JP2014163902A - 溶接部補修方法および溶接部補修装置 - Google Patents

溶接部補修方法および溶接部補修装置 Download PDF

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Abstract

【課題】補修の範囲を適宜設定して溶接部補修を行うこと。
【解決手段】原子力発電プラントに設けられた溶接部122の補修を行う溶接部補修方法であり、探傷センサの検出信号により溶接部122における溶接境界位置αを判別する工程と、溶接境界位置αを基準として補修範囲WCを設定する工程と、補修範囲WCを補修する工程と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、溶接部の補修を行うための溶接部補修方法および溶接部補修装置に関するものである。
例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)を備える原子力発電プラントは、一次冷却水としての軽水を原子炉冷却材および中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電するものである。
このような原子力発電プラントにて、加圧水型原子炉は、十分な安全性や信頼性を確保するために各種の構造物などを定期的に検査する必要がある。そして、各検査を施工して不具合を発見した場合は、その不具合に関係する必要箇所を補修している。例えば、加圧水型原子炉にて、原子炉容器本体は、一次冷却水を蒸気発生器へ供給するための出口側管台と、蒸気発生器で熱交換された一次冷却水を取り込むための入口側管台とが設けられている。一方、蒸気発生器は、原子炉から供給された一次冷却水を水室内に取り込むための入口側管台と、熱交換した一次冷却水を原子炉に戻すための出口側管台とが設けられている。原子炉と蒸気発生器は、相互の入口側管台と出口側管台とがそれぞれ一次冷却水管で接続されている。そして、各管台は低合金鋼であって一次冷却水管はステンレス鋼であり材質が異なるため、その間にステンレス鋼のセーフエンド管が配置される。管台とセーフエンド管との間は、溶接部により接続されており、管台側の開先にバタリング溶接部が施され、バタリング溶接部から管台側の内面にオーバレイ溶接部が施されている。そして、管台とセーフエンド管と間の溶接部について定期的に検査を行い、必要に応じて補修することになる。
例えば、特許文献1に記載された原子力容器の管台内面の切削方法および切削装置では、管台の溶接部に、経年変化によるクラックなどの表面欠陥が判明した場合、管台の内部に切削装置を挿入して切削位置に位置決めし、溶接部を切削する。そして、切削に際し、渦電流探傷器用センサにより切削位置を決定し、変位検出器用センサにより管台の内面形状を記録し、これらのデータに基づき管台の内面を切削することが示されている。
また、特許文献2に記載された渦電流探傷装置および渦電流探傷方法では、渦電流探傷プローブと、磁石を備えて透磁率変化によるノイズを低減する磁気飽和型渦電流探傷プローブと、渦電流探傷プローブおよび磁気飽和型渦電流探傷プローブによる同一箇所の走査で得られる信号波形を比較分析して、該信号波形が測定対象の被検体の傷に起因するものか、あるいは、ノイズに起因するものかを判別する分析手段と、を備えることが示されている。さらに、特許文献2に記載された渦電流探傷装置および渦電流探傷方法では、分析手段は、被検体の磁気飽和型渦電流探傷プローブの信号値分布に基づき、測定対象の被検体において異なる材質の境界である異材溶接境界の位置を判別し、該異材溶接境界位置に基づき、渦電流探傷プローブまたは磁気飽和型渦電流探傷プローブによる信号波形に基づく欠陥抽出およびサイジングを行うことが示されている。
特開2006−349596号公報 特開2008−309573号公報
特許文献2のように、溶接境界の位置を判別し、この溶接境界位置に基づき渦電流探傷検査を行うことが知られているが、特許文献1のような補修においても、その範囲を設定する必要があり、検査と関連した基準により補修の範囲を設定することが、正確な位置を補修するうえで望まれている。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、補修の範囲を適宜設定して溶接部補修を行うことのできる溶接部補修方法および溶接部補修装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の溶接部補修方法は、原子力発電プラントに設けられた溶接部の補修を行う溶接部補修方法において、探傷センサの検出信号により前記溶接部における溶接境界位置を判別する工程と、前記溶接境界位置を基準として補修範囲を設定する工程と、前記補修範囲を補修する工程と、を含むことを特徴とする。
この溶接部補修方法によれば、探傷センサにより判別した溶接境界位置を基準として補修範囲を設定することで、正確な補修を行うことができる。
また、本発明の溶接部補修方法は、原子力発電プラントに設けられた溶接部の補修を行う溶接部補修方法において、探傷センサの検出信号により前記溶接部における溶接境界位置を判別する工程と、前記溶接境界位置を基準として前記探傷センサによる探傷検査範囲を設定する工程と、前記探傷検査範囲を前記探傷センサにより検査する工程と、前記検査が行われた補修箇所について前記溶接境界位置を基準として補修範囲を設定する工程と、前記補修範囲を補修する工程と、を含むことを特徴とする。
この溶接部補修方法によれば、探傷検査により判別した溶接境界位置を基準として探傷検査範囲および補修範囲を設定することで、双方の範囲にずれを生じさせることなく正確な探傷検査および補修を行うことができる。このように、本発明の溶接部補修方法によれば、検査および補修の双方において関連した基準により双方の範囲を設定して溶接部の検査および補修を行うことができる。
また、本発明の溶接部補修方法では、前記溶接境界位置を基準として撮像センサによる目視検査範囲を設定する工程と、前記目視検査範囲を前記撮像センサにより検査する工程と、をさらに含むことを特徴とする。
この溶接部補修方法によれば、探傷検査により判別した溶接境界位置を基準として目視検査範囲を設定することで、目視検査においても探傷検査や補修の範囲にずれを生じさせることなく正確な目視検査を行うことができる。
また、本発明の溶接部補修方法では、前記溶接部は、異材間を溶接するように異なる溶接材が接合された異材溶接部であることを特徴とする。
異材溶接部は、その表面が機械加工されているため、目視確認による異材溶接境界位置を判断することが困難である。よって、探傷センサによって異材溶接境界位置の検出を行うことで、精度よく異材溶接境界位置を検出することができる。
上述の目的を達成するために、本発明の溶接部補修装置は、原子力発電プラントに設けられた溶接部の補修を行う溶接部補修装置において、前記溶接部の位置に設置される装置フレームと、前記装置フレームに設けられて探傷センサと、前記装置フレームに設けられて前記溶接部を補修する補修部と、前記探傷センサの検出信号により前記溶接部における溶接境界位置を判別し、前記溶接境界位置を基準として補修範囲を設定して、当該補修範囲を前記補修部により補修する制御をする制御部と、を備えることを特徴とする。
この溶接部補修装置によれば、探傷センサにより判別した溶接境界位置を基準として補修範囲を設定することで、正確な補修を行うことができる。
また、本発明の溶接部補修装置は、原子力発電プラントに設けられた溶接部の補修を行う溶接部補修装置において、前記溶接部の位置に設置される装置フレームと、前記装置フレームに設けられて探傷センサにより前記溶接部の探傷検査を行う検査部と、前記装置フレームに設けられて前記検査部により探傷検査された補修箇所を補修する補修部と、前記検査部における前記探傷センサの検出信号により前記溶接部における溶接境界位置を判別し、当該溶接境界位置を基準として前記探傷センサによる探傷検査範囲を設定して、当該探傷検査範囲を前記探傷センサにより探傷検査し、当該探傷検査が行われた補修箇所について前記溶接境界位置を基準として補修範囲を設定して、当該補修範囲を前記補修部により補修する制御をする制御部と、を備えることを特徴とする。
