JP2014169705A - インペラ - Google Patents

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Abstract

【課題】遠心力に対する強度を確保すべくブレードの厚みを増した場合に、遠心力及びロータの安定性の両面に悪影響を及ぼすことなく、ディスクの径方向外側部分に作用する曲げ応力を低減させる手段を提供する。
【解決手段】本発明に係るインペラは、回転軸に一体的に回転可能に取り付けられる円盤状のディスク101と、該ディスク101の表面から突出して周方向に複数設けられ、少なくとも径方向外側部分に、重量を抑制するための空洞部103が設けられたブレード102と、を備え、空洞部103は、断面略円形を有し、複数穿設されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転軸に一体的に回転可能に取り付けられる円盤状のディスクと、該ディスクの表面から突出して周方向に複数設けられたブレードとを備えるインペラに関するものである。
遠心力を利用してガスを圧縮する遠心圧縮機では、円盤状のディスクの表面に羽根状のブレードが周方向に複数設けられてなるインペラが、回転軸に沿って複数段にわたって設けられる。そして、この遠心圧縮機では、回転軸の回転に伴って、インペラを収容するケーシングとブレードとによって形成される流路をガスが通過し、その間にガスが圧縮されるようになっている。
ここで、圧縮しようとするガスが、例えば水素のように分子量が小さく圧縮しにくいガスである場合、通常のガスと同様に高い圧縮率まで圧縮するためには、インペラの段数を増やす必要がある。しかし、インペラの段数を増やすと、これを収容するケーシングの数も増加するため、遠心圧縮機全体が大型化するとともに、材料費の増加によるコストアップにもつながる。
また、ケーシングの数が増加すると、このケーシングに設けられて回転軸を回転可能に支持する軸受の数も増加する。そうすると、回転軸の軸受損失が増大するとともに、軸受のメンテナンスも煩雑化する。このような理由から、インペラの段数を最小限に抑えることにより、ケーシングの数は最小限に抑えることが好ましい。
そこで、インペラの段数を増やすことなく、水素のような圧縮しにくいガスを高い圧縮率まで圧縮する手段として、インペラの周方向への回転速度(以下、「周速度」と呼ぶ)を高速化する方法が挙げられる。この方法によれば、ケーシングの数が増えないので、遠心圧縮機全体が大型化することがなく、また材料費が増加することもない。
しかし、従来のインペラでは、インペラの周速度を高速化すると、遠心力が急激に増大するため、ブレードに生じる応力が高くなってしまうという問題がある。これは、インペラの周速度が高速になると、ブレードに作用する遠心力は、周速度の2乗に比例して大きくなるからである。
図8は、回転軸Sに固定された従来例に係るインペラ70を示す概略断面図である。このように、基端部がディスク71に固定されたブレード72の先端部がシュラウド(不図示)によって覆われていない、いわゆるオープンインペラ(例えば、特許文献1を参照)は、ブレード72がシュラウドによって構造的に補強されていないため、インペラ70の周速度が高速になって遠心力が増大すると、遠心力を受けたブレード72が比較的変形や損傷しやすい。そこで、遠心力によって生じるブレード72の応力を抑制する手段として、ブレード72の厚みを増す方法が従来用いられる。
しかし、遠心力による応力を緩和すべくブレード72の厚みを増すと、ブレード72の重量が増加するため、ディスク71に作用する曲げ応力が大きくなる。従って、図8に示すように、ディスク71において軸方向への厚みが薄く形成される径方向外側部分(図8に二点差線で示す部分)が、曲げ応力によって変形や損傷しやすくなってしまう。このような曲げ応力によるディスク71の変形や損傷を防止する手段としては、ディスク71の厚みを増す方法が挙げられる(例えば、特許文献2を参照)。
特開平07−49099号公報 特開2001−304181号公報
しかし、従来のインペラ70では、曲げ応力によるディスク71の損傷を防止すべくディスク71の厚みを増すと、曲げ応力に対するディスク71の強度が高まるというメリットがある反面、ディスク71の重量が増加することによって遠心力が大きくなるという問題、及び、回転軸Sやインペラ70等からなるロータの軸長が長くなり、ロータの安定性を悪化させるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、遠心力に対する強度を確保すべくブレードの厚みを増した場合に、遠心力及びロータの安定性の両面に悪影響を及ぼすことなく、ディスクの径方向外側部分に作用する曲げ応力を低減させる手段を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明に係るインペラは、回転軸に一体的に回転可能に取り付けられる円盤状のディスクと、該ディスクの表面から突出して周方向に複数設けられ、少なくとも径方向外側部分に、重量を抑制するための空洞部が設けられたブレードと、を備え、前記空洞部は、断面略円形を有し、複数穿設されていることを特徴とする。
