14の非装着面は、熱伝導性の良好な放熱シート17を装着し、その放熱シート17を支持筐体16に装着する。放熱シート17は、ある程度の弾力性を有し、接触する相手の接触面の形状に合わせて変形して密着する。よって、実装基板15の裏面に直接支持筐体16を接触させる場合、互いの接触面が鏡面ではないので、微視的に見ると非接触の部分が存在するが、本実施形態では放熱シート17の両面がそれぞれ密着することから熱伝導の効率は高くなる。放熱シート17に替えて、熱伝導の良好な樹脂層を設けても良い。
放熱シート17は、本実施形態では、実装基板15の裏面側全面に設けているが、一部分に設けるようにしても良い。その場合、発熱源となるLED14からの発熱を効率よく支持筐体16側に伝えるために、少なくともLED14の実装部分の裏面側領域及びその周辺に配置すると良い。
放熱シート17と実装基板15との間、並びに放熱シート17と支持筐体16との間の接合は、接着剤等を用いて接着することにより行うことができる。また、例えば、放熱シート17を間に挟んだ状態で実装基板15と支持筐体16とをボルト・ナット等で連結しても良い。もちろんそれ以外の各種の手法を採ることができる。
上述したように支持筐体16は、平板状のベース部16bと湾曲した外周面16aとを備え、両者の間には所定の空間が確保された中空に形成されている。このように空間が設けられているので、軽量化が図れる。支持筐体16を中空構造とし、支持筐体16の部分の重量が軽量化できたので、本実施形態のように、支持筐体16を管体11内に納めることができる。よって、その外形状は、上述したように、通常の蛍光灯と同様の形態となり、例えば、既存の一般の蛍光管に対し、本実施形態のLED照明装置を交換するだけで設置できる。そして、装置全体の重量も軽いので、口金12に設けた端子12aを既存の照明器具のソケットに取り付けたとしても、落下等のおそれもない。
本実施形態では、支持筐体16が、ヒートシンクとしての放熱機能を発揮する。すなわち、LED14から発せられた熱は、実装基板15から放熱シート17を経由し支持筐体16に伝わり、支持筐体16の外部に露出している外周面16aから放熱するようになる。
さらに本実施形態では、支持筐体16にアルミニウムで一体的に形成された傾斜片16cを設けたため、この傾斜片16cは熱伝導板となり、伝導経路の増加による熱拡散性の増加により放熱機能の能力が向上する。すなわち、LED14から発せられた熱は、熱伝導率の関係から金属筐体である支持筐体16への熱拡散と筐体表面での冷却がメインの放熱経路となる。アルミニウムから形成される支持筐体16の熱伝導性は良好であるため、特に重要となるのは筐体表面での放熱性であり、表面積が大きいほど放熱性能も高くなる。本実施形態では、LED14の設置面(ベース部16bの位置)を管体11の中心よりも高くしたことに伴い、支持筐体16の外周面16aの表面積が小さくなるが、傾斜片16cを設けることで、その分、表面積が増大するため、十分な放熱効果が発揮する。また、傾斜片16cは、管体11の内部に存在しているため、照明装置10の外観上は円筒形であり、見た目での違和感もない。
次に、本実施形態の照明装置10における直下照度と照度分布を説明する。まずLED14の設置面を中心から上にずらすことで、図1(c)と同様にLED14からの光の出射範囲が広くなるとともに、光源の眩しさを抑制することができる。よって、照度分布は良好になる。
一方、LED14の設置面を高くした場合は光の利用効率が落ち、LED14の表面から垂直方向に直接進む光に基づく直下照度は低下する。しかし、本実施形態では、LED14の出射方向の両サイドに、アルミニウムで一体的に形成された傾斜片16cを設けたため、係る傾斜片16cが反射板として機能する。よって、係る傾斜片16cの角度や位置を適宜に設定することで、光の利用効率を高めることができる。このような構成を採用することで、光の出射範囲、利用効率、眩しさ、放熱性能についてそれぞれ最大または最良の特性を維持することができる。
すなわち、LEDは面発光体であるため指向特性は一般的に120度程度である。但し、120度の外に放射される光がある。これらの光は、要求される指向特性(120度)から外れるもので、照射に有効に機能しない。特に、本実施形態のようにLED14の設置面を高くした場合には、係る外に放射される光が多くなる。これから光の利用効率の低下を招く。そこで、係る指向特性から外れる光を傾斜片16cの表面で反射させて光路を変え、要求範囲の内側(LED14の直下の中央領域)に放射される構成にする。そして、反射板を構成する傾斜片16cの角度を変えることで、照明装置の配光性能を変えることができる。また、傾斜片16cの表面での反射効率を高めるため、傾斜面16cの表面を鏡面仕上げにするとより良くなる。
