JP2014164380A - 電源システム及び電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電源装置を直列又は並列に接続する場合に、出力電圧及び出力電流のうち直接の制御対象となっていない方が電源装置間でアンバランスになってしまうことを防止する。
【解決手段】電源装置11a,11bを、それぞれの出力電流Iout1,Iout2が互いに同じ値となるように接続してなる電源システム10aであって、電源装置11aは、出力電流Iout1,Iout2の目標値を示す電流指令値Iと、出力電流Iout1とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行う制御部13を有し、電源装置11bは、出力電圧Vout1と出力電圧Vout2との差が所定値を超えない範囲で、電流指令値I及び出力電流Iout2に基づくフィードバック制御を行う制御部13を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は電源システム及び電源装置に関し、特に直列に接続された複数の電源装置からなる電源システム及びそのような電源システムを構成する電源装置に関する。
ハイブリッドカーのバッテリなどの充放電試験には回生型の電源装置(回生型充放電装置)が用いられるが、近年、この種の電源装置の中に直並列拡張を実現するものが誕生している(例えば非特許文献1を参照)。直並列拡張とは同種の電源装置を複数個直列又は並列に接続して用いることであり、これにより、個々の電源装置の定格を超える電圧値や電流値で充放電試験を行うことが可能になる。
pCUBE(登録商標)のカタログ、[online]、Mywayプラス株式会社、[平成24年5月9日検索]、インターネット〈URL:http://www.myway.co.jp/products/pcube.html〉
ところで、上述した電源装置の制御には、電流制御(CC制御)と電圧制御(CV制御)とがある。電流制御を行う場合の電源装置は、外部から電流指令値の供給を受け、自身の出力電流の値がこの電流指令値に等しくなるようフィードバック制御を行う。電圧制御を行う場合の電源装置は、外部から電圧指令値の供給を受け、自身の出力電圧の値がこの電圧指令値に等しくなるようフィードバック制御を行う。
複数の電源装置を直列に接続する場合の各電源装置の制御には、電流制御が用いられる。各電源装置の出力電流が原理的に等しくなるからである。一方、複数の電源装置を並列に接続する場合の各電源装置の制御には、電圧制御が用いられる。各電源装置の出力電圧が原理的に等しくなるからである。
しかしながら、このような制御の方法には、出力電圧及び出力電流のうち直接の制御対象となっていない方(直列接続では出力電圧、並列接続では出力電流)が、電源装置間でアンバランスになってしまう可能性があるという問題がある。以下、図面を参照しながら詳しく説明する。
図9(a)は、2個の電源装置2a,2bを負荷3に対して直列に接続して構成した電源システム1aを示す図である。また、図9(b)は、2個の電源装置2a,2bを負荷3に対して並列に接続して構成した電源システム1bを示す図である。
まず図9(a)に示す電源システム1aに関しては、2つの電源装置2a,2bが直列に接続されていることから、電源装置2a,2bではそれぞれ、外部から供給される電流指令値Iに基づく電流制御が行われる。その結果、電源装置2a,2bそれぞれの出力電流Iout1,Iout2はいずれも電流指令値Iに等しくなる。一方で、電源装置2a,2bそれぞれの出力電圧Vout1,Vout2については、これらに対する直接的な制御が行われていないことから、電流制御の履歴等に基づいて決まる値となる。したがって、出力電圧Vout1,Vout2は必ずしも等しくはならず、場合によっては大きく異なることになる。
一方、図9(b)に示す電源システム1bに関しては、2つの電源装置2a,2bが並列に接続されていることから、電源装置2a,2bではそれぞれ、外部から供給される電圧指令値Vに基づく電圧制御が行われる。その結果、電源装置2a,2bそれぞれの出力電圧Vout1,Vout2はいずれも電圧指令値Vに等しくなる。一方で、電源装置2a,2bそれぞれの出力電流Iout1,Iout2については、これらに対する直接的な制御が行われていないことから、電圧制御の履歴等に基づいて決まる値となる。したがって、出力電流Iout1,Iout2は必ずしも等しくはならず、場合によっては大きく異なることになる。
このように、複数の電源装置を直列又は並列に接続する場合、出力電圧及び出力電流のうち直接の制御対象となっていない方が、電源装置間でアンバランスになってしまう可能性がある。このようなアンバランスは故障の原因にもなり得ることから、改善が求められている。
したがって、本発明の目的の一つは、複数の電源装置を直列又は並列に接続する場合に、出力電圧及び出力電流のうち直接の制御対象となっていない方が電源装置間でアンバランスになってしまうことを防止できる電源システム及びそのような電源システムを実現する電源装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による電源システムは、第1の物理量である第1の出力と第2の物理量である第2の出力とを有する第1の電源装置と、前記第1の物理量である第3の出力と前記第2の物理量である第4の出力とを有する第2の電源装置とを、前記第1の出力と前記第3の出力とが互いに同じ値となるように接続してなる電源システムであって、前記第1の電源装置は、前記第1及び第3の出力の目標値を示す入力指令値と、前記第1の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行う第1の制御部を有し、前記第2の電源装置は、前記第2の出力と前記第4の出力との差が所定値を超えない範囲で、前記入力指令値及び前記第3の出力に基づくフィードバック制御を行う第2の制御部を有することを特徴とする。
本発明によれば、第2の電源装置のフィードバック制御が、第2の出力と第4の出力との差が所定値を超えない範囲で行われる。したがって、フィードバック制御の直接の制御対象となっていない第2の物理量が第1及び第2の電源装置の間でアンバランスになってしまうことを防止できる。
なお、当然のことであるが、本発明による電源システムは第1及び第3の出力を入力指令値に等しくする機能も有している。以下、この点について、図9(a)の例を参照して説明する。
図9(a)に示す電源システム1aでは、電源装置2a,2bがそれぞれ第1及び第2の電源装置に相当し、出力電流Iout1,Iout2がそれぞれ第1及び第3の出力に相当し、出力電圧Vout1,Vout2がそれぞれ第2及び第4の出力に相当する。出力電圧Vout1,Vout2の合計値は電源システム1aの出力電圧Voutに等しいが、この電圧Voutは、出力電流Iout1(=出力電流Iout2)と負荷3のインピーダンスとによって決定される。本発明は、こうして決定される出力電圧Voutの出力電圧Vout1,Vout2への分配方法を制御しているにすぎないのであり、したがって、出力電流Iout1,Iout2をこれらの目標値である電流指令値Iに等しい値とすることは、本発明でも当然に可能である。
