JP2014164293A - 研磨ローラ、定着装置、および画像形成装置 - Google Patents

研磨ローラ、定着装置、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】定着装置のコストや大型化を抑えつつ、研磨面の目詰まりが抑制される研磨ローラ、そのような研磨ローラを有する定着装置、および画像形成装置を提供する。
【解決手段】互いに圧接した状態で回転し、未定着トナー像を保持した記録材を圧接部に受け入れて加熱及び加圧することにより前記未定着トナー像を前記記録材に定着する定着ベルトと加圧ローラとを有する定着装置に設けられ、前記未定着トナー像が接する定着ベルトの表面を研磨する研磨ローラ31において、その周面が、回転軸方向の何れの位置においても凸部31aと凹部31bの双方が存在する凹凸形状に形成されてなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置において未定着トナー像が接するトナー像側回転部材の表面を研磨する研磨ローラ、そのような研磨ローラを有する定着装置、および画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いたレーザープリンタやカラー画像複写機等の画像形成装置においては、一般に、パソコンや画像入力装置から入力された画像データに基づいて静電潜像が形成され、トナーで現像された後に用紙等の記録材に転写される。そして、その転写されたトナー像が定着装置での加熱及び加圧によって記録材に定着される。
定着装置の多くは、互いに圧接した状態で回転し、未定着トナー像を保持した記録材を圧接部に受け入れて加熱及び加圧することにより未定着トナー像を記録材に定着する一対の定着用回転部材を備えている。ここで、この一対の定着用回転部材の圧接部を、あるサイズの記録材が連続して通過すると、定着用回転部材において記録材のエッジが接触する箇所にスジ状の痕が付いてしまうことがある。記録材のエッジには、その記録材の製造時に裁断によるいわゆるバリが生じていることがあり、上記のスジ状の痕は、多くの場合、このバリが定着用回転部材の表面を傷付けてしまうことに起因している。そして、一対の定着用回転部材のうち未定着トナー像が接する、例えば定着ベルト等といったトナー像側回転部材の表面にこのような痕が付いている場合、次のような事態が生じることがある。即ち、このような痕の原因となった記録材よりも幅広の記録材が定着されるときに、その痕がトナー像に写ってしまい画質が低下してしまうことがある。
そこで、トナー像側回転部材の表面を研磨する研磨ローラを定着装置に設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このような研磨ローラでは、研磨を繰り返しているうちに、研磨によって生じた研磨粉が研磨面に付着し目詰まりを引き起こして研磨性能が低下してしまうことがある。
このような目詰まりに対する対策として、研磨ローラの研磨面から研磨粉を除去するクリーナを定着装置に設けることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、研磨ローラ用のクリーナを定着装置に設ける上記の技術には、クリーナという別部材を追加することによる定着装置のコスト増や大型化を招いてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、定着装置のコストや大型化を抑えつつ、研磨面の目詰まりが抑制される研磨ローラ、そのような研磨ローラを有する定着装置、および画像形成装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
互いに圧接した状態で回転し、未定着トナー像を保持した記録材を圧接部に受け入れて加熱及び加圧することにより前記未定着トナー像を前記記録材に定着する一対の定着用回転部材を有する定着装置に設けられ、前記一対の定着用回転部材のうち、前記未定着トナー像が接するトナー像側回転部材の表面を研磨する研磨ローラにおいて、
その周面が、回転軸方向の何れの位置においても凸部と凹部の双方が存在する凹凸形状に形成されてなることを特徴とする研磨ローラである。
請求項1に係る発明の研磨ローラは、その周面が、回転軸方向の何れの位置においても凸部と凹部の双方が存在する凹凸形状に形成されたものである。これにより、凸部による研磨によって生じた研磨粉が凹部に移行することで、研磨面に相当する凸部表面の目詰まりが抑制される。また、この目詰まりが、研磨ローラ自体の形状によって抑制されることから、例えば研磨ローラ用のクリーナを設ける場合等に比べて定着装置のコストや大型化が抑えられる。つまり、請求項1に係る発明の研磨ローラによれば、定着装置のコストや大型化を抑えつつ、研磨面の目詰まりが抑制される。
