JP2014173026A - 軽油の水素化精製方法 - Google Patents

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浩幸 関
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Abstract

【課題】高い脱硫活性を示す、軽油の水素化精製方法を提供する。
【解決手段】 アルミナを含む耐火性無機酸化物に有機溶媒に溶解したチタンアルコキシドを原料としてゾルゲル法にてチタンをチタニア換算で耐火性無機酸化物に対して0.5〜15質量%担持した後、乾燥および/または焼成工程を経て調製された担体に、モリブデンおよびコバルト、またはモリブデンおよびニッケルからなる活性金属を担持した後、焼成して得られた触媒を用いて、水素気流下で軽油中の硫黄を除去することを特徴とする軽油の水素化精製方法。
【選択図】なし

Description

本発明は水素の存在下で軽油中の硫黄を除去する水素化精製方法に関する。
近年、環境に優しい燃料として、硫黄含有量が低いクリーン液体燃料への要求が高まってきている。燃料油製造業界においても既に種々のクリーン燃料製造法が検討されている。特にディーゼルにおいては硫黄分10ppm以下の規制があり、そのため石油会社は触媒の改良や設備の増設によりクリーン燃料を製造する体制をとってきた。
一般にディーゼルの主基材は常圧蒸留装置から留出する軽油留分である。従って、硫黄分の低いクリーンなディーゼルを製造するためには、水素化精製装置により硫黄分を除去する必要がある。
一般に軽油の水素化精製は固定床反応塔に脱硫触媒を充填し、水素気流中、高温高圧の反応条件下で行なわれる。脱硫触媒としてはアルミナを主成分とした耐火性無機酸化物を担体として、そこに活性金属であるタングステン、モリブデン、ニッケルおよびコバルトが担持されたものがよく用いられる。この時の脱硫活性は担体の種類、活性金属の種類や量に大きく影響される。
担体の種類に着目した場合、チタニア担体は、アルミナ担体と比べ高脱硫性能を示すことが知られているが、一般的に比表面積が小さく、高価であり、また高温での熱安定性が低いといった問題があった。そのため、チタニア担体よりもアルミナ−チタニアの複合酸化物としてよく使用されてきた。(特許文献1〜4参照)その調製方法としては、水溶性チタニア化合物をアルミナ担体に担持させてアルミナ−チタニア担体を調製する製法(特許文献1参照)などが知られている。また、アルミナ調製時にチタニアを混合させアルミナ中にチタニアを高分散させる製法(特許文献4参照)などもある。
しかしながら、上述した製法で得られた担体の表面積は、チタニア担体よりも大きいものの、アルミナ担体の表面積と比較して大きく減少する。この表面積の減少により、担持可能な活性金属量が限定される為、触媒の脱硫性能も制限される事になる。
チタニアを含有し、かつ表面積の低下を抑制した担体を調製する方法として化学蒸着法(CVD法)があり、非特許文献1にて開示されている。触媒の商業製造を考えた場合、CVD法によるチタニアを含有した触媒の価格は高価となるので実用的でない。
特開2012−007098号公報 特開平10−118495号公報 特公昭59−027615号公報 特開2005−262173号公報
Catalysis Today,63,123−131(2000)
軽油の水素化精製触媒においては長年の研究開発にも拘らず、高い脱硫活性を満足する触媒技術はいまだに未完成である。その理由として、複数ある脱硫反応経路とそれらに有効な活性点構造が不明確であること、更に担体組成の違いが脱硫活性に異なる影響を与えることが原因と考えられる。
触媒性能として高い脱硫活性が得られないと軽油の水素化精製処理量が下がることになる。すなわち、高い脱硫活性が満足されないと、生産性が悪化する。
本発明の目的は、高い脱硫活性を持つ軽油の水素化精製方法を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、アルミナを含む耐火性無機酸化物に特定のチタン化合物を原料としてゾルゲル法にてチタンを担持した担体を得、該担体に特定の活性金属を担持した触媒を用いることで、上述の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、アルミナを含む耐火性無機酸化物に有機溶媒に溶解したチタンアルコキシドを原料としてゾルゲル法にてチタンをチタニア換算で耐火性無機酸化物に対して0.5〜15質量%担持した後、乾燥および/または焼成工程を経て調製された担体に、モリブデンおよびコバルト、またはモリブデンおよびニッケルからなる活性金属を担持した後、焼成して得られる触媒を用いて、水素気流下で軽油中の硫黄を除去することを特徴とする軽油の水素化精製方法に関する。