上記電源システムにおいて、前記第1及び第2の物理量はそれぞれ電流及び電圧であり、前記第1及び第2の電源装置は直列に接続されることとしてもよい。こうすれば、直列に接続された第1及び第2の電源装置の間で、出力電圧がアンバランスになってしまうことを防止できる。
この電源システムにおいて、前記第2の制御部は、前記第2の出力に基づいて前記入力指令値をリミットすることにより内部電流指令値を生成する電流リミット処理部と、前記内部電流指令値と前記第3の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行う電流制御部とを有することとしてもよい。さらに、前記第2の電源装置は、前記第2の出力に基づき、前記第4の出力の許容範囲を示す電圧値範囲を算出する電圧値範囲算出部と、前記電圧値範囲及び前記第4の出力に基づき、前記第4の出力が前記電圧値範囲を逸脱しないようにするための前記第3の出力の許容範囲を示す電流値範囲を算出する電流値範囲算出部とをさらに有し、前記電流リミット処理部は、前記電流値範囲に含まれるよう前記入力指令値をリミットすることとしてもよい。
また、この電源システムにおいて、前記第2の制御部は、前記入力指令値と前記第3の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行うことにより変調率を生成する電流制御部と、前記第2の出力に基づいて前記変調率をリミットする変調率リミット処理部と、前記変調率リミット処理部の処理を経た前記変調率に従って前記第3及び第4の出力を生成する主回路とを有することとしてもよい。さらに、前記第2の電源装置は、前記第2の出力に基づき、前記第4の出力の許容範囲を示す電圧値範囲を算出する電圧値範囲算出部と、前記電圧値範囲及び前記第4の出力に基づき、前記第4の出力が前記電圧値範囲を逸脱しないようにするための前記変調率の許容範囲を示す変調率範囲を算出する変調率範囲算出部とをさらに有し、前記変調率リミット処理部は、前記変調率範囲に含まれるよう前記変調率をリミットすることとしてもよい。
また、上記電源システムにおいて、前記第1及び第2の物理量はそれぞれ電圧及び電流であり、前記第1及び第2の電源装置は並列に接続されることとしてもよい。こうすれば、並列に接続された第1及び第2の電源装置の間で、出力電流がアンバランスになってしまうことを防止できる。
この電源システムにおいて、前記第2の制御部は、前記入力指令値と前記第3の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行うことにより第1の内部電流指令値を生成する電圧制御部と、前記第2の出力に基づいて前記第1の内部電流指令値をリミットすることにより第2の内部電流指令値を生成する電流リミット処理部と、前記第2の内部電流指令値と前記第4の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行う電流制御部とを有することとしてもよい。さらに、前記第2の電源装置は、前記第2の出力に基づき、前記第4の出力の許容範囲を示す電流値範囲を算出する電流値範囲算出部とをさらに有し、前記電流リミット処理部は、前記電流値範囲に含まれるよう前記第1の内部電流指令値をリミットすることとしてもよい。
また、この電源システムにおいて、前記第2の制御部は、前記入力指令値と前記第3の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行うことにより変調率を生成する電圧制御部と、前記第2の出力に基づいて前記変調率をリミットする変調率リミット処理部と、前記変調率リミット処理部の処理を経た前記変調率に従って前記第3及び第4の出力を生成する主回路とを有することとしてもよい。さらに、前記第2の電源装置は、前記第2の出力に基づき、前記第4の出力の許容範囲を示す電流値範囲を算出する電流値範囲算出部と、前記電流値範囲及び前記第4の出力に基づき、前記第4の出力が前記電流値範囲を逸脱しないようにするための前記変調率の許容範囲を示す変調率範囲を算出する変調率範囲算出部とをさらに有し、前記変調率リミット処理部は、前記変調率範囲に含まれるよう前記変調率をリミットすることとしてもよい。
また、本発明による電源装置は、第1の物理量である第1の出力と第2の物理量である第2の出力とを有し、前記第1及び第3の出力の目標値を示す入力指令値と前記第1の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行う他の電源装置と接続される電源装置であって、前記第1の物理量である第3の出力と前記第2の物理量である第4の出力とを備え、前記電源装置と前記他の電源装置とは、前記第1の出力と前記第3の出力とが互いに同じ値となるように接続され、前記電源装置は、前記第2の出力と前記第4の出力との差が所定値を超えない範囲で、前記入力指令値及び前記第3の出力に基づくフィードバック制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、フィードバック制御の直接の制御対象となっていない第2の物理量(直列接続では出力電圧、並列接続では出力電流)が、第1及び第2の電源装置の間でアンバランスになってしまうことを防止できる。
本発明の好ましい第1の実施の形態による電源システム10aのシステム構成を示す略ブロック図である。 図1に示した電源装置11a,11bの機能ブロックを示す略ブロック図である。 図2に示した主回路12,12の機能ブロックを示す略ブロック図である。 (a)は、図2に示した電流リミット処理部16が有効である場合の電源システム10aに関わる各物理量の時間変化を示す図であり、(b)は、図2に示した電流リミット処理部16が無効である場合の電源システム10aに関わる各物理量の時間変化を示す図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態の変形例による電源システム10a'に含まれる電源装置11a,11bの機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態による電源システム10bのシステム構成を示す略ブロック図である。 図6に示した電源装置11a,11bの機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態の変形例による電源システム10b'に含まれる電源装置11a,11bの機能ブロックを示す略ブロック図である。 (a)(b)はそれぞれ、本発明の好ましい背景技術による電源システム1a,1bのシステム構成を示す略ブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による電源システム10aのシステム構成を示す略ブロック図である。同図には、この電源システム10aによって生成される直流電力の供給先である負荷20についても記載している。負荷20の具体的な例としては、ハイブリッドカー用又は電気自動車用のモータ、ハイブリッドカー用又は電気自動車用のバッテリ、太陽電池、電気二重層コンデンサなどが挙げられる。
