JP2014171087A - 広帯域アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】多数のバンドに良好な特性で同時に対応できる携帯機器用の広帯域アンテナを提供する。
【解決手段】広帯域アンテナが、アンテナの外周の一部に設けられた第1アンテナエレメント(4)と、第1アンテナエレメントの一端とスリット部(14)を挟んで対向した一端を有する第2アンテナエレメント(5)と、スリット部に給電するための給電線路(13)と、を有し、給電線路が第1アンテナエレメントから一定間隔で並行して設けられる。
【選択図】図6

Description

本発明は携帯端末等に内蔵される広帯域アンテナに関する。
近年、携帯電話だけでなくスマートフォンの普及に伴い、データのダウンロード量が大幅に増加している。そのトラフィックの増加に対応するために、複数の周波数帯にトラフィックを分散させる技術や、LTE(Long Term Evolution)などの新たな通信規格が採用されており、使用周波数の広帯域化は益々進んでいる。さらに、使用周波数帯は国によって異なるため、海外での使用を考えると、携帯端末は非常に多くの周波数帯に対応する必要がある。このような使用周波数の多様化に対応するために、アンテナを広帯域化あるいはマルチバンド化するアンテナ構成が種々提案されている。
たとえば、特許文献1には異なる周波数帯で動作する逆Fアンテナと平行2線式アンテナを形成したマルチバンドアンテナが、特許文献2にはループアンテナにスタブを付加してマルチバンド化したアンテナ装置が、特許文献3には逆F型アンテナに3つのアンテナエレメントを実装してマルチバンド化したアンテナ装置が、それぞれ開示されている。
特開2009−278376号公報 特開2006−203544号公報 特開2007−123982号公報
しかしながら、現在、世界各国で使用されている周波数帯は、欧州などの2500〜2690MHzを含めると、704〜960MHz、1448〜1511MHz、1710〜2170MHz、2500〜2690MHzである。上記特許文献に記載された構成では、これら全ての周波数帯に良好な特性で対応できる携帯機器への内蔵に適したアンテナを実現することはできない。
そこで、本発明の目的は多数のバンドに良好な特性で同時に対応できる携帯機器用の広帯域アンテナを提供することにある。
本発明による広帯域アンテナは、複数のアンテナエレメントからなる広帯域アンテナであって、アンテナの外周の一部に設けられた第1アンテナエレメントと、前記第1アンテナエレメントの一端とスリット部を挟んで対向した一端を有する第2アンテナエレメントと、前記スリット部に給電するための給電線路と、を有し、前記給電線路が前記第1アンテナエレメントから一定間隔で並行して設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、給電線路が第1アンテナエレメントから一定間隔で並行して設けられることで、インピーダンス調整機能を備え、アンテナ特性を左右する給電点の位置を最適化し、広い帯域で整合損失を低減することができる。これにより、多数のバンドに良好な特性で同時に対応できる携帯機器用の広帯域アンテナを容易に製造することができる。
図1は本発明の第1実施例の前提となる広帯域アンテナの構造を示す平面図である。 図2は図1に示す広帯域アンテナのアンテナリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図3は図1に示す広帯域アンテナの放射効率の周波数特性を示すグラフである。 図4は図2の周波数帯を変更した場合のアンテナリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図5は図2の周波数帯を変更した場合のアンテナ放射効率の周波数特性を示すグラフである。 図6は本発明の第1実施例による広帯域アンテナの構造を示す平面図である。 図7は第1実施例による広帯域アンテナのアンテナリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図8は第1実施例による広帯域アンテナの放射効率の周波数特性を示すグラフである。 図9は第1実施例の広帯域特性を説明するためのアンテナモデル(1)を示す平面図である。 図10はアンテナモデル(1)のリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図11は第1実施例の広帯域特性を説明するためのアンテナモデル(2)を示す平面図である。 図12はアンテナモデル(2)のリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図13はマイクロストリップラインの一例を示す断面図である。 図14は図13に示すマイクロストリップラインのインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 図15はフレキシブル基板を用いたマイクロストリップラインの断面図である。 