JP2014178410A - 光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器 - Google Patents

光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】迷光の発生を抑制できる光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器を提供すること。
【解決手段】光学フィルターデバイス600は、光を内側に入射可能な光通過孔621を有する筐体と、筐体の外側に設けられ、光通過孔621へ入射する光を制限するアパーチャー642と、筐体の内側に設けられ、固定反射膜54、及び固定反射膜54に対向する可動反射膜を備えた干渉フィルターと、を備え、固定反射膜54及び可動反射膜を膜厚方向から見た平面視において、アパーチャー642の開口と、光通過孔621と、固定反射膜54及び可動反射膜とが重なるように設けられ、光通過孔621に近い固定反射膜54の直径をΦmとし、光通過孔621の口径をΦpとし、アパーチャー642の開口径をΦaとしたとき、Φa<Φm<Φpの関係を満たす。
【選択図】図5

Description

本発明は、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器に関する。
従来、一対の基板の互いに対向する面に、それぞれ反射膜を所定のギャップを介して対向配置した干渉フィルターが知られている。また、このような干渉フィルターを筐体内に収納した光学フィルターデバイスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の光学フィルターデバイスは、板状の台座、及び円筒状のキャップを有するパッケージ(筐体)を備えている。この筐体は、台座の周縁部分と、キャップの円筒一端部とが溶接または接着されて接続されており、台座部とキャップとの間に、干渉フィルターを収納する空間が設けられる。また、キャップは、台座部に対向する上面に孔が設けられ、この孔に、光を通過させる窓部が設けられている。
特開2008−70163号公報
このような光学フィルターデバイスでは、反射膜に入射する光の一部が反射される。入射角度がある場合、反射膜の表面で反射した光は干渉フィルターやパッケージの内部で反射を繰り返して迷光となり、分光されない状態で光学フィルターデバイスから出射されてしまうことがある。
本発明は、迷光の発生を抑制できる光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明の光学フィルターデバイスは、光を内側に入射可能な入射光通過孔を有する筐体と、前記筐体の外側に設けられ、前記入射光通過孔へ入射する光を制限するアパーチャーと、前記筐体の内側に設けられ、第一反射膜、及び前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備えた干渉フィルターと、を備え、前記第一反射膜及び前記第二反射膜を膜厚方向から見た平面視において、前記アパーチャーの開口と、前記入射光通過孔と、前記第一反射膜及び前記第二反射膜とが重なるように設けられ、前記入射光通過孔に近い前記第一反射膜の直径をΦmとし、前記入射光通過孔の口径をΦpとし、前記アパーチャーの開口径をΦaとしたとき、Φa<Φm<Φpの関係を満たすことを特徴とする。
入射光通過孔を介して第一反射膜に入射した入射光は、第一反射膜の表面で反射する。ここで、Φp<Φmの場合は、反射した光の一部は、入射光通過孔を通過して光学フィルターデバイスの外部に出射されるものの、残りの大部分は入射光通過孔の周囲に位置する筐体の内壁に当たって更に反射し、迷光となる可能性が高い。
これに対して、本発明によれば、Φa<Φm<Φpの関係を満たすため、第一反射膜で反射した光の大部分は入射光通過孔を通過し、光学フィルターデバイスの外部に出射されるか又は前記平面視において入射光通過孔内に位置するアパーチャーの表面に当たって吸収される。これにより、迷光の発生を抑制できる。また、第一反射膜に入射する光の入射角度を高精度に制御するためのレンズを設けたり、筐体の内壁に反射防止処理を施したりする必要がないため、コストを低減できる。
本発明の光学フィルターデバイスでは、前記アパーチャーの開口、前記入射光通過孔、前記第一反射膜、及び前記第二反射膜の前記平面視における各中心点は、同軸上に位置していることが好ましい。
本発明によれば、第一反射膜で反射した光の大部分は、より確実に入射光通過孔を通過し、光学フィルターデバイスの外部に出射されるか又は前記平面視において入射光通過孔内に位置するアパーチャーの表面に当たって吸収される。
本発明の光学フィルターデバイスでは、前記入射光通過孔から前記第一反射膜に入射する光の入射角度をθとし、前記第一反射膜から前記アパーチャーまでの距離をdとしたとき、(Φp−Φm)>2dtanθの関係を満たすことが好ましい。
本発明によれば、第一反射膜で反射した光は、全て入射光通過孔を通過するため、筐体の内壁に当たることはないので、迷光の発生をより確実に抑制できる。
本発明の光学フィルターデバイスでは、(Φm−Φa)>2dtanθの関係を満たすことが好ましい。
本発明によれば、入射光通過孔を介して入射した光は、全て第一反射膜に入射する。これにより、入射光通過孔を介して入射した光が第一反射膜に入射されずに干渉フィルターや筐体の内部で反射を繰り返して迷光となることを抑制できる。
本発明の光学フィルターデバイスでは、前記筐体の外側には、前記入射光通過孔を覆う透光基板が設けられ、前記アパーチャーは、前記透光基板に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、アパーチャーを例えば膜で構成することができ、薄くできる。これにより、光学フィルターデバイスを薄型化できる。
本発明の光学フィルターデバイスでは、前記透光基板における前記第一反射膜に対向する面には、反射防止膜が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、第一反射膜で反射して入射光通過孔を通過する光が、透光基板の表面で反射して迷光となることを抑制できる。
本発明の光学フィルターデバイスでは、前記アパーチャーにおける前記第一反射膜に対向する面の光反射率は1%以下であることが好ましい。
本発明によれば、第一反射膜で反射して入射光通過孔を通過する光が、アパーチャーの前記面で反射して迷光となることを抑制できる。
本発明の光学フィルターデバイスでは、前記筐体は、前記第一反射膜及び前記第二反射膜に対して前記入射光通過孔とは反対側に位置し、前記平面視において前記第一反射膜及び前記第二反射膜と重なる出射光通過孔を有し、前記出射光通過孔の口径をΦoとしたとき、Φo<Φpの関係を満たすことが好ましい。
本発明によれば、Φo≧Φpの場合と比べてΦoを小さくできるため、出射光通過孔を介して光学フィルターデバイスから出射される迷光を低減できる。また、出射光通過孔をガラス基板等の透光性基板により閉塞して筐体内を密封する場合では、出射光通過孔の口径を小さくできる分、封止領域の面積も小さくでき、筐体内の気密性の向上を図れる。
本発明の光学モジュールでは、光を内側に入射可能な入射光通過孔を有する筐体と、前記筐体の外側に設けられ、前記入射光通過孔へ入射する光を制限するアパーチャーと、前記筐体の内側に設けられ、第一反射膜、及び前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備えた干渉フィルターと、前記干渉フィルターにより取り出された光を検出する検出部と、を備え、前記第一反射膜及び前記第二反射膜を膜厚方向から見た平面視において、前記アパーチャーの開口と、前記入射光通過孔と、前記第一反射膜及び前記第二反射膜とが重なるように設けられ、前記入射光通過孔に近い前記第一反射膜の直径をΦmとし、前記入射光通過孔の口径をΦpとし、前記アパーチャーの開口径をΦaとしたとき、Φa<Φm<Φpの関係を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、上記光学フィルターデバイスの発明と同様に、迷光の発生を抑制できる。これにより、干渉フィルターにより取り出された光を検出部で検出することで、所望の特定波長の光の光量を精度よく検出できる。
