JP2003004626A - クリープひずみ速度を利用した金属材料の余寿命評価方法 - Google Patents
クリープひずみ速度を利用した金属材料の余寿命評価方法Info
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Abstract
後半においても余寿命評価精度の高い、金属材料の余寿
命評価方法を提供すること。 【解決手段】 あらかじめ、寿命消費率とクリープひず
みの関係あるいは寿命消費率の変化に対するクリープひ
ずみの変化率と寿命消費率との関係を求めておき、評価
材のクリープひずみ速度から、寿命消費率の後半におい
ても余寿命評価精度が高い余寿命を評価する。
Description
プ余寿命評価方法に関し、より詳しくは、クリープひず
み速度を利用した金属材料の余寿命評価方法に関する。
ては、組織変化や硬さ変化等をもとにした評価方法が提
案され、実用化されているが、これらの評価因子は寿命
消費率の前半に大きく変化するが、寿命消費率の後半に
達した場合、変化が少なく寿命消費率後半の余寿命評価
精度が低いという問題点がある(入門講座「発電設備の
予防保全と余寿命診断」:火力原子力発電Vol..51 N
o.523 P104)。
ものであり、特に寿命消費率の後半に変化が著しいため
余寿命評価精度を向上させる指標として有効であるが、
クリープひずみの測定では初期寸法データが必要である
のに対し、初期寸法データが得られない等の問題があ
る。
クリープ破断試験による余寿命評価が最も精度の高い手
法と考えられているが、試験には数千時間を要し、余寿
命の評価結果を出すのに時間がかかる。また、クリープ
破断試験は実機温度、応力条件を加速した条件で実施さ
れるため、試験応力、温度の実機応力、温度への外挿
や、温度―時間パラメータによる実機温度へのクリープ
破断時間の換算において、外挿の仕方や換算係数の値が
実機破断時間の推定に及ぼす影響が大きく、推定値の信
頼性に問題があった。
発明は、クリープひずみ速度に着目し、寿命消費率の後
半においても余寿命評価精度の高い、金属材料の余寿命
評価方法を提供することを課題としている。
結果から寿命消費率φとクリープひずみεの関係が、ク
リープ試験温度、応力によらずほとんど同一であること
を利用したもので、あらかじめ、寿命消費率φとクリー
プひずみεの関係のマスターカーブを求めておき、評価
材のある評価時点での寿命消費率とその後の評価時点で
の寿命消費率との間におけるクリープひずみ変化の勾配
(Δε/Δφ)が、前記マスターカーブ上の勾配と一致
するような全寿命を求め、評価時点での余寿命を求める
ことを特徴とするものである。
ずみ速度Δε/Δφと評価時点の使用時間tさえわかれ
ば、寿命消費率φとクリープひずみεとの関係のマスタ
ーカーブの勾配dε/dφの変化に着目し、その勾配d
ε/dφと一致する評価材の全寿命t0を求め、評価時点
での寿命消費率φ(φ=t/t0)及び余寿命tr(tr
=t0−t)を得ることができる。
率φの変化に対するクリープひずみεの変化率との関係
が、クリープ試験温度、応力によらずほとんど同一であ
ることを利用したもので、あらかじめ、寿命消費率φと
クリープひずみεの関係を求め、寿命消費率φと寿命消
費率φの変化に対するクリープひずみεの変化率(dε
/dφ)との関係のマスターカーブを求めておき、評価
材の評価時点でのクリープひずみ速度(dε/dt)か
ら、前記マスターカーブに載るような全寿命を求め、評
価時点での余寿命を求めることを特徴とするものであ
る。
ずみ速度(dε/dt)を、評価材の使用温度、使用応
力、組織及び硬さの情報から算出し、この算出したクリ
ープひずみ速度(dε/dt)から、前記マスターカー
ブに載るような全寿命を求め、評価時点での余寿命を求
めることもできる。この場合において、評価材の使用温
度は、新材のクリープ破断強度曲線を用いて前記使用温
度と全寿命を関係づけ、前記マスターカーブに載ような
温度を求め、評価時点での余寿命を求めることもできる
し、評価材の使用応力は、新材のクリープ破断強度曲線
を用いて前記使用応力と全寿命を関係づけ、前記マスタ
ーカーブに載るような応力を求め、評価時点での余寿命
を求めることもできる。
