JP2014167949A - 冷却装置及びこれを備えた印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理の実行に伴って発熱する発熱装置を送風手段からの冷却風により冷却する冷却装置において、冷却風の風路に設けた防塵フィルターの目詰まりを精度よく検出する検出手段を有する冷却装置、及びこれを備えた印刷装置を提供する。
【解決手段】処理の実行に伴って発熱する発熱装置を冷却する冷却装置60であって、発熱装置としての光照射部30a,30bに冷却風を送る送風手段としてのファン221と、ファン221の風路としての排気ダクト200に設けられた防塵フィルター150と、光照射部30a,30bの発熱部21に設けられた温度検出器としての温度センサー4と、温度センサー4の検出結果に基づいて防塵フィルター150の目詰まりの有無や度合いを判定する制御部70と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷却装置及びこれを備えた印刷装置に関する。
処理に発熱を伴う発熱装置を有する処理装置には、発熱装置を冷却する冷却装置が備えられたものがある。例えば、ファンなどの送風手段から発熱装置に冷却風を送る送風手段と、送風手段の風路に設けられたフィルター(防塵フィルター)と、を有する冷却装置が知られている。このような構成の冷却装置では、フィルターが目詰まりすると冷却機能が低下するため、適宜な時期にフィルターを交換する必要がある。一般的に、冷却装置のフィルター交換時期は、装置の稼動時間から推測する方法や、ユーザーがフィルターを目視で確認し、フィルターの汚れ具合をみて判断する方法などにより判定していた。
ところが、上記のようなフィルター交換時期の判定方法では、処理装置の使用状況によっては処理装置の稼働時間とフィルターの汚れ具合との関係に差異が生じたり、ユーザーがフィルターの目視確認を忘れてしまったりすることによって、フィルターが目詰まりして冷却装置の機能が低下し、処理装置を過熱させてしまう虞があった。このような問題を回避し、フィルター目詰まりを定量的に検出する方法として、発熱装置外部の温度上昇と、加熱装置内部の温度上昇と、加熱装置の負荷量とを検出し、発熱装置の外部温度と内部温度との温度差が、負荷量における正常温度差範囲内にあるか否かを判定して、温度差が正常温度差範囲を超えている場合にはファンの異常であるとみなす方法(例えば特許文献1を参照)や、送風手段としてのファンの回転数に応じた回転信号を検出し、検出された回転信号に基づいてフィルターの目詰まり状態を判断する方法(例えば特許文献2を参照)などが提案されていた。
特開2002−357317号公報 特開2002−62589号公報
しかしながら、上記特許文献1、2では、フィルターの交換時期を見極めるための本来の目安とするべき発熱装置の発熱部の温度上昇について考慮されていない。このため、発熱装置の発熱部の温度がまだ許容範囲にあるのにフィルター交換時期だと誤判定してしまったり、その逆に、発熱装置の発熱部の温度が許容範囲を超えたことを検出できなかったりするなど、フィルターの目詰まりの度合いを正確に検出できずに、適切なフィルター交換ができないことにより、冷却装置の機能を低下させてしまう虞があった。
[適用例1]本適用例に係る冷却装置は、処理の実行に伴って発熱する発熱装置を冷却する冷却装置であって、前記発熱装置に冷却風を送る送風手段と、前記送風手段の風路に設けられた防塵フィルターと、前記発熱装置の発熱部に設けられた温度検出器と、前記温度検出器の検出結果に基づいて前記防塵フィルターの目詰まりの有無や度合いを判定する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、温度検出器により発熱装置の発熱部の温度をモニタリングしながら、制御部により、防塵フィルターの目詰まりによって冷却装置の冷却能力が低下することによる発熱装置の温度上昇を検出し、その結果に基づいて防塵フィルターの目詰まりの有無や度合いを判定するので、フィルターの交換時期を適切に把握することができる。
また、処理装置に設ける温度検出器を一つにすることができるので、装置の低コスト化が図れる。
[適用例2]上記適用例に記載の冷却装置において、前記制御部は、前記温度検出器の検出した温度が所定の閾値を越えたときに、前記防塵フィルターが目詰まりしていると判定し、その目詰まり判定結果を通知する通知手段を有することが好ましい。
