JP2014169655A - Egr装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRパイプやEGRクーラ及びEGRバルブに煤化合物が付着堆積してしまうことを防止し得るEGR装置を提供する。
【解決手段】エンジン1の排気通路からEGRパイプ11を介し排気ガス8の一部を抜き出して還流ガス8’として吸気通路へ再循環するようにしたEGR装置に関し、排気通路における還流ガス8’の抜き取り位置よりも下流側で排気ガス8の流れを絞り込む排気絞り手段(可変ノズル式ターボチャージャ2)を備え、EGRパイプ11やEGRクーラ13及びEGRバルブ12への煤化合物の堆積が懸念される条件が成立した時に前記EGRバルブ12を全開とし且つ前記排気絞り手段を絞り込み操作して還流ガス8’の流量及び流速を強制的に上昇させる掃気モードを実行する制御装置21を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、EGR装置に関するものである。
従来、自動車のエンジン等では、排気側から排気ガスの一部を還流ガスとして抜き出して吸気側へと戻し、その吸気側に戻された還流ガスでエンジン内での燃料の燃焼を抑制して燃焼温度を下げることによりNOxの発生を低減するようにした、いわゆる排気ガス再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)を実施しているものがある。
一般的に、この種の排気ガス再循環を行う場合には、排気マニホールドから排気管に亘る排気通路の適宜位置と、吸気管から吸気マニホールドに亘る吸気通路の適宜位置との間をEGRパイプにより接続し、該EGRパイプ途中に装備したEGRバルブを開閉操作することで還流ガスを排気側から吸気側へ差圧を利用して再循環させるようにしている。
ここで、エンジンに再循環する還流ガスをEGRパイプの途中で冷却すると、還流ガスの温度が下がり且つその容積が小さくなることにより、エンジンの出力を余り低下させずに燃焼温度を低下して効果的にNOxの発生を低減させることができるため、還流ガスを再循環するEGRパイプの途中には、シェルアンドチューブ型のEGRクーラが装備されている。
尚、この種のEGR装置に関連する先行技術文献情報としては下記の特許文献1,2等がある。
特開2002−39019号公報 特開2008−280867号公報
しかしながら、軽負荷の低速走行と停止が断続的に繰り返されるような運行形態の車両(都心の渋滞路線を運行するバスや、配送先が密集した地域で配送業務を行うトラック等)では、排気ガスの流速や温度が低い運転状態が長時間に亘り継続することでEGRパイプや該EGRパイプ途中のEGRクーラ及びEGRバルブに煤化合物が付着堆積して、EGRパイプの流路断面積の縮小、EGRクーラの効率低下や詰まり、EGRバルブの作動不良等といった不具合を生じる虞れがあった。
即ち、排気ガスの流速や温度が低い運転状態では、該排気ガスの一部である還流ガスの流速や温度も低くなるが、還流ガスの流速が低いと、炭素質から成る煤分が還流ガスの流れに乗りきれずに流路途中に留まり易くなる上、還流ガスの温度まで低いと、燃料由来の高沸点炭化水素成分から成るSOF分(Soluble Organic Fraction:可溶性有機成分)がウェットな状態で流路壁面に揮発しないまま残留してしまうので、このようなウェットな状態の流路壁面に付着した煤分は簡単には吹き飛ばなくなり、そのまま煤化合物となって成長してしまう懸念がある。
特にEGRクーラの出口側においては、もともと温度の低い還流ガスが水冷されて大幅に温度低下してしまうことになるため、EGRクーラの出口以降にSOF分の残留が多くなって煤分の付着が増え、EGRクーラの出口以降で煤化合物が多く付着堆積する傾向にあることが判っている。
この際、排気管の途中にパティキュレートフィルタが介装されていて、該パティキュレートフィルタを再生する制御が開始されてしまうと更に状況が悪くなり、エンジン側でポスト噴射(圧縮上死点付近で行われる燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングで追加される燃料噴射)が実施されることでSOF分が増えると共に、煤化合物の原因物質となる反応性の高い炭化水素系ガスが増え、煤化合物の付着堆積が益々顕著となってしまう懸念がある。
