JP2014178429A - 分割工具に着脱可能なアタッチメント、分割工具、及び光ファイバケーブルの分割方法 - Google Patents

分割工具に着脱可能なアタッチメント、分割工具、及び光ファイバケーブルの分割方法 Download PDF

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Hironobu Morioka
寛遵 森岡
Kazutoshi Takamizawa
和俊 高見沢
Yuji Aoyanagi
雄二 青柳
Junji Daido
淳司 大堂
Hironari Iio
博成 飯生
Keita Kuramoto
圭太 倉本
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Abstract

【課題】小型化された光ファイバケーブルに分割工具を適用させる。
【解決手段】本発明は、上レバー及び下レバーと、上側凹部及び上側切り込み刃を有する上側加工部と、下側凹部及び下側切り込み刃を有する下側加工部とを備える分割工具に着脱可能なアタッチメントである。上側凹部よりも小さい凹溝状の第1凹部と、上側切り込み刃の通過可能な上側切り込み刃用穴とを有し、上側加工部に装着されると、上側凹部よりも内側に第1凹部が配置されるとともに、上側切り込み刃が上側切り込み刃用穴を通過して第1凹部から下方に突出する第1アタッチメントと、下側凹部よりも小さい凹溝状の第2凹部と、下側切り込み刃の通過可能な下側切り込み刃用穴とを有し、下側加工部に装着されると、下側凹部よりも内側に第2凹部が配置されるとともに、下側切り込み刃が下側切り込み刃用穴を通過して第2凹部から上方に突出する第2アタッチメントとを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、分割工具に着脱可能なアタッチメント、分割工具、及び光ファイバケーブルの分割方法に関する。
光ファイバケーブルから光ファイバを取り出すため、光ファイバケーブルを分割する分割工具として、特許文献1に記載の分割工具が知られている。また、加入者宅への光ファイバの引き込み作業や、構内ネットワークの構築作業などにおいて、非特許文献1の分割工具が用いられている。
また、分割工具によって分割される光ファイバケーブルとして、特許文献2に記載の光ファイバケーブルが知られている。
特開2008−70660号公報 特開2008−70601号公報
SEIオプティフロンティア株式会社、"DFケーブル分割工具"、[online]、[平成25年2月19日検索]、インターネット<URL: http://www.seof.co.jp/product/tool/pdf/DF.pdf>
光ファイバケーブルの改良などによって、光ファイバケーブルの外形が変更され、小型化されることがある。しかし、特許文献1や非特許文献1の分割工具は、適用できる光ファイバケーブルの形状に制約があり、小型化された光ファイバケーブルに適用すると分割作業が困難であった。
本発明は、光ファイバケーブルの形状に制約のある分割工具を小型化された光ファイバケーブルに適用することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、開閉可能な上レバー及び下レバーと、凹溝状の上側凹部と、前記上側凹部から下方に突出する上側切り込み刃とを有し、前記上レバーの側方に設けられた上側加工部と、凹溝状の下側凹部と、前記下側凹部から上方に突出する下側切り込み刃とを有し、前記下レバーの前記側方に設けられた下側加工部とを備えた分割工具であって、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記上側凹部と前記下側凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割する前記分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、前記上側凹部よりも小さい凹溝状の第1凹部と、前記上側切り込み刃の通過可能な上側切り込み刃用穴とを有し、前記上側加工部に装着されると、前記上側凹部よりも内側に前記第1凹部が配置されるとともに、前記上側切り込み刃が前記上側切り込み刃用穴を通過して前記第1凹部から下方に突出する第1アタッチメントと、前記下側凹部よりも小さい凹溝状の第2凹部と、前記下側切り込み刃の通過可能な下側切り込み刃用穴とを有し、前記下側加工部に装着されると、前記下側凹部よりも内側に前記第2凹部が配置されるとともに、前記下側切り込み刃が前記下側切り込み刃用穴を通過して前記第2凹部から上方に突出する第2アタッチメントとを有し、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記第1凹部と前記第2凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割することが可能なことを特徴とするアタッチメントである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、光ファイバケーブルの形状に制約のある分割工具を、小型化された光ファイバケーブルに適用することができる。
図1A〜図1Cは、光ファイバケーブル1の説明図である。 図2A及び図2Bは、閉じた状態の工具本体10の斜視図である。図2Aは、工具本体10の使用時の斜視図である。図2Bは、光ファイバケーブル4の無い状態で工具本体10を閉じた様子の斜視図である。 図3A〜図3Cは、開いた状態の工具本体10の説明図である。図3Aは、斜め上側から見た斜視図である。図3Bは、斜め下側から見た斜視図である。図3Cは、前側から上レバー11と下レバー12の間を見たときの図である。 図4は、工具本体10を閉じたときの上側加工部21Aと下側加工部21Bとの隙間31の説明図である。 図5A及び図5Bは、アタッチメントを装着した分割工具の閉じた状態の斜視図である。図5Aは、アタッチメントを装着した分割工具の使用時の斜視図である。図5Bは、図5Aの光ファイバケーブル4の無い状態の斜視図である。 図6A〜図6Cは、アタッチメントを装着した分割工具の開いた状態の説明図である。図6Aは、斜め上側から見た斜視図である。図6Bは、斜め下側から見た斜視図である。図6Cは、前側から上レバー11と下レバー12の間を見たときの図である。 図7Aは、第1アタッチメント40Aを斜め上から見た斜視図である。図7Bは、第1アタッチメント40Aを斜め下から見た斜視図である。 図8は、第1アタッチメント40Aの連結部55Aを外した様子の斜視図である。 図9Aは、第2アタッチメント40Bを斜め上から見た斜視図である。図9Bは、第2アタッチメント40Bを斜め下から見た斜視図である。 図10は、第2アタッチメント40Bの第2凹部42Bの周辺の形状の説明図である。 図11A及び図11Bは、第1アタッチメント40Aと第2アタッチメント40Bの位置関係の説明図である。図11Aは、斜め上側から見た図である。図11Bは、前側から見た図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
