JP2015073632A - スロットマシン - Google Patents

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Eiji Hayashi
英司 林
隆哉 米田
Takaya Yoneda
隆哉 米田
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Junichi Yoshino
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Abstract

【課題】所定時からの遊技回数がN1となったときに報知遊技に移行させるスロットマシンにおいて、遊技回数N1に基づく演出用の信号をメイン制御手段から外部に出力する。
【解決手段】メイン制御手段50は、所定時からの遊技回数をカウントする遊技回数カウンタ74と、遊技回数N1を設定する遊技回数設定手段73と、外部信号制御手段71とを備える。サブ制御手段90は、所定時からの遊技回数がN1となったときは報知遊技に移行させる。このとき、遊技回数設定手段は、新たな遊技回数N1を設定する。外部信号制御手段は、非報知遊技中は、遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づいてパターン情報を選択して、選択したパターン情報を示す外部信号を送信し、報知遊技中は、新たな遊技回数N1に基づいてパターン情報を選択して、選択したパターン情報を示す外部信号を送信する。
【選択図】図21

Description

本発明は、演出用の外部信号を送信するスロットマシンに関するものである。
従来のスロットマシンにおいて、AT遊技に移行させるまでの解除遊技回数を設定するとともに、所定時からの遊技回数をカウントし、所定時からカウントした遊技回数が解除遊技回数となったときは、非AT遊技からAT遊技に移行させるスロットマシンが知られている(特許文献1参照)。このスロットマシンでは、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が32回となったときは、AT遊技への移行を示唆する前兆状態に制御する。
ここで、特許文献1では、遊技の進行を制御するメイン制御手段と、演出の出力を制御するサブ制御手段とを備えている。そして、サブ制御手段側で、AT遊技に移行させるまでの解除遊技回数を設定するとともに、所定時からの遊技回数をカウントしている。
また、従来のスロットマシンでは、セキュリティ上の理由により、メイン制御手段からサブ制御手段に一方向でのみ信号を送信可能とされているとともに、メイン制御手段からのみ外部に信号を送信可能とされている。
特開2012−183257号公報
しかし、従来のスロットマシンでは、サブ制御手段からメイン制御手段に信号を送信することができないため、AT遊技に移行させるまでの解除遊技回数、所定時からカウントした遊技回数、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数、及び所定時からカウントした遊技回数が解除遊技回数となったことを、メイン制御手段側で判断することができない。
よって、従来のスロットマシンでは、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数に基づく演出用の信号、及び解除遊技回数に基づく演出用の信号を、メイン制御手段から外部に出力することができない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、AT遊技に移行させるまでの解除遊技回数を設定するとともに、所定時からの遊技回数をカウントし、所定時からカウントした遊技回数が解除遊技回数となったときは、非AT遊技からAT遊技に移行させるスロットマシンにおいて、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数に基づく演出用の信号、及び解除遊技回数に基づく演出用の信号を、メイン制御手段から外部に出力することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。なお、かっこ書きにて、対応する実施形態を示す。
請求項1の発明は、
複数種類の図柄を表示した複数(左、中、右の3個)のリール(31)と、
前記リールを停止させるときに遊技者が操作する複数(左、中、右の3個)のストップスイッチ(42)と、
遊技の進行を制御するメイン制御手段(50)と、
演出の出力を制御するサブ制御手段(90)と
を備えるスロットマシン(10)であって、
前記メイン制御手段から前記サブ制御手段に一方向で信号を送信するように形成され、
前記メイン制御手段は、
特定抽選結果(押し順ベル当選)となる場合を有するように役の抽選を行う役抽選手段(61)と、
前記リールを停止制御するリール制御手段(64)と
を備え、
前記リール制御手段は、前記特定抽選結果となった遊技では、前記ストップスイッチの操作内容(押し順)に応じて、遊技者にとって有利となる特定の図柄の組合せ(ベル01に対応する「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せ)が表示可能に前記リールを停止制御するときと、前記特定の図柄の組合せが表示されないように前記リールを停止制御するときとを有し、
前記サブ制御手段は、前記特定抽選結果となった遊技で前記特定の図柄の組合せが表示可能となる操作内容を報知する報知遊技(AT遊技)と、その操作内容を報知しない非報知遊技(非AT遊技)とを有するとともに、これらの間の移行を制御し、
前記メイン制御手段は、
所定時からの遊技回数をカウントする遊技回数カウンタ(74)と、
前記報知遊技に移行させるまでの遊技回数N1(解除遊技回数)を設定する遊技回数設定手段(73)と、
前記スロットマシンの外部に外部信号を送信する外部信号制御手段(71)と
を備え、
前記サブ制御手段は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1となったときは、前記非報知遊技から前記報知遊技に移行させ、
前記メイン制御手段は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1となったときは、前記報知遊技に移行したと判断し、
前記遊技回数設定手段は、前記報知遊技に移行したと判断したときは、新たな遊技回数N1を設定し、
前記外部信号制御手段は、
前記非報知遊技中(サブ遊技状態が非報知遊技中であると判断しているとき)は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN2(N2<N1)となったときに、その時点から遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づいて、演出パターンを決定するためのパターン情報を複数種類の中から選択して、選択した前記パターン情報を示す外部信号を外部に送信し、
前記報知遊技中(サブ遊技状態が報知遊技中であると判断しているとき)は、前記新たに設定した遊技回数N1に基づいて、前記パターン情報を複数種類の中から選択して、選択した前記パターン情報を示す外部信号を外部に送信する
ことを特徴とするスロットマシンである。
請求項2の発明は、
請求項1において、
前記役抽選手段は、他の特定抽選結果(第1〜第27リプレイ当選)となる場合を有するように役の抽選を行い、
前記リール制御手段は、前記他の特定抽選結果となった遊技では、前記ストップスイッチの操作内容にかかわらず、遊技者に付与する利益が同一の図柄の組合せ(リプレイ01〜28に対応する図柄の組合せ)が表示されるように前記リールを停止制御し、
前記メイン制御手段は、前記他の特定抽選結果となった遊技では、一の操作内容(押し順T1)及び他の一の操作内容(押し順T2)を決定して、決定した前記一の操作内容及び前記他の一の操作内容を示す情報を前記サブ制御手段に送信し、
前記サブ制御手段は、
前記報知遊技の残り遊技回数が所定遊技回数(100遊技)以上のときは、前記他の特定抽選結果となった遊技で前記一の操作内容を報知し、
前記報知遊技の残り遊技回数が前記所定遊技回数未満のときは、前記他の特定抽選結果となった遊技で前記他の一の操作内容を報知し、
前記メイン制御手段は、
前記他の特定抽選結果となり、かつ前記一の操作内容で前記ストップスイッチが操作された遊技回数が規定遊技回数(2遊技)となったとき(第1残り遊技判定カウンタ79のカウント値が「2」のとき)は、前記報知遊技の残り遊技回数が前記所定遊技回数以上であると判断し、
前記他の特定抽選結果となり、かつ前記他の一の操作内容で前記ストップスイッチが操作された遊技回数が前記規定遊技回数となったとき(第2残り遊技判定カウンタ80のカウント値が「2」のとき)は、前記報知遊技の残り遊技回数が前記所定遊技回数未満であると判断し、
前記外部信号制御手段は、前記報知遊技中は、他の規定遊技回数(30遊技)を消化するごとに、前記新たに設定した遊技回数N1、及び前記報知遊技の残り遊技回数が前記所定遊技回数以上か否かの判断結果に基づいて、前記パターン情報を複数種類の中から選択して、選択した前記パターン情報を示す外部信号を外部に送信する
ことを特徴とするスロットマシンである。
請求項3の発明は、
請求項1又は請求項2において、
前記外部信号制御手段は、前記非報知遊技中は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN3(N2<N3<N1)となったときに、その時点から遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づいて、演出を開始可能にするか否かを決定し、この決定に応じて、演出を開始可能にすることを示す外部信号、又は演出を開始しないことを示す外部信号を外部に送信する
ことを特徴とするスロットマシンである。
請求項4の発明は、
請求項3において、
前記外部信号制御手段は、前記非報知遊技中は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN4(N3<N4<N1)となったときに、その時点から遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づいて、前記報知遊技に移行する旨を報知するか否かを決定し、この決定に応じて、前記報知遊技に移行する旨を報知することを示す外部信号、又は前記報知遊技に移行する旨を報知しないことを示す外部信号を外部に送信する
ことを特徴とするスロットマシンである。
請求項5の発明は、
請求項1から請求項4までのいずれか1項において、
前記メイン制御手段は、前記報知遊技に移行したと判断した後、前記特定抽選結果となり、かつ前記特定の図柄の組合せが表示可能となる操作内容以外(左第1停止)で前記ストップスイッチが操作された遊技回数が予め定めた遊技回数(2遊技)となったとき(AT終了判定カウンタ76のカウント値が「2」になったとき)は、前記報知遊技が終了したと判断し、
前記遊技回数カウンタは、前記報知遊技が終了したと判断したときは、遊技回数のカウントを開始する
ことを特徴とするスロットマシンである。
(作用)
本発明においては、リール制御手段は、特定抽選結果となった遊技では、ストップスイッチの操作内容に応じて、遊技者にとって有利となる特定の図柄の組合せが表示可能にリールを停止制御するときと、特定の図柄の組合せが表示されないようにリールを停止制御するときとを有する。
また、サブ制御手段は、特定抽選結果となった遊技で特定の図柄の組合せが表示可能となる操作内容を報知する報知遊技と、その操作内容を報知しない非報知遊技とを有し、遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1(解除遊技回数)となったときは、非報知遊技から報知遊技に移行させる。
ここで、例えば、遊技回数N1を示す情報を含むコマンド、及び遊技回数カウンタのカウント値を示す情報を含むコマンドを、メイン制御手段からサブ制御手段に送信する。そして、サブ制御手段側では、受信したこれらのコマンドに基づいて、遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1となったか否かを判断し、N1となったと判断したときは、非報知遊技から報知遊技に移行させることができる。
また、例えば、メイン制御手段側で、遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1となったか否かを判断し、N1となったと判断したときは、その旨を示す情報を含むコマンドをサブ制御手段に送信する。そして、サブ制御手段側では、そのコマンドを受信したときに、非報知遊技から報知遊技に移行させることができる。
さらにまた、例えば、上記の2つを組み合わせて、サブ制御手段側で、遊技回数N1を示す情報を含むコマンド、及び遊技回数カウンタのカウント値を示す情報を含むコマンドに基づいて、遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1になったと判断し、かつ遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1になった旨を示す情報を含むコマンドを受信したときに、非報知遊技から報知遊技に移行させることもできる。
さらに、例えば、サブ制御手段は、遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1となった(非報知遊技から報知遊技への移行条件を満たした)ときは、直ぐに報知遊技を開始してもよく、所定遊技回数(例えば5遊技)を消化後に報知遊技を開始してもよい。
このように、本発明では、報知遊技に移行させるまでの遊技回数を、メイン制御手段側で管理している。
このため、メイン制御手段からサブ制御手段に一方向で信号を送信するものの、報知遊技に移行させるまでの遊技回数N1、所定時からカウントした遊技回数、遊技回数N1となるまでの残り遊技回数、及び所定時からの遊技回数がN1となったことを、メイン制御手段側で判断することができる。
また、所定時からの遊技回数がN1となると、メイン制御手段側では、サブ遊技状態が報知遊技に移行したと判断し、遊技回数設定手段は、新たな遊技回数N1(新たな解除遊技回数)を設定する。
そして、外部信号制御手段は、サブ遊技状態が非報知遊技中であると判断しているときは、遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN2(N2<N1)となったときに、その時点から遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づいて、演出パターンを決定するためのパターン情報を複数種類の中から選択して、選択したパターン情報を示す外部信号を外部に送信する。
また、外部信号制御手段は、サブ遊技状態が報知遊技中であると判断しているときは、新たに設定した(次の報知遊技に移行するまでの)遊技回数N1に基づいて、パターン情報を選択して、選択したパターン情報を示す外部信号を外部に送信する。
このため、非報知遊技中は、遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づく演出用の信号を、メイン制御手段から外部に出力することができ、ひいては外部表示装置において、遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に応じたパターンの演出を出力可能にすることができる。
また、報知遊技中は、次の報知遊技に移行するまでの遊技回数N1に基づく演出用の信号を、メイン制御手段から外部に出力することができ、ひいては外部表示装置において、次の報知遊技に移行するまでの遊技回数N1に応じたパターンの演出を出力可能にすることができる。
なお、報知遊技と非報知遊技との間の移行制御は、サブ制御手段に限らず、例えば、実施形態中のサブ遊技状態制御手段91、その他、サブ制御手段が備える他の手段で行ってもよい。
(本発明と実施形態との関係)
本発明における「報知遊技に移行させるまでの遊技回数N1」は、実施形態では、「解除遊技回数」に相当する。
また、「遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN2(N2<N1)となったとき」は、実施形態では、「遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数(ゾロ目)となった遊技の次遊技」に相当する。
さらにまた、「演出パターンを決定するためのパターン情報を示す外部信号」は、実施形態では、「高期待度信号、中期待度信号、又は低期待度信号」に相当する。
さらに、「遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN3(N2<N3<N1)となったとき」は、実施形態では、「遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数(ゾロ目)となる33遊技前の遊技」に相当する。
また、「演出を開始可能にすることを示す外部信号」は、実施形態では、「開始可能信号」に相当し、「演出を開始しないことを示す外部信号」は、実施形態では、「開始不可信号」に相当する。
さらにまた、「遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN4(N3<N4<N1)となったとき」は、実施形態では、「遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数(ゾロ目)となる3遊技前の遊技」に相当する。
さらに、「報知遊技に移行する旨を報知することを示す外部信号」は、実施形態では、「報知可能信号」に相当し、「報知遊技に移行する旨を報知しないことを示す外部信号」は、実施形態では、「報知不可信号」に相当する。
本発明によれば、非報知遊技中に、遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づく演出用の信号を、メイン制御手段から外部に出力することができ、ひいては外部表示装置において、遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に応じたパターンの演出を出力可能にすることができる。
また、報知遊技中に、次の報知遊技に移行するまでの遊技回数N1に基づく演出用の信号を、メイン制御手段から外部に出力することができ、ひいては外部表示装置において、次の報知遊技に移行するまでの遊技回数N1に応じたパターンの演出を出力可能にすることができる。
スロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 リールの図柄配列を示す図である。 表示窓とリールとの関係、及び有効ラインを示す図である。 役、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。 役、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図であり、図4に続く図である。 役、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図であり、図5に続く図である。 通常遊技(非内部中かつ非RT遊技中)、通常遊技(内部中かつRT遊技)、及び特別遊技(MB遊技)での役抽選テーブルを示す図である。 当選役(役の抽選結果)、当選する役の種類、及び押し順と入賞役との関係を示す図である。 当選役、当選する役の種類、及び押し順と入賞役との関係を示す図であり、図8に続く図である。 当選役、当選する役の種類、及び押し順と入賞役との関係を示す図であり、図9に続く図である。 当選役、当選する役の種類、及び押し順と入賞役との関係を示す図であり、図10に続く図である。 当選役、当選する役の種類、及び押し順と入賞役との関係を示す図であり、図11に続く図である。 メイン遊技状態の移行を説明する図である。 メインモードの移行を説明する図である。 当選役と、押し順の割当てパターンとの関係を示す図である。 非AT遊技中かつ解除遊技回数=「33」のとき用の演出信号選択テーブルを示す図である。 非AT遊技中かつ解除遊技回数=「111」のとき用の演出信号選択テーブルを示す図である。 非AT遊技中かつ解除遊技回数=「222」のとき用の演出信号選択テーブルを示す図である。 AT遊技中用の演出信号選択テーブルを示す図である。 非AT遊技中の外部信号の出力パターンを示す図である。 AT遊技中の外部信号の出力パターンを示す図である。 外部表示装置を用いた連動演出を説明するための図である。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態のスロットマシン10は、メダルを遊技媒体としているが、メダルに限らず、例えば遊技球又は電子データ等であってもよいのはもちろんである。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、メイン制御手段50とサブ制御手段90とを備える。
メイン制御手段50は、役の抽選、リール31の駆動(回転及び停止)制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するものである。メイン制御手段50は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、サブ制御手段90は、遊技中及び遊技待機中における演出の選択・出力等を制御するものである。サブ制御手段90は、サブ制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、演出用のデータ等(演出パターン等)を記憶しておくROM、CPUが各種の演出を出力するときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
なお、サブ制御基板は、メイン制御基板の下位に属する制御基板である。そして、メイン制御手段50とサブ制御手段90とは電気的に接続されており、メイン制御手段50からサブ制御手段90に一方向で、演出の出力に必要な信号や情報(コマンド)を送信するように形成されている。
図1に示すように、メイン制御手段50の入力側(図1中、左側)には、遊技者が遊技を進行する上で操作する操作スイッチであるベットスイッチ40、スタートスイッチ41、(左、中、右)ストップスイッチ42、及びメダル投入口43が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態では、後述するMB遊技中以外は、3枚のメダルを投入して遊技を行うとともに、MB遊技中は、2枚のメダルを投入して遊技を行うように設定されている。このため、MB遊技中以外は、ベットスイッチ40を操作すると、3枚のメダルが投入され、MB遊技中は、ベットスイッチ40を操作すると、2枚のメダルが投入される。なお、これに限らず、1枚ベット用を設けてもよい。
また、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらにまた、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
また、設定変更スイッチ44は、スロットマシン10の設定値を変更・設定するときに操作するスイッチである。本実施形態では、設定値として、設定1から設定6までの6段階を設けている。そして、設定値が高くなるほど、遊技者にとって有利となるように(メダルの投入枚数に対する払出し枚数の期待値が高くなるように)設定している。
なお、設定変更スイッチ44は、遊技者が操作するものではなく、スロットマシン10の設置店(ホール)側で操作するものである。このため、遊技者が操作できないように、スロットマシン10の内部に設定変更スイッチ44を配置している。
メイン制御手段50の出力側(図1中、右側)には、3つのモータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。
ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄)を印刷したリールテープを貼付したものである。図2は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。図2では、図柄番号を併せて図示している。図2に示すように、本実施形態では、各リール31ごとに、21個の図柄表示領域(コマ)を等間隔で配置するとともに、各図柄表示領域(コマ)にそれぞれ所定の図柄を表示している。
また、図3は、スロットマシン10のフロントマスク部(前面扉。図示せず。)に設けられた表示窓(透明窓)11と、各リール31との位置関係を示す図である。各リール31は、本実施形態では横方向に並列に3個(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けている。さらに、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置している。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計3×3=9個の図柄が見えるように配置している。そして、表示窓11から見える3×3=9個の図柄の組合せ(配置)を「停止出目」と称する。
なお、本明細書では、図3中、左リール31の「RP1」、中リール31の「ベル」、及び右リール31の「チェリーA」が停止している位置を「上段」と称し、左、中及び右リール31の「BAR」が停止している位置を「中段」と称し、左リール31の「チェリーA」、中リール31の「RP2」、及び右リール31の「スイカ」が停止している位置を「下段」と称する。
また、図3に示すように、スロットマシン10の表示窓11を含む部分には、図中、2点鎖線で示す図柄組合せラインを設けている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。
本実施形態では、図柄組合せラインは、水平方向中段の直線Lのみ設定している。また、上述したように、本実施形態では、MB遊技中以外は、3枚のメダルを投入して遊技を行うとともに、MB遊技中は、2枚のメダルを投入して遊技を行うように設定している。そして、MB遊技中以外(3枚投入時)も、MB遊技中(2枚投入時)も、水平方向中段の図柄組合せラインLのみが有効ラインとなるように設定している。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
なお、図柄組合せラインは、水平方向中段の直線Lのみに限らず、これに加えて、水平方向上段の直線、水平方向下段の直線、斜め右下がり方向の直線、及び斜め右上がり方向の直線を設定してもよい。また、図柄組合せラインは直線状のものに限らず、例えば「左リール31の上段」−「中リール31の上段」−「右リール31の下段」等、屈曲線状のものを設定してもよい。そして、複数本の図柄組合せラインを設定したときは、メダル投入枚数や遊技状態等に応じて、有効ラインと無効ラインとを設定することができる。
ここで、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定しないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象とならないラインである。
さらに、図1において、サブ制御手段90の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、演出画像、遊技情報(例えば、メダルの貯留枚数、メダルの払出し枚数、特別遊技の残り遊技回数、ストップスイッチ42の押し順等)、遊技結果等の表示を行うものである。画像表示装置23としては、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)ディスプレイ、ドットディスプレイ等が挙げられるが、本実施形態では、液晶ディスプレイによって構成されている。
図4〜図6は、本実施形態における役の種類、払出し枚数等、及び役に対応する図柄の組合せ等を示す図である。図4〜図6に示すように、役として、大別して、特別役、リプレイ、及び小役を設けている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等を定めている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、その役の入賞となり、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く。)。
なお、本明細書では、説明の便宜上、「いずれかの役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止する」ことを、「その役が“入賞”する」と称する。
また、図4〜図6において、「/」は、「又は」を意味する。例えば図4の「リプレイ01」において「RP1/RP2/RP3」とあるのは、「RP1」、「RP2」又は「RP3」のいずれか1つが有効ラインLに停止すればよいことを意味する。
役において、まず、特別役とは、通常遊技から特別遊技に移行させる役である。本実施形態では、特別役として、MB(ミドルボーナス。第2種ビッグボーナス(2BB)ともいう。)を設けている。
MBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の1つであるMB遊技に移行する。
なお、他の特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けていない。
また、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した(メダルを自動投入する)再遊技を行うことができる役である。本実施形態では、リプレイとして、リプレイ01〜28の28種類を備えており、それぞれ所定の図柄の組合せを設定している。
さらにまた、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。本実施形態では、小役として、ベル(ベル01〜32の32種類)、スイカ(スイカ01〜03の3種類)、及び特殊を備えており、それぞれ所定の図柄の組合せを設定している。
さらに、図4〜図6において、「※」印が付された役は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、特徴的な停止出目が表示され得るものである。
本実施形態では、リプレイ10、17、21、23〜27、及びスイカ03が、特徴的な停止出目が表示され得る役に設定されている。
具体的には、リプレイ10は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、左リール31の下段に「チェリーA」が停止可能なものである。
また、リプレイ17は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の下段」−「中リール31の中段」−「右リール31の上段」を通る斜め右上がり方向の直線に、「チェリーA」−「チェリーA/チェリーB」−「チェリーA/チェリーB」が停止可能なものである。
さらにまた、リプレイ21は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、左リール31の中段に「チェリーA」が停止可能なものである。
さらに、リプレイ23は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、水平方向中段の図柄組合せラインL、及び「左リール31の上段」−「中リール31の中段」−「右リール31の下段」を通る斜め右下がり方向の直線の双方に、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能なものである。すなわち、3個の「赤7」がダブルで揃う。
また、リプレイ24は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の上段」−「中リール31の中段」−「右リール31の下段」を通る斜め右下がり方向の直線に、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能なものである。
さらにまた、リプレイ25は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の上段」−「中リール31の上段」−「右リール31の上段」を通る水平方向上段の直線に、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能なものである。
さらに、リプレイ26は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の下段」−「中リール31の下段」−「右リール31の下段」を通る水平方向下段の直線に、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能なものである。
また、リプレイ27は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、水平方向中段の図柄組合せラインL、及び「左リール31の上段」−「中リール31の中段」−「右リール31の下段」を通る斜め右下がり方向の直線の双方に、右及び中リール31の「赤7」が停止可能なものである。すなわち、「赤7」がダブルテンパイする。
さらにまた、スイカ03は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の上段」−「左リール31の中段」−「中リール31の下段」−「右リール31の中段」−「右リール31の上段」を通るV字形のラインに、5個の「赤7」が停止可能なものである。
さらに、図5及び図6の小役の払出しにおいて、かっこ書きは、特別遊技(MB遊技)中の払出し枚数を示している。例えばベル01は、通常遊技中は9枚の払出しであるが、MB遊技中は2枚の払出しとなる。
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役(MB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
このように、特別役の当選は持ち越されるのに対し、特別役以外の役(小役及びリプレイ)は、持ち越されない。役の抽選において、特別役以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能にリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
なお、特別役に当選していない遊技中(特別役の当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(特別役の当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口43からメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。
スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
メイン制御手段50(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。
このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(例えば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。
ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
メイン制御手段50(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。
そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(すなわち、その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
ここで、本実施形態では、メイン制御手段50側で制御するメイン遊技状態として、通常遊技及び特別遊技を備え、通常遊技として、RT遊技及び非RT遊技を備え、特別遊技として、MB遊技を備える。また、非内部中は非RT遊技とし、内部中はRT遊技とするように制御する。さらに、サブ制御手段90側で制御するサブ遊技状態として、AT遊技及び非AT遊技を備える。
また、「RT(リプレイタイム)遊技」とは、リプレイの当選確率を非RT遊技よりも高く設定することにより、1遊技あたりの差枚数が非RT遊技よりも多くなるメイン遊技状態をいう。すなわち、リプレイに当選・入賞すれば、当該遊技でのメダル枚数が自動投入され、再遊技を行うことができるので、それだけ、メダル消費枚数が少なくなる。よって、RT遊技は、非RT遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である。
なお、非RT遊技とはリプレイの当選確率が異なるメイン遊技状態を、RT遊技と称することもある。また、「リプレイの当選確率が異なる」には、複数種類のリプレイの当選確率の合算値は同一であるが、各リプレイの当選確率の振分け方が異なる場合や、抽選されるリプレイの種類が異なる場合を含む。さらに、非RT遊技におけるリプレイの当選確率を、RT遊技よりも高く設定してもよい。この場合、RT遊技よりも非RT遊技の方が、遊技者にとって有利な遊技となる。
このように、RT遊技とは、狭義には、リプレイの当選確率を非RT遊技よりも高く設定したメイン遊技状態を意味し、広義には、リプレイの当選確率が非RT遊技とは異なるメイン遊技状態を意味する。
また、「AT(アシストタイム)遊技」とは、ストップスイッチ42の操作内容(押し順及び/又は操作タイミング)によって遊技者にとって有利となる遊技結果(特定の図柄の組合せ)が表示される場合とされない場合とを設け、非AT遊技中は、遊技者にとって有利となる遊技結果が偶然でしか表示されないが、AT遊技中は、遊技者にとって有利となる遊技結果を表示させるためのストップスイッチ42の操作内容を報知することで、遊技者は、その報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、最も有利な遊技結果を得ることができる(例えば、最も有利となる図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる、あるいは当選した役を確実に有効ラインに停止させることができる)遊技をいう。
RT遊技中にAT遊技が実行されると、RT遊技かつAT遊技(ART遊技)となる。
次に、メイン制御手段50の具体的構成について説明する。
図1に示すように、メイン制御手段50は、以下の設定値変更手段60等を備える。
なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段50は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
設定値変更手段60は、遊技者にとっての有利度を定める設定値を変更・決定するためのものである。
本実施形態では、設定値として、設定1〜設定6の6段階を設けている。
そして、設定値が高くなるほど、役(特に特別役)の当選確率が高くなって、遊技者にとっての有利度が高くなるように設定している。
また、設定値が高くなるほど、AT遊技に移行する確率が高くなって、遊技者にとっての有利度が高くなるように設定している。
なお、AT遊技に移行する確率を高くすることに代えて、又はAT遊技に移行する確率を高くするとともに、例えば、AT遊技中の遊技回数や払出し枚数を上乗せする確率を高くしたり、AT遊技を継続する確率を高くしてもよい。
また、設定値が高くなるほど、メダルの賭数(投入枚数)に対する獲得数(払出し枚数)の期待値が高くなって、遊技者にとっての有利度が高くなるようにしてもよい。
また、本実施形態では、電源を一旦オフにした後に、設定キー挿入口に設定キーを差し込み、これを時計回りに90度回転させてキースイッチをオンにし、この状態で電源を再度オンにすると、設定変更モードになる。この場合、立ち上げ処理は行われない。
なお、設定キー挿入口に設定キーを差し込み、これを時計回りに90度回転させてキースイッチをオンにし、この状態で電源を一旦オフにした後に再度オンにしても良い。
設定変更モードでは、設定値変更手段60は、所定の表示部に、現在の設定値を表示する。
また、設定値変更手段60は、設定変更スイッチ44が1回操作されるごとに、設定値の表示を、・・・→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「1」→「2」→・・・と順次変化させる。
さらに、設定値変更手段60は、スタートスイッチ41がオンにされると、このとき表示部に表示していた数値で設定値を確定させるとともに、設定値を確定させたことを示す「0」を表示部に表示する。
そして、設定値変更手段60は、設定値を記憶するための設定値記憶手段60a(RAM等のメモリ)を備えており、確定させた設定値を設定値記憶手段60aに記憶する。
次に、電源を一旦オフにした後に、設定キーを反時計回りに90度回転させてキースイッチをオフにしてから、設定キー挿入口から設定キーを抜き、この状態で電源を再度オンにすると、変更後の設定値で立ち上げ処理が行われる。
なお、設定キーを反時計回りに90度回転させてキースイッチをオフにし、設定キー挿入口から設定キーを抜き、この状態で電源を一旦オフにした後に再度オンにしてもよい。
このように、設定値を変更するときは、設定変更モードにしてから、設定変更スイッチ44を操作する。そして、所望の設定値を表示部に表示させた状態で、スタートスイッチ41をオンにして、設定値を確定させる。その後、キースイッチをオフにしてから、電源をオンにすると、変更後の設定値で立ち上げ処理が行われる。
また、メイン制御手段50は、設定値記憶手段60aに記憶された設定値を示す情報を含むコマンドを、サブ制御手段90に対して送信する。そして、サブ制御手段90側でも設定値を設定して、設定値に応じた確率でAT遊技を実行する。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役及びリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、例えば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値がMBの当選領域に属する場合は、MBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選テーブル62は、当選役(役の抽選結果)の種類と、各当選役の当選確率とを定めたものである。図7は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62C)を示す図である。また、図8〜図12は、当選役、当選する役の種類、及び押し順と入賞役との関係を示す図である。
図8〜図12に示すように、本実施形態では、当選役として、特別役(MB)、第1〜第27リプレイの27種類のリプレイ、第1〜第56ベルの56種類のベル、スイカ、及び白7を有している。
また、図8〜図12において、「+」及び「〜」は、重複(同時)当選を意味する。例えば図8の「第3リプレイ」において「リプレイ03+23+26+27」とあるのは、リプレイ03、23、26、及び27の4個が当該遊技で重複当選することを意味する。すなわち、第3リプレイの当選領域には、リプレイ03、23、26、及び27の4個の役を割り当てている。そして、抽出した乱数値が第3リプレイの当選領域に属するときは、リプレイ03、23、26、及び27の4個の役の重複当選と判定する。
同様に、例えば図9の「第1ベル」において「ベル01+03〜29」とあるのは、ベル01、及び03〜29の28個が当該遊技で重複当選することを意味する。
このように、1つの当選領域に対して、複数個の役を割り当てることがある。そして、抽出した乱数値が、複数個の役を割り当てた当選領域に属するときは、複数個の役の重複当選と判定する。
なお、本実施形態では、特別役と小役又はリプレイとが重複当選するようには設定していないが、特別役と小役又はリプレイとが重複当選するように設定してもよい。
役抽選テーブル62は、メイン遊技状態ごとに設けられている。また、役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
役抽選テーブル62Aは、通常遊技の非内部中かつ非RT遊技で用いられる役抽選テーブル62である。
役抽選テーブル62Aでは、特別役(MB)、リプレイ、及び小役の各当選領域、並びに非当選領域を設定している。
具体的には、役抽選テーブル62Aでは、概ね、MBの当選領域を「1/7」に、リプレイの当選領域の合算値を「1/7」に、小役の当選領域の合算値を「5/7」に、それぞれ設定している。また、リプレイの当選領域内では、第1〜第27リプレイの各々の当選領域をそれぞれ「1/7×1/27」に設定している。同様に、小役の当選領域内では、第1〜第56ベル、スイカ、及び白7の各々の当選領域をそれぞれ「5/7×1/58」に設定している。
なお、図7では、役抽選テーブル62Aの非当選領域を誇張して図示しているが、実際には、役抽選テーブル62Aでは、非当選領域を「1/65536」に設定しており、実質「0」(非当選となることは極めて稀)となっている。
このため、役抽選テーブル62Aが用いられる遊技(非RT遊技)では、MBが比較的高確率で当選し、小役が頻繁に当選し、非当選となることは実質「0」である。
なお、例えば、非当選領域を「0/65536」に設定して、非当選となる確率を「0」にしてもよい。
役抽選テーブル62Bは、通常遊技の内部中かつRT遊技で用いられる役抽選テーブル62である。
役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと比較すると、特別役(MB)の当選領域を設定しておらず、その分リプレイの当選領域を大きく設定している。それ以外は、役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと同一である。
具体的には、役抽選テーブル62Bでは、リプレイの当選領域の合算値を「2/7」に設定している。さらに、リプレイの当選領域内では、第1〜第27リプレイの各々の当選領域をそれぞれ「2/7×1/27」に設定している。
このため、役抽選テーブル62Bが用いられる遊技(RT遊技)では、小役のみならず、リプレイも頻繁に当選し、非当選となることは実質「0」である。
役抽選テーブル62Cは、特別遊技(MB遊技)で用いられる役抽選テーブル62である。
役抽選テーブル62Cでは、全領域を非当選領域に設定している。このため、役抽選テーブル62Cが用いられる遊技(MB遊技)では、役の抽選結果は常に非当選となり、いずれの役にも当選することはない。
ただし、MB遊技では、後述するように、すべての小役の当選フラグがオンとなる。これにより、全種類の小役に当選したことと等価な状態となる。
なお、MB遊技中にリプレイ、SB、及びRBを含む役の抽選を行い、その結果に応じて停止制御を変化させてもよい。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、MB、リプレイ01〜28、ベル01〜32、スイカ01〜03、及び特殊の各当選フラグを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグをオンにする(当選フラグを立てる)。
例えば、役抽選手段61で第3リプレイに当選したときは、当選フラグ制御手段63は、リプレイ03、リプレイ23、リプレイ26、及びリプレイ27の当選フラグをオンにし、それ以外の役の当選フラグはオフのままにする。
同様に、役抽選手段61で第1ベルに当選したときは、当選フラグ制御手段63は、ベル01、及びベル03〜29の当選フラグをオンにし、それ以外の役の当選フラグはオフのままにする。
また、上述したように、特別役以外の役の当選は持ち越されないので、当該遊技でこれらの役に当選し、これらの役の当選フラグがオンにされても、当該遊技の終了時にその当選フラグがオフにされる。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役の当選フラグがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