電源システム10aは、2つの電源装置11a,11b(第1及び第2の電源装置)が、負荷20に対して直列に接続された構成を有している。これら電源装置11a,11bは、それぞれが上述した回生型の充放電装置であり、互いに同一のハードウェア構成を有している。電源システム10aは、2つの電源装置11a,11bを直列に接続することにより、個々の定格出力電圧の2倍の電圧を出力できるように構成される。また、電源システム10aは、直流電力を生成して試験対象である負荷20に供給する直流電源装置としての機能と、負荷20から回生される電力を吸収する機能とを有して構成される。
電源装置11aは、電流(第1の物理量)である出力(図示した出力電流Iout1。第1の出力)と、電圧(第2の物理量)である出力(図示した出力電圧Vout1。第2の出力)という2種類の出力を有している。電源装置11bも同様であり、電流である出力(図示した出力電流Iout2。第3の出力)と、電圧である出力(図示した出力電圧Vout2。第4の出力)という2種類の出力を有している。電源装置11a,11bはそれぞれ内蔵電流計及び内蔵電圧計を有しており、これらによって自身の上記各出力を検出可能に構成される。電源装置11aの内蔵電圧計によってされた出力電圧Vout1は、図1に示すように、電源装置11bにも供給される。
本実施の形態では電源装置11a,11bが直列に接続されていることから、出力電流Iout1と出力電流Iout2とは互いに同じ値となる。負荷20に流れる電流Iout(電源システム10aの出力電流)も、これらに等しい値となる。一方、負荷20の両端にかかる電圧Vout(電源システム10aの出力電圧)は、出力電圧Vout1と出力電圧Vout2の合計値に等しい値となる。
電源システム10aにおいては、電源装置11a,11bはいずれも、図示しない制御用PC等から供給される電流指令値I(出力電流Iout1,Iout2の目標値。入力指令値)に従って動作するよう構成される。電源装置11aの動作は、単純な電流制御である。つまり、電源装置11aは、電流指令値Iと出力電流Iout1とが互いに等しくなるよう、フィードバック制御を行う。一方、電源装置11bは、電源装置11aから出力電圧Vout1の供給を受け、この出力電圧Vout1と自身の出力電圧Vout2との差が所定値を超えない範囲で、電流指令値I及び出力電流Iout2に基づくフィードバック制御を行うように構成される。
以下、機能ブロック図を参照しながら、電源装置11a,11bが行うこれらの制御について、より詳しく説明する。
図2は、電源装置11a,11bの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、機能ブロックは、電源装置11aと電源装置11bとで異なっている。具体的には、電源装置11aは、直流電力を生成する主回路12と、上述したフィードバック制御を行う制御部13(第1の制御部)とを有して構成される。制御部13は、電流制御を行う電流制御部15によって構成される。また、電源装置11bは、直流電力を生成する主回路12と、上述したフィードバック制御を行う制御部13(第2の制御部)と、電圧値範囲算出部18と、電流値範囲算出部19とを有して構成される。制御部13は、電流制御部15及び電流リミット処理部16によって構成される。また、電圧値範囲算出部18は電圧上限リミット値算出部18H及び電圧下限リミット値算出部18Lによって構成され、電流値範囲算出部19は電流上限リミット値算出部19H及び電流下限リミット値算出部19Lによって構成される。
図3は、主回路12,12内部の機能ブロックの一例を示す略ブロック図である。なお、同図に示す構成は主回路12,12の内部構成の一例であり、他の構成を採用することも可能である。また、同図には、電源装置11a,11bに系統電力を供給する系統電源30についても図示している。系統電力としては、例えば三相200Vの商用交流電源を使用できる。以下では主回路12に着目して説明するが、主回路12についても同様である。
主回路12は、系統電源30より供給される系統電力から直流電力を生成するスイッチング電源であり、図3に示すように、AC/DCコンバータ31、絶縁DC/DCコンバータ32、及び3相DC/DCコンバータ33を含んで構成される。AC/DCコンバータ31は、系統電力から直流電力を生成する回路である。絶縁DC/DCコンバータ32は、図示していないが、2つのインバータと、これらの間に設けられたトランスとを含んで構成される双方向コンバータであり、AC/DCコンバータ31の出力を受けて動作するよう構成される。トランスが含まれることにより、絶縁DC/DCコンバータ32では、AC/DCコンバータ31の出力電圧を昇圧又は降圧することが可能になるとともに、2つのインバータを電気的に絶縁することも実現される。3相DC/DCコンバータ33は、絶縁DC/DCコンバータ32の出力を受けて動作するよう構成される。3相DC/DCコンバータ33の出力が、電源装置11aの出力となる。
図示していないが、AC/DCコンバータ31、絶縁DC/DCコンバータ32、及び3相DC/DCコンバータ33は、それぞれ内部に複数のスイッチ素子を含んで構成される。これらのスイッチ素子の開閉は、制御部13より供給される変調率mによって制御される。これにより、変調率mの制御によって電源装置11aの出力を制御することが可能とされている。
図2に戻る。電流制御部15は、電流指令値Iに基づく電流制御(フィードバック制御)によって変調率mを生成する回路である。この電流制御では、電流指令値Iと、内蔵電流計によって検出される出力電流Iout1とが互いに等しくなるよう、変調率mが生成される。具体的には、図2にも示すように、電流指令値Iと出力電流Iout1の偏差を入力値とする電流制御によって、変調率mが生成される。電流制御として具体的には、P制御、PI制御、又はPID制御などを用いることが好適である。この点は、後述する各種の電流制御及び電圧制御においても同様である。生成された変調率mは主回路12に供給され、これにより、電流指令値Iと出力電流Iout1とが等しくなる方向に電源装置11aの出力制御が行われることになる。
電圧値範囲算出部18は、電源装置11aから供給される出力電圧Vout1に基づき、出力電圧Vout2の許容範囲を示す電圧値範囲を算出する機能を有している。この電圧値範囲は、出力電圧Vout1,Vout2が大きく乖離していないと言える範囲であり、具体的には、例えば出力電圧Vout1±ΔVの範囲とすればよい。なお、ΔVは、予め電圧値範囲算出部18に設定される電圧値である。以下では、電圧値範囲が出力電圧Vout1±ΔVの範囲であるとの前提で説明を進める。