尚、ここで言うところのパティキュレートフィルタを再生する制御とは、該パティキュレートフィルタの前段に配置した酸化触媒に対しエンジン側のポスト噴射で燃料を添加し、その添加した燃料(HC)を前記酸化触媒で酸化反応させて反応熱により直後のパティキュレートフィルタの触媒床温度を上げて捕集済みパティキュレートを燃焼除去させることを指している。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、EGRパイプやEGRクーラ及びEGRバルブに煤化合物が付着堆積してしまうことを防止し得るEGR装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンの排気通路からEGRパイプを介し排気ガスの一部を抜き出して還流ガスとして吸気通路へ再循環するようにしたEGR装置であって、前記排気通路における還流ガスの抜き取り位置よりも下流側で排気ガスの流れを絞り込む排気絞り手段を備え、前記EGRパイプや該EGRパイプ途中のEGRクーラ及びEGRバルブへの煤化合物の堆積が懸念される条件が成立した時に前記EGRバルブを規定開度まで開き且つ前記排気絞り手段を絞り込み操作して還流ガスの流量及び流速を強制的に上昇させる掃気モードを実行する制御装置を備えたことを特徴とするものである。
而して、このようにすれば、EGRパイプやEGRクーラ及びEGRバルブに煤化合物の堆積が懸念される条件が成立した際に、制御装置によりEGRバルブが規定開度まで開けられ且つ前記排気絞り手段が絞り込み操作されて還流ガスの流量及び流速が強制的に上昇されるので、該還流ガスの勢いのある流れにより煤化合物の前駆物質である煤分や炭化水素系ガスが掃気され、EGRパイプやEGRクーラ及びEGRバルブにおける煤化合物の生成が防止されることになる。
ここで、EGRパイプやEGRクーラ及びEGRバルブに煤化合物の堆積が懸念される条件には、例えば、EGRクーラの出口ガス温度が所定温度を超えないまま走行した積算時間が規定時間を超えた場合や、所定回転数以下の軽負荷運転状態でパティキュレートフィルタの再生制御が実施された場合等が考えられるが、煤化合物の堆積が懸念される条件であれば、どのような事象を基準とするものであっても良く、条件そのものは任意に決めて良いものである。
また、タービンのノズルベーン開度を調整可能な可変ノズル式ターボチャージャがエンジンに搭載され、排気マニホールドから排気ガスの一部が還流ガスとして抜き出されて吸気マニホールドの入口付近に再循環されるように構成されている場合には、前記可変ノズル式ターボチャージャを排気絞り手段とすることが好ましい。
このようにすれば、新たに排気絞り手段を設けなくても、既存の可変ノズル式ターボチャージャを有効に活用し、該可変ノズル式ターボチャージャの制御ロジックを変更するだけで安価に実施することが可能となる。
更に、本発明においては、EGRクーラの入口及び出口の少なくとも何れか一方に電気ヒータを設け、掃気モードの実行時に前記電気ヒータによる還流ガスの加熱を併せて実行するように制御装置を構成することも可能である。
このようにすれば、電気ヒータにより還流ガスを加熱してEGRクーラの出口ガス温度を上昇させ、燃料由来のSOF分を可能な限り揮発させて流路壁面への残留を抑制することが可能となり、流路壁面をドライな状態に保持して煤分の吹き飛ばしを容易化することが可能となる。
また、本発明においては、EGRクーラに対し吸排される冷却水の流量を絞り込む冷却水絞り手段を設け、掃気モードの実行時に前記冷却水絞り手段による冷却水の流量の絞り込みを併せて実行するように制御装置を構成することも可能である。
このようにすれば、冷却水の流量の絞り込みによりEGRクーラにおける冷却効率を低下させてEGRクーラの出口ガス温度を上昇させ、燃料由来のSOF分を可能な限り揮発させて流路壁面への残留を抑制することが可能となり、流路壁面をドライな状態に保持して煤分の吹き飛ばしを容易化することが可能となる。
上記した本発明のEGR装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、EGRパイプやEGRクーラ及びEGRバルブに煤化合物の堆積が懸念される条件で還流ガスの流量及び流速を強制的に上昇させ、該還流ガスの勢いのある流れにより煤化合物の前駆物質である煤分や炭化水素系ガスを掃気してしまうことができるので、EGRパイプやEGRクーラ及びEGRバルブに煤化合物が付着堆積してしまうことを防止できる。
(II)本発明の請求項2に記載の発明によれば、新たに排気絞り手段を設けなくても、既存の可変ノズル式ターボチャージャを有効に活用することができ、該可変ノズル式ターボチャージャの制御ロジックを変更するだけで安価に実施することができるので、その実施コストを大幅に削減することができる。
