JP2014169976A - 温度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短時間で正確に温度を検出することのできる温度検出装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の温度検出装置は,温度検出部を,その検出面と被検出面とが非密着状態のときには,検出面を被検出面に対して傾斜させて保持するとともに,密着状態のときには,傾斜の角度の分たわむことにより検出面を被検出面に密着させつつ,温度検出部を被検出面に向けて押圧する力を発生させる弾性部を有する。そして,非密着状態から密着状態までの,検出面の中央の,被検出面上における被検出面に対して移動する距離は,その移動方向における密着状態の検出面の長さよりも長くされている。
【選択図】図4

Description

本発明は,温度検出装置に関する。さらに詳細には,電池の温度を検出する温度検出装置に関する。
リチウムイオン二次電池などの電池の製造工程では,組み立ての完了した電池の品質や性能などの評価が行われる。そのような評価工程においては,例えば,電池の端子間電圧を検出することにより,内部抵抗の測定が行われる。しかし,電池の端子間電圧と内部抵抗との関係は,電池の温度によって変動する。よって,電池についての適切な評価を行うためには,その電池温度を正確に測定しつつ評価を行うことが重要である。
例えば,特許文献1には,電池の温度の測定箇所に向かって突出したサーミスタと導電性の端子とを有するセンサ部を備える電池温度測定装置が開示されている。特許文献1の電池温度測定装置では,センサ部を電池の温度の測定箇所に垂直にセンサ部を動作させることにより,電池にサーミスタと導電性の端子とを接触させている。また,サーミスタと導電性の端子との電池への接触側とは反対側の端は,導線を介して,温度を計測する回路を有する温度計測部へと接続されている。これにより,特許文献1の電池温度測定装置は,電池のケースを測定回路の一部として,電池の温度を測定するものである。そして,電池のケースを測定回路の一部とすることにより,サーミスタや導電性の端子の熱容量を小さくすることができ,電池の温度の測定精度を向上させることができるとされている。
WO2011/135702
しかしながら,上記の従来技術においては,サーミスタなどの測定子を,電池の温度の測定箇所に直接,接触させている。このため,電池の測定箇所の温度は,測定前である測定子の接触時に,測定子に熱が奪われることによって低下する。よって,測定子を接触させてすぐには,正確な電池温度を得ることができない。測定子によって熱が奪われることにより温度の低下した電池の箇所について,温度を測定することとなってしまうからである。
また,正確な電池温度を得るためには,測定子を電池の測定箇所に接触させてから,その測定箇所の温度が周囲より熱伝達を受けて安定するまで待たなければならない。すなわち,電池の温度測定に時間を要することにより,電池の生産性を低下させてしまうという問題があった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点の解決を目的としてなされたものである。すなわちその課題とするところは,短時間で正確に温度を検出することのできる温度検出装置を提供することである。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の温度検出装置は,温度検出の対象物の被検出面に検出面を密着させつつその温度を検出する温度検出部と,温度検出部と対象物との少なくとも一方を,他方に向かって接近,離間する方向に移動させることにより,検出面と被検出面とを,検出面と被検出面とが密着している密着状態,または検出面と被検出面とが密着していない非密着状態とする可動部とを有する温度検出装置であって,温度検出部を,非密着状態のときには,検出面を被検出面に対して傾斜させて保持するとともに,密着状態のときには,傾斜の角度の分たわむことにより検出面を被検出面に密着させつつ,温度検出部を被検出面に向けて押圧する力を発生させる弾性部を有し,温度検出部は,温度に応じた出力信号を発生する温度センサを有し,非密着状態から密着状態まで可動部を移動させたときの,検出面の中央の,被検出面上における被検出面に対して移動する距離が,その移動方向における密着状態の検出面の長さよりも長いことを特徴とする温度検出装置である。
