JP2014166868A - 気化薬剤収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】気化薬剤から気化ガスが無駄に揮散されることを防止しつつ、必要なときにある程度の時間継続して気化ガスを揮散させることができ、かつ操作が簡単で見映えも良好な気化薬剤収納容器を提供する。
【解決手段】気化薬剤Mを破砕する破砕体67と、破砕された気化薬剤Mを保持する気化薬剤保持部材51と、容器載置面S上に載置された本体筒41上部の収容体48に昇降自在に装着される外カバー75と、を備え、破砕体67の操作部45には、外カバー75の下降時にこの外カバー75を摺接させることで、操作部45を介して破砕体67を作動させて気化薬剤Mを破砕させる摺接操作部66が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、気化薬剤収納容器に関するものである。
従来、この種の気化薬剤収納容器として、例えば下記特許文献1に示されるような、使用に際し蓋を任意の角度で開くことにより、気化薬剤(芳香剤)からの気化ガスを常に少量ずつ揮散させる構成、あるいは例えば下記特許文献2に示されるような、噴霧ボタンを押すことで容器体内の気化ガスを噴出させて揮散させる構成が知られている。
特許第3744563号公報 特開2001−72151号公報
しかしながら、上記従来の気化薬剤収納容器のうち前者の気化薬剤収納容器では、一旦蓋を開けば、気化ガスの揮散が不要な場合でも継続して気化ガスが揮散され続けることとなり、気化薬剤が無駄に消費されていた。また、後者の気化薬剤収納容器では、気化ガスの揮散が一時的であり、揮散をある程度の時間(所定時間)持続させることができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、気化薬剤から気化ガスが無駄に揮散されることを防止しつつ、必要なときにある程度の時間継続して気化ガスを揮散させることができ、かつ操作が簡単で見映えも良好な気化薬剤収納容器を提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明の気化薬剤収納容器は、気化薬剤が収容されるとともに、気化薬剤が自重により落下することで取り出される取り出し孔が形成された収容体と、前記収容体に連結されるとともに、前記取り出し孔から取り出された気化薬剤を破砕する破砕体と、前記破砕体に破砕されて自重により落下した気化薬剤を保持する気化薬剤保持部材と、を備えるとともに、前記収容体に昇降自在に装着される外カバーを備え、前記破砕体が、前記取り出し孔から取り出した気化薬剤を挟むように対向配置された一対の破砕部材を有し、これら一対の破砕部材の相互の接近により気化薬剤を破砕する構成とされ、前記一対の破砕部材の少なくとも一方には、前記一対の破砕部材を相互に接近させる操作を可能とする操作部が連結され、前記操作部には、前記外カバーの下降時にこの外カバーを摺接させることで、前記操作部を介して前記一対の破砕部材を相互に接近させる摺接操作部が設けられることを特徴とする。
本発明の気化薬剤収納容器によれば、収容体に収容された気化薬剤(例えば芳香剤など、詳しくは後述する)が取り出し孔から取り出され、破砕体によって破砕されることで、気化薬剤保持部材に保持されつつ気化ガスを揮散させることができる。すなわち、気化薬剤が収容体に収容された状態では、気化薬剤から気化ガスが揮散されることを抑制し、気化薬剤が無駄に消費されることを防止することができる。そして、気化薬剤の気化ガスを揮散させたいときには、気化薬剤を破砕することによって、ある程度の時間(所定時間)継続して、気化薬剤から気化ガスを揮散させることができる。
また、破砕部材同士を相対移動させて気化薬剤を破砕することで、上記作用効果を簡単な構成により安定的に得ることができる。
さらに、気化薬剤の自重を利用することで、気化薬剤を送り出すような機構を特に設けることなく、破砕体や気化薬剤保持部材まで気化薬剤を至らしめることができ、容器の構成を簡単にすることができる。
そして、気化薬剤収納容器を任意の容器載置面上に載置した状態で、容器上部の収容体に昇降自在に被せた外カバーを押し下げることで、片手でも簡単に気化薬剤の破砕を行うことができる。また、外カバーを押し下げるのみの操作になるので、気化薬剤収納容器を載置する際に、破砕部材や操作部を目に付き易く操作し易い方向に向ける必要がない。したがって、破砕部材や操作部といった機能部品の外部への露呈を抑え、見映えを良好にすることができる。
