JP2014165163A - 表面実装コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コプラナリティーを追求しなくても、かつ基板の反りの度合に関わらずに、表面実装が可能な表面実装コネクタを提供すること。
【解決手段】表面実装コネクタ1は、複数のコンタクト11と、コンタクト11を保持するハウジング10と、コンタクト11と基板2との間に介在する柔軟なフレキシブル端子12と、を備えている。フレキシブル端子12は、コンタクト11に接続される上端部121と、基板2の端子パターンに接続される第2接続部123と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面実装コネクタに関する。
各種の電子機器には、基板面に対して表面実装(SMT;Surface mount technology)される電気コネクタが広く利用されている(例えば、特許文献1)。
表面実装コネクタは、基板上に配列された複数の端子パターンの各々にハンダで導通される複数のリード端子を備えている。それらのリード端子を基板面に確実に実装するために、基板に対向する各リード端子の下端の位置が基板面にほぼ一致している必要がある。そのため、リード端子には高いコプラナリティー(端子の整列性)が求められる。
特開2008−135314号公報
コプラナリティー向上のため、コネクタの寸法精度を高める努力が重ねられているが、表面実装には基板の平坦度も影響する。したがって、いくらコプラナリティーを追求しても、基板の反りの度合によっては表面実装できない。
例えば、数十極のリード端子を備えたコネクタに関して10分の数mm程度のコプラナリティーが実現されていても、1mm反っている基板に対しては、一部のリード端子と基板面との間の距離が大き過ぎてハンダ付けできない。
図6(a)は、リード端子46の配列方向に対して反っている基板45を示している。そうすると、図6(b)に示すように、基板45の表面からリード端子46が浮いてしまう。
上記の課題に基づいて、本発明は、コプラナリティーを追求しなくても、かつ基板の反りの度合に関わらずに、表面実装が可能な表面実装コネクタを提供することを目的とする。
金属が用いられるリード端子は、その最下端が基板面に突き当てられると弾性変形するものの、その変形量は、リード端子下端の位置のバラツキや基板の反りを吸収するのには不足する。
そこで、本発明者は、リード端子に代えて、柔軟で大きな変形量が得られるフレキシブルな部材を用いる着想を得た。
それに基づく本発明の表面実装コネクタは、複数のコンタクトと、コンタクトを保持するハウジングと、コンタクトと基板との間に介在する柔軟なフレキシブル端子と、を備え、フレキシブル端子は、コンタクトに接続される第1接続部と、基板の端子パターンに接続される第2接続部と、を備えることを特徴とする。
本発明の表面実装コネクタを基板に対して実装するときに、フレキシブル端子がその柔軟性により基板の表面に追従する。そのため、基板が大きく反っていたり、ハウジングの反りによりコンタクトが変形していたとしても、コンタクトの各々に対応するフレキシブル端子の複数の導体のいずれも、基板に確実に表面実装することができる。
したがって、基板およびハウジングの反り、変形を許容できるとともに、コプラナリティーの制約を払拭し、基板および表面実装コネクタの双方の製造容易性を向上させることができる。
本発明におけるフレキシブル端子には、その形状を保ち、基板上に第2接続部を着地させることができることを限度に柔軟であることが求められる。
ところで、基板に応力を加えて反り矯正を行うと、基板に残存する応力によりハンダにクラックが入るおそれがあるが、本発明では基板が反っていても表面実装できるので、基板の反りを矯正する必要がない。このため、基板の応力によりハンダにクラックが入るのを回避することができるので、接続信頼性を確保できる。
また、基板とハウジングの線膨張係数の違いに基づく基板およびハウジングの伸縮量の相違をフレキシブル端子の変形により吸収し、コンタクトと基板の端子パターンとの導通を保つことができる。このときのフレキシブル端子の変形により、ハンダにクラックが生じるのも防止できる。
本発明の表面実装コネクタは、第2接続部が、端子パターンに接続されていないとき、基板の表面に対応する基準面を超える位置まで延びていることが好ましい。
このようにフレキシブル端子と基板とがオーバーラップされていると、基板およびハウジングの反りをフレキシブル端子の変形域で吸収し、フレキシブル端子が備えるいずれの導体をも基板表面に着地させることができる。
本発明の表面実装コネクタでは、フレキシブル端子が、コンタクトの各々に導通される導体と、複数の導体を覆うとともに、それらの導体と一体化される絶縁体と、を備え、第2接続部は、隣り合う導体の間に位置する絶縁体が切除されて導体が互いに分離した櫛歯状の形態とされていることが好ましい。
