以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図5は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。
前枠4には、その上部側に遊技盤5等が、下部側に発射手段6等が夫々配置されており、その前枠4の前側には、遊技盤5の前側を覆うガラス扉7と、そのガラス扉7の下側で発射手段6等の前側を覆う下部開閉扉8とがヒンジ3と同じ側のヒンジ9により開閉及び着脱自在に枢着されている。
ガラス扉7には、遊技盤5の前面側に設けられた遊技領域10に対応するガラス窓11が設けられており、遊技者は遊技機本体1の前側からこのガラス窓11を介して遊技領域10内の様子を視認可能となっている。また、ガラス扉7の前面側は、ガラス窓11を除く略全面が合成樹脂製の前面パネル12により覆われている。
また、下部開閉扉8の前面側には、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段6に供給する上皿14、その上皿14が満杯のときに余剰球を貯留する下皿15、演出用の操作ボタン16a,16b、発射手段6を作動させるための発射ハンドル17等が配置されている。上皿14、下皿15等は、合成樹脂製のカバーパネル18によってその略全体が前側から覆われており、演出用操作ボタン16a,16bはそのカバーパネル18上に配置され、発射ハンドル17はカバーパネル18の前側に突設されている。
また、前枠4の前側には、例えば上部側に2個、下部側に1個の計3個のスピーカ19が配置されると共に、図2に示すようにガラス窓11を除く略全面(周辺領域の一例)にわたって多数の枠側LED(周辺発光体)20が配置されている。この枠側LED20は、ガラス扉7上の前面パネル12内に配置される枠上部LED20aと、下部開閉扉8上のカバーパネル18内に配置される枠下部LED20bとで構成されている。
遊技盤5は、ガラス扉7を開放した状態で前枠4に対して前側から着脱可能であり、その前面側には、発射手段6により発射された遊技球を案内するガイドレール21が略環状に配置されると共に、そのガイドレール21の内側の遊技領域10内には、中央表示ユニット22、ゲートユニット23、始動入賞口ユニット24、大入賞口ユニット25、左右2つのサイドユニット26,27等のユニット部品の他、多数の遊技釘(図示省略)が配置されている。
ガイドレール21は、例えば金属板、プラスチック等により形成され、遊技盤5の前面側に立設されている。ガイドレール21は、外レール21aとその内側の内レール21bとが一部内外に重なるように配置されており、それら外レール21aと内レール21bとの間に、発射手段6により発射された遊技球を遊技領域10に案内する発射案内通路28が形成されている。また、遊技領域10の最下部には、アウト球を遊技盤5の後側に排出するためのアウト口29が、内レール21bの内側に対応して設けられている。
中央表示ユニット22は、例えば遊技領域10の左右方向略中央における上部側に配置され、例えば遊技盤5の裏側に装着される液晶式等の画像表示手段31と、画像表示手段31用の表示窓32を備え且つ遊技盤5に設けられた表示ユニット装着孔(図示省略)に前側から着脱自在に装着される表示枠体33とを備えている。表示枠体33は、例えば表示窓32が遊技領域10の略中央に位置するように配置されており、その前面側には、例えば普通図柄を変動表示する普通図柄表示手段34、特別図柄を変動表示する特別図柄表示手段35等が配置されている。画像表示手段31上では、例えば特別図柄と同期して演出図柄が変動表示される等、遊技状態に応じて種々の演出画像等が表示される。
ゲートユニット23は、普通図柄表示手段34の始動手段を構成するもので、例えば中央表示ユニット22の左側に配置されており、遊技球が通過可能な通過ゲート36等を備えている。遊技球が通過ゲート36を通過すると、それに基づいて当たり抽選が行われ、その当たり抽選結果に基づいて普通図柄表示手段34による普通図柄の変動表示が行われる。なお、このゲートユニット23は、遊技盤5に設けられたゲートユニット装着孔(図示省略)に対して前側から着脱自在に装着され、遊技盤5に対してねじ止め等により固定されている。
始動入賞口ユニット24は、特別図柄表示手段35の始動手段を構成するもので、例えば中央表示ユニット22の下側の左右方向略中央に配置されており、遊技球が入賞可能な上部始動入賞口37及び下部始動入賞口38と、下部始動入賞口38を開閉する左右一対の開閉爪39等を備えている。開閉爪39は、上部始動入賞口37の下側で左右に開口する下部始動入賞口38に対応して例えば前後軸廻りに揺動可能に設けられ、下部始動入賞口38を遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り替え可能であり、当たり抽選で当選することにより普通図柄が当たり態様で停止した場合に所定のパターンで閉状態から開状態に変化するようになっている。
遊技球が上部始動入賞口37又は下部始動入賞口38に入賞すると、規定数の賞球が上皿14に払い出されると共に、所定のタイミングで大当たり抽選が行われ、その大当たり抽選結果に基づいて特別図柄表示手段35による特別図柄の変動表示が行われる。なお、この始動入賞口ユニット24は、遊技盤5に設けられた始動入賞口ユニット装着孔(図示省略)に対して前側から着脱自在に装着され、遊技盤5に対してねじ止め等により固定されている。
大入賞口ユニット25は、例えば始動入賞口ユニット24とその下側のアウト口29との間に配置されており、遊技球が入賞可能な大入賞口41と、例えば下部側の横軸廻りに揺動可能に設けられ且つ大入賞口41を開閉する開閉板42等を備えている。開閉板42は、大当たり抽選で当選することにより特別図柄が大当たり態様で停止した場合に所定のパターンで前側に開放して、その上に落下してきた遊技球を大入賞口41内に案内するようになっている。遊技球が大入賞口41に入賞すると、規定数の賞球が上皿14に払い出される。なお、この大入賞口ユニット25は、遊技盤5に設けられた大入賞口ユニット装着孔(図示省略)に対して前側から着脱自在に装着され、遊技盤5に対してねじ止め等により固定されている。
