JP2014164838A - ワイヤハーネスおよび端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧着部の断面の中心から外側に向かって導線を確実に流動させることにより、導線と圧着部との接触面において良好な接触圧力分布を得ることができるワイヤハーネスおよび端子を提供する。
【解決手段】筒状の圧着部5に被覆導線23を挿入し、被覆導線23の導線25を導線圧着部7内に配置する。そして、下側圧着刃型31に圧着部5を設置し、上側圧着刃型33と下側圧着刃型31とで圧着部5を挟み込み、圧着部5をU字型形状に変形させて導線25を圧着させる。導線圧着部7の下面側53の内周面57にはセレーション13aが高密度で設けられ、側面側55の内周面57にはセレーション13bが低密度で設けられているので、圧着後の導線圧着部7の周方向断面の中央部35には導線25が流動しにくい強圧着領域が形成され、側部49には強圧着領域よりも導線25が流動しやすい流動領域が形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ワイヤハーネスおよび端子に関する。
従来、被覆導線に接続される端子として、圧着部と端子本体とからなる端子が用いられている。圧着部の圧着面には、導線の一部を係止するものとして、セレーションとよばれる係止部が長手方向に所定間隔を隔てて形成され、被覆導線は、圧着部によって端子に圧着される(例えば、特許文献1参照)。セレーションは、被覆導線の被覆から露出した導線に圧着時に食い込むことにより、圧着部からの導線の抜けを防ぐ。
しかし、被覆導線と端子とを接続する場合、導線と圧着部との間に隙間が生じやすく、導線が外気や水に曝されて腐食が発生することがある。また、近年、ワイヤハーネスを軽量化するためにアルミ製の導線が用いられているが、アルミ製の導線と銅製の端子とを接続する場合、異種金属である導線と端子との接触部に水が侵入し、電食が発生することがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−009178号公報 特開2012−190635号公報
このような水分等の侵入を防ぐ目的で、断面中空形状で一端側が封止された圧着部を有する端子が検討されている。断面中空形状の圧着部を有する端子では、被覆導線を配置した圧着部をU字型形状等に変形させて、圧着部の断面の中心から外側に向かって導線を圧縮流動させることにより、端子と被覆導線とを圧着させる。また、被覆部が圧着部で圧着されることで、中空部に水が浸入することが防止される。ここで、導線がアルミ製である場合、圧着部にセレーションを設けることで、導線の抜けが防止されるだけでなく、アルミの酸化被膜を破壊する効果も得ることができる。
しかしながら、断面中空形状の圧着部を有する端子を用いる場合、圧縮流動の初期において、圧着部の断面の中央部付近での導線と圧着部との摩擦が大きいと、導線が外側に流れ難くなり、導線と圧着部との接触面において、良好な接触圧力分布を得ることが困難となる。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、断面中空形状の圧着部を有し、圧着部の断面の中心から外側に向かって導線を確実に流動させることにより、導線と圧着部との接触面において良好な接触圧力分布を得ることができるワイヤハーネスおよび端子を提供することである。
前述した目的を達成するために、第1の発明は、被覆導線と端子とが接続されるワイヤハーネスであって、前記端子は、被覆線を圧着する被覆線圧着部と前記被覆線から露出する導線を圧着する導線圧着部とからなる筒状の圧着部と、端子本体とを有し、前記筒状の圧着部に前記被覆導線を挿入し、前記導線圧着部を変形させて前記導線を圧着させた際に、前記導線圧着部の中央部に前記導線が流動しにくい強圧着領域が形成され、側部に前記強圧着領域よりも前記導線が流動しやすい流動領域が形成されることを特徴とするワイヤハーネスである。
第1の発明では、例えば、前記導線圧着部には、周方向に線状の係止部が設けられ、前記圧着部の長手方向における単位長さあたりの係止部の本数である係止部の密度が、前記導線圧着部の周方向の位置によって異なり、前記強圧着領域は、前記導線圧着部の下面側の内周面に高密度の係止部が設けられることにより形成され、前記流動領域は、前記導線圧着部の側面側の内周面に前記下面側の内周面よりも低密度の係止部が設けられることにより形成される。
また、前記導線圧着部の上面側の内周面に、前記下面側の内周面と同等の密度の係止部が設けられる場合もある。
