JP2014164777A - Sram - Google Patents

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晃一 武田
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Abstract

【課題】低消費電力かつ高速動作が可能であるSRAMを提供すること。
【解決手段】ビット線電位検知回路2は、メモリセルアレイ1に接続されるビット線対BL_1〜BL_Nの一方のビット線がグランド電位VSSで放電されたことを検出する。ワード線ドライバ3は、クロック信号CLKに応じてドライバ電源VWLの電位をメモリセルアレイ1に接続されるワード線WLに出力する。ワード線ドライバ3がドライバ電源VWLの電位の出力を開始してから第1の時間までは電源電位VDDを、第1の時間の経過後は高電位側電源電位CVDDを、ビット線対BL_1〜BL_Nの一方のビット線がそれぞれグランド電位VSSまで放電されたら電源電位VDDを、ドライバ電源VWLの電位として出力する。
【選択図】図1

Description

本発明はSRAMに関し、例えば低電圧駆動のSRAMに関する。
近年、携帯電話などのモバイル機器の発達に伴い、これらに搭載される半導体装置に対する低電力化の要求が高まっている。SRAM(Static Random Access Memory)は、半導体装置の主要な構成要素であるため、特に低電力化が求められている。SRAMの動作電力を削減するには、電源電位を低下させることが効果的である。
しかし、SRAMにおいて電源電位を低下させると、SRAMを安定に動作させるための動作マージンが低下してしまう。結果として歩留まりの低下に繋がるので、電源電位を一定電位以下に低下させることは困難であった(非特許文献1)。
こうした問題点を克服するための手法として、例えば、SRAMのメモリセルに供給する電源電位を、周辺回路の電源電位よりも高い電位とすることで、読み出し動作時の動作マージンを向上させる手法が提案されている(非特許文献2)。また、データの書込み時において、メモリセルに印加される電源電位をワード線電位よりも低くなるように制御することで、書込みマージンを改善する手法も提案されている(非特許文献3)。
他に、データの読み出しエラーを防止するため、ワード線の電位をトランジスタの閾値に応じて電源電位よりも昇圧し、昇圧されたワード線の電位をワード線電圧レベル検出回路で検出する手法が提案されている(特許文献1)。また、SRAMのデータの書き込み動作の安定化と消費電力の低減のため、書き込み時のワード線の電位を電源電位よりも昇圧してデータを書き込む手法が提案されている(特許文献2)。更に、ワード線電位の変化を検出し、その後ビット線の電位を検出して、書き込み動作を停止する手法が提案されている(特許文献3)。
特開2001−84764号公報 特開平9−171689号公報 特開平11−45579号公報
Y.H. Chen et al., "A 0.6V 45nm Adaptive Dual-rail SRAM Compiler Circuit Design for Lower VDD_min VLSIs", 2008 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers, 2008. Yasuhiro Morita et al., "A Vth-Variation-Tolerant SRAM with 0.3-V Minimum Operation Voltage for Memory-Rich SoC under DVS Environment", 2006 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers, 2006. Masanao Yamaoka et al., "Low-Power Embedded SRAM Modules with Expanded Margins for Writing", International Solid-State Circuits Conference 2005, February 9, 2005.
ところが、発明者は、上述の手法には以下に示す問題点があることを見出した。非特許文献2では、読み出し時のワード線の電位は通常の電源電位である。そのため、メモリセルの低電位側アクセストランジスタのゲート−ソース間電位も電源電位まで低下する。これにより、読み出し時のセル電流が低下し、読み出し速度が低下してしまう。特許文献1〜3に記載の手法についても、上述の読み出し速度の低下を防止することはできず、非特許文献2での問題を解決することはできない。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、SRAMは、メモリセルアレイに接続される1又は複数のビット線対の一方のビット線が第1の電位まで放電されたことを検出するビット線電位検知回路と、タイミング信号に応じて電源電位を前記メモリセルアレイに接続されるワード線に出力するワード線ドライバと、前記ワード線ドライバが前記電源電位の出力を開始してから第1の時間までは前記第1の電位よりも高い第2の電位を、前記第1の時間の経過後は前記第2の電位よりも高い第3の電位を、前記1又は複数のビット線対の一方のビット線がそれぞれ前記第1の電位まで放電されたら前記第2の電位を、前記電源電位として出力する電源電位制御回路と、を備えるものである。
一実施の形態によれば、SRAMは、低消費電力かつ高速動作が可能である。
実施の形態1にかかるSRAM100の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1にかかるSRAM100のメモリセル1aの構成を示す回路図である。 実施の形態1にかかるSRAM100のビット線電位検知回路2の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1にかかるSRAM100の電源電位制御回路10の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1にかかるSRAM100の動作を示すタイミングチャートである。 読み出し時にワード線WLの電位を電源電位VDDのままにした場合の比較例におけるビット線遅延の分布を示す図である。 実施の形態1にかかるSRAM100におけるビット線遅延の分布を示す図である。 実施の形態1にかかるSRAM100の動作範囲を示す図である。 実施の形態2にかかるSRAM200の構成を模式的に示すブロック図である。 ワード線電位検知回路5の構成を模式的に示すブロック図である。 電源電位制御回路20の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態2にかかるSRAM200の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態3にかかるSRAM300の構成を模式的に示すブロック図である。 電源電位制御回路30の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態3にかかるSRAM300の読み出し時の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態3にかかるSRAM300の書き込み時の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態4にかかるSRAM400の構成を模式的に示すブロック図である。 任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_jの構成を示すブロック図である。 任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_jのカラムセレクタ6の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態5にかかるSRAM500の構成を模式的に示すブロック図である。 任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_jの構成を示すブロック図である。 任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_jのメモリセルアレイ8及びカラムセレクタ9の要部の構成を示す回路図である。 実施の形態5にかかるSRAM500の書き込み時の動作を示すタイミングチャートである。 切替回路13の構成例である切替回路13aの構成を模式的に示す回路図である。 切替回路13の構成転換例である切替回路13bの構成を模式的に示す回路図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
まず、実施の形態1にかかるSRAM100について説明する。図1は、実施の形態1にかかるSRAM100の構成を模式的に示すブロック図である。SRAM100は、メモリセルアレイ1、ビット線電位検知回路2、ワード線ドライバ3、読み出し書き込み回路4及び電源電位制御回路10を有する。メモリセルアレイ1は、電源電位として、高電位側電源電位CVDDが供給される。電源電位制御回路10は、電源電位として電源電位VDD及び高電位側電源電位CVDDが供給される。また、図示しないが、ビット線電位検知回路2、ワード線ドライバ3及び読み出し書き込み回路4には、電源電位として、電源電位VDDが供給される。以下、特に図示しないブロック、回路素子には、電源電位として電源電位VDDが供給されるものとする。
メモリセルアレイ1、ビット線電位検知回路2及び読み出し書き込み回路4は、ビット線対BL_1〜BL_N(Nは、1以上の整数)を介して接続される。ビット線対BL_1〜BL_Nは、それぞれ2本のビット線を有する。以下では、任意のビット線対BL_k(kは、1≦k≦Nの整数)が有するビット線を、ビット線BLT_k及びビット線BLB_kとする。例えば、ビット線対BL_1は、ビット線BLT_1及びビット線BLB_1を有する。また、例えば、ビット線対BL_Nは、ビット線BLT_N及びビット線BLB_Nを有する。
なお、図面の簡略化のため、図1では、ビット線対BL_1(ビット線BLT_1及びビット線BLB_1)及びビット線対BL_N(ビット線BLT_N及びビット線BLB_N)を表示し、ビット線対BL_2(ビット線BLT_2及びビット線BLB_2)〜BL_N−1(ビット線BLT_N−1及びビット線BLB_N−1)を省略している。
メモリセルアレイ1は、複数のメモリセル1aを有する。1組のビット線対には、複数のメモリセル1aが接続される。なお、図1において、ワード線ドライバ3に接続するワード線WLは、1つのように表記されているが、実質は複数であり、1組のビット線対に接続された複数のメモリセル1aに対して、それぞれ異なるワード線が接続される。
