JP2014172398A - ハウジング及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高硬度及びポーセリングエナメル外観を有するハウジング及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明に係るハウジングは、基材と、基材の表面に順次に形成された下地層、移行層及びカラー層と、を備える。下地層は、Ti−M層であり、移行層は、酸化層であり、カラー層は、窒化チタンアルミニウム層であり、Mは、クロム、アルミニウム及びシリコンの中の何れか1つであり、酸化層は、アルミナ層、酸化ジルコニウム又は二酸化ケイ素層である。また、本発明はハウジングの製造方法にも関し、基材を提供する工程と、真空蒸着法を介して前記基材の上面に、Ti−M層である下地層、酸化層である移行層及び窒化チタンアルミニウム層であるカラー層を順次にコーティングする工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハウジング及びその製造方法に関し、特により高い硬度及びポーセリングエナメル外観を有するハウジング及びそのハウジングの製造方法に関するものである。
従来から、通常電子製品のハウジングの表面に、塗装或いは電気メッキなどの方法を介して、装飾機能を有する紫色塗膜を形成して、電子製品のハウジングに紫色の外観を付与する。しかし、塗装技術自体の欠点によって、形成された装飾用膜は高光透過性及び高光沢性を備えておらず、ハウジングはポーセリングエナメルのような白さ、繊細さ、透明性、清潔感等の視覚効果或いは外観効果を表すことができない。また、塗装による装飾用膜は、硬度が低く、傷も付き易い。
上記の問題点に鑑みて、本発明は、高硬度及びポーセリングエナメル外観を有するハウジング及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るハウジングは、基材と、前記基材の表面に順次に形成された下地層、移行層及びカラー層と、を備える。前記下地層は、Ti−M層であり、前記移行層は、酸化層であり、前記カラー層は、窒化チタンアルミニウム層であり、Mは、クロム、アルミニウム及びシリコンの中の何れか1つであり、前記酸化層は、アルミナ層、酸化ジルコニウム又は二酸化ケイ素層である。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るハウジングの製造方法は、基材を提供する工程と、真空蒸着法を介して前記基材の上面に、Ti−M層である下地層、酸化層である移行層及び窒化チタンアルミニウム層であるカラー層を順次にコーティングする工程と、を備える。前記Mは、クロム、アルミニウム及びシリコンの中の何れか1つであり、前記酸化層は、アルミナ層、酸化ジルコニウム又は二酸化ケイ素層である。
従来の技術と異なり、本発明のハウジングは、基材の表面に下地層、移行層及びカラー層を順次にコーティングして形成し、これらの3層の協同作用によって、ハウジングの表面を滑らかにし、ポーセリングエナメル外観を表現することができる。また、本発明の方法で得られたハウジングは、強度が高く、耐擦傷性にも優れている。
本発明の実施形態に係るハウジングの断面図である。 本発明に係るハウジングの製造方法に使用する真空蒸着装置の平面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るハウジング10は、基材11と、基材11の上面に順次に形成された下地層13、移行層15及びカラー層17と、を備える。ハウジング10は、電子装置用ハウジング、自動車用装飾部品或いは時計のケースであっても良い。
基材11は、ダイス鋼、セラミック或いはステンレスからなる。下地層13は、基材11の表面を被覆しているTi−M層であり、且つその厚さは0.1μm〜0.3μmである。その中で、Mはクロム、アルミニウム或いはシリコンである。下地層13は、基材11と移行層15との接合力を高める。また、下地層13において、Tiの質量は50〜70%であり、Mの質量は30〜50%である。
移行層15は、下地層13の表面を被覆している酸化層であり、且つその厚さは0.3μm〜0.5μmである。移行層15は、下地層13とカラー層17との接合力を高める役割を果たしている。酸化層は、アルミナ層、酸化ジルコニウム又は二酸化ケイ素層等である。
カラー層17は、移行層15の表面を被覆している窒化チタンアルミニウム層であり、その厚さは0.5μm〜1μmであり、且つ紫色を呈する。窒化チタンアルミニウム層において、窒化チタンの質量は30〜40%であり、窒化アルミニウムの質量は60〜70%である。
本発明の実施形態に係るハウジング10の製造方法は、以下の工程を備える。