3つの実施形態に共通の、画像形成装置の全体構成を示す図である。 図1の画像形成装置に搭載された定着装置の構成を示す図である。 第1実施形態の研磨ローラを示す側面図である。 図3の研磨ローラの、図3中の切断線E−Eに沿った断面を表す模式図である。 図3の研磨ローラにおいて、研磨粉が凹部に移行する様子を示す模式図である。 図3の研磨ローラにおいて、凸部の、回転軸を含む切断面に沿った断面図である。 第2実施形態の研磨ローラを示す側面図である。 図7の研磨ローラの、図7中の切断線F−Fに沿った断面を表す模式図である。 第3実施形態の研磨ローラを示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、ここでは、第1〜第3の3つの実施形態について説明するが、これら3つの実施形態は、定着装置に搭載される後述の研磨ローラ以外は共通な構成となっている。そこで、以下では、3つの実施形態について、まず、共通の構成について説明し、その後に、相違点である研磨ローラについて説明する。
(全体構成)
図1は、3つの実施形態に共通の、画像形成装置の全体構成を示す図である。
図1の画像形成装置1は、フルカラープリンタである。画像形成装置1の下部には、二段の給紙部12が配置されており、その上方には像形成部13が配置されている。
画像形成装置1は、一般にコピー等に用いられる普通紙、並びに、OHPシート、カード、ハガキといった90K紙、及び坪量約100g/m2相当以上の厚紙や封筒等の普通紙よりも熱容量が大きな特殊シートのいずれをも記録材Sとして用いることが可能である。
像形成部13には、給紙側を下に、排紙側を上とするように傾斜して配置された転写ベルト装置14が設けられている。転写ベルト装置14は、複数の張架ローラ群に巻き回された無端状の転写ベルト14aを有しており、その1つの張架ローラが駆動源によって駆動されることで、転写ベルト14aが循環移動するようになっている。
転写ベルト14aの上部には、転写ベルト14aの移動方向上流側から順に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、黒(Bk)用の4つの作像ユニット15M、15C、15Y、15Bkが並列配置されている。また、前記転写ベルト14aの移動方向下流側には定着装置2が配置されている。図1の画像形成装置1は、このように作像ユニット15M、15C、15Y、15Bkが並列配置されたいわゆるタンデムタイプのカラープリンタとなっている。
各作像ユニット15M、15C、15Y、15Bkには、それぞれ、像担持体としての感光体16が設けられており、この感光体16は図示しない駆動手段によって、図中時計回りに回転するようになっている。感光体16の周りには、帯電手段としての帯電ローラ17、レーザ光を用いた露光による書込みを行う光書込み部18、現像装置19、クリーニング装置20が配置されている。
画像形成装置1では、まず、マゼンタの作像ユニット15Mにおいて、感光体16が帯電ローラ17によって帯電され、光書込み部18からのレーザ光による露光によって感光体16に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像が現像装置19によってトナーで現像されてマゼンタのトナー像として可視化されるようになっている。一方、給紙部12からは、所定の記録材Sが転写ベルト14a上に給送され、記録材Sは、転写ベルト14aの移動により感光体16に対向する転写位置に至るようになっている。そして、この転写位置において、転写ベルト14aの裏側に設けられた転写ローラ14bの作用により、マゼンタのトナー像が記録材Sに転写されるようになっている。
同様に、他の作像ユニット15C、15Y、15Bkにおいてもトナー像が形成され、これらのトナー像は、転写ベルト14aにより搬送される記録材S上に順次重ねて転写されるようになっている。
像形成部13が、本発明にいう像形成部の一例に相当する。尚、ここでは、像形成部の一例として、感光体16から記録材Sにトナー像が直接転写される形態が例示されている。しかしながら、像形成部はこの形態に限るものではなく、例えば、感光体16から中間転写ベルト等の中間転写体にトナー像が転写され、記録材Sには、この中間転写体からトナー像が転写されるといった形態であってもよい。この場合、当該中間転写体は、本発明にいう像形成部の一部に相当する。
全ての作像ユニット15M、15C、15Y、15Bkでの転写が終了した記録材Sは、定着装置2に送られ、記録材S上に付着しているトナーを熱により溶融させつつ、加圧により記録材S上に定着させるようになっている。定着後の記録材Sは、不図示の排出口から排出される。
尚、ここでは、本発明の画像形成装置の一例として、タンデムタイプのカラープリンタが例示されている。しかしながら、本発明の画像形成装置は、タンデムタイプのカラープリンタに限るものではない。本発明の画像形成装置は、例えばロータリータイプ等といったタンデムタイプ以外のタイプのものであってもよく、モノクロプリンタであってもよい。また、本発明の画像形成装置は、複写機やファクシミリ等といったプリンタ以外の画像形成装置であってもよい。
