JP2014173365A - マンホール蓋装置 - Google Patents

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JP2014173365A JP2013048362A JP2013048362A JP2014173365A JP 2014173365 A JP2014173365 A JP 2014173365A JP 2013048362 A JP2013048362 A JP 2013048362A JP 2013048362 A JP2013048362 A JP 2013048362A JP 2014173365 A JP2014173365 A JP 2014173365A
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Abstract

【課題】マンホール蓋を閉じた位置へ固定するクランプ金具が、ボルトによって水平から傾斜した状態で緊締されても、これによってボルトとクランプ金具との間で食い込みやかじりを生じることがないクランプ装置を備えたマンホール蓋の提供。
【解決手段】立上げ管1を塞ぐマンホール蓋3の下方に配置され、立上げ管1の上端に固定した環状枠2の溝10と係脱するクランプ金具24と、マンホール蓋3の長孔16及びクランプ金具24の貫通孔31に挿通したボルト25と、クランプ金具24の下方でボルト25に螺合したナット26及びボルト25の下端部に取り付けたナット抜け止め部材27を備え、クランプ金具24の下面とナット26の上面が球面接触し、クランプ金具24の下面に、ナット26の回転を規制する回り止め部32が形成されている。
【選択図】図4

Description

この発明は、マンホールの蓋(マンホール蓋)が飛散するのを防止するクランプ装置を備えたマンホール蓋装置に関する。
下水道管等の地下埋設管の内部は、メインテナンスを行なう作業員が出入りするために立上げ管(マンホール)で地上とつないである。立上げ管の上端開口部は、人や車両が落下しないように、また、悪臭が地上へ漏れ出ないようにマンホール蓋で閉鎖してある。
このようなマンホール蓋は、立上げ管の上端に固定した環状枠に嵌め込まれているが、豪雨の際に一挙に流れ込む雨水の勢いや風圧によって吹き飛ばされたり、持ち上げられることがある。この様な事態を防ぐために、マンホール蓋をクランプ装置で環状枠に係合し固定している(特許文献1、特許文献2)。
従来のクランプ装置は、マンホール蓋に挿通するボルトとクランプ金具を備える。クランプ金具にはネジ孔が形成され、このネジ孔に前記のボルトをねじ込めるようになっている。また、前記環状枠は内周面に周方向に沿った溝が形成されている。さらに、マンホール蓋には複数の径方向に長い長孔がその周縁に沿って等間隔で形成されている。
マンホール蓋でマンホールを閉じるときは、まず、マンホール蓋の前記長孔にボルトを差込みその先端にクランプ金具をねじ込んで仮止めしておく。ついで、マンホール蓋を環状枠の内側へ嵌めこんでから、ボルトを長孔に沿ってマンホール蓋の周縁方向へ移動させる。このとき、クランプ装置のクランプ金具はボルトと共に半径方向外側へ移動して、クランプ金具の先端部が環状枠の溝に差し込まれる。そして、マンホール蓋の上からボルトを締め込んで、クランプ金具をマンホール蓋の下面側へ引寄せ、クランプ金具の先端部を環状枠の溝上壁に圧接させることにより、マンホール蓋と環状枠をクランプ金具によって緊締している。
特開2007-100451号公報 特開2008-285834号公報
ところで、下水道管等の内部点検に伴うマンホール蓋の開閉は定期的に行われるものもあるが10年以上久しく点検されない場合もある。いずれにしても、その都度マンホール蓋を開ける必要がある。しかし、マンホールが古くなると、マンホール蓋を固定しているボルトが錆び付きのためにクランプ金具のネジ孔からボルトを緩めるのが困難となり、場合によってクランプ装置を破壊せざるを得ないことも多々ある。
