JP2016121606A - 車両の排気浄化装置 - Google Patents

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Hiroyuki Shirakura
寛之 白倉
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Tsukasa Hatakeyama
司 畠山
雅之 片渕
Masayuki Katabuchi
雅之 片渕
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Abstract

【課題】あらゆる運転条件下で還元剤の固化及び固化による堆積・詰まりを防止し、かつ還元剤噴射部の詰まりを検出する精度を向上させると共に、再生時間を短縮し燃費を向上させる。
【解決手段】エンジンの排気路に上流側から順に設けられた粒子状物質を捕集するためのフィルタ、還元剤噴射部、及びNOX還元触媒と、前記還元剤噴射部に接続された還元剤供給路と、前記還元剤供給路を介して前記還元剤噴射部に供給される還元剤の圧力を検出するための圧力センサと、前記フィルタに堆積した前記粒子状物質を強制的に酸化除去して前記フィルタを再生する強制再生手段と、前記圧力センサで検出された圧力が閾値以上になったとき、前記強制再生手段により前記フィルタを強制再生するための制御装置と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本開示は、車両に搭載されたエンジンの排気ガスを浄化して排出する排ガス浄化装置に係る。
車両に搭載されたエンジンのうち、特にディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比較して、CO排出量が少なく、地球温暖化防止に役立っている。他方、粒子状物質(パーティキュレートマターPM)の排出量が多いため、排気通路にこの粒子状物質を捕集するDPFフィルタ(ディーゼルパーティキュレートフィルタ)と、DPFフィルタの上流側で、排ガス中の未燃成分を酸化して酸化熱を発生させると共に、NOxをNOに酸化し、前記酸化熱及びNOでDPFフィルタに捕集した粒子状物質を酸化燃焼させて除去する酸化触媒等を備える排気浄化装置が採用されている。
この排気浄化装置は筒状のケーシングを備え、ケーシング内に、上流側から下流側に向かって前段酸化触媒、DPFフィルタ、SCR触媒、後段酸化触媒が収容されている。ケーシングの長手方向中間部には、ケーシング内に還元剤として尿素水溶液を下流側へ向かって供給するための噴射ノズルが配設されている。
エンジンから排出された排ガスは、排気通路を経てケーシングの上流側内に導入され、前段酸化触媒を経てDPFフィルタを流通する際に含有している粒子状物質が捕集される。その後、排ガスは噴射ノズルから尿素水溶液が噴射され、尿素水溶液は排ガスに混合及び拡散・霧化し加水分解されてNHを生成する。そして、生成されたNHによりSCR触媒で排ガス中のNOxが無害なNに還元されてNOxの浄化が行われる一方、このとき残ったNHが後段酸化触媒によりNに変換されて排出される。
DPFフィルタに堆積した粒子状物質は、排気ガス中のNOxを酸化触媒で生成したNOを利用して連続的に酸化処理(燃焼)される(連続再生)。
しかし、排気ガスの温度が低い運転条件の下では、粒子状物質の燃焼がなされず、連続再生ができないため、強制再生が行われる。強制再生手段は、走行中に燃料のポスト噴射、あるいはバーナや電気ヒータによってフィルタを加熱し、強制的にフィルタに堆積した粒子状物質を酸化(燃焼)してフィルタを再生する手段である。
他方、エンジンの停止時には冷却水の循環が停止するため、還元剤噴射ノズルの温度が上昇する。そうすると、還元剤噴射ノズル内に残留した尿素水溶液中の水分が蒸発し、その濃度が上昇する。エンジンの停止後排気通路の温度は下がるが、高い濃度となった尿素水溶液は固化する温度も上昇し固化しやすくなる。還元剤噴射ノズル内で還元剤が固化すると、還元剤噴射ノズルの噴射が阻害される。
特許文献1には、エンジン停止後、尿素水溶液の固化温度以下になることを検知したとき、エンジン始動時に、DPFフィルタの強制再生などで還元剤噴射ノズルの温度を高め、尿素水溶液の固化を解消する排気浄化システムが開示されている。
特許第5087188号公報
