JP2014163304A - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Taiga Hagimoto
大河 萩本
Toru Kidokoro
徹 木所
Yuji Matsumoto
有史 松本
Kazuya Takaoka
一哉 高岡
Yamato Nishijima
大和 西嶋
Yuki Terui
雄貴 照井
Akifumi Uozumi
昭文 魚住
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Abstract

【課題】NOxセンサの異常を判定するために強制的にNOx量を変動させることにより大気中へNOxが放出されることを抑制しつつ、NOxセンサの異常判定の精度を高める。
【解決手段】内燃機関の排気通路に設けられ、NOxを浄化するNOx触媒と、NOx触媒よりも下流に設けられ、排気中のNOxを検出するNOxセンサと、を備える内燃機関の排気浄化システムにおいて、NOx触媒におけるNOx浄化率を内燃機関の運転状態に基づいて推定する浄化率推定部と、浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が、所定値未満の場合に前記NOxセンサにより検出されるNOxと、所定値以上の場合に前記NOxセンサにより検出されるNOxと、の差が閾値未満であれば、NOxセンサが異常であると判定する判定部と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化システムに関する。
触媒よりも下流に設けられたNOxセンサに到達する排気中のNOx量を強制的に変動させ、このときのNOxセンサの出力変動が所定値以下ならばNOxセンサの異常と判定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、選択還元型NOx触媒(以下、SCR触媒ともいう。)よりも下流にNOxセンサを設けている場合には、該SCR触媒においてNOxが浄化されている間は、該SCR触媒よりも下流に設けられるNOxセンサに流入するNOx量が少なくなる。このため、NOxセンサの異常を判定し難い。また、NOxセンサに到達する排気中のNOx量を強制的に変動させると、大気中にNOxを放出する虞がある。
特開2003−120399号公報 特開2008−002440号公報 特開2009−180150号公報
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、NOxセンサの異常を判定するために強制的にNOx量を変動させることにより大気中へNOxが放出されることを抑制しつつ、NOxセンサの異常判定の精度を高めることにある。
上記課題を達成するために本発明は、
内燃機関の排気通路に設けられ、NOxを浄化するNOx触媒と、
前記NOx触媒よりも下流に設けられ、排気中のNOxを検出するNOxセンサと、
を備える内燃機関の排気浄化システムにおいて、
前記NOx触媒におけるNOx浄化率を前記内燃機関の運転状態に基づいて推定する浄化率推定部と、
前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が、所定値未満の場合に前記NOxセンサにより検出されるNOxと、所定値以上の場合に前記NOxセンサにより検出されるNOxと、の差が閾値未満であれば、前記NOxセンサが異常であると判定する判定部と、
を備える。
推定されるNOx浄化率が所定値未満の場合には、NOx触媒から流出するNOx量が比較的多くなるため、NOxセンサが正常であれば、NOxセンサにより検出されるNOx濃度は高くなる。また、推定されるNOx浄化率が所定値以上の場合には、NOx触媒から流出するNOx量が比較的少なくなるため、NOxセンサが正常であれば、NOxセンサにより検出されるNOx濃度が低くなる。このため、推定されるNOx浄化率が所定値未満の場合にNOxセンサにより検出されるNOxと、推定されるNOx浄化率が所定値以上の場合にNOxセンサにより検出されるNOxと、の差が、NOxセンサが正常であれば、閾値以上となる。この閾値は、NOxセンサが正常である場合の値の下限値であ
る。一方、NOxセンサが異常であると、NOx浄化率の変化に対して、NOxセンサの検出値の変化が小さくなるため、前記差が閾値未満となる。このように異常を判定することで、強制的にNOx量を変化させることなく、NOxセンサの異常を判定することができる。このため、大気中へNOxが放出されることを抑制できる。なお、NOx浄化率における所定値は、例えば、変動幅の中間値であるが、任意に設定することができる。
