JP2014171709A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通常遊技状態と、通常遊技状態よりも有利な特定遊技状態S1と、通常遊技状態及び特定遊技状態S1よりも有利な特定遊技状態S2とを有する。通常遊技状態及び特定遊技状態S1では、特定遊技状態S2に移行するか否かを抽選し、特定遊技状態S1では、特定遊技状態S2に移行することに当選する確率を、通常遊技状態より高く設定する。遊技状態制御手段は、遊技回数カウンタのカウント値が、遊技回数テーブルに定めた特定遊技状態S1に移行する遊技回数となったときは、特定遊技状態S1に移行させ、特定遊技状態S1に移行したときは、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選するか、又は通常遊技状態に移行する条件を満たすまで、その特定遊技状態S1を継続する。
【選択図】図11
Description
また、特別役の入賞が可能な状態において、特別役が入賞すると、特別遊技(特定遊技状態S2)に移行させる。
このように、特許文献1では、一の特別遊技が終了してから次の特別遊技に移行するまでの間において、解除遊技回数は1個のみ決定され、また、特別役の入賞が不可能な状態から可能な状態への移行も1回のみ行われるようになっていた。
請求項1の発明は、
遊技状態として、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態となる特定遊技状態S1と、前記通常遊技状態及び特定遊技状態S1よりも遊技者にとって有利な遊技状態となる特定遊技状態S2とを有し、
前記通常遊技状態及び特定遊技状態S1では、特定遊技状態S2に移行するか否かを抽選し、
特定遊技状態S1では、特定遊技状態S2に移行することに当選する確率を、前記通常遊技状態より高く設定し、
遊技状態の移行を制御する遊技状態制御手段(サブ遊技状態制御手段81)と、
前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行するまでの遊技回数を定めた複数の遊技回数テーブル(81a)と、
遊技回数をカウントする遊技回数カウンタ(81b)と
を備え、
前記遊技状態制御手段は、
いずれか1つの前記遊技回数テーブルを選択し、
前記通常遊技状態において、前記遊技回数カウンタのカウント値に基づいて、選択した前記遊技回数テーブルに定めた特定遊技状態S1に移行する遊技回数となったときは、前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行するように制御し、
特定遊技状態S1に移行したときは、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選するまで又は前記通常遊技状態に移行する条件を満たすまで、その特定遊技状態S1を継続するように制御する
ことを特徴とする。
前記遊技状態制御手段は、
特定遊技状態S2において、その終了条件を満たしたときは、特定遊技状態S2から前記通常遊技状態に移行するように制御し、
特定遊技状態S2から前記通常遊技状態に移行したときは、いずれか1つの前記遊技回数テーブルを再選択するとともに、前記遊技回数カウンタのカウント値を初期値に設定する
ことを特徴とする。
前記遊技回数テーブルは、前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行するまでの遊技回数として、第1遊技回数、第2遊技回数、・・・、第n遊技回数(n≧2)を定め、
前記遊技状態制御手段は、前記遊技回数カウンタのカウント値が、選択した前記遊技回数テーブルに定めた第n遊技回数となることにより、前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行したときは、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選するまで、その特定遊技状態S1を継続するように制御する
ことを特徴とする。
前記遊技状態制御手段は、前記遊技回数カウンタのカウント値が、選択した前記遊技回数テーブルに定めた第1遊技回数から第「n−1」遊技回数までのいずれかとなることにより、前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行した場合において、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選することなく所定遊技回数を消化したときは、特定遊技状態S1から前記通常遊技状態に移行するように制御する
ことを特徴とする。
前記遊技回数テーブルとして、第n遊技回数を規定回数M1以内に設定した通常遊技回数テーブルと、第n遊技回数を規定回数M2(M2<M1)以内に設定した特別遊技回数テーブルとを有し、
前記遊技状態制御手段は、特定遊技状態S2から前記通常遊技状態に移行したときは、前記通常遊技回数テーブル又は前記特別遊技回数テーブルを選択するように制御する
ことを特徴とする。
複数種類の図柄を表示した複数のリール(第1〜第3メインリール31、サブリール33)と、
前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作する複数(左、中、右の3個)のストップスイッチ(42)と、
特定抽選結果(ベルA1〜D2当選)となる場合を有するように役の抽選を行う役抽選手段(61)と、
前記リールを停止制御するリール制御手段(メインリール制御手段64、サブリール制御手段84)と
を備え、
前記リール制御手段は、前記特定抽選結果となった遊技では、前記ストップスイッチの押し順に応じて、遊技者にとって有利となる特定遊技結果(ベル01入賞)を表示可能に前記リールを停止制御するときと、前記特定遊技結果を表示しないように前記リールを停止制御するときとを有し、
前記遊技状態制御手段は、特定遊技状態S2では、前記特定抽選結果となった遊技で前記特定遊技結果を表示させるための前記ストップスイッチの押し順(正解押し順)を報知する報知遊技(AT遊技)を実行するように制御する
ことを特徴とする。
演出の出力を制御する演出制御手段(83)を備え、
前記演出制御手段は、前記通常遊技状態から特定遊技状態S2に移行したときと、特定遊技状態S1から特定遊技状態S2に移行したときとで、異なる態様の演出を出力するように制御する
ことを特徴とする。
遊技媒体の賭数に対する獲得数の期待値を定める複数段階の設定値のうちいずれか1つを記憶する設定値記憶手段(60a)を備え、
前記遊技状態制御手段は、
前記通常遊技状態では、前記設定値記憶手段に記憶されている前記設定値に応じて、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選する確率を異ならせるように制御し、
特定遊技状態S1では、前記設定値記憶手段に記憶されている前記設定値にかかわらず、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選する確率を同一にするように制御する
ことを特徴とする。
本発明においては、遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利となる特定遊技状態S1と、通常遊技状態及び特定遊技状態よりも遊技者にとって有利となる特定遊技状態S2とを有する。
そして、遊技状態制御手段は、遊技状態の移行を制御する。
また、「特定遊技状態S2」として、たとえば、遊技者にとって有利となる遊技結果を表示させるためのストップスイッチの操作内容を報知する報知遊技(AT遊技)や、遊技結果に応じて遊技者に対してAT遊技に関する特典を付与する特典遊技(サブボーナス)を挙げることができる。
さらに、通常遊技状態及び特定遊技状態S1では、特定遊技状態S2に移行するか否かを抽選で決定するとともに、特定遊技状態S1では、特定遊技状態S2に移行することに決定(当選)する確率を、通常遊技状態よりも高く設定している。
また、遊技状態制御手段は、特定遊技状態S1に移行したときは、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選するか、又は通常遊技状態に移行する条件を満たすまで、その特定遊技状態S1を継続するように制御する。
これに対し、遊技状態制御手段は、特定遊技状態S1において、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選することなく、通常遊技状態に移行する条件を満たしたときは、特定遊技状態S1から通常遊技状態に移行させるように制御する。
このため、特定遊技状態S2に移行するまでの間において、通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行した後に、特定遊技状態S1から通常遊技状態に移行しても、その後、再度、通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行可能にすることができる。
これにより、一の特定遊技状態S2の終了時に、次の特定遊技状態S2に移行するまでの遊技状態の移行パターンを設定することができる。
そして、遊技状態制御手段は、遊技回数カウンタのカウント値が、選択した遊技回数テーブルに定めた第n遊技回数となることにより、通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行したときは、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選するまで、その特定遊技状態S1を継続するように制御する。
