JP2014162536A - 包装体製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造される包装体にばらつきが生じることを抑制する包装体製造装置を提供すること。
【解決手段】包装体製造装置1は、筒状充填物15aをその軸線方向Daへ連続的に動かす送りローラ14と、筒状充填物15aに対して扁平な内容物Cの不在部15bを形成する往復運動を行う一対の挟圧部材41を有するしごき装置40と、集束部材72、73が互いに接近する方向にあるときに集束部材72、73を下流方向へ移動させ、集束部材72、73が互いに離れるときに集束部材72、73を上流方向へ移動させる上下流運動を行わせる集束装置70と、上下流運動の1周期のうちのあらかじめ定められた状態を検出するセンサ98と、コントローラ99とを備える。コントローラ99は、センサ98で検出された上下流運動のあらかじめ定められた状態を起点として、上下流運動及び往復運動の周期並びに送りローラ14の送り速度を同時に変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は包装体製造装置に関し、特に製造される包装体にばらつきが生じることを抑制する包装体製造装置に関する。
ソーセージやスティックチーズ等の内容物を筒状フィルムに充填し、両端を結紮して製造される包装体は、帯状のフィルムを筒状に巻き側縁部を重ね縦シールして筒状フィルムを形成する機構と、筒状フィルムに内容物を充填する機構と、内容物が充填された筒状フィルムを筒状フィルムの軸方向に送る機構と、内容物が充填された筒状フィルムを所定の間隔毎にしごいて内容物の不在部を形成する機構と、形成された不在部を二つの位置で集束して結紮する機構と、集束された筒状フィルムを二つの位置の間で切断する機構とを備える包装体製造装置で製造できることが知られている。このような包装体製造装置では、形成された不在部を集束して結紮する機構が、筒状フィルムが送られる速さと同じ速さで筒状フィルムの送り方向に移動しながら作動するため、連続的に包装体の製造を行うことができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−231639号公報(段落0047、0055、図1等)
包装体製造装置では、単位時間当たりの包装体の製造個数を増加させるため、筒状フィルムを送る機構や、不在部を集束して結紮する機構を筒状フィルムの送り方向へ移動させる機構等の各機構の作動速度を可変に構成し、起動時は各機構の調整のために低速で作動させ、準備が整った後に高速とすることが好ましい。しかしながら、各機構の作動速度を変化させると、製造される包装体の長さや重量にばらつきが生じることがあった。
本発明は上述の課題に鑑み、製造される包装体の長さや重量にばらつきが生じることを抑制する包装体製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る包装体製造装置は、例えば図1及び図2に示すように、連続的に形成される筒状フィルムF1に内容物Cが供給され充填されて形成された筒状充填物15aをその軸線方向Daへ連続的に動かす送りローラ14であって、送り速度が可変に構成された送りローラ14と;筒状充填物15aが連続的に動いている際に筒状充填物15aに対して扁平な内容物Cの不在部15bを形成する一対の挟圧部材41を有するしごき装置40であって、挟圧部材41のそれぞれは、筒状充填物15aを互いに挟んで接近し押圧することで不在部15bを形成し、不在部15bが形成された後に挟圧部材41が互いに離れるように、挟圧部材41がそれぞれ軸線方向Daに対して角度をもって往復運動を行い、往復運動の周期が可変に構成されたしごき装置40と;しごき装置40によって不在部15bが形成された筒状充填物15aが連続的に動いている際に不在部15bを集束する一対の集束部材72、73を有する集束装置70であって、集束部材72、73が互いに接近する方向にあるときに集束部材72、73を軸線方向Daへの筒状充填物15aの動きの下流方向へ移動させ、集束部材72、73が互いに離れるときに集束部材72、73を軸線方向Daへの筒状充填物15aの動きの上流方向へ移動させる上下流運動を行わせるように構成されると共に、上下流運動の周期が往復運動の周期と一致することができるように構成された集束装置70と;上下流運動の1周期のうちのあらかじめ定められた状態を検出するセンサ98と;センサ98で検出された上下流運動のあらかじめ定められた状態を起点として、上下流運動及び往復運動の周期並びに送りローラ14の送り速度を同時に変化させるコントローラ99とを備える。
このように構成すると、上下流運動及び往復運動の周期並びに送りローラの送り速度の変化が生じるときの上下流運動における状態を一定にすることができるため、集束部材が上下流運動を行う際の自重等の外力が作用する状態を一定にすることができて、製造される包装体の長さや重量にばらつきが生じることを抑制することができる。
また、本発明の第2の態様に係る包装体製造装置として、例えば図2(b)を参照して示すと、上記本発明の第1の態様に係る包装体製造装置において、センサ98が、往復運動の1周期のうちのあらかじめ定められた状態を検出するように構成されていてもよい。
このように構成すると、1つのセンサで上下流運動及び往復運動の状態を検出することができ、構成を簡便にすることができる。
また、本発明の第3の態様に係る包装体製造装置として、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る包装体製造装置1において、筒状フィルムF1に内容物Cを供給する内容物供給ポンプ31であって、吐出流量が可変に構成された内容物供給ポンプ31を備え;コントローラ99が、内容物供給ポンプ31の吐出流量を上下流運動の周期に同期させて変化させるように構成されていてもよい。