そうすると、櫛歯の各々の歯が、互いに拘束されることなく個別に変形できるので、フレキシブル端子の導体のいずれも基板表面に対してよりスムーズに追従する。
本発明では、フレキシブル端子の変形量が大であるために、ガルウィング型のリード端子のように、熱応力の緩衝部を長くとらなくても、フレキシブル端子の熱応力を緩衝できる。このため、フレキシブル端子は、緩衝部を廃して、コンパクトに形成することができる。そのフレキシブル端子の形態として、第1接続部に対して第2接続部が屈曲された略L字状の形態を採用することができる。
このフレキシブル端子は、ハウジングから基板の面方向に張り出す寸法が短いため、基板に省スペースで設置できる。
本発明におけるフレキシブル端子としては、フレキシブルプリンテッドサーキット(フレキシブルプリント基板)またはフレキシブルフラットケーブルを用いることができる。
本発明によれば、コプラナリティーを追求しなくても、かつ基板の反りの度合に関わらずに、表面実装が可能な表面実装コネクタを提供することができる。
第1実施形態の表面実装コネクタを示す斜視図である。 フレキシブル端子をコンタクトに接続する前の表面実装コネクタを示す斜視図である。 フレキシブル端子の断面図である。 表面実装コネクタの断面図であり、(a)は基板に実装される前の状態を示し、(b)は基板に実装された後の状態を示す。 第2実施形態の表面実装コネクタのフレキシブル端子を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 従来のリード端子を備える表面実装コネクタを示す図である。
以下、添付図面に示す実施形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図4に示す表面実装コネクタ1は、ハウジング10と、ハウジング10に保持される複数のコンタクト11(図4)と、コンタクト11の各々に接続されるフレキシブル端子12とを備えている。
表面実装コネクタ1において、基板2(図4(b))と接続される側を下、その反対側を上と定義する。
基板2は、プリント基板(PCB;printed circuit board)である。基板2の組成は任意であり、例えば、ガラスエポキシ基板、テフロン(登録商標)基板、セラミックス基板などが採用されている。基板2の表面には、コンタクト11の各々が導通される端子パターン(図示せず)が形成されている。
ハウジング10は、絶縁性樹脂による射出成形品であり、図示しない相手コネクタを前端側から受容する。このハウジング10は、基板2に固定される図示しない固定部を備えている。
ハウジング10の外周面には、相手コネクタのハウジングに係止されるロック凹部10Aが形成されている。
ハウジング10の後端部は、下部102に対して上部101が後方に突出するように段差状に形成されている。
コンタクト11は、金属板の打ち抜きによってピン状に形成され、その後端11Aは、図2に示すように、二股状に形成されている。
コンタクト11は、上下二列に配列されており、上側に位置するコンタクト11の後端11Aは上部101から突出するとともに、下側に位置するコンタクト11の後端11Aは下部102から突出する。
フレキシブル端子12は、フレキシブルプリンテッドサーキット(FPC;Flexible Printed Circuits)とされている。
フレキシブル端子12は、図4に示すように、基材であるベースフィルム13と、ベースフィルム13上にプリントされる複数の銅箔14と、ベースフィルム13に対向する任意のカバーレイ15とを備えている。カバーレイ15は、本実施形態において例示的に示したものであり、他の実施形態はカバーレイ5がない構成であってもよい。
複数の銅箔14がプリントされたベースフィルム13に、図示しない接着層を介してカバーレイ15を貼り合わせることにより、それらの銅箔14がベースフィルム13およびカバーレイ15により覆われるとともに、ベースフィルム13,銅箔14,およびカバーレイ15が一体化される。
本実施形態では、ハウジング10の後端側(裏側)にカバーレイ15を配置し、表側にはベースフィルム13を配置しているが、それとは逆に、表側にカバーレイ15を配置し、裏側にベースフィルム13を配置することもできる。
ベースフィルム13は、各種樹脂等を用いた透明部材、例えば、ポリイミドが用いられた透明部材とされ、その厚みが例えば10〜50μm程度とされている。カバーレイ15も、ベースフィルム13と同様の材料および厚みで形成することができる。ベースフィルム13およびカバーレイ15の各々の材料、厚みは任意である。
銅箔14は、厚みが例えば10〜50μm程度の帯状に形成されている。銅箔14は、コンタクト11を基板2の端子パターンに導通させる導通部材であり、コンタクト11の各々に対応して設けられ、コンタクト11が並ぶ方向に配列されている。銅箔14は、ベースフィルム13上に任意の形状でプリントすることができる。
