JP2014169722A - センサホルダおよびセンサホルダの使用方法 - Google Patents

センサホルダおよびセンサホルダの使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的安価に少量生産が可能であり、またOEM等による大量生産が可能で、かつOEM生産が終了してから補修品を容易に生産できるセンサホルダおよびその使用方法を提供する。
【解決手段】センサホルダ10は、ホルダ本体11と、ホルダ本体11の端面に突出して設けられて、センサ本体7aが挿通用の貫通孔15を有する突出部12と、センサ7の固定部7bの固定用のねじ孔16とを備え、突出部12の外周面が2つの円弧面12a,12bで構成され、ホルダ本体11の端面11aが平面で構成されているので、円板状材料17の端面を突出部12の外周面が円弧面12a,12bとなるように平面状に切削することによって、ホルダ本体11と突出部12とを備えたセンサホルダを比較的安価に少量生産でき、また、OEM生産が終了した後でも、円板状材料17を切削することにより補修品を容易に生産できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輪の軸受に設けられて、当該車両の回転速度等を検知するためのセンサを保持するセンサホルダおよびセンサホルダの使用方法に関する。
車輪の回転速度等を検知するためのセンサが取り付けられた転がり軸受装置の一例として特許文献1および特許文献2に記載のものが知られている。
この転がり軸受装置は、非回転側である外輪の端部を樹脂製のカバー(センサホルダ)で覆うとともに、このカバーにセンサユニットのセンサ本体部を挿通するためのセンサ挿通孔を設けている。そして、センサユニットにフランジ部を設ける一方、カバーには袋ナットを埋設しておき、この袋ナットを用いてフランジ部をカバーにボルト止めするようになっている。
このようなセンサホルダ(カバー)を使用すると、軸受のみ交換、あるいはセンサのみ交換することが可能になり、(修理不能になるまで)長期にわたって転がり軸受装置を使用することができる。
このようなセンサホルダは前記特許文献1および2に記載されているように樹脂成形、あるいは特許文献3に記載されているように鋼板のプレス加工で製造されることが多い。
特開2006−275205号公報 特開2003−13982号公報 特開2005−90638号公報
ところが、前記従来のセンサホルダは、樹脂成形あるいはプレス加工によって製造されているため、いずれも成形型が必要となる。このため、樹脂成形機(射出成形機)あるはプレス機に成形型を取り付け、条件出しを行った後に生産を開始、早いタクトで生産を行う工法であるため、数千〜数万/月以上の大量生産向きであり、少量生産ではセット替え時間が生産時間を上回り、コストが割高になる。
したがって、高級車や特殊車両など元々生産の少ない車両、あるいは、OEM生産が終了してから時間が経ち、僅かな補修品しか生産されない場合などには向かない工法であるうえ、長期間に亙って、成形型の管理を行わなければならない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、比較的安価に少量生産が可能であり、またOEM等による大量生産が可能で、かつOEM生産が終了してから補修品を容易に生産できるセンサホルダおよびセンサホルダの使用方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1のセンサホルダは、外輪と、この外輪の内周側に転動体を介して設けられた内輪と、この内輪の端部側に設けられた回転検出用の検出用部材と備えた軸受に取り付けられて、前記検出用部材を検出するセンサを保持するセンサホルダであって、
前記外輪に取り付けられる円板状のホルダ本体と、このホルダ本体の端面に突出して設けられて、前記センサのセンサ本体が挿通される貫通孔と、前記センサ本体の外周部に設けられた固定部をねじによって固定するためのねじ孔を有する突出部とを備え、
前記突出部の外周面が2以上の円弧面で構成され、前記ホルダ本体の端面が平面で構成されていることを特徴とする。
請求項1の発明においては、突出部の外周面が2以上の円弧面で構成され、ホルダ本体の端面が平面で構成されているので、円板状の材料の端面を前記突出部の外周面が円弧面となるように平面状に切削することによって、前記ホルダ本体と突出部とを備えたセンサホルダを比較的安価に少量生産できる。
また、センサの固定部をねじによって固定するためのねじ孔とセンサ本体が挿通される貫通孔が形成される突出部のみをホルダ本体の端面から(車体中心側に)突出させているので、センサホルダの質量増加を抑えることができ、この結果、バネ下荷重(重量)を抑えるとともに、振動によりセンサホルダが外輪から抜け出すのを防止できる。
また、OEM生産が終了した後でも、補修品を容易に生産できる。
本発明の請求項2のセンサホルダは、請求項1において、前記ホルダ本体は、樹脂成形によって形成された樹脂ホルダ本体部と、この樹脂ホルダ本体部の外周側に前記樹脂成形の際に一体的に設けられたリング状の芯金とを備え、
