JP2014169964A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】DC−DCコンバータをバーンインボードに配置することによって生ずることが想定されるデバイスからの発熱の影響による破壊や、バーンインボードに搭載可能なデバイスの数が制限等。
【解決手段】半導体パッケージの加速試験を行う工程において、第1半導体パッケージに対しては電源ボードから拡張ボードを介してバーンインボードに供給された前記第1電源を用い、前記第1半導体パッケージよりも消費電流が大きく且つ低動作電圧の第2半導体パッケージに対しては拡張ボードに搭載されたDC−DCコンバータのような電源変換部品により前記第1電源から変換された第2電源を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、特にバーンイン手法に関し、例えば低電圧大電流を消費するマイクロコンピュータなどのロジックデバイスに対するバーンインテストに適用して有効な技術に関する。
バーンインテストのための装置について例えば特許文献1には高温槽にバーンイン対象デバイスを搭載したバーンインボードを着脱して電源及び信号を供給可能にするコネクタ着脱装置について記載がある。特にここでは、高温槽を大型化させることなく少数の駆動源から成る機械力でバーンイオンボードを挿抜する機械的構成を特徴とするものであるが、バーンインボードに搭載されたデバイスにはバーンインボードの外部から電源及び信号が供給されるとする。
特許文献2においては、電源回路からバーンインボードのバーンイン対象デバイスに直接大電流又は高電圧を供給すると、電力ケーブル上での電力損失が大きくなり、また、信号にノイズが重畳して適正な動作の下でバーンインを行うことができなくなるということが記載される。そこで、バーンインボードに3端子レギュレータを搭載することにより、電源回路から3端子レギュレータ間での電力損失の低減を図っている。
特許文献3では、バーンインボードに3端子レギュレータを搭載して電源回路から3端子レギュレータ間での電力損失の低減を図ろうとする特許文献2の問題点を見出してこれを解決することについて記載がある。即ち、3端子レギュレータによる低い変換効率、変換損失による発熱の影響によるバーンイン対象デバイスの破壊、と言う問題点があり、これを解決するために、3端子レギュレータをスイッチングレギュレータによるDC−DCコンバータに変更したものである。
特開平11−160395号公報 特開2006−071585号公報 特開2009−168484号公報
本発明者はバーンインボードへの電源供給について検討した。前提として、半導体パッケージの加速試験(バーンインテスト)では、バーンイン装置内にセットされるバーンインボードには、バーンインボードの外部に配置された電源回路から電源配線及び電源ケーブルを介してバーンインボード上のバーンイン対象デバイスに動作電源を供給しなければならない。このとき、バーンインの対象デバイスは、マイクロコンピュータのように低電圧であっても消費電力の大きなデバイス、SOC(System-on-a-chip)などのように高電圧及び小電力のデバイス、動作電圧及び消費電力がそれらの中間に位置するようなデバイス、と言うように、その種類や機能に応じた電圧及び電流の電源を必要とする。この観点に立つと、特許文献2,3のように、バーンインボードにDC−DCコンバータ(電源変換回路)を配置することにより、バーンインボード側のレギュレータによってデバイスに必要な電圧及び電流の動作電源に変換することができる。
しかしながら、上記のようにバーンインボードにDC−DCコンバータ(電源変換回路)を配置する場合には、バーンインボードに搭載可能なデバイスの数が制限される。また、動作保証上限温度以上にバーンインボード50の温度を上昇させることが困難である。
なお、DC−DCコンバータを用いずに各種電源を電源回路から直接バーンインボードのデバイスに供給しようとすると、前述のとおり供給経路における電力損失及びノイズへの別の対策手段を講ずることが必要になる。また、大電流を直接供給しようとすれば、電源供給経路のコンダクタンスを大ききするために、バーンインボードの電源入力用の外部端子(ピン、コネクタ)の数(並設数)を予め多く確保して置くことが必要になり、ボードの外形サイズも大きくしなければならなくなる。
上記並びにその他の課題と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、半導体パッケージの加速試験を行う工程において、第1半導体パッケージに対しては電源ボードから拡張ボードを介してバーンインボードに供給された前記第1電源を用い、前記第1半導体パッケージよりも消費電流が大きく且つ低動作電圧の第2半導体パッケージに対しては拡張ボードに搭載されたDC−DCコンバータのような電源変換部品により前記第1電源から変換された第2電源を用いる。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、第2電源を用いた前記加速試験では拡張ボードに搭載した電圧変換回路を用いるので、DC−DCコンバータをバーンインボードに配置することによって生ずることが想定されるDC−DCコンバータ自らの変換損失による発熱及びデバイスからの発熱の影響による破壊、又はバーンインボードに搭載可能なデバイスの数が制限されたりするという問題を解消することができる。そして、電源回路からバーンインボードに直接電源を供給しようとしたとき懸念される電力損失及びノイズによる悪影響、更にはバーンインボードの電源入力用の外部端子の平列数を予め多く確保しておくことによるボードサイズの大型化、という課題を解決することができる。