例えば、1組のビット線対には、M(Mは、2以上の整数)個のメモリセル1aが接続される。この場合、ワード線WLは、複数のワード線WL_1〜WL_Mを含むものとして理解できる。つまり、ワード線WL_1〜WL_Mは、M個のメモリセル1aそれぞれと重複することなく接続される。
ここで、メモリセル1aの構成について説明する。図2は、実施の形態1にかかるSRAM100のメモリセル1aの構成を示す回路図である。メモリセル1aは、1組のビット線対と接続される。図2では、説明を一般化するため、メモリセル1aは、任意のビット線対BL_k(ビット線BLT_k及びビット線BLB_k)と接続されるものとして説明する。
メモリセル1aは、NMOSトランジスタNC1〜NC4、PMOSトランジスタPC1及びPC2を有する。PMOSトランジスタPC1及びNMOSトランジスタNC1は、ドレイン及びゲート同士が相互接続され、インバータを構成する。PMOSトランジスタPC2及びNMOSトランジスタNC2は、ドレイン及びゲート同士が相互接続され、インバータを構成する。
PMOSトランジスタPC1及びNMOSトランジスタNC1のドレインとビット線BLT_kとは、NMOSトランジスタNC3を介して接続される。また、PMOSトランジスタPC1及びNMOSトランジスタNC1のドレインは、PMOSトランジスタPC2及びNMOSトランジスタNC2のゲートと接続される。PMOSトランジスタPC2及びNMOSトランジスタNC2のドレインとビット線BLB_kとは、NMOSトランジスタNC4を介して接続される。また、PMOSトランジスタPC2及びNMOSトランジスタNC2のドレインは、PMOSトランジスタPC1及びNMOSトランジスタNC1のゲートと接続される。
PMOSトランジスタPC1及びPC2のソースは高電位側電源電位CVDDが供給される。NMOSトランジスタNC1及びNC2のソースは、グランド電位VSSが供給される。NMOSトランジスタNC3及びNC4のゲートは、ワード線WLと接続される。
続いて、ビット線電位検知回路2について説明する。ビット線電位検知回路2は、メモリセルアレイ1に接続されるビット線の電位を検知する。図3は、実施の形態1にかかるSRAM100のビット線電位検知回路2の構成を模式的に示すブロック図である。ビット線電位検知回路2は、N個の2入力NAND回路2a_1〜2a_Nと、N入力AND回路2bと、を有する。
なお、図面の簡略化のため、図3では、2入力NAND回路2a_1及び2入力NAND回路2a_Nを表示し、2入力NAND回路2a_2〜2a_N−1を省略している。それに応じて、図3では、ビット線対BL_1のビット線BLT_1及びビット線BLB_1、ビット線対BL_Nのビット線BLT_N及びビット線BLB_Nを表示し、ビット線対BL_2〜BL_N−1のビット線を省略している。
N個の2入力NAND回路2a_1〜2a_Nにおいて、NAND回路の一方の入力は、それぞれビット線BLT_1〜BLT_Nと接続され、NAND回路の他方の入力は、それぞれビット線BLB_1〜BLB_Nと接続される。N個の2入力NAND回路2a_1〜2a_Nの出力は、N入力AND回路2bのN入力のそれぞれと接続される。N入力AND回路2bは、ビット線の電位の検知結果を、検知信号ABLとして出力する。
続いて、電源電位制御回路10について説明する。電源電位制御回路10は、検知信号ABLに基づいて、ドライバ電源VWLとして電源電位VDD又は電源電位VDDよりも高い電位を出力する。図4は、実施の形態1にかかるSRAM100の電源電位制御回路10の構成を模式的に示すブロック図である。電源電位制御回路10は、信号生成回路11、レベル変換回路12、切替回路13を有する。
信号生成回路11は、遅延回路111、AND回路112及び、インバータINV11を有する。遅延回路111は、入力されるクロック信号CLKに遅延を与えた遅延クロック信号DCLKを出力する。インバータINV11は、検知信号ABLを反転した信号を出力する。AND回路112の入力は遅延回路111及びインバータINV11の出力と接続され、出力はレベル変換回路12と接続される。
レベル変換回路12は、AND回路112の出力信号のレベルを電源電位VDDから高電位側電源電位CVDDに変換し、変換した信号を切替回路13に出力する。
切替回路13は、抵抗R11、PMOSトランジスタMP11及びMP12、インバータINV12及びINV13を有する。インバータINV12の入力は、レベル変換回路12の出力と接続される。インバータINV12の出力は、インバータINV13で反転されて、PMOSトランジスタMP11のゲートと接続される。PMOSトランジスタMP11のソースには電源電位VDDが印加される。PMOSトランジスタMP11は、ゲートに印可される信号に基づいて、ドレインからドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDを出力する。また、インバータINV12の出力は、PMOSトランジスタMP12のゲートと接続される。抵抗R11の一端には高電位側電源電位CVDDが印加され、他端はPMOSトランジスタMP12のソースと接続される。PMOSトランジスタMP12は、ゲートに印可される信号に基づいて、ドレインからドライバ電源VWLの電位を出力する。この際、PMOSトランジスタMP12がオンとなった直後には、抵抗R11での電位降下により、ドライバ電源VWLの電位は高電位側電源電位CVDDよりも小さくなる。その後、ドライバ電源VWLの電位は徐々に大きくなり、高電位側電源電位CVDDに到達する。なお、抵抗R11は独立した抵抗素子に限られず、例えばPMOSトランジスタMP12の駆動能力を小さくすることで、実質的に抵抗R11を設けることが可能である。
すなわち、電源電位制御回路10は、検知信号ABLのレベル変化に伴って、ドライバ電源VWLの電位を電源電位VDD又は電源電位VDDよりも高い電位に切り替える回路として構成される。
ワード線ドライバ3は、電源電位制御回路10からのドライバ電源VWLの電位(電源電位VDD又は電源電位VDDよりも高い電位)に基づいて、ワード線WLの電位を制御する。読み出し書き込み回路4は、ビット線を介してメモリセルアレイ1の選択メモリセルの情報を読み出し、又は、選択メモリセルに情報を書き込む。
続いて、SRAM100の動作について説明する。図5は、実施の形態1にかかるSRAM100の動作を示すタイミングチャートである。ここでは、図2に示すNMOSトランジスタNC3及びNC4(伝達トランジスタ)をオンにした時に、電位がグランド電位VSSに降下するビット線をビット線BSとする。上述のように、SRAM100はN対のビット線対BL_1〜BL_Nを有するので、ビット線BSもN本存在する。よって、ビット線対BL_1〜BL_Nのそれぞれに対応するビット線BSを、ビット線BS_1〜BS_Nとする。図5では、ビット線BS_1〜BS_Nの電位を表すため、符号BS_1〜BS_Nを用いている。
まず、初期状態において、データの読み出しを行うために、全てのビット線(ビット線BLT_1〜BLT_N、ビット線BLB_1〜BLB_N)は電源電位VDDにプリチャージされる。この場合、全てのビット線(ビット線BLT_1〜BLT_N、ビット線BLB_1〜BLB_N)の電位はHIGH(電源電位VDD)となる。つまり、ビット線BS_1〜BS_Nの電位も、この時点ではHIGH(電源電位VDD)である。よって、ビット線電位検知回路2のN個の2入力NAND回路2a_1〜2a_Nの出力は、全てLOW(グランド電位VSS)となる。そのため、検知信号ABLはLOW(グランド電位VSS)となる。
しかし、クロック信号CLKはLOW(グランド電位VSS)であるので、初期状態では、電源電位制御回路10のAND回路112はLOW(グランド電位VSS)を出力する。よって、PMOSトランジスタMP11のゲートはLOW(グランド電位VSS)、PMOSトランジスタMP12のゲートはHIGH(高電位側電源電位CVDD)となる。従って、電源電位制御回路10は、ドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDを出力する。
この状態で、クロック信号CLKがグランド電位VSSから電源電位VDDに遷移すると、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位をグランド電位VSSから電源電位VDDに上昇させる(タイミングT11)。
その後、遅延回路111により、遅延クロック信号DCLKがグランド電位VSSから電源電位VDDに遷移する。すると、電源電位制御回路10のAND回路112はHIGH(電源電位VDD)を出力するので、PMOSトランジスタMP11のゲートはHIGH(高電位側電源電位CVDD)、PMOSトランジスタMP12のゲートはLOW(グランド電位VSS)となる。従って、電源電位制御回路10は、ドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDよりも高い電位を出力する。但し、抵抗R11によって、ドライバ電源VWLの電位は徐々に上昇する。その結果、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位へ上昇させる。同時に、読み出し書き込み回路4は、データの読み出しを開始する。よって、ビット線BS_1〜BS_Nの電位が降下を始める(タイミングT12)。
その後、ビット線BS_1〜BS_Nの電位がビット線電位検知回路2のN個の2入力NAND回路2a_1〜2a_Nの閾値Vthよりも低くなると、2入力NAND回路2a_1〜2a_Nの出力は全てHIGH(電源電位VDD)となる。なお、ビット線BS_1〜BS_Nの電位の降下速度は一様ではなく、ばらつきがある。そのため、図5では、ビット線BS_1〜BS_Nのうち、電位降下が最も速いビット線をBLF、電位降下が最も遅いビット線をBLDと表示している。
その結果、検知信号ABLはHIGH(電源電位VDD)となる。すると、電源電位制御回路10のAND回路112はLOW(グランド電位VSS)を出力するので、PMOSトランジスタMP11のゲートはLOW(グランド電位VSS)、PMOSトランジスタMP12のゲートはHIGH(高電位側電源電位CVDD)となる。よって、電源電位制御回路10は、ドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDを出力する。その結果、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDに降下させる(タイミングT13)。