フレキシブル端子12は、リード端子材料である銅、鉄やニッケルおよびそれらの合金等の金属と比べて剛性が小さい樹脂が用いられるのに加えて厚みが薄いために、全体として容易に変形させることができる柔軟性を有している。
フレキシブル端子12は、上下方向に延在する上端部121と、上端部121から後方に向けて屈曲し、基板2に対向する下端部122とを有してL字状に形成されている。フレキシブル端子12は、ハウジング10後端の上部101に設けられるフレキシブル端子12Aと、ハウジング10後端の下部102に設けられるフレキシブル端子12Bとの2種類があり、フレキシブル端子12Aは、フレキシブル端子12Bよりも上端部121が長い。
板状とされる上端部121には、コンタクト11の後端11Aが挿入される挿入孔120(図2)が厚み方向に貫通して形成されている。
下端部122は、上端部121に対して鈍角をなして傾斜しており、櫛歯状に形成されている。下端部122では、銅箔14と銅箔14との間に位置するベースフィルム13およびカバーレイ15に、前後方向に沿ってスリット16が形成されている。
フレキシブル端子12の上端部121、および下端部122の上端側では、ベースフィルム13およびカバーレイ15が銅箔14の配列方向に連続しているため、それらベースフィルム13およびカバーレイ15を介してすべての銅箔14が一体化されている。
このようにフレキシブル端子22が一つの部材とされているので、銅箔14毎にベースフィルム13およびカバーレイ15を設けて複数の部材を製作する場合とは異なり、フレキシブル端子12をコンタクト11に接続する工程が一工程に留まる。
一方、櫛歯状とされる下端部122は、その上部122Bだけは上端部121と同様に形成されているが、銅箔14の各々が互いに分離した形態とされている。
上端部121の挿入孔120は、銅箔14およびカバーレイ15を貫通する孔120Aと、その孔120Aよりも開口面積が大きいベースフィルム13の孔120Bとからなる。ベースフィルム13の孔120Bを介して、銅箔14がフレキシブル端子12の表側に露出している。その露出部が、コンタクト11と銅箔14との端子部14Aとされており、端子部14Aにおいてコンタクト11の二股状の後端11Aを割り開いてカシメることで、フレキシブル端子12がコンタクト11に接続されている。
ここで、コンタクト11にフレキシブル端子12を接続する手段は任意であり、リベットやハンダを用いることもできる。
ベースフィルム13が上端部121および下端部122の全体に亘り設けられているのに対して、カバーレイ15は、上端部121および下端部122の上端側のみに設けられている。それにより、先端122A側では、銅箔14がフレキシブル端子12の裏側に露出している。その露出部が、フレキシブル端子12と基板2の端子パターンとが接続される端子部14Bとされており、端子部14BがハンダSで基板2の表面に接合される(図4(b))。
ここで、図4(a)に、基板2の表面に対応する基準面Aを仮定すると、従来は、リード端子の下端の位置が基準面Aに一致するようにコネクタおよび基板が設計される。これに対し、本実施形態では、フレキシブル端子12と基板2とを寸法Hだけオーバーラップさせており、下端部122の先端122Aは、基板2の端子パターンに接続されていない状態では、基準面Aよりも寸法Hだけ下方に位置している。寸法Hは任意であるが、ここでは2mm程度とされている。
表面実装コネクタ1を基板2に対して実装するときは、基板2の表面にクリーム状のハンダを端子部14Bの各々に対応する位置に印刷または塗布した後、表面実装コネクタ1を基板2上の所定位置に載せ、ハウジング10を基板2に固定する。
このとき、フレキシブル端子12は、その柔軟性により基板2の表面に追従する。そのときのフレキシブル端子12の変形量は、フレキシブル端子12と基板2とをオーバーラップさせた寸法Hの範囲内は勿論のこと、フレキシブル端子12の可撓性が許す限り、寸法H以上に大きく確保されている。
したがって、基板2が大きく反っていたとしても、フレキシブル端子12のいずれの銅箔14も基板2上のハンダSに着地する。
しかも、フレキシブル端子12の下端部122が櫛歯状に形成されているので、その各々の歯が、互いに拘束されることなく個別に変形できる。このため、基板2表面が、基準面Aに対して凹凸に波打つように複雑な形態に変形していたとしても、各銅箔14が基板2の表面に対してよりスムーズに追従し、着地する。
その後、基板2および表面実装コネクタ1をオーブンで加熱してハンダSを溶融させ、オーブンから取り出して硬化させる。このときの温度変化によって基板2が反っても、上記同様にフレキシブル端子12が基板2表面に追従する。その結果、フレキシブル端子12のいずれの銅箔14も、ハンダSにより基板2の端子パターンに接合される。