本発明の水素化精製方法により、軽油中の硫黄を高度に除去することができる。
以下に本発明を詳述する。
本発明の軽油の水素化精製方法に用いられる触媒は、アルミナを含む耐火性無機酸化物に、有機溶媒に溶解したチタンアルコキシドを原料としてゾルゲル法にてチタンを担持した後、乾燥および/または焼成工程を経て調製された担体に、モリブデンおよびコバルト、またはモリブデンおよびニッケルからなる活性金属を担持した後、焼成して得られる触媒である。
アルミナを含む耐火性無機酸化物としては、通常用いられるアルミナを主成分として含む耐火性無機酸化物であれば良く特に制限されないが、アルミナ、シリカ・アルミナなどが挙げられる。特に、シリカを3〜20質量%、好ましくは5〜15質量%含んだシリカ−アルミナ複合酸化物を用いると本発明の効果が大きいため好ましい。シリカが3質量%未満または20質量%を超えると最終的に得られた触媒の脱硫性能が低下する傾向にあるので好ましくない。
触媒担体は、アルミナを含む耐火性無機酸化物に、有機溶媒に溶解したチタンアルコキシドを原料としてゾルゲル法にてチタンを担持した後、乾燥および/または焼成工程を経て調製される。
すなわち、本発明におけるチタンの担持は、従来のチタン含有水溶液を用いた含浸法または共沈法とは異なり以下のように行う必要がある。
チタンを担持するためのチタン原料は、有機溶媒に溶解したチタンアルコキシドに限定される。チタンアルコキシドは一般式Ti(OR)(ここで、Rはアルキル基を示す。)で表される化合物であり、特に限定されないが、炭素数1〜8のアルキル基を有するチタンアルコキシドが好ましい。炭素数が8を超えると所定量のチタンを担持するのに必要な時間が長くなり、製造効率が低下する傾向にある。Rとしては、例えばメチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基などを挙げることができる。
チタンアルコキシドを溶解する有機溶媒は特に限定されるものではないが、具体的にはエタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテルなどのエーテル類、ヘキサン、トルエンなどの炭化水素類を挙げることができる。この中でも、価格の観点またはチタンアルコキシドの反応性制御の点からエタノールおよびヘキサンが好ましい。
有機溶媒に溶解したチタンアルコキシドは、ゾルゲル法にてアルミナを含む耐火性無機酸化物へ担持される。
具体的には、アルミナを含む耐火性無機酸化物を、チタンアルコキシドを溶解した非水溶液にその全体が浸るように入れ、0.5時間〜24時間程度放置する。この時、超音波照射を行うことで所定量のチタンを担持するのに必要な放置時間を短縮することができる。
なお、この時用いられる耐火性無機酸化物は成型体であれば、その形状および長さは制限されることなく使用できる。ただし、アルミナを含む耐火性無機酸化物(成型体)の平均細孔径は50〜180Åであることが好ましい。50Å未満では軽油中の硫黄化合物が触媒の細孔に入りにくくなり、また180Åを超えると表面積が小さくなるため活性金属が凝集し易くなり、結果として脱硫性能が低下する傾向にある。
なお、耐火性無機酸化物の平均細孔径は水銀圧入法により測定したものであり、水銀の表面張力480dyne/cm、接触角150°を用いて計算した値である。
所定時間放置した後、溶液をデカンテーションまたは濾過等を行い有機溶媒等の大部分を除去する。その後、担体を通常30〜150℃、好ましくは50〜130℃で0.5〜10時間程度乾燥し、有機溶媒等を完全に除去する。30℃未満では溶媒除去が不十分であり、150℃を超えても溶媒除去効果が小さいので、それぞれ好ましくない。
乾燥後、通常300〜550℃、好ましくは350〜500℃で、空気中にて焼成することで、乾燥のみの場合と比較して高い脱硫活性が得られる。300℃未満または550℃を超えると脱硫活性が低下する傾向にあるので、それぞれ好ましくない。
上記のようにして本発明における担体が得られる。担体中のチタンの含有量は、その酸化物(TiO)換算で0.5〜15質量%であることが好ましい。0.5質量%未満の場合、高い脱硫活性および脱窒素活性が得られにくくなる傾向にあるので好ましくない。また15質量%を超えた場合、脱硫活性が減少する傾向にあると共に、触媒価格が高価になるので好ましくない。