本発明の温度検出装置では,非密着状態から密着状態となるまでの間の温度検出部の最初の被検出面への接触箇所は,密着状態において検出面が密着する被検出面の箇所とは異なる箇所である。すなわち,温度が検出される被検出面の検出面の密着箇所は,温度検出部の最初の接触により温度の低下した被検出面の箇所とは異なる箇所である。また,集熱部材は,温度検出部が被検出面に最初に接触した箇所から密着箇所まで被検出面上を移動する間,被検出面からの熱伝導によりある程度,被検出面の温度と近い温度となっている。これにより,本発明の温度検出装置は,被検出面の検出箇所の温度を低下させずに,温度検出を行うことができる。よって,正確な温度の検出を短時間で行うことができる。
また,上記に記載の温度検出装置において,温度検出部は,温度センサに接触する接触面と,温度センサに接触しない集熱面とを有する集熱部材と,温度センサと集熱部材とを,少なくとも集熱面を露出させた状態で覆う断熱部材とを有し,集熱面が,検出面であってもよい。
また,温度検出の対象物を電池とし,電池のケースの外形を被検出面として電池の温度の検出を行う上記に記載の温度検出装置において,弾性部と共通する固定部材に固定されているとともに,電池のケースの外部に露出した正負の端子にそれぞれ接触して電池に電流を流す正負のプローブを有し,正負のプローブはいずれも,非密着状態では,電池の正負の端子と接触していない離間状態であり,密着状態では,電池の正負の端子と接触する接触状態であることが好ましい。正負のプローブの電池の正負の端子への接触に合わせて,温度検出部の検出面を,非密着状態から,温度検出を行うことのできる密着状態とすることができるからである。
本発明によれば,短時間で正確に温度を検出することのできる温度検出装置が提供されている。
本形態に係る二次電池の概略構成を示す図である。 本形態に係る温度検出装置の概略構成を示す図である。 本形態に係る温度検出装置の断面図(図2のA−A断面図)である。 本形態に係る温度測定部の動作を説明するための図である。 本形態に係る温度検出装置による検出温度と,従来例の温度検出装置による検出温度とを示す図である。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,リチウムイオン二次電池の温度を検出する温度検出装置に本発明を適用したものである。
まず,本実施の形態に係る二次電池100(図1参照)について説明する。二次電池100は,図1に示すように,電池ケース110の内部に,電極体120を収容してなるリチウムイオン二次電池である。また,電池ケース110の内部には,有機溶剤にリチウム塩を溶解させてなる電解液190が注入されている。本形態の電池ケース110は,ケース本体111と封口板112とを備える,外形が角型のものである。
また,図1に示す電極体120は,いずれも帯状の正極板,負極板,セパレータを重ね合わせつつ,扁平形状に捲回した扁平型の電極体である。セパレータは,リチウムイオンを透過させることができる多孔質部材である。セパレータとしては,ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE)などからなる多孔質フィルムを単体で,または,これらをその厚さ方向に複数積層させた複合材料を用いることができる。
また,正極板および負極板はいずれも,集電箔の表面の一部に,電極活物質を含むペーストを塗布後,これを乾燥させることにより,電極合材層を形成してなるものである。正極板の集電箔としては,アルミニウム箔を用いることができる。また,正極活物質としては,ニッケル酸リチウム(LiNiO)やコバルト酸リチウム(LiCoO),三元系のLiNi1/3Co1/3Mn1/3などが例示される。負極板の集電箔としては,銅箔を用いることができる。また,負極活物質としては,黒鉛などの炭素系材料を用いることができる。さらに,正負の電極合材層には適宜,導電助材や結着剤などが含まれていてもよい。
そして,電極体120は,図1に示すように,蓄電部121,正極端部122,負極端部123を有している。正極端部122は,電極体120の図1中の左端部分である。負極端部123は,電極体120の図1中の右端部分である。蓄電部121は,正極端部122と負極端部123とで挟まれた,電極体120の図1中の中央部分である。