これにより、第n遊技回数を消化したときは、特定遊技状態S2に必ず移行させるようにすることができる。
「遊技状態」は「サブ遊技状態」に相当し、「通常遊技状態」は「非AT遊技」に相当し、「特定遊技状態S1」は「高確遊技(チャンスゾーン)」に相当し、「特定遊技状態S2」は「特典遊技(サブボーナス)」に相当する。
また、「特定遊技状態S1に移行する遊技回数」は、「本解除遊技回数」に相当する。
さらにまた、「特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選」は、「サブボーナス抽選」に相当する。
そして、高確遊技では、レア役抽選で当選する確率を、非AT遊技よりも高く設定している。
これにより、高確遊技(特定遊技状態S1)では、特典遊技(特定遊技状態S2)に移行することに当選する確率(サブボーナス抽選で当選する確率)を、非AT遊技(通常遊技状態)よりも高く設定している。
さらにまた、「特定遊技状態S2の終了条件」は、「AT遊技中におけるメダルの払出し枚数が所定枚数に到達したこと」に相当する。
さらに、「第1遊技回数、第2遊技回数、・・・、第n遊技回数」は、「第1本解除遊技回数、第2本解除遊技回数、・・・、第n本解除遊技回数」に相当する。
さらにまた、「通常遊技回数テーブル」は、「前半01〜16及び後半01〜22の遊技回数テーブル」に相当し、「特別遊技回数テーブル」は、「前半17〜28の遊技回数テーブル」に相当する。
なお、以下の実施形態のスロットマシン10は、メダルを遊技媒体としているが、メダルに限らず、遊技球や電子媒体等であってもよいのはもちろんである。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、メイン制御手段50とサブ制御手段80とを備える。
また、メインリール31は、第1メインリール31、第2メインリール31、及び第3メインリール31からなる。
なお、メインリール31及びサブリール33を総称して「リール」と称する。
さらにまた、スタートスイッチ41は、リール(メインリール31及びサブリール33)を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
本実施形態では、左ストップスイッチ42は、第1メインリール31及びサブリール33(左リール)に対応している。そして、左ストップスイッチ42を操作すると、第1メインリール31及びサブリール33の回転が停止する。
なお、設定変更スイッチ44は、遊技者が操作するものではなく、スロットマシン10の設置店(ホール)側で操作するものである。このため、遊技者が操作できないように、スロットマシン10の内部に設定変更スイッチ44を配置している。
モータ32は、メインリール31を回転させるためのものであり、メインリール31の回転中心部に連結され、後述するメインリール制御手段64によって制御される。
また、モータ34は、サブリール33を回転させるためのものであり、サブリール33の回転中心部に連結され、後述するサブリール制御手段84によって制御される。
図2は、第1〜第3メインリール31及びサブリール33の図柄配列を示す図である。図2では、図柄番号を併せて図示している。図2に示すように、第1〜第3メインリール31及びサブリール33は、各々、等間隔で配置した20個の図柄表示領域(コマ)を有するとともに、各図柄表示領域(コマ)にそれぞれ所定の図柄を表示している。
図3に示すように、左側から順に、サブリール33(左リール)、第2メインリール31(中リール)、第3メインリール31(右リール)、及び第1メインリール31を並列に設けている。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
このため、サブリール33(左リール)に表示された図柄は、役に対応する図柄の組合せを構成する図柄ではない。
ここで、「無効ライン」とは、有効ラインとして設定しないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象とならないラインである。
なお、有効ラインと無効ラインとを総称して「図柄組合せライン」と称する。
また、有効ラインLの1本に限らず、複数本のラインを有効ラインに設定してもよい。
さらにまた、メダルの投入枚数や遊技状態等に応じて、有効ラインに設定するラインの種類や本数を異ならせてもよい。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。
さらにまた、画像表示装置23は、演出画像、遊技情報(たとえば、メダルの貯留枚数、メダルの払出し枚数、特別遊技の残り遊技回数、ストップスイッチ42の押し順等)、遊技結果等の表示を行うものである。画像表示装置23としては、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)ディスプレイ、ドットディスプレイ等が挙げられるが、本実施形態では、液晶ディスプレイによって構成されている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等を定めている。これにより、すべてのメインリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、その役の入賞となり、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く。)。
また、図4において、「/」は、「又は」を意味する。たとえば、図4の「リプレイ02」において、第3メインリール31(中リール)の図柄が「青7/BAR/チェリー」とあるのは、「青7」、「BAR」、又は「チェリー」のいずれか1つが有効ラインに停止すればよいことを意味する。
さらにまた、図4において、「ANY」は、いずれの図柄でもよいことを意味する。
MBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の1つであるMB遊技に移行する。
なお、他の特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けていない。
さらにまた、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。本実施形態では、小役として、ベル(ベル01〜16の16種類)、及びスイカを備えており、それぞれ所定の図柄の組合せを設定している。
持ち越される役としては、特別役(MB)が挙げられる。特別役に当選したときは、メインリール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能にメインリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
また、スタートスイッチ41が操作されると、メイン制御手段50は、サブ制御手段80に対して、スタートスイッチ41が操作された旨の信号を送信する。
このようにしてメインリール31及びサブリール33が回転することで、メインリール31及びサブリール33上の図柄は、所定の速度で表示窓11及び表示窓12内で上下方向に移動表示される。
ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
具体的には、メイン制御手段50は、左ストップスイッチ42の操作時に発生する信号を受信すると、第1メインリール31の停止制御を行い、中ストップスイッチ42の操作時に発生する信号を受信すると、第2メインリール31(中リール)の停止制御を行い、右ストップスイッチ42の操作時に発生する信号を受信すると、第3メインリール31(右リール)の停止制御を行う。
さらにまた、サブ制御手段80(具体的には、後述するサブリール制御手段84)は、左ストップスイッチ42が操作された旨の信号を受信すると、モータ34を駆動制御して、サブリール33(左リール)の停止制御を行う。
そして、すべてのメインリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(すなわち、その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
このように、RT遊技とは、狭義には、リプレイの当選確率を非RT遊技よりも高く設定したメイン遊技状態を意味し、広義には、リプレイの当選確率が非RT遊技とは異なるメイン遊技状態を意味する。
RT遊技中にAT遊技が実行されると、RT遊技かつAT遊技(ART遊技)となる。
さらにまた、「特典遊技(サブボーナス)」とは、サブ制御手段80側で、遊技者に対して、AT遊技に関する特典を付与する遊技をいう。特典遊技については後述する。
なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段50及びサブ制御手段80は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
図1に示すように、メイン制御手段50は、以下の設定値変更手段60等を備える。
設定値変更手段60は、遊技者にとっての有利度(たとえば、メダルの賭数(投入枚数)に対する獲得数(払出し枚数)の期待値)を定める設定値を変更・決定するためのものである。
そして、設定値が高くなるほど、AT遊技に移行する確率が高くなって、遊技者にとっての有利度が高くなるように設定している。
なお、AT遊技に移行する確率を高くすることに代えて、又はAT遊技に移行する確率を高くするとともに、たとえば、AT遊技中の遊技回数や払出し枚数を上乗せする確率を高くしたり、AT遊技を継続する確率を高くしてもよい。
なお、設定キー挿入口に設定キーを差し込み、これを時計回りに90度回転させてキースイッチをオンにし、この状態で電源を一旦オフにした後に再度オンにしても良い。