第一工程において、真空蒸着装置20を提供する。真空蒸着装置20は、中間周波数マグネトロンスパッタリング蒸着装置又はアークイオン蒸着装置であっても良い。図2に示すように、真空蒸着装置20は、真空チャンバ21と、真空チャンバ21内に設けられた冶具23と、第一ターゲット25と、第二ターゲット27と、第三ターゲット28と、第四ターゲット29と、を備える。第一ターゲット25はチタンターゲットであり、第二ターゲット27はクロムターゲット、アルミニウムターゲット或いはシリコンターゲットである。第三ターゲット28は、アルミニウムターゲット、シリコンターゲット或いはジルコニウムターゲットである。第四ターゲット29は、質量が40〜50%のチタンと、質量が50〜60%のアルミニウムを含んでいる。
第二工程において、ダイス鋼、セラミック或いはステンレスからなる基材11を提供する。
第三工程において、基材11に対して前処理する。具体的には、無水エタノールを用いて基材11に対して超音波洗浄を行なって、基材11の表面の油或いは汚れを除去する。超音波洗浄の時間は、25分間〜35分間である。
第四工程において、基材11を真空蒸着装置20の冶具23に装着固定して、真空チャンバ21を180℃〜220℃まで加熱して、且つ真空ポンプ(図示せず)によって真空チャンバ21を5×10−3Paまで真空にする。その後、真空蒸着装置20の電源出力を3kw〜5kwに調節して、真空チャンバ21のデューティ比(Duty Cycle)を75〜80%に調節した後、真空チャンバ21内に流量が600〜800ml/分(sccm)の不活性ガスとするアルゴンを注入して、基材11に対して1000V〜1200Vのバイアス電圧を印加した後、基材11の表面に対してプラズマ洗浄を行って、基材11の表面の酸化層を除去する。プラズマ洗浄の時間は、15分間〜20分間である。
第五工程において、真空蒸着法を介して、プラズマ洗浄された後の基材11の上面に下地層13を形成する。具体的には、第一ターゲット25及び第二ターゲット27に対応する電源を起動して、真空チャンバ21内のデューティ比(Duty Cycle)を45〜55%に調節して、基材11に対して300V〜350Vのバイアス電圧を印加した後、真空チャンバ21の中に流量が100sccm〜150sccmのアルゴンを持続的に注入し、コーティング時間を10分間〜20分間にするという条件下で、下地層13を形成する。本工程で得られた下地層13は、Ti−M層であり、且つ0.1μm〜0.3μmの厚さを有する。下地層13の構成成分であるMは、クロム、アルミニウム或いはシリコンである。下地層13において、Tiの質量は50〜70%であり、Mの質量は30〜50%である。下地層13は、基材11と移行層15との間の接合力を高める。
第六工程において、真空蒸着法を介して下地層13の表面に移行層15を形成する。具体的には、第三ターゲット28に対応する電源を起動し、真空チャンバ21内のデューティ比を40〜50%に調節して、基材11に対して250V〜300Vのバイアス電圧を印加した後、真空チャンバ21の中に流量が100sccm〜150sccmのアルゴンを不活性気体として注入すると共に、流量が250sccm〜300sccmの酸素を反応気体として注入し、コーティング時間を50分間〜60分間にする。以上により、0.3μm〜0.5μmの移行層15が形成される。本工程で得られた移行層15は、酸化アルミナ層、酸化ジルコニウム或いは二酸化ケイ素層であり、下地層13とカラー層17との接合力を高める。
第七工程において、真空蒸着法を介して移行層15の表面にカラー層17を形成する。具体的には、第四ターゲット29に対応する電源を起動して、真空チャンバ21内のデューティ比を30〜45%に調節して、基材11に対して250V〜300Vのバイアス電圧を印加した後、真空チャンバ21の中に流量が60sccm〜80sccmのアルゴン及び流量が250sccm〜300sccmの窒素を持続的に注入し、コーティング時間を35分間〜45分間にする。本工程で得られたカラー層17は、窒化チタンアルミニウム層であり、且つその厚さは0.5μm〜1μmである。カラー層17は、紫色を呈するので、ハウジング10は紫色のポーセリングエナメル外観を呈する。カラー層17において、窒化チタンの質量は30〜40%であり、窒化アルミニウムの質量は60〜70%である。
以下、具体的な実施例を挙げて、本発明について説明する。
[実施例1]
(a)中間周波数マグネトロンスパッタリング蒸着装置である真空蒸着装置20及びダイス鋼からなる基材11を提供する。
(b)基材11の上面に下地層13を形成する。具体的には、チタンからなる第一ターゲット25及びクロムからなる第二ターゲット27に対応する電源をそれぞれ起動し、真空チャンバ21内のデューティ比を45%に調節して、基材11に対して350Vのバイアス電圧を印加した後、真空チャンバ21の中に流量が120sccmのアルゴンを持続的に注入し、コーティング時間を15分間にする。本工程で得られた下地層13は、Ti−Cr層であり、且つその厚さは0.2μmである。下地層13において、Tiの質量は50%であり、Crの質量も50%である。