正極端部122は,正極板のみで構成されている部分である。また,正極板の正極端部122の部分においては,正極合材層が形成されておらず,アルミニウム箔が露出している。負極端部123は,負極板のみで構成されている部分である。また,負極板の負極端部123の部分においては,負極合材層が形成されておらず,負極集電箔が露出している。
蓄電部121は,正極板,負極板,セパレータにより構成されている部分である。そして,正極板の蓄電部121の部分においては,正極合材層が形成されている。また,負極板の蓄電部121の部分においては,負極合材層が形成されている。このため,蓄電部121は,充放電に寄与することができる部分である。
また,二次電池100においては,図1に示すように,正極端部122には,正極集電部材130が接続されている。負極端部123には,負極集電部材140が接続されている。正極集電部材130および負極集電部材140はそれぞれ,図1において上部に接続部131,141を有している。
正極集電部材130の接続部131は,電池ケース110の内部より封口板112を貫通しつつ,電池ケース110の外部に設けられた正極連結部材150と接続されている。また,正極連結部材150は,台座113に設けられた正極端子170と接続されている。正極集電部材130,正極連結部材150,正極端子170はいずれも,金属製の部材である。つまり,正極連結部材150は,正極集電部材130を介して,正極端部122と導通している。さらに,正極端子170についても,正極端部122と導通している。
負極集電部材140の接続部141は,電池ケース110の内部より封口板112を貫通しつつ,電池ケース110の外部に設けられた負極連結部材160と接続されている。また,負極連結部材160は,台座113に設けられた負極端子180と接続されている。負極集電部材140,負極連結部材160,負極端子180はいずれも,金属製の部材である。つまり,負極連結部材160は,負極集電部材140を介して,負極端部123と導通している。さらに,負極端子180についても,負極端部123と導通している。
なお,正極集電部材130,正極連結部材150,正極端子170および負極集電部材140,負極連結部材160,負極端子180はいずれも,台座113およびシール部材114を介して,封口板112に固定されている。台座113およびシール部材114は,電解液190に耐性のある絶縁性の部材である。
そして,上記のように構成された二次電池100は,正極端子170および負極端子180を介し,電極体120の蓄電部121において,充電および放電を行うものである。なお,正極連結部材150および負極連結部材160についても,電極体120と導通されている。よって,本形態の二次電池100は,後に詳述するように,正極連結部材150および負極連結部材160のそれぞれの上面151,161にプローブを接触させつつ,充放電させることも可能である。
このような二次電池100の製造工程は大きく,以下の3つの工程に分けられる。
1.組付け工程
2.仕上げ工程
3.検査工程
「1.組付け工程」は,上記の二次電池100を構成するための工程である。よって,製造した正負の電極板をセパレータとともに捲回して電極体120となし,この電極体120に正極集電部材130や負極集電部材140などを接続して電解液190とともに電池ケース110に収納することで二次電池100の組付けを行う。
「2.仕上げ工程」は,組付け工程後の二次電池100の充放電反応を活性化させ,良好な電池性能を安定して発揮できる状態にするための工程である。具体的には,二次電池100の最初の充放電を行うコンディショニングや,二次電池100を所定の環境温度で放置するエージング処理などを行う。そのため,二次電池100には,残電池容量を満充電状態の電池容量に対する比で表したSOC(State Of Charge)を調整するための充放電が行われる。
次に,「3.検査工程」では,二次電池100の満充電容量や内部抵抗の測定などが行われる。二次電池100の実際の使用時において,測定した満充電容量や内部抵抗などを基に,その電池性能を最大限,発揮させるための制御を行うためである。また,これらを測定することにより,測定値が異常な不良の二次電池100を確実に,製造工程の段階で排除するためである。