また、本発明においては、前記判定部は、前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が所定値未満となる内燃機関の運転領域において前記NOxセンサにより検出されるNOxの最大値と、前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が所定値以上となる内燃機関の運転領域において前記NOxセンサにより検出されるNOxの最小値と、の差が閾値未満であれば、前記NOxセンサが異常であると判定することができる。
すなわち、NOxセンサの検出値の最大値と最小値とを比較することにより、NOxセンサが正常であれば、検出値の差が比較的大きくなるので、より正確な異常判定が可能となる。
また、本発明においては、前記判定部は、前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が所定値未満となる内燃機関の運転領域において前記NOxセンサにより検出されるNOxの第一所定期間における平均値と、前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が所定値以上となる内燃機関の運転領域において前記NOxセンサにより検出されるNOxの第二所定期間における平均値と、の差が閾値未満であれば、前記NOxセンサが異常であると判定することができる。
すなわち、第一所定期間におけるNOxセンサの検出値の平均値と、第二所定期間におけるNOxセンサの検出値の平均値と、を比較することにより、瞬時的なノイズの影響を小さくすることができるので、より正確な異常判定が可能となる。なお、第一所定期間は、NOxセンサの検出値が最大付近となる期間とし、第二所定期間は、NOxセンサの検出値が最小付近となる期間としてもよい。
本発明によれば、NOxセンサの異常を判定するために強制的にNOx量を変動させることにより大気中へNOxが放出されることを抑制しつつ、NOxセンサの異常判定の精度を高めることができる。
実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。 実施例に係る第二NOxセンサに異常が生じたときの該センサの検出値の推移を示したタイムチャートである。 NOx触媒におけるNOx浄化率、NOx触媒よりも上流の排気中のNOx濃度(上流NOx濃度)、NOx触媒よりも下流の排気中のNOx濃度(下流NOx濃度)の実際の値の推移を示したタイムチャートである。 検出NOx濃度の最大値と最小値との差を示す図である。 推定NOx濃度が高い所定期間における検出NOx濃度の平均値と、推定NOx濃度が低い所定期間における検出NOx濃度の平均値と、の差を示す図である。 実施例に係る第二NOxセンサの異常判定のフローを示したフローチャートである。 内燃機関が定常運転から加速運転に移行した場合の、各種値の推移を示したタイムチャートである。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
図1は、本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。内燃機関1は車両駆動用のガソリン機関であるが、ディーゼル機関であってもよい。内燃機関1には吸気通路2及び排気通路3が接続されている。吸気通路2には、エアフローメータ17及びスロットル7が設けられている。エアフローメータ17は内燃機関1の吸入空気量を検知する。スロットル7は内燃機関1の吸入空気量を調整する。
排気通路3には、排気温度センサ11、空燃比センサ12、第一NOxセンサ13、還元剤供給弁4、NOx触媒5、第二NOxセンサ14が排気の流れに沿って上流側から順に設けられている。
NOx触媒5は、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元する選択還元型NOx触媒(SCR触媒)である。なお、NOx触媒5は、NOxを浄化する触媒であればよく、例えば、吸蔵還元型NOx触媒または三元触媒であってもよい。そして、本実施例においてはNOx触媒5が、本発明におけるNOx触媒に相当する。