図1にはチャンバー部内におけるバーンインテストの最小ユニットの接続形態を例示する説明図である。 図2はQFPの半導体パッケージの製造工程を例示するフローチャートである。 図3はリードフレーム準備工程に応じた半導体パッケージの製造過程の状態を概略的に示す説明図である。 図4はボンディング工程に応じた半導体パッケージの製造過程の状態を概略的に示す説明図である。 図5はワイヤーボンディング工程に応じた半導体パッケージの製造過程の状態を概略的に示す説明図である。 図6はモールド工程に応じた半導体パッケージの製造過程の状態を概略的に示す説明図である。 図7はQFP形態の半導体パッケージの概略的な構成を例示する説明図である。 図8はバーンイン装置の正面図である。 図9はバーンイン装置の左側面図である。 図10はバーンイン装置の概略的な左側面断面図である。 図11は一方の電源回路だけを用いて第1基本形態を採用した場合における電源供給形態を例示する説明図である。 図12は一方の電源回路だけを用いて第1基本形態を採用した場合における別の電源供給形態を例示する説明図である。 図13は一方の電源回路だけを用いて第1基本形態を採用した場合における更に別の電源供給形態を例示する説明図である。 図14は一方の電源回路だけを用いて第2基本形態を採用した場合における電源供給形態を例示する説明図である。 図15は一方の電源回路だけを用いて第2基本形態を採用した場合における別の電源供給形態を例示する説明図である。 図16は一方の電源回路だけを用いて第2基本形態を採用した場合における更に別の電源供給形態を例示する説明図である。 図17は第1電圧が印加される第1半導体パッケージと第2電圧が印加される第2半導体パッケージとを同じバーンインボードに搭載して並列的に前記加速試験を行う場合の電源供給形態を例示する説明図である。 図18は第3基本形態を採用してバーンインテストを行う場合における電源供給形態を例示する説明図である。 図19は第3基本形態を採用してバーンインテストを行う場合における電源供給形態を例示する別の説明図である。 図20は第3基本形態を採用してバーンインテストを行う場合における更に別の電源供給形態を例示する説明図である。 図21は第3基本形態を採用してバーンインテストを行う場合における更に別の電源供給形態を例示する説明図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される実施の形態について概要を説明する。実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)半導体チップ(5)を有する半導体パッケージ(1)をバーンインボード(50)のソケット(51)内に配置し、前記バーンインボードの外部端子をバーンイン炉(31)内のコネクタ(62)に挿入する工程;
(b)前記バーンイン炉の外部に位置する電源ボード(41)が出力する第1電源(PS1,PS2,PS3,PS4)を用いて前記バーンイン炉内に配置された前記バーンインボード上の前記半導体パッケージの加速試験を行う工程;
ここで、
前記(b)工程において、前記電源ボードから供給された前記第1電源を、バーンイン炉外に設けられ、かつ前記電源ボードと前記バーンインボードとの間に位置する拡張ボード(60)に形成された第1経路(63)を介して、前記バーンインボードに供給して、前記半導体パッケージに前記第1電源を印加し、
前記(b)工程において、前記拡張ボードに形成された第2経路(64)上に搭載された電源変換回路(61)により、前記第1電源から変換された第2電源を前記バーンインボードに供給して、前記半導体パッケージに前記第2電源を印加する。
これによれば、第2電源を用いた前記加速試験では拡張ボードに搭載した電圧変換回路を用いるので、DC−DCコンバータなどの電源変換回路をバーンインボードに配置することによって生ずることが想定される電源変換回路自らの変換損失による発熱及びデバイスからの発熱の影響による破壊、又はバーンインボードに搭載可能なデバイスの数が制限されたりするという問題を解消することができる。要するに、バーンインボードの温度を電源変換回路の動作保証上限温度以上に上昇させてバーンインテストを行うことができ、そのようにしても電源変換回路が熱で破壊されることはない。そして、電源回路からバーンインボードに直接電源を供給しようとしたとき懸念される電力損失及びノイズによる悪影響、更にはバーンインボードの電源入力用の外部端子の並設数を予め多く確保しておくことによるボードサイズの大型化、という課題を解決することができる。前記第1電源を用いる加速試験は高電圧電源を動作電源とする半導体デバイスなどに対する加速試験に好適である。
〔2〕項1記載の半導体装置の製造方法における前記(b)工程において、前記第2電源は前記第1電源に比べて電圧が低くされ且つ電流が大きくされている。
これによれば、電源回路からバーンインボードに直接大きな電流を伴う電源を供給しようとしたとき懸念される電力損失及びノイズによる悪影響、更にはバーンインボードの電源入力用の外部端子の並設数を予め多く確保しておくことによるボードサイズの大型化、という課題解決について顕著な効果を得る。
〔3〕項2記載の半導体装置の製造方法における前記(a)工程において、前記半導体パッケージは、前記第1電源を動作電源に含む第1半導体パッケージ(1A)、前記第2電源を動作電源に含む第2半導体パッケージ(1B)、又は前記第1電源及び第2電源の双方を動作電源に含む第3半導体パッケージ(1C)である。
これによればバーンイン対象デバイスの動作電源特性に応じて第1電源及び第2電源を用いた加速試験を行えばよい。
〔4〕項1記載の半導体装置の製造方法の前記(b)工程において、前記電源変換回路はDC−DCスイッチングレギュレータである。
これによれば、3端子レギュレータなどに比べて変換損失による発熱量を小さく抑えることができる。
〔5〕項1記載の半導体装置の製造方法において、前記バーンイン炉は断熱材が配置された断熱部(32)を介してピンエレクトロニクス部(33)に接する。前記ピンエレクトロニクス部にはマザーボード(40)とこれに搭載された複数の電源ボードが設けられる。前記断熱部には前記マザーボードに搭載されていて対応する電源ボードに接続される拡張ボード(60)が設けられる。前記バーンイン炉内のバーンインボードは対応する拡張ボードに接続される。