図16は図15に示すマイクロストリップラインのインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 図17はコプレーナ線路の第1例を示す断面図である。 図18は図17に示すコプレーナ線路のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 図19はコプレーナ線路の第2例を示す断面図である。 図20は図19に示すコプレーナ線路のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 図21は第1実施例の広帯域特性を説明するためのアンテナモデル(3)を示す平面図である。 図22はアンテナモデル(3)のリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図23は図21に示すアンテナモデル(3)のインピーダンス特性を説明するための模式図である。 図24は図11に示すアンテナモデル(2)のインピーダンス特性を説明するための模式図である。 図25は図24に示す矢印からのインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 図26は図26に示すインピーダンス特性のうち1710MHzより高い周波数のインピーダンスを示すスミスチャートである。 図27はコプレーナ線路の第3例を示す断面図である。 図28は図27に示すコプレーナ線路のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 図29は本発明の第2実施例を説明するための比較例として一般的なループ型アンテナの構造を示す平面図である。 図30は図29に示す一般的なループ型アンテナの斜視図である。 図31は図29に示す一般的なループ型アンテナのリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図32は本発明の第2実施例による広帯域アンテナの構造を示す平面図である。 図33は図32に示す広帯域アンテナの斜視図である。 図34は図32に示す広帯域アンテナのリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図35は図32に示す広帯域アンテナの放射効率の周波数特性を示すグラフである。 図36は本発明の第3実施例を説明するための比較例として一般的な逆Lアンテナの構造を示す平面図である。 図37は図36に示す一般的な逆Lアンテナのリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図38は本発明の第3実施例による広帯域アンテナの構造を示す平面図である。 図39は図38に示す広帯域アンテナのリターンロスの周波数特性を示すグラフである。 図40は図38に示す広帯域アンテナの放射効率の周波数特性を示すグラフである。
本発明の実施形態によれば、アンテナ外周のアンテナエレメントから一定間隔で並行して設けられた給電線路がインピーダンス調整機能を備え、アンテナ特性を左右する給電点の位置を最適化し、広い帯域で整合損失を低減することができる。これにより、同時に多数のバンドに良好な特性で対応することが可能となる。以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
1.第1実施例
以下、本発明の第1実施例を説明する前に、本出願人が出願したマルチバンドアンテナ(特願2011−254754号)について簡単に説明する。
1.1)先願のマルチバンドアンテナの構成例
図1に示すように、先願のマルチバンドアンテナは、アンテナ16と基板17とから成り、アンテナ16はアンテナエレメント18,19,20とチップ部品21、22、23、24とで構成され、給電部25から給電される。
このアンテナは複数の周波数で共振することが可能であるが、ここでは主に日本と米国の周波数帯が考慮されている。具体的には、図2のリターンロスで示すように、704〜960MHz、1448〜1511MHz、1850〜2170MHzの周波数帯で良好な特性が得られるように構成されている。
良好な特性であることの判断基準としては、リターンロスで−5dB以下とした。これは、アンテナ設計において一般的であり、妥当な数値である。又、アンテナ特性は、放射効率でも表現される。放射効率が良好な特性であることの判断基準としては、−4dB以上とした。これも、アンテナ設計において一般的であり、妥当な数値である。放射効率も図3に示す通り、前述の周波数帯域において良好な特性を示すことがわかる。
しかしながら、欧州などの2500〜2690MHzの周波数帯を含めると、全ての周波数帯に良好な特性で対応できるとは限らない。たとえば、図4は図2の周波数帯を前述の帯域に変更したものであるが、図4を見ると、1710MHz付近と2500〜2690MHzのリターンロスが−5dB以上と悪く、充分な特性が得られないことが分かる。図5に示す放射効率でも、1710MHz,2500MHz,2690MHzの放射効率が−4dBを下回っている。
1.2)広帯域アンテナ