前記突出部は、樹脂成形によって形成され、かつ前記貫通孔を有する樹脂突出本体部と、この樹脂突出本体部に前記樹脂成形の際に一体的に設けられて、前記ねじ孔を構成するインサートナットとを備えていることを特徴とする。
この請求項2のセンサホルダは、請求項1のセンサホルダと外形や大きさが等しいものである。
請求項2の発明によれば、芯金とインサートナットを備えた樹脂成形品とすることができるので、芯金によって外輪端部側開口との嵌合強度が確保されるとともに、インサートナットによってねじ孔を容易に設けることができ、さらにOEMでの大量生産が可能である。
本発明の請求項3のセンサホルダの使用方法は、軸受の大量生産時には、センサホルダとして請求項2に記載のセンサホルダを使用し、
軸受の少量生産時には、センサホルダとして請求項1に記載のセンサホルダを使用することを特徴とする。
ここで、大量生産とは、例えば数千〜数万/月以上の生産のことであり、少量生産とは、例えば数十〜数百/月以下の生産である。
請求項3の発明によれば、軸受の生産量に応じて適切なセンサホルダを使用することができるとともに、OEM生産時に請求項2のセンサホルダを使用し、OEM生産が終了した後でも、請求項1のセンサホルダを使用することによって、センサホルダの補修品を容易に提供できる。
本発明によれば、突出部の外周面が2以上の円弧面で構成され、ホルダ本体の端面が平面で構成されているので、円板状の材料の端面を前記突出部の外周面が円弧面となるように平面状に切削(旋削)することによって、前記ホルダ本体と突出部とを備えたセンサホルダを比較的安価に少量生産できるとともに、OEM生産が終了した後でも、補修品を容易に生産できる。
本発明の第1の実施の形態のセンサホルダを備えたハブユニット軸受の断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示すもので、(a)はセンサホルダの断面図、(b)は側面図である。 同、センサを示す斜視図である。 同、センサホルダを生産する方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態を示すもので、(a)はセンサホルダの断面図、(b)は側面図、(c)は嵌合部の拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示すもので、センサホルダの側面図である。 同、センサホルダを生産する方法を説明するための図である。 本発明の第4の実施の形態を示すもので、センサホルダの側面図である。 本発明の第5の実施の形態を示すもので、センサホルダの側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、本発明に係るセンサホルダをハブユニット軸受に適用した例であり、図1は当該ハブユニット軸受の断面図である。
ハブユニット軸受1は、図1に示すように、相対回転可能に配置された外輪3および内輪4と、外輪3と内輪4との間の環状空間に転動自在に配置される複数の転動体5と、内輪4の車体中心側(図1において右側)の端部に設けられた回転検出用の検出用部材であるエンコーダ6と、外輪3の(車体中心側)の端部に設けられて、当該外輪端部側開口を塞ぐとともに、エンコーダ6を検出するセンサ7が取り付けられるセンサホルダ10とを備えている。
外輪3には、その外周面3aから外方(拡径方向)に向かって突出した固定フランジ3fが一体成形されており、当該固定フランジ3fを貫通する固定ネジ孔3hに、ナックルの車両中心側から挿入された固定用ボルト(図示略)を螺合、締結することで、外輪3が図示しない懸架装置(サスペンション)のナックルに固定されるようになっている。
内輪4は、概略円柱状または円筒状のハブ41と、このハブ41の車体中心側(図1において右側)の外側に嵌着された環状の内輪構成体45から構成されている。ハブ41は、ブレーキのブレーキロータ(図示略)を介して車輪のディスクホイール(図示略)に固定され、当該ディスクホイールとともに回転するように構成されている。なお、ハブ41には、その車体外側(図1において左側)にブレーキロータおよびディスクホイールを固定(外嵌)するためのフランジ41fが突設されている。
フランジ41fは、外輪3を越えて外方(ハブ41の拡径方向)に向かって延出しており、その延出縁付近には、周方向に沿って複数の貫通孔(ボルト孔)41hが設けられている。また、図示しないブレーキロータおよびディスクホイールにも、それぞれ当該ボルト孔41hと連通可能な貫通孔が周方向に沿って複数個(一例として、ボルト孔41hと同数個)設けられている。そして、ハブボルト41bをボルト孔41hから前記貫通孔へ挿通し、ハブナット(図示略)で締結(共締め)することにより、ブレーキロータおよびディスクホイールがフランジ41fに対して位置決めされて固定されている。
外輪3の内周側に内輪4が配置されており、この外輪3と内輪4との間に、複数の転動体(玉)5が周方向に所定間隔で配置されている。
内輪4の内輪構成体45をハブ41に嵌着する場合、外輪3と内輪4との間に複数の転動体5を組み込んだ状態で、内輪構成体45をハブ41に形成された段部41sまで当て付けた後、ハブ41の車体中心側端部(図1の右端)を加締めることにより、当該内輪構成体45がハブ41の車体中心側に固定されている。