この溶接部補修装置によれば、探傷検査により判別した溶接境界位置を基準として探傷検査範囲および補修範囲を設定することで、双方の範囲にずれを生じさせることなく正確な探傷検査および補修を行うことができる。このように、本発明の溶接部補修装置によれば、検査および補修の双方において関連した基準により双方の範囲を設定して溶接部の検査および補修を行うことができる。
また、本発明の溶接部補修装置では、前記検査部は、前記溶接部の目視検査を行う撮像センサを有しており、前記制御部は、前記溶接境界位置を基準として前記撮像センサによる目視検査範囲を設定して、当該目視検査範囲を前記撮像センサにより目視検査する制御をすることを特徴とする。
この溶接部補修装置によれば、探傷検査により判別した溶接境界位置を基準として目視検査範囲を設定することで、目視検査においても探傷検査や補修の範囲にずれを生じさせることなく正確な目視検査を行うことができる。
本発明によれば、補修の範囲を適宜設定して溶接部補修を行うことができる。
図1は、原子力発電プラントの一例の概略構成図である。 図2は、原子力発電プラントにおける溶接部を表す断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置の据付状態を表す概略図である。 図4は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置の側断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置の他の使用形態を示す側断面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置の平面図である。 図7は、図4および図6におけるA−A断面図である。 図8は、図5におけるB−B断面図である。 図9は、図4におけるC−C断面図である。 図10は、図4におけるD−D矢視図である。 図11は、図4におけるE−E矢視図である。 図12は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置の制御部を示すブロック図である。 図13は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置による検査手順を示す概略図である。 図14は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置による検査手順を示す概略図である。 図15は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置による検査手順を示す概略図である。 図16は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置による検査手順を示す概略図である。 図17は、本発明の実施形態に係る溶接部補修装置による検査手順を示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、原子力発電プラントの一例の概略構成図である。図1に示す原子力発電プラントは、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)を有する。この原子力発電プラントは、原子炉格納容器100内において、加圧水型原子炉の原子炉容器101、加圧器102、蒸気発生器103および一次冷却水ポンプ104が、一次冷却水管105により順次接続されて、一次冷却水の循環経路が構成されている。
原子炉容器101は、内部に燃料集合体120を密閉状態で格納するもので、燃料集合体120が挿抜できるように、原子炉容器本体101aとその上部に装着される原子炉容器蓋101bとにより構成されている。原子炉容器本体101aは、上部に一次冷却水としての軽水を給排する入口側管台101cおよび出口側管台101dが設けられている。出口側管台101dは、蒸気発生器103の入口側水室103aに連通するように一次冷却水管105が接続されている。また、入口側管台101cは、蒸気発生器103の出口側水室103bに連通するように一次冷却水管105が接続されている。
蒸気発生器103は、半球形状に形成された下部において、入口側水室103aと出口側水室103bとが仕切板103cによって区画されて設けられている。入口側水室103aおよび出口側水室103bは、その天井部に設けられた管板103dによって蒸気発生器103の上部側と区画されている。蒸気発生器103の上部側には、逆U字形状の伝熱管103eが設けられている。伝熱管103eは、入口側水室103aと出口側水室103bとを繋ぐように端部が管板103dに支持されている。そして、入口側水室103aの入口側管台は、入口側の一次冷却水管105が接続され、出口側水室103bの出口側管台は、出口側の一次冷却水管105が接続されている。また、蒸気発生器103は、管板103dによって区画された上部側の上端に、出口側の二次冷却水管106aが接続され、上部側の側部に、入口側の二次冷却水管106bが接続されている。
また、原子力発電プラントは、蒸気発生器103が、原子炉格納容器100外で二次冷却水管106a,106bを介して蒸気タービン107に接続されて、二次冷却水の循環経路が構成されている。
蒸気タービン107は、高圧タービン108および低圧タービン109を有するとともに、発電機110が接続されている。また、高圧タービン108および低圧タービン109は、湿分分離加熱器111が、二次冷却水管106aから分岐して接続されている。また、低圧タービン109は、復水器112に接続されている。この復水器112は、二次冷却水管106bに接続されている。二次冷却水管106bは、上述したように蒸気発生器103に接続され、復水器112から蒸気発生器103に至り、復水ポンプ113、低圧給水加熱器114、脱気器115、主給水ポンプ116、および高圧給水加熱器117が設けられている。
従って、原子力発電プラントでは、一次冷却水が原子炉容器101にて加熱されて高温・高圧となり、加圧器102にて加圧されて圧力を一定に維持されつつ、一次冷却水管105を介して蒸気発生器103に供給される。蒸気発生器103では、一次冷却水と二次冷却水との熱交換が行われることにより、二次冷却水が蒸発して蒸気となる。熱交換後の冷却した一次冷却水は、一次冷却水管105を介して一次冷却水ポンプ104側に回収され、原子炉容器101に戻される。一方、熱交換により蒸気となった二次冷却水は、蒸気タービン107に供給される。蒸気タービン107に係り、湿分分離加熱器111は、高圧タービン108からの排気から湿分を除去し、さらに加熱して過熱状態とした後に低圧タービン109に送る。蒸気タービン107は、二次冷却水の蒸気により駆動され、その動力が発電機110に伝達されて発電される。タービンの駆動に供された蒸気は、復水器112に排出される。復水器112は、取水管112aを介してポンプ112bにより取水した冷却水(例えば、海水)と、低圧タービン109から排出された蒸気とを熱交換し、当該蒸気を凝縮させて低圧の飽和液に戻す。熱交換に用いられた冷却水は、排水管112cから排出される。また、凝縮された飽和液は、二次冷却水となり、復水ポンプ113によって二次冷却水管106bを介して復水器112の外部に送り出される。さらに、二次冷却水管106bを経る二次冷却水は、低圧給水加熱器114で、例えば、低圧タービン109から抽気した低圧蒸気により加熱され、脱気器115で溶存酸素や不凝結ガス(アンモニアガス)などの不純物が除去された後、主給水ポンプ116により送水され、高圧給水加熱器117で、例えば、高圧タービン108から抽気した高圧蒸気により加熱された後、蒸気発生器103に戻される。
図2は、原子力発電プラントにおける溶接部を表す断面図である。原子力発電プラントの加圧水型原子炉において、原子炉容器101は、上述したように、入口側管台101cおよび出口側管台101dに一次冷却水管105が接続されている。そして、入口側管台101cおよび出口側管台101dと、一次冷却水管105とは、材質が異なるため、その間にセーフエンド管121が溶接部122により接続される。また、同様に、蒸気発生器103は、上述したように、入口側水室103aの入口側管台および出口側水室103bの出口側管台に一次冷却水管105が接続されている。そして、入口側水室103aの入口側管台および出口側水室103bの出口側管台と、一次冷却水管105とは、材質が異なるため、その間にセーフエンド管が溶接部122により接続される。
