JP2014178253A - 高温機械用部品の余寿命評価方法 - Google Patents

高温機械用部品の余寿命評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、簡便な方法を用いて高温機械用部品の余寿命の算出可能で、かつ算出した高温機械用部品の余寿命の信頼性を向上可能な高温機械用部品の余寿命評価方法を提供することを目的とする。
【解決手段】未使用、かつ同一の材料及び同一の製造方法で製造された複数のタービン動翼から切り出した複数の第1の試験片をクリープ試験することで得られた結果に基づいてマスターカーブFを形成し、その後、該タービン動翼と同じ材料及び同じ製造方法で製造され、かつタービンに取り付けられて所定時間使用されたタービン動翼から切り出した第2の試験片をクリープ試験することで得られた第2のクリープ速度S、及び第2のクリープ破断時間Tと、マスターカーブF及び上記所定時間と、に基づいて、タービン動翼の余寿命Xを算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、高温環境下において使用される高温機械用部品の余寿命評価方法に関する。
従来、高温環境下において使用される高温機械用部品(例えば、ガスタービンの翼部材)のメンテナンスは、該高温機械用部品の寿命が環境、運転方法、使用燃料等により非常な大きな差が生じることから、作業者が定期点検において、該高温機械用部品の概観上の問題(例えば、クラック、欠損、腐食、変形、及び磨耗等)が生じていないか目視で検査し、所定の許容範囲内の異常であれば高温機械用部品の補修を行って再使用し、使用中の高温機械用部品の異常が所定の許容範囲を超えた際には寿命と判断され、新しい高温機械用部品と交換していた。
しかしながら、上記定期点検を頻繁に行うことは、メンテナンスコストの増加や高温機械の稼働率の低下を招くためあまり好ましいことではない。
また、使用中の高温機械用部品の寿命を認識できないことは、高温機械用部品がいつ破損するか分からない状態で高温機械を稼動させるため、安定して高温機械を稼働させる観点から好ましくない。
したがって、使用中の高温機械用部品の余寿命(残りの寿命)を認識することは、高温機械を安定して稼働させる観点から非常に重要である。
特許文献1には、使用中のガスタービン高温部品の余寿命を診断可能なガスタービン高温部品の損傷診断方法が開示されている。
具体的には、特許文献1には、非破壊的にレプリカ採取し、γ′相を画像処理装置により効率的にまた高精度に評価し、実機ガスタービン動翼(高温機械用部品)の固有、かつ長時間の加熱劣化を考慮した材料特性を算出することで、該材料特性によりクリープ損傷、及び低サイクル疲労損傷を定量的に診断が可能であり、また今後の運用形態を考慮した定量的な余寿命診断が可能であることが開示されている。
特許第2801741号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、透過型電子顕微鏡を用いて、高倍率で金属組織を観察することで取得される画像データを使用するため、余寿命の診断に使用されるデータがガスタービン動翼の局所的なエリア(透過型電子顕微鏡が観察可能なエリア)になってしまう。このため、該画像データに基づき得られるガスタービン動翼の余寿命の信頼性が低くなってしまうという問題があった。
また、特許文献1の方法では、電子線を透過することが可能な超薄切片(透過型電子顕微鏡で金属組織を観察するための試料)を作成する必要や、透過型電子顕微鏡を用いて高倍率(例えば、5000〜10000倍程度)で金属組織を観察する必要があるため、画像データの取得に多くの時間が必要であった。