本発明においては、上記方法にて得られた担体にモリブデンおよびコバルト、またはモリブデンおよびニッケルの2種類の金属を担持する必要がある。これら活性金属を担持する方法は通常使用される方法であれば良く特に制限されないが、例えば含浸法を挙げることができる。金属成分の担持量はそれぞれ以下の通りである。
モリブデンの担持量は、触媒に対し、酸化物(MoO)換算で、好ましくは10〜25質量%であり、より好ましくは16〜23質量%である。10質量%未満では活性点が不足し、また25質量%を超えるとモリブデンが凝集し易くなり、結果として脱硫性能が低下する傾向にあるので好ましくない。
コバルトの担持量は、触媒に対し、酸化物(CoO)換算で、好ましくは0.5〜6.0質量%であり、より好ましくは1.5〜5.0質量%である。0.5質量%未満、または6.0質量%を超えると、脱硫性能が低下する傾向にある。
ニッケルの担持量は、触媒に対し、酸化物(NiO)換算で、好ましくは0.5〜5.0質量%であり、より好ましくは1.0〜4.5質量%である。0.5質量%未満、または5.0質量%を超えると、脱硫性能が低下する傾向にある。
モリブデンおよび助触媒(コバルト、ニッケル)は同時に担持しても、別々に担持しても良い。いずれの場合も脱硫性能に大きな違いは見られない。
また、活性金属とともにリンを担持することで、脱硫性能を向上させることができるので好ましい。リンの担持量はモリブデンに対して0.05〜0.50mol/molが好ましく、より好ましくは0.10〜0.40mol/molである。0.05mol/mol未満または0.50mol/molを超えると脱硫活性が低下する傾向にあるので、それぞれ好ましくない。
リンの担持法は特に限定されないが、例えば、活性金属を含浸する溶液にリンの化合物添加し、活性金属と共に担持する方法が好ましく採用される。
活性金属担持後は、420〜650℃、好ましくは450〜600℃で通常1〜3時間、空気中で焼成し担持した金属成分を酸化物へ変換する。420℃未満または650℃を超えると脱硫活性が低下する傾向にあるので、それぞれ好ましくない。
本発明は、上記により製造した触媒を用いて、水素気流下で軽油を水素化精製することにより、軽油中の硫黄を高度に除去することができる。
本発明において軽油とは、石油精製における常圧蒸留装置や分解装置で処理した際に留出し、沸点が260〜360℃の留分を70容量%以上含んだ留分をいう。常圧蒸留塔で処理される油は特に限定されないが、例えば石油系の原油、オイルサンド由来の合成原油、石炭液化油、ビチュメン改質油などを挙げることができる。
本発明における軽油の水素化精製は、通常用いられる方法であれば良く特に制限されるものではなく、例えば固定床反応装置に触媒を充填、さらに予備硫化処理をした後に、水素雰囲気下、高温高圧条件で行う方法が挙げられる。
予備硫化処理は、従来より製油精製で実施されている定法で行う事ができる。即ち、反応装置に充填された触媒を200〜350℃の範囲にて、水素気流下で硫化水素ガス、ジメチルジスルフィドまたは直留軽油など硫黄を含んだ化合物を用いて金属成分を酸化物から硫化物へと変換する。
軽油の水素化精製における反応温度は通常300〜420℃である。300℃未満では脱硫が著しく低下する傾向にあり実用的でない。また、420℃を超えると触媒劣化が顕著になると共に、反応装置の耐熱温度(通常約425℃)に近づく為、好ましくない。
軽油の水素化精製における反応圧力(水素分圧)は3〜10MPaであることが好ましく、より好ましくは4〜7MPaである。3MPa未満では脱硫が著しく低下する傾向にあり、また、10MPaを超えると水素消費が大きくなり運転コストが増加するので好ましくない。
軽油の水素化精製における液空間速度は特に制限されないが、0.3〜4.0h−1であることが好ましく、より好ましくは0.5〜3.5h−1である。0.3h−1未満では処理量が低いので生産性が低くなり実用的ではない。また、4.0h−1を超えると反応温度が高くなり、触媒劣化が速くなるので好ましくない。
軽油の水素化精製における水素/油比は120〜400Nm/kLであることが好ましく、より好ましくは150〜320Nm/kLである。水素/油比が120Nm/kL未満では脱硫率が低下するので好ましくない。また、400Nm/kLを超えても脱硫活性に大きな変化がなく、運転コストが増加するだけなので好ましくない。
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[水素化脱硫触媒aの調製]
