JP2014177876A - エンジン過給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加速時の応答性能を向上できるエンジン過給装置を提供する。
【解決手段】本発明のエンジン過給装置10は、圧縮機32に連結された排気タービン30と、排気タービン30に連結された駆動タービン48と、加速時に駆動タービン48に補助空気を供給するための蓄圧タンク36と、を有している。そして、加速時には、駆動タービン48に、蓄圧タンク36に蓄圧されている補助圧縮空気を噴き付けることで、排気タービン30の回転を助長させ、加速時に必要なエンジン14への吸入空気量を圧縮機32により補うことができるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ガソリンエンジンに搭載されるエンジン過給装置に関する。
従来、エンジン過給装置としては、例えば、特許文献1、2のものが知られている。そして、特許文献1には、外部動力としての蓄圧タンクの圧縮空気を減圧弁で流量を調節しながら排気タービンに直接入れている例が開示されている。これにより、特許文献1では、ターボラグと呼ばれる過給の遅れによる出力向上のタイムラグを改善させている。また、特許文献2には、エンジンの吸気密度を上げるためにターボ過給機(1段目のターボチャージャー)で圧縮して高温になった空気を冷却するためターボ式の冷却器(2段目のターボチャージャー)を使用する例が開示されている。
特許第4735434号公報 特許第3820109号公報
しかしながら、特許文献1では、アシスト空気を排気タービンに大量に導入すると、エンジンの背圧が上がり過ぎる。このため、アシスト空気を排気タービンに大量に導入できず、加速時の応答性能を大幅に改善することができない。また、特許文献2では、1段目のターボチャージャーによってエンジンの吸気流量が概ね決まるため、加速時の応答性能の大幅な向上には繋がらない。よって、この種のエンジン過給装置では、加速時の応答性能のさらなる向上が望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、加速時の応答性能を向上できるエンジン過給装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のエンジン過給装置は、圧縮機に連結された排気タービンと、前記排気タービンに連結された駆動タービンと、加速時に前記駆動タービンに補助空気を供給するための蓄圧タンクと、を有する。
請求項1に記載のエンジン過給装置では、エンジンから排出される排気ガスが、排気タービンを回転させ、それに伴って排気タービンに連結された圧縮機が吸入空気を圧縮する。この圧縮された吸入空気がエンジンに供給されることで、エンジンの出力を向上させることができる。また、加速時には、蓄圧タンクから補助空気(例えば、圧縮空気)が駆動タービンに供給され(言い換えれば、吹き付けられ)ることで、駆動タービンに連結された排気タービンの回転を助長させることができる。このため、加速時に必要なエンジンへの吸入空気量を圧縮機により補うことができる。また、蓄圧タンクからの補助空気が駆動タービンに供給される構成のため、蓄圧タンクからの補助空気が排気タービンに供給される従来技術のように背圧が上がり過ぎることもない。これにより、加速時におけるエンジンの出力向上のタイムラグを大幅に改善することができ、加速時の応答性能が向上する。
請求項2に記載のエンジン過給装置は、請求項1に記載のエンジン過給装置において、前記駆動タービンを駆動した後の前記補助空気をエンジンの吸気として送り込む補助空気流路を有する。
請求項2に記載のエンジン過給装置では、駆動タービンを駆動した後の補助空気が、補助空気流路によって、エンジンの吸気として送り込まれる。このため、補助空気によって、エンジンの吸入空気の温度を下げることができ、吸入空気の密度を増大させることができる。この結果、加速時に必要なエンジンへの吸入空気量を確保することができ、加速時の応答性能がさらに向上する。
請求項3に記載のエンジン過給装置は、請求項2に記載のエンジン過給装置において、前記補助空気流路は、一端が前記駆動タービンに連結され、他端が前記圧縮機の上流とインタークーラの上流とエンジンのインテークマニホールドとの少なくとも一つに連結されている。
請求項3に記載のエンジン過給装置では、駆動タービンを駆動した後の補助空気が、補助空気流路によって圧縮機に送り込まれることによって、エンジンの吸入空気の温度を下げることができ、吸入空気の密度を増大させることができる。このため、加速時に必要なエンジンへの吸入空気量を確保することができる。また、駆動タービンを駆動した後の補助空気が、補助空気流路によってエンジンのインテークマニホールドに直接導入されることによって、加速初期の筒内吸入空気圧を上げることができる。この結果、加速時の応答性能がさらに向上する。