つまり、特許文献1では、ガスタービン動翼の余寿命の診断を簡便に行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、簡便な方法を用いて高温機械用部品の余寿命を算出することが可能であり、かつ算出した高温機械用部品の余寿命の信頼性を向上させることの可能な高温機械用部品の余寿命評価方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る高温機械用部品の余寿命評価方法は、未使用、かつ同一の材料及び同一の製造方法で製造された複数の第1の高温機械用部品から切り出した複数の第1の試験片をクリープ試験することで得られる複数の第1のクリープ曲線に基づき、前記第1のクリープ曲線の所定の現象が発生する区間における複数の第1のクリープ速度、及び複数の第1のクリープ破断時間を取得する工程と、前記複数の第1のクリープ速度、及び前記複数の第1のクリープ破断時間に基づいて、前記第1のクリープ速度と前記第1のクリープ破断時間との関係を示すマスターカーブを作成する工程と、前記第1の高温機械用部品と同じ材料及び同じ製造方法で製造され、かつ前記高温機械に取り付けられて所定時間使用された第2の高温機械用部品から第2の試験片を切り出し、該第2の試験片をクリープ試験することで得られる第2のクリープ曲線に基づいて、前記第2のクリープ曲線の前記所定の現象が発生する区間における第2のクリープ速度及び第2のクリープ破断時間を取得する工程と、前記マスターカーブ、前記第2のクリープ速度、前記第2のクリープ破断時間、及び前記所定時間に基づいて、前記第2の高温機械用部品の残りの寿命である余寿命を算出する工程と、を有することを特徴とする。
このように、未使用、かつ同一の材料及び同一の製造方法で製造された複数の第1の高温機械用部品から切り出した複数の第1の試験片をクリープ試験することで得られた結果に基づいて、第1のクリープ曲線の所定の現象が発生する区間における第1のクリープ速度と第1のクリープ破断時間との関係を示すマスターカーブを形成し、その後、第1の高温機械用部品と同じ材料及び同じ製造方法で製造され、かつ高温機械に取り付けられて所定時間使用された第2の高温機械用部品から切り出した第2の試験片をクリープ試験することで得られた第2のクリープ曲線の所定の現象が発生する区間における第2のクリープ速度、及び第2のクリープ破断時間と、マスターカーブ及び所定時間と、に基づいて、第2の高温機械用部品の残りの寿命である余寿命を算出することで、透過型電子顕微鏡を用いて金属組織を観察することで得られる画像データに基づいて、余寿命を求める従来の技術と比較して、第2の高温機械用部品の比較的広いエリアの情報に基づいた第2の高温機械用部品の余寿命を算出することが可能となるので、算出された第2の高温機械用部品の余寿命の信頼性を向上させることができる。
また、透過型電子顕微鏡を用いて金属組織を観察する必要がなくなることで、簡便に第2の高温機械用部品の余寿命を算出することができる。
つまり、本発明の一態様に係る高温機械用部品の余寿命評価方法によれば、簡便な方法を用いて、算出される第2の高温機械用部品の余寿命の信頼性を向上させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る高温機械用部品の余寿命評価方法において、前記所定の現象が発生する区間は、定常クリープであり、前記第1のクリープ速度として、前記第1のクリープ曲線の定常クリープにおけるクリープ速度を用い、前記第2のクリープ速度として、前記第2のクリープ曲線の定常クリープにおけるクリープ速度を用いてもよい。
未使用、かつ同一の材料及び同一の製造方法で製造された複数の第1の高温機械用部品から切り出した複数の第1の試験片をクリープ試験した際に得られる定常クリープの傾き(言い換えれば、第1のクリープ速度)は、使用時間に依存することなく等しい。
つまり、第1の試験片をクリープ試験した際の定常クリープの傾き(第1のクリープ速度)と、第2の試験片をクリープ試験した際の定常クリープの傾き(第2のクリープ速度)と、は等しい。
よって、第1のクリープ速度として、第1のクリープ曲線の定常クリープの区間のクリープ速度を用い、第2のクリープ速度として、第2のクリープ曲線の定常クリープの区間のクリープ速度を用いることで、マスターカーブから得られる第2のクリープ破断時間の信頼性を向上させることが可能となる。
これにより、算出された第2の高温機械用部品の余寿命の信頼性をさらに向上させることができる。
