JP2014163602A - 貯湯タンク及び給湯装置 - Google Patents

貯湯タンク及び給湯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014163602A
JP2014163602A JP2013035664A JP2013035664A JP2014163602A JP 2014163602 A JP2014163602 A JP 2014163602A JP 2013035664 A JP2013035664 A JP 2013035664A JP 2013035664 A JP2013035664 A JP 2013035664A JP 2014163602 A JP2014163602 A JP 2014163602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
end plate
hot water
side member
water storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013035664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5871837B2 (ja
Inventor
Yasumi Kamigai
康己 上貝
Kenji Okui
健司 奥居
Hiromichi Mogi
弘道 茂木
Takeshi Monotane
武士 物種
Taku Sekiya
卓 関谷
Kyohei Iida
恭平 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013035664A priority Critical patent/JP5871837B2/ja
Publication of JP2014163602A publication Critical patent/JP2014163602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5871837B2 publication Critical patent/JP5871837B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)

Abstract

【課題】タンク本体の長寿命化を図ることのできる貯湯タンクを得る。
【解決手段】お湯を貯留し内圧を受けるタンク本体1の下部鏡板11に支持装置2(図1(b))が取り付け部材20(図1(a))を介して固定されている。取り付け部材20の板状部21は下部鏡板11にスポット溶接にて溶接されるが、タンク本体1に発生する圧力変動等によって下部鏡板11が伸縮し、溶接部28特に下方の辺部材21cの溶接部28に大きな応力が発生する。そこで、辺部材21cに下部鏡板11の軸方向に切り欠かれた低剛性部としての切り欠き部21sを設ける。これにより、辺部材21cの溶接部28は下部鏡板11の変形に容易に追従して変形可能となるので、当該溶接部28の応力が緩和され疲労破壊を防止でき、タンク本体1の長寿命化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、貯湯タンク及びこの貯湯タンクを備えた給湯装置に関する。
従来、給湯装置として、夜間割引の安価な電力やヒートポンプを使用して加熱した温水を貯湯タンクに貯めておき、この温水を必要に応じて水道水と混合して使用するものがある。このような給湯装置に用いられる従来の貯湯タンクは、円筒状の胴板に溶接された上部板及び下部板(鏡板)を有する貯湯タンクにおいて、胴板に脚金具がスポット溶接で取り付けられているものがある(例えば、特許文献1)。
特開2009−228981号公報(特に、段落番号0028,0030及び図3)
従来の貯湯タンクは以上のように構成され、貯湯タンク本体内の温水もしくは水を浴槽や台所などへ供給する際に、変動する内圧が作用して貯湯タンク本体の上部板及び下部板(鏡板)及び胴板に変形と応力が発生する。その結果、胴板にスポット溶接で固定され貯湯タンクを支持するための脚金具(支持装置)と胴板との間で変形差が生じ、スポット溶接部には大きな応力が生じる。内圧の変動が繰り返されることによって、スポット溶接部の強度が低下し、繰り返し回数が規定量を超え極端に増えると、漏水ないし破壊を招き寿命が短くなるおそれがあった。さらに、据付けに要する面積を縮小するために脚金具の配置サークルを小さくすべく脚金具を胴板にではなく下部板に取り付ける場合、スポット溶接部にさらに大きな応力が発生して、一層の寿命の低下を招くおそれがある。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、タンク本体の長寿命化を図ることのできる貯湯タンク及びこの貯湯タンクを備えた給湯装置を得ることを目的とする。