本発明の電子機器では、光を内側に入射可能な入射光通過孔を有する筐体と、前記筐体の外側に設けられ、前記入射光通過孔へ入射する光を制限するアパーチャーと、前記筐体の内側に設けられ、第一反射膜、及び前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備えた干渉フィルターと、前記干渉フィルターを制御する制御部と、を備え、前記第一反射膜及び前記第二反射膜を膜厚方向から見た平面視において、前記アパーチャーの開口と、前記入射光通過孔と、前記第一反射膜及び前記第二反射膜とが重なるように設けられ、前記入射光通過孔に近い前記第一反射膜の直径をΦmとし、前記入射光通過孔の口径をΦpとし、前記アパーチャーの開口径をΦaとしたとき、Φa<Φm<Φpの関係を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、上記光学フィルターデバイスの発明と同様に、迷光の発生を抑制できる。これにより、干渉フィルターにより所望の特定波長の光を精度よく取り出すことができ、取り出した光により精度の高い電子処理(例えば色度測定や成分分析等)を実施できる。
本発明に係る第一実施形態の光学フィルターデバイスの概略構成を示す斜視図。 第一実施形態の光学フィルターデバイスの概略構成を示す断面図。 第一実施形態の光学フィルターデバイスに収納された干渉フィルターの概略構成を示す平面図。 第一実施形態の干渉フィルターの概略構成を示す断面図。 第一実施形態の光学フィルターデバイスを示す部分断面図。 比較例の光学フィルターデバイスを示す部分断面図。 第二実施形態における測色装置の概略構成を示すブロック図。 変形例の光学フィルターデバイスを示す部分断面図。 本発明の光学フィルターデバイスを備えたガス検出装置を示す概略図。 図9のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図。 本発明の光学フィルターデバイスを備えた食物分析装置の概略構成を示す図。 本発明の光学フィルターデバイスを備えた分光カメラの概略構成を示す模式図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態を図面に基づいて説明する。
[1.光学フィルターデバイスの構成]
図1は、本発明に係る第一実施形態の光学フィルターデバイス600の概略構成を示す斜視図である。図2は、光学フィルターデバイス600の断面図である。
光学フィルターデバイス600は、入射した検査対象光から、所定の目的波長の光を取り出して射出させる装置であり、筐体601と、筐体601の内部に収納される波長可変干渉フィルター5(図2参照)を備えている。このような光学フィルターデバイス600は、例えば測色センサー等の光学モジュールや、測色装置やガス分析装置等の電子機器に組み込むことができる。なお、光学フィルターデバイス600を備えた光学モジュールや電子機器の構成については、後述の第二実施形態において説明する。
[2.波長可変干渉フィルターの構成]
波長可変干渉フィルター5は、本発明の干渉フィルターを構成する。図3は、光学フィルターデバイス600に設けられた波長可変干渉フィルター5の概略構成を示す平面図であり、図4は、図3におけるIV−IV線を断面した際の波長可変干渉フィルター5の概略構成を示す断面図である。
波長可変干渉フィルター5は、図3に示すように、例えば矩形板状の光学部材である。この波長可変干渉フィルター5は、本発明の第一基板である固定基板51、および本発明の第二基板である可動基板52を備えている。これらの固定基板51及び可動基板52は、それぞれ例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラスなどの各種ガラスや、水晶などにより形成されている。そして、これらの固定基板51及び可動基板52は、固定基板51の第一接合部513及び可動基板の第二接合部523が、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜などにより構成された接合膜53(第一接合膜531及び第二接合膜532)により接合されることで、一体的に構成されている。
なお、以降の説明に当たり、固定基板51または可動基板52の基板厚み方向から見た平面視、つまり、固定基板51、接合膜53、及び可動基板52の積層方向から波長可変干渉フィルター5を見た平面視を、フィルター平面視と称する。
固定基板51には、本発明の第一反射膜を構成する固定反射膜54が設けられ、可動基板52には、本発明の第二反射膜を構成する可動反射膜55が設けられている。これらの固定反射膜54および可動反射膜55は、反射膜間ギャップG1を介して対向配置されている。そして、波長可変干渉フィルター5には、この反射膜間ギャップG1の距離(寸法)を調整するのに用いられる静電アクチュエーター56が設けられている。この静電アクチュエーター56は、固定基板51に設けられた固定電極561と、可動基板52に設けられた可動電極562とにより構成されている。これらの固定電極561,可動電極562は、電極間ギャップG2(G2>G1)を介して対向する。ここで、これらの電極561,562は、それぞれ固定基板51及び可動基板52の基板表面に直接設けられる構成であってもよく、他の膜部材を介して設けられる構成であってもよい。
なお、本実施形態では、反射膜間ギャップG1が電極間ギャップG2よりも小さく形成される構成を例示するが、例えば波長可変干渉フィルター5により透過させる波長域によっては、反射膜間ギャップG1を電極間ギャップG2よりも大きく形成してもよい。
フィルター平面視において、固定基板51の一辺側(例えば、図3における頂点C1−頂点C2間の辺)は、可動基板52よりも外側に突出する。この突出部分のうち、波長可変干渉フィルター5を可動基板52側から見た際に露出する面は、第一電装面514を構成する。
また、フィルター平面視において、可動基板52の辺のうち、第一電装面514に対向する一辺側(頂点C3−頂点C4間の辺)は、固定基板51よりも外側に突出する。この突出部分のうち、波長可変干渉フィルター5を固定基板51側から見た際に露出する面は、第二電装面524を構成する。
(2−1.固定基板の構成)
固定基板51は、厚みが例えば500μmに形成されたガラス基材を加工することで形成される。具体的には、図4に示すように、固定基板51には、エッチングにより電極配置溝511および反射膜設置部512が形成されている。この固定基板51は、可動基板52に対して厚み寸法が大きく形成されており、固定電極561および可動電極562間に電圧を印加した際の静電引力や、固定電極561の内部応力による固定基板51の撓みはない。
電極配置溝511は、フィルター平面視で、波長可変干渉フィルター5の中心点Oを中心とした環状に形成されている。反射膜設置部512は、前記平面視において、電極配置溝511の中心部から可動基板52側に突出して形成されている。ここで、電極配置溝511の溝底面は、固定電極561が配置される電極設置面511Aとなる。また、反射膜設置部512の突出先端面は、反射膜設置面512Aとなる。
また、固定基板51には、電極配置溝511から、第一電装面514及び第二電装面524に向かって延出する電極引出溝511Bが設けられている。
電極配置溝511の電極設置面511Aには、固定電極561が設けられている。この固定電極561は、電極設置面511Aのうち、後述する可動部521の可動電極562に対向する領域に設けられている。また、固定電極561上に、固定電極561及び可動電極562の間の絶縁性を確保するための絶縁膜が積層される構成としてもよい。
そして、固定基板51には、固定電極561の外周縁から、電極引出溝511Bを通り、第一電装面514まで延出する固定引出電極563が設けられている。この固定引出電極563の延出先端部(固定基板51の頂点C2に位置する部分)は、第一電装面514において固定電極パッド563Pを構成する。
なお、本実施形態では、電極設置面511Aに1つの固定電極561が設けられる構成を示すが、例えば、平面中心点Oを中心とした同心円となる2つの電極が設けられる構成(二重電極構成)などとしてもよい。
反射膜設置部512は、上述したように、電極配置溝511と同軸上で、電極配置溝511よりも小さい径寸法となる略円柱状に形成され、当該反射膜設置部512の可動基板52に対向する反射膜設置面512Aを備えている。
この反射膜設置部512には、図4に示すように、固定反射膜54が設置されている。この固定反射膜54としては、例えばAg等の金属膜や、Ag合金等の合金膜を用いることができる。また、例えば高屈折層をTiO、低屈折層をSiOとした誘電体多層膜を用いてもよい。さらに、誘電体多層膜上に金属膜(又は合金膜)を積層した反射膜や、金属膜(又は合金膜)上に誘電体多層膜を積層した反射膜、単層の屈折層(TiOやSiO等)と金属膜(又は合金膜)とを積層した反射膜などを用いてもよい。
