JP2014172972A - 潤滑油製造装置および添加剤投入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多品種少量型の潤滑油製造であっても、廃油率を低減し得る、潤滑油製造装置および添加剤投入装置を提供すること。
【解決手段】潤滑油製造装置10は、撹拌手段23と温度調節手段24を備え、内部に潤滑基油および添加剤を投入して、潤滑油を調合する調合槽20と、調合を終えた潤滑油を貯留する貯留槽30と、貯留槽30に貯留した潤滑油を容器に充填するための充填機40と、を備え、調合槽20の下方に貯留槽30が位置し、かつ、貯留槽30の下方に充填機40が位置するように配置されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、潤滑油製造装置および添加剤投入装置に関する。
複数種類の原料を混合して多品種の製品を少量生産する製造設備として、多品種少量型の潤滑油製造設備が知られている。
多品種少量型の潤滑油製造設備では、基油タンクから原料を移送し、必要に応じて添加剤を添加して、バッチ式や連続式の調合槽によって混合することで調合される。調合を終えた潤滑油は、貯留槽で貯留され、充填ラインを介してドラム缶などに充填されて、製品として出荷される。
多品種少量型の潤滑油製造設備では、原料や製品の切り替えを頻繁に行う必要があり、その一方で、昨今は特に性状制約も厳しくなってきている。それ故、前工程と後工程とで、製造する製品の品種が異なる場合、その都度、製造設備の接液部を洗浄する必要がある。
例えば、潤滑油分野ではないが、塗料混合装置において、原料や添加剤を貯留したタンクを1階層或いは2階層に設置し、配管を介して、調合槽に接続した構成が知られている(特許文献1参照)。
特開平11−151460号公報
しかし、上記特許文献1に記載の混合装置の構成では、設置する機器間には間隔があり、移送のために長い配管を接続する必要があった。また、配管が設置される位置の高低差などによって配管中に移送する液が残る箇所、いわゆるポケット部が生じることがあった。このように、長い配管で接続され、配管にポケット部が生じるような混合装置の構成を、多品種少量型の潤滑油製造設備に適用する場合、異なる品種への製品製造切替えの際には、多量の洗浄油を使用して洗浄を行う必要がある。
また、上記構成では、移送残油が洗浄によって廃油されることになるため、製品製造における廃油率が高まるという問題がある。
本発明の目的は、多品種少量型の潤滑油製造であっても、廃油率を低減し得る、潤滑油製造装置および添加剤投入装置を提供することである。
前記課題を解決すべく、本発明は、以下のような潤滑油製造装置および添加剤投入装置を提供するものである。
本発明の潤滑油製造装置は、撹拌手段と温度調節手段を備え、内部に潤滑基油および添加剤を投入して、潤滑油を調合する調合槽と、前記調合を終えた潤滑油を貯留する貯留槽と、前記貯留槽に貯留した前記潤滑油を容器に充填するための充填機と、を備え、前記調合槽の下方に前記貯留槽が位置し、かつ、前記貯留槽の下方に前記充填機が位置するように配置されたことを特徴とするものである。
この発明では、調合槽の下方に貯留槽が位置し、かつ、貯留槽の下方に充填機が位置するように配置されている。調合槽、貯留槽、および、充填機が縦方向に並んだ配置にすることで、従来の潤滑油製造設備と比較して、各工程間の潤滑油移送のための配管長さを短くできる。そのため、配管が設置される位置の高低差などによって配管中に潤滑油が残る箇所、いわゆるポケット部が削減されるため、結果として、配管の長さに起因する残液を低減できる。
また、上記各工程の配置では、潤滑油は上方から下方へと、例えば、調合槽から貯留槽への潤滑油の移送では、移送前の調合槽底部から排出して、移送先の貯留槽上部へと供給されることになる。また貯留槽から充填機への潤滑油の移送も同様に行われる。このような潤滑油の移送では、従来のポンプ吸い上げによる移送と比較して、移送前の槽中に残留される残液を低減できる。
以上のことから、上記各工程の配置により、移送に伴う残液による廃油を最小限に抑制できる。
また、調合槽、貯留槽、および、充填機が縦方向に並んだ配置にすることで、各工程間の潤滑油移送は、潤滑油の自重により行われる。結果として、上記各工程間における潤滑油移送のためのポンプなどの移送手段が不要となる。したがって、異なる品種への製品製造切替えの際の、調合済み潤滑油間におけるコンタミネーションによる品質トラブルを低減できる。また、ポンプなどの移送手段を設けることで生じていた保全管理が軽減される。さらに、従来、ポンプなどの移送手段で消費していた電力が削減されるため、製造コストを削減できる。
上述したように、従来の潤滑油製造設備に比較して、配管長さを短くでき、また、ポンプなどの移送手段が不要であるため、異なる品種への製品製造切替えの際に行われる洗浄作業も軽微で済み、また洗浄に必要な洗浄油量を削減できる。