本適用例によれば、温度検出器の検出温度により防塵フィルターの目詰まり(フィルターの交換時期)を判定し、その判定結果を、例えば表示デバイスや警報ブザーなどの通知手段によりユーザーに認識させることが出来る。
[適用例3]上記適用例に記載の冷却装置において、前記制御部は、前記発熱装置の始動直後の前記温度検出器による検出結果に基づいて前記閾値を変更することが好ましい。
本適用例によれば、冷却装置の使用時間や使用環境などの影響による発熱装置の温度上昇分を差し引いて、防塵フィルターの目詰まりによる発熱装置の温度上昇を検出し、防塵フィルターの交換時期を精度よく把握することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の冷却装置において、前記制御部は、前記温度検出器の検出した温度変化の傾きによって前記防塵フィルターの目詰まりの状態を判定することが好ましい。
本適用例によれば、例えば発熱装置の異常による急激な温度上昇と、防塵フィルターの目詰まりによる温度上昇とを判別することができるので、防塵フィルターの交換時期を精度よく把握することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の冷却装置において、前記送風手段の異常の有無を判定する異常判定手段を有することが好ましい。
本適用例によれば、例えば、送風手段の異常により冷却風が弱まったり停止したりした場合の温度上昇を、防塵フィルターの目詰まりによる温度上昇と区別して把握することができるので、防塵フィルターの交換時期を精度よく把握することができる。
[適用例6]本適用例の印刷装置は、上記適用例に記載の冷却装置と、媒体にインクを吐出する吐出ヘッドと、を有し、前記発熱装置は、前記媒体に着弾した前記インクを固化させるインク定着手段であることを特徴とする。
本適用例によれば、例えば、インクジェット方式を用いた吐出ヘッドから媒体にUVインクを吐出し、媒体に着弾したUVインクに発熱装置(定着手段)としてのUV照射装置からUV照射を行なってUVインクを定着させることにより印刷を行なう印刷装置において、吐出ヘッド周辺に浮遊するUVインクのミストが付着して固化することによる防塵フィルターの目詰まりを、温度検出器による発熱装置の加熱部の温度により検出して、フィルターの交換時期を精度よく判定することができるので、安定した印刷品質を保持することが可能な印刷装置を提供することができる。
実施形態に係る印刷装置としての液滴吐出装置の概略構成を側面からみて説明する模式図。 液滴吐出装置における液滴吐出ユニットの構成を模式的に示すものであり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図、(c)は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略斜視図。 実施形態の液滴吐出装置に備わる冷却装置の概略構成を示す模式図。 実施形態における温度検出器としての温度センサーによる検出温度と目詰率の関係を示す説明図。 実施形態における目詰まり検出処理の一例を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
〔液滴吐出装置〕
まず、本実施形態に係る印刷装置としての液滴吐出装置(インクジェットプリンター)の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る液滴吐出装置の概略構成を側面からみて説明する模式図である。また、図2は、本実施形態の液滴吐出装置1における液滴吐出ユニットの構成を模式的に示すものであり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図、(c)は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略斜視図である。
図1において、液滴吐出装置1は、搬送される記録媒体6に液状体の液滴を吐出し、紫外線を照射しながら記録媒体6に所定の画像を描画する装置である。
液滴吐出装置1は、インクを吐出する複数の吐出ヘッド10aを有する液滴吐出ヘッド部10およびインク定着手段(発熱装置)としての光照射部30a,30b(図2を参照)を含む液滴吐出ユニット100、該液滴吐出ユニット100を搭載したキャリッジ40、光照射部30a,30bを冷却する冷却装置60などを備えている。