このように構成すると、製造される包装体に内容物の充填量のばらつきが生じることを抑制することができる。
また、本発明の第4の態様に係る包装体製造装置として、例えば図1を参照して示すと、上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係る包装体製造装置1において、しごき装置40の挟圧部材41を往復運動させる動力と集束装置70の集束部材72、73を上下流運動させる動力とが同じ動力で作動するように構成されていてもよい。
このように構成すると、1つの動力で挟圧部材の往復運動及び集束部材の上下流運動を行うことができ、装置構成を簡便にすることができる。
また、例えば図2に示すように、本発明の第5の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第4の態様に係る包装体製造装置において、動力は、少なくとも電動機96の動力を有することとしてもよく、本発明の第6の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第5の態様に係る包装体製造装置において、さらに、動力は、圧縮弾性体45sの動力又は引張弾性体の動力が併せて用いられることとしてもよい。
また、例えば図2を参照して示すと、本発明の第7の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第5の態様又は第6の態様に係る包装体製造装置において、電動機96の動力は、パルス幅変調方式を用いるインバータ96vにより電力供給される回転動力であり、インバータはコントローラ99(例えば図1参照)により回転動力の回転数が指令されることとしてもよく、本発明の第8の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第7の態様に係る包装体製造装置において、回転動力は、伝達歯車91を少なくとも介して伝達されることとしてもよく、さらに本発明の第9の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第8の態様に係る包装体製造装置において、伝達歯車91は、伝達歯車91の回転軸91sに結合される非磁性体の少なくとも一の金属ブロック97を有することとしてもよい。ここで、非磁性体とは、強磁性体でない物質であり、反磁性体や常磁性体等である。非磁性体の金属ブロックを有することとすると、回転軸に磁性体を用いた場合に特に高周波誘導を用いる能動型磁気センサにおいて生じ得る誘導磁気の乱れに伴う検知の不正確さを低減することができる。さらに本発明の第10の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第9の態様に係る包装体製造装置において、センサ98は、伝達歯車91の金属ブロック97に対して、金属ブロック97の回転軌跡に立体的に干渉しない位置でかつ離間して設けられる。
また、本発明の第11の態様に係る包装体製造装置として、例えば図2に示すように、上記本発明の第7の態様乃至第10の態様に係る包装体製造装置において、挟圧部材41の少なくとも一つは可動顎42に結合され、動力により供給される回転動力をカム機構48により押引運動に変換して可動顎42を開閉することとしてもよい。
このように構成すると、回転運動を挟圧部材の往復運動に変換することとなるため、往復運動の周期を調節しやすくなる。
また、本発明の第12の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第1の態様乃至第11の態様のいずれか1つの態様に係る包装体製造装置において、センサ98(例えば図2(b)参照)は、能動型センサであってもよく、さらに本発明の第13の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第12の態様に係る包装体製造装置において、能動型センサは磁気センサを少なくとも有することとしてもよく、さらに本発明の第14の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第13の態様に係る包装体製造装置において、磁気センサは、高周波誘導型の磁気センサであってもよい。また、本発明の第15の態様に係る包装体製造装置として、上記本発明の第1の態様乃至第14の態様のいずれか1つの態様に係る包装体製造装置において、軸線方向Da(例えば図1参照)は、鉛直方向であってもい。
また、本発明の第16の態様に係る包装体製造方法として、例えば図1、4、5を参照して示すと、連続的に形成される筒状フィルムF1に内容物Cが供給され充填されて形成された筒状充填物15aをその軸線方向Daへ連続的に動かす送り工程と;筒状充填物15aが連続的に動いている際に筒状充填物15aに対して扁平な内容物Cの不在部15bを形成する不在部形成工程であって、一対の挟圧部材41のそれぞれが、筒状充填物15aを互いに挟んで接近し押圧することで不在部15bを形成し、不在部15bが形成された後に挟圧部材41が互いに離れるように、挟圧部材41がそれぞれ軸線方向Daに対して角度をもって往復運動を行う不在部形成工程(St4)と;筒状充填物15aが連続的に動いている際に不在部形成工程(St4)で形成された不在部15bを集束する集束工程であって、一対の集束部材72、73のそれぞれが互いに接近する方向にあるときに集束部材72、73を軸線方向Daへの筒状充填物15aの動きの下流方向へ移動させ、集束部材72、73が互いに離れるときに集束部材72、73を軸線方向Daへの筒状充填物15aの動きの上流方向へ移動させる上下流運動を行う集束工程(St5)と;上下流運動の1周期のうちのあらかじめ定められた状態を検出する状態検出工程(St15)と;状態検出工程で検出された上下流運動のあらかじめ定められた状態を起点として、送り工程における筒状充填物15aの送り速度並びに不在部形成工程における往復運動及び集束工程における上下流運動の周期を同時に変化させる変速工程(St16)とを備えることとしてもよい。