クランプ金具及びボルトをステンレス製にすれば錆び付きを防ぐことはできるが、ネジ部分の噛みつき(密着を剥がしにくい状態)が生じ易く、やはりボルトを緩めにくくなる。特に、ボルトを締めあげた時(緊締したとき)、クランプ金具のネジ孔に対してボルトの軸線がずれた状態で緊締が完了するとこの傾向が顕著に表れる。この様な事態は、マンホール蓋下面と環状枠に設けた溝とに高さ方向で寸法誤差があることにより生じる。
この発明は、マンホールのマンホール蓋装置において、クランプ金具が傾斜して緊締される状態であっても、クランプ金具とボルトとの間に噛みつきが生じず、点検時などに容易に緊締状態を解除してマンホールを開くことができるマンホールのマンホール蓋装置の提供を課題とする。
マンホール蓋と環状枠とクランプ装置を備えたマンホール蓋装置とする。
マンホール蓋は、周縁部に上下方向に貫通し、マンホール蓋の径方向に長い長孔を複数有している。
環状枠は、内周面に内側に開いた係合溝を備え、地下埋設管内部と地上をつなぐ立上げ管の上端開口位置に固定される。
マンホール蓋は、環状枠に嵌め込まれて立上げ管の上端開口部を塞ぐ。
クランプ装置は、マンホール蓋と環状枠とを上下方向に緊締するものであり、ボルトとクランプ金具とナットを備える。
クランプ金具は、マンホール蓋の径方向に沿う方向の一方でマンホール蓋の下面に接する基部と、他方で前記係合溝に嵌入しこれと係合する係合突起を有する。また、前記基部と係合部の間に前記ボルトのねじ部外形よりも大きな径の貫通孔と貫通孔の下面側周囲にナットと当接する座部を備える。
ボルトはマンホール蓋の上面側から前記の長孔に貫通させ、さらにクランプ金具を貫通させてその下部にナットを螺合できる長さを有したものとする。
ナットの上面と前記クランプ金具の座部とは球面接触する構造にする。
そして、これらは、クランプ金具の基部をマンホール蓋の下面に当接し、係合突起を環状枠の係合溝に係合させた状態で、マンホール蓋と環状枠及びクランプ金具を前記のボルトとナットによって前記球面接触構造を介在させて緊締される。
ナットの上面と前記クランプ金具の座部が構成する「球面接触する構造」は、ナットの上面と前記クランプ金具の座部のいずれか一方が球面凹部に対して他方がこれに相補する球面凸部、あるいは一方が球面凸部に対して他方が平面、双方共に凸部などの形態がある。また、クランプ金具が傾斜する方向にのみ球面接触する帯状に湾曲した面なども考えられる。
ボルトを締めこむ際にナットが共回りすることが考えられるので、クランプ金具の下面で貫通孔の付近にナットの側面に接してナットの回転を規制する回り止め部を形成しておくことがある。
クランプ装置による緊締状態を解除するとき、ボルトを緩めすぎてナットが脱落してしまう事態を防止するために、割りピンやスプリングクリップなどによってナット抜け止め部を構成することがある。
ナットの抜け止め部は、抜け止め位置にあるナットによって定まるクランプ金具の係合部位置が環状枠の溝に抜挿可能な高さとなる位置にすることがある。
緊締前にクランプ金具が遊動するのを防止するために、マンホール蓋下面とクランプ金具の上面との間にクランプ金具を常時下方へ押圧するスプリングを配置することがある。
ボルトをステンレス製とした場合、ナットは砲金製など別の金属にしたり、ボルトとナットが同種の金属である場合、ナット表面に別の金属や合成樹脂をコーティングを施すなどしていわゆる噛み付きを防止したりする。この噛み付きを防止するための構成を本願において噛付き防止構造という。
なお、マンホール蓋を閉じた状態でマンホール蓋と環状枠との間に隙間があったり、クランプ金具が環状枠へ係合する箇所などに隙間があるとマンホールを通じた悪臭が外部に漏れ出す恐れがあるので、これらの隙間に防臭パッキンを介在させる。
