JP2014173861A - トイレ選択システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 結果的にユーザが早く使用することができるトイレを選択するトイレ選択システムを提供する。
【解決手段】 トイレ選択システム1は、地図データを記録するデータベース10と、現在位置データ取得部11と、使用状況データ取得部12と、演算部13と、を備える。演算部13は、現在位置データ及び地図データに基づいてユーザがトイレに到着するまでに要する時間である移動時間を推定し、使用状況データに基づいてトイレに配置されている少なくとも1つのブースが空状態になるまでに要する時間である待機時間を推定し、移動時間及び待機時間に基づいてユーザがトイレに向かってから当該トイレに配置されているブースの使用を開始するまでに要する時間である使用開始時間を推定して、使用開始時間が短いトイレほどユーザが向かうべきトイレとして優先的に選択する。
【選択図】 図1
【解決手段】 トイレ選択システム1は、地図データを記録するデータベース10と、現在位置データ取得部11と、使用状況データ取得部12と、演算部13と、を備える。演算部13は、現在位置データ及び地図データに基づいてユーザがトイレに到着するまでに要する時間である移動時間を推定し、使用状況データに基づいてトイレに配置されている少なくとも1つのブースが空状態になるまでに要する時間である待機時間を推定し、移動時間及び待機時間に基づいてユーザがトイレに向かってから当該トイレに配置されているブースの使用を開始するまでに要する時間である使用開始時間を推定して、使用開始時間が短いトイレほどユーザが向かうべきトイレとして優先的に選択する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ユーザに対して向かうべきトイレを選択して提案するトイレ選択システムに関する。なお、本願では、便器の周囲にパーティションが設けられて成る設備を「ブース」と称し、当該ブースが少なくとも1つ配置された建物または区画を「トイレ」と称する。
衛生的で高度な社会生活を送る人間は、排泄場所をトイレに限定している。しかし、排泄は生理現象であるため、自己の意思では完全に制御することができない。そのため、駅やオフィスビル、商業施設、公園、コンビニなど、自宅以外の公共のあらゆる場所に、トイレが設置されている。
ところで、トイレの位置がわからない不慣れな場所にいる場合や、ブースの使用者が非常に多い場合などでは、ブースを使用したいと思っても、即座に使用することができない。このとき、例えば高齢や体調が悪い等の事情によって、排泄の制御能力が著しく低下していると、意思に反して排泄してしまうという危機的状態に発展する可能性が高くなる。一方、体調が良く、排泄の制御能力が十分高くても、ブースの使用を開始するまでの時間が長くなれば、精神的及び肉体的に大きなストレスを受けることになる。
そこで、例えば特許文献1では、携帯電話のGPS(Global Positioning System)機能と地図データとを利用することで、ユーザの現在位置に最も近い空状態(誰も使用していない状態)のブースを検索するとともに、当該ブースを施錠することでブースの予約を行うトイレナビゲーションシステムが、提案されている。
しかしながら、特許文献1のトイレナビゲーションシステムを利用してブースを予約した場合、当該ブースを使用するために並んでいる人を押し退けて当該ブースを使用することがあり得るため、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性がある。
特に、ブースを使用するために並んでいる人の中には、上述した危機的状態が目前に迫っている人や、次の予定までの時間が僅かしかない人など、切羽詰まった状態の人が存在する可能性が高い。そして、このような人を押し退けて先にブースを使用しようとすれば、当該人との間で少なくとも口論程度の衝突が生じることは、容易に想像することができる。また、予約によってブースを施錠すると、トイレ内における使用可能なブースの数が減少することでブースの使用効率が低下するため、ブースを使用する多数の人に対して迷惑が掛かる。
なお、これらの問題を回避するため、特許文献1のトイレナビゲーションシステムにおいて、予約機能を使用せずに、空状態のブースを検索する機能のみを使用することが考えられる。しかし、トイレの使用状況は、時々刻々と変化する流動的なものである。そのため、特許文献1のトイレナビゲーションシステムにおいて、予約機能を使用せずに空状態のブースを検索する機能のみを使用して、目標のブースにユーザを誘導したとしても、結果的にユーザがブースを早く使用することが妨げられることがある。
具体的に、特許文献1のトイレナビゲーションシステムは、ユーザの周辺に空状態のブースが存在しない場合、ユーザを遠方の空状態のブースまで誘導する。しかし、現時点では使用中状態(誰かが使用している状態)であるが少しの時間だけ待てば空状態になるブースがユーザの周囲にある場合、特許文献1のトイレナビゲーションシステムが当該ブースではなく遠方の空状態のブースにユーザを誘導してしまうと、結果的にユーザがブースを早く使用することが妨げられる。
