JP2017044120A - 排気浄化装置 - Google Patents

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隼人 鈴木
岳 岸本
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Abstract

【課題】還元剤によるデポジットの生成を抑制しつつ、添加弁の低温時における排気の浄化性能の低下を抑制することのできる排気浄化装置を提供する。
【解決手段】排気浄化装置は、尿素添加弁の温度を取得する第1尿素水温度センサーと、車両の加速度を検出する加速度センサーと、それら取得される尿素添加弁の温度及び検出される車両の加速度に基づいて尿素添加弁からの還元剤の添加を制御する電子制御ユニットとを備える。電子制御ユニットは、第1尿素水温度センサーによって取得される尿素添加弁の温度Tが所定温度Ts以下のときに尿素添加弁から添加される還元剤の添加量を上限値以下に制限する添加量制限制御を行い、添加量制限制御中に加速度センサーによって検出される車両の加速度Gが所定値Gs以上となるとき、添加量制限制御の上限値を、車両の加速度Gが所定値Gsに満たないときよりも高く設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、選択触媒還元により排気中の窒素酸化物を還元して排気を浄化する排気浄化装置に関する。
排気に添加された尿素水によって排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化する触媒を備える排気浄化装置が知られている。例えば特許文献1に記載の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路に尿素水を噴射する噴射装置と、その下流に位置する選択型還元触媒とを備えている。また、排気温度を検出する温度センサーと、排気温度に応じて噴射装置からの尿素水の噴射量を制御するコントローラとを備えている。尿素の加水分解反応は排気温度が高いほど進行しやすく、排気温度が低温域では尿素水が加水分解されず、一部液滴として付着してデポジットが生成されることがある。
そこで、コントローラは、排気温度が第一温度未満である場合に噴射装置に尿素水の噴射を停止させ、排気温度が第一温度以上である場合に噴射装置に尿素水を噴射させる。さらに、コントローラは、排気温度が第一温度よりも高い第二温度未満であるときに噴射装置に尿素水を間欠的に噴射させる間欠制御を実施し、排気温度が第二温度以上であるときに噴射装置に尿素水を連続的に噴射させる連続制御を実施する。
特開2012−36839号公報
ところで、上述の排気浄化装置では、噴射装置(添加弁)の温度が低い場合には尿素水を添加しても尿素水が加水分解されず、一部液滴として付着してデポジットが生成されてしまうため、付着する液滴の量を少なくすべく尿素水の添加量を制限する添加量制限制御を行っている。しかし、尿素水の添加量制限制御が行われていると、内燃機関から排出されるNOx量に見合った尿素水の添加量を確保できないことがあり、触媒の浄化性能が低下するおそれがある。
なお、選択触媒還元システムとして、尿素以外の還元剤を用いるものにあっても、こうした実情は概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、還元剤によるデポジットの生成を抑制しつつ、添加弁の低温時における排気の浄化性能の低下を抑制することのできる排気浄化装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決する排気浄化装置は、車載内燃機関の排気通路に選択還元触媒を備え、該選択還元触媒の上流に設けられた添加弁から排気に還元剤を添加することにより排気中の窒素酸化物を還元して排気を浄化する排気浄化装置において、前記添加弁の温度を取得する温度取得部と、車両の加速度を検出する加速度検出部と、それら取得される添加弁の温度及び検出される車両の加速度に基づいて前記添加弁からの還元剤の添加を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記温度取得部によって取得される添加弁の温度が所定温度以下のときに前記添加弁から添加される還元剤の添加量を上限値以下に制限する添加量制限制御を行い、該添加量制限制御中に前記加速度検出部によって検出される車両の加速度が所定値以上となるとき、前記添加量制限制御の上限値を、前記車両の加速度が前記所定値に満たないときよりも高く設定することをその要旨としている。