また、本発明の気化薬剤収納容器において、前記一対の破砕部材同士を離反させる向きに付勢する付勢部材を備える構成としてもよい。
この場合、一対の破砕部材同士を付勢部材の付勢力に抗って接近移動させて気化薬剤を破砕すると共に、気化薬剤の破砕後には付勢部材の付勢力によって破砕部材同士を離反させることができ、破砕部材を元の状態に戻すための操作を不要にして操作性を向上させることができる。
また、本発明の気化薬剤収納容器において、前記気化薬剤保持部材を囲う囲繞部を備え、前記囲繞部には、破砕した気化薬剤から生じる気化ガスを揮散させる揮散窓が形成される構成としてもよい。
この場合、破砕された気化薬剤が気化薬剤保持部材上に落下するときに、容器外部に飛び散るようなことを防止することができる。また、破砕した気化薬剤を覆って容器の外観(見映え)が損なわれることを防止した上で、揮散窓を通して気化ガスを容器外部に揮散させることができる。
また、本発明の気化薬剤収納容器において、前記一対の破砕部材のうち、少なくとも一方の破砕部材には、他方の破砕部材に向けて突出する突起部が形成される構成としてもよい。
この場合、一対の破砕部材同士の間に保持された気化薬剤を圧潰することが容易になり、より確実に気化薬剤を破砕することができる。
本発明によれば、気化薬剤から気化ガスが無駄に揮散されることを防止しつつ、必要なときにある程度の時間継続して気化ガスを揮散させることができ、かつ操作が簡単で見映えも良好な気化薬剤収納容器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る気化薬剤収納容器を示す縦断面図(半断面図)である。 図1のA−A断面図である。 上記気化薬剤収納容器の側面図であり、容器軸Oの左側に容器正面(前面)を、容器軸Oの右側に容器背面(後面)を表した図である。 上記気化薬剤収納容器の操作を説明する図1に相当する縦断面図である。 上記気化薬剤収納容器の操作を説明する図2に相当する断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る気化薬剤収納容器40について、図1〜図3を参照して説明する。
気化薬剤収納容器40は、固形球状の気化薬剤Mが複数収容される角筒状の本体筒41と、本体筒41内を図1の上下方向で区画する仕切り壁42と、仕切り壁42における図1中一側(左側)に片寄って形成された漏斗状部42aの下端部から図1中下方に向けて突設される取り出し筒43と、取り出し筒43内に進入した気化薬剤Mに対して図1中他側(右側)から進退(接近離反)する破砕ピストン44と、破砕ピストン44の後退側(図1中右側)に連結されて破砕ピストン44を前進側(図1中左側)へ押圧可能とする操作部45と、破砕ピストン44を後退側へ付勢する付勢部材46と、本体筒41の上端開口部に着脱可能に装着される内蓋47と、内蓋47及び本体筒41上部に上方から被さる有頂角筒状の外カバー75と、を備える。
気化薬剤Mは、少なくとも外殻が固形状とされた粒状をなし、破砕されることで気化ガスを揮散(拡散)しやすくなる性質を有する。本実施形態においては、気化薬剤Mとして芳香剤を用いている。また、本実施形態は、外殻内が液状の気化薬剤Mを用いる際にも好適な構成にした。
なお、気化薬剤Mの用途、形状及び構造は、上記したものに限定されない。具体的には、気化薬剤Mは、上記した芳香剤の他、例えば空気清涼剤、脱臭剤、消臭剤、悪臭中和剤、殺虫剤、防虫剤、忌避剤、薬物、消毒剤、殺菌剤、興奮剤、アロマテラピー組成物等の揮散可能な薬剤等であってもよい。また、本実施形態でいう「固形状の気化薬剤M」とは、下記の構造を含んでいる。すなわち、本実施形態では、気化薬剤Mは外殻が固形状(カプセルを含む)とされた粒状をなしているが、前記外殻は固形状でなくてもよく、例えば比較的軟らかいフィルム状やゼリー状とされていてもよい。また、気化薬剤Mは、粉末状の上記薬剤を圧縮して形成された錠剤やゼリー状の薬剤、内部がゲル状であって外表面が固形状に成形された薬剤等であってもよい。