また、固定基板51の光入射面51A(固定反射膜54が設けられない面)には、固定反射膜54に対応する位置に反射防止膜を形成してもよい。この反射防止膜は、例えば低屈折率膜および高屈折率膜を交互に積層することで形成することができ、固定基板51の表面での可視光の反射率を低下させ、透過率を増大させる。
そして、固定基板51の可動基板52に対向する面のうち、エッチングにより、電極配置溝511、反射膜設置部512、及び電極引出溝511Bが形成されない面は、第一接合部513を構成する。この第一接合部513には、第一接合膜531が設けられ、この第一接合膜531が、可動基板52に設けられた第二接合膜532に接合されることで、上述したように、固定基板51及び可動基板52が接合される。
(2−2.可動基板の構成)
可動基板52は、厚みが例えば200μmに形成されるガラス基材を加工することで形成されている。
具体的には、可動基板52は、図3に示すようなフィルター平面視において、平面中心点Oを中心とした円形状の可動部521と、可動部521の外側に設けられ、可動部521を保持する保持部522と、保持部522の外側に設けられた基板外周部525と、を備えている。
可動部521は、保持部522よりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施形態では、可動基板52の厚み寸法と同一寸法に形成されている。この可動部521は、フィルター平面視において、少なくとも反射膜設置面512Aの外周縁の径寸法よりも大きい径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、可動電極562及び可動反射膜55が設けられている。
なお、固定基板51と同様に、可動部521の固定基板51とは反対側の面には、反射防止膜が形成されていてもよい。このような反射防止膜は、低屈折率膜および高屈折率膜を交互に積層することで形成することができ、可動基板52の表面での可視光の反射率を低下させ、透過率を増大させることができる。
可動電極562は、電極間ギャップG2を介して固定電極561に対向し、固定電極561と同一形状となる環状に形成されている。また、可動基板52には、可動電極562の外周縁から第二電装面524に向かって延出する可動引出電極564を備えている。この可動引出電極564の延出先端部(可動基板52の頂点C4に位置する部分)は、第二電装面524において可動電極パッド564Pを構成する。
可動反射膜55は、可動部521の可動面521Aの中心部に、固定反射膜54と反射膜間ギャップG1を介して対向して設けられる。この可動反射膜55としては、上述した固定反射膜54と同一の構成の反射膜が用いられる。
保持部522は、可動部521の周囲を囲うダイアフラムであり、可動部521よりも厚み寸法が小さく形成されている。
このような保持部522は、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力により、可動部521を固定基板51側に変位させることが可能となる。この際、可動部521が保持部522よりも厚み寸法が大きく、剛性が大きくなるため、保持部522が静電引力により固定基板51側に引っ張られた場合でも、可動部521の形状変化が起こらない。したがって、可動部521に設けられた可動反射膜55の撓みも生じず、固定反射膜54及び可動反射膜55を常に平行状態に維持することが可能となる。
なお、本実施形態では、ダイアフラム状の保持部522を例示するが、これに限定されず、例えば、平面中心点Oを中心として、等角度間隔で配置された梁状の保持部が設けられる構成などとしてもよい。
基板外周部525は、上述したように、フィルター平面視において保持部522の外側に設けられている。この基板外周部525の固定基板51に対向する面は、第一接合部513に対向する第二接合部523を備えている。そして、この第二接合部523には、第二接合膜532が設けられ、上述したように、第二接合膜532が第一接合膜531に接合されることで、固定基板51及び可動基板52が接合されている。
[3.筐体の構成]
図1及び図2に戻り、筐体601は、ベース基板610と、リッド620と、ベース側ガラス基板630(透光基板)と、リッド側ガラス基板640(透光基板)と、を備える。
ベース基板610は、例えば単層セラミック基板により構成される。このベース基板610には、波長可変干渉フィルター5の可動基板52が設置される。ベース基板610への可動基板52の設置としては、例えば接着層等を介して配置されるものであってもよく、他の固定部材等に嵌合等されることで配置されるものであってもよい。
ベース基板610には、波長可変干渉フィルター5の反射膜(固定反射膜54,可動反射膜55)に対向する領域に、光通過孔611(出射光通過孔)が開口形成されている。
このベース基板610のリッド620に対向するベース内側面612(リッド対向面)には、波長可変干渉フィルター5の第一電装面514、第二電装面524上の各電極パッド563P,564Pと接続される内側端子部615が設けられている。なお、各電極パッド563P,564Pと内側端子部615との接続は、例えばFPC(Flexible Printed Circuits)615Aを用いることができ、例えばAgペースト、ACF(Anisotropic Conductive Film)、ACP(Anisotropic Conductive Paste)等により接合する。なお、内部空間650を真空状態に維持するためにデガス(ガスの放出)が少ないAgペーストを用いることが好ましい。なお、FPC615Aによる接続に限られず、例えばワイヤーボンディング等による配線接続を実施してもよい。
また、ベース基板610は、各内側端子部615が設けられる位置に対応して、貫通孔614が形成されており、各内側端子部615は、貫通孔614を介して、ベース基板610のベース内側面612とは反対側のベース外側面613に設けられた外側端子部616に接続されている。ここで、貫通孔614には、内側端子部615及び外側端子部616を接続する金属部材(例えばAgペースト等)が充填され、筐体601の内部空間650の気密性が維持される。
そして、ベース基板610の外周部には、リッド620に接合されるベース接合部617が設けられている。
リッド620は、図1及び図2に示すように、ベース基板610のベース接合部617に接合されるリッド接合部624と、リッド接合部624から連続し、ベース基板610から離れる方向に立ち上がる側壁部625と、側壁部625から連続し、波長可変干渉フィルター5の固定基板51側を覆う天面部626とを備えている。このリッド620は、例えばコバール等の合金または金属により形成することができる。
このリッド620は、リッド接合部624と、ベース基板610のベース接合部617とが、接合されることで、ベース基板610に密着接合されている。
この接合方法としては、例えば、レーザー溶着の他、銀ロウ等を用いた半田付け、共晶合金層を用いた封着、低融点ガラスを用いた溶着、ガラス付着、ガラスフリット接合、エポキシ樹脂による接着等が挙げられる。これらの接合方法は、ベース基板610及びリッド620の素材や、接合環境等により、適宜選択することができる。
本実施形態では、ベース基板610のベース接合部617上に、例えばNiやAu等により構成された接合用パターン617Aを形成し、接合用パターン617A及びリッド接合部624に対して、高出力レーザー(例えばYAGレーザー等)を照射してレーザー接合する。
リッド620の天面部626は、ベース基板610に対して平行となる。この天面部626には、波長可変干渉フィルター5の各反射膜54,55に対向する領域に、光通過孔621(入射光通過孔)が開口形成されている。
なお、光通過孔621の口径Φpは、ベース基板610に形成された光通過孔611の口径Φoよりも大きい(Φp>Φo)。即ち、フィルター平面視において、光通過孔621の外周縁621Aは、光通過孔611の外周縁611Aよりも外側に位置している。
ここで、本実施形態では、リッド620の光通過孔621から光が入射し、波長可変干渉フィルター5により取り出された光はベース基板610の光通過孔611からか射出される。
ベース側ガラス基板630は、ベース基板610のベース外側面613側に、光通過孔611を覆って接合されるガラス基板である。ベース側ガラス基板630は、光通過孔611よりも大きいサイズに形成され、当該ベース側ガラス基板630の平面中心点Oが光通過孔611の平面中心点Oと一致するように配置される。なお、この平面中心点Oは、波長可変干渉フィルター5の平面中心点Oと一致し、固定反射膜54及び可動反射膜55の環内周縁の平面中心点Oと一致する。そして、ベース側ガラス基板630は、フィルター平面視において、光通過孔611の外周縁611Aより外側の領域(外周縁611Aからベース側ガラス基板630の基板端縁631までの領域)がベース基板610に接合される。