本発明の高温機械用部品の余寿命評価方法によれば、簡便な方法で算出された使用中の高温機械用部品の余寿命の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る高温機械用部品(タービン動翼)の余寿命評価方法が適用可能な高温機械用部品を有する高温機械を備えたガスタービン装置の概略構成を示す断面図である。 図1に示すタービン動翼を拡大した斜視図である。 本実施の形態の係る第2の高温機械用部品(タービン動翼)の余寿命評価方法のフローチャートを示す図である。 第1の試験片について説明するための図であり、(a)は第1の試験片が切り出された後の第1の高温機械用部品(タービン動翼)の斜視図であり、(b)は図4(a)の領域A1から切り出された第1の試験片の一例を示す図であり、(c)は図4(a)の領域B1から切り出された第1の試験片の他の例を示す図である。 第2の試験片について説明するための図であり、(a)は第2の試験片が切り出された後の第2の高温機械用部品(タービン動翼)の斜視図であり、(b)は図5(a)の領域A2から切り出された第2の試験片の一例を示す図であり、(c)は図5(a)の領域B2から切り出された第2の試験片の他の例を示す図である。 第1のクリープ曲線の一例を模式的に示す図である。 マスターカーブの一例を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る高温機械用部品(タービン動翼)の余寿命評価方法を用いることで得られる効果を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のガスタービン装置の寸法関係とは異なる場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る高温機械用部品(タービン動翼)の余寿命評価方法が適用可能な高温機械用部品を有する高温機械を備えたガスタービン装置の概略構成を示す断面図である。図1では、高温機械の一例としてガスタービン15を図示する。
始めに、図1を参照して、本実施の形態に係る高温機械用部品の余寿命評価方法が適用可能な高温機械用部品(本実施の形態の場合、タービン動翼18)を有する高温機械(ガスタービン15)を含むガスタービン装置10の構成について説明する。
ガスタービン装置10は、圧縮機11と、回転軸12と、燃焼器14と、高温機械であるタービン15と、を有する。圧縮機11は、空気導入部11Aと、接続部11Bと、を有する。
圧縮機11は、回転軸12の一部を収容している。空気導入部11Aは、圧縮機11内に空気を導入するための導入口である。接続部11Bは、燃焼器14と接続されている。
圧縮機11は、接続部11Bを介して、燃焼器14(具体的には、後述する燃焼室14A)に圧縮した空気を供給する。
回転軸12は、圧縮機11内及びタービン内に、その一部が収容されるように配置されている。回転軸12は、所定の方向に回転可能な構成とされている。
燃焼器14は、燃焼室14Aと、燃料供給部14Bと、を有する。燃焼室14Aでは、燃焼室14Aの外側に配置された燃料供給部14Bから供給される燃料と、圧縮機11から供給された圧縮された空気と、を混合された後、燃料及び空気よりなる混合ガスが燃焼され、燃焼ガスが生成される。
タービン15は、回転軸12の一部を収容しており、燃焼ガス導入口17と、タービン動翼18と、タービン静翼19と、燃焼ガス流路21と、燃焼ガス排気口23と、筐体24と、を有する。
燃焼ガス導入口17は、燃焼器14と接続されている。これにより、タービン15内には、燃焼ガス導入口17を介して、燃焼ガスが導入される。
図2は、図1に示すタービン動翼を拡大した斜視図である。
図2を参照するに、タービン動翼18は、プラットホーム25と、翼部26と、結合部27と、を有する。翼部26は、プラットホーム25と一体とされており、プラットホーム25の上方に延在している。
結合部27は、プラットホーム25の下端側に設けられている。結合部27は、図示していないロータディスクと嵌合される部分である。