また、液滴吐出装置1は、記録媒体6を搬送する搬送部50と、記録媒体6を描画エリアで支持する平板状のプラテン56と、液滴吐出ユニット100が取り付けられたキャリッジ40を往復運動させる往復機構(図示せず)と、を備えている。
搬送部50は、モーターなどの駆動源に接続された搬送ローラー53,54を備えている。この搬送ローラー53,54は水平方向に同じ高さで配置されている。
また、搬送部50には長尺のフィルム状の記録媒体6を供給するために記録媒体6が巻かれる給材ローラー51と、所定の液状体の塗布、硬化が行われた記録媒体6を除材する除材ローラー52と、が設けられている。これらの給材ローラー51および除材ローラー52にはモーターなどの駆動源が接続され、搬送ローラー53,54の回転と同期がとられて動くように構成されている。詳しくは、各ローラーは後述するキャリッジ40の動作に合わせて所定量の回転と停止を繰り返し、記録媒体6を間欠的に送り出す。
そして、搬送の上流側から下流側に給材ローラー51、搬送ローラー53、搬送ローラー54、除材ローラー52の順に配置し、記録媒体6をそれぞれのローラーに架けることでフィルム状の記録媒体6が搬送される。
図1では、給材ローラー51に巻かれた記録媒体6はZ方向に引き出され、搬送ローラー53で方向を転換されてX方向に搬送される。そして記録媒体6は、搬送ローラー54までの間、略水平に搬送され、その後−Z方向に方向を変換し除材ローラー52に巻き取られていく。
このような、給材側のローラーから除材側のローラーに搬送される搬送方式は一般にリール・トゥ・リール(reel to reel)方式、あるいは、ロール・トゥ・ロール(roll to roll)方式と呼ばれ、フィルム状の記録媒体6を効率よく搬送できる。
記録媒体6が略水平に搬送される搬送ローラー53と搬送ローラー54との間にはプラテン56が配置されている。プラテン56には小さな吸着穴が多数設けられ、吸着穴を通して真空引きされて記録媒体6を吸着保持することができる。そして、記録媒体6はプラテン56に吸着された状態で搬送方向(X方向)に沿って搬送される。
プラテン56の上方(Z方向)には液状体を液滴として吐出する吐出ヘッド10aを有する液滴吐出ユニット100が配置されている。この液滴吐出ユニット100はキャリッジ40に取り付けられている。
キャリッジ40はY方向に往復移動する直動機構(図示せず)に取り付けられ、キャリッジ40の移動により吐出ヘッド10aがプラテン56に吸着された記録媒体6の上方で移動が可能である。
このように、吐出ヘッド10aは記録媒体6の搬送方向と直交する方向に移動が可能であり、吐出ヘッド10aから液滴を吐出して記録媒体6に描画が可能である。
本実施形態では、液状体(インク)として、紫外線硬化型のUVインクを使用する。UVインクとして例えばカチオン重合性成分を含むカチオン硬化型のものが採用され、紫外線を照射すると硬化する性質を持っている。
なお、本発明で適用可能な液状体(インク)は、紫外線の照射により硬化するUVインクには限定されず、紫外線以外の光の照射により硬化するものであってもよい。ここでいう「光」とは、広義の光であって、紫外線、電子線、X線、可視光線、赤外線等の電磁波を含むものである。
また、フィルム状の記録媒体6として、合成紙、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、PP(ポリプロピレン)フィルムなどが用いられる。
次に、液滴吐出ユニットについて詳しく説明する。
図2(a)において、液滴吐出ユニット100は、Y方向に往復運動可能なキャリッジ40に取り付けられ、液滴吐出ヘッド部10と、光照射部30a,30bと、光照射部30a,30bを冷却する冷却装置60とを有している。
液滴吐出ヘッド部10には記録媒体6の大きさに対応して複数の吐出ヘッド10aが配置されている。
吐出ヘッド10aは、図2(c)に示すように、ノズルプレート16に複数のノズル15を備え、それぞれのノズル15の開口に連通する圧力室13、圧力室13の一壁面を構成する振動板12、振動板12を変形させるPZTなどの圧電素子11、各圧力室13にインクなどの液状体を送り込む共通インク室14を有している。