また、調合槽、貯留槽、および、充填機が縦方向に並んだ構成とすることで、全ての工程に用いる機器を1階層上に設置していた従来の潤滑油製造設備と比較して、潤滑油製造装置の必要投影面積が極小化される。したがって、このような潤滑油製造装置を設置するのに必要な、必要敷地面積を大幅に削減することができ、敷地の有効活用が図れる。
本発明の潤滑油製造装置においては、前記調合槽1槽に対して、前記貯留槽が、第1貯留槽および第2貯留槽の少なくとも2槽から構成されていることが好ましい。
この発明では、調合槽1槽に対して、貯留槽が、第1貯留槽および第2貯留槽の2槽からなる。上記構成では、第1貯留槽および第2貯留槽のいずれかが、空の状態になっていれば、調合槽で調合した潤滑油を空の状態の貯留槽に移送することができる。そのため、異なる品種への製品製造切替えに際しても、潤滑油製造設備の製造効率を落とすことなく運用が可能となる。また、調合槽で潤滑油を調合中であっても、充填作業を並行して行うことができる。更に、設備をコンパクトにできるため、初期投資額も従来の潤滑油製造設備と比較して少額で済む。
本発明の潤滑油製造装置においては、前記複数の貯留槽の槽形状が同一形状で構成されていることが好ましい。
この発明では、前記第1貯留槽および前記第2貯留槽は同一の槽形状で構成されている。この場合には、貯留槽自体の量産コストを低減でき、潤滑油製造設備全体の初期投資額を抑えることができる。
本発明の潤滑油製造装置においては、前記貯留槽を構成する各槽が、少なくとも前記調合槽と同一容量に構成されていることが好ましい。
この発明では、貯留槽を構成する各槽が、少なくとも調合槽と同一容量に構成されている。上記構成では、貯留槽を構成する各槽の容量を、調合槽の容量と同一かまたはそれ以上の容量としているので、調合槽から貯留槽へと調合済みの潤滑油を移送する際に、移送した潤滑油によって貯留槽がオーバーフローすることがない。
本発明の潤滑油製造装置においては、前記複数の貯留槽の槽形状が前記調合槽の槽形状と同一形状で構成されていることが好ましい。
この発明では、複数の貯留槽の槽形状が調合槽の槽形状と同一形状で構成されている。上記構成では、調合槽、貯留槽の量産コストを低減でき、潤滑油製造設備全体の初期投資額をさらに抑えることができる。
本発明の潤滑油製造装置においては、前記調合槽に、乾燥空気供給ノズルが設けられていることが好ましい。
この発明では、調合槽に、乾燥空気供給ノズルが設けられている。上記構成では、潤滑油調合中に、調合槽内に乾燥空気供給ノズルから乾燥空気を適宜送気できる。これにより、調合槽底部に重質の添加剤が滞留している場合には、送り込まれた乾燥空気によって滞留添加剤が、上方側へと押し上げられる。そのため、重質の添加剤滞留による混合不良が防止され、潤滑油の調合精度を向上させることができる。
また、従来は、滞留添加剤に対して、潤滑油調合中に、調合槽底部から滞留添加剤を含む半製品を抜き出し、この抜き出した半製品を、ポンプなどを使用して調合槽の上部から戻す循環工程を併用することで品質の均一性を確保していたが、本実施形態では、その循環工程を設ける必要がない。
本発明の潤滑油製造装置においては、前記調合槽および前記貯留槽の槽底部がすり鉢形状であり、その下端部に排出口が設けられることが好ましい。
この発明では、調合槽および貯留槽の槽底部がすり鉢形状であり、その下端部には排出口が設けられている。
上記構成では、潤滑油はその自重によって槽底部のすり鉢状の斜面に沿って排出口へと流れ落ちるので、移送前の槽中に残留される残液をより低減できる。
本発明の潤滑油製造装置においては、前記乾燥空気供給ノズルが前記調合槽の前記排出口の側面に接続され、前記乾燥空気供給ノズルは、その送気方向が前記調合槽の下方に位置する前記貯留槽側に向けて設けられることが好ましい。
この発明では、乾燥空気供給ノズルは、その送気方向が調合槽の下方に位置する貯留槽側に向けて設けられている。上記構成では、乾燥空気供給ノズルよりも下方の位置に重質の添加剤が滞留していても、貯留槽側に向けて乾燥空気を送気することで、滞留添加剤を上方側へと押し上げることができる。そのため、重質の添加剤滞留による混合不良が防止され、潤滑油の調合精度をより向上させることができる。
本発明の添加剤投入装置は、上記本発明の潤滑油製造装置の前記調合槽に、添加剤ドラムから前記添加剤を投入するための添加剤投入装置であって、前記添加剤ドラムを載置するとともに、載置された前記添加剤ドラムを傾斜させる傾斜手段と、前記添加剤ドラムの重量を計測する重量計測手段とを備えた添加剤供給装置と、前記添加剤ドラム中の添加剤を前記調合槽へと移送する移送ポンプと、前記添加剤ドラムから前記調合槽への前記添加剤の移送量を調整可能な調整弁と、前記添加剤供給装置、前記移送ポンプ、および、前記調整弁に電気的に接続され、前記添加剤ドラムから前記調合槽への前記添加剤の移送を制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