同様に、リッド側ガラス基板640は、リッド620のベース基板610に対向するリッド内側面622とは反対側のリッド外側面623側に、光通過孔621を覆って接合されるガラス基板である。リッド側ガラス基板640は、光通過孔621よりも大きいサイズに形成され、当該リッド側ガラス基板640の平面中心点Oが光通過孔621の平面中心点Oと一致するように配置される。そして、リッド側ガラス基板640は、フィルター平面視において、光通過孔621の外周縁621Aより外側の領域(外周縁621Aからリッド側ガラス基板640の基板端縁641までの領域)がリッド620に接合される。
ベース基板610及びベース側ガラス基板630の接合、リッド620及びリッド側ガラス基板640の接合としては、例えば、ガラス原料を高温で熔解し、急冷したガラスのかけらであるガラスフリットを用いたガラスフリット接合を用いることができる。このようなガラスフリット接合では、接合部分に隙間が生じることがなく、また、デガス(ガス放出)の少ないガラスフリットを用いることで、内部空間650を真空状態に維持することができる。なお、ガラスフリット接合に限られず、低融点ガラスを用いた溶着、ガラス封着などによる接合を行ってもよい。また、内部空間650の真空状態の維持には適さないが、例えば内部空間650への異物の侵入を抑制する目的のみであれば、エポキシ樹脂等による接着を行ってもよい。
また、リッド側ガラス基板640の、リッド620に対向する面とは反対側の面(光入射面)には、例えば低反射クロム遮光膜等により形成される非透光性部材642が設けられる。この非透光性部材642は、環状に形成され、好ましくは円環状に形成される。そして、非透光性部材642の環内周径(開口径)Φaは、固定反射膜54及び可動反射膜55により光干渉させるための有効径に設定されている。これにより、非透光性部材642は、光学フィルターデバイス600に入射した入射光を制限する(絞る)アパーチャーとして機能する。また、非透光性部材642は光を吸収する特性を有し、リッド側ガラス基板640に対向する面642Bの光反射率は、1%以下である。なお、非透光性部材642の開口の平面中心点Oは、光通過孔621の平面中心点Oと一致し、固定反射膜54及び可動反射膜55の環内周縁の平面中心点Oと一致する。
なお、ここで、光通過孔611の口径ΦoはΦaより小さくてもよいが、この場合は透過光量が低減するので、光通過孔611の口径ΦoはΦa以上であることが好ましい。
以上のように、本実施形態の光学フィルターデバイス600では、筐体601は、ベース基板610及びリッド620の接合、ベース基板610及びベース側ガラス基板630の接合、リッド620及びリッド側ガラス基板640の接合により、筐体601の内部空間650が気密に維持されている。そして、本実施形態では、内部空間650は、真空状態に維持されている。
このように、内部空間650を真空状態に維持することで、波長可変干渉フィルター5の可動部521を移動させる際に、空気抵抗が発生せず、応答性を良好にすることができる。
[光通過孔621及び非透光性部材642の開口の寸法]
図5は、光学フィルターデバイス600を示す部分断面図である。
図5に示すように、光学フィルターデバイス600は、固定反射膜54の直径をΦmとしたとき、Φa(非透光性部材642の開口径)<Φm<Φp(光通過孔621の口径)の関係を満たす。即ち、フィルター平面視において、固定反射膜54の外周縁54Aは、非透光性部材642の開口の外周縁642Aよりも外側に位置し、光通過孔621の外周縁621Aは、固定反射膜54の外周縁54Aよりも外側に位置している。
ここで、光通過孔621を介して固定反射膜54に入射する光の進路について、図6に示す比較例と比較して説明する。図6に示す比較例の光学フィルターデバイス600Aは、Φp<Φm(=Φa)を満たしている。
図5、図6に示すように、光通過孔621を介して固定反射膜54に入射角度θで入射した入射光Lpは、固定反射膜54の面54B(反射膜設置面512Aに対向する面)で反射する。なお、入射角度θは、入射光Lpが、固定反射膜54に垂直な仮想の直線VLと成す角度である。
ここで、図6に示す比較例の光学フィルターデバイス600Aでは、Φp<Φm(=Φa)を満たしているため、固定反射膜54の面54Bで反射した光の一部は、光通過孔621を介して光学フィルターデバイス600Aの外部に出射されるものの、残りの大部分は光通過孔621の周囲に位置するリッド内側面622に当って更に反射する。
これに対して、本実施形態の光学フィルターデバイス600では、Φa<Φm<Φpの関係を満たすため、図5に示すように、固定反射膜54の面54Bで反射した光の大部分は光通過孔621を通過し、光学フィルターデバイス600の外部に出射されるか、又は、フィルター平面視において光通過孔621内に位置する非透光性部材642の面642Bに当たって吸収される。
更に具体的には、光学フィルターデバイス600は、図5に示すように、固定反射膜54から非透光性部材642の面642Bまでの距離をdとしたとき、(Φp−Φm)>2dtanθの関係を満たす。
この条件によれば、固定反射膜54で反射した光は、全て光通過孔621を通過するため、リッド内側面622に当たることはない。
更に、光学フィルターデバイス600は、(Φm−Φa)>2dtanθの関係を満たす。この条件によれば、入射光Lpは、全て固定反射膜54に入射する。
〔本実施形態の作用効果〕
本実施形態の光学フィルターデバイス600では、非透光性部材642の開口径をΦaとし、固定反射膜54の直径をΦmとし、光通過孔621の口径をΦpとしたとき、Φa<Φm<Φpの関係を満たす。これによれば、固定反射膜54で反射した光の大部分は光通過孔621を通過し、光学フィルターデバイス600の外部に出射されるか又はフィルター平面視において光通過孔621内に位置する非透光性部材642の面642Bに当たって吸収される。これにより、迷光の発生を抑制できる。また、筐体601の内壁に反射防止処理を施したりする必要がないため、コストを低減できる。また、入射光Lpの入射角度θを制御するためのレンズとして、(Φp−Φm)>2dtanθ、及び(Φm−Φa)>2dtanθの条件を満たす入射角度θで、入射光Lpを導くことが可能なレンズを用いればよく、入射角度θを小さくするための高精度なレンズを不要にでき、コストを低減できる。
光学フィルターデバイス600では、入射光Lpの入射角度をθとし、固定反射膜54から非透光性部材642までの距離をdとしたとき、(Φp−Φm)>2dtanθの関係を満たす。これによれば、固定反射膜54で反射した光は、全て光通過孔621を通過するため、筐体601の内壁に当たることはないので、迷光の発生をより確実に抑制できる。
光学フィルターデバイス600では、(Φm−Φa)>2dtanθの関係を満たす。これによれば、入射光Lpは、全て固定反射膜54に入射する。これにより、入射光Lpが固定反射膜54に入射せずに波長可変干渉フィルター5や筐体601の内部で反射を繰り返して迷光となることを抑制できる。
光学フィルターデバイス600では、筐体601の外側には、光通過孔621を覆うリッド側ガラス基板640が設けられ、非透光性部材642は、リッド側ガラス基板640に設けられている。これによれば、非透光性部材642を例えば膜で構成することができ、薄くできる。これにより、光学フィルターデバイス600を薄型化できる。
光学フィルターデバイス600では、非透光性部材642の面642Bの光反射率は1%以下である。これによれば、固定反射膜54で反射して光通過孔621を通過する光が、非透光性部材642の面642Bで反射して迷光となることを抑制できる。
光学フィルターデバイス600では、光通過孔611の口径をΦoとしたとき、Φo<Φpの関係を満たす。これによれば、Φo≧Φpの場合と比べてΦoを小さくできるため、光通過孔611を介して光学フィルターデバイス600から出射される迷光を低減できる。また、リッド側ガラス基板640による封止領域の面積も小さくできるため、筐体601内の気密性の向上を図れる。
なお、これに加えて、光学フィルターデバイス600では、Φo≧Φaの関係を満たす。これによれば、固定反射膜54に直交する入射光が、光量を減らされることなく、光通過孔611から射出される。これにより、光学フィルターデバイス600の透過光量を低減させることなく、迷光を低減できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