請求項4に記載のエンジン過給装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載のエンジン過給装置において、前記排気タービンと前記駆動タービンとの連結部に設けられ、前記駆動タービンの回転数が前記排気タービンの回転数より高い場合にのみ前記駆動タービンの回転に前記排気タービンの回転を連動させるワンウエイクラッチを有する。
請求項4に記載のエンジン過給装置では、排気タービンと駆動タービンとの連結部に設けられたワンウエイクラッチによって、駆動タービンの回転数が排気タービンの回転数より高い場合にのみ駆動タービンの回転に排気タービンの回転を連動させる。このため、駆動タービンの回転数が排気タービンの回転数より高くない場合、すなわち、同じか低い場合には、駆動タービンの回転に排気タービンの回転が連動しない。この結果、駆動タービンの回転数が不足している場合に、駆動タービンが排気タービンの増速を妨げることがない。
請求項5に記載のエンジン過給装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載のエンジン過給装置において、前記蓄圧タンクから前記駆動タービンへの流路または前記駆動タービンの下流に設けられ、前記蓄圧タンクから前記駆動タービンへの補助空気の流量を調整するための流量調整手段を有する。
請求項5に記載のエンジン過給装置では、蓄圧タンクから駆動タービンへの流路または駆動タービンの下流に設けられた流量調整手段によって、蓄圧タンクから駆動タービンに供給される補助空気の流量を調整することができる。このため、駆動タービンの発生動力を調整することができる。
以上詳述したように、請求項1に記載の本発明によれば、加速時の応答性能を向上させることができる。
請求項2に記載の本発明によれば、加速時の応答性能をさらに向上させることができる。
請求項3に記載の本発明によれば、加速時の応答性能をさらに向上させることができる。
請求項4に記載の本発明によれば、駆動タービンの回転数が不足している場合に、駆動タービンが排気タービンの増速を妨げることがない。
請求項5に記載の本発明によれば、駆動タービンの発生動力を調整することができる。
本発明の第1実施形態に係るエンジン過給装置を備えたエンジンシステムの全体構成を示す図である。 図1に示される制御装置の動作を表すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るエンジン過給装置を備えたエンジンシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るエンジン過給装置を備えたエンジンシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るエンジン過給装置を備えたエンジンシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第1、3、4実施形態、比較例1、2に係るエンジンシステムのシリンダ平均有効圧特性の比較を示すグラフである。 本発明の第1、3、4実施形態、比較例1、2に係るエンジンシステムの筒内吸入空気量特性の比較を示すグラフである。 本発明の第1、3、4実施形態、比較例1、2に係るエンジンシステムの筒内吸入空気圧特性の比較を示すグラフである。 本発明の第3、4実施形態に係るエンジンシステムの筒内吸入空気温度特性の比較を示すグラフである。 本発明の第1、3、4実施形態、比較例1、2に係るエンジンシステムのターボ回転数特性の比較を示すグラフである。
[第一実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。
なお、図1には、本発明の第1実施形態に係るエンジン過給装置10を備えたエンジンシステムS1の全体構成が示されている。
図1に示すように、エンジンシステムS1は、例えば、乗用自動車等の車両に搭載されるものであり、エンジン過給装置10と、エアクリーナ12と、エンジン14とを備えている。
エアクリーナ12及びエンジン14は、従来と同様の構成とされており、エンジン14は、インタークーラ16と、インテークマニホールド(吸気管)18と、エンジン本体20と、エキゾースト(排気)マニホールド22とを有している。また、エキゾーストマニホールド22には、排気通路24が接続されており、エンジン本体20には複数のシリンダ20Aが設けられている。