この発明では、添加剤供給装置と、移送ポンプと、調整弁と、制御手段を備えている。上記構成では、移送ポンプの圧力による押出によって添加剤を移送するため、調合槽から離れた位置、例えば、地上に配置した添加剤ドラムからであっても、高い位置に配置されている調合槽へと添加剤を移送することが可能となる。また、所望の設定値を設定することによって、制御手段の制御によって、設定値通りの投入量で添加剤が投入されるため、効率的に添加剤を投入することができる。
第1実施形態における潤滑油製造装置の概略図である。 調合槽底部の排出口付近における部分拡大構成図である。 第2実施形態における添加剤投入装置の概略図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る第1実施形態の潤滑油製造装置を図面に基づいて説明する。
[潤滑油製造装置の構成]
図1に、第1実施形態における潤滑油製造装置の概略図を示す。
図1に示すように、本実施形態の潤滑油製造装置10は、調合槽20、貯留槽30、および、充填機40を備えている。そして調合槽20の下方には貯留槽30が位置し、かつ、貯留槽30の下方には充填機40が位置するように配置されている。即ち、調合槽20、貯留槽30、および、充填機40が縦に並ぶような配置になっている。
[調合槽]
調合槽20は、その内部に原料となる潤滑基油および添加剤が投入され、これらの混合液から潤滑油を調合するための槽である。
調合槽20の上部20aには、調合する潤滑油の主原料である潤滑基油を投入するための潤滑基油投入手段21と、調合する潤滑油の副原料である添加剤を投入するための添加剤投入手段22とが接続されている。
調合槽20は、内部に投入した潤滑基油および添加剤からなる混合液を均一に混合するための撹拌手段23と、調合中の混合液の温度を制御するための温度調節手段24を備えている。
撹拌手段23は、回転軸23aの周りに回転羽根23bを備えた、従来の調合槽で使用される、一般的な回転式撹拌機が好ましく用いられる。撹拌手段23による回転数や回転羽根23bの形状、回転羽根23bの数は特に問わない。
撹拌手段23では、回転羽根23bの回転により調合槽20に投入した潤滑基油および添加剤からなる混合液に所定の流れを生じさせ、調合槽20に投入した潤滑基油と添加剤とを均一に混合させている。
温度調節手段24は、その内部に冷却媒体を供給するための供給側配管24a、調合槽20内部で調合中の混合液の温度を制御するための制御配管24b、および、制御配管24b内を通した冷却媒体を排出するための排出側配管24cを備えている。
供給側配管24aは、調合槽20の側面上部に貫通して設けられている。制御配管24bは、その一方が、供給側配管24aに接続されており、調合槽20内部を渦巻状に設けられている。排出側配管24cは、制御配管24bの他方に接続されており、調合槽20の側面下部に貫通して設けられている。
この温度調節手段24では、例えば供給側配管24aからスチームが供給される。供給されたスチームは、制御配管24b中に通じさせることで、調合槽20中の混合液との熱交換を行わせている。この熱交換によりスチームは凝縮して凝縮水となる。そして、熱交換によって凝縮した凝縮水を排出側配管24cから排出することで、調合中の潤滑基油および添加剤からなる混合液の温度を一定の温度域に制御している。
また、供給側配管24aには、スチームの供給量を調節するための調節弁42が設けられている。
調合槽20は、調合した潤滑油の全量を次工程の貯留槽30へと移送するために、その底部20bがすり鉢状に形成されているとともに、その下端には排出口25が設けられている。また排出口25は、配管26を介して貯留槽30に接続されている。配管26に使用可能な材料としては、設備のライフサイクルコストの観点から、炭素鋼またはオーステナイト系ステンレス鋼が好ましい。
調合槽20の底部には、調合槽20内部の温度を検知するための温度センサー41が設置されている。この温度センサー41は調整弁42と電気的に接続され、検知した温度の信号を調節弁42に発信するように構成されている。
また、調合槽20底部には、図示しないが、洗浄を行った際の洗浄油を排出するためのドレンが設けられている。
図2に、調合槽底部の排出口付近における部分拡大構成図を示す。
図2に示すように、調合槽20の底部20bに設けられた排出口25の側面には、調合槽20に乾燥空気を供給するための乾燥空気供給ノズル27が接続されている。乾燥空気供給ノズル27は、送気する乾燥空気の流れが貯留槽30側に向くように、調合槽20側に鋭角な傾斜をもって形成されている。
[貯留槽]
図1に戻って、貯留槽30は、前述した調合槽20において調合を終えた潤滑油を貯留するための槽である。貯留槽30は、調合槽20の下方に位置するように配置されている。
貯留槽30は、第1貯留槽31および第2貯留槽32の2槽から構成されている。また、第1貯留槽31および第2貯留槽32はそれぞれ同一の槽形状で構成されている。また、貯留槽30を構成する各槽31,32は、少なくとも調合槽20と同一容量に構成されている。
調合槽20の排出口25に接続された配管26は分岐して、一方は第1貯留槽31の上部31aに、他方は第2貯留槽32の上部32aにそれぞれ接続されている。また、配管26の分岐前には開閉弁28が、配管26の分岐後には開閉弁29a,29bがそれぞれ設けられている。