電圧上限リミット値算出部18Hは、Vout1+ΔVを算出し、電圧上限リミット値VoutLimitHighとして出力する機能を有する。一方、電圧下限リミット値算出部18Lは、Vout1−ΔVを算出し、電圧下限リミット値VoutLimitLowとして出力する機能を有する。
電流値範囲算出部19は、電圧値範囲算出部18が算出した電圧値範囲と、内蔵電圧計によって検出される出力電圧Vout2とに基づき、出力電圧Vout2が上記電圧値範囲を逸脱しないようにするための出力電流Iout2の許容範囲を示す電流値範囲を算出する機能を有している。具体的には、電流上限リミット値算出部19Hが、電圧上限リミット値VoutLimitHighと出力電圧Vout2の偏差に基づいて電流上限リミット値IoutLimitHighを算出し、電流下限リミット値算出部19Lが、電圧下限リミット値VoutLimitLowと出力電圧Vout2の偏差に基づいて電流下限リミット値IoutLimitLow(<電流上限リミット値IoutLimitHigh)を算出するよう構成される。これら電流上限リミット値IoutLimitHigh及び電流下限リミット値IoutLimitLowについては、後ほどより詳しく説明する。
電流リミット処理部16は、出力電圧Vout1に基づいて電流指令値Iをリミットすることにより、内部電流指令値I を生成する機能を有している。このリミット処理により、内部電流指令値I は、電流値範囲算出部19によって算出された電流値範囲(電流下限リミット値IoutLimitLow以上、電流上限リミット値IoutLimitHigh以下)に含まれる値となる。具体的に説明すると、電流リミット処理部16は、電流指令値Iが上述した電流上限リミット値IoutLimitHighと電流下限リミット値IoutLimitLowの間にある場合には、電流指令値Iをそのまま内部電流指令値I として出力する。一方、電流指令値Iが電流上限リミット値IoutLimitHighを上回っている場合には、電流上限リミット値IoutLimitHighを内部電流指令値I として出力する。また、電流指令値Iが電流下限リミット値IoutLimitLowを下回っている場合には、電流下限リミット値IoutLimitLowを内部電流指令値I として出力する。
電流制御部15は、電流リミット処理部16が出力した内部電流指令値I に基づく電流制御(フィードバック制御)によって、変調率mを生成する回路である。この電流制御では、内部電流指令値I と、内蔵電流計によって検出される出力電流Iout2とが互いに等しくなるよう、変調率mが生成される。具体的には、図2にも示すように、内部電流指令値I と出力電流Iout2の偏差を入力値とする電流制御によって、変調率mが生成される。生成された変調率mは主回路12に供給され、これにより、内部電流指令値I と出力電流Iout2とが等しくなる方向に電源装置11bの出力制御が行われることになる。
ここで、電流上限リミット値IoutLimitHigh及び電流下限リミット値IoutLimitLowについて、詳しく説明する。
例えば、内蔵電圧計によって検出された出力電圧Vout2が、電圧値範囲算出部18によって算出された電圧下限リミット値VoutLimitLowを下回っていた場合、制御部13には、出力電圧Vout2を上げる方向にフィードバック制御を行わせる必要がある。そこで本実施の形態では、出力電圧Vout2が電圧下限リミット値VoutLimitLowを上回るようになるまでの間、一時的に電流指令値I を上昇させる。具体的には、内部電流指令値I を電流指令値I より高い値に設定する。すると、電流制御部15の処理により、変調率mが出力電流Iout2を高くする方向に変化することになる。出力電流Iout2が高くなる方向とは、出力電圧Vout2が高くなる方向でもあるので、以上の制御によって出力電圧Vout2が上昇し、最終的に、電圧下限リミット値VoutLimitLowを上回るようになる。
内蔵電圧計によって検出された出力電圧Vout2が、電圧値範囲算出部18によって算出された電圧上限リミット値VoutLimitHighを上回っていた場合についても、同様である。この場合、一時的に内部電流指令値I を電流指令値I より低い値に設定し、その結果として、出力電圧Vout2が下降することになる。
電流値範囲算出部19は、以上のような内部電流指令値I の制御を実現するために、電流上限リミット値IoutLimitHigh及び電流下限リミット値IoutLimitLowを生成する。例えば内部電流指令値I を電流指令値I より高い値に設定する場合、電流値範囲算出部19は、電流下限リミット値IoutLimitLowを電流指令値I より高い値に設定する。これにより、電流リミット処理部16では、内部電流指令値I が電流指令値I より高い値に設定されることになる。一方、内部電流指令値I を電流指令値I より低い値に設定する場合、電流値範囲算出部19は、電圧上限リミット値VoutLimitHighを電流指令値I より低い値に設定する。これにより、電流リミット処理部16では、内部電流指令値I が電流指令値I より低い値に設定されることになる。なお、内部電流指令値I を電流指令値I と等しい値に設定する場合には、電流値範囲算出部19は、電流下限リミット値IoutLimitLowを電流指令値I より低い値に、電圧上限リミット値VoutLimitHighを電流指令値I より高い値に、それぞれ設定すればよい。また、「電流指令値I より高い値」及び「電流指令値I より低い値」の具体的な値は、電流指令値I との差分の形式で、電流値範囲算出部19に予め設定しておくことが好適である。
以下、具体例を示しながら、以上の制御について詳しく説明する。
図4(a)(b)はそれぞれ、電源システム10aに関わる各物理量の時間変化の一例を示す図である。図4(a)は、電源装置11bが上記の制御を行う場合(電流リミット処理部16が有効である場合)を示している。一方、図4(b)は、内部電流指令値I が常に電流指令値I に等しい場合(電流リミット処理部16が無効である場合)を示している。なお、各図及び以下の説明において符号の右下に下付文字で「n」を付した物理量は、電流リミット処理部16が無効である場合の、対応する物理量を示している。また、各図では、左側の縦軸を電流、右側の縦軸を電圧、横軸を時間としている。
図4(a)(b)には、時刻tで電流指令値Iの値が0からIに変化した場合を示している。電流指令値Iのこの変化を受け、各図に示すように、出力電流Iout,Ioutはいずれも最終的にIに等しくなっている。
