JP2014161641A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな遊技状態を創り出すことによって、遊技における興趣性の幅が広がるようになる遊技機の提供。
【解決手段】従来、CBB役に当選すると、ストップスイッチの操作タイミングによらず、対応図柄の組み合わせが必ず停止表示されるので、第1当選確率状態は、遊技者が遊技できない潜在的な遊技状態であったが、第1当選確率状態において設定変更操作を行うことで移行した第3RT状態は、遊技者が遊技できる顕在的な遊技状態となる。この第3RT状態では、特殊リプレイAの当選確率が高く、且つ、CBBフラグが成立していないので、特殊リプレイAの当選、及び、その対応図柄の停止表示により、遊技者に有利な第2RT状態へ容易に移行でき、従って、第2RT状態へ容易に移行できる新たな第3RT状態を創り出すことができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、遊技媒体の投入数に対する払出数の割合である出玉率に対応付けられた設定値が複数段階に設定され、所定の設定変更操作により、前記複数段階の設定値のいずれかを選択することが可能となっている遊技機に関する。
従来から、人々に娯楽を提供するために、スロットマシン等の様々な遊技機が利用されている。
例えば、スロットマシンは、外周面に複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動可能に設けられた回転リールを備え、複数の回転リールを停止させた後、所定の図柄の組み合わせが表示されるように、これらの回転リールを停止させる遊技を通じて、遊技者に娯楽を提供するものとなっている。
スロットマシンは、回転リールの回転開始時に、その内部で遊技の当否に係る役抽選を行い、その後、遊技者がストップスイッチを操作すると、ストップスイッチの操作を契機として、抽選手段による役抽選の結果に応じた態様で、回転中の回転リールが停止するようになっている。
また、スロットマシンには、メダルの獲得の難易度が相違する通常遊技状態及び特有遊技状態が設定されているのが一般的である。
このようなスロットマシンでは、所定の条件が成立すると、通常遊技状態から特有遊技状態へ移行し、特有遊技状態に移行すると、通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技、換言すると、メダルの獲得がより容易に行えたり、遊技の進行に伴う遊技媒体の減少さ抑制されたりするようになっている。
例えば、小役の役抽選における当選確率が高いBB(ビッグ・ボーナス)遊技状態に移行すれば、頻繁に小役に入賞するようになり、多くのメダルを獲得することができる。
また、再遊技役の当選確率が高い再遊技状態に移行すれば、メダルを投入することなく次の遊技が行える機会が増えるので、メダルの減りが少なくなり、長く遊技を行えるようになる。
このような遊技機としては、役抽選でBB役等の特有役に当選し、いわゆるBBフラグが成立すると、再遊技役の当選確率が高い再遊技役状態に移行し、特有役に対応した図柄の組み合わせが停止表示される前に、設定変更操作が行われると、初期状態となるものが一般的であった。
ところで、遊技機としては、いわゆるBBフラグが成立した状態で、設定変更操作が行われると、初期状態とはならず、設定変更操作前の遊技状態が設定変更操作後にまで継続されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この遊技機は、役抽選でBB役等の特有役に当選すると、再遊技役の当選確率が高い再遊技役状態に移行し、この後、特有役に対応した図柄の組み合わせが停止表示される前に、設定変更操作が行われると、BBフラグのリセットとともに、設定変更操作前の再遊技役状態が設定変更操作後に継続されるようになっている。
このようなスロットマシンによれば、設定変更操作の後、設定変更操作前の再遊技状態を維持することで、設定変更操作前の遊技状態を反映するようにしても、BBフラグをリセットするので、BB役等の特有役に当選している状態を無効化することができる。
特開2010−22605号公報
従来の遊技機では、特有役の当選フラグが成立している状態で、設定変更操作が行われた場合、初期状態に戻る、または、設定変更操作前の遊技状態が単にそのまま継続されるだけなので、設定変更操作が行われても、遊技状態は、何ら新しい状態に移行しない。このため、遊技性の拡張については何ら期待することはできず、遊技性の幅が狭い場合であっても、遊技性の幅をそれ以上拡張できない。従って、遊技性の幅をさらに広げたいという要望があっても、この要望を満たすことができない。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、新たな遊技状態を創り出して、遊技における興趣性の幅が広がる遊技機を提供することにある。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、外周面に複数種類の図柄(11A) が記された複数の回転リール(10)と、これらの回転リール(10)に対応して複数設けられて、対応する回転リール(10)を停止させるストップスイッチ(13)と、複数種類の役の当否を決定する役抽選を行う抽選手段(61)と、前記ストップスイッチ(13)の操作を契機として、前記抽選手段(61)による役抽選の結果に応じた態様で、回転中の前記回転リール(10)を停止させる停止制御手段(62)とを備え、且つ、遊技媒体の投入数に対する払出数の割合である出玉率の設定値が複数段階に設定され、所定の設定変更操作により、複数段階に設定された設定値のいずれかを選択することが可能となっている遊技機(1)であって、当該遊技機(1)における遊技状態として、通常遊技状態と、この通常遊技状態で所定の条件が成立すると移行する特定遊技状態とが設けられ、役抽選で選ばれる役として、当選後、当該役に対応する図柄(11A) の組み合わせが停止表示されると、その次の遊技が、遊技媒体のベットなしで行える再遊技役と、当選すると、前記ストップスイッチ(13)の操作タイミングに関わらず、対応する図柄(11A) の組み合わせが必ず停止表示され、この図柄(11A) の組み合わせが停止表示されたことを条件に、特定遊技状態への移行が行われる特定役とが設けられ、特定役の当選により特定役フラグが成立すると、再遊技役の当選確率が通常遊技状態とは異なる第1当選確率状態への移行を行い、特定役に対応する図柄(11A) の組み合わせが停止表示されると、第1当選確率状態を終了させる状態移行制御手段(67)と、特定役フラグの成立後、特定役に対応する図柄(11A) の組み合わせが停止表示される前に、設定変更操作が行われると、この設定変更操作を契機に特定役フラグがリセットされるのと並行して、設定変更操作前の第1当選確率状態を、設定変更操作後にまで継続させ、これにより、第1当選確率状態における特定役フラグを成立状態から非成立状態に変更した特殊遊技状態を形成する遊技状態継続手段(68)とが設けられていることを特徴とする。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、第1当選確率状態として、再遊技役の当選確率が通常遊技状態よりも高確率とされた遊技状態を採用したことを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、当該遊技機(1)における遊技状態として、遊技者にとって通常遊技状態よりも有利に遊技が進行する遊技状態であって、特定遊技状態とは異なる有利遊技状態が設けられ、役抽選で選ばれる役として、当選後、対応する図柄(11A) の組み合わせが停止表示されると、有利遊技状態への移行が行われる有利遊技役が設けられ、前記抽選手段(61)は、遊技状態が特殊遊技状態になると、有利遊技役の当選確率が他の遊技状態よりも高確率とされた状態で役抽選を行うように形成されていることを特徴とするものである。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、特定役に役抽選で当選し、特定役フラグが成立しても、ストップスイッチの操作によって、必ず、特定役に対応する図柄の組み合わせが停止表示され、これにより、特定遊技状態へ移行してしまうので、第1当選確率状態は、当該第1当選確率状態で遊技者が遊技することのない潜在的な遊技状態であり、実質的に存在しないが、このような第1当選確率状態は、当該第1当選確率状態において設定変更操作を行うと、特定役フラグが非成立状態となっている点のみが相違する特殊遊技状態となり、この特殊遊技状態で遊技者が遊技をすることができるようになる。換言すると、遊技者が遊技することのなかった潜在的な第1当選確率状態が、設定変更操作によって、特殊遊技状態として顕在化されて、遊技者が遊技を行えるようになり、従って、従来にない新たな遊技状態である特殊遊技状態が創り出され、これにより、遊技性の幅がさらに広がり、前記目的が達成される。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、第1当選確率状態として、再遊技役の当選確率が通常遊技状態よりも高確率とされた遊技状態を採用したので、設定変更操作によって第1当選確率状態から移行する特殊遊技状態も、再遊技役の当選確率が通常遊技状態よりも高確率となり、新たなに創り出され新たな特殊遊技状態を、遊技者に有利な遊技状態にすることができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、特殊遊技状態以外の遊技状態では、役抽選で有利遊技役に当選しにくく、特殊遊技状態以外の遊技状態から有利遊技状態へ移行することが困難となっていても、役抽選における有利遊技役の当選確率が他の遊技状態よりも高確率に設定されている特殊遊技状態では、有利遊技役に当選しやすくなるので、特殊遊技状態から有利遊技状態への移行が容易となる。このため、遊技状態継続手段の動作によって創り出される特殊遊技状態を経由すれば、遊技者に有利に遊技が進行する有利遊技状態への移行が容易となり、これにより、有利遊技状態に容易に移行できる新たなルートが創り出され、この点からも、遊技性の幅を広げることができる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの正面図である。 前記実施形態に係る設定変更操作部を正面図である。 前記実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。 前記実施形態に係る役抽選テーブルを説明するための図である。 前記実施形態に係る別の役抽選テーブルを説明するための図である。 前記実施形態に係る各役抽選テーブルの役を説明するための図である。 前記実施形態に係る遊技状態の移行を説明するための遊技遷移図である。 前記実施形態に係るメイン制御処理を示すフローチャートである。 前記実施形態に係る設定変更処理を示すフローチャートである。 前記実施形態に係るサブ制御処理を示すフローチャートである。