また、設定値変更手段60は、設定変更スイッチ44が1回操作されるごとに、設定値の表示を、・・・→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「1」→「2」→・・・と順次変化させる。
そして、設定値変更手段60は、設定値を記憶するための設定値記憶手段60a(RAM等のメモリ)を備えており、確定させた設定値を設定値記憶手段60aに記憶する。
なお、設定キーを反時計回りに90度回転させてキースイッチをオフにし、設定キー挿入口から設定キーを抜き、この状態で電源を一旦オフにした後に再度オンにしてもよい。
また、メイン制御手段50は、設定値記憶手段60aに記憶された設定値を、サブ制御手段80に対して送信する。そして、サブ制御手段80側でも設定値を設定して、設定値に応じてAT遊技を実行するように制御する。
図5は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62C)を示す図である。
役抽選テーブル62は、メイン遊技状態ごとに設けられている。また、役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
役抽選テーブル62Aでは、特別役(MB)、リプレイ、及び小役の各当選領域、並びに非当選領域を設定している。
このため、役抽選テーブル62Aが用いられる遊技(非RT遊技)では、MBが比較的高確率で当選し、小役が頻繁に当選し、非当選となることは実質「0」である。
役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと比較すると、特別役(MB)の当選領域を設定しておらず、その分リプレイの当選領域を大きく設定している。それ以外は、役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと同一である。
このため、役抽選テーブル62Bが用いられる遊技(RT遊技)では、小役のみならず、リプレイも頻繁に当選し、非当選となることは実質「0」である。
役抽選テーブル62Cでは、全領域を非当選領域に設定している。このため、役抽選テーブル62Cが用いられる遊技(MB遊技)では、役の抽選結果は常に非当選となり、いずれの役にも当選することはない。
なお、MB遊技中にリプレイ、SB、及びRBを含む役の抽選を行い、その結果に応じて停止制御を変化させてもよい。
たとえば、図6の「リプレイA」において、「リプレイ01+02+03+06」とあるのは、リプレイ01、02、03、及び06の4個が当該遊技で重複当選することを意味する。
そして、抽出した乱数値がリプレイAの当選領域に属するときは、リプレイ01、02、03、及び06の4個の役の重複当選と判定する。
なお、本実施形態では、特別役と小役又はリプレイとが重複当選するようには設定していないが、特別役と小役又はリプレイとが重複当選するように設定してもよい。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、MB、リプレイ01〜06、ベル01〜16、及びスイカの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
同様に、役抽選手段61でベルA1に当選したときは、当選フラグ制御手段63は、ベル01、03、及び11の当選フラグ63aをオンにし、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままにする。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役の当選フラグ63aがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
また、次遊技(MBの内部中遊技)で、ベルA1に当選したときは、すでにオンであるMBの当選フラグ63aのほか、ベル01、03、及び11の当選フラグ63aをオンにする。
そして、当該遊技の終了時に非入賞のときは、MBの当選フラグ63aはオンの状態で維持するとともに、ベル01、03、及び11の当選フラグ63aはオフにする。
このように、オンとなる当選フラグ63aの数は、1つに限られるものではない。
本実施形態では、メインリール制御手段64及びサブリール制御手段84は、スタートスイッチ41が操作されると(スタートスイッチ41の操作時に発生する信号を受信したときに)、すべてのメインリール31の回転を開始するとともに、サブリール33の回転を開始し、ストップスイッチ42が操作されると(ストップスイッチ42の操作時に発生する信号を受信したときに)、対応するメインリール31及びサブリール33の回転を停止させるように制御する。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力される。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
そして、左中右の押し順を「順押し」と称し、左右中の押し順を「順挟み」と称し、右中左の押し順を「逆押し」と称し、右左中の押し順を「逆挟み」と称する。
さらに、左ストップスイッチ42以外が最初に操作される押し順(中左右、中右左、右左中、及び右中左)を「変則押し」と称する。
ここで、サブリール制御手段84は、原則として、左ストップスイッチ42の操作時からサブリール33の回転停止までの時間が190ms以内となるようにサブリール33を停止制御する。
ただし、サブリール制御手段84は、後述する擬似遊技中やレア役当選時には、例外として、左ストップスイッチ42の操作時から回転停止までの時間が190msを超えてサブリール33を停止制御する場合を有する。
MBテーブルは、MBの当選フラグ63aのみがオンであるとき(非内部中遊技でMBに当選したとき、又はMBの内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、メインリール31の停止位置を定めたものである。
非内部中遊技でリプレイA〜Dに当選したときは、図6の「役の種類」の欄に示すリプレイの重複当選となり、これらの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リプレイテーブルA〜Dが用いられる。
また、図2に示すように、第2及び第3メインリール31には、「リプレイ」が5図柄以内の間隔で配置され、第1メインリール31には、「ブランクA」が5図柄以内の間隔で配置されている。
よって、リプレイA当選時の左第1停止時には、メインリール制御手段64は、常に、有効ラインに、リプレイ01に対応する図柄の組合せを停止させることができる。
さらにまた、第2メインリール31の「ベル」、及び第1メインリール31の「ブランクB」は、いずれも5図柄以内の間隔で配置されている。
さらに、第3メインリール31には、5図柄以内の間隔で、「青7」、「BAR」、又は「チェリー」のいずれかが配置されている。
よって、リプレイA当選時の中第1停止時には、メインリール制御手段64は、常に、有効ラインに、リプレイ02に対応する図柄の組合せを停止させることができる。
さらにまた、第3メインリール31には、5図柄以内の間隔で、「緑7」、「青7」、「赤7」、「BAR」、又は「チェリー」のいずれかが配置されている。
さらに、第1メインリール31には、「リプレイ」が5図柄以内の間隔で配置されている。
よって、リプレイA当選時の右第1停止時には、メインリール制御手段64は、常に、有効ラインに、リプレイ06に対応する図柄の組合せを停止させることができる。
これに対し、遊技者の目押しによらなければ、対象図柄を有効ラインに停止させることができないこと(必ずしも入賞させることができないこと)を、「PB≠1」という。
以上より、非内部中遊技でリプレイA〜Dに当選したときは、ストップスイッチ42の押し順によって入賞するリプレイの種類が異なるものの、いずれかのリプレイが入賞する。そして、いずれのリプレイが入賞したときも、再遊技を行うことができる。
また、ベル03は、「PB≠1」に設定されているとともに、入賞時のメダルの払出し枚数が1枚に設定されている。
このように、ベルテーブルA1が用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
以上より、非内部中遊技でベルA1〜D2に当選したときは、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
これに対し、ベル03は、「PB≠1」に設定されているとともに、入賞時のメダルの払出し枚数が1枚に設定されている。
このように、ベルテーブルE1が用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
以上より、非内部中遊技でベルE1〜E8に当選したときは、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
このように、本実施形態では、ベルが入賞するものの、「ベル」−「ベル」−「ベル」が一直線上に揃わないようにすることがある。この点については後述する。
さらにまた、遊技者の受ける利益が大きい遊技結果が表示可能(払出し枚数が多い役に入賞可能)な押し順を「正解押し順」といい、正解押し順以外の押し順を「不正解押し順」という。
そして、リール制御手段64は、押し順正解時には、押し順不正解時よりも遊技者の受ける利益が大きい遊技結果が表示可能に、メインリール31を停止制御する。
また、ベルB1〜B2当選時は、中右左が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