また、図4(a)(b)には、電源装置11bの出力電圧の上昇速度が、電源装置11aの出力電圧の上昇速度に比べて速い場合を示している。この場合、仮に内部電流指令値I が常に電流指令値I に等しいとすると、図4(b)に示すように、時間の経過に伴って出力電圧Vout1,Vout2の差が開いていく。この例では、時刻tの段階で、出力電圧Vout2が電圧Vout1−ΔV(=電圧下限リミット値VoutLimitLow)を下回り、最終的に、この状態のままで定常化している。これは、出力電圧が電源装置11a,11bの間でアンバランスになっている状態である。
これに対し、電源装置11bが上述した制御を行うこととすると、図4(a)に示すように、出力電圧Vout2が電圧Vout1−ΔVと電圧Vout1+ΔVの間に常に収まるようになる。つまり、出力電圧が電源装置11a,11bの間でバランスしており、出力電圧Vout2が電圧Vout1−ΔVを定常的に下回るようなことにはならない。
このような出力電圧Vout1,Vout2の関係を実現しているのが、図4(a)に示す内部電流指令値I の変化である。同図に示すように、内部電流指令値I は、上述した時刻tの次の処理周期にあたる時刻tで、所定値だけ上昇している。これは、時刻tで出力電圧Vout2が電圧Vout1−ΔVを下回ったことを受け、電流値範囲算出部19が電流下限リミット値IoutLimitLowを電流指令値Iより高い値に設定した結果である。
なお、図4(a)の例では、電流値範囲算出部19の処理にヒステリシスを設けている。具体的には、時刻tで内部電流指令値I を上昇させた後しばらくの間(時刻tまでの間)、出力電圧Vout2と電圧Vout1−ΔVとの関係によらず、上昇させた状態を維持している。もし仮にこのようなヒステリシスを設けないとすると、図4(a)の例では時刻tで直ちに出力電圧Vout2が電圧Vout1−ΔVを上回っていることから、時刻tの次の処理周期で内部電流指令値I が元に戻る(電流指令値Iに等しくなる)ことになる。このような処理では内部電流指令値I がバタついてしまう可能性があるが、上記のヒステリシスを設けることで、このようなバタつきの発生が防止される。
図4(a)に示すように、電源装置11bが上述した制御を行った結果、最終的に出力電圧Vout2は出力電圧Vout2より大きい値、出力電圧Vout1は出力電圧Vout1より小さい値で、それぞれ定常化している。したがって、出力電圧Vout1と出力電圧Vout2との間の差を縮小し、電源装置11a,11bの間で出力電圧をバランスさせることが実現されている。一方で、出力電圧Vout1,Vout2の合計値と、出力電圧Vout1,Vout2の合計値とは、最終的に互いに等しい値となる。その結果出力電流Ioutは、図4(a)に示すように、最終的に電流指令値Iに等しくなる。つまり、電源装置11bが上記制御を行っている状況下においても、出力電流Iout1,Iout2を電流指令値Iに等しくすることが実現されている。
以上説明したように、本実施の形態による電源システム10aによれば、電源装置11a,11bにおけるフィードバック制御の直接の制御対象とはなっていない出力電圧が、電源装置11a,11bの間でアンバランスになってしまうことを防止できる。そしてもちろん、出力電流Iout1,Iout2を電流指令値Iに等しくすることも実現される。したがって、複数の電源装置を直列に接続した構成を有する電源システムについて、正常に動作させつつ、従来に比べて故障の可能性を低減することが実現されている。
また、電流値範囲算出部19の処理にヒステリシスを設けたことにより内部電流指令値I のバタつきが防止されるので、この点からも、故障の可能性の小さい電源システムを得ることが可能になる。
さらに、図4(a)で出力電流Ioutと出力電流Ioutとを比較すると理解されるように、本実施の形態による電源システム10aによれば、出力電流Ioutが電流指令値Iに収束するまでの時間を短縮することも可能になる。これも、電流値範囲算出部19の処理にヒステリシスを設けたことによる効果である。
図5は、第1の実施の形態の変形例による電源システム10a'に含まれる電源装置11a,11bの機能ブロックを示す略ブロック図である。第1の実施の形態では出力電圧Vout1に基づいて電流指令値Iをリミットする構成を採用していたが、本変形例では、出力電圧Vout1に基づいて変調率mをリミットする構成を採用する。
詳しく説明する。本変形例による電源装置11bは、図5に示すように、電流リミット処理部16に代えて変調率リミット処理部50を、電流値範囲算出部19に代えて変調率範囲算出部51を、それぞれ備えて構成される。変調率範囲算出部51は、変調率上限リミット値算出部51H及び変調率下限リミット値算出部51Lによって構成される。
変調率範囲算出部51は、電圧値範囲算出部18が算出した電圧値範囲と、内蔵電圧計によって検出される出力電圧Vout2とに基づき、出力電圧Vout2が上記電圧値範囲を逸脱しないようにするための変調率mの許容範囲を示す変調率範囲を算出する機能を有している。具体的には、変調率上限リミット値算出部51Hが、電圧上限リミット値VoutLimitHighと出力電圧Vout2の偏差に基づいて変調率上限リミット値mLimitHighを算出し、変調率下限リミット値算出部51Lが、電圧下限リミット値VoutLimitLowと出力電圧Vout2の偏差に基づいて変調率下限リミット値mLimitLow(<変調率上限リミット値mLimitHigh)を算出するよう構成される。
変調率上限リミット値mLimitHigh及び変調率下限リミット値mLimitLowの具体的な算出方法は、上述した電流上限リミット値IoutLimitHigh及び電流下限リミット値IoutLimitLowの算出方法と同様である。つまり、変調率範囲算出部51は、出力電圧Vout2が電圧下限リミット値VoutLimitLowを下回っていた場合、出力電圧Vout2が電圧下限リミット値VoutLimitLowを上回るようになるまでの間、変調率下限リミット値mLimitLowを所定時点(例えば、出力電圧Vout2が電圧下限リミット値VoutLimitLowを下回っている期間の始期)での変調率mより高い値に設定する。一方、出力電圧Vout2が電圧上限リミット値VoutLimitHighを上回っていた場合、出力電圧Vout2が電圧上限リミット値VoutLimitHighを下回るようになるまでの間、変調率上限リミット値mLimitHighを所定時点(例えば、出力電圧Vout2が電圧上限リミット値VoutLimitHighを上回っている期間の始期)での変調率mより低い値に設定する。
変調率リミット処理部50は、出力電圧Vout1に基づいて変調率mをリミットすることにより、補正変調率m'を生成する機能を有している。本変形例による主回路12は、変調率m'ではなく、この補正変調率m' に従って出力電圧Vout2及び出力電流Iout2を生成するよう構成される。