特許文献1で提案された還元剤固化解消手段は、エンジン停止時の還元剤の固化及び固化による堆積のみを解消するものであるが、還元剤の固化や堆積は車両の走行中にも発生する。
また、特許文献1では、還元剤噴射部としての還元剤噴射弁の温度などを検出し、この検出値などから還元剤の固化有無を推定しているので、固化有無の判定精度はあまり高くない。さらに排ガス温度が低いエンジンの始動時にDPFフィルタの再生を行うので、DPFフィルタの昇温が遅く再生時間が長くなり、エンジンの燃費を低下させるおそれがあるという問題がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、あらゆる運転条件の下で還元剤の固化及び固化による堆積・詰まりを防止することを目的とする。
また、還元剤の固化を検出する精度を向上させることを目的とする。さらに、排ガス温度が高い運転中に強制再生を行うことで、再生時間を短縮し、燃費を向上できるようにすることを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態に係わる車両の排気浄化装置は、
(1)エンジンの排気路に上流側から順に設けられた粒子状物質を捕集するためのフィルタ、還元剤噴射部、及びNO還元触媒と、
前記還元剤噴射部に接続された還元剤供給路と、
前記還元剤供給路を介して前記還元剤噴射部に供給される還元剤の圧力を検出するための圧力センサと、
前記フィルタに堆積した前記粒子状物質を強制的に酸化除去して前記フィルタを再生する強制再生手段と、
前記圧力センサで検出された圧力が閾値以上になったとき、前記強制再生手段により前記フィルタを強制再生するための制御装置と、を備えている。
前記構成(1)によれば、前記還元剤供給路に供給された還元剤の圧力を検出し、この圧力値で前記還元剤噴射部の固化及び固化による詰まり有無を判定するので、固化及び詰まりの検出精度を向上できる。
また、エンジン停止時だけでなく、車両の走行中でも固化及び詰まりを検出できると共に、車両走行中に排ガス温度が高い状態で強制再生を行うことができるので、エンジンの燃費を向上できる。
さらに、加圧気体の供給系統がない低コストな還元剤供給設備で前記作用効果を達成できる。そのため、排ガス浄化装置を小型化でき、例えば、中小型車両に好適である。
幾つかの実施形態では、前記構成(1)において、
(2)前記制御装置は、
前記還元剤噴射部に供給される前記還元剤の圧力を検出するために行われる圧力検出用噴射時の還元剤噴射量を、排気浄化のために前記還元剤噴射部に供給される排気浄化用噴射時の還元剤噴射量の下限値より少なくするように制御する。
前記構成(2)によれば、圧力検出に使用する還元剤を低減でき、低コスト化できる。
幾つかの実施形態では、前記構成(2)において、
(3)前記制御装置は、
前記圧力検出用噴射時の噴射時間を前記排気浄化用噴射時の噴射時間より長くするように制御する。
前記構成(3)によれば、圧力検出用噴射時の噴射時間を排気浄化用噴射時より長くすることで、圧力の検出精度を向上できる。
また、幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(3)の何れかにおいて、
(4)前記制御装置は、
車両走行中に前記フィルタの強制再生が行われているかを判定する判定手段を有し、
前記判定手段によって強制再生が行われていることを判定したとき、前記圧力検出用噴射を行なうように制御する。
前記構成(4)によれば、前記判定手段により前記フィルタの強制再生が行われていることを確認した後、前記圧力検出用噴射を行なうことで、圧力検出値が前記閾値未満であれば、強制再生は不要になり、余分な操作をしないで済む。また、排ガス温度が高い車両走行中に行うことで、強制再生時間を短縮でき、燃費を向上できる。
幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(4)の何れかにおいて、
(5)前記制御装置は、
前記強制再生後、前記圧力センサの検出値が前記閾値未満であり、かつ排ガス温度が閾値未満となった後、前記還元剤の噴射を再開させる。
強制再生後、圧力センサの検出値が前記閾値未満になったとしても、排ガス温度が高い状態で還元剤を噴射すると、還元剤噴射部で還元剤が濃縮し、再び還元剤噴射部が閉塞するおそれがある。
前記構成(5)によれば、排ガス温度が閾値(例えば300〜350℃)以下になったら、還元剤の噴射を再開するので、再び還元剤噴射部が閉塞するおそれはなくなる。