開閉可能な上レバー及び下レバーと、凹溝状の上側凹部と、前記上側凹部から下方に突出する上側切り込み刃とを有し、前記上レバーの側方に設けられた上側加工部と、凹溝状の下側凹部と、前記下側凹部から上方に突出する下側切り込み刃とを有し、前記下レバーの前記側方に設けられた下側加工部とを備えた分割工具であって、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記上側凹部と前記下側凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割する前記分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、前記上側凹部よりも小さい凹溝状の第1凹部と、前記上側切り込み刃の通過可能な上側切り込み刃用穴とを有し、前記上側加工部に装着されると、前記上側凹部よりも内側に前記第1凹部が配置されるとともに、前記上側切り込み刃が前記上側切り込み刃用穴を通過して前記第1凹部から下方に突出する第1アタッチメントと、前記下側凹部よりも小さい凹溝状の第2凹部と、前記下側切り込み刃の通過可能な下側切り込み刃用穴とを有し、前記下側加工部に装着されると、前記下側凹部よりも内側に前記第2凹部が配置されるとともに、前記下側切り込み刃が前記下側切り込み刃用穴を通過して前記第2凹部から上方に突出する第2アタッチメントとを有し、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記第1凹部と前記第2凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割することが可能なことを特徴とするアタッチメントが明らかとなる。
このようなアタッチメントによれば、光ファイバケーブルの形状に制約のある分割工具を、小型化された光ファイバケーブルに適用することができる。
前記第1アタッチメントは、前記光ファイバケーブルに沿う方向の両側から前記上側加工部を挟む一対の突出部と、前記一対の突出部の下部の間に設けられ前記上側凹部の内側に配置される薄肉部とを有し、前記第2アタッチメントは、前記光ファイバケーブルに沿う方向の両側から前記下側加工部を挟む一対の突出部と、前記一対の突出部の上部の間に設けられ前記下側凹部の内側に配置される薄肉部とを有することが望ましい。これにより、第1アタッチメントを上側加工部に装着し、第2アタッチメントを下側加工部に装着できる。
前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの少なくとも一方は、前記薄肉部とは反対側で前記一対の突出部を連結する連結部を有することが望ましい。これにより、薄肉部が変形してアタッチメントが外れることを抑制できる。特に、前記第1アタッチメントが前記連結部を有することが望ましい。これにより、脱落しやすい第1アタッチメントを上側加工部に固定できる。
前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの少なくとも一方は、前記薄肉部を補強する補強部を有することが望ましい。これにより、薄肉部での変形を抑制できる。特に、前記第2アタッチメントが前記補強部を有することが望ましい。これにより、第2アタッチメントの変形を抑制できるとともに、作業者が第2凹部に光ファイバケーブルを置きやすくなる。
前記補強部が、前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの位置決めを行う位置規制部を兼ねることが望ましい。これにより、補強部が、薄肉部を補強する機能と、位置規制部としての機能とを兼用できる。
前記上レバー及び前記下レバーを閉じたときの前記上側凹部と前記下側凹部との間の前記光ファイバケーブルを挟む隙間の前記側方の空間に、前記補強部が配置されていることが望ましい。これにより、補強部と上側加工部及び下側加工部との干渉を回避できる。
前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの少なくとも一方は、前記光ファイバケーブルと直交する方向であって前記光ファイバケーブルを挟む方向と直交する方向における前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの位置決めを行う位置規制部を有することが望ましい。これにより、装着時にアタッチメントが多少ずれていても、第1アタッチメントと第2アタッチメントが位置決めされる。
前記第1アタッチメントは、前記上側凹部から下方に突出して前記光ファイバケーブルのノッチに挿入される上側突起を挿入する上側突起用穴を有し、前記第2アタッチメントは、前記下側凹部から上方に突出して前記光ファイバケーブルのノッチに挿入される下側突起を挿入する下側突起用穴を有することが望ましい。これにより、アタッチメントと上側突起及び下側突起との干渉を回避できる。
工具本体と、前記工具本体に着脱可能なアタッチメントとを有する分割工具であって、(A)前記工具本体は、開閉可能な上レバー及び下レバーと、凹溝状の上側凹部と、前記上側凹部から下方に突出する上側切り込み刃とを有し、前記上レバーの側方に設けられた上側加工部と、凹溝状の下側凹部と、前記下側凹部から上方に突出する下側切り込み刃とを有し、前記下レバーの前記側方に設けられた下側加工部とを有し、(B)前記アタッチメントは、前記上側凹部よりも小さい凹溝状の第1凹部と、前記上側切り込み刃の通過可能な上側切り込み刃用穴とを有し、前記上側加工部に装着されると、前記上側凹部よりも内側に前記第1凹部が配置されるとともに、前記上側切り込み刃が前記上側切り込み刃用穴を通過して前記第1凹部から下方に突出する第1アタッチメントと、前記下側凹部よりも小さい凹溝状の第2凹部と、前記下側切り込み刃の通過可能な下側切り込み刃用穴とを有し、前記下側加工部に装着されると、前記下側凹部よりも内側に前記第2凹部が配置されるとともに、前記下側切り込み刃が前記下側切り込み刃用穴を通過して前記第2凹部から上方に突出する第2アタッチメントとを有し、(C)前記工具本体に前記アタッチメントを装着しないときには、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記上側凹部と前記下側凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割することが可能であり、(D)前記工具本体に前記アタッチメントを装着したときには、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記第1凹部と前記第2凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割することが可能であることを特徴とする分割工具が明らかとなる。
このような分割工具によれば、光ファイバケーブルの形状に制約のある分割工具を、小型化された光ファイバケーブルに適用することができる。
(A)開閉可能な上レバー及び下レバーと、凹溝状の上側凹部と、前記上側凹部から下方に突出する上側切り込み刃とを有し、前記上レバーの側方に設けられた上側加工部と、凹溝状の下側凹部と、前記下側凹部から上方に突出する下側切り込み刃とを有し、前記下レバーの前記側方に設けられた下側加工部とを備えた分割工具であって、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記上側凹部と前記下側凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割する前記分割工具を用意する工程と、(B)前記上側凹部よりも小さい凹溝状の第1凹部と、前記上側切り込み刃の通過可能な上側切り込み刃用穴とを有する第1アタッチメントを前記上側加工部に装着し、前記上側凹部よりも内側に前記第1凹部を配置するとともに、前記上側切り込み刃を前記上側切り込み刃用穴に通過させて前記第1凹部から下方に突出させる工程と、(C)前記下側凹部よりも小さい凹溝状の第2凹部と、前記下側切り込み刃の通過可能な下側切り込み刃用穴とを有する第2アタッチメントを前記下側加工部に装着し、前記下側凹部よりも内側に前記第2凹部を配置するとともに、前記下側切り込み刃を前記下側切り込み刃用穴に通過させて前記第2凹部から上方に突出させる工程と、(D)前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記第1凹部と前記第2凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割することを特徴とする光ファイバケーブルの分割方法が明らかとなる。
