JP2014173463A - 内燃機関の動弁機構 - Google Patents
内燃機関の動弁機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014173463A JP2014173463A JP2013045134A JP2013045134A JP2014173463A JP 2014173463 A JP2014173463 A JP 2014173463A JP 2013045134 A JP2013045134 A JP 2013045134A JP 2013045134 A JP2013045134 A JP 2013045134A JP 2014173463 A JP2014173463 A JP 2014173463A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rocker arm
- valve
- shaft
- rocker
- outer shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Abstract
【解決手段】動弁装置1は、筒状に形成されたアウタシャフト11と、このアウタシャフト11の内部に挿通されてアウタシャフト11を軸心周りに回転可能に支持するインナシャフト12とを備えるロッカシャフト10と、一のアウタシャフト11に対してその軸心周りに回転可能に取り付けられた一対のロッカアーム20と、ロッカシャフト10を支点としてロッカアーム20を揺動させるカム30と、ロッカアーム20の揺動に従動して開閉作動されるバルブ40とを備える。ロッカアーム20の揺動に連れてアウタシャフト11が共回りするため、その度にインナシャフト12とアウタシャフト11、およびアウタシャフト11とロッカアーム20とが、いつも同じ場所同士で摺接することを回避でき、偏摩耗を回避できる。
【選択図】図2
Description
動弁装置1は、カム30とカムシャフト33、およびロッカシャフト10とロッカアーム20を備えている。
上記のように構成された動弁装置1においては、カム30及びカムシャフト33の回転により、プッシュロッド34が上下方向に往復運動し、この往復運動によって、ロッカアーム20が、ロッカシャフト10を支点としてシーソー状に揺動する。この揺動によってバルブブリッジ46が上下に往復動し、この往復動によって、2つのバルブ40が、バルブスプリング45の付勢に抗して開弁方向(下方向)に変位する動作と、バルブスプリング45の付勢にしたがって閉弁方向(上方向)に変位する動作とを交互に繰り返す。具体的には、以下、(I)〜(IV)の動作を繰り返す。
ベース状態は、カム30のカムベース部31がプッシュロッド34に当接している状態である。このとき、バルブ40はバルブスプリング45の付勢力により上方向に付勢され、閉状態(弁部材41が吸気ポート6および排気ポート7を塞いだ状態)とされている。このとき、バルブブリッジ46とロッカアーム20のバルブ側端部24との間には、僅かなクリアランスが存在する。この状態では、カム30がプッシュロッド34を介してロッカアーム20のカム側端部23を下側から押し上げる力、および、バルブ40がバルブブリッジ46を介してロッカアーム20のバルブ側端部24を下側から押圧する力は、基本的に0である。
バルブリフト開始時には、カム30の回転により、カムノーズ部32がプッシュロッド34に当接し始め、ロッカアーム20に対するプッシュロッド34を介したカム30の押し上げ力が加わり始める。これにより、ロッカアーム20が、カム側端部23が上方に、バルブ側端部24が下方に変位するように傾き始め、バルブ側端部24がバルブブリッジ46を介してバルブ40を押し下げ始める。これにより、バルブ40がバルブスプリング45の付勢に抗して下方向(開弁方向)に変位し始める。
最大リフト時には、カム30の回転により、カムノーズ部32の頂点がプッシュロッド34に当接する。このとき、カム30によるプッシュロッド34を介したカム側端部23のリフト量が最大となる。これに伴い、バルブ側端部24によるバルブブリッジ46を介したバルブ40の押し下げ量も最大となり、バルブ40が完全に開弁する。
バルブリフト終了時には、カム30のカムノーズ部32がプッシュロッド34を通過し、カムベース部31がプッシュロッド34に当接し始める。すると、ロッカアーム20へのプッシュロッド34を介したカムノーズ部32による押し上げが解除され、ロッカアーム20はベース状態と同じ傾き位置に戻る。これに伴い、バルブ40がバルブスプリング45の付勢により上方向(閉弁方向)に変位する。
さて、上記したように、動弁装置1においては、バルブリフト開始〜バルブリフト終了までの間に、ロッカアーム20に対して下から突き上げるような力が比較的大きく作用する。したがって、ロッカシャフト10の外周面における下側部分に対し、シャフト嵌合孔22の内周面においてこの下側部分と対向する部分が強く押し当てられた状態で、ロッカアーム20が揺動することとなる。このため、この部分での摩耗が大きくなるという問題があった。
ベース状態では、ロッカアーム20が回動しないため、アウタシャフト11の共回りは起こらない。
排気側バルブリフト開始状態(上記(II)の状態)、吸気側がベース状態(上記(I)の状態)にあるときには、吸気側においては、吸気側ロッカアーム20のカム側端部23に対する上向きの力、および、バルブ側端部24に対する上向きの力は、基本的に0である。このため、吸気側においては、インナシャフト12とアウタシャフト11の間に働く摩擦力は比較的弱い。