このように直下照度が向上するのは、要求させる指向特性から外れる光をあるいは比較的外側の領域に進む光を利用しているため、上述したように全体的な広がり(照度分布)は従来のLED照明装置と比較して同等となる。よって、LED照明装置内に傾斜片16c(反射板)を設けることにより、全体的な広がり(照度分布)は従来のLED照明装置と同様に良好にしつつ、直下照度も明るく良好なものにすることができるとともに、放熱効果も良好になる。
[第1実施形態の変形例]
*変形例1
図3(b)は第1実施形態の変形例1を示している。第1実施形態では、支持筐体16の外周面16aを円弧状にするとともに、その外周面16aとベース部16bの間に空間を形成したが、この変形例では、ベース部16bの外側(実装基板15の非取付面側)に複数の放熱フィン16eを設けた。これにより支持筐体16の表面積がさらに増大するため、放熱性能がさらに向上する。また、各放熱フィン16eの先端は、管体11の外周上に位置させ、通常の円筒形からなる蛍光灯と違和感がないようにしている。この変形例では、放熱性能が向上するが、直下照度と照度分布については、第1実施形態と同等である。なお、その他の構成並びに作用効果は、上述した第1実施形態のものと同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
*変形例2
上述した第1実施形態並びに変形例1は、いずれも反射板となる傾斜片16cを支持筐体16と一体に形成したが、本発明はこれに限ることはなく、両者を別部材として形成してそれらを組み付けるようにしてもよい。かかる場合、反射板の材質は支持筐体16と同じアルミニウムとしてもよいし、それ以外のものを用いてもよい。そして、第1実施形態等では反射板を傾斜片16cとして支持筐体16と一体に形成することで傾斜片16cも熱伝導板となり、伝導経路の増加による熱拡散性の増加により放熱機能の能力の向上を図るようにしたが、別部材として形成する場合にはかかる放熱機能はなくても良い。つまり、少なくとも反射機能を備えれば良く、反射板の材質選択に自由度が増す。そして、反射機能としても、表面を鏡面加工した鏡面反射板でも良いし、光拡散性を有する拡散板(拡散反射板)でも良い。もちろん、反射板を支持筐体16と別部材で構成した場合でも、反射板を熱伝導率の高い材質で製造するとともに熱拡散経路になるように構成することで、放熱機能を発揮させるようにしても良い。
[第1実施形態及び変形例の実施例・評価]
図4は、傾斜片の設置角度を説明する各実施形態並びに変形例共通の模式図を示している。LED14の中心から傾斜片(反射板)16cの先端を結ぶ線によって得られる角度範囲(LED放射角度)をAとし、傾斜片16cの傾斜角度(ベース部16bの延長線と傾斜片16cのなす角)をBとする。
この時、角度範囲Aが80度とすると、直下照度がもっとも向上するのは、上記の第1実施形態並びに変形例に関係無く、角度Bが50度〜70度である。そして図1(c)に示す反射板のないタイプの直下照度を100とした場合、拡散反射板とした場合の直下照度は125、鏡面反射板とした場合の直下照度は154にあがる。
図5は、上記の角度Aを80度とした場合のLED照明装置の照度分布を示している。LEDの真下の位置が照度もピークとなり、左右に離れるに従って照度は下がる。図5において、aは鏡面反射板を使用した場合(角度B=60度)の照度分布であり、bは拡散反射板を使用した場合(角度B=60度)の照度分布であり、cは傾斜片を設けないタイプの照度分布である。また、グラフの目盛りは、横軸は1目盛が1mであり、縦軸は1目盛が50ルクスである。そして、各軸の原点位置は、横軸は照度がピークとなっている中央が0(LEDの直下)であり、そこから1目盛あたり左右に1mずつ離れるようになり、縦軸は横軸と交わる一番下のラインが0ルクスとなる。周囲に広がる光が直下に集まるため、直下照度が高くなることが確認できる。
また、指向特性の要求範囲を120度とした場合は、角度範囲Aは110度になり、角度Bは40度〜60度が理想的になる。そして、図1(c)に示す反射板のないタイプの直下照度を100とした場合、拡散反射板とした場合の直下照度は111、鏡面反射板とした場合の直下照度は118にあがる。