このような分割方法によれば、光ファイバケーブルの形状に制約のある分割工具を、小型化された光ファイバケーブルに適用することができる。
===第1実施形態===
まず分割工具が分割する対象となる光ファイバケーブルについて説明し、次にアタッチメントを装着する前の分割工具について説明し、その後に、アタッチメント及びアタッチメントを装着した分割工具について説明する。なお、以下の説明では、アタッチメントを装着していない分割工具のことを「工具本体」と呼ぶことがある。
<光ファイバケーブル>
図1A〜図1Cは、光ファイバケーブルの説明図である。
図1Aに示す光ファイバケーブル1は、支持線2とケーブル本体4とを備えている。支持線2は、鋼線などを外被で被覆して構成されている。支持線2とケーブル本体4とは首部2Aで連結されている。
図1Aに示す光ファイバケーブル1の首部2Aにおいて支持線2とケーブル本体4とを分岐させると、ケーブル本体4の構成は図1Bに示す通りになる。以下の説明では、図1Aの光ファイバケーブル1の支持線2を除去したもの(ケーブル本体4)も、最初から図1Bの状態の光ファイバケーブル4も、いずれとも単に「光ファイバケーブル」と呼び、符号4を付けることにする。
図1Bに示す光ファイバケーブル4は、一対のテンションメンバ5と、複数の光ファイバ6と、保護部材7と、これらを被覆する外被8とを備えている。
テンションメンバ5は、光ファイバ6の歪みや曲げを抑制するための抗張力体である。光ファイバケーブル4には、複数の光ファイバ6を挟むように一対のテンションメンバ5が配置されている。但し、テンションメンバ5の数は2つに限られない。
光ファイバケーブル4は、複数本の光ファイバ6を有する。ここでは、8本の光ファイバ6を備えているが、4本などの8本以下の本数でも良いし、12本など8本以上であっても良い。8本の光ファイバ6は、2つの4心テープ心線でも良いし、単心線の形態で配置されても良い。光ファイバケーブル4の複数本の光ファイバ6は、1列又は2列以上に配列されている。
保護部材7は、複数の光ファイバ6を保護するテープ状の部材である。保護部材7は、1列又は2列以上に配列された複数本の光ファイバ6の配列面に直接接触するように両側から挟んで配置されている。保護部材7の幅Wは、光ファイバ6の配列幅Dより大きいことが望ましい。保護部材7は、例えば、厚さが0.2mm程度であり、外被8とは接着性が悪く、外被8から容易に剥離可能な材料で形成された合成樹脂製のテープが用いられる。
外被8は、テンションメンバ5と光ファイバ6とを一体化するとともに、光ファイバ6を外部から保護する部材である。外被8は扁平状に形成されており(光ファイバケーブル4の断面は扁平状であり)、その両面には一対のノッチ8Aが形成されている。一対のノッチ8Aの間隔Mは、保護部材7の幅Wよりも短く、光ファイバ6の配列幅Dより大きく形成されている。
後述する分割工具の切り込み刃が外被8に切り込みを入れると、図1Cに示すように光ファイバケーブル4が分割されることになる。光ファイバケーブル4が分割工具で分割されることによって、光ファイバケーブル4から光ファイバ6を取り出すことができる。
分割工具の切り込み刃の間隔は、ノッチ8Aの間隔Mに相当する。これにより、切り込み刃をノッチ8Aでガイドさせながら切り込み刃で外被8を切り込むことが可能になる。なお、切り込み刃の間隔Mは、保護部材7の幅Wよりも短く、光ファイバ6の配列幅Dより大きいことが望ましい。
光ファイバケーブル4に保護部材7があるため、切り込み刃の先端を保護部材7の表面に達する位置で効果的に停止させることが可能である。但し、仮に切り込み刃が保護部材7を突き抜けたとしても、切り込み刃の間隔M(ノッチ8Aと同じ間隔)が光ファイバ6の配列幅Dより大きければ、光ファイバ6には損傷を与えずに済む。また、切り込み刃の間隔Mが保護部材7の幅Wよりも短ければ、外被8の分割が不十分にならずに済む。
<工具本体10>
図2A及び図2Bは、閉じた状態の工具本体10の斜視図である。図2Aは、工具本体10の使用時の斜視図である。図2Bは、光ファイバケーブル4の無い状態で工具本体10を閉じた様子の斜視図である。図3A〜図3Cは、開いた状態の工具本体10の説明図である。図3Aは、斜め上側から見た斜視図である。図3Bは、斜め下側から見た斜視図である。図3Cは、前側から上レバー11と下レバー12の間を見たときの図である。
以下の説明では、図2Aに示すように各方向を定義する。すなわち、工具本体10の長手方向、若しくは光ファイバケーブル4に平行な方向を「前後方向」とし、作業者が工具本体10を右手で持つ状態を想定して、作業者から見て奥側を「前」、逆側(作業者から見て手前側)を「後」とする。また、工具本体10が光ファイバケーブル4を挟む方向を「上下方向」とし、作業者が工具本体10を持つときの上側を「上」とし、逆側を「下」とする。また、前後方向及び上下方向に垂直な方向を「左右方向」とし、作業者から見て右側を「右」、逆側を「左」とする。「右」又は「左」のことを「側方」と表現することもある。
なお、図3A〜図3Cのように開いた状態の工具本体10の各部材・部位を説明するときには、上レバー11側の部材については上レバー11の長手方向を「前後方向」とし、この前後方向及び左右方向と垂直な方向を「上下方向」として説明し、下レバー12側の部材・部位については下レバー12の長手方向を「前後方向」とし、この前後方向及び左右方向と垂直な方向を「上下方向」として説明する。このため、図3A〜図3Cのように開いた状態の工具本体10の各部材・部位を説明するときには、上レバー11側の部材については、閉じる方向が「下」になり、下レバー12側の部材については、閉じる方向が「上」になる。
工具本体10は、上レバー11及び下レバー12を有する。上レバー11及び下レバー12は、支軸13で開閉可能(回転可能)に連結されている。上レバー11及び下レバー12は、不図示のバネによって、常時開放する方向に力が付勢されている。また、上レバー11及び下レバー12には、一定角度を超えて開放しないようにするための規制部(ここでは不図示)が設けられている。
上レバー11及び下レバー12には、左側に突出して分割加工部21が設けられている。分割加工部21は、光ファイバケーブル4を分割加工する部材である。分割加工部21は、上側加工部21Aと下側加工部21Bとを有する。上側加工部21Aは、一部が上レバー11から左側に突出して上レバー11に固定されている。下側加工部21Bは、下レバー12から左側に突出して下レバー12に固定されている。工具本体10を閉じると、上側加工部21Aと下側加工部21Bとが対向する。工具本体10を閉じたとき、上側加工部21Aの下面右側の上側接触面25Aと下側加工部21Bの上面右側の下側接触面25Bとが接触し、それ以上には上レバー11と下レバー12が回転しない(閉じない)。
上側加工部21Aの下面の左側(上レバー11から左側に突出した部位の下面)には、前後方向に沿って凹溝状の上側凹部22Aが形成されている。上側凹部22Aの左右の側面は、光ファイバケーブル4を前後方向に案内する機能も有する。下側加工部21Bの上面の左側(下レバー12から左側に突出した部位の上面)には、前後方向に沿って凹溝状の下側凹部22Bが形成されている。下側凹部22Bの左右の側面は、光ファイバケーブル4を前後方向に案内する機能も有する。
分割加工部21の後側にはガイド部23が構成されており、分割加工部21の前側には切り込み部24が構成されている。
ガイド部23は、工具本体10(特に分割加工部21)に対して光ファイバケーブル4を位置決めする部位である。ガイド部23は、上側加工部21Aの上側凹部22Aから下方に突出する一対の上側突起23Aと、下側加工部21Bの下側凹部22Bから上方に突出する一対の下側突起23Bとを有する。