具体的に、各管台101c,101dは低合金鋼であって、一次冷却水管105はステンレス鋼であり、材質が異なるため、その間に図2に示すようにステンレス鋼のセーフエンド管121が配置される。管台101c,101dとセーフエンド管121との間は、異材溶接部としての溶接部122により接続されている。溶接部122は、管台101c,101d側の開先に低合金鋼のバタリング溶接部122aが施され、バタリング溶接部122aから管台101c,101d側の内面に低炭素オーステナイト系ステンレス鋼のオーバレイ溶接部122bが施されている。そして、セーフエンド管121側の開先とバタリング溶接部122aとの間に管台101c,101dとセーフエンド管121とを接続するニッケル基合金(例えば、インコネル(登録商標))の本溶接部122cが施されている。このように、図2における溶接部122は、異材間(管台101c,101dと一次冷却水管105)を溶接するように異なる溶接材(バタリング溶接部122a、オーバレイ溶接部122b、本溶接部122c)が接合された異材溶接部である。この異材溶接部においては、その表面(内面)が機械加工されているため、目視確認による異材溶接境界位置を判断することが困難である。
このような溶接部122およびその周辺部において、引張応力が残留している可能性があり、応力緩和を施す必要がある。そこで、溶接部補修装置としてのウォータジェットピーニング装置により対象となる溶接部122およびその周辺部である管台101c,101dの内面の引張残留応力を圧縮残留応力に改善することで、応力腐食割れを防止するようにしている。このウォータジェットピーニング装置は、水中で金属部材表面にキャビテーション気泡を含む高圧水を噴射し、金属部材表面の引張残留応力を圧縮残留応力に改善するものである。
そして、ウォータジェットピーニング装置により溶接部122およびその周辺部である管台101c,101dの内面の引張残留応力を圧縮残留応力に改善する場合、このウォータジェットピーニング装置を管台101c,101dの内部に挿入して作業を行う。また、ウォータジェットピーニングを行う場合、ウォータジェットを噴射する位置を被施工面の位置を特定するうえで検査を行う。
図3は、本実施形態に係る溶接部補修装置の据付状態を表す概略図である。図4は、本実施形態に係る溶接部補修装置の側断面図である。図5は、本実施形態に係る溶接部補修装置の他の使用形態を示す側断面図である。図6は、本実施形態に係る溶接部補修装置の平面図である。図7は、図4および図6におけるA−A断面図である。図8は、図5におけるB−B断面図である。図9は、図4におけるC−C断面図である。図10は、図4におけるD−D矢視図である。図11は、図4におけるE−E矢視図である。図12は、本実施形態に係る溶接部補修装置の制御部を示すブロック図である。図13〜図17は、本実施形態に係る溶接部補修装置による検査手順を示す概略図である。
図3に示すように、溶接部補修装置(ウォータジェットピーニング装置)1は、補修対象となる原子炉容器101(原子炉容器本体101a)の入口側管台101cや出口側管台101dの内部に挿入されて据え付けられる。なお、本実施形態において、溶接部補修装置1で補修を行う補修対象として、原子炉容器101の入口側管台101cや出口側管台101dを一例としているが、これに限定されるものではない。
また、原子力発電プラントにおいて、原子炉建屋(図示略)は、作業フロア151が設けられており、この作業フロア151より下方にキャビティ152が設けられ、このキャビティ152に冷却水が貯留されている。キャビティ152は、内部に原子炉容器101が配置され、吊下げ支持されている。原子炉建屋は、キャビティ152の両側に並行な一対のガイドレール155が敷設され、移動式クレーン156が移動自在に支持されている。この移動式クレーン156は、水平方向における一方向(図3にて、左右方向)に移動自在であるとともに、水平方向における一方向に交差(直交)する他方向(図3にて、紙面直交方向)に移動自在な電動ホイスト157が設けられている。そして、この電動ホイスト157は、鉛直方向に沿って昇降可能なフック158を有している。このフック158を介し、据付用ポール159が吊り下げられる。
据付用ポール159は、長尺部材であって、所定の長さを有しており、下端部に溶接部補修装置1が連結可能となっている。この据付用ポール159は、複数の分割ポールから構成され、その上下端のフランジ部同士を密着させ、複数のスイングボルトにより両者を締結することができる。
図4〜図6に示すように、管台101c,101dは、原子炉容器101の内側の壁面101eに開口部101fを有して水平方向(または水平方向の成分を含み)延在して設けられている。溶接部補修装置1は、開口部101fから管台101c,101dの内部に挿入されて据え付けられる。なお、本実施形態では、溶接部補修装置1の据え付けに用いる据付用治具として据付用ポール159を用いたが、この構成に限定されるものではなく、例えば、ワイヤやケーブル、ロープなどを用いてもよい。
溶接部補修装置1は、据付用ポール159に連結される装置フレーム2を有している。装置フレーム2は、管台101c,101dの内部に挿入可能な外形とされて当該挿入方向Tに沿って延在する筒状に形成されている。装置フレーム2は、主に、外部当接部材3と、内部当接部材4と、吸着手段5と、当接検出手段6と、撮影手段7と、噴射ノズル(補修部)8と、ノズル押出移動機構9と、回転移動機構15と、スライド移動機構18と、検査部20と、検査部押出移動機構21と、校正試験部22と、校正試験部進退移動機構23と、が設けられている。
外部当接部材3は、図4〜図6に示すように、装置フレーム2が管台101c,101dの内部の所定位置に挿入された場合に、壁面101eに当接されるものである。外部当接部材3は、図4〜図7に示すように、装置フレーム2の外側に張り出して固定された支持部材13に対し、装置フレーム2の挿入先端側(挿入方向T側)に先端を向けて突出するように取り付けられている。本実施形態において、外部当接部材3は、支持部材13の上側で左右に1つずつ2箇所、下側で左右に2つずつ4箇所の計6箇所に配置されている。
図4および図6に示すように、上側の2箇所および下側のやや上寄りの2つの外部当接部材3は、スペーサ3aの有無により装置フレーム2の挿入先端側への先端の位置を変えられるように構成されている。また、図4〜図6に示すように、下側の下寄りの2つの外部当接部材3は、アクチュエータ(空圧シリンダ)3bにより装置フレーム2の挿入先端側への先端の位置を変えられるように移動可能に構成されている。入口側管台101cと出口側管台101dとは、開口部101fの形状が異なり、出口側管台101dには突起101gが形成され、この突起101gの有無に対応するためである。
このように、外部当接部材3を備えることで、装置フレーム2が管台101c,101dの内部の所定位置に挿入された状態を位置決めすることが可能になる。
内部当接部材4は、図4〜図6、図8、図9に示すように、装置フレーム2が管台101c,101dの内部に挿入される部分であって、装置フレーム2(中心軸S)を中心とした周囲の複数箇所に設けられ、半径方向の外側に先端を向けて突出するように設けられている。本実施形態において、内部当接部材4は、図6に示すように、装置フレーム2の中心よりも上側の左右で装置フレーム2の挿入方向Tの前後に2つずつ4箇所、装置フレーム2の中心位置近傍の高さの両側に1つずつ2箇所、図5および図8に示すように装置フレーム2の中心位置の下側で1つの計7箇所に配置されている。これら内部当接部材4は、アクチュエータ(空圧シリンダ)4aにより装置フレーム2を中心とする半径方向に進退移動可能に構成されている。アクチュエータ4aにより前進移動した内部当接部材4は、管台101c,101dの内面に当接する。