本体筒41及び外カバー75の各中心軸線は、共通軸上に位置している。本実施形態では、前記共通軸を容器軸Oとし、この容器軸Oに沿う方向を図1に示す如く上下方向とするとともに、外カバー75側を上側、その反対側を下側として説明する。また、図1に示す如く外カバー75を上側として容器載置面S上に直立して載置した姿勢を気化薬剤収納容器40の正立姿勢とする。さらに、容器軸Oに直交する方向を径方向、容器軸O回りに周回する方向を周方向とする。
本体筒41は、仕切り壁42よりも上方の部位と仕切り壁42とにより、気化薬剤Mを収容、保持する収容体48を形成する。また、本体筒41は、仕切り壁42よりも下方の部位に、破砕ピストン44を保持するガイド筒53、及び気化薬剤保持部材51を囲う囲繞部49等を形成する。囲繞部49における図1中左側の正面部分には、気化薬剤保持部材51上に落下した破砕後の気化薬剤Mから生じる気化ガスを揮散させる揮散窓50が形成される。揮散窓50は、上下方向に長いスリット状をなし、囲繞部49の前記正面部分に複数並んで形成される。角筒状の囲繞部49の各側壁の下端部には、それぞれ矩形状の切り欠き部57が形成され、これら各切り欠き部57からも、気化薬剤Mから生じる気化ガスが揮散される。
仕切り壁42は、図1中左側に漏斗状部42aを形成するともに、図1中右側には径方向に沿う平坦状部42bを形成する。漏斗状部42aは、その下端部に円形の取り出し孔52を形成する。取り出し孔52は、容器軸Oを図1中左側に避けるように形成される。取り出し孔52の周縁部からは、円筒状の取り出し筒43が垂下する。取り出し筒43は、図1中右側が切り欠かれることで、半割円筒状の押圧壁部54を形成する。取り出し筒43の下端開口は吐出口43aとされ、吐出口43aの下方には気化薬剤保持部材51が配設される。
気化薬剤保持部材51は、板状とされた不織布や多孔質材料(例えばスポンジ体)等からなり、気化薬剤Mが破砕されて生じた液体、粒体、粉体、破片等を含浸又は載置可能とする保持部材本体51aと、保持部材本体51aの図1中左側から起立して揮散窓50の容器内方側に配置される起立部51bと、を有する。保持部材本体51aは、切り欠き部57よりも上方に配置される。気化薬剤Mは、気化薬剤保持部材51に含浸又は載置された状態で、揮散窓50及び切り欠き部57を通じて外気に晒されて適宜気化する。気化薬剤保持部材51は、切り欠き部57よりも上方で囲繞部49の内面に形成された複数の突起56上に支持される。
本体筒41における破砕ピストン44の進退方向と直交する両側壁41a,41bの内、図1中右側の側壁41bには、矩形状の開口58が形成される。開口58の周縁部からは、図1中左側(容器内側)に向けて角筒状の外ガイド筒59が延びる。外ガイド筒59は、その内周側に操作部45の角形の縦壁60等を進退動可能に支持する。外ガイド筒59の上壁部59aは、仕切り壁42の平坦状部42bと漏斗状部42aの一部とで形成される。上壁部59aの下面側には、前記進退方向に沿って延びる複数のリブ59bが形成される。複数のリブ59bの下端縁には、操作部45の縦壁60の上端部が摺接可能とされる。
外ガイド筒59の図1中左側の先端部には、前記進退方向と直交する内縦壁58aの周縁部が支持される。内縦壁58aは、仕切り壁42の取り出し孔52の図1中左側の端部近傍から垂下する。内縦壁58aには、円筒状の破砕ピストン44を挿通させる円孔58bが形成される。円孔58bの周縁部からは、図1中右側に向けて円筒状のガイド筒53が延びる。このガイド筒53内に、破砕ピストン44が進退動可能に支持される。内縦壁58aの下端部からは、図1中左側に向けて支持片68が突出する。
破砕ピストン44は、その前進方向(図1中左側)の端部に、進退方向と直交する破砕板63を形成する。破砕板63の周縁部からは、円筒状のスカート部64が後退方向(図1中右側)に向けて延びる。スカート部64の先端部外周側には、ガイド筒53の内周に摺接するシールリップ64aが設けられる。破砕板63は、進退方向で押圧壁部54と対向配置される。破砕板63の押圧壁部54との対向面には、気化薬剤M破砕用の複数の破砕突起67aが突設される。前記対向面の上端部からは押さえ突起69が前進方向へ突出し、前記対向面の両側部からは上下方向及び進退方向に沿う一対の縦壁70が前進方向へ突出する。