さらに、上記のように遠方のブースにユーザが誘導される場合、ユーザが遠方のブースに到着するまでに長時間を要するため、ユーザが当該ブースに到着するまでに、当該ブースが使用中状態になる可能性がある。この場合、ユーザは、当該ブースに到着するまでの時間だけでなく、さらに当該ブースが空状態になるまでの時間が経過するまで、ブースを使用することができなくなるため、結果的にユーザがブースを早く使用することが著しく妨げられる。
そこで、本発明は、結果的にユーザが早く使用することができるトイレを選択するトイレ選択システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、便器の周囲にパーティションが設けられて成るブースが少なくとも1つずつ配置されている複数のトイレの中から、前記ブースの使用を意図するユーザの求めに応じて、少なくとも1つの前記トイレを選択するトイレ選択システムであって、複数の前記トイレのそれぞれの位置を示す地図データを記録するデータベースと、前記ユーザの現在の位置を示す現在位置データを取得する現在位置データ取得部と、前記トイレに配置されている前記ブースの現在の使用状況を示す使用状況データを取得する使用状況データ取得部と、前記地図データと、前記現在位置データと、前記使用状況データと、に基づいて、前記ユーザが向かうべき前記トイレを少なくとも1つ選択する演算部と、を備え、前記演算部は、前記現在位置データ及び前記地図データに基づいて、前記ユーザが前記トイレに到着するまでに要する時間である移動時間を、複数の前記トイレのそれぞれについて推定し、前記使用状況データに基づいて、前記トイレに配置されている少なくとも1つの前記ブースが空状態になるまでに要する時間である待機時間を、複数の前記トイレのそれぞれについて推定し、前記移動時間及び前記待機時間に基づいて、前記ユーザが前記トイレに向かってから当該トイレに配置されている前記ブースの使用を開始するまでに要する時間である使用開始時間を、複数の前記トイレのそれぞれについて推定して、前記使用開始時間が短い前記トイレほど、前記ユーザが向かうべき前記トイレとして、優先的に選択することを特徴とするトイレ選択システムを提供する。
このトイレ選択システムによれば、ユーザがトイレに向かってからブースを使用するまでに要する時間である使用開始時間が短いトイレほど、ユーザが向かうべきトイレとして優先的に選択することができる。
さらに、上記特徴のトイレ選択システムにおいて、前記使用状況データに、前記ブースの使用者を識別する使用者データが含まれ、前記データベースは、所定のコミュニティに属する特定人のそれぞれの行動内容を示す特定人別行動データを記録し、前記演算部は、前記使用状況データに基づいて前記ブースの使用者が前記特定人であることを認識すると、前記特定人別行動データに基づいて当該特定人による当該トイレの使用時間を推定し、当該使用時間を用いて前記待機時間を推定すると、好ましい。
このトイレ選択システムによれば、ブースの使用者の行動内容に応じた待機時間を推定することができるため、精度良く待機時間を推定することが可能になる。
さらに、上記特徴のトイレ選択システムにおいて、前記特定人別行動データに、前記特定人のそれぞれにおける過去の前記トイレの使用時間を示す使用履歴データが含まれていると、好ましい。
このトイレ選択システムによれば、ブースの使用者の過去の使用時間に基づいて今回のブースの使用時間を推定することができるため、精度良く待機時間を推定することが可能になる。
さらに、上記特徴のトイレ選択システムにおいて、前記使用履歴データは、前記特定人のそれぞれにおける過去の前記ブースの使用時間を所定の時間帯毎に分類して、さらに当該時間帯毎に平均化して得られる平均使用時間を示すデータであると、好ましい。
このトイレ選択システムによれば、ブースの使用者の、過去の時間帯毎の平均使用時間に基づいて今回の使用時間を推定することができるため、精度良く待機時間を推定することが可能になる。
さらに、上記特徴のトイレ選択システムにおいて、前記特定人別行動データに、前記特定人のそれぞれの行動予定を示すスケジュールデータが含まれていると、好ましい。
このトイレ選択システムによれば、ブースの使用者の予定に基づいて今回の使用時間を推定することができるため、精度良く待機時間を推定することが可能になる。
さらに、上記特徴のトイレ選択システムにおいて、前記使用状況データに、前記トイレの内部または外部の所定の場所で当該トイレに配置されている前記ブースを使用するために待機している待機者の状態を示す待機者データが含まれ、前記演算部は、前記トイレの前記待機者が、順次当該トイレに配置されている前記ブースの使用者になると仮定して、前記待機時間を推定すると、好ましい。
このトイレ選択システムによれば、待機者の状態に応じて待機時間を推定することができるため、精度良く待機時間を推定することが可能になる。なお、このトイレ選択システムでは、待機者がブースの使用者になると仮定して待機時間を推定するため、上述したブースの使用者が特定人である場合における待機時間の推定方法を、このトイレ選択システムに対しても当然に適用することができる。
さらに、上記特徴のトイレ選択システムにおいて、前記演算部は、前記地図データと、前記現在位置データと、前記使用状況データと、に基づいて、前記ユーザの現在位置に最も近い前記トイレに配置されている少なくとも1つの前記ブースが空状態であることを認識すると、当該トイレを前記ユーザが向かうべき前記トイレとして選択すると、好ましい。