例えば、当該遊技でMBに当選したときは、当選フラグ制御手段63は、MBの当選フラグをオンにし、当該遊技でMBが入賞しなかったときは、MBの当選フラグをオンの状態で維持する。そして、次遊技(MBの内部中遊技)で、第1ベルに当選したときは、すでにオンであるMBの当選フラグのほか、ベル01、及び03〜29の当選フラグをオンにする。そして、当該遊技の終了時に非入賞のときは、MBの当選フラグはオンの状態で維持するとともに、ベル01、及び03〜29の当選フラグはオフにする。
このように、オンとなる当選フラグの数は、1つに限られるものではない。
また、MB遊技中は、上述したように、役の抽選結果は常に非当選となり、いずれの役にも当選することはないが、当選フラグ制御手段63は、ベル(ベル01〜32の32種類)、スイカ(スイカ01〜03の3種類)、及び特殊のすべての小役の当選フラグをオンにする。これにより、MB遊技中は、全種類の小役に当選したことと等価な状態となる。
リール制御手段64は、リール31の回転開始命令を受信したとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたとき(スタートスイッチ41が操作された旨の信号を受信したとき)に、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。
なお、前遊技でのリール31の回転開始時から、当該遊技でのスタートスイッチ41が操作された時までの時間が4.1秒を経過していないときは、スタートスイッチ41の操作により役の抽選は行われるものの、スタートスイッチ41が操作された瞬間(直後)にリール31の回転は開始せず、上記4.1秒を経過後にリール31の回転が開始する。このように、スタートスイッチ41の操作時からリール31の回転が開始されるまでの時間を「ウエイト時間」という。
さらに、リール制御手段64は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、当該遊技における当選フラグのオン/オフを参照して当選フラグのオン/オフに対応する停止位置決定テーブル65を選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
例えば、リール制御手段64は、少なくとも1つの当選フラグがオンである遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役(当選フラグがオンになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役(当選フラグがオフになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間又はリール31の回転量(移動コマ(図柄)数)の範囲内を意味する。
本実施形態では、非MB遊技中の全リール31並びにMB遊技中の中及び右リール31については、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31を停止させるまでの時間が190ms以内に設定されている。これにより、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール31が停止するまでの最大移動コマ数が4コマとなる。
一方、MB遊技中の左リール31については、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31を停止するまでの時間が75ms以内に設定されている。これにより、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール31が停止するまでの最大移動コマ数が1コマとなる。
そして、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間に、リール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが所定の有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が所定の有効ラインに停止するように制御される。
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が所定の有効ラインに停止しないときには、リール31を停止させるまでの間に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄をできる限り所定の有効ラインに停止させるように制御する(引込み停止制御)。
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御する(蹴飛ばし停止制御)。
さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42の押し順(操作順番)を検出する押し順検出手段64aを備える。押し順検出手段64aは、遊技者によりストップスイッチ42が操作されたときに、左、中、及び右ストップスイッチ42のうち、いずれが操作されたかを検出する。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力される。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
ここで、本実施形態では、ストップスイッチ42の押し順は、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、及び右中左の6通りある。
そして、左中右の押し順を「順押し」と称し、左右中の押し順を「順挟み」と称し、右中左の押し順を「逆押し」と称し、右左中の押し順を「逆挟み」と称する。
また、左ストップスイッチ42が最初に操作される押し順(左中右、及び左右中)を「左第1停止」と称し、中ストップスイッチ42が最初に操作される押し順(中左右、及び中右左)を「中第1停止」と称し、右ストップスイッチ42が最初に操作される押し順(右左中、及び右中左)を「右第1停止」と称する。
さらに、左ストップスイッチ42以外が最初に操作される押し順(中左右、中右左、右左中、及び右中左)を「変則押し」と称する。
停止位置決定テーブル65は、当選フラグのオン/オフの状態ごと、すなわち役抽選手段61による役の抽選結果ごとに対応して設けられており、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に対する、リール31の停止位置を定めたものである。そして、各停止位置決定テーブル65には、例えば1番の図柄(左リール31であれば「RP3」)が上段(中段又は下段でも可)を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、何図柄だけ移動制御して、何番の図柄を上段に停止させる、というように停止位置が事前に定められている。
停止位置決定テーブル65は、以下のテーブルを備える。
MBテーブルは、MBの当選フラグのみがオンであるとき(非内部中遊技でMBに当選したとき、又はMBの内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
図4に示すように、MBに対応する図柄の組合せは、「白7」−「RP2」−「チェリーB」に設定されている。また、図2に示すように、左リール31の「白7」、中リール31の「RP2」、及び右リール31の「チェリーB」は、いずれも1個ずつしか設けられていない。すなわち、MBを構成する図柄は、各リール31に1個ずつしか設けられていない。したがって、遊技者は、MBを構成する各図柄が有効ラインLに停止するようにそれぞれ目押しをしなければ、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させることができない。
次に、複数の当選フラグがオンである場合について説明する。
非内部中遊技で第1〜第27リプレイに当選したときは、図8〜図9の「役の種類」の欄に示すリプレイの重複当選となり、これらの当選フラグがオンになる。
また、第1〜第27リプレイテーブルは、非内部中遊技で第1〜第27リプレイに当選したときに用いられる。
第1リプレイテーブルは、非内部中遊技で第1リプレイ(リプレイ01+02+28)に当選し、リプレイ01、02、及び28の当選フラグがオンになったときに用いられるものであり、左又は右第1停止時にはリプレイ01を入賞させ、中第1停止時にはリプレイ02を入賞させるように、リール31の停止位置を定めている。
図4に示すように、リプレイ01に対応する図柄の組合せは、「RP1/RP2/RP3」−「RP1/RP2/RP3」−「RP1/RP2/RP3」に設定されている。
また、図2に示すように、すべてのリール31において、5図柄以内の間隔で、「RP1」、「RP2」、又は「RP3」のいずれかが配置されている。
このため、リール31がどの位置にある瞬間にストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、リール31の停止制御の範囲内において、常に、有効ラインLに「RP1」、「RP2」、又は「RP3」のいずれかを停止させることができる。
よって、第1リプレイ当選時の左又は右第1停止時には、リール制御手段64は、常に、有効ラインLに、リプレイ01に対応する図柄の組合せを停止させることができる。
また、リプレイ02に対応する図柄の組合せは、「RP1/RP2/RP3」−「ベル」−「スイカ」に設定されている。
さらに、中リール31の「ベル」、及び右リール31の「スイカ」は、いずれも5図柄以内の間隔で配置されている。
よって、第1リプレイ当選時の中第1停止時には、リール制御手段64は、常に、有効ラインLに、リプレイ02に対応する図柄の組合せを停止させることができる。
第2リプレイテーブルは、非内部中遊技で第2リプレイ(リプレイ01+02)に当選し、リプレイ01、及び02の当選フラグがオンになったときに用いられるものであり、左第1停止時にはリプレイ02を入賞させ、変則押し時にはリプレイ01を入賞させるように、リール31の停止位置を定めている。
ここで、リプレイ02が入賞したときは、「左リール31の上段」−「中リール31の中段」−「右リール31の下段」を通る斜め右下がり方向の直線に、「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止する。このとき、入賞役はリプレイであるが、各リール31の「ベル」の背後のバックランプを点滅させるとともに、ベルが入賞したときと同様のメダルの払出し音をスピーカ22から出力する。
また、リプレイ02が入賞したときは、遊技の進行を所定時間(20秒間)にわたって停止するフリーズを開始する。その後、所定時間が経過する前にベットスイッチ40が操作されるか、又は所定時間が経過したときは、フリーズを終了するとともに、再遊技に係るメダルの自動投入の処理を行って、遊技者に再遊技を行わせる。このとき、メダルを投入したときと同様の投入音をスピーカ22から出力するとともに、メダルの投入数を示すランプ21を点灯させる。これにより、リプレイではなく、ベルが入賞したと遊技者に思わせるようにしている。
これに対し、リプレイ01が入賞したときは、フリーズを実行することなく、再遊技に係るメダルの自動投入の処理を行って、遊技者に再遊技を行わせる。この場合、ベルが入賞したときのようなメダルの払出し音を出力することはない。
このように、第1又は第2リプレイに当選した遊技では、ストップスイッチ42の押し順に応じて、有効ラインに「RP」が揃うリプレイ01が入賞するときと、斜め右下がりの無効ラインに「ベル」が揃うリプレイ02が入賞するときとを有するようにしている。
なお、リール31がどの位置にある瞬間にストップスイッチ42が操作されても、リール31の停止制御の範囲内において、対象図柄を所望の有効ラインに停止させることができること(常に入賞させることができること)を、「引込み率(PB)=1」という。
これに対し、遊技者の目押しによらなければ、対象図柄を有効ラインに停止させることができないこと(必ずしも入賞させることができないこと)を、「PB≠1」という。
第3リプレイテーブルは、非内部中遊技で第3リプレイ(リプレイ03+23+26+27)に当選し、リプレイ03、23、26、及び27の当選フラグがオンになったときに用いられるものであり、以下に示すようにリール31の停止位置を定めている。
まず、左又は中第1停止時には、リプレイ03(PB=1)を常に入賞させる。
また、逆押し時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ26(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ26の非入賞時には、リプレイ27(PB≠1)又はリプレイ03(PB=1)を入賞させる。
さらにまた、逆挟み時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ27(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ27の非入賞時には、リプレイ03(PB=1)を入賞させる。
第4〜第10、及び第18〜第27リプレイテーブルについても、第3リプレイテーブルと同様である。また、第4〜第10、及び第18〜第27リプレイテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するリプレイの種類との関係は、図8〜図9の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。さらに、「PB≠1」のリプレイの非入賞時には、他の「PB≠1」のリプレイ、又は「PB=1」のリプレイを入賞させることも、第3リプレイテーブルと同様である。
第11リプレイテーブルは、非内部中遊技で第11リプレイ(リプレイ10+11+12+13+14+15+24+26+27)に当選し、リプレイ10、11、12、13、14、15、24、26、及び27の当選フラグがオンになったときに用いられるものであり、以下に示すようにリール31の停止位置を定めている。
まず、左第1停止時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ10(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ10の非入賞時には、リプレイ14(PB=1)を入賞させる。
また、中第1停止時には、リプレイ14(PB=1)を常に入賞させる。
さらにまた、逆押し時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ24(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ24の非入賞時には、リプレイ27(PB≠1)又はリプレイ14(PB=1)を入賞させる。
さらに、逆挟み時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ27(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ27の非入賞時には、リプレイ14(PB=1)を入賞させる。
第12〜第17リプレイテーブルについても、第11リプレイテーブルと同様である。また、第12〜第17リプレイテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するリプレイの種類との関係は、図8の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。さらに、「PB≠1」のリプレイの非入賞時には、他の「PB≠1」のリプレイ、又は「PB=1」のリプレイを入賞させることも、第11リプレイテーブルと同様である。
以上より、第1〜第27リプレイの当選時は、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、いずれかのリプレイが入賞する。そして、いずれのリプレイが入賞したときも、再遊技を行うことができる。
ただし、本実施形態では、第1〜第27リプレイの当選時には、ストップスイッチ42の押し順によって、入賞するリプレイの種類が異なる。
ここで、図8〜図9に示すように、リプレイは、リプレイA群〜リプレイD群の4つに大別される。
リプレイA群は、逆押し時には、リプレイ23〜26が入賞可能となって、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能となるリプレイの一群である。リプレイA群には、第3〜第10、第18〜第20、及び第23〜第26リプレイが属する。
また、リプレイB群は、逆押しで操作しても、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能にはならないリプレイの一群である。リプレイB群には、第1、第2、第21、第22、及び第27リプレイが属する。
さらにまた、リプレイC群は、左第1停止時には、リプレイ10、17、又は21が入賞可能となって、左リール31の中段若しくは下段に「チェリーA」が停止可能となるか、又は「チェリーA」−「チェリーA/チェリーB」−「チェリーA/チェリーB」が停止可能となるとともに、逆押し時には、リプレイ23〜26のいずれかが入賞可能となって、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能となるリプレイの一群である。リプレイC群には、第11〜第13、第15、及び第17リプレイが属する。
さらに、リプレイD群は、左第1停止時には、リプレイ10、又は21が入賞可能となって、左リール31の中段又は下段に「チェリーA」が停止可能となるものの、逆押しで操作しても、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能にはならないリプレイの一群である。リプレイD群には、第14、及び第16リプレイが属する。
非内部中遊技で第1〜第56ベルに当選したときは、図9〜図12の「役の種類」の欄に示すベルの重複当選となり、これらの当選フラグがオンになる。
また、第1〜第56ベルテーブルは、非内部中遊技で第1〜第56ベルに当選したときに用いられる。
第1ベルテーブルは、非内部中遊技で第1ベル(ベル01+03〜29)に当選し、ベル01、及び03〜29の当選フラグがオンになったときに用いられるものであり、以下に示すようにリール31の停止位置を定めている。
まず、中第1停止時には、ベル01(PB=1)を常に入賞させる。
また、左又は右第1停止時には、リール31の停止制御の範囲内で、ベル03〜29(いずれもPB≠1)のいずれかを入賞させる。
ここで、ベル01は、入賞時のメダルの払出しが9枚に設定されている。
一方、ベル03〜29は、いずれも入賞時のメダルの払出しが1枚に設定されている。
このように、第1ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
第2ベルテーブルは、非内部中遊技で第2ベル(ベル01+03+04+13+14+21+23+30)に当選し、ベル01、03、04、13、14、21、23、及び30の当選フラグがオンになったときに用いられるものであり、以下に示すようにリール31の停止位置を定めている。
まず、押し順が中左右のときは、ベル01(PB=1)を常に入賞させる。
また、押し順が中右左のときは、ベル30(PB=1)を常に入賞させる。
さらにまた、左第1停止時には、リール31の停止制御の範囲内で、ベル03又は04(いずれもPB≠1)を入賞させる。
さらに、右第1停止時には、リール31の停止制御の範囲内で、ベル03又は21(いずれもPB≠1)を入賞させる。
ここで、ベル01及び30は、いずれも「PB=1」に設定されているものの、入賞時のメダルの払出しについては、ベル01が9枚に設定されているのに対し、ベル30は1枚に設定されている。
また、ベル03、04、及び21は、いずれも「PB≠1」に設定されているとともに、入賞時のメダルの払出しが1枚に設定されている。
このように、第2ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
第3〜第10ベルテーブルについても、第2ベルテーブルと同様である。第3〜第10ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図9の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、押し順が中左右のときは「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、押し順が中右左のときは「PB=1」のベル30(1枚払出し)が入賞し、左又は右第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
第11ベルテーブルは、非内部中遊技で第11ベル(ベル01+03+04+13+14+21+23+30+32)に当選し、ベル01、03、04、13、14、21、23、30、及び32の当選フラグがオンになったときに用いられる。
この第11ベルテーブルは、押し順が中右左のときは「PB=1」のベル01(9枚払出し)を入賞させ、押し順が中左右のときは「PB=1」のベル30(1枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は04(1枚払出し)を入賞可能にし、右第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
このように、第11ベルテーブルが用いられる遊技でも、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
第12〜第19ベルテーブルについても、第11ベルテーブルと同様である。第12〜第19ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図9〜図10の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、押し順が中右左のときは「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、押し順が中左右のときは「PB=1」のベル30(1枚払出し)が入賞し、左又は右第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
第20ベルテーブルは、非内部中遊技で第20ベル(ベル01+03+06+15+18+21+27+31)に当選し、ベル01、03、06、15、18、21、27、及び31の当選フラグがオンになったときに用いられる。
この第20ベルテーブルは、逆挟み時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)を入賞させ、逆押し時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は06(1枚払出し)を入賞可能にし、中第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
このように、第20ベルテーブルが用いられる遊技でも、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
第21〜第28ベルテーブルについても、第20ベルテーブルと同様である。第21〜第28ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図10〜図11の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、逆挟み時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、逆押し時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)が入賞し、左又は中第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