以下に、本発明を実施するための形態である実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(スロットマシン1の概略)
本実施形態に係る遊技機であるスロットマシン1は、図1に示すように、外周面に複数種類の図柄10A が記された複数の回転リール10を備え、これらの回転リール10を一斉に回転させた後、回転リール10の図柄10A が所定の組み合わせとなるように、回転リール10を停止させる遊技を遊技者に行わせるものである。
このようなスロットマシン1には、図1の如く、当該スロットマシン1の各種装置を収納するために、正面形状が長方形となった箱状の本体キャビネット2を備えている。
本体キャビネット2は、正面全体が開口された箱状の部材である。そして、本体キャビネット2には、その開口を塞ぐための前扉3が回動可能に設けられている。
前扉3の上下方向における中央部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部4となっている
この操作部4の図1中、右端近傍には、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴11と、遊技媒体としてのメダルが投入されるメダル投入口12とが設けられている。
操作部4の図1における中央部分には、複数の回転リール10の回転を停止させる際に操作される複数のストップスイッチ13が設けられている。
このストップスイッチ13は、複数の回転リール10に対応して複数設けられて、対応する回転リール10を停止させるために操作されるスイッチとなっている。
ストップスイッチ13の図1中、左端上方には、ベットすべきメダルの枚数設定を行うベットスイッチ14が設けられている。
また、ストップスイッチ13の図1中、左側には、回転リール10の回転を開始させる際に操作されるスタートスイッチ15が設けられている。
スタートスイッチ15の図1中、左斜め上方には、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ16が設けられている。
このような操作部4の図1中、下方には、スロットマシン1の機種を示す文字やイラスト等が描かれた下パネル21が設けられている。なお、下パネル21の裏側には、下パネル21を後方から照らす図示しないバックライト装置が設けられている。
さらに、下パネル21の下方には、種々の音声を出力する楕円型の下部スピーカ22が設けられ、さらに、下部スピーカ22の下方には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け部23が設けられている。
また、操作部4の図1中、上方には、スロットマシン1の内部に貯留されているメダルの数量であるクレジット数や、入賞により払い出されるメダルの数等のデジタル表示を行う数値表示部31と、スロットマシン1の内部状態、例えば、その内部で行われる役抽選に当選することで成立する各種フラグの状態等を報知するための報知ランプ32とが並説されている。
数値表示部31及び報知ランプ32の図1中、上方には、横方向に細長い長方形状に形成された図柄表示窓33が設けられている。本体キャビネット2の内部に収納された回転リール10の図柄10A は、図柄表示窓33を通じて視認可能となっている。
なお、図柄表示窓33には、回転リール10の外周面に記された図柄10A が停止表示される際の基準位置である入賞ラインが設けられている。
入賞ラインとしては、例えば、図柄表示窓33に上下及び左右に3個ずつ配列された計9個の図柄10A のうち、上段、中段及び下段の各列に配列された3個の図柄10A をそれぞれ通る「上段入賞ライン」「中段入賞ライン」及び「下段入賞ライン」、並びに、左上・中央・右下に斜めに配列される3個の図柄10A を通る「右下り入賞ライン」、並びに、左下・中央・右上に斜めに配列される3個の図柄10A を通る「右上がり入賞ライン」等、適宜な3個の図柄10A を通過するラインが採用できる。
図柄表示窓33の上方には、動画の表示までもが可能となった液晶パネル型の表示装置41が設けられている。これらの表示装置41及び図柄表示窓33の周囲には、表示装置41及び図柄表示窓33の図1中、左方、上方及び右方を囲むように、逆U字形に配列された複数の演出用ランプ42 が設けられている。
また、前扉3の図1中、上方左右の角隅近傍には、種々の音声を出力するための上部スピーカ43が設けられている。
ここで、下部スピーカ22、表示装置41、演出用ランプ42及び上部スピーカ43は、各遊技毎にスロットマシン1の内部で行われる当否抽選で、所定の当選役に対応した当選フラグが成立した際に行われる報知演出を行うための演出手段となっている。
演出手段は、役抽選で何らかの役の当選フラグが成立すると、例えば、BBフラグが成立すると、演出用ランプ42を点灯又は点滅させる演出動作、スピーカ43, 22から当選音を発生させる演出動作、及び、表示装置41の画面に演出用の画像を表示する演出動作のいずれか一つの演出動作を単独で作動させる、若しくは、これら二つ以上、又は、全部を同時に作動させることにより、遊技者に当選フラグの成立を報知する報知演出を行うものとなっている。
本体キャビネット2の内部には、前述の三個の回転リール10を回転可能に支持するとともに、各回転リール10を回転駆動する図示しないモータを備えたリールユニット6が設けられている。このリールユニット6は、図柄表示窓33を通して図柄が視認できるように、図柄表示窓33の裏側に配置されている。
また、本体キャビネット2の内部におけるリールユニット6の下方には、メダル投入口12に投入されたメダルを貯留するとともに、必要に応じて、貯留されたメダルを遊技者へ払い出すホッパーユニット7が設けられている。
リールユニット6の図1中、上方には、スロットマシン1に設けられている装置、例えば、リールユニット6及びホッパーユニット7の動作を制御する制御装置50が設けられている。
ホッパーユニット7の図1中、左方には、スロットマシン1に設けられている各装置、例えば、リールユニット6及びホッパーユニット7に電力を供給する電源ユニット8が、当該ホッパーユニット7に近接して配置されている。
また、前扉3の裏側には、メダル投入口12に投入されたメダルの適否を判定するメダルセレクタ9が設けられている。
このメダルセレクタ9には、内部を通過するメダルを検出するために、例えば、光学式近接センサであるフォトインターララプタ等のメダルセンサ9Aが設けられている。
(設定変更操作部51)
ここで、電源ユニット8の前面分部には、図2に示すように、設定変更操作を行うための設定変更操作部51が設けられている。
すなわち、スロットマシン1は、メダルの投入数に対する払出数の割合である出玉率に対応付けられた設定値が複数段階(例えば、6段階)に設定されたものとなっている。そして、設定変更操作部51及びスタートスイッチ15に対して所定の設定変更操作を行うことにより、複数段階の設定値のいずれかを選択することが可能となっている。
設定変更操作部51には、図2の如く、スロットマシン1の電源の入り切りを行う電源スイッチ52と、設定変更モード及び遊技モードの一方から他方への切り替えを行う設定キースイッチ53と、複数段階に設定されている設定値のうちの一つを選択する際に押圧操作される設定変更スイッチ54とが設けられている。
電源スイッチ52は、スロットマシン1の電源を入り切りするためのON/OFFスイッチである。この電源スイッチ52は、後述するように、設定変更操作の際にも操作が必要なスイッチとなっている。
設定キースイッチ53は、所定のキーが差し込まれる鍵穴53A を有するシリンダー部53B が回転可能に設けられた錠式のスイッチである。
この設定キースイッチ53は、鍵穴53A にキーが差し込まれた状態で、シリンダー部53B がON位置及びOFF位置の一方から他方へ回転可能となっている。また、設定キースイッチ53の鍵穴53A は、OFF位置でのみキーの抜き差しが行えるようになっている。
スロットマシン1は、電源が遮断された状態で、設定キースイッチ53をON位置にした後、電源スイッチ52をONにすると、設定変更モードとなって起動する一方、設定キースイッチ53がOFF位置で、電源スイッチ52をONにすると、遊技モードとなって起動するように形成されている。
設定変更スイッチ54は、押しボタン式のスイッチであり、設定変更モードでは、設定変更用のスイッチとなり、遊技モードでは、リセットスイッチとして機能するものとなっている。
スロットマシン1は、設定変更モードにおいて、設定値が最大値ではないときには、設定変更スイッチ54が一回押圧操作されると、設定値に「1」が加えられ、これにより、設定値の変更が行われる一方、設定値が最大値のときには、押圧操作で設定値が最小値に戻され、これにより、設定値の変更が行われるように形成されている。
なお、数値表示部31には、設定変更操作を実行している間、その時点の設定値等が表示されるようになっている。この数値表示部31については、後程詳述する。
スロットマシン1は、設定変更スイッチ54による設定変更操作後、スタートスイッチ15が操作されることによって、設定変更スイッチ54により変更した設定値が確定されるようになっている。ここにおいて、スタートスイッチ15は、設定変更スイッチ54で変更した設定値を確定させる設定変更確定スイッチを兼用している。
スロットマシン1は、スタートスイッチ15の操作によって、設定値を確定させた後、設定キースイッチ53をOFF位置にすることにより、設定変更モードから遊技モードに切り替わり、遊技が行えるように形成されている。
(制御装置50)
制御装置50は、例えば、信号の演算処理を行うCPUを含んで構成され、記憶媒体としてのROM及びRAM、並びに、外部との信号の入出力を行うI/O等を備えている。このうち、CPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は、一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUは、ROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種制御を行うものである。
ここで、制御装置50には、図3に示すように、遊技に係る装置、例えば、リールユニット6の動作を制御する遊技制御装置60、及び、演出に係る装置、例えば、表示装置41の動作を制御する演出制御装置70が設けられている。
また、制御装置50のI/Oの入力部には、図3に示すように、前述したメダルセンサ9A、ベットスイッチ14、スタートスイッチ15、ストップスイッチ13、精算スイッチ16、及び、設定変更操作部51が接続されている。
一方、制御装置50のI/Oの出力部には、リールユニット6、ホッパーユニット7、数値表示部31、報知ランプ32、表示装置41、演出用ランプ42及びスピーカ43, 22が接続されている。
(遊技制御装置60)