変調率リミット処理部50が行うリミット処理により、補正変調率m'は、変調率範囲算出部51によって算出された変調率範囲(変調率下限リミット値mLimitLow以上、変調率上限リミット値mLimitHigh以下)に含まれる値となる。具体的に説明すると、変調率リミット処理部50は、変調率mが上述した変調率上限リミット値mLimitHighと変調率下限リミット値mLimitLowの間にある場合には、変調率mをそのまま補正変調率m'として出力する。一方、変調率mが変調率上限リミット値mLimitHighを上回っている場合には、変調率上限リミット値mLimitHighを補正変調率m'として出力する。また、変調率mが変調率下限リミット値mLimitLowを下回っている場合には、変調率下限リミット値mLimitLowを補正変調率m'として出力する。
このように、本変形例による電源システム10a'では、出力電圧Vout1に基づき、電流指令値Iではなく変調率mをリミットする。このようにしても、電源システム10aと同じように、電源装置11a,11bにおけるフィードバック制御の直接の制御対象とはなっていない出力電圧が、電源装置11a,11bの間でアンバランスになってしまうことを防止できる。もちろん、出力電流Iout1,Iout2を電流指令値Iに等しくすることも実現される。したがって、複数の電源装置を直列に接続した構成を有する電源システムについて、正常に動作させつつ、従来に比べて故障の可能性を低減することが実現される。
図6は、本発明の第2の実施の形態による電源システム10bのシステム構成を示す略ブロック図である。同図には、この電源システム10bによって生成される直流電力の供給先である負荷20についても記載している。なお、負荷20は図1に示したものと同じものでよい。
本実施の形態による電源システム10bは、2つの電源装置11a,11b(第1及び第2の電源装置)が負荷20に対して並列に接続されている点で第1の実施の形態による電源システム10aと異なり、この相違に伴って、電源装置11a,11bそれぞれの内部制御も異なっている。以下では、電源システム10aとの相違点を中心にして電源システム10bの説明を行い、電源システム10aと同一である構成については、同一の符号を付して説明を省略する。なお、本実施の形態による電源装置11a,11bは、ハードウエアとしては第1の実施の形態による電源装置11a,11bと同じものでよい。
さて、本実施の形態では電源装置11a,11bが並列に接続されていることから、それぞれ電圧(第1の物理量)である出力電圧Vout1(第1の出力)及び出力電圧Vout2(第3の出力)が、互いに同じ値となる。負荷20の両端にかかる電圧Vout(電源システム10bの出力電圧)も、これらに等しい値となる。一方、負荷20に流れる電流Iout(電源システム10bの出力電流)は、それぞれ電流(第2の物理量)である出力電流Iout1(第2の出力)及び出力電流Iout2(第4の出力)の合計値に等しい値となる。
電源システム10bにおいては、電源装置11a,11bはいずれも、図示しない制御用PC等から供給される電圧指令値V(出力電圧Vout1,Vout2の目標値。入力指令値)に従って動作するよう構成される。電源装置11aの動作は、原理としては電圧制御である。つまり、電源装置11aは、電圧指令値Vと出力電圧Vout1とが互いに等しくなるよう、フィードバック制御を行う。一方、電源装置11bは、電源装置11aから出力電流Iout1の供給を受け、この出力電流Iout1と自身の出力電流Iout2との差が所定値を超えない範囲で、電圧指令値V及び出力電圧Vout2に基づくフィードバック制御を行うように構成される。
以下、機能ブロック図を参照しながら、電源装置11a,11bが行うこれらの制御について、より詳しく説明する。
図7は、電源装置11a,11bの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、電源装置11aは、直流電力を生成する主回路12と、上述したフィードバック制御を行う制御部13(第1の制御部)とを有している。制御部13は、電流制御を行う電流制御部15と、電圧制御を行う電圧制御部17とによって構成される。また、電源装置11bは、直流電力を生成する主回路12と、上述したフィードバック制御を行う制御部13(第2の制御部)と、電流値範囲算出部19とを有して構成される。制御部13は、電流制御部15、電流リミット処理部16、及び電圧制御部17によって構成される。また、電流値範囲算出部19は、電流上限リミット値算出部19H及び電流下限リミット値算出部19Lによって構成される。
電圧制御部17は、電圧指令値Vに基づく電圧制御(フィードバック制御)によって、内部電流指令値I i1を生成する回路である。この電圧制御では、電圧指令値Vと、内蔵電圧計によって検出される出力電圧Vout1とが互いに等しくなるよう、内部電流指令値I i1が生成される。生成された内部電流指令値I i1は、電流制御部15に供給される。
電流制御部15は、内部電流指令値I i1に基づく電流制御(フィードバック制御)によって変調率mを生成する回路であり、その具体的な機能は第1の実施の形態で説明したものと同一である。生成された変調率mは主回路12に供給され、これにより、電圧指令値Vと出力電圧Vout1とが等しくなる方向に電源装置11aの出力制御が行われることになる。
本実施の形態において電流制御部15を用いるのは、変調率mを生成する制御を電流制御に限定することで、同じ装置で直列接続(第1の実施の形態)及び並列接続(第2の実施の形態)の両方に対応できるようにするためである。電流制御を利用してはいるが、外側に電圧制御が存在していることから、本実施の形態による電源装置11aにおけるフィードバック制御の直接の制御対象は、あくまで出力電圧Vout1のみである。
電流値範囲算出部19は、電源装置11aから供給される出力電流Iout1に基づき、出力電流Iout2の許容範囲を示す電流値範囲を算出する機能を有している。この電流値範囲は、出力電流Iout1,Iout2が大きく乖離していないと言える範囲であり、具体的には、例えば出力電流Iout1±ΔIの範囲とすればよい。なお、ΔIは、予め電流値範囲算出部19に設定される電流値である。以下では、電流値範囲が出力電流Iout1±ΔIの範囲であるとの前提で説明を進める。
電流上限リミット値算出部19Hは、Iout1+ΔIを算出し、電流上限リミット値IoutLimitHighとして出力する機能を有する。一方、電流下限リミット値算出部19Lは、Iout1−ΔIを算出し、電流下限リミット値IoutLimitLowとして出力する機能を有する。
電圧制御部17は、電源装置11a内の電圧制御部17と同様、電圧指令値Vに基づく電圧制御(フィードバック制御)によって、内部電流指令値I i2(第1の内部電流指令値)を生成する回路である。この電圧制御では、電圧指令値Vと、内蔵電圧計によって検出される出力電圧Vout2とが互いに等しくなるよう、内部電流指令値I i2が生成される。生成された内部電流指令値I i2は、電流リミット処理部16に供給される。