還元剤供給弁4は、NOx触媒5にアンモニアを供給すべく、排気中に尿素水を供給する。排気の熱により尿素が加水分解することでアンモニアが生成される。なお、還元剤供給弁4は、アンモニア、又はアンモニアの前駆体を供給してもよい。また、還元剤は、気体、液体、固体の何れの状態で供給してもよい。
排気温度センサ11は、排気の温度を検知するセンサである。排気温度センサ11は、内燃機関1から流出する排気の温度またはNOx触媒5に流入する排気の温度を検知する。第一NOxセンサ13及び第二NOxセンサ14は排気中のNOx濃度を検知するセンサである。第一NOxセンサ13は、NOx触媒5に流入する排気中のNOx濃度を検知する。なお、内燃機関1の運転状態に基づいて、NOx触媒5に流入する排気中のNOx濃度を推定することもできる。第二NOxセンサ14は、NOx触媒5から流出する排気中のNOx濃度を検知する。なお、本実施例においては第二NOxセンサ14が、本発明におけるNOxセンサに相当する。
内燃機関1には、電子制御ユニット(ECU)10が併設されている。ECU10には、上記センサが電気的に接続されている。そして、各種センサの出力信号がECU10に入力される。ECU10は、エアフローメータ17の出力値に基づいて排気通路3における排気の流量または排気の流速を推定する。また、ECU10は、排気温度センサ11の出力値に基づいてNOx触媒5の温度を推定する。また、ECU10は、第一NOxセンサ13及び第二NOxセンサ14の出力値に基づいて、NOx触媒5におけるNOx浄化率を算出する。また、ECU10は、内燃機関1の運転状態に基づいて、NOx触媒5におけるNOx浄化率を推定する。なお、本実施例においてはNOx浄化率を推定するECU10が、本発明における浄化率推定部に相当する。
さらに、ECU10には、スロットル7及び還元剤供給弁4が電気的に接続されている。そして、これらの装置がECU10によって制御される。
そして、ECU10は、第二NOxセンサ14に異常があるか否かの判定を行う。ここで、図2は、本実施例に係る第二NOxセンサ14に異常が生じたときの該センサの検出
値の推移を示したタイムチャートである。実線は、第二NOxセンサ14が正常である時の検出値を示している。
図2において、「正常」は、第二NOxセンサ14が正常な場合を示し、「Highスタック」は、第二NOxセンサ14の検出値が、比較的大きな値で動かない異常が生じた場合を示し、「Lowスタック」は、第二NOxセンサ14の検出値が、比較的小さな値で動かない異常が生じた場合を示し、「ゲイン低下」は、第二NOxセンサ14の検出値の変化が、実際の変化よりも小さくなる異常が生じた場合を示し、「応答性低下」は、第二NOxセンサ14の検出値の変化が、実際よりも遅れて現れる異常が生じた場合を示している。本実施例におけるECU10は、これらの第二NOxセンサ14の異常が生じた場合に、該第二NOxセンサ14に異常があると判定する。
そして本実施例では、ECU10は、NOx触媒5におけるNOx浄化率が、所定値未満のときの第二NOxセンサ14の検出値と、NOx触媒5におけるNOx浄化率が所定値以上のときの第二NOxセンサ14の検出値と、の差を閾値と比較することで、該第二NOxセンサ14の異常判定を実施する。すなわち、本実施例では、NOx触媒5におけるNOx浄化率が比較的低いと推定される時期の第二NOxセンサ14の検出値と、NOx触媒5におけるNOx浄化率が比較的高いと推定される時期の第二NOxセンサ14の検出値と、の差に基づいて、第二NOxセンサ14の異常を判定する。なお、所定値は、第二NOxセンサ14の検出値の変動幅の中間値としてもよいが、他の値であってもよい。所定値の最適は、実験またはシミュレーション等により求めてもよい。
図3は、NOx触媒5におけるNOx浄化率、NOx触媒5よりも上流の排気中のNOx濃度(上流NOx濃度)、NOx触媒5よりも下流の排気中のNOx濃度(下流NOx濃度)の実際の値の推移を示したタイムチャートである。
図3に示すように、NOx浄化率が比較的高い場合には、NOx触媒5よりも下流のNOx濃度は低くなり、NOx浄化率が比較的低い場合には、NOx触媒5よりも下流のNOx濃度は比較的高くなる。このような現象は、第二NOxセンサ14が正常であれば、その検出値にも表れる。すなわち、NOx触媒5におけるNOx浄化率が、所定値未満のときの第二NOxセンサ14の検出値と、NOx触媒5におけるNOx浄化率が所定値以上のときの第二NOxセンサ14の検出値と、の差は、第二NOxセンサ14が正常であれば、比較的大きくなる。一方、図2に示したような異常が生じている場合には、第二NOxセンサ14が正常な場合よりも、前記差が小さくなる。そこで、第二NOxセンサ14が正常である場合のこの差の閾値を予め実験またはシミュレーション等により求めておけば、この差と閾値とを比較することで、第二NOxセンサ14の異常判定を実施することができる。