エンジン過給装置10は、排気タービン30、圧縮機32、ローターシャフト34、蓄圧タンク36、逆止弁38、補助圧縮空気配管40、補助圧縮空気供給装置42、流量調整手段の一例としての流量調整電磁弁44、圧縮空気配管46、駆動タービン48、ワンウエイクラッチ50及び制御装置52を含んで構成される。さらに、本第1実施形態では、駆動タービン48の排気空気を圧縮機32に導入する補助空気流路60と、駆動タービン48の排気空気をインテークマニホールド18に直接供給する補助空気流路62とが設けられている。そして、補助空気流路60には流量調整弁64が設けられており、この流量調整弁64を制御装置52で制御することによって、駆動タービン48からの空気を圧縮機32の入口とインテークマニホールド18とにそれぞれに供給できるようになっている。
但し、インテークマニホールド18は、圧縮機32の回転増加にともない圧力が増加し、駆動タービン48を通過した蓄圧タンク36からの空気圧よりも高くなると、インテークマニホールド18から駆動タービン48へ空気が逆流する。このため、補助空気流路62に逆止弁66を設けている。
排気タービン30の回転軸と駆動タービン48の回転軸とはワンウエイクラッチ50を介して連結されており、駆動タービン48の回転数が排気タービン30の回転数より高い場合にのみ駆動タービン48の回転に排気タービン30の回転を連動させるようになっている。
排気タービン30には、エンジン本体20のシリンダ20Aから排出される排気ガスがエキゾーストマニホールド22と排気通路24とを介して吹き付けられ、この排気ガスにより、排気タービン30が回転するようになっている。また、排気タービン30の回転に伴って、排気タービン30とローターシャフト34を介して接続される圧縮機32も同様に回転するようになっている。このとき、エアクリーナ12を介して圧縮機32に供給される吸入空気は、圧縮機32の回転によって圧縮された後、インタークーラ16を通過してその温度が下げられる。その後、圧縮された吸入空気は、インテークマニホールド18を介してエンジン本体20の各シリンダ20A内に供給されるようになっている。
これにより、エンジン本体20の各シリンダ20A内に多量の空気を供給することができるため、エンジン14の出力を向上させることができるようになっている。
さらに、本第1実施形態では、排気タービン30の回転軸にワンウエイクラッチ50を介して回転軸が連結された駆動タービン48に、蓄圧タンク36に蓄えられている補助圧縮空気が吹き付けられるようになっている。
また、補助圧縮空気は補助圧縮空気供給装置42により生成されるようになっており、生成された補助圧縮空気は、補助圧縮空気配管40を介して蓄圧タンク36内に蓄えられる。このとき、蓄圧タンク36内に蓄えられた補助圧縮空気が補助圧縮空気配管40を逆流しないように、補助圧縮空気配管40には、補助圧縮空気供給装置42から蓄圧タンク36の側へのみ補助圧縮空気が流れることを許容する逆止弁38が設けられている。
なお、補助圧縮空気供給装置42は、例えば、圧縮ポンプやターボ圧縮機、または、複数本のシリンダ20Aのうち数本を燃焼させずにピストンにより圧縮された空気を導入する等の構成となっている。また、制御装置52は、例えば、ECU等により構成されている。
蓄圧タンク36に蓄えられた補助圧縮空気は、圧縮空気配管46を介して駆動タービン48に吹き付けられるようになっている。このとき、流量調整電磁弁段44は、制御装置52の制御の下に、駆動タービン48に吹き付けられる補助圧縮空気の流量を調整するようになっている。例えば、流量調整電磁弁段44が閉じた状態にある場合には、駆動タービン48には、補助圧縮空気は吹き付けられない。他方、流量調整電磁弁段44が開いた状態にある場合には、駆動タービン48には、流量調整電磁弁段44の開きの度合い(つまり、開口面積)に応じた流量の補助圧縮空気が吹き付けられるようになっている。
また、駆動タービン48の回転数が排気タービン30の回転数より高い場合には、ワンウエイクラッチ50を介して、駆動タービン48の回転に排気タービン30の回転を連動させるようになっている。その結果、排気タービン30の回転数を増大させることができる。特に、加速時におけるエンジン14の低速回転域のように排気ガスの排出量が少ない場合であっても、排気タービン30の回転数を好適に増加させることができるようになっている。
(作用及び効果)
次に、本発明の第1実施形態に係るエンジン過給装置10の作用及び効果について図2、図6〜図10に従って説明する。