本実施形態の表面実装コネクタ1によれば、フレキシブル端子12の採用により、大きく反った基板2にも確実に表面実装することができる。
また、本実施形態は、表面実装コネクタ1のハウジング10の反りによるコンタクト11の変形に対しても有効である。
例えば、基板2が表面実装コネクタ1から離れる向きに例えば1mm反っていて、ハウジング10も基板2から離れる向きに反っていると、基板2とハウジング10の離間距離は1mmを超える。しかし、本実施形態では、フレキシブル端子12と基板2とがオーバーラップされる寸法Hを一例として2mm程度にとっており、上述のように寸法H以上にフレキシブル端子12の変形量が確保されている。このため、基板2およびコンタクト11の変形量をフレキシブル端子12の変形域で余裕を持って吸収し、いずれの銅箔14をも基板2上に着地させることができる。
寸法Hは、基板2およびハウジング10に許容される変形量に基づいて定められる。
本実施形態によれば、基板2およびハウジング10の反り、変形を許容できるとともに、表面実装では常に大きな課題となるコプラナリティーの制約を払拭できるので、基板2および表面実装コネクタ1の双方の製造容易性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では基板2の反りを矯正する必要がないので、基板2の残留応力によりハンダにクラックが入るのを回避することができる。
また、基板2とハウジング10の線膨張係数の違いに基づいて、温度変化に伴う基板2およびハウジング10の伸縮量の相違をフレキシブル端子12の変形により吸収し、コンタクト11と基板2の端子パターンとの導通を保つことができる。このときのフレキシブル端子12の変形により、ハンダSにクラックが生じるのも防止できる。
ここで、図6に示すように、リード端子46を用いる場合は、温度変化によりリード端子46に加わる熱応力を緩衝するため、ガルウィング型と呼ばれる形態のリード端子46が一般に採用される。このリード端子46は、二箇所で折り曲げられ、熱応力を緩衝するために、コンタクト48に一体に形成される部分と基板45に接続される部分との間に位置する中間部49が前後方向に長くとられている。
しかし、本実施形態では、フレキシブル端子12が柔軟であり大きな変形量が得られるために、熱応力の緩衝部を長くとらなくても熱応力を緩衝できる。このため、フレキシブル端子は、緩衝部を廃し、フレキシブル端子12をL字状としている。
そうすると、ハウジング10の後端部に設けられた上端部121から基板2表面までの間を延出する下端部122だけが、ハウジング10の後端部から基板2の面方向に張り出す。下端部122は、基板2の端子パターンに導通するのに足りる長さが確保される限り、前後方向の長さを短くすることができるので、表面実装コネクタ1を省スペースで基板2に設置できる。これにより、表面実装コネクタ1のすぐ近くに他の部品を配置し、基板2の集積度を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付している。
本実施形態の表面実装コネクタは、フレキシブルフラットケーブル(FFC;Flexible Flat Cable)をフレキシブル端子に用いる点を除いて、第1実施形態の表面実装コネクタ1と同様に構成されている。
図5に示すフレキシブル端子22は、複数の薄い導体24と、導体24を覆う第1絶縁シート23および第2絶縁シート25とを備えている。
フレキシブル端子22は、上下方向に延在する板状の上端部121と、上端部121に対して後方に屈曲する櫛歯状の下端部122とを有している。
導体24は、銅を用いて厚みが30〜400μm程度に形成されている。導体24は、コンタクト11を基板2の端子パターンに導通させる導通部材であり、コンタクト11の各々に対応して設けられ、コンタクト11が並ぶ方向に配列されている。
複数の導体24は、第1絶縁シート23と、それに対向する第2絶縁シート25との間に介在する図示しない接着層に埋め込まれており、その接着層により、第1絶縁シート23、導体24、および第2絶縁シート25が一体化されている。
第1絶縁シート23および第2絶縁シート25は、ポリエステルやポリエチレンが用いられた透明部材とされ、各々の厚みが10〜400μm程度とされている。第1絶縁シート23および第2絶縁シート25の各々の材料、厚みは任意である。
フレキシブル端子22は、リード端子材料である鉄やニッケル合金等の金属と比べて剛性が小さい樹脂が用いられるのに加えて厚みが薄いために、全体として容易に変形させることができる柔軟性を有している。
上端部121では、絶縁シート23に、導体24および絶縁シート25を貫通する孔120Aよりも一回り大きい孔120Bが形成されている。この孔120Bを介して導体24が露出する部分が、コンタクト11と導体24との端子部14Aとされている。この端子部14Aにおいてコンタクト11の後端11Aをカシメることで、フレキシブル端子12がコンタクト11に接続されている。