第二実施形態では、上記第一実施形態の光学フィルターデバイス600が組み込まれた光学モジュールである測色センサー3、及び光学フィルターデバイス600が組み込まれた電子機器である測色装置1を説明する。
〔1.測色装置の概略構成〕
図7は、第一実施形態の測色装置1の概略構成を示すブロック図である。
測色装置1は、本発明の電子機器である。この測色装置1は、図7に示すように、検査対象Xに光を射出する光源装置2と、測色センサー3と、測色装置1の全体動作を制御する制御装置4とを備える。そして、この測色装置1は、光源装置2から射出される光を検査対象Xにて反射させ、反射された検査対象光を測色センサー3にて受光し、測色センサー3から出力される検出信号に基づいて、検査対象光の色度、すなわち検査対象Xの色を分析して測定する装置である。
〔2.光源装置の構成〕
光源装置2は、光源21、複数のレンズ22(図7には1つのみ記載)を備え、検査対象Xに対して白色光を射出する。また、複数のレンズ22には、コリメーターレンズが含まれてもよく、この場合、光源装置2は、光源21から射出された白色光をコリメーターレンズにより平行光とし、図示しない投射レンズから検査対象Xに向かって射出する。なお、本実施形態では、光源装置2を備える測色装置1を例示するが、例えば検査対象Xが液晶パネルなどの発光部材である場合、光源装置2が設けられない構成としてもよい。
〔3.測色センサーの構成〕
測色センサー3は、本発明の光学モジュールを構成し、上記第一実施形態の光学フィルターデバイス600を備えている。この測色センサー3は、図7に示すように、光学フィルターデバイス600と、光学フィルターデバイス600の波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光する検出部31と、波長可変干渉フィルター5で透過させる光の波長を可変する電圧制御部32とを備える。
また、測色センサー3は、波長可変干渉フィルター5に対向する位置に、検査対象Xで反射された反射光(検査対象光)を、内部に導光する入射光学レンズ33を備えている。入射光学レンズ33は、入射角度θで光学フィルターデバイス600に入射光を導く。そして、この測色センサー3は、光学フィルターデバイス600内の波長可変干渉フィルター5により、入射光学レンズ33から入射した検査対象光のうち、所定波長の光を分光し、分光した光を検出部31にて受光する。
検出部31は、複数の光電交換素子により構成されており、受光量に応じた電気信号を生成する。ここで、検出部31は、例えば回路基板311を介して、制御装置4に接続されており、生成した電気信号を受光信号として制御装置4に出力する。
また、この回路基板311には、ベース基板610のベース外側面613に形成された外側端子部616が接続されており、回路基板311に形成された回路を介して、電圧制御部32に接続されている。
このような構成では、回路基板311を介して、光学フィルターデバイス600及び検出部31を一体的に構成でき、測色センサー3の構成を簡略化することができる。
電圧制御部32は、回路基板311を介して光学フィルターデバイス600の外側端子部616に接続される。そして、電圧制御部32は、制御装置4からの入力される制御信号に基づいて、固定電極パッド563P及び可動電極パッド564P間に所定のステップ電圧を印加することで、静電アクチュエーター56を駆動させる。これにより、電極間ギャップG2に静電引力が発生し、保持部522が撓むことで、可動部521が固定基板51側に変位し、反射膜間ギャップG1を所望の寸法に設定することが可能となる。
〔4.制御装置の構成〕
制御装置4は、測色装置1の全体動作を制御する。
この制御装置4としては、例えば汎用パーソナルコンピューターや、携帯情報端末、その他、測色専用コンピューターなどを用いることができる。
そして、制御装置4は、図7に示すように、光源制御部41、測色センサー制御部42、および測色処理部43などを備えて構成されている。
光源制御部41は、光源装置2に接続されている。そして、光源制御部41は、例えば利用者の設定入力に基づいて、光源装置2に所定の制御信号を出力し、光源装置2から所定の明るさの白色光を射出させる。
測色センサー制御部42は、測色センサー3に接続されている。そして、測色センサー制御部42は、例えば利用者の設定入力に基づいて、測色センサー3にて受光させる光の波長を設定し、この波長の光の受光量を検出する旨の制御信号を測色センサー3に出力する。これにより、測色センサー3の電圧制御部32は、制御信号に基づいて、利用者が所望する光の波長のみを透過させるよう、静電アクチュエーター56への印加電圧を設定する。
測色処理部43は、検出部31により検出された受光量から、検査対象Xの色度を分析する。
〔5.実施形態の作用効果〕
本実施形態の測色装置1は、上記第一実施形態のような光学フィルターデバイス600を備えている。上述したように、入射光学レンズ33から入射角度θで光学フィルターデバイス600に入射光が導かれるため、光学フィルターデバイス600内における入射光Lpの迷光を低減でき、光学フィルターデバイス600の分光精度を向上できる。したがって、測色センサー3においても、高分解能で取り出された目的波長の光を検出部31により検出することができ、所望の目的波長の光に対する正確な光量を検出することができる。これにより、測色装置1は、検査対象Xの正確な色分析を実施することができる。
また、検出部31は、ベース基板610に対向して設けられ、当該検出部31及びベース基板610のベース外側面613に設けられた外側端子部616は、1つの回路基板311に接続されている。すなわち、光学フィルターデバイス600のベース基板610は光射出側に配置されているため、光学フィルターデバイス600から射出された光を検出する検出部31と近接して配置することができる。したがって、上述のように、1つの回路基板311に配線することで、配線構造を簡略化でき、基板数も削減することができる。
また、電圧制御部32を回路基板311上に配置してもよく、この場合、更なる構成の簡略化を図ることができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記第一実施形態では、リッド側ガラス基板640における非透光性部材642が形成される面とは反対側の面は、直接、リッド620のリッド外側面623に接合されているが、本発明はこれに限定されない。
図8は、一変形例における光学フィルターデバイス600Bを示す部分断面図である。
光学フィルターデバイス600Bでは、リッド側ガラス基板640における非透光性部材642が形成される面とは反対側の面640Aに、誘電体多層膜643が形成されている。そして、リッド側ガラス基板640は、誘電体多層膜643を介してリッド外側面623に接合されている。
この誘電体多層膜643は反射防止膜として機能し、リッド側ガラス基板640に対して面640A側から入射する光が、面640Aで反射することを抑制できる。
ここで、誘電体多層膜643が形成されていない場合、リッド側ガラス基板640に対して面640A側から入射する光のうち4%程度は、面640Aで反射する。このため、固定反射膜54の面54Bで反射して光通過孔621を通過する光の一部が、リッド側ガラス基板640の面640Aで反射して迷光となる可能性がある。
これに対して、光学フィルターデバイス600Bでは、リッド側ガラス基板640の面640Aに、反射防止膜として機能する誘電体多層膜643が形成されているため、固定反射膜54の面54Bで反射して光通過孔621を通過する光が、リッド側ガラス基板640の面640Aで反射して迷光となることを抑制できる。
なお、図8の例では反射防止膜として多層反射防止膜である誘電体多層膜46を例示したが、その他、例えばMgF等の単層反射防止膜を設ける構成などとしてもよい。
また、上記第一実施形態では、リッド620の光通過孔621から光が入射しているが、本発明はこれに限定されない。即ち、ベース基板610の光通過孔611から光が入射してもよい。この場合は、非透光性部材642はベース側ガラス基板630に設けられ、可動反射膜55の直径をΦmとし、光通過孔611の口径をΦpとしたとき、上記第一実施形態と同様に、Φa<Φm<Φp、(Φp−Φm)>2dtanθ、及び(Φm−Φa)>2dtanθの関係を満たす。