前側から見たときの一対の上側突起23Aの間隔は、光ファイバケーブル4のノッチ8Aの間隔Mに相当する。また、前側から見たときの一対の下側突起23Bの間隔は、光ファイバケーブル4のノッチ8Aの間隔Mに相当する。光ファイバケーブル4の外被8を分割する際に、上側突起23Aと下側突起23Bが光ファイバケーブル4のノッチ8Aに挿入されることによって、光ファイバケーブル4が工具本体10(特に分割加工部21)に位置決めされる。
切り込み部24は、光ファイバケーブル4の外被8を切り裂く部位である。切り込み部24は、ガイド部23の前側に配置されている。切り込み部24は、上側加工部21Aの上側凹部22Aから下方に突出する2枚の上側切り込み刃24Aと、下側加工部21Bの下側凹部22Bから上方に突出する2枚の下側切り込み刃24Bとを有する。前側から見たとき、2枚の上側切り込み刃24Aの左右方向の位置は、2枚の下側切り込み刃24Bの左右方向の位置と同じである。このため、光ファイバケーブル4は、上側切り込み刃24Aと下側切り込み刃24Bによって上下から切り裂かれることになる。
前側から見たときの2枚の上側切り込み刃24Aの左右方向の間隔は、光ファイバケーブル4のノッチ8Aの間隔Mに相当する。また、前側から見たときの2枚の下側切り込み刃24Bの左右方向の間隔は、光ファイバケーブル4のノッチ8Aの間隔Mに相当する。加えて、前側から見たとき、2枚の上側切り込み刃24Aの左右方向の位置は、一対の上側突起23Aの左右方向の位置と同じである。このため、左右方向の位置の同じ上側切り込み刃24Aと上側突起23A(前後方向に並ぶ上側切り込み刃24Aと上側突起23A)を1枚の金属板で構成し、その金属板を上側加工部21Aに固定させて、上側加工部21Aを構成しても良い。また、前側から見たとき、2枚の下側切り込み刃24Bの左右方向の位置は、一対の下側突起23Bの左右方向の位置と同じである。このため、左右方向の位置の同じ下側切り込み刃24Bと下側突起23B(前後方向に並ぶ下側切り込み刃24Bと下側突起23B)を1枚の金属板で構成し、その金属板を下側加工部21Bに固定させて、下側加工部21Bを構成しても良い。
2枚の上側切り込み刃24Aと2枚の下側切り込み刃24Bは、互いにずれた状態で配置されている(図3C参照)。すなわち、2枚の上側切り込み刃24Aでは右側のものが左側のものよりも前側に配置されているのに対し、2枚の下側切り込み刃24Bでは左側のものが右側のものよりも前側に配置されている。
図4は、工具本体10を閉じたときの上側加工部21Aと下側加工部21Bとの隙間31の説明図である。
工具本体10を閉じると、上側凹部22Aと下側凹部22Bとの間に隙間31ができる。この隙間31に、光ファイバケーブル4が挟まれることになる(図1Aも参照)。したがって、工具本体10を閉じたときの上側凹部22A及び下側凹部22Bの内壁面によって、この工具本体10に適した光ファイバケーブル4の外形がほぼ定まることになる。
また、図4に示すように、工具本体10を閉じたときに、上側凹部22Aの左側にある上側側壁部26Aの下面と、下側凹部22Bの左側にある下側側壁部26Bの上面との間に空間32が形成されている。同様に、工具本体10を閉じたときに、上側凹部22Aの右側にある上側段差部27A(上側の切欠)の下面と、下側凹部22Bの右側にある下側段差部27B(下側の切欠)の上面との間に空間33が形成されている。つまり、工具本体10を閉じたときに上側凹部22Aと下側凹部22Bとの間にできる隙間31の左右両側に、矩形状の空間32、33が形成されている。この空間32、33があることによって、図1Aの支持線2を除去したときの首部2Aが若干残っていたとしても、その部分を逃がしながら、上側凹部22Aと下側凹部22Bとの間に光ファイバケーブル4を挟むことができる。
光ファイバケーブル4の外被8を分割するとき、作業者は、まず、開いた状態の工具本体10の下側加工部21Bの下側凹部22Bに光ファイバケーブル4を置き、上レバー11及び下レバー12を閉じる(工具本体10を閉じる)。上レバー11及び下レバー12を閉じると、図1Aに示すように、光ファイバケーブル4が上側凹部22Aと下側凹部22Bの間に挟まれる。そして、作業者は、上側凹部22Aと下側凹部22Bとの間に光ファイバケーブル4を挟んだ状態で、左手で光ファイバケーブル4を保持しながら、工具本体10を右手で手前側(後側)に引くことによって、光ファイバケーブル4に沿って上側切り込み刃24A及び下側切り込み刃24Bを移動し、光ファイバケーブル4の外被8を分割する。このとき、右手の手のひらで上レバー11及び下レバー12を保持しつつ、右手の親指を上側加工部21Aの上に置き、下側加工部21Bの下に人差し指を添えて、親指と人差し指で分割加工部21を摘みながら、工具本体10を手前側に引くと、分割加工部21に力が加わり、分割作業が安定する。
なお、工具本体10の右側には他の部材は設けられていないが、工具本体10の右側に、例えば図1Aの支持線2を分岐させる支持線分岐加工部が設けられていても良い。また、工具本体10を閉じた状態で固定するストッパーなどの部材が工具本体10に設けられていても良い。
上記の工具本体10によれば、工具本体10を閉じたときの上側凹部22A及び下側凹部22Bの内壁面によって、この工具本体10に適した光ファイバケーブル4の外形がほぼ定まることになる。ここでは、工具本体10に適した光ファイバケーブル4の外形は3.3mm×5.5mmであるものとする。仮にこれよりも小さい外形(例えば2.2mm×4.2mm)の光ファイバケーブル4に対して工具本体10をそのまま用いると、工具本体10を閉じたときに上側凹部22A及び下側凹部22Bと光ファイバケーブル4との間に隙間が生じてしまい、分割作業が困難になる。そこで、本実施形態では、工具本体10にアタッチメントを装着し、アタッチメントを装着した分割工具を、小型化された光ファイバケーブル4の分割作業に適用させることにしている。
<アタッチメント及びアタッチメントを装着した分割工具>
・全体構成
図5A及び図5Bは、アタッチメントを装着した分割工具の閉じた状態の斜視図である。図5Aは、アタッチメントを装着した分割工具の使用時の斜視図である。図5Bは、図5Aの光ファイバケーブル4の無い状態の斜視図である。図6A〜図6Cは、アタッチメントを装着した分割工具の開いた状態の説明図である。図6Aは、斜め上側から見た斜視図である。図6Bは、斜め下側から見た斜視図である。図6Cは、前側から上レバー11と下レバー12の間を見たときの図である。
前述の工具本体10に、第1アタッチメント40A及び第2アタッチメント40Bが装着される。第1アタッチメント40Aは、上レバー11に設けられた上側加工部21Aに装着されるアタッチメントである。第2アタッチメント40Bは、下レバー12に設けられた下側加工部21Bに装着されるアタッチメントである。
第1アタッチメント40Aが上側加工部21Aに装着されると、上側加工部21Aの上側凹部22Aの内側に、上側凹部22Aよりも小さい凹溝状の第1凹部42Aが配置される。また、第1アタッチメント40Aが上側加工部21Aに装着されると、上側切り込み刃24Aが、第1アタッチメント40Aの上側切り込み刃用穴44Aを通過して、第1凹部42Aから下方に突出する(図6B、図6C参照)。
また、第2アタッチメント40Bが下側加工部21Bに装着されると、下側加工部21Bの下側凹部22Bの内側に、下側凹部22Bよりも小さい凹溝状の第2凹部42Bが配置される。また、第2アタッチメント40Bが下側加工部21Bに装着されると、下側切り込み刃24Bが、第2アタッチメント40Bの下側切り込み刃用穴44Bを通過して、第2凹部42Bから上方に突出する(図6A、図6C参照)。
光ファイバケーブル4の外被8を分割するとき、作業者は、上レバー11及び下レバー12を閉じて第1凹部42Aと第2凹部42Bとの間に光ファイバケーブル4を挟んだ状態で(図5A参照)、左手で分割工具の前側から延び出る光ファイバケーブル4を保持しながら、分割工具を右手で手前側(後側)に引くことによって、光ファイバケーブル4に沿って上側切り込み刃24A及び下側切り込み刃24Bを移動し、光ファイバケーブル4の外被8を分割することになる。
