以下、本発明による災害時情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、災害に関連する情報を、2以上の端末装置と地域サーバ装置との間、および2以上の地域サーバ装置と基幹サーバ装置との間で送受信し、地域サーバ装置、および基幹サーバ装置において、受信した災害に関連する情報のうち、信頼性の低い情報を削除し、信頼性の高い情報のみを残す災害時情報システム1について説明する。
図1は、本実施の形態における災害時情報システム1の概念図である。図1において、地域サーバ装置12と2以上の端末装置11とは、ネットワーク51を介して接続されている。また、基幹サーバ装置13と2以上の地域サーバ装置12とは、ネットワーク52を介して接続されている。端末装置11は、例えば、文字の入力や、音声の録音、映像の撮影などが行える携帯端末である。携帯端末は、例えば、いわゆるスマートフォンやフィーチャーフォンなどの携帯電話や、タブレット型のパソコン、PDA、携帯型のゲーム機などである。また、地域サーバ装置12は、通常、無線LANのアクセスポイントなどを備えており、端末装置11は、当該アクセスポイントに接続することで、地域サーバ装置12との通信を行う。また、ネットワーク51は、通常、無線LANなどの無線通信回線である。また、ネットワーク51は、通常、近距離の無線通信回線である。また、ネットワーク52は、通常、インターネットなどのいわゆるインフラ回線である。
また、本実施の形態において、地域サーバ装置12と、2以上の端末装置11とは、災害時など、ネットワーク52が利用できない状況下においては、通常、ネットワーク51を介して、災害に関連する情報の送受信を行う。その後、ネットワーク52が利用できる状況になれば、基幹サーバ装置13は、2以上の地域サーバ装置12が保持している災害に関連する情報を、当該2以上の地域サーバ装置12から収集する。また、このとき、2以上の地域サーバ装置12は、例えば、当該2以上の地域サーバ装置12間で、災害に関連する情報の送受信を行ってもよい。
図2は、本実施の形態における端末装置11、地域サーバ装置12、基幹サーバ装置13のブロック図である。端末装置11は、端末通信可否判断部111、端末受付部112、端末送信部113、端末受信部114、端末出力部115を備える。また、地域サーバ装置12は、地域サーバ格納部121、地域サーバ受信部122、地域サーバ蓄積部123、地域サーバ通信可否判断部124、地域サーバ取得部125、地域サーバ送信部126、地域サーバスコア算出部127、地域サーバ削除部128を備える。また、基幹サーバ装置13は、基幹サーバ格納部131、基幹サーバ受信部132、基幹サーバ蓄積部133、基幹サーバ取得部134、基幹サーバ送信部135、基幹サーバスコア算出部136、基幹サーバ削除部137を備える。
端末通信可否判断部111は、地域サーバ装置12との通信が可能であるか否かを判断する。また、端末通信可否判断部111は、通常、基幹サーバ装置13との通信が可能であるか否かも判断する。地域サーバ装置12との通信が可能であるか否かを判断する場合、端末通信可否判断部111は、通常、以下のいずれかの方法により判断を行う。
(1)受動的な判断方法:この場合、地域サーバ装置12は、通常、地域サーバ装置12を識別する地域サーバ識別子を送信している。地域サーバ識別子とは、通常、例えば、SSIDや、IPアドレス、URL、ドメイン名などである。また、当該「送信」は、通常、いわゆるブロードキャストでの送信ある。「ブロードキャストでの送信」とは、例えば、無線LANのアクセスポイントによるビーコン信号の送信などと同様の送信などである。従って、端末通信可否判断部111は、通常、後述の端末受信部114が地域サーバ識別子を受信したか否かを判断することで、地域サーバ装置12との通信が可能であるか否かを判断する。つまり、端末通信可否判断部111は、後述の端末受信部114が地域サーバ識別子を受信した場合に、当該地域サーバ識別子により識別される地域サーバ装置12との通信が可能であると判断する。また、端末通信可否判断部111は、後述の端末受信部114が地域サーバ識別子を受信していない場合に、地域サーバ装置12との通信が可能でないと判断する。
また、端末通信可否判断部111は、例えば、1以上の地域サーバ識別子を保持していてもよい。この場合、端末通信可否判断部111は、当該保持している1以上の地域サーバ識別子のいずれかと同一の地域サーバ識別子を、後述の端末受信部114が受信したか否かを判断することにより、地域サーバ装置12との通信が可能であるか否かを判断してもよい。
(2)能動的な判断方法:この場合、端末通信可否判断部111は、通常、1以上の地域サーバ識別子を保持している。そして、端末通信可否判断部111は、当該保持している1以上の地域サーバ識別子のいずれかにより識別される地域サーバ装置12に、予め決められたデータを送信する。当該予め決められたデータとは、例えば、いわゆるping信号や、HTTPリクエストなどである。そして、端末通信可否判断部111は、当該送信に対する返信があるか否かを判断することで、地域サーバ装置12との通信が可能であるか否かを判断してもよい。つまり、端末通信可否判断部111は、地域サーバ装置12への予め決められたデータの送信後に、地域サーバ装置12からの返信があった場合に、当該地域サーバ装置12との通信が可能であると判断する。また、端末通信可否判断部111は、地域サーバ装置12への予め決められたデータの送信後に、地域サーバ装置12からの返信がなかった場合に、当該地域サーバ装置12との通信が可能でないと判断する。なお、予め決められたデータの送信は、通常、後述の端末送信部113が行う。また、地域サーバ装置12からの返信の受信は、通常、後述の端末受信部114が行う。
また、基幹サーバ装置13との通信が可能であるか否かを判断する場合、端末通信可否判断部111は、通常、上記の「(2)能動的な判断方法」と同様の方法により判断を行う。
なお、他の装置との通信が可能であるか否かの判断は、公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
端末受付部112は、(1)災害関連情報と、(2)災害関連情報要求指示と、(3)評価情報とを受け付ける。端末受付部112は、当該災害関連情報と、災害関連情報要求指示と、評価情報とを、通常、同時には受け付けず、別々に受け付ける。また、受け付けとは、タッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
(1)災害関連情報とは、災害に関連する情報である。災害関連情報は、具体的には、例えば、災害の発生に伴う状況を示す情報である。災害とは、通常、自然現象に起因する自然災害である。また、災害の発生に伴う状況(以下、適宜、災害の状況)とは、例えば、道路や、橋、トンネル、堤防などの建造物の損壊の状況や、被災者の安否の状況、避難所の状況、食料などの配給の状況、その他の被害の状況などである。
災害関連情報は、通常、文字列(1以上の文字)である。また、災害関連情報は、例えば、画像(写真)であってもよい。つまり、災害関連情報が示す災害の状況は、通常、文字列や、画像により示される。また、災害関連情報は、文字列と画像とを有していることが好適である。この場合、当該画像は、いわゆる添付画像である。また、当該画像は、いわゆるメタデータを有している形式(例えば、JPEGなど)であることが好適である。当該メタデータは、例えば、いわゆるExifと呼ばれる情報である。
また、災害関連情報には、例えば、送信元の装置を識別する識別子(以下、適宜、送信元識別子)や、送信先を送信する装置を識別する識別子(以下、適宜、送信先識別子)などが対応付いていてもよい。
送信元識別子は、通常、端末装置11を識別する端末識別子である。端末識別子は、例えば、IPアドレスや、MACアドレスなどである。また、また、送信元識別子は、例えば、地域サーバ装置12を識別する地域サーバ識別子であってもよい。また、送信先識別子は、通常、地域サーバ装置12を識別する地域サーバ識別子である。また、送信先識別子は、例えば、基幹サーバ装置13を識別する基幹サーバ識別子であってもよい。基幹サーバ識別子は、例えば、IPアドレスや、MACアドレス、ドメイン名、URL、ドメイン名などである。
また、災害関連情報は、例えば、(1−a)場所情報や、(1−b)日時情報、(1−c)種類情報、(1−d)ユーザ関連情報などを有していてもよい。また、災害関連情報には、これらの情報が対応付いていてもよい。また、これらの情報について、以下、順に説明する。
(1−a)場所情報とは、災害が発生している場所や、災害関連情報が送信された場所などを示す情報である。場所情報は、例えば、位置を示す位置情報や、地点を示す地点情報、地域を示す地域情報などである。位置情報が示す位置は、通常、経緯度であるが、地図上の座標であってもよい。また、当該位置には、高度(高さ)が含まれてもよい。また、地点情報は、通常、地点の名称を示す地点名称情報や、地点の位置を示す位置情報である地点位置情報などを有する。また、地域情報は、通常、地域の名称を示す地域名称情報や、地域の範囲を示す地域範囲情報などを有する。地域範囲情報は、通常、2以上の位置情報を有する。
(1−b)日時情報とは、災害が発生した日時や、災害関連情報が送信された日時などを示す情報である。日時情報は、通常、日付(年月日)を示す日付情報と、時刻を示す時刻情報とを有する。
(1−c)種類情報とは、災害の種類や、災害の状況の種類などを示す情報である。種類情報は、例えば、災害関連情報が、道路や、橋、トンネル、堤防などの建造物の損壊の状況、被災者の安否の状況、避難所の状況、その他被害の状況などのいずれを示すかを示す情報である。
(1−d)ユーザ関連情報とは、ユーザに関連する情報である。ユーザ関連情報は、例えば、端末装置11を操作しているユーザ個人に関する情報であるユーザ個人情報や、端末装置11を操作しているユーザを識別するユーザ識別子などである。ユーザ個人情報は、例えば、ユーザの氏名や、ユーザの住所、ユーザの生年月日、ユーザの電話番号などである。また、ユーザ識別子は、例えば、ユーザ名や、メールアドレスなどである。
また、災害関連情報が有する場所情報や、日時情報、種類情報、ユーザ関連情報、添付画像などは、災害関連情報に対する補助的な情報である。従って、これらの情報を、以下、適宜、補助情報とする。
(2)災害関連情報要求指示とは、災害関連情報を要求する指示である。災害関連情報要求指示は、通常、要求する災害関連情報に関する条件(以下、適宜、取得条件)を有する。取得条件は、例えば、災害関連情報要求指示を送信する装置の位置や、要求する災害関連情報の日時またはその範囲、要求する災害関連情報の件数(災害関連情報の数)、災害関連情報が示す災害の状況の種類などに関する条件である。つまり、災害関連情報要求指示は、通常、災害関連情報要求指示を送信する装置の位置や、要求する災害関連情報の日時またはその範囲、要求する災害関連情報の件数(災害関連情報の数)、災害関連情報が示す災害の状況の種類などを示す情報を有する。
また、災害関連情報要求指示が有する、災害関連情報を送信する装置の位置を示す位置情報は、通常、端末装置11の現在位置を示す位置情報(以下、適宜、現在位置情報)である。また、当該現在位置情報は、通常、図示しない現在位置情報取得部が取得する。この場合、現在位置情報取得部は、通常、定期的に現在位置情報を取得する。また、現在位置情報取得部は、通常、衛星航法システム(GPS受信機など)や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、現在位置情報を取得する。この場合、現在位置情報取得部は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、現在位置情報取得部の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
また、災害関連情報要求指示は、例えば、送信元識別子や、送信先識別子などを有していてもよい。また、災害関連情報要求指示は、例えば、HTTPリクエストと呼ばれる情報であってもよい。
(3)評価情報とは、災害関連情報に対する第三者からの評価を示す情報である。また、評価情報は、通常、災害関連情報に対する評価が、良い評価であるのか、悪い評価であるのかを示す情報である。また、評価情報は、例えば、良いと評価したユーザの数(以下、適宜、良評価ユーザ数)や、悪いと評価したユーザの数(以下、適宜、悪評価ユーザ数)、災害関連情報に対する評価点などであってもよい。評価点は、例えば、100点満点中の点数や、10点満点中の点数、5点満点中の点数などである。また、評価情報は、例えば、いわゆるコメントであってもよい。また、評価情報には、通常、評価した災害関連情報を識別する識別子(以下、適宜、災害関連情報識別子)が対応付いている。また、評価情報には、評価したユーザを識別するユーザ識別子が対応付いていてもよい。また、評価情報には、例えば、評価情報を送信する装置を識別する送信先識別子などが対応付いていてもよい。
なお、上記において「有すること」とは、「対応付いていること」と解してもよい。また、逆に、「対応付いていること」とは、「有すること」と解してもよい。これは、以下においても同様である。
端末送信部113は、災害関連情報と、災害関連情報要求指示と、評価情報とを送信する。端末送信部113は、災害関連情報と、災害関連情報要求指示と、評価情報とを、通常、同時には送信せず、別々に送信する。また、当該災害関連情報などは、通常、端末受付部112が受け付けた災害関連情報などである。つまり、端末受付部112が災害関連情報を受け付けた場合、端末送信部113は、当該災害関連情報を送信する。また、端末受付部112が災害関連情報要求指示を受け付けた場合、端末送信部113は、当該災害関連情報要求指示を送信する。また、端末受付部112が評価情報を受け付けた場合、端末送信部113は、当該評価情報を送信する。
また、端末送信部113は、災害関連情報を、通常、地域サーバ装置12に送信する。また、端末送信部113は、災害関連情報を、例えば、基幹サーバ装置13に送信してもよい。
また、端末送信部113は、災害関連情報要求指示を、通常、当該災害関連情報要求指示が有する送信先識別子により識別される装置に送信する。当該送信先識別子により識別される装置とは、通常、地域サーバ装置12または基幹サーバ装置13である。
また、端末送信部113は、通常、評価情報を、当該評価情報に対応付いている送信先識別子により識別される装置に送信する。当該送信先識別子により識別される装置とは、通常、地域サーバ装置12または基幹サーバ装置13である。
また、例えば、地域サーバ装置12に災害関連情報を送信する場合、端末送信部113は、通常、端末通信可否判断部111が、地域サーバ装置12との通信が可能であると判断した場合に、災害関連情報を送信する。また、例えば、基幹サーバ装置13に災害関連情報を送信する場合、端末送信部113は、通常、端末通信可否判断部111が、基幹サーバ装置13との通信が可能であると判断した場合に、災害関連情報を送信する。
また、例えば、地域サーバ装置12に災害関連情報要求指示を送信する場合、端末送信部113は、通常、端末通信可否判断部111が、地域サーバ装置12との通信が可能であると判断した場合に、災害関連情報要求指示を送信する。また、例えば、基幹サーバ装置13に災害関連情報要求指示を送信する場合、端末送信部113は、通常、端末通信可否判断部111が、基幹サーバ装置13との通信が可能であると判断した場合に、災害関連情報要求指示を送信する。
また、例えば、地域サーバ装置12に評価情報を送信する場合、端末送信部113は、通常、端末通信可否判断部111が、地域サーバ装置12との通信が可能であると判断した場合に、評価情報を送信する。また、例えば、基幹サーバ装置13に評価情報を送信する場合、端末送信部113は、端末通信可否判断部111が、基幹サーバ装置13との通信が可能であると判断した場合に、評価情報を送信する。また、評価情報を送信する場合、端末送信部113は、通常、当該評価情報に対応付いている災害関連情報識別子と共に送信する。
また、端末送信部113は、例えば、地域サーバ装置12または基幹サーバ装置13との通信が可能であるか否かを判断するためのping信号や、HTTPリクエストなどを、当該それぞれの装置に送信してもよい。