(III)本発明の請求項3に記載の発明によれば、電気ヒータにより還流ガスを加熱してEGRクーラの出口ガス温度を上昇させることができるので、燃料由来のSOF分を可能な限り揮発させて流路壁面への残留を抑制することができ、流路壁面をドライな状態に保持して煤分の吹き飛ばしを容易化することができる。
(IV)本発明の請求項4に記載の発明によれば、冷却水の流量の絞り込みによりEGRクーラにおける冷却効率を低下させてEGRクーラの出口ガス温度を上昇させることができるので、燃料由来のSOF分を可能な限り揮発させて流路壁面への残留を抑制することができ、流路壁面をドライな状態に保持して煤分の吹き飛ばしを容易化することができる。
本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。 図1の制御装置での具体的な制御手順を示すフローチャートである。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図1中における1はディーゼル機関であるエンジンを示し、ここに図示しているエンジン1は、タービン2bのノズルベーン開度を調整可能な可変ノズル式ターボチャージャ2を搭載しており、図示しないエアクリーナから導いた吸気3を吸気管4を通し前記可変ノズル式ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへ送り、該コンプレッサ2aで加圧された吸気3をインタクーラ5へと送って冷却し、該インタクーラ5から更に吸気マニホールド6へと吸気3を導いてエンジン1の各気筒7に分配するようにしてある。
また、このエンジン1の各気筒7から排出された排気ガス8を排気マニホールド9を介し前記可変ノズル式ターボチャージャ2のタービン2bへ送り、該タービン2bを駆動した排気ガス8を排気管10を介し車外へ排出するようにしてある。
そして、排気マニホールド9における各気筒7の並び方向の一端部と、吸気マニホールド6の入口付近との間がEGRパイプ11により接続されており、排気マニホールド9から排気ガス8の一部を抜き出して還流ガス8’として前記吸気マニホールド6の入口付近へ再循環し得るようにしてある。
ここで、前記EGRパイプ11の途中には、還流ガス8’の再循環量を調整するEGRバルブ12と、再循環される還流ガス8’を冷却するためのEGRクーラ13とが装備されており、該EGRクーラ13では、冷却水14と還流ガス8’とを熱交換させることにより還流ガス8’の温度を低下し得るようになっている。
尚、還流ガス8’を冷却するための冷却水14は、給水管15によりEGRクーラ13内に導入され且つ排水管16によりEGRクーラ13内から排出されるようになっていて、前記給水管15には、冷却水14の流量を絞り込む冷却水絞り手段として冷却水絞り弁17が備えられており、前記排水管16には、冷却水14の温度を検出する冷却水温センサ18が備えられている。
また、本形態例においては、EGRクーラ13の入口に電気ヒータ19が備えられ、該電気ヒータ19により還流ガス8’を加熱して該還流ガス8’の温度を強制的に上昇させ得るようにしてあり、前記EGRクーラ13の出口には、還流ガス8’の温度(出口ガス温度)を検出する温度センサ20が備えられている。
そして、この温度センサ20と前記冷却水温センサ18の検出値が、エンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)を兼ねた制御装置21に入力されるようになっており、この制御装置21により前記可変ノズル式ターボチャージャ2と前記EGRバルブ12と前記冷却水絞り弁17の制御が実施されるようになっている。
即ち、前記制御装置21においては、後述する如きEGRパイプ11やEGRクーラ13及びEGRバルブ12への煤化合物の堆積が懸念される条件が成立した時に、前記EGRバルブ12を全開とし且つ前記可変ノズル式ターボチャージャ2のタービン2bのノズルベーン開度を絞り込み操作して還流ガス8’の流量及び流速を強制的に上昇させる掃気モードを実行するようにしてある。
より具体的に述べると、前記制御装置21による通常のEGRバルブ12の制御では、運転状態に応じ目標空気量を決定してエアフロセンサ22による実測の空気量を前記目標空気量とするべく前記EGRバルブ12を制御するようにしているが、前記掃気モードが実行されている場合に限っては、このような通常の制御から離れて前記EGRバルブ12を全開とする制御が実行されるようになっている。