左右のサイドユニット26,27は、例えば内レール21bの内側に沿って大入賞口ユニット25の左右に配置され、それぞれ1又は複数、ここでは各2つの普通入賞口43を備えている。遊技球がそれら普通入賞口43の何れかに入賞すると、規定数の賞球が上皿14に払い出される。
また、遊技領域(中央領域の一例)10内には、図2に示すように例えばユニット部品22〜27上に多数の盤側LED(中央発光体)44が配置されている。この盤側LED44は、例えば中央の表示窓32からの距離に応じて複数組、例えば表示窓32に近い内周側LED44aと外周側LED44bとの2組に分類されている。
図3は本パチンコ機の制御系の概略ブロック図である。図3において、51は主制御基板、52は演出制御基板で、これら各制御基板51,52は、遊技盤5に装着された中央表示ユニット22、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤5を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板51は、遊技動作を統括的に制御するもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段61、ゲートチェック処理手段62、普通乱数記憶手段63、普通図柄処理手段64、普通図柄表示制御手段65、普通利益状態発生手段66、特別乱数作成処理手段71、特別始動口チェック処理手段72、特別乱数記憶手段73、特別図柄処理手段74、特別図柄表示制御手段75、特別利益状態発生手段76、制御コマンド送信手段77等を備えている。
普通乱数作成処理手段61は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの当たり判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。ゲートチェック処理手段62は、通過ゲート36による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、通過ゲート36が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段61で作成された当たり判定乱数値等を1個ずつ取得し、その当たり判定乱数値等を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として先入れ先出し式の普通乱数記憶手段63に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段64は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段34が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段63に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段63に記憶されている当たり判定乱数値の待ち行列からその先頭の当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行う当たり判定機能、当たり/外れの判定結果に基づいて普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する普通停止図柄選択機能、普通図柄の変動時間を選択する変動時間選択機能等を備えている。
普通図柄表示制御手段65は、普通図柄処理手段64による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段34の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段34が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段63に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段34による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段64で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段64で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
普通利益状態発生手段66は、普通図柄処理手段64による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段34の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に、下部始動入賞口38の開閉爪39を例えば複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
特別乱数作成処理手段71は、大当たり/外れの判定に用いる大当たり判定乱数の他、大当たり判定の場合の停止図柄態様の選択に用いる大当たり図柄乱数、外れ判定の場合の停止図柄の選択に用いる外れ図柄乱数、演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段72は、上部始動入賞口37及び下部始動入賞口38への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、上部始動入賞口37と下部始動入賞口38との何れかが遊技球を検出することに基づいて、特別乱数作成処理手段71で作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値等を1個ずつ取得し、それら当たり判定乱数値、当たり図柄乱数値等を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として先入れ先出し式の特別乱数記憶手段73に記憶させるように構成されている。