また、転動体(玉)5は、環状の保持器8に形成されたポケットへ1つずつ回転自在に保持された状態で外輪3と内輪4の軌道面間に組み込まれ、所定間隔(一例として、等間隔)で軌道面間を転動するようになっている。
これにより、各転動体(玉)5は、その転動面が相互に接触することなく軌道面間を円滑に転動することができ、結果として、当該各転動体(玉)5が相互に接触して摩擦が生じることによる回転抵抗の増大や、焼付きなどを防止することができる。なお、ハブユニット軸受1には、このような回転抵抗の増大や焼付きなどをさらに効果的に防止すべく、内部に潤滑剤(例えば、グリース)を封入している。
前記内輪構成体45の車体中心側の端部には、回転検出用の検出用部材としてのエンコーダ6が外嵌固定されている。このエンコーダ6は、軟鋼板等の磁性金属板に塑性加工を施す事により、断面L字形で全体を円環状に構成されている。そして、このエンコーダ6の円輪部に磁性ゴムを添着し、円周方向に関して多極かつ等間隔に着磁する事により、この円輪部の磁気特性を、円周方向に関して交互にかつ等間隔に変化させている。
なお、検出用部材としては、エンコーダ6の他に、焼結のパルサギアやプレスのトーンホイールであってもよい。
前記センサホルダ10は、図2に示すように、円板状のホルダ本体11と、このホルダ本体11の車体中心側(図2において右側)の端面に突出して設けられた突出部12とを備えている。
ホルダ本体11の外周部には、ホルダ本体11を外輪3に嵌合するための嵌合部13が形成されている。この嵌合部13は、ホルダ本体11の外周部裏面に形成されて、車体外側に突出する環状のリング部13aと、このリング部13aの外側(外周側)において車体外側に若干突出する環状のリング部13bとから構成されている。
そして、ホルダ本体11は、図1に示すように、嵌合部13のリング部13aを外輪3の内周面に嵌め込むとともに、リング部13bの端面を外輪3の端面に当接し、さらに、ホルダ本体11の外周部裏面と外輪3の端面との間に防水用のOリング14を設けることによって、外輪3の車体中心側の端部に嵌合されている。
前記突出部12は、図2(b)に示すうように、その外周面が2つの円弧面12a,12bで構成されている。円弧面12aはホルダ本体11の外周面の一部と連続して設けられている。円弧面12bはホルダ本体11の中心に向けて凸となるような円弧面であり、ホルダ本体11の中心から所定長さだけ離間している。また、突出部12の端面(図2(a)において右端面)12cは、ホルダ本体11の端面(図2(a)において右端面)11aと平行に形成されている。また、ホルダ本体11の端面11aは平面で構成されている。
このような突出部12には、貫通孔15とねじ孔16とが図2(b)において左右に離間して形成されている。貫通孔15は突出部12の端面12cからホルダ本体11の裏面(車体外側の端面)に貫通するようにして形成されている。また、ねじ孔16は突出部12の端面12cからホルダ本体11の裏面(車体外側の端面)に貫通しないようにして形成されている。
前記センサ7は、図3に示すように、円柱状のセンサ本体7aと、このセンサ本体7aの外周部に設けられた固定部7bと備えている。固定部7bは略長円形のフランジ状のものであり、固定孔7dを有する固定部7bとセンサ本体7aとは一体に成型されている。
このようなセンサ7は、その固定部7bをセンサホルダ10の突出部12の端面12cに設置するとともに、センサ本体7aをセンサホルダ10の貫通孔15に挿通し、さらに、固定孔7dをセンサホルダ10のねじ孔16に合致させて、図示しない固定ネジ(固定ボルト)を固定孔7dから挿入してねじ孔16に螺合して締め付けることによって、センサホルダ10に取り付けられている。
このようなセンサホルダ10は、ハブユニット軸受の少量生産時に、当該ハブユニット軸受用のセンサホルダとして使用される。
前記センサホルダ10は以下のようにして生産(製造)されている。
まず、円柱状の丸棒を旋盤によって切削することによって、当該丸棒から円板状材料を切り出す。この円板状材料は、その直径がホルダ本体11の直径と等しく、厚さがホルダ本体11の厚さと突出部12の突出高さとを加えた寸法となっている。
また、円板状材料(丸棒)の材質は、各種金属や機械加工用樹脂(例えば、MCナイロン等)が考えられるが、ハブユニット軸受1がバネ下の振動や衝撃の多い環境で使用されることを考慮すると、固定ボルトは緩み防止のため、ある程度強いトルクで締結する必要があるので、強度の高い金属であることが好ましい。
錆の影響を考えれば、ステンレス鋼が好ましく、加工性を考慮すれば、切削性のよい軟鋼(炭素量0.2wt%以下)が適している。
軟鋼の使用により錆が懸念される場合には、機械加工後(切削(旋削)、穴明け後)に、塗装、鍍金、黒染めなどの防錆処理を行えばよい。