第29ベルテーブルは、非内部中遊技で第29ベル(ベル01+03+06+15+18+21+27+31+32)に当選し、ベル01、03、06、15、18、21、27、31、及び32の当選フラグがオンになったときに用いられる。
この第29ベルテーブルは、逆押し時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)を入賞させ、逆挟み時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は06(1枚払出し)を入賞可能にし、中第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
このように、第29ベルテーブルが用いられる遊技でも、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
第30〜第37ベルテーブルについても、第29ベルテーブルと同様である。第30〜第37ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図11の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、逆押し時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、逆挟み時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)が入賞し、左又は中第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
第38ベルテーブルは、非内部中遊技で第38ベル(ベル02〜29)に当選し、ベル02〜29の当選フラグがオンになったときに用いられる。
この第38ベルテーブルは、中第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)を入賞させ、左又は右第1停止時には「PB≠1」のベル03〜29のいずれかを入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
第39ベルテーブルは、非内部中遊技で第39ベル(ベル02+03+04+13+14+21+23)に当選し、ベル02、03、04、13、14、21、及び23の当選フラグがオンになったときに用いられる。
この第39ベルテーブルは、中第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は04(1枚払出し)を入賞可能にし、右第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
このように、第39ベルテーブルが用いられる遊技でも、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
第40〜第47ベルテーブルについても、第39ベルテーブルと同様である。第40〜第47ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図11〜図12の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、中第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)が入賞し、左又は右第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
第48ベルテーブルは、非内部中遊技で第48ベル(ベル02+03+06+15+18+21+27)に当選し、ベル02、03、06、15、18、21、及び27の当選フラグがオンになったときに用いられる。
この第48ベルテーブルは、右第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は06(1枚払出し)を入賞可能にし、中第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
このように、第48ベルテーブルが用いられる遊技でも、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
第49〜第56ベルテーブルについても、第48ベルテーブルと同様である。第49〜第56ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図12の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、第1停止が右のときは「PB=1」のベル02(3枚払出し)が入賞し、第1停止が左又は中のときは「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
以上より、第1〜第56ベル当選時は、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
すなわち、リール制御手段64は、第1〜第56ベル当選時には、ストップスイッチ42の押し順に応じて、遊技者にとって有利となる特定の図柄の組合せ(例えば、ベル01に対応する図柄の組合せ)が表示可能にリール31を停止制御するときと、特定の図柄の組合せが表示されないようにリール31を停止制御するときとを有する。
なお、第1〜第56ベルを「押し順ベル」という。
また、遊技者にとって有利となる特定の図柄の組合せが表示可能(払出し枚数が多い役に入賞可能)な押し順を「正解押し順」といい、正解押し順以外の押し順を「不正解押し順」という。
さらにまた、正解押し順でストップスイッチ42を操作することを「押し順正解」又は「押し順に正解する」といい、不正解押し順でストップスイッチ42を操作することを「押し順不正解」という。
そして、リール制御手段64は、押し順ベルに当選した遊技では、押し順正解時には、遊技者にとって有利となる特定の図柄の組合せが表示可能にリール31を停止制御する。
本実施形態では、第1ベル当選時は、中第1停止が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
また、第2〜第10ベル当選時は、中左右が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
さらにまた、第11〜第19ベル当選時は、中右左が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
さらに、第20〜第28ベル当選時は、逆挟みが正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
また、第29〜第37ベル当選時は、逆押しが正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
さらにまた、第38ベル当選時は、中第1停止が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
さらに、第39〜第47ベル当選時は、中第1停止が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
また、第48〜第56ベル当選時は、右第1停止が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
なお、本実施形態では、左第1停止は、押し順ベル当選時には、不正解押し順となる。
その上、非AT遊技中は、変則押しに対してペナルティを与えることで、左第1停止でストップスイッチ42が操作されるようにしている。
このため、非AT遊技中は、ベルが入賞しにくい。
そこで、第2リプレイ当選時の左第1停止時に、斜め右下がりの無効ラインに「ベル」が揃うリプレイ02が入賞するようにし、これにより、非AT遊技中にもベルが入賞すると遊技者に思わせるようにして、遊技が単調にならないようにしている。
また、非内部中遊技でスイカに当選したときは、図12に示すように、スイカ01〜03の重複当選となり、これらの当選フラグがオンになる。この場合、スイカテーブルが用いられる。
スイカテーブルは、逆押し時には「PB≠1」のスイカ03(4枚払出し、5個の「赤7」がV字形に揃う)を入賞可能にし、それ以外のときは「PB≠1」のスイカ01(4枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
また、非内部中遊技で白7に当選したときは、図12に示すように、特殊、ベル32、及びスイカ01〜03の重複当選となり、これらの当選フラグがオンになる。この場合、白7テーブルが用いられる。
白7テーブルは、左第1停止時には「PB≠1」の特殊(7枚払出し、3個の「白7」が有効ラインLに揃う)を入賞可能にし、それ以外のときは「PB≠1」のスイカ01(4枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
また、すべての当選フラグがオフであるときは、非当選テーブルが用いられる。
非当選テーブルは、すべての当選フラグがオフであるとき(すなわち、非内部中遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めている。したがって、非当選テーブルは、MBの内部中遊技で用いられることはなく、また、全小役の当選フラグがオンにされるMB遊技で用いられることもない。
また、MBの内部中遊技において小役又はリプレイに当選したときは、MBと小役又はリプレイとの双方の当選フラグがオンになる。このとき、当該遊技で当選した小役又はリプレイの入賞を優先する停止位置決定テーブル65を用いる。
例えば、MBの内部中遊技において第1ベルに当選したときは、MBの当選フラグに加えて、第1ベルに対応するベル01、及びベル03〜29の当選フラグをオンにする。このとき、ベル01、及びベル03〜29のうちのいずれかに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、これらに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。さらに、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように制御する。
ここで、本実施形態では、MBの内部中遊技において第1〜第56ベル、スイカ、又は白7のいずれかの小役に当選したときは、第1停止が左、中、又は右のいずれであっても、常に、小役を構成する図柄が有効ラインLに停止し、MBを構成する図柄が有効ラインLに停止することはない。したがって、MBが入賞することはない。
同様に、MBの内部中遊技において第1〜第27リプレイのいずれかに当選したときは、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、常に、リプレイが入賞し、MBが入賞することはない。
また、上述したように、MBの内部中遊技において役の抽選で非当選となったときは、MBテーブルが用いられて、MBが入賞可能になる。しかし、MBの内部中遊技は、役の抽選で非当選となる確率が「1/65536」に設定されている。また、MBに対応する図柄の組合せは「白7」−「RP2」−「チェリーB」であるが、左リール31の「白7」も、中リール31の「RP2」も、右リール31の「チェリーB」も、いずれも1個ずつしか配置されていない。すなわち、MBを構成する各図柄は、対応するリール31に1個ずつしか配置されていない。したがって、MBの内部中遊技においてMBが入賞してMB遊技に移行することは極めて稀である。
以上より、本実施形態では、非内部中遊技においてMBに当選し、当該遊技でMBを入賞させることができずにMBの内部中遊技に移行した後は、実質的にはMBの内部中遊技に滞在し続けることとなる。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時には、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数(3枚)を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段68は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了を制御するものである。
MBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、MBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からMB遊技を開始するように制御する。
MB遊技中は、中及び右リール31については、非MB遊技中と同様に190ms以内(最大移動コマ数が4コマ)で停止制御される。これに対し、左リール31については、75ms以内(最大移動コマ数が1コマ)で停止制御される。
また、MB遊技中は、役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。このため、役の抽選結果は常に非当選となる。ただし、毎遊技、すべての小役の当選フラグがオンにされる。これにより、すべての小役に当選した状態と等価になる。
そして、本実施形態では、MB遊技中は、ベル01又は02(いずれも2枚払出し)が頻繁に入賞する。
ここで、本実施形態では、MB遊技中は、メダルが2枚投入になるが、ベル01又は02が頻繁に入賞して、ほぼ毎遊技、2枚のメダルが払い出される。このため、MB遊技中は、ほぼ毎遊技、2枚投入の2枚払出しとなり、現状維持の(メダルが増えもしなければ、減りもしない)遊技状態になる。
また、本実施形態では、MB遊技の終了条件は、MB遊技中のメダル払出し枚数が44枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、MB遊技中のメダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が44以上になったと判断したときは、当該遊技をもってMB遊技を終了するように制御する。
また、上述したように、本実施形態では、メイン遊技状態として、通常遊技及び特別遊技を備え、通常遊技として、RT遊技及び非RT遊技を備え、特別遊技として、MB遊技を備える。そして、メイン遊技状態制御手段69は、メイン遊技状態の移行を制御する。図15は、メイン遊技状態の移行を説明する図である。メイン遊技状態制御手段69は、特別役(MB)の当選、特別役(MB)の入賞、及び特別遊技(MB遊技)中のメダルの払出し枚数に基づいて、メイン遊技状態を移行するように制御する。
まず、メイン遊技状態制御手段69は、非内部中は、非RT遊技とするように制御する。また、非内部中かつ非RT遊技では、MBの抽選が行われる。
そして、非内部中かつ非RT遊技でMBに当選し、当選したMBが当該遊技で入賞しなかったときは、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態を内部中かつRT遊技に移行するように制御する。
一方、非内部中かつ非RT遊技でMBに当選し、当選したMBが当該遊技で入賞したときは、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態をMB遊技に移行するように制御する。すなわち、非内部中かつ非RT遊技から、内部中かつRT遊技を経ることなく、MB遊技に移行する。
また、メイン遊技状態制御手段69は、内部中かつRT遊技に移行したときは、MBが入賞するまで、内部中かつRT遊技を継続するように制御する。そして、内部中かつRT遊技において、MBが入賞すると、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態をMB遊技に移行するように制御する。
さらにまた、メイン遊技状態制御手段69は、MB遊技中のメダル払出し枚数が所定枚数(44枚)以上になるまで、MB遊技を継続するように制御する。そして、MB遊技中のメダル払出し枚数が所定枚数以上になると、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態を非内部中かつ非RT遊技に移行するように制御する。
なお、上述したように、本実施形態では、内部中かつRT遊技においてMBが入賞することはきわめて稀である。このため、非内部中かつ非RT遊技においてMBに当選し、当該遊技でMBを入賞させることができずに内部中かつRT遊技に移行した後は、実質的には内部中かつRT遊技に滞在し続けることとなる。
以上のようにして、メイン遊技状態制御手段69は、各メイン遊技状態において、メイン遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、メイン遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定のメイン遊技状態に移行するように制御する。
メイン制御手段50は、モード制御手段70、外部信号制御手段71、及び押し順決定手段72を備える。
本実施形態では、メインモードとして、通常モード、前兆モード、ATモード、及びペナルティモードを有する。そして、モード制御手段70は、これら4種類のメインモード間の移行を制御する。
また、外部信号制御手段71は、外部信号の出力を制御するものである。
さらにまた、押し順決定手段72は、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順を決定するものである。
さらに、メイン制御手段50は、遊技回数設定手段73、遊技回数カウンタ74、押し順正解カウンタ75、AT終了判定カウンタ76、ペナルティカウンタ77、外部信号制御カウンタ78、第1残り遊技判定カウンタ79、及び第2残り遊技判定カウンタ80を備える。これらのカウンタは、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御に用いるものである。
また、サブ制御手段90側のサブ遊技状態制御手段91は、メインモード等に基づいて、サブ遊技状態(AT遊技、及び非AT遊技)の移行を制御する。
ここで、上記の各メインモードは、メイン制御手段50側の状態を示すものであるが、非内部中かつ非RT遊技、内部中かつRT遊技、及びMB遊技の各メイン遊技状態とは異なるものである。すなわち、メイン遊技状態制御手段69による各メイン遊技状態の間の移行制御とは別個に、モード制御手段70は、各メインモードの間の移行を制御する。特に、本実施形態では、メイン遊技状態が内部中かつRT遊技に滞在したまま、メインモードが通常モード、前兆モード、ATモード、及びペナルティモードの間で移行する。
図14は、メインモードの移行を説明する図である。モード制御手段70は、遊技回数カウンタ74のカウント値、押し順正解カウンタ75のカウント値、AT終了判定カウンタ76のカウント値、ペナルティカウンタ77のカウント値、及び押し順ベル当選時のストップスイッチ42の押し順等に基づいて、メインモードの移行を制御する。
まず、モード制御手段70は、通常は、メインモードを通常モードとする。そして、モード制御手段70は、通常モードにおいて、遊技回数設定手段73により設定した解除遊技回数(遊技回数N1)から遊技回数カウンタ74のカウント値を減算して得た数値が「33」になったとき、すなわち、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が33遊技になったときは、メインモードを前兆モードに移行させるように制御する。
また、メイン制御手段50は、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が33遊技以下のときは、前兆フラグをオンにし、それ以外のときは、前兆フラグをオフにする。
なお、遊技回数設定手段73による解除遊技回数の設定、及び遊技回数カウンタ74の動作については後述する。
また、モード制御手段70は、通常モードにおいて、押し順ベルに当選した遊技で、ストップスイッチ42が変則押しで操作されたときは、メインモードをペナルティモードに移行させるように制御する。
さらにまた、モード制御手段70は、前兆モードにおいて、解除遊技回数から遊技回数カウンタ74のカウント値を減算して得た数値が「0」になったとき、すなわち、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となったときは、メインモードをATモードに移行させるように制御する。
さらに、モード制御手段70は、前兆モードにおいて、押し順ベルに当選した遊技で、ストップスイッチ42が変則押しで操作されたときは、メインモードをペナルティモードに移行させるように制御する。
また、モード制御手段70は、ATモードにおいて、AT終了判定カウンタ76のカウント値が「2」になり、かつ前兆フラグがオフのときは、メインモードを通常モードに移行させるように制御する。
さらにまた、モード制御手段70は、ATモードにおいて、AT終了判定カウンタ76のカウント値が「2」になり、かつ前兆フラグがオンのときは、メインモードを前兆モードに移行させるように制御する。
なお、AT終了判定カウンタ76の動作については後述する。
さらに、モード制御手段70は、ペナルティモードにおいて、ペナルティカウンタ77のカウント値が「0」になり、かつ前兆フラグがオフのときは、メインモードを通常モードに移行させるように制御する。
また、モード制御手段70は、ペナルティモードにおいて、ペナルティカウンタ77のカウント値が「0」になり、かつ前兆フラグがオンのときは、メインモードを前兆モードに移行させるように制御する。
さらにまた、モード制御手段70は、ペナルティモードにおいて、押し順正解カウンタ75のカウント値が「6」になったときは、メインモードをATモードに移行させるように制御する。
なお、ペナルティカウンタ77、及び押し順正解カウンタ75の動作については後述する。
以上のようにして、モード制御手段70は、各メインモードにおいて、メインモードの移行条件を満たすか否かを判断し、メインモードの移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定のメインモードに移行させるように制御する。
遊技回数設定手段73は、AT遊技に移行させるまでの解除遊技回数(遊技回数N1)を設定するものである。
また、遊技回数カウンタ74は、所定時からの遊技回数をカウントするものである。
ここで、メイン制御手段50は、遊技回数設定手段73により設定した解除遊技回数を示す情報を含む解除遊技回数コマンド、及び遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数を示す情報を含む消化遊技回数コマンドを、サブ制御手段90に送信する。
また、メイン制御手段50は、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったと判断したときは、その旨を示す情報を含むAT開始コマンドを、サブ制御手段90に送信する。
さらに、サブ制御手段90側では、サブ遊技状態制御手段91は、受信した解除遊技回数コマンド、及び消化遊技回数コマンドに基づいて、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったか否かを判断する。
そして、サブ遊技状態制御手段91は、受信した解除遊技回数コマンド、及び消化遊技回数コマンドに基づいて、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったと判断し、かつAT開始コマンドを受信したと判断したときは、非AT遊技からAT遊技に移行させるように制御する。
このようにして、サブ遊技状態制御手段91は、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったときは、非AT遊技からAT遊技に移行させる。
また、本実施形態では、遊技回数設定手段73及び遊技回数カウンタ74を、メイン制御手段50側に備えている。すなわち、AT遊技に移行させるまでの遊技回数を、メイン制御手段50側で管理している。