幾つかの実施形態では、前記構成(5)において、
(6)前記制御装置は、
前記強制再生中、前記圧力検出用噴射を設定間隔で行い、
前記圧力センサの検出値が前記閾値未満となったとき、前記強制再生を終了する制御を行う。
前記構成(6)によれば、圧力検出用噴射を設定間隔で行うことで、強制再生の終了時期を早期に把握でき、速やかに連続再生に戻ることができる。そのため、エンジンの燃費の低下を抑えることができる。
幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(6)の何れかにおいて、
(7)前記圧力センサの検出値が前記閾値以上のとき警告を発するための警告手段を備え、
前記制御装置は、
前記強制再生を設定時間行った後前記圧力検出用噴射を行い、
前記圧力センサの検出値が前記閾値未満であるとき、前記連続再生に移行させ、
前記圧力センサの検出値が前記閾値以上のとき、前記警告手段を作動させる制御を行う。
前記構成(7)によれば、前記強制再生手段によっても還元剤噴射部の閉塞を解消できないときは、前記警告手段を作動させることで、運転者にPM堆積両の異常を注意喚起し、別な対策を講じさせることができる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、あらゆる運転条件下で還元剤の固化及び固化による堆積・詰まりを抑制でき、かつ還元剤噴射部に供給される還元剤の圧力を検出することで、還元剤の固化を検出する精度を向上できる。
また、排ガス温度が高い運転中に強制再生を行うことで、再生時間を短縮し燃費を向上できる。さらに、加圧気体の供給系統を不要とした低コストな還元剤供給設備で前記作用効果を達成できる。
本発明の一実施形態に係る車両の排気浄化装置を示す構成図である。 前記排ガス浄化装置の詳細構成図である。 前記排ガス浄化装置の一制御手順を示すフロー図である。 前記排ガス浄化装置の一制御手順を示すフロー図である。 前記排ガス浄化装置の一制御手順を示すフロー図である。 前記排ガス浄化装置の一制御手順を示すフロー図である。 尿素水溶液の噴射パターンを示す線図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1及び図2は、本発明の少なくとも一実施形態に係る排ガス浄化装置を示している。
図1において、ディーゼルエンジン10は、トラックやバスなどの車両に搭載され、直列6気筒エンジンであり、燃焼室に燃料噴射を行うためのインジェクタ12が各気筒に設けられている。燃料はコモンレール14から各インジェクタ12に供給される。そして、各インジェクタ12に設けられた電磁バルブ(不図示)の開時期や開時間がECU(エンジン・コントロール・ユニット)(制御装置)70で演算された燃料噴射時期や燃料噴射量に基づいて制御される。
ECU70は、燃料の主噴射制御に加え、DPFフィルタ36の強制再生を行うため、主噴射後の膨張工程や排気工程でさらに追加の燃料をインジェクタ12から噴射させる追加燃料噴射(ポスト噴射)の制御も行う。即ち、ECU70は強制再生手段としても機能する。
ディーゼルエンジン10の吸気系は、吸気マニホールド16と、吸気マニホールド16に接続され、吸気絞り弁17が設けられた吸気管18と、吸気管18の途中に設けられたインタークーラ20と、吸気管18の途中に設けられ、排気ターボチャージャ22を構成する排気タービン22aによって回転駆動されるコンプレッサ22bとを備えている。
従って、吸気iは吸気管18、インタークーラ20、及び吸気マニホールド16を順に流れて、ディーゼルエンジン10の燃焼室に吸入される。
ディーゼルエンジン10の排気系は、排気マニホールド24と、排気ターボチャージャ22の排気タービン22a及び排気シャッタ26が設けられた排気管28とを備えている。そして、排気管28の下流側部位には、燃焼室から排出された排気eからの粒子状物質の除去とNOxを浄化する排ガス浄化装置40が設けられている。
ディーゼルエンジン10には、NOxの低減を目的として排ガス再循環装置30が設けられている。排ガス再循環装置30は、排気マニホールド24から吸気マニホールド16へと通じる再循環管32と、再循環管32の入口側に設けられたEGR弁34と、EGR弁34の下流側に設けられたEGRクーラ36とを備えている。
