JP2014165659A - 携帯通話機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用者の把持操作を検出してスタブの切り替えを実施することで、受信電力強度を測定すること無く良好な通信を継続し、更にスタブ線路を小型な切換回路により切り替えを可能とした携帯通話機器を提供する。
【解決手段】 アンテナ11と無線送受信部20との間の伝送線路21に特性インピーダンス変更のためのスタブ線路22を設け、スタブ線路22の伝送線路21に対する接続/切断を操作するFETスイッチ素子23と、人体の接触を感知する静電容量スイッチ16と、FETスイッチ素子23を制御するスイッチ素子制御部24とを有し、スイッチ素子制御部24が、静電容量スイッチ16の感知情報を基にFETスイッチ素子23をオン/オフ制御して、アンテナ11の特性インピーダンスを変更する。
【選択図】 図3
【解決手段】 アンテナ11と無線送受信部20との間の伝送線路21に特性インピーダンス変更のためのスタブ線路22を設け、スタブ線路22の伝送線路21に対する接続/切断を操作するFETスイッチ素子23と、人体の接触を感知する静電容量スイッチ16と、FETスイッチ素子23を制御するスイッチ素子制御部24とを有し、スイッチ素子制御部24が、静電容量スイッチ16の感知情報を基にFETスイッチ素子23をオン/オフ制御して、アンテナ11の特性インピーダンスを変更する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、コードレス電話機やワイヤレスインターホン等の携帯通話機器に関する。
コードレス電話機やワイヤレスインターホン端末等の携帯通話機器には、ギガヘルツ帯(例えば、1.9ギガヘルツ)を使用して親機と通信するものがある。このような高い周波数で通信が行われる場合、携帯通話機器に内蔵されているアンテナは、人体が接近するだけでインピーダンスが変化することが知られている。このような高い周波数帯の信号を扱う回路(RF回路)は分布定数回路になるため、手で掴んで保持しているような人体が接触している状態と、保持されていない置いた状態(載置状態)とでは、アンテナのインピーダンス(特性インピーダンス)が大きく変化する。
これは、人体は高い周波数帯の電波に対して吸収または散乱を生じさせる高誘電率を有する電波吸収体として作用することに依る。
これは、人体は高い周波数帯の電波に対して吸収または散乱を生じさせる高誘電率を有する電波吸収体として作用することに依る。
アンテナの特性インピーダンスが変化して内部通信回路との間でインピーダンスの不整合が顕著になると、電力の反射が発生して大きなエネルギー損失が発生し、通信が非効率になるばかりでなく、内部通信への干渉も発生し、機器動作の品質低下にも影響してしまう。そのため、把持状態と載置状態の双方何れの状態において通信感度を良好な状態に保つためには、アンテナを改良したりインピーダンス整合のための回路が必要となる。
アンテナにおいては、把持された状態や載置された状態等の周囲環境の影響を受けにくい内蔵アンテナが設計されているが、把持時と載置時の2つの環境に良好に対応できる内蔵アンテナを作ることは非常に困難な状況にある。
一方で、複数種類のスタブを用意して、アンテナに接続するスタブを切り替えて特性インピーダンスを変更することで、受信電力強度が最大となるスタブを選択する構成を備えた無線通話機器がある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1の構成の場合、把持した状態と載置した状態の双方に対してインピーダンス整合を採ることは可能であるが、スタブを切り替える構造が複雑なために機器の小型化が難しい。また、受信電力強度を比較する回路やスタブ切替回路が必要でありコスト高を招いていた。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、使用者の把持操作を検出してスタブの切り替えを実施することで、受信電力強度を測定すること無く良好な通信を継続し、更にスタブ線路を小型な切換回路により切り替えを可能とした携帯通話機器を提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、アンテナと内部通信回路とを接続する伝送線路にインピーダンス整合のためのスタブ線路を備えた携帯通話機器であって、スタブ線路の伝送線路への接続/切断を行う半導体スイッチ素子と、半導体スイッチ素子を制御するスイッチ素子制御部と、人体の接触を感知する接触感知手段とを有し、スイッチ素子制御部は、接触感知手段の感知情報を基に半導体スイッチ素子をオン/オフ制御し、アンテナの特性インピーダンスを変更することを特徴とする。