また、前記制御装置21による通常の可変ノズル式ターボチャージャ2の制御では、タービン2bの駆動力が弱いために空気を取り込み難い低速運転領域と、タービン2bが回りすぎて空気が過剰に取り込まれる虞れのある高速運転領域とで容量を適宜に変更して低速重視の過給特性と高速重視の過給特性とを使い分けできるように制御が実行されるが、前記掃気モードが実行されている場合に限っては、このような通常の制御から離れて可変ノズル式ターボチャージャ2を排気絞り手段として利用し得るようタービン2b側のノズルベーン開度を小さく絞り込む制御が実行されるようになっている。
しかも、本形態例においては、前記掃気モードの実行時に、前記制御装置21によりEGRクーラ13の入口の電気ヒータ19が通電され、該電気ヒータ19により還流ガス8’の加熱が併せて実行されるようになっており、更には、前記冷却水絞り弁17により冷却水14の流量の絞り込みも併せて実行されるようになっている。
尚、図1中における符号の23はパティキュレートフィルタ、24はその前段に配置された酸化触媒を示し、パティキュレートフィルタ23内におけるパティキュレートの堆積量の推定値が規定値を超えた時に前記制御装置21により再生制御が実行されるようになっており、より具体的には、エンジン1側でポスト噴射により排気ガス8への燃料添加が行われ、その添加した燃料(HC)が前記酸化触媒24で酸化反応することで反応熱により直後のパティキュレートフィルタ23の触媒床温度が上げられ、捕集済みパティキュレートが燃焼除去されるようになっている。
ここで、本形態例においては、EGRパイプ11やEGRクーラ13及びEGRバルブ12に煤化合物の堆積が懸念される条件として、EGRクーラ13の出口ガス温度が所定温度(例えば90℃)を超えないまま走行した積算時間が規定時間(例えば1時間)を超えた場合と、所定回転数(例えば1200rpm)以下の軽負荷運転状態でパティキュレートフィルタ23の再生制御が実施された場合を採用しており、この二つの何れかの条件が成立した際に掃気モードを実行するようにしているが、煤化合物の堆積が懸念される条件は、どのような事象を基準とするものであっても良く、条件そのものは任意に決めて良いものである。
更に、本形態例では、掃気モードを二段階に分けて、最初に電気ヒータ19の加熱と冷却水14の絞り込みとを併用しながらEGRバルブ12の全開とタービン2b側のノズルベーン開度の絞り込みを行う加熱掃気モードを実施し、次いで、EGRバルブ12の全開とタービン2b側のノズルベーン開度の絞り込みのみを行う流速掃気モードを実施するようにしている。この際、電気ヒータ19の加熱は、温度センサ20の検出値(EGRクーラ13の出口ガス温度)が所定温度(例えば120℃)となるように実施され、冷却水絞り弁17による冷却水14の絞り込みは、冷却水温センサ18の検出値(排水管16の冷却水14の温度)が所定温度(例えば90℃)を下まわるように実施されることになる。
前記制御装置21における具体的な制御手順は図2にフローチャートで示す通りであり、先ずステップS1において、EGRクーラ13の出口ガス温度Tgoが90℃を超えないまま走行した積算時間Iceをリセットして「0」とし、次のステップS2において、前記積算時間Iceが1時間を超えているか、或いは、エンジン回転数Neが1200rpm以下の軽負荷運転状態でパティキュレートフィルタ23の再生制御Rceが実施されているか、を確認し、その何れかの条件が成立した際に、次のステップS3へと進んで前記加熱掃気モードをスタートさせ、次のステップS4で前記加熱掃気モードが5分経過したことを確認した後、ステップS5において、前記流速掃気モードをスタートさせ、次のステップS6で前記流速掃気モードが3分経過したことを確認した後に終了してスタートに戻るようにしている。
このようにすれば、EGRパイプ11やEGRクーラ13及びEGRバルブ12に煤化合物の堆積が懸念される条件が成立した際に、制御装置21によりEGRバルブ12が全開となり且つ前記可変ノズル式ターボチャージャ2のタービン2bのノズルベーン開度が絞り込み操作されて還流ガス8’の流量及び流速が強制的に上昇されるので、該還流ガス8’の勢いのある流れにより煤化合物の前駆物質である煤分や炭化水素系ガスが掃気され、EGRパイプ11やEGRクーラ13及びEGRバルブ12における煤化合物の生成が防止されることになる。
この際、前述した加熱掃気モードのように、電気ヒータ19の加熱と冷却水14の絞り込みとを併用すれば、電気ヒータ19により還流ガス8’を加熱してEGRクーラ13の出口ガス温度を上昇させ、しかも、冷却水14の流量の絞り込みによりEGRクーラ13における冷却効率を低下させてEGRクーラ13の出口ガス温度を上昇させることが可能となるので、燃料由来のSOF分を可能な限り揮発させて流路壁面への残留を抑制し、流路壁面をドライな状態に保持することが可能となり、これに続けて流速掃気モードを実施することで煤分の吹き飛ばしを容易化することが可能となる。