図5および図8に示すように、装置フレーム2の中心位置の下側で1つの内部当接部材4は、上側の左右で装置フレーム2の挿入方向Tの前の2つの内部当接部材4の下方に位置し、装置フレーム2の中心位置近傍の高さの両側の2つの内部当接部材4を含め5箇所で入口側管台101cに挿入される場合、装置フレーム2の中心位置を入口側管台101cの中心位置に合わせるために用いられる。一方、図4および図9に示すように、装置フレーム2の中心位置の下側で1つの内部当接部材4の後側には、挿入方向Tに転動するタイヤ4bが進退移動しない内部当接部材4として設けられている。このタイヤ4bは、上側の左右で装置フレーム2の挿入方向Tの後の2つの内部当接部材4の下方に位置し、装置フレーム2の中心位置近傍の高さの両側の2つの内部当接部材4を含め5箇所で出口側管台101dに挿入される場合、装置フレーム2の中心位置を出口側管台101dの中心位置に合わせるために用いられる。入口側管台101cと出口側管台101dとは、穴形状が異なり、入口側管台101cには内部に向かって細径となる傾斜が内面に形成され、出口側管台101dにはこの傾斜が無く、この傾斜の有無に対応して装置フレーム2の中心位置を管台101c,101dの中心位置に合わせるためである。
このように、内部当接部材4を備えることで、装置フレーム2の中心位置を管台101c,101dの中心位置に合わせることが可能になる。
吸着手段5は、図6に示すように、装置フレーム2が管台101c,101dの内部の所定位置に挿入された場合に、壁面101eに吸着可能に設けられている。吸着手段5は、図6および図7に示すように、支持部材13に対し、装置フレーム2の挿入先端側(挿入方向T側)に吸着面を向けるように取り付けられている。本実施形態において、吸着手段5は、支持部材13の上側で左右に1つずつ2箇所、下側で左右に1つずつ2箇所の計4箇所に配置されている。また、吸着手段5は、図6に示すように、アクチュエータ(空圧シリンダ)5aにより挿入方向Tに沿って移動可能に設けられている。また、吸着手段5は、図6に示すように、壁面101eの傾きに対応するようにアクチュエータ5aのロッド5bに対して左右方向に揺動可能に設けられている。
このように、吸着手段5を備えることで、外部当接部材3により管台101c,101dの内部に挿入した装置フレーム2を位置決めした状態、および内部当接部材4により装置フレーム2の中心位置を管台101c,101dの中心位置に合わせた状態を維持することが可能になる。
当接検出手段6は、図6に示すように、外部当接部材3が壁面101eに当接した場合、これを検出するものである。当接検出手段6は、図6および図7に示すように、支持部材13に対し、上側の外部当接部材3の側部に配置され、装置フレーム2の挿入先端側(挿入方向T側)に接触子6aの先端を向けるように取り付けられている。接触子6aは、ケーシング6bに対して挿入方向Tに沿って移動可能に設けられ、常に挿入方向T側に突出するようにバネ(図示せず)により付勢されている。ケーシング6bは、その内部に、近接センサ(図示せず)が設けられ、接触子6aが挿入方向Tの反対方向に移動した場合、これを検出する。そして、当接検出手段6は、外部当接部材3が壁面101eに当接した場合、同時に接触子6aが壁面101eに当接し、挿入方向Tと反対方向に移動することで、これを近接センサにより検出し、外部当接部材3が壁面101eに当接したこととして検出する。
このように、当接検出手段6を備えることで、外部当接部材3が壁面101eに当接した状態、すなわち外部当接部材3により管台101c,101dの内部に挿入した装置フレーム2を位置決めした旨を認識することが可能になる。
撮影手段7は、図4、図5および図7に示すように、支持部材13に対し、装置フレーム2の上下左右に1つずつ計4箇所に配置されている。撮影手段7は、カメラ7aおよび照明7bを有し、それぞれが装置フレーム2の挿入先端側(挿入方向T)に向けて設けられている。この撮影手段7は、管台101c、101dに挿入される装置フレーム2の挿入先端側を挿入後端側から撮影する。
このように、撮影手段7を備えることで、管台101c、101dに挿入される装置フレーム2の状態を監視することが可能になる。
従って、装置フレーム2を管台101c、101dに挿入する場合、撮影手段7により撮影した映像を作業フロア151に配置したモニタ(図示せず)で監視しながら行い、当接検出手段6の検出信号を入力したときに、外部当接部材3が壁面101eに当接したと認識する。その後、内部当接部材4を管台101c,101dの内面に当接させ、吸着手段5を管台101c,101dの壁面101eに吸着させる。
補修部としての噴射ノズル8は、管台101c,101dにおける内面にウォータジェットを噴射するものである。噴射ノズル8は、図4、図5および図10に示すように、ウォータジェットを噴射する噴射口8aが管台101c,101dの内面に向くように、装置フレーム2の挿入先端側に設けられた支持部14に配置されている。
支持部14は、図4および図5に示すように、装置フレーム2に対して装置フレーム2の中心軸S(管台101c,101dの中心軸)の廻りに回転可能に支持されている。具体的に、支持部14は、回転移動機構15に支持されている。回転移動機構15は、回転軸部15aを有する。この回転軸部15aは、支持部14が取り付けられているとともに、装置フレーム2に対して中心軸Sを中心に回転可能に支持されている。回転軸部15aは、中心軸Sに沿って延在する円筒状に形成され、その外周に従動歯車15bが取り付けられている。従動歯車15bは、装置フレーム2に固定された回転モータ15cの出力軸に設けられた駆動歯車15dに噛合されている。回転移動機構15は、回転モータ15cの駆動により駆動歯車15dの回転が従動歯車15bに伝達されることで、回転軸部15aを回転させる。このため、回転軸部15aに支持された支持部14が、噴射ノズル8を伴って回転する。この結果、噴射ノズル8が、中心軸Sの廻りに所定の移動軌跡に沿って回転移動する。
上述したように、噴射ノズル8は、ウォータジェットを噴射する噴射口8aが管台101c,101dの内面に向くように支持部14に配置されている。従って、回転移動機構15により回転移動する噴射ノズル8は、その噴射口8aが管台101c,101dの内面に向きながら、管台101c,101dの周方向に沿って所定の移動軌跡に沿って回転移動する。即ち、噴射ノズル8の噴射口8aの向きは、鉛直下向きの回転角度を0°とした場合、鉛直上向きの回転角度180°を経て管台101c,101dの周方向に沿って360°回転する。この移動軌跡における噴射口8aおよび後述の検査部20(探傷センサ20Aおよび撮像センサ20B)の移動位置は、回転移動機構15に設けられたノズル位置検出手段(図示せず)により検出される。本実施形態では、ノズル位置検出手段は、回転モータ15cがサーボモータとして構成され、これにより移動軌跡における噴射口8aおよび検査部20(探傷センサ20Aおよび撮像センサ20B)の移動位置が検出される。
上述した回転移動機構15は、図4および図5に示すように、回転軸部15aの内部に、噴射ノズル8に対して高圧水を供給する高圧水供給管16が配置されている。この高圧水供給管16は、回転軸部15aにおいて装置フレーム2の挿入後端側から中心軸Sに沿って延出して設けられ、その延出端部にスイベル軸受17が介在されている。高圧水供給管16は、スイベル軸受17から上方に延出し、図3に示すように、作業フロア151に設置されて高圧水を送る高圧水ポンプ160に接続されている。すなわち、高圧水ポンプ160から送られる高圧水は、高圧水供給管16を経て噴射ノズル8に供給され噴射口8aから管台101c,101dの内面にウォータジェットとして噴射される。そして、回転移動機構15により中心軸Sの廻りに噴射ノズル8が回転されることで、管台101c,101dの周方向に沿ってその内面にウォータジェットが噴射される。また、回転移動機構15により回転軸部15aが回転すると、その内部の高圧水供給管16もともに回転することになるが、途中にスイベル軸受17が介在されているため、高圧水供給管16の捩れを防ぐことが可能である。