また、上記第一実施形態では、(Φp−Φm)>2dtanθの関係を満たしているが、本発明はこれに限定されない。また、(Φm−Φa)>2dtanθの関係を満たしているが、本発明はこれに限定されない。即ち、少なくとも、Φa<Φm<Φpの関係を満たしていればよい。
また、上記第一実施形態では、非透光性部材642は、リッド側ガラス基板640に設けられているが、本発明はこれに限定されない。即ち、リッド側ガラス基板640が設けられずに、非透光性部材642が直接、リッド620に設けられていてもよい。
また、上記第一実施形態では、非透光性部材642は、リッド側ガラス基板640におけるリッド620に対向する面とは反対側の面に設けられているが、本発明はこれに限定されない。即ち、非透光性部材642は、リッド側ガラス基板640におけるリッド620に対向する面に設けられていてもよい。
また、上記第一実施形態では、非透光性部材642の面642Bの光反射率は1%以下であるが、本発明はこれに限定されない。即ち、非透光性部材642の面642Bは、例えば測定誤差に影響が出ない程度であれば、光反射率が1%より大きくてもよい。
また、上記第一実施形態では、Φo<Φpの関係を満たすが、本発明はこれに限定されない。即ち、迷光の出射が十分に低減できれば、Φo≧Φpであってもよい。
また、上記第一実施形態では、非透光性部材642として低反射クロム遮光膜が例示されているが、本発明はこれに限定されない。即ち、非透光性部材642には、低反射Si遮光膜や吸収膜を用いることも可能である。なお、吸収膜は光を吸収して熱に変換するため、吸収膜に光が照射されると吸収膜が熱膨張して熱応力が発生することがある。このため、非透光性部材642に吸収膜を用いる場合は、例えば、非透過性部材642を2層構造とし、光入射面とは反対側に位置する層(光入射量が少ない層)を吸収膜で構成し、光入射面側の層を、光を透過しない遮光膜又は反射膜で構成することが好ましい。
また、上記第一実施形態において、光学フィルターデバイス600は、固定電極561及び可動電極562に電圧を印加することで、静電引力により反射膜間ギャップG1の大きさを変更可能な波長可変干渉フィルター5が収納される例を示したが、これに限定されない。例えば、反射膜間ギャップG1を変更するギャップ変更部として、固定電極561の代わりに、第一誘電コイルを配置し、可動電極562の代わりに第二誘電コイルまたは永久磁石を配置した誘電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。
さらに、静電アクチュエーター56の代わりに圧電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。この場合、例えば保持部522に下部電極層、圧電膜、および上部電極層を積層配置させ、下部電極層および上部電極層の間に印加する電圧を入力値として可変させることで、圧電膜を伸縮させて保持部522を撓ませることができる。
また、内部空間650に収納する干渉フィルターとして波長可変干渉フィルター5を例示したが、例えば、反射膜間ギャップG1の大きさが固定された干渉フィルターであってもよい。この場合、可動部521を撓ませるための保持部522や、固定電極561を設けるための電極配置溝511等をエッチングにより形成する必要がなく、干渉フィルターの構成を簡略化できる。また、反射膜間ギャップG1の大きさが固定であるため、応答性の問題がなく、内部空間650を真空に維持する必要がなく、構成の簡略化、製造性の向上を図ることができる。ただし、この場合でも、例えば温度変化が大きい場所で光学フィルターデバイス600を使用する場合、内部空間650内の空気の膨張等により、ベース側ガラス基板630やリッド側ガラス基板640が応力を受けて撓む恐れがある。したがって、このような干渉フィルターを用いる場合であっても、内部空間650を真空、または減圧状態に維持することが好ましい。
また、リッド620は、リッド接合部624、側壁部625、及び天面部626を備え、天面部626がベース基板610に対して平行となる構成を示したがこれに限定されない。リッド620の形状としては、ベース基板610との間に波長可変干渉フィルター5を収納可能な内部空間650を形成できれば、いかなる形状であってもよく、例えば天面部626が曲面形状に形成されていてもよい。ただし、この場合、内部空間650の気密性を維持するために、リッド620に接合するリッド側ガラス基板640をリッド620に合わせて曲面状に形成し、かつ、光通過孔621を閉塞する部分のみ、屈折等が生じないように平面状に形成する必要がある等、製造が煩雑になることが考えらえる。したがって、上記第一実施形態のように天面部626がベース基板610と平行となるリッド620を用いることが好ましい。
上記第一実施形態では、ベース側ガラス基板630及びリッド側ガラス基板640が、筐体601の外面、すなわち、ベース基板610のベース外側面613及びリッド620のリッド外側面623に接合される例を示したが、これに限らない。例えば、筐体601の内部空間650側に接合される構成としてもよい。
また、干渉フィルターとして、第一反射膜及び第二反射膜により多重干渉された光を反射させる反射型フィルターを内部空間650に収納する場合では、光通過孔611及びベース側ガラス基板630が設けられない構成であってもよい。
この場合、光学フィルターデバイス600の光通過孔621に対向して、例えばビームスプリッター等を設けることで、光学フィルターデバイス600への入射光と、光学フィルターデバイス600から射出された射出光とを分離する構成とすることで、分離した射出光を検出部で検出させることができる。
上記第一実施形態では、内側端子部615及び外側端子部616を、ベース基板610に設けられた貫通孔614内に導電性部材を介して接続する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ベース基板610の貫通孔614に棒状の端子を圧入し、端子の先端部と、固定電極パッド563Pや可動電極パッド564P等と、を接続する構成としてもよい。
上記第一実施形態では、波長可変干渉フィルター5に設けられる本発明の電極部として、静電アクチュエーターを構成する固定電極561及び可動電極562(及びこれらの電極561,562に接続された電極パッド563P,564P)を例示したが、これに限定されない。
本発明の電極の他の例としては、例えば、固定反射膜54及び可動反射膜55の電荷保持量の変化から反射膜間ギャップG1の大きさを測定するための静電容量検出電極や、各基板51,52や、固定反射膜54,可動反射膜55に保持された電荷を逃がし、基板間のクーロン力を除去するための帯電除去電極等が挙げられる。この場合、第一電装面514及び第二電装面524に、上記静電容量検出電極や帯電除去電極等から引き出された引出電極を配置する。そして、このような複数の電極が配置された場合でも、例えばFPC615Aを第一電装面514に貼り付けることで、各電極に対して個別に接続作業を実施することなく、容易に配線接続を実施することができる。
また、本発明の電子機器として、第二実施形態において測色装置1を例示したが、その他、様々な分野により本発明の光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器を用いることができる。
例えば、特定物質の存在を検出するための光ベースのシステムとして用いることができる。このようなシステムとしては、例えば、本発明の波長可変干渉フィルターを用いた分光計測方式を採用して特定ガスを高感度検出する車載用ガス漏れ検出器や、呼気検査用の光音響希ガス検出器等のガス検出装置を例示できる。
このようなガス検出装置の一例を以下に図面に基づいて説明する。
図9は、波長可変干渉フィルターを備えたガス検出装置の一例を示す概略図である。
図10は、図9のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
このガス検出装置100は、図9に示すように、センサーチップ110と、吸引口120A、吸引流路120B、排出流路120C、および排出口120Dを備えた流路120と、本体部130と、を備えて構成されている。
本体部130は、流路120を着脱可能な開口を有するセンサー部カバー131、排出手段133、筐体134、光学部135、フィルター136、光学フィルターデバイス600、および受光素子137(検出部)等を含む検出装置と、検出された信号を処理し、検出部を制御する制御部138、電力を供給する電力供給部139等から構成されている。また、光学部135は、光を射出する光源135Aと、光源135Aから入射された光をセンサーチップ110側に反射し、センサーチップ側から入射された光を受光素子137側に透過するビームスプリッター135Bと、レンズ135C,135D,135Eと、により構成されている。