図6は、上記の角度Aを110度とした場合のLED照明装置の照度分布を示している。LEDの真下の位置が照度もピークとなり、左右に離れるに従って照度は下がる。図6において、aは鏡面反射板を使用した場合(角度B=50度)の照度分布であり、bは拡散反射板を使用した場合(角度B=50度)の照度分布であり、cは傾斜片を設けないタイプの照度分布である。また、グラフの目盛りは、横軸は1目盛が1mであり、縦軸は1目盛が50ルクスである。そして、各軸の原点位置は、横軸は照度がピークとなっている中央が0(LEDの直下)であり、そこから1目盛あたり左右に1mずつ離れるようになり、縦軸は横軸と交わる一番下のラインが0ルクスとなる。周囲に広がる光が直下に集まるため、直下照度が高くなることが確認できる。
さらに鏡面反射板を用いた場合は反射板を設けないタイプに比べて照度が向上する領域は狭いが直下照度の増加が大きいので、特に直下照度を向上させたい場合に有利となる。一方、拡散反射板を用いた場合は広い範囲で照度を向上できるため、照射の範囲を重視する場合に有利となる。
[第2実施形態及び変形例]
図7(a)は本発明の第2実施形態を示している。この図7(a)と図3(a)を比較すると明らかなように、本実施形態では、LED14の設置面(ベース部16bの位置)を管体11の中心付近に設置した。これに伴い、支持筐体16の外周面16aが管体11の約半周に渡り形成されることになり、支持筐体16の外周面16aの表面積が増加する。これに伴い放熱性能が向上する。一方、直下照度は第1実施形態と比較すると増加する(8%程度)が、照度が向上する範囲は狭くなる傾向にある。但し、図1(a)に示す反射板(傾斜片16c)を設けないタイプに比べると良好な結果が得られる。なお、その他の構成並び作用効果は第1実施形態と同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
また、図7(b)は第2実施形態の変形例1である。この図7(b)と図3(b)を比較すると明らかなように、本実施形態では、LED14の設置面(ベース部16bの位置)を管体11の中心付近に設置した。これに伴い、支持筐体16に設けた放熱フィン16eが長くなり、上記と同様に放熱性能が向上する。その他の構成並び作用効果は、上述した実施形態並びに変形例と同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
また、この第2実施形態をベースにしたものにおいても、上述した変形例2のように傾斜片を別部材からなる反射板で構成し、また、その反射板に放熱機能を持たせないようにする変形実施も可能である。
[第2実施形態及び変形例の実施例・評価]
この第2実施形態並びに変形例において、角度範囲Aが80度とすると、直下照度がもっとも向上するのは、上記の第2実施形態並びに変形例に関係無く、角度Bが50度〜70度である。そして図1(a)に示す反射板のないタイプの直下照度を100とした場合、拡散反射板とした場合の直下照度は118、鏡面反射板とした場合の直下照度は149にあがる。
図8は、上記の角度Aを80度とした場合のLED照明装置の照度分布を示している。LEDの真下の位置が照度もピークとなり、左右に離れるに従って照度は下がる。図8において、aは鏡面反射板を使用した場合(角度B=60度)の照度分布であり、bは拡散反射板を使用した場合(角度B=60度)の照度分布であり、cは傾斜片を設けないタイプの照度分布である。また、グラフの目盛りは、横軸は1目盛が1mであり、縦軸は1目盛が60ルクスである。そして、各軸の原点位置は、横軸は照度がピークとなっている中央が0(LEDの直下)であり、そこから1目盛あたり左右に1mずつ離れるようになり、縦軸は横軸と交わる一番下のラインが0ルクスとなる。周囲に広がる光が直下に集まるため、直下照度が高くなることが確認できる。
また、指向特性の要求範囲を120度とした場合は、角度範囲Aは110度になり、角度Bは40度〜60度が理想的になる。そして、図1(a)に示す反射板のないタイプの直下照度を100とした場合、拡散反射板とした場合の直下照度は108、鏡面反射板とした場合の直下照度は116にあがる。
図9は、上記の角度Aを110度とした場合のLED照明装置の照度分布を示している。LEDの真下の位置が照度もピークとなり、左右に離れるに従って照度は下がる。図9において、aは鏡面反射板を使用した場合(角度B=50度)の照度分布であり、bは拡散反射板を使用した場合(角度B=50度)の照度分布であり、cは傾斜片を設けないタイプの照度分布である。また、グラフの目盛りは、横軸は1目盛が1mであり、縦軸は1目盛が60ルクスである。そして、各軸の原点位置は、横軸は照度がピークとなっている中央が0(LEDの直下)であり、そこから1目盛あたり左右に1mずつ離れるようになり、縦軸は横軸と交わる一番下のラインが0ルクスとなる。周囲に広がる光が直下に集まるため、直下照度が高くなることが確認できる。