なお、NOx浄化率が最も高くなる付近で、NOx触媒5よりも下流のNOx濃度が最も低くなり、NOx浄化率が最も低くなる付近で、NOx触媒5よりも下流のNOx濃度が最も高くなる。そして、NOx触媒5よりも下流のNOx濃度が最も高くなる付近(図3における「下流NOx濃度最大付近」)の第二NOxセンサ14の検出値と、NOx触媒5よりも下流のNOx濃度が最も低くなる付近(図3における「下流NOx濃度最小付近」)の第二NOxセンサ14の検出値と、の差は、第二NOxセンサ14が正常であれば比較的大きくなるため、この差を用いて第二NOxセンサ14の異常判定を実施すれば、判定精度を向上させることができる。すなわち、「下流NOx濃度最大付近」で示される期間内での検出値と、「下流NOx濃度最小付近」で示される期間内での検出値と、の差は、第二NOxセンサ14が正常な場合であれば比較的大きくなるが、図2に示されるような異常が生じている場合には小さくなる。これは、NOx浄化率が最小値付近の第二NOxセンサ14の検出値と、NOx浄化率が最大値付近の第二NOxセンサ14の検出
値と、を閾値と比較しているともいえる。
ここで、第二NOxセンサ14には異常が生じている場合もあるため、NOx浄化率は、第二NOxセンサ14の検出値を用いずに推定する。そして、NOx触媒5に流入するNOxと、NOx触媒5におけるNOx浄化率と、に基づいて、NOx触媒5から流出する排気中のNOx濃度を推定することができる。このようにして推定されるNOx濃度を以下、推定NOx濃度といい、第二NOxセンサ14により検出されるNOx濃度を以下、検出NOx濃度という。
そして、第二NOxセンサ14が正常であれば、推定NOx濃度と検出NOx濃度との差は小さくなる。そして、推定NOx濃度が比較的高いと推定される場合には、第二NOxセンサ14が正常であれば、検出NOx濃度も比較的高くなり、推定NOx濃度が比較的低いと推定される場合には、第二NOxセンサ14が正常であれば、検出NOx濃度も比較的低くなる。このため、推定NOx濃度が比較的高いと推定される時期の検出NOx濃度と、推定NOx濃度が比較的低いと推定される時期の検出NOx濃度と、の差は、第二NOxセンサ14が正常であれば、比較的大きくなるはずである。
これに対し、第二NOxセンサ14にHighスタック、Lowスタック、ゲイン低下、応答性低下等の異常が生じていると、前記差は、比較的小さくなる。したがって、NOx触媒5におけるNOx浄化率が比較的低いと推定される時期の検出NOx濃度と、NOx触媒5におけるNOx浄化率が比較的高いと推定される時期の検出NOx濃度と、の差が、閾値以上であれば、第二NOxセンサ14は正常であり、閾値未満であれば、第二NOxセンサ14は異常であると判定することができる。
例えば、推定NOx濃度が比較的高い期間における検出NOx濃度の最大値と、推定NOx濃度が比較的低い期間における検出NOx濃度の最小値と、の差を閾値と比較してもよい。検出NOx濃度の最大値と最小値との差は、第二NOxセンサ14の変動幅であり、異なる時期の検出値の差としては最も大きくなり、検出が容易である。また、例えば、推定NOx濃度が高い所定期間における検出NOx濃度の平均値と、推定NOx濃度が低い所定期間における検出NOx濃度の平均値と、の差を閾値と比較してもよい。平均値を用いることにより、瞬時的なノイズの影響を小さくすることができる。この所定期間は、前記下流NOx濃度最大付近及び前記下流NOx濃度最小付近としてもよい。また、所定期間は、予め実験またはシミュレーション等により最適値を求めておいてもよい。
なお、図4は、検出NOx濃度の最大値と最小値との差を示し、図5は、推定NOx濃度が高い所定期間(下流NOx濃度最大付近)における検出NOx濃度の平均値と、推定NOx濃度が低い所定期間(下流NOx濃度最小付近)における検出NOx濃度の平均値と、の差を示している。