遊技制御装置60は、図3の如く、複数種類の役の当否を決定する役抽選を行う抽選手段61と、リールユニット6の動作を制御する回転リール制御手段62と、停止した回転リール10が表示する図柄についての判定を行う停止図柄判定手段63と、ホッパーユニット7の動作を制御する払出制御手段64と、設定変更操作部51の操作により設定値の変更処理を行う設定変更制御手段65と、所定の役の当選及びその図柄の停止表示に応じて、所定の遊技状態を制御する状態移行制御手段67と、設定変更操作前の遊技状態を設定変更操作後にまで継続させる遊技状態継続手段68とを備えたものとなっている。
抽選手段61は、役抽選を行うために、各役毎に当選確率に応じた広さの当選領域が形成された役抽選テーブルを記憶している役抽選テーブル記憶手段61A と、所定数値範囲(例えば、0〜65535)の計数処理を繰り返し行うループカウンターから抽出した数値を、前述の役抽選テーブルに参照することで当否を判定する当否判定手段61B と、当否判定手段61B が参照すべき役抽選テーブルの選択・変更を行う役抽選テーブル変更手段61C の手段を備えている。
役抽選テーブル記憶手段61A には、設定値や遊技状態に応じた複数種類の役抽選テーブルが記憶されている。
役抽選テーブル記憶手段61A に記憶されている役抽選テーブルの各々は、前述のループカウンターがカウントする所定数値範囲を全領域として、各役及びハズレの領域を規定したものである。
ここで、役抽選の抽選対象となる役としては、対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、役に応じた枚数のメダルが払い出される小役と、対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、遊技状態が遊技者にとってより有利なものとなる特定役と、次遊技において遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる再遊技役とが設定されている。
さらに具体的に説明すると、小役としては、「ベル・ベル・ベル」の図柄組み合わせからなる「ベル」役と、三つの回転リール10の各々に記された三種類の図柄、すなわち、スイカA、スイカB及びスイカCが適宜組み合わされた27種類の「スイカ1〜27」役とが設けられている。
「スイカ1〜27」の代表例を挙げて、その図柄組み合わせを具体的に説明すると、スイカ1は、「スイカA・スイカA・スイカA」の図柄組み合わせからなる小役であり、スイカ2は、「スイカA・スイカA・スイカB」の図柄組み合わせからなる小役であり、スイカ3は、「スイカA・スイカA・スイカC」からなる小役であり、スイカ26は、「スイカC・スイカC・スイカB」の図柄組み合わせからなる小役であり、スイカ27は、「スイカC・スイカC・スイカC」からなる小役である。
再遊技役としては、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」の図柄組み合わせからなる「リプレイC」に加えて、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」の図柄組み合わせとは異なる図柄組み合わせからなる複数種類の「特殊リプレイA」及び「特殊リプレイB」が設けられている。
特定役としては、「7・7・7」等のボーナス図柄組み合わせからなる「CBB(チャレンジ・ビッグ・ボーナス)」役が設けられている。このCBB役は、役抽選で当選すると、ストップスイッチ13の操作タイミングに関わらず、対応する図柄の組み合わせが必ず停止表示され、この図柄の組み合わせが停止表示されたことを条件に、特定遊技状態であるCBB状態(以下、単に「ボーナス状態」という。)への移行が行われる役となっている。
なお、本発明に係る役は、以上の役に限定されず、他の役の追加や、他の役との代替を適宜行うことができる。
また、スロットマシン1における遊技状態としては、役抽選で再遊技役に当選する当選確率の値が互いに異なる第1,2リプレイタイム(以下、「RT」と略す。)状態、及び、非RT状態が設けられている。
さらに、第1RT状態及び非RT状態に比べて、遊技者により有利な遊技が連続して行われるボーナス状態が設けられている。
このボーナス状態は、役抽選でCBB役に当選し、CBBフラグが成立した後、CBB役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると開始され、予め定められた一定枚数以上のメダルが払い出しされると終了するものとなっている。なお、ボーナス状態に移行すると、役抽選でシングルボーナス役を選択可能とするとともに、このシングルボーナス役をボーナス状態のパンク役とし、シングルボーナス役に当選し、且つ、シングルボーナス役に対応する図柄が停止表示されると、ボーナス状態が終了するようにしてもよい。
また、スロットマシン1には、遊技状態としては、CBB役に当選したが、CBB役に対応する図柄の組み合わせが停止表示される前であって、CBBフラグ(ボーナスフラグ)が成立したいわゆる内部中状態としての第1当選確率状態が設けられている。
役抽選の結果、いずれかの役が当選すると、遊技制御装置60の内部で、当選した役に対応する当選フラグが成立するようになっている。すなわち、当選役が小役の場合には小役当選フラグが、特定役(例えば、CBB役)の場合には特定当選フラグ(例えば、CBBフラグ)が、再遊技役(リプレイ)の場合には再遊技役当選フラグがそれぞれ成立する。小役当選フラグ及び再遊技役当選フラグは当該遊技限りでリセットされ、次の回の遊技に持ち越し不可能となっている。
ここで、ボーナス状態は、抽選の結果にかかわらず、ベル等の小役に当選した状態となり、当選役に対応する図柄が有効入賞ラインに停止するように、当該図柄を有効入賞ラインに狙ってストップボタン13を操作する、いわゆる目押しを行うことで、当選した小役に対応ずる図柄の組み合わせを停止表示させる遊技を遊技者に行わせる遊技状態となっている。このようなボーナス状態に移行すると、役抽選に関係なく、「スイカ1〜27」役及び「ベル」役の当選フラグが成立し、これらの役に対応した図柄の組み合わせを停止表示させることが可能となり、第1RT状態よりも、メダルの獲得が容易に行えるようになっている。
なお、一般的に、ボーナスフラグは、当該特定役が入賞するまでリセットされない、すなわち、特別当選の場合には、当選の権利が次遊技以降に持ち越されるようになっているが、本実施形態のCBB役は、当該CBB役が役抽選で当選すると、ストップスイッチ13の操作タイミングに関わらず、対応する図柄の組み合わせが必ず停止表示されるので、実際には、次遊技以降に持ち越されることはない。
このようなスロットマシン1において、役抽選テーブル変更手段61C は、遊技状態及びスロットマシン1の設定値に応じて、複数設けられている役抽選テーブルの中から使用する役抽選テーブルを選択決定するためのものである。
ここで、スロットマシン1には、各設定値において、役抽選で再遊技役(リプレイ)に当選する当選確率の値が互いに異なる複数種類の遊技状態が設けられている。具体的に説明すると、スロットマシン1には、遊技状態として、前述の非RT状態、第1,2RT状態、第1当選確率確率状態、ボーナス状態、及び、後述する特殊遊技状態が設けられている。
そして、役抽選テーブル記憶手段61A に記憶されている役抽選テーブルは、設定1〜6の各々における前述の遊技状態のそれぞれに対応して、複数種類のものが設けられ、各設定値における複数種類の遊技状態毎に異なるものが使用されるようになっている。以下に役抽選テーブルについて、具体的な例を挙げて説明する。
すなわち、本実施形態に係るスロットマシン1には、各設定値における遊技状態として、前述の非RT状態、第1,2RT状態、第1当選確率確率状態、ボーナス状態、及び、特殊遊技状態が設けられている。
そして、役抽選テーブルは、複数段階に設けられた各設定値における各遊技状態に対応するもの、具体的には、各設定値における非RT状態、第1,2RT状態、第1当選確率確率状態、ボーナス状態、及び、特殊遊技状態のそれぞれに対応する複数種類のものが設けられている。
図4及び図5には、ある設定値における非RT状態、第1,2RT状態、第1当選確率確率状態、ボーナス状態、及び、特殊遊技状態のそれぞれに対応する非RT役抽選テーブル、第1,2RT役抽選テーブル、第当選確率状態役抽選テーブル、ボーナス役抽選テーブル、及び、特殊遊技状態役抽選テーブルが示されている。
なお、図4及び図5に示す各役抽選テーブルは、その各領域の広さが実際の当選確率を正確な示すものではなく、各役の当選確率の相違を視覚的に容易に判るようにしたものである。
非RT役抽選テーブルは、図4の如く、CBB役の当選領域と、後述する小役グループ1〜27の当選領域と、リプレイCの当選領域と、ハズレの領域とで形成されたものとなっている。
第1RT役抽選テーブルは、CBB役の当選領域と、小役グループ1〜27の当選領域と、特殊リプレイAの当選領域と、特殊リプレイBの当選領域と、リプレイCの当選領域と、ハズレの領域とで形成されたものとなっている。
この第1RT役抽選テーブルでは、リプレイCの領域が縮小され、これにより、特殊リプレイAの当選領域及び特殊リプレイBの当選領域が確保されている。
ここで、図4では、特殊リプレイAの当選領域及び特殊リプレイBの当選領域は、図4で視認容易となるように大きく記載されているが、実際には、特殊リプレイA及び特殊リプレイBの当選確率は、それぞれ1/65536となっている。
なお、第1RT状態は、非RT状態、第2RT状態及び特殊遊技状態から、所定の契機で戻ってくるように設定された通常遊技状態となっており、この点については、後で具体的に説明する。
第2RT役抽選テーブルは、CBB役の当選領域と、小役グループ1〜27の当選領域と、リプレイCの当選領域と、ハズレの領域とで形成されたものとなっている。
この第2RT役抽選テーブルでは、リプレイCの当選確率が高くなるように、リプレイCの当選領域が拡張され、その分、ハズレの領域が縮小されている。
第1当選確率状態役抽選テーブルは、第1当選確率状態の役抽選で参照される役抽選テーブルである。ここで、第1当選確率状態は、役抽選で当選したCBB役のフラグが成立している状態、すなわち、いわゆる内部中状態である。
このような第1当選確率状態に対応する第1当選確率状態役抽選テーブルは、CBB役のフラグが成立しているので、CBB役の当選領域がなく、第2RT役抽選テーブル等におけるCBB役の当選領域に相当する領域がハズレの領域となっている。
また、第1当選確率状態役抽選テーブルは、図5に示すように、小役グループ1〜27の当選領域と、特殊リプレイAの当選領域と、特殊リプレイBの当選領域と、リプレイCの当選領域と、ハズレの領域とで形成されたものとなっている。
ここで、第1当選確率状態役抽選テーブルにおける特殊リプレイAの当選領域と、特殊リプレイBの当選領域と、リプレイCの当選領域とを合わせた領域の広さは、通常遊技状態である第1RT状態におけるリプレイCの当選領域の広さよりも大きくなっている。
