JP2014171935A - 排液弁を備えた気液分離器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体が出口に運び出されない排液弁を備えた気液分離器を提供する。
【解決手段】 ケーシング1,2,3と排気管10で形成する環状空間11に旋回羽根12を配置する。環状空間12の上方を入口4に連結し、排気管10の内側の孔を通してその上方を出口5に連結する。環状空間11の下方に旋回室14を形成し、旋回室14の下方に排液弁室15を形成し、排液弁室15に液位に応じて浮上降下して排液弁口8を開閉する中空球形の弁フロート16からなる排液弁を配置する。弁フロート16は液位に応じて浮上降下して排液弁口8を開閉し、液体だけを排液口6から系外に排出する。環状空間11の下方の液位を検出する液位検出手段26,27を設け、液位検出手段26,27の信号に基づいて環状空間11の下方の液位が所定高位以上になれば開かれ所定低位以下になれば閉じられる開閉弁25を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気や圧縮空気や各種ガス等の気体中に混入している復水や凝縮水等の液体をケーシング内に旋回流を起こして遠心力によって分離し、分離した液体を排液弁によって排出する排液弁を備えた気液分離器に関する。
従来の排液弁を備えた気液分離器は、例えば特許文献1に示されている。この排液弁を備えた気液分離器は、ケーシングと排気管で形成する環状空間に旋回羽根を配置し、環状空間の上方を入口に連結し、排気管の内側の孔を通してその上方を出口に連結し、環状空間の下方に旋回室と該旋回室の下方に排液弁室を形成して該排液弁室に排液弁を配置したものである。
特開2002−276890号公報
上記従来の排液弁を備えた気液分離器は、入口から環状空間に入った気体と液体の混合流体を旋回羽根で旋回せしめて遠心力の作用で液体を外側に振り出し、液体をケーシングの内周壁に沿って排液弁室に流下させて排液弁で自動的に系外に排出し、液体の分離された気体を排気管の下端から内側の孔を通して出口に通過させるものであるが、入口に流入してくる液体量が多い場合に、例えば通気初期やボイラ水のキャリーオーバーの量が多くなった異常時に、液体を排液弁から系外に排出しきれないために液体が気体流と共に出口に運び出されてしまう問題点があった。
したがって本発明が解決しようとする課題は、液体が出口に運び出されない排液弁を備えた気液分離器を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の排液弁を備えた気液分離器は、ケーシングと排気管で形成する環状空間に旋回羽根を配置し、環状空間の上方を入口に連結し、排気管の内側の孔を通してその上方を出口に連結し、環状空間の下方に旋回室と該旋回室の下方に排液弁室を形成して該排液弁室に排液弁を配置したものにおいて、環状空間の下方の液位を検出する液位検出手段を設け、液位検出手段の信号に基づいて環状空間の下方の液位が所定高位以上になれば開かれ所定低位以下になれば閉じられる開閉弁を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、環状空間の下方の液位が所定高位に達する通気初期や異常時に、液位検出手段の信号に基づいて開閉弁を環状空間の下方の液位が所定高位以上になれば開き所定低位以下になれば閉じることにより、排液弁だけでなく開閉弁からも液体を系外に排出して、液体が気体と共に出口に運び出されることがなく、気液の分離効率を高めることができるという優れた効果を生じる。
本発明の排液弁を備えた気液分離器の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1を参照して説明する。ケーシングは上本体1に下本体2をボルトで締結し、下本体2に底蓋3をボルトで締結して形成する。上本体1は左右に入口4と出口5を有する。底蓋3は排液口6と第2排液口24を有し、排液口6は排液弁座7に開けた排液弁口8から連通し、第2排液口24に開閉弁25を設ける。
下本体2の上面内端に二重のほぼ円筒形状の排気管10を載せ、排気管10を上本体1との間で固定する。排気管10の外側円筒は真直ぐな形状で内側円筒よりも低く形成する。外側円筒は省略して本体1で兼用することもできる。排気管10の内側円筒は上端部が上方に向かって緩やかに拡がり、下端部が下方に向かって緩やかに拡がった形状である。排気管10の外側円筒の上面外端にテーパー状のスクリーン9を載せ、排気管10の内側円筒の上端外周との間で固定する。排気管10の内外円筒の間に形成される環状空間11に、排気管10と一体に旋回羽根12を形成する。入口4はスクリーン9を通して下方の環状空間11に連結し、排気管10の内側円筒の内側は上方の出口5に連結する。