ボルトは、クランプ金具を直接に緊締するのではなく、これの貫通孔を通過した先のナットと螺合し、しかも、ボルトを緊締するとナットはクランプ金具下面の座部と球面接触するので、仮に、クランプ金具が傾斜した状態でマンホール蓋の面から垂直に差し込まれたボルトによって緊締されても、これによってボルトとクランプ金具との間で食い込みやかじりを生じることがない。このため、クランプ装置に錆びが発生していたとしても軽い力で緊締を解くことができる。
本発明の実施例1に係るマンホール部分の断面図である。 本発明の実施例1に係るマンホール部分のクランプ移動前における要部断面図である。 本発明の実施例1に係るマンホール部分のボルト締め込み前における要部断面図である。 本発明の実施例1に係るマンホール部分のボルト締め込み後における要部断面図である。 本発明の実施例1に係るマンホール蓋の平面図である。 ゴムカバーの下面図である。 ゴムカバーの断面図である。 本発明の実施例1に係るクランプ金具及びナットの分解断面図である。 本発明の実施例1に係るクランプ金具及びナットの下面図である。 本発明の実施例1に係るスナップクランプの平面図である。 本発明の実施例1に係るクランプ金具及びナットの回動状態における断面図である。 本発明の実施例2を示すクランプの断面図である。 本発明の実施例3を示すクランプの断面図である。 本発明の実施例4を示すクランプの断面図である。 本発明の実施例5を示すクランプの断面図である。 本発明の実施例6を示すクランプの断面図である。 本発明の実施例7を示すクランプの断面図である。 本発明の実施例8を示すクランプの断面図である。 本発明の実施例9を示すクランプの断面図である。 本発明の実施例における防臭パッキンの配置例を示した断面図である。
本発明の実施例1を、図1〜図11に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4に示すように、下水道管等の地下埋設管と地上をつなぐ立上げ管1(マンホール)の上端開口部には環状枠2を固定してあり、環状枠2の内側にマンホール蓋3及び内蓋4を嵌めこむと共に、マンホール蓋3をクランプ装置5で環状枠2に係合固定して、マンホールが閉鎖されている。
環状枠2は、内径を650mm(マンホール蓋が嵌り込む部分の内径の例、以下、同じ)とした短い円筒状の胴壁6と、胴壁6の下端に設けた内外方向に延びる下フランジ7と、胴壁6の内周面から内側へ張り出す構造の上フランジ8を備える。下フランジ7の胴壁6よりも内側の部分の上面は、内側に向かって次第に低くなるよう傾斜したテーパー面9となっており、テーパー面9と上フランジ8の間に溝10が形成される。下フランジ7の胴壁6よりも外側の部分には、円周方向の3カ所に等間隔でアンカーボルト11を通すボルト挿通孔12が形成されている。
アンカーボルト11は、立上げ管1の上端面に埋設された雌ねじ部材13にねじ込まれて固定される。
マンホール蓋3は、直径640mmの円盤状であり、上下に貫通した多数の圧抜孔14を有する。また、マンホール蓋3の周縁の3カ所に位置決め用切欠き43が形成されている。
マンホール蓋3は、鋳物製、プラスチック製などのこともあり、さらに角盤状に形成されていることもある。
マンホール蓋3の上面外周部には平面長円形の凹部15を円周方向の3カ所に等間隔で形成すると共に、凹部15の底面に、凹部15よりも一回り小さい長孔16を形成してある(図5)。凹部15及び長孔16は、その長軸がマンホール蓋3の径方向と一致する方向に形成されている。
マンホール蓋3でマンホールを閉鎖している時、前記の凹部15は、その内部に嵌り込む着脱可能なゴムカバー37で封鎖する。ゴムカバー37は平面長円形で、その長手方向一端に、ゴムカバー37を取り外す際に爪或いは工具を掛けるための切欠き38を形成してある(図6)。ゴムカバー37の下面の一半部には、凹部15の内側端部に係合する充填突部39を設けてある(図7)。
内蓋4は、鋼板製で直径が580mmの円筒体17、底壁18、及び円筒体17の上端から外方へ張り出した鍔19を備える。鍔19の上面に、マンホール蓋3の位置決め用切欠き43とそれぞれ係合する3本の位置決めピン44を立設してある。なお、内蓋4もまた鋳物製、プラスチック製のことがある。