振動板12は、弾性変形可能な薄板から構成され、圧電素子11の先端に当接している。このような構成により、圧電素子11が収縮して、振動板12が上方に撓んで圧力室13が膨張すると、共通インク室14の液状体が圧力室13に流れ込む。所定時間の経過後に、圧電素子11が伸長して、振動板12が元に戻って圧力室13が収縮すると、圧力室13の液状体が圧縮されて、ノズル15の開口から液滴が吐出する。このとき、吐出ヘッド10aに形成されている多数のノズル15のうち、いずれから液滴を吐出するかによって記録媒体6に所定の文字、マークや画像などの描画が可能である。
次に図2(a),(b)に示すように、液滴吐出ヘッド部10の両側には、光照射部30a,30bが液滴吐出ヘッド部10に接して配置されている。光照射部30a,30bは、液滴吐出ヘッド部10に対して、Y方向に並んで設けられている。
光照射部30a,30bは、紫外線を発生させる紫外線光源31と、紫外線を反射させるリフレクター32と、漏洩する紫外線を遮蔽する遮蔽板33と、を備えている。
紫外線光源31は、記録媒体6に吐出されて着弾したUVインクに対して紫外線を照射できるように、下方(−Z方向)に向けて配置されている。なお、紫外線光源31としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、などが用いられる。
〔冷却装置〕
次に、冷却装置について図面に沿って詳細に説明する。図3は、本実施形態の液滴吐出装置1に備わる冷却装置を示す模式図である。
図3において、冷却装置60は、防塵フィルター150と、送風手段としてのファン221と、そのファン221からの冷却風の風路を形成する排気ダクト200と、光照射部30a(30b)の温度を検出する温度検出器としての温度センサー4と、制御部70と、通知手段としての表示デバイス7と、を有している。
冷却装置60は、本実施形態の液滴吐出装置1において、処理(紫外線の照射)に発熱を伴う発熱装置としての光照射部30a,30bの発熱部21の冷却を行なう。
図3において、発熱部21は、発熱装置としての光照射部30a(30b)において発熱が顕著な部分であり、例えば紫外線光源(31)が実装された基板である。温度センサー4は、その発熱部21の温度を検出する位置に配置されている。
ファン221は、防塵フィルター150から吸引した風で発熱部21を冷却する。なお、図3では、1つのファンで1個の発熱体を冷却するように図示されているが、これに限定されるものではなく、1つのファンで複数の発熱体を冷却するようにしてもよい。
制御部70は、例えば演算制御機能を有するCPU(Central Processing Unit)を含み、図示しないROMに格納されたプログラムに基づいて、図示しないワークメモリーを適宜用いながら装置全体の制御を行うとともに、発熱部21に設けられた温度センサー4の温度検出結果に基づいて防塵フィルター150の目詰まりの有無や度合いを判定するとともに、その判定結果に基づいて適宜な処理を実行させる。
また、制御部70に接続された表示デバイス7は、温度センサー4による発熱部21の温度検出結果に基づいて制御部70が判定した結果をオペレーターに通知する通知手段である。
以上述べた構成の冷却装置60を備えた液滴吐出装置1において、吐出ヘッド10aから記録媒体6にUVインクを吐出して印刷を行なっていくと、UVインクの微小液滴よりもさらに細かいミストが吐出ヘッド10a周辺に発生して滞留し、防塵フィルター150にも付着する。そして、防塵フィルター150に付着したUVインクのミストが光照射部30a,30bなどから生じる熱で固化されることによって、やがて防塵フィルター150の目詰まりを惹き起こす。
図3において、防塵フィルター150が目詰まりしていない場合には、空気は防塵フィルター150から取り込まれ、排気ダクト200内を矢印801,802,803のように流れる。しかし、防塵フィルター150が目詰まりしてくると、排気ダクト200内の圧力損失が増加する。
防塵フィルター150の目詰まりで圧力損失が増加すると、冷却装置60のファン221からの冷却風による冷却機能が低下して発熱部21の温度が上昇する。これに伴い発熱部21の近傍に設置された温度センサー4で検出される温度も上昇する。
図4は、温度センサー4による検出温度と防塵フィルター150の目詰まり率の関係を示す説明図である。
図4において、破線T101は、光照射部30a,30b始動直後に、温度センサー4にて検出した発熱部21の温度である。このときの発熱部21の温度は、例えば発熱部21の基板の材料として熱伝導性の良い金属を用いた場合に、外気温と同程度であると想定することができる。