端末受信部114は、災害関連情報要求指示の送信に応じて、1以上の災害関連情報を受信する。当該1以上の災害関連情報は、通常、当該災害関連情報要求指示に対応する災害関連情報である。また、端末受信部114は、通常、地域サーバ装置12または基幹サーバ装置13から、1以上の災害関連情報を受信する。つまり、端末送信部113が地域サーバ装置12に災害関連情報要求指示を送信した場合、端末受信部114は、当該送信に応じて、地域サーバ装置12から1以上の災害関連情報を受信する。また、端末送信部113が基幹サーバ装置13に災害関連情報要求指示を送信した場合、端末受信部114は、当該送信に応じて、基幹サーバ装置13から1以上の災害関連情報を受信する。
端末出力部115は、1以上の災害関連情報を出力する。当該1以上の災害関連情報は、端末受信部114が受信した災害関連情報である。また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。なお、当該出力の態様は問わない。
また、端末出力部115は、例えば、1以上の各災害関連情報が有する位置情報を用いて、地図を示す地図情報に対応付けて出力してもよい。このとき、当該地図情報は、通常、予め決められた記憶領域(例えば、図示しない地図情報格納部)に格納されている。また、当該地図情報が示す地図の種類や、地図情報の形式などは、問わない。また、地図情報は、通常、地図上の地点を示す1以上の地点情報や、地図上の地域を示す1以上の地域情報などを有する。
地域サーバ格納部121には、1以上の災害関連情報が格納される。当該1以上の各災害関連情報には、例えば、1以上の評価情報が対応付いていてもよい。当該災害関連情報に対応付いている1以上の評価情報は、通常、良評価ユーザ数や、悪評価ユーザ数、評価点、評価点の平均、いわゆるコメントなどである。また、当該評価情報には、ユーザ識別子が対応付いていてもよい。また、当該1以上の各災害関連情報には、スコアが対応付いていてもよい。当該スコアは、当該1以上の各災害関連情報の信頼性を示すスコアである。当該「信頼性」は、例えば、「信頼度」や、「信用性」、「信用度」、「信憑性」、「信憑度」、「確信度」、「確度」などであるとしてもよい。また、当該スコアの形式は、問わない。
地域サーバ受信部122は、災害関連情報と、災害関連要求指示と、評価情報とを、2以上の端末装置11から受信する。当該評価情報には、通常、災害関連情報識別子が対応付いている。また、地域サーバ受信部122は、これらの情報を、通常、同時には受信せず、別々に受信する。また、地域サーバ受信部122は、例えば、災害関連情報を、他の1以上の地域サーバ装置12から受信してもよい。
地域サーバ蓄積部123は、災害関連情報を、地域サーバ格納部121に蓄積する。当該災害関連情報は、通常、地域サーバ受信部122が受信した災害関連情報である。また、このとき、地域サーバ蓄積部123は、通常、当該災害関連情報に対応付いている情報と共に、当該災害関連情報を蓄積する。当該対応付いている情報とは、例えば、評価情報や、スコアなどである。
また、地域サーバ蓄積部123は、評価情報を、地域サーバ格納部121に蓄積する。当該評価情報は、通常、地域サーバ受信部122が受信した評価情報である。また、当該評価情報には、通常、災害関連情報を識別する災害関連情報識別子が対応付いている。従って、地域サーバ蓄積部123は、通常、当該評価情報を、当該評価情報に対応付いている災害関連情報識別子により識別される災害関連情報に対応付けて、地域サーバ格納部121に蓄積する。
地域サーバ格納部121に格納されている災害関連情報には、例えば、評価情報である良評価ユーザ数や、悪評価ユーザ数、評価点、評価点の平均、いわゆるコメントなどが対応付いている。従って、地域サーバ蓄積部123は、通常、蓄積する評価情報または地域サーバ格納部121に格納されている評価情報に応じた蓄積を行う。
例えば、蓄積する評価情報が、良い評価であることを示す場合、地域サーバ蓄積部123は、通常、既に格納されている良評価ユーザ数を、1インクリメントする。また、例えば、蓄積する評価情報が、悪い評価であることを示す場合、地域サーバ蓄積部123は、通常、既に格納されている悪評価ユーザ数を、1インクリメントする。
また、例えば、蓄積する評価情報が、良評価ユーザ数を示す場合、地域サーバ蓄積部123は、通常、当該評価情報を、既に格納されている良評価ユーザ数を示す評価情報に上書きして蓄積する。また、例えば、蓄積する評価情報が、悪評価ユーザ数を示す場合、地域サーバ蓄積部123は、通常、当該評価情報を、既に格納されている悪評価ユーザ数を示す評価情報に上書きして蓄積する。
また、例えば、蓄積する評価情報が、評価点を示す場合、地域サーバ蓄積部123は、通常、当該評価情報を、既に格納されている災害関連情報に新たに対応付けて蓄積する。また、例えば、既に格納されている災害関連情報に評価点の平均点が対応付いている場合、地域サーバ蓄積部123は、蓄積する評価点と、既に格納されている平均点とを用いて、新たな平均点を算出し、当該平均点を、既に格納されている平均点に上書きする。
また、例えば、蓄積する評価情報が、いわゆるコメントである場合、地域サーバ蓄積部123は、通常、当該評価情報を、既に格納されている災害関連情報に新たに対応付けて蓄積する。
また、評価情報を蓄積する場合、地域サーバ蓄積部123は、例えば、当該評価情報を蓄積した日時を示す日時情報も対応付けて、評価情報を蓄積してもよい。
地域サーバ通信可否判断部124は、基幹サーバ装置13との通信が可能であるか否かを判断する。当該判断の方法は、端末通信可否判断部111による基幹サーバ装置13との通信が可能であるか否かの判断の方法と同様であるので、説明を省略する。
また、地域サーバ通信可否判断部124は、例えば、他の地域サーバ装置12との通信が可能であるか否かを判断してもよい。当該判断の方法は、端末通信可否判断部111による地域サーバ装置12との通信が可能であるか否かの判断の方法と同様であるので、説明を省略する。
地域サーバ取得部125は、1以上の災害関連情報を、地域サーバ格納部121から取得する。地域サーバ取得部125は、通常、地域サーバ受信部122による災害関連情報要求指示の受信に応じて、当該災害関連情報要求指示に対応する1以上の災害関連情報を取得する。つまり、地域サーバ取得部125は、通常、地域サーバ受信部122が災害関連情報要求指示を受信したか否かを判断し、受信した場合に、当該災害関連情報要求指示に対応する1以上の災害関連情報を取得する。
また、災害関連情報要求指示は、通常、取得条件を有する。従って、地域サーバ取得部125は、通常、災害関連情報要求指示が有する取得条件に合致する1以上の災害関連情報を取得する。
例えば、取得条件が、災害関連情報要求指示を送信した装置の位置に関する条件であるとする。この場合、当該取得条件は、通常、当該位置を示す位置情報(以下、装置位置情報)を有する。この様な場合、地域サーバ取得部125は、例えば、当該装置位置情報が示す位置と、地域サーバ格納部121に格納されている1以上の各災害関連情報に対応付いている位置情報が示す位置との距離を算出する。そして、地域サーバ取得部125は、当該距離が予め決められた条件に合致するか否かを判断する。当該「予め決められた条件に合致する」とは、通常、予め決められた条件を満たすほど近いことである。そして、地域サーバ取得部125は、当該条件に合致すると判断した1以上の災害関連情報を取得する。なお、当該予め決められた条件は、通常、距離に関する条件である。
また、例えば、取得条件が、災害関連情報の日時の範囲に関する条件であるとする。この場合、当該取得条件は、通常、当該日時の範囲を示す。従って、この様な場合、地域サーバ取得部125は、通常、地域サーバ格納部121に格納されている1以上の各災害関連情報が有する日時情報が示す日時が、当該取得条件が示す日時の範囲内であるか否かを判断する。当該「日時の範囲内である」とは、通常、日時が最近であることである。そして、地域サーバ取得部125は、当該日時の範囲内であると判断した1以上の災害関連情報を取得する。
また、例えば、取得条件が、災害関連情報の件数に関する条件であるとする。この場合、当該取得条件は、通常、当該件数を示す件数情報を有する。従って、この様な場合、地域サーバ取得部125は、通常、地域サーバ格納部121から、当該件数と同数の災害関連情報を取得する。また、当該取得の対象は、例えば、ランダムであってもよいし、災害関連情報が有する日時情報が示す日時の降順(新しいもの順)であってもよい。
また、例えば、取得条件が、災害の状況の種類に関する条件であるとする。この場合、当該取得条件は、通常、当該種類を示す種類情報を有する。従って、この様な場合、地域サーバ取得部125は、通常、地域サーバ格納部121に格納されている1以上の各災害関連情報が、当該取得条件が有する種類情報と同一の種類情報を有するか否かを判断する。そして、地域サーバ取得部125は、当該種類情報を有すると判断した1以上の災害関連情報を取得する。
また、地域サーバ取得部125は、例えば、地域サーバ通信可否判断部124が、基幹サーバ装置13との通信が可能であると判断した場合や、地域サーバ装置12との通信が可能であると判断した場合などにおいて、当該判断に応じて、予め決められた条件に合致する1以上の災害関連情報を、地域サーバ格納部121から取得してもよい。当該予め決められた条件は、例えば、前述の距離条件であってもよいし、「すべて取得すること」であってもよい。
また、地域サーバ取得部125は、通常、災害関連情報に対応付いている情報と共に、災害関連情報を取得する。当該対応付いている情報とは、例えば、評価情報や、スコアなどである。また、地域サーバ取得部125は、例えば、当該対応付いている情報は取得せずに、災害関連情報のみを取得してもよい。
地域サーバ送信部126は、地域サーバ取得部125が取得した1以上の災害関連情報を、端末装置11、または他の1以上の地域サーバ装置12、または基幹サーバ装置13に送信する。地域サーバ送信部126は、通常、以下の様な場合に、1以上の災害関連情報を送信する。
(1)地域サーバ取得部125が、地域サーバ受信部122による災害関連情報要求指示の受信に応じて1以上の災害関連情報を取得した場合:この場合、地域サーバ送信部126は、通常、当該災害関連情報要求指示が有する送信元識別子により識別される装置に、当該1以上の災害関連情報を送信する。当該送信元識別子は、通常、端末識別子である。つまり、この場合、地域サーバ送信部126は、地域サーバ取得部125が取得した1以上の災害関連情報を、当該送信元識別子により識別される端末装置11に送信する。
(2)地域サーバ取得部125が、地域サーバ通信可否判断部124による他の1以上の地域サーバ装置12との通信が可能であるとの判断に応じて1以上の災害関連情報を取得した場合:この場合、地域サーバ送信部126は、通常、地域サーバ通信可否判断部124が通信可能であると判断した他の1以上の地域サーバ装置12に、当該1以上の災害関連情報を送信する。
(3)地域サーバ取得部125が、地域サーバ通信可否判断部124による基幹サーバ装置13との通信が可能であるとの判断に応じて1以上の災害関連情報を取得した場合:この場合、地域サーバ送信部126は、通常、基幹サーバ装置13に、当該1以上の災害関連情報を送信する。
また、地域サーバ送信部126は、通常、災害関連情報に対応付いている情報と共に、当該災害関連情報を送信する。当該対応付いている情報とは、例えば、評価情報や、スコアなどである。また、地域サーバ送信部126は、例えば、当該対応付いている情報は送信せずに、災害関連情報のみを送信してもよい。
また、地域サーバ送信部126は、例えば、地域サーバ識別子を送信してもよい。当該「送信」は、通常、いわゆるブロードキャストでの送信ある。また、当該地域サーバ識別子は、通常、地域サーバ送信部126が保持している。
地域サーバスコア算出部127は、1以上の各災害関連情報の信頼性を示すスコアを算出する。当該1以上の各災害関連情報は、地域サーバ格納部121に格納されている災害関連情報である。また、当該「スコアを算出する」とは、スコアを取得することである。また、地域サーバスコア算出部127は、通常、当該1以上の各災害関連情報を用いて、当該スコアを算出する。「災害関連情報を用いてスコアを算出する」とは、災害関連情報そのものや、災害関連情報が有する情報、災害関連情報に対応付いている情報などを用いることも含む。また、当該スコアは、例えば、第一のスコア、第二のスコア、第三のスコア、第四のスコアである。第一のスコアとは、災害関連情報に対応付いている評価情報を用いて算出されるスコアである。また、第二のスコアとは、他の災害関連情報との比較結果である類似度を用いて算出されるスコアである。また、第三のスコアとは、災害関連情報が有する補助情報を用いて算出されるスコアである。また、第四のスコアとは、上記の3種類のスコアのうちの2種類以上のスコアを用いて算出されるスコアである。以上より、上記の4種類のスコアは、当該スコアが示す信頼性の基準が異なる。従って、地域サーバスコア算出部127は、通常、地域サーバ格納部121に格納されている1以上のすべての災害関連情報に対して、上記のうちのいずれか1種類のスコアを算出する。また、当該各種類のスコアの算出の方法や手順などは、以下のとおりである。
(1)第一のスコアを算出する場合:この場合、地域サーバスコア算出部127は、1以上の各災害関連情報について、当該1以上の各災害関連情報に対応付いている評価情報を用いて第一のスコアを算出する。「評価情報を用いて第一のスコアを算出する」とは、評価情報に基づいて第一のスコアを算出することである。つまり、地域サーバスコア算出部127は、評価情報が対応付いている災害関連情報に対して、第一のスコアを算出する。また、当該対応付いている評価情報は、通常、良評価ユーザ数や、悪評価ユーザ数、評価点、評価点の平均、いわゆるコメントなどである。つまり、当該評価情報は、数値か文字列である。従って、地域サーバスコア算出部127は、通常、1以上の各災害関連情報に対応付いている評価情報に応じて、第一のスコアを算出する。
(1−A)評価情報が数値である場合:この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第一のスコアを算出するための算出式を予め保持している。当該算出式は、例えば、数値である評価情報を代入するための変数を有している。そして、地域サーバスコア算出部127は、保持している算出式が有する変数に、数値である評価情報を代入し、第一のスコアを算出する。なお、当該算出式は、例えば、良評価ユーザ数や評価点、評価点の平均などの増加に応じて、算出される第一のスコアが高くなるもの(増加関数)であることが好適である。
(1−B)評価情報が文字列である場合:この場合、一の災害関連情報には、通常、文字列である1以上の評価情報が対応付いている。従って、この場合、地域サーバスコア算出部127は、通常、当該対応付いている1以上の各評価情報が、良い評価を示すものであるのか、悪い評価を示すものであるのかを判断する。そして、地域サーバスコア算出部127は、良い評価を示すものであると判断した評価情報の数を良評価ユーザ数、悪い評価を示すものであると判断した評価情報の数を悪評価ユーザ数とし、上記(1−A)の方法と同様の方法により、第一のスコアを算出する。
つまり、第一のスコアを算出する場合、地域サーバスコア算出部127は、通常、1以上の各災害関連情報に対応付いている評価情報を用いて、数値情報を取得し、当該数値情報を用いて、第一のスコアを算出する。
なお、上記(1−B)において、文字列が良い評価を示すものであるのか、悪い評価を示すものであるのかの判断の方法は、例えば、次のとおりである。地域サーバスコア算出部127は、例えば、良い評価であることを示す1以上の用語(以下、適宜、良用語)、および悪い評価であることを示す1以上の用語(以下、適宜、悪用語)を予め保持している。良用語は、例えば、「ありがとう」や、「助かった」、「良い」などである。また、悪用語は、例えば、「ウソ」や、「デマ」、「悪い」などである。そして、地域サーバスコア算出部127は、文字列が、良用語、悪用語のそれぞれを有する数をカウントする。そして、良用語の数の方が多い場合、地域サーバスコア算出部127は、当該文字列が良い評価を示すものである判断する。また、悪用語の数の方が多い場合、地域サーバスコア算出部127は、当該文字列が悪い評価を示すものであると判断する。
また、上記(1−B)において、文字列が良い評価を示すものであるのか、悪い評価を示すものであるのかの判断には、例えば、いわゆる評判解析の技術(「評Ban;http://www.hyohban.jp/」や、「評判分析;http://www.research.ibm.com/trl/projects/textmining/takmi/sentiment_analysis.htm」など)を用いてもよい。