ここで,二次電池100のSOCや内部抵抗などの値は,例えば,二次電池100の電圧値を基に算出される。すなわち,二次電池100を充電あるいは放電させつつその電池電圧を検出し,検出した電圧値を用いた演算により算出される。そして,二次電池100の電池電圧と,SOCや内部抵抗などの値との関係は,二次電池100の温度が異なることにより,異なるものである。このため,例えば,検出される電池電圧が同じであっても,電池温度により,実際の二次電池100の内部抵抗の値は異なることがある。さらには,二次電池100の温度は,二次電池100を充電あるいは放電させることにより変動する。
よって,例えば,二次電池100の適切な内部抵抗値を得るためには,二次電池100の正確な温度を検出しつつ充電あるいは放電を行い,その検出温度により,電池電圧から算出する内部抵抗値の補正を行う必要がある。また,二次電池100の温度の検出は,応答性が高いものであることが好ましい。温度の検出に長い時間を要する場合には,二次電池100の製造に係るサイクルタイムが長くなるからである。すなわち,二次電池100の生産性を低下させてしまうこととなるからである。
図2に,本形態に係る温度検出装置1を示す。図2には,温度検出装置1と,温度検出装置1により温度の検出を行う二次電池100とを示している。また図3には,図2に示すA−A断面図を示している。
そして,図2に示すように,温度検出装置1は,二次電池100の充電を行うための充電部10と,充電部10により充電中の二次電池100の温度を検出するための温度測定部30とを有している。充電部10は,図2に示すように,可動ベース11と,プローブ20,21とを有している。可動ベース11は,図2中上下方向に動作することができるものである。なお,本形態においては,二次電池100は温度検出装置1に対して動作しない固定状態とされている。
プローブ20,21はいずれも,可動ベース11にバネなどによって可動に固定されている。プローブ20,21はいずれも,二次電池100の充電を行うためのものである。また,図2に示すように,プローブ20は正極連結部材150の上部に位置している。プローブ21は負極連結部材160の上部に位置している。また,図3には,プローブ20,21の位置をそれぞれ,2点鎖線により示している。
また,図2に示すように,プローブ20の下面を先端22,プローブ21の下面を先端23とする。プローブ20の先端22とは反対側の端には,導線24が接続されている。プローブ21の先端23とは反対側の端には,導線25が接続されている。プローブ20,21はそれぞれ,導線24,25を介して,二次電池100を充電する電流を流すための電源装置に接続されている。
図2には,可動ベース11を,その動作範囲の上昇端の位置について示している。なお,可動ベース11が上昇端の位置にある図2は,充電部10が二次電池100の充電を行っていない上昇位置である。可動ベース11は,二次電池100の充電を行う前には,上昇位置よりも図2にS1で示す分だけ下側の下降位置まで移動する。
そして,図2よりS1だけ下降した位置において,プローブ20の先端22は,二次電池100の正極連結部材150の上面151に接触する。また,プローブ21の先端23は,負極連結部材160の上面161に接触する。そして,温度検出装置1は,下降位置において,プローブ20,21を介して二次電池100の充電を行う。また,その充電の際には,二次電池100の温度は上昇することとなる。
温度測定部30は,ブラケット31,ホルダ32,板バネ40,温度検出ヘッド50を有している。なお,図2において,温度検出ヘッド50については断面により示している。ブラケット31は,充電部10の可動ベース11に固定されている。ホルダ32は,板バネ40をブラケット31に固定するためのものである。板バネ40は,板状の弾性体よりなるものである。
温度検出ヘッド50は,板バネ40のホルダ32に固定されている側とは反対の自由端側に設けられている。また,温度検出ヘッド50は,その検出面61を板バネ40と平行にして取り付けられている。そして,温度測定部30は全体として,充電部10の可動ベース11とともに,図2中上下方向に移動する。
温度検出ヘッド50は,集熱板60,温度センサ70,断熱部材80により構成されている。温度センサ70としては,熱容量が小さいものが好ましく,本形態においてはサーミスタを用いている。温度センサ70には,その他にも熱電対などを用いることができる。集熱板60は,熱伝導性の高い材質のものであることが好ましい。集熱板60に用いることのできる材質として,銀や銅などが例示される。また,断熱部材80としては,断熱性の高い材質のものが好ましく,発泡樹脂や繊維素材などが例示される。