第1貯留槽31は、その底部31bがすり鉢状に形成されているとともに、その下端には排出口33が設けられている。また排出口33は、配管34を介して充填機40に接続されている。また、第2貯留槽32についても、第1貯留槽31と同様に、その底部32bがすり鉢状に形成されているとともに、その下端には排出口35が設けられている。また排出口35は、配管36を介して充填機40に接続されている。配管34,36に使用可能な材料としては、設備のライフサイクルコストの観点から、炭素鋼またはオーステナイト系ステンレス鋼が好ましい。
[充填機]
充填機40は、貯留槽30に貯留した潤滑油を容器に充填するために設けられている。充填機40は、貯留槽30の下方に位置するように配置されている。
充填機40によって製品が充填される容器としては、ペール缶、ボトル、ドラム缶、1kLコンテナなどが挙げられる。
第1貯留槽31の排出口33に接続された配管34は、充填機40の上部40aに接続されている。また、第2貯留槽32の排出口35に接続された配管36も、充填機40の上部40aに接続されている。また、配管34には、開閉弁37が設けられ、配管36には、開閉弁38が設けられている。
[潤滑油製造装置の全体動作]
先ず、開閉弁28,29a,29bを全て閉止した状態とし、潤滑基油投入手段21から潤滑基油を、添加剤投入手段22から添加剤を、所定の配合割合となるように調合槽20に投入する。
調合槽20では、撹拌手段23を駆動して、投入した潤滑基油および添加剤からなる混合液に所定の流れを生じさせる。また、温度調節手段24により、配管内部にスチームを通じることで、投入した潤滑基油および添加剤からなる混合液の温度を加温調節する。
混合液の温度は、調合槽20の底部に設置された温度センサー41によって検知される。この温度センサー41からの温度検知信号をスチーム供給元に設置される調節弁42に発信することによって調節弁42のバルブ開度が調節され、スチーム供給量が調節されることにより、調合槽20の温度が調節される。
また、乾燥空気供給ノズル27から乾燥空気を適宜送気して、調合槽20の底部に滞留している重質の添加剤を上方側へと押し上げる。このように温度を所定範囲内に調節しながら、撹拌することで、潤滑油が調合される。
潤滑油の調合を終えたら開閉弁28,29aを開放する。調合を終えた潤滑油は、潤滑油の自重によって、調合槽20底部の排出口25から排出され、配管26を通って第1貯留槽31へと移送される。
潤滑油の移送を終えた後は、開閉弁28,29aを閉止し、調合槽20内部に洗浄用の洗浄油を投入して、調合槽20の接液部分を洗い流す。洗浄後の洗浄油は、図示しないドレンから排出する。
次に、異なる品種について、潤滑基油投入手段21から潤滑基油を、添加剤投入手段22から添加剤を所定の配合割合となるように調合槽20に投入して、前述と同様の手法により潤滑油を調合する。
なお、この調合時には、開閉弁37を開放し、第1貯留槽31に貯留した潤滑油を、潤滑油の自重によって、第1貯留槽31底部の排出口33から排出する。排出された潤滑油は配管34を通って充填機40へと移送される。これにより、充填機40によって容器に充填する作業が行われる。
潤滑油の調合を終えたら開閉弁28,29bを開放する。調合を終えた潤滑油は、潤滑油の自重によって、調合槽20底部の排出口25から排出され、配管26を通って第2貯留槽32へと移送される。
上記動作を連続して行うことにより、潤滑油の効率的な少量多品種生産が可能となる。
[第1実施形態の作用効果]
したがって、第1実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)調合槽20の下方に貯留槽30(第1貯留槽31および第2貯留槽32)が位置し、かつ、貯留槽30の下方に充填機40が位置するように配置されている。調合槽20、貯留槽30、および、充填機40が縦方向に並んだ配置にすることで、従来の潤滑油製造設備と比較して、各工程間の潤滑油移送のための配管長さを短くできる。具体的には、従来の潤滑油製造設備と比較して、配管長さを約70%削減することが可能となる。そのため、配管が設置される位置の高低差などによって配管中に潤滑油が残る箇所、いわゆるポケット部が削減されるため、結果として、配管の長さに起因する残液を低減できる。
また、上記各工程の配置では、潤滑油は上方から下方へと、例えば、調合槽20から貯留槽30への潤滑油の移送では、移送前の調合槽20の底部の排出口25から排出して、移送先の第1貯留槽31の上部31aおよび第2貯留槽32の上部32aへと供給されることになる。また貯留槽30から充填機40への潤滑油の移送も同様に行われる。このような潤滑油の移送では、従来のポンプ吸い上げによる移送と比較して、移送前の槽中に残留される残液を低減できる。
以上のことから、上記各工程の配置により、移送に伴う残液による廃油を最小限に抑制できる。具体的には、従来の潤滑油製造設備における廃油率を1/4〜1/5程度にまで削減することが可能となる。