アルミニウム合金は比重が軽く、切削性が良いので、センサホルダ10の旋削自体は好適に行え、振動による抜け出しの虞も少ないが、ガルバニックコロージョンが発生する可能性があるので、旋削加工後はアルマイト処理をする、あるいは、外輪3側にZn−Ni鍍金を施す等の対策が必要である。また、アルミニウム合金は機械構造用鋼(炭素量0.3〜0.7wt%)からなる外輪3と線膨張係数が大きく異なるため、温度変化に伴い嵌合面の締め代が変化する可能性がある。嵌合面の締め代変化への対策としては、径方向に伸縮可能なばね部材を嵌合面に介装する、あるいは、嵌合面であるリング部13aの外周面に周方向溝を形成すると共に、この周方向溝に対向する外輪3の内周面に環状溝を形成し、これら周方向溝と環状溝からなる密閉空間に合成樹脂を充填する、あるいは、外輪3とホルダ10とを摩擦撹拌溶接またはレーザ溶接によって接合する、等の方法が挙げられる。
前記のような円板状材料を得た後、図4に示すように、これら円板状材料17を例えば6個、図示しない旋盤に偏心した状態でチャッキングする。チャッキングした状態において、円板状材料17は、旋盤の回転中心Oから径方向外側に放射状に配置され、旋盤の回転中心Oから全ての円板状材料17までの距離は等しくなっており、かつ、全ての円板状材料17は周方向に一定間隔で配置されている。
次に、旋盤を回しながら、旋盤のバイト(切削工具)によって、円板状材料17の端面を切削(旋削)していく。すなわち、図4に示す円板状材料17において、斜線で示すハッチング部17aを切削除去することによって、ホルダ本体11と突出部12とを有する部材を製造することができる。削り出され突出部12の外周面は、図2(b)に示すように、円弧面12a,12bとによって構成されるが、円弧面12bは円板状材料17において、斜線で示すハッチング部17aを切削除去することによって形成でき、円弧面12aは円柱状の丸棒を旋盤によって円板状に切削することによって形成できる。また、ホルダ本体11の端面11aは、円板状材料17において、斜線で示すハッチング部17aを、円板状材料17の軸と直交するようにして切削除去することによって、円板状材料17の軸と直交する平面となる。
このような切削(旋削)は外周削りであり、大型の切削工具が使用可能であるため、切削速度(時間当たりの除去体積)を上げることができるので、除去体積が大きい割には、短時間での加工(切削)が可能である。
また、旋盤の回転中心Oに対して偏心した位置で周方向に一定間隔で、かつ旋盤の回転中心Oから等しい距離に円板状材料17をチャッキングして切削するので、切削の際のバランスがよく、また、一度に複数(例えば6個)の部材(ホルダ本体11と突出部12とを有する部材)を製造することができる。
なお、本例では、一度に6個加工する場合を例とって説明したが、一度の加工数には制限はなく、1個からでも加工(切削)可能である。
但し、旋盤にかかるアンバランス荷重を考慮すれば、偶数個を対称(旋盤の回転中心Oに対して点対称)に取り付けることが好ましい。
センサ本体7aを挿通する貫通孔15や固定ねじを螺合するねじ孔16を、前記切削より先に加工すると、円板状材料17の旋盤へのチャッキングの際に位相合わせが必要な上、貫通孔15やねじ孔16の入口周辺にバリが発生し、センサ本体7aを貫通孔15に通し難い、あるいは固定ねじをねじ孔16に螺合し難いというような問題が発生するので、貫通孔15およびねじ孔16は、前記旋削(切削)加工後に施工するのが好ましい。
なお、円板状材料17の裏面、すなわち突出部12が形成されている側と反対の面を旋盤によって旋削(切削)することによって、ホルダ本体11の外周部に前記嵌合部13を形成するが、この旋削加工は、前記貫通孔15やねじ孔16の加工後であっても、加工前であってもよいが、突出部12を形成するための前記旋削(切削)加工の後に行う。
以上のように本実施の形態によれば、突出部12の外周面が2つの円弧面12a,12bで構成され、ホルダ本体11の端面11aが平面で構成されているので、円板状材料17の端面を突出部12の外周面が円弧面12a,12bとなるように平面状に切削することによって、ホルダ本体11と突出部12とを備えたセンサホルダ10を比較的安価に少量生産できる。
また、センサ7の固定部7bを固定ねじによって固定するためのねじ孔16とセンサ本体7aが挿通される貫通孔15が形成される突出部12のみをホルダ本体11の端面から(車体中心側に)突出させているので、センサホルダ10の質量増加を抑えることができ、この結果、バネ下荷重(重量)を抑えるとともに、振動によりセンサホルダ10が外輪3から抜け出すのを防止できる。
また、後述する第2の実施の形態におけるセンサホルダ10のOEM生産が終了した後でも、前記のように円板状材料17を切削することによって、補修品を容易に生産できる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、(a)センサホルダの断面図、(b)はセンサホルダの側面図、(c)はセンサホルダの嵌合部の拡大断面図である。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、センサホルダ20の構成であり、その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