温度検出ヘッド50において,集熱板60および温度センサ70の周囲は,断熱部材80により覆われている。なお,集熱板60の図2の下面ついては,断熱部材80に覆われておらず,露出している。その集熱板60の露出面が検出面61である。また,図2には,検出面61の中心をXとして示している。
集熱板60の検出面61と反対の上面側には,温度センサ70が接触している。その集熱板60の温度センサ70に接触している側の面の大きさは,少なくとも温度センサ70以上とされている。なお,本形態では,温度センサ70として,図2にL1で示す直径が0.8±0.3mmのサーミスタを用いている。このため,集熱板60の直径L2を,温度センサ70がその公差範囲内において最大であるときの直径L1と同じ,1.2mmとしている。
さらに,温度検出ヘッド50は,その検出面61が二次電池100の電池ケース110の図2における上面である被検出面115に対し,角度θの分だけ傾いた状態で固定されている。本形態においては,角度θを20°としている。そして,温度検出ヘッド50は,その検出面61を,被検出面115に接触させつつ,二次電池100の温度を検出するためのものである。
図4は,温度測定部30による二次電池100の温度の検出の際の動作を説明するための図である。図4には,温度測定部30について,上昇位置にあるときを二点鎖線で,上昇位置よりもS1だけ下降した下降位置を実線で示している。また,上昇位置と下降位置との間の接触位置を,二点鎖線により示している。接触位置は,温度測定部30が上昇位置から下降位置へと移動するまでの間に,温度検出ヘッド50が二次電池100の被検出面115に接触したときの位置である。
つまり,図4に示すように,温度測定部30の温度検出ヘッド50は,上昇位置から図4中下向きにS2だけ移動した接触位置において,二次電池100の被検出面115に接触する。接触位置における温度検出ヘッド50の検出面61はまだ,二次電池100の被検出面115に対して,角度θだけ傾いている。
しかし,図4に示すように,温度測定部30の検出面61は,接触位置からさらにS3だけ移動した下降位置においては,板バネ40が変形してたわむことにより,二次電池100の被検出面115に対して平行になっている。すなわち,下降位置において,板バネ40の温度検出ヘッド50の取付面の中心におけるたわみ角は,θとなるようにされている。そのため,本形態では,図4に示す接触位置から下降位置までのS3を4.3mmとしている。
さらに,温度検出ヘッド50の検出面61は,板バネ40の弾性力により,二次電池100の被検出面115に平行の状態で,被検出面115に押し付けられている。これにより,検出面61は,被検出面115に密着している。そして,温度測定部30は,図4に示す下降位置において,充電部10により充電中の二次電池100の温度の検出を行うものである。
そして,下降位置においては,二次電池100の被検出面115から,被検出面115に検出面61が密着している集熱板60に熱が伝わる。つまり,集熱板60は,二次電池100からの伝熱により,二次電池100の温度と同じ温度となる。よって,集熱板60の検出面61とは反対側の面に接触している温度センサ70により,二次電池100の温度が検出される。
また,図4に示すように,検出面61の中心Xは,温度測定部30が接触位置から下降位置まで下向きに移動することにより,二次電池100の被検出面115に沿って図中左向きに長さL3だけ移動している。そして,本形態では,検出面61の中心Xの移動する距離L3は,集熱板60の直径L2よりも長くされている。すなわち,検出面61の中心Xの被検出面115上における移動距離L3は,その移動方向における密着状態の検出面61の長さL2よりも長くされている。具体的には,本形態では,中心Xの移動距離L3を,L2よりも長い1.5mmとしている。
また,図3にハッチングにより示すYは,下降位置における検出面61である。つまり,検出面61の,二次電池100の被検出面115に密着しているときの位置を示したものである。なお,図3に示すように,本形態では,検出面61の密着箇所は,二次電池100の被検出面115の中央付近としている。そして,図3および図4からわかるように,検出面61が下降位置において密着する被検出面115の箇所は,上昇位置から下降位置までの間において,温度検出ヘッド50が最初に接触する被検出面115の箇所とは異なる箇所となるようにされている。この効果について,図5により説明する。