円筒体17には円周方向の3カ所に等間隔でクランプ孔20を形成し、円筒体17の内周面に把手21を設けてある。クランプ孔20は環状枠2の溝10と同じ高さに形成する。底壁18は、吸気孔22及び排気孔23を有する。吸気孔22は、底壁18の下方の気圧が上方の気圧よりも一定以上低くなった時に開く吸気弁22aで閉鎖されている。また、底壁18の下方の気圧が上方の気圧よりも一定以上高くなった時に開く排気弁23aで閉鎖されている。
クランプ装置5は、マンホール蓋3に装着され、マンホール蓋3、クランプ金具24、ボルト25、ナット26やスプリングワッシャー、ワッシャー(図12)などを備え、また、カラー36、及びスプリングクリップ27より成るナット抜け止め部材で構成される。
クランプ金具24は、鋳鉄製で、マンホール蓋3の径方向に長い立方体状のブロック28と、ブロック28の上面内側端部に起立したマンホール蓋押圧部29(マンホール蓋の径方向に沿う方向の一方でマンホール蓋の下面に接する基部)、ブロック28の下面外側端部から外方へ張り出す係合突起30(他方で前記係合溝に嵌入しこれと係合する係合部)を一体に形成したものである(図8)。なお、クランプ金具24もまた鋳物製、プラスチック製のことがある。
ブロック28の長さ方向中央部には上下方向に貫通孔31を形成し、ブロック28の下面において貫通孔31を囲む部分は、凸状の上部球面33(座部)となっている。また、ブロック28の下面両側縁には、一対の平行な壁より成る回り止め部32が貫通孔31を挟んで形成されている(図9)。回り止め部32を形成する壁間の距離は、ナット26の平行な側面間の距離より僅かに広い程度とする。
マンホール蓋押圧部29の上端面は、ブロック28の長手方向(マンホール蓋3の径方向)に沿う断面において、上方に凸に湾曲している。
係合突起30は環状枠2の溝10の上下寸法よりもやや薄く、係合突起30の先端部下面は、先端に向かって次第に薄くなるよう傾斜したガイド面40となっている。また、係合突起30の下端面と回り止め部32の壁の下端面は面一とされている。
なお、クランプ金具24の表面全面、あるいは、上部球面33の表面には、不錆性で滑りやすい金属被覆かポリテトラフルオロエチレン等の硬く滑りの良い被膜を形成してある。
ボルト25は、この実施例においてステンレス製で、軸部がマンホール蓋3の長孔16及びクランプ金具24の貫通孔31に挿通可能な太さを有し、頭部はマンホール蓋3の凹部15内に収納できる直径と厚みを有する。また、ボルト25の軸部外周にはスプリング34を外嵌してある。なお、このスプリングは必須のものではない。
ボルト25に螺合されるナット26は、ステンレス製であり、その表面にボルト25と異なる材質で不錆性の金属被覆またはポリテトラフルオロエチレン等の被膜が形成されている。また、ナット26の上端面は通常のナットと同様に平面となっている。
カラー36は、円筒形の部材であって、ナット26の下方においてボルト25の外周に嵌合される。
スプリングクリップ27は、弾性を有し、一部を欠いて開口部45を形成したリングであって(図10)、ワッシャを介してカラー36の下端を支持する。スプリングクリップ27の内径はボルト25の軸部外径よりやや小さく、開口部45にボルト25を通してボルト25の側方に設けた溝に嵌め込み、ボルト25の外周に圧着固定される。
クランプ装置5をマンホール蓋3に取り付けるには、ボルト25をマンホール蓋3の上方からスプリングワッシャー、ワッシャー(図12など)と共に長孔16に通し、マンホール蓋3の下方に突出したボルト25の軸部をスプリング34及びクランプ金具24の貫通孔31に順次通す。
次いで、ボルト25にナット26を螺合する。スプリング34はクランプ金具24をナット26に向けて押圧するので、ナット26がクランプ金具24の回り止め部32に嵌り込む。そして、クランプ金具24の上部球面33とナット26の上端面が球面接触する。