このような第1当選確率状態役抽選テーブルで役抽選を行う第1当選確率状態は、再遊技役の当選確率が、通常遊技状態である第1RT状態よりも高いRT状態となっている。
なお、第1当選確率状態役抽選テーブルでは、特殊リプレイA当選確率は、1/10程度に設定され、特殊リプレイBの当選確率は、1/65536に設定されている。
ボーナス役抽選テーブルは、全体が小役グループ1〜27とベル役の当選領域となったものである。すなわち、スロットマシン1は、遊技状態がボーナス状態となると、遊技が開始される毎に、小役が当選した状態となるので、ボーナス役抽選テーブルは、毎回の遊技における役抽選で、必ず小役に当選させるテーブルであると表現できる。
第3RT役抽選テーブルは、特殊遊技状態である第3RT状態の役抽選で参照される役抽選テーブルである。ここで、特殊遊技状態は、CBB役のフラグが成立している第1当選確率状態となっているときに、設定変更操作が行われると、第1当選確率状態から移行することで成立する遊技状態である。
このような第3RT状態は、CBB役のCBBフラグが解除されていることから、CBB役への当選が可能となっている。
すなわち、第3RT役抽選テーブルは、図5に示すように、CBB役の当選領域と、小役グループ1〜27の当選領域と、特殊リプレイAの当選領域と、特殊リプレイBの当選領域と、リプレイCの当選領域と、ハズレの領域とで形成されたものとなっている。
なお、第3RT役抽選テーブルは、特殊リプレイA当選確率は、1/10程度に設定され、特殊リプレイBの当選確率は、1/65536に設定されている。
このような第3RT役抽選テーブルを役抽選で参照する第3RT状態は、再遊技役の当選確率が非RT状態よりも高く、且つ、特殊リプレイAの当選確率が第1当選確率状態を除く他の遊技状態よりも極めて高い遊技状態となっている。
次に、小役グループ1〜27について説明する。
小役グループ1〜27の各々は、「スイカ1〜27」のうちの3つのスイカ役及びベル役の4つの小役が組み合わされたグループである。同じグループに含まれる小役は、役抽選で重複して当選するものとなっている。
ここで、小役グループ1〜27の各々は、ベル役を必ず含むとともに、3種類のスイカ図柄の互いに異なる組み合わせを有するものとなっている。
続いて、前述した複数種類の役抽選テーブルのそれぞれにおいて、どのような役の領域が形成されているかについて簡単に説明する。
すなわち、非RT役抽選テーブルは、図6に示すように、CBB役の当選領域と、小役グループ1〜27の当選領域と、リプレイCの当選領域と、図示しないハズレの領域とを備えている。
第1RT役抽選テーブルは、CBB役の当選領域と、小役グループ1〜27の当選領域と、特殊リプレイAの当選領域と、特殊リプレイBの当選領域と、リプレイCの当選領域と、図示しないハズレの領域とが形成されている。この第1RT役抽選テーブルは、特殊リプレイAの当選領域、及び、特殊リプレイBの当選領域を有している点で、非RT役抽選テーブルと相違している。
なお、第1RT役抽選テーブルとしては、特殊リプレイAの当選領域、及び、特殊リプレイBの当選領域を有していないものも採用でき、これにより、第1RT状態における特殊リプレイA及び特殊リプレイBの当選確率を「0」にしても良い。
第2RT役抽選テーブルは、CBB役の当選領域と、小役グループ1〜27の当選領域と、リプレイCの当選領域と、図示しないハズレの領域とが形成されたものとなっている。
なお、第2RT状態は、後で詳述する演出状態がAT状態となった、ART状態であり、遊技者とって、役抽選で当選した役を遊技者に報知する演出が行われ、これにより、第1RT状態よりも有利に遊技が進行する有利遊技状態となっている。
第1当選確率状態役抽選テーブルは、小役グループ1〜27の当選領域と、特殊リプレイAの当選領域と、特殊リプレイBの当選領域と、リプレイCの当選領域と、図示しないハズレの領域とが形成されたものとなっている。
この第1当選確率状態役抽選テーブルに当選領域のある役のうち、特殊リプレイAは、当選確率が1/10程度に設定されている。
ここで、特殊リプレイAは、第1RT状態及び特殊遊技状態のいずれか一方の遊技状態で、役抽選で当選し、且つ、対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、第2RT状態へ移行する契機となる移行役となっている。
第1当選確率状態役抽選テーブルには、特殊リプレイAの当選領域があるが、第1当選確率状態は、ボーナスフラグが成立した内部中状態なので、仮に、第1当選確率状態で、特殊リプレイAに当選した後、特殊リプレイAに対応する図柄が停止表示されたとしても、第2RT状態に移行することはない。
一方、特殊リプレイBは、当選確率が1/65536と極めて小さな値が設定されたものとなっている。
また、CBB役に対応する図柄の組み合わせは、ストップスイッチ13の操作タイミングによらず、有効入賞ライン上に停止表示されるように配列された図柄によって構成されている。
第1当選確率状態は、前述のようなCBB役の当選フラグであるCBBフラグが成立している状態であるので、ストップスイッチ13が操作されると、ストップスイッチ13の操作タイミングによらず、CBB役に対応する図柄の組み合わせが必ず停止表示され、且つ、CBB役の対応図柄の停止表示で終了してしまうようになっている。このため、第1当選確率状態役抽選テーブルは、実際には役抽選で参照されることのない役抽選テーブルとなっている。
ボーナス役抽選テーブルは、スイカ1〜27及びベル役の当選領域のみが形成されたものとなっている。
第3RT役抽選テーブルは、小役グループ1〜27の当選領域と、特殊リプレイAの当選領域と、特殊リプレイBの当選領域と、リプレイCの当選領域と、図示しないハズレの領域とが形成されたものとなっている。
ここで、第3RT役抽選テーブルに当選領域のある役のうち、特殊リプレイAは、当選確率が1/10と比較的大きな値が設定されている。一方、特殊リプレイBは、当選確率が1/65536と極めて小さな値が設定されている。
ここで、当否判定手段61B は、役抽選テーブル記憶手段61A に記憶されている役抽選テーブルのうち、その時点の設定値及び遊技状態に応じた役抽選テーブルを参照して役抽選を行うようになっている。
換言すると、当否判定手段61B は、設定1から設定6までいずれかの設定値が設定されると、その時点の設定値及び遊技状態に応じた役抽選テーブルを利用して役抽選を行うようになっている。
そして、同一の遊技状態に対応する役抽選テーブルは、原則として、設定1から設定6へ向かって順に、CBB役等の当選確率が高くなるように形成されている。
例えば、役抽選テーブルは、設定1よりも設定6のものの方が、CBB役に当選する確率が高くなるように形成されている。
これにより、スロットマシン1は、設定値を低設定から高設定、換言すると、設定の段階を示す数字の若いものから年寄りのものに設定値を変更すると、CBB役の当選確率が高くなり、当選確率が高ければ、CBBへ移行する可能性も増えるので、設定値を変更することにより、出玉率を調節できるようになっている。
なお、第3RT状態における特殊リプレイAの当選確率は、設定値の変更では、変動しない、すなわち、他の値に変更されないようになっている。
図3に戻って、当否判定手段61B は、当否判定を行うにあたり、予め、役抽選テーブル記憶手段61A に記憶されている役抽選テーブルの中から適切な役抽選テーブルを役抽選テーブル変更手段61C に選択させ、役抽選テーブル変更手段61C が選択した役抽選テーブルを保持しておくように形成されている。
そして、当否判定手段61B は、前述したループカウンターに所定数値範囲の計数処理を繰り返し行わせ、スタートスイッチ15が操作されたタイミングで、ループカウンターの計数値を読み取り、読み取った数値を、保持している役抽選テーブルに参照することで、当否を判定するように形成されている。
役抽選テーブル変更手段61C は、設定変更操作が行われると、その度に、変更された設定値を保持するように形成されている。そして、役抽選テーブル変更手段61C は、変更後の設定値を保持すると、役抽選テーブル記憶手段61A に記憶されている役抽選テーブルの中から、その時点における遊技状態、及び、保持している設定値の両方に対応した役抽選テーブルを選択し、選択した役抽選テーブルを当否判定手段61B に保持させるように形成されている。
回転リール制御手段62は、スタートスイッチ15の操作を契機として、3個すべての回転リール10を一斉に起動させる起動制御、及び、ストップスイッチ13の操作を契機に、対応する回転リール10の停止制御を行うものである。
更に詳しく説明すると、回転リール制御手段62は、3個の回転リール10の回転動作を開始させると、その回転速度が所定の定常速度に達するまで加速処理を行い、回転リール10の回転速度が所定の定常速度に達すると、回転リール10が所定の定常速度で回転するように、回転速度制御処理を行うようになっている。
一方、回転リール制御手段62は、前述したように、回転リール10の起動制御に加えて、回転リール10の停止制御を行うものとなっている。
すなわち、回転リール制御手段62は、ストップスイッチ13の操作を契機として、抽選手段61による役抽選の結果に応じた態様で、回転中の回転リール10を停止させる停止制御手段を兼ねているものでもある。
この回転リール制御手段62は、回転リール10に設けられたインデックスを近接センサで検出することで、回転リール10の回転角度位置における原点位置を特定するとともに、回転リール10を、回転駆動するステッピングモータに与えた駆動電圧パルスの数量であるステップ数を計数し、計数したステップ数に基づいて回転リール10の回転角度位置を特定するようになっている。
そして、回転リール制御手段62は、ストップスイッチ13の操作時に、有効入賞ライン上に停止できる図柄を基準として、この図柄から回転方向へ移動した図柄の数が予め定められた数を越えないように、回転リール10を停止させるようになっている。
ここで、ストップスイッチ13の操作時に、基準となる図柄から回転方向へN個(N:自然数)の図柄が移動して停止することを「Nコマすべる」といい、また、移動した図柄の数を「コマ数」といい、さらに、コマ数の最大値を「最大スベリコマ数」という。ここで、「最大スベリコマ数」としては、例えば、4コマを採用することができる。
以上において、回転リール制御手段62は、ストップスイッチ13が操作されると、図柄をすべらさずに回転リール10を停止させる、あるいは、最大スベリコマ数を越えない範囲内で、回転リール10をすべらせて停止させるように形成されている。
具体的に説明すると、回転リール制御手段62は、役抽選でいずれかの役が当選すると、当選した役に対応した図柄の組み合わせが停止表示されるように、回転リール10を停止させる引き込み制御と、当選した役以外の役については、対応する図柄の組み合わせが停止表示されないように、回転リール10を停止させる蹴飛ばし制御とを行うように形成されている。