このトイレ選択システムによれば、最寄りのトイレに空状態のブースがあった場合、即ち、確実に使用開始時間が最短となるトイレがある場合は、演算部が当該トイレを選択する。そのため、この場合は、演算部が、移動時間の推定や待機時間の推定等の処理を要することなく、迅速にユーザが向かうべきトイレを選択することが可能になる。
上記特徴のトイレ選択システムは、使用開始時間が短いトイレを優先的に選択することで、結果的にユーザが早く使用することができるトイレを優先的に選択することが可能になる。
以下、本発明の実施形態に係るトイレ選択システムについて、図面を参照して説明する。なお、以下では、本発明の実施形態の一例として、会社等の所定のコミュニティに属する特定人(例えば、会社の従業員)の利用を想定したトイレ選択システムを例示して詳細に説明するが、特に利用者を想定せず一般人が利用するトイレ選択システムとして本発明を実現することも、当然に可能である。
<トイレ選択システムの構成>
最初に、本発明の実施形態に係るトイレ選択システムの構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るトイレ選択システムの構成の一例について示すブロック図である。
最初に、本発明の実施形態に係るトイレ選択システムの構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るトイレ選択システムの構成の一例について示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るトイレ選択システム1は、データベース10と、現在位置データ取得部11と、使用状況データ取得部12と、演算部13と、出力部14と、を備える。
データベース10は、種々のデータを記録する記録装置である。具体的に、データベース10は、複数のトイレのそれぞれの位置を示す地図データや、特定人のそれぞれの行動内容を示す特定人別行動データなどを記録している。
現在位置データ取得部11は、例えば、GPS衛生の信号を受信してユーザの現在位置を測位する受信装置や、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントとの通信状態に基づいてユーザの現在位置を測位する通信装置から成る。なお、現在位置データ取得部11が取得するユーザの位置情報は、必ずしも測位して生成されるものに限定されない。例えば、現在位置データ取得部11が、ユーザが予め登録した位置情報(例えば、自己の居室の位置)を取得するものであってもよいし、ユーザがタッチパネルやボタンなどの入力装置を介して入力した位置情報であってもよい。
使用状況データ取得部12は、例えば、トイレやブースなどに設けられた各種検出機器の検出結果に基づいて生成された使用状況データを無線通信などの通信手段を用いて取得する通信装置から成る。なお、各種検出機器が使用状況データを生成するものであってもよいし、各種検出機器の検出結果を取得して使用状況データを生成する装置が別途設けられていてもよい。
トイレやブースなどに設けられる各種検出機器とは、具体的に例えば、ブースの使用の有無を検出するセンサや、ブースの使用者を識別する識別装置、トイレの内部または外部の所定の場所でブースを使用するために並んで待機している待機者の有無及び人数を検出するセンサ、当該待機者を識別する識別装置などである。
ブースの使用の有無を検出するセンサとは、例えば、ブースに設けられた扉の施錠の有無を検出する機械スイッチや、便座に対する所定の大きさ以上の圧力を検出する感圧センサ、ブース内部の人の有無を検出する赤外線センサなどである。また、ブースの使用者及び待機者を識別する識別装置とは、例えば、特定人が有する身分証(例えば、社員証)などを読み取るRFID(Radio Frequency IDentification)等の読取装置や、特定人が有する携帯端末等と通信することで特定人を識別する通信装置、使用者の顔認識により特定人を識別する撮像装置及び画像処理装置などである。また、待機者の有無及び人数を検出するセンサとは、例えば、赤外線センサなどである。ただし、待機者を検出するセンサは、ブースの順番待ちをしている人(一定時間静止している人)を検出可能なものである。
演算部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置から成り、データベース10に記録されている地図データ及び特定人別行動データと、現在位置データ取得部11が取得した現在位置データと、使用状況データ取得部12が取得した使用状況データと、のそれぞれを用いた演算を行う。そして、演算部13は、その演算結果に基づいて、ユーザが向かうべきトイレを少なくとも1つ選択し、当該選択したトイレを示したデータである選択トイレデータを生成する。なお、演算部13による具体的な演算内容については、後述する。
出力部14は、例えば画像や音声等のユーザが知覚可能な形式でデータを出力する出力装置から成り、演算部13が生成した選択トイレデータをユーザに対して出力することで、演算部13が選択したトイレをユーザに対して報知する。具体的に例えば、出力部14は、ディスプレイ等の表示装置から成り、ユーザの現在位置と演算部13が選択したトイレとを併せて示した地図の画像を表示する。
本実施形態のトイレ選択システム1は、例えば携帯電話(特に、スマートフォンなどの高機能携帯電話)などの携帯端末を用いて実現することができる。この場合、データベース10は、携帯端末と通信する外部のサーバや、携帯端末が備える不揮発性半導体メモリなどの記録装置から成る。また、現在位置データ取得部11及び使用状況データ取得部12は、携帯端末が備える無線通信装置から成る。また、演算部13は、携帯端末が備えるCPUなどの演算装置から成る。また、出力部14は、携帯端末が備えるディスプレイやスピーカなどの出力装置から成る。