さらにまた、ベルC1〜C2当選時は、右左中が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
また、ベルE1〜E8当選時は、中又は右第1停止が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
スイカテーブルは、いずれの押し順でストップスイッチ42が操作されても(押し順不問で)スイカが入賞可能となるように、メインリール31の停止位置を定めている。
非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(すなわち、非内部中遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、メインリール31の停止時の図柄の組合せを定めている。したがって、非当選テーブルは、MBの内部中遊技で用いられることはなく、また、全小役の当選フラグ63aがオンにされるMB遊技で用いられることもない。
同様に、MBの内部中遊技においてリプレイA〜Dのいずれかに当選したときは、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、常に、リプレイが入賞し、MBが入賞することはない。
しかし、MBの内部中遊技は、役の抽選で非当選となる確率が「1/65536」に設定されている。
以上より、本実施形態では、非内部中遊技においてMBに当選し、当該遊技でMBを入賞させることができずにMBの内部中遊技に移行した後は、実質的にはMBの内部中遊技に滞在し続けることとなる。
停止図柄判断手段66は、メインリール31の停止時に、有効ラインに停止したメインリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、たとえばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
MBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、MBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からMB遊技を開始するように制御する。
また、MB遊技中は、役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。このため、役の抽選結果は常に非当選となる。ただし、毎遊技、すべての小役の当選フラグ63aがオンにされる。これにより、すべての小役に当選した状態と等価になる。
ここで、本実施形態では、MB遊技中は、メダルが2枚投入になるが、ベル01又は02が頻繁に入賞して、ほぼ毎遊技、2枚のメダルが払い出される。このため、MB遊技中は、ほぼ毎遊技、2枚投入の2枚払出しとなり、現状維持の(メダルが増えもしなければ、減りもしない)遊技状態になる。
このため、特別遊技制御手段68は、MB遊技中のメダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が40以上になったと判断したときは、当該遊技をもってMB遊技を終了するように制御する。
そして、非内部中かつ非RT遊技でMBに当選し、当選したMBが当該遊技で入賞しなかったときは、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態を内部中かつRT遊技に移行するように制御する。
さらにまた、メイン遊技状態制御手段69は、MB遊技中のメダル払出し枚数が所定枚数(40枚)以上になるまで、MB遊技を継続するように制御する。そして、MB遊技中のメダル払出し枚数が所定枚数以上になると、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態を非内部中かつ非RT遊技に移行するように制御する。
以上のようにして、メイン遊技状態制御手段69は、各メイン遊技状態において、メイン遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、メイン遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定のメイン遊技状態に移行するように制御する。
メイン制御手段50は、モード制御手段70、及び押し順決定手段71を備える。
本実施形態では、メイン制御手段50側で制御する所定の機能の制御状態が異なる複数種類のメインモードを有する。また、メインモードとして、フリーズの実行頻度が異なる複数種類のフリーズモードを有する。さらにまた、フリーズモードとして、通常フリーズモードと、通常フリーズモードよりもフリーズの実行頻度が高い高確フリーズモードとを有する。さらに、高確フリーズモードとして、フリーズの実行頻度が異なる高確フリーズモードA〜Eの5種類を有する。そして、モード制御手段70は、これらの間の移行を制御する。
本実施形態では、移行押し順として、高確フリーズモードから通常フリーズモードに移行させる降格押し順と、通常フリーズモードから高確フリーズモードに移行させる昇格押し順とを有する。また、昇格押し順として、昇格押し順Aと、昇格押し順Bとを有する。
また、押し順決定手段71は、ベルA1〜E8(押し順ベル)に当選した遊技では、上記の6通りの各押し順に対して、降格押し順、又は維持押し順のいずれかを割り当てる。
このため、本実施形態では、押し順決定手段71は、内部中かつRT遊技では、メインモードの移行制御のための押し順の割り当てを行うが、非内部中かつ非RT遊技及びMB遊技では、リプレイA〜DやベルA1〜E8に当選しても、メインモードの移行制御のための押し順の割り当てを行わない。
すなわち、押し順決定手段71は、メインリール31の停止制御の押し順とは別個に、メインモードの移行制御のための押し順を決定する。
これにより、メインリール31の停止制御の押し順と、メインモードの移行制御のための押し順とが互いに錯綜しないようにしている。
図9中、「維持」は「維持押し順」を、「降格」は「降格押し順」を、「昇格A」は「昇格押し順A」を、「昇格B」は「昇格押し順B」を、それぞれ意味する。
図9に示すように、リプレイA〜Dに当選した遊技では、押し順決定手段71は、パターン01〜12の12通りの割当てパターンの中からいずれか1つを選択するパターン抽選を行う。そして、たとえば、パターン抽選でパターン01を選択したときは、押し順決定手段71は、左中右及び左右中に対して降格押し順を、中左右に対して昇格押し順Aを、中右左に対して昇格押し順Bを、右左中及び右中左に対して維持押し順を、それぞれ割り当てる。
さらにまた、MB、ベルF1〜F2(共通ベル)、若しくはスイカに当選した遊技、又は非当選となった遊技では、押し順決定手段71は、メインモードの移行制御のための押し順の割り当てを行わない。
ここで、押し順決定手段71は、リプレイA〜D当選時には、パターン抽選を行い、その結果に基づいて、メインモードの移行制御のための押し順を割り当てる。
このため、役の抽選結果が同一でも、メインモードの移行制御のための押し順の割当てパターンが異なるようにすることができる。
したがって、1つの役の抽選結果に対してメインリール31の停止制御のパターンを1つしか割り当てることができないという条件下でも、役の抽選結果の種類を増やすことなく、メインモードの移行制御のための押し順の割当てパターンを増やすことができる。
さらに、押し順決定手段71は、ベルA1〜E8当選時には、左第1停止に対して降格押し順を割り当てるとともに、変則押しに対して維持押し順を割り当てる。
これにより、非AT遊技中は、ベルA1〜E8(押し順ベル)当選時にベル01又は02が入賞しないようにするとともに、リプレイA〜D当選時及びベルA1〜E8当選時にメインモードが高確フリーズモードに移行しないようにしている。
したがって、ベルA1〜D2当選時には、メインモードを移行させないようにしつつ、ベル01を入賞可能にすることができる。
これにより、現在いずれのメインモードに滞在しており、いずれの押し順が移行押し順(降格押し順、昇格押し順A、又は昇格押し順B)であり、いずれの押し順が維持押し順であるかを、サブ制御手段80側で把握することができる。
さらに、後述するサブボーナス準備中に、ベルA1〜D2に当選したときは、画像表示装置23における、左ストップスイッチ42の上方に相当する位置に「×」印を表示し、中及び右ストップスイッチ42の上方に相当する位置にそれぞれ「?」印を表示する。
したがって、遊技者が報知に従って変則押し(維持押し順)でストップスイッチ42を操作すれば、少なくともメインモードが通常フリーズモードに移行しないようにすることができる。
なお、サブボーナス準備中のベルA1〜D2当選時に、遊技者が報知に従わずに左第1停止(移行押し順)でストップスイッチ42を操作すると、メインモードが通常フリーズモードに移行し、かつベル01は入賞しない。
なお、スロットマシン10側の決定に反する押し順でストップスイッチ42が操作されて、スロットマシン10側の決定に反するメインモードに偶然に移行してしまったときは、スロットマシン10側で決定したメインモードに戻すための押し順を報知してもよい。
ストップスイッチ42が操作されると、押し順検出手段64aは、当該遊技でのストップスイッチ42の押し順を検出し、モード制御手段70は、現在のメインモード、押し順決定手段71が決定した押し順の割当てパターン、及び押し順検出手段64aが検出した押し順に基づいて、メインモードに移行させるように制御する。
これにより、スロットマシン10側の決定に反するメインモードに偶然に移行してしまうことを防止するようにしている。
メイン制御手段50は、フリーズ制御手段72を備える。