(定着装置)
次に、図1の画像形成装置1に搭載された定着装置について、3つの実施形態に共通の構成について説明する。
図2は、図1の画像形成装置に搭載された定着装置の構成を示す図である。
図2の定着装置2は、無端状の定着ベルト21と加圧ローラ22を有している。定着ベルト21は、内部に熱源を有する複数の張架ローラ23a,23bに巻き回されている。
定着ベルト21は、シリコーンゴム製であり、表層に、記録材Sや加圧ローラ22の付着を抑えるための離型層としてPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂がコーティングされている。加圧ローラ22は、1つの張架ローラ23aに、間に定着ベルト21を挟んで押圧されており、その結果、加圧ローラ22と定着ベルト21は互いに圧接している。この加圧ローラ22は、不図示の駆動源によって回転駆動され、図中の矢印A方向に回転する。そして、定着ベルト21が、この加圧ローラ22の回転に従動して図中の矢印B方向に循環移動する。定着ベルト21と加圧ローラ22とが、本発明にいう一対の定着用回転部材の一例に相当する。また、定着ベルト21が、本発明にいうトナー像側回転部材の一例に相当する。
図1の像形成部13でトナー像が転写された記録材Sは、この定着装置2に、図2中の右側から矢印C方向に送られてくる。この記録材Sは、定着ベルト21の動きに従って移動し、定着ベルト21と加圧ローラ22との圧接部を通過する。そして、この圧接部において、未定着のトナー像が、定着ベルト21からの熱と、加圧ローラ22からの圧力により、記録材Sに定着される。
ここで、記録材Sのエッジには、その記録材Sの製造時における裁断により、いわゆるバリが生じていることがある。そして、上記の圧接部を、あるサイズの記録材が連続して通過すると、定着ベルト21や加圧ローラ22において当該記録材のエッジが接触する箇所に、上記のバリによりスジ状の痕が付いてしまうことがある。未定着トナー像が接する、定着ベルト21の表面にこのような痕が付いている場合、次のような事態が生じることがある。即ち、このような痕の原因となった上記記録材よりも幅広の記録材が定着されるときに、その痕がトナー像に写ってしまい画質が低下してしまうことがある。
具体的には、例えば、A4サイズの記録材が、その長手方向を進行方向として連続して圧接部を通過する際に、短手方向の幅だけ離れた2本のスジ状の痕が進行方向に平行に付いてしまうことがある。その後、例えばA3サイズの記録材や、短手方向を進行方向として搬送されてきたA4サイズの記録材Sが定着されると、上記の2本のスジ状の痕がトナー像に写ってしまうことがある。
そこで、図2の定着装置2には、定着ベルト21の表面を研磨する、この定着ベルト21の幅と略同じ長さの研磨ローラ3と、この研磨ローラ3を回転させつつ定着ベルト21の表面に押圧する研磨機構4が設けられている。研磨ローラ3は、通常は定着ベルト21の表面から離間した状態で研磨機構4によって支持されている。
図1の画像形成装置1では、画像形成に使われた記録材について、サイズ及び搬送方向を表す記録材種類と、各記録材種類毎の枚数が不図示の制御部において記録される。そして、この制御部によって、A4サイズで長手方向を進行方向として搬送された記録材の枚数が1万枚に達したか否かが判断される。制御部は、その枚数が1万枚に達したと判断すると、研磨機構4に、所定の時間、研磨ローラ3を回転させつつ定着ベルト21の表面に当接させて押圧させる。この定着装置2では、研磨機構4は、約1.2N/cmの圧力で、研磨ローラ3を定着ベルト21の表面に押圧する。また、このときの研磨ローラ3の回転方向は、定着ベルト21との接触部分において、この定着ベルト21の移動方向(矢印B方向)に対する順方向となる矢印D方向となっている。そして、研磨ローラ3の回転速度は、定着ベルト21の移動速度の約5〜6倍となっている。これにより、仮に定着ベルト21の表面に上記のスジ状の痕が付いていたとしても、この痕を含む表面全体が、その痕が許容範囲内となるまで研磨される。
尚、ここでは、研磨ローラ3が定着ベルト21の表面を研磨するタイミングとして、A4サイズで長手方向を進行方向として搬送された記録材の枚数が1万枚に達するときが例示されている。しかしながら、この研磨のタイミングはこれに限るものではない。研磨のタイミングは、例えば上記のような記録材の枚数が、1万枚以上又は以下の、所定枚数に達するときであってもよい。また、研磨のタイミングは、A4サイズとA3サイズの記録材の合計枚数が所定枚数に達するときであってもよく、B5サイズ等の他のサイズの記録材の枚数が所定枚数に達するときであってもよい。また、研磨のタイミングは、所定サイズで、例えば厚紙等といった所定種類の記録材の枚数が所定枚数に達するときであってもよい。あるいは、研磨のタイミングは、記録材のサイズや種類に係わりなく、枚数が所定枚数に達するときであってもよい。さらに、定着ベルト21の表面の許容以上のスジ状の痕を検知するセンサを設け、このセンサによりスジ状の痕が検知されたタイミングを研磨のタイミングとしてもよい。このように、研磨のタイミングは、設計段階で定められたどのようなタイミングであってもよい。