(2)また、調合槽20、貯留槽30、および、充填機40が縦方向に並んだ配置にすることで、各工程間の潤滑油移送は、潤滑油の自重により行われる。結果として、上記各工程間における潤滑油移送のためのポンプなどの移送手段が不要となる。したがって、異なる品種への製品製造切替えの際の、調合済み潤滑油間におけるコンタミネーションによる品質トラブルを低減できる。また、ポンプなどの移送手段を設けることで生じていた保全管理が軽減される。さらに、従来、ポンプなどの移送手段で消費していた電力が削減されるため、製造コストを削減できる。具体的には、従来の潤滑油製造設備と比較して、電力消費を約50%削減することが可能となる。
(3)上述したように、従来の潤滑油製造設備に比較して、配管長さを短くでき、また、ポンプなどの移送手段が不要であるため、異なる品種への製品製造切替えの際に行われる洗浄作業も軽微で済み、また洗浄に必要な洗浄油量を削減できる。
(4)また、調合槽20、貯留槽30、および、充填機40が縦方向に並んだ構成とすることで、これらの工程の全てに用いる機器を1階層上に設置していた従来の潤滑油製造設備と比較して、潤滑油製造装置の必要投影面積が極小化される。したがって、このような潤滑油製造装置を設置するのに必要な、必要敷地面積を大幅に削減することができ、敷地の有効活用が図れる。具体的には、従来の潤滑油製造設備と比較して、約60%以上の敷地面積を削減することが可能となる。
(5)調合槽20が1槽に対して、貯留槽30が、第1貯留槽31および第2貯留槽32の2槽から構成されている。上記構成では、調合槽20で調合済みの潤滑油を、一方の貯留槽(例えば、第1貯留槽31)に移送した後、次に調合槽20で調合した潤滑油は、他方の貯留槽(例えば、第2貯留槽32)に移送することができる。
調合槽20が1槽に対して、貯留槽30が1槽の場合では、貯留槽内に潤滑油が入っていない、即ち、空の状態になっていないと、異なる品種への製品製造切替えをした場合には、調合槽から貯留槽へと調合済みの潤滑油を移送することができない。また、貯留槽では、充填機による充填前に、調合済みの潤滑油をサンプリングして、性状試験などの品質確認作業を行う必要がある。そのため、先に調合した潤滑油が貯留槽に既に貯留されている場合、調合槽で品種の異なる潤滑油の調合が完了しても、充填機によって充填を完了させて、貯留槽を空の状態にしないと、次に続く工程には移行できない。したがって、貯留槽が空の状態になるまでの時間が、潤滑油製造設備の生産性のボトルネックになっていた。
一方、本実施形態では、第1貯留槽31および第2貯留槽32のいずれかが、空の状態になっていれば、調合槽20で調合した潤滑油を空の状態の貯留槽に移送することができる。そのため、異なる品種への製品製造切替えに際しても、潤滑油製造設備の製造効率を落とすことなく運用が可能となる。また、調合槽20で潤滑油を調合中であっても、充填作業を並行して行うことができる。更に、設備をコンパクトにできるため、初期投資額も従来の潤滑油製造設備と比較して少額で済む。
(6)また、複数の貯留槽31,32の槽形状が同一形状で構成されている。上記構成では貯留槽自体の量産コストを低減でき、潤滑油製造設備全体の初期投資額を抑えることができる。
(7)貯留槽30を構成する各槽31,32が、少なくとも調合槽20と同一容量に構成されている。上記構成では、貯留槽30を構成する各槽31,32の容量が、調合槽20の容量と同一かまたはそれ以上の容量としているので、調合槽20から貯留槽30へと調合済みの潤滑油を移送する際に、移送した潤滑油によって貯留槽30がオーバーフローすることがない。
(8)調合槽20の排出口25に、乾燥空気供給ノズル27が設けられている。上記構成では、潤滑油調合中に、調合槽20内に乾燥空気供給ノズル27から乾燥空気を適宜送気できる。これにより、調合槽20の底部20bの排出口25部分の空間に重質の添加剤が滞留している場合には、送り込まれた乾燥空気によって滞留添加剤が、上方側へと押し上げられる。そのため、重質の添加剤滞留による混合不良が防止され、潤滑油の調合精度を向上させることができる。
また、従来は、滞留添加剤に対して、潤滑油調合中に、調合槽底部の排出口部分の空間から滞留添加剤を含む半製品を抜き出し、この抜き出した半製品を、ポンプなどを使用して調合槽の上部から戻す循環工程を併用することで品質の均一性を確保していたが、本実施形態では、その循環工程を設ける必要がない。
(9)調合槽20、第1貯留槽31および第2貯留槽32の槽底部がすり鉢形状であり、その下端部には排出口25,33,35が設けられている。
上記構成では、潤滑油はその自重によって槽底部のすり鉢状の斜面に沿って排出口へと流れ落ちるので、移送前の槽中に残留される残液をより低減できる。
(10)乾燥空気供給ノズル27は、その送気方向が調合槽20の下方に位置する貯留槽30側に向けて設けられている。上記構成では、乾燥空気供給ノズル27よりも下方の位置に重質の添加剤が滞留していても、貯留槽30側に向けて乾燥空気を送気することで、滞留添加剤を上方側へと押し上げることができる。そのため、重質の添加剤滞留による混合不良が防止され、潤滑油の調合精度をより向上させることができる。