また、支持部14は、図4および図5に示すように、装置フレーム2に対して装置フレーム2の中心軸S(管台101c,101dの中心軸)に沿ってスライド移動可能に支持されている。具体的に、支持部14は、装置フレーム2の内部に設けられたスライド移動機構18に支持されている。スライド移動機構18は、図4〜図6、図8、図9に示すように、スライドレール18a、スライド架台18b、スライダ18c、ボールネジ18d、ナット部18eおよびスライドモータ18fを有する。スライドレール18aは、装置フレーム2の中心軸Sと平行に延在し、左右一対設けられている。スライド架台18bは、スライドレール18aに対してスライドレール18aの延在方向に移動可能に支持されている。スライダ18cは、スライドレール18aを介して取り付けられているとともに、スライド架台18bに固定されている。ボールネジ18dは、スライドレール18aと平行に、装置フレーム2の中心軸Sに沿って延在して設けられ、装置フレーム2に対して中心軸Sと平行な軸心を中心に回転可能に支持されている。このボールネジ18dにナット部18eが螺合されている。スライドモータ18fは、ボールネジ18dに連結され、ボールネジ18dを回転させる。そして、スライド移動機構18は、スライドモータ18fの駆動によりボールネジ18dが回転することで、ナット部18eとともにスライダ18cがボールネジ18dの延在方向(中心軸Sと平行な方向)にスライド架台18bを伴って移動する。このスライド架台18bは、支持部14を支持する上述した回転移動機構15の回転軸部15aが取り付けられている。すなわち、回転軸部15aは、噴射ノズル8が支持された支持部14を伴い、スライド架台18bとともに中心軸Sと平行な方向に移動する。この結果、噴射ノズル8が、中心軸Sに沿ってスライド移動する。
ところで、上述したように、回転軸部15aは、中心軸Sの廻りに回転するものであり、スライド架台18bに対して回転が許容された形態で取り付けられている。また、回転軸部15aは、従動歯車15bが中心軸Sに沿って移動可能に設けられている。また、従動歯車15bは、駆動歯車15dとの噛合を維持した状態で中心軸Sに沿う移動を規制されている。このため、回転軸部15aを回転させる駆動の伝達は、スライド移動機構18による回転軸部15aのスライド移動の際、常に維持されている。すなわち、回転軸部15aは、自身が回転し、かつ中心軸Sに沿うスライド移動が可能に設けられている。
ノズル押出移動機構9は、噴射口8aからウォータジェットが噴射される方向に沿って噴射ノズル8を押出移動させるものである。ノズル押出移動機構9は、図10に示すように、支持部14に設けられ、スライドレール9a、スライダ9b、スライド架台9c、およびアクチュエータ9dを有する。スライドレール9aは、中心軸Sに直交する方向に延在して一対設けられている。スライダ9bは、スライドレール9aの延在方向に移動可能に支持されている。スライド架台9cは、スライダ9bに支持されており、スライドレール9aの延在方向に移動可能に設けられている。このスライド架台9cに対し、噴射ノズル8が噴射口8aをスライドレール9aの延在方向に向けて固定されている。アクチュエータ9dは、各スライドレール9aにそれぞれ配置されるように支持部14に設けられているとともに、スライド架台9cに連結されている。アクチュエータ9dは、スライド架台9cをスライドレール9aの延在方向に移動させるもので、本実施形態では空圧シリンダとして構成されている。アクチュエータ9dは、空圧シリンダに限らず、スライド架台9cをスライドレール9aの延在方向に移動させるものであればよい。そして、ノズル押出移動機構9は、アクチュエータ9dの駆動によりスライド架台9cが噴射ノズル8を伴って中心軸Sと直交する方向に移動する。すなわち、噴射ノズル8の噴射口8aが管台101c,101dの内面に対向する形態で、管台101c,101dの内面に対して接近または離間するように押出移動する。この結果、噴射口8aから管台101c,101dの内面に至る距離であるウォータジェットの噴射距離が設定される。このウォータジェットの噴射距離は、130mm±10mmが所定距離とされる。
従って、外部当接部材3、内部当接部材4、および吸着手段5により装置フレーム2が管台101c,101dの内部に挿入された状態で、スライド移動機構18により噴射口8aがウォータジェットピーニングを施工する管台101c,101dの所定の内面に向く位置に噴射ノズル8を進退移動させる。その後、ノズル押出移動機構9により噴射距離となるように噴射ノズル8を押出移動させる。その後、噴射ノズル8の噴射口8aからウォータジェットを噴射させながら回転移動機構15により噴射ノズル8を回転移動させる。これにより、管台101c,101dの所定の内面にウォータジェットピーニングが施工される。
検査部20は、本実施形態ではウォータジェットピーニングが施工される管台101c,101dの所定の内面(溶接部122)の検査を行うものである。検査部20は、図4〜図6に示すように、支持部14に設けられている。従って、検査部20は、上述した回転移動機構15により中心軸Sの廻りに回転移動し、かつスライド移動機構18により中心軸Sに沿ってスライド移動する。この検査部20は、探傷センサ20Aと、撮像センサ20Bとを有する。探傷センサ20Aは、管台101c,101dの内面に接触し探傷検査をするためのもので、本実施形態では、渦電流探傷センサであり、回転移動機構15により中心軸Sの廻りに回転移動することで、管台101c,101dの内面に対して周方向に沿って移動し探傷する。また、探傷センサ20Aは、本実施形態では検査対象部位となる管台101c,101dの内面の周方向に沿うように複数(2つ)並設して設けられている。撮像センサ20Bは、管台101c,101dの内面を撮影し目視検査をするためのもので、回転移動機構15により中心軸Sの廻りに回転移動することで、管台101c,101dの内面に対して周方向に沿って移動し撮影する。なお、検査部20は、図には明示しないが、撮像センサ20Bによる撮影部位を照らす照明を有する。
検査部押出移動機構21は、検査部20を管台101c,101dの内面に向けて押出移動させるものである。検査部押出移動機構21は、図10に示すように、支持部14に設けられ、スライドレール21a、スライダ21b、スライド架台21c、およびアクチュエータ21dを有する。スライドレール21aは、中心軸Sに直交する方向に延在して一対設けられ、上述したノズル押出移動機構9のスライドレール9aを延長して形成されている。スライダ21bは、スライドレール21aの延在方向に移動可能に支持されている。スライド架台21cは、スライダ21bに支持されており、スライドレール21aの延在方向に移動可能に設けられている。このスライド架台21cに対し、検査部20である探傷センサ20A(図11参照)および撮像センサ20Bが取り付けられている。アクチュエータ21dは、一方のスライドレール21aの側部に配置されるように支持部14に設けられているとともに、スライド架台21cに連結されている。アクチュエータ21dは、スライド架台21cをスライドレール21aの延在方向に移動させるもので、本実施形態では空圧シリンダとして構成されている。アクチュエータ21dは、空圧シリンダに限らず、スライド架台21cをスライドレール21aの延在方向に移動させるものであればよい。そして、検査部押出移動機構21は、アクチュエータ21dの駆動によりスライド架台21cが検査部20(探傷センサ20Aおよび撮像センサ20B)を伴って中心軸Sと直交する方向に移動する。この押出移動の方向は、検査部20が検査をするための方向であって、探傷センサ20Aの場合は管台101c,101dの内面に接触する面が向く方向であり、撮像センサ20Bの場合は管台101c,101dの内面を撮影する方向である。すなわち、検査部押出移動機構21は、検査部20が管台101c,101dの内面に対して接近または離間するように押出移動する。
また、検査部押出移動機構21は、図10および図11に示すように、探傷センサ20Aを単独で押出移動させる探傷センサ押出移動機構21Aと、撮像センサ20Bを単独で押出移動させる撮像センサ押出移動機構21Bとを有する。