本実施形態の例示的な構成として、排気シャッタ26の下流側の排気管28に、排ガス浄化装置40の一部としてHCドージングノズル42が設けられている。HCドージングノズル42は、ECU70の指令で開閉し排気管28に燃料を噴射することで、後述するDPFフィルタ46を強制再生できる。即ち、HCドージングノズル42はDPFフィルタ46の強制再生手段のひとつとして機能する。
HCドージングノズル42の下流側の排気管28に、上流側から順に、DPFマフラ43及びSCRマフラ47が設けられ、DPFマフラ45にDPFフィルタ46が内蔵され、SCRマフラ47にNO還元触媒48が内蔵されている。これらマフラ間に還元剤噴射ノズル(還元剤噴射部)52が設けられている。DPFフィルタ46で排気ガス中に含まれるカーボン粒子などの粒子状物質(PM)が捕集される。還元剤噴射ノズル52から噴射された尿素水溶液は排気熱によって加水分解してNHを生成する。生成したNHとNOxはNO還元触媒48によって無害なNと水蒸気(HO)に還元する。
例示的な構成として、DPFマフラ45内でDPFフィルタ46より上流側に前段酸化触媒44が設けられ、SCRマフラ47内でNO還元触媒48の下流側に後段酸化触媒50が設けられている。
前段酸化触媒44及び後段酸化触媒50は、共に触媒担体に酸化触媒成分が担持されている。前段酸化触媒44は排気ガス中のNOを高活性なNOに酸化する。このNOにより、低排気ガス温度(例えば、250℃程度)からDPFフィルタ46に堆積した粒子状物質を酸化除去できる(連続再生)。
前段酸化触媒44は必ずしも設ける必要はない。即ち、前段酸化触媒44を設けず、DPFフィルタ46に酸化触媒を担持させるようにしてもよく、あるいは前段酸化触媒44を設け、かつDPFフィルタ46に酸化触媒を担持させるようにしてもよい。
後段酸化触媒50は、強制再生時に生じるCOを酸化して無害化する。
例示的な構成として、DPFフィルタ46の入口の排気ガス圧力を検出する圧力センサ46a、DPFフィルタ46の入口と出口との差圧を検出する差圧センサ46b、DPFフィルタ46の入口及び出口の排気ガス温度を検出する温度センサ46c及び46dを備えている。これらセンサの検出値はECU70に入力され、ECU70に内蔵された強制再生判定部70aでは、前記検出値から強制再生が行われているか否かを判定する。
図2に示すように、還元剤インジェクタ52に還元剤供給管54が接続され、還元剤供給管54の他端は、尿素水溶液が貯留された還元剤タンク56に接続されている。還元剤タンク56は還元剤ポンプ58を内蔵しており、還元剤タンク56に貯留された尿素水溶液は還元剤ポンプ58によって還元剤供給管54に供給される。還元剤供給管54に供給された尿素水溶液は、還元剤インジェクタ52から排気管28の内部に噴射される。
還元剤インジェクタ52にはECU70によってその作動が制御される添加バルブ60が設けられ、還元剤供給管54には還元剤ポンプ58によって還元剤供給管54に供給された尿素水溶液の圧力を検出する圧力センサ62が設けられている。圧力センサ62の検出値はECU70に入力される。
また、例示的な構成として、運転室内のインストルメントパネル64には、圧力センサ62の検出値が閾値以上となったとき、運転者に警報を発する警報ランプ66が設けられている。
次に、ECU70による排ガス浄化手順の一例を図3に基づいて説明する。
図3において、通常走行中(S10)、ECU70の指令により、還元剤インジェクタ52から排気浄化用及び圧力検出用の尿素水溶液が噴射される(S12)。排気浄化用噴射及び圧力検出用噴射は、夫々異なるタイミング、噴射量及び噴射時間で行われる。即ち、ECU70によって、圧力検出用噴射の噴射量は排気浄化用噴射量の下限値より少なくされ、かつ圧力検出用噴射の噴射時間は排気浄化用噴射より長くされる。
図7は、排気浄化用噴射及び圧力検出用噴射の噴射パターンの一例を示している。図中、ラインA(実線)は排気浄化用噴射を示し、ラインB(破線)は圧力検出用噴射を示している。排気浄化用噴射時の噴射量は運転条件によって異なる。圧力検出用噴射時の噴射量は圧力検出用噴射時の下限噴射量より小さく設定されている。
次に、圧力センサ62で還元剤供給管54に供給された尿素水溶液の圧力を検出し、この検出値が閾値Ps以上であるとき(S14)、尿素水溶液の噴射を停止し(S15)、強制再生を開始する(S16)。