このように構成すると、上下流運動及び往復運動の周期並びに送りローラの送り速度の変化が生じるときの上下流運動における状態を一定にすることができるため、集束部材が上下流運動を行う際の自重等の外力が作用する状態を一定にすることができて、製造される包装体にばらつきが生じることを抑制することができる。
本発明によれば、上下流運動及び往復運動の周期並びに送りローラの送り速度の変化が生じるときの上下流運動における状態を一定にすることができるため、集束部材が上下流運動を行う際の自重等の外力が作用する状態を一定にすることができて、製造される包装体にばらつきが生じることを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る包装体製造装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る包装体製造装置が備えるしごき装置及び移動機構の図である。(a)は概略構成図、(b)は差動ギアまわりの構成図である。 本発明の実施の形態に係る包装体製造装置が備えるしごき装置及び移動機構の別の方向からの図である。(a)はしごき装置部分の平面図、(b)は移動機構の側面図である。 本発明の実施の形態に係る包装体製造方法を説明するフローチャートである。 変速時の制御を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る包装体製造装置1を説明する。図1は、包装体製造装置1の概略構成図である。図1の紙面上の上下は実際の鉛直方向の上下に対応し、後述の筒状フィルムF1は図中、上から下に流れるように走行する。包装体製造装置1は、帯状フィルムFを筒状に巻く筒状形成部10と、筒状に巻かれた帯状フィルムFを接合して筒状フィルムF1を形成する縦接合装置13と、筒状フィルムF1に内容物Cを充填する充填装置30と、筒状フィルムF1に内容物Cが充填された筒状充填物としての筒状体15aをその軸線方向Daの下流側(本実施の形態では鉛直下方)へ動かす送りローラ14と、筒状体15aに内容物Cのない不在部(「節部」ともいう)15bを形成するしごき装置40と、不在部15bを集束して結紮する集束結紮装置70と、集束結紮装置70を筒状体15aの軸線方向Daに動かす移動機構50と、切断装置としてのカッター81と、センサ98と、コントローラ99とを備えている。内容物Cは、典型的には魚肉等の練り製品であるが、食品以外の粘性物であってもよい。不在部15bの別称「節部」は、充填物が見掛けない又はそれが少ないことを意味し、例えば充填物が筋肉であるとした場合にその筋をしごき装置で除くことができないものも含む。
帯状フィルムFは、ロール状に巻かれ、原反21として回転自在に(帯状フィルムFを引き出すことができるように)支持されている。原反21と筒状形成部10との間には、原反21から引き出された帯状フィルムFを筒状形成部10に導くガイドローラ22A、22Bが設けられている。帯状フィルムFは、典型的には、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体樹脂、ポリオレフィン、エチレン系共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、又はこれらの積層体が用いられる。
筒状形成部10は、帯状フィルムFを円筒状に巻く機構であり、フォーミングプレート11と案内筒12とを有している。フォーミングプレート11は、上下に開口する円筒形状を有している。フォーミングプレート11の上端縁は湾曲しつつ傾斜しており、これによって帯状フィルムFは筒状に巻かれ、案内筒12に導かれる。案内筒12は、円筒状の部材であり、筒状に巻かれた帯状フィルムFの内部に位置するように(換言すれば、筒状に巻かれた帯状フィルムFが案内筒12を取り囲むように)、フォーミングプレート11内から下流側に延びるように配設されている。
縦接合装置13は、筒状に巻かれた帯状フィルムFの両縁部を接合して筒状フィルムF1を形成する装置である。縦接合装置13は、本実施の形態では、超音波装置の溶着用ホーンを用いる溶着であるが、これ以外にも抵抗加熱溶着、高周波誘電加熱溶着、レーザー加熱溶着、溶融樹脂滴吹付溶着、その他種々の溶着手段を用いることができる。縦接合は、いわゆる合掌貼り溶着であってもよいし、封筒貼り溶着であってもよい。縦接合装置13は、筒状に巻かれた帯状フィルムFに、長手方向に延びる線状の溶着を行うことができるように、好適には突部が線状に形成された超音波装置の溶着用ホーンを有している。
充填装置30は、形成された筒状フィルムF1に内容物Cを充填する内容物供給ポンプとしてのポンプ31と、ノズル32とを有している。ポンプ31は、インバータ31vにより回転速度を変えることができる電動機31eを有しており、電動機31eの回転速度を変えることによって内容物Cの吐出流量を変化させることができるように構成されている。ノズル32は、フォーミングプレート11の上流側に設置されたポンプ31に接続され、その先端が案内筒12内へ導入されている。ノズル32の先端は、縦接合装置13より下流側で開口している。なお、ポンプ31は、フォーミングプレート11の上流側ではなく、内容物を適宜補充しやすい他の位置に設置し、適宜、配管によりノズル32と連接されていてもよい。特に、練り製品の素になる、重い液状の内容物を充填する場合には、地上に設置された原料タンクに貯留された練り製品を、内容物供給ポンプによりノズル32の位置に圧送して供給するのがよい。