その後、クロック信号CLKが電源電位VDDからグランド電位VSSに遷移する(タイミングT14)。これにともない、ワード線WLの電位はグランド電位VSSに降下する。
そして、次の読み出し動作に向けて、全てのビット線(ビット線BLT_1〜BLT_N、ビット線BLB_1〜BLB_N)がプリチャージされる(タイミングT15)。これに伴い、検知信号ABLは再びLOW(グランド電位VSS)となる。
以上の動作により、SRAM100では、読み出し時のワード線WLの電位を、電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位に上昇させることができる。そのため、NMOSトランジスタを速やかに動作させることができ、その結果、LOW(グランド電位VSS)が読み出されるべきビット線を速やかに放電させることができる。
図6Aは、読み出し時にワード線WLの電位を電源電位VDDのままにした場合の比較例におけるビット線遅延の分布を示す図である。図6Bは、実施の形態1にかかるSRAM100におけるビット線遅延の分布を示す図である。図6A及び図6Bでは、横軸はビット線遅延を示し、縦軸はビット線遅延に対応する出現確率を示す。なお、ここでいうビット線遅延とは、LOW(グランド電位VSS)が読み出されるべきビット線が読み出し可能になるまで放電するのに要する時間を指す。
また、図6A及び図6Bでは、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタの特性をアルファベット2文字で表示している。1文字目はNMOSトランジスタの特性、2文字目はPMOSトランジスタの特性を示す。また、特性を示すアルファベットのうち、「F」は動作が速い(FAST)場合、「S」は動作が遅い(SLOW)場合、「C」は中程度の動作(CENTER)の場合を指す。ビット線遅延が許容値内である範囲を「PASS」、許容値を超える範囲を「FAIL」と表示している。
従って、「FF」はNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタの動作が速い場合を示している。「FS」はNMOSトランジスタの動作が速く、PMOSトランジスタの動作が遅い場合を示している。「CC」はNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタの動作が中程度の場合を示している。「SS」はNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタの動作が遅い場合を示している。「SF」はNMOSトランジスタの動作が遅く、PMOSトランジスタの動作が速い場合を示している。
図6Aでは、「FF」及び「FS」では、NMOSトランジスタの動作が速いので、読み出し時のビット線は速やかに放電され、ビット線遅延は小さい。また、「CC」では、NMOSトランジスタの動作は「FF」及び「FS」に次いで速いので、読み出し時のビット線は比較的速やかに放電され、ビット線遅延は比較的小さい。しかし、「SS」及び「SF」では、NMOSトランジスタの動作が遅いので、読み出し時のビット線の放電に時間を要し、ビット線遅延が大きくなってしまう。製造ばらつきの影響によっては、ビット遅延が許容値(図6Aに線LFで表示)を超えてしまう事態が生じる。ビット線遅延が許容値を超えてしまうと、データの読み出しに長時間が必要になり、又は、データの読み出しにエラーが生じてしまう。従って、図6Aの例では、消費電力低減のために電源電位VDDの値を小さくしようとしも、ビット線遅延を許容値以内に収めるためには、電源電位VDDの下限値が制限されてしまう。
これに対し、SRAM100では、読み出し時のワード線WLの電位を電源電位VDDよりも高い電位に上昇させることができるので、ビット線を速やかに放電させることができる。よって、図6Bに示すように、NMOSトランジスタの特性にかかわらず、ビット線遅延を小さくすることができる。また、ビット線遅延が小さくなることにより、結果として、ビット線遅延の分布の幅も小さくなる。これは、「FF」、「FS」、「CC」、「SS」及び「SF」でも同様であるが、元々の分布が大きい「SS」及び「SF」で最も顕著に表れ、次いで中程度の分布を有する「CC」に表れる。以上より、SRAM100では、ビット線遅延を小さくできるので、NMOSトランジスタの特性にかかわらず、ビット線遅延を許容値(図6Bに線LFで表示)よりも小さな範囲に収めることができる。
図7は、実施の形態1にかかるSRAM100の動作範囲を示す図である。図7の縦軸は高電位側電源電位CVDD、横軸は電源電位VDDを示す。図7に示すように、ワード線電位を一時的に上昇させない場合には、上述のように、電源電位VDDの下限値VDD1が制限されてしまう。そのため、この場合の動作範囲はS1となる。これに対し、SRAM100においてワード線電位を一時的に上昇させると、電源電位VDDの下限値をVDD1よりも小さな値VDD2とすることができる。そのため、動作範囲をS2だけ広げることが可能となる。
以上より、本構成によれば、ワード線電位を一時的に上昇させることで、低消費電力かつ高速動作が可能なSRAMを提供することが可能となる。
実施の形態2
次に、実施の形態2にかかるSRAM200について説明する。図8は、実施の形態2にかかるSRAM200の構成を模式的に示すブロック図である。SRAM200は、実施の形態1にかかるSRAM100にワード線電位検知回路5を追加した構成を有する。ワード線電位検知回路5は、ワード線WLに並列接続され、ワード線WLの電位を検出する。また、SRAM200は、実施の形態1にかかるSRAM100の電源電位制御回路10を電源電位制御回路20に置換した構成を有する。
SRAM200では、SRAM100と同様に、メモリセルアレイ1、ビット線電位検知回路2及び読み出し書き込み回路4は、ビット線対BL_1〜BL_N(Nは、1以上の整数)を介して接続される。ビット線対BL_1〜BL_Nは、それぞれ2本のビット線を有する。以下では、任意のビット線対BL_k(kは、1≦k≦Nの整数)が有するビット線を、ビット線BLT_k及びビット線BLB_kとする。例えば、ビット線対BL_1は、ビット線BLT_1及びビット線BLB_1を有する。また、例えば、ビット線対BL_Nは、ビット線BLT_N及びビット線BLB_Nを有する。
なお、図面の簡略化のため、図8では、ビット線対BL_1(ビット線BLT_1及びビット線BLB_1)及びビット線対BL_N(ビット線BLT_N及びビット線BLB_N)を表示し、ビット線対BL_2(ビット線BLT_2及びビット線BLB_2)〜BL_N−1(ビット線BLT_N−1及びビット線BLB_N−1)を省略している。
続いて、ワード線電位検知回路5について説明する。図9は、ワード線電位検知回路5の構成を模式的に示すブロック図である。ワード線電位検知回路5は、M(Mは1以上の整数)入力1出力のNAND回路5aとM個のインバータINV_1〜INV_Mとを有する。
なお、図面の簡略化のため、図9では、インバータINV_1及びインバータINV_Mを表示し、インバータINV_2〜INV_M−1を省略している。それに応じて、図9では、ワード線WL_1及びWL_Mを表示し、ワード線WL_2〜WL_M−1を省略している。
インバータINV_1〜INV_Mのそれぞれの入力端子は、ワード線WL_1〜WL_Mと接続される。なお、図面の簡略化のため、図8ではワード線WL_1〜WL_Mをワード線WLで示している。M個のインバータINVのそれぞれの出力端子は、NAND回路5aとのM個の入力端子とそれぞれ接続される。NAND回路5aは、出力端子から電源電位制御回路20へ、ワード線電位検出信号AWLを出力する。
インバータINV_1〜INV_Mは、例えば、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとで構成されるCMOSインバータであり、論理しきい値が電源電位VDDに近くなるように、PMOSトランジスタよりもNMOSトランジスタの駆動能力を小さくすることを特徴とする。これにより、ワード線電位検知回路5は、ワード線WL_1〜WL_Mのいずれかの電位が電源電位VDDの近く(インバータINV_1〜INV_Mの論理しきい値)まで上昇すると、HIGH(電源電位VDD)を出力する。すなわち、ワード線WL_1〜WL_MのいずれかがHIGH(電源電位VDD)となれば、ワード線電位検出信号AWLもHIGH(電源電位VDD)となる。以上の構成より、ワード線電位検知回路5は、M入力のOR回路として機能する。
続いて、電源電位制御回路20について説明する。電源電位制御回路20は、電源電位として電源電位VDD及び高電位側電源電位CVDDが供給され、検知信号ABL及びワード線電位検出信号AWLに基づいて、ドライバ電源VWLとして電源電位VDD又は電源電位VDDよりも高い電位を出力する。図10は、電源電位制御回路20の構成を模式的に示すブロック図である。電源電位制御回路20は、電源電位制御回路10の信号生成回路11を信号生成回路21に置換した構成を有する。信号生成回路21は、AND回路112及びインバータINV11を有する。インバータINV11は、電源電位制御回路10と同様に、検知信号ABLを反転した信号を出力する。AND回路112の一方の入力にはワード線電位検出信号AWLが入力され、他方の入力はインバータINV11の出力と接続される。電源電位制御回路20のその他の構成は、電源電位制御回路10と同様であるので説明を省略する。また、SRAM200のその他の構成は、SRAM100と同様であるので説明を省略する。
続いて、SRAM200の動作について説明する。図11は、実施の形態2にかかるSRAM200の動作を示すタイミングチャートである。ここでは、図2に示すNMOSトランジスタNC3及びNC4(伝達トランジスタ)をオンにした時に、電位がグランド電位VSSに降下するビット線をビット線BSとする。上述のように、SRAM200はN対のビット線対BL_1〜BL_Nを有するので、ビット線BSもN本存在する。よって、ビット線対BL_1〜BL_Nのそれぞれに対応するビット線BSを、ビット線BS_1〜BS_Nとする。図11では、ビット線BS_1〜BS_Nの電位を表すため、符号BS_1〜BS_Nを用いている。
図11における初期状態は、図5と同様である。つまり、全てのビット線(ビット線BLT_1〜BLT_N、ビット線BLB_1〜BLB_N)の電位はHIGH(電源電位VDD)となる。つまり、ビット線BS_1〜BS_Nの電位も、この時点ではHIGH(電源電位VDD)である。よって、検知信号ABLはLOW(グランド電位VSS)となる。クロック信号CLKはLOW(グランド電位VSS)である。ドライバ電源VWLの電位は電源電位VDDである。また、ワード線WL(ワード線WL_1〜WL_M)の電位はLOW(グランド電位VSS)であるので、ワード線電位検出信号AWLはLOW(グランド電位VSS)となる。