また、ここでは、研磨ローラ3の回転方向として、定着ベルト21の移動方向に対する順方向が例示されている。しかしながら、研磨ローラ3の回転方向は、定着ベルト21の移動方向に対する逆方向であってもよい。また、順方向に回転する研磨ローラ3の回転速度として、定着ベルト21の移動速度の約5〜6倍が例示されている。しかしながら、この回転速度はこれに限るものではなく、定着ベルト21に対して相対的に速度差が生じるような速度であればどのような速度であってもよい。
また、図2では、研磨ローラ3が、定着ベルト21の当該図面上の左側方に配置されている。しかしながら、図2に示される研磨ローラ3の位置はあくまでも例示であって、研磨ローラ3の位置は、この図2に示される位置に限られるものではない。研磨ローラ3の位置は、定着ベルト21の上方や下方や右側方であってもよく、定着ベルト21の表面を研磨できる位置であれば何れの位置であってもよい。
また、ここでは、本発明の定着装置の一例として、定着ベルトと加圧ローラとが互いに圧接した形態の定着装置が例示されている。しかしながら、本発明の定着装置は、この形態に限るものではなく、例えば加熱ローラと加圧ローラとの2つのローラが互いに圧接した形態のものであってもよい。
(研磨ローラ)
以上で、第1〜3の3つの実施形態における共通の構成についての説明を終了し、3つの実施形態における相違点である研磨ローラについて詳細に説明する。
まず、第1実施形態の研磨ローラについて説明する。
図3は、第1実施形態の研磨ローラを示す側面図である。
この図3に示される研磨ローラ31は、その周面が、回転軸方向の何れの位置においても凸部31aと凹部31bの双方が存在する凹凸形状に形成されている。
具体的には、この第1実施形態では、この凹凸形状が、一端から他端にかけて延びる単条螺旋状の溝形状の凹部31bと、この溝形状の凹部31b以外の単条螺旋状の凸部31aとからなる形状となっている。また、第1実施形態では、回転軸方向に隣接する凸部31aどうしの間隔、即ち、単条螺旋状の凸部31bのピッチが、回転軸方向のどの位置でも略一定のピッチとなっている。さらに、第1実施形態では、凸部31aの、回転軸を含む切断面に沿った断面形状が詳細については後述するように傾いている。この研磨ローラ31が、本発明にいう研磨ローラの一例に相当する。
この研磨ローラ31は、以下のような構造を有している。
図4は、図3の研磨ローラの、図3中の切断線E−Eに沿った断面を表す模式図である。
研磨ローラ31は、芯金311および砥粒層312を有している。芯金311は、例えばステンレス等の金属で形成された円柱状又は円筒状のものであり、両端から、研磨ローラ31が不図示のフレームに回転可能に支持されるための軸が突出している。そして、その周面形状が、単条螺旋状の溝形状の凹部311bと、この溝形状の凹部311b以外の単条螺旋状の凸部311aとからなる凹凸形状となっている。単条螺旋状の凸部311aのピッチは、回転軸方向のどの位置でも略一定のピッチとなっている。さらに、この凸部311aの、回転軸を含む切断面に沿った断面形状が傾いている。
芯金311の周面形状は、ここでは特定はしないが、具体的には次のような形状であることが好ましい。まず、単条螺旋状の凸部311aのピッチは、1.5mm〜15mmであることが好ましい。また、凹部311bの深さが0.5mm〜3mmであることが好ましい。
尚、芯金311の材質は、ステンレスに限るものではなく、例えばアルミニウム等の他の金属であってもよく、さらには金属以外の材料であってもよい。
砥粒層312は、芯金311の表面に形成された、例えばホワイトアルミナ製等の砥粒312aがシリコーンゴムをバインダとして層状に固められたものである。第1実施形態では、製造上の容易さから、凸部311aと凹部311bとの双方に砥粒層312が形成されている。ただし、定着ベルト21(図2参照)の表面に接触してこの表面を研磨するのは、凸部311aに形成された砥粒層312となる。
砥粒層312は、その層厚が、ここでは特定はしないが、0・08mm〜0.12mmであることが好ましい。また、砥粒312aの粒度が、ここでは特定はしないが、#800〜#2000であることが好ましい。
尚、砥粒312aの材質は、ホワイトアルミナに限るものではなく、例えば炭化ケイ素等であってもよい。また、バインダの材質は、シリコーンゴムに限るものではなく、例えばPVA(ポリビニルアルコール)等の他のゴム樹脂であってもよい。