この発明に係る貯湯タンクにおいては、
タンク本体と支持装置とを備えた貯湯タンクであって、
前記タンク本体は、円筒状の胴部及び前記胴部の両端部にそれぞれ接合された第1鏡板と第2鏡板とを有するものであり、
前記支持装置は、タンク取り付け部材と支持部材とを有し、
前記タンク取り付け部材は、板状材料で形成された板状部と前記板状部の中央部に突設された突設部とを有し、
前記板状部は、所定方向の剛性が他の部分よりも低くされた低剛性部を有し、
前記板状部が前記第1鏡板に前記所定方向が前記第1鏡板の周方向になるようにしてかつ前記低剛性部を前記周方向に挟んで複数の溶接部においてスポット溶接されたものであり、
前記支持部材が前記突設部に固着され前記タンク取り付け部材を介して前記タンク本体を前記タンク本体の軸方向に支持するものである。
この発明に係る給湯装置においては、前記のような貯湯タンクを備えたものである。
この発明は、以上のように構成されているので、タンク本体の長寿命化を図ることのできる貯湯タンク及びこの貯湯タンクを備えた給湯装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1による貯湯タンクを示す図である。 支持装置を拡大して示す斜視図である。 取り付け部材の構成を示す正面図である。 従来の取り付け部材の構成を示す正面図である。 取り付け部材の固定範囲を示す下部鏡板の断面図である。 従来の取り付け部材による変形状態を説明するための説明図である。 本実施の形態による取り付け部材における変形状態を説明するための説明図である。 繰り返しタンク加圧試験の結果を比較して示す比較図である。 切り欠き部の効果の違いを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2による取り付け部材を示す正面図である。 本発明の実施の形態3による取り付け部材を示す正面図である。 本発明の実施の形態4による取り付け部材を示す正面図である。 本発明の実施の形態5による取り付け部材を示す正面図である。 本発明の実施の形態6による取り付け部材を示す正面図である。 本発明の実施の形態7による取り付け部材を示す正面図である。 本発明の実施の形態8による取り付け部材を示す正面図である。 本発明の実施の形態9による取り付け部材を示す正面図である。 本発明の実施の形態10による取り付け部材を示す正面図である。
実施の形態1.
図1〜図9は、この発明を実施するための実施の形態1を示す図及び補足説明のための参考図であり、図1は貯湯タンクの構成を示すもので図1(a)は取り付け部材の構成を示す斜視図、図1(b)は貯湯タンクの構成を示す斜視図、図2は支持装置を拡大して示す斜視図である。図3は取り付け部材の構成を示す正面図、図4は従来の取り付け部材の構成を示す正面図、図5は取り付け部材の固定範囲を示す下部鏡板の断面図である。図6は従来の取り付け部材による変形状態を説明するための説明図である。図7は本実施の形態による取り付け部材における変形状態を説明するための説明図である。図8は、繰り返しタンク加圧試験の結果を比較して示す比較図、図9は切り欠き部の効果の違いを説明するための説明図である。
図1(b)において、貯湯タンク101は、円筒状のタンク本体1と支持装置2とを有する。タンク本体1は、図1(b)に示すように、円筒状の胴部13の両端部にそれぞれ第1鏡板、第2鏡板としての下部鏡板11、上部鏡板12が水密に溶接されて、お湯を収容する収容部が形成されている。下部鏡板11及び上部鏡板12は、半球形状、半楕円形状、皿状その他多くの形状のものがある。本実施の形態においては、下部鏡板11は図5に示すような底部から開口部に向かって曲率半径を異ならせて形成された椀状のものである場合について説明するが、他の形状のものであってもよい。
下部鏡板11は、薄板材の絞り加工によって図5に示すように、直線部11a(範囲C)、半径R1の第1アール(R)部11b(範囲D)及び半径R2の第2アール部11c(範囲E)を有する形状に形成されている。なお、後述するが範囲Fの部分に、取り付け部材20を取り付ける。第1アール部11bはナックル部、第2アール部11cはクラウン部と呼ばれることもあり、通常、第1アール部11bの半径R1>第2アール部の半径R2である。なお、下部鏡板11は取り付け部材20の板状部21(後述)をスポット溶接されてから胴部13に溶接される。