前記線状の係止部は、連続した溝、または、複数の凹部を所定の間隔で連続配置したものであることが望ましい。
第1の発明によれば、断面中空形状の導線圧着部を、例えば下面側が凸となるような形状に変形させて導線を圧着させる際に、導線圧着部の中央部に導線が流動しにくい強圧着領域を形成し、側部に強圧着領域よりも導線が流動しやすい流動領域を形成することにより、圧着部の断面の中心から外側に向かって導線を確実に流動させることができる。また、導線圧着部の下面側の内周面に高密度の係止部を設け、側面側の内周面に下面側の内周面よりも低密度の係止部を設けることにより、強圧着領域および流動領域を適切な位置に形成することができる。
第2の発明は、端子本体と筒状の圧着部からなり、被覆導線に接続される端子であって、前記圧着部は、被覆線を圧着する被覆線圧着部と、前記被覆線から露出する導線を圧着する導線圧着部とからなり、前記導線圧着部には、周方向に線状の係止部が設けられ、前記圧着部の長手方向における単位長さあたりの係止部の本数である係止部の密度が、前記導線圧着部の周方向の位置によって異なり、前記導線圧着部の下面側の内周面に係止部が高密度に配置され、側面側の内周面に係止部が前記下面側の内周面よりも低密度に配置されることを特徴とする端子である。
第2の発明では、前記導線圧着部の上面側の内周面に、係止部が前記下面側の内周面と同等の密度で配置される場合もある。
前記線状の係止部は、連続した溝、または、複数の凹部を所定の間隔で連続配置したものであることが望ましい。
第2の発明の端子は、導線圧着部の下面側の内周面に係止部が高密度で配置され、側面側の内周面に係止部が下面側の内周面よりも低密度で配置されているので、断面中空形状の導線圧着部を、例えば圧着部を下面側が凸となるような形状に変形させて導線を圧着させる際に、圧着部の断面の中心から外側に向かって導線を確実に流動させることができる。
本発明によれば、圧着部の断面の中心から外側に向かって導線を確実に流動させることにより、導線と圧着部との接触面において良好な接触圧力分布を得ることができるワイヤハーネスおよび端子を提供できる。
端子1の一部を展開した状態を示す図 端子1および被覆導線23を示す図 ワイヤハーネス61を形成する工程を示す図 他の圧着部5aの展開図 ワイヤハーネスを形成する工程を示す図 端子1bの一部を展開した状態を示す図 圧着部5cの周方向断面図
以下、図面に基づいて、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。図1は、端子1の一部を展開した状態を示す図である。図2は、端子1および被覆導線23を示す図である。
図1、図2に示すように、端子1は、端子本体3と圧着部5とからなる。端子1は、銅製である。端子本体3は、所定の形状の板材を、図1に示すように、断面が矩形の筒体に形成したものである。端子本体3は、圧着部5と反対側の端部に、板材を矩形の筒体内に折り込んで形成される端子接触部11を有する。
圧着部5は、図1に示す形状の板材を、図2に示すように、断面が円形の筒体となるように丸め、側縁部19(図1)同士をレーザ溶接等による溶接部21により一体化することにより形成される。圧着部5は、被覆線圧着部9、導線圧着部7からなる。被覆線圧着部9は、図2に示す被覆導線23の被覆線27を圧着する。導線圧着部7は、被覆線27の被覆29を剥がして露出させた導線25を圧着する。
図1に示すように、導線圧着部7には、長手方向に所定の間隔をおいて、線状の係止部であるセレーション13が設けられる。セレーション13は、内面凹状に連続した溝である。圧着部5の長手方向における単位長さあたりのセレーション13の本数であるセレーションの密度は、導線圧着部7の位置によって異なる。展開した状態の導線圧着部7において、中央部は、セレーション13aが密に配置される高密度部15である。中央部の両外側部は、セレーション13bが中央部よりも疎に配置される低密度部17である。
図3は、ワイヤハーネス61を形成する工程を示す図である。図3(a)は、筒状の圧着部5に被覆導線23を挿入した状態を示す図である。図3(a)では、圧着部5の一部を長手方向に切断して図示している。ワイヤハーネス61を形成するには、まず、図3(a)に示すように、筒状の圧着部5に被覆導線23を挿入し、被覆導線23の導線25を導線圧着部7内に配置する。また、被覆線27を被覆線圧着部9内に配置する。