このような構成によれば、少なくともブレードの径方向外側部分に空洞部を設けることでブレードの重量を抑制するので、インペラの周速度が高速になっても、遠心力を増大させることなく且つロータの安定性を悪化させることなく、ディスクの径方向外側部分に作用する曲げ応力を低減させることができる。
また、本発明に係るインペラは、前記ブレードの内部における前記空洞部が設けられている範囲が、前記径方向に沿って、前記ディスクと接続する基端部における径方向に略直交する方向への厚みが、前記ディスクの厚みより大きい範囲であることを特徴とする。
このような構成によれば、ブレードの基端部における径方向に略直交する方向への厚みがディスクの厚みより大きい範囲、すなわちディスクの厚みが比較的薄くなる径方向外側部分に空洞部が形成されるので、曲げ応力によってディスクが損傷することをより確実に防止することができる。
また、本発明に係るインペラは、前記空洞部が、前記ディスクの裏面側から前記ディスクを貫通して前記ブレードに達するように穿設されていることを特徴とする。
このような構成によれば、ディスクの裏面側からディスクを貫通して穿設する簡略な作業によって、ブレード内部に空洞部を形成することができる。
また、本発明に係るインペラは、前記ディスクを貫通して、前記空洞部と前記ディスクの裏面側とを連通する通気孔が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、ブレード内部に形成した空洞部が、通気孔を介してディスクの裏面側と連通しているので、空洞部の外部で圧力が変化すると、これに応じて空洞部の内部も圧力が変化する。従って、空洞部の内部と外部との圧力差によってブレードに応力が作用することはない。また、通気孔はディスクを貫通して設けられ、通気孔の一端開口がブレードの表面に形成されることはない。従って、ブレードによって案内されるガスの流れが、通気孔の一端開口によって悪影響を受けることがない。
また、本発明に係るインペラは、前記空洞部に、前記ブレードを形成する材料より密度の低い材料が充填されていることを特徴とする。
このような構成によれば、空洞部の内部に所定の材料が充填されているため、空洞部の内部或いはその周辺部において、ガスの流れに悪影響を及ぼすいわゆる二次流れの発生を防止することができる。また、この空洞部に充填された材料は、ブレードを形成する材料より密度が低いので、ブレードの重量を抑制するという空洞部の役割を阻害することはない。
本発明に係るインペラによれば、遠心力に対する強度を確保すべくブレードの厚みを増した場合に、遠心力及びロータの安定性の両面に悪影響を及ぼすことなく、ディスクの径方向外側部分に作用する曲げ応力を低減させることができる。
本発明の第1実施形態に係るインペラを備えた遠心圧縮機を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係るインペラを裏面側から見た状態を示す概略平面図である。 本発明の第1実施形態に係るインペラの変形例を示す図であって、裏面側から見た状態を示す概略平面図である。 本発明の第1実施形態に係るインペラを構成するブレードの1枚を、基端部側から見た状態を示す概略斜視図である。 第1実施形態のインペラについて、図4におけるB−B断面を示す概略断面図である。 第2実施形態のインペラについて、図4におけるB−B断面を示す概略断面図である。 第3実施形態のインペラについて、図4におけるB−B断面を示す概略断面図である。 従来例に係るインペラを示す概略断面図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態に係るインペラの構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るインペラ10を備えた遠心圧縮機1を示す概略断面図である。遠心圧縮機1は、筐体としてのケーシング2と、このケーシング2の中央部を貫通して設けられた回転軸3と、この回転軸3に沿って設けられた複数のインペラ10と、を備えるものである。
ケーシング2は、インペラ10及び回転軸3を収容するためのものである。このケーシング2は、図1に示すように、略円柱形状を有するケーシング本体21と、このケーシング本体21の長手方向両端部にそれぞれ設けられた一対のジャーナル軸受22と、同じくケーシング本体21の長手方向のいずれか一端部に設けられたスラスト軸受23と、を有している。
ケーシング本体21は、図1に示すように、略円柱形状を有し、その中央部を貫通して軸挿通孔211が形成されている。また、ケーシング本体21の長手方向一端側には、圧縮すべきガスが外部から内部へ流入する吸入口212が開口して設けられる一方、長手方向他端側には、圧縮されたガスが内部から外部へ流出する排出口213が設けられている。そして、ケーシング2の内部には、吸入口212及び排出口213にそれぞれ連通して、長手方向に縮径及び拡径を繰り返す内部空間214が設けられている。