支持装置2は、図1(b)及び図2に示すように、取り付け部材20、ベース板3、このベース板3に溶接された支持部材としての支持脚4、ボルト5を有する。取り付け部材20は、図1(a)及び図3に示すように矩形額縁状の板状部21と板状部21から四角形の箱状に突設された突設部22とを有する。なお、図1(a)においては板状部21と突設部22との境界に線を記入して突設部22が板状部21から突設されていることを分かり易く表示しているが、実際は板状部21から突設部22へは滑らかに移行しており、両者の間に明確な境界線があるわけではない。板状部21は、図3に示すように矩形の枠状に配置された板状の4つの辺部材21a,21b,21c,21dを有する。なお、図3においては、以後の説明に正確を期すために辺部材21a〜21dの境界を点線で示したが(実際は一枚板から製作されているので継目はない)、以後の関係する図面には記入を省略している。このような板状部21は、矩形の一枚の板状材料(例えば、鋼板)の中央部をプレスにて押し出して突設部22を形成することにより突設部22の周囲に形成されるものであり、下部鏡板11(後述)に取り付けたときに下部鏡板の外周部に沿うように曲面状に加工されている。
そして、板状部21は、下部鏡板11に、胴部13すなわち下部鏡板11の軸方向に2つの辺部材21a,21cが対向し、かつ辺部材21cが辺部材21aよりも胴部13から遠い側(貯湯タンクが縦向きに設置されたときの下方側)に位置するようにしてスポット溶接されている。辺部材21cには、低剛性部としての切り欠き部21sが2ヶ所設けられている。切り欠き部21sは、辺部材21cが下部鏡板11の軸方向上方に向かってスリット状に切り欠かれて形成されたものである。切り欠き部21sは、辺部材21cの延在方向(下部鏡板11の周方向)と直交する面における断面積が他の延在部分よりも小さいので、当該辺部材21cの延在方向の力が辺部材21cに加わったときに当該方向の剛性が他の部分よりも低く容易に変形するものである。なお、図3にはスポット溶接された溶接部28の位置を理解しやすいように示してあるが、下部鏡板11に溶接されるまでは板状部21に溶接部28は生じていない。
図1(a)に戻って、突設部22には、ねじ孔形成部22bが設けられている。ねじ孔形成部22bには支持脚4を固定するボルト5のねじ部が螺合される(図2参照)。そして、前記のような取り付け部材20が、図1(a)に示すように、上方の辺部材21aに2ヶ所、左右の辺部材21b,21dの中央部に各1ヶ所、下方の辺部材21cに4ヶ所、下部鏡板11と板状部21とをスポット溶接して、それぞれ溶接部28が形成されている。下方の辺部材21cにおいては、図1(a)、図3に示されるように、切り欠き部21sを下部鏡板11の円周方向に挟んで4ヶ所溶接部28が形成されている。下方の辺部材21cに4ヶ所の溶接部28を設けるのは、貯湯タンクが据付けられた状態で、地震による水平力を受けたときに辺部材21cが大きなモーメントを受けるので、当該モーメントに耐えうるようにするためである。このようなモーメント対策として、この実施の形態のように溶接部28を板状部21の下半分に多く設けるのが有効である。
タンク本体1に溶接された取り付け部材20に、図1(b)、図2に示されるように突設部22のねじ孔形成部22bにボルト5を螺合させてベース板3に溶接された支持脚4を固定する。そして、貯湯タンク101は据付け現場にて図2に示す基礎ボルト6により、ベース板3が基礎に固定される。
このような構成によれば、タンク本体1内に貯められた温水を排出する際の内圧が作用した場合に、タンク本体1に僅かな変形を生じ、板状部21と下部鏡板11とのスポット溶接した部分である溶接部28の近傍において変形の程度に差が生じても、当該変形の程度の差は他の部分よりも剛性の低い切り欠き部21sの変形によって吸収されるので、発生する応力を緩和できる。従って、タンク本体1の長寿命化を図ることができる。なお、タンク本体1には、使用中常時水道の給水圧が加わっており、加えて給水栓の開閉にともなって圧力変動が発生する。