送りローラ14は、案内筒12及びノズル32の下流側に設けられている。送りローラ14は、一対の円柱状のローラであり、その軸線が水平になるように、かつ、筒状体15aを挟んで配置されており、筒状体15aの内部の内容物Cを押圧した状態で円柱状の軸線まわりに回転することで、筒状体15aを下流側へ連続して狭圧搬送するように構成されている。筒状体15aが送りローラ14で下流側へ搬送されるのに伴って、原反21から帯状フィルムFが引き出されるように構成されている。送りローラ14は、インバータ14vにより回転速度を変えることができる電動機14eを有しており、電動機14eの回転速度を変えることによって筒状体15aの送り速度を変化させることができるように構成されている。しごき装置40は、送りローラ14の下流側に設けられており、集束結紮装置70は、しごき装置40の下流側に設けられている。集束結紮装置70は、移動機構50によって、筒状体15aの軸線方向Daに移動するように構成されている。
ここで図2及び図3を参照して、しごき装置40及び移動機構50を、より詳細に説明する。図2は、しごき装置40及び移動機構50の概略構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は差動ギア91まわりの構成図である。図3は、しごき装置40及び移動機構50の別の方向からの図であり、(a)はしごき装置40の模式的平面図、(b)は移動機構50の側面図である。図2(a)では、保持枠49について両端を残した中央を省略して示している。しごき装置40は、挟圧部材としてのしごきローラ41と、しごきローラ41を保持する可動顎42と、可動顎42を動かす機構としてシャフト受44、作用シャフト45、連動シャフト46、しごきカム48とを有している。
挟圧部材としてのしごきローラ41は、2つの円柱状の部材41A、41Bを含んで構成されている。一対のしごきローラ41A、41Bを総称する際の符号は単に「41」で表す。しごきローラ41は、その長さが、筒状体15aを扁平にしたときの幅、言い換えれば筒状体15aの円周長の半分の長さ(折り幅)以上に形成されている。しごきローラ41は、円柱状の軸線を貫通する取付ピン41pにより、可動顎42に回動可能に取り付けられている。可動顎42は、図3(a)の平面図においてより明確に把握されるように溝形鋼状の部材で形成されており、図2(a)の正面図に表れる側面の開口側の辺に、しごきローラ41A、41B側が窪んでなるフック状に形成されている。しごきローラ41は、可動顎42のフック状の先端部分に、フック状に形成された1つの側面に対して直角かつ外側に延びるように取り付けられている。可動顎42は、各しごきローラ41A、41Bに対応して、2つの可動顎42A、42Bが一対で構成されている。一対の可動顎42A、42Bを総称する際の符号は単に「42」で表す。一対の可動顎42A、42Bは、溝形鋼状の溝部分が対向するように配設されている。
可動顎42は、顎受43に支持されている。顎受43は、図3(a)に示される平面形状が一対の可動顎42A、42Bを内包する大きさの矩形に形成され、正面視(図2(a)参照)において高さ方向が可動顎42よりも短い(典型的には可動顎42の長さの1/3〜1/2程度)長さの角筒状に構成されている。可動顎42は、しごきローラ41が取り付けられている面においてしごきローラ41とは反対側で取付軸43aが貫通しており、さらに取付軸43aが顎受43の対向する両面に貫通していることで、揺動可能に顎受43に枢支されている。顎受43は、保持枠49に固定されている。保持枠49は、包装体製造装置1(図1参照)のフレーム(不図示)に固定されている。また、保持枠49には、可動顎42Aから離れた位置にシャフト受44が取り付けられている。
シャフト受44は、板状の部材に突起44pが形成されて構成されている。シャフト受44は、突起44pが可動顎42から遠い側に位置する配置で、受軸44aによって支持枠47及び保持枠49に揺動可能に枢支されている。作用シャフト45は、シャフト受44の受軸44aより下流側の位置と、シャフト受44に近い側の可動顎42Aのしごきローラ41Aと取付軸43aとの間の位置と、を連結している。作用シャフト45は、その両端が可動顎42A及びシャフト受44それぞれに対してピンで連結されており、ピンまわりに相対的に揺動可能になっている。作用シャフト45は圧縮弾性体としてのコイルばね45sを有しており、コイルばね45sは可動顎42Aとシャフト受44とを離間する方向に付勢している。なお、圧縮弾性体は、コイルばね45s以外の、例えば、油圧式アクチュエータの他、空気圧式、圧電式、リニアモータ式等の各種方式のアクチュエータ等であってもよい。連結シャフト46は、シャフト受44の受軸44aより上流側の位置と、可動顎42Bのしごきローラ41Bと取付軸43aとの間の位置と、を連結している。連結シャフト46は、作用シャフト45同様、両端が可動顎42B及びシャフト受44それぞれに対してピンで連結されており、ピンまわりに相対的に揺動可能になっている。
しごきカム48は、オーバル状の板カムであり、シャフト受44に対して可動顎42側とは反対側の隣に設けられている。しごきカム48は、外周がシャフト受44の突起44pに当接する位置で、プーリ軸48aを介して支持枠47及び保持枠49に支持されている。しごきカム48は、プーリ軸48aに固定されている。図3(a)に示されているように、支持枠47の外側に突き出たプーリ軸48aの端部には、回転動力を受けるタイミングプーリ48pが取り付けられている。しごき装置40は、タイミングプーリ48pが受けた回転動力でしごきカム48が回転されてシャフト受44が受軸44aまわりに揺動することによって、取付軸43aまわりに揺動する一対の可動顎42A、42Bを介して、一対のしごきローラ41A、41Bが接近及び離間を繰り返す往復運動を行うように構成されている。一対のしごきローラ41A、41Bの往復運動は、水平方向に、すなわち筒状体15aの軸線方向Da(図1参照)に対して角度をもって行われる。角度をもってとは、軸線方向Daに対して平行ではないことを意味する。本実施の形態では水平方向に往復運動するが、水平以外の角度をもって往復運動する構成としてもよい。