ジャーナル軸受22及びスラスト軸受23は、回転軸3を軸回りに回転可能に支持するためのものである。ジャーナル軸受22は、図1に示すように、その一方が、ケーシング本体21の一端側における軸挿通孔211に嵌合して設けられ、その他方が、ケーシング本体21の他端側に取り付けられた軸受ケース24の内部に収容されている。また、スラスト軸受23は、ケーシング本体21の一端側に取り付けられた軸受ケース25の内部に収容されている。
回転軸3は、不図示の駆動機(タービンやモータ等)によって回転駆動されるものである。この回転軸3は、図1に示すように、ケーシング本体21の軸挿通孔211を挿通され、その長手方向両端部がケーシング本体21の外部へそれぞれ突出している。そして、回転軸3は、その長手方向両端部が、ジャーナル軸受22及びスラスト軸受23にそれぞれ挿通されることにより、回転可能に支持されている。
インペラ10は、遠心力を利用してガスを圧縮するものである。このインペラ10は、図1に示すように、回転軸3に同軸上に取り付けられた円盤状のディスク101と、このディスク101の表面に突出して設けられた複数枚のブレード102と、ディスク101の裏面からブレード102に達するように穿設された空洞部103と、を有するものである。このように構成されるインペラ10は、ケーシング2の内部に収容され、ディスク101を貫通して形成された軸挿通孔101aに対し、回転軸3が挿通されて固定されている。これにより、インペラ10は、回転軸3の回転に伴ってこれと一体的に回転するようになっている。そして、インペラ10を構成する複数枚のブレード102同士の間の隙間、またはブレード102とケーシング本体21の間の隙間が、ガスが流通する流路104として構成されている。尚、本実施形態では、回転軸3の軸方向に沿って6個のインペラ10を所定間隔で設けているが、インペラ10の数はこれに限られず、適宜設計変更が可能であり、勿論、1つでも構わない。
ここで、図2は、インペラ10をディスク101の裏面側から見た図、すなわちブレード102の突出側と逆側から見た図である。図1及び図2に示すように、インペラ10を構成するディスク101は、軸方向視で略円形に形成され、その中心部に、軸方向一方に突出したハブ部101bが設けられている。そして、その軸方向一方側の面は、外周側から内周側に向かうに従って、径方向から軸方向へ向かうように湾曲形成されている。また、他方側の面は、回転軸3に略直交する平面に形成されている。このため、ディスク101の肉厚は、外周側で最も薄く、内周側に向かうに従って厚くなっている。また、ハブ部101bを貫通して、回転軸3が挿通される軸挿通孔101aが形成されている。尚、ディスク101の形状は、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。
一方、インペラ10を構成するブレード102は、図2に示すように、ディスク101の表面に周方向へ所定の間隔で複数枚設けられている。ここで、図4は、ブレード102の1枚を、基端部側すなわちディスク101への接続側から見た状態を示す概略斜視図である。尚、図4では、ブレード102の紙面手前側に位置するディスク101を、破線で示している。ブレード102は、圧縮すべきガスを所定の流れ方向に案内するためのものである。このブレード102は、図1に示すように側面視でディスク101の表面に沿うように湾曲した形状を有するとともに、図2に示すように平面視でもディスク101の中心から放射状に延びるように湾曲した形状を有している。また、ブレード102は、図4に示すように、その基端部の厚みd1が、ディスク101の径方向内側から径方向外側に向かって徐々に大きくなっている。また、図5は、図4におけるB−B断面を示す概略断面図である。ブレード102は、基端部から先端部に向かってその厚みが徐々に薄くなることにより、断面略三角形状となっている。尚、ブレード102の形状は、ディスク101の形状に合わせて適宜設計変更が可能である。
空洞部103は、ブレード102の重量を抑制するためのものである。この空洞部103は、図5に示すように、ディスク101の裏面からディスク101を貫通し、ブレード102の所定深さまで達するように、且つ、ブレード102を貫通しないように穿設されている。また、この空洞部103は、図2及び図4に示すように、断面略円形を有し、ディスク101とブレード102の径方向外側部分に複数穿設されている。ここで、この径方向外側部分とは、図4に示すように径方向内側から径方向外側に向かって徐々に大きくなるブレード102の基端部における径方向に略直交する方向への厚みd1が、図5に示すようにディスク101の厚みd2を越えて大きくなる範囲を意味している。