また、NOx触媒5におけるNOx浄化率は、NOx触媒5の温度、NOx触媒5に流入するNOx中のNOの比率、排気の流速(排気の流量)、NOx触媒5が吸着している還元剤量に応じて変化する。これらの関係を予め実験またはシミュレーション等により求めてECU10に記憶させておけば、NOx触媒5の温度、NOx触媒5に流入するNOx中のNOの比率、排気の流速(排気の流量)、NOx触媒5が吸着している還元剤量に基づいて、NOx触媒5におけるNOx浄化率を推定することができる。
また、NOx触媒5に流入する排気中のNOx濃度は、第一NOxセンサ13により検出するか、又は、内燃機関1の運転状態から推定することができる。そして、NOx触媒5に流入する排気中のNOx濃度と、NOx触媒5におけるNOx浄化率と、に基づいて、推定NOx濃度を求めることができる。このようにして推定NOx濃度を求めることに
より、例えばNOx触媒5の状態は変化しないが、NOx触媒5に流入するNOx量だけ変化した場合や、NOx触媒5に流入するNOx中のNO比率が変化した場合であっても、推定NOx濃度をより正確に求めることができる。
図6は、本実施例に係る第二NOxセンサ14の異常判定のフローを示したフローチャートである。本ルーチンは、ECU10により所定の時間毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、NOx触媒5におけるNOx浄化率が推定される。例えば、NOx浄化率、NOx触媒5の温度、NOx触媒5に流入するNOx中のNOの比率、排気の流速(排気の流量)、NOx触媒5が吸着している還元剤量の関係を予めマップ化してECU10に記憶させておいてもよい。
ステップS102では、NOx触媒5に流入する排気中のNOx濃度(上流NOx濃度)が推定される。上流NOx濃度は、内燃機関1の運転状態に基づいて推定することもできるし、第一NOxセンサ13により検出することもできる。なお、第一NOxセンサ13及び他のセンサには異常がないことを周知の技術により確認してもよい。
ステップS103では、推定NOx濃度が算出される。ECU10は、上流NOx濃度およびNOx浄化率に基づいて推定NOx濃度を算出する。
ステップS104では、推定NOx濃度が所定値以上であるか否か判定される。所定値は、例えば、第二NOxセンサ14の検出値の変動幅の中間値である。なお、本ステップでは、推定NOx濃度が第一所定値以上であるか否か判定してもよい。この第一所定値は、比較的大きな値であり、推定NOx濃度が最大値近傍となる値である。この第一所定値は、予め実験またはシミュレーションに等により最適値を求めておく。また、本ステップは、前記「下流NOx濃度最大付近」の期間であるか否か判定してもよい。ステップS104で肯定判定がなされた場合にはステップS105へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS106へ進む。
ステップS105では、第二NOxセンサ14によりNOx濃度が検出される。このときの検出NOx濃度を、最大検出NOx濃度Aとする。
ステップS106では、推定NOx濃度が所定値未満であるか否か判定される。所定値は、例えば、第二NOxセンサ14の検出値の変動幅の中間値である。なお、本ステップでは、推定NOx濃度が第二所定値以下であるか否か判定してもよい。この第二所定値は、比較的小さな値であり、推定NOx濃度が最小値近傍となる値である。この第二所定値は、予め実験またはシミュレーションに等により最適値を求めておく。また、本ステップは、前記「下流NOx濃度最小付近」の期間であるか否か判定してもよい。ステップS106で肯定判定がなされた場合にはステップS107へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS108へ進む。
ステップS105では、第二NOxセンサ14によりNOx濃度が検出される。このときの検出NOx濃度を、最小検出NOx濃度Bとする。
ステップS108では、最大検出NOx濃A度及び最小検出NOx濃度Bの両方が求められているか否か判定される。ステップS108で肯定判定がなされた場合にはステップS109へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。
ステップS109では、最大検出NOx濃度Aと最小検出NOx濃度Bとの差(A−B)が閾値以上であるか否か判定される。ここでいう閾値は、第二NOxセンサ14が正常
である場合の値の下限値として、予め実験またはシミュレーション等により求めてECU10に記憶させておく。