また、下端部122の先端122A側では、銅箔14がフレキシブル端子12の裏側に露出している。その露出部が、フレキシブル端子12と基板2の端子パターンとが接続される端子部14Bとされている。
本実施形態でも、フレキシブル端子22と基板2とを寸法Hだけオーバーラップさせている。
本実施形態のフレキシブル端子22も、その柔軟性により基板2の表面に追従するので、基板2が大きく反っていても、いずれの導体24も基板2上のハンダSに着地する。
しかも、下端部122が櫛歯状に形成されているので、各導体24が基板2の表面に対してよりスムーズに追従し、着地する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、大きく反った基板2にも容易に表面実装することができる。
したがって、基板2の反り矯正が必要ないので、基板2の残留応力によるハンダSのクラックを防止することができる。
また、フレキシブル端子22の変形により、温度変化に伴う基板2およびハウジング10の伸縮量の相違を吸収し、コンタクト11と基板2の端子パターンとの導通を保つことができる。このときのフレキシブル端子22の変形により、ハンダSにクラックが生じるのも防止できる。
その他、第1実施形態で説明したのと同様の効果が得られる。
本実施形態は、フレキシブル端子22の導体24が上述の銅箔14よりも厚いため、より大きい電流を流す用途に好適である。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
例えば、フレキシブル端子の下端部は、櫛歯状とせずに、板状とすることもできる。このようにしても、フレキシブル端子の柔軟性により、各導体を基板の表面に対して追従させ、基板に着地させることができる。
本発明のフレキシブル端子の構成は、製造容易性および製造コストも考慮し、適宜定められる。
本発明は、基板に表面実装されるIC(Integrated Circuit)チップ等の電子部品にも応用できる。
その電子部品は、内蔵する回路の入出力端子と基板との間に介在し、柔軟性を有するフレキシブル端子を備えている。そのフレキシブル端子は、入出力端子に接続される第1接続部と、基板の端子パターンに接続される第2接続部とを備えている。この電子部品により、コプラナリティーを追求しなくても、かつ基板の反りの度合に関わらずに、表面実装が可能となる。
1 表面実装コネクタ
2 基板
10 ハウジング
10A ロック凹部
11 コンタクト
11A 後端
12,12A,12B フレキシブル端子
13 ベースフィルム(絶縁体)
14 銅箔(導体)
14A,14B 端子部
15 カバーレイ(絶縁体)
16 スリット
22 フレキシブル端子
23,25 絶縁シート
24 導体
45 基板
46 リード端子
47 ハウジング
48 コンタクト
49 中間部
101 上部
102 下部
120 挿入孔
120A 孔
120B 孔
121 上端部(第1接続部)
122 下端部(第2接続部)
122A 先端
A 基準面
H 寸法
S ハンダ

Claims (5)

  1. 基板に表面実装されるコネクタであって、
    複数のコンタクトと、
    前記コンタクトを保持するハウジングと、
    前記コンタクトと前記基板との間に介在する柔軟なフレキシブル端子と、を備え、
    前記フレキシブル端子は、
    前記コンタクトに接続される第1接続部と、前記基板の端子パターンに接続される第2接続部と、を備える、
    ことを特徴とする表面実装コネクタ。
  2. 前記第2接続部は、前記端子パターンに接続されていないとき、
    前記基板の表面に対応する基準面を超える位置まで延びている、
    請求項1に記載の表面実装コネクタ。
  3. 前記フレキシブル端子は、
    前記コンタクトの各々に導通される導体と、
    複数の前記導体を覆うとともに、それらの導体と一体化される絶縁体と、を備え、
    前記第2接続部は、
    隣り合う前記導体の間に位置する前記絶縁体が切除されて前記導体が互いに分離した櫛歯状の形態とされている、
    請求項1または2に記載の表面実装コネクタ。
  4. 前記フレキシブル端子は、前記第1接続部に対して前記第2接続部が屈曲された略L字状の形態とされている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の表面実装コネクタ。
  5. 前記フレキシブル端子は、
    フレキシブルプリンテッドサーキットまたはフレキシブルフラットケーブルとされている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の表面実装コネクタ。
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