図1を参照するに、タービン静翼19は、回転軸12を収容するタービン15の筐体24の内壁に、タービン動翼18と接触しないように複数設けられている。タービン静翼19は、回転軸12の軸方向において、その一部がタービン動翼18と対向するように配置されている。
燃焼ガス流路21は、複数のタービン動翼18が設けられた回転軸21と、複数のタービン静翼19が設けられた筐体24と、の間に形成された空間である。燃焼ガス流路21では、複数のタービン静翼19によって燃焼ガスが整流され、燃焼ガスのエネルギーにより複数のタービン動翼18が回転軸12を回転させる。
燃焼ガス排気口23は、筐体24に設けられている。燃焼ガス排気口23は、燃焼ガス流路21を通過し、不要となった燃焼ガスをタービン15外に排気する。
筐体24は、回転軸12の一部を囲むように設けられており、複数のタービン動翼18、及び複数のタービン静翼19を収容している。
図3は、本実施の形態の係る第2の高温機械用部品(タービン動翼)の余寿命評価方法のフローチャートを示す図である。
図4は、第1の試験片について説明するための図であり、(a)は第1の試験片が切り出された後の第1の高温機械用部品(タービン動翼)の斜視図であり、(b)は図4(a)の領域A1から切り出された第1の試験片の一例を示す図であり、(c)は図4(a)の領域B1から切り出された第1の試験片の他の例を示す図である。
図5は、第2の試験片について説明するための図であり、(a)は第2の試験片が切り出された後の第2の高温機械用部品(タービン動翼)の斜視図であり、(b)は図5(a)の領域A2から切り出された第2の試験片の一例を示す図であり、(c)は図5(a)の領域B2から切り出された第2の試験片の他の例を示す図である。
次に、本実施の形態に係る高温機械用部品(第2の高温機械用部品)の余寿命評価方法について説明する。ここでは、未使用、かつ同一の材料及び同一の製造方法で製造された複数の第1の高温機械用部品をタービン動翼18−1(図4参照)とし、タービン動翼18−1と同じ材料及び同じ製造方法で製造され、かつタービン15に取り付けられて所定時間Ta使用された第2の高温機械用部品をタービン動翼18−2(図5参照)として、以下の説明を行う。
なお、タービン動翼18−1,18−2は、図1に示すタービン動翼18と同様な構成とされている。
始めに、図3に示す処理が開始されると、STEP1では、図4に示すように、未使用、かつ同一の材料及び同一の製造方法で製造された複数のタービン動翼18−1(第1の高温機械用部品)から第1の試験片35−1を切り出すことで、複数の第1の試験片35−1を採取する。
なお、図4に示すように、板状とされた第1の試験片35−1に替えて、丸棒形状とされ、かつつばを有する第1の試験片36−1を用いてもよい。
以下、一例として、複数の第1の試験片35−1を用いた場合を例に挙げて説明する。
次いで、STEP2では、複数の第1の試験片35−1をクリープ試験することで、複数の第1のクリープ曲線を取得する。
具体的には、引張荷重試験機(図示せず)により、第1の試験片35−1の両端を固定し、第1の試験片35−1を所定の荷重で引っ張り、自動伸び計(図示せず)を用いて測定を行うことを複数の第1の試験片35−1に対して行うことで、複数の第1のクリープ曲線を取得する。
図6は、第1のクリープ曲線の一例を模式的に示す図である。
ここで、図6を参照して、第1のクリープ曲線Cについて説明する。第1のクリープ曲線Cは、第1の試験片35−1に一定の大きさの引張荷重を印加した際の時間とひずみとの関係を示す曲線である。
第1のクリープ曲線Cは、遷移クリープD1と呼ばれる段階(区間)と、定常クリープD2と呼ばれる段階(区間)と、加速クリープD3と呼ばれる段階(区間)と、を有する。
遷移クリープD1は、負荷の瞬間に弾性ひずみと時間に依存しない塑性ひずみの和からなる瞬間ひずみを生じ、その後、加工硬化が顕著になり、ひずみ速度が時間と共に減少する区間である。