(c)下地層13の上面に移行層15を形成する。具体的には、アルミニウムターゲットである第三ターゲット28に対応する電源を起動して、真空チャンバ21内のデューティ比を40%に調節して、基材11に対して300Vのバイアス電圧を印加した後、真空チャンバ21の中に流量が120sccmのアルゴン及び流量が280sccmの酸素を持続的に注入し、コーティング時間を55分間にする。本工程で得られた移行層15は、アルミナ層であり、その厚さは0.4μmである。
(d)移行層15の上面にカラー層17を形成する。具体的には、チタン及びアルミニウムからなる第四ターゲット29に対応する電源を起動し、真空チャンバ21内のデューティ比を45%に調節して、基材11に対して280Vのバイアス電圧を印加した後、真空チャンバ21の中に流量が70sccmのアルゴン及び流量が280sccmの窒素を持続的に注入し、コーティング時間を45分間にする。本工程で得られたカラー層17は、窒化チタンアルミニウム層であり、その厚さは1μmであり、且つ紫色を呈する。また、カラー層17において、窒化チタンの質量は30%であり、窒化アルミニウムの質量は70%である。カラー層17によって、ハウジング10は紫色のポーセリングエナメル外観を有する。
[実施例2]
(a)アークイオン蒸着装置である真空蒸着装置20及びセラミック材質の基材11を提供する。
(b)基材11の上面に下地層13を形成する。具体的には、チタンからなる第一ターゲット25及びアルミニウムからなる第二ターゲット27に対応する電源をそれぞれ起動し、真空チャンバ21内のデューティ比を55%に調節し、基材11に対して320Vのバイアス電圧を印加し、真空チャンバ21の中に流量が150sccmのアルゴンを持続的に注入し、コーティング時間を10分間にする。本工程で得られた下地層13は、Ti−Al層であり、その厚さは0.1μmである。また、下地層13において、Tiの質量は60%であり、Alの質量は40%である。
(c)下地層13の上面に移行層15を形成する。具体的には、ジルコニウムからなる第三ターゲット28に対応する電源を起動して、真空チャンバ21内のデューティ比を50%に調節し、基材11に対して250Vのバイアス電圧を印加し、真空チャンバ21の中に流量が150sccmのアルゴン及び流量が300sccmの酸素を持続的に注入し、コーティング時間を60分間にする。本工程で得られた移行層15は、酸化ジルコニウムであり、その厚さは0.5μmである。
(d)移行層15の上面にカラー層17を形成する。具体的には、チタン及びアルミニウムからなる第四ターゲット29に対応する電源を起動し、真空チャンバ21内のデューティ比を30%に調節し、基材11に対して250Vのバイアス電圧を印加し、真空チャンバ21の中に流量が80sccmのアルゴン及び流量が300sccmの窒素を持続的に注入し、コーティング時間を40分間にする。本工程で得られたカラー層17は、窒化チタンアルミニウム層であり、その厚さは0.8μmであり、且つ紫色を有する。また、カラー層において、窒化アルミニウムの質量は60%であり、窒化チタンの質量は40%である。カラー層17によって、ハウジング10は紫色のポーセリングエナメル外観を有する。
[実施例3]
(a)中間周波数マグネトロンスパッタリング蒸着装置である真空蒸着装置20及びステンレス材質の基材11を提供する。
(b)基材11の上面に下地層13を形成する。具体的には、チタンからなる第一ターゲット25及びシリコンからなる第二ターゲット27に対応する電源をそれぞれ起動し、真空チャンバ21内のデューティ比を50%に調節して、基材11に対して300Vのバイアス電圧を印加し、真空チャンバ21の中に流量が100sccmのアルゴンを持続的に注入し、コーティング時間を20分間にする。本工程で得られた下地層13は、Ti−Si層であり、その厚さは0.3μmである。また、下地層13において、Tiの質量は70%であり、Siに質量は30%である。
(c)下地層13の上面に移行層15を形成する。具体的には、シリコンからなる第三ターゲット28に対応する電源を起動して、真空チャンバ21内のデューティ比を45%に調節して、基材11に対して280Vのバイアス電圧を印加し、真空チャンバ21の中に流量が100sccmのアルゴン及び流量が250sccmの酸素を持続的に注入し、コーティング時間を50分間にする。本工程で得られた移行層15は、二酸化ケイ素層であり、その厚さは0.3μmである。