引き続き図2(a)及び図3(b)を参照して移動機構50を説明する。移動機構50は、レシプロテーブル59を介して集束結紮装置70(図1参照)を鉛直上下に往復移動させるための機構であり、回転板51と、クランクプーリ52と、連接棒53と、接続部材54と、スライダ55とを有している。回転板51は、平面形状が正円に形成された板状部材であり、本実施の形態では2つ設けられている。回転板51は、中心に中心軸51aが接続されており、中心軸51aまわりに回転することができるように構成されている。中心軸51aには、クランクプーリ52が挿通されていると共に、両端に回転板51が取り付けられている。
連接棒53は、一端が回転板51の外周の任意の点にピンで結合されており、他端が接続部材54にピンで固定されている。接続部材54は、スライダ55の一端に取り付けられている。スライダ55は、移動機構50を収容する筐体58の天板に取り付けられた軸受57に、鉛直に延びるように挿通されている。スライダ55の、接続部材54が取り付けられた端部とは反対側の端部は、レシプロテーブル59に取り付けられている。移動機構50は、回転板51が回転することによって、連接棒53を介して回転板51に接続されたスライダ55が往復運動を行い、レシプロテーブル59に取り付けられた集束結紮装置70をスライダ55の軸方向に沿って往復移動(上下流運動)させるクランクとなっている。
回転板51を回転させる動力は、レシプロテーブル59を上下流運動させる動力源となる電動機としてのパックモータ96から出力される。回転板51は中心軸51a及びクランクプーリ52を介して伝達ベルト94とつながっており、伝達ベルト94はギアボックス95を介してパックモータ96とつながっている。ギアボックス95には、また、集束板72、73(図1参照)を往復動させる動力を伝達する伝達機構93が接続されている。パックモータ96には、さらに、しごき装置40に動力を伝達する伝達ベルト92が掛けられている。伝達ベルト92は、伝達歯車としての差動ギア91につながっている。差動ギア91は、回転軸91sがギアケース91dを貫通しており、ギアケース91dの両外側で回転軸91sに出力プーリ91pAと入力プーリ91pBとがそれぞれ固定されて構成されている。回転軸91sは、入力プーリ91pB側では、ギアケース91dとは反対側に突き出されており、突き出された部分に非磁性体の金属ブロック97が取り付けられている。伝達ベルト92は、入力プーリ91pBに掛けられている。出力プーリ91pAは、タイミングベルト91tを介してしごき装置40のタイミングプーリ48p(図3(a)参照)とつながっている。
本実施の形態では、上述のように、パックモータ96がしごき装置40及び移動機構50とつながっていることで、パックモータ96の動力で、しごき装置40のしごきローラ41の往復運動、及び移動機構50を介した集束結紮装置70の上下流運動を同時に行わせることができるように構成されている。また、本実施の形態では、しごきローラ41の往復運動と集束結紮装置70の上下流運動とが同じ周期となるようにプーリ等の伝達機構が構成されている。パックモータ96は、本実施の形態では三相交流電動機であり、インバータ96vにより回転速度を変えることができるように構成されており、パックモータ96の回転速度の変化に応じてしごきローラ41の往復運動の周期及び集束結紮装置70の上下流運動の周期を変えることができるように構成されている。また、インバータ96vは、集束結紮装置70の上下流運動における上流側から下流側への移動速度が、筒状体15aの移動速度と同じになるように、パックモータ96の回転速度を調節することができるように構成されている。インバータ96vは、パルス幅変調方式により回転速度が任意に調節されるように構成されている。インバータ96vは、高速スイッチにより擬似的に周期性電力を供給するインバータ回路を含んでおり、多相駆動するパックモータ96の各相に順に位相遅れを与えながら電力供給することにより、パックモータ96の軸芯に対して特定方向の反発回転の駆動力を生み出すことができる電力供給手段となっている。インバータ96vは、図2では、説明の便宜上、パックモータ96に隣接して配置されているように表現されているが、典型的にはパックモータ96に電力を送電する動力盤(不図示)の内部に収容されている。インバータ14v、31v(図1参照)も同様に、動力盤(不図示)の内部に収容されている。本実施の形態で用いられるインバータ96v、14v、31vは、市販品であり、該インバータ回路、該動力盤(直流電力供給のコンバータ回路ともいう)、パルス幅変調回路、該コントローラ(記録部を備える中央演算回路)及び外部との接合回路を収納する。
センサ98は、本実施の形態では近接センサであり、差動ギア91の回転軸91sに取り付けられた非磁性体の金属ブロック97に対して、金属ブロック97の回転軌跡に立体的に干渉せず、かつ、接近した金属ブロック97の存在を検知できる程度に離間した位置(動作領域を通過する位置)に設けられている。センサ98は、しごきローラ41のあらかじめ定められた状態を検出するものであり、回転軸91sの1回転ごとにその回転軸91sの回転軌跡上の位置を検出する。本実施の形態では、回転軸91sの1回転がしごきローラ41の1往復に一致しているため、センサ98はしごきローラ41のあらかじめ定められた状態を検出することができる。あらかじめ定められた状態は、典型的には、包装体製造装置1を停止させたときにフィルムの装着等の保守作業がしやすいしごきローラ41が開いた状態である。センサ98は、高周波誘導型の磁気センサを有する能動型センサ(アクティブセンサ)が用いられている。なお、高周波誘導型磁気センサは、高周波磁界を受けて生じるうず電流を検知する受動型センサ(パッシブセンサ;受信側高周波誘導型磁気センサ)が通常であるが、回転歯車の回転軸に発信装置を組み込む受動型センサでは、その回転軸の重量が大きくなって長期間用いるとその回転軸が偏芯を生じることもあり、そのうず電流の有無により高周波磁界の発生強度を維持するための送信側コイルに流す電流も影響を受ける場合は、その電流を検知すれば送信側高周波誘導型磁気センサになる能動型センサとするとよい。本実施の形態では、立体回転軌跡の機械的干渉の制約や重量制限の制約により回転体にセンサを設けることが難しいことに鑑みて、送信側に設ける能動型センサとしている。