車両の加速度が高いときは、添加弁付近の還元剤の液滴は落下しやすくなるため、車両の加速度が低い、あるいは定速走行時よりも還元剤によるデポジットが生成されにくくなる。そこで、上記構成によるように、添加弁の温度が所定温度以下のときに、車両の加速度が所定値以上であることを条件に還元剤の添加量制限制御の上限値を引き上げる。これにより、還元剤によるデポジットの生成を抑制しながら、添加弁の低温時における排気の浄化性能の低下を抑制することができるようになる。
排気浄化装置の一実施形態が適用された内燃機関の吸排気系の構成を示す模式図。 同実施形態の排気浄化装置による還元剤の添加制御を示すフローチャート。
以下、図1及び図2を参照して、排気浄化装置の一実施形態について説明する。なお、この排気浄化装置は、ディーゼル機関に設けられている。
図1に示すように、ディーゼル機関の吸気通路10には、上流側から順に、エアクリーナー11、エアフローメーター12、コンプレッサー13、インタークーラー14、I/C出ガス温度センサー15、スロットルバルブ16、吸気圧センサー27が設けられている。エアクリーナー11は、吸気中の不純物を濾過する。エアフローメーター12は、吸気通路10を流れる吸気の流量(吸入空気量)を検出する。コンプレッサー13は、駆動に応じて吸気を加圧する。インタークーラー14は、コンプレッサー13を通過した後の吸気を冷却する。I/C出ガス温度センサー15は、インタークーラー14通過後の吸気の温度を検出する。スロットルバルブ16は、その開度の変更に応じて吸入空気量を調整する。そして、吸気圧センサー27は、吸気通路10におけるスロットルバルブ16の下流側の部分の吸気の圧力を検出する。
吸気通路10は、スロットルバルブ16の下流側において、ディーゼル機関の各気筒17に接続されている。ディーゼル機関の各気筒17には、燃料を噴射するインジェクター18がそれぞれ設けられている。そして、各気筒17では、吸気通路10を通じて導入された吸気とインジェクター18から噴射された燃料との混合気が燃焼される。
各気筒17での燃焼により生じた排気は、排気通路19を通って外気に放出される。排気通路19には、タービン20が設置されている。タービン20は、吸気通路10に設けられたコンプレッサー13と共に排気タービン式過給機を構成し、排気通路19を流れる排気の流勢により回転してコンプレッサー13を駆動する。なお、排気通路19におけるタービン20の上流の部分には、同タービン20に対する排気吹付口の開口面積を可変とする可変ノズル21が設置されており、その可変ノズル21の開度制御を通じてタービン20の回転速度が調整されている。
さらに、ディーゼル機関には、排気の一部を吸気中に再循環させるEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)装置が設けられている。EGR装置は、排気通路19におけるタービン20の上流側の部分と吸気通路10におけるスロットルバルブ16の下流側の部分とを連通するEGR通路22、そのEGR通路22を通って吸気中に再循環される排気(EGRガス)を冷却するEGRクーラー23、EGRガスの流量を調整するEGRバルブ24を備える。また、EGR装置は、EGRクーラー23を迂回してEGRガスを流すためのバイパス通路25、同バイパス通路25を通ってEGRクーラー23を迂回するEGRガスの流量を調整するバイパスバルブ26も備えている。
続いて、以上のように構成されたディーゼル機関に適用される排気浄化装置の構成を説明する。排気浄化装置は、排気中のPM(Particulate Matter:微粒子物質)を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼル微粒子捕集フィルター)システムと、尿素水を還元剤とした選択還元により排気中のNOxを浄化する尿素SCR(Selective Catalytic Reduction:選択触媒還元)システムとを備えている。
DPFシステムは、燃料添加弁30、前段酸化触媒装置31、PM捕集フィルター32を備える。燃料添加弁30は、排気通路19におけるタービン20の上流側の部分に設置されている。また、前段酸化触媒装置31は、排気通路19におけるタービン20の下流側で、PM捕集フィルター32の上流側の部分に設置されている。燃料添加弁30は、排気中に燃料を添加する。PM捕集フィルター32は、排気中のPMを捕捉する。前段酸化触媒装置31は、PMのSOF(Soluble Organic Fraction:可溶性有機物質)成分を酸化するとともに、排気中の一酸化窒素(NO)を酸化して、PM捕集フィルター32の連続再生に必要な二酸化窒素(NO2)を生成する。また、前段酸化触媒装置31は、PM捕集フィルター32の強制再生に際し、燃料添加弁30より添加された燃料中の炭化水素(HC)を酸化し、その酸化反応に伴う発熱で排気を高温化することで、PM捕集フィルター32の温度をPMの燃焼に必要な温度に高める役割を担ってもいる。
さらにDPFシステムは、同システムの各部における排気の状態を検出するための下記の各センサーを備える。排気通路19における前段酸化触媒装置31の上流には、同前段酸化触媒装置31に流入する排気の温度を検出する入ガス温度センサー33が設置されている。また、排気通路19における前段酸化触媒装置31とPM捕集フィルター32との間の部分には、PM捕集フィルター32に流入する排気の温度を検出する中ガス温度センサー34が設置されている。さらに、排気通路19におけるPM捕集フィルター32の下流には、PM捕集フィルター32から流出した排気の温度を検出する出ガス温度センサー35が設置されている。加えて、排気通路19におけるPM捕集フィルター32の設置部分には、PM捕集フィルター32の前後の排気の圧力差を検出する差圧センサー36も設置されている。
一方、尿素SCRシステムは、尿素添加弁40と、前後2つのSCR装置、すなわち前段SCR装置41および後段SCR装置42と、ASC(Ammonia Slip Catalyst:アンモニアスリップ触媒)装置43とを備える。尿素添加弁40は、排気通路19におけるPM捕集フィルター32の下流側の部分に設置されて、アンモニアの前駆体の水溶液である尿素水を排気に添加する。前段SCR装置41および後段SCR装置42は、排気熱による加水分解によって尿素から生成されたアンモニアを還元剤として排気中の窒素酸化物を還元する選択還元型触媒装置である。前段SCR装置41は、排気通路19における尿素添加弁40の下流側の部分に設置され、後段SCR装置42は、排気通路19における前段SCR装置41の更に下流側の部分に設置されている。ASC装置43は、それら前段SCR装置41および後段SCR装置42をすり抜けて流出したアンモニアを酸化する酸化触媒装置であり、排気通路19における後段SCR装置42の下流側の部分に設置されている。ちなみに、排気通路19における尿素添加弁40と前段SCR装置41との間の部分には、尿素添加弁40が添加した尿素水を排気中に拡散させるための分散板44が設置されている。尿素添加弁40の近傍には、尿素添加弁40付近の温度を検出する添加弁温度センサー60が設置されている。
なお、尿素添加弁40が排気に添加する尿素水は、尿素水タンク45内に蓄えられている。尿素水タンク45は、ヒーター付きの配管46を通じて尿素添加弁40に接続されている。尿素水タンク45内には、フィードポンプ47が設置されている。そして、そのフィードポンプ47により、尿素水タンク45内の尿素水が汲み上げられて、配管46を通じて尿素添加弁40に尿素水が送られるようになっている。なお、尿素水タンク45には、その内部の尿素水の残量を検出する尿素水レベルセンサー48が設けられている。
さらに尿素SCRシステムは、同システムの各部における排気の状態を検出するための下記の各センサーを備える。排気通路19におけるPM捕集フィルター32と尿素添加弁40との間の部分には、入NOxセンサー50、空燃比センサー51および排気圧センサー52が設置されている。入NOxセンサー50は、前段SCR装置41に流入する排気中のNOxの流量(以下、流入NOx量FrNOxと記載する)を検出する。空燃比センサー51は、排気と基準ガス(例えば大気)との酸素分圧の差に応じた出力を発生し、その出力は、気筒17で燃焼された混合気の空燃比を把握するために用いられる。さらに、排気圧センサー52は、その設置部分における排気通路19内の排気の圧力を検出する。一方、排気通路19におけるASC装置43の下流側の部分には、出NOxセンサー53、ASC後ガス温度センサー54およびPMセンサー55が設置されている。出NOxセンサー53は、ASC装置43から流出した排気中のNOxの流量(以下、流出NOx量RrNOxと記載する)を検出する。また、ASC後ガス温度センサー54は、ASC装置43から流出した排気の温度(以下、ASC後ガス温度Tascと記載する)を検出する。さらに、PMセンサー55は、ASC装置43から流出し、外気へと放出されるPMの量を検出する。
こうした排気浄化装置において、燃料添加弁30による燃料添加、および尿素添加弁40による尿素水添加は、電子制御ユニット56により制御されている。電子制御ユニット56は、制御のための演算処理を行う中央演算処理装置、制御用のプログラムやデータが記憶された読出専用メモリー、中央演算処理装置の演算結果や各センサーの検出結果を一時的に記憶する読書可能メモリー、外部からの信号を受信するための入力ポート、および外部に信号を送信するための出力ポートを備える。電子制御ユニット56の入力ポートには、上述の各センサーが接続されている。また、電子制御ユニット56の出力ポートには、燃料添加弁30および尿素添加弁40が接続されている。そして、電子制御ユニット56は、燃料添加弁30および尿素添加弁40の駆動制御により、排気に対する燃料およびアンモニアの添加量を制御している。こうした排気浄化装置では、この電子制御ユニット56が制御部に相当する構成となっている。
電子制御ユニット56は、基準添加量を算出する。基準添加量は、前段SCR装置41および後段SCR装置42におけるNOxの還元浄化のために添加する尿素水の添加量であり、その値は、前段SCR装置41および後段SCR装置42の現状のアンモニア吸着能力に応じて設定される。より詳しくは、基準添加量の算出に際しては、まず、目標アンモニア吸着量、推定アンモニア吸着量、およびアンモニア消費量が求められる。そして、目標アンモニア吸着量から推定アンモニア蓄積量を引いた値にアンモニア消費量を加えた値分のアンモニアがこれから添加する尿素水から生成されるように基準添加量の値が算出される。
目標アンモニア吸着量は、前段SCR装置41および後段SCR装置42に吸着させておくアンモニアの量の目標値であり、その値は、前段SCR装置41および後段SCR装置42の現状のアンモニア吸着能力の総和に応じて設定される。前段SCR装置41および後段SCR装置42のアンモニア吸着能力(最大アンモニア吸着量)は、触媒床温により変化し、基本的には触媒床温が低いほど低下する。そのため、目標アンモニア吸着量は、前段SCR装置41および後段SCR装置42のそれぞれの触媒床温から求められている。なお、前段SCR装置41および後段SCR装置42の触媒床温は、出ガス温度センサー35により検出された前段SCR装置41の流入排気温度や、入NOxセンサー50による流入NOx量の検出結果および尿素水の添加状況などから予測される、NOx還元反応時の発熱量などからそれぞれ推定されている。
アンモニア消費量は、前段SCR装置41および後段SCR装置42でのNOxの還元浄化のために消費されるアンモニアの量であり、その値は、入NOxセンサー50により検出された流入NOx量や前段SCR装置41および後段SCR装置42の触媒床温などに基づいて求められている。
推定アンモニア吸着量は、現状において前段SCR装置41および後段SCR装置42に吸着されているアンモニアの量の推定値であり、その値は、添加した尿素水から生成されるアンモニアの量(アンモニア添加量)からアンモニア消費量およびアンモニアスリップ量を減算した値を積算することで求められる。アンモニアスリップ量は、後段SCR装置42から流出するアンモニアの量である。
ところで、尿素添加弁40の温度が低いときには、尿素水が加水分解されず、一部液滴として尿素添加弁40に付着してデポジットが生成されることがある。そこで、電子制御ユニット56は、付着する液滴の量を少なくするために尿素水の添加量を制限する添加量制限制御を実行する。添加量制限制御は、尿素水の添加量を上限値以下に制限する制御であって、通常よりも尿素水の添加量を抑制することができる。そしてこれにより、尿素水が尿素添加弁40付近に付着してデポジットが生成されることを抑制することができるようになる。
一方で、尿素水の添加量制限制御が行われていると、ディーゼル機関から排出されるNOx量に見合った尿素水の添加量を確保できないことがあり、触媒の浄化性能が低下するおそれがある。そこで、本実施形態の排気浄化装置は、添加量制限による尿素水の不足を抑制する添加量の上限値を車両の加速度に応じて高く設定する。
車両には、車両の加速度を検出する加速度センサー61が設けられている。電子制御ユニット56は、加速度センサー61によって検出される加速度が所定値以上となるとき、上記制限する添加量の上限値を、車両の加速度が所定値に満たないときよりも高く設定する。つまり、車両の加速度が高いときは、尿素添加弁40付近の尿素水の液滴は落下しやすくなるため、車両の加速度が低い、あるいは定速走行時よりも還元剤によるデポジットが生成されにくくなる。また、添加量制限による尿素水の不足も解消されやすくなる。
次に、図2を参照して、排気浄化装置において尿素添加弁40から排気に添加する尿素水の添加量の制御について具体的に説明する。
図2に示すように、電子制御ユニット56は、ディーゼル機関の運転時に、尿素添加弁40付近の温度が低いか否かを確認し、尿素添加弁40付近の温度が低い場合には尿素水の添加量制限制御を実行し、車両の加速度に応じて添加量の上限値を変更する。
まず、電子制御ユニット56は、尿素添加弁40の温度を取得する(ステップS1)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素添加弁40の近傍に設置された添加弁温度センサー60から温度Tを取得する。
続いて、電子制御ユニット56は、尿素添加弁40の温度Tが所定温度Tsよりも低いか否かを判定する(ステップS2)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素添加弁40の温度Tが所定温度Tsよりも低ければ、尿素水の添加量制限制御を行なうため、添加量制限制御を行うか否かを判定する。その結果、電子制御ユニット56は、尿素添加弁40の温度Tが所定温度Ts以上である(T≧Ts)と判定した場合には(ステップS2:NO)、通常の尿素水の添加制御を実行する(ステップS6)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素添加弁40の温度が高いため、尿素水の付着等によるデポジットの生成が生じにくいと判定して、通常の尿素水の添加制御を実行する。
一方、電子制御ユニット56は、尿素添加弁40の温度Tが所定温度Tsよりも低い(T<Ts)と判定した場合には(ステップS2:YES)、尿素水の添加量制限制御を実行する(ステップS3)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素添加弁40の温度Tが所定温度Tsよりも低いと尿素添加弁40付近に尿素水のデポジットが生成されるおそれがあるため、尿素水の添加量制限制御を実行する。
続いて、電子制御ユニット56は、車両の加速度Gが所定値Gs以上であるか否かを判定する(ステップS4)。すなわち、電子制御ユニット56は、車両の加速度Gが所定値Gs以上であれば、尿素添加弁40付近の尿素水の液滴は落下しやすくなるため、車両の加速度Gが所定値Gsよりも小さいときよりも尿素水によるデポジットが生成されにくくなると判定する。その結果、電子制御ユニット56は、車両の加速度Gが所定値Gs未満である(G<Gs)と判定した場合には(ステップS4:NO)、処理を終了する。すなわち、電子制御ユニット56は、車両の加速度Gが所定値Gs未満であるため尿素水によるデポジットが生成されやすいと判定して、尿素水の添加量制限制御における上限値を変更しない。
一方、電子制御ユニット56は、車両の加速度Gが所定値Gs以上である(G≧Gs)と判定した場合には(ステップS4:YES)、車両の加速度Gに応じた尿素水の添加量制限制御を実行する(ステップS5)。すなわち、電子制御ユニット56は、車両の加速度Gが所定値Gsよりも大きいため尿素添加弁40付近の尿素水の液滴は落下しやすくなり、車両の加速度Gが所定値Gs未満であるときよりも尿素水によるデポジットが生成されにくくなると判定する。このとき、電子制御ユニット56は、尿素水によるデポジットが生成されにくいため、尿素水の添加量制限制御における上限値を加速度に応じて高く設定する。このように、尿素水によるデポジットの生成を抑制するために制限された添加量の上限値を引き上げることで、尿素添加弁40の低温時における排気の浄化性能の低下を抑制することができるようになる。
上述のように、本実施形態の排気浄化装置は、尿素添加弁40の温度が低いときに尿素水によるデポジットの生成を抑制するために、尿素水の添加量制限制御を行う。そして、排気浄化装置は、尿素水の添加量制限制御中に車両の加速度Gが所定値Gs以上であれば、車両の加速度Gに応じて添加量の上限値を高く設定する。これにより、還元剤によるデポジットの生成を抑制しながら添加量を増加させることができるので、尿素添加弁40の低温時における排気の浄化性能の低下を抑制することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)尿素添加弁40の温度が低いときに、車両の加速度Gが所定値Gs以上であることを条件に尿素水の添加量制限制御の上限値を引き上げるようにした。これにより、尿素水によるデポジットの生成を抑制しながら、尿素添加弁40の低温時における排気の浄化性能の低下を抑制することができるようになる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、車両の加速度Gが所定値Gs以上のときに、車両の加速度Gに応じて尿素水の添加量の上限値を引き上げるようにしたが、車両の加速度Gが所定値Gs以上のときに一律に同じ上限値に引き上げるようにしてもよい。
・上記実施形態では、添加弁温度センサー60が尿素添加弁40付近の温度を直接検出することとしたが、尿素添加弁40が設けられる固定部等の温度を計測して、尿素添加弁40付近の温度を推定することでそれら温度の値を取得するようにしてもよい。
・上記実施形態の排気浄化装置は、尿素SCRシステムに加えて、DPFシステムも備えていたが、上記実施形態での尿素水添加量の制御は、尿素SCRシステムを備え、DPFシステムを備えていない排気浄化装置にも同様に適用することができる。
・排気に添加するアンモニアの前駆体の水溶液として、すなわち還元剤として、尿素水以外の水溶液を用いるようにしてもよい。
10…吸気通路、11…エアクリーナー、12…エアフローメーター、13…コンプレッサー、14…インタークーラー、15…I/C出ガス温度センサー、16…スロットルバルブ、17…気筒、18…インジェクター、19…排気通路、20…タービン、21…可変ノズル、22…EGR通路、23…EGRクーラー、24…EGRバルブ、25…バイパス通路、26…バイパスバルブ、27…吸気圧センサー、30…燃料添加弁、31…前段酸化触媒装置、32…PM捕集フィルター、33…入ガス温度センサー、34…中ガス温度センサー、35…出ガス温度センサー、36…差圧センサー、40…尿素添加弁、41…前段SCR装置、42…後段SCR装置、43…ASC装置、44…分散板、45…尿素水タンク、46…配管、47…フィードポンプ、48…尿素水レベルセンサー、50…入NOxセンサー、51…空燃比センサー、52…排気圧センサー、53…出NOxセンサー、54…ASC後ガス温度センサー、55…PMセンサー、56…電子制御ユニット(制御部)、60…添加弁温度センサー(温度取得部)、61…加速度センサー(加速度検出部)。

Claims (1)

  1. 車載内燃機関の排気通路に選択還元触媒を備え、該選択還元触媒の上流に設けられた添加弁から排気に還元剤を添加することにより排気中の窒素酸化物を還元して排気を浄化する排気浄化装置において、
    前記添加弁の温度を取得する温度取得部と、車両の加速度を検出する加速度検出部と、それら取得される添加弁の温度及び検出される車両の加速度に基づいて前記添加弁からの還元剤の添加を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記温度取得部によって取得される添加弁の温度が所定温度以下のときに前記添加弁から添加される還元剤の添加量を上限値以下に制限する添加量制限制御を行い、該添加量制限制御中に前記加速度検出部によって検出される車両の加速度が所定値以上となるとき、前記添加量制限制御の上限値を、前記車両の加速度が前記所定値に満たないときよりも高く設定する
    ことを特徴とする排気浄化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180052542A (ko) * 2016-11-10 2018-05-18 도요타지도샤가부시키가이샤 내연 기관의 배기 정화 장치 및 배기 정화 장치의 제어 방법
JP2019019793A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 いすゞ自動車株式会社 Scrシステム

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