探傷センサ押出移動機構21Aは、図11に示すように、スライド架台21cに設けられ、固定架台21Aa、スライドレール21Ab、スライダ21Ac、アクチュエータ21Ad、およびスライド架台21Aeを有する。固定架台21Aaは、スライド架台21cに固定されている。スライドレール21Abは、スライドレール9aと平行であって、中心軸S(図4〜図6参照)に直交する方向に延在して一対設けられている。スライダ21Acは、スライドレール21Abの延在方向に移動可能に支持されている。アクチュエータ21Adは、固定架台21Aaに固定されているとともに、スライド架台21Aeに連結されている。アクチュエータ21Adは、スライド架台21Aeをスライドレール21Abの延在方向に移動させるもので、本実施形態では空圧シリンダとして構成されている。アクチュエータ21Adは、空圧シリンダに限らず、スライド架台21Aeをスライドレール21Abの延在方向に移動させるものであればよい。スライド架台21Aeは、探傷センサ20Aを支持するものである。探傷センサ20Aは、上述したように検査対象部位となる管台101c,101dの内面の周方向に沿うように複数(2つ)並設して設けられており、それぞれが当該周方向で傾くように各センサ第一支持部20Aaに支持されている。各センサ第一支持部20Aaは、センサ架台20Abに一体に取り付けられている。そして、センサ架台20Abは、スライドレール21Abと直交する軸心の廻りであって中心軸Sの延在方向で傾くように両端が各センサ第二支持部20Acに支持されている。このセンサ第二支持部20Acがスライド架台21Aeに取り付けられている。また、センサ第二支持部20Acは、スライド架台21Aeに対し、スライドレール21Abの延在方向に移動可能に設けられてバネ(図示せず)により弾性を有して支持されている。すなわち、探傷センサ20Aは、センサ第一支持部20Aaおよびセンサ第二支持部20Acにより周方向および中心軸Sの延在方向に自由に傾き、かつバネにより付勢されて管台101c,101dの内面の形状に追従して接触するように支持されている。そして、探傷センサ押出移動機構21Aは、アクチュエータ21Adの駆動によりスライド架台21Aeが探傷センサ20Aを伴って中心軸Sと直交する方向に押出移動する。
撮像センサ押出移動機構21Bは、図10に示すように、スライド架台21cに設けられ、アクチュエータ21Ba、およびスライド架台21Bbを有する。アクチュエータ21Baは、スライド架台21cに固定されているとともに、スライド架台21Bbに連結されている。アクチュエータ21Baは、スライド架台21Bbをスライドレール21aの延在方向に移動させるもので、本実施形態では空圧シリンダとして構成されている。アクチュエータ21Baは、空圧シリンダに限らず、スライド架台21Bbをスライドレール21aの延在方向に移動させるものであればよい。スライド架台21Bbは、撮像センサ20Bを支持するものである。そして、撮像センサ押出移動機構21Bは、アクチュエータ21Baの駆動によりスライド架台21Bbが撮像センサ20Bを伴って中心軸Sと直交する方向に押出移動する。
校正試験部22は、検査部20(探傷センサ20Aおよび撮像センサ20B)を校正試験するためのものである。校正試験部22は、図4〜図6に示すように、校正試験部進退移動機構23に設けられている。この校正試験部22は、各探傷センサ20Aの校正を行う各探傷センサ用校正試験片22Aと、撮像センサ20Bの校正を行う撮像センサ用校正試験片22Bとを有する。
校正試験部進退移動機構23は、校正試験部22を中心軸Sに沿う方向に進退移動させるものである。校正試験部進退移動機構23は、図4〜図6に示すように、装置フレーム2に設けられている。従って、校正試験部進退移動機構23および校正試験部22は、上述した回転移動機構15やスライド移動機構18による回転移動やスライド移動に関与しない。この校正試験部進退移動機構23は、固定架台23a、スライドレール23b、スライド架台23c、およびアクチュエータ23dを有する。固定架台23aは、装置フレーム2に固定されている。スライドレール23bは、中心軸Sと平行に延在して一対設けられている。スライド架台23cは、校正試験部22を支持するもので、スライドレール23bの延在方向に移動可能に設けられている。アクチュエータ23dは、固定架台23aに固定されているとともに、スライド架台23cに連結されている。アクチュエータ23dは、スライド架台23cをスライドレール23bの延在方向に移動させるもので、本実施形態では空圧シリンダとして構成されている。アクチュエータ23dは、空圧シリンダに限らず、スライド架台23cをスライドレール23bの延在方向に移動させるものであればよい。そして、校正試験部進退移動機構23は、アクチュエータ23dの駆動によりスライド架台23cが校正試験部22(各探傷センサ用校正試験片22Aおよび撮像センサ用校正試験片22B)を伴って中心軸Sと平行に直線の軌跡で進退移動する(図13〜図17参照)。
ここで、スライド架台23cに支持されている校正試験部22は、各探傷センサ用校正試験片22Aおよび撮像センサ用校正試験片22Bの位置を、上述した検査部20における各探傷センサ20Aおよび撮像センサ20Bが、装置フレーム2の鉛直方向の上方であって検査対象部位である管台101c,101dの内面に向く位置に合わせて配置している。そのため、図13および図16に示すように、校正試験部進退移動機構23により前進移動した状態で、各探傷センサ用校正試験片22Aおよび撮像センサ用校正試験片22Bは、検査部20(探傷センサ20Aおよび撮像センサ20B)の押出移動の軌跡上に対し、各探傷センサ20Aおよび撮像センサ20Bが検査対象部位である管台101c,101dの内面に向く位置に一致する。また、図16および図17に示すように、校正試験部22は、校正試験部進退移動機構23により前進移動した状態で、撮像センサ20Bが管台101c,101dの内面を撮影する際の距離L1と同距離L2の位置に合わせて配置されている。
図12に示すように、本実施形態に係る溶接部補修装置1は、制御部25を有している。制御部25は、溶接部補修装置1の動作を統括制御するものである。図12においては、検査および補修を行うための制御系を示している。
図12に示すように、制御部25は、回転移動機構15の回転モータ15c、スライド移動機構18のスライドモータ18f、校正試験部進退移動機構23のアクチュエータ23d、検査部押出移動機構21のアクチュエータ21d、探傷センサ押出移動機構21Aのアクチュエータ21Ad、撮像センサ押出移動機構21Bのアクチュエータ21Ba、ノズル押出移動機構9のアクチュエータ9d、および高圧水ポンプ160を制御する。また、制御部25は、探傷センサ20Aおよび撮像センサ20Bに接続され、各センサ20A,20Bに駆動信号を出力するとともに、各センサ20A,20Bからの検出信号を入力する。
また、制御部25は、探傷センサ20Aから入力した検出信号により、溶接部122における溶接境界位置(異材溶接境界位置)αを判別する。溶接境界位置αとは、図2に示すように、管台101c,101dの内面において、バタリング溶接部122aとオーバレイ溶接部122bとの境界位置である。溶接境界位置αの判別については、特許第4885068号公報の記載に基づき判別する。
本実施形態において、制御部25は、判別した溶接境界位置αを基準として検査部20の探傷センサ20Aによる探傷検査範囲WAを設定する。探傷検査範囲WAは、図2に示すように、溶接境界位置αを基準とし、溶接部122の施工時の設計図面に基づいて、溶接境界位置αから管台101c,101d側に検査の基準となる所定の基準検査範囲WAaを決定し、この基準検査範囲WAaを含みセーフエンド管121側に検査に要求される要求検査範囲WAbを決定する。さらに、探傷検査に余裕を持たせるため、要求検査範囲WAbの両側に余裕代WAcを設けて探傷検査範囲WAを設定する。
また、制御部25は、溶接境界位置αを基準として検査部20の撮像センサ20Bによる目視検査範囲WBを設定する。目視検査範囲WBは、図2に示すように、溶接境界位置αを特定できていることから、探傷検査範囲WAにおける要求検査範囲WAbを目視検査範囲WBとして設定する。
また、制御部25は、溶接境界位置αを基準として補修部である噴射ノズル8による補修範囲(ウォータジェット施工範囲)WCを設定する。補修範囲WCは、本実施形態ではウォータジェットの施工範囲であるため、ウォータジェットの円状の施工範囲が施工に有効な範囲となるように、ウォータジェットの円状の施工範囲の中心がバタリング溶接部122aおよび本溶接部122cを加えた範囲の中心Cに一致するよう、溶接部122の施工時の設計図面に基づいて、溶接境界位置αから管台101c,101d側に、ウォータジェットの円状の施工範囲の外縁が位置する範囲WCa,WCbを設定する。