本発明の第1実施例による広帯域アンテナは、次に述べるように、図1に示すマルチバンドアンテナにインピーダンス調整機能を備えた給電線路を組み合わせることで、マルチバンドアンテナを更に広帯域化させ、多バンド対応を可能とするものである。
図6に示すように、本実施例による広帯域アンテナは、アンテナ1と、アンテナ1を配置するための基板素材(FR4)2と、基板導体部分(GND)3とから成り、ここではスマートフォンを想定したモデルを一例として図示している。アンテナ1は、アンテナエレメント4,5,6,7と、チップ部品9,10,11,12と、アンテナエレメント4とアンテナエレメント5との間のスリット14へ給電するための給電線路13とから構成され、給電は給電部15から行われる。なお、アンテナエレメント4,5,6,7とチップ部品9,10,11,12による構成は、図1に示すアンテナ16と同様である。
本実施例の特徴は、アンテナエレメント上に設けられたスリット部14への給電がアンテナエレメント4と一定間隔で並行に配置された給電線路13を介して行われる構成にある。外周のアンテナエレメント4と給電線路13との間隔は、所望の周波数に依存して設定すればよい。例えば、約1500〜3000MHz付近での広帯域化を狙う場合には、間隔を1〜2mm程度に設定することが適当であり、本実施例では1500〜2700MHzでの広帯域化を狙うために間隔を1.5mmに設定している。
同様に、スリット部14の位置に関しても、外周のアンテナエレメント(アンテナエレメント4およびアンテナエレメント5の外周部)上で、所望の周波数に合わせて設定することが可能である。図6の構成例では、スリット部14は、外周のアンテナエレメント上で紙面に対して左右方向の適当な位置に設定すれば良い。
1.3)効果
図7に示すように、本実施例による広帯域アンテナは、世界各国の使用周波数である704〜960MHz、1448〜1511MHz、1710〜2170MHz、2500〜2690MHzのすべての帯域において、リターンロスが−5dB以下であり、非常に広帯域に良好な特性が得られる。同様に、図8の放射効率においても、すべての使用周波数帯で−4dB以上の良好な効率が得られる。
2.インピーダンス調整を兼ねた給電線路13
以下、上述した第1実施例の給電線路13により広帯域特性が得られる理由を図9〜図28を参照しながら順を追って説明する。
2.1)アンテナモデル(1)
まず、図9に示すアンテナモデル(1)を考える。このモデル(1)は、アンテナ26とアンテナ26を配置するための基板素材(FR4)27と基板導体部分(GND)28から成り、アンテナ26は、アンテナエレメント29,30,31,32とチップ部品33,34,35,36で構成され、給電部37から給電される。これは、図1に示すアンテナ16の形状を変更したものであり、基本構成は同じである。
ただし、図10のリターンロスに示すように、1710〜2170MHzの間の共振は1710MHz(Marker7)寄りに合わせるように調整されている。その為、約1800MHz以上の周波数帯においては、リターンロスが劣化し所望の特性が得られていない。
2.2)アンテナモデル(2)
次に、図11に示すアンテナモデル(2)を考える。図9のモデル(1)と同様に、モデル(2)は、アンテナ38とアンテナ38を配置するための基板素材(FR4)39と基板導体部分(GND)40から成り、アンテナ38は、アンテナエレメント41,42,43,44,45とチップ部品46,47,48,49で構成され、給電部50から給電される。図11のモデル(2)は、図9のモデル(1)に比べて、給電部50を装置の下端であるアンテナエレメント上に配置した点が異なる。
図12に示すように、図11のモデル(2)では、2170〜2690MHzのリターンロスが、モデル(1)と比較して改善していることが分かる。これは、給電点を装置端に移動したことによる広帯域化の効果である。
ここで、実際の端末での配線を考えると、アンテナの給電点は無線回路と接続する必要があるので、アンテナエレメントの途中にある給電点に無線回路からの給電線路を接続しなければならない。そこで、次に、マイクロストリップラインによる接続を考える。
図13はマイクロストリップラインの断面構成を示し、図14はそのインピーダンス特性を示す。図13に示すように、1.0mmの導体幅を持つGNDパターン53と0.2mmの導体幅を持つ信号ライン52とは厚さ0.6mmの基板素材(FR4)51の表裏に配置されている構成を考える。図14に示すように、このインピーダンス特性は50Ωである。
ところが、基板に例えばフレキシブル基板などを使用した場合には、図15に示すように、厚さが0.2mm程度の基板素材54の表裏に1.0mmの導体幅を持つGNDパターン56と0.2mmの導体幅を持つ信号ライン55とが配置される構成となる。この場合、インピーダンス特性は、図16に示すように50Ωから大きくずれてしまう。
そこで、図17に示すコプレーナ線路による構成を考える。すなわち、コプレーナ線路では、厚みが0.6mm程度の基板素材(FR4)57の表層に、1.0mmの導体幅を持つGNDパターン59と0.2mmの導体幅を持つ信号ライン58とが0.5mmの間隔で配置された構成を有する。この時のインピーダンス特性は、図18に示すように50Ωである。