図5に,本形態の温度検出装置1による検出温度と,従来例の温度検出装置による検出温度との比較を示す。図5では,横軸に時間を,縦軸に温度を示している。また,従来例の温度検出装置は,本形態の温度測定部30に換えて,従来より一般的な温度検出に用いられているシース型の接触式の温度センサを可動ベース11に取付けたものである。従来例の温度検出装置において,温度センサは,その接触により温度検出を行う検出面を,二次電池100の被検出面115に向けた状態で取り付けられている。また,従来例の温度検出装置の温度センサは,下降位置において,検出面が二次電池100の被検出面115に接触するように取り付けられている。つまり,従来例における温度センサは,上昇位置においては,検出面が二次電池100の被検出面115よりS1だけ離れた位置となるように取り付けられている。
図5には,環境温度をTa,二次電池100の温度をTbとして,いずれも破線により示している。さらに,本形態の温度検出装置1により検出された温度をT1,従来例の温度検出装置により検出された温度をT2としてそれぞれ,実線により示している。また図5には,本形態の温度検出装置1および従来例の温度検出装置がそれぞれ下降位置まで移動したときの時刻を,一点鎖線により示している。
そして,図5に示すように,T1およびT2はいずれも,下降位置に到達するまでは,環境温度と同じ温度である。本形態の温度検出装置1においては,温度検出ヘッド50の検出面61が,二次電池100の被検出面115に密着していないからである。また,従来例の温度検出装置においては,温度センサの検出面が,二次電池100の被検出面115に接触していないからである。
そして,従来例の温度検出装置による検出温度T2は,温度センサの検出面が二次電池100の被検出面115に接触した下降位置に到達してから,時間の経過とともに徐々に上昇している。しかし,T2は,下降位置に到達してから30秒経過したときにおいても二次電池100の温度Tbよりも低く,従来例の温度検出装置によってはこれを適切に検出できていないことがわかる。
これは,従来例では,温度センサの検出面が接触した二次電池100の箇所の温度が,接触した温度センサに熱を奪われることにより,低下してしまったためである。そして,温度センサにより熱が奪われて一旦温度が低下した二次電池100の箇所はその後,周囲からの熱伝導により,温度Tbまで上昇するのに長い時間がかかる。よって,従来例の検出温度T2は,下降位置に到達後30秒経過したときにも,実際の二次電池100の温度Tbよりも低い値のままとなっているのである。
一方,本形態の温度検出装置1による検出温度T1については,下降位置に到達後,数秒で電池温度Tb付近にまで急上昇している。そして,本形態の温度検出装置1は,検出位置に到達してから10秒経過後には,二次電池100の温度Tbを適切に検出していることがわかる。
これは,本形態の温度検出装置1では,検出面61の二次電池100の被検出面115への密着箇所が,接触位置において温度検出ヘッド50が最初に被検出面115に接触した箇所とは異なる箇所となるようにされているからである。すなわち,温度検出ヘッド50が接触位置において接触する二次電池100の箇所の温度は,その接触した温度検出ヘッド50に熱を奪われることにより,低下する。しかし,温度検出装置1が温度検出を行う下降位置における検出面61の二次電池100への密着箇所は,温度検出ヘッド50の接触した二次電池100の箇所とは異なる。つまり,二次電池100の被検出面115のうち,温度検出ヘッド50の接触により温度が低下した箇所とは異なる箇所の温度を検出することができるのである。
また,集熱板60の検出面61は,接触位置から下降位置にかけて,二次電池100の被検出面115に沿ってL3だけ移動する。この移動の間,集熱板60の温度は,二次電池100の被検出面115からの伝熱によりある程度,二次電池100の温度に近い温度となる。このため,集熱板60は,検出面61の二次電池100への密着箇所の温度をほとんど低下させずに,検出面61を二次電池100に密着させることができる。これにより,本形態の温度検出装置1は,二次電池100の検出面61の密着箇所の温度を低下させずに,その密着箇所の温度検出を行うことができる。よって,短時間で,二次電池100の正確な温度を検出することができる。