なお、溶接部122の応力腐食割れを防止・保全する別の手段として、円盤状の回転砥石により溶接部122を切削するインレイ工事がある。インレイ工事を行う場合、溶接部補修装置は、図には明示しないが回転砥石を支持するマニピュレータを用いることが好ましい。このインレイ工事では、オーバレイ溶接部122bを残すように溶接境界位置αから切削する深さDを要求される。このため、制御部は、溶接境界位置αを基準とした深さDとなるように、図2中に一点鎖線で示す切削範囲を設定する。
以下、制御部25が制御する溶接部補修装置1による補修手順(補修方法)について説明する。図13〜図17では、外部当接部材3により管台101c,101dの内部の所定位置に挿入された状態の装置フレーム2を位置決めし、内部当接部材4により管台101c,101dの中心位置に装置フレーム2の中心(中心軸S)位置を合わせ、これを吸着手段5により維持した状態を示している。また、回転移動機構15は、検査部20の各探傷センサ20Aや撮像センサ20Bが装置フレーム2の鉛直方向の上方に向く位置(基準位置)となるようにセッティングされる。
補修手順としては、まず、探傷センサ20Aにより探傷検査を行う。図13に示すように、スライド移動機構18により、検査部20の各探傷センサ20Aが溶接部122の鉛直下方の位置となるように中心軸Sと平行にスライド移動させる。この状態で、校正試験部進退移動機構23により校正試験部22を前進させる。これにより、溶接部補修装置1が管台101c,101dの内部に挿入された基準位置で、各探傷センサ20Aが管台101c,101dの内面に対して押出移動する軌跡上に、各探傷センサ用校正試験片22Aが配置される。次に、図14に示すように、探傷センサ押出移動機構21Aにより、各探傷センサ20Aを中心軸Sと直交する方向に押出移動させ、各探傷センサ用校正試験片22Aに当接させる。次に、回転移動機構15により、中心軸Sの廻りに各探傷センサ20Aを回転移動させて各探傷センサ用校正試験片22Aを探傷する。これにより、各探傷センサ用校正試験片22Aに基づき各探傷センサ20Aの校正試験が行われる。次に、図15に示すように、校正試験部進退移動機構23により校正試験部22を後退させる。次に、検査部押出移動機構21および探傷センサ押出移動機構21Aにより、各探傷センサ20Aを中心軸Sと直交する方向に押出移動させ、管台101c,101dの内面(溶接部122)に当接させる。次に、スライド移動機構18により中心軸Sと平行に各探傷センサ20Aをスライド移動させる。そして、各探傷センサ20Aの検出信号により、溶接部122における溶接境界位置αを判別する。さらに、この溶接境界位置αを基準として探傷検査範囲WAを設定する。次に、回転移動機構15により、中心軸Sの廻りに各探傷センサ20Aを回転移動させて溶接部122を含む管台101c,101dの内面を探傷する。これにより、各探傷センサ20Aにより探傷検査が行われる。次に、図13および図14に示すように、各探傷センサ用校正試験片22Aに基づき各探傷センサ20Aの検査後の校正試験を行う。次に、探傷検査の検出データを分析し、溶接境界位置αを確認する。
続いて、撮像センサ20Bにより目視検査を行う。まず、探傷検査の際に判別・確認された溶接境界位置αを基準として目視検査範囲WBを設定する。次に、図16に示すように、スライド移動機構18により、検査部20の撮像センサ20Bが溶接部122の鉛直下方の位置となるように中心軸Sと平行にスライド移動させる。この状態で、校正試験部進退移動機構23により校正試験部22を前進させる。これにより、溶接部補修装置1が管台101c,101dの内部に挿入された基準位置で、撮像センサ20Bが管台101c,101dの内面に対して押出移動する軌跡上に、撮像センサ用校正試験片22Bが配置される。これにより、撮像センサ用校正試験片22Bに基づき撮像センサ20Bの校正試験が行われる。次に、図17に示すように、校正試験部進退移動機構23により校正試験部22を後退させる。次に、検査部押出移動機構21および撮像センサ押出移動機構21Bにより、撮像センサ20Bを中心軸Sと直交する方向に押出移動させる。次に、回転移動機構15により、中心軸Sの廻りに撮像センサ20Bを回転移動させて溶接部122を含む管台101c,101dの内面を撮影する。これにより、撮像センサ20Bにより撮影した映像により目視検査が行われる。次に、図16に示すように、撮像センサ用校正試験片22Bに基づき撮像センサ20Bの検査後の校正試験を行う。
次に、補修部である噴射ノズル8により補修を行う。まず、探傷検査の際に判別・確認された溶接境界位置αを基準として補修範囲WCを設定する。次に、スライド移動機構18により、噴射ノズル8の噴射口8aが溶接部122に向くように中心軸Sと平行にスライド移動させる。次に、ノズル押出移動機構9により、噴射ノズル8を中心軸Sと直交する方向に押出移動させる。これにより、噴射口8aから溶接部122を含む管台101c,101dの内面に至る距離であるウォータジェットの噴射距離が設定される。次に、高圧水ポンプ160を駆動して高圧水を噴射ノズル8の噴射口8aから噴射させるとともに、回転移動機構15により中心軸Sの廻りに噴射ノズル8を回転させる。これにより、溶接部122を含む管台101c,101dの内面に周方向に沿ってウォータジェットが噴射され、このウォータジェットにより溶接部122を含む管台101c,101dの内面の引張残留応力が圧縮残留応力に改善される。最後に、ウォータジェットにより補修した箇所を、撮像センサ20Bにより目視検査して確認する。
このように、本実施形態の溶接部補修方法は、原子力発電プラントに設けられた溶接部122の補修を行う溶接部補修方法であり、探傷センサ20Aの検出信号により溶接部122における溶接境界位置αを判別する工程と、溶接境界位置αを基準として補修範囲WCを設定する工程と、補修範囲WCを補修する工程と、を含む。
この溶接部補修方法によれば、探傷センサ20Aにより判別した溶接境界位置αを基準として補修範囲WCを設定することで、正確な補修を行うことができる。
また、本実施形態の溶接部補修方法は、原子力発電プラントに設けられた溶接部122の補修を行う溶接部補修方法であり、探傷センサ20Aの検出信号により溶接部122における溶接境界位置αを判別する工程と、溶接境界位置αを基準として探傷センサ20Aによる探傷検査範囲WAを設定する工程と、探傷検査範囲WAを探傷センサ20Aにより検査する工程と、検査が行われた補修箇所について溶接境界位置αを基準として補修範囲WCを設定する工程と、補修範囲WCを補修する工程と、を含む。
この溶接部補修方法によれば、探傷検査により判別した溶接境界位置αを基準として探傷検査範囲WAおよび補修範囲WCを設定することで、双方の範囲にずれを生じさせることなく正確な探傷検査および補修を行うことができる。このように、本実施形態の溶接部補修方法によれば、検査および補修の双方において関連した基準により双方の範囲を設定して溶接部122の検査および補修を行うことができる。
また、本実施形態の溶接部補修方法では、溶接境界位置αを基準として撮像センサ20Bによる目視検査範囲WBを設定する工程と、目視検査範囲WBを撮像センサ20Bにより検査する工程と、をさらに含む。
この溶接部補修方法によれば、探傷検査により判別した溶接境界位置αを基準として目視検査範囲WBを設定することで、目視検査においても探傷検査や補修の範囲にずれを生じさせることなく正確な目視検査を行うことができる。
また、本実施形態の溶接部補修方法では、溶接部122は、異材間(管台101c,101dと一次冷却水管105)を溶接するように異なる溶接材(バタリング溶接部122a、オーバレイ溶接部122b、本溶接部122c)が接合された異材溶接部である。
異材溶接部は、その表面が機械加工されているため、目視確認による異材溶接境界位置αを判断することが困難である。よって、探傷センサ20Aによって異材溶接境界位置αの検出を行うことで、精度よく異材溶接境界位置αを検出することができる。