この状態で、クロック信号CLKがLOW(グランド電位VSS)からHIGH(電源電位VDD)に遷移すると、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位をグランド電位VSSから電源電位VDDに上昇させる(タイミングT21)。
時間Δtの経過後、ワード線WLの電位が電源電位VDDに到達すると、ワード線電位検知回路5は、ワード線電位検出信号AWLをLOW(グランド電位VSS)からHIGH(電源電位VDD)へ遷移させる。すると、電源電位制御回路20のAND回路112の2つの入力はHIGH(電源電位VDD)となる。よって、AND回路112はHIGH(電源電位VDD)を出力するので、PMOSトランジスタMP11のゲートはHIGH(高電位側電源電位CVDD)、PMOSトランジスタMP12のゲートはLOW(グランド電位VSS)となる。従って、電源電位制御回路20は、ドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDよりも高い電位を出力する。その結果、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位に上昇させる。同時に、読み出し書き込み回路4は、データの読み出しを開始する。よって、ビット線BS_1〜BS_Nの電位が降下を始める(タイミングT22)。
その後、実施の形態1と同様に、ビット線BS_1〜BS_Nの電位が閾値Vthよりも小さくなると、検知信号ABLはHIGH(電源電位VDD)となる。すると、電源電位制御回路20のAND回路112はLOW(グランド電位VSS)を出力する。なお、ビット線BS_1〜BS_Nの電位の降下速度は一様ではなく、ばらつきがある。そのため、図11では、ビット線BS_1〜BS_Nのうち、電位降下が最も速いビット線をBLF、電位降下が最も遅いビット線をBLDと表示している。
よって、電源電位制御回路20は、実施の形態1と同様に、ドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDを出力する。その結果、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDに降下させる(タイミングT23)。
その後、クロック信号CLKがHIGH(電源電位VDD)からLOW(グランド電位VSS)に遷移する(タイミングT24)。これにともない、ワード線WLの電位はグランド電位VSSに降下する。
これにより、ワード線電位検知回路5は、ワード線電位検出信号AWLをHIGH(電源電位VDD)からLOW(グランド電位VSS)へ遷移させる(タイミングT25)。タイミングT25でのその他の動作は、図5のタイミングT15と同様であるので、説明を省略する。
以上の動作により、SRAM200では、SRAM100と同様に、読み出し時のワード線WL電位を、電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位に上昇させることができる。そのため、NMOSトランジスタを速やかに動作させることができ、その結果、LOW(グランド電位VSS)が読み出されるべきビット線を速やかに放電させることができる。
実施の形態1にかかるSRAM100では、遅延回路111を用いて、ワード線ドライバ3に供給するドライバ電源VWLの電位を、電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位へ切り替えるタイミングを制御している。ところが、遅延回路111による遅延時間が、ワード線WLがグランド電位VSSから電源電位VDDに到達するまでの時間よりも短くなる場合が生じ得る。この場合、ワード線WLの電位が電源電位VDDに到達する前に、ドライバ電源VWLの電位が電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位に切り替わってしまう。その結果、ビット線の遅延や消費電力が増加する恐れがある。
これに対し本構成では、ワード線WLの電位を検出しているので、ワード線WLが電源電位VDDに到達したことを確実に検出することができる。よって、ワード線WLの電位が電源電位VDDに到達する前に、ドライバ電源VWLの電位が電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位に切り替わる事態を防止できる。よって、SRAM200は、SRAM100と異なり、ビット線の遅延や消費電力の増加を防止することができる。
実施の形態3
次に、実施の形態3にかかるSRAM300について説明する。図12は、実施の形態3にかかるSRAM300の構成を模式的に示すブロック図である。SRAM300は、実施の形態2にかかるSRAM200の電源電位制御回路20を電源電位制御回路30に置換した構成を有する。
SRAM300では、SRAM100と同様に、メモリセルアレイ1、ビット線電位検知回路2及び読み出し書き込み回路4は、ビット線対BL_1〜BL_N(Nは、1以上の整数)を介して接続される。ビット線対BL_1〜BL_Nは、それぞれ2本のビット線を有する。以下では、任意のビット線対BL_k(kは、1≦k≦Nの整数)が有するビット線を、ビット線BLT_k及びビット線BLB_kとする。例えば、ビット線対BL_1は、ビット線BLT_1及びビット線BLB_1を有する。また、例えば、ビット線対BL_Nは、ビット線BLT_N及びビット線BLB_Nを有する。
なお、図面の簡略化のため、図12では、ビット線対BL_1(ビット線BLT_1及びビット線BLB_1)及びビット線対BL_N(ビット線BLT_N及びビット線BLB_N)を表示し、ビット線対BL_2(ビット線BLT_2及びビット線BLB_2)〜BL_N−1(ビット線BLT_N−1及びビット線BLB_N−1)を省略している。
続いて、電源電位制御回路30について説明する。電源電位制御回路30は、電源電位として電源電位VDD及び高電位側電源電位CVDDが供給され、検知信号ABL及びワード線電位検出信号AWLに基づいて、ドライバ電源VWLとして電源電位VDD又は電源電位VDDよりも高い電位を出力する。図13は、電源電位制御回路30の構成を模式的に示すブロック図である。電源電位制御回路30は、電源電位制御回路20の信号生成回路21を信号生成回路31に置換した構成を有する。また、電源電位制御回路30は、電源電位制御回路20に読み出し活性化信号生成回路32及び書き込み活性化信号生成回路33を追加した構成を有する。読み出し活性化信号生成回路32は、検知信号ABL、クロック信号CLK及び書き込みイネーブル信号WEに基づいて、読み出し活性化信号RPを生成する。書き込み活性化信号生成回路33は、検知信号ABL、クロック信号CLK及び書き込みイネーブル信号WEに基づいて、書き込み活性化信号WPを生成する。
信号生成回路31は、AND回路112、遅延回路311及びNOR回路312を有する。遅延回路311は、書き込み活性化信号WPに遅延を与えた信号DWPを出力する。NOR回路312には、読み出し活性化信号RPと、遅延回路311から出力される信号DWPとが入力される。AND回路112の一方の入力はワード線電位検出信号AWLが入力され、他方の入力はNOR回路312の出力と接続される。AND回路112の出力はレベル変換回路12と接続される。
読み出し活性化信号生成回路32は、インバータINV30及びAND回路321を有する。AND回路321は、3入力1出力のAND回路である。AND回路321には、検知信号ABL、クロック信号CLK及びインバータINV30を介して書き込みイネーブル信号WEの反転信号が入力される。そして、AND回路321は、読み出し活性化信号RPを出力する。
書き込み活性化信号生成回路33は、AND回路331を有する。AND回路331は、3入力1出力のAND回路である。AND回路331には、検知信号ABL、クロック信号CLK及び書き込みイネーブル信号WEが入力される。そして、AND回路331は、書き込み活性化信号WPを出力する。電源電位制御回路30のその他の構成は、電源電位制御回路20と同様であるので説明を省略する。また、SRAM300のその他の構成は、SRAM200と同様であるので説明を省略する。
続いて、SRAM300の動作について説明する。図14Aは、実施の形態3にかかるSRAM300の読み出し時の動作を示すタイミングチャートである。図14Aでは、説明を一般化するため、読み出し対象のビット線として、任意のビット線対BL_kのビット線BLT_k及びビット線BLB_kを表示している。
図14Aにおける初期状態は、図11と同様である。つまり、全てのビット線(ビット線BLT_1〜BLT_N、ビット線BLB_1〜BLB_N)の電位はHIGH(電源電位VDD)となる。すなわち、ビット線BLT_k及びビット線BLB_kの電位はHIGH(電源電位VDD)となる。よって、検知信号ABLはLOW(グランド電位VSS)となる。クロック信号CLKはLOW(グランド電位VSS)である。ドライバ電源VWLの電位は電源電位VDDである。ワード線WL(ワード線WL_1〜WL_M)の電位はLOW(グランド電位VSS)であるので、ワード線電位検出信号AWLはLOW(グランド電位VSS)となる。よって、読み出し活性化信号RP及び書き込み活性化信号WPは、LOW(グランド電位VSS)である。また、書き込みイネーブル信号WEはLOW(グランド電位VSS)である。
読み出し活性化信号RP及び書き込み活性化信号WPはLOW(グランド電位VSS)なので、NOR回路312はLOW(グランド電位VSS)を出力する。よって、ドライバ電源VWLの電位は、初期状態において、HIGH(電源電位VDD)となる。
タイミングT31での動作は、図11のタイミングT21と同様である。これにより、選択されたワード線WLの電位がグランド電位VSSから電源電位VDDに上昇する。
タイミングT32での動作は、図11のタイミングT22と同様である。これにより、ワード線電位検出信号AWLがLOW(グランド電位VSS)からHIGH(電源電位VDD)に遷移する。従って、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位に上昇させる。同時に、読み出し書き込み回路4は、データの読み出しを開始し、例えばビット線BLT_kの電位が降下を始める。