定常クリープD2は、加工硬化と組織回復が釣り合い、クリープ速度(ひずみ速度)が一定となる区間である。定常クリープD2の区間では、同じ材料及び同じ製造方法で製造されたタービン動翼18−1,18−2(図5参照)であれば、未使用のタービン動翼18−1から切り出した第1の試験片35−1でも、高温の環境化で使用されたタービン動翼18−2から切り出した第2の試験片35−2でもクリープ速度(言い換えれば、定常クリープの区間におけるクリープ曲線の傾き)は同じとなる。
加速クリープD3では、クリープ速度(ひずみ速度)が加速し、最終的に破断に至る。なお、図6に示すEは、第1の試験片35が破断した時点を示している。
次いで、STEP3では、STEP2で取得された複数の第1のクリープ曲線に基づいて、複数の第1のクリープ速度、及び複数の第1のクリープ破断時間(クリープ試験開始から第1の試験片35が破断するまでに要した時間)を取得する。
第1のクリープ速度としては、図6に示す第1のクリープ曲線Cのうち、所定の現象が発生する区間のクリープ速度を用いることができる。第1のクリープ曲線Cの所定の現象が発生する区間としては、例えば、タービン動翼18−1,18−2のクリープ速度が等しい区間である定常クリープD2を用いることができる。
この場合、第1のクリープ速度は、第1のクリープ曲線Cの定常クリープD2の傾き(=(定常クリープD2の区間のひずみ量)/(定常クリープD2の時間))から算出することができる。
また、第1のクリープ速度として、定常クリープD2の区間の速度を用いる場合、上記所定の現象とは、加工硬化と組織回復が釣り合い、クリープ速度(ひずみ速度)が一定となる現象のことをいう。
なお、以下の説明では、一例として、第1のクリープ速度として、定常クリープD2の区間のクリープ速度用いた場合を例に挙げて説明するが、定常クリープD2の区間の近傍に位置する遷移クリープD1及び/または加速クリープD3と、定常クリープD2と、の範囲内のクリープ速度を第1のクリープ速度として用いてもよい。
次いで、STEP4では、複数の第1のクリープ速度、及び複数の第1のクリープ破断時間に基づいて、第1のクリープ速度と第1のクリープ破断時間との関係を示すマスターカーブ(図7参照)を作成する。
図7は、マスターカーブの一例を模式的に示す図である。
STEP4では、具体的には、図7に示すように、横軸を第1のクリープ速度とし、縦軸を第1のクリープ破断時間とし、STEP3で取得した複数の第1のクリープ速度、及び複数の第1のクリープ破断時間を両対数グラフ上にプロットし、その後、最小二乗法により近似線を作成することで、マスターカーブF(合成曲線)を形成する。
次いで、STEP5では、図4に示すタービン動翼18−1と同じ材料及び同じ製造方法で製造され、かつガスタービン15に取り付けられて所定時間Ta使用された図5に示すタービン動翼18−2(第2の高温機械用部品)の翼部26から第2の試験片35−2を切り出す。
第2の試験片35−2の切り出しは、STEP1において説明した第1の試験片35−1を切り出すときと方法と同様な手法を用いることができる。
なお、第2の試験片は、第1の試験片と同様な形状であればよい。第1の試験片として図4に示す第1の試験片36−1を用いる場合には、第2の試験片として図5に示す第2の試験片36−2を用いる。
以下、第2の試験片として、第2の試験片35−2を用いた場合を例に挙げて説明する。
次いで、STEP6では、第1の試験片35−1のクリープ試験に使用した装置を用いて、第1の試験片35−1のクリープ試験と同様な手法により、第2の試験片35−2のクリープ試験を行うことで、第2のクリープ曲線(図示せず)を取得する。
次いで、STEP7では、STEP6で取得される第2のクリープ曲線に基づいて、第2のクリープ曲線の所定の現象が発生する区間における第2のクリープ速度S、及び第2のクリープ破断時間Tを取得する。
第2のクリープ速度Sとしては、図6に示す第1のクリープ曲線Cの所定の現象が発生する区間と同じ現象が発生する区間のクリープ速度を用いる。
第2のクリープ曲線の所定の現象が発生する区間としては、例えば、タービン動翼18−1,18−2のクリープ速度が等しい区間である定常クリープを用いることができる。
第2のクリープ速度Sとして、定常クリープの区間の速度を用いる場合、上記所定の現象とは、加工硬化と組織回復が釣り合い、クリープ速度(ひずみ速度)が一定となる現象のことをいう。