電流リミット処理部16は、出力電流Iout1に基づいて内部電流指令値I i2をリミットすることにより、内部電流指令値I i3(第2の内部電流指令値)を生成する機能を有している。このリミット処理により、内部電流指令値I i3は、電流値範囲算出部19によって算出された電流値範囲(電流下限リミット値IoutLimitLow以上、電流上限リミット値IoutLimitHigh以下)に含まれる値となる。具体的に説明すると、電流リミット処理部16は、内部電流指令値I i2が上述した電流上限リミット値IoutLimitHighと電流下限リミット値IoutLimitLowの間にある場合には、内部電流指令値I i2をそのまま内部電流指令値I i3として出力する。一方、内部電流指令値I i2が電流上限リミット値IoutLimitHighを上回っている場合には、電流上限リミット値IoutLimitHighを内部電流指令値I i3として出力する。また、内部電流指令値I i2が電流下限リミット値IoutLimitLowを下回っている場合には、電流下限リミット値IoutLimitLowを内部電流指令値I i3として出力する。
電流制御部15は、電流リミット処理部16が出力した内部電流指令値I i3に基づく電流制御(フィードバック制御)によって変調率mを生成する回路であり、その具体的な機能は第1の実施の形態で説明したものと同一である。生成された変調率mは主回路12に供給され、これにより、内部電流指令値I i3と出力電流Iout2とが等しくなる方向に電源装置11aの出力制御が行われることになる。
内部電流指令値I i3が電流上限リミット値IoutLimitHighと電流下限リミット値IoutLimitLowとの間に限定されていることから、こうして制御された出力電流Iout2の値も、電流上限リミット値IoutLimitHighと電流下限リミット値IoutLimitLowとの間に限定されることになる。つまり、出力電流が、電源装置11a,11bの間でアンバランスになってしまうことが防止される。
一方で、そもそも内部電流指令値I i2が電圧制御部17によって制御された値となっていることから、上記の制御によれば、出力電圧Vout1,Vout2を電圧指令値Vに等しくすることも、もちろん実現される。
以上説明したように、本実施の形態による電源システム10bによれば、電源装置11a,11bにおけるフィードバック制御の直接の制御対象とはなっていない出力電流が、電源装置11a,11bの間でアンバランスになってしまうことを防止できる。また、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、出力電圧Vout1,Vout2を電圧指令値Vに等しくすることも実現される。したがって、複数の電源装置を並列に接続した構成を有する電源システムについて、正常に動作させつつ、従来に比べて故障の可能性を低減することが実現されている。
図8は、第2の実施の形態の変形例による電源システム10b'に含まれる電源装置11a,11bの機能ブロックを示す略ブロック図である。第2の実施の形態では出力電圧Iout1に基づいて内部電流指令値I i2をリミットする構成を採用していたが、本変形例では、出力電圧Iout1に基づいて変調率mをリミットする構成を採用する。また、本変形例では、電流制御部15,15を用いない例を取り上げる。
詳しく説明する。本変形例による電源装置11bは、図8に示すように、電流制御部15,15を備えない一方、変調率範囲算出部51を備えて構成される。また、電源装置11bは、電流リミット処理部16に代えて変調率リミット処理部50を備えて構成される。変調率範囲算出部51は、変調率上限リミット値算出部51H及び変調率下限リミット値算出部51Lによって構成される。
変調率範囲算出部51は、電流値範囲算出部19が算出した電流値範囲と、内蔵電流計によって検出される出力電流Iout2とに基づき、出力電流Iout2が上記電流値範囲を逸脱しないようにするための変調率mの許容範囲を示す変調率範囲を算出する機能を有している。具体的には、変調率上限リミット値算出部51Hが、電流上限リミット値IoutLimitHighと出力電流Iout2の偏差に基づいて変調率上限リミット値mLimitHighを算出し、変調率下限リミット値算出部51Lが、電流下限リミット値IoutLimitLowと出力電流Iout2の偏差に基づいて変調率下限リミット値mLimitLow(<変調率上限リミット値mLimitHigh)を算出するよう構成される。変調率上限リミット値mLimitHigh及び変調率下限リミット値mLimitLowの具体的な算出方法は第1の実施の形態の変形例で説明したものと同様であるので、詳しい説明は割愛する。
変調率リミット処理部50は、出力電流Iout1に基づいて変調率mをリミットすることにより、補正変調率m'を生成する機能を有している。本変形例による主回路12は、変調率m'ではなく、この補正変調率m' に従って出力電圧Vout2及び出力電流Iout2を生成するよう構成される。変調率リミット処理部50の具体的な処理も第1の実施の形態の変形例で説明したものと同様であるので、詳しい説明は割愛する。
このように、本変形例による電源システム10b'では、出力電流Iout1に基づき、内部電流指令値I i2ではなく変調率mをリミットする。また、電流制御部15,15を用いず、したがって電流制御を行っていない。このようにしても、電源システム10bと同じように、電源装置11a,11bにおけるフィードバック制御の直接の制御対象とはなっていない出力電流が、電源装置11a,11bの間でアンバランスになってしまうことを防止できる。もちろん、出力電圧Vout1,Vout2を電圧指令値Vに等しくすることも実現される。したがって、複数の電源装置を並列に接続した構成を有する電源システムについて、正常に動作させつつ、従来に比べて故障の可能性を低減することが実現される。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、上記各実施の形態では2台の電源装置11a,11bを使用する電源システムを取り上げて説明したが、より多くの電源装置を使用する電源システムにも本発明は適用できる。この場合、1台を電源装置11a、他の複数台をそれぞれ電源装置11bとして取り扱い、上述したような制御を行えばよい。
また、上記各実施の形態では主回路に入力する変調率を生成する制御を電流制御に限定したが、並列接続の場合に電圧制御を使用することとしてもよいし、直列接続、並列接続ともに電圧制御を使用することとしてもよい。
10a,10b 電源システム
11a,11b 電源装置
12,12 主回路
13,13 制御部
15,15 電流制御部
16 電流リミット処理部
17,17 電圧制御部
18 電圧値範囲算出部
18H 電圧上限リミット値算出部
18L 電圧下限リミット値算出部
19 電流値範囲算出部
19H 電流上限リミット値算出部
19L 電流下限リミット値算出部
20 負荷
30 系統電源
31 AC/DCコンバータ
32 絶縁DC/DCコンバータ