さらに、ボルト25の軸部外周にカラー36及びワッシャを順次嵌合してから、カラー36の下方にスプリングクリップ27を取り付ける。ボルト25に対してスプリングクリップ27で位置決めされるカラー36はクランプ金具24の上下位置を定める部材であり、マンホール蓋3を環状枠2に嵌め込んだ時に、このカラー36の上端面に当接するナット26で支持されたクランプ金具24の係合突起30が、環状枠2の溝10へ差込み可能な高さとするためのものである。
このように取り付けたクランプ装置5は、ボルト25を長孔16に沿って移動させることにより、マンホール蓋3の半径方向へ内外に移動する。
図20は、防臭のための構造を示したものであり、マンホール蓋3が環状枠2へ装着され、クランプ装置5のクランプ金具24とボルト25・ナット26によって緊締されている。環状枠2には内部に内蓋4が嵌め込まれ、その鍔19で環状枠2の上フランジ8の上面に係合されている。マンホール蓋3はその上部から閉じられている。そして、前記鍔19と前記上フランジ8との間隙が鍔19の下面に接着されたパッキン19aによって封鎖され、内蓋4の円筒体17に設けられたクランプ孔20の縁とクランプ金具24との間が、クランプ孔20の周囲に装着された防臭パッキン46により閉じられる。
これにより、マンホール蓋3を閉じた状態でマンホールの内部から外界へ通じる間隙は全て封鎖され、マンホール内の悪臭がこれらの間隙を通じて外界に漏れ出るのを防止することができる。なお、この実施例では、溝10に差込まれたクランプ金具24の係合突起30の下面と環状枠2の下フランジ上面との間隙も防臭パッキン46で封鎖されている。
マンホールは次のようにして閉鎖する。
立上げ管1の上端面に環状枠2の下フランジ7を載せ、下フランジ7の上方に突出したアンカーボルト11にナットを締め込んで固定しておく。次いで、環状枠2の上フランジ8に内蓋4を上から嵌めこんで、内蓋4の鍔19を上フランジ8に載せる。鍔19の下面にはパッキングが接着されている。このパッキングは防臭パッキンを兼ねている。そして、その上から、マンホール蓋3を内蓋4の内側に嵌め込む。この時、マンホール蓋3の位置決め用切欠き43に内蓋4の位置決めピン44を係合すると、クランプ装置5と内蓋4のクランプ孔20が一致する。なお、図2に示すように、クランプ金具24の長手方向をマンホール蓋3の径方向と一致させ、係合突起30をマンホール蓋3の径方向で外側に向けてある。また、ボルト25は長孔16の内側端部(中心側)にあり、クランプ金具24はマンホール蓋3の半径方向内側に位置している。そして、ナット26はカラー36の上端に当接している。
次に、図3に示すように、ボルト25を長孔16の外側端部へ移動する。すると、クランプ金具24がマンホール蓋3の半径方向外側へ移動し、係合突起30が内蓋4のクランプ孔20を通して環状枠2の溝10に差し込まれる。係合突起30のガイド面40と内蓋4のテーパー面9に案内されて、係合突起30はスムーズに溝10内へ進入する。
図4に示すように、この状態でボルト25を締めて、回転が規制されているナット26及びナット26の上面に接触したクランプ金具24を上昇させ、クランプ金具24のマンホール蓋押圧部29の上端をマンホール蓋3の下面に圧接すると共に、係合突起30の上面を環状枠2の溝10の溝上壁に圧接し、マンホール蓋3と環状枠2をクランプ金具24によって緊締する。
最後に、マンホール蓋3の凹部15にゴムカバー37を嵌めて封鎖し、凹部15及び長孔16に泥やごみが入り込まないようする。ゴムカバー37の充填突部39は凹部15の内側端部に係合し、ボルト25の頭部が長孔16内で移動するのを防ぐ。
マンホール蓋3の下面と溝10の上面(内蓋4の上フランジ8の下面)の高さの差が、クランプ金具24のマンホール蓋押圧部29の上端と係合突起30の上面の高さの差に対して寸法誤差があると、図11に示すように、ボルト25を締め込んだ時にクランプ金具24が傾いて貫通孔31の軸線Aとボルト25の軸線Bが一致しない。