特別図柄処理手段74は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、特別図柄表示手段35が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段73に1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段73に記憶されている大当たり判定乱数値の待ち行列からその先頭の大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行う大当たり判定機能、大当たり/外れの判定結果に基づいて特別図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する特別停止図柄選択機能、大当たり/外れの判定結果と、新たに取得された変動パターン乱数値とに基づいて演出図柄の変動パターンを選択する変動パターン選択機能等を備えている。
特別図柄表示制御手段75は、特別図柄表示手段35の表示制御を行うもので、特別図柄処理手段74による特別図柄処理に基づいて特別図柄表示手段35による特別図柄の変動を開始させると共に、選択された演出図柄の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて所定の停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別利益状態発生手段76は、特別図柄処理手段74による大当たり判定結果に基づいて特別利益状態を発生させるためのもので、特別図柄処理手段74による大当たり/外れの判定結果が大当たりとなり、特別図柄表示手段35による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となった場合に、大入賞口41の開閉板42が所定の開放パターンに従って開放する大当たり状態を発生させるように構成されている。
制御コマンド送信手段77は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板52等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、例えば特別図柄の変動に関しては、特別図柄の変動開始時に、特別保留個数の減少を示す保留減少コマンド、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンド、演出図柄の変動後の停止図柄の抽選を指示する停止図柄コマンドをこの順序で演出制御基板52側に送信し、特別図柄の変動終了時に演出図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを演出制御基板52側に送信するようになっている。
演出制御基板52は、主制御基板51から送信される制御コマンド等に基づいて、画像表示手段31、スピーカ19、LED20,44等の各種演出手段を制御するもので、画像表示制御手段52a、音声出力制御手段52b、発光制御手段52c等を備えている。
画像表示制御手段52aは、画像表示手段31の表示制御を行うもので、例えば主制御基板51から変動パターンコマンド及び停止図柄コマンドを受信した場合に、変動パターンコマンドで指定された変動パターンに基づいて画像表示手段31上で演出図柄の変動を開始させると共に演出図柄の変動後の停止図柄を抽選により決定し、また変動停止コマンドを受信したときに、抽選により決定された停止図柄で演出図柄の変動を停止させる等、遊技状態に応じた各種演出画像、報知画像等を画像表示手段31上に表示させるように構成されている。
音声出力制御手段52bは、スピーカ19からの音声出力を制御するもので、遊技状態に応じて、例えば画像表示手段31への演出画像、報知画像等の表示と同期して所定の演出音、報知音等をスピーカ19から出力させるように構成されている。
発光制御手段52cは、枠側LED20、盤側LED44等の発光制御を行うもので、遊技状態に応じて、例えば画像表示手段31への演出画像、報知画像等の表示と同期して所定の発光パターンで枠側LED20、盤側LED44等を発光させるように構成されている。
本実施形態では、枠側LED20及び盤側LED44は全て輝度調整可能に構成されており、発光制御手段52cは各LED20,44に対して個別の輝度切り替えパターンに従って輝度を切り替えることにより発光制御を行うようになっている。なお、本実施形態では枠側LED20及び盤側LED44は全て最高輝度が同一であるとし、各LED20,44の輝度を、点灯時の最高輝度を100%、消灯時を0%として百分率で示すものとする。
図4は、盤側LED44を構成する内周側LED44a及び外周側LED44b、枠側LED20を構成する枠上部LED20a及び枠下部LED20bのそれぞれの輝度切り替えパターンの一例を示したものである。図4に示す輝度切り替えパターンでは、盤側LED44と枠側LED20とのうち、盤側LED44のみが発光する「盤側発光期間」と、枠側LED20のみが発光する「枠側発光期間」と、盤側LED44と枠側LED20との発光が部分的に重複する「部分重複発光期間」と、盤側LED44と枠側LED20との発光が完全に重複する「完全重複発光期間」との全てにおいて、盤側LED44については輝度60%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅が行われ、枠側LED20については輝度100%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅が行われるようになっている。