また、曲線T102は、防塵フィルター150が目詰まりしたときに、温度センサー4にて検出した発熱部21の温度変化を示すものである。
また、破線T103は、防塵フィルター150の目詰まりの有無や度合いを判定する所定の閾値を示す。本実施形態では、その閾値レベルに、後述するように、異なるレベルαとレベルβとがある。
また、図4において、曲線T104は、例えばファン221が動作をしていない場合などの異常が生じたときに、温度センサー4により検出した発熱部21の温度変化を示すものである。このように、ファン221の動作異常が生じた場合などには、防塵フィルター150が目詰まりしていく場合に比して発熱部21の温度に急激に上昇がみられる。このように、温度センサー4による発熱部21の検出結果において温度変化の傾きを求め、その傾きが所定の閾値を越えた場合には、防塵フィルター150の目詰まり以外の異常要因によるものであると判断することができる。
また、図4から明らかように、防塵フィルター150の目詰まりが進行していくと、それに伴って、光照射部30a,30b始動直後の温度T101と、温度センサー4による検出温度T102との差温度(T102−T101)は大きくなる。このため、防塵フィルター150の目詰まりを検出する所定の閾値ΔT103を、発熱装置としての光照射部30a,30bの稼働時間の経過に伴って大きく設定することができる。これにより、温度センサー4が多少の検出温度のばらつき(通常2〜3℃)を有していても、防塵フィルター150の目詰まり検出に対する影響は相対的に小さくなるので、防塵フィルター150の目詰まりの有無や度合いを適正に検出することができる。
また、本実施形態によれば、温度測定に1つの温度センサー4をのみを使用し、防塵フィルター150の目詰まりの検出と発熱部21を含む発熱装置としての光照射部30a,30b本体の温度、また冷却装置60の異常状態の把握を行えるため、従来の複数の温度検出部を用いたフィルター目詰まり検出装置(検出方法)に比べて、装置の低コスト化を図ることが出来る。
次に、本実施形態における防塵フィルター150の目詰まり検出処理のフローについて説明する。図5は、目詰まり検出処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態において、冷却装置60の制御部70は、防塵フィルター150の目詰まり検出処理を所定の時間間隔で定期的に行う。目詰まり検出処理が開始されると、まずステップS1に示すように、温度センサー4を用いて、光照射部30a,30bが動作していない初期状態の発熱部21の温度T101と、光照射部30a,30bによるUV照射が行なわれている状態での温度T102とを検出する。
次に、ステップS2に示すように、ステップS1で検出した発熱部の温度T101および温度T102により、閾値を決定する温度差ΔT103と傾きの閾値とを変更する。
次に、ステップS3において、ステップS1で検出した基板温度T102の温度変化より傾きSを算出して、傾きSが閾値となる傾きを超えたか否かを判定する(ステップS4)。傾きSが閾値となる傾きを超えた場合(ステップS4でYES)、液滴吐出装置1の動作を停止する(ステップS11)とともに、ステップS12に示すように、ユーザーに異常状態であることを通知する。本実施形態では、制御部70に接続された表示デバイス7により通知画面を表示することによってユーザーに異常を通知する。なお、異常をユーザーに知らせる通知手段は表示デバイス7のような視覚的なものに限らず、例えば警報ブザーのように音で通知するものであってもよいし、他の通知手段でもよい。
ステップS4において、傾きSが閾値となる傾きの許容範囲内であった場合(ステップS4でNO)には、ステップS5に進む。
ステップS5では、光照射部30a,30bによるUV照射が行なわれている状態での発熱部21の温度T102を検出する。そして、次にステップS6において、基板温度T102が目詰まり検出の警告表示を行う所定の閾値αを超えたか否かを判定する。閾値αを越えていた場合(ステップS6でYES)であればステップS7に進み、閾値αの許容範囲内であった場合(ステップS6でNO)であれば、防塵フィルター150の目詰まり検出処理を終了する。
ステップS7では、閾値ΔT103が目詰まり検出であるエラー表示を行う所定の閾値βを超えるか判定する。基板温度T102が閾値β以下であれば(ステップS7でNO)の場合はステップS8に進み、制御部70は表示デバイス7により、防塵フィルターの交換時期であることを表示するとともに、発熱部21即ち光照射部30a,30bの基板の信頼性が低下することを通知する警告表示を行う。