下本体2の内面と底蓋3の内面との間に旋回室14と、旋回室14の下方に排液弁室15を形成する。排液弁室15に排液弁としての中空球形の弁フロート16を配置する。弁フロート16は液位に応じて浮上降下して排液弁口8を開閉し、液体だけを排液口6から系外に排出する。弁フロート16を排液弁室15に配置した逆カップ状の隔壁部材17で覆う。隔壁部材17は上部が半球状で周囲が円筒状であり、下端に手前側と向こう側に突出した2つの足18を有し、足18をねじで底蓋3に固定する。隔壁部材17は下端に内外を連通する通液開口19を有し、上部に内外を連通する2つの通気孔20を有する。環状空間11の下方の旋回室14に旋回室14の液位が所定高位以上であるか否かを検出する上液位検出手段26を設け、環状空間11の下方の排液弁室15に排液弁室15の液位が所定低位以下であるか否かを検出する下液位検出手段27を設ける。上液位検出手段26は電極棒からなり、液面に電極棒が触れるとアースとの間に電流が流れることにより旋回室14の液位が所定高位以上であるか否かを検出するものである。下液位検出手段27は電極棒からなり、液面に電極棒が触れるとアースとの間に電流が流れることにより排液弁室15の液位が所定低位以下であるか否かを検出するものである。上液位検出手段26は下液位検出手段27の上方の排液弁室15に設けてもよい。また、下液位検出手段27は上液位検出手段26の下方の旋回室14に設けてもよい。開閉弁25は上液位検出手段26と下液位検出手段27により環状空間11の下方の液位が所定高位以上になる通気初期や異常時に開かれ所定低位以下になれば閉じられる。これにより、液体が気体と共に出口5に運び出されることがない。
入口4から環状空間11に入った流体は旋回羽根12で旋回せしめられる。気体中の水滴は遠心力の作用で外側に振り出されて側に振り出されて分離される。分離された水滴は上本体1及び下本体2の内周壁に沿って排液弁室15に流下する。弁フロート16は液位に応じて浮上降下して排液弁口8を開閉し、液体だけを排液口6から系外に排出する。水滴の分離された気体は排気管10の内側円筒の下端から内側を通って出口5から流出する。環状空間11の下方の液位が所定高位以上になる通気初期や異常時に上液位検出手段26と下液位検出手段27の信号に基づいて開閉弁25を開いて液体を系外に排出することにより、液体が気体と共に出口5に運び出されることがない。
本発明は、蒸気や圧縮空気や各種ガス等の気体中に混入している復水や凝縮水等の液体をケーシング内に旋回流を起こして遠心力によって分離し、分離した液体を排液弁によって排出する排液弁を備えた気液分離器に利用することができる。
1 上本体
2 下本体
3 底蓋
4 入口
5 出口
6 排液口
8 排液弁口
10 排気管
11 環状空間
12 旋回羽根
14 旋回室
15 排液弁室
16 弁フロート
17 隔壁部材
24 第2排液口
25 開閉弁
26 上液位検出手段
27 下液位検出手段

Claims (1)

  1. ケーシングと排気管で形成する環状空間に旋回羽根を配置し、環状空間の上方を入口に連結し、排気管の内側の孔を通してその上方を出口に連結し、環状空間の下方に旋回室と該旋回室の下方に排液弁室を形成して該排液弁室に排液弁を配置したものにおいて、環状空間の下方の液位を検出する液位検出手段を設け、液位検出手段の信号に基づいて環状空間の下方の液位が所定高位以上になれば開かれ所定低位以下になれば閉じられる開閉弁を設けたことを特徴とする排液弁を備えた気液分離器。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6196294A (ja) * 1984-10-17 1986-05-14 株式会社 ミヤワキ スチ−ムトラツプの稼動監視方法
JPH0320193A (ja) * 1989-06-14 1991-01-29 Tlv Co Ltd 蒸気管の異常検出装置
JPH0495396U (ja) * 1991-01-14 1992-08-18
JP2011183278A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Japan Oil Gas & Metals National Corp 気液分離器及び流量計測装置

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