これによれば、既存のバーンイン装置を第2半導体パッケージの加速試験に対応させようとする場合、拡張ボートとバーンインボードとを接続するコネクタの改良を行えばよい。
〔6〕項5記載の半導体装置の製造方法における前記(b)工程において、前記マザーボードと断熱材の間を冷却する冷却ファン(45)を駆動する。
これによれば、拡張ボードの高温化の抑制に資することができる。
〔7〕項5記載の半導体装置の製造方法における前記(b)工程において、前記DC−DCスイッチングレギュレータによるスイッチングのオン/オフデューティの指示を前記マザーボード上の制御マイコン(44)から受ける。
これによれば、第2電源の電圧及び電流をマイコン制御で容易に行うことが可能になる。
〔8〕項1記載の半導体装置の製造方法における前記(b)工程において、同じバーンインボードに搭載されて、第1電圧が印加された第1半導体パッケージ(1A)と、第2電圧が印加された第2半導体パッケージ(1B)とに、並列的に前記加速試験を行う。
これによれば、同一バーンインボード上で第1半導体パッケージ及び第2半導体パッケージの並列的な加速試験が可能になる。
〔9〕項1記載の半導体装置の製造方法における前記(b)工程において、第1電圧が印加される第1半導体パッケージと、第2電圧が印加される第2半導体パッケージとを別々のバーンインボードに搭載して、並列的に前記加速試験を行う。
これによれば、同一バーンイン装置で第1半導体パッケージ及び第2半導体パッケージの並列的な加速試験が可能になる。
〔10〕項1記載の半導体装置の製造方法における前記(b)工程において、前記第3半導体パッケージ(1C)に前記第1電圧及び前記第2電圧を印加して、前記加速試験を行う。
これによれば、例えばマイコンのように、大きな消費電力を有するコア電源と消費電力が小さな或いは電圧が高い周辺回路電源というような性質の異なる複数の電源を要するデバイスに対して加速試験を行うことができる。
〔11〕以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)半導体チップを有する半導体パッケージをバーンインボードのソケット内に配置し、前記バーンインボードの外部端子をバーンイン装置のバーンイン路内のコネクタに挿入する工程;
(b)前記バーンイン路の外部に位置する電源ボードから前記バーンイン路内に配置された前記バーンインボードに第1電源を供給し、前記半導体パッケージの加速試験を行う工程;
ここで、
前記(b)工程において試験対象となる前記半導体パッケージが第1半導体パッケージの場合は、前記電源ボードから供給された前記第1電源を、バーンイン炉内に設けられ、かつ前記電源ボードと前記バーンインボードとの間に位置する拡張ボードに形成された第1経路を介して、前記バーンインボードに供給し、前記第1電源を用いて前記加速試験を行い、
前記(b)工程において試験対象となる前記半導体パッケージが前記第1半導体パッケージとは種類が異なる第2半導体パッケージの場合は、前記バーンイン炉内に設けられ、かつ前記電源ボードと前記バーンインボードとの間に位置する前記拡張ボードに形成された第2経路上に搭載された電源変換部品により、前記第1電源から変換された第2電源を用いて前記加速試験を行う。
これによれば、項1と同様の作用効果を得る。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
《半導体装置》
本実施の形態で説明する方法によって製造する半導体装置について説明する。半導体装置は半導体チップを有する半導体パッケージであり、QFP(Quad Flat Package)、BGA(Ball Grid Array)などの適宜のパッケージ形態を採用してよい。特に制限されないが、QFPを半導体パッケージの一例とすると、その半導体パッケージ1は、図7に例示されるように、リード3とダイパッド4を有するリードフレームのダイパッド4に所要の回路機能を有する半導体チップ5が接着され、その半導体チップ5の表面に露出された複数の電極パッド6に、リードフレームの対応するリード3が金ワイヤなどのボンディングワイヤ7などによって電気的に接続される。リード3の先端部を露出させて全体的に封止樹脂8でモールドされ、封止樹脂8から露出されたリード3の一部が折り曲げられて実装用端子を構成する。本明細書において半導体装置は加速試験を経た半導体パッケージを便宜上意味するものとし、両者はその点で相違するだけである。本命最初において半導体チップとは、単結晶シリコンなどに基板上に所要の回路が形成された半導体集積回路若しくは半導体集積回路ペレットと同義である。基板は単結晶シリコンに限らず、エピタキシャルウエハ基板、SOI基板、LCDガラス基板等の絶縁基板と半導体層等の複合ウエハ等も含むことは言うまでもない。
《半導体装置の製造方法》
上記半導体装置の製造方法についてその概略を説明する。図2のフローチャートにはQFPの半導体パッケージの製造工程が例示される。図3乃至図7には製造工程に応じた半導体パッケージの製造過程状態が概略的に示される。
特に図示はしないが、先ずウエハ工程において、ウエハ上の各チップ領域にデバイスが形成される。ウエハ工程が完了したウエハは、ウエハプローブ検査(ウエハテスト)が実行される。なお、ウエハテスト工程が完了したウエハは、必要に応じてバックグラインディングが実行され、ウエハの厚さが所望の厚さに調整される。ウエハは、ダイシング等により、個々のチップ(半導体チップ)に分割される。ダイシングにより分割された半導体チップは、後述するパッケージング工程(S1〜S6)を経てパッケージングされ、パッケージングされた半導体パッケージは加速試験(バーンインテスト)が行われる(S7)。図3乃至図7では、パッケージ形態として上記QFPを一例とする。