しかし、ボルト25はクランプ金具24へねじ込まれているわけではなく、ナット26とクランプ金具24は球面接触しているので、ナット26はクランプ金具24に対して、ナット26の軸線Cとボルト25の軸線Bが一致するように回動する。特に、互いに接触するクランプ金具24の上部球面33及びナット26の表面には滑りやすい被膜を形成してあるので、ボルト25の締め込みが進行するのに伴って、両者はスムーズに回転する。しかも、ボルト25の表面とナット26の表面(ネジ孔の表面)は異なる材質なので、長期間ねじ込んだままでも、いわゆる噛付きが生じることはない。従って、ボルト25とクランプ金具24との間、あるいはナット26の螺合部分での噛みつきがなく、マンホール蓋3を開ける際には簡単にボルト25を緩めることができる。
図12は実施例2を示す。
実施例2では、クランプ金具24の下面に、凹に湾曲した上部球面33’を形成し、ナット26の上端面に凸状の下部球面35を形成してある。クランプ金具24の上部球面33’とナット26の下部球面35は嵌合し、クランプ金具24が傾斜した状態でボルト25が締め込まれた時に上部球面33’に対して下部球面35が回動し、ナット26のネジ孔とボルト25の軸線が一致した状態を保つ。
その他の構成は、実施例1と同様である。
図13に示す実施例3では、クランプ金具24の下面に凹状の上部球面33’を形成する一方、ナット26をナット本体26aとナット本体26aの上に載せた別体のナットキャップ26bとで構成してある。ナット本体26aは、通常のナットと同じ構造のものであり、その上端面は平面である。ナットキャップ26bは、ナット本体26aと同じ平面形状を有し、その上面が凸状の下部球面35となっている。ナットキャップ26bの中心にはネジの無い貫通孔を形成してある。
その他の構造は実施例2と変わるところはない。
図14に示す実施例4では、クランプ金具24の下面に貫通孔31と同心状の凹陥部41を形成し、凹陥部41内に球面部材42を設けてある。球面部材42の中心には貫通孔31と連続する貫通孔31’を形成する。球面部材42の下面は凸状の上部球面33となっている。また、ナット26の上面は球面部材42の上部球面33と接触する平面となっている。
図15に示す実施例5は、実施例4と類似しているが、ナット26の上面が凹状の下部球面35’である点で異なっており、ナット26の下部球面35’と球面部材42の上部球面33が回動自在に係合している。
図16に示す実施例6では、球面部材42の下面が凹状の上部球面33’であり、ナット26の上面が凸状の下部球面35となっている。その他の構造は、実施例5と同様である。
図17に示す実施例7では、ナット26が、ナット本体26aと、ナットキャップ26bで構成される。クランプ金具24の下面に設けた球面部材42の下面は凸状の上部球面33であり、ナットキャップ26bの上面は凹状の下部球面35’である。
図18に示す実施例8では、ナット26の上面が凸状の下部球面35となっており、下部球面35と接触するクランプ金具24の下面が平面となっている。
図19に示す実施例9は、実施例8とほぼ同様の構造を有し、クランプ金具24の下面のナット26と接触する部分に凸状の上部球面33を形成してある点においてのみ異なっている。即ち、クランプ金具24とナット26は凸状の球面同士が接触している。
以上、実施例を説明したが、図2に示す実施例において、スプリング34及びカラー36は省くことができる。ナット26として、カラー36に当たってナット自身を押し上げるスプリングを備えたスプリング付きナットを用いてもよい。また、錆び付き防止及びステンレス製のボルト25との噛み付きを防ぐために、ナット26、クランプ金具24の材質をステンレスとは異なる不錆性の金属、例えば砲金とすることも可能である。
ナット抜け止め部材は、スプリングクリップ27に限定されず、ボルト25を貫通する割りピンや、ボルト25を横断して貫通させるピン等を用いることもできる。さらに、ナット26の回転を規制する回り止め部32は、ナット26が係合する角穴としてもよい。