33 3相DC/DCコンバータ

Claims (12)

  1. 第1の物理量である第1の出力と第2の物理量である第2の出力とを有する第1の電源装置と、前記第1の物理量である第3の出力と前記第2の物理量である第4の出力とを有する第2の電源装置とを、前記第1の出力と前記第3の出力とが互いに同じ値となるように接続してなる電源システムであって、
    前記第1の電源装置は、前記第1及び第3の出力の目標値を示す入力指令値と、前記第1の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行う第1の制御部を有し、
    前記第2の電源装置は、前記第2の出力と前記第4の出力との差が所定値を超えない範囲で、前記入力指令値及び前記第3の出力に基づくフィードバック制御を行う第2の制御部を有する
    ことを特徴とする電源システム。
  2. 前記第1及び第2の物理量はそれぞれ電流及び電圧であり、
    前記第1及び第2の電源装置は直列に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記第2の制御部は、
    前記第2の出力に基づいて前記入力指令値をリミットすることにより内部電流指令値を生成する電流リミット処理部と、
    前記内部電流指令値と前記第3の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行う電流制御部とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源システム。
  4. 前記第2の電源装置は、
    前記第2の出力に基づき、前記第4の出力の許容範囲を示す電圧値範囲を算出する電圧値範囲算出部と、
    前記電圧値範囲及び前記第4の出力に基づき、前記第4の出力が前記電圧値範囲を逸脱しないようにするための前記第3の出力の許容範囲を示す電流値範囲を算出する電流値範囲算出部とをさらに有し、
    前記電流リミット処理部は、前記電流値範囲に含まれるよう前記入力指令値をリミットする
    ことを特徴とする請求項3に記載の電源システム。
  5. 前記第2の制御部は、
    前記入力指令値と前記第3の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行うことにより変調率を生成する電流制御部と、
    前記第2の出力に基づいて前記変調率をリミットする変調率リミット処理部と、
    前記変調率リミット処理部の処理を経た前記変調率に従って前記第3及び第4の出力を生成する主回路とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源システム。
  6. 前記第2の電源装置は、
    前記第2の出力に基づき、前記第4の出力の許容範囲を示す電圧値範囲を算出する電圧値範囲算出部と、
    前記電圧値範囲及び前記第4の出力に基づき、前記第4の出力が前記電圧値範囲を逸脱しないようにするための前記変調率の許容範囲を示す変調率範囲を算出する変調率範囲算出部とをさらに有し、
    前記変調率リミット処理部は、前記変調率範囲に含まれるよう前記変調率をリミットする
    ことを特徴とする請求項5に記載の電源システム。
  7. 前記第1及び第2の物理量はそれぞれ電圧及び電流であり、
    前記第1及び第2の電源装置は並列に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源システム。
  8. 前記第2の制御部は、
    前記入力指令値と前記第3の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行うことにより第1の内部電流指令値を生成する電圧制御部と、
    前記第2の出力に基づいて前記第1の内部電流指令値をリミットすることにより第2の内部電流指令値を生成する電流リミット処理部と、
    前記第2の内部電流指令値と前記第4の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行う電流制御部とを有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源システム。
  9. 前記第2の電源装置は、
    前記第2の出力に基づき、前記第4の出力の許容範囲を示す電流値範囲を算出する電流値範囲算出部とをさらに有し、
    前記電流リミット処理部は、前記電流値範囲に含まれるよう前記第1の内部電流指令値をリミットする
    ことを特徴とする請求項8に記載の電源システム。
  10. 前記第2の制御部は、
    前記入力指令値と前記第3の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行うことにより変調率を生成する電圧制御部と、
    前記第2の出力に基づいて前記変調率をリミットする変調率リミット処理部と、
    前記変調率リミット処理部の処理を経た前記変調率に従って前記第3及び第4の出力を生成する主回路とを有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源システム。
  11. 前記第2の電源装置は、
    前記第2の出力に基づき、前記第4の出力の許容範囲を示す電流値範囲を算出する電流値範囲算出部と、
    前記電流値範囲及び前記第4の出力に基づき、前記第4の出力が前記電流値範囲を逸脱しないようにするための前記変調率の許容範囲を示す変調率範囲を算出する変調率範囲算出部とをさらに有し、
    前記変調率リミット処理部は、前記変調率範囲に含まれるよう前記変調率をリミットする
    ことを特徴とする請求項10に記載の電源システム。
  12. 第1の物理量である第1の出力と第2の物理量である第2の出力とを有し、前記第1及び第3の出力の目標値を示す入力指令値と前記第1の出力とが互いに等しくなるようフィードバック制御を行う他の電源装置と接続される電源装置であって、
    前記第1の物理量である第3の出力と前記第2の物理量である第4の出力とを備え、
    前記電源装置と前記他の電源装置とは、前記第1の出力と前記第3の出力とが互いに同じ値となるように接続され、
    前記電源装置は、前記第2の出力と前記第4の出力との差が所定値を超えない範囲で、前記入力指令値及び前記第3の出力に基づくフィードバック制御を行う
    ことを特徴とする電源装置。
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JP2003157117A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Cosel Co Ltd 複数電源の出力調整方法

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