その後、実施の形態1と同様に、ビット線BS_1〜BS_Nの電位が閾値Vthよりも小さくなると、検知信号ABLはHIGH(電源電位VDD)となる。この例では、図14Aにおいて、ビット線BLT_kの電位が閾値Vthよりも小さくなる。この場合、読み出し活性化信号生成回路32のAND回路321の3つの入力がHIGH(電源電位VDD)となる。よって、読み出し活性化信号生成回路32は、読み出し活性化信号RPをLOW(グランド電位VSS)からHIGH(電源電位VDD)に遷移させる。これにより、AND回路112はLOW(グランド電位VSS)を出力する。よって、電源電位制御回路30は、実施の形態2と同様に、ドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDを出力する。その結果、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDよりも高い電位から電源電位VDDに降下させる(タイミングT33)。
その後、クロック信号CLKがHIGH(電源電位VDD)からLOW(グランド電位VSS)に遷移する(タイミングT34)。これにともない、ワード線WLの電位はグランド電位VSSに降下する。読み出し活性化信号生成回路32は、読み出し活性化信号RPをHIGH(電源電位VDD)からLOW(グランド電位VSS)に遷移させる。
その後のタイミングT35での動作は、図11のタイミングT25と同様であるので、説明を省略する。
一般に、ビット線の電位が中間電位に留まると、ビット線の電位が入力されるCMOS回路において貫通電流が発生し、消費電力が増加する恐れがある。これに対し、本構成では、ビット線の電位が電源電位VDD又はグランド電位VSSに確定した後に読み出し活性化信号RPを用いて、ビット線の電位が入力されるCMOS回路を活性化させるので、CMOS回路において貫通電流が発生せず、安定した読出し操作を行うことが可能である。
続いて、SRAM300の書き込み時の動作について説明する。図14Bは、実施の形態3にかかるSRAM300の書き込み時の動作を示すタイミングチャートである。図14Bでは、説明を一般化するため、書き込み対象のビット線として、任意のビット線対BL_kのビット線BLT_k及びビット線BLB_kを表示している。
書き込み動作では、書き込みイネーブル信号WEは、HIGH(電源電位VDD)である。その他の初期状態は、図14Aにおける初期状態と同様であるので、説明を省略する。
タイミングT36での動作は、図14AのタイミングT31と同様である。これにより、選択されたワード線WLの電位がグランド電位VSSから電源電位VDDに上昇する。
タイミングT37での動作は、図14AのタイミングT32と同様である。これにより、ワード線電位検出信号AWLがLOW(グランド電位VSS)からHIGH(電源電位VDD)に遷移する。従って、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位に上昇させる。同時に、読み出し書き込み回路4は、データの読み出しを開始し、例えばビット線BLB_kの電位が降下を始める。
その後、実施の形態1と同様に、ビット線BS_1〜BS_Nの電位が閾値Vthよりも小さくなると、検知信号ABLはHIGH(電源電位VDD)となる。この例では、図14Bにおいて、ビット線BLB_kの電位が閾値Vthよりも小さくなる。この場合、書き込み活性化信号生成回路33のAND回路331の3つの入力がHIGH(電源電位VDD)となる。よって、書き込み活性化信号生成回路33は、書き込み活性化信号WPをLOW(グランド電位VSS)からHIGH(電源電位VDD)に遷移させる(タイミングT38)。
読み出し時においては、AND回路112は読み出し活性化信号RPに同期してLOWを出力するが、書き込み時においては、書き込み活性化信号WPは、遅延回路311を介するため、書き込み活性化信号WPとAND回路112の動作とは同期せず、書き込み活性化信号WPがHIGHに遷移しても、一定時間の間、AND回路112はHIGHを保持する。よって、電源電位制御回路30は、ドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDより高い電位を保持し、ワード線ドライバ3も同様に、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDよりも高い電位に保持する。
書き込み活性化信号WPの遷移により、読み出し書き込み回路4は、例えば、ビット線BLT_k及びビット線BLB_kに、それぞれHIGH及びLOWを出力する。これにより、選択されたメモリセルにデータが書き込まれる。
書き込み活性化信号WPが遷移するタイミングT38から遅延回路311の遅延時間分だけ遅れた後に、AND回路112はLOW(グランド電位VSS)を出力する。よって、電源電位制御回路30は、ドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDを出力し、ワード線ドライバ3も同様に、選択したワード線の電位を電源電位VDDよりも高い電位から電源電位VDDに降下させる。
その後、クロック信号CLKがHIGH(電源電位VDD)からLOW(グランド電位VSS)に遷移する(タイミングT39)。これにともない、ワード線WLの電位はグランド電位VSSに降下する。これにより、ワード線電位検知回路5は、ワード線電位検出信号AWLをHIGH(電源電位VDD)からLOW(グランド電位VSS)へ遷移させる。書き込み活性化信号生成回路33は、書き込み活性化信号WPをHIGH(電源電位VDD)からLOW(グランド電位VSS)に遷移させる。
その後のタイミングT40での動作は、図14AのタイミングT35と同様であるので、説明を省略する。
書込み動作時において、読み出し書き込み回路4よりSRAMセル1aにデータが書き込まれるが、保持データと書込みデータとが異なる場合、タイミングT38において信号WPが活性化されてからデータが書き換わるまでの間、SRAMセル1aと読み出し書き込み回路4との間で貫通電流が発生する。ここで、書き込み動作は、読み出し動作と同様にNC3及びNC4を介して行われるため、データの書き換え時間は、図6Aや図6Bと同様の特性を示し、「SS」もしくは「SF」において、書き換え時間は最も長い。本構成において、タイミングT38に信号WPを活性化することで、ワード線WLの電位を電源電位VDDよりも高い電位において書き換え動作がなされるので、書き換え動作を速やかに完了させることができる。よって、図6Bに示す特性と同様に、NMOSトランジスタの特性にかかわらず、書き換え時間を短くすることができる。書き換え時間が短くなることにより、結果として、読み出し書き込み回路4とSRAMセル1aとの間の貫通電流が削減され、書き込み動作時のSRAMの消費電力も同様に削減される。
実施の形態4
次に、実施の形態4にかかるSRAM400について説明する。図15Aは、実施の形態4にかかるSRAM400の構成を模式的に示すブロック図である。SRAM400は、実施の形態3にかかるSRAM300にセレクタ制御回路7を追加した構成を有する。また、SRAM400は、メモリセルアレイ1をN個のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_1〜MC_N(Nは、1以上の整数)に置換した構成を有する。メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_1〜MC_Nは、それぞれ同様の構成を有する。メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_1〜MC_Nには、電源電位として、高電位側電源電位CVDDが供給される。
メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_1〜MC_Nは、それぞれ信号線対YBL_1〜YBL_Nを介して、ビット線電位検知回路2及び読み出し書き込み回路4と接続される。信号線対YBL_1〜YBL_Nは、それぞれ2本の信号線を有する。以下では、任意の信号線対YBL_j(jは、1≦j≦Nの整数)が有する信号線を、信号線YBLT_j及び信号線YBLB_jとする。例えば、信号線対YBL_1は、信号線YBLT_1及び信号線YBLB_1を有する。また、例えば、信号線対YBL_Nは、信号線YBLT_N及び信号線YBLB_Nを有する。
なお、図面の簡略化のため、図15Aでは、メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_1及びメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_Nを表示し、メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_2〜MC_N−1を省略している。それに応じて、図14では、信号線対YBL_1及び信号線対YBL_Nのみを表示し、信号線対YBL_2〜YBL_N−1を省略している。
続いて、メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_1〜MC_Nについて説明する。図15Bは、任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_jの構成を示すブロック図である。
図15Bでは、説明を一般化するため、任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_jについて説明する。メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_jは、メモリセルアレイ1及びカラムセレクタ6を有する。すなわち、SRAM400は、メモリセルアレイ1及びカラムセレクタ6をN個ずつ有する。
メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_jでは、メモリセルアレイ1とカラムセレクタ6とは、L(Lは1以上の整数)対のビット線対を介して接続される。よって、SRAM400全体で見た場合、ビット線対は。(L×N)組存在することとなる。以下では、j番目のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_jに接続されるL組のビット線対を、それぞれビット線対BL_(L*j−L+1)〜BL_(L*j)と表記する。ビット線対BL_(L*j−L+1)〜BL_(L*j)は、それぞれ2本のビット線を有する。以下では、任意のビット線対BL_(L*j−L+k)(kは、1≦k≦Lの整数)が有するビット線を、ビット線BLT_(L*j−L+k)及びビット線BLB_(L*j−L+k)とする。例えば、ビット線対BL_(L*j−L+1)は、ビット線BLT_(L*j−L+1)及びビット線BLB_(L*j−L+1)を有する。また、例えば、ビット線対BL_(L*j)は、ビット線BLT_(L*j)及びビット線BLB_(L*j)を有する。