この研磨ローラ31は、その周面形状が、上記の芯金311の周面形状に応じ上述した凸部31aと凹部31bとからなる凹凸形状となっている。これにより、凸部31aの砥粒層312による研磨によって生じた研磨粉が凹部31bに移行する。
図5は、図3の研磨ローラにおいて、研磨粉が凹部に移行する様子を示す模式図である。
この図5に示されるように、研磨によって生じた研磨粉Prは、凸部31aから凹部31bへと移行する。その結果、凸部31aの砥粒層312における、研磨粉による目詰まりが抑制される。また、この研磨ローラ31では、この目詰まりが、研磨ローラ31自体の形状によって抑制される。このため、例えば研磨ローラ用のクリーナを設ける場合等に比べて定着装置2(図2参照)のコストや大型化が抑えられる。つまり、この研磨ローラ31によれば、定着装置のコストや大型化を抑えて目詰まりが抑制される。
さらに、この研磨ローラ31では、凸部31aが単条螺旋形状を有していることにより、この凸部31aと定着ベルト21の表面とで挟まれている研磨粉Prが凹部31bに移行した際、研磨ローラ31の回転につれて凸部31aの壁面に押されて回転軸方向に搬送される。この搬送によっても、凸部31aの砥粒層312における目詰まりが抑制される。凸部31aにおける単条螺旋形状の、回転軸に対する傾き角(リード角)θ1は、ここでは特定しないが、研磨粉Prの良好な搬送の観点から70度〜85度であることが好ましい。
また、この研磨ローラ31では、図5に示されるように凸部31aの、回転軸を含む切断面に沿った断面形状が傾いている。
図6は、図3の研磨ローラにおいて、凸部の、回転軸を含む切断面に沿った断面図である。図6のパート(a)には、凸部31aの断面図が示され、パート(b)には、研磨ローラ31が定着ベルト21に押圧されたときの凸部31aの断面図が示されている。
この図6に示されるように、凸部31aの、回転軸を含む切断面に沿った断面形状は、定着ベルト21表面に当接する1辺以外の2本の側辺が斜辺となった、傾いた形状となっている。このため、この凸部31aは、研磨ローラ31の他の箇所に比べて変形し易くなっている。その結果、研磨ローラ31が定着ベルト21に押圧されると、図6のパート(b)に示されるように凸部31aが撓む。これにより、研磨ローラ31と定着ローラ21との接触面積が、このような撓みが生じない場合と比較して広くなり、延いては研磨能力が上記場合と比較して大きくなる。第1実施形態では、このような大きな研磨能力を見込んで、研磨ローラ31による1回当たりの研磨時間が、上記場合と比較して短めに設定されている。その結果、第1実施形態では、研磨ローラ31の寿命が、上記場合と比較して長くなっている。この凸部31aの上記の断面形状の、回転軸に対する傾斜角θ2は、ここでは特定しないが60度〜85度であることが好ましい。
次に、第2実施形態の研磨ローラについて説明する。
図7は、第2実施形態の研磨ローラを示す側面図である。
この図7に示される研磨ローラ32も、その周面が、回転軸方向の何れの位置においても凸部32aと凹部32bの双方が存在する凹凸形状に形成されている。ただし、この第2実施形態の研磨ローラ32では、上述の第1実施形態の研磨ローラ31と異なり、その周面の凹凸形状が次のような形状となっている。
第2実施形態では、この凹凸形状が、一端から他端にかけて延びる多条螺旋状の溝形状の凹部32bと、この溝形状の凹部32b以外の多条螺旋状の凸部32aとからなる形状となっており、研磨ローラ32は全体としていわゆる捩じり歯車の形状となっている。この研磨ローラ32も、本発明にいう研磨ローラの一例に相当する。
この研磨ローラ32は、以下のような構造を有している。
図8は、図7の研磨ローラの、図7中の切断線F−Fに沿った断面を表す模式図である。
研磨ローラ32は、芯金321および砥粒層322を有している。芯金321は、例えばアルミニウム等の金属で形成された円柱状又は円筒状のものであり、両端から、研磨ローラ32が不図示のフレームに回転可能に支持されるための軸が突出している。そして、その周面形状が、多条螺旋状の溝形状の凹部321bと、この溝形状の凹部321b以外の多条螺旋状の凸部321aとからなる凹凸形状となっている。
芯金321の周面形状は、ここでは特定はしないが、具体的には次のような形状であることが好ましい。まず、多条螺旋状の凸部321aのピッチが、ここでは特定しないが、0.5mm〜5mmであることが好ましい。また、多条螺旋状の凸部321aの本数が、10本〜30本であることが好ましい。尚、凹部321bの深さの好ましい範囲については、上述した第1実施形態の芯金311における凹部311bの深さの好ましい範囲と同様である。
砥粒層322は、芯金321の表面に形成された、例えばホワイトアルミナ製等の砥粒322aがシリコーンゴムをバインダとして層状に固められたものである。尚、この砥粒層322の層厚、砥粒322aの粒度それぞれの好ましい範囲は、上述した第1実施形態の砥粒層312の層厚、及び砥粒312aの粒度それぞれの好ましい範囲と同様である。