図3(b)は、圧着刃型に圧着部5を設置した状態を示す図である。図3(b)は、導線圧着部7の位置での断面を図示している。図3(b)に示す工程では、下側圧着刃型31に圧着部5を設置する。圧着部5は、溶接部21が上側圧着刃型33と対向するように設置される。
なお、上述したセレーション13は、図3に示す状態では、筒状の導線圧着部7の周方向に配置されることとなる。また、セレーション13の密度は、導線圧着部7の周方向の位置によって異なるものとなる。図3(b)に示す導線圧着部7の下面側53には、図1に示す高密度部15が位置するため、下面側53の内周面57には、セレーション13a(図1)が高密度で配置される。図3(b)に示す導線圧着部7の側面側55には、図1に示す低密度部17が位置するため、側面側55の内周面57には、セレーション13b(図1)が下面側53よりも低密度で配置される。
図3(c)は、導線圧着部7を変形させた状態を示す図である。図3(c)に示す工程では、上側圧着刃型33と下側圧着刃型31とで圧着部5を挟み込み、導線圧着部7を下面側が凸となるようなU字型形状に変形させて導線25を圧着させる。このとき、導線圧着部7の下面側53の内周面57(図3(b))には高密度のセレーションが設けられている。導線25は、セレーションに押し込まれるようにして流動するため、中央部35では導線25がセレーションに詰まり、流動性が悪化する。このため、導線圧着部7を下面側が凸となるようなU字型形状に変形させる際に通常よりも強い圧着力が必要となる。セレーション13aが高密度で配置された部分は、相対的に断面変形が大きい高圧着部となり、導線圧着部7の周方向断面の中央部35に導線25が流動しにくい強圧着領域が形成される。また、導線圧着部7の側面側55の内周面57(図3(b))には低密度のセレーションが設けられているので、導線圧着部7の周方向断面の側部37に強圧着領域よりも導線25が流動しやすい流動領域が形成される。これにより、導線圧着部7において、断面の中心から外側に向かって、すなわち、中央部35から側部37に向かって導線25を確実に流動させ、導線圧着部7内に導線25を適切に配置することができる。
図3(d)は、ワイヤハーネス61を示す図である。図3(d)では、圧着部5の一部を長手方向に切断して図示している。図3(d)に示す工程では、圧着刃型から圧着部5を取り外し、ワイヤハーネス61を完成する。ワイヤハーネス61では、導線圧着部7内に導線25が適切に配置されているので、導線25と圧着部5との接触面において良好な接触圧力分布を得ることができる。
このように、第1の実施の形態では、導線圧着部7の下面側53の内周面57にセレーション13が高密度で配置され、側面側55の内周面57にセレーション13が下面側53よりも低密度で配置されている端子1を用いる。これにより、導線圧着部7を下面側が凸となるようなU字型形状に変形させて導線25を圧着させる際に、導線圧着部7の中央部35に導線25が流動しにくい強圧着領域を形成し、側部37に強圧着領域よりも導線25が流動しやすい流動領域を形成することができ、導線圧着部7の断面の中心から外側に向かって導線25を確実に流動させることができる。特に、このような効果は、導線25がアルミニウム製であることで発揮される。
なお、図2、図3(a)、図3(d)では、圧着部5の端子本体3側の端部63の断面を導線圧着部7の断面と同じ形状で図示したが、端部63の形状はこれに限らない。端部63は、水分等の侵入による導線25の腐食を防ぐために、開口が塞がるように潰して封止することが望ましい。
次に、第2の実施の形態について説明する。図4は、他の圧着部5aの展開図である。第2の実施の形態では、図1に示す圧着部5を有する端子1のかわりに、図4に示す圧着部5aを有する端子を用いる。図4に示すように、圧着部5aは、被覆線圧着部9、導線圧着部7aからなる。
導線圧着部7aには、長手方向に所定の間隔をおいて線状の係止部であるセレーション39が設けられる。セレーション39は、内面凹状に連続した溝である。圧着部5aの長手方向における単位長さあたりのセレーション39の本数であるセレーションの密度は、導線圧着部7aの位置によって異なる。展開した状態の導線圧着部7aにおいて、中央部は、セレーション39aが密に配置される高密度部41である。中央部の両外側部は、セレーション39bが高密度部41よりも疎に配置される低密度部43である。両外側のさらに外側の部分は、セレーション39cが高密度部41と同等に密に配置される高密度部45である。