また、例えば、一の災害関連情報について、しばらくの間、評価されていない災害関連情報、つまり、どのユーザも興味を示さない様な古い災害関連情報ほど、スコアが低くなることが好適である。従って、地域サーバスコア算出部127は、例えば、算出した第一のスコアに対して、最後に評価された日時からの経過時間に応じた係数を乗じてもよい。当該「最後に評価された日時」は、評価情報に対応付いている日時情報のうち、最新の日時を示す日時情報により示される。また、「経過時間」とは、例えば、日数や、時間、秒などである。また、「係数」は、例えば、経過時間の逆数である。
また、例えば、評価情報が数値である場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、地域サーバ格納部121に格納されているすべての災害関連情報に対応付いている評価情報を用いて、一の災害関連情報に対する第一のスコアを算出してもよい。この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、すべての災害関連情報のいずれか1以上に評価したユーザ数に対する、一の災害関連情報に対して評価したユーザ数の割合を用いて、第一のスコアを算出する。当該「すべての災害関連情報のいずれか1以上に評価したユーザ数」は、すべてのユーザ数であってもよい。
(2)第二のスコアを算出する場合:この場合、地域サーバスコア算出部127は、通常、地域サーバ格納部121に2以上の災害関連情報が格納されている場合に、第二のスコアを算出する。また、この場合、地域サーバスコア算出部127は、通常、一の災害関連情報について、他の1以上の災害関連情報との比較の結果を用いて、第二のスコアを算出する。当該比較の結果とは、通常、「類似する」または「類似しない」の判断(以下、適宜、類似判断)の結果である。また、当該類似判断には、通常、類似度を用いる。また、当該類似判断は、通常、当該類似度が、予め決められた条件を満たすほど高いか否かを判断することで行う。当該条件を満たす場合、地域サーバスコア算出部127は、当該類似度を算出した2つの災害関連情報が類似すると判断する。また、当該条件を満たさない場合、地域サーバスコア算出部127は、当該類似度を算出した2つの災害関連情報が類似しないと判断する。なお、2つの文字列や画像などの類似度を算出する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。また、地域サーバスコア算出部127は、例えば、以下のいずれかの方法により、第二のスコアを算出する。
(2−A)算出方法1:当該算出方法は、予め決められた1以上の災害関連情報において類似する災害関連情報の数または割合を用いた算出方法である。この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第二のスコアを算出するための算出式を予め保持している。当該算出式は、例えば、類似する災害関連情報の数や、類似する災害関連情報の割合などを代入するための変数を有している。そして、地域サーバスコア算出部127は、例えば、予め決められた1以上の災害関連情報を取得する。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該第二のスコアを算出する対象となる災害関連情報と、取得した1以上の各災害関連情報とを比較し、当該2つの災害関連情報が類似するか否かを判断する。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該類似すると判断した災害関連情報の数や、当該類似すると判断した災害関連情報の割合などを算出する。そして、地域サーバスコア算出部127は、保持している算出式が有する変数に、算出した数や割合などを代入し、第二のスコアを算出する。なお、当該算出式は、例えば、類似する災害関連情報の数や、類似する災害関連情報の割合などの増加に応じて、算出される第二のスコアが高くなるもの(増加関数)であることが好適である。
なお、当該算出方法において、予め決められた1以上の災害関連情報とは、例えば、予め決められた期間内に送信された災害関連情報や、予め決められた数の災害関連情報などである。当該「予め決められた期間」は、例えば、第二のスコアを算出する対象となる災害関連情報の送信日時を基準とした期間である。また、当該期間は、例えば、当該送信日時が最も新しい日時となる期間であることが好適である。また、当該「予め決められた数の災害関連情報を取得する場合、地域サーバスコア算出部127は、通常、第二のスコアを算出する対象となる災害関連情報の送信日時から遡って、時間的に連続する予め決められた数の災害関連情報を取得する。
(2−B)算出方法2:当該算出方法は、連続して類似する災害関連情報の数を用いた算出方法である。この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第二のスコアを算出するための算出式を予め保持している。当該算出式は、例えば、連続して類似する災害関連情報の数(以下、適宜、連続類似数)を代入するための変数を有している。当該「連続して類似する」とは、一の災害関連情報と類似する1以上の災害関連情報が、時間的に連続していることや、類似する2つの災害関連情報の組が、時間的に連続していることなどを意味する。そして、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第二のスコアを算出する対象となる災害関連情報について、連続類似数を算出する。そして、地域サーバスコア算出部127は、保持している算出式が有する変数に、算出した数を代入し、第二のスコアを算出する。なお、当該算出式は、例えば、連続類似数の増加に応じて、算出される第二のスコアが高くなるもの(増加関数)であることが好適である。
なお、当該算出方法において、連続類似数の算出方法は、例えば、次のとおりである。地域サーバスコア算出部127は、例えば、第二のスコアを算出する対象となる災害関連情報と、他の1以上の災害関連情報との類似判断を、当該対象となる災害関連情報の送信日時から遡って順に行う。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該順に類似判断を行った結果、連続して「類似する」と判断した回数をカウントする。
例えば、時間的に連続する3つの災害関連情報(情報A、情報B、情報Cとする)があるとする。また、当該3つの災害関連情報は、情報Aの送信日時が最も新しく、情報Cの送信日時が最も古いとする。また、情報Aについて第二のスコアを算出するものとする。この様な場合、地域サーバスコア算出部127は、情報Aと情報Bとの類似判断、情報Aと情報Cとの類似判断を順に行う。そして、例えば、当該2つの類似判断について、前者は「類似する」との判断で、後者は「類似しない」との判断であったとする。この様な場合、地域サーバスコア算出部127は、連続類似数「1」を取得する。また、例えば、どの災害関連情報とも類似しない場合の連続類似数を「1」とする場合、地域サーバスコア算出部127は、連続類似数「2」を取得する。
また、当該算出方法において、連続類似数の算出方法は、例えば、次のとおりであってもよい。地域サーバスコア算出部127は、例えば、第二のスコアを算出する対象となる災害関連情報の送信日時から遡って、順に、時間的に連続する2つの災害関連情報(隣り合う2つの災害関連情報)の類似判断を行う。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該順に類似判断を行った結果、連続して「類似する」と判断した回数をカウントする。
例えば、時間的に連続する3つの災害関連情報(情報A、情報B、情報Cとする)があるとする。また、当該3つの災害関連情報は、情報Aの送信日時が最も新しく、情報Cの送信日時が最も古いとする。また、情報Aについて第二のスコアを算出するものとする。この様な場合、地域サーバスコア算出部127は、情報Aと情報Bとの類似判断、情報Bと情報Cとの類似判断を順に行う。そして、例えば、当該2つの類似判断について、前者は「類似する」との判断で、後者は「類似しない」との判断であったとする。この様な場合、地域サーバスコア算出部127は、連続類似数「1」を取得する。また、例えば、どの災害関連情報とも類似しない場合の連続類似数を「1」とする場合、地域サーバスコア算出部127は、連続類似数「2」を取得する。
また、例えば、一の対象物についての状況を示す一の災害関連情報について、新たな状況を示す場合は信頼性が高く、古い状況を示す場合は信頼性が低いことが好適である。例えば、損壊していた橋が復旧した場合、橋が復旧したことを示す災害関連情報の信頼性は高く、橋が損壊していたことを示す災害関連情報の信頼性は低いことが好適である。従って、地域サーバスコア算出部127は、例えば、上記(2−A)または(2−B)において第二のスコアが算出された災害関連情報について、当該第二のスコアを算出するために取得した1以上の災害関連情報以外の災害関連情報であって、当該第二のスコアが算出された当該災害関連情報が示す災害の状況とは異なる状況を示す災害関連情報の第二のスコアを低くしてもよい。当該「異なる状況」は、例えば、「反対の状況」であってもよい。また、当該「低くする」とは、通常、第二のスコアを「0」にすることである。
例えば、地域サーバ格納部121に、時間的に連続する6個の災害関連情報が格納されているとする。また、例えば、当該6個の災害関連情報のうち、時間的に古い3つの災害関連情報は、橋が損壊していることを示し、時間的に新しい3つの災害関連情報は、橋が復旧していることを示すとする。この様な場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、時間的に新しい3つの災害関連情報に対して第二のスコアを算出したあとに、時間的に古い3つの災害関連情報に対応付いている第二のスコアを「0」にする。
また、例えば、2つの災害関連情報について、当該2つの災害関連情報が示す災害の状況が、互いに異なる状況を示すか否かの判断の方法は、例えば、次のとおりである。
(a)2つの災害関連情報に対して、いわゆる係り受け解析を行い、当該災害関連情報が有する名詞や、動詞、形容詞、形容動詞の抽出、および、これらの品詞の係り受け関係を解析する。
(b)(a)での係り受け解析の結果から、2つの災害関連情報において共通する名詞(同一の名詞)を検出し、当該名詞に係る品詞を、それぞれの解析結果から取得する。
(c)(b)でそれぞれの解析結果から取得した2つの品詞が、異なる意味を持つものであるか否かを判断する。また、このとき、当該2つの品詞が、互いに反対の意味を持つものであるか否かを判断してもよい。互いに反対の意味を持つものであるか否かを判断する場合、地域サーバスコア算出部127は、通常、いわゆる反対語辞書を保持しており、当該反対語辞書を用いて、2つの品詞が互いに反対の意味を持つものであるか否かを判断する。なお、当該「反対語」は、例えば、対義語や、反意語、反義語と呼んでもよい。
(d)(c)において、異なる意味を持つものであると判断した場合、地域サーバスコア算出部127は、2つの災害関連情報が示す災害の状況が、互いに異なる状況を示すと判断する。また、(c)において、異なる意味をもつものでないと判断した場合、地域サーバスコア算出部127は、2つの災害関連情報が示す災害の状況が、互いに異なる状況を示さないと判断する。
なお、上記(b)において、共通する名詞に係っている品詞を2以上取得した場合、地域サーバスコア算出部127は、通常、当該品詞のすべての組み合わせについて、上記(c)の判断を行う。つまり、例えば、災害関連情報Aと、災害関連情報Bとの2つの災害関連情報があり、当該2つの災害関連情報において共通する名詞に係る品詞を、災害関連情報Aからは2つ、災害関連情報Bからは3つ取得したとする。この場合、地域サーバスコア算出部127は、通常、当該2つと3つのすべての組み合わせ(2×3=6とおり)について、上記(c)の判断を行う。また、このとき、地域サーバスコア算出部127は、品詞の種類が同一の品詞同士について、上記(c)の判断を行う。
なお、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第二のスコアを算出した災害関連情報が示す災害の状況とは異なる状況を示す災害関連情報のスコアを低くすることができればよく、その方法や手順などは、問わない。また、当該第二のスコアは、通常、予め決められた条件を満たすほど高い第二のスコアであることが好適である。当該予め決められた条件はとは、通常、いわゆる閾値以上であることである。また、当該予め決められた条件は、例えば、いわゆる閾値よりも大きいことであってもよい。また、当該予め決められた条件を、以下、適宜、対象条件とする。
なお、第二のスコアを算出する場合、他の災害関連情報との比較が必要である。従って、地域サーバスコア算出部127は、地域サーバ格納部121に2以上の災害関連情報が格納されている場合にのみ、第二のスコアを算出することが可能である。
(3)第三のスコアを算出する場合:この場合、地域サーバスコア算出部127は、1以上の各災害関連情報について、当該1以上の各災害関連情報が有する補助情報を用いて第三のスコアを算出する。「補助情報を用いて第一のスコアを算出する」とは、補助情報に基づいて第一のスコアを算出することである。つまり、地域サーバスコア算出部127は、補助情報を有している災害関連情報に対して、第三のスコアを算出する。また、地域サーバスコア算出部127は、例えば、以下のいずれかの方法により、第三のスコアを算出する。
(3−A)算出方法1:当該算出方法は、災害関連情報が有する補助情報の数を用いた算出方法である。この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第三のスコアを算出するための算出式を予め保持している。当該算出式は、例えば、補助情報の数を代入するための変数を有している。そして、地域サーバスコア算出部127は、災害関連情報が有する補助情報の数をカウントする。そして、地域サーバスコア算出部127は、保持している算出式が有する変数に、当該カウントした数を代入し、第三のスコアを算出する。なお、通常、ユーザの氏名や住所、添付画像などの数が多いほど信頼性が高いと考えられる。従って、当該算出式は、例えば、補助情報の数の増加に応じて、算出される第三のスコアが高くなるもの(増加関数)であることが好適である。また、当該補助情報は、例えば、ユーザ関連情報であることが好適である。
なお、当該算出方法において、補助情報の数とは、通常、各種類の補助情報の数である。つまり、災害関連情報が、ユーザの氏名と、ユーザの住所とを有している場合、補助情報の数は、「2」である。また、災害関連情報が、添付画像と、災害の発生日時を示す日時情報と、ユーザ識別子とを有している場合、補助情報の数は、「3」である。
(3−B)算出方法2:当該算出方法は、補助情報が画像である場合の算出方法であり、画像が加工されている度合を用いた算出方法である。当該「加工」とは、通常、色の変更や、他の画像との重ね合わせなどである。つまり、当該「加工」には、通常、いわゆるリサイズや、トリミングなど、画像の形状の変更や、画像の切り出しなどは、含まれない。この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第三のスコアを算出するための算出式を予め保持している。当該算出式は、例えば、画像の加工の度合を代入するための変数を有している。当該画像の加工の度合は、例えば、画像を構成する全画素数に対する加工された画素の数の割合などや、画像中の全物体の数に対する加工された物体の数の割合などである。そして、地域サーバスコア算出部127は、補助情報である画像の加工の度合を算出する。そして、地域サーバスコア算出部127は、保持している算出式が有する変数に、当該算出した度合を代入し、第三のスコアを算出する。なお、当該算出式は、例えば、加工の度合の増加に応じて、算出される第三のスコアが低くなるものであることが好適である。また、画像の加工の度合の算出には、例えば、「Image Error Level Analyser;http://www.errorlevelanalysis.com/」や、「ノイズ特性にもとづく映像の改ざん検出;http://www.hci.iis.u-tokyo.ac.jp/~ysato/papers/KobayashiM-MIRU08.pdf」などの技術を用いる。