この第2実施形態でも、凸部32aの砥粒層322による研磨によって生じた研磨粉が凹部32bに移行する。つまり、この第2実施形態によっても、上述の第1実施形態と同様に、定着装置のコストや大型化を抑えて目詰まりが抑制される。
また、この第2実施形態の研磨ローラ32では、図7に示されるように凸部32aにおける多条螺旋形状の、回転軸に対する傾き角(リード角)θ3が小さくなっている。これにより、凸部32aが、回転軸方向について長い距離に亘って定着ベルト21の表面に一度に接することとなる。この長い距離に亘る接触により、第2実施形態の研磨ローラ32は、定着ベルト21の表面を均一に研磨することとなる。ここでは特定しないが、このような研磨の均一性の観点からは、リード角θ3は、5度〜15度であることが好ましい。
次に、第3実施形態の研磨ローラについて説明する。
図9は、第3実施形態の研磨ローラを示す側面図である。
この図9に示される研磨ローラ33も、その周面が、回転軸方向の何れの位置においても凸部33aと凹部33bの双方が存在する凹凸形状に形成されている。ただし、この第3実施形態の研磨ローラ33では、上述の第1実施形態の研磨ローラ31や第2実施形態の研磨ローラ32と異なり、その周面の凹凸形状が次のような形状となっている。
第3実施形態では、この凹凸形状が、リード角が互いに異なる2本の螺旋状の凸部33aが互いに交差するように設けられた網目状の凹凸形状となっており、2本の螺旋状の凸部33aで囲まれた部分が凹部33bとなっている。この研磨ローラ33も、本発明にいう研磨ローラの一例に相当する。
尚、この第3実施形態の研磨ローラ33の構造は、芯金および砥粒層からなる上述の第1実施形態研磨ローラ31や第2実施形態の研磨ローラ32と同様の構造であるので、ここでは図示や説明を割愛する。ただし、この第3実施形態では、芯金の周面形状が、次のような2本の螺旋状の凸部を有した形状となっている。一方の凸部は、第1実施形態の芯金311における凸部311aと同様の凸部である。この凸部のピッチ等の具体的な形状については、第1実施形態の芯金311における凸部311aと同様であるのでここでは説明を割愛する。他方の凸部は、上記一方の凸部に対して、回転軸に直行する対称面について面対称の関係にある凸部である。
この第3実施形態でも、凸部33aの砥粒層による研磨によって生じた研磨粉が凹部33bに移行する。つまり、この第3実施形態によっても、上述の第1実施形態や第2実施形態と同様に、定着装置のコストや大型化を抑えて目詰まりが抑制される。
また、この第3実施形態では、2本の螺旋状の凸部33aの砥粒層が定着ベルト21の表面を研磨するので、螺旋状の凸部を1本有している上述の第1実施形態の研磨ローラ31に比べて高い研磨能力が得られることとなる。
尚、ここまでに説明した第1〜第3の3つの実施形態では、いずれも、本発明の研磨ローラの一例として、周面形状が凹凸形状となった芯金のその周面に砥粒含有の樹脂が塗布された形態の研磨ローラが例示されている。しかしながら、本発明の研磨ローラは、このような形態に限るものではない。本発明の研磨ローラは、例えば円柱状または円筒状の芯金に、周面が凹凸形状に形成されたシリコーンゴム等からなる弾性層を被せ、その弾性層の周面に砥粒含有の樹脂が塗布された形態であってもよい。あるいは、本発明の研磨ローラは、例えば円柱状または円筒状の芯金の周面を厚手の砥粒層で覆い、その砥粒層の周面が凹凸形状に形成された形態であってもよい。
また、前述した3つの実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の研磨ローラの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
次に、上述した3つの実施形態それぞれに対応した画像形成装置を用い、実際に画像形成を行った3つの実施例について説明する。尚、以下の実施例では、研磨ローラの寸法や材質について具体的に述べるが、これらの寸法や材質はあくまでも例であって、本発明は、これらの寸法や材質に限定されるものではない。
(第1実施例)
図1に示される画像形成装置1に、図3〜6に示される第1実施形態の研磨ローラ31を有する定着装置2を搭載し、HAMMERMILL社製のA4サイズのプリンタ用紙を、長手方向を搬送方向として送り込んで、連続して所定のテスト画像の形成を行った。ただし、第1実施例では、研磨ロール31がA4サイズ1万枚ごとに自動的に研磨を行う機能に替えて、ユーザからの外部操作を受けて研磨ロール31が研磨を行う機能を搭載した。
研磨ローラ31は、両端の軸を除いた長さが338mm、凸部31aを含む直径が14mmのものを用いた。また、凸部31aのリード角は70度とした。また、凸部31aの断面形状の、回転軸に対する傾斜角を80度とした。
芯金311は、SUS303で形成され、両端の軸を除いた長さが338mm、直径が13.8mmのものを用いた。また、芯金311の周面形状は、次のような凹凸形状を有している。まず、単条螺旋状の凸部311aのピッチが7.8mmとなっている。また、凹部311bの深さが0.75mmとなっている。
