JP2014178288A - 原子炉格納容器 - Google Patents

原子炉格納容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2014178288A
JP2014178288A JP2013054084A JP2013054084A JP2014178288A JP 2014178288 A JP2014178288 A JP 2014178288A JP 2013054084 A JP2013054084 A JP 2013054084A JP 2013054084 A JP2013054084 A JP 2013054084A JP 2014178288 A JP2014178288 A JP 2014178288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
object holding
containment vessel
reactor containment
holding floor
reactor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013054084A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Nakajima
一雄 中島
Takahisa Matsuzaki
隆久 松崎
Yoshihiko Ishii
佳彦 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Original Assignee
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi GE Nuclear Energy Ltd filed Critical Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority to JP2013054084A priority Critical patent/JP2014178288A/ja
Publication of JP2014178288A publication Critical patent/JP2014178288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】過酷事故の際に、重量物がコアキャッチャへ落下することを極力抑えて、コアキャッチャの機能を維持することができる原子炉格納容器を提供する。
【解決手段】 原子炉圧力容器2と、原子炉圧力容器2を支持するように基礎部1a上に立設されたペデスタル3と、原子炉圧力容器2の下方の基礎部上1aに設置され、溶融デブリを受け止めて冷却するコアキャッチャ4と、原子炉圧力容器2の底部に設置された複数の制御棒駆動機構ハウジング10と、ペデスタル3に支持され、溶融デブリの流下を許容するとともに制御棒駆動機構ハウジング10の挿通を可能とする複数の通過孔16aを有する落下物保持床16と、落下物保持床16と原子炉圧力容器2の底部との間における制御棒駆動機構ハウジング10に、落下物保持床16の上面に当接可能に設けた干渉部11とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原子炉格納容器に関する。
軽水炉では、極めて低い確率ではあるが、原子炉圧力容器内に収納された炉心に供給される冷却水が喪失すると、炉心の冷却が不十分となり、燃料が溶融する可能性がある。溶融した燃料は、原子炉圧力容器の底部に堆積し、不十分な冷却状態が継続すると、原子炉圧力容器を貫通して原子炉格納容器の床面へ溶解デブリとして落下することも起こり得る。原子炉格納容器の床面に落下した溶融デブリは、床材のコンクリートを浸食する。
このような溶融デブリによるコンクリート浸食の対応策として、原子炉格納容器の最下部に設置したコアキャッチャにより溶融デブリを受け止めて冷却する方法がある。
このコアキャッチャには、プラント建設中における締結部品類・工具類等の異物の落下による損傷および冷却流路の閉塞を防止するために、コアキャッチャ本体の流路の入口開口及び出口開口を上部から覆う環状のカバーと、環状のカバーに形成された貫通部とコアキャッチャ本体の耐熱材との間に配置された金網やパンチングメタル等の緩衝材とを備えたものがある(特許文献1参照)。
特開2012−21877号公報
上記した特許文献1に記載のものは、プラント建設時の締結部品類・工具類等の軽量な異物の落下によるコアキャッチャの損傷の防止を目的とするものであり、過酷事故の際に、溶融デブリと共に原子炉圧力容器内外の構造物等の重量物が落下する可能性があるが、この点を改善することについて、何等配慮されていない。
過酷事故の際に、溶融デブリが緩衝材上に落下すると、溶融デブリの熱により緩衝材の溶融又は強度の低下が生ずる。このような状態で、原子炉圧力容器内外の構造物等の重量物が落下すると、コアキャッチャは、その緩衝材により落下物を受け止めることはできず、損傷する虞がある。