このように本実施形態では、枠側LED20の点灯時の輝度は、枠側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて100%であるのに対し、盤側LED44の点灯時の輝度は、盤側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて60%となっている。即ち、盤側LED44と枠側LED20とは互いの発光タイミングに拘わらず輝度の上限が異なっており、その輝度の上限は枠側LED20よりも盤側LED44の方が低くなっている。
これにより、遊技者の目の略正面に位置し、しかも遊技者が視線を向ける時間が非常に長い遊技領域10内に配置されている盤側LED44についてはその輝度が抑えられるために遊技者の目の負担は大きく軽減される一方、遊技者の目に及ぼす影響が比較的小さい枠側LED20については高輝度で発光されるために演出効果の低下を最小限に抑えることができる。
図5は本発明の第2の実施形態を例示し、盤側LED(中央発光体)44と枠側LED(周辺発光体)20とが同じタイミングで発光する完全重複発光期間については盤側LED44と枠側LED20とで輝度の上限を異ならせ、それ以外の盤側発光期間、枠側発光期間及び部分重複発光期間については盤側LED44と枠側LED20とで輝度の上限を同じにした例を示している。
図5に示すように、本実施形態の輝度切り替えパターンでは、完全重複発光期間については、盤側LED44は輝度60%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅が、枠側LED20は輝度100%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅がそれぞれ行われるのに対し、それ以外の盤側発光期間、枠側発光期間及び部分重複発光期間については、盤側LED44と枠側LED20とは共に輝度100%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅が行われるようになっている。
このように本実施形態では、枠側LED20の点灯時の輝度は、枠側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて100%であるのに対し、盤側LED44の点灯時の輝度は、完全重複発光期間においては60%、その他の盤側発光期間及び部分重複発光期間においては100%となっている。即ち、盤側LED44と枠側LED20とは、完全重複発光期間に限って輝度の上限が異なっており、その場合の輝度の上限は枠側LED20よりも盤側LED44の方が低くなっている。
以上のような本実施形態によれば、遊技者の目の負担が特に大きいと考えられるフラッシュパターン等の発光状態における遊技者の負担を大きく軽減しつつ、演出効果の低下をより小さく抑えることができる。
図6は本発明の第3の実施形態を例示し、完全重複発光期間だけでなく、盤側LED(中央発光体)44と枠側LED(周辺発光体)20との発光タイミングが部分的に重複する部分重複発光期間についても盤側LED44と枠側LED20とで輝度の上限を異ならせ、それ以外の盤側発光期間、枠側発光期間については盤側LED44と枠側LED20とで輝度の上限を同じにした例を示している。
図6に示すように、本実施形態の輝度切り替えパターンでは、部分重複発光期間と完全重複発光期間とについては、盤側LED44は輝度60%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅が、枠側LED20は輝度100%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅がそれぞれ行われるのに対し、それ以外の盤側発光期間、枠側発光期間については、盤側LED44と枠側LED20とは共に輝度100%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅が行われるようになっている。
このように本実施形態では、枠側LED20の点灯時の輝度は、枠側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて100%であるのに対し、盤側LED44の点灯時の輝度は、部分重複発光期間及び完全重複発光期間においては60%、その他の盤側発光期間においては100%となっている。即ち、盤側LED44と枠側LED20とは、部分重複発光期間及び完全重複発光期間(重複発光期間)に限って輝度の上限が異なっており、その場合の輝度の上限は枠側LED20よりも盤側LED44の方が低くなっている。
図7は本発明の第4の実施形態を例示し、所定期間における輝度の上限を、内周側LED44a、外周側LED44b、枠上部LED20a、枠下部LED20bの全てにおいて異ならせた例を示している。
図7に示すように、本実施形態の輝度切り替えパターンでは、盤側発光期間、枠側発光期間、部分重複発光期間、完全重複発光期間の全てにおいて、内周側LED44aについては輝度40%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅が、外周側LED44bについては輝度60%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅が、枠上部LED20aについては輝度80%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅が、枠下部LED20bについては輝度100%での点灯と消灯(輝度0%)との切り替えによる点滅がそれぞれ行われるようになっている。
このように本実施形態では、内周側LED44a、外周側LED44b、枠上部LED20a及び枠下部LED20bは互いの発光タイミングに拘わらず輝度の上限が異なっており、その輝度の上限は盤側LED44の中では外周側LED44bよりも内周側LED44aの方が低く、また枠側LED20の中では枠下部LED20bよりも枠上部LED20aの方が低く、更に盤側LED44と枠側LED20とを比較すると盤側LED44の方が低くなっている。