この分割作業のとき、右手の手のひらで上レバー11及び下レバー12を保持しつつ、右手の親指を第1アタッチメント40Aの上側傾斜面522Aの上に置き、第2アタッチメント40Bの下側傾斜面522Bの下に人差し指を添えて、親指と人差し指で第1アタッチメント40A及び第2アタッチメント40Bを摘みながら、分割工具を手前側に引くことが好ましい。これにより、光ファイバケーブル4に近い位置で力を加えることができ、光ファイバケーブル4の周囲に隙間が空きにくくなり、分割作業が安定する。
・第1アタッチメント40A
図7Aは、第1アタッチメント40Aを斜め上から見た斜視図である。図7Bは、第1アタッチメント40Aを斜め下から見た斜視図である。図8は、第1アタッチメント40Aの連結部55Aを外した様子の斜視図である。
第1アタッチメント40Aは、第1アタッチメント本体41Aと、連結部55Aとを有する。第1アタッチメント本体41Aは、第1薄肉部51Aと、前側突出部52Aと、後側突出部53Aとを有する。
第1薄肉部51Aは、第1アタッチメント本体41Aを上側加工部21Aに装着したときに、上側加工部21Aの上側凹部22Aの内側(下側)に配置される薄肉状の部位である。第1薄肉部51Aは、上側切り込み刃24Aを突出させるために薄肉状(例えば厚さ0.55mm)に形成されている。前側突出部52Aは、第1アタッチメント本体41Aを上側加工部21Aに装着したときに、上側加工部21Aよりも前側に突出する部位である。後側突出部53Aは、第1アタッチメント本体41Aを上側加工部21Aに装着したときに、上側加工部21Aよりも後側に突出する部位である。一対の突出部である前側突出部52Aと後側突出部53Aとの間には、上側加工部21Aが挟み込まれることになる。第1薄肉部51Aは、一対の突出部である前側突出部52Aと後側突出部53Aとの間に位置し、前側突出部52Aの下部及び後側突出部53Aの下部と一体的に連結されている。
第1アタッチメント本体41Aの下面には、前後方向に沿って凹溝状の第1凹部42Aが形成されている。言い換えると、第1薄肉部51A、前側突出部52A及び後側突出部53Aの下面には、第1凹部42Aが形成されている。第1凹部42Aは、外形の小さい光ファイバケーブル4に適用できるように、上側加工部21Aの上側凹部22Aよりも小さい凹溝状の部位になっている。
第1凹部42Aの左右の側面を構成する側壁部46Aは、光ファイバケーブル4を前後方向に案内する機能を有する。側壁部46Aの下面は、上レバー11及び下レバー12を閉じたときに第2アタッチメント40Bと接触する第1接触面45Aである。側壁部46A及び第1接触面45Aと第2アタッチメント40Bとの位置関係については、後述する。
第1アタッチメント本体41Aには、一対の上側突起用穴43Aと、一対の上側切り込み刃用穴44Aとが形成されている。
上側突起用穴43Aは、第1アタッチメント本体41Aを上側加工部21Aに装着したときに、上側突起23Aと干渉しないようにするための貫通穴である。上側突起用穴43Aは、上側突起23Aに対応する位置に形成されており、第1薄肉部51Aに形成されている。なお、第1アタッチメント本体41Aを上側加工部21Aに装着したときに、上側突起23Aが上側突起用穴43Aを通過して第1凹部42Aから下方に突出しても良いし、突出しなくても良い。
上側切り込み刃用穴44Aは、第1アタッチメント本体41Aを上側加工部21Aに装着したときに、上側切り込み刃24Aを通過させ、上側切り込み刃24Aを第1凹部42Aから下方に突出させるための貫通穴である。上側切り込み刃用穴44Aは、上側切り込み刃24Aに対応する位置に形成されており、第1薄肉部51Aの上側突起用穴43Aよりも前側に形成されている。一対の上側切り込み刃用穴44Aは、前後方向に同じ長さで形成されている。一対の上側切り込み刃24Aは互いの前後方向の位置が異なるため、上側切り込み刃用穴44Aの前後方向の長さは、両方の上側切り込み刃24Aの前後方向の形成範囲にわたっている。但し、一対の上側切り込み刃用穴44Aの前後方向の位置を異ならせて、上側切り込み刃24Aの前後方向の長さを短くしても良い。
前側突出部52A及び後側突出部53Aの上側には、上側加工部21Aの上面に引っ掛けて第1アタッチメント本体41Aを上側加工部21Aに装着するための装着部54Aが形成されている。但し、第1薄肉部51Aが薄い形状であるため変形しやすく、この装着部54Aだけでは第1アタッチメント本体41Aが上側加工部21Aから外れるおそれがあるため、連結部55Aを用いて第1アタッチメント本体41Aが上側加工部21Aに固定されている。また、第1アタッチメント本体41Aは上側加工部21Aの下側から装着されるので、下へ脱落しやすいように装着されているため、連結部55Aを用いて第1アタッチメント本体41Aが上側加工部21Aに固定されている。
連結部55Aは、上側加工部21Aの上側で前側突出部52Aと後側突出部53Aとを連結し、第1アタッチメント本体41Aを上側加工部21Aに固定する部材である。連結部55Aの前側には回転軸となる軸部551Aが形成されており、連結部55Aの後側には係合部552Aが形成されている(図8参照)。前側突出部52Aの上部には、連結部55Aの軸部551Aを回転可能に支持する軸支部521Aが形成されている。後側突出部53Aの上部には、連結部55Aの係合部552Aを入れる係止部531Aが形成されている。
前側突出部52Aの前側には、上側傾斜面522Aが形成されている。上側傾斜面522Aは、下側(光ファイバケーブル4に近い側)ほど前側に突出する傾斜面である。第1アタッチメント40Aに上側傾斜面522Aが形成されることによって、作業者が分割作業をするときに第1アタッチメント40Aに力を加えやすくなり、第1凹部42Aと光ファイバケーブル4とが密着し、分割作業が安定する。なお、作業者が上側傾斜面522Aではなく、例えば連結部55Aに力を加えた場合には、光ファイバケーブル4から遠い位置に力をかけることになるため、力が伝わりにくく、分割作業が安定しにくくなる。
第1アタッチメント40Aを上側加工部21Aに装着するとき、作業者は、図8に示すように連結部55Aの係合部552Aを係止部531Aから外し、前側突出部52Aと後側突出部53Aの間に上側加工部21Aを入れて、上側加工部21Aの上側凹部22Aの内側に第1薄肉部51Aを配置する。このとき、作業者は、第1薄肉部51Aの上側突起用穴43Aに上側加工部21Aの上側突起23Aを配置し、第1薄肉部51Aの上側切り込み刃用穴44Aに上側加工部21Aの上側切り込み刃24Aを通過させて第1凹部42Aから下方に突出させて、装着部54Aにより第1アタッチメント40Aを上側加工部21Aに装着する。そして、作業者は、連結部55Aの係合部552Aを係止部531Aに入れて、第1アタッチメント40Aを上側加工部21Aに固定する。
・第2アタッチメント40B
図9Aは、第2アタッチメント40Bを斜め上から見た斜視図である。図9Bは、第2アタッチメント40Bを斜め下から見た斜視図である。図10は、第2アタッチメント40Bの第2凹部42Bの周辺の形状の説明図である。
第2アタッチメント40Bは、第2薄肉部51Bと、前側突出部52Bと、後側突出部53Bとを有する。第2アタッチメント40Bは、第1アタッチメント40Aのような連結部55Aを有していない。これは、後述する左リブ56B及び右リブ57Bによって第2薄肉部51Bが補強されているため、第1アタッチメント本体41Aよりも変形しにくい構造になっているからである。また、第2アタッチメント40Bは、下側加工部21Bの上側から装着されるため、下へ脱落しにくいように装着されているからである。