このため、メイン制御手段50からサブ制御手段90に一方向で信号を送信するものの、遊技回数設定手段73により設定した解除遊技回数、遊技回数カウンタ74によりカウントした所定時からの遊技回数、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数、及び遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となったことを、メイン制御手段50側で判断することができる。
また、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となると、メイン制御手段50側では、サブ遊技状態がAT遊技に移行したと判断する。このとき、遊技回数設定手段73は、新たな解除遊技回数(新たな遊技回数N1)を設定する。すなわち、一のAT遊技への移行時に、その次のAT遊技に移行させるまでの解除遊技回数を設定する。
このため、メイン制御手段50は、一のAT遊技中に、その次のAT遊技に移行させるまでの解除遊技回数を判断することができる。
ここで、解除遊技回数から遊技回数カウンタ74のカウント値を減算した数値が「0」になったとき、すなわち、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったときは、モード制御手段70は、メインモードをATモードに移行させる。このとき、遊技回数設定手段73は、サブ遊技状態がAT遊技に移行したと判断して、新たな解除遊技回数を設定する。
また、押し順正解カウンタ75のカウント値が「6」になったときは、モード制御手段70は、メインモードをATモードに移行させる。このとき、遊技回数設定手段73は、サブ遊技状態がAT遊技に移行したと判断して、新たな解除遊技回数を設定する。
さらに、遊技回数設定手段73は、設定値が変更されたと判断したときは、新たな解除遊技回数を設定する。すなわち、設定変更時には、それまでに設定されていた解除遊技回数をクリアして、新たな解除遊技回数を設定する。
このように、遊技回数設定手段73は、AT遊技に移行したと判断したとき、又は設定値が変更されたと判断したときに、新たな解除遊技回数を設定する。
また、遊技回数設定手段73は、予め定めた複数種類の特定遊技回数の中からいずれか1つを選択する解除数抽選を行い、この解除数抽選で選択した特定遊技回数を、新たな解除遊技回数として設定する。
本実施形態では、「33」、「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、及び「999」の10種類の数値を特定遊技回数に設定している。すなわち、ゾロ目となる10種類の数値を特定遊技回数に設定している。そして、各特定遊技回数ごとに所定の選択確率が設定されている。
なお、1〜6の6段階の設定値に応じて、各特定遊技回数の選択確率をそれぞれ異ならせることができる。
そして、遊技回数設定手段73は、サブ遊技状態がAT遊技に移行したと判断したとき、又は設定値が変更されたと判断したときは、上記の10種類の特定遊技回数の中からいずれか1つを解除数抽選で選択する。例えば、解除数抽選で「777」を選択したとする。この場合、遊技回数設定手段73は、「777」を新たな解除遊技回数として設定する。
遊技回数カウンタ74は、AT遊技が終了したと判断したときに、遊技回数のカウントを開始する。
ここで、AT終了判定カウンタ76のカウント値が「2」になったときは、モード制御手段70は、メインモードをATモードから通常モード(前兆フラグがオフのとき)又は前兆モード(前兆フラグがオンのとき)に移行させる。このとき、遊技回数カウンタ74は、AT遊技が終了したと判断して、遊技回数のカウントを開始する。
さらにまた、遊技回数カウンタ74は、設定値が変更されたと判断したときは、遊技回数のカウントを開始する。
すなわち、遊技回数カウンタ74は、AT遊技が終了したと判断したとき、又は設定値が変更されたときを所定時として、所定時からの遊技回数をカウントする。
また、遊技回数カウンタ74は、遊技が行われるごとに、カウント値に「1」を加算していく。ただし、メインモードがペナルティモードのときは、遊技回数カウンタ74は、遊技が行われても、カウント値を加算しない。
このように、遊技回数カウンタ74は、ペナルティモード中は、遊技回数のカウントを行わない。これにより、ペナルティモード中は、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が減らないようにして、AT遊技への移行を遅らせるようにしている。
そして、遊技回数カウンタ74は、AT遊技に移行したと判断したときは、カウント値をクリアする。その後、遊技回数カウンタ74は、AT遊技が終了したと判断するか、又は設定値が変更されたと判断するまでは、遊技が行われても、カウント値を加算しない。そして、遊技回数カウンタ74は、AT遊技が終了したと判断したとき、又は設定値が変更されたと判断したときは、遊技回数のカウントを開始する。このため、遊技回数カウンタ74は、AT遊技中は、遊技回数のカウントを行わない。
押し順決定手段72は、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順を決定するものである。
本実施形態では、押し順決定手段72は、第1〜第27リプレイに当選した遊技において、中左右、中右左、右左中、及び右中左の各押し順に対して、押し順T1、押し順T2、又は押し順T3のいずれかを割り当てる。また、左中右、及び左右中の各押し順に対しては、押し順T1、押し順T2、又は押し順T3のいずれも割り当てない。
上述したように、メインモードは、メイン遊技状態とは異なるものであり、メイン遊技状態制御手段69によるメイン遊技状態の移行制御とは別個に、モード制御手段70によるメインモードの移行制御を行う。特に、メイン遊技状態が内部中かつRT遊技のまま、メインモードが通常モード、前兆モード、ATモード、及びペナルティモードの間で移行する。
このため、押し順決定手段72は、メイン遊技状態が内部中かつRT遊技のときは、メインモードが通常モード、前兆モード、ATモード、又はペナルティモードのいずれであっても、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順を割り当てる。
これに対し、押し順決定手段72は、メイン遊技状態が非内部中かつ非RT遊技や、MB遊技のときは、第1〜第27リプレイに当選しても、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順を割り当てない。
また、押し順決定手段72が割り当てるストップスイッチ42の押し順は、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のために用いられるものであり、リール31の停止制御を振り分けるための押し順(重複当選している複数の役のうちいずれの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるかの押し順)とは異なるものである。
すなわち、押し順決定手段72は、リール31の停止制御の押し順とは別個に、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順を割り当てる。
ここで、押し順決定手段72は、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず遊技者に付与する利益が同一の図柄の組合せが表示される遊技(第1〜第27リプレイに当選した遊技)において、中左右、中右左、右左中、及び右中左の各押し順に対して、押し順T1、押し順T2、又は押し順T3のいずれかを割り当てる。
また、押し順決定手段72は、ストップスイッチ42の押し順によって遊技者に付与する利益が異なる図柄の組合せが表示される遊技(押し順ベルに当選した遊技)では、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順を割り当てない。
これにより、リール31の停止制御の押し順と、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順とが互いに錯綜しないようにしている。
図15は、当選役(役の抽選結果)と、押し順の割当てパターンとの関係を示す図である。図15中、「−」は「押し順の割り当てなし」を意味する。
図15に示すように、押し順決定手段72は、第1〜第27リプレイに当選した遊技では、パターン1〜4の4通りの割当てパターンの中からいずれか1つを選択するパターン抽選を行う。そして、例えば、パターン抽選でパターン1を選択したときは、押し順決定手段72は、中左右に対して押し順T1を、中右左に対して押し順T2を、右中左及び右左中に対して押し順T3を、それぞれ割り当てる。
ここで、押し順決定手段72は、第1〜第27リプレイに当選した遊技では、パターン抽選を行い、その結果に基づいて、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順を割り当てる。
このため、役の抽選結果が同一でも、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順の割当てパターンを異ならせることができる。
例えば、役の抽選結果が同じ第1リプレイ(リプレイ01+02+28)でも、パターン抽選でパターン1に決定したときは、中左右に対して押し順T1を、中右左に対して押し順T2を、右中左及び右左中に対して押し順T3を、それぞれ割り当てるが、パターン抽選でパターン3に決定したときは、中左右及び中右左に対して押し順T3を、右中左に対して押し順T1を、右左中に対して押し順T2を、それぞれ割り当てる。
したがって、1つの役の抽選結果に対してリール31の停止制御のパターンを1つしか割り当てることができないという条件下でも、役の抽選結果の種類を増やすことなく、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順の割当てパターンを増やすことができる。
また、押し順決定手段72は、左中右及び左右中(左第1停止)に対しては、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順を割り当てない。
ここで、本実施形態では、非AT遊技中は、変則押しに対してペナルティを課すことで、遊技者が左第1停止でストップスイッチ42を操作するようにしている。
これにより、非AT遊技中は、押し順ベル当選時にベル01又は02が入賞しないようにするとともに、第1〜第27リプレイ当選時にメインモードが移行したり外部信号が出力されたりしないようにしている。
また、メイン制御手段50は、現在のメインモードを示す情報を含むコマンドや、押し順決定手段72が決定した押し順T1、押し順T2、及び押し順T3を示す情報を含むコマンドを、サブ制御手段90に送信する。
これにより、現在いずれのメインモードに滞在しており、いずれの押し順が押し順T1であり、いずれの押し順が押し順T2であり、いずれの押し順が押し順T3であるかを、サブ制御手段90側で判断することができる。
そして、サブ制御手段90側では、役の抽選結果、メインモード、メイン遊技状態、及びサブ遊技状態等に応じて、押し順を報知するか否かや、いずれの押し順を報知するかを決定し、この決定に従ってストップスイッチ42の押し順を報知する。
なお、スロットマシン10側の決定に反する押し順でストップスイッチ42が操作されて、スロットマシン10側の決定に反するメインモードに偶然に移行してしまったときは、スロットマシン10側で決定したメインモードに戻すための押し順を報知してもよい。
押し順正解カウンタ75は、通常モード、前兆モード、又はペナルティモードにおいて、押し順ベルに当選し、かつ正解押し順(ベル01又はベル02に対応する図柄の組合せが表示可能にリール31が停止制御される押し順)でストップスイッチ42が操作された遊技回数をカウントするものである。
本実施形態では、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったときは、サブ遊技状態制御手段91は、サブ遊技状態を非AT遊技からAT遊技に移行させる。
また、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になる前であっても、サブ遊技状態制御手段91は、AT遊技に移行させるか否かを決定し、AT遊技に移行させることに決定したときは、サブ遊技状態を非AT遊技からAT遊技に移行させる。
ここで、本実施形態では、遊技回数設定手段73及び遊技回数カウンタ74を、メイン制御手段50側に備える。
このため、メイン制御手段50からサブ制御手段90に一方向で信号を送信するものの、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となったことを、メイン制御手段50側で判断することができる。
しかし、サブ制御手段90側でAT遊技に移行させることに決定したときは、そのことをメイン制御手段50側で判断することができない。
ただし、AT遊技に移行すると、押し順ベル当選時に、正解押し順を報知する。そして、この報知に従って、遊技者がストップスイッチ42を操作することになる。
そこで、本実施形態では、通常モード、前兆モード、又はペナルティモードにおいて、押し順ベルに当選し、かつ正解押し順でストップスイッチ42が操作された遊技回数を、押し順正解カウンタ75でカウントする。
そして、メイン制御手段50は、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になる前であっても、押し順正解カウンタ75でカウントした遊技回数が規定遊技回数(6遊技)となったときは、AT遊技に移行したと判断する。
具体的には、押し順正解カウンタ75は、通常モード、前兆モード、又はペナルティモードにおいて、押し順ベルに当選した遊技で、正解押し順でストップスイッチ42が操作されると、カウント値に「1」を加算する。
また、押し順正解カウンタ75は、通常モード、前兆モード、又はペナルティモードにおいて、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順T1又は押し順T2でストップスイッチ42が操作されると、カウント値に「1」を加算する。
そして、メイン制御手段50は、押し順正解カウンタ75のカウント値が「6」になったときは、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になる前であっても、AT遊技に移行したと判断する。このとき、モード制御手段70は、メインモードをATモードに移行させ、押し順正解カウンタ75は、カウント値をクリアする。
また、押し順正解カウンタ75のカウント値が「6」になるまでは、メインモードをATモードに移行させず、押し順正解カウンタ75のカウント値が「6」になると、メインモードをATモードに移行させることで、スロットマシン10側で意図しないメインモードに偶然に移行してしまうことを防止している。
なお、サブ制御手段90側でAT遊技に移行させることに決定したときは、メインモードが通常モードのまま、サブ遊技状態がAT遊技に移行して、押し順ベル当選時に正解押し順が報知される。
また、メインモードが通常モードのときに、押し順ベルに当選した遊技で、ストップスイッチ42が変則押しで操作されると、モード制御手段70は、メインモードをペナルティモードに移行させる。
このため、サブ制御手段90側でAT遊技に移行させることに決定したときは、メインモードは、通常モードからペナルティモードを経てATモードに移行することになる。
また、押し順正解カウンタ75は、ATモード中は、押し順ベルに当選した遊技で、ストップスイッチ42が正解押し順で操作されても、カウント値を加算しない。
さらにまた、押し順正解カウンタ75は、ATモード中は、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順T1又は押し順T2でストップスイッチ42が操作されても、カウント値を加算しない。
さらに、押し順正解カウンタ75は、通常モード、前兆モード、又はペナルティモードにおいて、押し順ベルに当選した遊技で、ストップスイッチ42が不正解押し順で操作されると、カウント値をクリアする。
また、押し順正解カウンタ75は、通常モード、前兆モード、又はペナルティモードにおいて、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順T3でストップスイッチ42が操作されると、カウント値をクリアする。
さらにまた、押し順正解カウンタ75は、設定値が変更されたと判断したときは、カウント値をクリアする。
AT終了判定カウンタ76は、ATモードにおいて、押し順ベルに当選し、かつ左第1停止でストップスイッチ42が操作された遊技回数をカウントするものである。
本実施形態では、左第1停止は、押し順ベル当選時には、常に不正解押し順となる。
このため、AT終了判定カウンタ76は、ATモードにおいて、押し順ベル当選時に押し順不正解となった遊技回数をカウントすることになる。
また、本実施形態では、サブ遊技状態制御手段91は、所定遊技回数(30遊技)を1セットとするAT遊技を実行する。
さらにまた、サブ遊技状態制御手段91は、所定の条件を満たした(例えばスイカ等の当選確率が低いレア役に当選した)ときは、AT遊技の残り遊技回数を上乗せ(加算)するか否か及び上乗せ数を決定し、上乗せすること及び上乗せ数を決定したときは、決定した上乗せ数をAT遊技の残り遊技回数に上乗せする。
さらに、サブ遊技状態制御手段91は、AT遊技中の所定時(残り遊技回数が所定遊技回数(例えば5遊技)になったとき)に、AT遊技を継続するか否かを決定するAT継続抽選を行う。
そして、サブ遊技状態制御手段91は、AT継続抽選でAT遊技を継続することに決定したときは、当該AT遊技の残り遊技回数を消化後すぐに、次のAT遊技を継続して実行する。
また、サブ遊技状態制御手段91は、AT継続抽選でAT遊技を継続しないことに決定したときは、当該AT遊技の残り遊技回数を消化すると、AT遊技の終了条件を満たすと判断して、次遊技から、非AT遊技に移行させるように制御する。
ここで、メイン制御手段50からサブ制御手段90に一方向で信号を送信するため、サブ制御手段90での決定事項(AT遊技の残り遊技回数を上乗せしたこと、AT遊技を継続したこと、及びAT遊技の終了条件を満たしたこと)を、メイン制御手段50側で判断することができない。
ただし、サブ制御手段90側では、AT遊技を終了して、非AT遊技に移行させると、押し順ベル当選時に、正解押し順を報知しなくなる。そして、押し順の報知がないときは、遊技者は、ペナルティを回避するため、左第1停止でストップスイッチ42を操作することになる。
そこで、本実施形態では、ATモードにおいて、押し順ベルに当選し、かつ左第1停止でストップスイッチ42が操作された遊技回数を、AT終了判定カウンタ76でカウントする。そして、メイン制御手段50は、AT終了判定カウンタ76でカウントした遊技回数が規定遊技回数(2遊技)となったときは、AT遊技が終了したと判断する。
具体的には、AT終了判定カウンタ76は、ATモードにおいて、押し順ベルに当選した遊技で、左第1停止でストップスイッチ42が操作されると、カウント値に「1」を加算する。
そして、メイン制御手段50は、AT終了判定カウンタ76のカウント値が「2」になったときは、AT遊技が終了したと判断する。このとき、モード制御手段70は、メインモードを通常モード(前兆フラグがオフのとき)又は前兆モード(前兆フラグがオンのとき)に移行させ、AT終了判定カウンタ76は、カウント値をクリアする。
なお、AT終了判定カウンタ76は、ATモード以外では、押し順ベルに当選した遊技で、左第1停止でストップスイッチ42が操作されても、カウント値を加算しない。
また、AT終了判定カウンタ76は、ATモードにおいて、押し順ベルに当選した遊技で、中又は右第1停止でストップスイッチ42が操作されると、カウント値をクリアする。
さらにまた、AT終了判定カウンタ76は、設定値が変更されたと判断したときは、カウント値をクリアする。
ペナルティカウンタ77は、遊技者に対してペナルティを付与する遊技回数をカウントするものである。
具体的には、ペナルティカウンタ77は、通常モード、前兆モード、又はペナルティモードにおいて、押し順ベルに当選した遊技で、変則押しでストップスイッチ42が操作されたときは、カウント値に「2」を加算する。
また、ペナルティカウンタ77は、ATモードでは、押し順ベルに当選した遊技で、変則押しでストップスイッチ42が操作されても、カウント値を加算しない。
さらにまた、ペナルティカウンタ77は、ペナルティモードにおいて、押し順ベルに当選した遊技で、左第1停止でストップスイッチ42が操作されたときは、カウント値から「1」を減算する。
ここで、モード制御手段70は、ペナルティカウンタ77のカウント値が「1」以上のときは、メインモードをペナルティモードとする。また、ペナルティモードでは、遊技回数カウンタ74は、遊技が行われても、カウント値を加算しない。これにより、ペナルティモード中は、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が減らないようにして、AT遊技への移行を遅らせるようにしている。
そして、モード制御手段70は、ペナルティカウンタ77のカウント値が「0」になると、メインモードを通常モード(前兆フラグがオフのとき)又は前兆モード(前兆フラグがオンのとき)に移行させる。これにより、ペナルティを解除する。
また、ペナルティカウンタ77は、サブ遊技状態がAT遊技に移行したと判断したときは、カウント値をクリアする。
具体的には、解除遊技回数から遊技回数カウンタ74のカウント値を減算した数値が「0」になったとき、すなわち、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったときは、モード制御手段70は、メインモードをATモードに移行させる。このとき、ペナルティカウンタ77は、サブ遊技状態がAT遊技に移行したと判断して、カウント値をクリアする。
また、押し順正解カウンタ75のカウント値が「6」になったときは、モード制御手段70は、メインモードをATモードに移行させる。このとき、ペナルティカウンタ77は、AT遊技に移行したと判断して、カウント値をクリアする。
さらにまた、ペナルティカウンタ77は、設定値が変更されたと判断したときは、カウント値をクリアする。
外部信号制御カウンタ78は、ATモードにおいて、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T1又は押し順T2でストップスイッチ42が操作された遊技回数をカウントするものである。
具体的には、外部信号制御カウンタ78は、ATモードにおいて、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T1又は押し順T2でストップスイッチ42が操作されたときは、カウント値に「1」を加算する。
第1残り遊技判定カウンタ79は、ATモードにおいて、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T1でストップスイッチ42が操作された遊技回数をカウントするものである。
具体的には、第1残り遊技判定カウンタ79は、ATモードにおいて、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T1でストップスイッチ42が操作されたときは、カウント値に「1」を加算する。
第2残り遊技判定カウンタ80は、ATモードにおいて、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T2でストップスイッチ42が操作された遊技回数をカウントするものである。
具体的には、第2残り遊技判定カウンタ80は、ATモードにおいて、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T2でストップスイッチ42が操作されたときは、カウント値に「1」を加算する。