また、本実施形態の溶接部補修装置1は、原子力発電プラントに設けられた溶接部122の補修を行う溶接部補修装置1であり、溶接部122の位置に設置される装置フレーム2と、装置フレーム2に設けられて探傷センサ20Aと、装置フレーム2に設けられて溶接部122を補修する噴射ノズル(補修部)8と、探傷センサ20Aの検出信号により溶接部122における溶接境界位置αを判別し、溶接境界位置αを基準として補修範囲WCを設定して、当該補修範囲WCを噴射ノズル8により補修する制御をする制御部25と、を備える。
この溶接部補修装置によれば、探傷センサ20Aにより判別した溶接境界位置αを基準として補修範囲WCを設定することで、正確な補修を行うことができる。
また、本実施形態の溶接部補修装置1は、原子力発電プラントに設けられた溶接部122の補修を行う溶接部補修装置1であり、溶接部122の位置に設置される装置フレーム2と、装置フレーム2に設けられて探傷センサ20Aにより溶接部122の探傷検査を行う検査部20と、装置フレーム2に設けられて検査部20により探傷検査された補修箇所を補修する噴射ノズル(補修部)8と、検査部20における探傷センサ20Aの検出信号により溶接部122における溶接境界位置αを判別し、当該溶接境界位置αを基準として探傷センサ20Aによる探傷検査範囲WAを設定して、当該探傷検査範囲WAを探傷センサ20Aにより探傷検査し、当該探傷検査が行われた補修箇所について溶接境界位置αを基準として補修範囲WCを設定して、当該補修範囲WCを噴射ノズル8から噴射したウォータジェットにより補修する制御をする制御部25と、を備える。
この溶接部補修装置1によれば、探傷検査により判別した溶接境界位置αを基準として探傷検査範囲WAおよび補修範囲WCを設定することで、双方の範囲にずれを生じさせることなく正確な探傷検査および補修を行うことができる。このように、本実施形態の溶接部補修装置によれば、検査および補修の双方において関連した基準により双方の範囲を設定して溶接部122の検査および補修を行うことができる。
また、本実施形態の溶接部補修装置1では、検査部20は、溶接部122の目視検査を行う撮像センサ20Bを有しており、制御部25は、溶接境界位置αを基準として撮像センサ20Bによる目視検査範囲WBを設定して、当該目視検査範囲WBを撮像センサ20Bにより目視検査する制御をする。
この溶接部補修装置1によれば、探傷検査により判別した溶接境界位置αを基準として目視検査範囲WBを設定することで、目視検査においても探傷検査や補修の範囲にずれを生じさせることなく正確な目視検査を行うことができる。
なお、上述した実施形態では、原子炉容器101の入口側管台101cおよび出口側管台101dにおける溶接部122の検査および補修について説明したが、この限りではない。例えば、蒸気発生器103における入口側水室103aの入口側管台や出口側水室103bの出口側管台における溶接部の検査および補修についても同様に溶接境界位置を基準として検査範囲および補修範囲を設定することで、同様の効果を得ることができる。なお、蒸気発生器103の入口側管台および出口側管台の場合、図には明示しないが、装置フレームはマニピュレータとして構成され、このマニピュレータに検査部や補修部が装着される。補修部においては、ウォータジェットピーニングに限らずショットピーニングやインレイ工事であってもよい。
なお、溶接部122としては、上述した異材溶接部に限らない。例えば、図には明示しないが、原子炉容器101の安全注入管台では、安全注入管台とセーフエンドの溶接継手は異材溶接部となるが、その奥側(原子炉容器101から離れる側)にセーフエンドとステンレス鋼管の溶接継手が存在し、ここは異種ではなくステンレスの同材溶接部となる。この同材溶接部は、一般的に、内面に溶接裏波が存在するため溶接境界位置がわかりやすいが、裏波が存在するため探傷検査を適用することができないといった経緯から、目視検査によって溶接境界位置を測定し、ウォータジェットピーニングの補修を施工することになる。ただし、裏波部分をきれいに機械加工している原子力発電プラントも存在するため、この場合は、施工前に探傷検査による溶接境界位置の確認を行うことができ、本実施形態の溶接部補修方法および溶接部補修装置を適用することができる。
1 溶接部補修装置
2 装置フレーム
8 噴射ノズル(補修部)
8a 噴射口
9 ノズル押出移動機構
15 回転移動機構
18 スライド移動機構
20 検査部
20A 探傷センサ
20B 撮像センサ
21 検査部押出移動機構
21A 探傷センサ押出移動機構
21B 撮像センサ押出移動機構
25 制御部
101 原子炉容器
101c 入口側管台
101d 出口側管台
122 溶接部
122a バタリング溶接部
122b オーバレイ溶接部
122c 本溶接部
α 溶接境界位置
WA 探傷検査範囲
WB 目視検査範囲
WC 補修範囲

Claims (7)

  1. 原子力発電プラントに設けられた溶接部の補修を行う溶接部補修方法において、
    探傷センサの検出信号により前記溶接部における溶接境界位置を判別する工程と、
    前記溶接境界位置を基準として補修範囲を設定する工程と、
    前記補修範囲を補修する工程と、
    を含むことを特徴とする溶接部補修方法。
  2. 原子力発電プラントに設けられた溶接部の補修を行う溶接部補修方法において、
    探傷センサの検出信号により前記溶接部における溶接境界位置を判別する工程と、
    前記溶接境界位置を基準として前記探傷センサによる探傷検査範囲を設定する工程と、
    前記探傷検査範囲を前記探傷センサにより検査する工程と、
    前記検査が行われた補修箇所について前記溶接境界位置を基準として補修範囲を設定する工程と、
    前記補修範囲を補修する工程と、
    を含むことを特徴とする溶接部補修方法。
  3. 前記溶接境界位置を基準として撮像センサによる目視検査範囲を設定する工程と、
    前記目視検査範囲を前記撮像センサにより検査する工程と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の溶接部補修方法。
  4. 前記溶接部は、異材間を溶接するように異なる溶接材が接合された異材溶接部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の溶接部補修方法。
  5. 原子力発電プラントに設けられた溶接部の補修を行う溶接部補修装置において、
    前記溶接部の位置に設置される装置フレームと、
    前記装置フレームに設けられて探傷センサと、
    前記装置フレームに設けられて前記溶接部を補修する補修部と、
    前記探傷センサの検出信号により前記溶接部における溶接境界位置を判別し、前記溶接境界位置を基準として補修範囲を設定して、当該補修範囲を前記補修部により補修する制御をする制御部と、
    を備えることを特徴とする溶接部補修装置。
  6. 原子力発電プラントに設けられた溶接部の補修を行う溶接部補修装置において、
    前記溶接部の位置に設置される装置フレームと、
    前記装置フレームに設けられて探傷センサにより前記溶接部の探傷検査を行う検査部と、
    前記装置フレームに設けられて前記検査部により探傷検査された補修箇所を補修する補修部と、
    前記検査部における前記探傷センサの検出信号により前記溶接部における溶接境界位置を判別し、当該溶接境界位置を基準として前記探傷センサによる探傷検査範囲を設定して、当該探傷検査範囲を前記探傷センサにより探傷検査し、当該探傷検査が行われた補修箇所について前記溶接境界位置を基準として補修範囲を設定して、当該補修範囲を前記補修部により補修する制御をする制御部と、
    を備えることを特徴とする溶接部補修装置。
  7. 前記検査部は、前記溶接部の目視検査を行う撮像センサを有しており、前記制御部は、前記溶接境界位置を基準として前記撮像センサによる目視検査範囲を設定して、当該目視検査範囲を前記撮像センサにより目視検査する制御をすることを特徴とする請求項6に記載の溶接部補修装置。
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