再び図1に戻って、包装体製造装置1の構成の説明を続ける。集束結紮装置70は、集束部材としての集束板72、73を有する集束装置と、集束装置で集束された不在部15bを金属製や樹脂製等の線材を用いて結紮する結紮手段としての結紮機74とを含んで構成されている。結紮機74は、2台が上下に離間して配設されている。結紮機74は、その上下が集束板72で挟まれている。集束板72、73は、互いに近接し次いで離れる往復動を行うように構成されている。集束板73は、集束板72、73が近接したときに集束板72を上下から挟む高さに配設されている。集束板72、73には、連続搬送される筒状体15a側の対向縁にV字状あるいはU字状の集束溝が形成されている。集束結紮装置70は、不在部15bが流れてきたときに、対向する集束板72、73を近接させ、このとき左右の集束板72、73が重なり、それぞれの集束溝の底同士で不在部15bを集束し、その後集束させた不在部15bを結紮機74により線材でかしめるように構成されている。
カッター81は、集束結紮装置70の下流側に設けられている。カッター81は、集束結紮装置70に内包されていてもよい(不図示)。カッター81も、集束板72、73と同期して、往復動をする。なお、集束結紮装置70及びカッター81が一体に構成されている場合(カッター81が集束結紮装置70に内包されている場合)は共通の駆動装置(例えばパックモータ96)により駆動する構成とするのが、構成が単純化されて好ましい。ただし、集束板72、73が互いに近接し、結紮機74が不在部15bを結紮した後に、カッター81がフィルムを切断する位置に動くような構成とすることが好ましい。
集束結紮装置70のみならずカッター81も、筒状体15aが下流側に送られるのと同じ速さで下流側に移動しつつ、不在部15bを集束して結紮し、切断した後、不在部15bを開放して上の位置に戻る、いわゆる「拝み運動(ボックスモーション)」をするのが好ましい。この場合、集束結紮装置70及びカッター81が、共通の上下に移動するレシプロテーブル59上に設置され、集束結紮装置70の上下流運動と同じタイミングでカッター81のボックスモーションを行う構成とするとよい。
コントローラ99は、包装体製造装置1の全工程の動作を制御する。コントローラ99は、送りローラ14のインバータ14v、ポンプ31のインバータ31v、しごきローラ41の往復運動及び集束結紮装置70の上下流運動を含むパック動作全体を連動して制御するパックモータ96のインバータ96vと信号ケーブルで接続されており、それぞれのインバータ14v、31v、96vに低速・中速・高速の指令信号を送信することにより、送りローラ14の回転速度、ポンプ31の吐出流量、パックモータ96の回転速度(ひいてはしごきローラ41の往復運動及び集束結紮装置70の上下流運動の周期)を調節することができるように構成されている。また、コントローラ99は、センサ98と信号ケーブルで接続されており、集束結紮装置70の上下流運動の状態のあらかじめ定められた起点の情報をセンサ98から受信することができるように構成されている。
続いて図4を参照して、本発明の実施の形態に係る包装体製造方法を説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る包装体製造方法を説明するフローチャートである。以下の説明において、包装体製造方法は、包装体製造装置1(図1参照)の作用と併せて説明するが、他の代替作用を有する装置によって行われるものであってもよい。以下の説明で包装体製造装置1の構成に言及しているときは、適宜図1乃至図3を参照することとする。
原反21から引き出された帯状フィルムFは、ガイドローラ22A、22Bを通過してフォーミングプレート11に到達する。なお、帯状フィルムFは、原反21からフォーミングプレート11に至る間、ガイドローラ22A、22Bにより、所定の張力がかけられて、たわまないようになっている。フォーミングプレート11に到達した帯状フィルムFは、フォーミングプレート11の上端縁に形成された湾曲しつつ傾斜した部分を介して円筒状の内部に引き込まれ、筒状に巻かれる(St1)。筒状に巻かれた帯状フィルムFは、その形態を維持してフォーミングプレート11の下流側に位置する案内筒12に送られる。案内筒12に導かれた筒状の帯状フィルムFは、縦接合装置13によって重ね合わせられた両側縁部が溶着される(St2)。これにより、筒状フィルムF1が形成される。
縦接合装置13で溶着されて筒状フィルムF1が形成されると、この筒状フィルムF1内にポンプ31からノズル32を経て内容物Cが充填される(St3)。筒状フィルムF1に内容物Cが充填されて生成された筒状体15aは、送りローラ14によって下流側へ搬送される。一対の送りローラ14は、送りローラ14の表面と筒状体15aとの接触の摩擦により筒状体15aを搬送する。その接触の面積を大きくするために送りローラ14が筒状体15aを挟圧してもよいが、挟圧により凹んだ筒状体15aは、送りローラ14の位置を通過した後は内容物Cによる内圧により元の筒形に復帰する。その後、筒状体15aは、送りローラ14の下流側で一対のしごきローラ41により間欠的に所定の長さにわたり狭圧され、扁平にされて、内容物Cのない不在部15bが所定の間隔をもって形成される(St4)。