なお、図2には、制御装置52の動作を表すフローチャートの一例が示されている。また、図6には、同一排気タービン、同一圧縮機を備えた各エンジン過給装置において、同一エンジンにおける同一エンジン回転数での低負荷から全開(WOT)加速への加速時におけるシリンダ平均有効圧力特性が示されている。また、図7には筒内吸入空気量特性、図8には筒内吸入空気圧特性、図9には筒内吸入空気温度特性、図10にはターボ回転数特性が示されている。なお、各図において、従来技術(特許第4735434号公報)に示されるエンジン過給装置を備えたエンジンシステムである比較例1を一点鎖線、蓄圧タンクを持たない一般的なエンジン過給装置を備えたエンジンシステムである比較例2を二点鎖線、前述した第1実施形態を太い実線、後述する第3実施形態を細い実線、後述する第4実施形態を破線で示している。
また、各図において、比較例2に係るエンジン過給装置では、エンジンからの排気のみで排気タービンが回転するようになっており、比較例1及び第1、3、4実施形態では、時刻0〜1秒の間に同一量の圧縮空気を使用している。
図2に示すように、制御装置52では、先ず、加速を開始したか否かが判定される(ステップS101)。例えば、一例として、第1実施形態に係るエンジン過給装置10が搭載された車両の前後加速度を加速度センサにより直接的に検出することで、加速を開始したか否かを判定する。
ステップS101における判定の結果、加速を開始していない(例えば、車両が停止している、車両が概ね等速で走行している、或いは車両が減速している)と判定された場合には、ステップS101に戻り、加速を開始したか否かの判定動作が継続される。
他方、ステップS101における判定の結果、加速を開始していると判定された場合には、制御装置52の制御の下に、流量調整電磁弁44の開口面積が調整される(ステップS102)。例えば、制御装置52の制御の下に、流量調整電磁弁44の開口面積が最大となるように(つまり、流量調整電磁弁44が全開状態となるように)、流量調整電磁弁44の開口面積が設定される。このため、蓄圧タンク36に蓄えられた補助圧縮空気は、最大の流量を維持しながら駆動タービン48に吹き付けられる。
なお、制御装置52による流量調整電磁弁44の開口面積の調整は、車両の特性やエンジン14の特性やエンジン過給装置10の特性等に応じて、車両毎に個々に、テーブル等により規定されていることが好ましい。或いは、車両の特性やエンジン14の特性やエンジン過給装置10の特性に応じて、制御装置52の制御の下に、その都度最適な値が算出されてもよい。この場合、調整のタイミングや流量調整電磁弁44の開口面積等と、車両の特性やエンジン14の特性やエンジン過給装置10の特性との相関関係を、例えば実験的に、経験的、数学的若しくは理論的に、又はシミュレーション等を用いて算出してもよい。このテーブルや算出された値に基づいて、制御装置52は、流量調整電磁弁44の駆動信号値を設定し、駆動信号を流量調整電磁弁44に供給することで、目標応答を満たすようになっている。
従って、本第1実施形態では、加速時に、蓄圧タンク36に蓄えられている補助圧縮空気を駆動タービン48に噴き付けることで、排気タービン30の回転を助長させ、加速時に必要なエンジン14への吸入空気量を圧縮機32により補うことができる。また、従来技術(比較例1)のように蓄圧タンクからの補助空気が排気タービンに供給される構成とは異なり、本第1実施形態では背圧が上がり過ぎることもない。よって、本第1実施形態では、加速時におけるエンジン14の出力向上のタイムラグ(つまり、ターボラグ)を大幅に改善することができ、加速時の応答性能を向上できる。
また、本第1実施形態では、駆動タービン48で仕事をした空気が断熱膨張により低温になり、補助空気流路60によって圧縮機32に導入されるため、圧縮機32で圧縮された後の吸入空気温度が低下する。この結果、エンジン本体20の各シリンダ20Aへの空気密度を上げることができる。また、インタークーラ16の負担を低減できる。さらに、駆動タービン48で仕事をした空気が断熱膨張により低温になり、補助空気流路62によってインテークマニホールド18にも直接導入される。このため、加速初期の各シリンダ20Aの筒内吸入空気圧を上げることができる。従って、各シリンダ20Aへの吸入空気量が増大して、さらに応答性が向上する。
また、本第1実施形態では、流量調整電磁弁44によって、駆動タービン48に供給する補助空気の流量を調整することができるため、駆動タービン48の発生動力が調整できる。この結果、流量調整電磁弁44が減圧弁の機能を果たす。さらに、流量調整電磁弁44によって、エンジン14のインテークマニホールド18に送り込む補助空気量を調整することができる。