(3−C)算出方法3:当該算出方法は、補助情報が画像であり、かつメタデータを有する形式である場合の算出方法であり、当該メタデータを用いた算出方法である。この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第三のスコアを算出するための算出式を予め保持している。当該算出式は、例えば、メタデータを有するか否かの判断結果や、メタデータが改ざんされているか否かの判断結果、改ざんされているメタデータの数やその割合などを代入するための変数を有している。当該判断結果は、通常、数値である。また、当該「改ざん」とは、当該画像が取得(写真が撮影)された際に当該画像に記録され、当該画像が本来有しているメタデータからの変更があることを意味する。そして、地域サーバスコア算出部127は、補助情報である画像がメタデータを有するか否かの判断や、メタデータが改ざんされているか否かの判断、改ざんされているメタデータの数やその割合などの算出を行い、その結果を取得する。そして、地域サーバスコア算出部127は、保持している算出式が有する変数に、当該取得した結果を代入し、第三のスコアを算出する。なお、当該算出式は、例えば、メタデータを有する場合や、メタデータが改ざんされていない場合、改ざんされているメタデータの数やその割合が小さいほど、算出される第三のスコアが高くなるもの(増加関数)であることが好適である。
なお、当該算出方法において、地域サーバスコア算出部127は、例えば、メタデータを有するか否かの判断結果や、メタデータが改ざんされているか否かの判断結果に対応する数値を、予め保持している。そして、地域サーバスコア算出部127は、例えば、当該判断結果に対応する数値を、当該判断結果として取得する。
また、当該算出方法において、メタデータが改ざんされているとの判断は、例えば、以下の様な場合に行う。
(a)画像が有する更新日時を示す日時情報と、メタデータが有する画像が取得された日時(写真が撮影された日時)を示す日時情報とが、異なる場合
(b)メタデータが有する位置情報が、存在しない位置情報を示している場合
(c)メタデータが有する撮影日時などを示す日時情報が、存在しない日時を示している場合
(3−D)算出方法4:当該算出方法は、補助情報が、災害関連情報が送信された日時を示す日時情報である場合の算出方法であり、当該日時情報を用いた算出方法である。この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第三のスコアを算出するための算出式を予め保持している。当該算出式は、例えば、送信日時から現在の日時までの経過時間を代入するための変数を有している。当該「経過時間」とは、例えば、日数や、時間、秒などである。そして、地域サーバスコア算出部127は、上記の経過時間を算出する。そして、地域サーバスコア算出部127は、保持している算出式が有する変数に、当該算出した経過時間を代入し、第三のスコアを算出する。なお、当該算出式は、例えば、経過時間の増加に応じて、算出される第三のスコアが低くなるものであることが好適である。
(3−E)算出方法5:当該算出方法は、補助情報が種類情報である場合の算出方法であり、当該種類情報を用いた算出方法である。この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、種類情報に関する条件(以下、適宜、種類条件)と、種類情報が種類条件に合致する場合に対応する第三のスコアと、種類情報が種類条件に合致しない場合に対応する第三のスコアとを予め保持している。そして、地域サーバスコア算出部127は、補助情報である種類情報が当該種類条件に合致するか否かを判断する。そして、合致する場合、地域サーバスコア算出部127は、合致する場合に対応する第三のスコアを取得する。また、合致しない場合、地域サーバスコア算出部127は、合致しない場合に対応する第三のスコアを取得する。
なお、当該算出方法において、種類条件は1以上であってもよい。この場合、地域サーバスコア算出部127は、当該1以上の各種類条件に対応する第三のスコアを予め保持している。そして、上記と同様の判断を行った結果、合致する場合、地域サーバスコア算出部127は、合致すると判断した種類条件に対応する第三のスコアを取得する。
(3−F)算出方法6:当該算出方法は、上記の算出方法を組み合わせた算出方法であり、補助情報に対する判断結果を用いた算出方法である。当該「判断」とは、補助情報を有するか否かの判断や、補助情報の数のカウント、画像が加工されているか否かの判断、画像が加工されている度合の算出、改ざんされているメタデータの数やその割合の算出などである。また、当該判断結果は、通常、数値である。この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第三のスコアを算出するための算出式を予め保持している。当該算出式は、例えば、上記の判断結果を代入するための変数を有している。そして、地域サーバスコア算出部127は、補助情報に対する1以上の判断を行い、その判断結果を示す判断結果情報を取得する。そして、地域サーバスコア算出部127は、保持している算出式が有する変数に、当該取得した判断結果情報を代入し、第三のスコアを算出する。
また、例えば、一の災害関連情報について、送信されてからの経過時間が長い災害関連情報、つまり、古い災害関連情報ほど、スコアが低くなることが好適である。従って、地域サーバスコア算出部127は、例えば、算出した第三のスコアに対して、送信日時から現在の日時までの経過時間に応じた係数を乗じてもよい。当該「送信日時」は、災害関連情報が有する日時情報により示される。また、「経過時間」とは、例えば、日数や、時間、秒などである。また、「係数」は、例えば、経過時間の逆数である。なお、当該係数の乗算は、通常、上記の算出方法4で算出した第三のスコアに対しては、行わない。
(4)第四のスコアを算出する場合:この場合、地域サーバスコア算出部127は、例えば、第四のスコアを算出するための算出式を予め保持している。当該算出式は、例えば、第一のスコア、第二のスコア、第三のスコアのうちのいずれか2種類以上のスコアを代入するための変数を有している。そして、地域サーバスコア算出部127は、地域サーバ格納部121に格納されている1以上の各災害関連情報について、上記の3種類のスコアのうちの2種類以上のスコアを算出する。当該算出するスコアの組み合わせは、問わない。そして、地域サーバスコア算出部127は、保持している算出式が有する変数に、当該算出した2種類または3種類のスコアを代入し、第四のスコアを算出する。なお、当該算出式は、例えば、第一のスコアや第二のスコアなどの増加に応じて、算出される第四のスコアが高くなるもの(増加関数)であることが好適である。また、当該算出式は、当該2種類以上のスコアの平均を算出するものであってもよい。当該平均は、通常、算術平均、または加重平均である。
なお、上記の各算出方法において、算出式は、例えば、当該算出式を実現するプログラムであってもよい。また、当該算出式は、例えば、いわゆる関数を有していてもよい。
また、地域サーバスコア算出部127は、例えば、算出したスコアを、当該スコアを算出した災害関連情報に対応付けて、地域サーバ格納部121に蓄積してもよい。
また、スコアを算出する対象は、通常、地域サーバ格納部121に格納されている1以上のすべての災害関連情報である。また、当該対象は、例えば、対応付いているスコアが予め決められた条件を満たす1以上の災害関連情報であってもよい。また、当該対象は、例えば、下記の地域サーバ削除部128により削除されていない1以上の災害関連情報であってもよい。
地域サーバ削除部128は、地域サーバ格納部121から災害関連情報を削除する。当該災害関連情報は、地域サーバスコア算出部127が算出したスコアが、予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報である。また、当該「削除する」ことは、つまりは、当該各災害関連情報に対応するスコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報のみを、地域サーバ格納部121に残すことである。また、当該「削除する」とは、例えば、削除したことを示すフラグを付与することであってもよい。また、当該予め決められた条件とは、通常、いわゆる閾値以上であることである。また、当該予め決められた条件は、例えば、いわゆる閾値よりも大きいことであってもよい。また、当該予め決められた条件を、以下、適宜、不削除条件とする。
つまり、地域サーバ削除部128は、通常、地域サーバ格納部121に格納されている1以上の各災害関連情報について、スコアが予め決められた条件を満たすほど高いか否かを判断する。そして、地域サーバ削除部128は、当該スコアが当該条件を満たさない災害関連情報を、地域サーバ格納部121から削除する。
なお、スコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報を削除する処理の方法や手順などは、問わない。地域サーバ削除部128は、地域サーバ格納部121において、スコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報が削除されており、スコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報のみが残っている状態であるための処理を行うことができればよい。
また、地域サーバ削除部128は、通常、地域サーバスコア算出部127が、地域サーバ格納部121に格納されている1以上の各災害関連情報に対するスコアを算出した後に、地域サーバ格納部121から1以上の災害関連情報を削除する。従って、地域サーバスコア算出部127は、通常、スコアを算出するタイミングであるか否かを判断する。そして、地域サーバスコア算出部127は、算出するタイミングであると判断した場合に、スコアを算出する。そして、地域サーバ削除部128は、当該スコアの算出後に、当該スコアに基づいて、1以上の災害関連情報を削除する。
また、例えば、地域サーバ削除部128は、1以上の災害関連情報を削除するタイミングであるか否かを判断してもよい。この場合、地域サーバ削除部128は、削除するタイミングであると判断した場合に、通常、地域サーバスコア算出部127に、スコアを算出することを指示する。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該指示に従い、スコアを算出する。そして、地域サーバ削除部128は、当該スコアの算出後に、当該スコアに基づいて、1以上の災害関連情報を削除する。
なお、上記において、スコアを算出するタイミング、および1以上の災害関連情報を削除するタイミングは、例えば、地域サーバ格納部121に災害関連情報が蓄積されるたびや、定期的、予め決められたタイミング(例えば、予め決められた日時)などである。
基幹サーバ格納部131には、1以上の災害関連情報が格納される。
基幹サーバ受信部132は、災害関連情報を、2以上の地域サーバ装置12から受信する。また、基幹サーバ受信部132は、災害関連情報要求指示を、1以上の端末装置11から受信する。また、基幹サーバ受信部132は、例えば、評価情報を、1以上の端末装置11から受信してもよい。当該評価情報には、通常、災害関連情報識別子が対応付いている。
基幹サーバ蓄積部133は、基幹サーバ受信部132が受信した災害関連情報を、基幹サーバ格納部131に蓄積する。また、このとき、基幹サーバ蓄積部133は、通常、当該災害関連情報に対応付いている情報と共に、当該災害関連情報を蓄積する。当該対応付いている情報とは、例えば、評価情報や、スコアなどである。
また、基幹サーバ蓄積部133は、評価情報を、基幹サーバ格納部131に蓄積してもよい。当該評価情報の蓄積の方法や手順などは、地域サーバ蓄積部123による地域サーバ格納部121への評価情報の蓄積の方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
基幹サーバ取得部134は、1以上の災害関連情報を、基幹サーバ格納部131から取得する。基幹サーバ取得部134は、通常、基幹サーバ受信部132による災害関連情報要求指示の受信に応じて、当該災害関連情報要求指示に対応する1以上の災害関連情報を取得する。つまり、基幹サーバ取得部134は、通常、基幹サーバ受信部132が災害関連情報要求指示を受信したか否かを判断し、受信した場合に、当該災害関連情報要求指示に対応する1以上の災害関連情報を取得する。
なお、基幹サーバ取得部134による災害関連情報の取得の方法や手順などは、地域サーバ取得部125による災害関連情報の取得の方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
基幹サーバ送信部135は、1以上の災害関連情報を、端末装置11に送信する。当該1以上の災害関連情報は、基幹サーバ取得部134が取得した災害関連情報である。また、当該端末装置11は、基幹サーバ受信部132が受信した災害関連情報要求指示が有する送信元識別子により識別される端末装置11である。
また、基幹サーバ送信部135は、通常、災害関連情報に対応付いている情報と共に、当該災害関連情報を送信する。当該対応付いている情報とは、例えば、評価情報や、スコアなどである。また、基幹サーバ送信部135は、例えば、当該対応付いている情報は送信せずに、災害関連情報のみを送信してもよい。
基幹サーバスコア算出部136は、1以上の各災害関連情報の信頼性を示すスコアを算出する。当該1以上の災害関連情報は、基幹サーバ格納部131に格納されている災害関連情報である。なお、基幹サーバスコア算出部136が、基幹サーバ格納部131に格納されている1以上の各災害関連情報のスコアを算出する方法や手順などは、地域サーバスコア算出部127が、地域サーバ格納部121に格納されている1以上の各災害関連情報のスコアを算出する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
基幹サーバ削除部137は、基幹サーバ格納部131から災害関連情報を削除する。なお、当該削除する災害関連情報や、当該削除の方法や手順などは、通常、地域サーバ削除部128が地域サーバ格納部121から削除する災害関連情報や、当該削除の方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
なお、端末通信可否判断部111、地域サーバ蓄積部123、地域サーバ通信可否判断部124、地域サーバ取得部125、地域サーバスコア算出部127、地域サーバ削除部128、基幹サーバ蓄積部133、基幹サーバ取得部134、基幹サーバスコア算出部136、基幹サーバ削除部137は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、端末通信可否判断部111などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、端末通信可否判断部111などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、端末受付部112における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。端末受付部112は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
また、端末送信部113、地域サーバ送信部126、基幹サーバ送信部135は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
また、端末受信部114、地域サーバ受信部122、基幹サーバ受信部132は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、端末出力部115は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。端末出力部115は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
また、地域サーバ格納部121、基幹サーバ格納部131は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、地域サーバ格納部121などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して地域サーバ格納部121などに記憶されてもよい。