この構成によれば、使用者が把持することでアンテナの特性インピーダンスが変化しても、スタブ線路の着脱操作により把持した状態と把持しない載置状態の双方の状態で、アンテナと内部通信回路とのインピーダンス整合を図ることが可能となり、反射波等の電力強度をその都度調べる必要が無くなる。よって、低コストでインピーダンス整合を実施することが可能となるし、半導体スイッチ素子によりスタブ線路を切り替えるため、省スペースで実施できる。
この構成によれば、使用者が把持することでアンテナの特性インピーダンスが変化しても、スタブ線路の着脱操作により把持した状態と把持しない載置状態の双方の状態で、アンテナと内部通信回路とのインピーダンス整合を図ることが可能となり、反射波等の電力強度をその都度調べる必要が無くなる。よって、低コストでインピーダンス整合を実施することが可能となるし、半導体スイッチ素子によりスタブ線路を切り替えるため、省スペースで実施できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、接触感知手段は、携帯通話機器筐体の複数箇所に設置されると共に、スタブ線路は伝送線路に複数並列配置されて、個々に半導体スイッチ素子を介して伝送線路に接続され、スイッチ素子制御部は、個々の接触感知手段の感知動作に応じて予め設定された組み合わせで半導体スイッチ素子をオン/オフ制御することを特徴とする。
この構成によれば、接触感知手段を複数設置することで、人体が接触した部位から把持形態を判別することが可能となり、それぞれの形態で変化するアンテナのインピーダンスに応じてスタブ線路を調整してインピーダンス整合を実施することが可能となる。よって、単に把持されているだけの状態に加えて、耳に押し当てられている状態等を判別してインピーダンス整合を実施することができ、常に良好な通信を実施することが可能となる。
この構成によれば、接触感知手段を複数設置することで、人体が接触した部位から把持形態を判別することが可能となり、それぞれの形態で変化するアンテナのインピーダンスに応じてスタブ線路を調整してインピーダンス整合を実施することが可能となる。よって、単に把持されているだけの状態に加えて、耳に押し当てられている状態等を判別してインピーダンス整合を実施することができ、常に良好な通信を実施することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の構成において、アンテナの送受信電力を増幅する利得変更可能な増幅回路を有し、接触感知手段の感知動作を受けて、増幅回路の利得を増大させる利得制御部を有することを特徴とする。
この構成によれば、携帯通話機器が把持された場合に利得を増大させるため、接触した人体による電波の吸収を補償することができ、良好な通信を実現できる。逆に、接触していない状態では利得を抑えることで無駄な電力消費を防止できる。
この構成によれば、携帯通話機器が把持された場合に利得を増大させるため、接触した人体による電波の吸収を補償することができ、良好な通信を実現できる。逆に、接触していない状態では利得を抑えることで無駄な電力消費を防止できる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成において、通話開始操作を受けてスイッチ素子制御部を起動する電力制御部を有することを特徴する。
この構成によれば、操作者が把持しても通話状態にない場合はスイッチ素子を制御しないため、制御系の電力を削減できる。そして、通話が開始されたら、インピーダンス整合動作するため、良好な通話を実施できる。
この構成によれば、操作者が把持しても通話状態にない場合はスイッチ素子を制御しないため、制御系の電力を削減できる。そして、通話が開始されたら、インピーダンス整合動作するため、良好な通話を実施できる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の構成において、各種情報を表示する液晶表示部を有し、接触感知手段が人体の接触を感知したら液晶表示部のバックライトをオンする照明制御部を有することを特徴とする。