図5に示すように、本実施の形態では、センサホルダ20のホルダ本体21は、樹脂成形(射出成形)によって形成された樹脂ホルダ本体部21aと、この樹脂ホルダ本体部21aの外周側に樹脂ホルダ本体部21aの樹脂成形の際に一体的に設けられたリング状の芯金21bとを備えている。
また、センサホルダ20の突出部22は、樹脂による射出成形によってホルダ本体21と一体的に形成されている。
ホルダ本体21の外周部には、ホルダ本体21を外輪3に嵌合するための嵌合部23が形成されている。この嵌合部23は、ホルダ本体21の外周部裏面に形成されて、車体外側に突出する環状のリング部23aと、このリング部23aの外側(外周側)において車体外側に若干突出する環状のリング部23bと、このリング部23bから径方向内側にリング状に若干突出する突起23cと、リング部23aの外周面に嵌合された前記芯金21bとから構成されている。リング部23a,23bおよび突起23cは樹脂ホルダ本体部21aを樹脂成形によって形成する際に一体的に形成されている。
また、芯金21bは樹脂ホルダ本体部21aを樹脂成形によって形成する際に、当該樹脂ホルダ本体部21aのリング部23bの外側に鋳込まれている。つまり、芯金21bを有する樹脂ホルダ本体部21aはインサート成形されている。芯金21bの車体中心側の端部は径方向外側に折曲されており、この折曲部に前記突起23cが係合することによって、芯金21bの抜け出しを防止している。
また、芯金21bとリング部23aの厚さの和が前記第1の実施の形態におけるセンサホルダ10のリング部13aの厚さと等しくなっている。
そして、ホルダ本体21は、嵌合部23のリング部23aを外輪3の内周面に嵌め込むとともに、リング部23bの端面を外輪3の端面に当接し、さらに、ホルダ本体21の外周部裏面と外輪3の端面との間に防水用のOリング14を設けることによって、外輪3の車体中心側の端部に嵌合されている。
前記突出部22は、樹脂成形によって形成され、かつ前記貫通孔15を有する樹脂突出本体部22cと、この樹脂突出本体部22cに前記樹脂成形の際に一体的に設けられて、前記ねじ孔16を構成するインサートナット16aとを備えている。つまり、インサートナット16aを有する樹脂突出本体部22cはインサート成形されている。
前記突出部22は、図5(b)に示すように、その外周面が2つの円弧面22a,22bで構成されている。円弧面22aはホルダ本体21の外周面の一部と連続して設けられている。円弧面22bはホルダ本体21の中心に向けて凸となるような円弧面であり、ホルダ本体21の中心から所定長さだけ離間している。また、突出部22の端面22dは、ホルダ本体21の端面21cと平行に形成されている。また、ホルダ本体21の端面21cは平面で構成されている。
このような突出部22には、貫通孔15とインサートナット16aによって構成されたねじ孔16とが図5(b)において左右に離間して形成されている。貫通孔15は突出部22の端面22dからホルダ本体21の裏面(車体外側の端面)に貫通するようにして形成されている。また、インサートナット16aによって構成されたねじ孔16は突出部22の端面22dからホルダ本体11の裏面(車体外側の端面)に貫通しないようにして形成されている。
このような構成のセンサホルダ20は、その外形形状が第1の実施の形態のセンサホルダ10と等しくなっている。
このようなセンサホルダ20は、ハブユニット軸受の大量生産時に、当該ハブユニット軸受用のセンサホルダとして使用される。
本実施の形態によれば、センサホルダ20を、芯金21bとインサートナット16aを備えた樹脂成形品とすることができるので、芯金21bによって外輪端部側開口との嵌合強度が確保されるとともに、インサートナット16aによってねじ孔16を容易に設けることができ、さらにOEMでの大量生産が可能である。
したがって、OEMでの大量生産時は、センサホルダ付き軸受ユニットのセンサホルダとして、樹脂成形品によるセンサホルダ20を備えたものを生産し、OEM生産終了後は、補修品を少量生産する場合に、前記第1の実施の形態のセンサホルダ10を備えたものを比較的安価に生産することができる。
また、ハブユニット軸受の大量生産時には、センサホルダ20を使用し、ハブユニット軸受の少量生産時には、センサホルダ10を使用することによって、ハブユニット軸受の生産量に応じて適切なセンサホルダを使用することができるとともに、OEM生産時にセンサホルダ20を使用し、OEM生産が終了した後でも、センサホルダ10を使用することによって、センサホルダ20の補修品を容易に提供できる。
(第3の実施の形態)
図6および図7は、本発明の第3の実施の形態を示すもので、図6はセンサホルダの正面図、図7は円板状材料の切削方法を説明するための図である。本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なるのは、センサホルダ30の構成であり、その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
図6に示すように、センサホルダ30は、円板状のホルダ本体11と、このホルダ本体11の車体中心側の端面に突出して設けられた突出部32とを備えている。