そこで、過酷事故の際に重量物のコアキャッチャへの落下を防止するために、コアキャッチャより上方で原子炉圧力容器より下方に床を設置することが考えられる。この場合、落下した溶融デブリの熱及び重量物により、床が溶融又は崩壊し、また、床の下方のコアキャッチャも損傷する虞がある。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、過酷事故の際に、重量物がコアキャッチャへ落下することを極力抑えて、コアキャッチャの機能を維持することができる原子炉格納容器を提供するものである。
上記課題を解決するため、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器を支持するように基礎部上に立設されたペデスタルと、前記原子炉圧力容器の下方の基礎部上に設置され、溶融デブリを受け止めて冷却するコアキャッチャと、前記原子炉圧力容器の底部に設置された複数の制御棒駆動機構ハウジングと、前記ペデスタルに支持され、前記溶融デブリの流下を許容するとともに前記制御棒駆動機構ハウジングの挿通を可能とする複数の通過孔を有する落下物保持床と、前記落下物保持床と前記原子炉圧力容器の底部との間における前記制御棒駆動機構ハウジングに、前記落下物保持床の上面に当接可能に設けた干渉部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、溶融デブリの流下を許容するとともに制御棒駆動機構ハウジングの挿通を可能とする通過孔を有する落下物保持床を設置し、制御棒駆動機構ハウジングに、落下物保持床の上面に当接可能な干渉部を設けたので、過酷事故の際に、例えば、重量物である制御棒駆動機構ハウジングが原子炉圧力容器から落下した場合にも、制御棒駆動機構ハウジングのコアキャッチャへの落下を防止し、コアキャッチャの機能を維持することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の原子炉格納容器の第1の実施の形態を示す概略縦断面図である。 図1に示す本発明の原子炉格納容器の第1の実施の形態を構成する落下物保持床の一部をII−II矢視からを見た拡大平面図である。 図1に示す本発明の原子炉格納容器の第1の実施の形態を構成する落下物保持床および制御棒駆動装置ハウジングに設けた干渉部を一部拡大して示す縦断面図である。 本発明の原子炉格納容器の第2の実施の形態を構成する落下物保持床を一部拡大して示す縦断面図である。 本発明の原子炉格納容器の第2の実施の形態の変形例を構成する落下物保持床を一部拡大して示す縦断面図である。 本発明の原子炉格納容器の第3の実施の形態を構成する制御棒駆動装置ハウジングに設けた干渉部を一部拡大して示す縦断面図である。 本発明の原子炉格納容器の第3の実施の形態の変形例を構成する制御棒駆動装置ハウジングに設けた干渉部を一部拡大して示す縦断面図である。 本発明の原子炉格納容器の第4の実施の形態を構成する落下物保持床を一部拡大して示す平面図である。
以下、本発明の原子炉格納容器の実施の形態を図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
図1乃至図3は本発明の原子炉格納容器の第1の実施の形態を示すもので、図1は本発明の原子炉格納容器の第1の実施の形態を示す概略縦断面図、図2は図1に示す本発明の原子炉格納容器の第1の実施の形態を構成する落下物保持床の一部をII−II矢視から見た拡大平面図、図3は図1に示す本発明の原子炉格納容器の第1の実施の形態を構成する落下物保持床および制御棒駆動装置ハウジングに設けた干渉部を一部拡大して示す縦断面図である。
図1において、原子炉格納容器1内には、炉心(図示せず)を収容した原子炉圧力容器2が格納されている。原子炉圧力容器2は、原子炉格納容器1の基礎部1a上に立設した略円筒状のペデスタル3によって支持されている。
原子炉圧力容器2の下方の原子炉格納容器1の基礎部1a上には、コアキャッチャ4が設置されている。コアキャッチャ4は、炉心が溶融する過酷事故が発生し、溶融デブリが原子炉圧力容器2から落下した場合に、溶融デブリを受け止めて冷却するものである。コアキャッチャ4は、冷却水が流通する流路部4aと、流路部の上面を防護する防護部4bとで構成されている。防護部4bは、例えば、コンクリートや耐火耐熱材で形成されている。
原子炉圧力容器2の底部には、インコアモニタハウジング5及び重量物である制御棒駆動機構ハウジング10が溶接等により複数設置されている。制御棒駆動機構ハウジング10は、例えば、SUSで形成されている。各制御棒駆動機構ハウジング10の下端部には、制御棒駆動用電動機(図示せず)に電力を供給するケーブル12が接続されている。ケーブル12は、いくつかに束ねられて、制御棒駆動機構ハウジング10の下端部よりやや高い位置におけるペデスタル3内に収容されている。
ペデスタル3の側壁には、環状の支持部材15が固定されている。ペデスタル3は、支持部材15を介して落下物保持床16を支持している。落下物保持床16は、原子炉圧力容器2の底部より下方で、ケーブル12のペデスタル3での収容位置より上方に設置されている。