このような切り欠き部21sによる効果の原理を以下に述べる。タンク本体1に内圧が作用すると、タンク本体1は変形する。取り付け部材20は、下部鏡板11に対して、図5に示す直線部11aと第1アール部11bに跨る範囲Fに固着されている。ここで、タンク本体1の内圧作用時の直線部11aと第1アール部11bとの変形に不整合が生じ複雑な変形(応力)状態になることが、発明者らの詳細な構造解析で判明している。特に、第1アール部11bと第2アール部11cとの境界部(移行部)近傍における周方向変形は圧縮方向となることが判明している。
こうした変形状態となるタンク本体1に、取り付け部材20の板状部21をスポット溶接にて固着することになる。図4は、切り欠き部のない従来の取り付け部材90を示す正面図であるが、この取り付け部材90の板状部91の辺部材91cと下部鏡板11との間で生じる変形状態を図6及び図7を用いて説明する。図6(b)はタンク本体1が無加圧時の状態における下部鏡板11の第1アール部11bの図6(a)における切断線A−Aにおける断面図であるが、タンク本体1に内圧が作用すると、第1アール部11bでは断面A−A位置では下部鏡板11は周方向に圧縮状態となる。
板状部91は元の形状を保とうとするため、辺部材91cと下部鏡板11とは図6(c)に示すように溶接部28の近傍、特に辺部材91cに設けられた(厳密には、スポット溶接の結果生じた)溶接部28のうちの外側の2ヶ所の溶接部28の近傍において大きな応力を受ける歪み部11xが発生する(説明のため歪み部11xは誇張して図示している)。このような応力が内圧変化の繰返しで多数回作用すると、下部鏡板11及び辺部材91cにおいてこの溶接部28近傍の強度が低下するおそれがある。
そこで、図1(a)、図3で示すように、切り欠き部21sを設けておけば、辺部材21cにおける溶接部28間の曲げ及び伸縮に対する剛性が低いので、下部鏡板11の変形に対して辺部材21cは小さい力で変形して容易に追従できるようになり(図7(a)、図7(b))、結果、溶接部28の応力が低減される。図8は、切り欠き部21sを有しない従来構造の板状部91と、図1に示した取り付け部材20の板状部21との溶接部28の耐性の試験結果を示すものであり、従来構造のものの耐内圧回数を1として棒グラフPに、本実施の形態における支持装置2の耐内圧回数を従来の支持装置の耐内圧回数に対する相対的な耐内圧回数比を棒グラフQに示した。試験は、タンク本体1を所定の圧力までの加圧した後その圧力を解放する加減圧を繰り返し、下部鏡板11の溶接部28近傍にクラックが発生して水漏れが生ずるまでの回数を測定した。図8に示すように、耐内圧回数比は4倍を超え、本発明の効果が明らかである。
ここで、図9に示すような取り付け部材95の場合の効果について検討する。図9において、取り付け部材95は板状部96と突設部22とを有する。板状部91は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材96a,96b,96c,96dを有し、図9における下方の辺部材96cと左右の辺部材96b,96dとの境界部に、下部鏡板11の円周方向にスリット状に切り欠かれた切り欠き部96sを設けたものである。このように切り欠く方向を下部鏡板11の円周方向に変更した場合は、辺部材96cの延在方向(図9では溶接部28が4つ並んだ方向)の曲げ剛性は、図1に示す板状部21の辺部材21c(切り欠き部21sを有する)に比し大きいので、溶接部28に対する応力低減効果は小さくなる。
また、タンク本体1の自重(満水時含む)を支持する上では、この下部鏡板11の周方向(辺部材の延在方向)に切り欠かれた切り欠き部96sを有する辺部材96cは不利となるので、図1(a)に示した下部鏡板11の軸方向にスリット状に切り欠かれた切り欠き部21sを有する辺部材21cの方が支持構造として適している。以上のようにこの実施の形態によれば、辺部材21cに設けられた切り欠き部21sによって辺部材21cが容易に変形するので溶接部28、特に4つのうちの外側の2つの溶接部28の応力を低減することができる。