排気側が最大リフト状態(上記(III)の状態)、吸気側がベース状態(上記(I)の状態)にあるときには、吸気側においては、上記(2)同様に、インナシャフト12とアウタシャフト11の間に働く摩擦力は比較的弱い。
排気側がバルブリフト終了状態(上記(IV)の状態)、吸気側がバルブリフト開始状態(上記(II)の状態)にあるときには、吸気側においては、上記(2)の排気側と同様に、アウタシャフト11に対して、ロッカアーム20の回動方向と同一方向に共回りしようとする力が働く。
排気側がベース状態(上記(I)の状態)、吸気側が最大リフト開始状態(上記(III)の状態)にあるときには、排気側においては、インナシャフト12とアウタシャフト11の間に働く摩擦力は比較的弱い。
排気側がベース状態(上記(I)の状態)、吸気側がリフト終了状態(上記(IV)の状態)にあるときには、排気側においては、インナシャフト12とアウタシャフト11の間に働く摩擦力は比較的弱い。
以上のように本実施形態の動弁装置1は、筒状に形成されたアウタシャフト11と、このアウタシャフト11の内部に挿通されてアウタシャフト11を軸心周りに回転可能に支持するインナシャフト12とを備えるロッカシャフト10と、一のアウタシャフト11に対してその軸心周りに回転可能に取り付けられた一対のロッカアーム20と、ロッカシャフト10を支点としてロッカアーム20を揺動させるカム30と、ロッカアーム20の揺動に従動して開閉作動されるバルブ40とを備える。
図7には、変形例のロッカアーム20がロッカシャフト10により軸支されている様子を示した。本変形例においては、ロッカアーム20におけるシャフト嵌合孔22の内側に、ロッカアーム20またはアウタシャフト11を形成する材料よりも耐摩耗性の大きな材料によりリング状に形成されたブッシュ51が圧入されている。このような構成によれば、摩耗をいっそう低減することができる。なお、本変形例において、ブッシュ51以外の構成は、上記実施形態と同様であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、動弁装置1は、カム30から加わる力とバルブ40からの反力とがロッカアーム20に対して同方向から作用するものであったが、カム30から加わる力とバルブ40からの反力とがロッカアーム20に対して異なる方向から作用する動弁装置にも、本発明を適用できる。
10…ロッカシャフト
11…インナシャフト
12…アウタシャフト
20…ロッカアーム
30…カム(揺動機構)
40…バルブ
51…ブッシュ
Claims (4)
- 筒状に形成されたアウタシャフトと、前記アウタシャフトの内部に挿通されて前記アウタシャフトを軸心周りに回転可能に支持するインナシャフトとを備えるロッカシャフトと、
一の前記アウタシャフトに対してその軸心周りに回転可能に取り付けられた一対のロッカアームと、
前記ロッカシャフトを支点として前記ロッカアームを揺動させる揺動機構と、
前記ロッカアームの揺動に従動して開閉作動されるバルブとを備える内燃機関の動弁装置。 - 前記揺動機構から加わる力と前記バルブからの反力とが前記ロッカアームに対して同方向から作用するものである、請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
- 前記ロッカアームが、前記ロッカアームまたは前記アウタシャフトを形成する材料よりも耐摩耗性の大きな材料で形成されたブッシュを介して前記アウタシャフトに取り付けられたものである、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の動弁装置。
- 前記一対のロッカアームが、排気バルブを開閉作動する一のロッカアームと、前記排気バルブと同一のシリンダに設けられた吸気バルブを開閉する他のロッカアームである、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の動弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013045134A JP5991938B2 (ja) | 2013-03-07 | 2013-03-07 | 内燃機関の動弁機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013045134A JP5991938B2 (ja) | 2013-03-07 | 2013-03-07 | 内燃機関の動弁機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014173463A true JP2014173463A (ja) | 2014-09-22 |
JP5991938B2 JP5991938B2 (ja) | 2016-09-14 |
Family
ID=51694974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013045134A Expired - Fee Related JP5991938B2 (ja) | 2013-03-07 | 2013-03-07 | 内燃機関の動弁機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5991938B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62197702U (ja) * | 1986-06-04 | 1987-12-16 | ||