パッケージング工程では、先ず、図3に例示されるように、半導体チップ5を搭載するためのリードフレーム(基材)2が準備される(S1)。次に、図4に例示されるように、リードフレーム2のダイパッド(チップ搭載部)4に、接着剤を介して半導体チップ5が固定される(S2)。なお、本実施の形態では、半導体チップ5の裏面(電極パッド6が形成された面とは反対側の面)がダイパッド4と対向するように、半導体チップ5はダイパッド4上に搭載される。次に、図5に例示されるように、固定された半導体チップ5の表面に露出する電極パッド6は、リードフレーム2のリード3とボンディングワイヤ7を介して電気的に接続される(S3)。この後、図6に例示されるように、リード3の一部が露出するように、半導体チップ5及びボンディングワイヤ7を封止樹脂8にて封止する(S4)。封止樹脂8から露出するリード3の一部(アウター部)の表面にはメッキ膜が形成される(S5)。なお、本実施の形態におけるメッキ膜は、実質的に鉛を含有しない、所謂、鉛フリー半田メッキ膜であり、例えば、錫(Sn)とビスマス(Bi)の合金である。メッキ膜が形成されたリード3は、図7に例示されるように、リードフレーム2(枠部)から規定の長さに切断された後、封止樹脂8から露出するリード3の一部が折り曲げられる(S6)。このようにして完成した半導体パッケージ1はバーンイン装置に搭載されて加速試験(バーンインテスト)が行われる(S7)。以下、バーンインテストとそのために準備の工程と、バーンインテストに用いるバーンイン装置について詳述する。
《バーンイン装置》
図8はバーンイン装置の正面図、図9はバーンイン装置の左側面図、図10はバーンイン装置の概略的な左側面断面図である。バーンイン装置10はチャンバー部11とオペレーション部12に大別される。オペレーション部12は図8に例示されるように外部にモニタ画面20や操作盤21が設けられ、内部にはテスト制御及びテスト解析などに用いられるコンピュータ装置及びテスト信号を発生するためのパターンジェネレータなどが配置される。バーンインテストの温度や時間などのテスト条件を操作盤21で任意に設定し、その設定やコンピュータ装置のテストプログラムにしたがってパターンジェネレータによりテストパターンが生成される。
チャンバー部11は図8に例示されるように正面に断熱扉30を有する。その内部には、図10に例示されるように周囲が断熱壁などで囲まれているバーンイン炉31、断熱材が配置された断熱部としての中間層32、中間層32によって仕切られたピンエレクトロニクス部としての制御室33が形成される。バーンイン炉31は高温槽として利用され、例えばヒータにて125℃にされる。中間層32はその温度の影響を受けて例えば80℃位にされる。制御室33は25℃のような常温を維持するようになっている。
制御室33はマザーボード40を有する。特に制限されないが、マザーボード40のコネクタ46には図示を省略するピンエレクトロニクスボード及び電源ボード41などがそれらの外部端子を介して着脱可能に装着される。前記ピンエレクトロニクスボードには、オペレーション部12で形成されたテストパターンを受け取って被試験デバイスである半導体パッケージ(DUT)1に供給するためのドライバや、半導体パッケージ(DUT)1から出力される信号を受け取るレシーバなどが多数配置されている。制御室33内において前記マザーボード40と中間層32との間に冷却風を送る冷却ファン45が設けられている。被試験デバイスである半導体パッケージ(DUT)1はバーンインボード50に多数配置されたソケット51に着脱可能に搭載される。バーンインボード50に搭載された半導体パッケージ1にピンエレクトロニクスボード及び電源ボード41を接続するために、マザーボード40のコネクタ47に中間ボードとしての拡張ボード60の外部端子が着脱可能に搭載され、夫々の拡張ボード60のコネクタ62にバーンインボード50の外部端子が着脱可能に装着される。ピンエレクトロニクスボード、電源ボード41、及びバーンインボード50などの外部端子は当該ボートの一辺に電極パターンとして形成され、或いはコネクタに挿入される突起状の端子列として形成される。図10において電源ボード41とバーンインボード50を接続する拡張ボード60にはスイッチングレギュレータから成るDC−DCコンバータ61が例示されている。
図1にはチャンバー部11内におけるバーンインテストの最小ユニットの接続形態が例示される。特に制限されないが、電源ボード41には2個の電源回路42,43と制御マイコン(制御用マイクロコンピュータ)44が搭載される。特に制限されないが、電源回路42は定電力出力範囲を持ち、その範囲において電圧(電流)の低いところでは高い電流(電圧)を出力可能な電源回路である。例えば10V〜40Vで10A〜2.5Aの電源出力範囲を持つ。電源回路43は定電力出力範囲を持たず、電流をほぼ一定として高い方に所定の出力電圧範囲を持つ電源回路である。電源回路43は2種類の電源PS1,PS2を選択的に又は並列的に出力可能である。電源回路42は2種類の電源PS3,PS4を選択的に又は並列的に出力可能である。被試験デバイスである半導体パッケージ(DUT)1の消費電力とバーンインボード50に搭載される半導体パッケージ1の数などに応じて最適な電力供給が可能なように使用する電源回路42,43が選択され、選択された電源回路43,42が出力する電源PS1,PS2,PS3,PS4が選択される。半導体パッケージ1が複数の電源電圧を必要とする場合には電源PS1,PS2,PS3,PS4の中から複数の電源が選択される。電源回路43,42がPS1,PS2,PS3,PS4として出力する電源の電圧及び電流はオペレーション部11の図示を省略するコンピュータ装置からの指示にしたがって制御マイコン44が制御する。