次に、災害時情報システム1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、端末装置11の全体動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)端末装置11は、端末受付部112が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS302)端末装置11は、電源ONの処理を行う。
(ステップS303)図示しない現在位置情報取得部は、現在位置情報の取得を開始する。以降、現在位置情報取得部は、通常、端末装置11の電源がOFFになるまで、現在位置情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS304)端末送信部113は、端末受付部112が災害関連情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS305に進み、そうでない場合は、ステップS307に進む。
(ステップS305)端末通信可否判断部111は、地域サーバ装置12または基幹サーバ装置13との通信が可能であるか否かを判断する。このとき、端末通信可否判断部111は、通常、ステップS304で受け付けた災害関連情報に対応付いている送信先識別子により識別される上記のいずれかの装置との通信が可能であるか否かを判断する。そして、通信が可能である場合は、ステップS306に進み、そうでない場合は、ステップS307に進む。
(ステップS306)端末送信部113は、ステップS304で受け付けた災害関連情報を、当該災害関連情報に対応付いている送信先識別子により識別される装置に送信する。
(ステップS307)端末送信部113は、端末受付部112が災害関連情報要求指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS308に進み、そうでない場合は、ステップS312に進む。
(ステップS308)端末通信可否判断部111は、地域サーバ装置12または基幹サーバ装置13との通信が可能であるか否かを判断する。このとき、端末通信可否判断部111は、通常、ステップS307で受け付けた災害関連情報要求指示が有する送信先識別子により識別される上記のいずれかの装置との通信が可能であるか否かを判断する。そして、通信が可能である場合は、ステップS309に進み、そうでない場合は、ステップS312に進む。
(ステップS309)端末送信部113は、ステップS307で受け付けた災害関連情報要求指示を、当該災害関連情報要求指示が有する送信先識別子により識別される装置に送信する。
(ステップS310)端末出力部115は、端末受信部114が災害関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS311に進み、そうでない場合は、ステップS310に戻る。
(ステップS311)端末出力部115は、ステップS310で受信した災害関連情報を出力する。
(ステップS312)端末送信部113は、端末受付部112が評価情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS313に進み、そうでない場合は、ステップS315に進む。
(ステップS313)端末通信可否判断部111は、地域サーバ装置12または基幹サーバ装置13との通信が可能であるか否かを判断する。このとき、端末通信可否判断部111は、通常、ステップS312で受け付けた評価情報に対応付いている送信先識別子により識別される上記のいずれかの装置との通信が可能であるか否かを判断する。そして、通信が可能である場合は、ステップS314に進み、そうでない場合は、ステップS315に進む。
(ステップS314)端末送信部113は、ステップS312で受け付けた評価情報を、当該評価情報に対応付いている送信先識別子により識別される装置に送信する。
(ステップS315)端末装置11は、端末受付部112が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS316に進み、そうでない場合は、ステップS304に戻る。
(ステップS316)端末装置11は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、地域サーバ装置12の全体動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)地域サーバ蓄積部123は、地域サーバ受信部122が災害関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、ステップS403に進む。
(ステップS402)地域サーバ蓄積部123は、ステップS401で受信した災害関連情報を、地域サーバ格納部121に蓄積する。
(ステップS403)地域サーバ取得部125は、地域サーバ受信部122が災害関連情報要求指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS404に進み、そうでない場合は、ステップS406に進む。
(ステップS404)地域サーバ取得部125は、地域サーバ格納部121から、ステップS403で受信した災害関連情報要求指示が有する取得条件に合致する1以上の災害関連情報を取得する。
(ステップS405)地域サーバ送信部126は、ステップS404で取得した1以上の災害関連情報を、ステップS403で受信した災害関連情報要求指示が有する送信元識別子により識別される装置に送信する。
(ステップS406)地域サーバ蓄積部123は、地域サーバ受信部122が評価情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS407に進み、そうでない場合は、ステップS408に進む。
(ステップS407)地域サーバ蓄積部123は、ステップS406で受信した評価情報を、地域サーバ格納部121に蓄積する。
(ステップS408)地域サーバ通信可否判断部124は、他の1以上の地域サーバ装置12または基幹サーバ装置13との通信が可能であるか否かを判断する。可能である場合は、
ステップS409に進み、そうでない場合は、ステップS411に進む。
(ステップS409)地域サーバ取得部125は、地域サーバ格納部121に格納されている1以上の災害関連情報を取得する。
(ステップS410)地域サーバ送信部126は、ステップS409で取得した1以上の災害関連情報を、ステップS408で通信が可能であると判断した他の地域サーバ装置12または基幹サーバ装置13に送信する。
(ステップS411)地域サーバ削除部128は、スコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報を、地域サーバ格納部121から削除するタイミングであるか否かを判断する。削除するタイミングである場合は、ステップS412に進み、そうでない場合は、ステップS401に戻る。
(ステップS412)地域サーバ削除部128は、スコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報を、地域サーバ格納部121から削除する。この処理の詳細は、図5のフローチャートを用いて説明する。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図5は、図4のフローチャートのステップS412の災害関連情報の削除処理を示すフローチャートである。なお、図5のフローチャートにおいて、地域サーバ格納部121には、m個の災害関連情報が格納されているものとする。
(ステップS501)地域サーバスコア算出部127は、第一のスコア、第二のスコア、第三のスコア、第四のスコアのうち、どの種類のスコアを算出するか判断する。例えば、算出するスコアの種類を示す情報が予め決められた記憶領域に格納されている場合、地域サーバスコア算出部127は、当該情報を用いて、算出するスコアの種類を判断する。そして、第一のスコアを算出する場合は、ステップS502に進み、第二のスコアを算出する場合は、ステップS503に進み、第三のスコアを算出する場合は、ステップS504に進み、第四のスコアを算出する場合は、ステップS505に進む。
(ステップS502)地域サーバスコア算出部127は、地域サーバ格納部121に格納されているm個の各災害関連情報に対して、第一のスコアを算出する。この処理の詳細は、図6のフローチャートを用いて説明する。そして、ステップS513に進む。
(ステップS503)地域サーバスコア算出部127は、地域サーバ格納部121に格納されているm個の各災害関連情報に対して、第二のスコアを算出する。この処理の詳細は、図7のフローチャートを用いて説明する。そして、ステップS513に進む。
(ステップS504)地域サーバスコア算出部127は、地域サーバ格納部121に格納されているm個の各災害関連情報に対して、第三のスコアを算出する。この処理の詳細は、図8のフローチャートを用いて説明する。そして、ステップS513に進む。
(ステップS505)地域サーバスコア算出部127は、地域サーバ格納部121に格納されているm個の各災害関連情報に対して、第一のスコアを算出する。この処理の詳細は、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS506)地域サーバスコア算出部127は、地域サーバ格納部121に格納されているm個の各災害関連情報に対して、第二のスコアを算出する。この処理の詳細は、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS507)地域サーバスコア算出部127は、地域サーバ格納部121に格納されているm個の各災害関連情報に対して、第三のスコアを算出する。この処理の詳細は、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS508)地域サーバスコア算出部127は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS509)地域サーバスコア算出部127は、予め保持している第四のスコアを算出するための算出式が有する変数に、ステップS505からステップS507において算出した災害関連情報[i]に対する第一のスコア[i]、第二のスコア[i]、第三のスコア[i]のそれぞれを代入する。
(ステップS510)地域サーバスコア算出部127は、ステップS509で第一のスコア[i]などを代入した算出式を用いて、災害関連情報[i]に対応する第四のスコア[i]を算出する。
(ステップS511)地域サーバスコア算出部127は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS513に進み、そうでない場合は、ステップS512に進む。
(ステップS512)iを1インクリメントする。そして、ステップS509に戻る。
(ステップS513)地域サーバ削除部128は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS514)地域サーバ削除部128は、災害関連情報[i]に対応するスコア[i]が不削除条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS516に進み、そうでない場合は、ステップS515に進む。
(ステップS515)地域サーバ削除部128は、災害関連情報[i]を削除する。
(ステップS516)地域サーバ削除部128は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS517に進む。
(ステップS517)地域サーバ削除部128は、iを1インクリメントする。そして、ステップS514に戻る。
図6は、図5のフローチャートのステップS502の第一のスコアの算出処理を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートにおいて、地域サーバ格納部121には、m個の災害関連情報が格納されているものとする。
(ステップS601)地域サーバスコア算出部127は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS602)地域サーバスコア算出部127は、災害関連情報[i]に対応付いている評価情報を用いて、1以上の数値情報を取得する。
(ステップS603)地域サーバスコア算出部127は、予め保持している第一のスコアを算出するための算出式が有する変数に、ステップS602で取得した1以上の数値情報を代入する。
(ステップS604)地域サーバスコア算出部127は、ステップS603で数値情報を代入した算出式を用いて、災害関連情報[i]に対する第一のスコア[i]を算出する。
(ステップS605)地域サーバスコア算出部127は、災害関連情報[i]に対応付いている1以上の評価情報から、最新の日時を示す日時情報である最新日時情報を取得する。
(ステップS606)地域サーバスコア算出部127は、ステップS605で取得した最新日時情報を用いて、係数を算出する。当該係数は、例えば、当該最新日時情報が示す日時から現在の日時までの経過時間の逆数である。
(ステップS607)地域サーバスコア算出部127は、ステップS604で算出した第一のスコア[i]にステップS606で算出した係数を乗じる。
(ステップS608)地域サーバスコア算出部127は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS608に進む。
(ステップS609)地域サーバスコア算出部127は、iを1インクリメントする。そして、ステップS602に戻る。
なお、図6のフローチャートは、第一のスコアの算出処理の代表的な一例であり、第一のスコアの算出処理が、当該フローチャートに限定されるわけではない。
図7は、図5のフローチャートのステップS503の第二のスコアの算出処理を示すフローチャートである。なお、図7のフローチャートにおいて、地域サーバ格納部121には、m個の災害関連情報が格納されているものとする。
(ステップS701)地域サーバスコア算出部127は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS702)地域サーバスコア算出部127は、連続類似数をカウントするための変数ccountに0をセットする。
(ステップS703)地域サーバスコア算出部127は、カウンタjにi+1をセットする。
(ステップS704)地域サーバスコア算出部127は、災害関連情報[i]と災害関連情報[j]とが類似するか否かを判断する。類似する場合は、ステップS705に進み、そうでない場合は、ステップS708に進む。
(ステップS705)地域サーバスコア算出部127は、countを1インクリメントする。
(ステップS706)地域サーバスコア算出部127は、jがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS708に進み、そうでない場合は、ステップS707に進む。
(ステップS707)地域サーバスコア算出部127は、jを1インクリメントする。そして、ステップS704に戻る。
(ステップS708)地域サーバスコア算出部127は、予め保持している第三のスコアを算出するための算出式が有する変数に、countを代入する。
(ステップS709)地域サーバスコア算出部127は、ステップS708でcountを代入した算出式を用いて、災害関連情報[i]に対する第二のスコア[i]を算出する。
(ステップS710)地域サーバスコア算出部127は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS712に進み、そうでない場合は、ステップS711に進む。
(ステップS711)地域サーバスコア算出部127は、iを1インクリメントする。そして、ステップS702に戻る。
(ステップS712)地域サーバスコア算出部127は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS713)地域サーバスコア算出部127は、第二のスコア[i]が対象条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS714に進み、そうでない場合は、ステップS719に進む。
(ステップS714)地域サーバスコア算出部127は、カウンタjにi+1をセットする。
(ステップS715)地域サーバスコア算出部127は、災害関連情報[j]が示す災害の状況が、災害関連情報[i]が示す災害の状況とは異なる状況であるか否かを判断する。異なる状況である場合は、ステップS716に進み、そうでない場合は、ステップS717に進む。
(ステップS716)地域サーバスコア算出部127は、第二のスコア[j]に0をセットする。