1 立上げ管
2 環状枠
3 マンホール蓋
4 内蓋
5 クランプ装置
6 胴壁
7 下フランジ
8 上フランジ
9 テーパー面
10 溝
11 アンカーボルト
12 ボルト挿通孔
13 雌ねじ部材
14 圧抜孔
15 凹部
16 長孔
17 円筒体
18 底壁
19 鍔
19a パッキン
20 クランプ孔
21 把手
22 吸気孔
22a 吸気弁
23 排気孔
23a 排気弁
24 クランプ金具
25 ボルト
26 ナット
26a ナット本体
26b ナットキャップ
27 スプリングクリップ(ナット抜け止め部材)
28 ブロック
29 マンホール蓋押圧部
30 係合突起
31,31’ 貫通孔
32 回り止め部
33,33’ 上部球面
34 スプリング
35 下部球面
36 カラー
37 ゴムカバー
38 切欠き
39 充填突部
40 ガイド面
41 凹陥部
42 球面部材
43 位置決め用切欠き
44 位置決めピン
45 開口部
46 防臭パッキン

Claims (8)

  1. 地下埋設管内部と地上をつなぐ立上げ管の上端開口位置に固定された環状枠と、前記環状枠に嵌め込まれて前記立上げ管の上端開口部を塞ぐマンホール蓋と、マンホール蓋と環状枠とを上下方向に緊締するクランプ装置を備え、
    環状枠は内周面に内側に開いた係合溝を備え、
    マンホール蓋は、周縁部に上下方向に貫通し、マンホール蓋の径方向に長い長孔を複数有し、
    クランプ装置は、ボルトとクランプ金具とナットを備え、
    クランプ金具は、マンホール蓋の径方向に沿う方向の一方でマンホール蓋の下面に接する基部と、他方で前記係合溝に嵌入しこれと係合する係合部およびこれらの間に前記ボルトのねじ部外形よりも大きな径の貫通孔と貫通孔の下面側周囲にナットと当接する座部を有するブロックを備え、
    ボルトはマンホール蓋の上面側から前記の長孔に貫通させ、さらにクランプ金具を貫通させてその下部にナットを螺合できる長さを有し、
    ナットの上面と前記クランプ金具の座部とが球面接触する構造となっており、
    クランプ金具の基部がマンホール蓋の下面に当接され、係合部が環状枠の係合溝に係合された状態で、マンホール蓋と環状枠とがクランプ金具を前記のボルト・ナットによって前記球面接触構造を介在させて緊締されていることを特徴とした、
    マンホールのマンホール蓋装置。
  2. クランプ金具の下面に、ナットの回転を規制する回り止め部が形成されていることを特徴とした請求項1に記載のマンホールのマンホール蓋装置。
  3. ボルトの下端部にナットの抜け止め部を設けてあることを特徴とした請求項2に記載のマンホールのマンホール蓋装置。
  4. ナットの抜け止め部は、抜け止め位置にあるナットによって定まるクランプ金具の係合部位置が環状枠の溝に抜挿可能な高さとなる位置に設けられていることを特徴とした請求項3に記載するマンホールのマンホール蓋装置。
  5. マンホール蓋とクランプ金具の間に、クランプ金具を常時下方へ押圧するスプリングが介在されていることを特徴とした請求項1〜4のいずれか一つに記載のマンホールのマンホール蓋装置。
  6. 前記ナットとナット抜け止め部材の間において、ボルトの外周に円筒形のカラーを嵌合してあることを特徴とした請求項3〜5のいずれか一つに記載のマンホールのマンホール蓋装置。
  7. 前記ボルトとナットあるいはクランプ金具との接触部が噛付き防止構造となっていることを特徴とした請求項1〜6のいずれか一つに記載のマンホールのマンホール蓋装置。
  8. 少なくとも、環状枠と内蓋との間の間隙、内蓋の円筒体に設けたクランプ孔の縁とクランプ金具との間の間隙が防臭パッキンで封鎖されていることを特徴とした請求項1〜7のいずれか一つに記載のマンホールのマンホール蓋装置。
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