ここで、マイクロコンピュータのように低電圧であっても消費電力の大きな半導体パッケージ1をバーンインボード50に多数搭載してバーンインテストを行うような場合に、電源回路43の電流出力機能や電源回路42の定電力型出力範囲ではバーンインボード50が必要とする電流量を直接賄うことができない場合がある。この場合に、電源回路42の定電力型出力範囲で適当な電圧及び電流の電源を選択してDC−DCコンバータ61に供給する。このとき、DC−DCコンバータ61までの電源経路上では電流又は電圧は極端に大きくされていない。そして、DC−DCコンバータ61は、このDC−DCコンバータに供給された電源を、バーンインボード50が必要とする低電圧且つ大電流の電源に変換して出力する。なお、DC−DCコンバータ61は、電源PS3を電源をPS3mに変換して出力し、電源PS4を電源をPS4mに変換して出力する。
DC−DCコンバータ61の出力電源の電圧及び電流は、オペレーション部11の図示を省略するコンピュータ装置からの指示にしたがって制御マイコン44がRS232Cなどのシリアル通信を用いて制御する。特に図示はしないが、制御マイコン44とDC−DCコンバータ61との間に制御マイコン44の制御機能の一部を負担するサブマイコンを配置する構成を採用することも可能である。
バーンインボード50は、特に制限されないが、拡張ボード60から出力される電源PS1,PS2,PS3m、PS4mを受ける電源端子T1,T2,T3,T4を有している。夫々の電源端子T1,T2,T3,T4は図示を省略する電源配線などによって夫々のソケット51に接続され、ソケット51に搭載された半導体パッケージ1に電源が供給される。電源端子T1,T2,T3,T4の内のどの電源端子をどのソケットに接続するかは、図示を省略するディップスイッチ又はジャンパース線によって選択可能にされ、後述するバーンインテストの接続形態に応じてそれらスイッチがプログラムされる。或いは、後述するバーンインテストの接続形態に電源配線が専用化されたバーンインボードを用いることも可能である。
前記制御室33に配置された図示を省略する前記ピンエレクトロニクスボードに拡張ボード60を介して接続されるインタフェース端子群(図示を省略する)がバーンインボード50に設けられている。それらインタフェース端子群の端子はソケット51に接続される。その接続形態は電源の接続と同様の手段でプログラマブルにされ、或いはバーンインボード毎に専用化されている。
《バーンインテスト》
上記バーンイン装置11を用いたバーンインテストとそのための準備工程(S7)について詳述する。ステップS7の工程は、第1工程と第2工程大別される。第1工程は、半導体チップ5を有する半導体パッケージ1をバーンインボード50のソケット51内に配置し、前記バーンインボード50の外部端子をバーンイン炉31内のコネクタ62に挿入する準備の工程である。第2工程は、前記バーンイン炉31の外部に位置する電源ボード41が出力する第1電源PS1,PS2,PS3,又はPS4を用いて前記バーンイン炉31内に配置された前記バーンインボード50上の前記半導体パッケージ1の加速試験を行うテスト実施の工程である。
半導体パッケージ1の加速試験を行うテスト実施の工程における電源ボード41とバーンインボード50の接続は半導体パッケージ1が必要とする電源の数、夫々の電源電圧、電源毎の消費電力などによって最適な形態を採用する。以下、その代表的な接続形態によるテスト方法について説明する。
接続態様の基本形は以下の3態様に大別される。
例えば図1に基づいて説明すると、第1基本態様は、被試験デバイスが第1半導体パッケージ1Aの場合に、前記電源ボード41の例えば電源回路43から供給された前記第1電源PS1,PS2を、拡張ボード60に形成された第1経路63を介して、前記バーンインボード50に供給し、前記第1電源PS1,PS2を用いて加速試験を可能とするものである。
第2基本態様は、被試験デバイスが前記第1半導体パッケージ1Aとは種類が異なる第2半導体パッケージ1Bの場合に、前記電源ボード41の例えば電源回路42から供給された前記第1電源PS3,PS4を、前記拡張ボード60に形成された第2経路64上に搭載されたDC−DCコンバータ61により、第2電源PS3m、PS4mに変換し、変換された第2電源PS3m、PS4mを用いて前記加速試験を可能とするものである。
第3基本態様は、被試験デバイスが前記半導体パッケージ1A、1Bとは種類が異なる第3半導体パッケージ1Cの場合に、前記第1電源PS1,PS2と、前記DC−DCコンバータ61で変換された第2電源PS3m、PS4mとの双方を用いて前記加速試験を可能とするものである。
ここでの説明では、異なる電源回路43,42から出力される電源PS1,PS2とPS3,PS4を第1電源として説明するが、これに限定されず、同じ電源回路から出力される同じ電源を第1電源としてよいことは言うまでもない。
上記基本態様による各種接続形態について図11乃至図21を参照しながら説明する。
図11乃至図13は一方の電源回路43だけを用いて第1基本形態を採用した場合について例示する。この場合にバーンインボード50の搭載される半導体パッケージ1Aが必要とする電源は、例えば電源電圧7V,電源電流0.1Aのように、電源電圧が比較的高くても電源電流が小さなものとされる。
図11では第1電源をPS1とし、電源PS1を電源端子T1で受けてこれをバーンインボード50の全ての半導体パッケージ1Aに共通に供給してバーンインテストを行うものとする。
図12では第1電源をPS1、PS2(PS1=PS2)とし、電源PS1を電源端子T1で受けてこれをバーンインボード50上の半導体パッケージ1Aの半分に供給し、電源PS2を電源端子T2で受けてこれをバーンインボード50上の半導体パッケージ1Aの残り半分に供給して、バーンインテストを行うものとする。半導体パッケージ1Aの消費電力が比較的大きいような場合に図11に比べて電源の安定化に資することができる。
図13では第1電源をPS1、PS2(PS1≠PS2)とし、電源PS1を電源端子T1で受け、電源PS2を電源端子T2で受け、それらをバーンインボード50の全ての半導体パッケージ1Aに共通に供給してバーンインテストを行うものとする。個々の半導体パッケージ1Aが複数の電源PS1,PS2を必要とする場合の一例とされる。