(d)移行層15の上面にカラー層17を形成する。具体的には、チタン及びアルミニウムからなる第四ターゲット29に対応する電源を起動し、真空チャンバ21内のデューティ比を40%に調節し、基材11に対して250Vのバイアス電圧を印加し、真空チャンバ21の中に流量が60sccmのアルゴン及び流量が250sccmの窒素を持続的に注入し、コーティング時間を35分間にする。本工程で得られたカラー層17は、窒化チタンアルミニウム層であり、その厚さは0.5μmであり、且つ紫色を有する。また、カラー層において、窒化アルミニウムの質量は65%であり、窒化チタンの質量は35%である。カラー層17によって、ハウジング10は紫色のポーセリングエナメル外観を有する。
[テスト結果]
ビッカース硬度計を用いて基材11及びハウジング10の硬度を測定した結果、基材11のビッカース硬度は270HV〜300HVであり、ハウジング10のビッカース硬度は700HV〜850HVに達する。
10 ハウジング
11 基材
13 下地層
15 移行層
17 カラー層
20 真空蒸着装置
21 真空チャンバ
23 冶具
25 第一ターゲット
27 第二ターゲット
28 第三ターゲット
29 第四ターゲット

Claims (9)

  1. 基材と、前記基材の表面に順次に形成された下地層、移行層及びカラー層と、を備え、前記下地層は、Ti−M層であり、前記移行層は、酸化層であり、前記カラー層は、窒化チタンアルミニウム層であり、Mは、クロム、アルミニウム及びシリコンの中の何れか1つであり、前記酸化層は、アルミナ層、酸化ジルコニウム又は二酸化ケイ素層であることを特徴とするハウジング。
  2. 前記基材は、ダイス鋼、セラミックまたはステンレスからなることを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
  3. 前記下地層の厚さは、0.1μm〜0.3μmであり、前記移行層の厚さは、0.3μm〜0.5μmであり、
    前記下地層において、Tiの質量は50〜70%であり、Mの質量は30〜50質量%であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハウジング。
  4. 前記カラー層は、0.5μm〜1μmの厚さであり且つ紫色を呈し、前記カラー層において、窒化チタンの質量は30〜4%であり、窒化アルミニウムの質量は60〜70%であることを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
  5. 基材を提供する工程と、
    真空蒸着法を介して前記基材の上面に、Ti−M層である下地層、酸化層である移行層及び窒化チタンアルミニウム層であるカラー層を順次にコーティングする工程と、を備え、
    前記Mは、クロム、アルミニウム及びシリコンの中の何れか1つであり、前記酸化層は、アルミナ層、酸化ジルコニウム又は二酸化ケイ素層であることを特徴とするハウジングの製造方法。
  6. 前記真空蒸着法は、真空蒸着装置により実現され、前記真空蒸着装置は、真空チャンバと、前記真空チャンバの中に装着された冶具、第一ターゲット、第二ターゲット、第三ターゲット及び第四ターゲットと、を備え、
    前記第一ターゲットは、チタンターゲットであり、前記第二ターゲットは、クロムターゲット、アルミニウムターゲット又はシリコンターゲットであり、前記第三ターゲットは、アルミニウムターゲット、ジルコニウムターゲット又はシリコンターゲットであり、前記第四ターゲットは、質量が40〜50%のチタン及び質量が50〜60%のアルミニウムを含有していることを特徴とする請求項5に記載のハウジングの製造方法。
  7. 前記下地層を形成する場合、前記第一ターゲット及び前記第二ターゲットに対応する電源を起動して、前記真空チャンバ内のデューティ比を45〜55%に調節し、前記基材に対して300V〜350Vのバイアス電圧を印加した後、前記真空チャンバの中に流量が100sccm〜150sccmのアルゴンを注入し、コーティング時間を10分間〜20分間にすることを特徴とする請求項6に記載のハウジングの製造方法。
  8. 前記移行層を形成する場合、前記第三ターゲットに対応する電源を起動し、前記真空チャンバ内のデューティ比を40〜50%に調節し、前記基材に対して250V〜300Vのバイアス電圧を印加した後、前記真空チャンバの中に流量が100sccm〜150sccmのアルゴンを不活性気体として注入し、流量が250sccm〜300sccmの酸素を反応気体として注入し、コーティング時間を50分間〜60分間にすることを特徴とする請求項6に記載のハウジングの製造方法。
  9. 前記カラー層を形成する場合、前記第四ターゲットに対応する電源を起動して、前記真空チャンバ内のデューティ比を30〜45%に調節し、前記基材に対して250V〜300Vのバイアス電圧を印加し、前記真空チャンバの中に流量が60sccm〜80sccmのアルゴン及び流量が250sccm〜300sccmの窒素を持続的に注入し、コーティング時間を35分間〜45分間にすることを特徴とする請求項6に記載のハウジングの製造方法。
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