落下物保持床16は、図2及び図3に示すように、格子状で上下面が平面の円盤形状であり、多数の通過孔16aを有している。落下物保持床16の通過孔16aは、例えば、正方形である。この通過孔16aの1辺の長さLは、制御棒駆動機構ハウジング10の外径rより大きく設定されている。通過孔16aは、過酷事故の際に落下物保持床16に落下した溶融デブリの流下を許容するとともに制御棒駆動機構ハウジング10の挿通を可能とするものである。
落下物保持床16は、図1乃至図3に示すように、多数の通過孔16aのうちの一部に各制御棒駆動機構ハウジング10及び各インコアモニタハウジング5をそれぞれ挿通した状態で設置されている。
落下物保持床16は、図3に示すように、内層部18と、内層部18の外面を覆う外層部19とで構成されている。内層部18は、例えば、鋼材で形成された補強部材である。外層部19は、アルミナやジルコニア等の耐火断熱材で形成されている。
図1に戻り、落下物保持床16と原子炉圧力容器2の底部との間における制御棒駆動機構ハウジング10には、環状の干渉部11が設けられている。干渉部11は、例えば、SUSで形成されている。干渉部11の外径Rは、図2及び図3に示すように、通過孔16aの1辺の長さLより大きく設定されている。干渉部11は、制御棒駆動機構ハウジング10が原子炉圧力容器2から落下した際に、落下物保持床16の上面に当接可能にしたものである。干渉部11は、落下物保持床16に対して、高さ方向に所定の間隔Hをもって設けられている。この所定の間隔Hは、過酷事故の際の制御棒駆動機構ハウジング10の熱膨張を考慮した上で、可能な限り小さく設定されている。
次に、本発明の原子炉格納容器の第1の実施の形態における過酷事故時の作用について図1乃至図3を用いて説明する。図3中、矢印は、溶融デブリの流下方向を、二点鎖線は、制御棒駆動機構ハウジング10が落下したときの干渉部11を示している。
極めて低い確率ではあるが、冷却材喪失事故等を起因とする過酷事故が進展し、図1に示す原子炉圧力容器2内の炉心(図示せず)が溶融すると、溶融デブリが原子炉圧力容器2の底部に堆積する。この溶融デブリは、原子炉圧力容器2を貫通して落下物保持床16上に落下する。
落下物保持床16上に落下した溶融デブリは、図2及び図3に示すように、その大部分が落下物保持床16の通過孔16aを通って流下し、その一部が落下物保持床16上に堆積する。通過孔16aを通って流下した溶融デブリは、図1に示すコアキャッチャ4上に落下し、コアキャッチャ4によって冷却される。
このように、原子炉圧力容器2から落下した溶融デブリの大部分は、落下物保持床16上に堆積することがない。このため、落下物保持床16が溶融デブリにより過度に加熱されることはない。
また、溶融デブリの一部が落下物保持床16上に堆積しても、図3に示す落下物保持床16の外層部19を耐火断熱材で形成しているので、落下物保持床16の補強部材である内層部18に負荷される熱流束が低減され、落下物保持床16の溶融デブリによる熱的破損が防止される。
ところで、制御棒駆動機構ハウジング10の下端部の領域は、図1に示すように、ケーブル12が束ねられて多数密集している。このため、ケーブル12間の隙間が狭く、原子炉圧力容器2を貫通した溶融デブリがケーブル12上に堆積する可能性がある。この場合でも、落下物保持床16は、ケーブル12より高い位置に設置されているため、ケーブル12上に堆積した溶融デブリによる熱的影響を避けることができる。
また、過酷事故により溶融デブリが原子炉圧力容器2の底部に堆積すると、溶融デブリにより、原子炉圧力容器2の底部に固定した制御棒駆動機構ハウジング10の溶接部が溶融され、重量物である制御棒駆動機構ハウジング10が落下する可能性がある。
この場合、図3に示すように、制御棒駆動機構ハウジング10に設けた干渉部11(図3中の二点鎖線)は、落下物保持床16の上面に当接して、落下物保持床16の通過孔16aを通過することができない。このため、制御棒駆動機構ハウジング10は、干渉部11により落下物保持床16上に保持される。このため、制御棒駆動機構ハウジング10が原子炉圧力容器2から落下しても、制御棒駆動機構ハウジング10のコアキャッチャ4への落下が防止される。この結果、コアキャッチャ4の機能は維持される。
このとき、御棒駆動機構ハウジング10の落下物保持床16への落下距離は、所定の間隔Hである。所定の間隔Hは、可能な限り小さく設定されているので、落下物保持床16の制御棒駆動機構ハウジング10の落下による衝撃が極力低減される。このため、制御棒駆動機構ハウジング10の落下による落下物保持床16の損傷を防ぎ、落下物保持床16の機能を維持することができる。
また、原子炉圧力容器2内に堆積した溶融デブリにより、原子炉圧力容器2に固定された制御棒駆動機構ハウジング10が熱膨張する可能性もある。この場合、落下物保持床16は、干渉部11に対して、制御棒駆動機構ハウジング10の熱膨張を考慮した所定の間隔Hをもって設置されているので、制御棒駆動機構ハウジング10の熱膨張により、干渉部11が落下物保持床16に接触することがない。この結果、干渉部11の落下物保持床16への接触による落下物保持床16の負荷の発生を防止できる。