図14乃至図16は一方の電源回路42だけを用いて第2基本形態を採用した場合について例示する。この場合にバーンインボード50の搭載される半導体パッケージ1Bが必要とする電源は、例えば電源電圧1.4V,電源電流1.5Aのように、電源電圧が比較的低く電源電流が大きなものとされる。
図14では第1電源をPS3とし、電源PS3をDC−DCコンバータ61で電源PS3mに変換し、変換した電源PS3mを電源端子T3で受け、これをバーンインボード50の全ての半導体パッケージ1Bに共通に供給してバーンインテストを行うものとする。
図15では第1電源をPS3、PS4(PS3=PS4)とし、電源PS3をDC−DCコンバータ61で電源PS3mに変換し、変換した電源PS3mを電源端子T3で受けてこれをバーンインボード50上の半分の半導体パッケージ1Bに供給する。また、電源PS4をDC−DCコンバータ61で電源PS4mに変換し、変換した電源PS4mを電源端子T4で受けてこれをバーンインボード50上の残り半分の半導体パッケージ1Bに供給する。これによってバーンインテストを行うものとする。半導体パッケージ1Bの消費電力が図14に比べて大きいような場合に図14よりも電源の安定化に資することができる。
図16では第1電源をPS1、PS2(PS1≠PS2)とし、電源PS3をDC−DCコンバータ61でPS3mに変換し、変換した電源PS3mを電源端子T3で受ける。また、電源PS4をDC−DCコンバータ61で電源PS4mに変換し、変換した電源PS4mを電源端子T4で受ける。それら電源PS3m、PS4mをバーンインボード50の全ての半導体パッケージ1Bに共通に供給してバーンインテストを行うものとする。これは、個々の半導体パッケージ1Bが複数の電源を必要とする場合に対応する例になる。
図11乃至図16はバーンインボード50単位で第1基本形態様又は第2基本態様によってバーンインテストを行う。バーンイン装置10に搭載する全てのバーンインボード50上の半導体パッケージ1A(又は1B)が同じものであれば、図11乃至図16で説明した一つの電源供給形態を、バーンイン装置10に搭載する全てのバーンインボード50に対して適用すればよい。したがって、前記第1電源PS1,PS2を用いた前記加速試験と前記第2電源PS3m、PS4mを用いた前記加速試験とは、バーンインボード50への搭載から別々に行えばよい。
バーンイン装置10に装着される一部のバーンインボード50に搭載された半導体パッケージが第1半導体パッケージ1Aであれば、当該一部のバーンインボードに対しては図11乃至図13で例示される第1基本形態による電源供給を選択する。バーンイン装置10に装着される残りのバーンインボード50に搭載された半導体パッケージが第2半導体パッケージ1Bであれば、当該残りのバーンインボード50に対しては図14乃至図16で例示される第2基本形態による電源供給を選択する。したがって、前記第1電源PS1,PS2を用いた加速試験と第2電源PS3m、PS4mを用いた加速試験とを、異なるバーンインボード50に搭載された第1半導体パッケージ1Aと第2半導体パッケージ1Bとに対して並列的に行うことができる。
図17には第1電圧PS1,PS2が印加される第1半導体パッケージ1Aと、第2電圧PS3m、PS4mが印加される第2半導体パッケージ1Bとを同じバーンインボード50に搭載して並列的に前記加速試験を行う場合の例が示される。
図18乃至図21は第3基本形態を採用してバーンインテストを行う場合について例示する。図18及び図19は実質的に2種類の電源を用いる場合、図20及び図21は実質的に3種類の電源を用いる場合について例示する。
図18では、第1電源をPS1、PS3とし、電源PS1を電源端子T1で受け、電源PS3をDC−DCコンバータ61で第2電源PS3mに変換し、変換した第2電源PS3mを電源端子T3で受ける。それら電源PS1,PS3mをバーンインボード50の全ての半導体パッケージ1Cに共通に供給してバーンインテストを行うものとする。
図19では第1電源をPS1、PS2(PS1=PS2)及びPS3,PS4(PS3=PS4)とする。電源PS1を電源端子T1で受けてこれをバーンインボード50上の半分の半導体パッケージ1Cに供給し、電源PS2を電源端子T2で受けてこれをバーンインボード50上の残り半分の半導体パッケージ1Cに供給する。電源PS3をDC−DCコンバータ61で電源PS3mに変換し、変換した電源PS3mを電源端子T3で受けてこれをバーンインボード50上の上記半分の半導体パッケージ1Cに供給する。電源PS4をDC−DCコンバータ61で電源PS4mに変換し、変換した電源PS4mを電源端子T4で受けてこれをバーンインボード50上の上記残り半分の半導体パッケージ1Cに供給する。これによってバーンインテストを行うものとする。半導体パッケージ1Cの消費電力が図18に比べて大きいような場合に図18よりも電源の安定化に資することができる。
図20では第1電源をPS1、PS2(PS1≠PS2)及びPS3,PS4(PS3=PS4)とする。電源PS1を電源端子T1で受け且つ電源PS2を電源端子T2で受けて、それら電源PS1,PS2をバーンインボード50上の半導体パッケージ1Cに共通に供給する。更に、電源PS3をDC−DCコンバータ61で電源PS3mに変換し、変換した電源PS3mを電源端子T3で受けてこれをバーンインボード50上の半分の半導体パッケージ1Cの半分に供給する。電源PS4をDC−DCコンバータ61で電源PS4に変換し、変換した電源PS4mを電源端子T4で受けてこれをバーンインボード50上の残り半分の半導体パッケージ1Cに供給する。これによってバーンインテストを行うものとする。