トイレ選択システム1の各処理は、コンピュータのハードウェア資源(CPUや各種記憶装置等)及びソフトウェア資源(OS、各種ドライバ等)を使用して演算処理が行われ、かかる演算処理の実行が、CPUによりその実行が制御されるプログラムを実行することによりソフトウェア的に実現される。
<トイレの選択方法>
次に、演算部13によるトイレの選択方法の一例について、図面を参照して説明する。図2は、移動時間の推定方法の一例について説明する図である。図3は、待機時間の推定方法の一例について説明する図である。図4は、使用開始時間の推定方法の一例について説明する図である。
次に、演算部13によるトイレの選択方法の一例について、図面を参照して説明する。図2は、移動時間の推定方法の一例について説明する図である。図3は、待機時間の推定方法の一例について説明する図である。図4は、使用開始時間の推定方法の一例について説明する図である。
(移動時間の推定)
演算部13は、図2(a)に示す現在位置データと、図2(b)に示す地図データと、に基づいて、図2(c)に示す移動時間を、複数のトイレT1〜T4のそれぞれについて推定する。なお、図2(c)に示す移動時間とは、ユーザがトイレT1〜T4に到着するまでに要する時間である。
演算部13は、図2(a)に示す現在位置データと、図2(b)に示す地図データと、に基づいて、図2(c)に示す移動時間を、複数のトイレT1〜T4のそれぞれについて推定する。なお、図2(c)に示す移動時間とは、ユーザがトイレT1〜T4に到着するまでに要する時間である。
図2(a)及び図2(b)では、現在位置データが示すユーザの現在位置と、地図データが示すトイレT1〜T4の位置と、のそれぞれを、空間位置を示す3つの変数(X,Y,Z)から成る座標で表現する場合について例示している。ここで、変数X及びYは、水平面内の位置を示す直交座標系の座標であり、Zは鉛直方向の位置(例えば、建物内における階層)を示す座標である。なお、ユーザの現在位置及びトイレの位置は、両者間の移動距離を算出可能であれば、必ずしも座標で表現する必要はない。ただし、以下では説明の具体化のため、ユーザの現在位置及びトイレの位置を座標で表現する場合について例示する。
まず、演算部13は、図2(a)の現在位置データが示すユーザの現在位置の座標(XP,YP,ZP)と、図2(b)の地図データが示すトイレT1の位置の座標(X1,Y1,Z1)と、に基づいて、ユーザが現在位置からトイレT1に至るまでに移動する距離(以下、移動距離とする)を算出する。このとき、ユーザの水平面内における移動(例えば、徒歩)と、鉛直方向における移動(例えば、階段、エスカレータ、エレベータ等の昇降施設を用いた昇降)と、は態様が異なる。そのため、演算部13が、水平面内の移動距離と、鉛直方向の移動距離と、をそれぞれ分けて算出すると、好ましい。
水平面内の移動距離を、例えば、ユーザの現在位置及びトイレの位置の水平面内における直線距離{(XP−X1)2+(YP−Y1)2}1/2としてもよい。また、ユーザが現在位置からトイレに向かって直線的に移動することは現実的に困難であることを考慮して、水平面内の移動距離を、ユーザの現在位置及びトイレの位置の座標の差分の合計|XP−X1|+|YP−Y1|としてもよい。また、地図データに、通路の位置や長さを示すデータが含まれており、演算部13が当該データを取得することができる場合は、水平面内の移動距離を、ユーザが現在位置からトイレに至るまでに通過する通路の長さの合計としてもよい。なお、これらの算出方法は一例に過ぎず、他の方法で水平面内の移動距離を算出してもよい。
ところで、ユーザの現在位置とトイレT1の位置とが鉛直方向に対して異なる場合(即ち、ZP及びZ1が異なる場合)、ユーザが現在位置からトイレT1に移動するために、昇降施設を経由する必要がある。そこで、このような場合は、演算部13が、ユーザの現在位置から昇降施設に至るまでに移動する水平面内の距離と、昇降施設からトイレT1に至るまでに移動する水平面内の距離と、のそれぞれを上記と同様の方法により求めて合算することで、水平面内の移動距離を算出すると、好ましい。さらにこの場合、地図データに昇降施設の位置を示すデータが含まれており、演算部13が当該データを取得可能であると、好ましい。
また、鉛直方向の移動距離を、例えば、ユーザの現在位置及びトイレの位置の鉛直方向における距離|ZP−Z1|としてもよい。なお、この算出方法は一例に過ぎず、他の方法で鉛直方向の移動距離を算出してもよい。
次に、演算部13は、上記の通り求めた水平面内の移動距離を、人の水平面内の移動速度(例えば、徒歩の速度)で除することで、水平面内の移動時間を算出する。また、演算部13は、上記の通り求めた鉛直方向の移動距離を、人の鉛直方向の移動速度(例えば、階段を用いた場合の昇降速度)で除することで、鉛直方向の移動時間を算出する。このとき、演算部13は、例えば、統計的に求められた一般的な人の移動速度を使用してもよいし、実測またはユーザが予め入力することで規定した、ユーザ特有の移動速度を使用してもよい。
そして、演算部13は、水平面内の移動時間と鉛直方向の移動時間とを合算して得られた時間を、ユーザが現在位置からトイレT1に到着するまでの移動時間として推定する。