ところで、通常時には、制御棒駆動機構の検査・分解等が定期的に実施される。この検査等の作業空間として、制御棒駆動機構ハウジング10の下方の空間が利用されている。本実施の形態においては、落下物保持床16を、ケーブル12より高い位置に設置し、検査等の作業空間を避けた位置に設置しているので、落下物保持床16が制御棒駆動機構の検査作業等の妨げになることはない。
上述したように、本発明の原子炉格納容器の第1の実施の形態によれば、溶融デブリの流下を許容するとともに制御棒駆動機構ハウジング10の挿通を可能とする通過孔16aを有する落下物保持床16を設置し、制御棒駆動機構ハウジング10に、落下物保持床16の上面に当接可能な干渉部11を設けたので、過酷事故の際に、例えば、重量物である制御棒駆動機構ハウジング10が原子炉圧力容器2から落下した場合にも、制御棒駆動機構ハウジング10のコアキャッチャ4への落下を防止し、コアキャッチャ4の機能を維持することができる。
さらに、本実施の形態によれば、外層部19を耐火断熱材で形成しているので、内層部18に負荷される溶融デブリによる熱流束が低減され、落下物保持床16が熱的に破損することを防止できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の原子炉格納容器の第2の実施の形態及びその変形例を図4及び図5を用いて説明する。
図4は本発明の原子炉格納容器の第2の実施の形態を構成する落下物保持床を一部拡大して示す縦断面図、図5は本発明の原子炉格納容器の第2の実施の形態の変形例を構成する落下物保持床を一部拡大して示す縦断面図である。図4及び図5中、矢印は、溶融デブリの流下方向を示している。なお、図4及び図5において、図1乃至図3に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図4に示す本発明の原子炉格納容器の第2の実施の形態は、第1の実施の形態における通過孔16aを形成する落下物保持床16の上面に、溶融デブリを流下させるガイド部31を設けたものである。
具体的には、通過孔16aを形成する落下物保持床16の上面に、横断面上半円の半円柱状に形成したガイド部31を設けている。このガイド部31は、落下物保持床16の外層部19と一体に形成されている。
過酷事故の際、溶融デブリは、通過孔16aを形成する落下物保持床16上に落下しても、ガイド部31により、矢印の方向に案内され、両側の通過孔16aを通って流下する。
上述した本発明の原子炉格納容器の第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、通過孔16aを形成する落下物保持床16の上面に、溶融デブリを流下させるガイド部31を設けたので、溶融デブリは、落下物保持床16上に落下しても、ガイド部31により通過孔16aに案内され、落下物保持床36上に堆積し難くなる。この結果、溶融デブリの堆積による落下物保持床36の熱的な破損を防止できる。
また、本実施の形態の変形例として、図5に示すように、干渉部11の下面に対向する落下物保持床16の上面に、溶融デブリを外側に流下させる外側ガイド部32を設けることもできる。具体的には、外側ガイド部32は、制御棒駆動機構ハウジング10が挿通する通過孔16a側から外側に向かって下方に傾斜する曲面を有するように形成されている。
この場合、落下物保持床16上に落下した溶融デブリは、外側ガイド部32により、制御棒駆動機構ハウジング10が挿通する通過孔16aの外側(矢印側)に案内され、制御棒駆動機構ハウジング10側の通過孔16aに流動し難くなる。このため、落下物保持床16上から流動した溶融デブリにより制御棒駆動機構ハウジング10が熱的に破損することを防止できる。この結果、制御棒駆動機構ハウジング10のコアキャッチャへの落下を防止することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の原子炉格納容器の第3の実施の形態及びその変形例を図6及び図7を用いて説明する。
図6は本発明の原子炉格納容器の第3の実施の形態を構成する制御棒駆動装置ハウジングに設けた干渉部を一部拡大して示す縦断面図、図7は本発明の原子炉格納容器の第3の実施の形態の変形例を構成する制御棒駆動装置ハウジングに設けた干渉部を一部拡大して示す縦断面図である。図6及び図7中、矢印は、溶融デブリの流下方向を示している。なお、図6及び図7において、図1乃至図5に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本発明の原子炉格納容器の第3の実施の形態は、第1の実施の形態を構成する干渉部11の上面に、溶融デブリを外側に流下させる干渉部用ガイド部41を設けたものである。
具体的には、干渉部用ガイド部41は、環状の干渉部11の径方向外側に向かって下方に傾斜する曲面を有し、干渉部11と一体に形成されている。