尚、空洞部103の穿設位置、個数、断面形状等は、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。例えば、空洞部103の断面形状を、本実施形態の断面略円形に代えて、図3に示すようにディスク101の径方向に延びる長穴形状としてもよいし、図に詳細は示さないが、略多角形状や略楕円形状としてもよい。また、ディスク101及びブレード102において空洞部103を設ける位置は、径方向外側部分だけでなく、径方向中央部分や径方向内側部分にも設けてよい。
また、本実施形態では、空洞部103の形成手順として、ディスク101とブレード102とを溶接やロウ付け等により接続した後に、ディスク101の裏面側から穿設している。しかし、ディスク101とブレード102とを接続する前に、分離した状態のディスク101及びブレード102に空洞部103をそれぞれ穿設し、その後にディスク101とブレード102とを接続してもよい。この場合、ディスク101を貫通して形成する空洞部103は、ディスク101の表面側から穿設することも可能である。また、ディスク101、ブレード102、及び空洞部103を、鍛造削り出しや鋳造により一体成形する等、適宜設計変更が可能である。
次に、第1実施形態に係るインペラ10の作用効果について説明する。本実施形態に係るインペラ10は、例えば分子量が小さく圧縮しにくい水素ガス等を圧縮する遠心圧縮機1に装備される。このような遠心圧縮機1では、前述のように、高い圧縮率を達成すべくインペラ10の周速度が高速化されるとともに、増大する遠心力によってブレード102が変形や損傷しないよう、ブレード102の厚みが厚く形成される。しかし、ブレード102を厚く形成すると、ブレード102の重量が増加することによって、ブレード102が固定されたディスク101に作用する曲げ応力が大きくなる。これにより、ディスク101の厚みが薄く形成される径方向外側部分では、曲げ応力によってディスク101が変形や損傷しやすいという問題がある。
しかし、第1実施形態に係るインペラ10は、前述のように、ブレード102の径方向外側部分に空洞部103が設けられ、径方向外側部分においてブレード102の重量が抑制されている。従って、径方向外側部分においてディスク101に作用する曲げ応力が低減されるため、曲げ応力によるディスク101の変形や損傷を防止することができる。しかも、径方向外側部分に空洞部103を形成した場合、ディスク101及びブレード102の重量が抑制されることにより、ディスク101及びブレード102に作用する遠心力も低減されるとともに、回転軸3やインペラ10等からなるロータの安定性が、この空洞部103の存在によって悪化することもない。
尚、内部に空洞部103を設け、外側に部材厚を確保することで、ブレード102として必要な断面二次モーメントを確保することができる。このため、空力特性を犠牲にすることなく、空洞部103によってブレード102の重量を低減しつつ、剛性を確保することができる。
また、本実施形態では、水素ガスを圧縮する遠心圧縮機1を例に説明したが、例えばヘリウムガスや天然ガス等の分子量の小さいガスを遠心圧縮機1で圧縮してもよい。また、インペラ10は、圧縮すべきガスの種類によらず、周速度が高速な遠心圧縮機1に適用することができる。更に、インペラ10は、遠心圧縮機1だけでなく、不図示のガスタービンやエキスパンダやターボチャージャ等を含む半径流式の回転機械に適用することが可能である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るインペラ10の構成について説明する。第2実施形態に係るインペラ10を備える遠心圧縮機1は、図1に示す第1実施形態の遠心圧縮機1と比較すると、インペラ10の構成だけが異なっている。尚、それ以外の構成は、第1実施形態と同じであるため、第1実施形態と同じ符号を用い、ここでは説明を省略する。
本実施形態のインペラ10も、図1に示すように、円盤状のディスク101と、このディスク101の表面に突出して設けられた複数枚のブレード102と、を有している。ここで、本実施形態のブレード102は、図4に示す第1実施形態のブレード102と同じ構成であって、その径方向外側部分に、空洞部103が穿設されている。
ここで、図6は、本実施形態のインペラ10について、図4におけるB−B断面を示す図である。本実施形態のディスク101には、第1実施形態のような空洞部103は形成されず、空洞部103より小径な通気孔101dがディスク101を貫通して形成され、空洞部103とディスク101の裏面側とを連通している。このような構成によれば、インペラ10の外部で圧力が変化すると、通気孔101dを通じて空洞部103の内部も圧力が変化する。従って、空洞部103の内部と外部との圧力差によってブレード102に応力が作用することはない。また、通気孔101dはディスク101を貫通して設けられ、その一端開口はディスク101の表面に形成されている。従って、ブレード102を貫通して通気孔101dを形成し、その一端開口をブレード102の表面に形成する場合と比較すると、通気孔101dの一端開口が、ブレード102に沿って流れるガスの流れに悪影響を与えにくくなっている。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るインペラ10の構成について説明する。第3実施形態に係るインペラ10を備えた遠心圧縮機1は、図1に示す第1実施形態の遠心圧縮機1と比較すると、インペラ10の構成だけが異なっている。尚、それ以外の構成は、第1実施形態と同じであるため、第1実施形態と同じ符号を用い、ここでは説明を省略する。