また、回転リール制御手段62及び回転リール10の図柄組み合わせは、役抽選でCBB役が当選すると、ストップスイッチ13の操作タイミングにかかわらず、当選した役に対応した図柄の組み合わせが必ず停止表示されるように、回転リール10を停止できるように形成されている。
一方、回転リール制御手段62は、役抽選の結果がハズレの場合には、各回転リール10の回転を停止させるに際し、いずれの有効入賞ライン上にも、いずれの役を構成する図柄の組み合わせも揃わないように、蹴飛ばし制御を行う。
ここで、抽選手段61は、役抽選で、複数の小役に重複当選する場合、あるいは、BBフラグが成立した状態で、再遊技役に当選する場合等、複数の当選フラグを成立させることが可能となっている。この場合に、回転リール制御手段62は、引き込み制御において、当選フラグが成立している複数の役について、予め設定された優先順位に基づいて、引き込む制御を行うようになっている。
回転リール制御手段62が引き込む制御を行う際の優先順位としては、例えば、「再遊技役」>「小役」>「ボーナス役」に設定することができる。なお、引き込む制御における優先順位は、「再遊技役」>「小役」>「ボーナス役」に限られるものではない。
この際、回転リール制御手段62は、抽選手段61による役抽選で、小役グループ1〜27のいずれかに当選し、その後、予め設定されている正解打順で3個のストップスイッチ13が押下された場合、ストップスイッチ13の操作タイミングにかかわらず、ベル役に対応する図柄の組み合わせを停止表示させるようになっている。
また、回転リール制御手段62は、正解打順とは異なる打順で3個のストップスイッチ13が押下された場合、ベル役に対応する図柄の組み合わせの停止表示が回避されるようになっている。そして、この場合、回転リール制御手段62は、ストップスイッチ13が適切なタイミングで押下されると、ストップスイッチ13の押下タイミングに応じて三種類のスイカ役のいずれか一つに対応する図柄の組み合わせを停止表示させるようになっている。
さらに、正解打順とは異なる打順で3個のストップスイッチ13が押下された場合、回転リール制御手段62は、ストップスイッチ13が適切なタイミングで押下されなかったときには、いずれの役にも対応しない図柄の組み合わせであるブランク図柄を停止表示させるようになっている。
停止図柄判定手段63は、回転リール10が全て停止したときに、有効ライン上に配列された図柄が役に応じた組み合わせになっているか否かを判定するものである。
すなわち、停止図柄判定手段63は、すべての回転リール10の停止時に、有効ライン上に配列された図柄が、小役に応じた図柄の組み合わせとなっているときには、入賞と判定し、当該小役に応じた枚数のメダルを払い出させる指令を払出制御手段64に送るようになっている。
さらに、停止図柄判定手段63は、全回転リール10が停止したときに、有効ライン上に配列された図柄が、特定役(CBB役)に応じた図柄の組み合わせとなっているときには、遊技状態をボーナス状態(CBB状態)へ移行させるようになっている。
また、停止図柄判定手段63は、全回転リール10が停止したときに、有効ライン上に配列された図柄が再遊技役に応じた図柄の組み合わせとなっているときには、次遊技のためのメダルが投入されたものとし、実際にメダルが投入されなくとも、次の遊技が開始できるようにするものとなっている。
さらに、停止図柄判定手段63は、全回転リール10が停止したときに、有効ライン上に配列された図柄が、移行役、例えば、特殊リプレイAに応じた図柄の組み合わせとなっているときには、遊技状態を別の遊技状態、例えば、第2RT状態へ移行させるようになっている。
払出制御手段64は、精算スイッチ16が操作されたこと、又は、停止図柄判定手段63によって入賞したと判定されたことを契機に、ホッパーユニット7を起動し、その払出動作を制御するものとなっている。
具体的に説明すると、払出制御手段64は、精算スイッチ16が操作された場合、クレジット数に応じた枚数のメダルを払い戻す払出動作をホッパーユニット7に行わせ、停止図柄判定手段63から所定枚数の払い出し指令を受けた場合には、当該枚数のメダルを払い出す払出動作をホッパーユニット7に行わせるようになっている。
設定変更制御手段65は、設定変更操作部51からの操作信号に基づき、遊技の設定を変更する処理を行うためのものである。
更に詳しく説明すると、設定変更制御手段65は、設定キースイッチ53からの信号に基づき、スロットマシン1の動作モードを遊技モード及び設定変更モードの一方から他方へ切り替える機能を備えている。
具体的には、設定変更制御手段65は、設定キースイッチ53のシリンダー部53B がON位置となった状態で、電源スイッチ52がONにされると、スロットマシン1を設定変更モードにして起動させるようになっている。
一方、設定変更制御手段65は、スロットマシン1が設定変更モードとなっている状態で、設定キースイッチ53のシリンダー部53B がOFF位置に移動されると、スロットマシン1を設定変更モードから遊技モードに移行させるようになっている。
っている。
また、設定変更制御手段65は、スロットマシン1が設定変更モードとなっている状態で、設定変更スイッチ54が操作されると、設定変更スイッチ54からの信号に基づき、設定値を変更する機能を備えている。
更に詳しく説明すると、設定変更制御手段65は、内部に最新の設定値を保持しており、設定変更モードに移行した後、設定変更スイッチ54が操作されると、設定変更スイッチ54の操作毎に、保持している設定値に対してインクリメント処理を行うことで、設定値を変更するものとなっている。
具体的には、設定変更制御手段65は、設定3の状態で、設定変更モードに移行したとすると、設定変更スイッチ54が押圧される毎に、保持している設定値である「3」に「1」を加えるインクリメント処理を行って、設定値を更新して行くものとなっている。
そして、設定変更制御手段65は、設定変更スイッチ54の押圧が何度も繰り返されると、「4」「5」「6」と設定値を更新して行き、設定値が最大値の「6」に達すると、設定値を初期値の「1」に戻して更新するリターン処理を行い、リターン処理の後、インクリメント処理を再開するようになっている。
さらに、設定変更制御手段65は、設定変更スイッチ54の操作によって変更した設定値を確定する機能を備えている。
具体的には、設定変更制御手段65は、設定変更スイッチ54の操作によって設定値が変更された後、スタートスイッチ15が操作されると、更新した設定値を示す設定値データ信号を、役抽選テーブル変更手段61C へ送出し、設定値に対応する役抽選テーブル群を役抽選テーブル記憶手段61A から取得する役抽選テーブル取得処理を役抽選テーブル変更手段61C に行わせ、これにより、設定値を確定させるようになっている。
以上において、数値表示部31は、複数の7セグメント表示器を備えており、設定変更操作を実行している間、1桁目の7セグメント表示器に、その時点の設定値が、及び、1桁目の7セグメント表示器に、その時点の遊技状態が、表示されるものとなっている。
例えば、数値表示部31の第1桁目には、設定1〜6の各々に対して、「1」〜「6」のアラビア数字が表示されるようになっている。
状態移行制御手段67は、特定役であるCBB役の当選により特定役フラグとしてのCBBフラグが成立すると、再遊技役の当選確率が通常遊技状態とは異なる第1当選確率状態への移行を行う制御手段である。
また、状態移行制御手段67は、CBB役の当選によって、第1当選確率状態に移行した後、CBB役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、第1当選確率状態を終了させるように形成されている。
遊技状態継続手段68は、CBBフラグの成立後、CBB役に対応する図柄の組み合わせが停止表示される前に行われた設定変更操作によって、CBBフラグがリセットされると、このCBBフラグのリセットに伴って、設定変更操作前の第1当選確率状態を、設定変更操作後にまで継続させ、これにより、第1当選確率状態におけるCBBフラグを成立状態から非成立状態に変更した特殊遊技状態を形成するものである。
換言すると、遊技状態継続手段68は、第1当選確率状態に移行してから第1当選確率状態が終了する前に、設定変更操作によって設定変更制御手段65が設定値を変更すると、抽選手段61が役抽選で参照すべき役抽選テーブルを、第1当選確率状態役抽選テーブルから特殊遊技状態役抽選テーブルへ変更させるものとなっている。
なお、第1当選確率状態以外の遊技状態で設定変更操作が行われると、前述の状態移行制御手段67は、遊技モードが開始されると、設定変更操作前の遊技状態から非RT状態に移行させる、換言すると、非RT状態から遊技を開始させるようになっている。
(演出制御装置70)
演出制御装置70は、役抽選の結果、及び、遊技の進行状況に応じて、表示装置41、演出用ランプ42及びスピーカ43, 22の動作を制御し、遊技を演出する演出動作を実行するものである。具体的には、演出制御装置70は、特定の画像を表示装置41に表示させたり、演出用ランプ42を点灯又は点滅させたり、スピーカから所定の音を出力させたりすることで、遊技を盛り上げる演出を実行するものである。
ここで、スロットマシン1には、遊技の進行状況のそれぞれに応じて設定された複数種類の演出状態が設けられ、演出制御装置70によって、一の演出状態から他の演出状態への移行が行われるようになっている。
スロットマシン1には、演出状態としては、遊技を盛り上げる通常演出を行うのみで、役抽選で当選したことを遊技者に報知する報知演出を行うことがない通常演出状態と、役抽選で当選したことを遊技者に報知する報知演出を行うことで、通常演出状態よりも遊技者に有利となるAT状態とが設けられている。
ここで、スロットマシン1は、AT状態の開始後、ストップスイッチ13の操作順序を報知する報知演出が行われ、報知した操作順序で三つのストップスイッチ13が遊技者に操作されると、役抽選で当選した小役に対応する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるようになっている。
これにより、AT状態は、報知演出が行われない通常演出状態よりも多くの小役を入賞させることができる演出状態、すなわち、遊技者により多くの枚数のメダルを獲得させる演出状態である。換言すると、AT状態となっている遊技状態(例えば、第2RT状態)は、演出状態が通常演出状態となっている遊技状態(例えば、第1RT状態)よりも遊技者にとって有利な有利遊技状態となっている。
演出制御装置70は、演出状態が通常演出状態である場合に、所定の契機により、演出状態をAT状態に切り替えることを決定するものとなっている。
具体的に説明すると、演出制御装置70は、遊技状態が第1RT状態又は特殊遊技状態とされているとともに、演出状態が通常演出状態とされ、且つ、後述するペナルティ期間中となっていないときに、役抽選により特殊リプレイAに当選し、さらに、特殊リプレイAに対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、演出状態をAT状態に切り替えるようになっている。