過酷事故の際、原子炉圧力容器2を貫通した溶融デブリは、制御棒駆動機構ハウジング10を伝って干渉部11に流動しても、干渉部用ガイド部41により、矢印の方向に案内され、落下物保持床16に流下する。
上述した本発明の原子炉格納容器の第3の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、干渉部11の上面に、溶融デブリを外側に流下させる干渉部用ガイド部41を設けたので、溶融デブリは、干渉部11に流動しても、干渉部用ガイド部41により干渉部11上に堆積し難くなる。この結果、溶融デブリの堆積による干渉部11の熱的な破損を防止できる。
また、本実施の形態の変形例として、図7に示すように、第1の実施の形態を構成する干渉部11の上面に、耐火断熱部材42を設けることもできる。具値的には、耐火断熱部材42は、干渉部用ガイド部41を、SUSの代わりに、耐火断熱材で形成したものである。この場合、溶融デブリの熱的な影響を耐火断熱部材42により低減できるので、溶融デブリによる干渉部11の熱的な破損を更に防止できる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の原子炉格納容器の第4の実施の形態を図1及び図8を用いて説明する。
図8は本発明の原子炉格納容器の第4の実施の形態を構成する落下物保持床を一部拡大して示す平面図である。なお、図8において、図1乃至図7に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本発明の原子炉格納容器の第4の実施の形態は、原子炉圧力容器2に再循環ポンプ6が設置された場合を想定したものである。図1において、再循環ポンプ6は、原子炉圧力容器2の下部に設置され、落下物保持床16より上方に位置している。なお、図1中、再循環ポンプ6を二点鎖線で示している。
図8に示す本実施の形態は、第1の実施の形態を構成する落下物保持床16に、再循環ポンプ点検用開口部16bを設けたものである。
上述した本発明の原子炉格納容器の第4の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、落下物保持床16に再循環ポンプ点検用開口部16bを設けたので、再循環ポンプ6の下側に再循環ポンプ6に対する作業空間を確保することができ、落下物保持床16により、再循環ポンプ6への作業が妨げられることはない。
[その他]
なお、上述した第1乃至第4の実施の形態においては、通過孔16aの形状を正方形とした例を示したが、通過孔16aに、制御棒駆動機構ハウジング10が挿通可能であるとともに制御棒駆動機構ハウジング10に設けた干渉部11が通過不能であれば、通過孔16aの形状は任意である。
また、上述した第1乃至第4の実施の形態においては、干渉部を環状に形成した例を示したが、干渉部11は、制御棒駆動機構ハウジング10が原子炉圧力容器2から落下した際に、落下物保持床の上面に当接可能であればよく、突起形状等とすることもできる。
なお、上述した第2の実施の形態においては、ガイド部31を半円柱状とした例を示したが、ガイド部31は、溶融デブリを流下させるものであればよい。例えば、ガイド部31は、半楕円柱状や三角柱状など、通過孔16aに向かって下方に傾斜する曲面や平面を有するものも可能である。
また、上述した第2の実施の形態の変形例においては、外側ガイド部32を、制御棒駆動機構ハウジング10が挿通する通過孔16a側から外側に向かって下方に傾斜する曲面を有するように形成した例を示したが、外側ガイド部32は、溶融デブリを外側に流下させるものであればよい。例えば、外側ガイド部32は、制御棒駆動機構ハウジング10が挿通する通過孔16a側から外側に向かって下方に傾斜する平面を有するものも可能である。
なお、上述した第3の実施の形態においては、干渉部用ガイド部41を、干渉部11の径方向外側に向かって下方に傾斜する曲面を有するように形成した例を示したが、干渉部用ガイド部41は、溶融デブリを外側に流下させるものであればよく、例えば、下方に向かって拡径するテーパ状のものも可能である。
また、本発明は上述した第1乃至第4の実施の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、ある実施形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
1 原子炉格納容器
1a 基礎部
2 原子炉圧力容器
3 ペデスタル
4 コアキャッチャ
6 再循環ポンプ
10 制御棒駆動機構ハウジング
11 干渉部
16 落下物保持床
16a 通過孔
16b 再循環ポンプ点検用開口部
18 内層部
19 外層部
31 ガイド部
32 外側ガイド部
41 干渉部用ガイド部
42 耐火断熱部材

Claims (7)

  1. 原子炉圧力容器と、
    前記原子炉圧力容器を支持するように基礎部上に立設されたペデスタルと、
    前記原子炉圧力容器の下方の基礎部上に設置され、溶融デブリを受け止めて冷却するコアキャッチャと、
    前記原子炉圧力容器の底部に設置された複数の制御棒駆動機構ハウジングと、