図5は、図4に示す圧着部5aを有する端子を用いてワイヤハーネスを形成する工程を示す図である。図5(a)は、圧着刃型に圧着部5aを設置した状態を示す図である。図5(a)は、導線圧着部7aにおける断面を図示している。ワイヤハーネスを形成するには、まず、筒状の圧着部5aに被覆導線を挿入し、被覆導線の導線25を導線圧着部7a内に配置する。また、被覆線を被覆線圧着部9内に配置する。そして、図5(a)に示すように、下側圧着刃型31に圧着部5aを設置する。圧着部5aは、溶接部21が上側圧着刃型33と対向するように設置される。
なお、上述したセレーション39(図4)は、図5に示す状態では、筒状の導線圧着部7aの周方向に配置されることとなる。また、セレーション39の密度は、導線圧着部7aの周方向の位置によって異なるものとなる。図5(a)に示す導線圧着部7aの下面側53には、図4に示す高密度部41が位置するため、下面側53の内周面57には、セレーション39a(図4)が高密度で配置される。図5(a)に示す導線圧着部7aの側面側55には、図4に示す低密度部43が位置するため、側面側55の内周面57には、セレーション39b(図4)が下面側53よりも低密度で配置される。図5(a)に示す導線圧着部7aの上面側59の内周面57には、図4に示す高密度部45が位置するため、上面側59の内周面57には、セレーション39c(図4)が下面側53と同等の高密度で配置される。
図5(b)は、導線圧着部7aを変形させた状態を示す図である。図5(b)に示す工程では、上側圧着刃型33と下側圧着刃型31とで圧着部5aを挟み込み、導線圧着部7aを下面側が凸となるようなU字型形状に変形させて導線25を圧着させる。このとき、導線圧着部7aの下面側53および上面側59の内周面57(図5(a))には高密度でセレーションが設けられている。導線25は、セレーションに押し込まれるようにして流動するため、中央部47では導線25がセレーションに詰まり、流動性が悪化する。このため、導線圧着部7aを下面側が凸となるようなU字型形状に変形させる際に通常よりも強い圧着力が必要となる。セレーション13aが高密度で配置された部分は、相対的に断面変形が大きい高圧着部となり、導線圧着部7aの周方向断面の中央部47に導線25が流動しにくい強圧着領域が形成される。また、導線圧着部7aの側面側55の内周面57(図5(a))には低密度でセレーションが設けられているので、導線圧着部7aの周方向断面の側部49に強圧着領域よりも導線25が流動しやすい流動領域が形成される。これにより、導線圧着部7aにおいて、断面の中心から外側に向かって、すなわち中央部47から側部49に向かって導線25を確実に流動させ、導線圧着部7a内に導線25を適切に配置することができる。
図5(b)に示す工程の後、圧着刃型から圧着部5aを取り外し、ワイヤハーネスを完成する。ワイヤハーネスでは、導線圧着部7a内に導線25が適切に配置されているので、導線25と圧着部5aとの接触面において良好な接触圧力分布を得ることができる。
このように、第2の実施の形態では、導線圧着部7aの下面側53および上面側59の内周面57にセレーション13が高密度で配置され、側面側55の内周面57にセレーション13が下面側53よりも低密度で配置されている端子を用いる。これにより、導線圧着部7aを下面側が凸となるようなU字型形状に変形させて導線25を圧着させる際に、導線圧着部7aの中央部47に導線25が流動しにくい強圧着領域を形成し、側部49に強圧着領域よりも導線25が流動しやすい流動領域を形成することができ、導線圧着部7aの断面の中心から外側に向かって導線25を確実に流動させることができる。
なお、圧着部5aの端子本体側の端部は、第1の実施の形態における端子1の圧着部5の端部63と同様に、水分等の侵入による導線25の腐食を防ぐために、開口が塞がるように潰してレーザ溶接等で封止することが望ましい。
第1および第2の実施の形態では、圧着部の一方の端部63を溶接で封止することが望ましい旨を記載したが、本発明では、一方の端部63が封止されていても、被覆導線23が挿入される範囲の圧着部の側縁部19同士の間に隙間が形成されていない場合は、「筒状」の圧着部と称する。