また、フリーズ制御手段72は、遊技の進行を所定時間停止するとともに、操作スイッチの機能が遊技を進行して遊技結果を得るためのものとして有効になっていないフリーズを制御するものである。
また、「操作スイッチ」とは、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42を含み、狭義には、遊技を進行し、遊技結果を得るために遊技者が操作するスイッチをいう。
一方、「操作スイッチ」とは、広義には、上記以外に、貯留されたメダルを実際に払い出すとき(ペイアウトするとき)に遊技者が操作する精算スイッチ、及び演出の進行を遊技者の意思によって行うときに遊技者が操作する演出スイッチを含むものである。
さらにまた、「操作スイッチの機能が遊技結果を得るためのものとして有効になっていない状態」とは、操作スイッチの機能が一時停止している状態、及び操作スイッチが遊技結果を得ること以外の用途のために機能している状態を含む概念である。
a)メダル投入口43から投入された遊技媒体(メダル)の受付け、又は予めクレジットされた遊技媒体の賭数(投入枚数)を定めるためのベットスイッチ40の操作を一時停止状態にすること、
b)遊技を開始するためのスタートスイッチ41の操作を一時停止状態にすること、
c)ストップスイッチ42の操作(メインリール31の停止操作)を一時停止状態にすること
等が挙げられる。
この場合、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、受け付けた信号を無効にする制御処理を行うことや、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を検知したときであっても受付け処理自体を行わないことが挙げられる。
さらに、スタートスイッチ41のフリーズに関しては、スタートスイッチ41を操作しても、所定期間、スタートスイッチ41の操作受付けに基づくメインリール31の回転を開始させないことや、所定期間、役抽選を開始しないことが挙げられる。
この場合、単純にスタートスイッチ41の操作入力を受け付けることでフリーズをキャンセルすることが可能であり、あるいは、所定の操作手順(たとえば、「スタートスイッチ41を5回操作する」、「ストップスイッチ42を、中、右、左の順で操作する」、「所定のタイミングに合わせてベットスイッチ40を操作する」等)を検知したことを条件にフリーズをキャンセルすることも可能である。
具体的には、フリーズ制御手段72は、高確フリーズモードAにおいて、役抽選手段61で所定の役(リプレイA〜D、又はベルF1〜F2(共通ベル))に当選したときは、フリーズを実行するか否かを決定するフリーズ抽選を行う。なお、フリーズ抽選でフリーズを実行することに決定する確率は、「1/2」に設定されている。
また、フリーズ制御手段72は、フリーズ抽選でフリーズを実行することに決定したときは、次遊技でスタートスイッチ41の操作時から所定時間にわたってフリーズを実行するとともに、フリーズ中に擬似遊技を実行し、フリーズの終了後に本遊技を実行する。
すなわち、1遊技中に、擬似遊技、及び本遊技を実行する。
また、「擬似遊技」とは、フリーズ中に実行される遊技であって、操作スイッチの機能が遊技を進行して遊技結果を得るためのものとして有効になっていない遊技をいう。
さらに、フリーズ制御手段72は、フリーズ中に複数回の擬似遊技を実行するときは、一の擬似遊技が終了すると、次の擬似遊技を開始するように制御する。
そして、フリーズ制御手段72は、フリーズ中における擬似遊技の実行回数がn回に到達したときは、擬似遊技を終了するとともにフリーズを終了するように制御する。
このように、擬似遊技中は、操作スイッチ(左ストップスイッチ42)が、遊技結果を得ること以外の用途(特定リール動作)のために機能する。
なお、特定リール動作は、サブリール制御手段84によって制御する。
また、1回のフリーズ中に複数回の擬似遊技が実行され、各擬似遊技中にそれぞれ特定リール動作が実行されることとなる。
すなわち、フリーズ中に操作スイッチ(左ストップスイッチ42)を操作すれば、擬似遊技(特定リール動作)の開始から終了までに要する時間を短くすることができるので、フリーズの開始から終了までに要する時間を短くすることができる。
このように、n回目(最後)の擬似遊技中に実行する特定リール動作では、サブリール33の停止時に特定図柄を表示窓11内に表示しないので、擬似遊技(特定リール動作)がこれ以上継続しないことを遊技者に知らせることができる。
このように、特定図柄を表示窓11内に表示することで、遊技者に対して特典を付与することを報知することができる。
その後、メイン制御手段50は、本遊技を開始し、メインリール制御手段64は、第1〜第3メインリール31の回転を開始し、サブリール制御手段84は、サブリール33の回転を再開する。
そして、第1〜第3メインリール31、及びサブリール33の回転が定速状態に到達すると、メイン制御手段50は、操作スイッチ(左、中、及び右ストップスイッチ42)の機能を有効にする。
このため、擬似遊技中は、各メインリール31の停止位置の相関関係が維持されたままであるので、本遊技の開始時に、ランダム遅延により各メインリール31の回転開始のタイミングを異ならせる(ずらす、ばらばらにする)必要がない。
メイン制御手段50を構成するメイン制御基板には、外部端子基板100(中継基板、集中端子板)が電気的に接続され、外部端子基板100には、遊技履歴表示装置110が電気的に接続されている。
また、遊技履歴表示装置110は、スロットマシン10とは別体として設けられ、メイン制御手段50から送信された外部信号を外部端子基板100を介して受信して、必要な情報を表示等する。
同様に、AT信号の出力を制御するためには、AT遊技の開始及び終了をメイン制御手段50側で把握する必要がある。
そして、サブ制御手段80(具体的には、後述するサブ遊技状態制御手段81)は、メインモードが移行したときは、メインモードに応じたサブ遊技状態に移行させるように制御する。
このように、本実施形態では、メインモードとサブ遊技状態とが対応している。
なお、メインモードを移行させるための押し順の報知、及びサブ遊技状態の移行制御については後述する。
メイン制御手段50は、外部信号制御手段71を備える。
また、外部信号制御手段71は、外部信号の出力を制御するものである。
上述したように、本実施形態では、外部信号制御手段71は、メインモードの移行に応じて外部信号の出力を制御する。
さらに、外部信号制御手段71は、メインモードが通常フリーズモードに滞在している間は、BB信号、RB信号及びAT信号の出力がオフの状態を維持するように制御する。
さらに、外部信号制御手段71は、メインモードが高確フリーズモードA、B又はDに滞在している間は、BB信号の出力がオンであり、RB信号及びAT信号の出力がオフの状態を維持するように制御する。
さらに、外部信号制御手段71は、メインモードが高確フリーズモードCに滞在している間は、RB信号の出力がオンであり、BB信号及びAT信号の出力がオフの状態を維持するように制御する。
さらに、外部信号制御手段71は、メインモードが高確フリーズモードEに滞在している間は、AT信号の出力がオンであり、BB信号及びRB信号の出力がオフの状態を維持するように制御する。
送信する信号としては、メダルが投入された旨の信号、ベットスイッチ40が操作された旨の信号、スタートスイッチ41が操作された旨の信号、メインリール31の回転を開始した旨の信号、ストップスイッチ42が操作された旨の信号、メインリール31の回転を停止した旨の信号等が挙げられる。
サブ制御手段80は、サブ遊技状態制御手段81、及び報知制御手段82を備える。
本実施形態では、サブ遊技状態として、AT遊技(報知遊技)、非AT遊技(非報知遊技)、高確遊技(チャンスゾーン)、及び特典遊技(サブボーナス)を備え、特典遊技として、第1特典遊技(スーパーサブボーナス)、第2特典遊技(ビッグサブボーナス)、及び第3特典遊技(レギュラーサブボーナス)を備える。
また、高確遊技とは、特典遊技に移行する確率が非AT遊技よりも高い遊技をいう。
さらにまた、特典遊技とは、サブ制御手段80側で、遊技者に対して、AT遊技に関する特典を付与する遊技をいう。第1〜第3特典遊技は、付与する特典の大きさがそれぞれ異なるものである。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、メインモードが移行したときは、メインモードに応じたサブ遊技状態に移行させるように制御する。
サブ遊技状態制御手段81は、非AT遊技において、高確遊技に移行可能にする遊技回数(本解除遊技回数)、又は高確遊技に移行しない遊技回数(ガセ解除遊技回数)を消化したときは、次遊技から第1特定演出状態(本前兆状態、又はガセ前兆状態)に移行させるように制御する。また、第1特定演出状態では、後述する演出制御手段83は、高確遊技に移行することを遊技者に期待させる演出を出力するように制御する。
これに対し、サブ遊技状態制御手段81は、ガセ解除遊技回数を消化した場合において、第1特定演出状態(ガセ前兆状態)で所定遊技回数(たとえば、5遊技)を消化したときは、第1特定演出状態を終了し、次遊技から非AT遊技に移行させるように制御する。
さらにまた、レア役抽選でチェリーの図柄を表示することに決定(当選)したときは、サブリール制御手段84は、チェリーの図柄が表示窓11内に表示されるように、サブリール33を停止制御する。
これに対し、レア役抽選でチェリーの図柄を表示しないことに決定(非当選)したときは、サブリール制御手段84は、チェリーの図柄が表示窓11内に表示されないように、サブリール33を停止制御する。