さらに鏡面反射板を用いた場合は反射板を設けないタイプに比べて照度が向上する領域は狭いが直下照度の増加が大きいので、特に直下照度を向上させたい場合に有利となる。一方、拡散反射板を用いた場合は広い範囲で照度を向上できるため、照射の範囲を重視する場合に有利となる。
[第3実施形態及び変形例]
図10(a)は本発明の第3実施形態を示しており、図10(b)はその変形例1を示している。本実施形態並びに変形例は、LED14の設置面(ベース部16bの位置)を管体11の中心よりも下側(光の放射側)に設置した。これにより、支持筐体16の表面積がさらに増えるため、放熱性能が向上する。そして直下照度は第1実施形態と比較すると増加する(8%程度)が、照度が向上する範囲は狭くなる傾向にある。なおその他の構成並び作用効果は、上述した各実施形態並びに変形例と同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
また、この第3実施形態をベースにしたものにおいても、上述した変形例2のように傾斜片を別部材からなる反射板で構成し、また、その反射板に放熱機能を持たせないようにする変形実施も可能である。
[第3実施形態及び変形例の実施例・評価]
この第3実施形態並びに変形例において、角度範囲Aが80度とすると、直下照度がもっとも向上するのは、上記の第3実施形態並びに変形例に関係無く、角度Bが50度〜70度である。そして図1(b)に示す反射板のないタイプの直下照度を100とした場合、拡散反射板とした場合の直下照度は115、鏡面反射板とした場合の直下照度は140にあがる。
また、指向特性の要求範囲を120度とした場合は、角度範囲Aは110度になり、角度Bは40度〜60度が理想的になる。そして、図1(b)に示す反射板のないタイプの直下照度を100とした場合、拡散反射板とした場合の直下照度は105、鏡面反射板とした場合の直下照度は110にあがる。
[その他]
このように、理想の照度特性を得るにはLEDの放射角度Aが重要になることが分かる。放射角度AはLED出射光を反射させるか否かの切り分けを行っており、要求する指向特性に応じて最適なAを選択することで理想の照度特性を得ることができる。すなわち、筐体の製造上もしくはその他の理由でLEDの設置面、反射板の取り付け位置が決まっているとき、放射角度Aが目的の値(要求指向特性120度ならA=110度)となるように反射器の角度を決定すればよい。すなわち、本発明により、製造上の容易さや強度、放熱性などを有利になるような筐体構成を用いながら、適切な反射器角度を選択することで要求仕様に応じた最適な照度特性を持たせることができる。
なお、ヒートシンクとして機能させる材質は、アルミニウムに限ることはなく、銅、マグネシウム、鉄、などの各種の金属を用いることができる。但し、熱伝導性が良好なことと、軽量なことからアルミニウムが適しているので、上述した実施形態及び変形例ではアルミニウムを用いた。
本発明のLED照明装置では、従来のLED照明装置と比較し、直下照度が向上したものが設計可能となり、従来型の蛍光灯に代わる照明設備等の代替品として使用されることとなる。
10 照明装置
11 管体
12 口金
13 ランプケース
14 LED
15 実装基板
16 支持筐体
16c 傾斜片(反射板)
17 放熱シート

Claims (7)

  1. 透明或いは半透明の筒状のランプケースと、そのランプケースの周面の一部に設けられた開口部に装着される金属製の支持筐体と、そのランプケースの内部で前記支持筐体に実装される複数のLEDと、を備え、
    前記ランプケースの内部であって、前記LEDの外側に反射板を傾斜配置することを特徴とするLED照明装置。
  2. 前記反射板は、前記LEDの発光面の両側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 前記反射板は拡散型であることを特徴とする請求項1または2に記載のLED照明装置。
  4. 前記反射板は鏡面型であることを特徴とする請求項1または2に記載のLED照明装置。
  5. 前記反射板は、熱を拡散することのできる熱伝導経路を構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のLED照明装置。
  6. 前記反射板は、前記支持筐体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のLED照明装置。
  7. 前記LEDは、前記ランプケースの中心位置或いは中心よりも奥側に位置させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のLED照明装置。
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