この構成によれば、電力消費量を低減できバッテリーの寿命を延ばすことができる。
この構成によれば、電力消費量を低減できバッテリーの寿命を延ばすことができる。
本発明によれば、使用者が把持することでアンテナの特性インピーダンスが変化しても、スタブ線路の着脱操作により把持した状態と把持しない載置状態の双方の状態で、アンテナと内部通信回路とのインピーダンス整合を図ることが可能となり、反射波等の電力強度をその都度調べる必要が無くなる。よって、低コストでインピーダンス整合を実施することが可能となるし、半導体スイッチ素子によりスタブ線路を切り替えるため、省スペースで実施できる。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る携帯通話機器の一例を示すワイヤレスインターホン端末1の説明図であり、10はアンテナ配置部、12は来訪者映像等各種情報を表示する液晶表示部、13は呼び出しを受けて応答操作する操作部、14はマイク、15はスピーカ、16は人体の接触を感知する静電容量スイッチを示している。ここでは、3個の静電容量スイッチ16を備えた構成を示している。
図2は、このワイヤレスインターホン端末1を備えたインターホン装置の構成を示し、2は住戸の入り口に設置されて来訪者が居住者を呼び出すための呼出ボタン2a、カメラ2bを備えた玄関子機、3は住戸内に設置されて玄関子機2からの呼び出しに応答するための通話ボタン3a、来訪者映像や各種情報を表示する液晶表示部3bを備えた居室親機である。
居室親機3には、ワイヤレスインターホン端末1との間で通信を実施するためのアンテナ31が設けられ、玄関子機2が呼出操作されたら、居室親機3及び居室親機3を介してワイヤレスインターホン端末1で呼び出しが報音される。そして、操作部13が応答操作されると、居室親機3を介して玄関子機2とワイヤレスインターホン端末1との間で通話路が形成され、来訪者との間で通話が可能となる。
居室親機3には、ワイヤレスインターホン端末1との間で通信を実施するためのアンテナ31が設けられ、玄関子機2が呼出操作されたら、居室親機3及び居室親機3を介してワイヤレスインターホン端末1で呼び出しが報音される。そして、操作部13が応答操作されると、居室親機3を介して玄関子機2とワイヤレスインターホン端末1との間で通話路が形成され、来訪者との間で通話が可能となる。
図3はワイヤレスインターホン端末1の回路ブロック図を示している。図3に示すように、液晶表示部12、操作部13、静電容量スイッチ16に加えて、アンテナ11、バッテリーを備えた電源部17、マイク14、スピーカ15や音響回路等を備えたインターホン部18、アンテナ11を介して居室親機3と通信する無線送受信機部20、アンテナ11を無線送受信機部20に接続するマイクロストリップ線路から成る伝送線路21、伝送線路21の途中に接続される3本のスタブ線路22(22a,22b,22c)、スタブ線路22と伝送線路21との接続部に設けられたFETスイッチ素子23(23a,23b,23c)、FETスイッチ素子23を制御するスイッチ素子制御部24、ワイヤレスインターホン端末1の各部を制御する端末CPU25等を備えている。
スタブ線路22は長さB(B1,B2,B3)で形成され、FETスイッチ素子23により伝送線路21に対して接続/切断が実施される。FETスイッチ素子23は、3個の静電容量スイッチ16の感知動作に応じてスイッチ素子制御部24により予め設定されたオン/オフ制御が実施され、無線送受信機部20の伝送線路21に接続する端子20aでのアンテナ11を含む伝送線路21の入力インピーダンスが変更されるよう構成されている。尚、スタブ線路の長さB及び設置位置は予め試験により設定される。
ここで、スタブ線路22の伝送線路21上の連結位置と長さについて説明する。無線送受信機部20の端子20aの特性インピーダンス(これは伝送線路21の特性インピーダンスと等しくなっている)をZo、アンテナ11の伝送線路21と接続する端子11aの特性インピーダンスをZa、周波数fの電波の誘電体内の波長をλgとすると、アンテナ端子11aからスタブ線路22までの距離をAとすると、この距離Aとスタブ線路長Bは次式により求められることが知られている。
但し、数1はZa>Zoの場合、数2はZa<Zoの場合を示し、数1に対応する説明図を図4(a)、数2に対応する説明図を図4(b)に示している。また、Za=Zoの場合はスタブ線路22を伝送線路21から切り離せば良く、この状態は人体が触れていない載置状態の特性である。また、SWRはZa>Zoの場合はZa/Zo、Za<Zoの場合はZo/Zaで求められる定在波比である。