突出部32は、その外周面が2つの円弧面12a,32bで構成されている。円弧面12aはホルダ本体11の外周面の一部と連続して設けられている。円弧面32bはホルダ本体11の中心に向けて凹となるような円弧面であり、ホルダ本体11の中心から所定長さだけ離間している。また、突出部32の端面32cは、ホルダ本体11の端面11aと平行に形成されている。また、ホルダ本体11の端面11aはホルダ本体11の中心軸と直交する平面で構成されている。
このような突出部32には、貫通孔15とねじ孔16とが図6において左右に離間して形成されている。貫通孔15は突出部32の端面32cからホルダ本体11の裏面(車体外側の端面)に貫通するようにして形成され、ねじ孔16は突出部32の端面32cからホルダ本体11の裏面(車体外側の端面)に貫通しないようにして形成されている。
このようなセンサホルダ30は、ハブユニット軸受の少量生産時に、当該ハブユニット軸受用のセンサホルダとして使用される。
第1の実施の形態におけるセンサホルダ10では、突出部12の円弧面12bをホルダ本体11の中心に向けて凸となる円弧面に形成し、この円弧面12bを旋盤の外周削り加工により仕上げているため、加工に比較的大型の旋盤(偏心チャック)が必要になる。
これに対し、本実施の形態のセンサホルダ30では、突出部32の円弧面32bをホルダ本体11の中心に向けて凹となる円弧面に形成し、この円弧面32bを旋盤の内周削り加工により仕上げている。
内周削りは、外周削りに比べ、切削速度は劣るが、チャッキングの偏心量を減らし、比較的小型の旋盤(偏心チャック)で加工可能である。
前記のような突出部32を有するセンサホルダ30を生産(製造)する場合、まず、図7に示すように、前記円板状材料17を例えば4個、図示しない旋盤に偏心した状態でチャッキングする。チャッキングした状態において、円板状材料17は、旋盤の回転中心Oから径方向外側に放射状に配置され、旋盤の回転中心Oから全ての円板状材料17までの距離は等しくなっており、かつ、全ての円板状材料17は周方向に一定間隔で配置されている。
次に、旋盤を回しながら、旋盤のバイト(切削工具)によって、円板状材料17の端面を切削(旋削)していく。すなわち、円板状材料17において、斜線で示すハッチング部17bを切削除去することによって、ホルダ本体11と突出部32とを有する部材を製造することができる。削り出され突出部32の外周面は円弧面12a,32bとによって構成されるが、円弧面32bは円板状材料17において、斜線で示すハッチング部17bを切削除去することによって形成でき、円弧面12aは円柱状の丸棒を旋盤によって円板状に切削することによって形成できる。また、ホルダ本体11の端面11aは、円板状材料17において、斜線で示すハッチング部17bを、円板状材料17の軸と直交するようにして切削除去することによって、平面となる。
貫通孔15およびねじ孔16は、前記旋削(切削)加工後に施工するのが好ましく、円板状材料17の裏面、すなわち突出部32が形成されている側と反対の面を旋盤によって円筒状に旋削(切削)することによって、ホルダ本体11の外周部に前記嵌合部13を形成するが、この旋削加工は、前記貫通孔15やねじ孔16の加工後であっても、加工前であってもよいが、突出部32を形成するための前記旋削(切削)加工の後に行う。
本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られる他、円板状材料17のチャッキングの偏心量を減らし、比較的小型の旋盤(偏心チャック)で加工可能であるという利点がある。
(第4の実施の形態)
図8は、本発明の第4の実施の形態を示すもので、センサホルダの正面図である。本実施の形態が前記第1および第2の実施の形態と異なるのは、センサホルダ40の構成であり、その他の構成は第1および第2の実施の形態と同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
センサホルダ40は、円板状のホルダ本体11と、このホルダ本体11の車体中心側の端面に突出して設けられた突出部42とを備えている。
突出部42は、その外周面が3つの円弧面42a,42b,42cで構成されている。円弧面42aは、ホルダ本体11の中心と同心で、かつホルダ本体11の外周面の内側に当該外周面と所定の隙間をもって形成された円弧面である。円弧面42b,42cは、図8において、貫通孔15より下方位置でかつY軸を境に対称に配置された二つの点をそれぞれ中心とする円弧面である。円弧面42b,42cの交差部はY軸線上にあり、かつ中心(ホルダ本体11の中心)から若干下方に位置している。
このような突出部42には、貫通孔15とねじ孔16とが図8において上下に離間して形成されている。つまり、貫通孔15とねじ孔16とはホルダ本体11の中心を通る軸線上に位置している。貫通孔15は突出部42の端面からホルダ本体11の裏面に貫通するようにして形成され、ねじ孔16は突出部42の端面からホルダ本体11の裏面(車体外側の端面)に貫通しないようにして形成されている。
このようなセンサホルダ40は、ハブユニット軸受の少量生産時に、当該ハブユニット軸受用のセンサホルダとして使用される。