速度dε/dtと評価時点までの使用時間tさえわかれ
ば、寿命消費率φと寿命消費率の変化に対するクリープ
ひずみの変化率dε/dφとの関係のマスターカーブを
利用し、そのマスターカーブに載る評価材の全寿命を求
め、評価時点での寿命消費率と余寿命を得ることができ
る。
ープひずみεの変化率dε/dφは、dε/dφ=dε/
(dt /t0) =t0(dε/dt ) となり、全寿命
(t0)とクリープひずみ速度(dε/dt )の積であ
る。
率φとクリープひずみεの関係を求め、寿命消費率φと
寿命消費率φの変化に対するクリープひずみの変化率
(dε/dφ)との関係のマスターカーブを求めてお
き、評価材のクリープ試験にて測定したクリープひずみ
速度(dε/dt)と任意に設定した新材のクリープ破
断時間とから、前記マスターカーブに載るような評価材
のクリープ破断時間を、クリープ破断試験途中段階で精
度よく求めることもでき、試験時間の短縮が可能であ
る。
を、あらかじめ新材のクリープ破断試験から求めておく
か、新材のクリープ破断強度曲線を用いて求めておけ
ば、精度よく寿命消費率を求めることができる。
価材のクリープ試験中のクリープひずみ速度さえわかれ
ば、寿命消費率φと寿命消費率の変化に対するクリープ
ひずみの変化率(dε/dφ)との関係のマスターカー
ブを利用し、そのマスターカーブに載る点から評価材の
クリープ破断時間を求め、評価材の余寿命を短時間で予
測することを可能とする。
施例に基づき説明する。
は、例えば、JISSTBA28材の単軸引張りクリープ試験を
実機で使用され得る応力10kg/mm2以下の応力の範囲で行
った結果、応力、温度に係らず一致することから、あら
かじめ寿命消費率φとクリープひずみεの関係のマスタ
ーカーブを求めておく。このマスターカーブの一例を図
1に示す。
筒状であることが多いため、この場合、単軸クリープ試
験より得られた寿命消費率―クリープひずみの曲線を公
知の理論式(例えば、平、大谷:材料の高温強度論 第
142頁1980年オーム社発行)を用いて寿命消費率
と外径の変化の関係に変換したものを用いるか、実際に
内圧クリープ試験を行い寿命消費率―クリープひずみ曲
線を求め、これをマスターカーブとして使用することが
できる。
定した寸法L1(502mm)とあるインターバルΔT(5万時
間)後の評価時点のt2(15万時間)に測定した寸法L2
(505mm)の差からt1‐t2間のクリープひずみの変化Δ
εは、t1、t2時点でのクリープひずみをそれぞれε1、
ε2とすると、Δε=ε2―ε1である。
でのクリープひずみε1は ε1=ln(L1/L0)=ln(502/500) と表される。同様にt2時点でのクリープひずみε2は ε2=ln(L2/L0)=ln(505/500) と表されることから、t1‐t2間のクリープひずみの変化
Δεは Δε= ln(L2/L1)=ln(505/502)=0.00596 となり初期寸法の値がなくてもクリープひずみ変化Δε
が得られる。
1(=t1/t0=10万時間/t0)とt2(15万時間)時点で
の寿命消費率φ2(=t2/t0=15万時間/t0)間のクリ
ープひずみ変化の勾配dε/dφ(=t0×dε/ (t2‐t
1)=t0×0.00596/5万時間)が、マスターカーブ上のφ
1(=t 1/t0=10万時間/t0)とφ2(=t2/t0=15万
時間/t0)間の勾配と一致する全寿命t0をトライアンド
エラーで求めると例えば全寿命t0=25万時間となる。こ
れにより、t1(10万時間)時点、t2(15万時間)時点
での寿命消費率はそれぞれt1/t0 (=10万時間/25万時間
=0.4)、t2/t0 (=15万時間/25万時間=0.6)となり、t
1時点、t2時点での余寿命はそれぞれt0‐t1(=25万時
間−10万時間=15万時間)、t0‐t2=25万時間−15万時間
=10万時間)で求められる。(図2参照)
るクリープひずみεの変化率dε/dφの関係は、例え
ば、JISSTBA28材の単軸引張りクリープ試験を実機で使
用され得る応力10kg/mm2以下の応力の範囲で行った結
果、応力、温度に係らず一致することから、あらかじめ
寿命消費率φと寿命消費率φの変化に対するクリープひ
ずみεの変化率dε/dφとの関係のマスターカーブ