(ステップS717)地域サーバスコア算出部127は、jがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS719に進み、そうでない場合は、ステップS718に進む。
(ステップS718)地域サーバスコア算出部127は、jを1インクリメントする。そして、ステップS715に戻る。
(ステップS719)地域サーバスコア算出部127は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS720に進む。
(ステップS720)地域サーバスコア算出部127は、iを1インクリメントする。そして、ステップS713に戻る。
なお、図7のフローチャートは、第二のスコアの算出処理の代表的な一例であり、第二のスコアの算出処理が、当該フローチャートに限定されるわけではない。
また、図7のフローチャートにおいて、地域サーバ格納部121に格納されているm個の災害関連情報は、送信日時の降順にソートされているものとする。つまり、図7のフローチャートにおいて、災害関連情報[i]の送信日時よりも、災害関連情報[i+1]の送信日時の方が古い。
図8は、図5のフローチャートのステップS504の第三のスコアの算出処理を示すフローチャートである。なお、図8のフローチャートにおいて、地域サーバ格納部121には、m個の災害関連情報が格納されているものとする。
(ステップS801)地域サーバスコア算出部127は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS802)地域サーバスコア算出部127は、災害関連情報[i]が有する補助情報を用いて、1以上の判断結果情報を取得する。
(ステップS803)地域サーバスコア算出部127は、予め保持している第三のスコアを算出するための算出式が有する変数に、ステップS802で取得した1以上の判断結果情報を代入する。
(ステップS804)地域サーバスコア算出部127は、ステップS803で判断結果情報を代入した算出式を用いて、災害関連情報[i]に対する第三のスコア[i]を算出する。
(ステップS805)地域サーバスコア算出部127は、災害関連情報[i]が有する送信日時を示す日時情報である送信日時情報を取得する。
(ステップS806)地域サーバスコア算出部127は、ステップS805で取得した送信日時情報を用いて、係数を算出する。当該係数は、例えば、当該送信日時情報が示す日時から現在の日時までの経過時間の逆数である。
(ステップS807)地域サーバスコア算出部127は、ステップS804で算出した第三のスコア[i]にステップS806で算出した係数を乗じる。
(ステップS808)地域サーバスコア算出部127は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS808に進む。
(ステップS809)地域サーバスコア算出部127は、iを1インクリメントする。そして、ステップS802に戻る。
なお、図8のフローチャートは、第三のスコアの算出処理の代表的な一例であり、第三のスコアの算出処理が、当該フローチャートに限定されるわけではない。
次に、基幹サーバ装置13の全体動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS901)基幹サーバ蓄積部133は、基幹サーバ受信部132が災害関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS902に進み、そうでない場合は、ステップS903に進む。
(ステップS902)基幹サーバ蓄積部133は、ステップS901で受信した災害関連情報を、基幹サーバ格納部131に蓄積する。
(ステップS903)基幹サーバ取得部134は、基幹サーバ受信部132が災害関連情報要求指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS904に進み、そうでない場合は、ステップS906に進む。
(ステップS904)基幹サーバ取得部134は、基幹サーバ格納部131から、ステップS903で受信した災害関連情報要求指示が有する取得条件に合致する1以上の災害関連情報を取得する。
(ステップS905)基幹サーバ送信部135は、ステップS904で取得した1以上の災害関連情報を、ステップS903で受信した災害関連情報要求指示が有する送信元識別子により識別される装置に送信する。
(ステップS906)基幹サーバ蓄積部133は、基幹サーバ受信部132が評価情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS907に進み、そうでない場合は、ステップS908に進む。
(ステップS907)基幹サーバ蓄積部133は、ステップS906で受信した評価情報を、基幹サーバ格納部131に蓄積する。
(ステップS908)基幹サーバ削除部137は、スコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報を、基幹サーバ格納部131から削除するタイミングであるか否かを判断する。削除するタイミングである場合は、ステップS909に進み、そうでない場合は、ステップS901に戻る。
(ステップS909)基幹サーバ削除部137は、スコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報を、基幹サーバ格納部131から削除する。この処理の詳細は、図5のフローチャートと同様である。つまり、この処理の詳細は、図5のフローチャートにおいて、地域サーバ格納部121を基幹サーバ格納部131に、地域サーバスコア算出部127を基幹サーバスコア算出部136に、地域サーバ削除部128を基幹サーバ削除部137に読み替えたものである。従って、この処理の詳細は、説明を省略する。
なお、図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
(具体例)
次に、災害時情報システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、端末装置11は、災害関連情報の入力や、災害関連情報の送信、災害関連情報の受信、災害関連情報の表示などを行うアプリケーションソフトウェアがインストールされた携帯端末装置(以下、携帯端末)であるものとする。また、地域サーバ装置12は、各地域において掲示板サービスを運用するサーバ(以下、地域サーバ)であるものとする。また、基幹サーバ装置13は、1以上の地域サーバ装置12から収集された災害関連情報を管理するサーバ(以下、基幹サーバ)であるものとする。また、1以上の携帯端末や、当該各携帯端末を操作するユーザ、1以上の地域サーバなどを、適宜、携帯端末Aや、携帯端末B、ユーザA、ユーザB、地域サーバA、地域サーバBなどと表現するものとする。また、地域サーバ装置12は、地域サーバ識別子を、現在位置から半径50mの範囲に送信しているものとする。
(例1:災害時)
本例において、災害が発生し、インフラ回線が利用できなくなった状況において、各地域に設置された地域サーバに、ユーザが災害関連情報を送信したり、各地域に設置された地域サーバに保存されている災害関連情報を、ユーザが閲覧したりする例について説明する。なお、本例において、算出したスコアは、小数第一位を四捨五入するものとする。
(例1−1)
本例において、端末装置11が、地域サーバ装置12に災害関連情報を送信し、地域サーバ装置12が、受信した災害関連情報を蓄積する例について説明する。
まず、地域Aに設置されている地域サーバAの地域サーバ送信部126が、地域サーバ識別子「LocalServerA」を送信しているとする。
次に、ユーザAが、携帯端末Aを所持している状態で、地域サーバAから半径50mの範囲内に進入したとする。すると、携帯端末Aの端末受信部114は、地域サーバ装置Aが送信している地域サーバ識別子「LocalServerA」を受信する。そして、端末通信可否判断部111は、地域サーバAとの通信が可能であると判断する。
次に、ユーザAが、携帯端末Aを操作し、ある地点における災害の状況を入力し、地域サーバAに送信するための操作を行ったとする。すると、端末受付部112は、災害関連情報を受け付ける。そして、端末送信部113は、当該受け付けた災害関連情報を、地域サーバAに送信する。なお、当該災害関連情報は、「○○橋が直ってる!!」であるものとする。また、当該災害関連情報には、送信場所を示す場所情報と、送信日時を示す日時情報とが対応付いているものとする。
次に、地域サーバAの地域サーバ受信部122は、上記の災害関連情報を受信する。そして、地域サーバ蓄積部123は、当該受信した災害関連情報を、地域サーバ格納部121に蓄積する。
また、例えば、ユーザBが、地域サーバAから半径50mの範囲内におり、ユーザAと同様に、所持している端末装置Bを用いて、ある地点における災害の状況を入力し、地域サーバAに送信するための操作を行ったとする。すると、端末受付部112は、災害関連情報を受け付ける。そして、端末送信部113は、当該受け付けた災害関連情報を、地域サーバAに送信する。なお、当該災害関連情報は、「△△交差点の信号、消えてる!!」であるものとする。また、当該災害関連情報には、画像と、送信場所を示す場所情報と、ユーザ関連情報と、送信日時を示す日時情報とが対応付いているものとする。
次に、地域サーバAの地域サーバ受信部122は、上記の災害関連情報を受信する。そして、地域サーバ蓄積部123は、当該受信した災害関連情報を、地域サーバ格納部121に蓄積する。
上記の様にして、2以上の携帯端末から送信された災害関連情報が蓄積された結果、地域サーバ格納部121には、例えば、図10に示す災害関連情報が格納される。図10において、災害関連情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、画像と、送信場所を示す場所情報(項目名:送信場所)と、ユーザ関連情報(項目名:ユーザ)と、送信日時を示す日時情報(項目名:日時)とが対応付いている。また、図10の災害関連情報は、送信日時の昇順にソートされている。また、図10の画像は、画像を識別する識別子であり、いわゆるファイル名である。
(例1−2)
本例において、端末装置11が、地域サーバ装置12から災害関連情報を受信し、出力する例について説明する。なお、本例において、地域サーバ装置12が備える地域サーバ格納部121には、図10に示す災害関連情報が格納されているものとする。
まず、例1−1と同様に、ユーザAが、地域サーバAから半径50mの範囲内において、携帯端末Aを操作し、地域サーバAが保持している災害関連情報のうち、最新の5件の災害関連情報を閲覧するための操作を行ったとする。すると、端末受付部112は、災害関連情報要求指示を受け付ける。
当該災害関連情報要求指示は、地域サーバAを識別する送信先識別子と、携帯端末Aを識別する送信元識別子と、取得条件とを有しているものとする。当該送信先識別子は、地域サーバAを識別する地域サーバ識別子「LocalServerA」である。また、送信元識別子は、携帯端末AのIPアドレスであり「202.14.215.14」であるものとする。また、当該IPアドレスは、通常、携帯端末Aの予め決められた記憶領域に格納されている。また、取得条件は、「最新5件」であるものとする。当該取得条件は、地域サーバ格納部121に格納されている災害関連情報のうち、最新の5件であること(最新のもの5件を取得すること)を意味する。
次に、端末送信部113は、上記の送信先識別子「LocalServerA」で識別される地域サーバAに、上記の災害関連情報要求指示を送信する。
次に、地域サーバAの地域サーバ受信部122は、上記の災害関連情報要求指示を受信する。そして、地域サーバ取得部125は、当該災害関連情報要求指示が有する取得条件「最新5件」に合致する図10の「ID=054」から「ID=058」までの5個の災害関連情報を取得する。このとき、地域サーバ取得部125は、当該各災害関連情報に対応付いている画像などの情報と共に、災害関連情報を取得する。
次に、地域サーバ送信部126は、上記で取得した5個の災害関連情報を、送信元識別子「202.14.215.14」で識別される携帯端末Aに送信する。
次に、携帯端末Aの端末受信部114は、上記の5個の災害関連情報を受信する。そして、端末出力部115は、当該受信した5個の災害関連情報を出力する。このときの様子は、例えば、図11である。図11において、端末出力部115は、送信日時の降順に、災害関連情報を出力している。また、図11において、携帯端末Aの画面の大きさの都合上、端末受信部114が受信した5個の災害関連情報のうち、最新の2個の災害関連情報が出力されている。
(例1−3)
本例において、端末装置11が、地域サーバ装置12に評価情報を送信し、地域サーバ装置12が、受信した評価情報を蓄積する例について説明する。なお、本例において、地域サーバ格納部121には、図10に示す災害関連情報が格納されているものとする。
まず、例1−2と同様に、ユーザCが、地域サーバAから半径50mの範囲内にいるとする。そして、携帯端末Cの端末出力部115が、図11の様に、災害関連情報を出力しているものとする。また、このとき、図11において、出力されている各災害関連情報に対する評価情報を受け付けるためのインターフェースも出力されているものとする。そして、ユーザCが、携帯端末Cを用いて、図11において出力されている上段の災害関連情報に対して、良い評価であることを入力するための操作を行ったとする。すると、端末受付部112は、評価情報を受け付ける。
当該評価情報は、例えば、良評価ユーザ数を1インクリメントすることを示す「良評価ユーザ数:+1」などである。また、当該評価情報は、例えば、良評価ユーザ数を1インクリメントしたあとの良評価ユーザ数を示す「良評価ユーザ数:6」などであってもよい。また、当該評価情報には、地域サーバAを識別する送信先識別子と、携帯端末Cを識別する送信元識別子と、災害関連情報識別子と、評価した日時を示す日時情報とが対応付いているものとする。当該送信先識別子は、地域サーバAを識別する地域サーバ識別子「LocalServerA」である。また、送信元識別子は、携帯端末CのIPアドレスであり「202.14.216.25」であるものとする。また、当該IPアドレスは、通常、携帯端末Cの予め決められた記憶領域に格納されている。また、当該災害関連情報識別子は、「058」である。
次に、端末送信部113は、上記の送信先識別子「LocalServerA」で識別される地域サーバAに、上記の評価情報を送信する。
次に、地域サーバAの地域サーバ受信部122は、上記の評価情報を受信する。そして、地域サーバ蓄積部123は、図10において、当該評価情報に対応付いている災害関連情報識別子「058」により識別される災害関連情報に対応付けて、当該評価情報を蓄積する。また、このとき、地域サーバ蓄積部123は、当該評価情報に対応する日時情報も対応付けて蓄積する。
例えば、図10において、「ID=058」の災害関連情報に、良評価ユーザ数が対応付いていないとする。この場合において、当該評価情報が「良評価ユーザ数:+1」であるとする。この様な場合、地域サーバ蓄積部123は、良評価ユーザ数「1」を、図10の「ID=058」の災害関連情報に対応付けて蓄積する。また、当該評価情報が「良評価ユーザ数:6」であるとする。この様な場合、地域サーバ蓄積部123は、良評価ユーザ数「6」を、図10の「ID=058」の災害関連情報に対応付けて蓄積する。
また、例えば、図10において、「ID=058」の災害関連情報に、良評価ユーザ数が対応付いているとする。この場合において、当該評価情報が「良評価ユーザ数:+1」であるとする。この様な場合、地域サーバ蓄積部123は、図10の「ID=058」の災害関連情報に対応付いている良評価ユーザ数を、1インクリメントする。また、当該評価情報が、当該評価情報が「良評価ユーザ数:6」であるとする。この様な場合、地域サーバ蓄積部123は、良評価ユーザ数「6」を、図10の「ID=058」の災害関連情報に対応付いている良評価ユーザ数に上書きして蓄積する。
また、例えば、上記と同様に、ユーザCが、図11において出力されている下段の災害関連情報に対して、悪い評価であることを入力するための操作を行ったとする。すると、端末受付部112は、評価情報を受け付ける。当該評価情報は、例えば、悪評価ユーザ数を1インクリメントすることを示す「良評価ユーザ数:+1」などである。また、当該評価情報は、例えば、悪評価ユーザ数を1インクリメントしたあとの悪評価ユーザ数を示す「良評価ユーザ数:3」などであってもよい。また、当該評価情報には、地域サーバAを識別する送信先識別子と、携帯端末Cを識別する送信元識別子と、災害関連情報識別子と、評価した日時を示す日時情報とが対応付いているものとする。当該災害関連情報識別子は、「057」である。