これにより、遊技者の目に近いLEDほど輝度が抑えられるために遊技者の目の負担は大きく軽減される一方、遊技者の目から遠いLEDほど高輝度で発光されるために演出効果の低下を最小限に抑えることができる。
なお、内周側LED44aと外周側LED44bとの間では輝度の上限を異ならせ、枠上部LED20aと枠下部LED20bとは輝度の上限を同じにしてもよい。逆に、枠上部LED20aと枠下部LED20bとの間では輝度の上限を異ならせ、内周側LED44aと外周側LED44bとは輝度の上限を同じにしてもよい。
また、盤側LED44を例えば遊技領域10上の所定位置(例えば中心)からの距離等に応じて3種類以上に分類し、それらについて例えば遊技領域10の中心に近い方が輝度の上限が低くなるようにしてもよい。枠側LED20側についても、その少なくとも一部を遊技領域10からの距離等に応じて複数種類に分類し、それらについて例えば遊技領域10に近い方が輝度の上限が低くなるようにしてもよい。
また、第4の実施形態の場合、枠側LED20側の少なくとも一部(例えば枠上部LED20a)における輝度の上限が、盤側LED44側の少なくとも一部(例えば外周側LED44b)における輝度の上限と同じか又は低くてもよい。
図8は本発明の第5の実施形態を例示し、第1輝度と第2輝度とに交互に切り替える輝度切り替えパターンにおいて、盤側LED(中央発光体)44と枠側LED(周辺発光体)20とで第1輝度と第2輝度との差を異ならせた例を示している。以下の説明では、第1輝度とそれよりも低輝度の第2輝度とに交互に切り替える発光状態を特に「明滅状態」というものとする。なお、点滅状態は、第2輝度が0(消灯)となる明滅状態である。
図8に示すように、本実施形態の輝度切り替えパターンでは、盤側発光期間、枠側発光期間、部分重複発光期間、完全重複発光期間の全てにおいて、盤側LED44については第1輝度が60%、第2輝度が30%の明滅が行われ、枠側LED20については第1輝度が100%、第2輝度が0%の明滅(点滅)が行われるようになっている。
このように本実施形態では、枠側LED20の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は枠側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて100%であるのに対し、盤側LED44の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は、盤側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて30%となっている。即ち、盤側LED44と枠側LED20とは互いの発光タイミングに拘わらず明滅時における第1輝度と第2輝度との差が異なっており、その第1輝度と第2輝度との差は枠側LED20よりも盤側LED44の方が小さくなっている。
これにより、遊技者の目の略正面に位置し、しかも遊技者が視線を向ける時間が非常に長い遊技領域10内に配置されている盤側LED44については明滅時のコントラストが抑えられるために遊技者の目の負担は大きく軽減される一方、遊技者の目に及ぼす影響が比較的小さい枠側LED20については明滅時のコントラストが大きいために演出効果の低下を最小限に抑えることができる。
図9は本発明の第6の実施形態を例示し、完全重複発光期間については盤側LED44と枠側LED20とで明滅時の第1輝度と第2輝度との差を異ならせ、それ以外の盤側発光期間、枠側発光期間及び部分重複発光期間については盤側LED44と枠側LED20とで第1輝度と第2輝度との差を同じにした例を示している。
図9に示すように、本実施形態の輝度切り替えパターンでは、完全重複発光期間については、盤側LED44で第1輝度が60%、第2輝度が30%の明滅が、枠側LED20で第1輝度が100%、第2輝度が0%の明滅(点滅)がそれぞれ行われるのに対し、それ以外の盤側発光期間、枠側発光期間及び部分重複発光期間については、盤側LED44と枠側LED20とで共に第1輝度が100%、第2輝度が0%の明滅(点滅)が行われるようになっている。
このように本実施形態では、枠側LED20の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は、枠側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて100%であるのに対し、盤側LED44の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は、完全重複発光期間においては30%、その他の盤側発光期間及び部分重複発光期間においては100%となっている。即ち、盤側LED44と枠側LED20とは、完全重複発光期間に限って明滅時の第1輝度と第2輝度との差が異なっており、その場合の第1輝度と第2輝度との差は枠側LED20よりも盤側LED44の方が小さくなっている。
以上のような本実施形態によれば、遊技者の目の負担が特に大きいと考えられるフラッシュパターン等の発光状態における遊技者の負担を大きく軽減しつつ、演出効果の低下をより小さく抑えることができる。
図10は本発明の第7の実施形態を例示し、完全重複発光期間だけでなく部分重複発光期間についても盤側LED44と枠側LED20とで明滅時の第1輝度と第2輝度との差を異ならせ、それ以外の盤側発光期間、枠側発光期間については盤側LED44と枠側LED20とで明滅時の第1輝度と第2輝度との差を同じにした例を示している。
図10に示すように、本実施形態の輝度切り替えパターンでは、部分重複発光期間と完全重複発光期間とについては、盤側LED44で第1輝度が60%、第2輝度が30%の明滅が、枠側LED20で第1輝度が100%、第2輝度が0%の明滅(点滅)がそれぞれ行われるのに対し、それ以外の盤側発光期間、枠側発光期間については、盤側LED44と枠側LED20とで共に第1輝度が100%、第2輝度が0%の明滅(点滅)が行われるようになっている。