演算部13は、トレイT2〜T4についても、トイレT1と同様に移動時間を推定する。例えば、図2(c)では、トイレT1の移動時間が30秒、トイレT2の移動時間が60秒、トイレT3の移動時間が300秒、トイレT4の移動時間が330秒、と推定される場合について例示している。
なお、演算部13が、地図データ中に含まれる全てのトイレについて移動時間を推定してもよいが、演算量を低減する必要があれば、特定のトイレについてのみ移動時間を推定してもよい。例えば、演算部13が、ユーザが事前に指定したトイレや、ユーザの現在位置に近いトイレ(例えば、ユーザの現在位置から所定の距離以内となるトイレや、ユーザの現在位置に近い順番で上位所定数以内となるトイレ、ユーザの現在位置と同じ建物内または同じエリア内にあるトイレなど)についてのみ、移動時間を推定してもよい。また、このように移動時間を推定する対象のトイレを限定する場合、後述する待機時間及び使用開始時間を推定する場合においても同様に限定することとする。
(待機時間の推定)
演算部13は、図3(a)に示す使用状況データと、図3(b)に示す特定人別行動データとに基づいて、図3(c)に示す待機時間を、複数のトイレT1〜T4のそれぞれについて推定する。なお、待機時間とは、トイレに配置されている少なくとも1つのブースが空状態になるまでに要する時間である。また、図3では、トイレT1〜T4のそれぞれに、ブースが2つずつ配置されている場合を例示している。
演算部13は、図3(a)に示す使用状況データと、図3(b)に示す特定人別行動データとに基づいて、図3(c)に示す待機時間を、複数のトイレT1〜T4のそれぞれについて推定する。なお、待機時間とは、トイレに配置されている少なくとも1つのブースが空状態になるまでに要する時間である。また、図3では、トイレT1〜T4のそれぞれに、ブースが2つずつ配置されている場合を例示している。
図3(a)では、使用状況データが、各トイレT1〜T4の各ブースT1A,T1B〜T4A,T4Bの使用者と、各トイレT1〜T4の待機者と、のそれぞれを識別するものである場合について例示している。
また、図3(b)では、特定人別行動データが、特定人W1〜Wn(nは自然数)のそれぞれ過去のブースの使用時間を示す使用履歴と、特定人W1〜Wnのそれぞれの行動予定を示すスケジュールと、を示すものである場合について例示している。なお、図3(b)に示す使用履歴は、特定人W1〜Wnのそれぞれにおける過去のブースの使用時間を所定の時間帯毎(例えば、始業前:7〜9時、午前業務中:9〜12時、昼休み中:12〜13時、午後業務中:13〜17時)に分類して、さらに当該時間帯毎に平均化して得られる平均使用時間を示したものである。
また、以下では待機時間の推定方法について具体的に説明するため、現在時刻が14時55分であるものとする。また、演算部13は、例えばトイレ選択システム1内に設けられたタイマ(例えば、上述の携帯端末が備えるタイマ)から現在時刻を示すデータを取得するなどして、現在時刻を把握しているものとする。
まず、演算部13は、図3(a)の使用状況データに基づいて、トイレT1のブースT1A,T1Bの使用者と、トイレT1の待機者と、のそれぞれを認識する。なお、図3(a)では、特定人W1〜Wn以外の者がトイレT1〜T4を使用していない(使用者及び待機者にならない)場合について例示しているが、コミュニティに属さない者(例えば、来客者)や、コミュニティに属しているが個人的な理由等のためにトイレ選択システム1に協力できない者など、特定人W1〜Wn以外の者が当該トイレT1〜T4を使用する場合があってもよい。ただし、この場合は、特定人W1〜Wn以外の者が使用者または待機者であることを示す使用状況データが作成されると、好ましい。
次に、演算部13は、図3(b)の特定人別行動データに基づいて、トイレT1のブースT1A,T1Bのそれぞれの使用者である特定人W1,W2による今回の使用時間を、それぞれ推定する。このとき、演算部13は、現在時刻が属する時間帯(13〜17時)における特定人W1,W2の平均使用時間(W1:180秒、W2:1200秒)を参照し、当該平均使用時間を特定人W1,W2の今回の使用時間として推定する。
ここで、トイレT1には待機者がいない。そのため、演算部13は、トイレT1のブースT1A,T1Bの使用者である特定人W1,W2の今回の使用時間を用いて、トイレT1の待機時間を推定する。具体的に、演算部13は、特定人W1,W2の今回の使用時間のうち短い方(W1:180秒)を、トイレT1の待機時間として推定する。これは、待機者がいない場合、少なくとも1人の使用者がブースの使用を終了した時点で、トイレに少なくとも1つの空状態のブースが生じるためである。なお、待機者がいる場合は、当該待機者が、使用が終了したブースの次の使用者になると仮定して、トイレの待機時間を推定すればよい(具体例については後述)。また、待機者が複数いる場合も同様であり、待機者が順次ブースの使用者になると仮定することで、トイレの待機時間を推定することができる。
図3(b)に示すように、人毎及び時間帯毎に、ブースの使用時間は異なり得る。これは、人がおよそ決まった独自の生活リズムにしたがって行動することや、例えば新聞または本の閲読、携帯端末の操作、仮眠など、ブースを本来の目的以外で使用する者がいることなどに起因する。そのため、演算部13が、ブースの使用者の過去の使用時間(特に、時間帯毎の平均使用時間)を用いて当該使用者による今回の使用時間を推定し、当該使用時間を用いて待機時間を推定することで、精度良く待機時間を推定することが可能になる。