破砕ピストン44及び押圧壁部54は、取り出し孔52から取り出された気化薬剤Mを挟むように対向配置された一対の破砕部材とされる。これら一対の破砕部材により、本実施形態の破砕体67が構成される。破砕ピストン44及び押圧壁部54は、押圧壁部54に対して破砕ピストン44が進退することで、押圧壁部54内に保持した気化薬剤Mを破砕する。
破砕ピストン44は、操作部45を前進させる操作により、操作部45とともに押圧壁部54に対して前進し、取り出し筒43内(破砕通路)に配置された固形状の気化薬剤Mを、破砕ピストン44及び押圧壁部54の間で破砕する。破砕ピストン44の最前進位置は、破砕ピストン44と一体的に進退する操作部45の縦壁60の内面に、ガイド筒53の先端が突き当たることで規定される(図4、図5参照)。破砕ピストン44の最後退位置は、例えば操作部45の周壁61と外ガイド筒59との間に構成された不図示のストッパ機構の係止により規定される。
内縦壁58aの支持片68は、半円状の先端部を、取り出し筒43の下端直下で球状の気化薬剤Mと一部ラップするように張り出させる。これにより、取り出し筒43内に進入した気化薬剤Mが落下することなく保持される。一方、気化薬剤Mを破砕した後は、支持片68を避けて破砕後の気化薬剤Mを落下させることが可能である。
取り出し筒43内には、例えば二つの気化薬剤Mが同時に進入可能であり、これら二つの気化薬剤Mを破砕ピストン44で同時に破砕することが可能である。破砕ピストン44の押さえ突起69は、気化薬剤Mを破砕する際に気化薬剤Mが上方(収容体48側)へ移動してしまうことを防止する。破砕ピストン44の一対の縦壁70は、破砕した気化薬剤Mが側方へ飛散することを防止する。なお、取り出し筒43内に気化薬剤Mを一つずつ又は三つ以上進入させて破砕を行う構成でもよい。
操作部45は、前記開口58と同様の矩形状をなして進退方向と直交する縦壁60と、縦壁60の破砕ピストン44側を向く前面から外ガイド筒59内に向けて延びる円筒状の周壁61と、を有する。操作部45は、縦壁60の周縁を外ガイド筒59の内面に摺接させるように、本体筒41に対して進退動可能である。操作部45は、周壁61の内面とガイド筒53の外面との間に配置されたコイルスプリング等からなる付勢部材46により、後退方向に向けて付勢される。
操作部45の縦壁60の破砕ピストン44側(前進側)の中央部には、前進方向に向けて延びるロッド受け筒62が突設される。ロッド受け筒62は、破砕ピストン44の破砕板63の操作部45側(後退側)の中央部に突設されて後退方向に向けて延びる連結ロッド65に外嵌する。これにより、破砕ピストン44と操作部45とが連結され、破砕ピストン44と操作部45とが一体的に進退動する。
縦壁60の容器外側には、本体筒41の外部に張り出す摺接操作部66が突設される。摺接操作部66は、上下方向に沿って延びる複数の縦リブ66aで形成される。摺接操作部66における複数の縦リブ66aの端縁で形成される傾斜上面66cは、下側ほど後退側に張り出すように傾斜する。摺接操作部66における最外側の縦リブ66aとこれに隣接する縦リブ66aとは、下端連結部66bを介して互いに補強し合う。
内蓋47は、矩形板状の天壁71と、天壁71の周縁部から垂下する周壁72と、周壁72の内周方で天壁71から垂下するシール筒73と、周壁72の下端縁部から径方向外側に起立する環状のフランジ部74と、を備える。内蓋47を本体筒41の上端開口部に装着した状態で、天壁71の下面には本体筒41の上端縁部が当接し、周壁72の内周には本体筒41の上端縁部が内嵌し、シール筒73の外周には本体筒41の上端縁部が外嵌する。
外カバー75は、矩形板状の天壁76と、天壁76の周縁部から垂下する周壁77と、を備える。周壁77の内周面は、内蓋47のフランジ部74の外周縁部に上下動可能に摺接する。周壁77の後下端部77aは、本体筒41の外部に張り出した摺接操作部66の傾斜上面66cの前進側に上方から当接する。この状態で、周壁77の上部内周に形成されたストッパ突部78が、内蓋47のフランジ部74に下方から係止し、外カバー75の容器に対する上方への離脱を規制する。
外カバー75は、後退側に付勢された付勢部材46が最後退位置にあるときに、周壁77の後下端部77aを摺接操作部66の傾斜上面66cの前進側に当接させることで、最上昇位置に支持される。この状態から、外カバー75に外力を加えて押し下げることで、周壁77の後下端部77aが摺接操作部66の傾斜上面66cに摺接しつつ、操作部45及び破砕ピストン44を前進させる。