なお、図面の簡略化のため、図15Bでは、ビット線対BL_(L*j−L+1)(ビット線BLT_(L*j−L+1)及びビット線BLB_(L*j−L+1))及びビット線対BL_(L*j)(ビット線BLT_(L*j)及びビット線BLB_(L*j))を表示し、ビット線対BL_(L*j−L+2)(ビット線BLT_(L*j−L+2)及びビット線BLB_(L*j−L+2))〜BL_(L*j−L)(ビット線BLT_(L*j−L)及びビット線BLB_(L*j−L))を省略している。
メモリセルアレイ1は、ワード線WLと接続される。カラムセレクタ6は、カラム指定信号YSにより、選択状態又は非選択状態となる。
図15A及び15Bでは、図面の簡略化のため、ワード線WL及びカラム指定信号YSを1本としているが、N個のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_1〜MC_Nは、実際には異なるワード線及びカラム指定信号でメモリセルが指定され、それぞれアドレスが異なるメモリセルが選択可能である。
図16は、任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_jのカラムセレクタ6の構成を模式的に示すブロック図である。カラムセレクタ6は、セレクタSEL_1〜SEL_Lを有する。セレクタSEL1〜SEL_Lは、同様の構成を有する。図面の簡略化のため、図16では、セレクタSEL_1及びセレクタSEL_Lを表示し、セレクタSEL_2〜SEL_L−1を省略している。それに応じて、図16では、ビット線対BL_(L*j−L+1)のビット線BLT_(L*j−L+1)及びビット線BLB_(L*j−L+1)、ビット線対BL_(L*j)のビット線BLT_(L*j)及びビット線BLB_(L*j)を表示し、ビット線対BL_(L*j−L+2)〜BL_(L*j−L)のビット線を省略している。また、セレクタSEL_Lについては、内部構造の表示を省略している。
セレクタSEL_1〜SEL_Lには、それぞれカラム指定信号YS_1〜YS_Lが入力する。すなわち、図15A及び15Bのカラム指定信号YSは、カラム指定信号YS_1〜YS_Lを含むものとして理解できる。図面の簡略化のため、図16では、カラム指定信号YS_1及びカラム指定信号YS_Lを表示し、カラム指定信号YS_2〜YS_L−1を省略している。
セレクタSEL_1〜SEL_Lの入力は、それぞれビット線対BL_(L*j−L+1)(ビット線BLT_(L*j−L+1)、ビット線BLB_(L*j−L+1))〜BL_(L*j)(ビット線BLT_(L*j)、ビット線BLB_(L*j))と接続される。セレクタSEL_1〜SEL_Lの出力は、信号線対YBL_j(信号線YBLT_j及び信号線YBLB_j)と接続される。これは、メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_2〜MC_Lにおいても同様である。
セレクタSEL_1〜SEL_Lは、カラム指定信号YSにより、択一的に活性化される。これにより、ビット線対BL_(L*j−L+1)(ビット線BLT_(L*j−L+1)、ビット線BLB_(L*j−L+1))〜BL_(L*j)(ビット線BLT_(L*j)、ビット線BLB_(L*j))のいずれかのみが、信号線対YBL_j(信号線YBLT_j及び信号線YBLB_j)と接続される。
セレクタSEL_1〜SEL_Lは、それぞれ同様の構成を有する。以下では、代表として、セレクタSEL_1の構成について説明する。セレクタSEL_1は、PMOSトランジスタP1〜P4、NMOSトランジスタN1及びN2を有する。セレクタSEL_1には、ビット線対BL_(L*j−L+1)のビット線BLT_(L*j−L+1)及びBLB_(L*j−L+1)が接続される。
PMOSトランジスタP1及びP2のソースは、相互に接続され、電源電位VDDが供給される。PMOSトランジスタP1のドレインは、ビット線BLT_(L*j−L+1)と接続される。PMOSトランジスタP2のドレインは、ビット線BLB_(L*j−L+1)と接続される。PMOSトランジスタP1のゲートは、ビット線BLB_(L*j−L+1)と接続される。PMOSトランジスタP2のゲートは、ビット線BLT_(L*j−L+1)と接続される。PMOSトランジスタP1及びP2は、ビット線BLT_(L*j−L+1)及びBLB_1の論理を保持するラッチ回路6aとして機能する。
PMOSトランジスタP3及びP4のソースは、相互に接続され、電源電位VDDが供給される。PMOSトランジスタP3のドレインは、ビット線BLT_(L*j−L+1)と接続される。PMOSトランジスタP4のドレインは、ビット線BLB_(L*j−L+1)と接続される。PMOSトランジスタP3及びP4のゲートは、プリチャージ信号PCが供給される。PMOSトランジスタP3及びP4は、プリチャージ信号PCがLOW(グランド電位VSS)の場合に、ビット線BLT_(L*j−L+1)及びBLB_(L*j−L+1)を電源電位VDDにプリチャージするプリチャージ回路6bとして機能する。
NMOSトランジスタN1のドレインはビット線BLT_(L*j−L+1)と接続され、ソースは信号線YBLT_jと接続される。NMOSトランジスタN2のドレインはビット線BLB_(L*j−L+1)と接続され、ソースは信号線YBLB_jと接続される。セレクタSEL_1〜SEL_LのNMOSトランジスタN1及びN2のゲートには、それぞれカラム指定信号YS_1〜YS_Lが供給される。つまり、SEL_kのNMOSトランジスタN1及びN2は、カラム指定信号YS_kによりオンとなった場合に、ビット線BLT_(L*j−L+k)と信号線YBLT_jとを接続し、ビット線BLB_(L*j−L+k)と信号線YBLB_jとを接続する。すなわち、NMOSトランジスタN1及びN2は、スイッチ回路6cとして機能する。
セレクタ制御回路7は、クロック信号CLK及びカラムアドレス信号YAが入力される。また、セレクタ制御回路7には、電源電位制御回路30からドライバ電源VWLの電位が供給される。セレクタ制御回路7は、クロック信号CLKに応じてカラムアドレス信号YAを変換し、読み出し及び書き込み時のメモリセルを指定するためのカラム指定信号YSを出力する。セレクタ制御回路7は、ワード線WLの電位が電源電位VDDよりも上昇している場合には、同様にカラム指定信号YSの電位を電源電位VDDよりも上昇させることができる。
これにより、カラムセレクタ6のスイッチ回路は、NMOSトランジスタN1及びN2のみで構成することができる。すなわち、NMOSトランジスタN1及びN2のゲートに入力されるカラム指定信号YSの電位を電源電位VDDよりも上昇させることができるので、NMOSトランジスタのみでも十分な駆動能力を確保できる。
これに対し、カラム指定信号YSの電位を電源電位VDDよりも上昇させることができない構成では、十分な駆動能力を確保するため、Pチャネルトランジスタ及びNチャネルトランジスタを組み合わせたトランスファーゲートを用いてスイッチ回路を構成する必要がある。さらに、Pチャネルトランジスタ及びNチャネルトランジスタを同期してオン/オフさせるために、Pチャネルトランジスタ及びNチャネルトランジスタの一方のゲートには、カラム指定信号YSを反転論理で入力させる必要がある。そのため、カラム指定信号YSを反転させるインバータが更に必要となってしまう。
しかし、本構成によれば、Nチャネルトランジスタのみでカラムセレクタ6のスイッチ回路を構成できるので、上述のようなPチャネルトランジスタやインバータは不要である。つまり、本構成のように、カラムセレクタ6に与えるカラム指定信号YSの電位を電源電位VDDよりも上昇させることにより、カラムセレクタ6を省面積化することができる。また、本構成では、ビット線電位検知回路2及び読み出し書き込み回路4の構成を変更することなく、容易に複数のメモリセルアレイからの読み出し/書き込みに対応することができる。
実施の形態5
次に、実施の形態5にかかるSRAM500について説明する。図17Aは、実施の形態5にかかるSRAM500の構成を模式的に示すブロック図である。SRAM500は、実施の形態4にかかるSRAM400のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_1〜MC_Nをメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_1〜MCb_Nに置換した構成を有する。メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_1〜MCb_Nは、それぞれ同様の構成を有する。メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_1〜MCb_Nには、電源電位として、高電位側電源電位CVDDが供給される。
メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_1〜MCb_Nは、それぞれ信号線対YBL_1〜YBL_Nを介して、ビット線電位検知回路2及び読み出し書き込み回路4と接続される。信号線対YBL_1〜YBL_Nは、それぞれ2本の信号線を有する。以下では、任意の信号線対YBL_j(jは、1≦j≦Lの整数)が有する信号線を、信号線YBLT_j及び信号線YBLB_jとする。例えば、信号線対YBL_1は、信号線YBLT_1及び信号線YBLB_1を有する。また、例えば、信号線対YBL_Nは、信号線YBLT_N及び信号線YBLB_Nを有する。
なお、図面の簡略化のため、図17Aでは、メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_1及びメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_Nを表示し、メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_2〜MCb_N−1を省略している。それに応じて、図17Aでは、信号線対YBL_1及び信号線対YBL_Nのみを表示し、信号線対YBL_2〜YBL_N−1を省略している。
続いて、メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_1〜MCb_Nについて説明する。図17Bは、任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_jの構成を示すブロック図である。
図17Bでは、説明を一般化するため、任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_jについて説明する。メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_jは、メモリセルアレイ8及びカラムセレクタ9を有する。すなわち、SRAM500は、メモリセルアレイ8及びカラムセレクタ9をN個ずつ有する。
メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_jでは、メモリセルアレイ8とカラムセレクタ9とは、L(Lは1以上の整数)対のビット線対を介して接続される。よって、SRAM500全体で見た場合、ビット線対は。(L×N)組存在することとなる。以下では、j番目のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_jに接続されるL組のビット線対を、それぞれビット線対BL_(L*j−L+1)〜BL_(L*j)と表記する。ビット線対BL_(L*j−L+1)〜BL_(L*j)、それぞれ2本のビット線を有する。以下では、任意のビット線対BL_(L*j−L+k)(kは、1≦k≦Lの整数)が有するビット線を、ビット線BLT_(L*j−L+k)及びビット線BLB_(L*j−L+k)とする。例えば、ビット線対BL_(L*j−L+1)は、ビット線BLT_(L*j−L+1)及びビット線BLB_(L*j−L+1)を有する。また、例えば、ビット線対BL_(L*j)は、ビット線BLT_(L*j)及びビット線BLB_(L*j)を有する。
なお、図面の簡略化のため、図17Bでは、ビット線対BL_(L*j−L+1)(ビット線BLT_(L*j−L+1)及びビット線BLB_(L*j−L+1))及びビット線対BL_(L*j)(ビット線BLT_(L*j)及びビット線BLB_(L*j))を表示し、ビット線対BL_(L*j−L+2)(ビット線BLT_(L*j−L+2)及びビット線BLB_(L*j−L+2))〜BL_(L*j−L)(ビット線BLT_(L*j−L)及びビット線BLB_(L*j−L))を省略している。
メモリセルアレイ8は、ワード線WLと接続される。カラムセレクタ9は、カラム指定信号YSにより、選択状態又は非選択状態となる。
図17A及び17Bでは、図面の簡略化のため、ワード線WL及びカラム指定信号YSを1本としているが、L個のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_1〜MCb_Nは、実際には異なるワード線及びカラム指定信号でメモリセルが指定され、それぞれアドレスが異なるメモリセルが選択可能である。
上述の実施の形態1〜4では、メモリセルアレイ1には電源電位として高電位側電源電位CVDDが供給されていた。これに対し、メモリセルアレイ8は、電源電位としてカラムセレクタ9から電源電位VCL_1〜VCL_Lが供給される。メモリセルアレイ8のその他の構成は、メモリセルアレイ1と同様であるので、説明を省略する。
なお、以下では、任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_jが選択される場合のSRAM500について説明する。図18は、任意のメモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_jのメモリセルアレイ8及びカラムセレクタ9の要部の構成を示す回路図である。
カラムセレクタ9は、実施の形態4にかかるカラムセレクタ6のセレクタSEL_1〜SEL_Lを、それぞれセレクタSEL9_1〜SEL9_Lに置換した構成を有する。セレクタSEL9_1〜SEL9_Lは、セレクタSEL_1〜SEL_LにPMOSトランジスタP5を追加した構成を有する。なお、セレクタSEL9_1〜SEL9_Lは、同様の構成を有する。
図面の簡略化のため、図18ではセレクタSEL9_1及びセレクタSEL9_Lのみを表示し、セレクタSEL9_2〜SEL9_L−1を省略している。それに応じて、図18では、ビット線対BL_(L*j−L+1)のビット線BLT_(L*j−L+1)及びビット線BLB_(L*j−L+1)、ビット線対BL_(L*j)のビット線BLT_(L*j)及びビット線BLB_(L*j)を表示し、ビット線対BL_(L*j−L+2)〜BL_(L*j−L)のビット線を省略している。また、セレクタSEL9_Lについては、内部構造の表示を省略している。
セレクタSEL9_1〜SEL9_Lでは、PMOSトランジスタP5のソースには、高電位側電源電位CVDDが供給される。セレクタSEL9_1〜SEL9_LのPMOSトランジスタP5のドレインは、それぞれ同じカラムに配置されたメモリセルアレイ8に含まれるメモリセル1aのPMOSトランジスタPC1及びPC2のソースに電源電位VCL_1〜VCL_Lを出力する。セレクタSEL9_1〜SEL9_LのPMOSトランジスタP5のゲートには、それぞれカラム指定信号YS_1〜YS_Lが供給される。
続いて、SRAM500の動作について説明する。SRAM500の読み出し時の動作はSRAM300と同様であるので、説明を省略する。以下では、SRAM500の書き込み時の動作について説明する。図19は、実施の形態5にかかるSRAM500の書き込み時の動作を示すタイミングチャートである。図19では、カラム選択信号YS_1により、セレクタSEL9_1が選択される場合について説明する。そのため、電源電位VCL_1〜VCL_Lのうち、電源電位VCL_1の電位のみを表示している。また、図19では、読み出し対象のビット線として、任意のビット線対BL_(L*j−L+k)のビット線BLT_(L*j−L+k)及びビット線BLB_(L*j−L+k)を表示している。
図19における初期状態では、カラム指定信号YS_1〜YS_LはLOW(グランド電位VSS)である。従って、カラムセレクタ9のPMOSトランジスタP5はオン状態である。そのため、メモリセルアレイ8内のメモリセルには、電源電位VCL_1〜VCL_Lとして高電位側電源電位CVDDが供給される。その他の初期状態は図14Bと同様であるので、説明を省略する。
タイミングT51での動作は、図14BのタイミングT36と同様である。これにより、選択されたワード線WLの電位がグランド電位VSSから電源電位VDDに上昇する。
タイミングT52での動作は、図14BのタイミングT37と同様である。これにより、ワード線電位検出信号AWLがLOW(グランド電位VSS)からHIGH(電源電位VDD)に遷移する。従って、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDから電源電位VDDよりも高い電位に上昇させる。
その後、電位がLOW(グランド電位VSS)に降下したビット線(図5のビット線BS_1〜BS_Lに対応)の電位が閾値Vthよりも小さくなる。この例では、図19において、ビット線BLB_(L*j−L+k)の電位が閾値Vthよりも小さくなる。その結果、検知信号ABLはHIGH(電源電位VDD)となる。この場合、書き込み活性化信号生成回路33のAND回路331の3つの入力がHIGH(電源電位VDD)となる。よって、書き込み活性化信号生成回路33は、書き込み活性化信号WPをLOW(グランド電位VSS)からHIGH(電源電位VDD)に遷移させる(タイミングT53)。
同時に、例えばカラム指定信号YS_1がグランド電位VSSから電源電位VDDに遷移する。これにより、1番目のカラムが選択され、セレクタSEL9_1のPMOSトランジスタP5がオフとなる。その結果、電源電位VCL_1が電源電位VDDよりも高い電位から降下する。
この状態で、書き込み活性化信号WPの遷移により、読み出し書き込み回路4は、選択されたメモリセルにデータを書き込む。これにより、例えばビット線BLT_(L*j−L+1)がHIGH(電源電位VDD)、ビット線BLB_(L*j−L+1)がLOW(グランド電位VSS)となる。
同時に書き込みの終了後に、カラム指定信号YS_1が電源電位VDDからグランド電位VSSに遷移する。これにより、セレクタSEL9_1のPMOSトランジスタP5がオンとなり、電源電位VCL_1は高電位側電源電位CVDDへ向けて上昇を開始する。
書き込み活性化信号WPは、遅延回路311で遅延され、信号DWPとしてAND回路112に入力される。よって、書き込み活性化信号WPの遷移からΔTWPだけ遅延して、LOW(グランド電位VSS)を出力する。これにより、電源電位制御回路30は、実施の形態2と同様に、ドライバ電源VWLの電位として電源電位VDDを出力する。その結果、ワード線ドライバ3は、選択したワード線WLの電位を電源電位VDDよりも高い電位から電源電位VDDに降下させる(タイミングT54)。
その後のタイミングT55での動作は、それぞれ図14BのタイミングT40と同様であるので、説明を省略する。
以上、本構成によれば、書き込み時のメモリセルに与える電源電位VCL_1〜VCL_Lを、高電位側電源電位CVDDよりも降下させることができる。これにより、書き込み対象のメモリセルのPMOSトランジスタPC1及びPC2の駆動能力を低下させることができる。PMOSトランジスタP5の駆動能力を小さくすることで、書き込み時の電源電位VCL_1〜VCL_Lが低下する。これにより、書き込み対象のメモリセルのNMOSトランジスタNC3及びNC4の駆動能力がPMOSトランジスタPC1及びPC2の駆動能力よりも小さい場合であっても、書き込み時の電源電位VCL_1〜VCL_Nが低下するので、書き込み対象のメモリセルのNMOSトランジスタNC3及びNC4の駆動能力をPMOSトランジスタPC1及びPC2の駆動能力よりも実質的に大きくすることができる。その結果、書き込み対象のメモリセルでは、安定的な書き込み動作を行うことが可能となる。
実施の形態6
次に、実施の形態6について説明する。本実施の形態では、SRAM100、200、300、400及び500の切替回路13の構成例である切替回路13aについて説明する。図20は、切替回路13の構成例である切替回路13aの構成を模式的に示す回路図である。切替回路13aは、切替回路13の抵抗R11を電流源131に置換した構成を有する。切替回路13aには、電源電位として、電源電位VDD及び高電位側電源電位CVDDが供給される。
電流源131は、インバータINVr、PMOSトランジスタPr1及びPr2、NMOSトランジスタNr1を有する。インバータINVrの入力は、インバータINV12の出力と接続される。PMOSトランジスタPr1のソースには高電位側電源電位CVDDが印加され、ドレインはNMOSトランジスタNr1のドレインと接続される。NMOSトランジスタNr1のソースにはグランド電位VSSが印加され、ゲートはインバータINVrの出力と接続される。PMOSトランジスタPr2のソースには高電位側電源電位CVDDが印加され、ドレインはPMOSトランジスタMP12のソースと接続される。PMOSトランジスタPr1及びPr2のゲートは、PMOSトランジスタPr1のドレイン及びNMOSトランジスタNr1のドレインと接続される。