また、図10に示すように、ガス検出装置100の表面には、操作パネル140、表示部141、外部とのインターフェイスのための接続部142、電力供給部139が設けられている。電力供給部139が二次電池の場合には、充電のための接続部143を備えてもよい。
さらに、ガス検出装置100の制御部138は、図10に示すように、CPU等により構成された信号処理部144、光源135Aを制御するための光源ドライバー回路145、光学フィルターデバイス600の波長可変干渉フィルター5を制御するための電圧制御部146、受光素子137からの信号を受信する受光回路147、センサーチップ110のコードを読み取り、センサーチップ110の有無を検出するセンサーチップ検出器148からの信号を受信するセンサーチップ検出回路149、および排出手段133を制御する排出ドライバー回路150などを備えている。
次に、上記のようなガス検出装置100の動作について、以下に説明する。
本体部130の上部のセンサー部カバー131の内部には、センサーチップ検出器148が設けられており、このセンサーチップ検出器148でセンサーチップ110の有無が検出される。信号処理部144は、センサーチップ検出器148からの検出信号を検出すると、センサーチップ110が装着された状態であると判断し、表示部141へ検出動作を実施可能な旨を表示させる表示信号を出す。
そして、例えば利用者により操作パネル140が操作され、操作パネル140から検出処理を開始する旨の指示信号が信号処理部144へ出力されると、まず、信号処理部144は、光源ドライバー回路145に光源作動の信号を出力して光源135Aを作動させる。光源135Aが駆動されると、光源135Aから単一波長で直線偏光の安定したレーザー光が射出される。また、光源135Aには、温度センサーや光量センサーが内蔵されており、その情報が信号処理部144へ出力される。そして、信号処理部144は、光源135Aから入力された温度や光量に基づいて、光源135Aが安定動作していると判断すると、排出ドライバー回路150を制御して排出手段133を作動させる。これにより、検出すべき標的物質(ガス分子)を含んだ気体試料が、吸引口120Aから、吸引流路120B、センサーチップ110内、排出流路120C、排出口120Dへと誘導される。なお、吸引口120Aには、除塵フィルター120A1が設けられ、比較的大きい粉塵や一部の水蒸気などが除去される。
また、センサーチップ110は、金属ナノ構造体が複数組み込まれ、局在表面プラズモン共鳴を利用したセンサーである。このようなセンサーチップ110では、レーザー光により金属ナノ構造体間で増強電場が形成され、この増強電場内にガス分子が入り込むと、分子振動の情報を含んだラマン散乱光、およびレイリー散乱光が発生する。
これらのレイリー散乱光やラマン散乱光は、光学部135を通ってフィルター136に入射し、フィルター136によりレイリー散乱光が分離され、ラマン散乱光が光学フィルターデバイス600に入射する。そして、信号処理部144は、電圧制御部146を制御し、光学フィルターデバイス600の波長可変干渉フィルター5に印加する電圧を調整し、検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光を光学フィルターデバイス600の波長可変干渉フィルター5で分光させる。この後、分光した光が受光素子137で受光されると、受光量に応じた受光信号が受光回路147を介して信号処理部144に出力される。
信号処理部144は、上記のようにして得られた検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光のスペクトルデータと、ROMに格納されているデータとを比較し、目的のガス分子か否かを判定し、物質の特定をする。また、信号処理部144は、表示部141にその結果情報を表示させたり、接続部142から外部へ出力したりする。
なお、上記図9及び図10において、ラマン散乱光を光学フィルターデバイス600の波長可変干渉フィルター5により分光して分光されたラマン散乱光からガス検出を行うガス検出装置100を例示したが、ガス検出装置として、ガス固有の吸光度を検出することでガス種別を特定するガス検出装置として用いてもよい。この場合、センサー内部にガスを流入させ、入射光のうちガスにて吸収された光を検出するガスセンサーを本発明の光学モジュールとして用いる。そして、このようなガスセンサーによりセンサー内に流入されたガスを分析、判別するガス検出装置を本発明の電子機器とする。このような構成でも、波長可変干渉フィルターを用いてガスの成分を検出することができる。
また、特定物質の存在を検出するためのシステムとして、上記のようなガスの検出に限られず、近赤外線分光による糖類の非侵襲的測定装置や、食物や生体、鉱物等の情報の非侵襲的測定装置等の、物質成分分析装置を例示できる。
以下に、上記物質成分分析装置の一例として、食物分析装置を説明する。
図11は、光学フィルターデバイス600を利用した電子機器の一例である食物分析装置の概略構成を示す図である。
この食物分析装置200は、図11に示すように、検出器210(光学モジュール)と、制御部220と、表示部230と、を備えている。検出器210は、光を射出する光源211と、測定対象物からの光が導入される撮像レンズ212と、撮像レンズ212から導入された光を分光する光学フィルターデバイス600と、分光された光を検出する撮像部213(検出部)と、を備えている。
また、制御部220は、光源211の点灯・消灯制御、点灯時の明るさ制御を実施する光源制御部221と、光学フィルターデバイス600の波長可変干渉フィルター5を制御する電圧制御部222と、撮像部213を制御し、撮像部213で撮像された分光画像を取得する検出制御部223と、信号処理部224と、記憶部225と、を備えている。
この食物分析装置200は、システムを駆動させると、光源制御部221により光源211が制御されて、光源211から測定対象物に光が照射される。そして、測定対象物で反射された光は、撮像レンズ212を通って光学フィルターデバイス600に入射する。光学フィルターデバイス600の波長可変干渉フィルター5は電圧制御部222の制御により所望の波長を分光可能な電圧が印加されており、分光された光が、例えばCCDカメラ等により構成される撮像部213で撮像される。また、撮像された光は分光画像として、記憶部225に蓄積される。また、信号処理部224は、電圧制御部222を制御して波長可変干渉フィルター5に印加する電圧値を変化させ、各波長に対する分光画像を取得する。
そして、信号処理部224は、記憶部225に蓄積された各画像における各画素のデータを演算処理し、各画素におけるスペクトルを求める。また、記憶部225には、例えばスペクトルに対する食物の成分に関する情報が記憶されており、信号処理部224は、求めたスペクトルのデータを、記憶部225に記憶された食物に関する情報を基に分析し、検出対象に含まれる食物成分、およびその含有量を求める。また、得られた食物成分および含有量から、食物カロリーや鮮度等をも算出することができる。さらに、画像内のスペクトル分布を分析することで、検査対象の食物の中で鮮度が低下している部分の抽出等をも実施することができ、さらには、食物内に含まれる異物等の検出をも実施することができる。
そして、信号処理部224は、上述のようにして得られた検査対象の食物の成分や含有量、カロリーや鮮度等の情報を表示部230に表示させる処理をする。
また、図11において、食物分析装置200の例を示すが、略同様の構成により、上述したようなその他の情報の非侵襲的測定装置としても利用することができる。例えば、血液等の体液成分の測定、分析等、生体成分を分析する生体分析装置として用いることができる。このような生体分析装置としては、例えば血液等の体液成分を測定する装置として、エチルアルコールを検知する装置とすれば、運転者の飲酒状態を検出する酒気帯び運転防止装置として用いることができる。また、このような生体分析装置を備えた電子内視鏡システムとしても用いることができる。
さらには、鉱物の成分分析を実施する鉱物分析装置としても用いることができる。
さらには、本発明の波長可変干渉フィルター、光学モジュール、電子機器としては、以下のような装置に適用することができる。
例えば、各波長の光の強度を経時的に変化させることで、各波長の光でデータを伝送させることも可能であり、この場合、光学モジュールに設けられた波長可変干渉フィルターにより特定波長の光を分光し、受光部で受光させることで、特定波長の光により伝送されるデータを抽出することができ、このようなデータ抽出用光学モジュールを備えた電子機器により、各波長の光のデータを処理することで、光通信を実施することもできる。