第2薄肉部51Bは、第2アタッチメント40Bを下側加工部21Bに装着したときに、下側加工部21Bの下側凹部22Bの内側(上側)に配置される薄肉状の部位である。第2薄肉部51Bは、下側切り込み刃24Bを突出させるために薄肉状(例えば厚さ0.55mm)に形成されている。前側突出部52Bは、第2アタッチメント40Bを下側加工部21Bに装着したときに、下側加工部21Bよりも前側に突出する部位である。後側突出部53Bは、第2アタッチメント40Bを下側加工部21Bに装着したときに、下側加工部21Bよりも後側に突出する部位である。一対の突出部である前側突出部52B及び後側突出部53Bとの間には、下側加工部21Bが挟み込まれることになる。第2薄肉部51Bは、一対の突出部である前側突出部52Bと後側突出部53Bの間に位置し、前側突出部52Bの上部及び後側突出部53Bの上部と一体的に連結されている。
第2アタッチメント40Bの上面には、前後方向に沿って凹溝状の第2凹部42Bが形成されている。言い換えると、第2薄肉部51B、前側突出部52B及び後側突出部53Bの上面には、第2凹部42Bが形成されている。第2凹部42Bは、外形の小さい光ファイバケーブル4に適用できるように、下側加工部21Bの下側凹部22Bよりも小さい凹溝状の部位になっている。第2凹部42Bの幅(左右方向の寸法)は、第1凹部42Aの幅に相当している。
第2凹部42Bの左右の側面は、光ファイバケーブル4を前後方向に案内する機能を有する。第2凹部42Bの左右の外側には、スペーサ部47B、左リブ56B及び右リブ57Bなどが形成されている(図10参照)。これらの部位の機能や第1アタッチメント40Aとの位置関係については、後述する。
第2アタッチメント40Bには、一対の下側突起用穴43Bと、一対の下側切り込み刃用穴44Bとが形成されている。
下側突起用穴43Bは、第2アタッチメント40Bを下側加工部21Bに装着したときに、下側突起23Bと干渉しないようにするための貫通穴である。下側突起用穴43Bは、下側突起23Bに対応する位置に形成されており、第2薄肉部51Bに形成されている。なお、第2アタッチメント40Bを下側加工部21Bに装着したときに、下側突起23Bが下側突起用穴43Bを通過して第2凹部42Bから上方に突出しても良いし、突出しなくても良い。
下側切り込み用穴は、第2アタッチメント40Bを下側加工部21Bに装着したときに、下側切り込み刃24Bを通過させ、下側切り込み刃24Bを第2凹部42Bから上方に突出させるための貫通穴である。下側切り込み用穴は、下側切り込み刃24Bに対応する位置に形成されており、第2薄肉部51Bの下側突起用穴43Bよりも前側に形成されている。一対の下側切り込み刃用穴44Bは、前後方向に同じ長さで形成されている。一対の下側切り込み刃24Bは互いの前後方向の位置が異なるため、下側切り込み刃用穴44Bの前後方向の長さは、両方の下側切り込み刃24Bの前後方向の形成範囲にわたっている。但し、一対の下側切り込み刃用穴44Bの前後方向の位置を異ならせて、下側切り込み刃24Bの前後方向の長さを短くしても良い。
前側突出部52B及び後側突出部53Bの下側には、下側加工部21Bの下面に引っ掛けて第2アタッチメント40Bを下側加工部21Bに装着するための装着部54Bが形成されている。なお、第2アタッチメント40Bは、左リブ56B及び右リブ57Bによって第2薄肉部51Bが補強されているため、第2薄肉部51Bが変形しにくいので、第1アタッチメント40Aの連結部55Aのよう部材を用いずに、装着部54Bだけで下側加工部21Bに装着し固定できる。
前側突出部52Bの前側には、下側傾斜面522Bが形成されている。下側傾斜面522Bは、上側(光ファイバケーブル4に近い側)ほど前側に突出する傾斜面である。第2アタッチメント40Bに下側傾斜面522Bが形成されることによって、作業者が分割作業をするときに第2アタッチメント40Bに力を加えやすくなり、第2凹部42Bと光ファイバケーブル4とが密着し、分割作業が安定する。
・第1アタッチメント40Aと第2アタッチメント40Bの位置関係
図11A及び図11Bは、第1アタッチメント40Aと第2アタッチメント40Bの位置関係の説明図である。図11Aは、斜め上側から見た図である。図11Bは、前側から見た図である。以下の説明では、図10も参照しながら説明する。
図11Aに示すように、上レバー11及び下レバー12を閉じると、第1凹部42Aと第2凹部42Bとの間に隙間61ができる。この隙間61に、光ファイバケーブル4が挟まれることになる。したがって、上レバー11及び下レバー12を閉じたときの第1凹部42A及び第2凹部42Bの内壁面によって、第1アタッチメント40A及び第2アタッチメント40Bを装着した分割工具に適した光ファイバケーブル4の外形がほぼ定まることになる。
第1凹部42Aと第2凹部42Bとの間の隙間61は、第1薄肉部51A及び第2薄肉部51Bの肉厚の分だけ、上側凹部22Aと下側凹部22Bとの間の隙間31(図4参照)よりも小さい。このため、第1アタッチメント40A及び第2アタッチメント40Bを工具本体10に装着することによって、工具本体10(単独)に適した光ファイバケーブル4よりも小さいサイズの光ファイバケーブル4に適合することになる。
図10に示すように、第2アタッチメント40Bの第2凹部42Bの左右の外側には、スペーサ部47Bが形成されている。スペーサは、上レバー11及び下レバー12を閉じたときに第1凹部42Aと第2凹部42Bとの間に上下方向に所定の間隔を保つ部位である。スペーサ部47Bの上面は、第2接触面45Bである。第2接触面45Bは、上レバー11及び下レバー12を閉じたときに第1アタッチメント40Aの側壁部46Aの第1接触面45A(図7B参照)と接触する面である。第2接触面45Bは第1接触面45Aよりも幅(左右方向の寸法)が短いため、上レバー11及び下レバー12を閉じたとき、スペーサ部47Bの内側に空間62が形成される。つまり、上レバー11及び下レバー12を閉じたときに第1凹部42A及び第2凹部42Bとの間にできる隙間61の左右両側に、矩形状の空間62が形成されている。この空間62があることによって、図1Aの支持線2を除去したときの首部2Aが若干残っていたとしても、その部分を逃がしながら、第1凹部42Aと第2凹部42Bとの間に光ファイバケーブル4を挟むことができる。
スペーサ部47Bの左右の外側には、左リブ56B及び右リブ57Bが形成されている。左リブ56B及び右リブ57Bは、第2薄肉部51Bを補強し、変形しにくくする機能を有する。左リブ56B及び右リブ57Bは、前後方向に沿って、第2アタッチメント40Bの上部の左右縁に形成されている。言い換えると、第2薄肉部51B、前側突出部52B及び後側突出部53Bの左縁に左リブ56B、右縁に右リブ57Bが形成されている。
左リブ56B及び右リブ57Bは、第2凹部42Bの左右両側に第2凹部42Bよりも突出して形成されているため、作業者が左リブ56B及び右リブ57Bを視認しやすい構造になっている。このため、左リブ56B及び右リブ57Bは、作業者が第2凹部42Bに光ファイバケーブル4を置くときに、光ファイバケーブル4を置くべき位置を作業者に認識させる機能を有する。また、この機能を向上させるために、左リブ56B及び右リブ57Bに色彩を施して、第2凹部42Bの位置を視認させやすくしても良い。
左リブ56B及び右リブ57Bは、スペーサ部47Bよりも上方に突出している。上レバー11及び下レバー12を閉じると、スペーサ部47Bよりも上方の左リブ56B及び右リブ57Bの対向する内面よりも内側に、第1アタッチメント40Aの左右の側壁部46Aが配置される。つまり、左リブ56B及び右リブ57Bは、第1アタッチメント40Aの側壁部46Aの左右方向の位置を規制し、第2アタッチメント40Bに対する第1アタッチメント40Aの位置決めを行う位置規制部としての機能を有する。左リブ56B及び右リブ57Bが位置規制部として機能するので、装着時に第1アタッチメント40Aと第2アタッチメント40Bが多少ずれることは許容される。