前述の「ペナルティ期間」とは、演出状態をAT状態に切り替えることを禁止する期間、具体的には、後述するAT抽選の実行を禁止する期間をいう。
演出制御装置70は、演出状態が通常演出状態であり、且つ、遊技状態が通常遊技状態であるときに、ストップスイッチ13が操作される際に、図1中の中央又は右側のストップスイッチ13が最初に操作されると、その後、所定の遊技回数(例えば、8回)をペナルティ期間にするように形成されている。
ここで、演出制御装置70は、AT状態を継続させるか否かを決定する継続抽選を行い、継続抽選の結果に応じてAT状態を終了させるものとなっている。
すなわち、演出制御装置70は、AT状態で行われた所定の遊技回数(例えば、30〜80回程度)を1セットとし、演出状態がAT状態に移行してから、1セット分の遊技が行われると、AT状態を終了させるようになっている。
そして、演出制御装置70は、AT状態が開始されたタイミング、1セット中の適宜なタイミング、及び、AT状態における1セット分の遊技が終了したタイミングの少なくとも一のタイミングで、当該AT状態を継続するか否かの継続抽選を行うようになっている。
そして、演出制御装置70は、継続抽選で当選した場合、1セット分の遊技が終了した後、AT状態をもう1セットだけ継続する一方、継続抽選で当選しなかった場合、すなわち、ハズレの場合には、1セット分の遊技が終了した時点で、実行中のAT遊技を終了し、通常演出状態に移行するように形成されている。
演出制御装置70による継続抽選における当選確率は、一つの値(例えば、95%)に設定してもよいし、複数の値(例えば、「50%」、「60%」及び「70%」の三つの値)から一つを抽選等で選択するようにしてもよい。なお、継続抽選における当選確率を複数の値から選択するようにした場合、演出制御装置70は、一旦、一の値の当選確率を選択すると、AT状態が終了するまで、同じ値の当選確率で継続抽選を行うようにするものを採用するのが好ましい。
以上のような演出制御装置70には、図3の如く、AT状態における遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段71と、複数種類の演出状態のうち、一の演出状態から他の演出状態への切り替えを行う演出状態切替制御手段72と、複数種類の演出動作に関する演出データを記憶する演出データ記憶手段73と、複数種類の演出それぞれを実行する演出実行手段74とが設けられている。
また、遊技回数カウント手段71は、演出状態切替制御手段72により演出状態がAT状態に切り替えられると、遊技回数カウンタのカウント値を、所定の遊技回数(例えば、「50」)にセットし、AT状態における1セット分の遊技を開始させるようになっている。
そして、遊技回数カウント手段71は、AT状態において、遊技が行われる毎に、所定の遊技回数(例えば、「50」)からカウントダウンを行うものとなっている。
ここで、遊技回数カウント手段71は、AT状態において行われた継続抽選で当選していると、その遊技回数カウンタのカウント値が「0」になった際に、遊技回数カウンタのカウント値が、再度、所定の遊技回数(例えば、「50」)に設定されるように形成されている。
換言すると、スロットマシン1は、継続抽選で当選すると、AT状態の1セット分が終了した時点で、AT状態の1セット分が追加され、継続抽選でハズレがでると、AT状態の1セット分が終了した時点で、AT状態から通常演出状態へ移行するように形成されている。
ところで、演出制御装置70には、各演出状態を管理するための管理フラグとして、AT状態を管理するためのAT状態フラグが設けられている。
すなわち、演出制御装置70は、AT状態フラグが成立している場合に、AT状態の演出制御を行い、AT状態フラグが成立していない場合に、通常演出状態の演出制御を行うようになっている。
演出状態切替制御手段72は、管理フラグであるAT状態フラグを成立させたり、解除させたりすることにより、演出状態の切り替え制御を行うものとなっている。
演出状態切替制御手段72は、演出状態が通常演出状態であり、且つ、遊技状態が第1RT状態又は第3RT状態(特殊遊技状態)であるときに、役抽選で特殊リプレイAに当選し、特殊リプレイAに対応する図柄の組み合わせが停止表示されと、AT状態フラグを成立させ、演出状態をAT状態に切り替えるようになっている。
これにより、スロットマシン1は、演出状態が通常演出状態からAT状態に移行するとともに、第1RT状態又は第3RT状態(特殊遊技状態)から第2RT状態に移行すると、結果として、ART状態が開始されるようになっている。
一方、演出状態切替制御手段72は、AT状態に移行した場合、継続抽選でハズレが選ばれると、遊技回数カウント手段71のカウント値が「0」になった時点で、AT状態フラグを解除し、AT状態から通常演出状態に切り替えるようになっている。すなわち、演出状態切替制御手段72は、AT状態に移行した後、継続抽選でハズレが選ばれなければ、換言すると、継続抽選で当選し続ければ、AT状態フラグを解除しないようになっている。
さらに、演出状態切替制御手段72は、演出状態がAT状態に移行した場合、遊技回数カウント手段71のカウント値が「0」になると、AT状態フラグを解除し、AT状態から通常演出状態に切り替えるようになっている。
演出データ記憶手段73は、演出動作に係る演出データを記憶するものである。
この演出データ記憶手段73には、演出データとして、演出動作の実行タイミングや連動パターンに関する演出動作制御データ、表示装置41に表示される画像に係る画像データ、スピーカ43, 22から発せられる音声に係るサウンドデータ、及び、演出用ランプ42の点灯パターンや点灯順に係る点灯データ等が記憶されている。
ここで、演出動作制御データは、演出動作を実行するタイミング(例えば、ボーナス状態の開始時、ART状態へ移行した時、及び、継続抽選で当選した時等)、演出動作を連動させるべきスイッチ操作(例えば、スタートスイッチ15の操作や、ストップスイッチ13の操作等)、前述のタイミングやスイッチ操作に対応する演出動作の内容(例えば、演出用ランプ42の点灯パターンや、スピーカから出力する音声、並びに、表示装置41に表示する画像等)に関するデータとなっている。
演出実行手段74は、演出データ記憶手段73により記憶されている演出データに基づいて演出動作を実行するものである。
また、演出実行手段74は、演出状態がAT状態となっているときに、役抽選で当選した役を遊技者に報知する報知演出を実行する機能を備えている。
すなわち、演出実行手段74は、遊技者に対して、役抽選で当選した役の報知を具体的に行うのではなく、3個のストップスイッチ13の操作順序を報知する報知演出を行うようになっている。
このような演出実行手段74は、小役グループ1〜27の複数種類の小役に重複当選した場合、正解の操作順序として、ベル役に対応した図柄の組み合わせが停止表示されるストップスイッチ13の操作順序を遊技者に報知するベル報知演出を行うようになっている。
この際、遊技状態が非RT状態、第1RT状態、第2RT状態、及び、第3RT状態(特殊遊技状態)のいずれかの状態となっている場合、役抽選で小役グループ1〜27のいずれかに当選し、その後、ストップスイッチ13が押下される際に、ストップスイッチ13の押下タイミングが不適切であると、図柄表示窓33には、ブランク図柄が停止表示されるようになっている。
このブランク図柄の停止表示は、非RT状態、第2RT状態、及び、第3RT状態(特殊遊技状態)のいずれかの状態で停止表示されると、それまでの遊技状態から第1RT状態(通常状態)へ移行させる契機となっている。
一方、遊技状態が第2RT状態であり、且つ、演出状態がAT状態となっている場合、役抽選で小役グループ1〜27のいずれかに当選すると、演出実行手段74が報知演出を行い、正解の操作順序を遊技者に報知する報知演出(ベル報知演出)を行うようになっている。この報知演出は、ブランク図柄の停止表示を回避し、ひいては、第1RT状態(通常状態)への移行を回避する回避報知演出となっている。
なお、ベル報知演出及びリプレイ報知演出としては、各ストップスイッチ13の操作順序を示す数字(例えば、「2,1,3」や「1,2,3」等)を表示装置41の画面に表示する報知演出、及び、ストップスイッチ13の操作順序を示す音声(例えば、「中、左、右」や「左、中、右」等)をスピーカから出力させる報知演出等が採用可能となっている。
以上のようなスロットマシン1は、CBB役に当選し、第1当選確率状態に移行した後、ストップスイッチ13が操作される前に、設定変更操作がなされると、遊技状態継続手段68が第1当選確率状態を継続させるとともに、第1当選確率状態におけるCBBフラグを成立状態から非成立状態に変更することで、新たな遊技状態である第3RT状態(特殊遊技状態)を形成するようになっている。
この際、第3RT状態(特殊遊技状態)では、CBBフラグが非成立状態となっているので、第3RT状態の役抽選で参照される第3RT役抽選テーブルは、CBB役の領域が復活している(図5参照)。
具体的に説明すると、スロットマシン1は、図7に示すように、非RT状態、第2RT状態及び特殊遊技状態においてブランク図柄が停止表示されると、遊技状態が第1RT状態に戻るようになっている。換言すると、第1RT状態は、ブランク図柄の停止表示を契機に、非RT状態、第2RT状態及び特殊遊技状態から戻るべき通常遊技状態に設定されている。
また、非RT状態及び第1,2RT状態において、CBB役に当選し、且つ、その後、CBB役に対応する図柄の組み合わせが停止表示された場合(図7では、「ボーナス表示」と表記されている。)、遊技状態は、ボーナス状態へ移行するようになっている。
一方、非RT状態及び第1,2RT状態において、CBB役に当選した後、CBB役に対応する図柄の組み合わせが停止表示される前(図7では、「ボーナス未表示」と表記されている。)の遊技状態は、CBBフラグが成立した内部中状態である第1当選確率状態へ移行するようになっている。
第1当選確率状態となっているときに、CBB役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、図7の如く、遊技状態は、ボーナス状態へ移行するようになっている。
そして、ボーナス状態に移行してから所定枚数(例えば、「297枚」)のメダルを払い出し終えると、非RT状態へ移行するようになっている。
この非RT状態となっているときに、ブランク図柄が停止表示されると、前述したように、第1RT状態に移行するようになっている。
また、内部中状態である第1当選確率状態となっているときに、設定変更操作がなされると、CBBフラグが解除されるので、内部中状態は終了するが、遊技状態継続手段68によって、第1当選確率状態の遊技状態は継続され、これにより、第3RT状態(特殊遊技状態)に移行する。