このように本実施形態では、枠側LED20の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は、枠側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて100%であるのに対し、盤側LED44の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は、部分重複発光期間及び完全重複発光期間においては30%、その他の盤側発光期間においては100%となっている。即ち、盤側LED44と枠側LED20とは、部分重複発光期間及び完全重複発光期間(重複発光期間)に限って明滅時の第1輝度と第2輝度との差が異なっており、その場合のその場合の第1輝度と第2輝度との差は枠側LED20よりも盤側LED44の方が小さくなっている。
図11は本発明の第8の実施形態を例示し、所定期間における明滅時の第1輝度と第2輝度との差を、内周側LED44a、外周側LED44b、枠上部LED20a、枠下部LED20bの全てにおいて異ならせた例を示している。
図11に示すように、本実施形態の輝度切り替えパターンでは、盤側発光期間、枠側発光期間、部分重複発光期間、完全重複発光期間の全てにおいて、内周側LED44aについては第1輝度が60%、第2輝度が30%の明滅が、外周側LED44bについては第1輝度が70%、第2輝度が20%の明滅が、枠上部LED20aについては第1輝度が80%、第2輝度が10%の明滅が、枠下部LED20bについては第1輝度が100%、第2輝度が0%の明滅(点滅)がそれぞれ行われるようになっている。
このように本実施形態では、内周側LED44a、外周側LED44b、枠上部LED20a及び枠下部LED20bは互いの発光タイミングに拘わらず明滅時の第1輝度と第2輝度との差が異なっており、その第1輝度と第2輝度との差は盤側LED44の中では外周側LED44bよりも内周側LED44aの方が小さく、また枠側LED20の中では枠下部LED20bよりも枠上部LED20aの方が小さく、更に盤側LED44と枠側LED20とを比較すると盤側LED44の方が小さくなっている。
これにより、遊技者の目に近いLEDほど明滅時のコントラストが抑えられるために遊技者の目の負担は大きく軽減される一方、遊技者の目から遠いLEDほど高いコントラストで明滅されるために演出効果の低下を最小限に抑えることができる。
なお、内周側LED44aと外周側LED44bとの間では明滅時の第1輝度と第2輝度との差を異ならせ、枠上部LED20aと枠下部LED20bとは明滅時の第1輝度と第2輝度との差を同じにしてもよい。逆に、枠上部LED20aと枠下部LED20bとの間では明滅時の第1輝度と第2輝度との差を異ならせ、内周側LED44aと外周側LED44bとは明滅時の第1輝度と第2輝度との差を同じにしてもよい。
また、盤側LED44を例えば遊技領域10上の所定位置(例えば中心)からの距離等に応じて3種類以上に分類し、それらについて例えば遊技領域10の中心に近い方が明滅時の第1輝度と第2輝度との差が小さくなるようにしてもよい。枠側LED20側についても、その少なくとも一部を遊技領域10からの距離等に応じて複数種類に分類し、それらについて例えば遊技領域10に近い方が明滅時の第1輝度と第2輝度との差が小さくなるようにしてもよい。
また、第8の実施形態の場合、枠側LED20側の少なくとも一部(例えば枠上部LED20a)における明滅時の第1輝度と第2輝度との差が、盤側LED44側の少なくとも一部(例えば外周側LED44b)における明滅時の第1輝度と第2輝度との差と同じか又は小さくてもよい。
図12は本発明の第9の実施形態を例示し、明滅時の第1輝度については盤側LED(中央発光体)44と枠側LED(周辺発光体)20とで略同じとし、第2輝度を盤側LED44と枠側LED20とで異ならせた例を示している。
図12に示すように、本実施形態の輝度切り替えパターンでは、盤側発光期間、枠側発光期間、部分重複発光期間、完全重複発光期間の全てにおいて、盤側LED44については第1輝度が100%、第2輝度が30%の明滅が行われ、枠側LED20については第1輝度が100%、第2輝度が0%の明滅(点滅)が行われるようになっている。
このように本実施形態では、枠側LED20の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は枠側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて100%であるのに対し、盤側LED44の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は、盤側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて70%となっている。即ち、盤側LED44と枠側LED20とは互いの発光タイミングに拘わらず明滅時における第1輝度と第2輝度との差が異なっており、その第1輝度と第2輝度との差は枠側LED20よりも盤側LED44の方が小さくなっている。
これにより、遊技者の目の略正面に位置し、しかも遊技者が視線を向ける時間が非常に長い遊技領域10内に配置されている盤側LED44については明滅時のコントラストが抑えられるために遊技者の目の負担は大きく軽減される一方、遊技者の目に及ぼす影響が比較的小さい枠側LED20については明滅時のコントラストが大きいために演出効果の低下を最小限に抑えることができる。
なお本実施形態では、第1輝度と第2輝度とのうちの第2輝度のみを盤側LED44と枠側LED20とで異ならせる期間を盤側発光期間、枠側発光期間、部分重複発光期間、完全重複発光期間の全てとした例を示したが、その期間は第6の実施形態(図9)のように完全重複発光期間のみであってもよいし、第7の実施形態(図10)のように重複発光期間(完全重複発光期間及び部分重複発光期間)のみであってもよい。