但し、数1はZa>Zoの場合、数2はZa<Zoの場合を示し、数1に対応する説明図を図4(a)、数2に対応する説明図を図4(b)に示している。また、Za=Zoの場合はスタブ線路22を伝送線路21から切り離せば良く、この状態は人体が触れていない載置状態の特性である。また、SWRはZa>Zoの場合はZa/Zo、Za<Zoの場合はZo/Zaで求められる定在波比である。
また、数3は入力インピーダンスの演算式を示し、図5はその説明図である。線路長Lで特性インピーダンスZoの伝送線路の先にインピーダンスZLの負荷が接続された場合の入力インピーダンス(Zin)を示している。
この式からわかるように、入力インピーダンスZinは負荷インピーダンスZLに加えて線路長Lにより変化することがわかる。尚、βは位相定数である。
この式からわかるように、入力インピーダンスZinは負荷インピーダンスZLに加えて線路長Lにより変化することがわかる。尚、βは位相定数である。
従って、人体が接触して、即ち使用者が把持してアンテナ11の特性インピーダンスZaが変化しても、上記条件により求めたアンテナ11から距離Aのポイントに,長さBのスタブ線路22を接続することで、インピーダンス整合を行うことが可能で、反射電力を抑えることができる。
具体的に、人体が接触していない載置時にアンテナ11の特性インピーダンスZaが伝送線路の特性インピーダンスZoに等しくなるようアンテナ11を作成し、使用者に把持形態で接続されるスタブ線路22の長さ、位置と条件(先端短絡または先端開放)を予め試験等で設定しておけば、人体の接触でアンテナ11の特性インピーダンスが変化して、伝送線路21の入力インピーダンスが変化しても、スタブ線路22を接続することで、入力インピーダンスZinを一定に保つことができ、無線送受信機部20との間でインピーダンス整合を図ることができ、良好なマッチングを維持することができる。
具体的に、人体が接触していない載置時にアンテナ11の特性インピーダンスZaが伝送線路の特性インピーダンスZoに等しくなるようアンテナ11を作成し、使用者に把持形態で接続されるスタブ線路22の長さ、位置と条件(先端短絡または先端開放)を予め試験等で設定しておけば、人体の接触でアンテナ11の特性インピーダンスが変化して、伝送線路21の入力インピーダンスが変化しても、スタブ線路22を接続することで、入力インピーダンスZinを一定に保つことができ、無線送受信機部20との間でインピーダンス整合を図ることができ、良好なマッチングを維持することができる。
そして、上記形態では使用者が保持する持ち方や握り方の様々な形態に対応できるよう静電容量スイッチ16を複数個設けている。各接触状態の変化に伴うインピーダンス変化に対応できるようスタブ線路22を個々に接続/切断することで、簡易的なインピーダンス整合が可能となる。
図6は周波数を具体化した例を示し、周波数を1.9GHzにおけるワイヤレスインターホン端末1における伝送線路21とスタブ線路22の関係を示している。伝送線路21はマイクロストリップ線路で形成され、説明の都合上、伝送線路21に接続されるスタブ線路22は1本としている。
把持していない載置状態のアンテナ11の特性インピーダンスZaoは、無線送受信機部20の端子部20aの特性インピーダンスに等しくZo=50Ω(単純化のため純抵抗とする)とする。尚、使用者が握った状態でのアンテナ11の特性インピーダンスZa=150Ωとし(実際には、握ったときの特性インピーダンスZaは評価試験により予め求められる)、伝送線路21であるマイクロストリップ線路を形成する基板は誘電率ε=4.2のガラスエポキシ基板(FR−4)とした。
把持していない載置状態のアンテナ11の特性インピーダンスZaoは、無線送受信機部20の端子部20aの特性インピーダンスに等しくZo=50Ω(単純化のため純抵抗とする)とする。尚、使用者が握った状態でのアンテナ11の特性インピーダンスZa=150Ωとし(実際には、握ったときの特性インピーダンスZaは評価試験により予め求められる)、伝送線路21であるマイクロストリップ線路を形成する基板は誘電率ε=4.2のガラスエポキシ基板(FR−4)とした。