前記第1および第2の実施の形態では、ねじ孔16は貫通孔15の横に設けられていた、つまりねじ孔16は、貫通孔15の中心とホルダ本体11の中心とを通る軸線上に配置されていなかったが、本実施の形態では、ねじ孔16は図8において貫通孔15の上に設けられている、つまり貫通孔15の中心とホルダ本体11の中心とを通る軸線上でかつ、これら中心の間に設けられている。
このような配置とする場合、第1および第2の実施の形態と同様な旋削(切削)方法では、突出部の体積が大きくなり、バネ下荷重の増加やセンサホルダの抜け出しに悪影響を及ぼす。
そこで、本実施の形態では、偏心チャッキングによる旋削(切削)工程を2工程に増やして、旋削除去量を増やし、センサホルダ40の軽量化を図っている。
前記のような突出部42を有するセンサホルダ40を生産(製造)する場合、まず、前記円板状材料17を旋盤に偏心させずにチャッキングして、円板状材料17の端面の外周部を旋削する。この場合、円板状材料17の外径から中心に向けて所定の幅だけ旋削する。この旋削は、旋削した内径側が、センサ取付座18に接するか、当該センサ取付座18より若干外側に位置するようにして行う。これによって、円板状材料17の外周側は段付き形状に旋削され、前記円弧面42aが形成されることになる。なお、センサ取付座18とは、突出部42の端面にセンサ7の固定部7bが設置される部位であり、側面視において当該固定部7bとほぼ等しい大きさ、形状となっている。
次に、円弧面42aが形成された円板状材料17を旋盤から取り外して、チャッキングし直す。この場合、円板状材料17の中心を旋盤の回転中心から偏心させて、旋盤の回転中心が貫通孔15より、図8において下側になるように、かつ円板状材料17の外側に位置するようにして、円板状材料17を偏心チャッキングする。そして、旋盤を回転させながらセンサ取付座18に接する(あるいは若干外側の)円弧面で旋削を行う。これによって、突出部42の円弧面42bが形成される。
次に、円弧面42bが形成された円板状材料17をさらに偏心チャッキングし直す。この場合、円板状材料17の中心を旋盤の回転中心から、1回目の偏心チャックの際の位置とは図8においてY軸を境として対称の位置に偏心させて、当該円板状材料17を偏心チャッキングする。そして、旋盤を回転させながらセンサ取付座18に接する(あるいは若干外側の)円弧面で旋削を行う。これによって、突出部42の円弧面42cが形成される。
このようにして削り出された突出部42は略三角形状となり、その外周面は円弧面42a,42b,42cによって構成され、円弧面42aの外側には段付き部42dが形成される。また、旋削されてなるホルダ本体11の端面11aは、段付き部42dと面一の平面となる。
なお、本実施の形態では、突出部42の円弧面42aを形成した後、円弧面42b,42cを形成したが、円弧面42b,42cを形成した後、円弧面42aを形成するようにしてもよい。
本実施の形態では、第1および第2の実施の形態と同様の効果が得られる他、貫通孔15とねじ孔16とをホルダ本体11の中心を通る軸線上に配置しても、突出部42の体積を小さくできるので、バネ下荷重(重量)を抑えるとともに、振動によりセンサホルダ40が外輪3から抜け出すのを防止できる。
(第5の実施の形態)
図9は、本発明の第5の実施の形態を示すもので、センサホルダの正面図である。本実施の形態が前記第4の実施の形態と異なるのは、センサホルダ50の構成であり、その他の構成は第4の実施の形態と同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
センサホルダ50は、円板状のホルダ本体11と、このホルダ本体11の車体中心側の端面に突出して設けられた突出部52とを備えている。
突出部52は、その外周面が4つの円弧面52a,52b,52c,52dで構成されている。円弧面52a,52bは、ホルダ本体11の外周面と同心の円弧面であり、円弧面52aは、ホルダ本体11の外周面の内側に当該外周面と所定の隙間をもって形成され、円弧面52bは、ホルダ本体11の外周面の内側でかつ円弧面52aより内側(ホルダ本体11の中心側)に形成されている。
また、円弧面52c,52dは、図9において、貫通孔15の中心とねじ孔16の中心との間の中央付近でかつ、かつY軸線を境に対称に配置された二つの点をそれぞれ中心とする円弧面である。円弧面52c,52dの交差部はY軸線上にあり、かつ中心(ホルダ本体11の中心)から若干上方に位置している。
このような突出部52には、貫通孔15とねじ孔16とが図9において上下に離間して形成されている。つまり、貫通孔15とねじ孔16とはホルダ本体11の中心を通る軸線上に位置している。貫通孔15は突出部52の端面からホルダ本体11の裏面(に貫通するようにして形成され、ねじ孔16は突出部52の端面からホルダ本体11の裏面(車体外側の端面)に貫通しないようにして形成されている。
このようなセンサホルダ50は、ハブユニット軸受の少量生産時に、当該ハブユニット軸受用のセンサホルダとして使用される。