強制再生を設定時間tだけ継続した後(S18)、圧力センサ62の検出値を確認する。該検出値が閾値Ps未満となったとき(S20)、強制再生を終了し(S22)、通常走行時の尿素水溶液噴射に戻る(S12)。該検出値が閾値Ps以上のとき(S20)、警報ランプ84が点灯され、運転者に還元剤インジェクタ52の詰まりを解消する他の処理を講じるよう注意換気する(S24)。
図4は別な排ガス浄化手順を示している。
図4において、通常走行中(S10)、ECU70の指令で排気浄化用噴射を行う(S26)。次に、各センサ46a〜46bの検出値に基づいて、強制再生判定部70aは、強制再生が行われているか否かを判定する(S28)。強制再生が行われていれば、圧力検出用噴射を行う(S30)。
さらに、設定時間t経過後(S31)、図3のS20に移行する。強制再生が行われていなければ、図3のS12へ移行する。
なお、設定時間tはS18(図3)の設定時間tより短く設定されている(t<t)。
図5はさらに別な排ガス浄化手順を示している。
この排ガス浄化手順は、図3に示す工程で、強制再生が行われ(S16)、その後、圧力センサ62の検出値が閾値Ps未満となったとき(S20)、温度センサ46cで検出した排ガス温度が閾値T未満であるかどうかを確認する。排ガス温度が閾値T未満のとき(S32)、排気浄化用噴射及び圧力検出用噴射を再開する(S12)。圧力センサ62の検出値が閾値Ps以上のとき(S20)、警報ランプ66が点灯し、運転者に還元剤インジェクタ52の詰まりを解消するための他の処理をとるよう注意喚起する(S24)。
図6はさらに別な排ガス浄化手順を示している。
図6において、図3に示す工程で、強制再生開始後(S16)、設定時間間隔Δtで圧力センサ62の検出値を確認する(S34)。その状態で設定時間to経過した後(S36)、圧力センサ62の検出値を確認する(S38)。該検出値が閾値Ps未満のとき、強制再生を終了し(S22)、通常走行時の尿素水溶液噴射に戻る(S12)。該検出値が閾値Ps以上のとき、警報ランプ66が点灯し、運転者に還元剤インジェクタ52の詰まりを解消するための他の処理をとるよう注意喚起する(S24)。
幾つかの前記実施形態によれば、還元剤供給管54に供給された尿素水溶液の圧力を検出し、この圧力値で還元剤インジェクタ52の固化及び固化による詰まり有無を判定するので、固化及び詰まりの検出精度を向上できる。
また、エンジン停止時だけでなく、車両の走行中でも固化及び詰まりを検出できると共に、車両走行中に排ガス温度が高い状態で強制再生を行うことができるので、エンジンの燃費を向上できる。
さらに、加圧気体の供給系統を不要とした低コストな還元剤供給設備で前記作用効果を達成できる。そのため、排ガス浄化装置を小型化でき、例えば、中小型車両に好適である。
また、還元剤インジェクタ52に供給される尿素水溶液の圧力を検出するために行われる圧力検出用噴射時の噴射量を、排気浄化のために還元剤インジェクタ52に供給される排気浄化用噴射時の還元剤噴射量の下限値より少なくするように制御することで、圧力検出に使用する還元剤を低減でき、低コスト化できる。
また、圧力検出用噴射時の噴射時間を排気浄化用噴射時の噴射時間より長くするので、圧力の検出精度を向上できる。
また、図4に示す浄化手順では、強制再生判定部70aによって強制再生が行われていることを確認した後、圧力検出用噴射を行なうことで、圧力検出値が閾値Ps未満であれば、強制再生は不要になり、余分な操作をしないで済む。また、排ガス温度が高い車両走行中に行うことで、強制再生時間を短縮でき、燃費を向上できる。
また、図5に示す浄化手順によれば、強制再生後、圧力センサ62の検出値が閾値Ps未満であり、かつ排ガス温度が閾値T(例えば300〜350℃)未満となった後、尿素水溶液の噴射を再開させるので、再び還元剤インジェクタ52が閉塞するおそれはなくなる。
また、図6に示す浄化手順によれば、強制再生中、圧力検出用噴射を設定間隔で行うことで、強制再生の終了時期を早期に把握でき、速やかに連続再生に戻ることができる。そのため、エンジンの燃費の低下を抑えることができる。
さらに、強制再生後、圧力センサ62の検出値が閾値Ps以上のとき警告を発するための警報ランプ66を作動させることで、運転者に注意喚起し、還元剤インジェクタ52の詰まりを解消するための対策を講じさせることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、車両のあらゆる運転条件下で還元剤の固化及び固化による堆積・詰まりを抑制でき、かつ還元剤噴射部の詰まりを検出する精度を向上できると共に、再生時間を短縮し燃費を向上できる排ガス浄化装置を実現できる。