また、図3(c)に示すように、演算部13は、トレイT2〜T4についても、トイレT1と同様に待機時間を求める。
ただし、トイレT2には待機者(特定人W5)がいる。この場合、演算部13は、ブースT2A,T2Bの使用者である特定人W3,W4のうち、今回の使用時間(W3:600秒、W4:900秒)が短い特定人W3がブースT2Aの使用を終了した後に、待機者である特定人W5が、当該ブースT2Aの次の使用者になると仮定する。なお、待機者である特定人W5が使用者になったと仮定した場合も、現在の使用者と同様に、現在時刻(または、特定人W5がブースを使用すると仮定した時刻)が属する時間帯(13〜17時)における平均使用時間(180秒)を、今回の使用時間として推定する。
そして、ブースT2Aの使用者である特定人W3,W5の今回の使用時間の合計(600秒+180秒=780秒)の方が、ブースT2Bの使用者である特定人W4の今回の使用時間(900秒)よりも短くなるため、演算部13は、短い方の使用時間(780秒)をトイレT2の待機時間として推定する。
また、トイレT3には待機者がいないが、ブースT3Aの使用者である特定人W6には、現在時刻(14時55分)の5分後である15時に予定がある。この場合、演算部13は、この特定人W6が、遅くとも5分後(300秒後)にはブースT3Aの使用を終了すると仮定して、特定人W6の今回の使用時間を推定する。具体的に、演算部13は、特定人W6について、現在時刻が属する時間帯(13〜17時)における平均使用時間(900秒)と、スケジュールから推定される使用時間(300秒)と、を比較して短い方の時間(300秒)を、今回の使用時間として推定する。
そして、ブースT3Aの使用者である特定人W6の今回の使用時間(300秒)の方が、ブースT3Bの使用者である特定人W7の今回の使用時間(600秒)よりも短くなるため、演算部13は、短い方の使用時間(300秒)をトイレT3の待機時間として推定する。
また、トイレT4には、現在時刻において既に空状態のブースT4A,T4Bが存在する。そのため、演算部13は、トイレT4の待機時間を0秒と推定する。
したがって、図3(c)に例示するように、トイレT1の待機時間が180秒、トイレT2の待機時間が780秒、トイレT3の待機時間が300秒、トイレT4の待機時間が0秒、と推定される。
(使用開始時間の推定)
次に、演算部13は、上述のようにして求めたトイレT1〜T4のそれぞれの移動時間及び待機時間を用いて、図4に示す使用開始時間を推定する。なお、使用開始時間とは、ユーザがトイレT1〜T4に向かってから当該トイレT1〜T4に配置されているブースT1A,T1B〜T4A,T4Bの使用を開始するまでに要する時間である。
次に、演算部13は、上述のようにして求めたトイレT1〜T4のそれぞれの移動時間及び待機時間を用いて、図4に示す使用開始時間を推定する。なお、使用開始時間とは、ユーザがトイレT1〜T4に向かってから当該トイレT1〜T4に配置されているブースT1A,T1B〜T4A,T4Bの使用を開始するまでに要する時間である。
演算部13は、それぞれのトイレT1〜T4について、移動時間と待機時間とを比較し、長い方の時間を使用開始時間として推定する。これは、ユーザがトイレに到着して即座にブースを使用することができる場合(移動時間>待機時間)は、移動時間が使用開始時間と等しくなり、ユーザがトイレに到着した後ブースが空状態になるまで待機する必要がある場合(移動時間<待機時間)は、待機時間が使用開始時間と等しくなるからである。なお、移動時間と待機時間とが等しい場合は、どちらを使用開始時間としてもよい。
そして、演算部13は、使用開始時間が短いトイレほど、ユーザが向かうべきトイレとして優先的に選択して、選択トイレデータを生成する。例えばこのとき、演算部13が、使用開始時間が短い順に所定数のトイレを選択してもよいし、使用開始時間が所定の時間よりも短いトイレを選択してもよい。そして、出力部14が、演算部13が選択したトイレをユーザに対して報知することで、ユーザに対して向かうべきトイレを提案する。
上述の例の場合、演算部13は、使用開始時間が最も短いトイレT1を、最も優先的に選択することになる。即ち、演算部13は、現時点では空状態のブースが無いがあと短時間で空状態になると推定されたユーザの現在位置に近いトイレT1を、現時点で空状態のブースがあるがユーザの現在位置から遠いトイレT4よりも、優先的に選択することになる。
以上のように、本発明の実施形態におけるトイレ選択システム1は、ユーザがブースに向かってから使用を開始するまでに要する時間である使用開始時間が短いトイレほど、ユーザが向かうべきトイレとして優先的に選択する。そのため、結果的にユーザが早く使用することができるトイレを、ユーザが向かうべきトイレとして優先的に選択することが可能になる。
<トイレ選択システムの動作例>
次に、本発明の実施形態に係るトイレ選択システム1の動作の一例について、図5を参照して説明する。図5は、本発明の実施形態に係るトイレ選択システムの動作の一例について示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態に係るトイレ選択システム1の動作の一例について、図5を参照して説明する。図5は、本発明の実施形態に係るトイレ選択システムの動作の一例について示すフローチャートである。