ここで、サブ制御手段90側では、AT遊技に移行してからの遊技回数をカウントする。そして、サブ制御手段90の報知制御手段92は、AT遊技中に所定遊技回数(30遊技)を消化するごとに、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T1又は押し順T2の報知を開始する。
また、報知制御手段92は、AT遊技の残り遊技回数が規定遊技回数(100遊技)以上であれば、押し順T1を報知し、AT遊技の残り遊技回数が規定遊技回数(100遊技)未満であれば、押し順T2を報知する。
さらにまた、報知制御手段92は、押し順T1又は押し順T2の報知を開始したときは、外部信号制御カウンタ78でカウントした遊技回数が所定遊技回数(2遊技)となるまで、すなわち、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になるまで、押し順T1又は押し順T2の報知を継続する。
さらに、報知制御手段92は、押し順T1又は押し順T2の報知を開始した後、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になると、押し順T1又は押し順T2の報知を終了する。
そして、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になると、外部信号制御カウンタ78、第1残り遊技判定カウンタ79、及び第2残り遊技判定カウンタ80は、それぞれ、カウント値をクリアする。
また、ATモードにおいて、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T3でストップスイッチ42が操作されると、外部信号制御カウンタ78、第1残り遊技判定カウンタ79、及び第2残り遊技判定カウンタ80は、それぞれ、カウント値をクリアする。
さらに、AT遊技が終了すると、外部信号制御カウンタ78、第1残り遊技判定カウンタ79、及び第2残り遊技判定カウンタ80は、それぞれ、カウント値をクリアする。
具体的には、メイン制御手段50は、AT終了判定カウンタ76のカウント値が「2」になると、AT遊技が終了したと判断する。このとき、モード制御手段70は、メインモードを通常モード(前兆フラグがオフのとき)又は前兆モード(前兆フラグがオンのとき)に移行させ、外部信号制御カウンタ78、第1残り遊技判定カウンタ79、及び第2残り遊技判定カウンタ80は、それぞれ、カウント値をクリアする。
また、設定値が変更されると、外部信号制御カウンタ78、第1残り遊技判定カウンタ79、及び第2残り遊技判定カウンタ80は、それぞれ、カウント値をクリアする。
外部信号制御手段71は、外部信号の出力を制御するものである。
ここで、メイン制御手段50を構成するメイン制御基板には、外部端子基板100(中継基板、集中端子板)が電気的に接続され、外部端子基板100には、外部表示装置110が電気的に接続されている。メイン制御手段50及び外部端子基板100は、スロットマシン10の内部に備えられるものであり、外部表示装置110は、スロットマシン10の外部に備えられるものである。
また、メイン制御手段50は、外部信号を、外部端子基板100に対して一方向で送信し、外部端子基板100は、メイン制御手段50から受信した外部信号を、外部表示装置110やホールコンピュータ(図示せず)に対して一方向で送信する。
さらに、外部表示装置110は、スロットマシン10とは別体として設けられており、メイン制御手段50から送信された外部信号を外部端子基板100を介して受信して、必要な情報を表示等する。
これにより、遊技者は、外部表示装置110を見ることで、そのスロットマシン10の遊技履歴、例えば当日及び過去数日間におけるトータル遊技回数や、AT遊技の実行回数や、AT遊技の継続回数等を知ることができる。
また、ホールコンピュータは、AT遊技の実行回数や、AT遊技の継続回数を含めて、各スロットマシン10が、当日、どの程度の出玉があったか(出玉情報)等の各種統計情報を収集し、ホールの経営管理に利用する。
ここで、セキュリティ上の理由により、外部端子基板100は、メイン制御基板(メイン制御手段50)とのみ接続が許可され、セキュリティの面でメイン制御基板より劣るサブ制御基板(サブ制御手段90)とは接続されないのが一般的である。
したがって、AT遊技の実行や継続に関する外部信号の出力を制御するためには、AT遊技に移行したこと、AT遊技が継続したこと、及びAT遊技が終了したことを、メイン制御手段50側で判断する必要がある。
しかし、AT遊技の継続や終了の制御は、サブ制御手段90側で行われるが、信号は、メイン制御手段50からサブ制御手段90に対して一方向で送信される。このため、AT遊技が継続したり、AT遊技が終了しても、そのことを示す信号を、サブ制御手段90からメイン制御手段50に対して送信することができない。
そこで、本実施形態では、外部信号制御カウンタ78やAT終了判定カウンタ76等により、AT遊技が継続したこと、及びAT遊技が終了したことを、メイン制御手段50側で判断して、外部信号制御手段71により外部信号の出力を制御している。
本実施形態では、外部信号制御手段71は、外部信号として、AT遊技の実行に関するAT信号、AT遊技の継続に関する継続信号、及びスロットマシン10の外部での演出の制御に用いる演出信号を出力する。
また、外部信号制御手段71は、演出信号として、AT遊技への移行の期待度が高い演出パターンを選択することを示す高期待度信号、AT遊技への移行の期待度が中程度の演出パターンを選択することを示す中期待度信号、AT遊技への移行の期待度が低い演出パターンを選択することを示す低期待度信号、演出を開始可能にすることを示す開始可能信号、演出を開始しないことを示す開始不可信号、AT遊技に移行する旨を報知することを示す報知許可信号、及びAT遊技に移行する旨を報知しないことを示す報知不可信号を出力する。
ここで、外部表示装置110は、複数種類のパターンの演出を出力可能に形成されており、高期待度信号、中期待度信号、及び低期待度信号は、外部表示装置110から出力する演出のパターンを選択するための情報である。
また、開始可能信号、及び開始不可信号は、外部表示装置110での演出を開始可能にするか否かを示す情報である。
さらに、報知許可信号、及び報知不可信号は、外部表示装置110においてAT遊技に移行する旨を報知するか否かを示す情報である。
また、外部端子基板100は、第1から第8までの8個の端子を備えている。そして、第1端子からAT信号を、第2端子から継続信号を、第3端子から演出信号(高期待度信号、中期待度信号、低期待度信号、開始可能信号、開始不可信号、報知許可信号、又は報知不可信号)を、それぞれ出力する。
ここで、AT信号は、パルス幅1,000msのパルス信号に設定されている。
また、継続信号は、パルス幅1,000msのパルス信号に設定されている。
さらにまた、高期待度信号は、パルス幅1,000msのパルス信号に、中期待度信号は、パルス幅1,100msのパルス信号に、低期待度信号は、パルス幅1,200msのパルス信号に設定されている。同様に、開始可能信号は、パルス幅1,300msのパルス信号に、開始不可信号は、パルス幅1,400msのパルス信号に設定されている。さらに同様に、報知許可信号は、パルス幅1,500msのパルス信号に、報知不可信号は、パルス幅1,600msのパルス信号に設定されている。
すなわち、高期待度信号、中期待度信号、低期待度信号、開始可能信号、開始不可信号、報知許可信号、及び報知不可信号は、いずれも、外部端子基板100の第3端子から出力されるものの、パルス幅を異ならせることで、信号の種類を区別可能にしている。
また、外部信号制御手段71は、メインモードがATモードに移行したときは、サブ遊技状態がAT遊技に移行したと判断して、AT信号を外部に送信する。
上述したように、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となったときは、モード制御手段70は、メインモードをATモードに移行させ、サブ遊技状態制御手段91は、サブ遊技状態をAT遊技に移行させる。このとき、外部信号制御手段71は、サブ遊技状態がAT遊技に移行したと判断して、AT信号を外部に送信する。
また、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となる前であっても、サブ制御手段90側でAT遊技に移行させることに決定して、サブ遊技状態をAT遊技に移行させることがある。さらに、AT遊技に移行すると、サブ制御手段90側では、押し順ベル当選時に、正解押し順を報知する。
そして、メイン制御手段50側では、押し順ベル当選時に押し順に正解した遊技回数を押し順正解カウンタ75でカウントし、規定遊技回数に到達したときは、モード制御手段70は、メインモードをATモードに移行させる。このとき、外部信号制御手段71は、サブ遊技状態がAT遊技に移行したと判断して、AT信号を外部に送信する。
このように、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となってAT遊技に移行したときも、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となる前にサブ制御手段90側の決定に基づいてAT遊技に移行したときも、外部信号制御手段71は、AT信号を外部に送信する。
なお、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となったときは、モード制御手段70は、メインモードをATモードに移行させ、サブ遊技状態制御手段91は、サブ遊技状態をAT遊技に移行させ、外部信号制御手段71は、AT信号を外部に送信する。このため、AT遊技の開始とAT信号の送信とのタイミングが一致する。
これに対し、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になる前に、サブ制御手段90側でAT遊技に移行させることに決定したときは、まず、サブ遊技状態制御手段91が、サブ遊技状態をAT遊技に移行させ、その後、押し順正解カウンタ75でカウントした遊技回数が規定遊技回数となったときに、モード制御手段70が、メインモードをATモードに移行させ、外部信号制御手段71が、AT信号を外部に送信する。このため、AT遊技の開始とAT信号の送信との間にタイムラグが発生する。
また、メイン制御手段50側では、メインモードがATモードのときは、サブ遊技状態がAT遊技中であると判断し、メインモードがATモード以外のときは、サブ遊技状態が非AT遊技中であると判断する。
そして、外部信号制御手段71は、AT遊技中(サブ遊技状態がAT遊技中であると判断しているとき)は、所定遊技回数(30遊技)を消化するごとに、継続信号を外部に送信する。
上述したように、サブ制御手段90側では、AT遊技中に30遊技を消化するごとに、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T1又は押し順T2の報知を開始する。
また、サブ制御手段90側では、押し順T1又は押し順T2の報知を開始したときは、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になるまで、押し順T1又は押し順T2の報知を継続する。
そして、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になると、外部信号制御手段71は、継続信号を外部に送信し、サブ制御手段90側では、押し順T1又は押し順T2の報知を終了し、外部信号制御カウンタ78は、カウント値をクリアする。
このようにして、外部信号制御手段71は、AT遊技中に所定遊技回数(30遊技)を消化するごとに、継続信号を外部に送信する。
また、外部信号制御手段71は、非AT遊技中(サブ遊技状態が非AT遊技中であると判断しているとき)は、遊技回数カウンタ74のカウント値が予め定めた遊技回数となるごとに、演出信号を外部に送信する。
上述したように、本実施形態では、10種類の特定遊技回数(「33」、「111」等)を設定している。また、遊技回数設定手段73は、10種類の特定遊技回数の中からいずれか1つを選択して、これを解除遊技回数として設定する。
そして、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となった遊技の次遊技で、高期待度信号、中期待度信号、又は低期待度信号のいずれか1つを選択して、これを外部に送信する。
また、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となる33遊技前の遊技で、開始可能信号、又は開始不可信号のいずれかを選択して、これを外部に送信する。
さらに、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となる3遊技前の遊技で、報知可能信号、又は報知不可信号のいずれかを選択して、これを外部に送信する。
なお、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数カウンタ74のカウント値が「1」となった遊技では、常に開始不可信号を選択して、これを外部に送信する。
ここで、メイン制御手段50は、各演出信号(高期待度信号、中期待度信号、低期待度信号、開始可能信号、開始不可信号、報知可能信号、報知不可信号)の選択確率を定めた演出信号選択テーブル81を備えている。
また、演出信号選択テーブル81として、非AT遊技中用の演出信号選択テーブル81と、AT遊技中用の演出信号選択テーブル81とを備えている。
さらにまた、非AT遊技中用の演出信号選択テーブル81は、遊技回数設定手段73により設定された解除遊技回数と、遊技回数カウンタ74のカウント値と、各演出信号の選択確率との関係を定めている。
図16は、非AT遊技中かつ解除遊技回数として「33」が設定されているとき用の演出信号選択テーブル81を示す図であり、図17は、非AT遊技中かつ解除遊技回数として「111」が設定されているとき用の演出信号選択テーブル81を示す図であり、図18は、非AT遊技中かつ解除遊技回数として「222」が設定されているとき用の演出信号選択テーブル81を示す図である。
例えば、解除遊技回数として「33」が設定されており、かつ遊技回数カウンタ74のカウント値が「30」のときは、外部信号制御手段71は、図16に示す演出信号選択テーブル81に基づいて、「32768/65536」の確率で報知可能信号を選択し、「32768/65536」の確率で報知不可信号を選択する。
また、例えば、解除遊技回数として「111」が設定されており、かつ遊技回数カウンタ74のカウント値が「34」のときは、外部信号制御手段71は、図17に示す演出信号選択テーブル81に基づいて、「16384/65536」の確率で高期待度信号を選択し、「32768/65536」の確率で中期待度信号を選択し、「16384/65536」の確率で低期待度信号を選択する。
さらにまた、例えば、解除遊技回数として「111」が設定されており、かつ遊技回数カウンタ74のカウント値が「78」のときは、外部信号制御手段71は、図17に示す演出信号選択テーブル81に基づいて、「32768/65536」の確率で開始可能信号を選択し、「32768/65536」の確率で開始不可信号を選択する。
さらに、例えば、解除遊技回数として「222」が設定されており、かつ遊技回数カウンタ74のカウント値が「34」のときは、外部信号制御手段71は、図18に示す演出信号選択テーブル81に基づいて、「3276/65536」の確率で高期待度信号を選択し、「16384/65536」の確率で中期待度信号を選択し、「45876/65536」の確率で低期待度信号を選択する。
このように、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数設定手段73により設定された解除遊技回数と、遊技回数カウンタ74のカウント値とに基づいて、複数種類の演出信号の中からいずれか1つを選択して、選択した演出信号を外部に送信する。
また、非AT遊技中用の各演出信号選択テーブル81は、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数に応じて、各演出信号の選択確率が異なるように設定されている。
具体的には、非AT遊技中用の各演出信号選択テーブル81は、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が小さくなるに従って、高期待度信号の選択確率が高くなり、かつ低期待度信号の選択確率が低くなるように設定されている。
そして、外部信号制御手段71は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となった遊技の次遊技では、その時点から解除遊技回数となるまでの残り遊技回数に応じた確率で、高期待度信号、中期待度信号、又は低期待度信号を選択する。
また、非AT遊技中用の各演出信号選択テーブル81は、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が小さくなるに従って、開始可能信号の選択確率が高くなり、かつ開始不可信号の選択確率が低くなるように設定されている。
そして、外部信号制御手段71は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となる33遊技前の遊技では、その時点から解除遊技回数となるまでの残り遊技回数に応じた確率で、開始可能信号、又は開始不可信号を選択する。
さらに、非AT遊技中用の各演出信号選択テーブル81は、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が小さくなるに従って、報知可能信号の選択確率が高くなり、かつ報知不可信号の選択確率が低くなるように設定されている。
そして、外部信号制御手段71は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となる3遊技前の遊技では、その時点から解除遊技回数となるまでの残り遊技回数に応じた確率で、報知可能信号、又は報知不可信号を選択する。
また、外部信号制御手段71は、AT遊技中は、所定遊技回数(30遊技)を消化するごとに、継続信号を外部に送信するとともに、演出信号を外部に送信する。
上述したように、サブ制御手段90側では、AT遊技中に所定遊技回数(30遊技)を消化するごとに、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T1又は押し順T2の報知を開始する。また、AT遊技の残り遊技回数が規定遊技回数(100遊技)以上であれば、押し順T1を報知し、AT遊技の残り遊技回数が規定遊技回数(100遊技)未満であれば、押し順T2を報知する。そして、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になると、押し順T1又は押し順T2の報知を終了する。
また、外部信号制御手段71は、AT遊技中は、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になるごとに、継続信号を外部に送信する。
さらに、外部信号制御手段71は、AT遊技中は、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になるごとに、高期待度信号、中期待度信号、又は低期待度信号のいずれか1つを選択して、これを外部に送信する。
ここで、AT遊技中用の演出信号選択テーブル81は、前兆フラグのオン/オフと、第1残り遊技判定カウンタ79及び第2残り遊技判定カウンタ80のカウント値と、各演出信号(高期待度信号、中期待度信号、低期待度信号、開始可能信号、開始不可信号、報知可能信号、報知不可信号)の選択確率との関係を定めている。
図19は、AT遊技中用の演出信号選択テーブル81を示す図である。
例えば、前兆フラグがオンであり、かつ第2残り遊技判定カウンタ80のカウント値が「2」のときは、外部信号制御手段71は、図19に示す演出信号選択テーブル81に基づいて、「16384/65536」の確率で高期待度信号を選択し、「32768/65536」の確率で中期待度信号を選択し、「16384/65536」の確率で低期待度信号を選択する。
このように、外部信号制御手段71は、AT遊技中は、前兆フラグのオン/オフと、第1残り遊技判定カウンタ79及び第2残り遊技判定カウンタ80のカウント値とに基づいて、複数種類の演出信号の中からいずれか1つを選択して、選択した演出信号を外部に送信する。
また、AT遊技中用の演出信号選択テーブル81は、新たに設定された解除遊技回数、及びAT遊技の残り遊技回数に応じて、各演出信号の選択確率が異なるように設定されている。
すなわち、前兆フラグのオン/オフは、新たに設定された解除遊技回数が所定遊技回数(33遊技)以下か否かを示すものであり、第1残り遊技判定カウンタ79及び第2残り遊技判定カウンタ80のカウント値は、AT遊技の残り遊技回数が規定遊技回数(100遊技)以上か否かを示すものである。
そして、AT遊技中用の演出信号選択テーブル81は、新たに設定された解除遊技回数が所定遊技回数(33遊技)以下のとき(前兆フラグがオンのとき)は、新たに設定された解除遊技回数が所定遊技回数(33遊技)を超えるとき(前兆フラグがオフのとき)より、高期待度信号の選択確率が高くなり、かつ低期待度信号の選択確率が低くなるように設定されている。
また、AT遊技中用の演出信号選択テーブル81は、AT遊技の残り遊技回数が規定遊技回数(100遊技)未満のとき(第2残り遊技判定カウンタ80のカウント値が「2」のとき)は、AT遊技の残り遊技回数が規定遊技回数(100遊技)以上のとき(第1残り遊技判定カウンタ79のカウント値が「2」のとき)より、高期待度信号の選択確率が高くなり、かつ低期待度信号の選択確率が低くなるように設定されている。
なお、新たに設定された解除遊技回数が所定遊技回数(33遊技)以下のときは、前兆フラグがオンになり、新たに設定された解除遊技回数が所定遊技回数を超えるときは、前兆フラグがオフになる。
このため、外部信号制御手段71は、AT遊技中(メインモードがATモードであるとき)は、遊技回数設定手段73を参照し、新たに設定された解除遊技回数が所定遊技回数以下か否かに基づいて、送信する演出信号の種類を選択してもよく、また、フラグを参照し、前兆フラグがオンかオフかに基づいて、送信する演出信号の種類を選択してもよい。
図20は、非AT遊技中の外部信号の出力パターンを示すタイムチャートである。
外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、AT信号及び継続信号の出力をオフの状態に維持する。
また、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となった遊技の次遊技で、高期待度信号、中期待度信号、又は低期待度信号のいずれか1つを選択する。
ここで、高期待度信号を選択したときは、外部信号制御手段71は、演出信号の出力をオフの状態からオンの状態にし、その1,000ms後に、演出信号の出力をオフの状態に戻す。すなわち、演出信号として、パルス幅1,000msのパルス信号を送信する。このようにして、高期待度信号を外部に送信する。
同様に、外部信号制御手段71は、中期待度信号を選択したときは、パルス幅1,100msの演出信号を送信することで、中期待度信号を外部に送信し、低期待度信号を選択したときは、パルス幅1,200msの演出信号を送信することで、低期待度信号を外部に送信する。
また、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となる33遊技前の遊技で、開始可能信号、又は開始不可信号のいずれかを選択する。
そして、外部信号制御手段71は、開始可能信号を選択したときは、パルス幅1,300msの演出信号を送信することで、開始可能信号を外部に送信し、開始不可信号を選択したときは、パルス幅1,400msの演出信号を送信することで、開始不可信号を外部に送信する。
さらに、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となる3遊技前の遊技で、報知可能信号、又は報知不可信号のいずれかを選択する。