    前記ペデスタルに支持され、前記溶融デブリの流下を許容するとともに前記制御棒駆動機構ハウジングの挿通を可能とする複数の通過孔を有する落下物保持床と、
    前記落下物保持床と前記原子炉圧力容器の底部との間における前記制御棒駆動機構ハウジングに、前記落下物保持床の上面に当接可能に設けた干渉部とを備えた
    ことを特徴とする原子炉格納容器。
  2. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、
    前記落下物保持床は、内層部と、内層部の外面を覆う耐火耐熱材の外層部とで構成した
    ことを特徴とする原子炉格納容器。
  3. 請求項2に記載の原子炉格納容器において、
    前記通過孔を形成する前記落下物保持床の上面に、前記溶融デブリを流下させるガイド部を設けた
    ことを特徴とする原子炉格納容器。
  4. 請求項2に記載の原子炉格納容器において、
    前記干渉部の下面に対向する前記落下物保持床の上面に、前記溶融デブリを外側に流下させる外側ガイド部を設けた
    ことを特徴とする原子炉格納容器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の原子炉格納容器において、
    前記干渉部の上面に前記溶融デブリを外側に流下させる干渉部用ガイド部を設けた
    ことを特徴とする原子炉格納容器。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の原子炉格納容器において、
    前記干渉部の上面に耐火断熱部材を設けた
    ことを特徴とする原子炉格納容器。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の原子炉格納容器において、
    前記原子炉圧力容器の下部に設置され、前記落下物保持床より上方に位置する再循環ポンプと、
    前記落下物保持床に設けた再循環ポンプ点検用開口部とを更に備えた
    ことを特徴とする原子炉格納容器。
JP2013054084A 2013-03-15 2013-03-15 原子炉格納容器 Pending JP2014178288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054084A JP2014178288A (ja) 2013-03-15 2013-03-15 原子炉格納容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054084A JP2014178288A (ja) 2013-03-15 2013-03-15 原子炉格納容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014178288A true JP2014178288A (ja) 2014-09-25

Family

ID=51698369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013054084A Pending JP2014178288A (ja) 2013-03-15 2013-03-15 原子炉格納容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014178288A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106910537A (zh) * 2017-04-26 2017-06-30 上海核工程研究设计院 一种用于保护堆外捕集器的保护装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5789994U (ja) * 1980-11-21 1982-06-03
JPS6046489A (ja) * 1983-08-24 1985-03-13 株式会社日立製作所 原子炉圧力容器
JPH01119797A (ja) * 1987-11-04 1989-05-11 Hitachi Ltd 原子炉圧力容器
JPH06265675A (ja) * 1993-03-16 1994-09-22 Hitachi Ltd 原子炉安全設備
JPH08271668A (ja) * 1995-03-28 1996-10-18 Toshiba Corp 原子炉格納容器
JPH10282284A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Toshiba Corp 原子力発電施設
JPH11258379A (ja) * 1998-03-12 1999-09-24 Toshiba Corp 原子炉圧力容器およびその交換方法、輸送時の養生方法
JP2011163829A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Toshiba Corp 炉心溶融物冷却構造