ステップS109で肯定判定がなされた場合には、ステップS110へ進み、第二NOxセンサ14は正常であると判定される。一方、ステップS109で否定判定がなされた場合には、ステップS111へ進み、第二NOxセンサ14は異常であると判定される。なお、本実施例においてはステップS109以降を処理するECU10が、本発明における判定部に相当する。
なお、図7は、内燃機関1が定常運転から加速運転に移行した場合の、各種値の推移を示したタイムチャートである。「車速」は、内燃機関1が搭載される車両の速度を示し、「NOx」は、NOx濃度を示している。「NOx」における「上流」は、NOx触媒5よりも上流のNOx濃度を示し、「下流」は、NOx触媒5よりも下流のNOx濃度を示している。「Ga」は、内燃機関1の吸入空気量を示しており、この値は、NOx触媒5を通過する排気の流量と関連している。「NO比率」は、NOx触媒5に流入するNOx中のNOの比率を示している。NO以外のNOxはNOと考えてもよい。「浄化率」は、NOx触媒5におけるNOx浄化率を示している。
内燃機関1の定常運転時は、加速運転時よりも、NOx触媒5に流入する排気中のNOx濃度が低く、吸入空気量が少なく、NO比率が高い。また、定常運転時のNO比率は、50%に近く、NOx浄化率が高くなり得る。すなわち、定常運転時には、NOx浄化率が高いために、推定NOx濃度は低くなる。また、加速運転時には、NOx浄化率が低いために、推定NOx濃度は高くなる。このように、定常運転時と加速運転時との検出NOx濃度を比較することで、第二NOxセンサ14の異常を判定することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、2つの異なる運転状態のときの検出NOx濃度を比較することにより、第二NOxセンサ14の異常判定をより高精度に行うことができる。
1 内燃機関
2 吸気通路
3 排気通路
4 還元剤供給弁
5 選択還元型NOx触媒
7 スロットル
10 ECU
11 排気温度センサ
12 空燃比センサ
13 第一NOxセンサ
14 第二NOxセンサ
17 エアフローメータ

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、NOxを浄化するNOx触媒と、
    前記NOx触媒よりも下流に設けられ、排気中のNOxを検出するNOxセンサと、
    を備える内燃機関の排気浄化システムにおいて、
    前記NOx触媒におけるNOx浄化率を前記内燃機関の運転状態に基づいて推定する浄化率推定部と、
    前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が、所定値未満の場合に前記NOxセンサにより検出されるNOxと、所定値以上の場合に前記NOxセンサにより検出されるNOxと、の差が閾値未満であれば、前記NOxセンサが異常であると判定する判定部と、
    を備える内燃機関の排気浄化システム。
  2. 前記判定部は、前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が所定値未満となる内燃機関の運転領域において前記NOxセンサにより検出されるNOxの最大値と、前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が所定値以上となる内燃機関の運転領域において前記NOxセンサにより検出されるNOxの最小値と、の差が閾値未満であれば、前記NOxセンサが異常であると判定する請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  3. 前記判定部は、前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が所定値未満となる内燃機関の運転領域において前記NOxセンサにより検出されるNOxの第一所定期間における平均値と、前記浄化率推定部により推定されるNOx浄化率が所定値以上となる内燃機関の運転領域において前記NOxセンサにより検出されるNOxの第二所定期間における平均値と、の差が閾値未満であれば、前記NOxセンサが異常であると判定する請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
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