本実施形態のインペラ10も、図1に示すように、円盤状のディスク101と、このディスク101の表面に突出して設けられた複数枚のブレード102と、を有している。ここで、本実施形態のディスク101は、図2に示す第1実施形態のディスク101と同じ構成であって、その径方向外側部分を貫通して、複数の空洞部103が形成されている。
一方、本実施形態のブレード102も、図4に示す第1実施形態のブレード102と同じ構成であって、ディスク101の空洞部103と連通するようにして、空洞部103が穿設されている。
ここで、図7は、本実施形態のインペラ10について、図4におけるB−B断面を示す図である。本実施形態では、ブレード102及びディスク101に形成された空洞部103に、ブレード102を形成する材料より密度の低い樹脂30が充填され、空洞部103のディスク101裏面側の開口を塞ぐようにして、樹脂30の漏出を防止するための蓋部材31が設けられている。但し、樹脂30が完全に固形化する等して漏出する危険性がない場合は、蓋部材31を設けなくてもよい。
このような構成によれば、空洞部103に充填される樹脂30は、ブレード102を形成する材料より密度が低いので、径方向外側部分においてブレード102の重量が抑制され、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、空洞部103に樹脂30が充填されるので、流路104を流れるガスが空洞部103に流入することによって、ガスの流れに悪影響を及ぼすいわゆる二次流れの発生を未然に防止することができる。更に、空洞部103に樹脂30が充填されるので、ディスク101の回転時に、その裏側の空間における風損の増加を抑えることもできる。
尚、空洞部103に充填する材料としては、ブレード102を形成する材料より密度の低い部材であれば、樹脂30に限られず他の部材を用いても良い。また、本実施形態では、図7に示すように、ブレード102に形成された空洞部103だけでなくディスク101に形成された空洞部103にも樹脂30を充填したが、少なくともブレード102に形成された空洞部103に樹脂30を充填すれば足り、ディスク101に形成された空洞部103には必ずしも樹脂30を充填する必要はない。また、本実施形態に代えて、第2実施形態のインペラ10の空洞部103に樹脂30を充填することによっても、同様の効果が得られる。
尚、上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ、或いは動作手順等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1 遠心圧縮機
10 インペラ
101 ディスク
101a 軸挿通孔
101b ハブ部
101d 通気孔
102 ブレード
103 空洞部
104 流路
2 ケーシング
21 ケーシング本体
211 軸挿通孔
212 吸入口
213 排出口
214 内部空間
22 ジャーナル軸受
23 スラスト軸受
24 軸受ケース
25 軸受ケース
3 回転軸
30樹脂
31 蓋部材
70 インペラ
71 ディスク
72 ブレード
S 回転軸

Claims (5)

  1. 回転軸に一体的に回転可能に取り付けられる円盤状のディスクと、
    該ディスクの表面から突出して周方向に複数設けられ、少なくとも径方向外側部分に、重量を抑制するための空洞部が設けられたブレードと、
    を備え、
    前記空洞部は、断面略円形を有し、複数穿設されていることを特徴とするインペラ。
  2. 前記ブレードの内部における前記空洞部が設けられている範囲が、前記径方向に沿って、前記ディスクと接続する基端部における径方向に略直交する方向への厚みが、前記ディスクの厚みより大きい範囲であることを特徴とする請求項1に記載のインペラ。
  3. 前記空洞部が、前記ディスクの裏面側から前記ディスクを貫通して前記ブレードに達するように穿設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインペラ。
  4. 前記ディスクを貫通して、前記空洞部と前記ディスクの裏面側とを連通する通気孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインペラ。
  5. 前記空洞部に、前記ブレードを形成する材料より密度の低い材料が充填されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインペラ。
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