不在部15bが形成される工程(St4)においては、しごきローラ41A、41Bが、筒状体15aを互いに挟んで接近し押圧することで不在部15bを形成し、不在部15bが形成された後に互いに離れるように水平方向に往復運動を行う。しごきローラ41の往復運動は、パックモータ96に連結された伝達ベルト92、差動ギア91、タイミングベルト91tを介して動かされるしごきカム48によって行われる。不在部15bが形成された筒状体15aは順次しごき装置40の下流に送られ、形成された不在部15bが集束結紮装置70の位置に達すると、まず、不在部15bは、対向する集束板72、73により集束溝の溝底に、細く集束される(St5)。次に、集束された不在部15bは、結紮機74により線材を用いて上下に離間した2カ所で結紮される(St6)。
集束結紮装置70は、集束板72、73が往復運動を行う際に、移動機構50を介して、集束板72、73が互いに接近する方向にあるときに筒状体15aの流れの下流方向(本実施の形態では鉛直下方)に移動し、集束板72、73が筒状フィルムF1から離れた後に筒状体15aの流れの上流方向(本実施の形態では鉛直上方)に移動する上下流運動を行う。集束結紮装置70の上下流運動は、パックモータ96に連結されたギアボックス95に接続された伝達ベルト94、これに連結された移動機構50によりレシプロ運動に変換され行われる。集束結紮装置70は、上下流運動における上流側への移動の際、本実施の形態では、両集束板72、73間の隙間が筒状体15aの直径を超えた時点で上流側への移動を開始し、広がりながら上流側へ移動する時間帯を有するが、両集束板72、73が完全に開いてから上流側への移動を開始するように構成されていてもよい。本実施の形態では、しごきローラ41の往復運動及び集束結紮装置70の上下流運動が共に同一の動力源となるパックモータ96で行われ、往復運動の周期と上下流運動の周期とが一致する。結紮工程(St6)の後、結紮された不在部15bは下流に送られ、カッター81の位置に至ると、カッター81によって、フィルムは2つの結紮の間で切断される(St7)。このように、結紮の間で切断されることにより、1個ずつの包装体となる。この包装体は、包装体製造装置1から取り出され、次の工程に供給される。
包装体が製造される過程は上述の通りであるが、生産効率を高めるためには、製造速度(筒状体15aあるいは帯状フィルムFの送り速度)を大きくするとよい。そこで、包装体製造装置1を立ち上げた当初は低速で各部位の作動状況を確認し、各部位が正常に作動していることを確認した後に製造速度、すなわち筒状体15aの送り速度を大きくするとよい(典型的には、中速、高速と2段階で増速する)。包装体は連続的に製造されるが、変速した際に製造中であった包装体は、集束及び結紮の位置のずれに伴って、長さや重量等が規格値とは異なる不具合品となってしまうことがある。
本発明者らは、鋭意研究の結果、製造速度の変速のタイミングが不具合品の発生と密接な関係があることを突き止めた。詳細には、変速のタイミングを、集束結紮装置70の上下流運動におけるあらかじめ定められた基準の位置とすると、不具合品の発生を抑制することができる。製造速度の変速のタイミングを意識しない場合に不具合品が発生し得るのは、集束結紮装置70が上下流運動を行う際に重力の影響を受け、集束結紮装置70が上流側に移動中に変速する場合の加速度と、集束結紮装置70が下流側に移動中に変速する場合の加速度とが異なるためと推察される。そこで、包装体製造装置1は、不具合品の発生を抑制するべく、包装体の製造中に以下の制御を行う。
図5は、変速時の制御を説明するフローチャートである。図4で説明したような包装体を製造するために、まず、包装体製造装置1の起動ボタン(不図示)を押して包装体製造装置1を起動する(St11)。すると、上述のように、帯状フィルムFの送りが開始されると共に縦接合装置13が起動して筒状フィルムF1が形成され、さらに、ポンプ31、送りローラ14、パックモータ96の順に起動し、内容物Cが筒状フィルムF1に充填されて筒状体15aが形成され、形成された筒状体15aが下流側に順次送られ、しごきローラ41の往復運動により不在部15bが形成され、集束結紮装置70の上下流運動により集束及び結紮された筒状体15aが、生産速度が遅い速度で形成される。このとき、パックモータ96は起動しているが、センサ98は金属ブロック97が接近しても検出しない状態(あるいはコントローラ99がセンサ98の検出信号を処理しない状態)になっている。この時点で、集束及び結紮された筒状体15aを形成するに至る包装体製造装置1の各部位(機構)が、正常に作動しているか確認し(St12)、確認の結果が問題ないか否かを判断する(St13)。問題があれば問題点を修正した後に再び運転確認(St12)をして問題がないか否かを判断する工程(St13)を問題がなくなるまで繰り返す。問題がなければ次工程に進む。
確認の結果が問題ないか否かを判断する工程(St13)において、問題がなければ、包装体製造装置1の生産速度を大きくするために、増速を意図してパックボタン(不図示)を押す(St14)。パックボタンがONになることにより、センサ98が金属ブロック97の接近を検出し得る状態(あるいはコントローラ99がセンサ98の検出信号を処理し得る状態)となる。パックボタン(不図示)を押しただけでは、増速は開始しない。パックボタン(不図示)を押したら(St14)、コントローラ99は集束結紮装置70の上下流運動のあらかじめ定められた状態を検出したか否かを判断する(St15)。あらかじめ定められた状態を検出したか否かは、センサ98が金属ブロック97の接近を検出したか否かにより判断される。包装体製造装置1では、金属ブロック97が取り付けられている回転軸91sが一回転する間に集束結紮装置70の上下流運動がちょうど一往復するように構成されているので、センサ98が金属ブロック97の接近を検出したときの、集束結紮装置70の上下流運動における状態(位置)は、常に同じとなる。