ここで、本実施形態では、遊技状態継続手段68が状態を継続させる対象は、CBB役の当選を契機に移行する内部中状態(第1当選確率状態)のみとなっているが、本発明は、これに限定されるものではなく、遊技状態継続手段68が状態を継続させる対象は、CBB役以外のBB役が当選したことを契機に移行する内部中状態を採用してもよい。
第3RT状態(特殊遊技状態)において、第2RT状態への移行役である特殊リプレイAに当選し、且つ、その後、特殊リプレイAに対応する図柄の組み合わせが停止表示された場合、遊技状態は、第2RT状態へ移行するようになっている。
ここで、特殊遊技状態において、特殊リプレイAに当選する確率は、1/10程度に設定されている。
そして、スロットマシン1は、第2RT状態に移行すると同時に、演出状態がAT状態に移行し、これにより、遊技者に有利なART状態となるように形成されている。
なお、第1当選確率状態においても、特殊リプレイAに当選する確率が1/10程度に設定され、比較的頻繁に特殊リプレイAに当選するようになっているが、第1当選確率状態では、特殊リプレイAに当選し、その後、特殊リプレイAに対応する図柄の組み合わせが停止表示されても、第2RT状態へ移行しないようになっている。
一方、第1RT状態となっているときに、第3RT状態(特殊遊技状態)への移行役である特殊リプレイBに当選し、且つ、その後、特殊リプレイBに対応する図柄の組み合わせが停止表示された場合、遊技状態は、第3RT状態へ移行するようになっている。
ここで、第1RT状態において、特殊リプレイBに当選する確率は、ベル役等の小役と比べると、著しく小さな値、例えば、1/65536程度に設定されている。
また、第1RT状態となっているときに、第2RT状態への移行役である特殊リプレイAに当選し、且つ、その後、特殊リプレイAに対応する図柄の組み合わせが停止表示された場合、遊技状態は、第2RT状態へ移行するようになっている。
ここで、第1RT状態において、特殊リプレイAに当選する確率は、ベル役等の小役と比べると、著しく小さな値、例えば、1/65536程度に設定されている。
ART状態に移行してから、継続抽選で当選することなく、所定の遊技回数(例えば、50回)の遊技が終了すると、AT状態が終了し、回避報知演出が行われなくなり、これにより、ブランク図柄が回避できなくなり、ブランク図柄の停止表示によって、第2RT状態が終了し、第1RT状態に移行するようになっている。
(スロットマシン1の動作)
以下、図8〜図10を参照しながら、本実施の形態に係るスロットマシン1の動作の概略を説明する。まず、スロットマシン1の遊技制御装置60における処理であるメイン制御処理について説明する。
スロットマシン1に電源が投入されると、遊技制御装置60は、設定変更操作が行われるか否かにかかわらず、まず、図8に示すように、ステップS1000において、設定変更処理を行う。この設定変更処理については、後で詳しく説明する。ステップS1000の設定変更処理が完了したら、次のステップS2000へ進む。
ステップS2000では、ベットスイッチ14の操作等によって、メダルがベットされたか否かが判定される。このステップS2000でメダルがベットされたと判定された場合、次のステップS2100へ進む。一方、ステップS2000でメダルがベットされたと判定されなかった場合、メダルがベットされるまでステップS2000を繰り返し行う待機処理が行われる。
ステップS2100では、スタートスイッチ15が操作されたか否かが判定される。このステップS2100でスタートスイッチ15が操作されたと判定された場合、次のステップS2200へ進む。一方、ステップS2100でスタートスイッチ15が操作されたと判定されなかった場合には、スタートスイッチ15が操作されるまでステップS2100を繰り返し行う待機処理が行われる。
ステップS2200では、抽選手段61により、役抽選が行われる。なお、役抽選の結果を示す抽選結果データは、演出制御装置70に送信されるようになっている。役抽選が完了したら、次のステップS2300へ進む。
ステップS2300では、3個すべての回転リール10に回転動作を一斉に開始させる処理が行われる。このステップS2300で、3個すべての回転リール10が回転を開始したら、次のステップS2400へ進む。
ステップS2400では、ストップスイッチ13が操作されたか否かが判定される。このステップS2400で、ストップスイッチ13が操作されたと判定された場合、次のステップS2500へ進む。一方、ステップS2400で、ストップスイッチ13が操作されたと判定されなかった場合、ストップスイッチ13が操作されるまで、ステップS2400を繰り返し行う待機処理が行われる。
ステップS2500では、操作されたストップスイッチ13に対応する回転リール10の停止処理が行われ、当該回転リール10が停止したら、次のステップS2600へ進む。
ステップS2600では、すべての回転リール10の回転が停止したか否かが判定される。このステップS2600で、すべての回転リール10の回転が停止したと判定された場合、次のステップS2700へ進む一方、すべての回転リール10の回転が停止したと判定されなかった場合、ステップS2400へ戻る。
ステップS2700では、有効入賞ライン上に停止表示された図柄の組み合わせを判定する停止表示図柄判定処理が行われ、判定の結果を示すデータが演出制御装置70に送信されるようになっている。このステップS2700で停止表示図柄判定処理が完了したら、次のステップS2800へ進む。
ステップS2800では、停止表示された図柄の組み合わせに応じた処理が行われる。
例えば、ベル役やスイカ役等の小役に対応した図柄の組み合わせが停止表示された場合、ステップS2800では、当該役に応じた枚数のメダルの払い出しが行われる。
また、再遊技役に対応する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合、ステップS2800では、再遊技を実行するための処理、具体的には前回の遊技でベットした枚数と同数のメダルを自動的にベットする処理が行われる。
ここで、移行役に対応する図柄の組み合わせが停止表示された場合、当該移行役に対応する遊技状態へ移行する処理が行われる。
例えば、ボーナス役に対応する図柄の組み合わせが停止表示された場合、ステップS2800では、ボーナス役に応じた遊技状態であるボーナス状態へ移行する処理が行われる。
この際、CBB役(ボーナス役)に当選して、CBBフラグ(ボーナスフラグ)が成立すると、状態移行制御手段67によって、再遊技役の当選確率が通常遊技状態とは異なる第1当選確率状態への移行が行われる。このCBB役は、ストップスイッチ13の操作タイミングによらず、有効入賞ライン上に停止表示されるように配列された図柄によって、対応する図柄の組み合わせが構成されているので、ストップスイッチ13が操作されると、CBB役に対応する図柄の組み合わせが必ず停止表示される。
そして、CBB役(ボーナス役)に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、ボーナス状態へ移行する処理を行うのに先立って、状態移行制御手段67によって、第1当選確率状態を終了させる処理が行われる。
また、第1RT状態となっているときに、特殊リプレイAに対応する図柄の組み合わせが停止表示された場合、ステップS2800では、遊技状態が第2RT状態へ移行する処理が行われる。
一方、第2RT状態へ移行した後、ブランク図柄が有効入賞ライン上に停止表示された場合、ステップS2800では、遊技状態が第1RT状態へ戻る処理が行われる。
以上により、ステップS2800の処理が終了すると、メイン制御処理は完了する。
次いで、前述のようなメイン制御処理のステップS1000で行われる設定変更処理について説明する。
設定変更処理が開始されると、図9に示すように、まず、ステップS1100において、設定キースイッチ53がONになっているか否かが判定される。
このステップS1100で、設定キースイッチ53がONになっていると判定された場合、スロットマシン1の動作モードを遊技モードから設定変更モードへ移行させた後、次のステップS1200へ進む。
一方、このステップS1100で、設定キースイッチ53がONになっていると判定されなかった場合、当該設定変更処理を終了させ、メイン制御処理へ戻る。
ステップS1200では、その時点における設定値を数値表示部31に表示させる処理と、その時点における遊技状態を記憶する処理とが行われる。そして、その時点における設定値が数値表示部31に表示されたら、次のステップS1300へ進む。
ステップS1300では、設定変更スイッチ54が操作されたか否かが判定される。ステップS1300で、設定変更スイッチ54が操作されたと判定された場合、次のステップS1400へ進む一方、ステップS1300で、設定変更スイッチ54が操作されたと判定されなかった場合、ステップS1500へジャンプする。
ステップS1400では、設定後の設定値を数値表示部31に表示させる処理と、成立している当選フラグ、例えば、ボーナスフラグ等のリセット処理とが行われる。そして、設定後の設定値が数値表示部31に表示されたら、次のステップS1500へ進む。
ステップS1500では、設定変更確定スイッチであるスタートスイッチ15が操作されたか否かが判定される。このステップS1500で、設定変更確定スイッチが操作されたと判定されなかった場合、ステップS1300へ戻る一方、設定変更確定スイッチが操作されたと判定された場合、次のステップS1600へ進む。
ステップS1600では、確定した設定値を数値表示部31に表示させる確定設定値表示処理と、遊技制御装置60に設けられている内部レジスタ等の記憶手段に確定した設定値を登録する確定設定値登録処理が行われる。また、遊技状態が第1当選確率状態となっている場合、遊技制御装置60の内部レジスタ等に、ステップS1200で記憶しておいた遊技状態を登録することで、設定変更前の遊技状態を継続させる遊技状態継続処理が行われる。これらの処理が完了したら、次のステップS1700へ進む。
ここで、確定設定値登録処理及び遊技状態継続処理が行われると、役抽選テーブル変更手段61C によって、登録された設定値及び遊技状態に対応する抽選テーブルへの変更が行われる。
なお、遊技状態継続手段68が状態を継続させる遊技状態は、前述したように、CBB役の当選フラグが成立している内部中状態(第1当選確率状態)のみとなっており、他の遊技状態で、設定変更操作が行われると、遊技状態は、初期化される。
ステップS1700では、設定キースイッチ53がOFFとなったか否かが判定される。このステップS1700で、設定キースイッチ53がOFFとなったと判定された場合、次のステップS1800へ進む。一方、ステップS1700で、設定キースイッチ53がOFFとなったと判定されなかった場合、設定キースイッチ53がOFFにされるまで、ステップS1700を繰り返し行う待機処理が行われる。
ステップS1800では、設定変更モードから遊技モードへ移行させる遊技モード移行処理が行われ、遊技モードへの移行が完了すると、一連の設定変更制御も完了し、メイン制御処理へ戻る。