そして、外部信号制御手段71は、報知可能信号を選択したときは、パルス幅1,500msの演出信号を送信することで、報知可能信号を外部に送信し、報知不可信号を選択したときは、パルス幅1,600msの演出信号を送信することで、報知不可信号を外部に送信する。
図21は、AT遊技中の外部信号の出力パターンを示すタイムチャートである。
外部信号制御手段71は、メインモードがATモードに移行したとき(遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となったとき、又は押し順正解カウンタ75でカウントした遊技回数が規定遊技回数となったとき)は、AT信号を外部に送信する。
また、外部信号制御手段71は、AT遊技中は、所定遊技回数(30遊技)を消化するごとに、継続信号を外部に送信するとともに、演出信号として、高期待度信号、中期待度信号、又は低期待度信号のいずれかを選択して、これを外部に送信する。
なお、高期待度信号を選択したときは、パルス幅1,000msの演出信号を送信し、中期待度信号を選択したときは、パルス幅1,100msの演出信号を送信し、低期待度信号を選択したときは、パルス幅1,200msの演出信号を送信することは、非AT遊技中と同様である。
続いて、外部表示装置110を用いた連動演出を、図22を用いて説明する。
連動演出とは、複数個の外部表示装置110で連動するように出力される演出をいう。
図22は、ホールの島設備に、5台のスロットマシン10(S1〜S5)が並べて設置されるとともに、各スロットマシン10にそれぞれ対応するように、5台の外部表示装置110(D1〜D5)が設置されている例を示している。
なお、設置台数は、本例の5台に限られるものではない。
各スロットマシン10は、それぞれ、メイン制御手段50及び外部端子基板100を備えている。
また、各メイン制御手段50は、それぞれ、対応する外部端子基板100と電気的に接続されており、対応する外部端子基板100に対して、外部信号(AT信号、継続信号、高期待度信号、中期待度信号、低期待度信号、開始可能信号、開始不可信号、報知可能信号、報知不可信号)を送信する。
さらにまた、各外部端子基板100は、それぞれ、全ての外部表示装置110と電気的に接続されている。
さらに、各外部端子基板100は、外部信号のうち、AT信号、継続信号、高期待度信号、中期待度信号、低期待度信号、報知可能信号、報知不可信号については、対応する外部表示装置110にのみ送信し、開始可能信号、開始不可信号については、全ての外部表示装置110に送信する。
例えば、外部端子基板100B1は、AT信号、継続信号、高期待度信号、中期待度信号、低期待度信号、報知可能信号、報知不可信号については、外部表示装置110D1にのみ送信し、開始可能信号、開始不可信号については、5台の外部表示装置110(D1〜D5)に送信する。
このため、メイン制御手段50M1が出力したAT信号、継続信号、高期待度信号、中期待度信号、低期待度信号、報知可能信号、報知不可信号は、外部端子基板100B1を介して、外部表示装置110D1にのみ送信される。
また、メイン制御手段50M1が出力した開始可能信号、開始不可信号は、外部端子基板100B1を介して、5台の外部表示装置110(D1〜D5)に送信される。
さらにまた、各外部表示装置110は、対応するスロットマシン10からAT信号を受信したときは、AT遊技中であることを示す表示を出力し、継続信号を受信したときは、AT遊技が継続したことを示す表示を出力する。
さらに、各外部表示装置110は、対応するスロットマシン10から高期待度信号を受信したときは、AT遊技への移行の期待度が高い演出パターンを選択して、これをセットする。同様に、中期待度信号を受信したときは、AT遊技への移行の期待度が中程度の演出パターンを選択して、これをセットし、低期待度信号を受信したときは、AT遊技への移行の期待度が低い演出パターンを選択して、これをセットする。
また、各外部表示装置110は、いずれかのスロットマシン10から開始可能信号を受信したときは、AT遊技への移行の期待度を示す演出として、セットされている期待度に応じた演出パターンの演出を出力する。
これに対し、各外部表示装置110は、いずれかのスロットマシン10から開始不可信号を受信したときは、AT遊技への移行の期待度を示す演出を出力しない。
ここで、例えば、スロットマシン10S1が、高期待度信号を送信したとする。この場合、スロットマシン10S1に対応する外部表示装置110D1は、AT遊技への移行の期待度が高い演出パターンを選択して、これをセットする。
また、例えば、スロットマシン10S2が、低期待度信号を送信したとする。この場合、スロットマシン10S2に対応する外部表示装置110D2は、AT遊技への移行の期待度が低い演出パターンを選択して、これをセットする。
このとき、例えば、スロットマシン10S5が、開始可能信号を送信すると、外部表示装置110D1は、AT遊技への移行の期待度を示す演出として、期待度が高い演出パターンの演出を出力し、外部表示装置110D2は、AT遊技への移行の期待度を示す演出として、期待度が低い演出パターンの演出を出力する。
同様に、3台の外部表示装置110(D3〜D5)についても、AT遊技への移行の期待度を示す演出として、セットされている期待度に応じた演出パターンの演出を出力する。
これにより、5台の外部表示装置110(D1〜D5)で連動するように、AT遊技への移行の期待度を示す演出が出力されることとなる。
4台のスロットマシン10(S1〜S4)のうちのいずれかが開始可能信号を送信したときについても、スロットマシン10S5が開始可能信号を送信したときと同様に、5台の外部表示装置110(D1〜D5)で連動するように、AT遊技への移行の期待度を示す演出が出力されることとなる。
また、各外部表示装置110は、対応するスロットマシン10から報知可能信号を受信したときは、AT遊技に移行する旨を報知し、報知不可信号を受信したときは、AT遊技に移行する旨を報知しない。
このように、本実施形態では、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数カウンタ74のカウント値が予め定めた遊技回数となるごとに、演出信号を外部に送信し、AT遊技中は、所定遊技回数(30遊技)を消化するごとに、継続信号を外部に送信するとともに、演出信号を外部に送信する。
このため、外部表示装置110において、所定時からカウントした遊技回数に基づく演出を出力することができる。
また、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が小さくなるに従って、高期待度信号、開始可能信号、及び報知可能信号が出力される確率が次第に高くなっていき、かつ低期待度信号、開始不可信号、及び報知不可信号が出力される確率が次第に低くなっていく。
このため、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が大きいときは、外部表示装置110で連動演出が行われても、AT遊技への移行の期待度が低い演出パターンの演出が出力されやすく、かつ遊技回数カウンタ74のカウント値が特定遊技回数(ゾロ目)に近づいても、AT遊技に移行する旨が報知されにくい。
したがって、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が大きいときは、外部表示装置110での演出から、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数を予測することが難しい。
また、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が小さいときは、外部表示装置110で連動演出が行われると、AT遊技への移行の期待度が高い演出パターンの演出が出力されやすく、かつ遊技回数カウンタ74のカウント値が特定遊技回数(ゾロ目)に近づくと、AT遊技に移行する旨が報知されやすい。
したがって、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が小さいときは、外部表示装置110での演出から、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数を予測しやすくなる。
また、外部信号制御手段71は、非AT遊技中は、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となった遊技の次遊技で、高期待度信号、中期待度信号、又は低期待度信号のいずれかを送信し、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となる33遊技前の遊技では、開始可能信号、又は開始不可信号のいずれかを送信し、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数となる3遊技前の遊技では、報知可能信号、又は報知不可信号のいずれかを送信する。
このように、外部信号制御手段71は、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数の大小にかかわらず、遊技回数カウンタ74のカウント値が予め定めた遊技回数となるごとに、いずれかの演出信号を外部に送信する。
このため、解除遊技回数となるまでの残り遊技回数が小さくなったときにのみ演出信号を送信するわけではないので、仮に演出信号を不正な手段によって盗み取られたとしても、盗み取った演出信号から解除遊技回数となるまでの残り遊技回数を判断することは難しいので、演出信号を盗み取るという不正行為が行われにくい。
また、AT遊技中は、非AT遊技中と同じ連動演出によって、AT遊技への移行の期待度ではなく、その次のAT遊技に移行するまでの解除遊技回数に対する期待度を示すことができる。すなわち、AT遊技中は、非AT遊技中と同じ連動演出によって、その次のAT遊技に移行しやすいか否か(いわゆる連荘するか否か)を示すことができる。
なお、図22に示す例では、外部表示装置110同士は、電気的に接続されていない。このため、各外部端子基板100は、外部信号のうち、開始可能信号、開始不可信号については、全ての外部表示装置110に送信する。そして、各外部表示装置110は、いずれかのスロットマシン10から開始可能信号を受信したときは、連動演出を出力する。
しかし、外部表示装置110同士を電気的に接続し、各外部表示装置110は、対応するスロットマシン10から開始可能信号を受信したときは、他の外部表示装置110に対して、連動演出を開始すべき旨を示す連動演出開始信号を送信する。そして、各外部表示装置110は、いずれかの外部表示装置110から連動演出開始信号を受信したときは、連動演出を出力するようにしてもよい。
また、各スロットマシン10が備える外部端子基板100とホールコンピュータ(図示せず)とを電気的に接続するとともに、ホールコンピュータと各外部表示装置110とを電気的に接続する。さらに、各外部端子基板100は、開始可能信号又は開始不可信号を、ホールコンピュータに送信し、ホールコンピュータは、いずれかのスロットマシン10から開始可能信号を受信したときは、各外部表示装置110に対して、連動演出開始信号を送信する。そして、各外部表示装置110は、ホールコンピュータから連動演出開始信号を受信したときは、連動演出を出力するようにしてもよい。
この場合、ホールコンピュータは、いずれかのスロットマシン10から開始可能信号を受信したときは、例えば、抽選により、又は前回の連動演出からの経過時間に基づいて、連動演出を開始するか否かを決定し、連動演出を開始することに決定したときは、各外部表示装置110に対して、連動演出開始信号を送信することができる。
また、ホールコンピュータは、連動演出の実行中、又は前回の連動演出から所定時間を経過する前に、いずれかのスロットマシン10から新たな開始可能信号を受信したときは、新たな開始可能信号に基づく連動演出開始信号は送信しないようにしてもよい。
メイン制御手段50は、フリーズ制御手段82を備える。
フリーズ制御手段82は、遊技の進行を所定時間一時停止状態にして遅延させるフリーズ演出を制御するものである。
フリーズ演出としては、例えば、メダル投入口43からのメダル(遊技媒体)の受付け、貯留メダルを投入するためのベットスイッチ40の操作の受付け、リール31の回転を開始させるためのスタートスイッチ41の操作の受付け、又は、リール31の回転を停止させるためのストップスイッチ42の操作の受付けに関する機能を一時停止状態にすることが挙げられる。
また、フリーズ演出としては、遊技の進行に関する全ての機能を一時停止状態にする場合と、遊技の進行に関する機能のうち一部の機能のみを一時停止状態にする場合とが挙げられる。
さらにまた、遊技の進行を一時停止状態にする態様としては、遊技者の操作に基づく制御処理(メダル投入口43から投入されたメダルの投入検出処理、ベットスイッチ40の操作に基づく賭け枚数設定処理、スタートスイッチ41の操作に基づくリール31の回転開始処理又は役抽選処理、ストップスイッチ42の操作に基づくリール31の回転停止処理)、メダルの払出し処理、又はリプレイ入賞に基づく自動賭け枚数設定処理を行わないことが挙げられる。
さらに、フリーズ演出によって遊技の進行を一時停止している期間中に遊技者の操作に基づく入力信号が発せられたときは、その入力信号に基づく制御処理を行わない、その入力信号を受付けない、その入力信号の送信を所定時間が経過するまで遅延させるなどの処理を行うことで、フリーズ演出を行わない場合に対し、1回の遊技の終了タイミングを遅延させることができる。
スタートスイッチ41の操作に基づいて実行するフリーズ演出としては、スタートスイッチ41が操作されたときは、所定時間が経過するまで、リール31の回転を開始せず、所定時間の経過後に、リール31の回転を開始することが挙げられる。
また、スタートスイッチ41が操作されたときに、所定時間が経過するまでは、役抽選及びリール31の回転開始処理を行わず、所定時間の経過後に、役抽選及びリール31の回転開始処理を行うこともできる。
さらにまた、スタートスイッチ41が操作されたときは、役抽選は行うが、所定時間が経過するまでは、リール31の回転開始処理は行わず、所定時間の経過後に、リール31の回転開始処理を行うこともできる。
さらに、スタートスイッチ41が操作されたときは、役抽選を行うとともに、所定時間を設定し、ここで設定した所定時間が経過するまでの間に、リール31の回転開始処理及び回転停止処理を繰り返し行うこともできる。
ストップスイッチ42の操作に基づいて実行するフリーズ演出としては、ストップスイッチ42の操作の受付けに基づいてフリーズ演出を実行する場合と、ストップスイッチ42の操作の結果、リール31の停止時に特定の図柄が表示されたことに基づいてフリーズ演出を実行する場合とが挙げられ、両者でフリーズ演出の制御処理が異なる。
まず、ストップスイッチ42の操作の受付けに基づいてフリーズ演出を実行する場合には、所定時間が経過するまでは、回転しているリール31の停止制御処理を実行しないことが挙げられる。
これにより、所定時間が経過するまでは、遊技者は、回転しているリール31を停止させることができなくなるが、所定時間が経過すると、ストップスイッチ42の操作の受付けに基づくリール31の停止制御処理が実行されるので、ストップスイッチ42の操作の受付けからリール31の回転停止までの時間を長くすることができ、ひいてはリール31の回転停止のタイミングを遅延させることができる。
また、ストップスイッチ42の操作の結果、リール31の停止時に特定の図柄が表示されたことに基づいてフリーズ演出を実行する場合には、最後(3番目)のストップスイッチ42以外のストップスイッチ42の操作時に、特定の図柄が表示されたときは、所定時間が経過するまで、その後のストップスイッチ42の操作に基づくリール31の停止制御の実行を遅延させることができる。
最後(3番目)のストップスイッチ42の操作時に、特定の図柄が表示されたときは、所定時間が経過するまで、メダルの払出し処理、メダル投入口43から投入されたメダルの投入検出処理、ベットスイッチ40の操作に基づく賭け枚数設定処理、又はリプレイ入賞に基づく自動賭け枚数設定処理の実行を遅延させることができる。
フリーズ演出を実行する所定時間が経過するまでの間は、遊技者の操作に基づく遊技の進行に関する処理を一時停止させるが、遊技の進行にかかわらない処理については実行可能である。例えば、ストップスイッチ42の操作に基づくリール31の停止制御処理は行わないが、所定の態様でリール31を回転及び停止させることができる。
フリーズ演出の実行中におけるリール31の回転及び停止の態様としては、例えば、リール31を通常とは逆方向に回転させること、所定の図柄数だけリール31を回転させて、特定の図柄組合せが表示される位置でリール31を停止させること、複数個のリール31のうち特定のリール31の回転を停止させるとともに、他のリール31を回転したままの状態にすること、リール31の回転速度を変化させること、又は、遊技者による所定のスイッチの操作に基づいてリール31の動作を変化させることが挙げられる。
フリーズ演出を実行する所定時間は、所定の条件(遊技者による所定のスイッチの操作、又は抽選等)によって変化させることができる。
具体的には、例えば、遊技者によるベットスイッチ40、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42、又は精算スイッチ(貯留メダルの精算をするときに遊技者が操作するスイッチ。図1では図示せず。)の操作に基づく信号の検出や、メイン制御手段50側での抽選の結果に基づいて、フリーズ演出を実行する所定時間を長くしたり短くすることができる。
フリーズ演出を実行する所定時間を短くする場合には、例えば、フリーズ演出を実行する所定時間を強制的に終了させることができ、また、それまでに設定されていた所定時間より短い新たな所定時間を設定する(短い所定時間に書き換える)こともできる。
また、フリーズ演出を実行する所定時間を長くする場合には、例えば、それまでに設定されていた所定時間の後に、新たな所定時間を設定することができ、また、それまでに設定されていた所定時間より長い新たな所定時間を設定する(長い所定時間に書き換える)こともできる。
さらに、例えば、遊技者による所定のスイッチの操作に基づいて予め定めた結果が得られるまで、フリーズ演出を実行する所定時間を継続させてもよい。
また、上述したように、前遊技でのリール31の回転開始時から、当該遊技でのスタートスイッチ41の操作時までの時間が4.1秒を経過していないときは、4.1秒を経過後にリール31の回転が開始するように、ウエイト時間を設ける。
そして、フリーズ演出を実行する所定時間は、例えば、ウエイト時間の経過後に設定してよく、ウエイト時間を含むように設定してもよい。
また、ウエイト時間を含むように、フリーズ演出を実行する所定時間を設定した場合には、ウエイト時間中にフリーズ演出が終了するか否かを判断し、終了すると判断したときは、ウエイト時間の経過後に、フリーズ演出を実行する所定時間を設定してもよく、フリーズ演出の終了後に、残りのウエイト時間を消化するようにしてもよい。
さらに、フリーズ演出を実行する所定時間を、ウエイト時間より長く設定することで、ウエイト時間中にフリーズ演出が終了するか否かの判断を不要にすることも可能である。
フリーズ演出として、あたかも本当の遊技(本遊技)を進行しているかのような擬似遊技を行うことができる。
擬似遊技を行う場合は、スタートスイッチ41の操作の受付け処理からリール31の回転開始処理までの間に、フリーズ演出を実行するフリーズ期間を定め、このフリーズ期間中は、本遊技のように、スタートスイッチ41の操作に基づいてリール31の回転を開始し、ストップスイッチ42の操作に基づいてリール31の停止制御を行う。
ただし、フリーズ期間中は、スタートスイッチ41の操作に基づく役抽選処理や、ストップスイッチ42の操作に基づく入賞判定処理や、メダルの払出し制御処理は行わない。
また、擬似遊技中は、ストップスイッチ42の操作時、特定のリール31の回転停止時、又は全てのリール31の回転停止時に、リール31を上下に揺動させてもよい。これにより、本遊技であるか擬似遊技であるかを遊技者に対して示唆することができる。
メイン制御手段50は、サブ制御手段90に対し、各種の信号及び情報(コマンド)を送信する。
送信する信号としては、メダルが投入された旨の信号、ベットスイッチ40が操作された旨の信号、スタートスイッチ41が操作された旨の信号、リール31の回転を開始した旨の信号、ストップスイッチ42が操作された旨の信号、リール31の回転を停止した旨の信号等が挙げられる。
また、送信する情報としては、役の抽選結果(当選役)を示す情報、各リール31の停止位置(有効ラインに停止した図柄)を示す情報、入賞役を示す情報、メダルの払出しに関する情報、現在のメイン遊技状態(通常遊技、内部中、非内部中、特別遊技、RT遊技、非RT遊技)を示す情報、現在のメインモード(通常モード、前兆モード、ATモード、ペナルティモード)を示す情報、遊技回数設定手段73が設定した解除遊技回数を示す情報、遊技回数カウンタ74、押し順正解カウンタ75、AT終了判定カウンタ76、ペナルティカウンタ77、外部信号制御カウンタ78、第1残り遊技判定カウンタ79、及び第2残り遊技判定カウンタ80のそれぞれのカウント値を示す情報、押し順決定手段72が決定した押し順T1、押し順T2及び押し順T3を示す情報、フリーズに関する情報、外部信号の出力状態(オンかオフか)を示す情報、設定値記憶手段60aに記憶された設定値を示す情報等が挙げられる。
サブ制御手段90は、サブ遊技状態制御手段91、及び報知制御手段92を備える。
上述したように、本実施形態では、サブ遊技状態として、AT遊技(報知遊技)、及び非AT遊技(非報知遊技)を備える。
ここで、AT遊技とは、役抽選手段61で第1〜第56ベルに当選した遊技において、遊技者にとって有利となる特定の図柄の組合せを停止させるためのストップスイッチ42の押し順(正解押し順)を報知する遊技をいう。
これに対し、非AT遊技とは、役抽選手段61で第1〜第56ベルに当選しても、遊技者にとって有利となる特定の図柄の組合せを停止させるためのストップスイッチ42の押し順(正解押し順)を報知しない遊技をいう。
そして、サブ遊技状態制御手段91は、サブ遊技状態間(AT遊技、及び非AT遊技の間)の移行を制御し、報知制御手段92は、ストップスイッチ42の押し順の報知を制御する。
上述したように、サブ遊技状態制御手段91は、受信した解除遊技回数コマンド、及び消化遊技回数コマンドに基づいて、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったと判断し、かつAT開始コマンドを受信したと判断したときは、非AT遊技からAT遊技に移行させるように制御する。
遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になる前であっても、サブ遊技状態制御手段91は、AT遊技に移行させるか否かを決定し、AT遊技に移行させることに決定したときは、サブ遊技状態を非AT遊技からAT遊技に移行させる。
具体的には、メインモードが通常モードであり、かつサブ遊技状態が非AT遊技であるときに、所定役(例えばレア役)に当選すると、サブ遊技状態制御手段91は、AT遊技に移行させるか否かを決定するAT抽選を行う。そして、このAT抽選でAT遊技に移行させることに決定したときは、サブ遊技状態制御手段91は、サブ遊技状態を非AT遊技からAT遊技に移行させる。
また、メインモードが前兆モードであり、かつサブ遊技状態が非AT遊技であるときに、上記の所定役に当選すると、サブ遊技状態制御手段91は、AT抽選ではなく、AT遊技を延長するか否かを決定するAT延長抽選を行う。そして、AT延長抽選でAT遊技を延長することに決定したときは、サブ遊技状態制御手段91は、AT遊技の遊技回数を通常時よりも多くする。例えば、AT遊技の遊技回数が、通常時に30遊技であれば、延長時には50遊技とする。
さらに、メインモードがペナルティモードであり、かつサブ遊技状態が非AT遊技であるときは、上記の所定役に当選しても、サブ遊技状態制御手段91は、AT抽選を行わず、かつAT延長抽選も行わない。