また、本第1実施形態では、排気タービン30と駆動タービン48との連結部に設けられた、ワンウエイクラッチ50によって、駆動タービン48の回転数が排気タービン30の回転数より高い場合にのみ駆動タービン48の回転に排気タービン30の回転を連動させる。このため、駆動タービン48の回転数が排気タービン30の回転数より高くない場合、すなわち、同じか低い場合には、駆動タービン48の回転に排気タービン30の回転が連動しない。この結果、駆動タービン48の回転数が不足している場合に、駆動タービン48が排気タービン30の増速を妨げることがない。
従って、本第1実施形態では、比較例1、2に比べて、図8に太い実線で示すように、加速時の筒内吸入空気圧を上げることができ、図7に太い実線で示すように、筒内吸入空気量を増大することができる。この結果、図6に太い実線で示すように、シリンダ平均有効圧を上げることができ、図10に太い実線で示すように、ターボ回転数が増大し応答性が向上する。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図3には、本発明の第2実施形態に係るエンジン過給装置110を備えたエンジンシステムS2の全体構成が示されている。
図3に示すように、エンジンシステムS2は、上述の本発明の第1実施形態に係るエンジンシステムS1に対し、エンジン過給装置10の代わりに、エンジン過給装置110が備えられている。このエンジン過給装置110は、上述の本発明の第1実施形態に係るエンジン過給装置10に対し、補助空気流路60と流量調整弁64が設けられていない。このため、第1実施形態に比べて構成が簡単になっている。
但し、インテークマニホールド18は、圧縮機32の回転増加にともない圧力が増加し、駆動タービン48を通過した蓄圧タンク36からの空気圧よりも高くなると、インテークマニホールド18から駆動タービン48へ空気が逆流する。このため、補助空気流路62には逆止弁66と三方弁68が設けられている。そして、インテークマニホールド18の圧力が高い場合には、逆止弁66で空気の逆流を防止し、駆動タービン48からの空気を、三方弁68を通して大気中に解放するようになっている。
これにより、本第2実施形態では、加速時に、蓄圧タンク36に蓄えられている補助圧縮空気を駆動タービン48に噴き付けることで、排気タービン30の回転を助長させ、加速時に必要なエンジン14への吸入空気量を圧縮機32により補うことができる。また、本第2実施形態では、蓄圧タンクから補助空気が排気タービンに供給される従来技術(比較例1)のように背圧が上がり過ぎることもない。さらに、本第2実施形態では、駆動タービン48で仕事をした空気が断熱膨張により低温になりインテークマニホールド18に直接導入される。このため、加速初期の各シリンダ20Aの筒内吸入空気圧を上げることができる。この結果、本第2実施形態では、加速時におけるエンジン14の出力向上のタイムラグを大幅に改善することができ、加速時の応答性能が向上する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図4には、本発明の第3実施形態に係るエンジン過給装置120を備えたエンジンシステムS3の全体構成が示されている。
図4に示すように、エンジンシステムS3は、上述の本発明の第1実施形態に係るエンジンシステムS1に対し、エンジン過給装置10の代わりに、エンジン過給装置120が備えられている。このエンジン過給装置120は、上述の本発明の第1実施形態に係るエンジン過給装置10に対し、補助空気流路62、流量調整弁64及び逆止弁66が設けられていない。このため、第1、2実施形態に比べて構成が簡単になっている。
これにより、本第3実施形態では、加速時に、蓄圧タンク36に蓄えられている補助圧縮空気を駆動タービン48に噴き付けることで、排気タービン30の回転を助長させ、加速時に必要なエンジン14への吸入空気量を圧縮機32により補うことができる。また、本第3実施形態では、蓄圧タンクから補助空気が排気タービンに供給される従来技術(比較例1)のように背圧が上がり過ぎることもない。さらに、本第3実施形態では、駆動タービン48で仕事をした空気が補助空気流路60を通って断熱膨張により低温になり圧縮機32に導入される。このため、圧縮機32で圧縮された後の吸入空気温度が低下し、エンジン本体20の各シリンダ20Aへの空気密度を上げることができ、吸入空気量が増大する。この結果、本第3実施形態では、加速時におけるエンジン14の出力向上のタイムラグを大幅に改善することができ、加速時の応答性能が向上する。また、インタークーラ16の負担を低減できる。