(以下「φ―dε/dφマスターカーブ」と呼ぶ。)を
求めておく。このφ―dε/dφマスターカーブの一例
を図3に示す。
ープひずみεの変化率dε/dφは dε/dφ=dε/ (dt /t0) =t0(dε/dt ) となり全寿命t0とクリープひずみ速度dε/dt の積で
表される。
筒状であることが多いため、この場合、単軸クリープ試
験より得られた寿命消費率φ―クリープひずみεの曲線
を公知の理論式を用いて寿命消費率φと外径の変化の関
係に変換するか、実際に内圧クリープ試験を行い寿命消
費率―クリープひずみ曲線を求めることで、φ―dε/
dφマスターカーブを得ることができる。
万時間)とあるインターバル後の評価時点t2(15万時
間)に測定し、t1(10万時間)とt2(15万時間)間の平
均クリープひずみ速度dε/dtを実施例1と同様に得て
おき、t1(10万時間)時点とt2(15万時間)時点の中間
時間(12.5万時間)での寿命消費率(12.5万時間/t0)とt1
(10万時間)とt2(15万時間)間の平均クリープひずみ
速度dε/dt(0.00596/5万時間)と全寿命t0の積(t
0×0.00596/5万時間)の関係がφ―dε/dφマスター
カーブ(図3)に載る全寿命t0をトライアンドエラーで
求める。全寿命t0を求めると例えば全寿命t0=25万時間
になるとすると、これにより、t1(10万時間)時点、t
2(15万時間)時点での寿命消費率はそれぞれt1/t0 (=
10万時間/25万時間=0.4)、t2/t0 (=15万時間/25万時
間=0.6)となり、t1時点、t2時点での余寿命はそれぞ
れt0‐t1(=25万時間−10万時間=15万時間)、t0‐t2=25
万時間−15万時間=10万時間)で求められる。(図4参
照)
dφマスターカーブを求めておく(図3)。
応力における転位密度と転位の移動速度とを関連づけて
おく。転位密度は、実測することも可能であるし、応力
急変試験等により求めることも可能である。応力急変試
験から転位密度を求める場合、転位の易動度の値が必要
であるが、理論解の導出や、実測した転位密度とクリー
プひずみ速度の関係から逆算が可能である。(例えば、
丸山公一、中島英治:高温強度の材料科学 第56頁1
997年内田老鶴圃発行)次に、評価部の評価時点tで
のクリープひずみ速度を評価部の使用温度、使用応力、
組織、硬さ、の情報から、転位の移動速度vとその密度
ρを求め、クリープひずみ速度dε/dtを、dε/dt=
Aρbv(A:定数、b:バーガースベクトルの大きさ)
から算出する。そのクリープひずみ速度dε/dtと全寿
命t0の積(t0×dε/dt)が、φ―dε/dφマスター
カーブ(図3)に載る全寿命t0をトライアンドエラーで
求める。例えば、評価時点tを10万時間、使用温度、使
用応力、組織、硬さ、の情報から推定したクリープひず
み速度を10-6とすると、φ―dε/dφマスターカーブ
に載る全寿命t0が例えば20万時間となった。これによ
り、t(10万時間)時点での寿命消費率はt/t0 (=10万
時間/20万時間=0.5)となり、t時点での余寿命はそれ
ぞれt0‐t(=20万時間−10万時間=10万時間)で求められ
る。(図5(a)参照)。
未知の場合でも、新材のクリープ破断強度曲線(応力と
時間−温度パラメータの関係(図5(d)参照)を用い
れば、全寿命は温度をパラメータとして関係づけられ、
φ―dε/dφマスターカーブ(図3)に載る温度を求
めることで全寿命t0を求めることができる。この場合、
全寿命t0= 10((LMP/T)-20)で表される。ここで、LMP:
T(20+log t0) =aσ2+bσ+c(T:使用温度(K)、t0:
温度T,使用応力における新材の破断時間、a、b、c:定
数)である(LMP:ラーソンミラーパラメータ)。
クリープ破断強度曲線(LMP=aσ2+bσ+c)(図5
(d))から21000となったとする。全寿命t0はt0=10
((21000/ T)-20)となり、温度を変化させることで、
図5(b)のようにφ―dε/dφマスターカーブに載
る温度が例えば833Kとなった。これにより、全寿命t0は
t0=10((21000/833)-20)=162000時間と計算され、評
価時点t(10万時間)における寿命消費率(t/t0)は0.