以上のようにこの実施の形態によれば、溶接部28における応力を緩和して、貯湯タンクの長寿命化を図ることができる。また、このような貯湯タンクは、給湯装置において例えばヒートポンプやタンク本体に内蔵された電気ヒータで加熱したお湯を貯留する貯湯タンクとして用いれば、長寿命で信頼性の高い給湯装置を得ることができる。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2による取り付け部材を示す正面図である。図10において、取り付け部材40は、板状部41と突設部22とを有する。板状部41は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材41a,41b,41c,41dを有し、辺部材41cに下部鏡板11の軸方向上向きに切り欠かれた低剛性部としての切り欠き部41sが当該辺部材の延在方向に離隔して2ヶ所設けられている。各切り欠き部41sを当該辺部材の延在方向に挟んで両側に、スポット溶接の結果として溶接部28が設けられている。切り欠き部41sは、辺部材41cの下端から下部鏡板11の軸方向上方に向かってスリット状に切り欠かれ、当該切り欠きの終端部の形状を応力集中を回避するため、曲率(アール)を有したものとしている。
切り欠き部41sは、辺部材41cの延在方向(下部鏡板11の周方向)と直交する面における断面積が他の部分よりも小さくされ、延在方向の剛性が他の部分よりも低く、当該方向の力が辺部材41cに加わったときに他の部分よりも容易に変形するものである。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。なお、以下の各実施の形態においても、先に説明したものと同じないし同様のものについての説明は省略し、異なる部分のみを説明することにする。このような構成によれば、下部鏡板11の変形に追従して板状部41が容易に変形するので、溶接部28における応力の緩和はもちろんのこと、切り欠き部41sにおける応力集中を小さくでき、強度的な余裕を確保して長寿命化を図ることができる。
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3による取り付け部材を示す正面図である。図11において、取り付け部材45は、板状部46と突設部22とを有する。板状部46は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材46a,46b,46c,46dを有し、辺部材46cに下部鏡板11の軸方向上向きに切り欠かれた低剛性部としての切り欠き部46sが当該辺部材の延在方向に離隔して3ヶ所設けられている。そして、切り欠き部46sの間に溶接部28が設けられている。この切り欠き部46sは、辺部材46cの下端から下部鏡板11の軸方向上方に向かって上方に行くに従って狭くなる扇状の形状を有する扇状切り欠きにされている。
この切り欠き部46sは、辺部材46cの延在方向(下部鏡板11の周方向)と直交する面における断面積が他の延在部分よりも小さくされ、辺部材の延在方向の剛性が低く、当該方向の力が辺部材46cに加わったときに他の部分よりも容易に変形するものである。このような構成によれば、切り欠き部46sの数を増やしたので、下部鏡板11の変形に対して板状部46がより容易に追従して変形するようになるので、溶接部28の応力をさらに低減することができる。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4による取り付け部材を示す正面図である。図12において、取り付け部材50は、板状部51と突設部22とを有する。板状部51は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材51a,51b,51c,51dを有し、辺部材51cの左右方向の端部51ca,51cbは中央部51ccよりも薄肉にされた薄肉部とされている。辺部材51cに下部鏡板11の軸方向上向きに切り欠かれた低剛性部としての切り欠き部51sが当該辺部材の延在方向に離隔して2ヶ所設けられている。そして、切り欠き部51sを当該辺部材の延在方向に挟んで両側に溶接部28が設けられている。また、薄肉部としての辺部材51cの端部51ca,51cbにそれぞれ溶接部28が設けられている。
この切り欠き部51sは、辺部材51cの延在方向(下部鏡板11の周方向)と直交する面における断面積が他の延在部分よりも小さくされ、下部鏡板11の周方向の剛性が低く、当該方向の力が辺部材51cに加わったときに他の部分よりも容易に変形するものである。なお、薄肉部である左右の端部51ca,51cbの板厚を、中央部51ccの板厚の50〜85%に選ぶとタンク本体1をその軸方向に支える強度の大きな低下を招くことなく、タンク本体1の圧力変動にともなって生じる応力が多く加わる端部51ca,51cbにおける下部鏡板11との溶接部28のクラック発生を抑制できる。以上のような構成によれば、下部鏡板11の変形に対して板状部51が容易に追従して変形するようになるので、溶接部28の応力を一層低減することができる。
実施の形態5.