前記第4の実施の形態では、突出部42の形状が側面視において略三角形状となっているが、本実施の形態では、突出部52の形状を側面視において略四角形状とすることによって、さらなるセンサホルダ50の軽量化を図っている。
前記のような突出部52を有するセンサホルダ50を生産(製造)する場合、まず、前記円板状材料17を旋盤に偏心させずにチャッキングして、円板状材料17の端面の外周部と中央部付近を旋削する。円板状材料17の端面の外周部を旋削する場合、円板状材料17の外径から中心に向けて所定の幅だけ旋削する。この旋削は、旋削した内径側が、センサ取付座18に接するか、当該センサ取付座18より若干外側に位置するようにして行う。これによって、円板状材料17の外周側は段付き形状に旋削され、前記円弧面52aが形成されることになる。また、円板状材料17の端面の中央部付近を旋削する場合、旋削した内径側が、センサ取付座18に接するか、当該センサ取付座18より若干外側に位置するようにして行う。これによって、円板状材料17の中央部付近に前記円弧面52bが形成されることになる。
次に、円弧面52a,52bが形成された円板状材料17を旋盤から取り外して、チャッキングし直す。この場合、円板状材料17の中心を旋盤の回転中心から偏心させて、旋盤の回転中心が、図9に示すY軸線方向において貫通孔15の中心とねじ孔16の中心との間の中央付近で、かつ円板状材料17の外側に位置するようにして、円板状材料17を偏心チャッキングする。そして、旋盤を回転させながらセンサ取付座18に接する(あるいは若干外側の)円弧面で旋削を行う。これによって、突出部52の円弧面52cが形成される。
次に、円弧面52cが形成された円板状材料17をさらに偏心チャッキングし直す。この場合、円板状材料17の中心を旋盤の回転中心から、1回目の偏心チャックの際の位置とは図9においてY軸線を境として対称の位置に偏心させて、当該円板状材料17を偏心チャッキングする。そして、旋盤を回転させながらセンサ取付座18に接する(あるいは若干外側の)円弧面で旋削を行う。これによって、突出部52の円弧面52dが形成される。
このようにして削り出された突出部52は側面視略四角形状となり、その外周面は4つの円弧面52a,52b,52c,52dによって構成され、円弧面52aの外側には段付き部52dが形成される。また、旋削されてなるホルダ本体11の端面11aは、段付き部52dと面一の平面となる。
なお、本実施の形態では、突出部52の円弧面52a,52bを形成した後、円弧面52c,52dを形成したが、円弧面52c,52dを形成した後、円弧面52a,52bを形成するようにしてもよい。
本実施の形態では、第4の実施の形態と同様の効果が得られる他、貫通孔15とねじ孔16とをホルダ本体11の中心を通る軸線上に配置しても、突出部52の体積を第3の実施の形態における突出部42より小さくできるので、バネ下荷重(重量)をさらに抑えるとともに、振動によりセンサホルダ50が外輪3から抜け出すのをさらに防止できる。
なお、前記第4および第5の実施の形態において、円板状材料17に円弧面42a,42bおよび円弧面52c,52dを形成する場合、円板状材料17を複数旋盤に偏心チャッキングして行ってもよい。
1 ハブユニット軸受(センサホルダ付き軸受ユニット)
3 外輪
4 内輪
5 転動体
6 エンコーダ
7 センサ
7a センサ本体
7b 固定部
10,20,30,40,50 センサホルダ
11 ホルダ本体
12,22,32,42,52 突出部
15 貫通孔
16 ねじ孔
21 ホルダ本体
21a 樹脂ホルダ本体部
21b 芯金
22a 樹脂突出本体部
12a,12b,22a,22b,32b,42a,42b,42c,52a,52b,52c,52d 円弧面

Claims (3)

  1. 外輪と、この外輪の内周側に転動体を介して設けられた内輪と、この内輪の端部側に設けられた回転検出用の検出用部材と備えた軸受に取り付けられて、前記検出用部材を検出するセンサを保持するセンサホルダであって、
    前記外輪に取り付けられる円板状のホルダ本体と、このホルダ本体の端面に突出して設けられて、前記センサのセンサ本体が挿通される貫通孔と、前記センサ本体の外周部に設けられた固定部をねじによって固定するためのねじ孔を有する突出部とを備え、
    前記突出部の外周面が2以上の円弧面で構成され、前記ホルダ本体の端面が平面で構成されていることを特徴とするセンサホルダ。
  2. 前記ホルダ本体は、樹脂成形によって形成された樹脂ホルダ本体部と、この樹脂ホルダ本体部の外周側に前記樹脂成形の際に一体的に設けられたリング状の芯金とを備え、
    前記突出部は、樹脂成形によって形成され、かつ前記貫通孔を有する樹脂突出本体部と、この樹脂突出本体部に前記樹脂成形の際に一体的に設けられて、前記ねじ孔を構成するインサートナットとを備えていることを特徴とする請求項1に記載のセンサホルダ。
  3. 軸受の大量生産時には、センサホルダとして請求項2に記載のセンサホルダを使用し、
    軸受の少量生産時には、センサホルダとして請求項1に記載のセンサホルダを使用することを特徴とするセンサホルダの使用方法。
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