図21では第1電源をPS1、PS2(PS1≠PS2)及びPS3とする。電源PS1を電源端子T1で受け且つ電源PS2を電源端子T2で受ける。更に、電源PS3をDC−DCコンバータ61で電源PS3mに変換し、変換した電源PS3mを電源端子T3で受ける。それら電源PS1,PS2,PS3mをバーンインボード50上の半導体パッケージ1Cに共通に供給する。
図18乃至図21によれば、例えばマイコンのように、大きな消費電力を有するコア電源と消費電力が小さな或いは電圧が高い周辺回路電源というような性質の異なる複数の電源を要するデバイスに対して、前記第1電圧PS1,PS2及び前記第2電圧PS3m、PS4mを印加して、加速試験を行うことができる。
以上説明した実施の形態によれば以下の作用効果を得る。
(1)第2電源PS3m、PS4mを用いた前記加速試験では、DC−DCコンバータ(電源変換回路)61を、バーンインボード50ではなく、拡張ボード60に搭載しているので、デバイス(半導体パッケージ)1からの発生した熱の影響によりDC−DCコンバータ61が破壊されるのを抑制できる。また、バーンインボード50に搭載可能なデバイスの数(搭載数)を向上することができる。また、バーンインボード50の温度を電源変換回路61の動作保証上限温度以上に上昇させてバーンインテストを行うことができる。言い換えると、動作保証上限温度以上にバーンインボード50の温度を上昇させたとしても、DC−DCコンバータ(電源変換回路)61が熱で破壊されることはない。そして、電源回路43からバーンインボードに直接大電流の電源を供給しようとしたとき懸念される電力損失及びノイズによる悪影響、更にはバーンインボード50の電源入力用の外部端子の数(並設数)を予め多く確保しておくことによるボードサイズの大型化、という課題を解決することができる。
(2)また、バーンインボード50とバーンイン装置内のコネクタ62との接合部では、接触抵抗が最も高い。そのため、本実施の形態では、バーンインボード50の近傍にDC−DCコンバータ61を配置している。すなわち、制御室33内に配置された電源ボード41上ではなく、制御室33とバーンイン路31との間に位置する中間層32内に配置された拡張ボード60上にDC−DCコンバータ61を配置(搭載)している。そのため、たとえ電源ボード41から供給される電源にノイズが載ったとしても、上記接合部に到達する直前で電源変換を行うことで、ノイズ成分もカットしている。これにより、所望の電源をバーンインボード50に確実に供給することができる。またDC−DCコンバータ61はバーンインボード50に配置していないためDC−DCコンバータ61の耐熱温度以上の温度雰囲気にてバーンイン試験を行うことができる。
(3)第2電源PS3m、PS4mは第1電源PS1,PS2に比べて電圧が低くされ且つ電流が大きくされている。したがって、電源回路からバーンインボードに直接大きな電流を伴う電源を供給しようとしたとき懸念される電力損失及びノイズによる悪影響、更にはバーンインボードの電源入力用の外部端子の数(並設数)を予め多く確保しておくことによるボードサイズの大型化、という課題解決について顕著な効果を得る。
(4)電源変換回路としてDC−DCスイッチングレギュレータを採用するから、3端子レギュレータを採用する場合に比べて、電源変換回路自らの変換損失による発熱量を小さく抑えることができる。
(5)既存のバーンイン装置を第2半導体パッケージ1Bや第3半導体パッケージ1Cの加速試験に対応指せようとする場合、拡張ボート60とバーンインボード50とを接続するコネクタの改良を行えばよい。
(6)DC−DCスイッチングレギュレータによるスイッチングのオン/オフデューティの指示を前記マザーボード上の制御マイコン44から受けるから、第2電源の電圧及び電流をマイコン制御で容易に決定することが可能になる。
(7)第1電圧が印加された第1半導体パッケージと、第2電圧が印加された第2半導体パッケージとを同じバーンインボードに搭載して並列的に前記加速試験を行うことができる。
第1電圧が印加される第1半導体パッケージと、第2電圧が印加される第2半導体パッケージとを別々のバーンインボードに搭載して、並列的に前記加速試験を行うことができる。
前記第3半導体パッケージに前記第1電圧及び前記第2電圧を印加して、前記加速試験を行うことができる。即ち、例えばマイコンのように、大きな消費電力を有するコア電源と消費電力が小さな或いは電圧が高い周辺回路電源というような性質の異なる複数の電源を要するデバイスに対して加速試験を行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明はこれまで記載した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば電源回路が出力する電源は2種類に限定されず適宜変更可能である。電源回路の個数も2個に限定されず適宜変更可能である。半導体パッケージもQFPに限定されず他の形式であってよい。
バーンイン方法を実現するためのバーンイン装置は上記に限定されず、例えば下記とすればよい。
バーンイン方法を実現するためのバーンイン装置はバーンイン炉に断熱部を介してピンエレクトロニクス部が隣接され、前記ピンエレクトロニクス部には電源ボードが配置され、前記断熱部には拡張ボードが配置され、
前記電源ボードは、第1電源を出力する電源回路を供え、
前記拡張ボードは、前記電源ボードに接続可能にされ、且つ、バーンイン対象の半導体デバイスが搭載されたバーンインボードに接続可能にされ、前記電源回路から出力される第1電源を受けて電圧を変換し且つ電流を増大させた第2電源を出力する変換回路を備え、前記変換回路が出力する第2電源又は前記第1電源が前記バーンインボードに搭載された前記半導体デバイスの動作電源とされる。
1 半導体パッケージ
1A 第1半導体パッケージ
1B 第2半導体パッケージ
1C 第3半導体パッケージ
2 リードフレーム
3 リード
4 ダイパッド
5 半導体チップ
6 電極パッド
7 ボンディングワイヤ
10 バーンイン装置
11 チャンバー部