図13は、本発明の実施の形態5による取り付け部材を示す正面図である。図13において、取り付け部材55は、板状部56と突設部22とを有する。板状部56は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材56a,56b,56c,56dを有する。辺部材56cにフィールドトラック状の孔を形成する低剛性部及び孔形成部としての長孔形成部56sが当該辺部材の延在方向に離隔して2ヶ所設けられている。そして、長孔形成部56sを当該辺部材の延在方向に挟んで両側に溶接部28が設けられている。
この長孔形成部56sは、辺部材56cの延在方向と直交する面における断面積が他の延在部分よりも小さくされ、辺部材の延在方向の剛性が低く、当該延在方向の力が辺部材56cに加わったときに他の部分よりも容易に変形するものである。このような構成によれば、下部鏡板11の変形に対して板状部56が容易に追従して変形するようになるので、溶接部28の応力を低減することができる。
実施の形態6.
図14は、本発明の実施の形態6による取り付け部材を示すものであり、図14(a)正面図、図14(b)は図14(a)の切断線A−Aにおける断面を示す断面図である。図14において、取り付け部材60は、板状部61と突設部22とを有する。板状部61は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材61a,61b,61c,61dを有する。辺部材61cに低剛性部としての屈曲部61sが当該辺部材の延在方向に離隔して2ヶ所設けられている。屈曲部61sは、図14(b)の断面図に示すように、プレスによる押し出しにより形成されている。この押し出し方向は、下部鏡板11にスポット溶接されたとき下部鏡板11の径方向に突出する方向である。そして、屈曲部61sを当該辺部材の延在方向に挟んで両側に溶接部28が設けられている。
この屈曲部61sは、辺部材61cを形成する板状材料が辺部材61cの延在方向に屈曲されているので、辺部材の延在方向の剛性が低く、当該方向の力が辺部材61cに加わったときに他の部分よりも容易に変形するものである。このような構成によれば、下部鏡板11の変形に対して板状部61が容易に追従して変形するようになるので,溶接部28の応力を低減することができる。
実施の形態7.
図15は、本発明の実施の形態7による取り付け部材を示す正面図である。図15において、取り付け部材70は、板状部71と突設部22とを有する。板状部71は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材71a,71b,71c,71dを有し、辺部材71cに低剛性部としての切り欠き部71sが当該辺部材の延在方向に離隔して2ヶ所設けられている。切り欠き部71sは、辺部材71cの下端から下部鏡板11の軸方向上方に向かって所定幅のスリット状に辺部材71cが切り欠かれたものである。
この実施の形態においては、辺部材71cには、2ヶ所の切り欠き部71sの外側にのみ溶接部28が設けられ、実施の形態1である図3の辺部材21cの内方部にあった溶接部28は、左右の辺部材71b,71dに移されている。これにより、図1に示した取り付け部材20の辺部材21cに比し辺部材71cの溶接部28における応力を緩和できるとともに、辺部材71b,71dに移して設けられた溶接部28によりタンク本体1をその軸方向に支持する強度の低下を招くことがないようにできる。
実施の形態8.
図16は、本発明の実施の形態8による取り付け部材を示す正面図である。図16において、取り付け部材75は、板状部76と突設部22とを有する。板状部76は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材76a,76b,76c,76dを有し、辺部材76cに低剛性部としての切り欠き部76sが形成されている。切り欠き部76sには、辺部材76cの下端から下部鏡板11の軸方向上方に向かって辺部材76cを広幅に切り欠いて形成されている。このように、タンク本体1の満水時の全自重による支持脚4からの荷重が伝わらない部分をカットすることもできる。
この実施の形態においても、辺部材76cには、2ヶ所の溶接部28が設けられ、実施の形態1である図3の辺部材21cの内方部にあった2ヶ所の溶接部28は、左右の辺部材76b,76dに移されている。これにより、下方にある辺部材76cにおける溶接部28における応力を緩和できるとともに、辺部材76b,76dに移して設けられた溶接部28によりタンク本体1をその軸方向に支持する強度の低下を招くことがないようにできる。
なお、タンク本体1を支持装置2により安定して支持するには溶接部28の総数を確保するのが望ましく、下方の辺部材76cに設ける溶接部28の数を減らす代わりに、左右の辺部材76b.76dの中央線より下半分の位置に設けて溶接部28の総数を確保した。前述した各実施の形態及び後述の実施の形態においても、同様であり下方の辺部材に設ける溶接部28の数を減らして左右の辺部材に移してもよい。
実施の形態9.