JP2012194120A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Toshiba Corp 炉心溶融物の保持装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5789994U (ja) * 1980-11-21 1982-06-03
JPS6046489A (ja) * 1983-08-24 1985-03-13 株式会社日立製作所 原子炉圧力容器
JPH01119797A (ja) * 1987-11-04 1989-05-11 Hitachi Ltd 原子炉圧力容器
JPH06265675A (ja) * 1993-03-16 1994-09-22 Hitachi Ltd 原子炉安全設備
JPH08271668A (ja) * 1995-03-28 1996-10-18 Toshiba Corp 原子炉格納容器
JPH10282284A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Toshiba Corp 原子力発電施設
JPH11258379A (ja) * 1998-03-12 1999-09-24 Toshiba Corp 原子炉圧力容器およびその交換方法、輸送時の養生方法
JP2011163829A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Toshiba Corp 炉心溶融物冷却構造
JP2012194120A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Toshiba Corp 炉心溶融物の保持装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106910537A (zh) * 2017-04-26 2017-06-30 上海核工程研究设计院 一种用于保护堆外捕集器的保护装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0602809B1 (en) Assembly for protecting a containment vessel from corium
CA2971153C (en) Water-cooled water-moderated nuclear reactor core melt cooling and confinement system.
US20170323694A1 (en) Water-Cooled Water-Moderated Nuclear Reactor Core Melt Cooling and Confinement System
EP3236472A1 (en) System for confining and cooling melt from the core of a water cooled-water modified reactor
US8537959B2 (en) Drain sump of nuclear reactor containment vessel
WO2011145293A1 (ja) 原子炉格納容器
JP2009052951A (ja) 炉心溶融物冷却装置および原子炉格納容器
EP3255637B1 (en) Core catcher and boiling water nuclear plant using the same
JP2011163829A (ja) 炉心溶融物冷却構造
JP2014178288A (ja) 原子炉格納容器
JP3263402B2 (ja) 原子炉容器用間隙構造物
JP5582858B2 (ja) 炉心溶融物保持構造体
JP6109580B2 (ja) 溶融炉心保持装置及びそれを備えた原子炉格納容器
JP6204823B2 (ja) コアキャッチャ
JP6448224B2 (ja) 原子炉圧力容器の炉底部保護構造物
JP6498989B2 (ja) コアキャッチャ及びそれを備えた原子炉
JP6462501B2 (ja) ドレンサンプ保護用構造物及び格納容器
WO2013150750A1 (ja) 原子炉圧力容器の貫通部保護構造及び原子炉
JP6529918B2 (ja) 原子炉格納容器及びそのドレンサンプ機構
KR101085102B1 (ko) 이물질에 의한 내부 냉각수 통로 막힘 방지용 환형 핵연료 하단 봉단마개
KR102482839B1 (ko) 유리화설비의 용융로 개폐장치
KR102483114B1 (ko) 냉각성능이 향상된 코어캐쳐 및 그 제조방법
JP6525746B2 (ja) 耐熱材および原子炉設備
KR101446156B1 (ko) 원자로 지지구조
JP2017078695A (ja) 原子炉格納容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150318

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160913