図13は本発明の第10の実施形態を例示し、明滅時の第2輝度については盤側LED(中央発光体)44と枠側LED(周辺発光体)20とで略同じとし、第1輝度を盤側LED44と枠側LED20とで異ならせた例を示している。
図13に示すように、本実施形態の輝度切り替えパターンでは、盤側発光期間、枠側発光期間、部分重複発光期間、完全重複発光期間の全てにおいて、盤側LED44については第1輝度が60%、第2輝度が30%の明滅が行われ、枠側LED20については第1輝度が100%、第2輝度が30%の明滅が行われるようになっている。
このように本実施形態では、枠側LED20の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は枠側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて70%であるのに対し、盤側LED44の明滅時の第1輝度と第2輝度との差は、盤側発光期間、部分重複発光期間及び完全重複発光期間の全てにおいて30%となっている。即ち、盤側LED44と枠側LED20とは互いの発光タイミングに拘わらず明滅時における第1輝度と第2輝度との差が異なっており、その第1輝度と第2輝度との差は枠側LED20よりも盤側LED44の方が小さくなっている。
これにより、遊技者の目の略正面に位置し、しかも遊技者が視線を向ける時間が非常に長い遊技領域10内に配置されている盤側LED44については明滅時のコントラストが抑えられるために遊技者の目の負担は大きく軽減される一方、遊技者の目に及ぼす影響が比較的小さい枠側LED20については明滅時のコントラストが大きいために演出効果の低下を最小限に抑えることができる。
なお本実施形態では、第1輝度と第2輝度とのうちの第1輝度のみを盤側LED44と枠側LED20とで異ならせる期間を盤側発光期間、枠側発光期間、部分重複発光期間、完全重複発光期間の全てとした例を示したが、その期間は第6の実施形態(図9)のように完全重複発光期間のみであってもよいし、第7の実施形態(図10)のように重複発光期間(完全重複発光期間及び部分重複発光期間)のみであってもよい。
図14は本発明の第11の実施形態を例示し、例えば第1の実施形態のパチンコ機に輝度調整用操作手段81を設けた例を示している。この輝度調整用操作手段81は、例えば第1の実施形態における盤側LED44の輝度の上限(図4)を変更するためのもので、例えばその輝度の上限値を50〜100%等の所定範囲内で段階的に或いは無段階に設定することが可能となっている。即ち、発光制御手段52cは、輝度調整用操作手段81からの操作入力信号に基づいて、例えば盤側LED44の輝度の上限を変更するように構成されている。
輝度調整用操作手段81は、カバーパネル18の前側等、遊技者が操作可能な位置に配置してもよいし、前枠4の裏側等、遊技者は操作不可能であって遊技ホールの担当者等が操作可能な位置に配置してもよい。また、輝度調整用操作手段81はボタン式、ダイヤル式、スライド式等、どのような形式のものでもよく、また演出用操作ボタン16a,16b等、他の機能を有する操作手段に輝度調整用の機能を持たせることによって実現してもよい。
なお、同様に第2〜第11の実施形態のパチンコ機に輝度調整用操作手段81を設けてもよい。輝度調整用操作手段81による調整対象は各実施形態に応じて適宜設定すればよい。例えば、第2の実施形態(図5)の場合には完全重複発光期間における盤側LED44の輝度の上限、第3の実施形態(図6)の場合には重複発光期間における盤側LED44の輝度の上限を設定可能とすればよく、また第4の実施形態(図7)の場合には、例えば内周側LED44aにおける輝度の上限を設定可能とし、外周側LED44b及び枠上部LED20aの輝度の上限は、設定された内周側LED44aの上限に連動して予め定められた割合となるように自動的に設定可能とすることが考えられる。
図15は本発明の第12の実施形態を例示し、枠側LED(周辺発光体)20と盤側LED(中央発光体)44とを、共通の調整操作に基づいて同時に輝度調整可能に構成した例を示している。本実施形態では、例えば第11の実施形態と同様の輝度調整用操作手段81(図14)により、枠側LED20と盤側LED44の輝度(発光時の輝度)を複数段階、例えば調整レベル1〜5の5段階の何れかに設定可能となっているが、枠側LED20と盤側LED44とは常に同じ調整レベルに設定され、異なる調整レベルに設定することはできない。
各調整レベルに対応する枠側LED20及び盤側LED44のそれぞれの輝度は、例えば図15に示すように予め設定されている。本実施形態では、調整レベル1〜5の全てにおいて、枠側LED20と盤側LED44とで輝度が異なっており、しかも何れの場合も枠側LED20よりも盤側LED44の方が低輝度に設定されている。また、各調整レベル間の輝度差も枠側LED20(23%)と盤側LED44(20%)とで異なっており、その輝度差は枠側LED20よりも盤側LED44の方が小さくなっている。
また、盤側LED44における輝度の調整可能範囲は0〜80%、枠側LED20における輝度の調整可能範囲は8〜100%で、盤側LED44と枠側LED20とで調整可能範囲における上限輝度と下限輝度とが共に異なっており、何れも枠側LED20よりも盤側LED44の方が低くなっている。
なお、本実施形態では、盤側LED44、枠側LED20共に調整レベル間の輝度差を全て同じに設定した例を示したが(例えば盤側LED44では全ての調整レベル間において輝度差が20%)、盤側LED44と枠側LED20との少なくとも一方において各調整レベル間の輝度差を異ならせてもよい。またそれにより、枠側LED20よりも盤側LED44の方が輝度が高くなる調整レベルがあってもよいが、そのような調整レベルはなるべく低レベル側であることが望ましい。また、調整可能範囲における上限輝度と下限輝度との少なくとも一方を盤側LED44と枠側LED20とで同じに設定してもよい。