また、電子機器としては、本発明の波長可変干渉フィルターにより光を分光することで、分光画像を撮像する分光カメラ、分光分析機などにも適用できる。このような分光カメラの一例として、波長可変干渉フィルターを内蔵した赤外線カメラが挙げられる。
図12は、分光カメラの概略構成を示す模式図である。分光カメラ300は、図12に示すように、カメラ本体310と、撮像レンズユニット320と、撮像部330(検出部)とを備えている。
カメラ本体310は、利用者により把持、操作される部分である。
撮像レンズユニット320は、カメラ本体310に設けられ、入射した画像光を撮像部330に導光する。また、この撮像レンズユニット320は、図12に示すように、対物レンズ321、結像レンズ322、及びこれらのレンズ間に設けられた光学フィルターデバイス600を備えて構成されている。
撮像部330は、受光素子により構成され、撮像レンズユニット320により導光された画像光を撮像する。
このような分光カメラ300では、光学フィルターデバイス600の波長可変干渉フィルター5により撮像対象となる波長の光を透過させることで、所望波長の光の分光画像を撮像することができる。
さらには、本発明の波長可変干渉フィルターをバンドパスフィルターとして用いてもよく、例えば、発光素子が射出する所定波長域の光のうち、所定の波長を中心とした狭帯域の光のみを波長可変干渉フィルターで分光して透過させる光学式レーザー装置としても用いることができる。
また、本発明の波長可変干渉フィルターを生体認証装置として用いてもよく、例えば、近赤外領域や可視領域の光を用いた、血管や指紋、網膜、虹彩などの認証装置にも適用できる。
さらには、光学モジュールおよび電子機器を、濃度検出装置として用いることができる。この場合、波長可変干渉フィルターにより、物質から射出された赤外エネルギー(赤外光)を分光して分析し、サンプル中の被検体濃度を測定する。
上記に示すように、本発明の波長可変干渉フィルター、光学モジュール、および電子機器は、入射光から所定の光を分光するいかなる装置にも適用することができる。そして、本発明の波長可変干渉フィルターは、上述のように、1デバイスで複数の波長を分光させることができるため、複数の波長のスペクトルの測定、複数の成分に対する検出を精度よく実施することができる。したがって、複数デバイスにより所望の波長を取り出す従来の装置に比べて、光学モジュールや電子機器の小型化を促進でき、例えば、携帯用や車載用の光学デバイスとして好適に用いることができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
1…測色装置(電子機器)、3…測色センサー(光学モジュール)、5…波長可変干渉フィルター、31…検出部、51…固定基板(第一基板)、52…可動基板(第二基板)、54…固定反射膜(第一反射膜)、55…可動反射膜(第二反射膜)、100…ガス検出装置(電子機器)、200…食物分析装置(電子機器)、300…分光カメラ(電子機器)、600…光学フィルターデバイス、601…筐体、611…光通過孔(出射光通過孔)、621…光通過孔(入射光通過孔)、640…リッド側ガラス基板(透光基板)、642…非透光性部材(アパーチャー)、643…誘電体多層膜(反射防止膜)。

Claims (10)

  1. 光を内側に入射可能な入射光通過孔を有する筐体と、
    前記筐体の外側に設けられ、前記入射光通過孔へ入射する光を制限するアパーチャーと、
    前記筐体の内側に設けられ、第一反射膜、及び前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備えた干渉フィルターと、を備え、
    前記第一反射膜及び前記第二反射膜を膜厚方向から見た平面視において、前記アパーチャーの開口と、前記入射光通過孔と、前記第一反射膜及び前記第二反射膜とが重なるように設けられ、
    前記入射光通過孔に近い前記第一反射膜の直径をΦmとし、前記入射光通過孔の口径をΦpとし、前記アパーチャーの開口径をΦaとしたとき、
    Φa<Φm<Φp
    の関係を満たす
    ことを特徴とする光学フィルターデバイス。
  2. 請求項1に記載の光学フィルターデバイスにおいて、
    前記アパーチャーの開口、前記入射光通過孔、前記第一反射膜、及び前記第二反射膜の前記平面視における各中心点は、同軸上に位置している
    ことを特徴とする光学フィルターデバイス。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光学フィルターデバイスにおいて、
    前記入射光通過孔から前記第一反射膜に入射する光の入射角度をθとし、前記第一反射膜から前記アパーチャーまでの距離をdとしたとき、
    (Φp−Φm)>2dtanθ
    の関係を満たす
    ことを特徴とする光学フィルターデバイス。
  4. 請求項3に記載の光学フィルターデバイスにおいて、
    (Φm−Φa)>2dtanθ
    の関係を満たす
    ことを特徴とする光学フィルターデバイス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学フィルターデバイスにおいて、
    前記筐体の外側には、前記入射光通過孔を覆う透光基板が設けられ、
    前記アパーチャーは、前記透光基板に設けられている
    ことを特徴とする光学フィルターデバイス。
  6. 請求項5に記載の光学フィルターデバイスにおいて、
    前記透光基板における前記第一反射膜に対向する面には、反射防止膜が設けられている
    ことを特徴とする光学フィルターデバイス。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の光学フィルターデバイスにおいて、
    前記アパーチャーにおける前記第一反射膜に対向する面の光反射率は1%以下である
    ことを特徴とする光学フィルターデバイス。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の光学フィルターデバイスにおいて、
    前記筐体は、前記第一反射膜及び前記第二反射膜に対して前記入射光通過孔とは反対側に位置し、前記平面視において前記第一反射膜及び前記第二反射膜と重なる出射光通過孔を有し、
    前記出射光通過孔の口径をΦoとしたとき、
    Φo<Φp
    の関係を満たす
    ことを特徴とする光学フィルターデバイス。
  9. 光を内側に入射可能な入射光通過孔を有する筐体と、
    前記筐体の外側に設けられ、前記入射光通過孔へ入射する光を制限するアパーチャーと、
    前記筐体の内側に設けられ、第一反射膜、及び前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備えた干渉フィルターと、
    前記干渉フィルターにより取り出された光を検出する検出部と、を備え、
    前記第一反射膜及び前記第二反射膜を膜厚方向から見た平面視において、前記アパーチャーの開口と、前記入射光通過孔と、前記第一反射膜及び前記第二反射膜とが重なるように設けられ、
    前記入射光通過孔に近い前記第一反射膜の直径をΦmとし、前記入射光通過孔の口径をΦpとし、前記アパーチャーの開口径をΦaとしたとき、
    Φa<Φm<Φp
    の関係を満たす
    ことを特徴とする光学モジュール。
  10. 光を内側に入射可能な入射光通過孔を有する筐体と、
    前記筐体の外側に設けられ、前記入射光通過孔へ入射する光を制限するアパーチャーと、
    前記筐体の内側に設けられ、第一反射膜、及び前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備えた干渉フィルターと、
    前記干渉フィルターを制御する制御部と、を備え、
    前記第一反射膜及び前記第二反射膜を膜厚方向から見た平面視において、前記アパーチャーの開口と、前記入射光通過孔と、前記第一反射膜及び前記第二反射膜とが重なるように設けられ、
    前記入射光通過孔に近い前記第一反射膜の直径をΦmとし、前記入射光通過孔の口径をΦpとし、前記アパーチャーの開口径をΦaとしたとき、
    Φa<Φm<Φp
    の関係を満たす
    ことを特徴とする電子機器。
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