次に、本実施形態の気化薬剤収納容器40の使用手順について説明する。
まず、気化薬剤収納容器40を図1に示す正立姿勢で水平な容器載置面S上に載置する。すると、収容体48の仕切り壁42の漏斗状部42aに案内されて、球状をなす気化薬剤Mが自重によって収容体48内から取り出し孔52を経て取り出し筒43内へ落下する。この気化薬剤Mは、内縦壁58aの支持片68に支えられて取り出し筒43からの落下が制限される。これにより、取り出し筒43内に上に上下二つの気化薬剤Mが配置される。
次いで、図4、図5に示すように、操作部45が付勢部材46の付勢力に抗して前進方向(図中矢印F方向)へ押し込まれると、取り出し筒43の押圧壁部54に対して破砕ピストン44が前進し、気化薬剤Mが破砕ピストン44及び押圧壁部54の間で押し潰されて破砕する。この操作部45の押し込み動作は、正立姿勢で載置した気化薬剤収納容器40の上部(収容体48)に被さる外カバー75を押し下げることでなされる。
操作部45の押し込み操作(外カバー75の押し下げ操作)を解除すると、付勢部材46の付勢力によって破砕ピストン44が押圧壁部54から後退する。これら破砕ピストン44及び押圧壁部54により破砕された気化薬剤Mは、支持片68に遮られることなく、吐出口43aからその下方の気化薬剤保持部材51上に落下する。
気化薬剤保持部材51上に落下した気化薬剤Mは、気化薬剤保持部材51に含浸されたり載置されたりして、気化ガスを揮散させる。気化ガスは、囲繞部49内から揮散窓50及び切り欠き部57を通って、容器外部に揮散される。なお、破砕した気化薬剤Mが気化薬剤保持部材51上に溜まった場合は、気化薬剤保持部材51を容器下方から取り外し、気化薬剤保持部材51を掃除又は交換すればよい。
そして、本実施形態では、正立姿勢で載置した気化薬剤収納容器40の外カバー75を、図中矢印Dで示す如く押し下げることで、操作部45の押し込み動作を行うことが可能である。すなわち、外カバー75を押し下げることで、その後下端部77aを摺接操作部66の傾斜上面66cに摺接させて、操作部45を矢印F方向へ押し込むことが可能である。
ここで、操作部45を矢印F方向へ直接押し込むことも可能であるが、その場合、本体筒41を支持する必要があるため、両手を用いての動作となってしまう。一方、本実施形態の気化薬剤収納容器40によれば、特に本体筒41を支持する必要がなく、正立姿勢で載置した気化薬剤収納容器40の外カバー75を押し下げる動作のみで、操作部45の押し込み動作を行うことが可能である。
これにより、気化薬剤Mの破砕を片手で容易に行うことが可能となり、気化薬剤収納容器40の操作性が大幅に向上する。また、操作部45は付勢部材46の付勢力によって押し込み前の状態に戻るので、操作が簡単であり、かつ連続して気化薬剤Mの破砕を行うことも容易である。このため、気化薬剤Mの破砕の分量の調整(換言すれば気化ガスの強さの調整)を容易に行うことができる。さらに、気化薬剤収納容器40の内蓋47周辺を外カバー75で覆うことで、当該部位の露出を無くして容器上部の外観を簡潔にするとともに、外カバー75が操作部として機能することで、操作部45等の向きに影響されず気化薬剤収納容器40を載置することができる。
以上説明したように、本実施形態の気化薬剤収納容器40によれば、収容体48に収容された固形状の気化薬剤Mが、取り出し孔52から取り出され、破砕体67によって破砕された後に、気化薬剤保持部材51上に落下することで、気化薬剤保持部材51に保持されつつ気化ガスを揮散させることができる。すなわち、気化薬剤Mが収容体48に収容された状態では、気化薬剤Mから気化ガスが揮散されることを抑制し、気化薬剤Mが無駄に消費されることを防止することができる。そして、気化薬剤Mの気化ガスを揮散させたいときには、気化薬剤Mを破砕することによって、ある程度の時間(所定時間)継続して、破砕後の気化薬剤Mから気化ガスを揮散させることができる。
また、囲繞部49により気化薬剤保持部材51が囲われるので、破砕された気化薬剤Mが気化薬剤保持部材51に落下するときに、容器外部に飛び散るようなことが防止される。また、破砕した気化薬剤Mが覆われることで、容器の外観(見映え)が損なわれるようなこともなく、揮散窓50及び切り欠き部57を通じて気化ガスを容器外部に確実に揮散させることができる。