このようなコプレーナ線路を用いた場合、図19のように厚みが0.2mm程度の基板素材60の表層に1.0mmの導体幅を持つGNDパターン62と0.2mmの導体幅を持つ信号ライン61が0.5mmの間隔で配置される構成においても、図20の様に50Ωのインピーダンスを保つことが出来る。
2.3)アンテナモデル(3)
そこで、図21に示すようにコプレーナ線路による給電方法を用いたモデル(3)を考える。図21において、モデル(3)は、アンテナ63とアンテナ63を配置するための基板素材(FR4)64と基板導体部分(GND)65から成り、アンテナ63は、アンテナエレメント66,67,68,69,70とチップ部品71,72,73,74で構成され、給電線路75を介して給電部76から給電される。
図22に図21のモデル(3)のリターンロスを示す。図22から分かるように、2170〜2690MHzのリターンロスは図12と同様に改善効果が得られている。
ここで、図21のモデル(3)において、図23の矢印で示す切り口から観測したインピーダンスを考える。このインピーダンスは、図11のモデル(2)において図24の矢印で示す切り口から観測したインピーダンスと等価であり、そのインピーダンス特性を図25に示す。そのインピーダンス特性のうち1710MHzより高い周波数だけを表示したものが図26である。図26に示すように、1710MHzより高い周波数のインピーダンスは200Ω前後の高い値となっている。
しかしながら、通常の携帯機器のアンテナ設計においてはインピーダンスは50Ωで設計される。そこで、次に、給電線路のインピーダンスを高くして整合損失を低減する手段について説明する。
図27に示すように、厚みが0.6mm程度の基板素材(FR4)77の表層に1.0mmの導体幅を持つGNDパターン79と0.2mmの導体幅を持つ信号ライン78が1.5mmの間隔で配置したコプレーナ線路を考える。
この時のインピーダンス特性は、図28に示すように高い周波数ほどインピーダンスが高くなる特性を示す。特に1710〜2690MHzにおいては、図28に破線で示したように88〜187Ω程度の高いインピーダンスとなる。
そこで、このようなインピーダンス特性を有する線路を本実施例の給電線路13として用いることにより、図6に示す広帯域アンテナを得ることができる。すなわち、インピーダンス調整機能を備えた給電線路13をアンテナに内蔵することで、図7のリターンロス特性および図8の放射効率特性に示すように、1710MHz以上の周波数帯において、非常に広帯域で良好な特性を得る事が出来る。
上記第1実施例では、図1に示すようなマルチバンドアンテナに上記給電線路13を組み合わせたが、他のアンテナと組み合わせることも可能である。例えば、アンテナが共用化されることが多い、GPS、Bluetooth(登録商標、以下同様。)あるいは無線LANのアンテナについて説明する。
3.第2実施例
3.1)ループアンテナ
本発明の第2実施例を説明する前に、一般的なループアンテナについて簡単に説明する。
図29はアンテナ80と基板81で構成された一般的なループアンテナの一例である。アンテナ80は、アンテナエレメント82とアンテナエレメント83がチップインダクタ84で接続され、アンテナエレメント83の一端85は基板81にGND接地され、アンテナエレメント82の一端86から給電される構造を有する。ここでは、ループアンテナが立体的な構成を有するものとし、その斜視図を図30に示す。
図31は図29に示すループアンテナのリターンロス特性を示す。GPS用として1575.42MHzに共振させたものであり、例えばBluetoothや無線LANの周波数である2400〜2480MHzでは所望の特性が得られないことが分かる。
3.2)広帯域ループアンテナ
図32および図33は、本発明の第2実施例による広帯域ループアンテナの構成を示す。基本構成は図29と同様であり、アンテナ87と基板88で構成される。アンテナエレメント89とアンテナエレメント90はチップインダクタ91で接続され、アンテナエレメントの一箇所92で基板88にGND接地されている。本実施例によれば、図29のループアンテナに給電線路93が付加され、給電部94から給電される。
給電線路93は、外周のエレメントと一定の間隔で並行に配置される。外周のエレメントと給電線路93の間隔は1GHz〜3GHz程度の周波数のアンテナにおいては、1mm〜2mmが適当である。本実施例では1.5mmとしたが、所望の特性に合わせて微調整が可能である。また、給電線路長の調整でも周波数特性を調整することが可能である。
図34に示すように、本実施例におけるアンテナ特性は、GPS周波数の1575.42MHzだけでなく、Bluetoothや無線LANの周波数である2400〜2480MHzまで非常に広帯域な特性が得られている事が分かる。また、図35に放射効率も記載したが、非常に広範囲において良好な特性が得られている事が分かる。このような広帯域特性が得られる理由は、既に述べたように、エレメントと一定の間隔に配置された給電線路93による給電点の移動効果と、インピーダンス調整効果によるものである。