砥粒層312を構成する砥粒312aは、株式会社フジミインコーポレーテッド製のホワイトアルミナ砥粒で、電気抵抗法による粒度が#1500のものを用いた。また、砥粒層312を構成するバインダは、東レ・ダウコーニング株式会社製のシリコーンゴムDY35−7002を用いた。この砥粒層312は、その層厚が0.1mmとなっている。
そして、A4サイズのプリンタ用紙の枚数が1万枚に達するとA3サイズのプリンタ用紙にシアン色のベタ画像を形成し、そのベタ画像に現れる白スジの程度について、所定の限度見本との目視比較による評価を行った。限度見本としては、ランク5、ランク4.5、ランク4.0、ランク3.5、ランク2.0の5つのランクの限度見本を用いた。ランク5は、スジ状の痕が付く前の定着ベルトを使ったときのベタ画像に相当するランクである。ランク4.5は、ほとんど見えない程度の白スジに相当するランクである。ランク4.0は、薄く見える程度の白スジに相当するランクである。ランク3.5は、はっきりと見える程度の白スジに相当するランクである。ランク2.0は、研磨を全く行わずに1万枚の定着を行ったときのベタ画像に現れる白スジに相当するランクである。続いて、研磨ロール31に研磨を実行させ、研磨後に、再度A3サイズのプリンタ用紙にシアン色のベタ画像を形成し、そのベタ画像に現れる白スジの程度について上記の評価を行った。
上記の一連の作業を、研磨後のベタ画像にランクが4.5未満の濃い白スジが表れるまで行った。そして、このような濃い白スジが表れるまでに使用されたA4サイズのプリンタ用紙の枚数を研磨ローラの耐久性として評価した。さらに、1回目の研磨後のベタ画像における白スジのランクを研磨ローラの研磨性能として評価した。
(第2実施例)
図1に示される画像形成装置1に、図7、8に示される第2実施形態の研磨ローラ32を有する定着装置2を搭載し、上述の第1実施例と同様の画像形成および評価を行った。第2実施例でも、研磨ロール32がA4サイズ1万枚ごとに自動的に研磨を行う機能に替えて、ユーザからの外部操作を受けて研磨ロール32が研磨を行う機能を搭載した。この第2実施例の研磨ローラ32は、芯金321の周面形状以外は、サイズ、材質ともに、上記の第1実施例の研磨ローラ31と同じになっている。尚、この第2実施例の研磨ローラ32における凸部32aのリード角は15度となっている。
この第2実施例の芯金321の周面は、次の凹凸形状を有している。まず、多条螺旋状の凸部321aのピッチが2.9mmとなっている。また、多条螺旋状の凸部321aの本数が15本となっている。尚、凹部321bの深さについては、上述した第1実施例の芯金311における凹部311bの深さと同様である。
(第3実施例)
図1に示される画像形成装置1に、図9に示される第3実施形態の研磨ローラ33を有する定着装置2を搭載し、上述の第1実施例と同様の画像形成および評価を行った。第3実施例でも、研磨ロール33がA4サイズ1万枚ごとに自動的に研磨を行う機能に替えて、ユーザからの外部操作を受けて研磨ロール33が研磨を行う機能を搭載した。この第3実施例の研磨ローラ33は、芯金の周面形状以外は、サイズ、材質ともに、上記の第1実施例の研磨ローラ31と同じとなっている。尚、この第3実施例の研磨ローラ33における凸部33aは、リード角が70度の単条螺旋状の凸部と、リード角が110度の単条螺旋状の凸部とが交差した網目形状となっている。
この第3実施例の芯金の周面は、次の凹凸形状となっている。第3実施例の芯金は、次のような2本の螺旋状の凸部を有している。一方の凸部は、第1実施例の芯金311における凸部311aと同様のリード角が70度の凸部である。他方の凸部は、上記一方の凸部に対して、回転軸に直行する対称面について面対称の関係にあるリード角が110度の凸部である。尚、第3実施例における凹部の深さについては、上述した第1実施例の芯金311における凹部311bの深さと同様である。
(比較例)
第1〜第3の3つの実施例との比較のために、図1に示される画像形成装置1に、単純な円筒形状の研磨ローラを有する定着装置2を搭載し、上述の第1実施例と同様の画像形成および評価を行った。この比較例の研磨ローラは、砥粒層が層厚0.1mmの一様な層である以外は、サイズ、材質ともに、上記の第1実施例の研磨ローラ31と同じとなっている。
(評価結果)
第1〜第3の3つの実施例および比較例での評価結果を以下の表1に示される。
Figure 2014164293
今回の実施例では、研磨ローラの耐久性が以下の評価基準に基づいて評価される。
◎:ランクが4.5未満の濃い白スジが表れるまでに使用されたA4サイズのプリンタ用 紙の枚数が500万枚以上。
○:ランクが4.5未満の濃い白スジが表れるまでに使用されたA4サイズのプリンタ用 紙の枚数が400万枚〜500万枚。