図17は、本発明の実施の形態9による取り付け部材を示す正面図である。図17において、取り付け部材80は、板状部81と突設部22とを有する。板状部81は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材81a,81b,81c,81dを有し、辺部材81cに低剛性部及び孔形成部としての小孔形成部81sが設けられている。小孔形成部81sは、辺部材81cの左方の端部から辺部材81bの幅だけ右方に入った部分及び辺部材81cの右方の端部から辺部材81bの幅だけ左方に入った部分に下部鏡板11の軸と平行な方向に縦一列に配列された複数の小孔が形成されたものである。これにより、辺部材81cの溶接部28における応力を緩和できる。
実施の形態10.
図18は、本発明の実施の形態10による取り付け部材を示す正面図である。図18において、取り付け部材85は、板状部86と突設部22とを有する。板状部86は、矩形の枠状に配置された四つの辺部材86a,86b,86c,86dを有し、辺部材86cに低剛性部としての肉薄部86sが当該辺部材の延在方向に離隔して2ヶ所設けられている。肉薄部86sは、辺部材86cの板厚(下部鏡板11の径方向の暑さ)つまり辺部材86cの延在方向と直交する面における断面積が他の部分よりも小さくされ、辺部材の延在方向の剛性が他の部分よりも低く、当該方向の力が辺部材86cに加わったときに他の部分よりも容易に変形するものである。各肉薄部86sを当該辺部材の延在方向に挟んで両側に溶接部28が設けられている。このような構成によれば、下部鏡板11の変形に追従して板状部86が変形する場合であっても溶接部28、特に下方4ヶ所のうち外側の2ヶ所の溶接部28にける応力を低減することができ、強度的な余裕を確保することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、上述した各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略することが可能である。
1 タンク本体、2 支持装置、4 支持脚、11 下部鏡板、12 上部鏡板、
13 胴部、20 取り付け部材、21 板状部、21c 辺部材、
21s 切り欠き部、28 溶接部、40 取り付け部材、41 板状部、
41c 辺部材、41s 切り欠き部、45 取り付け部材、46 板状部、
46c 辺部材、46s 切り欠き部、50 取り付け部材、51 板状部、
51c 辺部材、51ca,51cb 端部、51s 切り欠き部、
55 取り付け部材、56 板状部、56c 辺部材、56s 長孔形成部、
60 取り付け部材、61 板状部、61c 辺部材、61s 屈曲部、
70 取り付け部材、71 板状部、71c 辺部材、71s 切り欠き部、
75 取り付け部材、76 板状部、76c 辺部材、76s 切り欠き部、
80 取り付け部材、81 板状部、81c 辺部材、81s 小孔形成部、
85 取り付け部材、86 板状部、86c 辺部材、86s 肉薄部、
91s 切り欠き部、101 貯湯タンク。

Claims (8)

  1. タンク本体と支持装置とを備えた貯湯タンクであって、
    前記タンク本体は、円筒状の胴部及び前記胴部の両端部にそれぞれ接合された第1鏡板と第2鏡板とを有するものであり、
    前記支持装置は、タンク取り付け部材と支持部材とを有し、
    前記タンク取り付け部材は、板状材料で形成された板状部と前記板状部の中央部に突設された突設部とを有し、
    前記板状部は、所定方向の剛性が他の部分よりも低くされた低剛性部を有し、
    前記板状部が前記第1鏡板に前記所定方向が前記第1鏡板の周方向になるようにしてかつ前記低剛性部を前記周方向に挟んで複数の溶接部においてスポット溶接されたものであり、
    前記支持部材が前記突設部に固着され前記タンク取り付け部材を介して前記タンク本体を前記タンク本体の軸方向に支持するものである
    貯湯タンク。
  2. 前記低剛性部は、前記第1鏡板の軸方向に切り欠きが形成された切り欠き部である
    請求項1に記載の貯湯タンク。
  3. 前記低剛性部は、前記第1鏡板の軸方向に複数個の孔が形成された孔形成部である
    請求項1に記載の貯湯タンク。
  4. 前記低剛性部は、前記板状部の前記板状材料が前記第1鏡板の径方向に突出するようにして屈曲された屈曲部である
    請求項1に記載の貯湯タンク。
  5. 前記低剛性部は、前記第1鏡板の径方向に他の部分よりも肉薄にされた肉薄部である
    請求項1に記載の貯湯タンク。
  6. 前記板状部は、前記第1鏡板の周方向に延在するとともに前記第1鏡板の軸方向に対向する二つの辺部材を有するものであって、前記辺部材のうちの前記胴部から遠い方の前記辺部材に前記低剛性部が設けられたものである
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の貯湯タンク。
  7. 前記胴部から遠い方の前記辺部材は、前記第1鏡板の周方向の両端部が薄肉部とされたものであって、前記薄肉部に前記溶接部が設けられたものである
    請求項6に記載の貯湯タンク。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の貯湯タンクを備えた給湯装置。