トイレ選択システム1は、例えばブースを使用しようとするユーザが、トイレの選択を求める旨の指示を入力することで、動作を開始する。まず、演算部13が、トイレを選択するために必要な各種データ(現在位置データ、使用状況データ、地図データ及び特定人別データ)を、現在位置データ取得部11、使用状況データ取得部12及びデータベース10を介して取得する(ステップ#1)。
次に、演算部13は、現在位置データと使用状況データとに基づいて、ユーザの現在位置に最も近いトイレ(最寄りのトイレ)に空状態のブースがあるかを確認する(ステップ#2)。
演算部13は、最寄りのトイレに空状態のブースがあれば(ステップ#2、YES)、当該最寄りのトイレを選択する(ステップ#3)。さらに、演算部13は、選択した当該トイレを示す選択トイレ選択データを生成して、出力部14に出力する。出力部14は、入力されたトイレ選択データに基づいて、ユーザに対して演算部13が選択した当該トイレを提案する(ステップ#4)。これにより、トイレ選択システム1の動作が終了する。
一方、演算部13は、最寄りのトイレに空状態のブースがなければ(ステップ#2、NO)、上述したように、移動時間、待機時間及び使用開始時間をそれぞれ推定して(ステップ#5〜#7)、使用開始時間が短いトイレを優先的に選択する(ステップ#8)。なお、演算部13がトイレを選択した後の動作(ステップ#4)については、上記の最寄りのトイレに空状態のブースがあった場合(ステップ#2、YES)と同様である。
この動作例では、最寄りのトイレに空状態のブースがあった場合、即ち、確実に使用開始時間が最短となるトイレがあった場合は、演算部13が、当該トイレを選択する。そのため、この場合は、演算部13が、移動時間の推定や待機時間の推定等の処理(ステップ#5〜#7)を行うことを要することなく、迅速にユーザが向かうべきトイレを選択することが可能になる。
<変形等>
[1] 上述した実施形態では、1つのトイレに対して複数(2つ)のブースが配置されている場合について例示したが、1つのトイレに対して1つのブースのみが配置されている場合も、本発明を適用することができる。
[1] 上述した実施形態では、1つのトイレに対して複数(2つ)のブースが配置されている場合について例示したが、1つのトイレに対して1つのブースのみが配置されている場合も、本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、各「トイレ」(トイレットルーム)を対象として、移動時間、待機時間及び使用開始時間をそれぞれ推定することで、ユーザが移動するべき「トイレ」(トイレットルーム)を選択する場合について例示したが、これと同じ処理を、トイレットルームに配置されているそれぞれの「ブース」を対象として行なってもよい。即ち、トイレットルームに配置されているそれぞれのブースを、上記の実施形態におけるそれぞれの「トイレ」を構成するものとして解釈して、移動時間、待機時間及び使用開始時間を推定し、ユーザが移動するべき「トイレ」(ブース)を選択するようにしてもよい。
[2] 上述した実施形態では、主として特定人W1〜Wnがブースを使用する場合について例示したが、例えば大型の商業施設のように、ブースの使用者が不特定である場合にも、本発明を適用することは可能である。例えばこの場合、データベース10が特定人別行動データを記録せず、使用状況データが使用者の有無と待機者の人数とを示すデータとする。そして、演算部13が、当該使用状況データが示す使用者の有無と待機者の人数とに基づいて、待機時間を推定すればよい。
この場合、データベース10が、一般人のブースの使用時間(例えば、使用者を特定せずに収集したブースの使用時間の平均値)を示すデータ、特に、当該使用時間を時間帯毎に平均化して得られる平均使用時間を示すデータを、特定人別行動データの代わりに記録してもよい。そして、上述したトイレ選択システム1と同様に、演算部13が、この一般人の使用時間(平均使用時間)に関するデータと、上記の使用状況データと、を用いることで、待機時間を推定してもよい。
[3] 上述した実施形態では、演算部13が、待機者が使用者となるものと仮定して待機時間を推定する場合について例示しているが、待機者を無視して待機時間を推定することも可能である。ただし、待機者を考慮した方が、より精度良く待機時間を推定することができるため、好ましい。
[4] データベース10が記録する特定人別行動データは、随時または定期的に更新されるものであると、待機時間を精度よく推定することができるため、好ましい。例えば、トイレ選択システム1の内部または外部に設けられた演算装置が、トイレやブースなどに設けられた各種検出機器から送信される情報を随時または定期的に取得することで使用履歴を更新したり、特定人のスケジュールを随時または定期的に取得することでスケジュールを更新したりすることで特定人別行動データを随時または定期的に更新して、当該更新された特定人別行動データをデータベースに対して随時または定期的に書き込んでもよい。
[5] 使用状況データに、使用者がブースの使用を開始した開始時刻が含まれていてもよい。この場合、演算部13が、現時点において当該使用者が当該ブースを使用した時間である経過時間を把握することが可能であり、当該経過時間を用いることで精度よく待機時間を推定することが可能になる。