12 オペレーション部
20 モニタ画面
21 操作盤
30 断熱扉
31 バーンイン炉
32 中間層(断熱部)
33 制御室(ピンエレクトロニクス部)
40 マザーボード
41 電源ボード
42,43 電源回路
44 制御マイコン(制御用マイクロコンピュータ)
45 冷却ファン
46、47 コネクタ
50 バーンインボード
60 拡張ボード
62 コネクタ
61DC−DCコンバータ(電源変換回路)
PS1,PS2,PS3,PS4 第1の電源
PS3m、PS4m 第2の電源
T1,T2,T3,T4 電源端子

Claims (11)

  1. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)半導体チップを有する半導体パッケージをバーンインボードのソケット内に配置し、前記バーンインボードの外部端子をバーンイン炉内のコネクタに挿入する工程;
    (b)前記バーンイン炉の外部に位置する電源ボードが出力する第1電源を用いて前記バーンイン炉内に配置された前記バーンインボード上の前記半導体パッケージの加速試験を行う工程;
    ここで、
    前記(b)工程において、前記電源ボードから供給された前記第1電源を、バーンイン炉外に設けられ、かつ前記電源ボードと前記バーンインボードとの間に位置する拡張ボードに形成された第1経路を介して、前記バーンインボードに供給して、前記半導体パッケージに前記第1電源を印加し、
    前記(b)工程において、前記拡張ボードに形成された第2経路上に搭載された電源変換回路により、前記第1電源から変換された第2電源を前記バーンインボードに供給して、前記半導体パッケージに前記第2電源を印加する。
  2. 前記(b)工程において、前記第2電源は前記第1電源に比べて電圧が低くされ且つ電流が大きくされている、請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記(a)工程において、前記半導体パッケージは、前記第1電源を動作電源に含む第1半導体パッケージ、前記第2電源を動作電源に含む第2半導体パッケージ、又は前記第1電源及び第2電源の双方を動作電源に含む第3半導体パッケージである、請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記(b)工程において、前記電源変換回路はDC−DCスイッチングレギュレータである、請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記バーンイン炉は断熱材が配置された断熱部を介してピンエレクトロニクス部に接し、
    前記ピンエレクトロニクス部にはマザーボードとこれに搭載された複数の電源ボードが設けられ、
    前記断熱部には前記マザーボードに搭載されていて対応する電源ボードに接続される拡張ボードが設けられ、
    前記バーンイン炉内のバーンインボードは対応する拡張ボードに接続される、請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記(b)工程において、前記マザーボードと断熱材の間を冷却する冷却ファンを駆動する、請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記(b)工程において、前記DC−DCスイッチングレギュレータによるスイッチングのオン/オフデューティの指示を前記マザーボード上の制御マイコンから受ける、請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記(b)工程において、同じバーンインボードに搭載されて、第1電圧が印加された第1半導体パッケージと、第2電圧が印加された第2半導体パッケージとに、並列的に前記加速試験を行う、請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記(b)工程において、第1電圧が印加される第1半導体パッケージと、第2電圧が印加される第2半導体パッケージとを別々のバーンインボードに搭載して、並列的に前記加速試験を行う、請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記(b)工程において、前記第3半導体パッケージに前記第1電圧及び前記第2電圧を印加して、前記加速試験を行う、請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  11. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)半導体チップを有する半導体パッケージをバーンインボードのソケット内に配置し、前記バーンインボードの外部端子をバーンイン装置のバーンイン路内のコネクタに挿入する工程;
    (b)前記バーンイン路の外部に位置する電源ボードから前記バーンイン路内に配置された前記バーンインボードに第1電源を供給し、前記半導体パッケージの加速試験を行う工程;
    ここで、
    前記(b)工程において試験対象となる前記半導体パッケージが第1半導体パッケージの場合は、前記電源ボードから供給された前記第1電源を、バーンイン炉内に設けられ、かつ前記電源ボードと前記バーンインボードとの間に位置する拡張ボードに形成された第1経路を介して、前記バーンインボードに供給し、前記第1電源を用いて前記加速試験を行い、
    前記(b)工程において試験対象となる前記半導体パッケージが前記第1半導体パッケージとは種類が異なる第2半導体パッケージの場合は、前記バーンイン炉内に設けられ、かつ前記電源ボードと前記バーンインボードとの間に位置する前記拡張ボードに形成された第2経路上に搭載された電源変換部品により、前記第1電源から変換された第2電源を用いて前記加速試験を行う。
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