基板温度T102が閾値β以上であった場合(ステップS7でYES)であれば、次にステップS9に進み、制御部70は防塵フィルター150の目詰まりが生じたものとして、発熱体の寿命の観点から、発熱部21に熱エネルギーを供給するための電源をオフする(但し、この際、ファンは発熱体の温度を低下させるために、所定時間の間動作させることはいうまでもない)。例えば装置がUVインクジェットプリンターの場合は、UVLEDを実装した基板が発熱するので、光源の発光を停止する。そして、次にステップS8に進み、制御部70は防塵フィルターが目詰まりにより交換時期に至ったことを表示するとともに、発熱部21の過熱により発熱装置の信頼性が低下することを通知する警告表示を表示デバイス7により行う。
表示デバイス7にて防塵フィルターの交換時期、または、発熱装置の信頼性の低下の可能性を認知したオペレーターは、防塵フィルターの交換、または、発熱装置の点検等の適宜な措置を講じる。
以上のステップにより、一連の防塵フィルターの目詰まり検出処理を終了する。
以上説明した防塵フィルター150の目詰まり検出方法によれば、上記実施形態で説明した効果により、防塵フィルター150の目詰まりを精度よく検出して、オペレーターに防塵フィルター150の交換時期を警告表示することができる。したがって、冷却装置60の冷却機能を保持して、発熱装置としての光照射部30a,30bの過熱を防止することができるので、その光照射部30a,30bを備えた処理装置としての液滴吐出装置1による印刷品質を安定させることができる。
1…印刷装置としての液滴吐出装置、4…温度検出器としての温度センサー、6…記録媒体、7…通知手段としての表示デバイス、10…液滴吐出ヘッド部、10a…吐出ヘッド、11…圧電素子、12…振動板、13…圧力室、14…共通インク室、15…ノズル、16…ノズルプレート、21…発熱部、30a,30b…発熱装置(インク定着手段)としての光照射部、31…紫外線光源、32…リフレクター、33…遮蔽板、40…キャリッジ、50…搬送部、51…給材ローラー、52…除材ローラー、53,54…搬送ローラー、56…プラテン、60…冷却装置、70…制御部、100…液滴吐出ユニット、150…防塵フィルター、200…風路としての排気ダクト、221…送風手段としてのファン。

Claims (6)

  1. 処理の実行に伴って発熱する発熱装置を冷却する冷却装置であって、
    前記発熱装置に冷却風を送る送風手段と、
    前記送風手段の風路に設けられた防塵フィルターと、
    前記発熱装置の発熱部に設けられた温度検出器と、
    前記温度検出器の検出結果に基づいて、前記防塵フィルターの目詰まりの有無や度合いを判定する制御部と、を備えたことを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置において、
    前記制御部は、前記温度検出器の検出した温度が所定の閾値を越えたときに前記防塵フィルターが目詰まりしていると判定し、その目詰まり判定結果を通知する通知手段を有することを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項2に記載の冷却装置において、
    前記制御部は、前記発熱装置の始動直後の前記温度検出器による検出結果に基づいて前記閾値を変更することを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の冷却装置において、
    前記制御部は、前記温度検出器の検出した温度変化の傾きによって前記防塵フィルターの目詰まりの状態を判定することを特徴とする冷却装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の冷却装置において、
    前記送風手段の異常の有無を判定する異常判定手段を有することを特徴とする冷却装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の冷却装置と、
    媒体にインクを吐出する吐出ヘッドと、を有し、
    前記発熱装置は、前記媒体に着弾した前記インクを固化させるインク定着手段であることを特徴とする印刷装置。
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