この条件を基に、上記数1及び数2を用いて演算すると、アンテナ端子11aから距離A=1.28cmの位置に、FETスイッチ素子23を介して先端GND接続したスラブ線路長B=0.88cmのスラブ線路22を接続すれば、把持した状態でインピーダンス整合を図ることができる。
このように、使用者が把持することでアンテナ11の特性インピーダンスが変化しても、スタブ線路22の着脱操作により把持した状態と把持しない載置状態の双方の状態で、アンテナ11と無線送受信機部20とのインピーダンス整合を図ることが可能となり、反射波等の電力強度をその都度調べる必要が無くなる。よって、低コストでインピーダンス整合を実施することが可能となるし、FETスイッチ素子23によりスタブ線路22を切り替えるため、省スペースで実施できる。
また、静電容量スイッチ16を複数設置することで、人体が接触した部位から把持形態を判別することが可能となり、それぞれの形態で変化するアンテナ11のインピーダンスに応じてスタブ線路22を調整してインピーダンス整合を実施することが可能となる。よって、単に把持されているだけの状態に加えて、耳に押し当てられている状態等を判別してインピーダンス整合を実施することができ、常に良好な通信を実施することが可能となる。
また、静電容量スイッチ16を複数設置することで、人体が接触した部位から把持形態を判別することが可能となり、それぞれの形態で変化するアンテナ11のインピーダンスに応じてスタブ線路22を調整してインピーダンス整合を実施することが可能となる。よって、単に把持されているだけの状態に加えて、耳に押し当てられている状態等を判別してインピーダンス整合を実施することができ、常に良好な通信を実施することが可能となる。
図7は、ワイヤレスインターホン端末1の他の例を示す回路ブロック図を示している。上記形態とは、静電容量スイッチ16の動作を基に無線送受信機部20の信号増幅率を変更し、更に液晶表示部12のバックライトのオン/オフを制御して省エネルギーを図る点が異なっている。尚、スタブ線路22は簡略化して1本としている。
図7に示すように、無線送受信機部20には居室親機3に送信する信号の出力を増幅する送信増幅回路27、居室親機3から受信した信号を増幅する受信増幅回路28が設けられ、端末CPU25が静電容量スイッチ16のオン動作を受けて、この双方の増幅率及び液晶表示部12のバックライトであるLED29をオン/オフ制御するよう構成されている。具体的に、静電容量スイッチ16が人体の接触を感知してオン動作すると、LED29をオン操作し、同時に送信増幅回路27及び受信増幅回路28の増幅率(利得)を所定量上げる。
図7に示すように、無線送受信機部20には居室親機3に送信する信号の出力を増幅する送信増幅回路27、居室親機3から受信した信号を増幅する受信増幅回路28が設けられ、端末CPU25が静電容量スイッチ16のオン動作を受けて、この双方の増幅率及び液晶表示部12のバックライトであるLED29をオン/オフ制御するよう構成されている。具体的に、静電容量スイッチ16が人体の接触を感知してオン動作すると、LED29をオン操作し、同時に送信増幅回路27及び受信増幅回路28の増幅率(利得)を所定量上げる。
このように、ワイヤレスインターホン端末1が把持された場合に利得を増大させるため、接触した人体による電波の吸収を補償することができ、良好な通信を実現できる。逆に、接触していない状態では利得を抑えることで無駄な電力消費を防止でき、バッテリ寿命を延ばすことができる。また、液晶表示部12のバックライトは、把持されることで点灯するため、更に電力消費量を低減できる。
尚、通話機能が能動となったらFETスイッチ素子23の制御を開始させても良く、更に消費電力を低減できる。具体的に、操作部13の応答操作により通話機能が能動状態になるのを受けて、端末CPU25がスイッチ素子制御部24を起動させれば、操作者が把持していても通話中以外ではスイッチ制御を実施しないため、制御系の動作電力を低減でき、バッテリー寿命を更に延ばすことができる。この構成は、FETスイッチ素子23を多数備えた場合に特に有効となる。
また、上記形態では、静電容量スイッチ16を3個、スタブ線路22を3本設けているが、双方とも1つであっても良いし、更に多数設けても良い。