10 ディーゼルエンジン
12 インジェクタ
14 コモンレール
16 吸気マニホールド
18 吸気管
20 インタークーラ
22 排気ターボチャージャ
22a 排気タービン
22b コンプレッサ
24 排気マニホールド
26 排気シャッタ
28 排気管
30 排ガス再循環装置
32 再循環管
34 EGR弁
36 EGRクーラ
40 排ガス浄化装置
42 HCドージングノズル
43 DPFマフラ
44 前段酸化触媒
46 DPFフィルタ
46a 圧力センサ
46b 差圧センサ
46c、46d 温度センサ
47 SCRマフラ
48 NO還元触媒
50 後段酸化触媒
52 還元剤インジェクタ
54 還元剤供給管
56 還元剤タンク
58 還元剤ポンプ
60 添加バルブ
62 圧力センサ
64 インストルメントパネル
66 警報ランプ
70 ECU
70a 強制再生判定部
i 吸気
e 吸気

Claims (7)

  1. エンジンの排気路に上流側から順に設けられた粒子状物質を捕集するためのフィルタ、還元剤噴射部、及びNO還元触媒と、
    前記還元剤噴射部に接続された還元剤供給路と、
    前記還元剤供給路を介して前記還元剤噴射部に供給される還元剤の圧力を検出するための圧力センサと、
    前記フィルタに堆積した前記粒子状物質を強制的に酸化除去して前記フィルタを再生する強制再生手段と、
    前記圧力センサで検出された圧力が閾値以上になったとき、前記強制再生手段により前記フィルタを強制再生するための制御装置と、を備えていることを特徴とする車両の排気浄化装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記還元剤噴射部に供給される前記還元剤の圧力を検出するために行われる圧力検出用噴射時の還元剤噴射量を、排気浄化のために前記還元剤噴射部に供給される排気浄化用噴射時の還元剤噴射量の下限値より少なくするように制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の車両の排気浄化装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記圧力検出用噴射時の噴射時間を前記排気浄化用噴射時の噴射時間より長くするように制御するものであることを特徴とする請求項2に記載の車両の排気浄化装置。
  4. 前記制御装置は、
    車両走行中に前記フィルタの強制再生が行われているかを判定する判定手段を有し、
    前記判定手段によって強制再生が行われていることを判定したとき、前記圧力検出用噴射を行なうものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両の排気浄化装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記強制再生後、前記圧力センサの検出値が前記閾値未満であり、かつ排ガス温度が閾値未満となった後、前記還元剤の噴射を再開させるものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両の排気浄化装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記強制再生中、前記圧力検出用噴射を設定間隔で行い、
    前記圧力センサの検出値が前記閾値未満となったとき、前記強制再生を終了するものであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両の排気浄化装置。
  7. 前記圧力センサの検出値が前記閾値以上のとき警告を発するための警告手段を備え、
    前記制御装置は、
    前記強制再生を設定時間行った後前記圧力検出用噴射を行い、
    前記圧力センサの検出値が前記閾値未満であるとき、前記連続再生に移行させ、
    前記圧力センサの検出値が前記閾値以上のとき、前記警告手段を作動させるものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両の排気浄化装置。
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