第1および第2の実施の形態では、端子の周方向の位置によってセレーションの密度を変えることによって強圧着領域と流動領域とを形成したが、セレーションの深さを変えることよっても同様の効果が得られる。例えば、強圧着領域のセレーションを深くし、流動領域のセレーションを相対的に浅くしてもよい。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本発明における線状の係止部は、連続した溝であるセレーションに限らない。図6は、端子1bの一部を展開した状態を示す図である。図6に示す端子1bは、図1に示す端子1の圧着部5の代わりに、圧着部5bを有する。図6に示すように、圧着部5bは、被覆線圧着部9、導線圧着部7bからなり、導線圧着部7bには、図1に示す導線圧着部7のセレーション13a、13bの代わりに、係止部65a、65bが設けられる。係止部65は、複数の凹部67を所定の間隔で線状に連続配置したものである。なお、図6では、凹部67の平面形状を円形としたが、矩形や平行四辺形等の他の形状でもよい。
また、本発明では、圧着部を、図3(c)に示す断面形状ではなく、他の断面形状となるように圧着してもよい。図7は、圧着部5cの周方向断面図を示す。図7に示す圧着部5cの導線圧着部7cは、圧着刃型によって矢印Aおよび矢印Bに示す4か所から圧着され、下面側が凸となるような形状に変形される。導線圧着部7cでは、圧着によって、中央部77に導線25が流動しにくい強圧着領域が形成され、側部79に強圧着領域よりも導線25が流動しやすい流動領域が形成される。圧着によって、導線25は、導線圧着部7cの断面の中心から外側に向かって流動する。
図7に示す導線圧着部7cは、上側が中央近傍の矢印Aに示す2か所と、下側が側端部近傍の矢印Bに示す2か所から押圧されるので、圧着時に端子の回転を防ぐことができる。また、導線圧着部7cは、下面が平坦となるので、圧着高さの測定が容易となる。
1、1b………端子
3………端子本体
5、5a、5b………圧着部
7、7a、7b………導線圧着部
9………被覆線圧着部
13、13a、13b、39、39a、39b、39c………セレーション
15、41、45………高密度部
17、43………低密度部
21………溶接部
23………被覆導線
25………導線
27………被覆線
31………下側圧着刃型
33………上側圧着刃型
35、47、77………中央部
37、49、79………側部
51………上部
53………下面側
55………側面側
57………内周面
59………上面側
61………ワイヤハーネス
63………端部
65、65a、65b………係止部
67………凹部

Claims (5)

  1. 被覆導線と端子とが接続されるワイヤハーネスであって、
    前記端子は、被覆線を圧着する被覆線圧着部と前記被覆線から露出する導線を圧着する導線圧着部とからなる筒状の圧着部と、端子本体とを有し、
    前記筒状の圧着部に前記被覆導線を挿入し、前記導線圧着部を変形させて前記導線を圧着させた際に、前記導線圧着部の中央部に前記導線が流動しにくい強圧着領域が形成され、側部に前記強圧着領域よりも前記導線が流動しやすい流動領域が形成されることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記導線圧着部には、周方向に線状の係止部が設けられ、
    前記圧着部の長手方向における単位長さあたりの係止部の本数である係止部の密度が、前記導線圧着部の周方向の位置によって異なり、
    前記強圧着領域は、前記導線圧着部の下面側の内周面に高密度の係止部が設けられることにより形成され、
    前記流動領域は、前記導線圧着部の側面側の内周面に前記下面側の内周面よりも低密度の係止部が設けられることにより形成されることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネス。
  3. 前記導線圧着部の上面側の内周面に、前記下面側の内周面と同等の密度の係止部が設けられることを特徴とする請求項2記載のワイヤハーネス。
  4. 端子本体と筒状の圧着部からなり、被覆導線に接続される端子であって、
    前記圧着部は、被覆線を圧着する被覆線圧着部と、前記被覆線から露出する導線を圧着する導線圧着部とからなり、
    前記導線圧着部には、周方向に線状の係止部が設けられ、
    前記圧着部の長手方向における単位長さあたりの係止部の本数である係止部の密度が、前記導線圧着部の周方向の位置によって異なり、
    前記導線圧着部の下面側の内周面に係止部が高密度に配置され、側面側の内周面に係止部が前記下面側の内周面よりも低密度に配置されることを特徴とする端子。
  5. 前記導線圧着部の上面側の内周面に、係止部が前記下面側の内周面と同等の密度に配置されることを特徴とする請求項4記載の端子。
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