[変形例]
なお、以上に説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的および効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造および形状などは、本発明の目的および効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状などとしてもよい。
例えば、各工程間を繋ぐ配管には、ピグ配管を採用してもよい。配管内にピグを通すことで配管内の洗浄が容易に行われるので、異なる品種への製品製造切替えの際の、調合済み潤滑油間におけるコンタミネーションによる品質トラブルをより低減できる。また、配管内に残る残油の払い出しなどを行うことも可能となる。
また、第1貯留槽31および第2貯留槽32の槽形状を、調合槽20の槽形状と略同形状に構成してもよい。上記構成では、調合槽20、貯留槽30の量産コストを低減でき、潤滑油製造設備全体の初期投資額をさらに抑えることができる。
また、調合槽20の下方に位置するように配置されているのであれば、第1貯留槽31および第2貯留槽32は、それぞれ同一高さに設置されていてもよいし、異なる高さに設置されていてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態の添加剤投入装置を図面に基づいて説明する。
[添加剤投入装置の構成]
図3は、第2実施形態における添加剤投入装置の概略図である。
図3に示すように、添加剤投入装置100は、前述の第1実施形態における添加剤投入手段22であり、添加剤供給装置110と、移送ポンプ120と、調整弁130と、制御手段140とを備えている。また、この添加剤投入装置100は、洗浄油ドラム150をさらに備えている。
[添加剤供給装置]
添加剤供給装置110は、添加剤ドラム111を載置するとともに、載置された添加剤ドラム111を傾斜させる傾斜手段112と、添加剤ドラム111の重量を計測する重量計測手段113とを備えている。
傾斜手段112は、載置された添加剤ドラム111を固定するとともに、この添加剤ドラム111を、例えば、添加剤ドラム111の側面の中央部を中心点として、所望の角度に傾けることが可能に構成されている。傾斜手段112は、制御手段140と電気的に接続されており、制御手段140からの電気信号により、添加剤ドラム111を任意の角度に傾けることが可能であり、例えば、最大約135度の角度で傾けることが可能に構成されている。
重量計測手段113は、載置された添加剤ドラム111の重量を計測するロードセルであり、添加剤投入中における、添加剤ドラムの重量を連続して計測することができるように構成されている。また、重量計測手段113は、制御手段140と電気的に接続されており、重量計測手段113で計測した添加剤ドラム111の重量値の情報を制御手段140に送信するように構成されている。
[添加剤ドラム]
添加剤ドラム111は、その内部に添加剤が貯留されたドラムである。
添加剤ドラム111の一方の底面には、添加剤を排出するための排出口111aと、逆止弁111bを備えている。また、排出口111aには、配管114との接続が可能な接続ユニット111cが設けられている。逆止弁111bは、添加剤投入時に、添加剤ドラム111の内部が負圧状態になるときに、添加剤ドラム111の外部と連通して内部に空気が吸引されるように構成されている。
[配管]
配管114は、その一端が、前述の第1実施形態における調合槽20の上部20aに接続され、調整弁130、および、移送ポンプ120を介して、添加剤投入時には、他端が、添加剤ドラムの接続ユニット111cと接続するように構成されている。
また、添加剤投入完了後は、配管114の他端は、洗浄油ドラム150の底面に設けられた排出口151と接続するように構成されている。
配管114はフレキシブルホースであることが好ましく、このフレキシブルホースは、重量計測手段113への精度に影響を最小限とするよう、軽量、高柔軟性を備えたものを使用することが好ましい。
また、配管114は、添加剤投入後の洗浄効果を高めるため、スチームトレースを施し、配管114内に通じる原料油(洗浄油)の温度を60〜70℃に保つことが好ましい。また、添加剤投入時において、粘度の高い添加剤を投入する際には、配管114を加熱することで、移送する添加剤を温めて粘度を低くしながら調合槽20へ投入することが好ましい。
[移送ポンプ]
移送ポンプ120は、添加剤ドラム111中の添加剤を調合槽20へと移送するために設けられている。移送ポンプ120は、制御手段140と電気的に接続されており、制御手段140からの電気信号により、可動動作の制御が可能に構成されている。
[調整弁]