従って、上記形態例によれば、EGRパイプ11やEGRクーラ13及びEGRバルブ12に煤化合物の堆積が懸念される条件で還流ガス8’の流量及び流速を強制的に上昇させ、該還流ガス8’の勢いのある流れにより煤化合物の前駆物質である煤分や炭化水素系ガスを掃気してしまうことができるので、EGRパイプ11やEGRクーラ13及びEGRバルブ12に煤化合物が付着堆積してしまうことを防止できる。
また、新たに排気絞り手段を設けなくても、既存の可変ノズル式ターボチャージャ2を有効に活用することができ、該可変ノズル式ターボチャージャ2の制御ロジックを変更するだけで安価に実施することができるので、その実施コストを大幅に削減することができる。
ただし、排気絞り手段は必ずしも可変ノズル式ターボチャージャ2を活用することに限定されるものではなく、タービン2bより下流の排気ブレーキ25等を排気絞り手段として活用しても良く、更には、排気絞り手段を新たに設けるようにしてもコスト面以外での格別な問題はない。
更に、電気ヒータ19による還流ガス8’の加熱と、冷却水絞り弁17による冷却水14の絞り込みとを併用することにより、EGRクーラ13の出口ガス温度を上昇させることができるので、燃料由来のSOF分を可能な限り揮発させて流路壁面への残留を抑制することができ、流路壁面をドライな状態に保持して煤分の吹き飛ばしを容易化することができる。
尚、本発明のEGR装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、この形態例においては、一般的な走行環境を想定して掃気モードでEGRバルブを全開とするように説明しているが、高所等の酸素濃度の低い特殊な走行環境を想定した場合には、掃気モードでEGRバルブを全開とすることで極端なエンジン性能の低下(出力低下、PM排出量増大)を招く虞れがあるため、掃気モード時のEGRバルブは、想定される走行環境に応じて決められた適切な規定開度まで開くようにしておけば良いこと、また、図示では、EGRクーラの入口側に電気ヒータを設けた場合を例示しているが、出口側に設けても良いし、入口と出口の両方に設けても良く、冷却水絞り手段についても、給水管と排水管の何れに設けても良いこと、また、電気ヒータによる還流ガスの加熱や、冷却水絞り弁による冷却水の絞り込みは、必要に応じて併用すれば良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 エンジン
2 可変ノズル式ターボチャージャ(排気絞り手段)
2b タービン
6 吸気マニホールド(吸気通路)
8 排気ガス
8’ 還流ガス
9 排気マニホールド(排気通路)
11 EGRパイプ
12 EGRバルブ
13 EGRクーラ
14 冷却水
17 冷却水絞り弁(冷却水絞り手段)
19 電気ヒータ
21 制御装置

Claims (4)

  1. エンジンの排気通路からEGRパイプを介し排気ガスの一部を抜き出して還流ガスとして吸気通路へ再循環するようにしたEGR装置であって、前記排気通路における還流ガスの抜き取り位置よりも下流側で排気ガスの流れを絞り込む排気絞り手段を備え、前記EGRパイプや該EGRパイプ途中のEGRクーラ及びEGRバルブへの煤化合物の堆積が懸念される条件が成立した時に前記EGRバルブを規定開度まで開き且つ前記排気絞り手段を絞り込み操作して還流ガスの流量及び流速を強制的に上昇させる掃気モードを実行する制御装置を備えたことを特徴とするEGR装置。
  2. タービンのノズルベーン開度を調整可能な可変ノズル式ターボチャージャがエンジンに搭載され、排気マニホールドから排気ガスの一部が還流ガスとして抜き出されて吸気マニホールドの入口付近に再循環されるように構成されている場合に、前記可変ノズル式ターボチャージャを排気絞り手段としたことを特徴とする請求項1に記載のEGR装置。
  3. EGRクーラの入口及び出口の少なくとも何れか一方に電気ヒータを設け、掃気モードの実行時に前記電気ヒータによる還流ガスの加熱を併せて実行するように制御装置を構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のEGR装置。
  4. EGRクーラに対し吸排される冷却水の流量を絞り込む冷却水絞り手段を設け、掃気モードの実行時に前記冷却水絞り手段による冷却水の流量の絞り込みを併せて実行するように制御装置を構成したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のEGR装置。
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