4.第3実施例
4.1)逆Lアンテナ
本発明の第3実施例を説明する前に、一般的な逆Lアンテナについて簡単に説明する。
図36は、一般的な逆Lアンテナであり、アンテナ95と基板素材(FR4)96と基板(導体部分)97から構成される。アンテナ95は、L字型のアンテナエレメント98で構成され、給電部99から給電される。
この逆Lアンテナは、図37のリターンロスに示すように、1.5GHz帯に調整されている。よって、1710〜2170MHzの2GHz帯、及び、2500〜2690MHzの2.6GHz帯においては所望の特性が得られない。
4.2)広帯域逆Lアンテナ
図38に示すように、本発明の第3実施例による逆Lアンテナは、図36のアンテナと同様にアンテナ100と基板素材(FR4)101と基板(導体部分)102とで構成されるが、さらにアンテナ100には給電線路105が設けられ、給電線路105を介して給電部106がアンテナエレメント103と104へ給電する構成を有する。
給電線路105は外周のアンテナエレメント104と一定の間隔で並行に配置され、間隔および給電線路長の調整により、周波数特性の調整が可能である。本実施例では1.5GHz帯〜2.6GHz帯に調整するため間隔は1.5mmとした。
図39に本実施例による逆Lアンテナのリターンロスを示す。図39から分かるように、本実施例により、1.5GHz帯〜2.6GHz帯までの非常に広帯域な特性を得ることが出来る。また図40に示す放射効率においても、非常に広帯域に良好な特性が得られている事が分かる。
5.効果
上述した第1〜第3実施例で説明したように、本発明による広帯域アンテナは、1つのアンテナで世界各国の携帯端末で使用される周波数に対応することが可能となり、携帯端末内に複数のアンテナを装備する必要がない。また、インピーダンス調整機能を備えた給電線路はアンテナ内に配置できるために、アンテナサイズを大きくすることなく広帯域化を実現出来る。したがって、本発明により携帯端末の小型化が実現でき、携帯端末のコストも低減できる。
本発明は携帯電話やスマートフォンなどの携帯機器のアンテナに適用可能である。
1 アンテナ
2 基板
3 基板導体部分(GND)
4,5,6,7 アンテナエレメント
9,10,11,12 チップ部品
13 給電線路
本発明による広帯域アンテナは、所定のアンテナ形成面に形成され複数のアンテナエレメントからなる広帯域アンテナであって、前記アンテナ形成面の外周の一部に設けられたL字状の第1アンテナエレメントと、前記アンテナ形成面の前記外周の他の一部に設けられ、前記第1アンテナエレメントの一端とスリット部を挟んで対向した一端を有するアンテナエレメントを含む第2アンテナエレメントと、前記アンテナ形成面の前記外周より内側に設けられ、前記スリット部に給電するための給電線路と、を有し、前記給電線路が前記第1アンテナエレメントから一定間隔で並行して設けられ、前記給電線路と前記第1アンテナエレメントとの間隔により周波数特性が調整されることを特徴とする。

Claims (8)

  1. 複数のアンテナエレメントからなる広帯域アンテナであって、
    アンテナの外周の一部に設けられた第1アンテナエレメントと、
    前記第1アンテナエレメントの一端とスリット部を挟んで対向した一端を有する第2アンテナエレメントと、
    前記スリット部に給電するための給電線路と、
    を有し、前記給電線路が前記第1アンテナエレメントから一定間隔で並行して設けられたことを特徴とする広帯域アンテナ。
  2. 前記給電線路と前記第1アンテナエレメントとの間隔により周波数特性が調整されることを特徴とする請求項1に記載の広帯域アンテナ。
  3. 前記スリット部の前記アンテナ外周のアンテナエレメント上の位置により周波数特性が調整されることを特徴とする請求項1または2に記載の広帯域アンテナ。
  4. 前記給電線路はインピーダンス調整機能を有することを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の広帯域アンテナ。
  5. 前記給電線路のインピーダンス調整機能は、当該アンテナがカバーする周波数帯において整合損失を低減する機能であることを特徴とする請求項4に記載の広帯域アンテナ。
  6. 前記第1および第2アンテナエレメントを含む複数のアンテナエレメントと前記給電線路とは同一基板上に形成されたことを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載の広帯域アンテナ。
  7. 前記第1および第2アンテナエレメントを含む複数のアンテナエレメントが逆Lアンテナを構成することを特徴とする請求項6に記載の広帯域アンテナ。
  8. 前記第1および第2アンテナエレメントを含む複数のアンテナエレメントがループアンテナを構成することを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載の広帯域アンテナ。
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