また、サブ遊技状態制御手段81は、有限の高確遊技に移行したときは、サブボーナス抽選に当選するか、又は所定遊技回数を消化するまで、有限の高確遊技を継続するように制御する。そして、有限の高確遊技に移行した場合において、サブボーナス抽選に当選することなく所定遊技回数を消化したときは、有限の高確遊技を終了し、次遊技から非AT遊技に移行させるように制御する。なお、有限の高確遊技を終了するまでの遊技回数は、有限の高確遊技への移行時に、15遊技又は30遊技のいずれかを抽選で決定する。
なお、サブ遊技状態制御手段81は、遊技回数カウンタ81bのカウント値が、遊技回数テーブル81aに定めた有限の高確遊技に移行可能にする遊技回数となったときは、有限の高確遊技に移行させ、遊技回数テーブル81aに定めた無限の高確遊技に移行可能にする遊技回数となったときは、無限の高確遊技に移行させるように制御する。この点については後述する。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、第2特定演出状態(本前兆状態)で所定遊技回数(たとえば、5遊技)を消化したときは、第2特定演出状態を終了し、次遊技から特典遊技に移行させるように制御する。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、第2特定演出状態(ガセ前兆状態)で所定遊技回数(たとえば、5遊技)を消化したときは、第1特定演出状態を終了し、次遊技から非AT遊技に移行させるように制御する。
また、報知制御手段82は、第1特典遊技準備中に、準備モードAにおいてリプレイA〜Dに当選したときは、昇格押し順Aを報知する。これにより、メインモードが高確フリーズモードAに移行するように誘導する。
このとき、報知に従って、逆押しで「緑7」を狙って各ストップスイッチ42が操作されると、メインリール制御手段64は、リプレイ06が入賞するように、各メインリール31を停止制御する。また、サブリール制御手段84は、「緑7」の図柄ではなく、「赤7」の図柄を表示窓11の上段まで滑らせて、そこで停止させるように、サブリール33を停止制御する。このとき、移動コマ(図柄)数が例外的に4コマを超えることとなる。
また、サブ遊技状態制御手段81は、第1特典遊技に移行したときは、高確フリーズモードAの終了条件を満たすまで、第1特典遊技を継続するように制御する。すなわち、高確フリーズモードAかつ第1特典遊技となる。
この場合、リプレイが入賞するものの、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」は一直線上には揃わない。そして、演出制御手段83は、実際にはリプレイが入賞したにもかかわらず、リプレイが入賞したことを示す演出ではなく、チェリーが入賞したかのような演出を出力する。
このため、高確フリーズモードAかつ第1特典遊技では、サブリール33上のチェリーの図柄が表示窓11内に表示される頻度が高くなる。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、高確フリーズモードAが終了したときは、第1特典遊技を終了し、次遊技からAT遊技に移行させるように制御する。
このため、高確フリーズモードAかつ第1特典遊技が終了すると、次遊技から高確フリーズモードEかつAT遊技となる。
また、報知制御手段82は、第2特典遊技準備中に、準備モードAにおいてリプレイA〜Dに当選したときは、第1特典遊技準備中とは異なり、昇格押し順Bを報知する。これにより、メインモードが高確フリーズモードBに移行するように誘導する。
このとき、報知に従って、逆押しで「緑7」を狙って各ストップスイッチ42が操作されると、メインリール制御手段64は、リプレイ06が入賞するように、各メインリール31を停止制御し、サブリール制御手段84は、「緑7」の図柄が表示窓11の中段に停止するように、サブリール33を停止制御する。
さらにまた、高確フリーズモードBかつ第2特典遊技では、報知制御手段82は、リプレイA〜D当選時に、逆押しで「緑7」の図柄を表示窓11の中段に停止させるように各ストップスイッチ42を操作すべき旨を報知する。
このため、高確フリーズモードBかつ第2特典遊技では、表示窓11の水平方向中段のラインに「緑7」−「緑7」−「緑7」が停止する頻度が高くなる。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、高確フリーズモードBが終了したときは、第2特典遊技を終了し、次遊技からAT遊技に移行させるように制御する。
このため、高確フリーズモードBかつ第2特典遊技が終了すると、次遊技から高確フリーズモードEかつAT遊技となる。
また、報知制御手段82は、第3特典遊技準備中に、準備モードBにおいてリプレイA〜Dに当選したときは、昇格押し順Aを報知する。これにより、メインモードが高確フリーズモードCに移行するように誘導する。
このとき、報知に従って、逆押しで「緑7」を狙って各ストップスイッチ42が操作されると、メインリール制御手段64は、リプレイ06が入賞するように、各メインリール31を停止制御し、サブリール制御手段84は、「緑7」の図柄が表示窓11の上段に停止するように、サブリール33を停止制御する。
さらにまた、高確フリーズモードCかつ第3特典遊技では、サブ遊技状態制御手段81は、リプレイA〜D当選時に、AT遊技に移行させるか否かを決定するAT抽選を行う。AT抽選でAT遊技に移行させることに決定(当選)する確率は、「1/4」に設定されている。
このとき、報知に従って、逆押しで「緑7」を狙って各ストップスイッチ42が操作されると、メインリール制御手段64は、リプレイ06が入賞するように、各メインリール31を停止制御し、サブリール制御手段84は、「緑7」の図柄が表示窓11の中段に停止するように、サブリール33を停止制御する。
なお、上述したように、高確フリーズモードCにおいてリプレイ06が入賞したときは、高確フリーズモードCが終了し、次遊技から高確フリーズモードEに移行する。
このため、AT抽選で当選し、リプレイ06が入賞して、高確フリーズモードCかつ第3特典遊技が終了すると、次遊技から高確フリーズモードEかつAT遊技となる。
なお、上述したように、高確フリーズモードCにおいて差枚数が所定枚数に到達したときは、高確フリーズモードCが終了し、次遊技から通常フリーズモードに移行する。
このため、差枚数が所定枚数に到達して、高確フリーズモードCかつ第3特典遊技が終了すると、次遊技から通常フリーズモードかつ非AT遊技となる。
すなわち、AT遊技の終了条件は、所定遊技回数を消化したことではなく、メダルの払出し枚数が所定枚数に到達したことに設定されている。
また、AT遊技を終了するまでのメダルの払出し枚数の初期値は、100枚に設定されており、サブ遊技状態制御手段81は、AT遊技への移行時に、ATカウンタに「100」を設定する。
さらに、サブ遊技状態制御手段81は、AT遊技中にメダルの払い出しが行われるごとに、メダルの払出し枚数に相当する数値を、ATカウンタのカウント値から減算する。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、ATカウンタのカウント値が「0」になったときは、AT遊技を終了するように制御する。
さらにまた、サブ遊技状態制御手段81は、上乗せ抽選で当選したときは、次遊技から上乗せ遊技に移行させるように制御する。
また、サブ遊技状態制御手段81は、上乗せ遊技において、ベル01が入賞するごとに、AT遊技を終了するまでのメダルの払出し枚数を所定枚数(たとえば、50枚)ずつ加算(上乗せ)する。すなわち、ATカウンタのカウント値に「50」を加算する。
これにより、ベル01が入賞するように誘導し、ひいてはAT遊技を終了するまでのメダルの払出し枚数が上乗せされるように誘導する。
そこで、報知制御手段82は、上乗せ遊技において、ベルE1〜E8に当選したときは、ベル02が入賞するものの、いずれの図柄組合せラインにも「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止しない押し順(右第1停止)を報知する。
また、報知制御手段82は、上乗せ遊技において、ベルF1に当選したときは、ベル14が入賞するものの、いずれの図柄組合せラインにも「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止しない押し順(中又は右第1停止)を報知する。
これにより、ベル02、13、又は14が入賞するものの、「ベル」−「ベル」−「ベル」が一直線上に揃わないように誘導し、遊技者に対して、不利益を与えないようにしつつ、メダルの払出し枚数が上乗せされるという誤解を与えないようにしている。
また、報知制御手段82は、AT遊技中であり、かつ上乗せ遊技でないときは、ベルF1当選時に、ベル14が入賞し、かつ「ベル」−「ベル」−「ベル」が表示窓11の水平方向上段のラインに停止する押し順(左第1停止)を報知する。
これにより、ベル02、13、又は14が入賞し、かつ「ベル」−「ベル」−「ベル」が一直線上に揃うように誘導し、遊技者に対して、利益を付与しつつ、ベル02、13、又は14が入賞したことを知らせるようにしている。
なお、サブ遊技状態が上乗せ遊技に移行しても、メインモードは高確フリーズモードEのままである。このため、高確フリーズモードEかつ上乗せ遊技となる。
さらにまた、サブ遊技状態制御手段81は、特別上乗せ遊技では、ATカウンタに上乗せ数を設定するか否かを決定する特別上乗せ抽選を行う。特別上乗せ抽選でATカウンタに上乗せ数を設定することに決定(当選)する確率は、「1/10」に設定されている。
なお、サブ遊技状態が特別上乗せ遊技に移行しても、メインモードは高確フリーズモードEのままである。このため、高確フリーズモードEかつ特別上乗せ遊技となる。
