JP2014169264A - 3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】3−メチル−1,3−ブタンジオール並びに水および/または水蒸気を供給しながら蒸留精製する工程を有することを特徴とする、3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法。
【選択図】なし
Description
すなわち、本発明は、下記[1]〜[5]を提供する。
[1]3−メチル−1,3−ブタンジオール並びに水および/または水蒸気を供給しながら蒸留精製する工程を有することを特徴とする、3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法;
[2]3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび水の混合物を蒸留塔の塔頂部から連続的に供給し、水および/または水蒸気を蒸留塔の中段部から連続的に供給し、塔頂部から水、3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび臭気成分を含有する物質を留出させ、塔底部から3−メチル−1,3−ブタンジオールを缶出液として得る工程を含むことを特徴とする、上記[1]に記載の3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法;
[3]蒸留塔の塔頂部から連続的に供給する3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび水の混合物、ならびに蒸留塔の中段部から連続的に供給する水および/または水蒸気の、3−メチル−1,3−ブタンジオール/水としての、単位時間当たりの質量比が3/1〜1/10の範囲である、上記[2]の3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法;
[4]蒸留塔の塔頂部から連続的に供給する水の量と、蒸留塔の中段部から連続的に供給する水および/または水蒸気の、単位時間当たりの質量比が1/3〜1/8の範囲である、上記[2]または[3]の3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法;および
[5]蒸留塔内の圧力が2kPa〜40kPa(15〜300Torr)の範囲である、上記[1]〜[4]のいずれかの3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法。
水および/または水蒸気としては、高品質の3−メチル−1,3−ブタンジオールを得る観点から、純水もしくは蒸留水、またはこれらに由来する水蒸気であることが好ましい。蒸留塔に導入する水の形態は液体でも水蒸気(気体)でもよく、水蒸気は常圧の水蒸気、加圧状態の水蒸気、減圧状態の水蒸気いずれでもかまわない。
本発明の好適な実施形態は、3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび水の混合物を蒸留塔の塔頂部から連続的に供給し、水および/または水蒸気を蒸留塔の中段部から連続的に供給して、塔頂部から水、3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび臭気成分を含有する物質を留出させ、塔底部から3−メチル−1,3−ブタンジオールを缶出液として得る工程を含む、3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法である。3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび水の混合物を蒸留塔の塔頂部から連続的に供給し、水蒸気を蒸留塔の中段部から連続的に供給することがより好ましい。
水および/または水蒸気を「蒸留塔の中段部から連続的に供給する」の「中段部」とは、缶出液として得られる3−メチル−1,3−ブタンジオール中の水分濃度が1.0%以下となるような供給位置であることを意味する。かかる位置が低すぎると缶出液中の水分濃度が高くなる傾向となる。
中段部は適宜定めることができるが、蒸留塔の段数がn段、中段部をnm段目とした場合、nmが下記の数式(1)を満たすことが好ましく、数式(2)を満たすことがより好ましい。
数式(1):
n/4≦nm≦3n/4
数式(2):
n/3≦nm≦2n/3
例えば、19段の蒸留塔の場合を例に取ると、中段部は通常、好ましくは5段目以上であり、5段目〜14段目の範囲がより好ましく、7段目〜12段目の範囲であるのがさらに好ましい。
蒸留塔の塔頂部から連続的に供給する3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび水の混合物、ならびに蒸留塔の中段部から連続的に供給する水および/または水蒸気の、3−メチル−1,3−ブタンジオール/水としての、単位時間当たりの質量比が3/1〜1/10の範囲であることが好ましく、2.5/1〜1/7の範囲であるのがより好ましい。3−メチル−1,3−ブタンジオール/水の質量比が3/1以上の範囲で水を用いる条件であれば、3−メチル−1,3−ブタンジオールが含有している臭気成分の除去が十分となる。一方、3−メチル−1,3−ブタンジオール/水の質量比が1/10以下で水を用いる条件であれば、リボイラーの熱負荷を抑え、ユーティリティーコストの抑制が可能である。
50℃の水100mLに、各実施例または比較例で得られた3−メチル−1,3−ブタンジオール1mLを加え、4人のパネラーにより臭気を5段階で判断した。
(3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造)
架橋度6%のポーラス型スルホン酸系強酸性イオン交換樹脂を充填した反応管を55℃に保ち、メタノールと4,4−ジメチル−1,3−ジオキサンのモル比が1:6である混合液を滞留時間が1時間となるように連続的に供給した。反応管通過後に得られた反応液における3−メチル−1,3−ブタンジオールの選択率は56%で、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールの選択率は26%であった。得られた反応液を蒸留分離することにより、純度98.8%の3−メチル−1,3−ブタンジオールを得た。係る3−メチル−1,3−ブタンジオールの臭気評価結果を表8に示す。
表2に示すフィード量で操作を行い、純度99.4%の3−メチル−1,3−ブタンジオールを得た。臭気評価結果を表8に示す。
表3に示すフィード量で操作を行い、純度99.3%の3−メチル−1,3−ブタンジオールを得た。臭気評価結果を表8に示す。
表4に示すフィード量で操作を行い、純度99.2%の3−メチル−1,3−ブタンジオールを得た。臭気評価結果を表8に示す。
表5に示すフィード量で操作を行い、純度99.2%の3−メチル−1,3−ブタンジオールを得た。臭気評価結果を表8に示す。
表7に示すフィード量で操作を行い、純度98.9%の3−メチル−1,3−ブタンジオールを得た。臭気評価結果を表8に示す。
規則充填物を充填した蒸留塔に3−メチル−1,3−ブタンジオール(純度98.8%)のみを滞留時間60分となる速度で塔頂部からフィードし、塔底部から3−メチル−1,3−ブタンジオール(純度98.9%)を得た。臭気評価結果を表8に示す。
3−メチル−1,3−ブタンジオール(純度98.8%)に10質量%の活性炭を入れ、5時間撹拌した。その後、活性炭をろ過で除いて、3−メチル−1,3−ブタンジオールを得た。臭気評価結果を表8に示す。
Claims (5)
- 3−メチル−1,3−ブタンジオール並びに水および/または水蒸気を供給しながら蒸留精製する工程を有することを特徴とする、3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法。
- 3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび水の混合物を蒸留塔の塔頂部から連続的に供給し、水および/または水蒸気を蒸留塔の中段部から連続的に供給し、塔頂部から水、3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび臭気成分を含有する物質を留出させ、塔底部から3−メチル−1,3−ブタンジオールを缶出液として得る工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法。
- 蒸留塔の塔頂部から連続的に供給する3−メチル−1,3−ブタンジオールおよび水の混合物、ならびに蒸留塔の中段部から連続的に供給する水および/または水蒸気の、3−メチル−1,3−ブタンジオール/水としての、単位時間当たりの質量比が3/1〜1/10の範囲である、請求項2に記載の3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法。
- 蒸留塔の塔頂部から連続的に供給する水の量と、蒸留塔の中段部から連続的に供給する水および/または水蒸気の、単位時間当たりの質量比が1/3〜1/8の範囲である、請求項2または請求項3に記載の3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法。
- 蒸留塔内の圧力が2kPa〜40kPa(15〜300Torr)の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の3−メチル−1,3−ブタンジオールの製造方法。
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JPS6165834A (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-04 | Daicel Chem Ind Ltd | 1,3−ブチレングリコ−ルの精製法 |
JP2004115404A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Kyowa Yuka Co Ltd | 臭気の少ない水溶性ポリオールの製造方法 |
WO2006118111A1 (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Adeka Corporation | アルカンジオール組成物、その製造方法及び香粧品 |
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