JP2013035664A 2013-02-26 2013-02-26 貯湯タンク及び給湯装置 Active JP5871837B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013035664A JP5871837B2 (ja) 2013-02-26 2013-02-26 貯湯タンク及び給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013035664A JP5871837B2 (ja) 2013-02-26 2013-02-26 貯湯タンク及び給湯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014163602A true JP2014163602A (ja) 2014-09-08
JP5871837B2 JP5871837B2 (ja) 2016-03-01

Family

ID=51614372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013035664A Active JP5871837B2 (ja) 2013-02-26 2013-02-26 貯湯タンク及び給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5871837B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016095051A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 リンナイ株式会社 タンクユニット

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57150659U (ja) * 1981-03-19 1982-09-21
JPH02128050U (ja) * 1989-03-29 1990-10-22

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57150659U (ja) * 1981-03-19 1982-09-21
JPH02128050U (ja) * 1989-03-29 1990-10-22

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016095051A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 リンナイ株式会社 タンクユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP5871837B2 (ja) 2016-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Aghlara et al. A passive metallic damper with replaceable steel bar components for earthquake protection of structures
KR101117388B1 (ko) 비좌굴 가새
CN105257778A (zh) 多自由度低频隔振衬垫
JP5871837B2 (ja) 貯湯タンク及び給湯装置
CN102401056B (zh) 一种组合式钢丝绳隔振器
JP2013057207A (ja) 鉄骨柱の露出型柱脚構造
JP2018131753A (ja) 制振装置
Kordzangeneh et al. Experimental cyclic performance of steel shear walls with single rectangular opening
JP2003269530A (ja) 免震装置
JP2018071142A (ja) 耐震補修構造および耐震補修方法
JP2013117262A (ja) サポート構造
JP2011064288A (ja) 配管拘束支持体
JP6785192B2 (ja) 原子炉圧力容器ペデスタルの支持構造体及び原子力プラント
JP2000110887A (ja) 免震装置
CN105757406A (zh) 一种发电机组减震底座
JP2017145009A (ja) タンク
JP3697130B2 (ja) 蒸気タービン車室の支持構造
JP2018144830A (ja) タンク
JP6057274B2 (ja) 球形タンク脚部のブレース取付部構造
Bursi et al. Seismic performance of bolted flange joints in piping systems for oil and gas industries
JP4727710B2 (ja) 履歴ダンパおよび木造構造物の壁
Kim Strength and behavior according to leg frame shape variations of an electric transmission tower
JPH11125685A (ja) 原子炉圧力容器の支持装置
CN218102236U (zh) 用于方舱电站的消音器支架
JP7353463B2 (ja) ボイラ装置およびボイラ炉壁の補強構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5871837

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250