塩基性アルミニウム塩水溶液と酸性アルミニウム塩水溶液とを中和して得られたアルミナ水和物スラリー(Al換算で3kg)を洗浄して副生塩を除去し、得られたアルミナ水和物をpH10.5に調整し、95℃で10時間熟成した。熟成終了後のスラリーを脱水し、所定の水分量までニーダーで濃縮捏和し、アルミナ捏和物を得た。得られたアルミナ捏和物に硝酸190gを添加し、再度所定の水分量まで濃縮捏和した後、1.8mmの円柱形状に成型し110℃で乾燥した。乾燥した成型品は550℃の温度で3時間焼成し、アルミナを得た。
アルミナの平均細孔径を測定すると100Åであった。本発明での平均細孔径は、水銀圧入法により測定したものであり、水銀の表面張力480dyne/cm、接触角150°を用いて計算した値である。
上記アルミナ1kgおよびエタノール2Lを5L容器に入れ、10分間超音波照射した。その後、Ti(OiPr)を300g含むエタノール溶液1.3Lを加え、1分間超音波照射した後、3時間静置した。静置後、デカンテーションによる溶媒除去およびエタノール洗浄を行い、得られた固形物を空気中、120℃で3時間乾燥し、更に480℃で2時間焼成する事でチタニアを含む担体(チタニア−アルミナ担体)を得た。この担体中のチタニア含有量は4重量%であった。
次いで三酸化モリブデン258g、塩基性炭酸コバルト54gをイオン交換水で懸濁し、この懸濁液にリンゴ酸81gを加えて溶解させた含浸液を得、前述の担体1kgに噴霧含浸させた。この含浸品を乾燥した後、480℃で1時間焼成して目的の触媒aを得た。この触媒における酸化モリブデンおよび酸化コバルトの担持量は、触媒に対し、それぞれ20重量%および2.5重量%であった。
[水素化脱硫触媒bの調製]
Ti(OiPr)を800g使用したこと以外は触媒aと同様の調製を行い、チタニア−アルミナ担体を得た。この担体中のチタニア含有量は10.5重量%であった。
触媒の調製は触媒aと同様にして、触媒bを得た。この触媒における酸化モリブデンおよび酸化コバルトの担持量は、触媒に対し、それぞれ20重量%および2.5重量%であった。
[水素化脱硫触媒cの調製]
担体として触媒aと同様のチタニア−アルミナ担体を用い、触媒の調製は、三酸化モリブデン228g、塩基性炭酸ニッケル69g、リンゴ酸95gを用いたこと以外は触媒aと同様にして調製を行い、触媒cを得た。この触媒における酸化モリブデンおよび酸化ニッケルの担持量は、触媒に対し、それぞれ18重量%および3.0重量%であった。
[水素化脱硫触媒dの調製]
担体として触媒aと同様のチタニア−アルミナ担体を用い、触媒の調製は、三酸化モリブデン268g、塩基性炭酸コバルト56g、リンゴ酸の代わりにリン酸65gを用いたこと以外は触媒aと同様にして調製を行い、触媒dを得た。この触媒における酸化モリブデンおよび酸化コバルトの担持量は、触媒に対し、それぞれ20重量%および2.5重量%であった。
[水素化脱硫触媒eの調製]
触媒aのアルミナ調製において、アルミナ捏和物に硝酸を添加しなかったこと、市販シリカゾルS−20L(日揮触媒化成製)1.5kgを添加したこと以外は同様の操作を行い、シリカ含有量が10重量%のシリカ−アルミナを得た。アルミナの代わりにこのシリカ−アルミナを用いた以外は触媒aと同様の調製を行い、チタニア−シリカ−アルミナ担体を得た。このチタニア−シリカ−アルミナ担体中のチタニア含有量は4重量%であった。
担体として上記チタニア−シリカ−アルミナ担体を用いた以外は触媒aと同様の調製を行い、触媒eを得た。この触媒における酸化モリブデンおよび酸化コバルトの担持量は、触媒に対し、それぞれ20重量%および2.5重量%であった。
[水素化脱硫触媒fの調製]
Ti(OiPr)の代わりにTi(OnBu)を650g使用し、静置時間を3時間から6時間に変更したこと以外は触媒aと同様の調製を行いチタニア−アルミナ担体を得た。この担体中のチタニア含有量は8.2重量%であった。
触媒の調製は、触媒cと同様の調製を行い、触媒fを得た。この触媒における酸化モリブデンおよび酸化ニッケルの担持量は、触媒に対し、それぞれ18重量%および3.0重量%であった。
[水素化脱硫触媒gの調製]
担体として、チタニア−アルミナ担体の代わりにチタニア担持前のアルミナを用いたこと以外は、触媒aと同様の調製を行い、触媒gを得た。この触媒における酸化モリブデンおよび酸化コバルトの担持量は、触媒に対し、それぞれ20重量%および2.5重量%であった。
[水素化脱硫触媒hの調製]
担体調製において、塩基性アルミニウム塩水溶液を中和する酸溶液として酸性アルミニウム塩水溶液に硫酸チタニル水溶液を加えた溶液を用いたこと以外は触媒aと同様の調製を行い、チタニア−アルミナ担体を得た。担体中のチタニア含有量は4重量%であった。