△:ランクが4.5未満の濃い白スジが表れるまでに使用されたA4サイズのプリンタ用 紙の枚数が300万枚〜400万枚。
×:ランクが4.5未満の濃い白スジが表れるまでに使用されたA4サイズのプリンタ用 紙の枚数が300万枚未満。
この表1では、比較例の研磨ローラの耐久性が最も劣り△印で記載されている。第2実施例の研磨ローラ32の耐久性は、この比較例の研磨ローラの耐久性よりも優れており○印で記載されている。そして、第1実施例の研磨ローラ31の耐久性と第3実施例の研磨ローラ33の耐久性は、共に第2実施例の研磨ローラ32の耐久性よりもさらに優れており◎印で記載されている。表1から、周面が凹凸形状に形成されることで研磨面の目詰まりが抑えられた第1〜第3実施例の研磨ローラ31、32、33の方が、周面が凹凸形状に形成されていない比較例の研磨ローラよりも耐久性が優れていることが分かる。また、単条螺旋状や網目螺旋状の凹凸を有する第1および第2実施例の研磨ローラ31、33の方が、多条螺旋状の凹凸を有する第2実施例の研磨ローラ32よりも耐久性が優れていることが分かる。これは、単条螺旋状や網目螺旋状の凹凸の方が多条螺旋状の凹凸よりも、研磨粉が凹部に移行し易く目詰まりの抑制効果が高いためと考えられる。
また、今回の実施例では、研磨ローラの研磨性能が以下の評価基準に基づいて評価される。
◎:白スジのランクが5である。
○:白スジのランクが4.5である。
△:白スジのランクが4.0である。
×:白スジのランクが3.0以下である。
今回の実施例では、ランクが4.0以下の白スジは、第1〜第3実施例および比較例のいずれにも現れず、表1には、◎印か○印のいずれかが記載されている。表1から、第1〜第3実施例のいずれの研磨ローラも、周面が凹凸形状に形成されていない比較例の研磨ローラと同等以上の研磨性能を有していることが分かる。また、多条螺旋状や網目螺旋状の凹凸を有する第2および第3実施例の研磨ローラ32、33の方が、単条螺旋状の凹凸を有する第1実施例の研磨ローラ31よりも研磨性能が優れていることが分かる。これは、単条螺旋状の凹凸よりも多条螺旋状や網目螺旋状の凹凸の方が研磨時に定着ベルトの表面に当たる凸部の長さが長いためと考えられる。
1 画像形成装置
2 定着装置
3,31,32,33 研磨ローラ(研磨ローラの一例)
13 像形成部(像形成部の一例)
21 定着ベルト(定着用回転部材およびトナー像側回転部材の一例)
22 加圧ローラ(定着用回転部材の一例)
特開2008−40364号公報 特開2008−40365号公報

Claims (6)

  1. 互いに圧接した状態で回転し、未定着トナー像を保持した記録材を圧接部に受け入れて加熱及び加圧することにより前記未定着トナー像を前記記録材に定着する一対の定着用回転部材を有する定着装置に設けられ、前記一対の定着用回転部材のうち、前記未定着トナー像が接するトナー像側回転部材の表面を研磨する研磨ローラにおいて、
    その周面が、回転軸方向の何れの位置においても凸部と凹部の双方が存在する凹凸形状に形成されてなることを特徴とする研磨ローラ。
  2. 前記凹凸形状が、1本以上の螺旋状の溝形状の凹部と、当該溝形状の凹部以外の凸部とからなることを特徴とする請求項1記載の研磨ローラ。
  3. 前記凹凸形状は、凸部と、その凸部に前記回転軸方向に隣接する凸部との間隔が、前記回転軸方向の何れの位置でも略一定の間隔となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の研磨ローラ。
  4. 前記凸部は、前記回転軸を含む切断面に沿った断面形状が傾いていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の研磨ローラ。
  5. 互いに圧接した状態で回転し、未定着トナー像を保持した記録材を圧接部に受け入れて加熱及び加圧することにより前記未定着トナー像を前記記録材に定着する一対の定着用回転部材と、
    請求項1から4のうちいずれか1項記載の研磨ローラとを備えたことを特徴とする定着装置。
  6. 記録材上に未定着トナー像を形成する像形成部と、
    互いに圧接した状態で回転し、未定着トナー像を保持した記録材を圧接部に受け入れて加熱及び加圧することにより前記未定着トナー像を前記記録材に定着する一対の定着用回転部材、および、請求項1から4のうちいずれか1項記載の研磨ローラを有する定着装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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KR101781348B1 (ko) * 2015-08-27 2017-10-23 영남대학교 산학협력단 피처리물의 표면처리 장치와 방법, 및 이에 사용되는 연삭 부재

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