更に、スタブ線路22の接続/切断にFETスイッチ素子23を使用しているが、半導体スイッチであれば小型化が可能であり、他にバリキャップダイオードやPINダイオード等の使用が考えられる。但し、FETスイッチ素子23はピーク電力が数百mWクラスの送受信機の切り替えやアンテナ切替に好適であり、バリキャップダイオードやPINダイオードと比較して高い高周波電力を通過させることができ好ましい。更に、バリキャップダイオードやPINダイオードを用いた場合には、伝送線路上にバイアス電圧を印加する必要があるが、本方式では伝送線路上にはバイアスを加える必要がなく、アンテナ放射パターン上や従来の伝送線路上に単純に接続するだけで済む。
また、静電容量スイッチ16を使用して使用者の把持操作による接触を感知しているが、人体の接触を感知するセンサスイッチであれば良く、例えば感圧式の抵抗膜方式で把持操作を検出しても良い。
また、上記形態では、静電容量スイッチ16を3個、スタブ線路22を3本設けているが、双方とも1つであっても良いし、更に多数設けても良い。
更に、スタブ線路22の接続/切断にFETスイッチ素子23を使用しているが、半導体スイッチであれば小型化が可能であり、他にバリキャップダイオードやPINダイオード等の使用が考えられる。但し、FETスイッチ素子23はピーク電力が数百mWクラスの送受信機の切り替えやアンテナ切替に好適であり、バリキャップダイオードやPINダイオードと比較して高い高周波電力を通過させることができ好ましい。更に、バリキャップダイオードやPINダイオードを用いた場合には、伝送線路上にバイアス電圧を印加する必要があるが、本方式では伝送線路上にはバイアスを加える必要がなく、アンテナ放射パターン上や従来の伝送線路上に単純に接続するだけで済む。
また、静電容量スイッチ16を使用して使用者の把持操作による接触を感知しているが、人体の接触を感知するセンサスイッチであれば良く、例えば感圧式の抵抗膜方式で把持操作を検出しても良い。
ワイヤレスインターホン端末1を例に本発明の携帯通話機器を説明したが、コードレス電話端末や携帯電話に対しても上記整合技術は好適である。
1・・ワイヤレスインターホン端末(携帯通話機器)、11・・アンテナ、12・・表示部、16・・静電容量スイッチ(接触感知手段)、20・・無線送受信部(内部通信回路)、21・・伝送線路、22・・スタブ線路、23・・FETスイッチ素子(半導体スイッチ素子)、24・・スイッチ素子制御部、25・・端末CPU(利得制御部、電力制御部、照明制御部)、27・・送信増幅回路、28・・受信増幅回路、29・・LED(バックライト)。
Claims (5)
- アンテナと内部通信回路とを接続する伝送線路にインピーダンス整合のためのスタブ線路を備えた携帯通話機器であって、
前記スタブ線路の前記伝送線路への接続/切断を行う半導体スイッチ素子と、
前記半導体スイッチ素子を制御するスイッチ素子制御部と、
人体の接触を感知する接触感知手段とを有し、
前記スイッチ素子制御部は、前記接触感知手段の感知情報を基に前記半導体スイッチ素子をオン/オフ制御し、前記アンテナの特性インピーダンスを変更することを特徴とする携帯通話機器。 - 前記接触感知手段は、携帯通話機器筐体の複数箇所に設置されると共に、前記スタブ線路は前記伝送線路に複数並列配置されて、個々に前記半導体スイッチ素子を介して前記伝送線路に接続され、
前記スイッチ素子制御部は、個々の前記接触感知手段の感知動作に応じて予め設定された組み合わせで前記半導体スイッチ素子をオン/オフ制御することを特徴とする請求項1記載の携帯通話機器。 - 前記アンテナの送受信電力を増幅する利得変更可能な増幅回路を有し、
前記接触感知手段の感知動作を受けて、前記増幅回路の利得を増大させる利得制御部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の携帯通話機器。 - 通話開始操作を受けて前記スイッチ素子制御部を起動する電力制御部を有することを特徴する請求項1乃至3の何れかに記載の携帯通話機器。
- 各種情報を表示する液晶表示部を有し、
前記接触感知手段が人体の接触を感知したら、前記液晶表示部のバックライトをオンする照明制御部を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の携帯通話機器。
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- 2013-02-25 JP JP2013034889A patent/JP2014165659A/ja active Pending
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