左リブ56B及び右リブ57Bの内側に第1アタッチメント40Aの下部が配置されるため、左リブ56B及び右リブ57Bは、第1アタッチメント40A(及び第2アタッチメント40Bの他の部位)に対して、左右方向の外側に突出した部位になっている。一方、工具本体10には、工具本体10を閉じたときに上側凹部22Aと下側凹部22Bとの間にできる隙間31の左右両側に、矩形状の空間32、33が形成されている(図4参照)。この矩形状の空間32、33に、左リブ56B及び右リブ57Bが配置される。つまり、図4に示す空間32(上側凹部22Aの左側にある上側側壁部26Aの下面と、下側凹部22Bの左側にある下側側壁部26Bの上面との間の空間32)に左リブ56Bが配置される(図11A、図11B参照)。また、図4に示す空間33(上側凹部22Aの右側にある上側段差部27Aの下面と、下側凹部22Bの右側にある下側段差部27Bの上面との間の空間33)に右リブ57Bが配置される(図11B参照)。これにより、工具本体10を閉じたときの左リブ56B及び右リブ57Bと上側加工部21A及び下側加工部21Bとの干渉を回避でき、工具本体10を正常な位置まで閉じることができ、上側切り込み刃24A及び下側切り込み刃24Bを正常な位置まで近接させることができる。
なお、光ファイバケーブル4が小型化されても、その内部の光ファイバ6や保護部材7の配置はほとんど変わらない。このため、第1凹部42Aから下方に突出する上側切り込み刃24Aと、第2凹部42Bから上方に突出する下側切り込み刃24Bとを用いることによって、小型化された光ファイバケーブル4を正常に分割することが可能である。つまり、小型化された光ファイバケーブル4の分割に、工具本体10の上側切り込み刃24A及び下側切り込み刃24Bを用いることができる。したがって、第1アタッチメント40Aや第2アタッチメント40Bは切り込み刃を有する必要が無く、切り込み刃を挿通させる穴を備えるだけで良いため、第1アタッチメント40A及び第2アタッチメント40Bを安価に構成できる。
3種類以上のサイズの光ファイバケーブル4に分割工具を対応させる場合には、まず一番大きいサイズの光ファイバケーブル4に適用するように工具本体10(特に分割加工部21)を設計する。そして、他のサイズ(工具本体10に適したサイズよりも小さいサイズ)の光ファイバケーブル4に適合するアタッチメントを複数用意すると良い。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
<光ファイバケーブル>
前述の光ファイバケーブル4の両面には、それぞれ一対のノッチ8Aが形成されていた。但し、一方の面に一対のノッチ8Aが形成されておらず、例えば1つのノッチ8Aだけが形成されていても良い。また、光ファイバケーブルがノッチ8Aを有していなくても良い。このような光ファイバケーブル4に対しても、分割工具(工具本体)を用いて分割作業を行うことは可能である。但し、ノッチ8Aを有する光ファイバケーブル4の方が、分割作業は容易である。
また、前述の光ファイバケーブル4は、保護部材7を有していた。但し、保護部材7の無い光ファイバケーブル4に対しても、分割工具(工具本体)を用いて分割作業を行うことは可能である。
<連結部>
前述の実施形態では、第1アタッチメント40Aは、連結部55Aを有していた。但し、連結部が第2アタッチメント40Bに設けられていても良いし、第1アタッチメント40A及び第2アタッチメント40Bの両方に連結部が設けられても良い。また、変形するおそれや、脱落するおそれがなければ、前述の第2アタッチメント40Bのように連結部を備えていなくても良い。
<リブ>
前述の実施形態では、左リブ56B及び右リブ57Bによって、第2アタッチメント40Bの第2薄肉部51Bが補強されていた。但し、第2薄肉部51Bを補強する補強部は、左リブ56Bや右リブ57Bの形状に限られず、他の形状でも良い。また、補強部が第1アタッチメント40Aに設けられていても良いし、第1アタッチメント40A及び第2アタッチメント40Bの両方に補強部が設けられても良い。また、変形するおそれがなければ、補強部を備えていなくても良い。
また、前述の実施形態では、左リブ56B及び右リブ57Bの対向する内面が第2アタッチメント40Bに対する第1アタッチメント40Aの位置決めを行う位置規制部としての機能も兼ねていた。但し、左リブ56B及び右リブ57Bとは別の部位によって、第1アタッチメント40Aと第2アタッチメント40Bの位置決めを行う位置規制部を構成しても良い。また、第1アタッチメント40Aと第2アタッチメント40Bとの位置ズレが問題なければ、位置規制部を備えていなくても良い。
<上側突起用穴、下側突起用穴>
前述の実施形態では、第1アタッチメント40Aは上側突起用穴43Aを有し、第2アタッチメント40Bは下側突起用穴43Bを有していた。但し、仮に工具本体10に上側突起23A及び下側突起23Bが無ければ、第1アタッチメント40A及び第2アタッチメント40Bは突起用穴を備えていなくても良い。
1 光ファイバケーブル、2 支持線、2A 首部、
4 光ファイバケーブル(ケーブル本体)、5 テンションメンバ、
6 光ファイバ、7 保護部材、8 外被、8A ノッチ、
10 工具本体、11 上レバー、12 下レバー、13 支軸、
21 分割加工部、23 ガイド部、24 切り込み部、
21A 上側加工部、22A 上側凹部、
23A 上側突起、24A 上側切り込み刃、
25A 上側接触面、26A 上側側壁部、27A 上側段差部、
21B 下側加工部、22B 下側凹部、
23B 下側突起、24B 下側切り込み刃、
25B 下側接触面、26B 下側側壁部、27B 下側段差部、
31 隙間、32 空間、33 空間、
40A 第1アタッチメント、41A 第1アタッチメント本体、
42A 第1凹部、43A 上側突起用穴、44A 上側切り込み刃用穴、
45A 第1接触面、46A 側壁部、
51A 第1薄肉部、52A 前側突出部、
521A 軸支部、522A 上側傾斜面、
53A 後側突出部、531A 係止部、54A 装着部、
55A 連結部、551A 軸部、552A 係合部、
40B 第2アタッチメント、
42B 第2凹部、43B 下側突起用穴、44B 下側切り込み刃用穴、
45B 第2接触面、47B スペーサ部、
51B 第2薄肉部、52B 前側突出部、522B 下側傾斜面、
53B 後側突出部、54B 装着部、
56B 左リブ(補強部、位置規制部)、
57B 右リブ(補強部、位置規制部)、
61 隙間、62 空間

Claims (12)

  1. 開閉可能な上レバー及び下レバーと、
    凹溝状の上側凹部と、前記上側凹部から下方に突出する上側切り込み刃とを有し、前記上レバーの側方に設けられた上側加工部と、
    凹溝状の下側凹部と、前記下側凹部から上方に突出する下側切り込み刃とを有し、前記下レバーの前記側方に設けられた下側加工部と
    を備えた分割工具であって、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記上側凹部と前記下側凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割する前記分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記上側凹部よりも小さい凹溝状の第1凹部と、前記上側切り込み刃の通過可能な上側切り込み刃用穴とを有し、前記上側加工部に装着されると、前記上側凹部よりも内側に前記第1凹部が配置されるとともに、前記上側切り込み刃が前記上側切り込み刃用穴を通過して前記第1凹部から下方に突出する第1アタッチメントと、
    前記下側凹部よりも小さい凹溝状の第2凹部と、前記下側切り込み刃の通過可能な下側切り込み刃用穴とを有し、前記下側加工部に装着されると、前記下側凹部よりも内側に前記第2凹部が配置されるとともに、前記下側切り込み刃が前記下側切り込み刃用穴を通過して前記第2凹部から上方に突出する第2アタッチメントと
    を有し、