次に、端末送信部113は、上記の送信先識別子「LocalServerA」で識別される地域サーバAに、上記の評価情報を送信する。
次に、地域サーバAの地域サーバ受信部122は、上記の評価情報を受信する。そして、地域サーバ蓄積部123は、図10において、当該評価情報に対応付いている災害関連情報識別子「057」により識別される災害関連情報に対応付けて、当該評価情報を蓄積する。また、このとき、地域サーバ蓄積部123は、当該評価情報に対応する日時情報も対応付けて蓄積する。
例えば、図10において、「ID=057」の災害関連情報に、悪評価ユーザ数が対応付いていないとする。この場合において、当該評価情報が「悪評価ユーザ数:+1」であるとする。この様な場合、地域サーバ蓄積部123は、悪評価ユーザ数「1」を、図10の「ID=057」の災害関連情報に対応付けて蓄積する。また、当該評価情報が「悪評価ユーザ数:3」であるとする。この様な場合、地域サーバ蓄積部123は、悪評価ユーザ数「3」を、図10の「ID=057」の災害関連情報に対応付けて蓄積する。
また、例えば、図10において、「ID=057」の災害関連情報に、悪評価ユーザ数が対応付いているとする。この場合において、当該評価情報が「悪評価ユーザ数:+1」であるとする。この様な場合、地域サーバ蓄積部123は、図10の「ID=057」の災害関連情報に対応付いている悪評価ユーザ数を、1インクリメントする。また、当該評価情報が、当該評価情報が「悪評価ユーザ数:3」であるとする。この様な場合、地域サーバ蓄積部123は、悪評価ユーザ数「3」を、図10の「ID=057」の災害関連情報に対応付いている悪評価ユーザ数に上書きして蓄積する。
上記の様にして、携帯端末から送信された評価情報が蓄積された結果、地域サーバ格納部121には、例えば、図12の様に、災害関連情報に対応付いて評価情報が格納される。図12において、一の災害関連情報には、良評価ユーザ数(項目名:良評価)と、悪評価ユーザ数(項目名:悪評価)とのそれぞれを示す評価情報と、評価した日時のうち最新の日時を示す日時情報(項目名:最終評価日時)とが対応付いている。なお、図12においては、図10において示した情報のうちの一部を省略している。
(例1−4)
本例において、第一のスコアを算出する例について説明する。なお、本例において、地域サーバ格納部121には、図12に示す災害関連情報が格納されているものとする。また、地域サーバスコア算出部127は、第一のスコアを算出するための算出式「CLIP(($good$−$bad$)×100,100,0)」を保持しているものとする。当該算出式は、良評価ユーザ数から悪評価ユーザ数を減算した値に100を乗じた値を算出し、当該値が100を超える場合は100に、当該値が0未満である場合は0にすることを意味する。従って、当該算出式において、「$good$」は、良評価ユーザ数を代入するための変数であり、「$bad$」は、悪評価ユーザ数を代入するための変数である。
まず、毎時0分(1時間ごと)に、地域サーバ格納部121に格納されている災害関連情報のうち、スコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報を削除すると、予め決められているとする。そして、例えば、現在の時刻が「16:00:00」になったとする。すると、地域サーバ削除部128は、地域サーバ格納部121に格納されている1以上の各災害関連情報について、第一のスコアを算出することを、地域サーバスコア算出部127に指示する。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図12の各災害関連情報について、上記の算出式を用いて第一のスコアを算出する。例えば、図12の「ID=058」について、地域サーバスコア算出部127は、「CLIP((6−1)×100,100,0)」を計算し、第一のスコア「50」を算出する。また、例えば、図12の「ID=057」について、地域サーバスコア算出部127は、「CLIP((4−3)×100,100,0)」を計算し、第一のスコア「10」を算出する。また、例えば、図12の「ID=056」について、地域サーバスコア算出部127は、「CLIP((2−8)×100,100,0)」を計算し、第一のスコア「0」を算出する。
上記の様にして、図12の各災害関連情報に対して算出した第一のスコアは、例えば、図13である。
次に、地域サーバスコア算出部127は、算出した第一のスコアに対して、最終評価日時からの経過時間に応じた係数を乗じて、当該第一のスコアを補正する。当該係数は、例えば、最終評価日時からの経過日数の逆数であるものとする。また、現在の日付は、「2013/02/17」であるものとする。
例えば、図13の「ID=058」について、最終評価日時は「2013/02/16 16:12:28」である。この場合、経過日数は、「1」である。従って、地域サーバスコア算出部127は、算出済みの第一のスコア「50」に係数「1/1」を乗じて、補正後の第一のスコア「50」を算出する。
また、例えば、図13の「ID=017」について、最終評価日時は「2013/02/08 18:42:23」である。この場合、経過日数は、「9」である。従って、地域サーバスコア算出部127は、算出済みの第一のスコア「40」に係数「1/9」を乗じて、補正後の第一のスコア「4」を算出する。
上記の様にして、図13の各第一のスコアを用いて算出した補正後の第一のスコアは、例えば、図14である。
(例1−5)
本例において、第二のスコアを算出する例について説明する。なお、本例において、地域サーバ格納部121には、図10に示す災害関連情報が格納されているものとする。また、地域サーバスコア算出部127は、第二のスコアを算出するための算出式「CLIP(($number$/5)×100,100,0)」を保持しているものとする。当該算出式は、連続類似数を5で割った値に100を乗じた値を算出し、当該値が100を超える場合は100に、当該値が0未満である場合は0にすることを意味する。従って、当該算出式において、「$number$」は、連続類似数を代入するための変数である。また、第二のスコアの算出を開始するタイミングは、例1−4と同様であるものとする。
まず、地域サーバスコア算出部127は、図10の災害関連情報について、送信日時が新しいものから順に、連続類似数を算出する。
例えば、図10の「ID=058」の災害関連情報に対する連続類似数を算出する場合、地域サーバスコア算出部127は、まず、図10の「ID=058」の災害関連情報「△△交差点の信号、消えてる!!」と、図10の「ID=057」の災害関連情報「△△交差点の信号がついてない!!」とが類似するか否かを判断する。ここで、地域サーバスコア算出部127は、「類似する」と判断したとする。そして、地域サーバスコア算出部127は、図10の「ID=058」の災害関連情報に対する連続類似数を1インクリメントし、「1」を算出する。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図10の「ID=058」の災害関連情報「△△交差点の信号、消えてる!!」と、図10の「ID=056」の災害関連情報「△△交差点の信号って消えてる!?」とが類似するか否かを判断する。ここで、地域サーバスコア算出部127は、「類似する」と判断したとする。そして、地域サーバスコア算出部127は、図10の「ID=058」の災害関連情報に対する連続類似数を1インクリメントし、「2」を算出する。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図10の「ID=058」の災害関連情報「△△交差点の信号、消えてる!!」と、図10の「ID=055」の災害関連情報「△△交差点、信号が消えてます。」とが類似するか否かを判断する。ここで、地域サーバスコア算出部127は、「類似する」と判断したとする。そして、地域サーバスコア算出部127は、図10の「ID=058」の災害関連情報に対する連続類似数を1インクリメントし、「3」を算出する。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図10の「ID=058」の災害関連情報「△△交差点の信号、消えてる!!」と、図10の「ID=054」の災害関連情報「○○橋が復旧しています。」とが類似するか否かを判断する。ここで、地域サーバスコア算出部127は、「類似しない」と判断したとする。そして、地域サーバスコア算出部127は、図10の「ID=058」の災害関連情報に対する連続類似数のカウントを終了する。
以上より、地域サーバスコア算出部127は、図10の「ID=058」の災害関連情報に対して、連続類似数「3」を算出する。
また、上記の様にして、図10の各災害関連情報に対して算出した連続類似数は、例えば、図15である。なお、図15においては、図10において示した情報のうちの一部を省略している。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図15の各災害関連情報について、上記の算出式を用いて第二のスコアを算出する。例えば、図15の「ID=058」について、地域サーバスコア算出部127は、「CLIP((3/5)×100,100,0)」を計算し、第二のスコア「80」を算出する。また、例えば、図15の「ID=057」について、地域サーバスコア算出部127は、「CLIP((2/5)×100,100,0)」を計算し、第二のスコア「40」を算出する。また、例えば、図15の「ID=056」について、地域サーバスコア算出部127は、「CLIP((1/5)×100,100,0)」を計算し、第二のスコア「20」を算出する。
上記の様にして、図15の各災害関連情報に対して算出した第二のスコアは、例えば、図16である。
次に、地域サーバスコア算出部127は、第二のスコアが対象条件を満たすほど高い災害関連情報が示す災害の状況とは異なる状況を示す災害関連情報について、当該災害関連情報の第二のスコアを「0」にする。また、当該対象条件は、「第二のスコア≧80」であるものとする。また、このとき、地域サーバスコア算出部127は、通常、送信日時が新しい災害関連情報から順に、当該処理を行う。
例えば、図16の「ID=054」について、地域サーバスコア算出部127は、対象条件「第二のスコア≧80」を満たすと判断する。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図16の「ID=054」の送信日時よりも送信日時が古い災害関連情報について、送信日時の降順に、当該「ID=054」の災害関連情報が示す災害の状況とは異なる状況を示す災害関連情報であるか否かを判断する。
例えば、地域サーバスコア算出部127は、図16の「ID=054」の災害関連情報「○○橋が復旧しています。」と、図16の「ID=053」の災害関連情報「○○橋、渡れます。」とが、互いに異なる状況を示すか否かを判断する。ここで、地域サーバスコア算出部127は、「示さない」と判断したとする。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該「ID=053」の第二のスコアに対しては、何も処理を行わない。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図16の「ID=054」の災害関連情報「○○橋が復旧しています。」と、図16の「ID=052」の災害関連情報「○○橋、通行可です。」とが、互いに異なる状況を示すか否かを判断する。ここで、地域サーバスコア算出部127は、「示さない」と判断したとする。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該「ID=052」の第二のスコアに対しては、何も処理を行わない。
次に、地域サーバスコア算出部127は、上記の様に順に判断を行い、図16の「ID=054」の災害関連情報「○○橋が復旧しています。」と、図16の「ID=014」の災害関連情報「○○橋、通行不可です。」とが、互いに異なる状況を示すか否かを判断する。ここで、地域サーバスコア算出部127は、「示す」と判断したとする。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該「ID=014」の第二のスコアを「0」にする。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図16の「ID=054」の災害関連情報「○○橋が復旧しています。」と、図16の「ID=013」の災害関連情報「○○橋が壊れてる!!」とが、互いに異なる状況を示すか否かを判断する。ここで、地域サーバスコア算出部127は、「示す」と判断したとする。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該「ID=013」の第二のスコアを「0」にする。
上記の様にして、図16の各第二のスコアに対して、異なる状況を示すか否かの判断結果を用いて算出した補正後の第二のスコアは、例えば、図17である。
(例1−6)
本例において、第三のスコアを算出する例について説明する。なお、本例において、地域サーバ格納部121には、図10に示す災害関連情報が格納されているものとする。また、地域サーバスコア算出部127は、第三のスコアを算出するための算出式「CLIP(($users$/4)×100+$image$×20−$rate_image$−$rate_meta$),100,0)」を保持しているものとする。当該算出式は、ユーザ関連情報の数を4で割った値に100を乗じた値と、添付画像の有無に20を乗じた値とを加算し、当該値から、添付画像の加工の度合と、メタデータの改ざんの割合とを減算した値を算出し、当該値が100を超える場合は100に、当該値が0未満である場合は0にすることを意味する。従って、当該算出式において、「$users$」は、ユーザ関連情報の数を代入するための変数であり、「$image$」は、添付画像の有無を代入するための変数であり、「$rate_image$」は、添付画像の加工の度合を代入するための変数であり、「$rate_meta$」は、メタデータの改善の度合を代入するための変数である。なお、添付画像の有無は、添付画像がある場合は「1」であり、添付画像がない場合は「0」である。また、第三のスコアの算出を開始するタイミングは、例1−4と同様であるものとする。
まず、地域サーバスコア算出部127は、図10の災害関連情報について、送信日時が新しいものから順に、ユーザ関連情報数などの判断結果情報を取得する。
例えば、図10の「ID=058」について、ユーザ関連情報は、「User08」と「○○県××市」である。従って、地域サーバスコア算出部127は、ユーザ関連情報の数「2」を取得する。また、同様に、画像が対応付いている。従って、地域サーバスコア算出部127は、添付画像の有無「1」を取得する。また、同様に、地域サーバスコア算出部127は、添付画像について、加工の度合、およびメタデータの改ざんの割合を判断する。そして、地域サーバスコア算出部127は、地域サーバスコア算出部127は、添付画像の加工の度合と、メタデータの改ざんの割合とについて、それぞれ、「0%」、「0%」を取得したものとする。
また、例えば、図10の「ID=011」について、ユーザ関連情報は、「User01」と「○○県××市」である。従って、地域サーバスコア算出部127は、ユーザ関連情報の数「2」を取得する。また、同様に、画像が対応付いている。従って、地域サーバスコア算出部127は、添付画像の有無「1」を取得する。また、同様に、地域サーバスコア算出部127は、添付画像について、加工の度合、およびメタデータの改ざんの割合を判断する。そして、地域サーバスコア算出部127は、地域サーバスコア算出部127は、添付画像の加工の度合と、メタデータの改ざんの割合とについて、それぞれ、「10%」、「20%」を取得したものとする。