また、破砕ピストン44の破砕板63に複数の破砕突起67aを形成することで、一対の破砕部材同士の間に保持された気化薬剤Mを圧潰することが容易になり、より確実に気化薬剤Mを破砕することができる。
また、付勢部材46で付勢された操作部45を付勢力に抗してスライド移動させることで、破砕ピストン44を前進させて気化薬剤Mを破砕させることができ、かつ気化薬剤Mの破砕後には、付勢部材46の付勢力によって操作部45とともに破砕ピストン44を後退させて操作前の状態に容易に戻すことができる。
そして、容器載置面S上に正立姿勢で載置された本体筒41の上部に、外カバー75を上下動自在に装着すると共に、操作部45には、本体筒41の側部外方に張り出す摺接操作部66を設け、この摺接操作部66が、外カバー75の下降時に外カバー75の後下端部77aを摺接させて操作部45及び破砕ピストン44を前進させることで、正立姿勢で載置された気化薬剤収納容器40の外カバー75を押し下げることのみで、片手でも簡単に気化薬剤Mの破砕を行うことができ、粉砕操作を簡単にすることができる。また、収容体48を外カバー75で覆うことで、収容体48や内蓋47等の外部への露出を抑えるとともに、外カバー75を操作部とすることで操作部45等の機能部品の外部への露呈を抑え、気化薬剤収納容器40の見映えを良好にすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、容器形状は角筒状に限らず円筒状であってもよい。破砕ピストンやガイド筒等は角筒状であってもよいが、これらが円筒状であればシール構造が容易であり、液状の気化薬剤を用いる場合に好ましい。収容体と、破砕体及び気化薬剤保持部材を各々支持する容器体とが別体で、これらが一体的に連結された構成でもよい。破砕体が気化薬剤を上下方向で挟んで破砕する構成もあり得るが、気化薬剤を水平方向で挟んで破砕する構成であれば、破砕後の気化薬剤の落下が容易である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
40 気化薬剤収納容器
44 破砕ピストン(破砕部材)
45 操作部
41 本体筒
46 付勢部材
48 収容体
49 囲繞部
50 揮散窓
51 気化薬剤保持部材
52 取り出し孔
54 押圧壁部(破砕部材)
66 摺接操作部
67 破砕体
67a 破砕突起(突起部)
75 外カバー
O 容器軸
M 気化薬剤
S 容器載置面

Claims (4)

  1. 気化薬剤が収容されるとともに、気化薬剤が自重により落下することで取り出される取り出し孔が形成された収容体と、
    前記収容体に連結されるとともに、前記取り出し孔から取り出された気化薬剤を破砕する破砕体と、
    前記破砕体に破砕されて自重により落下した気化薬剤を保持する気化薬剤保持部材と、を備えるとともに、
    前記収容体に昇降自在に装着される外カバーを備え、
    前記破砕体が、前記取り出し孔から取り出した気化薬剤を挟むように対向配置された一対の破砕部材を有し、これら一対の破砕部材の相互の接近により気化薬剤を破砕する構成とされ、
    前記一対の破砕部材の少なくとも一方には、前記一対の破砕部材を相互に接近させる操作を可能とする操作部が連結され、
    前記操作部には、前記外カバーの下降時にこの外カバーを摺接させることで、前記操作部を介して前記一対の破砕部材を相互に接近させる摺接操作部が設けられることを特徴とする気化薬剤収納容器。
  2. 前記一対の破砕部材同士を離反させる向きに付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の気化薬剤収納容器。
  3. 前記気化薬剤保持部材を囲う囲繞部を備え、前記囲繞部には、破砕した気化薬剤から生じる気化ガスを揮散させる揮散窓が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の気化薬剤収納容器。
  4. 前記一対の破砕部材のうち、少なくとも一方の破砕部材には、他方の破砕部材に向けて突出する突起部が形成されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の気化薬剤収納容器。
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