集束結紮装置70の上下流運動のあらかじめ定められた状態を検出したか否かを判断する工程(St15)において、あらかじめ定められた状態を検出しない場合は再びあらかじめ定められた状態を検出したか否かを判断する工程(St15)に戻る。他方、あらかじめ定められた状態を検出した場合、コントローラ99は、パックモータ96の回転速度を大きくして、しごきローラ41の往復運動及び集束結紮装置70の上下流運動の周期を小さくさせる(換言すれば単位時間当たりの往復運動及び上下流運動の回数を増加させる)と同時に、ポンプ31の吐出フラックス及び送りローラ14の送り速度を、パックモータ96の回転速度の上昇に応じて(製造される包装体が規格値の範囲内の内容量及び長さに納まるように)大きくする(St16)。このように、変速させるタイミングを、パックボタン(不図示)を押した時点ではなく、集束結紮装置70の上下流運動のあらかじめ定められた状態を検出したときとするので、変速時における集束結紮装置70の上下流運動の状態が一定となり、不具合品の発生が抑制される。なお、減速させる場合は、パックボタン(不図示)をOFFにすると、上述のあらかじめ定められた状態を検出したか否かを判断する工程(St15)及び変速工程(St16)を行うことで対応する。この場合、変速工程(St16)では増速ではなく減速させることとなる。
以上の説明では、筒状体15aが鉛直下方に連続して送られることとし、これに伴い移動機構50によって集束結紮装置70が鉛直上下に上下流運動させられることとしたが、例えば筒状体15aが水平面に対して斜めのガイド板の表面上を上下に移動するような場合、上下流運動は、このガイド板に沿う筒状体15aの軸線方向で上流側と下流側とに往復して移動することとなる。
以上の説明では、しごき装置40がしごきローラ41を有することとしたが、筒状体15aに内容物Cの不在部15bを扁平に形成できればよく、ローラに限られず、例えば、平らな部材で筒状体15aを両側から押圧しながら内容物を上下に振り分けるようなものであってもよい。このような押圧も、ここでいう「しごき」の概念に含まれるものとする。
以上の説明では、一対の可動顎42A、42Bが、それぞれ取付軸43aまわりに揺動することとしたが、例えば、一方の可動顎42Aが取付軸43aまわりに揺動するが他方の可動顎42Bは固定されて揺動しないように構成されていてもよい。つまり、一対のしごきローラ41A、41Bが、互いに接近及び離間する往復運動を行うことができればよい。
以上の説明では、しごきローラ41の往復運動、及び集束結紮装置70の上下流運動が1台のパックモータ96(電動機)の動力により行われることとしたが、別々の電動機で動作されるように構成されていてもよい。別々の電動機で動作させることとすると、伝達ベルト等の伝達機構の構成を簡易にすることができるが、1台の電動機で動作させることとすると、電気ノイズの多い環境にあるときは、ESD対策を講じなくとも、コントローラに係る電気信号の誤伝達を受けにくいため好ましい。
以上の説明では、集束結紮装置70の上下流運動のあらかじめ定められた状態を検出したときにパックモータ96等を変速させることとしたが、あらかじめ定められた状態を検出してから変速させるまでにあらかじめ決められた間隔をあけることとしてもよい。つまり、変速が行われる際の集束結紮装置70の上下流運動の状態が一定であればよい。
1 包装体製造装置
14 送りローラ
15a 筒状体(筒状充填物)
15b 不在部
31 ポンプ(内容物供給ポンプ)
40 しごき装置
41 しごきローラ(挟圧部材)
42 可動顎
45s コイルばね(圧縮弾性体)
48 しごきカム(カム機構)
50 移動機構
70 集束結紮装置(集束装置)
72、73 集束板(集束部材)
91 差動ギア(伝達歯車)
91s 回転軸
96 パックモータ
97 金属ブロック
98 センサ
99 コントローラ
C 内容物
Da 軸線方向
F1 筒状フィルム

Claims (1)

  1. 連続的に形成される筒状フィルムに内容物が供給され充填されて形成された筒状充填物をその軸線方向へ連続的に動かす送りローラであって、送り速度が可変に構成された送りローラと;
    前記筒状充填物が連続的に動いている際に前記筒状充填物に対して扁平な前記内容物の不在部を形成する一対の挟圧部材を有するしごき装置であって、前記挟圧部材のそれぞれは、前記筒状充填物を互いに挟んで接近し押圧することで前記不在部を形成し、前記不在部が形成された後に前記挟圧部材が互いに離れるように、前記挟圧部材がそれぞれ前記軸線方向に対して角度をもって往復運動を行い、前記往復運動の周期が可変に構成されたしごき装置と;
    前記しごき装置によって前記不在部が形成された前記筒状充填物が連続的に動いている際に前記不在部を集束する一対の集束部材を有する集束装置であって、前記集束部材が互いに接近する方向にあるときに前記集束部材を前記軸線方向への前記筒状充填物の動きの下流方向へ移動させ、前記集束部材が互いに離れるときに前記集束部材を前記軸線方向への前記筒状充填物の動きの上流方向へ移動させる上下流運動を行わせるように構成されると共に、前記上下流運動の周期が前記往復運動の周期と一致することができるように構成された集束装置と;
    前記上下流運動の1周期のうちのあらかじめ定められた状態を検出するセンサと;
    前記センサで検出された前記上下流運動のあらかじめ定められた状態を起点として、前記上下流運動及び前記往復運動の周期並びに前記送りローラの送り速度を同時に変化させるコントローラとを備える;
    包装体製造装置。
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