調整弁130は、添加剤ドラム111から調合槽20への添加剤の移送量を調整するために設けられている。調整弁130は、制御手段140と電気的に接続されており、制御手段140からの電気信号により、移送量の調整が可能に構成されている。
[制御手段]
制御手段140は、添加剤ドラム111から調合槽20への添加剤の移送を制御するために設けられている。制御手段140は、例えばCPUやメモリー等が組み合わされることで構成され、添加剤投入装置100の全体動作を制御する。制御手段140は、添加剤供給装置110、移送ポンプ120、および、調整弁130と、それぞれ電気的に接続されている。
また、図示しないが、制御手段140には、所定の情報を入力するための入力手段と、各種情報を表示するための表示手段とを備えている。
[洗浄油ドラム]
洗浄油ドラム150は、洗浄油が貯留されている。洗浄油は、添加剤投入が終了した後の配管114内を洗浄する際に供給される。洗浄油は、調合に使用される潤滑基油と同一種類の成分とすることが好ましい。
また、洗浄油ドラム150の底部には、洗浄油の排出口151が設けられ、配管114と接続可能に構成されている。
[添加剤投入装置の全体動作]
[添加剤投入時]
添加剤投入時は、先ず、配管114の一端を、調合槽20の上部20aに接続し、配管114の他端を、添加剤ドラム111の接続ユニット111cに接続する。
次に、制御手段140の入力手段から添加剤投入の設定値を入力して、運転を開始する。制御手段140からの運転開始命令により、調整弁130は開放され、傾斜手段112により添加剤ドラム111が所定の角度にまで傾斜され、移送ポンプ120を稼働させる。これにより、添加剤ドラム111内部から添加剤が排出され、排出された添加剤は配管114を通って、調合槽20へと移送される。調合槽20への添加剤投入中は、添加剤ドラム111の重量が、重量計測手段113により連続的に計測され、計測結果である重量値情報は、制御手段140へと送られる。
そして、添加剤投入前の添加剤ドラム111の重量値と、定期的に送信される添加剤ドラム111の重量値との差が、上記入力した設定値と一致したときに、所望の設定値における添加剤投入量に達したと判定する。
そして、この判定結果に基づいて制御手段140から、傾斜手段112と調整弁130と移送ポンプ120に運転停止命令を与える。制御手段140からの運転停止命令により、傾斜手段112は傾斜した添加剤ドラム111を元の正位置に戻し、調整弁130は閉止され、移送ポンプ120は稼働を停止させる。
上記動作により、設定値通りの投入量で調合槽20に添加剤が投入される。
なお、複数種類の添加剤を投入する場合には、異なる種類の添加剤が貯留された添加剤ドラムについて、上記のような手法によって添加剤を投入すればよい。
[添加剤投入後]
調合槽20への添加剤投入が完了した後は、添加剤ドラム111の接続ユニット111cと配管114との接続を外し、外した配管114を洗浄油ドラム150の排出口151に接続する。
その後、制御手段140から、調整弁130と移送ポンプ120に運転開始命令を与える。制御手段140からの運転開始命令により、調整弁130は開放され、移送ポンプ120を稼働させる。これにより、洗浄油ドラム150内部から洗浄油が排出され、排出された洗浄油は配管114内に導入される。
なお、制御手段140には、洗浄に使用される洗浄油供給量を事前に設定しておくことが好ましい。洗浄油供給量は配管114の内容積の3倍に定められる。上記供給量であれば、添加剤投入後の配管114の洗浄が充分に行われる。
上記動作により、添加剤投入後の配管内が洗浄油によって洗浄される。
[第2実施形態の作用効果]
したがって、第2実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)添加剤供給装置110と、移送ポンプ120と、調整弁130と、制御手段140を備えている。
従来、潤滑油製造装置の調合槽に、添加剤ドラムから添加剤を投入するには以下の2つの方法が主に用いられてきた。
第1には、調合槽の上部マンホールからドラムを傾けることで添加剤を投入する方法。この第1の方法では、調合槽の周りに広い作業用スペースを確保する必要がある。
第2には、調合槽を負圧にして地上から添加剤を吸引する方法。この第2の方法では、調合槽自体を負圧にする必要があることから、調合槽は負圧設計で製造される。したがって、調合槽の胴周りの厚さが増し、高重量、高コストとなる。また、吸引移送のため、調合槽を設置する高さには制約が生じる。例えば、移送媒体が水の場合は、限界高さは10m未満である。
一方、本実施形態では、移送ポンプ120の圧力による押出によって添加剤を移送するため、調合槽20から離れた位置、例えば、地上に配置した添加剤ドラム111からであっても、高い位置に配置されている調合槽20へと添加剤を移送することが可能となる。
そのため、上記第1の方法のような、調合槽の上部から添加剤ドラムを傾けることで添加剤を投入する方法を採用する必要がない。添加剤投入作業における広い作業用スペースを確保する必要がないため、調合槽への添加剤投入付近の作業面積を削減できる。