なお、非AT遊技に移行すると、押し順の報知が行われなくなる。このため、遊技者は、左第1停止でストップスイッチ42を操作する。これにより、降格押し順でストップスイッチ42が操作されることとなり、メインモードが高確フリーズモードEから通常フリーズモードに移行する。そして、通常フリーズモードかつ非AT遊技となる。
本実施形態では、サブ遊技状態制御手段81は、本解除遊技回数及びガセ解除遊技回数を定めた遊技回数テーブル81aと、遊技回数をカウントする遊技回数カウンタ81bとを備えている。
図12及び図13中、「有限」は「有限の高確遊技に移行可能にする遊技回数」を、「無限」は「無限の高確遊技に移行可能にする遊技回数」を、「ガセ」は「高確遊技に移行しない(ガセ前兆状態に移行する)遊技回数」を、「なし」は「前兆状態及び高確遊技への移行なし」を、「−」は「ブランク」を、それぞれ意味する。
また、通常モードに決定する確率は「4/5」に、連チャンモードに決定する確率は「1/5に、それぞれ設定されている。
すなわち、高確遊技に移行可能にする遊技回数(本解除遊技回数)として、第1本解除遊技回数、第2本解除遊技回数、・・・、第n本解除遊技回数(n≧2)を設定する。
同様に、高確遊技に移行しない遊技回数(ガセ解除遊技回数)として、第1ガセ解除遊技回数、第2ガセ解除遊技回数、・・・、第mガセ解除遊技回数(m≧2)を設定する。
さらに、サブ遊技状態制御手段81は、遊技が行われるごとに、遊技回数カウンタ81bのカウント値に所定値(たとえば、「1」)を加算する。これにより、AT遊技から非AT遊技に移行してからの遊技回数をカウントする。
すなわち、サブ遊技状態制御手段81は、遊技回数カウンタ81bのカウント値が、第1〜第「n−1」本解除遊技回数のいずれかとなったときは、有限の高確遊技に移行させるように制御する。
すなわち、サブ遊技状態制御手段81は、遊技回数カウンタ81のカウント値が、選択した遊技回数テーブル81aに定めた第n本解除遊技回数となったときは、無限の高確遊技に移行させるように制御する。
また、通常モードでは、図12の前半01〜16及び図13の後半01〜22の中からそれぞれ遊技回数テーブル81aを選択する。このため、通常モードでは、第n本解除遊技回数は、1100回以内となる。
これに対し、連チャンモードでは、図13の前半17〜28の中から遊技回数テーブル81aを選択する。このため、連チャンモードでは、第n本解除遊技回数は、100回以内となる。
このようにして、非AT遊技中は、ペナルティ回避のため、遊技者が左第1停止でストップスイッチ42を操作するようにしている。
サブ遊技状態制御手段81は、スロットマシン10の電源をオフにするとき(電源切断時)に、選択した遊技回数テーブル81aを特定するためのテーブル情報、及び遊技回数カウンタ81bのカウント値を、所定の記憶領域に記憶する。
なお、設定値を変更するときは電源を一旦オフにするが、このときも、サブ遊技状態制御手段81は、テーブル情報及び遊技回数カウンタ81bのカウント値を記憶する。
すなわち、設定値が変更されることなく電源が投入されたときは、電源切断時の遊技回数テーブル81a及び遊技回数カウンタ81bのカウント値を維持する。
ここで、サブ遊技状態制御手段81は、遊技回数テーブル81aを選択(再設定)することに決定したときは、AT遊技から非AT遊技に移行したときと同様に、通常モード又は連チャンモードのいずれかを決定し、この決定に応じた遊技回数テーブル81aを選択する。ただし、この場合、サブ遊技状態制御手段81は、初期値の「0」を遊技回数カウンタ81bにセットするのではなく、所定遊技回数の消化後に相当するカウント値を決定し、この決定したカウント値を遊技回数カウンタ81bにセットする。
すなわち、遊技回数テーブル81aを再設定しないことに決定したときは、設定値の変更前の遊技回数テーブル81a及び遊技回数カウンタ81bのカウント値を維持する。
図14のステップS11において、サブ遊技状態制御手段81は、電源が投入されたときは、設定値の変更操作が行われたか否かを判断する。ここで、設定値の変更操作が行われたと判断したときは、次のステップS12に進む。これに対し、設定値の変更操作が行われていないと判断したときは、ステップS20に進む。
ステップS15では、サブ遊技状態制御手段81は、遊技回数テーブル81aを選択(再設定)するか否かを抽選で決定し、次のステップS16では、再設定することに決定したか否かを判断する。ここで、再設定することに決定したと判断したときは、次のステップS17に進む。これに対し、再設定しないことに決定したと判断したときは、ステップS20に進む。
ステップS18では、サブ遊技状態制御手段81は、所定遊技回数の消化後に相当するカウント値を決定し、次のステップS19では、決定したカウント値を、遊技回数カウンタ81bにセットする。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
サブ制御手段80は、演出制御手段83を備える。
演出制御手段83は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
ここで、連続演出として、たとえば、主人公のキャラクターと敵のキャラクターとが戦う様子を複数回(たとえば、2〜3回)の遊技にわたって画像表示装置23に表示するものを挙げることができる。
これに対し、本前兆状態では、演出制御手段83は、連続演出の最後に主人公のキャラクターが敵のキャラクターを倒して戦いに勝つ様子を画像表示装置23に表示する。
また、演出制御手段83は、遊技回数テーブル81aを選択(本解除遊技回数及びガセ解除遊技回数を設定)したときは、予め定めた複数種類の演出シナリオの中から、選択した遊技回数テーブル81a及び設定値記憶手段60aに記憶されている設定値に応じた演出シナリオを決定する。
そして、演出制御手段83は、遊技の進行に伴って、かつ決定した演出シナリオに従って、演出を出力するように制御する。
さらにまた、演出制御手段83は、設定値に関する演出を出力する場合を有する。
設定値に関する演出として、たとえば、設定値に応じて出力頻度が異なる演出を挙げることができる。これにより、遊技者に対し、そのスロットマシン10の設定値を予想する上での判断材料の1つを提供することができる。
また、演出制御手段83は、設定値に関する演出を出力することに決定した後、設定値に関する演出を出力する前に、設定値が変更されたときは、変更前の設定値に関する演出を出力しないように制御する。
すなわち、演出制御手段83は、非AT遊技においてサブボーナス抽選で当選し、非AT遊技から第1〜第3特典遊技に移行したときと、高確遊技においてサブボーナス抽選に当選し、高確遊技から第1〜第3特典遊技に移行したときとで、異なる態様の演出を出力するように制御する。
しかし、フリーズについては、メイン制御手段50側で制御する。
(1)上記実施形態では、高確フリーズモードA(第1特典遊技)の終了条件は、所定遊技回数を消化したこと、高確フリーズモードB(第2特典遊技)の終了条件は、継続抽選で非当選になったこと、高確フリーズモードC(第3特典遊技)の終了条件は、所定の差枚数に到達したことに設定した。
たとえば、メインモードとして、フリーズの実行頻度は同一であるが、外部信号の出力状態が異なる複数種類の外端出力モードを設ける。
さらにまた、モード制御手段70は、押し順決定手段71による決定、及びストップスイッチ42の押し順に応じて、外端出力モードの移行を制御する。
そして、外部信号制御手段73は、外端出力モードの移行に応じて外部信号の出力を制御し、サブ遊技状態制御手段81は、外端出力モードの移行に応じてサブ遊技状態の移行を制御する。
また、たとえば、サブ遊技状態制御手段81は、遊技回数テーブル81aを用いることなく、抽選により、1つ又は複数の本解除遊技回数を設定してもよい。
そして、選択(再設定)することに決定したときは、遊技回数テーブル81aを選択(本解除遊技回数を再設定)するとともに、遊技回数カウンタ81bに、所定遊技回数の消化後に相当するカウント値を設定した。
しかし、これに限らず、たとえば、選択(再設定)することに決定したときは、遊技回数カウンタ81bに、所定遊技回数の消化後に相当するカウント値ではなく、初期値(たとえば、「0」)を設定してもよい。
さらにまた、たとえば、電源投入時には、設定値が変更されたか否かにかかわらず、遊技回数テーブル81aを選択(本解除遊技回数を再設定)するとともに、遊技回数カウンタ81bに、所定遊技回数の消化後に相当するカウント値を設定してもよい。
また、サブ遊技状態制御手段81は、高確遊技(チャンスゾーン)では、設定値記憶手段60aに記憶されている設定値にかかわらず、特典遊技に移行するか否かの抽選に当選する確率を同一にするように制御する。
これにより、特典遊技やAT遊技に移行したときの演出の態様から、遊技者に、設定値を推測させることができる。
すなわち、第1〜第「n−1」本解除遊技回数は、有限の高確遊技に移行する本解除遊技回数とし、第n本解除遊技回数は、無限の高確遊技に移行する本解除遊技回数とした。
すなわち、無限の高確遊技に移行する本解除遊技回数を設定せず、第1〜第n本解除遊技回数を、すべて有限の高確遊技に移行する本解除遊技回数に設定してもよい。
また、たとえば、演出に用いる演出用スイッチを設け、フリーズ中に、演出用スイッチの操作を契機として、サブリール33の回転を停止させてもよい。
しかし、これに限らず、たとえば、連チャンモードを設けずに、常に、1100遊技以内に、無限の高確遊技に移行するように制御してもよい。
しかし、これに限らず、たとえば、サブリール33を第1メインリール31に置き換えてもよい。この場合、メインリール制御手段64は、上記実施形態のサブリール制御手段84と同様に、第1メインリール31(に置き換えたサブリール33)の回転及び停止を制御し、報知制御手段82は、上記実施形態と同様に、ストップスイッチ42の押し順を報知すればよい。