また、サブ遊技状態制御手段91は、所定遊技回数(30遊技)を1セットとするAT遊技を実行する。
さらにまた、サブ遊技状態制御手段91は、所定の条件を満たした(例えばレア役に当選した)ときは、AT遊技の残り遊技回数を上乗せ(加算)するか否か及び上乗せ数を決定し、上乗せすること及び上乗せ数を決定したときは、決定した上乗せ数をAT遊技の残り遊技回数に上乗せする。
さらに、サブ遊技状態制御手段91は、AT遊技中の所定時(残り遊技回数が所定遊技回数(例えば5遊技)になったとき)に、AT遊技を継続するか否かを決定するAT継続抽選を行い、AT継続抽選でAT遊技を継続することに決定したときは、当該AT遊技の残り遊技回数を消化後すぐに、次のAT遊技を継続して実行する。
これに対し、サブ遊技状態制御手段91は、AT継続抽選でAT遊技を継続しないことに決定したときは、当該AT遊技の残り遊技回数を消化すると、AT遊技の終了条件を満たすと判断して、次遊技から、非AT遊技に移行させるように制御する。
また、AT遊技中は、報知制御手段92は、役抽選手段61で第1〜第56ベル(押し順ベル)に当選した遊技において、遊技者にとって有利となる特定の図柄の組合せ(例えば、ベル01に対応する図柄の組合せ)を停止させるためのストップスイッチ42の押し順(正解押し順)を報知する。
ここで、サブ制御手段90側では、役抽選手段61の抽選結果と、正解押し順となるストップスイッチ42の押し順との関係を予め記憶している。そして、AT遊技中は、報知制御手段92は、メイン制御手段50側から受信した、役の抽選結果(当選役)を示す情報に基づいて、いずれの押し順が正解押し順であるか判断して、これを報知する。
報知制御手段92は、AT遊技中に所定遊技回数(30遊技)を消化するごとに、押し順決定手段72により割り当てられた押し順T1又は押し順T2の報知を開始する。
また、報知制御手段92は、AT遊技の残り遊技回数が規定遊技回数(100遊技)以上であれば、押し順T1を報知し、AT遊技の残り遊技回数が規定遊技回数(100遊技)未満であれば、押し順T2を報知する。
さらに、報知制御手段92は、押し順T1又は押し順T2の報知を開始したときは、外部信号制御カウンタ78でカウントした遊技回数が所定遊技回数(2遊技)となるまで、すなわち、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になるまで、押し順T1又は押し順T2の報知を継続する。
そして、報知制御手段92は、押し順T1又は押し順T2の報知を開始した後、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になると、押し順T1又は押し順T2の報知を終了する。
さらに、押し順T1又は押し順T2の報知を開始した後に、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」になったときは、報知制御手段92は、次に所定遊技回数(30遊技)を消化するまで、押し順T1又は押し順T2の報知を行わない。
加えて、押し順T1又は押し順T2の報知を開始していない(所定遊技回数を消化していない)にもかかわらず、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「1」になったときは、報知制御手段92は、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順T3を報知する。これにより、所定遊技回数を消化していないにもかかわらず、外部信号制御カウンタ78のカウント値が「2」にならないようにし、ひいては継続信号が出力されないようにしている。
ここで、サブ制御手段90側では、メイン制御手段50側から、現在のメインモードを示す情報を含むコマンドや、押し順決定手段72が決定した押し順T1、押し順T2、及び押し順T3を示す情報を含むコマンドを受信し、これらに基づいて、現在いずれのメインモードに滞在しており、いずれの押し順が押し順T1であり、いずれの押し順が押し順T2であり、いずれの押し順が押し順T3であるかを判断する。
そして、サブ制御手段90側では、役の抽選結果、メインモード、メイン遊技状態、及びサブ遊技状態等に応じて、押し順を報知するか否かや、いずれの押し順を報知するかを決定し、この決定に従って、報知制御手段92により、ストップスイッチ42の押し順を報知する。
サブ制御手段90は、演出制御手段93を備える。
演出制御手段93は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段93は、遊技ごとに、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって、演出を選択する。具体的には、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を選択する。そして、この選択に従って、演出を出力する。
また、サブ制御手段90側では、メイン制御手段50側から、遊技回数カウンタ74のカウント値を示す情報や、メインモードを示す情報を受信する。
そして、演出制御手段93は、遊技回数カウンタ74のカウント値を画像表示装置23に表示する。
また、演出制御手段93は、メインモードが前兆モードのときは、AT遊技に移行することを遊技者に期待させる内容の演出を出力する。
さらに、演出制御手段93は、メインモードが前兆モード以外であっても、遊技回数カウンタ74のカウント値が各特定遊技回数(ゾロ目)となる前33遊技以内(ゾロ目となるまで残り33遊技以内)のときは、AT遊技に移行することを遊技者に期待させる内容の演出を出力する。
なお、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23は、サブ制御手段90側で制御するものであり、メイン制御手段50側で制御するものではない。
しかし、フリーズ演出については、メイン制御手段50側で制御する。
ただし、フリーズ演出を実行すると、その旨の信号をメイン制御手段50からサブ制御手段90に送信し、フリーズ演出の実行中における画像表示等については、サブ制御手段90側で制御する。このようにして、演出制御手段93により、フリーズ演出に応じた演出画像を画像表示装置23に表示する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)上記実施形態では、ストップスイッチ42の押し順によって有利な遊技結果を得ることができる場合とできない場合とを設け、AT遊技中は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ42の押し順を報知することで、遊技者は、報知された押し順に従ってストップスイッチ42を操作すれば、有利な遊技結果を得ることができるようにした。すなわち、「押し順AT」とした。
しかし、これに限らず、例えば、ストップスイッチ42の操作タイミングによって有利な遊技結果を得ることができる場合とできない場合とを設け、AT遊技中は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ42の操作タイミング(有効ラインに狙う図柄等)を報知することで、遊技者は、その報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、有利な遊技結果を得ることができるようにしてもよい。すなわち、「目押しAT」としてもよい。
また、押し順及び操作タイミングの双方の条件を満たしたときに、有利な遊技結果を得ることができるようにし、AT遊技中は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ42の押し順及び操作タイミングを報知するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、第1〜第56ベル(押し順ベル)当選時には、左第1停止が常に不正解押し順となるように設定した。
しかし、これに限らず、第1〜第56ベル(押し順ベル)のうち、いずれかの押し順ベルの当選時には、左第1停止が正解押し順となるように設定してもよい。すなわち、いずれかの押し順ベル当選時に、左第1停止でストップスイッチ42を操作したときに、ベル01が入賞するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、サブ遊技状態制御手段91は、解除遊技回数コマンド、及び消化遊技回数コマンドに基づいて、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったと判断し、かつAT開始コマンドを受信したと判断したときは、非AT遊技からAT遊技に移行させるように制御した。
しかし、これに限らず、例えば、サブ遊技状態制御手段91は、解除遊技回数コマンド、及び消化遊技回数コマンドに基づいて、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数になったと判断したときは、AT開始コマンドを受信したか否かにかかわらず、AT遊技への移行条件を満たすと判断して、非AT遊技からAT遊技に移行させてもよい。
また、例えば、サブ遊技状態制御手段91は、AT開始コマンドを受信したときは、解除遊技回数コマンド及び消化遊技回数コマンドに基づく判断をすることなく、AT遊技への移行条件を満たすと判断して、非AT遊技からAT遊技に移行させてもよい。
さらに、例えば、サブ遊技状態制御手段91は、AT遊技への移行条件を満たすと判断したときは、直ぐに(次遊技から)AT遊技を開始してもよく、所定遊技回数(例えば5遊技)を消化後にAT遊技を開始してもよい。
(4)上記実施形態では、特定遊技回数として10種類を設けたが、これに限られるものではない。
例えば、「11」から「999」までのゾロ目(2桁及び3桁のゾロ目)を全て特定遊技回数に設定してもよく、また、「111」から「999」までの3桁のゾロ目を全て特定遊技回数に設定し、2桁のゾロ目は特定遊技回数に設定しなくてもよい。
また、例えば、「1」を特定遊技回数に含めてもよい。すなわち、解除遊技回数として1遊技が設定されることがあるようにし、前回のAT遊技の終了後、1遊技を消化すると、次回のAT遊技が開始されるようにしてもよい。
ただし、上記実施形態では、サブ制御手段90側でAT遊技が終了してから、メインモードが通常モードに移行するまでに、少なくとも2遊技を要する。
また、AT遊技中に、誤って、報知された押し順とは異なる押し順でストップスイッチ42を操作すると、メインモードが通常モードに移行してしまうことがある。この場合、サブ制御手段90側では、AT遊技の残り遊技回数が「0」になるまで、AT遊技を終了せずに継続する。さらに、サブ制御手段90側では、メインモードをATモードに戻すように、押し順を報知する。このとき、メインモードがATモードに戻るまでに、少なくとも6遊技を要する。
このため、6遊技より大きい遊技回数を、特定遊技回数に含めることが好ましい。すなわち、メインモードがATモードに移行するまでに要する遊技回数より大きい遊技回数を解除遊技回数として設定することが好ましい。
なお、メインモードがATモードに戻ったときは、メイン制御手段50側では、遊技回数設定手段73は、新たな解除遊技回数を設定する。このため、AT遊技中に、ストップスイッチ42の押し順を誤ると、解除遊技回数の設定し直しとなることがある。
(5)上記実施形態では、押し順決定手段72は、全てのリプレイに当選した遊技で、中左右、中右左、右左中、及び右中左の各押し順に対して、押し順T1、押し順T2、又は押し順T3のいずれかを割り当てた。
しかし、これに限らず、例えば、押し順決定手段72は、特定のリプレイ重複当選時(例えば、リプレイ01を含むリプレイ重複当選時)に、中左右、中右左、右左中、及び右中左の各押し順に対して、押し順T1、押し順T2、又は押し順T3のいずれかを割り当ててもよい。
また、押し順決定手段72は、例えば、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、及び右中左の6通りの全ての押し順に対して、押し順T1、押し順T2、又は押し順T3のいずれかを割り当ててもよい。
さらに、押し順決定手段72は、メイン遊技状態が内部中かつRT遊技のときに限らず、メイン遊技状態が非内部中かつ非RT遊技のとき、及びMB遊技のときに、メインモードの移行制御及び外部信号の出力制御のための押し順を割り当ててもよい。
(6)上記実施形態では、外部信号制御手段71は、遊技回数カウンタ74のカウント値が予め定めた遊技回数となるごとに、その時点から解除遊技回数となるまでの残り遊技回数に基づいて、複数種類の演出信号の中からいずれか1つを選択して、選択した演出信号を外部に送信した。
しかし、これに限らず、例えば、外部信号制御手段71は、遊技回数設定手段73により設定された解除遊技回数にかかわらず、遊技回数カウンタ74のカウント値のみに基づいて、複数種類の演出信号の中からいずれか1つを選択して、選択した演出信号を外部に送信するようにしてもよい。
この場合、例えば、遊技回数カウンタ74のカウント値が大きくなるに従って、高期待度信号の選択確率を高くするとともに、低期待度信号の選択確率を低くするように、演出信号選択テーブル81を設定すれば、解除遊技回数に近づくに従って、高期待度信号の選択確率が次第に高くなるようにすることができる。
(7)上記実施形態では、サブ遊技状態制御手段91は、非AT遊技中においてレア役当選時にAT抽選を行ったが、これに限らず、毎遊技、所定の確率(例えば「1/500」の確率)で、AT遊技に移行させるか否かを決定する特別抽選を行ってもよい。そして、この特別抽選でAT遊技に移行させることに決定したときは、サブ遊技状態制御手段91は、遊技回数カウンタ74でカウントした遊技回数が解除遊技回数となる前であっても、サブ遊技状態を非AT遊技からAT遊技に移行させてもよい。
(8)メインモードとして、選択可能なフリーズ演出の種類やフリーズ演出の実行確率が異なる4種類のフリーズモードを設け、モード制御手段70は、これら4種類のフリーズモード間の移行を制御するようにしてもよい。
そして、フリーズ制御手段82は、フリーズモードに応じた確率でフリーズ演出を実行するように制御する。
また、例えば、非AT遊技中にフリーズ演出が実行されたときは、サブ遊技状態制御手段91は、サブ遊技状態を非AT遊技からAT遊技に移行させ、AT遊技中にフリーズ演出が実行されたときは、サブ遊技状態制御手段91は、AT遊技の残り遊技回数を加算(上乗せ)したり、AT遊技を継続するようにしてもよい。
さらに、例えば、レア役当選時に、フリーズ制御手段82は、フリーズモードに応じた確率で、フリーズ演出を実行するか否かを決定するフリーズ抽選を行ってもよい。そして、このフリーズ抽選で、フリーズ演出を実行することに決定したときは、フリーズ演出を実行するようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、5台のスロットマシン10(S1〜S5)のうちいずれかが開始可能信号を送信すると、5台の外部表示装置110(D1〜D5)が連動するように、AT遊技への移行の期待度を示す演出を出力したが、これに限られるものではない。
例えば、5台のスロットマシン10(S1〜S5)のうちいずれかが開始可能信号を送信すると、島設備側又は各外部表示装置110において、連動演出を出力するか否かを決定する連動演出抽選を行う。そして、この連動演出抽選で連動演出を出力することに決定したときは、AT遊技への移行の期待度を示す演出を出力するようにしてもよい。
また、連動演出により、6段階の設定値を示唆するようにしてもよい。
さらにまた、特別役(ボーナス)に当選しているときに、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、遊技者が多くのメダルを獲得することができる特別遊技(ボーナスゲーム)に移行するタイプのスロットマシン10では、連動演出により、特別役に当選しているか否かを示唆するようにしてもよい。
なお、上記(1)〜(9)の各変形例は、それぞれ単独で適用される場合に限られるものではなく、これらを適宜組合わせて適用することもできる。
10 スロットマシン
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 設定変更スイッチ
50 メイン制御手段
60 設定値変更手段
60a 設定値記憶手段
61 役抽選手段
62(62A〜62C) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 メイン遊技状態制御手段
70 モード制御手段
71 外部信号制御手段
72 押し順決定手段
73 遊技回数設定手段
74 遊技回数カウンタ
75 押し順正解カウンタ
76 AT終了判定カウンタ
77 ペナルティカウンタ
78 外部信号制御カウンタ
79 第1残り遊技判定カウンタ
80 第2残り遊技判定カウンタ
81 演出信号選択テーブル
82 フリーズ制御手段
90 サブ制御手段
91 サブ遊技状態制御手段
92 報知制御手段
93 演出制御手段
100 外部端子基板
110 外部表示装置
L 有効ライン(図柄組合せライン)

Claims (5)

  1. 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
    前記リールを停止させるときに遊技者が操作する複数のストップスイッチと、
    遊技の進行を制御するメイン制御手段と、
    演出の出力を制御するサブ制御手段と
    を備えるスロットマシンであって、
    前記メイン制御手段から前記サブ制御手段に一方向で信号を送信するように形成され、
    前記メイン制御手段は、
    特定抽選結果となる場合を有するように役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記リールを停止制御するリール制御手段と
    を備え、
    前記リール制御手段は、前記特定抽選結果となった遊技では、前記ストップスイッチの操作内容に応じて、遊技者にとって有利となる特定の図柄の組合せが表示可能に前記リールを停止制御するときと、前記特定の図柄の組合せが表示されないように前記リールを停止制御するときとを有し、
    前記サブ制御手段は、前記特定抽選結果となった遊技で前記特定の図柄の組合せが表示可能となる操作内容を報知する報知遊技と、その操作内容を報知しない非報知遊技とを有するとともに、これらの間の移行を制御し、
    前記メイン制御手段は、
    所定時からの遊技回数をカウントする遊技回数カウンタと、
    前記報知遊技に移行させるまでの遊技回数N1を設定する遊技回数設定手段と、
    前記スロットマシンの外部に外部信号を送信する外部信号制御手段と
    を備え、
    前記サブ制御手段は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1となったときは、前記非報知遊技から前記報知遊技に移行させ、
    前記メイン制御手段は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN1となったときは、前記報知遊技に移行したと判断し、
    前記遊技回数設定手段は、前記報知遊技に移行したと判断したときは、新たな遊技回数N1を設定し、
    前記外部信号制御手段は、
    前記非報知遊技中は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN2(N2<N1)となったときに、その時点から遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づいて、演出パターンを決定するためのパターン情報を複数種類の中から選択して、選択した前記パターン情報を示す外部信号を外部に送信し、
    前記報知遊技中は、前記新たに設定した遊技回数N1に基づいて、前記パターン情報を複数種類の中から選択して、選択した前記パターン情報を示す外部信号を外部に送信する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1において、
    前記役抽選手段は、他の特定抽選結果となる場合を有するように役の抽選を行い、
    前記リール制御手段は、前記他の特定抽選結果となった遊技では、前記ストップスイッチの操作内容にかかわらず、遊技者に付与する利益が同一の図柄の組合せが表示されるように前記リールを停止制御し、
    前記メイン制御手段は、前記他の特定抽選結果となった遊技では、一の操作内容及び他の一の操作内容を決定して、決定した前記一の操作内容及び前記他の一の操作内容を示す情報を前記サブ制御手段に送信し、
    前記サブ制御手段は、
    前記報知遊技の残り遊技回数が所定遊技回数以上のときは、前記他の特定抽選結果となった遊技で前記一の操作内容を報知し、
    前記報知遊技の残り遊技回数が前記所定遊技回数未満のときは、前記他の特定抽選結果となった遊技で前記他の一の操作内容を報知し、
    前記メイン制御手段は、
    前記他の特定抽選結果となり、かつ前記一の操作内容で前記ストップスイッチが操作された遊技回数が規定遊技回数となったときは、前記報知遊技の残り遊技回数が前記所定遊技回数以上であると判断し、
    前記他の特定抽選結果となり、かつ前記他の一の操作内容で前記ストップスイッチが操作された遊技回数が前記規定遊技回数となったときは、前記報知遊技の残り遊技回数が前記所定遊技回数未満であると判断し、
    前記外部信号制御手段は、前記報知遊技中は、他の規定遊技回数を消化するごとに、前記新たに設定した遊技回数N1、及び前記報知遊技の残り遊技回数が前記所定遊技回数以上か否かの判断結果に基づいて、前記パターン情報を複数種類の中から選択して、選択した前記パターン情報を示す外部信号を外部に送信する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記外部信号制御手段は、前記非報知遊技中は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN3(N2<N3<N1)となったときに、その時点から遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づいて、演出を開始可能にするか否かを決定し、この決定に応じて、演出を開始可能にすることを示す外部信号、又は演出を開始しないことを示す外部信号を外部に送信する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  4. 請求項3において、
    前記外部信号制御手段は、前記非報知遊技中は、前記遊技回数カウンタでカウントした遊技回数がN4(N3<N4<N1)となったときに、その時点から遊技回数N1となるまでの残り遊技回数に基づいて、前記報知遊技に移行する旨を報知するか否かを決定し、この決定に応じて、前記報知遊技に移行する旨を報知することを示す外部信号、又は前記報知遊技に移行する旨を報知しないことを示す外部信号を外部に送信する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項において、
    前記メイン制御手段は、前記報知遊技に移行したと判断した後、前記特定抽選結果となり、かつ前記特定の図柄の組合せが表示可能となる操作内容以外で前記ストップスイッチが操作された遊技回数が予め定めた遊技回数となったときは、前記報知遊技が終了したと判断し、
    前記遊技回数カウンタは、前記報知遊技が終了したと判断したときは、遊技回数のカウントを開始する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018114057A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 株式会社三共 遊技機
JP2018183387A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 株式会社三共 遊技機

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