例えばこの場合、演算部13は、開示時刻及び現在時刻の間の時間を経過時間として算出し、上述と同様の方法で選択した平均使用時間から経過時間を減ずることで、待機時間を推定してもよい。なお、この方法で待機時間を推定する場合、待機時間が著しく短い時間になったり、0や負などの現実的にはあり得ない値になったりすることがあり得るため、推定される待機時間に下限値を設けてもよい。
[6] 使用状況データに、使用者が既にウォシュレット(登録商標)を使用したか否か、使用者が紙を使用したか否か(トイレットペーパーが回転したか否か)、使用者が便器の水を流したか否かなど、使用者の特有の行動(特に、まもなくブースの使用が終了することを示唆する行動)の有無を示すデータが含まれていてもよい。この場合、演算部13が、ブースの使用がまもなく終了する可能性があることを把握することが可能となるため、精度よく待機時間を推定することが可能になる。
例えばこの場合、演算部13は、使用者に上記の行動があったブースを認識すると、当該ブースの今回の使用時間を、上述の平均使用時間にかかわらず、所定の時間として設定してもよい。
本発明のトイレ選択システムは、例えば携帯端末などを利用して、ユーザに対して向かうべきトイレを選択して提案するシステムに、好適に利用することができる。
1 : トイレ選択システム
10 : データベース
11 : 現在位置データ取得部
12 : 使用状況データ取得部
13 : 演算部
14 : 出力部
10 : データベース
11 : 現在位置データ取得部
12 : 使用状況データ取得部
13 : 演算部
14 : 出力部
Claims (7)
- 便器の周囲にパーティションが設けられて成るブースが少なくとも1つずつ配置されている複数のトイレの中から、前記ブースの使用を意図するユーザの求めに応じて、少なくとも1つの前記トイレを選択するトイレ選択システムであって、
複数の前記トイレのそれぞれの位置を示す地図データを記録するデータベースと、
前記ユーザの現在の位置を示す現在位置データを取得する現在位置データ取得部と、
前記トイレに配置されている前記ブースの現在の使用状況を示す使用状況データを取得する使用状況データ取得部と、
前記地図データと、前記現在位置データと、前記使用状況データと、に基づいて、前記ユーザが向かうべき前記トイレを少なくとも1つ選択する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記現在位置データ及び前記地図データに基づいて、前記ユーザが前記トイレに到着するまでに要する時間である移動時間を、複数の前記トイレのそれぞれについて推定し、
前記使用状況データに基づいて、前記トイレに配置されている少なくとも1つの前記ブースが空状態になるまでに要する時間である待機時間を、複数の前記トイレのそれぞれについて推定し、
前記移動時間及び前記待機時間に基づいて、前記ユーザが前記トイレへ向かってから当該トイレに配置されている前記ブースの使用を開始するまでに要する時間である使用開始時間を、複数の前記トイレのそれぞれについて推定して、
前記使用開始時間が短い前記トイレほど、前記ユーザが向かうべき前記トイレとして、優先的に選択することを特徴とするトイレ選択システム。 - 前記使用状況データに、前記ブースの使用者を識別する使用者データが含まれ、
前記データベースは、所定のコミュニティに属する特定人のそれぞれの行動内容を示す特定人別行動データを記録し、
前記演算部は、前記使用状況データに基づいて前記ブースの使用者が前記特定人であることを認識すると、前記特定人別行動データに基づいて当該特定人による当該トイレの使用時間を推定し、当該使用時間を用いて前記待機時間を推定することを特徴とする請求項1に記載のトイレ選択システム。 - 前記特定人別行動データに、前記特定人のそれぞれにおける過去の前記トイレの使用時間を示す使用履歴データが含まれていることを特徴とする請求項2に記載のトイレ選択システム。
- 前記使用履歴データは、前記特定人のそれぞれにおける過去の前記ブースの使用時間を所定の時間帯毎に分類して、さらに当該時間帯毎に平均化して得られる平均使用時間を示すデータであることを特徴とする請求項3に記載のトイレ選択システム。
- 前記特定人別行動データに、前記特定人のそれぞれの行動予定を示すスケジュールデータが含まれていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のトイレ選択システム。
- 前記使用状況データに、前記トイレの内部または外部の所定の場所で当該トイレに配置されている前記ブースを使用するために待機している待機者の状態を示す待機者データが含まれ、
前記演算部は、前記トイレの前記待機者が、順次当該トイレに配置されている前記ブースの使用者になると仮定して、前記待機時間を推定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトイレ選択システム。 - 前記演算部は、前記地図データと、前記現在位置データと、前記使用状況データと、に基づいて、前記ユーザの現在位置に最も近い前記トイレに配置されている少なくとも1つの前記ブースが空状態であることを認識すると、当該トイレを前記ユーザが向かうべき前記トイレとして選択することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のトイレ選択システム。
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