なお、以下の説明では、一例として、第1のクリープ速度及び第2のクリープ速度Sとして、定常クリープの区間のクリープ速度用いた場合を例に挙げて説明するが、定常クリープの区間の近傍に位置する遷移クリープ及び/または加速クリープと、定常クリープと、の区間のクリープ速度を第1のクリープ速度及び第2のクリープ速度Sとして用いてもよい。
次いで、STEP8では、タービン動翼18−2の使用時間である所定時間Taと、マスターカーブFと、第2のクリープ速度S、及び第2のクリープ破断時間Tと、に基づいて、使用中のタービン動翼18−2の余寿命Xの算出を行う。
具体的には、以下の方法により、タービン動翼18−2の余寿命Xの算出を行う。
第1のクリープ速度と第1のクリープ破断時間との関係と、第2のクリープ速度と第2のクリープ破断時間との関係は等しいので、図7に示すマスターカーブFは、第2のクリープ速度と第2のクリープ破断時間との関係を示すマスターカーブとして使用することができる。
そこで、図7に示すように、マスターカーブFを用いて、第2のクリープ速度Sのときの第2の試験片35−2の破断時間Tを求めることができる。
破断時間Tは、タービン動翼18−2がタービン15で使用されなかった場合(言い換えれば、タービン動翼18−2が未使用の場合)の寿命を示している。
先に説明したように、タービン動翼18−2は、所定時間Taの間、高温環境下とされたタービン15の部品として使用されているので、タービン動翼18−2の余寿命(残存寿命)は、T/Tとなる。言い換えれば、タービン動翼18−2の消費されている寿命は、1−(T/T)となる。
所定時間Ta使用後のタービン動翼18−2の余寿命(残存寿命)がT/Tなので、所定時間Ta使用されたタービン動翼18−2の余寿命Xは、下記(1)式により求めることができる。
X=Ta×{(1−(T/T))/(T/T)} ・・・(1)
本実施の形態の高温機械用部品の余寿命評価方法によれば、未使用、かつ同一の材料及び同一の製造方法で製造された複数のタービン動翼18−1から切り出した複数の第1の試験片35−1をクリープ試験することで得られた結果に基づいて、第1のクリープ曲線Cの定常クリープD2の区間における第1のクリープ速度と第1のクリープ破断時間との関係を示すマスターカーブFを形成し、その後、タービン動翼18−1と同じ材料及び同じ製造方法で製造され、かつタービン15に取り付けられて所定時間Ta使用されたタービン動翼18−2から切り出した第2の試験片35−2をクリープ試験することで得られた第2のクリープ曲線の定常クリープの区間における第2のクリープ速度S、及び第2のクリープ破断時間Tと、マスターカーブF及び所定時間Taと、に基づいて、タービン動翼18−2の余寿命Xを算出することで、透過型電子顕微鏡を用いて金属組織を観察することで得られる画像データに基づいて、余寿命を求める従来の技術と比較して、タービン動翼18−2の比較的広いエリアの情報に基づいたタービン動翼18−2の余寿命Xを算出することが可能となるので、算出されたタービン動翼18−2の余寿命Xの信頼性を向上させることができる。
また、透過型電子顕微鏡を用いて金属組織を観察する必要がなくなることで、簡便に使用中のタービン動翼18−2の余寿命を算出することができる。
つまり、本実施の形態に係る高温機械用部品の余寿命評価方法によれば、簡便な方法を用いてタービン動翼18−2の余寿命を算出でき、かつ算出されたタービン動翼18−2の余寿命の信頼性を向上させることができる。
図8は、本発明の実施の形態に係る高温機械用部品(タービン動翼)の余寿命評価方法を用いることで得られる効果を説明するための図である。図8では、横軸として定期点検する周期を用い、縦軸として補修コスト及びリスクを用いることで、定期点検の周期と補修コスト及びリスクとの関係を示す。
また、図8において、Jはタービン動翼18−2の破損する確立が非常に高い領域、曲線Gはタービン動翼18−2の補修時のコスト、曲線Hはタービン動翼18−2が破損するリスク、Kは費用対効果が最も良い定期点検の周期(以下、「最適点検周期K」という)をそれぞれ示している。