JPH02122104U (ja) * | 1989-03-22 | 1990-10-05 | ||
JPH0342004U (ja) * | 1989-09-01 | 1991-04-22 | ||
JPH041405A (ja) * | 1990-04-13 | 1992-01-06 | Honda Motor Co Ltd | Sohc型多気筒内燃機関 |
JPH0421705U (ja) * | 1990-06-14 | 1992-02-24 | ||
JPH08291701A (ja) * | 1992-06-23 | 1996-11-05 | Takashi Hikita | 可変バルブタイミング機構 |
JPH1144206A (ja) * | 1997-05-28 | 1999-02-16 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の動弁装置 |
-
2013
- 2013-03-07 JP JP2013045134A patent/JP5991938B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62197702U (ja) * | 1986-06-04 | 1987-12-16 | ||
JPH02122104U (ja) * | 1989-03-22 | 1990-10-05 | ||
JPH0342004U (ja) * | 1989-09-01 | 1991-04-22 | ||
JPH041405A (ja) * | 1990-04-13 | 1992-01-06 | Honda Motor Co Ltd | Sohc型多気筒内燃機関 |
JPH0421705U (ja) * | 1990-06-14 | 1992-02-24 | ||
JPH08291701A (ja) * | 1992-06-23 | 1996-11-05 | Takashi Hikita | 可変バルブタイミング機構 |
JPH1144206A (ja) * | 1997-05-28 | 1999-02-16 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の動弁装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5991938B2 (ja) | 2016-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007224777A (ja) | 可変動弁機構用アクチュエータのデフォルト装置 | |
JP2008248870A (ja) | エンジンの動弁装置 | |
JP2007239704A (ja) | エンジンの可変動弁装置 | |
JP6326349B2 (ja) | 内燃機関の可変動弁機構 | |
JP4469341B2 (ja) | 可変動弁機構 | |
JP5991938B2 (ja) | 内燃機関の動弁機構 | |
JP2016145537A (ja) | デコンプ装置 | |
JP5252946B2 (ja) | 動弁機構 | |
JP2007113419A (ja) | 連続可変動弁機構 | |
JP4566071B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP5556605B2 (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JP2011140903A (ja) | カムシャフトの支持構造 | |
JP2006283630A (ja) | エンジンの動弁装置 | |
JP2007278281A (ja) | エンジンの動弁装置 | |
JP6368375B2 (ja) | 内燃機関の動弁機構 | |
JP6077372B2 (ja) | 動弁装置の嵌合構造 | |
JP6962204B2 (ja) | ロッカアーム | |
JP2012122372A (ja) | ロッカアームユニット | |
JP2009264199A (ja) | 可変動弁装置 | |
JP2019132167A (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JP4180011B2 (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JP2020063727A (ja) | デコンプ装置 | |
JP2011052574A (ja) | 動弁機構のバルブブリッジ | |
JP5533103B2 (ja) | 可変動弁機構 | |
JP5233610B2 (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160517 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160519 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160816 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5991938 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |