JP6477230B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、選択触媒還元により排気中の窒素酸化物を還元して排気を浄化する排気浄化装置に関する。
排気に添加された還元剤である尿素水によって排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化する触媒を備える排気浄化装置が知られている。こうした排気浄化装置では、尿素水を添加する添加弁(噴射弁)が排気通路に設けられており、添加弁から添加(噴射)された尿素水が排気の熱によって加水分解されてアンモニアに変化する。そして、このアンモニアはNOx浄化用に用意された触媒に吸着され、その触媒に吸着されたアンモニアによって排気中のNOxが還元浄化される。
一方、尿素水を貯留するメインタンクと、メインタンクから尿素水が供給されるサブタンクとを備え、サブタンクが添加弁に接続されている排気浄化装置なども知られている(例えば、特許文献1参照)。このような排気浄化装置では、添加弁に接続されたサブタンクの尿素水が凍結すると尿素の添加を実行することができなくなるため、添加弁に接続されたサブタンクを内燃機関の近傍に配置し、内燃機関の排熱により尿素水の解凍を促進するようにしている。
特開2013−2285号公報
ところで、上述のような2つのタンクを備える排気浄化装置のメインタンクは、サブタンクよりも容量が大きいため、設置スペースを確保しやすい場所である車両の床下に設置されることが多い。そして、車両の床下は内燃機関や排気管等の熱源からメインタンクに伝播する熱によって尿素水の温度が上昇しやすい場所でもある。このため、メインタンク内の尿素水の温度が過度に上昇し、添加弁を通じての尿素水の安定した供給が困難となる可能性も否めない。
なお、選択触媒還元システムとして、尿素以外の還元剤を用いるものにあっても、2つのタンクを備える排気浄化装置としてのこうした実情は概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、還元剤を貯留するメインタンク及びサブタンクの2つのタンクを備える構成をとりつつも排気浄化のための還元剤を安定して添加供給することのできる排気浄化装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決する排気浄化装置は、還元剤が貯留されるメインタンク及び該メインタンクよりも容量が小さく補助用のタンクとして用いられるサブタンクの2つのタンクを備え、内燃機関の排気通路に設けられた添加弁を介しての前記還元剤の添加により排気中の窒素酸化物を還元して排気を浄化する排気浄化装置であって、前記添加弁には前記メインタンクが接続されるとともに、前記サブタンクの還元剤が所定の条件のもと前記メインタンクに供給可能に構成されており、前記メインタンクの還元剤の温度を取得する温度取得部と、前記サブタンクから前記メインタンクへの還元剤の供給を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記温度取得部によって取得される前記メインタンクの還元剤の温度が所定温度よりも高いとき、前記サブタンクから前記メインタンクへの還元剤の供給を開始することをその要旨としている。
一般にメインタンクは、サブタンクよりも容量が大きいため、設置スペースを確保しやすい場所である車両の床下に設置されることが多い。ただし上述のように、車両の床下は内燃機関や排気管等の熱源から伝播する熱によって還元剤の温度が上昇しやすい場所でもある。他方、サブタンクは、メインタンクよりも容量が小さいため、こちらは車内の空きスペースに設置される可能性が高い。車内は通常、内燃機関や排気管等の熱源からの熱が伝播しにくいため、タンク内での還元剤の温度上昇も起こりにくい。この点、上記構成によれば、メインタンク及びサブタンクのこのような設置環境において、メインタンクの還元剤の温度が上昇することがあったとしても、還元剤の温度上昇が起こりにくいサブタンク内の還元剤をメインタンクへ供給することで、メインタンクに貯留されている還元剤の温度低下が図られ、メインタンクの還元剤の温度上昇を抑制することができる。これにより、還元剤の安定した添加供給を維持することができるようになる。
排気浄化装置の一実施形態が適用された内燃機関の吸排気系の構成を示す模式図。 同実施形態の排気浄化装置に用いられる還元剤の温度特性を示す図。 同実施形態の排気浄化装置のメインタンクに対する還元剤の冷却処理を示すフローチャート。
以下、図1〜図3を参照して、排気浄化装置の一実施形態について説明する。なお、この排気浄化装置は、ディーゼル機関に設けられている。
図1に示すように、ディーゼル機関の吸気通路10には、上流側から順に、エアクリーナー11、エアフローメーター12、コンプレッサー13、インタークーラー14、I/C出ガス温度センサー15、スロットルバルブ16、吸気圧センサー27が設けられている。エアクリーナー11は、吸気中の不純物を濾過する。エアフローメーター12は、吸気通路10を流れる吸気の流量(吸入空気量)を検出する。コンプレッサー13は、駆動に応じて吸気を加圧する。インタークーラー14は、コンプレッサー13を通過した後の吸気を冷却する。I/C出ガス温度センサー15は、インタークーラー14通過後の吸気の温度を検出する。スロットルバルブ16は、その開度の変更に応じて吸入空気量を調整する。そして、吸気圧センサー27は、吸気通路10におけるスロットルバルブ16の下流側の部分の吸気の圧力を検出する。
吸気通路10は、スロットルバルブ16の下流側において、ディーゼル機関の各気筒17に接続されている。ディーゼル機関の各気筒17には、燃料を噴射するインジェクター18がそれぞれ設けられている。そして、各気筒17では、吸気通路10を通じて導入された吸気とインジェクター18から噴射された燃料との混合気が燃焼される。
各気筒17での燃焼により生じた排気は、排気通路19を通って外気に放出される。排気通路19には、タービン20が設置されている。タービン20は、吸気通路10に設けられたコンプレッサー13と共に排気タービン式過給機を構成し、排気通路19を流れる排気の流勢により回転してコンプレッサー13を駆動する。なお、排気通路19におけるタービン20の上流の部分には、同タービン20に対する排気吹付口の開口面積を可変とする可変ノズル21が設置されており、その可変ノズル21の開度制御を通じてタービン20の回転速度が調整されている。
さらに、ディーゼル機関には、排気の一部を吸気中に再循環させるEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)装置が設けられている。EGR装置は、排気通路19におけるタービン20の上流側の部分と吸気通路10におけるスロットルバルブ16の下流側の部分とを連通するEGR通路22、そのEGR通路22を通って吸気中に再循環される排気(EGRガス)を冷却するEGRクーラー23、EGRガスの流量を調整するEGRバルブ24を備える。また、EGR装置は、EGRクーラー23を迂回してEGRガスを流すためのバイパス通路25、同バイパス通路25を通ってEGRクーラー23を迂回するEGRガスの流量を調整するバイパスバルブ26も備えている。
続いて、以上のように構成されたディーゼル機関に適用される排気浄化装置の構成を説明する。排気浄化装置は、排気中のPM(Particulate Matter:微粒子物質)を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼル微粒子捕集フィルター)システムと、尿素水を還元剤とした選択還元により排気中のNOxを浄化する尿素SCR(Selective Catalytic Reduction:選択触媒還元)システムとを備えている。
DPFシステムは、燃料添加弁30、前段酸化触媒装置31、PM捕集フィルター32を備える。燃料添加弁30は、排気通路19におけるタービン20の上流側の部分に設置されている。また、前段酸化触媒装置31は、排気通路19におけるタービン20の下流側で、PM捕集フィルター32の上流側の部分に設置されている。燃料添加弁30は、排気中に燃料を添加する。PM捕集フィルター32は、排気中のPMを捕捉する。前段酸化触媒装置31は、PMのSOF(Soluble Organic Fraction:可溶性有機物質)成分を酸化するとともに、排気中の一酸化窒素(NO)を酸化して、PM捕集フィルター32の連続再生に必要な二酸化窒素(NO2)を生成する。また、前段酸化触媒装置31は、PM捕集フィルター32の強制再生に際し、燃料添加弁30より添加された燃料中の炭化水素(HC)を酸化し、その酸化反応に伴う発熱で排気を高温化することで、PM捕集フィルター32の温度をPMの燃焼に必要な温度に高める役割を担ってもいる。
さらにDPFシステムは、同システムの各部における排気の状態を検出するための下記の各センサーを備える。排気通路19における前段酸化触媒装置31の上流には、同前段酸化触媒装置31に流入する排気の温度を検出する入ガス温度センサー33が設置されている。また、排気通路19における前段酸化触媒装置31とPM捕集フィルター32との間の部分には、PM捕集フィルター32に流入する排気の温度を検出する中ガス温度センサー34が設置されている。さらに、排気通路19におけるPM捕集フィルター32の下流には、PM捕集フィルター32から流出した排気の温度を検出する出ガス温度センサー35が設置されている。加えて、排気通路19におけるPM捕集フィルター32の設置部分には、PM捕集フィルター32の前後の排気の圧力差を検出する差圧センサー36も設置されている。
一方、尿素SCRシステムは、尿素添加弁40と、前後2つのSCR装置、すなわち前段SCR装置41および後段SCR装置42と、ASC(Ammonia Slip Catalyst:アンモニアスリップ触媒)装置43とを備える。尿素添加弁40は、排気通路19におけるPM捕集フィルター32の下流側の部分に設置されて、アンモニアの前駆体の水溶液である尿素水を排気に添加する。前段SCR装置41および後段SCR装置42は、排気熱による加水分解によって尿素から生成されたアンモニアを還元剤として排気中の窒素酸化物を還元する選択還元型触媒装置である。前段SCR装置41は、排気通路19における尿素添加弁40の下流側の部分に設置され、後段SCR装置42は、排気通路19における前段SCR装置41の更に下流側の部分に設置されている。ASC装置43は、それら前段SCR装置41および後段SCR装置42をすり抜けて流出したアンモニアを酸化する酸化触媒装置であり、排気通路19における後段SCR装置42の下流側の部分に設置されている。ちなみに、排気通路19における尿素添加弁40と前段SCR装置41との間の部分には、尿素添加弁40が添加した尿素水を排気中に拡散させるための分散板44が設置されている。
なお、尿素添加弁40が排気に添加する尿素水は、2つの尿素水タンク45,61内に蓄えられている。尿素水タンク45は、2つの尿素水タンクのメインタンクとなるものであって、ヒーター付きの配管46を通じて尿素添加弁40に接続されている。尿素水タンク45内には、フィードポンプ47が設置されている。そして、そのフィードポンプ47により、尿素水タンク45内の尿素水が汲み上げられて、配管46を通じて尿素添加弁40に尿素水が送られるようになっている。なお、尿素水タンク45には、その内部の尿素水の残量を検出する尿素水レベルセンサー48が設けられている。また、尿素水タンク45には、その内部の尿素水の温度を検出する第1尿素水温度センサー49が設けられている。なお、第1尿素水温度センサー49が温度取得部に相当する。
この排気浄化装置では上述のように、尿素水タンク45をメインタンクとして、この尿素水タンク45よりも小容量のサブタンク61を備えている。サブタンク61は、尿素水タンク45と同一の尿素水が蓄えられ、尿素水タンク45に接続されている。サブタンク61は、尿素水タンク45が使用できないときの緊急用タンクである。なお、サブタンク61には、その内部の尿素水の温度を検出する第2尿素水温度センサー62が設けられている。サブタンク61内には、フィードポンプ63が設置されている。そして、このフィードポンプ63により、サブタンク61内の尿素水が汲み上げられて、配管64を通じて尿素水タンク45に尿素水が送られるようになっている。
ここで、尿素水タンク45は、メインタンクとして使用される大容量のタンクであるため、設置スペースが必要となり、ここでは当該ディーゼル機関が搭載される車両の床下に設置されている。床下に設置された尿素水タンク45はディーゼル機関や排気通路19等の熱源から熱が伝播されるため、尿素水タンク45に貯留された尿素水の温度が上昇することがある。そして、このような尿素水の温度上昇が過度になると、尿素添加弁40を通じての尿素水の安定した供給が困難になることがある。
一方、サブタンク61は、メインタンクと比較して小容量であるので、車内の隙間スペースである例えばトランクルーム、フェンダー内、後部座席下、予備タイヤ格納スペース等に設置される。車内に設置されたサブタンク61はディーゼル機関や排気通路19等の熱源から遠いため、サブタンク61に貯留された尿素水の温度が上昇する可能性は低い。
そこで、本実施形態の排気浄化装置は、尿素水タンク45に貯留された尿素水の温度が上昇していて、サブタンク61に貯留された尿素水の温度が上昇していないときには、サブタンク61の尿素水を尿素水タンク45に供給させて、尿素水タンク45の尿素水の冷却を促進する冷却処理を行う。
さらに尿素SCRシステムは、同システムの各部における排気の状態を検出するための下記の各センサーを備える。排気通路19におけるPM捕集フィルター32と尿素添加弁40との間の部分には、入NOxセンサー50、空燃比センサー51および排気圧センサー52が設置されている。入NOxセンサー50は、前段SCR装置41に流入する排気中のNOxの流量(以下、流入NOx量FrNOxと記載する)を検出する。空燃比センサー51は、排気と基準ガス(例えば大気)との酸素分圧の差に応じた出力を発生し、その出力は、気筒17で燃焼された混合気の空燃比を把握するために用いられる。さらに、排気圧センサー52は、その設置部分における排気通路19内の排気の圧力を検出する。一方、排気通路19におけるASC装置43の下流側の部分には、出NOxセンサー53、ASC後ガス温度センサー54およびPMセンサー55が設置されている。出NOxセンサー53は、ASC装置43から流出した排気中のNOxの流量(以下、流出NOx量RrNOxと記載する)を検出する。また、ASC後ガス温度センサー54は、ASC装置43から流出した排気の温度(以下、ASC後ガス温度Tascと記載する)を検出する。さらに、PMセンサー55は、ASC装置43から流出し、外気へと放出されるPMの量を検出する。
こうした排気浄化装置において、燃料添加弁30による燃料添加、および尿素添加弁40による尿素水添加、およびフィードポンプ63によるサブタンク61から尿素水タンク45への尿素水の供給は、電子制御ユニット56により制御されている。電子制御ユニット56は、制御のための演算処理を行う中央演算処理装置、制御用のプログラムやデータが記憶された読出専用メモリー、中央演算処理装置の演算結果や各センサーの検出結果を一時的に記憶する読書可能メモリー、外部からの信号を受信するための入力ポート、および外部に信号を送信するための出力ポートを備える。電子制御ユニット56の入力ポートには、上述の各センサーが接続されている。また、電子制御ユニット56の出力ポートには、燃料添加弁30および尿素添加弁40およびフィードポンプ63が接続されている。そして、電子制御ユニット56は、燃料添加弁30および尿素添加弁40の駆動制御により、排気に対する燃料およびアンモニアの添加量を制御し、フィードポンプ63の駆動制御により、尿素水の温度を制御している。こうした排気浄化装置では、この電子制御ユニット56が制御部に相当する構成となっている。
次に、図2及び図3を参照して、メインタンクである尿素水タンク45の尿素水の冷却処理について具体的に説明する。
図2に示すように、要求判定温度α1は、尿素水タンク45内の尿素水によって尿素添加弁40が安定した尿素水の添加供給を行うことのできる限界値である。つまり要求判定温度α1を上回った際に尿素水タンク45内の尿素水の冷却が必要となる。冷却判定温度α2は、尿素水タンク45内の尿素水が冷却されたか否かを判定する温度である。冷却判定温度α2は、要求判定温度α1よりも低い温度である(α2<α1)。供給判定温度βは、サブタンク61から尿素水タンク45に尿素水を供給することで、尿素水タンク45内の尿素水を冷却することができるか否かを判定する温度である。供給判定温度βは、要求判定温度α1よりも低い温度である(β<α1)。よって、これら判定温度α1,α2,βは、α1>α2>βと設定する。
図3に示すように、電子制御ユニット56は、ディーゼル機関の運転時に、尿素水タンク45の尿素水の温度が上昇しているか否かを確認し、温度が上昇している場合には冷却を行う冷却処理を実行する。
まず、電子制御ユニット56は、各種センサーより検出値を取得する(ステップS1)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45に設けられた第1尿素水温度センサー49から第1尿素水温度T1を取得する。また電子制御ユニット56は、サブタンク61に設けられた第2尿素水温度センサー62から第2尿素水温度T2を取得する。また電子制御ユニット56は、尿素水レベルセンサー48から尿素水残量Vを取得する。
続いて、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45の尿素水残量Vが尿素水タンク45の尿素水残量の最大値Vmaxよりも小さいか否かを判定する(ステップS2)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45の尿素水残量の最大値Vmaxに既に達している(V=Vmax)とサブタンク61から尿素水を供給することができないため、サブタンク61から供給される尿素水を貯留することができるか否かを判定する。その結果、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45の尿素水残量Vが尿素水タンク45の尿素水残量の最大値Vmax以上である(V≧Vmax)と判定した場合には(ステップS2:NO)、ステップS1に移行する。
一方、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45の尿素水残量Vが尿素水タンク45の尿素水残量の最大値Vmaxよりも小さい(V<Vmax)と判定した場合には(ステップS2:YES)、第1尿素水温度T1が要求判定温度α1よりも高いか否かを判定する(ステップS3)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45内の尿素水の温度が尿素添加弁40に対して冷却効果を得られる要求判定温度α1よりも上昇していると判定する。その結果、電子制御ユニット56は、第1尿素水温度T1が要求判定温度α1以下である(T1≦α1)と判定した場合には(ステップS3:NO)、ステップS1に移行する。
一方、電子制御ユニット56は、第1尿素水温度T1が要求判定温度α1よりも高い(T1>α1)と判定した場合には(ステップS3:YES)、第2尿素水温度T2が供給判定温度βよりも低いか否かを判定する(ステップS4)。すなわち、電子制御ユニット56は、サブタンク61内の尿素水によって尿素水タンク45内の尿素水を冷却効果の得られる温度に冷却することができるか否かを判定する。その結果、電子制御ユニット56は、第2尿素水温度T2が供給判定温度β以上である(T2≧β)と判定した場合には(ステップS4:NO)、ステップS1に移行する。
一方、電子制御ユニット56は、第2尿素水温度T2が供給判定温度βよりも低い(T2<β)と判定した場合には(ステップS4:YES)、第2ポンプ作動フラグF2をオンにする(ステップS5)。すなわち、電子制御ユニット56は、サブタンク61内の尿素水によって尿素水タンク45内の尿素水を冷却することができると判定する。このとき、電子制御ユニット56は、サブタンク61のフィードポンプ63を作動させて、サブタンク61から尿素水タンク45に尿素水を供給することで冷却を促進する。こうして、サブタンク61の尿素水が尿素水タンク45内に供給されることで、尿素水タンク45の尿素水の温度が低下する。
続いて、電子制御ユニット56は、第1尿素水温度T1が冷却判定温度α2よりも低いか否かを判定する(ステップS6)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45内の尿素水の温度が冷却効果の得られる冷却判定温度α2よりも下がったか否かを判定する。その結果、電子制御ユニット56は、第1尿素水温度T1が冷却判定温度α2よりも小さい(T1<α2)と判定した場合には(ステップS6:YES)、第2ポンプ作動フラグF2をオフにする(ステップS7)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45内の尿素水の温度が冷却判定温度α2よりも低下したと判定して、サブタンク61から尿素水タンク45への尿素水の供給が不要であるので、サブタンク61のフィードポンプ63の作動を停止させ、処理を終了する。
一方、電子制御ユニット56は、第1尿素水温度T1が冷却判定温度α2以上である(T1≧α2)と判定した場合には(ステップS6:NO)、尿素水タンク45の尿素水残量Vが尿素水タンク45の尿素水残量の最大値Vmax以上であるか否かを判定する(ステップS8)。すなわち、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45の尿素水残量の最大値Vmaxに既に達しているとサブタンク61から尿素水を供給することができないため、サブタンク61から供給される尿素水を貯留することができるか否かを判定する。その結果、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45の尿素水残量Vが尿素水タンク45の尿素水残量の最大値Vmaxよりも小さい(V<Vmax)と判定した場合には(ステップS8:NO)、補給警告フラグF3をオンにする(ステップS9)。すなわち、サブタンク61から尿素水タンク45に尿素水を供給したが、尿素水タンク45の尿素水残量が最大値Vmaxに達しないので、尿素水タンク45内の尿素水残量Vが異常に低下しているとして補給を促すための尿素水の補給警告をユーザに報知する。尿素水の補給警告の報知は、例えばインストルメントパネル等に表示する。
一方、電子制御ユニット56は、尿素水タンク45の尿素水残量Vが尿素水タンク45の尿素水残量の最大値Vmax以上である(V≧Vmax)と判定した場合には(ステップS8:YES)、第2ポンプ作動フラグF2をオフにする(ステップS7)。すなわち、電子制御ユニット56は、サブタンク61から尿素水が供給されたことで尿素水タンク45の尿素水が尿素水残量の最大値Vmaxに達していて、尿素水を貯留することができないと判定して、サブタンク61のフィードポンプ63の作動を停止させ、処理を終了する。
上述のように、本実施形態の排気浄化装置は、メインタンクである尿素水タンク45に加え、サブタンク61を備え、尿素水タンク45の尿素水の温度が要求判定温度α1よりも上昇した際に、サブタンク61から尿素水タンク45に尿素水を供給する。その結果、尿素水タンク45の尿素水の温度を低下させ、尿素水の温度上昇が抑制されるようになる。そして、尿素水の安定した添加供給を維持することができるようになり、尿素SCRシステムによるNOx浄化性能を確保することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)車両の床下に設置された尿素水タンク45の尿素水の温度が上昇することがあったとしても、温度が上昇しにくいサブタンク61内の尿素水を尿素水タンク45へ供給することで、尿素水タンク45に貯留されている尿素水の温度上昇が抑制される。これにより、尿素水の安定した添加供給を維持することができるようになる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、第1尿素水温度センサー49が直接尿素水の温度を検出することとしたが、尿素水タンク45の温度を計測してタンク内部に貯留される尿素水の温度を推定することでその温度の値を取得するようにしてもよい。
・上記実施形態では、図3に示すステップS4の第2尿素水温度T2が供給判定温度βよりも小さいか否かの判定処理を省略してもよい。すなわち、サブタンク61内の尿素水の温度は尿素水タンク45内の尿素水の温度よりも低い可能性が高いので、サブタンク61内の尿素水の温度に関わらずサブタンク61から尿素水タンク45へ尿素水を供給するようにしてもよい。
・上記実施形態の排気浄化装置は、尿素SCRシステムに加えて、DPFシステムも備えていたが、上記実施形態での尿素水添加量の制御は、尿素SCRシステムを備え、DPFシステムを備えていない排気浄化装置にも同様に適用することができる。
・排気に添加するアンモニアの前駆体の水溶液として、すなわち還元剤として、尿素水以外の水溶液を用いるようにしてもよい。
10…吸気通路、11…エアクリーナー、12…エアフローメーター、13…コンプレッサー、14…インタークーラー、15…I/C出ガス温度センサー、16…スロットルバルブ、17…気筒、18…インジェクター、19…排気通路、20…タービン、21…可変ノズル、22…EGR通路、23…EGRクーラー、24…EGRバルブ、25…バイパス通路、26…バイパスバルブ、27…吸気圧センサー、30…燃料添加弁、31…前段酸化触媒装置、32…PM捕集フィルター、33…入ガス温度センサー、34…中ガス温度センサー、35…出ガス温度センサー、36…差圧センサー、40…尿素添加弁、41…前段SCR装置、42…後段SCR装置、43…ASC装置、44…分散板、45…尿素水タンク(メインタンク)、46…配管、47…フィードポンプ、48…尿素水レベルセンサー、49…第1尿素水温度センサー(温度取得部)、50…入NOxセンサー、51…空燃比センサー、52…排気圧センサー、53…出NOxセンサー、54…ASC後ガス温度センサー、55…PMセンサー、56…電子制御ユニット(制御部)、60…充填圧力センサー、61…サブタンク(尿素水タンク)、62…第2尿素水温度センサー、63…フィードポンプ、64…配管。

Claims (3)

  1. 還元剤が貯留されるメインタンク及び該メインタンクよりも容量が小さく補助用のタンクとして用いられるサブタンクの2つのタンクを備え、内燃機関の排気通路に設けられた添加弁を介しての前記還元剤の添加により排気中の窒素酸化物を還元して排気を浄化する排気浄化装置であって、
    前記サブタンクは、前記メインタンクよりも還元剤の温度上昇が起こりにくい位置に設置されており、
    前記添加弁には前記メインタンクが接続されるとともに、前記サブタンクの還元剤が所定の条件のもと前記メインタンクに供給可能に構成されており、
    前記メインタンクの還元剤の温度を取得する温度取得部と、前記サブタンクから前記メインタンクへの還元剤の供給を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記温度取得部によって取得される前記メインタンクの還元剤の温度が所定温度よりも高いとき、前記サブタンクから前記メインタンクへの還元剤の供給を開始する
    ことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記メインタンクは、車両の床下に設置され、
    前記サブタンクは、車両の車内に設置されている請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記温度取得部を第1温度取得部としたとき、当該第1温度取得部とは別に前記サブタンクの内部の還元剤の温度を取得する第2温度取得部を備え、
    前記第2温度取得部によって取得される前記サブタンクの還元剤の温度が供給判定温度よりも低いとき、前記サブタンクから前記メインタンクへの還元剤の供給を開始する請求項1又は請求項2に記載の排気浄化装置。
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