62となり、評価時点tにおける余寿命はそれぞれt0‐t
(62000時間)で求められる(図5(b)参照) 一方、上記評価方法における評価部の使用応力が未知の
場合でも、新材のクリープ破断強度曲線(LMP=aσ2+bσ
+c)(応力と時間−温度パラメータの関係(図5
(d))を用いれば、全寿命は応力σをパラメータとし
て関係づけられ、全寿命t0=10(LMP/T)-20)=10
((aσ2+bσ+c)/T)-20)で表される。使用温度は既知
なので応力を変化させ、φ―dε/dφマスターカーブ
に載る応力を求めることで全寿命t0を求めることができ
る。例えば、使用温度833Kの時の全寿命t0はt0=10
(((aσ2+bσ+c)/833)-20)となり、応力を変化さ
せることで、図5(c)のようにφ―dε/dφマスタ
ーカーブに載る応力が例えば4kg/mm2となった。応力4kg
/mm2での全寿命t0はt0=10
(((aσ2+bσ+c)/833)-20)となり例えば162000時
間となり、評価時点t(10万時間)における寿命消費率
はt/t0は0.62となり、評価時点tにおける余寿命はそれ
ぞれt0‐t(62000時間)で求められる(図5(c))
めφ―dε/dφマスターカーブを求めておく(図
3)。
命消費率φにおける寿命消費率の変化に対するクリープ
ひずみの変化率dε/dφは、その寿命消費率における
評価材のクリープひずみ速度(dε/dt )と評価材の新
材状態の同一クリープ条件でのクリープ破断時間t0と
の積で表されることを利用し、評価材のクリープ試験か
ら遷移クリープ後のクリープひずみ速度dε/dt を測
定し,評価材の新材状態時の同一クリープ試験条件での
クリープ破断時間に適当なto値を設定し、φ―dε/d
φマスターカーブに載る評価材のクリープ破断時間trを
トライアンドエラーで求める。
℃,応力8kg/mm2でクリープ試験し、それぞれ寿命消費
率27%,58%,92%の予損傷を与えたものを評価
材とし、690℃応力8kg/mm2でクリープ試験を実施した場
合の評価材のクリープひずみ速度からφ―dε/dφマ
スターカーブに載るクリープ破断時間trを求めた。その
予測結果を表1に示す。
間t0を設定すると寿命消費率φはφ=(t0―tr)/t0、
dε/dφはdε/dφ=t0(dε/dt )となり、φ―d
ε/dφマスターカーブに載る評価材のクリープ破断時
間trを評価材のクリープ試験における遷移クリープ後の
クリープひずみ速度dε/dt から推定したものであ
る。
試験時間の20%〜40%の時間で予測でき、予測結果は実
際のクリープ破断時間とよく一致している(図6)。予測
値の幅は新材状態の同クリープ条件でのクリープ破断時
間t0の設定を60時間から500時間まで変えたときの予測
値の変化幅であり、設定値にあまり依存しない。
φ―dε/dφマスターカーブを求めておく(図3)。
を実施し,寿命消費率φにおける寿命消費率の変化に対
するクリープひずみの変化率dε/dφは、その寿命消
費率における評価材のクリープひずみ速度(dε/dt )
と評価材の新材状態の同一クリープ条件でのクリープ破
断時間t0との積で表されることを利用し、評価材のク
リープ試験から遷移クリープ後のクリープひずみ速度d
ε/dt を測定し、評価材の新材状態時の同一クリープ
試験条件でのクリープ破断時間t0に新材の同一クリー
プ試験条件でのクリープ破断試験時間の値を設定し、寿
命消費率φはφ=(t0―tr)/t0、dε/dφはdε/d
φ=t0(dε/dt )であるから、φ―dε/dφマスタ
ーカーブに載る評価材のクリープ破断時間trを評価材の
クリープ試験から得られた遷移クリープ後のクリープひ
ずみ速度dε/dt から推定したものである。φ―dε/
dφマスターカーブに載る評価材のクリープ破断時間tr
をトライアンドエラーで求めることにより寿命消費率φ
=(t0 −tr)/t0 ,及び余寿命t((1/φ)-1) が求めら
れる。
リープ破断時間t0は,公表されているクリープ破断デ
ータを用いるか,あるいは実際に新材をクリープ破断試
験し求めることができる。これにより、精度の高い余寿
命、寿命消費率を求めることができる。
℃、応力8kg/mm2でクリープ試験し、それぞれ寿命消費
率27%,58%,92%の予損傷を与えたものを評価
材とし,690℃応力8kg/mm2でクリープ試験を実施した場
合の評価材のクリープひずみ速度から寿命消費率及び余
寿命を評価した結果を表1に示す。
クリープ破断時間t0を実際にクリープ破断試験によっ
て求めておき、その値133時間とその約倍の240時間、約
1/2の60時間及び500時間の4ケースで設定した。寿命消
費率φはφ=(t0―tr)/t0であり、φはtrによって変