触媒の調製は、触媒aと同様の調製を行い、触媒hを得た。この触媒における酸化モリブデンおよび酸化コバルトの担持量は、触媒に対し、それぞれ20重量%および2.5重量%であった。
[水素化脱硫触媒iの調製]
担体調製において、アルミナ捏和物に市販のチタニア粉TA−300(富士チタン(株)製)を添加したこと以外は触媒aと同様の調製を行い、チタニア−アルミナ担体を得た。担体中のチタニア含有量は4重量%であった。
触媒の調製は、触媒aと同様の調製を行い、触媒iを得た。この触媒における酸化モリブデンおよび酸化コバルトの担持量は、触媒に対し、それぞれ20重量%および2.5重量%であった。
[実施例1]
触媒a100mlを固定床反応装置に充填し、HSを3容量%含んだ水素気流下、320℃で20時間予備硫化処理を行い、触媒を活性化した。その後、直留軽油(密度:0.8493g/ml、硫黄分:1.3重量%、窒素分:105重量ppm)を通油し、水素気流下、液空間速度1.36h−1、水素分圧6.0MPa、水素/油比150Nm/kL、反応温度330℃、340℃、350℃にて水素化精製を実施した。各反応温度にて得られた生成油の硫黄分を表1に示す。
[実施例2]
触媒bを用いたこと以外は、実施例1と同様の予備硫化および水素化精製を実施した。各反応温度にて得られた生成油の硫黄分を表1に示す。
[実施例3]
触媒cを用いたこと以外は、実施例1と同様の予備硫化および水素化精製を実施した。各反応温度にて得られた生成油の硫黄分を表1に示す。
[実施例4]
触媒dを用いたこと以外は、実施例1と同様の予備硫化および水素化精製を実施した。各反応温度にて得られた生成油の硫黄分を表1に示す。
[実施例5]
触媒eを用いたこと以外は、実施例1と同様の予備硫化および水素化精製を実施した。各反応温度にて得られた生成油の硫黄分を表1に示す。
[実施例6]
触媒fを用いたこと以外は、実施例1と同様の予備硫化および水素化精製を実施した。各反応温度にて得られた生成油の硫黄分を表1に示す。
[比較例1]
触媒gを用いたこと以外は、実施例1と同様の予備硫化および水素化精製を実施した。各反応温度にて得られた生成油の硫黄分を表1に示す。
[比較例2]
触媒hを用いたこと以外は、実施例1と同様の予備硫化および水素化精製を実施した。各反応温度にて得られた生成油の硫黄分を表1に示す。
[比較例3]
触媒iを用いたこと以外は、実施例1と同様の予備硫化および水素化精製を実施した。各反応温度にて得られた生成油の硫黄分を表1に示す。
Figure 2014173026
以上の結果より、チタンアルコキシドを原料としてゾルゲル法にて担体にチタニアが添加された触媒は、他の方法で添加された触媒よりも高い脱硫活性を有する事がわかる。更に、担体がシリカを含むとき、または金属担持液にリンが含まれるとき、その効果が大きい事がわかる。

Claims (5)

  1. アルミナを含む耐火性無機酸化物に有機溶媒に溶解したチタンアルコキシドを原料としてゾルゲル法にてチタンをチタニア換算で耐火性無機酸化物に対して0.5〜15質量%担持した後、乾燥および/または焼成工程を経て調製された担体に、モリブデンおよびコバルト、またはモリブデンおよびニッケルからなる活性金属を担持した後、焼成して得られる触媒を用いて、水素気流下で軽油中の硫黄を除去することを特徴とする軽油の水素化精製方法。
  2. 耐火性無機酸化物がアルミナ、またはシリカを3〜20重量%含有するシリカ・アルミナであることを特徴とする請求項1に記載の軽油の水素化精製方法。
  3. 活性金属とともにリンがモリブデンに対して0.05〜0.5mol/mol担持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の軽油の水素化精製方法。
  4. 担体調製時の焼成工程における焼成温度が300〜550℃であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軽油の水素化精製方法。
  5. 水素化精製における反応温度が300〜420℃、水素分圧が3〜10MPa、液空間速度が0.3〜4.0h−1、水素/油比が120〜400Nm/kLであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の軽油の水素化精製方法。
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