以上より、電流源131は、PMOSトランジスタMP12に直列に接続されたPMOS電流源として機能する。抵抗R11は抵抗素子であるので、抵抗R11の駆動能力は高電位側電源電位CVDDの変動に依存して変動する。これに対し、電流源131の駆動能力は、電源電位VDD変動に依存して変動する。
本構成では、インバータINV12の出力がLOW(グランド電位VSS)となると、PMOSトランジスタMP12がオンとなる。また、インバータINVrの出力はHIGH(電源電位VDD)となるので、電流源131のNMOSトランジスタNr1もオンとなる。よって、電流源131は、電流源としての動作を行う。一方、インバータINV12の出力がHIGH(高電位側電源電位CVDD)となると、PMOSトランジスタMP12がオフとなる。また、インバータINVrの出力はLOW(グランド電位VSS)となるので、電流源131のNMOSトランジスタNr1もオフとなる。よって、電流源131はオフとなり、電流は出力されない。
実施の形態7
次に、実施の形態7について説明する。本実施の形態では、SRAM100、200、300、400及び500の切替回路13の構成転換例である切替回路13bについて説明する。図21は、切替回路13の構成転換例である切替回路13bの構成を模式的に示す回路図である。切替回路13bは、切替回路13のインバータINV13を削除し、NMOSトランジスタMN11及び容量C1を追加した構成を有する。切替回路13bには、電源電位として、電源電位VDDが供給される。
PMOSトランジスタMP11のゲートは、インバータINV12の入力と接続される。従って、PMOSトランジスタMP11は、実施の形態1と同様の動作が可能である。
インバータINV12の出力は、PMOSトランジスタMP12のゲートと接続される。抵抗R11の一端には電源電位VDDが印加され、他端はPMOSトランジスタMP12のソースと接続される。PMOSトランジスタMP12のドレインは、NMOSトランジスタMN11のドレインと接続される。NMOSトランジスタMN11のソースには、グランド電位VSSが印加される。NMOSトランジスタMN11のゲートは、インバータINV12の出力と接続される。また、PMOSトランジスタMP12のドレインとドライバ電源VWLの電位の出力ノードとの間に、容量C1が挿入される。切替回路13bのその他の構成は、切替回路13と同様であるので、説明を省略する。
本構成では、インバータINV12の出力がHIGH(電源電位VDD)(すなわち、インバータINV12の入力がLOW(グランド電位VSS))である場合、PMOSトランジスタMP11がオン、PMOSトランジスタMP12がオフ、NMOSトランジスタMN11がオンとなる。これにより、容量C1が電源電位VDDにより充電される。
その後、インバータINV12の出力がLOW(グランド電位VSS)(すなわち、インバータINV12の入力がHIGH(高電位側電源電位CVDD))である場合、PMOSトランジスタMP11がオフ、PMOSトランジスタMP12がオン、NMOSトランジスタMN11がオフとなる。これにより、容量C1のPMOSトランジスタMP12側の電位がグランド電位VSSから電源電位VDDへ徐々に上昇する。また、上述で説明したように既に容量C1が充電されているので、容量C1のPMOSトランジスタMP12側の電位が上昇するのに伴い、ドライバ電源VWLの電位は電源電位VDDから上昇することとなる。換言すれば、PMOSトランジスタMP12と容量C1とはチャージポンプを構成し、高電位側電源電位CVDDを用意せずとも、高電位側電源電位CVDDに相当する電源電位VDDよりも高い電圧を、ドライバ電源VWLの電位として提供することができる。
以上、本構成によれば、高電位側電源電位CVDDを出力する電源がなくとも、高電位側電源電位CVDDに相当する電源電位VDDよりも高い電圧をドライバ電源VWLの電位として提供することができる切替回路を実現することができる。これにより、容量C1を設けるだけで、高電位側電源電位CVDDにかかる消費電流を低減することができる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、電源電位制御回路30は、SRAM100に適用することも可能である。
メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MC_1〜MC_Lは、SRAM100又は200に適用することも可能である。
メモリセルアレイ/カラムセレクタ部MCb_1〜MCb_Lは、SRAM100又は200に適用することも可能である。
上述の実施の形態における電源電位制御回路、ワード線電位検知回路、ビット線電位検知回路、メモリセルアレイ/カラムセレクタ部、セレクタ制御回路の構成は例示に過ぎない。よって、同様の機能を発揮できるならば、適宜他の回路構成とすることが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1、8 メモリセルアレイ
1a メモリセル
2 ビット線電位検知回路
2a_1〜2a_N 2入力NAND回路
2b N入力AND回路
3 ワード線ドライバ
4 読み出し書き込み回路
5 ワード線電位検知回路
5a NAND回路
6、9 カラムセレクタ
7 セレクタ制御回路
10、20、30 電源電位制御回路
11、21、31 信号生成回路
12 レベル変換回路
13、13a、13b 切替回路
32 読み出し活性化信号生成回路
33 書き込み活性化信号生成回路
111、311 遅延回路
112、321、331 AND回路
131 電流源
312 NOR回路
ABL 検知信号
AWL ワード線電位検出信号
BL_1〜BL_N ビット線対
BLT_1〜BLT_N、BLB_1〜BLB_N ビット線
C1 容量
CLK クロック信号
CVDD 高電位側電源電位
INV、INV11〜INV13、INV30、INV_1〜INV_M、INVr インバータ
LF 線
MC_1〜MC_L、MCb_1〜MCb_L メモリセルアレイ/カラムセレクタ部
MP11、MP12、Pr1、Pr2、P1〜P5、PC1、PC2 Pchトランジスタ
MN11、Nr1、N1、N2、NC1〜NC4 NMOSトランジスタ
PC プリチャージ信号
R11 抵抗
RP 読み出し活性化信号
SEL_1〜SEL_N、SEL9_1〜SEL9_N セレクタ
VCL_1〜VCL_N 電源電位
VDD 電源電位
VSS グランド電位
VWL ドライバ電源
WE 書き込みイネーブル信号
WL、WL_1〜WL_M ワード線
WP 書き込み活性化信号
YA カラムアドレス信号
YBL_1〜YBL_L 信号線対
YBLT1〜YBLT_L、YBLB_1〜TBLB_L 信号線
YS、YS_1〜YS_N カラム指定信号

Claims (10)

  1. メモリセルアレイに接続される1又は複数のビット線対の一方のビット線が第1の電位まで放電されたことを検出するビット線電位検知回路と、
    タイミング信号に応じて電源電位を前記メモリセルアレイに接続されるワード線に出力するワード線ドライバと、
    前記ワード線ドライバが前記電源電位の出力を開始してから第1の時間までは前記第1の電位よりも高い第2の電位を、前記第1の時間の経過後は前記第2の電位よりも高い第3の電位を、前記1又は複数のビット線対の一方のビット線がそれぞれ前記第1の電位まで放電されたら前記第2の電位を、前記電源電位として出力する電源電位制御回路と、を備える、
    SRAM。
  2. 前記ワード線ドライバが前記電源電位の出力を開始してから前記第1の時間が経過した時の前記ワード線の電位は前記第2の電位である、
    請求項1に記載のSRAM。
  3. 前記電源電位制御回路は、
    前記タイミング信号を前記第1の時間だけ遅延させる遅延回路と、
    遅延された前記タイミング信号に応じて、前記電源電位を前記第1の電位から前記第2の電位に切り替える切替回路と、を備える、
    請求項2に記載のSRAM。
  4. 前記ワード線への前記電源電位の供給が開始してから前記ワード線の電位が前記第2の電位に到達した場合に、第1の検知信号を出力するワード線電位検知回路を更に備え、
    前記電源電位制御回路は、前記第1の検知信号に応じて、前記電源電位を前記第1の電位から前記第2の電位に切り替える、
    請求項2に記載のSRAM。
  5. 読み出し活性化信号に応じて前記メモリセルアレイからデータを読み出し、書き込み活性化信号に応じて前記メモリセルアレイにデータを書き込む、読み出し書き込み回路を更に備え、
    前記電源電位制御回路は、
    前記ワード線ドライバが前記電源電位の出力を開始してから前記第1の時間を経過した後に、前記読み出し活性化信号を出力する読み出し活性化信号生成回路と、
    前記ワード線ドライバが前記電源電位の出力を開始してから前記第1の時間を経過した後に、前記書き込み活性化信号を出力する書き込み活性化信号生成回路と、を更に備える、
    請求項3に記載のSRAM。
  6. 前記読み出し書き込み回路は、前記ワード線の電位が前記第2の電位よりも高い状態で、前記メモリセルアレイにデータを書き込む、
    請求項5に記載のSRAM。
  7. 前記電源電位制御回路は、外部からの信号に応じて、前記読み出し活性化信号及び前記書き込み活性化信号のいずれかを択一的に出力する、
    請求項5に記載のSRAM。
  8. カラム指定信号に応じて前記メモリセルアレイの複数のカラムに接続されるビット線対から1つのビット線対を選択し、選択した前記ビット線対を前記読み出し書き込み回路に接続するカラムセレクタと、
    前記電源電位制御回路から前記電源電位が供給され、外部からのアドレス指定信号に応じて前記カラム指定信号を出力するセレクタ制御回路と、を更に備え、
    前記セレクタ制御回路は、前記ワード線ドライバが前記電源電位の出力を開始してから前記第1の時間の経過後に、前記電源電位の変化に応じて、前記アドレス指定信号の電位を前記第2の電位よりも上昇させる、
    請求項5に記載のSRAM。
  9. 前記カラムセレクタは、
    選択された前記ビット線対の一方に挿入され、前記カラム指定信号に応じてオン/オフする第1のトランジスタと、
    選択された前記ビット線対の他方に挿入され、前記カラム指定信号に応じて前記第1のトランジスタに同期してオン/オフする第2のトランジスタと、を備える、
    請求項8に記載のSRAM。
  10. 前記カラムセレクタは、
    一端に前記第3の電位が供給され、他端が前記メモリセルアレイに含まれるメモリセルの電源端子と接続され、前記カラム指定信号に応じて非選択状態の場合にオフとなる第3のトランジスタを更に備える、
    請求項9に記載のSRAM。
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