また、上記第2の方法のように、調合槽を負圧設計にする必要がないので、軽量の調合槽を使用できるため、潤滑油製造設備における設置の耐重量強度を必要以上に設定する必要がない。また、低コストで調合槽を製造できるため、潤滑油製造設備での初期投資も抑制できる。また、吸引移送における調合槽の設置高さの制約もなくなるため、製造設備の設計自由度が高まる。
(2)また、制御手段140では、添加剤供給装置110の重量計測手段113で計測された添加剤ドラム111の重量値の情報に基づいて、所望の設定値における添加剤投入量に達したと判定する。そして、制御手段140は、この判定に基づいて、移送ポンプ120の駆動を停止させるとともに、調整弁130を閉止状態にする命令を与える。したがって、所望の設定値を設定することによって、制御手段140による制御によって、設定値通りの投入量で添加剤が投入されるため、効率的に添加剤を投入することができる。
(3)粘度の高い添加剤を投入する際には、配管を加熱することで、移送する添加剤を温めて粘度を低くしながら調合槽20へ投入することができるため、添加剤投入作業に伴う危険度が低減される。
本発明の潤滑油製造装置および添加剤投入装置は、多品種を少量で製造することが可能な潤滑油ブレンド設備に適用できる。
10…潤滑油製造装置、20…調合槽、21…潤滑基油投入手段、22…添加剤投入手段、23…撹拌手段、24…温度調節手段、27…乾燥空気供給ノズル、30…貯留槽、31…第1貯留槽、32…第2貯留槽、40…充填機、100…添加剤投入装置、110…添加剤供給装置、111…添加剤ドラム、112…傾斜手段、113…重量計測手段、120…移送ポンプ、130…調整弁、140…制御手段。

Claims (9)

  1. 撹拌手段と温度調節手段を備え、内部に潤滑基油および添加剤を投入して、潤滑油を調合する調合槽と、
    前記調合を終えた潤滑油を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽に貯留した前記潤滑油を容器に充填するための充填機と、
    を備え、
    前記調合槽の下方に前記貯留槽が位置し、かつ、前記貯留槽の下方に前記充填機が位置するように配置された
    ことを特徴とする潤滑油製造装置。
  2. 請求項1に記載の潤滑油製造装置であって、
    前記調合槽1槽に対して、前記貯留槽が、第1貯留槽および第2貯留槽の少なくとも2槽から構成されている
    ことを特徴とする潤滑油製造装置。
  3. 請求項2に記載の潤滑油製造装置であって、
    前記複数の貯留槽の槽形状が同一形状で構成されている
    ことを特徴とする潤滑油製造装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の潤滑油製造装置であって、
    前記貯留槽を構成する各槽が、少なくとも前記調合槽と同一容量に構成されている
    ことを特徴とする潤滑油製造装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の潤滑油製造装置であって、
    前記複数の貯留槽の槽形状が前記調合槽の槽形状と同一形状で構成されている
    ことを特徴とする潤滑油製造装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の潤滑油製造装置であって、
    前記調合槽に、乾燥空気供給ノズルが設けられている
    ことを特徴とする潤滑油製造装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の潤滑油製造装置であって、
    前記調合槽および前記貯留槽の槽底部がすり鉢形状であり、その下端部に排出口が設けられる
    ことを特徴とする潤滑油製造装置。
  8. 請求項7に記載の潤滑油製造装置であって、
    前記乾燥空気供給ノズルが前記調合槽の前記排出口の側面に接続され、前記乾燥空気供給ノズルは、その送気方向が前記調合槽の下方に位置する前記貯留槽側に向けて設けられる
    ことを特徴とする潤滑油製造装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の潤滑油製造装置の前記調合槽に、添加剤ドラムから前記添加剤を投入するための添加剤投入装置であって、
    前記添加剤ドラムを載置するとともに、載置された前記添加剤ドラムを傾斜させる傾斜手段と、前記添加剤ドラムの重量を計測する重量計測手段とを備えた添加剤供給装置と、
    前記添加剤ドラム中の添加剤を前記調合槽へと移送する移送ポンプと、
    前記添加剤ドラムから前記調合槽への前記添加剤の移送量を調整可能な調整弁と、
    前記添加剤供給装置、前記移送ポンプ、および、前記調整弁に電気的に接続され、前記添加剤ドラムから前記調合槽への前記添加剤の移送を制御する制御手段を備えた
    ことを特徴とする添加剤投入装置。
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