図8に示すように、予め、タービン動翼18−2の補修時のコストと、タービン動翼18−2が破損するリスクと、に関するデータを取得すると共に、本実施の形態に係る高温機械用部品(タービン動翼18−2)の余寿命評価方法と、を併用することで、曲線Gと曲線Hが交差する最適点検周期Eでタービン動翼18−2の補修や点検を行うことが可能となるので、タービン装置10の運転コストを低減することができる。
なお、本実施の形態では、第1及び第2のクリープ速度として、第1及び第2のクリープ曲線のうち、定常クリープに対応する部分の傾きを用いた場合を例に挙げて説明したが、定常クリープに対応する第1及び第2のクリープ曲線と、定常クリープの近傍に位置する区間(具体的には、遷移クリープ及び/または加速クリープ)の第1及び第2のクリープ曲線と、の傾きに基づいて求めた第1及び第2のクリープ速度を用いて、タービン動翼18−2の余寿命を算出してもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、市販されている有限要素法(FEM)シミュレーションソフトと、本実施の形態に係る高温機械用部品(タービン動翼18−2)の余寿命評価方法と、を用いて、2つの方法から得られる高温機械用部品の余寿命を比較、校正することで、高温機械用部品の余寿命の精度を向上させてもよい。
本発明は、ガスタービンや蒸気タービン等の高温環境下で使用される高温機械用部品の余寿命の信頼性を向上可能な高温機械用部品の余寿命評価方法に適用できる。
10…ガスタービン装置、11…圧縮機、11A…空気導入部、11B…接続部、12…回転軸、14…燃焼室、14A…燃焼室、14B…燃料供給部、15…タービン、17…燃焼ガス導入口、18,18−1,18−2…タービン動翼、19…タービン静翼、21…燃焼ガス流路、23…燃焼ガス排気口、24…筐体、25…プラットホーム、26…翼部、27…結合部、35−1,36−1…第1の試験片、35−2,36−2…第2の試験片、A1,A2,B1,B2,J…領域、C…第1のクリープ曲線、D1…遷移クリープ、D2…定常クリープ、D3…加速クリープ、F…マスターカーブ、G,H…曲線、K…最適点検周期、S…第2のクリープ速度、Ta…所定時間、T…第2のクリープ破断時間、T…破断時間、X…余寿命

Claims (2)

  1. 未使用、かつ同一の材料及び同一の製造方法で製造された複数の第1の高温機械用部品から切り出した複数の第1の試験片をクリープ試験することで得られる複数の第1のクリープ曲線に基づき、前記第1のクリープ曲線の所定の現象が発生する区間における複数の第1のクリープ速度、及び複数の第1のクリープ破断時間を取得する工程と、
    前記複数の第1のクリープ速度、及び前記複数の第1のクリープ破断時間に基づいて、前記第1のクリープ速度と前記第1のクリープ破断時間との関係を示すマスターカーブを作成する工程と、
    前記第1の高温機械用部品と同じ材料及び同じ製造方法で製造され、かつ前記高温機械に取り付けられて所定時間使用された第2の高温機械用部品から第2の試験片を切り出し、該第2の試験片をクリープ試験することで得られる第2のクリープ曲線に基づいて、前記第2のクリープ曲線の前記所定の現象が発生する区間における第2のクリープ速度及び第2のクリープ破断時間を取得する工程と、
    前記マスターカーブ、前記第2のクリープ速度、前記第2のクリープ破断時間、及び前記所定時間に基づいて、前記第2の高温機械用部品の残りの寿命である余寿命を算出する工程と、
    を有することを特徴とする高温機械用部品の余寿命評価方法。
  2. 前記所定の現象が発生する区間は、定常クリープであり、
    前記第1のクリープ速度として、前記第1のクリープ曲線の定常クリープにおけるクリープ速度を用い、
    前記第2のクリープ速度として、前記第2のクリープ曲線の定常クリープにおけるクリープ速度を用いることを特徴とする請求項1記載の高温機械用部品の余寿命評価方法。
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