上記の様にして、図10の各災害関連情報に対して取得した判断結果情報は、例えば、図18である。図18において、「ユーザ情報数」は、ユーザ関連情報の数である。また、「画像有無」は、添付画像の有無である。また、「画像加工度」は、添付画像の加工の度合である。また、「改ざん率」は、メタデータの改ざんの割合である。なお、図18においては、図10において示した情報のうちの一部を省略している。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図18の各災害関連情報について、上記の算出式を用いて第三のスコアを算出する。例えば、図18の「ID=058」について、地域サーバスコア算出部127は、「CLIP((2/4)×100+1×20−0−0),100,0)」を計算し、第三のスコア「70」を算出する。また、例えば、図18の「ID=011」について、地域サーバスコア算出部127は、「CLIP((2/4)×100+1×20−10−20),100,0)」を計算し、第三のスコア「30」を算出する。
上記の様にして、図18の各災害関連情報に対して算出した第三のスコアは、例えば、図19である。
次に、地域サーバスコア算出部127は、算出した第三のスコアに対して、送信日時からの経過時間に応じた係数を乗じて、当該第三のスコアを補正する。当該係数は、例えば、送信日時からの経過日数の逆数であるものとする。また、現在の日付は、「2013/02/17」であるものとする。
例えば、図19の「ID=058」について、送信日時は「2013/02/15 12:45:35」である。この場合、経過日数は、「2」である。従って、地域サーバスコア算出部127は、算出済みの第三のスコア「70」に係数「1/2」を乗じて、補正後の第三のスコア「35」を算出する。
また、例えば、図19の「ID=011」について、送信日時は「2013/01/28 10:33:24」である。この場合、経過日数は、「20」である。従って、地域サーバスコア算出部127は、算出済みの第三のスコア「30」に係数「1/20」を乗じて、補正後の第三のスコア「2」を算出する。
上記の様にして、図19の各第三のスコアを用いて算出した補正後の第三のスコアは、例えば、図20である。
(例1−7)
本例において、第四のスコアを算出する例について説明する。なお、本例において、地域サーバスコア算出部127は、第一のスコア、第二のスコア、第三のスコアの平均を、第四のスコアとして算出するものとする。また、地域サーバ格納部121には、図10に示す災害関連情報が格納されているものとする。また、第四のスコアの算出を開始するタイミングは、例1−4と同様であるものとする。
まず、地域サーバスコア算出部127は、図10の災害関連情報について、送信日時が新しいものから順に、第一のスコア、第二のスコア、第三のスコアを算出する。当該算出された3種類のスコアは、例えば、それぞれ、図14、図17、図20である。
次に、地域サーバスコア算出部127は、図10の各災害関連情報について、図14、図17、図20の3種類のスコアを用いて第四のスコアを算出する。例えば、図10の「ID=058」について、地域サーバスコア算出部127は、「(50+80+35)/3」を計算し、第四のスコア「55」を算出する。また、例えば、図10の「ID=011」について、地域サーバスコア算出部127は、「(10+0+2)/3」を計算し、第四のスコア「4」を算出する。
上記の様にして、図10の各災害関連情報に対して算出した第四のスコアは、例えば、図21である。図21において、各災害関連情報には、第一のスコア、第二のスコア、第三のスコア、第四のスコアが対応付いている。
(例1−8)
本例において、地域サーバ格納部121から、災害関連情報を削除する例について説明する。なお、本例において、地域サーバ格納部121には、図21に示す災害関連情報が格納されているものとする。また、地域サーバ削除部128は、第四のスコアを用いて、削除するか否かを判断するものとする。また、不削除条件は、「スコア≧50」であるものとする。
地域サーバスコア算出部127は、図21の災害関連情報について、送信日時が新しいものから順に、スコアが不削除条件を満たすか否かを判断し、満たさない場合に、当該災害関連情報を削除する。
例えば、図21の「ID=058」について、地域サーバスコア算出部127は、第四のスコア「55」が不削除条件を満たすか否かを判断する。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該スコアは不削除条件を満たすと判断し、当該災害関連情報を削除しない。
次に、図21の「ID=057」について、地域サーバスコア算出部127は、第四のスコア「20」が不削除条件を満たすか否かを判断する。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該スコアは不削除条件を満たさないと判断し、当該災害関連情報を削除する。
次に、図21の「ID=056」について、地域サーバスコア算出部127は、第四のスコア「7」が不削除条件を満たすか否かを判断する。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該スコアは不削除条件を満たさないと判断し、当該災害関連情報を削除する。
次に、図21の「ID=055」について、地域サーバスコア算出部127は、第四のスコア「7」が不削除条件を満たすか否かを判断する。そして、地域サーバスコア算出部127は、当該スコアは不削除条件を満たさないと判断し、当該災害関連情報を削除する。
上記の様にして、図21の災害関連情報から、不削除条件を満たさない災害関連情報を削除した結果は、例えば、図22である。
(例2:復旧時)
本例において、インフラ回線の復旧後において、基幹サーバが、各地域に設置された地域サーバから災害関連情報を受信したり、基幹サーバに保存されている災害関連情報を、ユーザが閲覧したりする例について説明する。
まず、地域サーバAの地域サーバ格納部121には、図21の災害関連情報が格納されているものとする。また、地域サーバ通信可否判断部124は、定期的に、基幹サーバとの通信が可能であるか否かを判断しているものとする。
次に、地域サーバ通信可否判断部124が、基幹サーバとの通信が可能であると判断したとする。すると、地域サーバ取得部125は、図21の災害関連情報を取得する。そして、地域サーバ送信部126は、当該取得した図21の災害関連情報を、基幹サーバに送信する。
次に、基幹サーバの基幹サーバ受信部132は、図21の災害関連情報を受信する。そして、基幹サーバ蓄積部133は、当該受信した図21の災害関連情報を、基幹サーバ格納部131に蓄積する。
上記の様にして、2以上の地域サーバから送信された災害関連情報が蓄積された結果、基幹サーバ格納部131には、例えば、図23に示す災害関連情報が格納される。図23において、災害関連情報に対応付いている情報は、図10と同様であるので、説明を省略する。
なお、端末装置11が、基幹サーバ装置13から災害関連情報を受信し、出力する例や、基幹サーバ格納部131に格納されている災害関連情報に対してスコアを算出する例、基幹サーバ格納部131に格納されている災害関連情報を削除する例などは、例1と同様であるので、説明を省略する。
以上、本実施の形態による災害時情報システム1によれば、ユーザから送信された災害に関する情報のうち、信頼性の高い情報のみをユーザに提供することができる。
また、本実施の形態による災害時情報システム1によれば、2種類以上のスコアを用いて、より精度の高いスコアを算出することができる。
なお、本実施の形態において、第二のスコアの算出処理は、図24に示すフローチャートであってもよい。
(ステップS2401)地域サーバスコア算出部127は、地域サーバ格納部121に格納されている2以上の災害関連情報を用いて、1以上の類似グループを作成する。類似グループとは、互いに類似する1以上の災害関連情報の集合である。また、ここで、地域サーバスコア算出部127は、m個の類似グループを作成したものとする。また、当該m個の各類似グループは、1番目の類似グループ、2番目の類似グループ、3番目の類似グループ、・・・と順に、n[1]個、n[2]個、n[3]個、・・・の災害関連情報を有しているものとする。
(ステップS2402)地域サーバスコア算出部127は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS2403)地域サーバスコア算出部127は、類似グループ[i]が有するn[i]個の災害関連情報を用いて、類似グループ[i]の中心を算出する。
(ステップS2404)地域サーバスコア算出部127は、類似グループ[i]が有するn[i]個の各災害関連情報と、ステップS2403で算出した中心との差分を算出する。
(ステップS2405)地域サーバスコア算出部127は、カウンタjに1をセットする。
(ステップS2406)地域サーバスコア算出部127は、ステップS2404で算出した類似グループ[i]が有するj番目の災害関連情報である災害関連情報[i][j]についての差分[j]が、ステップS2404で算出したn個の差分の中で最小であるか否かを判断する。最小である場合は、ステップS2407に進み、そうでない場合は、ステップS2409に進む。
(ステップS2407)地域サーバスコア算出部127は、予め保持している第二のスコアを算出するための算出式が有する変数に、n[i]を代入する。
(ステップS2408)地域サーバスコア算出部127は、ステップS2407でn[i]を代入した算出式を用いて、災害関連情報[i][j]に対する第二のスコア[i][j]を算出する。
(ステップS2409)地域サーバスコア算出部127は、第二のスコア[i][j]に0をセットする。
(ステップS2410)地域サーバスコア算出部127は、jがn[i]であるか否かを判断する。n[i]である場合は、ステップS2412に進み、そうでない場合は、ステップS2411に進む。
(ステップS2411)地域サーバスコア算出部127は、jを1インクリメントする。そして、ステップS2406に戻る。
(ステップS2412)地域サーバスコア算出部127は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS2413に進む。
(ステップS2413)地域サーバスコア算出部127は、iを1インクリメントする。そして、ステップS2403に戻る。
なお、図24のフローチャートのステップS2401において、類似グループの作成の方法や手順などは、問わない。類似グループの作成は、例えば、x−means法や、k−means法などのいわゆるクラスタリングの手法などを用いて行う。
また、図24のフローチャートのステップS2403において、類似グループ[i]の中心とは、例えば、類似グループ[i]が有するn[i]個の災害関連情報の平均であってもよい。また、類似グループ[i]の中心は、例えば、類似グループ[i]が有するn[i]個の災害関連情報のうち、他のn[i]−1個の災害関連情報との類似度の合計が最大である一の災害関連情報であってもよい。「類似度の合計が最大である」とは、例えば、「距離の合計が最小である」ことであってもよい。
また、図24のフローチャートのステップS2404において、差分は、例えば、類似度であってもよい。この場合、図24のフローチャートのステップS2406において、地域サーバスコア算出部127は、類似度が最大であるか否かを判断する。そして、最大である場合は、ステップS2407に進み、そうでない場合は、ステップS2409に進む。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態における災害時情報システムは、例えば、スタンドアロンの装置であってもよいし、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態における災害時情報システムを構成する端末装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、地域サーバ装置との通信が可能であるか否かを判断する端末通信可否判断部と、災害関連情報と、災害関連情報を要求する指示である災害関連情報要求指示とを受け付ける端末受付部と、前記端末通信可否判断部が通信可能であると判断した場合において、前記端末受付部が災害関連情報を受け付けた場合は、当該災害関連情報を、地域サーバ装置に送信し、前記端末受付部が災害関連情報要求指示を受け付けた場合は、当該災害関連情報要求指示を、地域サーバ装置に送信する端末送信部と、前記災害関連情報要求指示の送信に応じて、1以上の災害関連情報を、地域サーバ装置から受信する端末受信部と、前記端末受信部が受信した1以上の災害関連情報を出力する端末出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態における災害時情報システムを構成する地域サーバ装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、災害の発生に伴う状況を示す情報である1以上の災害関連情報が格納される地域サーバ格納部にアクセス可能なコンピュータを、災害関連情報と、災害関連情報を要求する指示である災害関連情報要求指示とを、2以上の端末装置から受信する地域サーバ受信部と、前記地域サーバ受信部が災害関連情報を受信した場合に、当該災害関連情報を、前記地域サーバ格納部に蓄積する地域サーバ蓄積部と、前記地域サーバ受信部が災害関連情報要求指示を受信した場合に、当該災害関連情報要求指示に対応する1以上の災害関連情報を、前記地域サーバ格納部から取得する地域サーバ取得部と、前記地域サーバ取得部が取得した1以上の災害関連情報を、前記災害関連情報要求指示を送信した端末装置に送信する地域サーバ送信部と、前記地域サーバ格納部に2以上の災害関連情報が格納されている場合に、当該2以上の災害関連情報を用いて、当該2以上の各災害関連情報の信頼性を示すスコアを算出する地域サーバスコア算出部と、前記地域サーバスコア算出部が算出したスコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報を、前記地域サーバ格納部から削除する地域サーバ削除部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態における災害時情報システムを構成する基幹サーバ装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、災害の発生に伴う状況を示す情報である1以上の災害関連情報が格納される基幹サーバ格納部にアクセス可能なコンピュータを、災害関連情報を、2以上の地域サーバ装置から受信し、災害関連情報要求指示を、1以上の端末装置から受信する基幹サーバ受信部と、前記基幹サーバ受信部が災害関連情報を受信した場合に、当該災害関連情報を、前記基幹サーバ格納部に蓄積する基幹サーバ蓄積部と、前記基幹サーバ受信部が災害関連情報要求指示を受信した場合に、当該災害関連情報要求指示に対応する1以上の災害関連情報を、前記基幹サーバ格納部から取得する基幹サーバ取得部と、前記基幹サーバ取得部が取得した1以上の災害関連情報を、前記災害関連情報要求指示を送信した端末装置に送信する基幹サーバ送信部と、前記基幹サーバ格納部に格納されている1以上の災害関連情報を用いて、当該1以上の各災害関連情報の信頼性を示すスコアを算出する基幹サーバスコア算出部と、前記基幹サーバスコア算出部が算出したスコアが予め決められた条件を満たすほど高い災害関連情報以外の災害関連情報を、前記基幹サーバ格納部から削除する基幹サーバ削除部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図25は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の災害時情報システム等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図25において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図26は、コンピュータシステム9のブロック図である。図26において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、MPU9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9014と、MPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、MPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の災害時情報システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の災害時情報システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。