従って、本第3実施形態では、図9に細い実線で示すように加速時の筒内吸入空気温度が後述する破線で示す第4実施形態に比べ下がる。また、比較例1、2に比べて、図8に細い実線で示すように加速時の筒内吸入空気圧を上げることができ、図7に細い実線で示すように筒内吸入空気量を増大することができる。また、比較例1、2に比べて、図6に細い実線で示すようにシリンダ平均有効圧を上げることができ、図10に細い実線で示すようにターボ回転数が増大し応答性が向上する。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図5には、本発明の第4実施形態に係るエンジン過給装置130を備えたエンジンシステムS4の全体構成が示されている。
図5に示すように、エンジンシステムS4は、上述の本発明の第1実施形態に係るエンジンシステムS1に対し、エンジン過給装置10の代わりに、エンジン過給装置130が備えられている。このエンジン過給装置130は、上述の本発明の第1実施形態に係るエンジン過給装置10に対し、補助空気流路60、補助空気流路62、流量調整弁64及び逆止弁66が設けられておらず、駆動タービン48の排気空気を大気中に解放するようになっている。このため、第1、2、3実施形態に比べて構成が簡単になっている。
これにより、本第4実施形態では、加速時に蓄圧タンク36に蓄えられた補助圧縮空気が駆動タービン48に吹き付けられるので、ワンウエイクラッチ50を介して連結された排気タービン30の回転を助長させることができる。このため、加速時に必要なエンジン14への吸入空気量を圧縮機32により補うことができる。また、本第4実施形態では、蓄圧タンクから補助空気が排気タービンに供給される従来技術(比較例1)のように背圧が上がり過ぎることもない。
従って、本第4実施形態では、比較例1、2に比べて、図8に破線で示すように加速時の筒内吸入空気圧を上げることができ、図7に破線で示すように筒内吸入空気量を増大することができる。また、比較例1、2に比べて、図6に破線で示すようにシリンダ平均有効圧を上げることができ、図10に破線で示すようにターボ回転数が増大し応答性が向上する。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、流量調整電磁弁44を流量調整手段の一具体例として説明したが、流量調整手段は必ずしも流量調整電磁弁である必要はなく、蓄圧タンクから駆動タービンへの補助空気の流量を調整することができれば、流量調整電磁弁44の代わりに、可変翼を設けた可変ノズルタービンや電磁開閉バルブ等の他の流量調整手段を使用することができる。また、流量調整手段を駆動タービンの下流に設けてもよい。
10、110、120、130 エンジン過給装置
12 エアクリーナ
14 エンジン
16 インタークーラ
18 インテークマニホールド
20 エンジン本体
20A シリンダ
22 エキゾーストマニホールド
24 排気通路
30 排気タービン
32 圧縮機
34 ローターシャフト
36 蓄圧タンク
38 逆止弁
40 補助圧縮空気配管
42 補助圧縮空気供給装置
44 流量調整電磁弁(流量調整手段)
46 圧縮空気配管
48 駆動タービン
50 ワンウエイクラッチ
52 制御装置
60 補助空気流路
62 補助空気流路
64 流量調整弁
68 三方弁

Claims (5)

  1. 圧縮機に連結された排気タービンと、
    前記排気タービンに連結された駆動タービンと、
    加速時に前記駆動タービンに補助空気を供給するための蓄圧タンクと、
    を有するエンジン過給装置。
  2. 前記駆動タービンを駆動した後の前記補助空気をエンジンの吸気として送り込む補助空気流路を有する請求項1に記載のエンジン過給装置。
  3. 前記補助空気流路は、一端が前記駆動タービンに連結され、他端が前記圧縮機の上流とインタークーラの上流とエンジンのインテークマニホールドとの少なくとも一つに連結された請求項2に記載のエンジン過給装置。
  4. 前記排気タービンと前記駆動タービンとの連結部に設けられ、前記駆動タービンの回転数が前記排気タービンの回転数より高い場合にのみ前記駆動タービンの回転に前記排気タービンの回転を連動させるワンウエイクラッチを有する請求項1〜3の何れか1項に記載のエンジン過給装置。
  5. 前記蓄圧タンクから前記駆動タービンへの流路または前記駆動タービンの下流に設けられ、前記蓄圧タンクから前記駆動タービンへの補助空気の流量を調整するための流量調整手段を有する請求項1〜4の何れか1項に記載のエンジン過給装置。
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