以上詳細に説明したように,本形態の温度検出装置1は,充電部10と温度測定部30とを有している。温度測定部30の温度検出ヘッド50は,集熱板60,温度センサ70,断熱部材80により構成されている。また,温度検出ヘッド50の検出面61は,集熱板60の断熱部材80からの露出面である。そして,温度測定部30は,温度検出ヘッド50の検出面61を二次電池100の被検出面115に密着させつつ,二次電池100の温度を検出する。また,温度検出装置1が接触位置から下降位置まで移動したときの,温度検出ヘッド50の検出面61の中心Xの,二次電池100の被検出面115に沿って移動する距離L3は,集熱板60の検出面61の直径L2以上の長さである。これにより,温度検出装置1は,充電部10により二次電池100を充電させつつ,その間,温度測定部30により二次電池100の正確な温度の応答性の高い検出を行うことができる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲で種々の改良,変形が可能である。例えば,上記の本形態においては,温度測定部30を有する温度検出装置1が,S1だけ移動する構成について説明している。しかし,温度検出装置1を固定とし,二次電池100をS1だけ移動させる構成としてもよい。
また例えば,本形態においては,集熱板60および温度センサ70をいずれも,円柱形状のものとして説明した。しかし,集熱板60や温度センサ70は,例えば,楕円柱形状や直方体形状のものであってもよい。また,温度検出装置1は,二次電池100の充電を行う充電部10を有するものに限られるものではなく,例えば,二次電池100の放電を行う放電部を有していてもよい。また例えば,プローブ20,21は,電圧計に接続されていてもよい。
1 温度検出装置
11 可動ベース
30 温度測定部
40 板バネ
50 温度検出ヘッド
60 集熱板
61 検出面
70 温度センサ
80 断熱部材
100 二次電池
110 電池ケース
115 被検出面

Claims (3)

  1. 温度検出の対象物の被検出面に検出面を密着させつつその温度を検出する温度検出部と,
    前記温度検出部と対象物との少なくとも一方を,他方に向かって接近,離間する方向に移動させることにより,前記検出面と被検出面とを,前記検出面と被検出面とが密着している密着状態,または前記検出面と被検出面とが密着していない非密着状態とする可動部とを有する温度検出装置において,
    前記温度検出部を,前記非密着状態のときには,前記検出面を被検出面に対して傾斜させて保持するとともに,前記密着状態のときには,前記傾斜の角度の分たわむことにより前記検出面を被検出面に密着させつつ,前記温度検出部を被検出面に向けて押圧する力を発生させる弾性部を有し,
    前記温度検出部は,
    温度に応じた出力信号を発生する温度センサを有し,
    前記非密着状態から前記密着状態まで前記可動部を移動させたときの,前記検出面の中央の,被検出面上における被検出面に対して移動する距離が,その移動方向における前記密着状態の前記検出面の長さよりも長いことを特徴とする温度検出装置。
  2. 請求項1に記載の温度検出装置において,
    前記温度検出部は,
    前記温度センサに接触する接触面と,前記温度センサに接触しない集熱面とを有する集熱部材と,
    前記温度センサと前記集熱部材とを,少なくとも前記集熱面を露出させた状態で覆う断熱部材とを有し,
    前記集熱面が,前記検出面であることを特徴とする温度検出装置。
  3. 温度検出の対象物を電池とし,電池のケースの外形を被検出面として電池の温度の検出を行う請求項1または請求項2に記載の温度検出装置において,
    前記弾性部と共通する固定部材に固定されているとともに,電池のケースの外部に露出した正負の端子にそれぞれ接触して電池に電流を流す正負のプローブを有し,
    前記正負のプローブはいずれも,前記非密着状態では,電池の正負の端子と接触していない離間状態であり,前記密着状態では,電池の正負の端子と接触する接触状態であることを特徴とする温度検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112635866A (zh) * 2020-12-23 2021-04-09 安徽浩瀚星宇新能源科技有限公司 一种用于钛酸锂电池负极材料回收制备用安全放电装置

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