また、メインリール31で特定リール動作を行う場合は、メインリール制御手段64は、たとえば、スタートスイッチ41が操作されたときに、すべてのメインリール31の回転を開始し、ストップスイッチ42が操作されたときに、対応するメインリール31を、遊技結果を表示する停止とは異なる図柄の表示状態とすることにより、遊技結果を示すものではない図柄の組合せを表示するように制御する。
また、「揺れ変動」とは、図柄が一定の振幅(揺れ幅)をもって上下移動を繰り返すものであり、静止しない場合(常に上下移動を繰り返す場合)や、静止及び移動を繰り返す場合、たとえば有効ラインを基準として上寄りに約1〜2秒静止した後、下寄りに移動して約1〜2秒静止した後、再度上寄りに移動して約1〜2秒静止することを繰り返す等である。
また、本遊技の開始時には、メインリール制御手段64は、各メインリール31ごとに回転開始のタイミングを異ならせる(ばらす、ばらばらにする)ランダム遅延の制御を行う。
しかし、その相関位置関係のままで各メインリール31を一斉に回転させると、前遊技での遊技結果(前遊技での最終停止位置)と異なる位置関係を有してメインリール31が回転してしまう。
そこで、メインリール31で特定リール動作を行う場合は、フリーズ中に停止したときの相関位置関係と異なる相関位置関係であってランダムに選択された相関位置関係となるように、各メインリール31の回転開始を制御する。
しかし、これに限らず、押し順決定手段71は、たとえば、非内部中かつ非RT遊技及びMB遊技においても、メインモードの移行制御のための押し順の割り当てを行うようにしてもよい。
また、押し順決定手段71は、非内部中かつ非RT遊技及びMB遊技では、内部中かつRT遊技とは異なり、6通りのすべての押し順に対して、維持押し順を割り当てるようにしてもよい。
また、高確遊技に移行しない遊技回数(ガセ解除遊技回数)として、第1ガセ解除遊技回数、第2ガセ解除遊技回数、・・・、第mガセ解除遊技回数(m≧2)を設定した。
しかし、これに限らず、たとえば、本解除遊技回数及びガセ解除遊技回数は、それぞれ1つずつ設定してもよい。すなわち、n=1、かつ、m=1にしてもよい。
11 表示窓
12 表示窓(可視領域)
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 メインリール
32 モータ
33 サブリール
34 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 設定変更スイッチ
50 メイン制御手段
60 設定値変更手段
60a 設定値記憶手段
61 役抽選手段
62(62A〜62C) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 メインリール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 メイン遊技状態制御手段
70 モード制御手段
71 押し順決定手段
72 フリーズ制御手段
73 外部信号制御手段
80 サブ制御手段
81 サブ遊技状態制御手段
81a 遊技回数テーブル
81b 遊技回数カウンタ
82 報知制御手段
83 演出制御手段
84 サブリール制御手段
100 外部端子基板
110 遊技履歴表示装置
L 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (8)
- 遊技状態として、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態となる特定遊技状態S1と、前記通常遊技状態及び特定遊技状態S1よりも遊技者にとって有利な遊技状態となる特定遊技状態S2とを有し、
前記通常遊技状態及び特定遊技状態S1では、特定遊技状態S2に移行するか否かを抽選し、
特定遊技状態S1では、特定遊技状態S2に移行することに当選する確率を、前記通常遊技状態より高く設定し、
遊技状態の移行を制御する遊技状態制御手段と、
前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行するまでの遊技回数を定めた複数の遊技回数テーブルと、
遊技回数をカウントする遊技回数カウンタと
を備え、
前記遊技状態制御手段は、
いずれか1つの前記遊技回数テーブルを選択し、
前記通常遊技状態において、前記遊技回数カウンタのカウント値に基づいて、選択した前記遊技回数テーブルに定めた特定遊技状態S1に移行する遊技回数となったときは、前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行するように制御し、
特定遊技状態S1に移行したときは、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選するまで又は前記通常遊技状態に移行する条件を満たすまで、その特定遊技状態S1を継続するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1において、
前記遊技状態制御手段は、
特定遊技状態S2において、その終了条件を満たしたときは、特定遊技状態S2から前記通常遊技状態に移行するように制御し、
特定遊技状態S2から前記通常遊技状態に移行したときは、いずれか1つの前記遊技回数テーブルを再選択するとともに、前記遊技回数カウンタのカウント値を初期値に設定する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2において、
前記遊技回数テーブルは、前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行するまでの遊技回数として、第1遊技回数、第2遊技回数、・・・、第n遊技回数(n≧2)を定め、
前記遊技状態制御手段は、前記遊技回数カウンタのカウント値が、選択した前記遊技回数テーブルに定めた第n遊技回数となることにより、前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行したときは、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選するまで、その特定遊技状態S1を継続するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項3において、
前記遊技状態制御手段は、前記遊技回数カウンタのカウント値が、選択した前記遊技回数テーブルに定めた第1遊技回数から第「n−1」遊技回数までのいずれかとなることにより、前記通常遊技状態から特定遊技状態S1に移行した場合において、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選することなく所定遊技回数を消化したときは、特定遊技状態S1から前記通常遊技状態に移行するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項3又は請求項4において、
前記遊技回数テーブルとして、第n遊技回数を規定回数M1以内に設定した通常遊技回数テーブルと、第n遊技回数を規定回数M2(M2<M1)以内に設定した特別遊技回数テーブルとを有し、
前記遊技状態制御手段は、特定遊技状態S2から前記通常遊技状態に移行したときは、前記通常遊技回数テーブル又は前記特別遊技回数テーブルを選択するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項において、
複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作する複数のストップスイッチと、
特定抽選結果となる場合を有するように役の抽選を行う役抽選手段と、
前記リールを停止制御するリール制御手段と
を備え、
前記リール制御手段は、前記特定抽選結果となった遊技では、前記ストップスイッチの押し順に応じて、遊技者にとって有利となる特定遊技結果を表示可能に前記リールを停止制御するときと、前記特定遊技結果を表示しないように前記リールを停止制御するときとを有し、
前記遊技状態制御手段は、特定遊技状態S2では、前記特定抽選結果となった遊技で前記特定遊技結果を表示させるための前記ストップスイッチの押し順を報知する報知遊技を実行するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項において、
演出の出力を制御する演出制御手段を備え、
前記演出制御手段は、前記通常遊技状態から特定遊技状態S2に移行したときと、特定遊技状態S1から特定遊技状態S2に移行したときとで、異なる態様の演出を出力するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項において、
遊技媒体の賭数に対する獲得数の期待値を定める複数段階の設定値のうちいずれか1つを記憶する設定値記憶手段を備え、
前記遊技状態制御手段は、
前記通常遊技状態では、前記設定値記憶手段に記憶されている前記設定値に応じて、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選する確率を異ならせるように制御し、
特定遊技状態S1では、前記設定値記憶手段に記憶されている前記設定値にかかわらず、特定遊技状態S2に移行するか否かの抽選に当選する確率を同一にするように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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