続いて、演出制御装置70によるサブ制御処理について説明する。
スロットマシン1の電源が投入されて、遊技制御装置60が起動すると、演出制御装置70も起動し、遊技制御装置60の遊技制御に同期して、演出制御装置70の演出制御が進行するようになっている。
演出制御装置70がサブ制御処理を開始すると、図10に示すように、まず、ステップS3500において、演出状態がAT状態であるか否かが判定される。このステップS3500で、演出状態がAT状態であると判定されると、ステップS3600へ進む一方、演出状態がAT状態であると判定されなかった場合、ステップS3510へ進む。
ステップS3510では、遊技の進行状況に応じた通常の演出、換言すると、遊技者に役抽選の結果を報知する報知演出を行うことがない通常の演出を行う通常演出状態に応じた演出処理がなされる。この通常演出状態に応じた演出処理が完了すると、当該サブ制御処理も完了する。
ステップS3600では、遊技回数nが「0」であるか否かが判定される。
このステップS3600で、遊技回数nが「0」であると判定された場合、次のステップS3610へ進み、このステップS3610で、AT状態における1セット当たりの遊技回数nを設定するセット回数設定処理が行われる。ここでは、理解を容易にするために、遊技回数nを50回に設定することとしたが、AT状態における1セット当たりの遊技回数nは、50回に限定されず、30回や80回等、他の数値を採用することもできる。このようなセット回数設定処理が完了したら、次のステップS3620へ進む。
一方、ステップS3600で、遊技回数nが「0」であると判定されなかった場合、ステップS3610をスキップして、セット回数設定処理を行わずに、ステップS3620へ進む。
ステップS3620では、当該ステップS3620への到達時が継続抽選の実行時機であるか否かが判定される。
このステップS3620で、継続抽選の実行時機であると判定された場合、ステップS3630へ進み、ステップS3630で、AT状態を継続させるか否かを決定するための継続抽選を行う継続抽選処理が行われる。この継続抽選処理が完了したら、次のステップS4000へ進む。
一方、ステップS3620で、継続抽選の実行時機であると判定されなかった場合、ステップS3630をスキップして、継続抽選処理を行わずに、ステップS4000へ進む。
ステップS4000では、役抽選を行った際に、報知演出で遊技者に当選した旨を報知すべき役に当選したか否かが判定される。このステップS4000で、報知すべき役に当選したと判定されると、ステップS4100へ進む。一方、報知すべき役に当選したと判定されなかった場合、ステップS4100をスキップして、ステップS6000へ進む。
ステップS4100では、役抽選で当選した役を遊技者に報知する報知演出処理を行う。この報知演出処理が完了したら次のステップS6000へ進む。
ステップS6000では、遊技回数nから「1」を減算するデクリメント処理が行われ、このデクリメント処理が完了したら、次のステップS6100へ進む。
ステップS6100では、遊技回数nが「0」であるか否かが判定される。このステップS6100で、遊技回数nが「0」であると判定された場合、ステップS6200へ進む一方、遊技回数nが「0」であると判定されなかった場合、AT状態に応じた演出処理は完了となり、且つ、サブ制御処理も完了する。
ステップS6200では、継続抽選で当選したか否か、換言すると、継続抽選の結果が継続であるか否かが判定される。このステップS6200で、継続抽選の結果が継続であると判定された場合、ステップS6300へ進む一方、継続抽選の結果が継続であると判定されなかった場合、ステップS6400へ進む。
ステップS6300では、再度、AT状態における1セット当たりの遊技回数nを設定するセット回数再設定処理が行われる。ここでは、前述したように、理解を容易にするために、遊技回数nを50回に再設定することとしたが、AT状態における1セット当たりの再設定遊技回数nは、50回に限定されず、30回や80回等、他の数値を採用することもできる。このようなセット回数再設定処理が完了したら、AT状態に応じた演出処理は完了となり、且つ、サブ制御処理も完了することとなる。
ステップS6400では、AT状態を終了するために、AT状態を初期化する終了時初期化処理が行われる。この終了時初期化処理が完了したら、AT状態に応じた演出処理は完了となり、且つ、サブ制御処理も完了する。
(本実施形態の効果)
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、CBB役に役抽選で当選し、CBBフラグが成立しても、ストップスイッチ13の操作によって、必ず、CBB役に対応する図柄の組み合わせが停止表示され、これにより、ボーナス状態へ移行してしまうので、第1当選確率状態は、当該第1当選確率状態で遊技者が遊技することのない潜在的な遊技状態であり、実質的に存在しないが、このような第1当選確率状態は、当該第1当選確率状態において設定変更操作を行うと、特定役フラグが非成立状態となっている点のみが相違する第3RT状態となり、この第3RT状態で遊技者が遊技をすることができるようになる。換言すると、遊技者が遊技することのなかった潜在的な第1当選確率状態が、設定変更操作によって、第3RT状態として顕在化されて、遊技者が遊技を行えるようになり、従って、従来にない新たな遊技状態である第3RT状態が創り出され、これにより、遊技性の幅をさらに広げることができる。
また、第1当選確率状態における再遊技役の当選確率を、第1RT状態(通常遊技状態)よりも高確率としたので、設定変更操作によって第1当選確率状態から移行する第3RT状態(特殊遊技状態)も、再遊技役の当選確率が第1RT状態(通常遊技状態)よりも高確率となり、新たなに創り出され新たな第3RT状態(特殊遊技状態)を、遊技者に有利な遊技状態にすることができる。
さらに、第3RT状態以外の遊技状態では、役抽選で特殊リプレイAに当選しにくく、第3RT状態以外の遊技状態から第2RT状態へ移行することが困難となっていても、役抽選における特殊リプレイAの当選確率が、他の遊技状態よりも高確率の1/10程度に設定されている第3RT状態では、特殊リプレイAに当選しやすくなるので、第3RT状態から第2RT状態への移行が容易となる。このため、遊技状態継続手段68の動作によって創り出される第3RT状態を経由すれば、遊技者に有利に遊技が進行する第2RT状態(ART状態)への移行が容易となり、これにより、有利遊技状態である第2RT状態に容易に移行できる新たなルートが創り出され、この点からも、遊技性の幅を広げることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態では、特定役として、CBB役を採用したが、特定役としては、CBB役に限らず、他のBB(ビッグ・ボーナス)役でもよく、要するに、役抽選で当選すると、BBフラグが成立するとともに、ボーナスストップスイッチの操作タイミングに関わらず、対応する図柄の組み合わせが必ず停止表示されるBB役であればよい。
また、有利遊技役としては、特殊リプレイA等の再遊技役に限らず、例えば、ボーナス役や小役等の異なる種類の役でもよく、さらに、役抽選で当選した後、役に対応する図柄の組み合わせとは異なる図柄の組み合わせが停止表示されることで、他の遊技状態へ移行させるように設定されたブランク表示でもよい。
なお、本発明に係る役は、以上の役に限定されず、他の役の追加や、他の役との代替を適宜行うことができる。
1 遊技機としてのスロットマシン
10A 図柄
10 回転リール
13 ストップスイッチ
61 抽選手段
62 停止制御手段を兼ねる回転リール制御手段
67 状態移行制御手段
68 遊技状態継続手段

Claims (3)

  1. 外周面に複数種類の図柄が記された複数の回転リールと、これらの回転リールに対応して複数設けられて、対応する回転リールを停止させるストップスイッチと、複数種類の役の当否を決定する役抽選を行う抽選手段と、前記ストップスイッチの操作を契機として、前記抽選手段による役抽選の結果に応じた態様で、回転中の前記回転リールを停止させる停止制御手段とを備え、且つ、遊技媒体の投入数に対する払出数の割合である出玉率の設定値が複数段階に設定され、所定の設定変更操作により、複数段階に設定された設定値のいずれかを選択することが可能となっている遊技機であって、
    当該遊技機における遊技状態として、通常遊技状態と、この通常遊技状態で所定の条件が成立すると移行する特定遊技状態とが設けられ、
    役抽選で選ばれる役として、
    当選後、当該役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、その次の遊技が、遊技媒体のベットなしで行える再遊技役と、
    当選すると、前記ストップスイッチの操作タイミングに関わらず、対応する図柄の組み合わせが必ず停止表示され、この図柄の組み合わせが停止表示されたことを条件に、特定遊技状態への移行が行われる特定役と、
    が設けられ、
    特定役の当選により特定役フラグが成立すると、再遊技役の当選確率が通常遊技状態とは異なる第1当選確率状態への移行を行い、特定役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、第1当選確率状態を終了させる状態移行制御手段と、
    特定役フラグの成立後、特定役に対応する図柄の組み合わせが停止表示される前に、設定変更操作が行われると、この設定変更操作を契機に特定役フラグがリセットされるのと並行して、設定変更操作前の第1当選確率状態を、設定変更操作後にまで継続させ、これにより、第1当選確率状態における特定役フラグを成立状態から非成立状態に変更した特殊遊技状態を形成する遊技状態継続手段と、
    が設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 第1当選確率状態は、再遊技役の当選確率が通常遊技状態よりも高確率とされた遊技状態であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 当該遊技機における遊技状態として、遊技者にとって通常遊技状態よりも有利に遊技が進行する遊技状態であって、特定遊技状態とは異なる有利遊技状態が設けられ、
    役抽選で選ばれる役として、当選後、対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、有利遊技状態への移行が行われる有利遊技役が設けられ、
    前記抽選手段は、遊技状態が特殊遊技状態になると、有利遊技役の当選確率が他の遊技状態よりも高確率とされた状態で役抽選を行うように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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