化する。一方、dε/dφはdε/dφ=t0(dε/dt)
であり、dε/dtは予損傷材を690℃応力8kg/mm2でクリ
ープ試験することにより求められることから φ―dε/
dφマスターカーブに載る評価材のクリープ破断時間tr
が推定できる。
及び余寿命t((1/φ)-1) が求められる。
消費率とを比較したものであるが、新材のクリープ破断
時間133時間を用いることで寿命消費率が精度よく予測
できている。
験でクリープひずみ速度が求められるのと同様に、スモ
ールパンチクリープ試験でもクリープひずみ速度あるい
は変位速度が求められることから、スモールパンチクリ
ープ試験でも本発明を適用できる。
ひずみの変化率の関係あるいは寿命消費率と寿命消費率
の変化に対するクリープひずみの変化率との関係を利用
することで、評価材のクリープひずみ速度さえわかれば
寿命消費率の後半に余寿命評価精度の高い余寿命評価を
可能とする。
化を測定するだけで寿命消費率の後半に余寿命評価精度
の高い余寿命評価を可能とする。
ーカーブの一例
する模式図
ープひずみの変化率との関係のマスターカーブの一例
する模式図
使用応力、組織及び硬さの情報から算出して余寿命を評
価する模式図で、同図(a)は使用温度、使用応力が既
知の場合、同図(b)は使用温度が未知の場合、同図
(c)は使用応力が未知の場合の模式図であり、同図
(d)はクリープ破断強度曲線の模式図
用したクリープ破断時間予測結果を示す図
る寿命消費率予測結果を示す図
Claims (6)
- 【請求項1】 あらかじめ、寿命消費率φとクリープひ
ずみεの関係のマスターカーブを求めておき、評価材の
ある評価時点での寿命消費率とその後の評価時点での寿
命消費率との間におけるクリープひずみ変化の勾配(Δ
ε/Δφ)が、前記マスターカーブ上の勾配と一致する
ような全寿命を求め、評価時点での余寿命を求めること
を特徴とするクリープひずみ速度を利用した金属材料の
余寿命評価方法。 - 【請求項2】 あらかじめ、寿命消費率φとクリープひ
ずみεの関係を求め、寿命消費率φと寿命消費率φの変
化に対するクリープひずみεの変化率(dε/dφ)と
の関係のマスターカーブを求めておき、評価材の評価時
点でのクリープひずみ速度(dε/dt)から、前記マ
スターカーブに載るような全寿命を求め、評価時点での
余寿命を求めることを特徴とするクリープひずみ速度を
利用した金属材料の余寿命評価方法。 - 【請求項3】 あらかじめ、寿命消費率φとクリープひ
ずみεの関係を求め、寿命消費率φと寿命消費率φの変
化に対するクリープひずみεの変化率(dε/dφ)と
の関係のマスターカーブを求めておき、評価材の評価時
点でのクリープひずみ速度(dε/dt)を、評価材の
使用温度、使用応力、組織及び硬さの情報から算出し、
この算出したクリープひずみ速度(dε/dt)から、
前記マスターカーブに載るような全寿命を求め、評価時
点での余寿命を求めることを特徴とするクリープひずみ
速度を利用した金属材料の余寿命評価方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の余寿命評価方法におい
て、評価材の使用温度は、評価材の新材のクリープ破断
強度曲線を用いて前記使用温度と全寿命を関係づけ、前
記マスターカーブに載るような温度を求め、評価時点で
の余寿命を求めることを特徴とするクリープひずみ速度
を利用した金属材料の余寿命評価方法。 - 【請求項5】 請求項3記載の余寿命評価方法におい
て、評価材の使用応力は、新材のクリープ破断強度曲線
を用いて前記使用応力と全寿命を関係づけ、前記マスタ
ーカーブに載るような応力を求め、評価時点での余寿命
を求めることを特徴とするクリープひずみ速度を利用し
た金属材料の余寿命評価方法。 - 【請求項6】 あらかじめ、寿命消費率φとクリープひ
ずみεの関係を求め、寿命消費率φと寿命消費率φの変
化に対するクリープひずみεの変化率(dε/dφ)と
の関係のマスターカーブを求めておき、評価材のクリー
プ試験にて測定したクリープひずみ速度(dε/dt)
と新材のクリープ破断時間とから、前記マスターカーブ
に載るような評価材のクリープ破断時間を求め、余寿命
を求めることを特徴とするクリープひずみ速度を利用し
た金属材料の余寿命評価方法。
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JP2001184314A JP4638621B2 (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | クリープひずみ速度を利用した金属材料の余寿命評価方法 |
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