図16は本発明の第13の実施形態を例示し、枠側LED(周辺発光体)20と盤側LED(中央発光体)44とをそれぞれ所定の調整可能範囲内で個別に輝度調整可能とした例を示している。本実施形態では、第12の実施形態と同様、輝度調整用操作手段81(図14)により、枠側LED20と盤側LED44の輝度(発光時の輝度)を複数段階、例えば調整レベル1〜5の5段階の何れかに設定可能となっているが、枠側LED20と盤側LED44とを異なる調整レベルに設定することも可能となっている。
各調整レベルに対応する盤側LED44、枠側LED20のそれぞれの輝度は、例えば図16に示すように予め設定されている。本実施形態では、盤側LED44における輝度の調整可能範囲は10〜50%、枠側LED20における輝度の調整可能範囲は60〜100%で、枠側LED20の調整可能範囲における下限輝度(60%)よりも盤側LED44の調整可能範囲における上限輝度(50%)の方が低くなっている。これにより、枠側LED20と盤側LED44とを異なる調整レベルに設定した場合でも、輝度は常に枠側LED20よりも盤側LED44の方が低くなる。
なお、本実施形態では枠側LED20と盤側LED44とで調整レベルの段階数を同じにしたが、調整レベルの段階数を枠側LED20と盤側LED44とで異ならせてもよい。
図17及び図18は本発明の第14の実施形態を例示し、第12,第13の実施形態を一部変更し、枠側LED(周辺発光体)20と盤側LED(中央発光体)44との少なくとも一方における一部のLEDについては輝度調整不可とした例を示している。
本実施形態では、図17に示すように、内周側LED44a、外周側LED44b、枠上部LED20a、枠下部LED20bの各一部をそれぞれエラー報知用の特定LED44a′,44b′,20a′,20b′(図17では●で示す)とし、図18に示すように、それら特定LED44a′,44b′,20a′,20b′については輝度調整不可として、例えばエラー報知時に常に所定輝度(例えば100%)で発光するようになっている。なお、特定LED44a′,44b′,20a′,20b′以外のLEDについては、第12、第13の実施形態(図15,図16)と同様の輝度調整が可能であるとする。
このように、枠側LED20と盤側LED44との少なくとも一方における一部のLEDをエラー報知用その他の特定報知専用の特定LEDとし、それらについては常に輝度調整不可としてもよい。
なお、エラー報知用の他、保留個数報知用、特別図柄変動等の図柄変動報知用等のLEDを特定LEDとして輝度調整不可としてもよい。また、特定LEDは枠側LED20と盤側LED44との少なくとも一方における一部であればよく、必ずしも枠側LED20と盤側LED44との両方に特定LEDを設ける必要はない。
図19は本発明の第15の実施形態を例示し、枠側LED(周辺発光体)20と盤側LED(中央発光体)44との少なくとも一方における少なくとも一部のLEDについて、輝度調整操作により設定された輝度で発光する場合と、輝度調整操作による設定に拘わらず所定輝度で発光する場合とを設けた例を示している。
本実施形態では、第14の実施形態(図17)と同様、内周側LED44a、外周側LED44b、枠上部LED20a、枠下部LED20bの各一部をそれぞれエラー報知兼用の特定LED44a′,44b′,20a′,20b′とし、図19に示すように、それら特定LED44a′,44b′,20a′,20b′については、エラー報知時等の特定時には輝度調整不可として所定輝度(例えば100%)で発光し、特定時以外の通常時には他のLEDと同様、輝度調整操作により設定された輝度(図15,図16参照)で発光するようになっている。
このように、枠側LED20と盤側LED44との少なくとも一方における少なくとも一部のLEDを、他のLEDと同様に演出用として機能させるだけでなく、エラー報知用その他の特定報知用としても機能させ、特定報知用として機能させる場合には輝度調整操作による設定に拘わらず所定輝度で発光させるようにしてもよい。
なお、特定報知はエラー報知の他、保留個数報知、特別図柄変動等の図柄変動報知等であってもよい。また、本実施形態における特定LEDは枠側LED20と盤側LED44との少なくとも一方における少なくとも一部であればよく、必ずしも枠側LED20と盤側LED44との両方に特定LEDを設ける必要はない。また、枠側LED20と盤側LED44との全てを特定LEDとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態ではパチンコ機を対象として遊技盤5上のLEDを中央発光体、前枠4上のLEDを周辺発光体とした例を示したが、例えばスロットマシンを対象とする場合であれば、図柄変動表示部及びその近傍に配置されるLEDを中央発光体、それよりも外側に配置されるLEDを周辺発光体とすればよい。
実施形態では、枠側LED20及び盤側LED44は全て最高輝度が同一であるとし、各LED20,44の輝度を、点灯時の最高輝度を100%、消灯時を0%として百分率で示したが、輝度に関する性能が異なる複数種類のLEDを使用してもよい。
第12,第13の実施形態では、枠側LED(周辺発光体)20と盤側LED(中央発光体)44とを共に輝度調整可能とした例を示したが、枠側LED(周辺発光体)20と盤側LED(中央発光体)44との何れか一方を調整可能とし、他方は調整不可としてもよい。この場合、盤側LED(中央発光体)44を調整可能とし、枠側LED(周辺発光体)20は調整不可とすることが望ましい。更にこの場合、盤側LED(中央発光体)44の輝度調整可能範囲における上限輝度(例えば90%)を、枠側LED(周辺発光体)20の輝度(例えば100%)よりも低くすることが望ましい。
実施形態ではガラス扉7と下部開閉扉8とが個別に開閉可能な構成を採用したが、ガラス扉7と下部開閉扉8とを一体に形成してもよい。また、発光体としてはLEDが好適であるが、その他の発光体を用いてもよい。