    前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記第1凹部と前記第2凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割することが可能なことを特徴とするアタッチメント。
  2. 請求項1に記載の分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記第1アタッチメントは、
    前記光ファイバケーブルに沿う方向の両側から前記上側加工部を挟む一対の突出部と、前記一対の突出部の下部の間に設けられ前記上側凹部の内側に配置される薄肉部とを有し、
    前記第2アタッチメントは、
    前記光ファイバケーブルに沿う方向の両側から前記下側加工部を挟む一対の突出部と、前記一対の突出部の上部の間に設けられ前記下側凹部の内側に配置される薄肉部とを有する
    ことを特徴とするアタッチメント。
  3. 請求項2に記載の分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの少なくとも一方は、前記薄肉部とは反対側で前記一対の突出部を連結する連結部を有する
    ことを特徴とするアタッチメント。
  4. 請求項3に記載の分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記第1アタッチメントが前記連結部を有する
    ことを特徴とするアタッチメント。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの少なくとも一方は、前記薄肉部を補強する補強部を有する
    ことを特徴とするアタッチメント。
  6. 請求項5に記載の分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記第2アタッチメントが前記補強部を有する
    ことを特徴とするアタッチメント。
  7. 請求項5又は6に記載の分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記補強部が、前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの位置決めを行う位置規制部を兼ねる
    ことを特徴とするアタッチメント。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記上レバー及び前記下レバーを閉じたときの前記上側凹部と前記下側凹部との間の前記光ファイバケーブルを挟む隙間の前記側方の空間に、前記補強部が配置されている
    ことを特徴とするアタッチメント。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの少なくとも一方は、前記光ファイバケーブルと直交する方向であって前記光ファイバケーブルを挟む方向と直交する方向における前記第1アタッチメント及び前記第2アタッチメントの位置決めを行う位置規制部を有する
    ことを特徴とするアタッチメント。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の分割工具に着脱可能なアタッチメントであって、
    前記第1アタッチメントは、前記上側凹部から下方に突出して前記光ファイバケーブルのノッチに挿入される上側突起を挿入する上側突起用穴を有し、
    前記第2アタッチメントは、前記下側凹部から上方に突出して前記光ファイバケーブルのノッチに挿入される下側突起を挿入する下側突起用穴を有する
    ことを特徴とするアタッチメント。
  11. 工具本体と、前記工具本体に着脱可能なアタッチメントとを有する分割工具であって、
    (A)前記工具本体は、
    開閉可能な上レバー及び下レバーと、
    凹溝状の上側凹部と、前記上側凹部から下方に突出する上側切り込み刃とを有し、前記上レバーの側方に設けられた上側加工部と、
    凹溝状の下側凹部と、前記下側凹部から上方に突出する下側切り込み刃とを有し、前記下レバーの前記側方に設けられた下側加工部と
    を有し、
    (B)前記アタッチメントは、
    前記上側凹部よりも小さい凹溝状の第1凹部と、前記上側切り込み刃の通過可能な上側切り込み刃用穴とを有し、前記上側加工部に装着されると、前記上側凹部よりも内側に前記第1凹部が配置されるとともに、前記上側切り込み刃が前記上側切り込み刃用穴を通過して前記第1凹部から下方に突出する第1アタッチメントと、
    前記下側凹部よりも小さい凹溝状の第2凹部と、前記下側切り込み刃の通過可能な下側切り込み刃用穴とを有し、前記下側加工部に装着されると、前記下側凹部よりも内側に前記第2凹部が配置されるとともに、前記下側切り込み刃が前記下側切り込み刃用穴を通過して前記第2凹部から上方に突出する第2アタッチメントと
    を有し、
    (C)前記工具本体に前記アタッチメントを装着しないときには、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記上側凹部と前記下側凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割することが可能であり、
    (D)前記工具本体に前記アタッチメントを装着したときには、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記第1凹部と前記第2凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割することが可能である
    ことを特徴とする分割工具。
  12. (A)開閉可能な上レバー及び下レバーと、
    凹溝状の上側凹部と、前記上側凹部から下方に突出する上側切り込み刃とを有し、前記上レバーの側方に設けられた上側加工部と、
    凹溝状の下側凹部と、前記下側凹部から上方に突出する下側切り込み刃とを有し、前記下レバーの前記側方に設けられた下側加工部と
    を備えた分割工具であって、前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記上側凹部と前記下側凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割する前記分割工具を用意する工程と、
    (B)前記上側凹部よりも小さい凹溝状の第1凹部と、前記上側切り込み刃の通過可能な上側切り込み刃用穴とを有する第1アタッチメントを前記上側加工部に装着し、前記上側凹部よりも内側に前記第1凹部を配置するとともに、前記上側切り込み刃を前記上側切り込み刃用穴に通過させて前記第1凹部から下方に突出させる工程と、
    (C)前記下側凹部よりも小さい凹溝状の第2凹部と、前記下側切り込み刃の通過可能な下側切り込み刃用穴とを有する第2アタッチメントを前記下側加工部に装着し、前記下側凹部よりも内側に前記第2凹部を配置するとともに、前記下側切り込み刃を前記下側切り込み刃用穴に通過させて前記第2凹部から上方に突出させる工程と、
    (D)前記上レバー及び前記下レバーを閉じて前記第1凹部と前記第2凹部との間に光ファイバケーブルを挟んだ状態で前記光ファイバケーブルに沿って前記上側切り込み刃及び前記下側切り込み刃を移動することによって、前記光ファイバケーブルを分割する
    ことを特徴とする光ファイバケーブルの分割方法。
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JP6130936B1 (ja) * 2016-01-12 2017-05-17 株式会社フジクラ 分割工具
JP6343053B1 (ja) * 2017-03-13 2018-06-13 株式会社フジクラ 分割工具

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